JP2005034267A - Vibration-proof method for gradient coil, vibration-proof device therefor, and magnetic resonance imaging apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、勾配コイル(coil)防振方法および装置並びに磁気共鳴撮影装置に関し、とくに、勾配磁場発生に伴う勾配コイルの振動を防止する方法および装置、並びに、そのような装置を備えた磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影装置では、マグネットシステム(magnet system)の内部空間、すなわち、静磁場を形成した撮影空間に撮影の対象を搬入し、勾配磁場およびRF(radio frequency)磁場を印加して対象内のスピン(spin)から磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づいて画像を再構成する。
【0003】
勾配磁場を発生するための勾配コイルはマグネットシステムの静磁場空間内に配置されるので、勾配磁場発生用のパルス(pulse)電流を流すたびに、勾配コイルは電流と磁場の相互作用に基づく衝撃的な力を発生する。
【0004】
マグネットシステムの構造によっては、勾配コイルが発生するこのような力によってある程度の振動が発生するのが避けられない。とくに、撮影空間に対する外部からのアクセス(access)性を良くした開放型のマグネットシステムは、撮影空間を挟んで互いに対向する1対のマグネットを概ねC字形のヨーク(yoke)で支えるようにしているので、音叉に似た構造を有し固有振動を生じやすい。
【0005】
マグネットシステムが振動すると、静磁場強度が振動的に変化する。静磁場強度の振動は再構成画像に偽造を生じさせ画質低下の原因になる。とりわけ、ファーストスピンエコー(FSE: Fast Spin Echo)法のパルスシーケンス(pulse sequence)はRF信号の位相に敏感なので、静磁場強度の振動の影響を受けやすい。
【0006】
このような静磁場強度振動の影響を除去するために、RF励起周波数およびRF検波周波数を磁場強度の振動に合わせて変化させることが行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−61927号公報(第4−6頁、図1−2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、勾配コイルの振動を防止するものではないので、画質が改善されるとはいえ、勾配コイルの振動に伴う騒音発生等の問題は残ったままである。
【0009】
そこで、本発明の課題は、勾配コイルの振動を効果的に防止する方法および装置並びにそのような装置を備えた磁気共鳴撮影装置を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための手段について述べるに先立って、本発明が利用する適応ディジタルフィルタ(digital filter)について説明する。適応ディジタルフィルタは適応信号処理の技術分野において既知である。
【0011】
図9に、適応ディジタルフィルタの概念図を示す。同図は、非再帰形適応ディジタルフィルタを示す。このフィルタは、x(t)を入力信号、d(t)を目標信号としたとき、出力信号y(t)と目標信号d(t)との差ε(t)が最小となるように、フィルタの重み係数wi(i=0,1,2,・・・,n)が自動的に適応する。差ε(t)の最小化(適応)はLMSアルゴリズム(Least Mean Square Algorithm)等により行われる。
【0012】
以下、非再帰形適応ディジタルフィルタについて詳述する。簡単のために、t=jにおける
【0013】
【数1】
【0014】
をそれぞれxj,yjと書いて、
【0015】
【数2】
【0016】
とおけば、
【0017】
【数3】
【0018】
が成り立つ。
【0019】
しかし、トランスバーサルフィルタ(transversal filter)においては
【0020】
【数4】
【0021】
であり、Tは転置を表す。
【0022】
このとき、誤差εjは
【0023】
【数5】
【0024】
で与えられる。ここで、wおよびE[xj],E[dj]が既知であるときには
【0025】
【数6】
【0026】
からE[εj]が求められる。
【0027】
また、評価関数を
【0028】
【数7】
【0029】
であたえたとき
【0030】
【数8】
【0031】
が成り立つ。ただし、
【0032】
【数9】
【0033】
とする。
【0034】
式(8)は、wに関する2次形式であるので、最適解は
【0035】
【数10】
【0036】
とおいて得られる。
【0037】
したがって、Rが正定値であるとすれば最適な重みベクトル(vector)は
【0038】
【数11】
【0039】
で与えられる。
【0040】
式(11)を式(8)に代入したときのJの最小値をξminとすれば
【0041】
【数12】
【0042】
と表されるので
【0043】
【数13】
【0044】
が成り立つ。
【0045】
しかし、式(11)からw*を直接求めるには、PとRを決定するために、長い時間観察しなければならないことおよび逆行列の計算が必要であり、実時間でw*を適応的に決定することは困難である。
【0046】
そこで、以下のLMSアルゴリズムを用いれば相関関数および逆行列の計算が不要となり、実時間で式(11)の近似解を得ることができる。すなわち、式(8)がwに関する2次形式であることを考慮して、最急降下法(ある適当な初期値からはじめて、その値を繰り返し更新することにより最適なパラメータの値を求める方法)の考えを適用すれば、次式が成り立つ。
【0047】
【数14】
【0048】
ただし、wj *は時刻jにおけるwを表しており、
【0049】
【数15】
【0050】
は
【0051】
【数16】
【0052】
での∂J/∂wを意味している。
【0053】
ここで、パラメータμ>0を適当に選ぶことにより、繰り返し計算の安定性および収束速度を変えることができる。そこで、E[εj 2]の推定値としてεj 2を採用することにすれば
【0054】
【数17】
【0055】
となり、これは∇jの推定量を表していると考えることができる。ただし、
【0056】
【数18】
【0057】
である。
【0058】
式(14)において∇jの代わりに、式(17)で与えられる推定値を用いれば、確率勾配アルゴリズム
【0059】
【数19】
【0060】
が成り立つ。この式(19)はウィッドロー・ホフ(Widrow−Hoff)のLMSアルゴリズムあるいはLMS適応アルゴリズムと呼ばれている。このアルゴリズムの特徴は計算が非常に簡単なことである。これによって、実時間での適応が可能となる。
【0061】
以上のような適応ディジタルフィルタは、未知システムの同定に利用することができる。すなわち、図10に示すように、入力信号x(t)に対応する未知システムの出力信号がd(t)であるとき、適応ディジタルフィルタにおいて、x(t)を入力信号としd(t)を目標信号とすることにより、適応ディジタルフィルタの伝達関数W(z)として、未知システムの伝達関数H(z)に近似した伝達関数を得ることができる。すなわち、適応ディジタルフィルタによって未知システムを同定することができる。
(1)上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、適応ディジタルフィルタにより勾配コイルの振動伝達系を同定し、前記同定済みの適応ディジタルフィルタの出力信号に基づいて前記勾配コイルを機械的に駆動する、ことを特徴とする勾配コイル防振方法である。
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、勾配コイルの振動を検出する検出器と、前記検出器の検出信号に基づいて前記勾配コイルの振動伝達系を同定する適応ディジタルフィルタと、前記適応ディジタルフィルタの出力信号に基づいて前記勾配コイルを機械的に駆動する駆動器と、を具備することを特徴とする勾配コイル防振装置である。
(3)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、主磁場マグネット、勾配コイルおよびRFコイルがそれぞれ発生する静磁場、勾配磁場およびRF磁場を撮影の対象に印加して磁気共鳴信号を収集し、それに基づいて画像を再構成する磁気共鳴撮影装置であって、前記勾配コイルの振動を検出する検出器と、前記検出器の検出信号に基づいて前記勾配コイルの振動伝達系を同定する適応ディジタルフィルタと、前記適応ディジタルフィルタの出力信号に基づいて前記勾配コイルを機械的に駆動する駆動器と、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0062】
上記各観点での発明では、適応ディジタルフィルタにより勾配コイルの振動伝達系を同定し、同定済みの適応ディジタルフィルタの出力信号に基づいて勾配コイルを機械的に駆動するので、勾配コイルの振動を効果的に防止することができる。
【0063】
前記検出器は前記勾配コイルの取付部に設けられることが、外部への振動伝達を最小にする点で好ましい。前記検出器はピエゾセンサであることが、信号エネルギーを自ら発生する点で好ましい。前記駆動器はピエゾアクチュエータであることが、駆動力の発生効率が良い点で好ましい。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の磁気共鳴撮影装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0065】
同図に示すように、本装置は、マグネットシステム100を有する。マグネットシステム100は主磁場マグネット部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有する。これら主磁場マグネット部102および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100の内部空間(ボア:bore)に、対象1がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0066】
クレードル500は、クレードル駆動部120によって駆動される。これによって、対象1をマグネットシステムの内部空間において体軸方向に移動させることができる。体軸方向の移動は、対象1の撮影領域を変更するときに行われる。
【0067】
主磁場マグネット部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108は、それぞれ、本発明における主磁場マグネット、勾配コイルおよびRFコイルの実施の形態の一例である。
【0068】
主磁場マグネット部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象1の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成してもよい。
【0069】
勾配コイル部106は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。
【0070】
静磁場空間における互いに垂直な座標軸をx,y,zとしたとき、いずれの軸もスライス軸とすることができる。その場合、残り2軸のうちの一方を位相軸とし、他方を周波数軸とする。また、スライス軸、位相軸および周波数軸は、相互間の垂直性を保ったままx,y,z軸に関して任意の傾きを持たせることも可能である。これはオブリーク(oblique)とも呼ばれる。なお、本装置では対象1の体軸の方向をz軸方向とする。
【0071】
スライス軸方向の勾配磁場をスライス勾配磁場ともいう。位相軸方向の勾配磁場をフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場ともいう。周波数軸方向の勾配磁場をリードアウト(read out)勾配磁場ともいう。リードアウト勾配磁場は周波数エンコード勾配磁場と同義である。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を単に勾配ともいう。
【0072】
RFコイル部108は静磁場空間に対象1の体内のスピンを励起するための高周波磁場を形成する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号の送信ともいう。また、RF励起信号をRFパルスともいう。励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号は、RFコイル部108によって受信される。
【0073】
磁気共鳴信号は、周波数ドメイン(domain)すなわちフーリエ(Fourier)空間の信号となる。位相軸方向および周波数軸方向の勾配により、磁気共鳴信号のエンコードを2軸で行うので、磁気共鳴信号は2次元フーリエ空間における信号として得られる。フェーズエンコード勾配およびリードアウト勾配は、2次元フーリエ空間における信号のサンプリング位置を決定する。以下、2次元フーリエ空間をkスペース(k−space)ともいう。
【0074】
位相エンコードおよび周波数エンコードによってエコー信号MRを読み出すことにより、kスペースのデータ(data)がサンプリング(sampling)される。kスペース概念図を図2に示す。同図に示すように、kスペースの横軸kxは周波数軸であり、縦軸kyは位相軸である。
【0075】
同図において、複数の横長の長方形がそれぞれ位相軸上のデータサンプリング位置を表す。長方形内に記入された数字は位相エンコード量を表す。位相エンコード量はπ/Nで正規化してある。Nは位相方向のサンプリング数である。位相方向のサンプリング数は位相エンコード数またはビュー(view)数とも呼ばれる。Nは例えば64〜256である。
【0076】
位相エンコード量は位相軸kyの中心で0である。中心から両端にかけて位相エンコード量が次第に増加する。増加の極性は互いに逆である。サンプリング間隔すなわち位相エンコード量の階差はπ/Nである。
【0077】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0078】
勾配磁場発生に伴う勾配コイル部106の振動を防止するために、防振部110が設けられている。防振部110は、本発明の実施の形態の一例である。防振部110の構成によって、本発明の勾配コイル防振装置に関する実施の形態の一例が示される。また、防振部110の動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。防振部110については後にあらためて説明する。
【0079】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルスを送信し、対象1の体内のスピンを励起する。
【0080】
RFコイル部108にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0081】
クレードル駆動部120、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150にはシーケンス(sequence)制御部160が接続されている。シーケンス制御部160は、クレードル駆動部120ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
【0082】
シーケンス制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。シーケンス制御部160は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリはシーケンス制御部160用のプログラム(program)および各種のデータを記憶している。シーケンス制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
【0083】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータがデータ処理部170に入力される。データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間はkスペースに対応する。データ処理部170は、kスペースのデータを2次元逆フ−リエ変換することにより画像を再構成する。
【0084】
データ処理部170は、例えばコンピュータ等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリを有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。
【0085】
データ処理部170はシーケンス制御部160に接続されている。データ処理部170はシーケンス制御部160の上位にあってそれを統括する。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0086】
データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointingdevice)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0087】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、使用者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。使用者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0088】
図3に、磁気共鳴撮影に用いるパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー(GRE: Gradient Echo)法のパルスシーケンスである。
【0089】
すなわち、(1)はGRE法におけるRF励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0090】
同図に示すように、α°パルスによりスピンのα°励起が行われる。αは90以下である。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。
【0091】
α°励起後、フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、リードアウト勾配Grによりまずスピンをディフェーズし、次いでスピンをリフェーズして、グラディエントエコーMRを発生させる。グラディエントエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。
【0092】
このようなパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0093】
なお、パルスシーケンスは、GRE法に限らず、スピンエコー(SE: spin echo)法や、ファーストスピンエコー(FSE: fast spin echo)法あるいはエコープラナーイメージング(EPI: echo palanar imaging)等適宜の技法によるパルスシーケンスであってよい。
【0094】
このようなパルスシーケンスによって得られたビューデータが、データ処理部170のメモリに収集される。データ処理部170は、メモリに収集したビューデータに基づいて画像を再構成する。
【0095】
図4および図5にマグネットシステム100の構成を略図によって示す。図4は正面図、図5は側面図である。これらの図に示すように、マグネットシステム100は、上側磁石部111、下側磁石部113およびヨーク115を有する。
【0096】
ヨーク115は、垂直肢155およびこの垂直肢155の両端部から水平方向に延びる一対の水平肢151,153を有する。すなわち、ヨーク115は側面から見て概ねコの字状となる構造を有する。上側磁石部111および下側磁石部113は、コの字状のヨーク115の上側の水平肢151の下面および下側の水平肢153の上面に、空間を隔てて互いに対向する関係でそれぞれ取り付けられている。なお、垂直肢155は互いに平行な複数(例えば2本)の柱であってよい。
【0097】
上側磁石部111および下側磁石部113は、いずれも概ね短円柱状の形状をなす。上側磁石部111および下側磁石部113は、いずれも前述の主磁場マグネット部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有する。
【0098】
図6に、図5についてのB−B断面を示す。同図に示すように、主磁場マグネット部102は磁石501を有する。磁石501は磁極面にポールピース503を有する。磁石501およびポールピース503からなる部分の外形は全体として短円柱状をなす。上側磁石部111および下側磁石部113は、ポールピース503同士が互いに対向する関係にある。
【0099】
ポールピース503は、その周縁部が磁石501とは反対側に張り出している。この張り出した周縁部の内側に形成される空間に勾配コイル部106およびRFコイル部108が設けられる。以下、この空間を凹部ともいう。
【0100】
勾配コイル部106およびRFコイル部108は、勾配コイル部106が凹部の底側、RFコイル部108が凹部の開口側となるように配置される。すなわち、勾配コイル部106およびRFコイル部108は、磁石501が発生する静磁場の中に配置される。勾配コイル部106およびRFコイル部108の外形はいずれも円盤状である。
【0101】
図7に、勾配コイル部106の構造の一例を略図によって示す。同図に示すように、勾配コイル部106は、コイルパターン(coil pattern)602を有する。コイルパターン602は、電気絶縁性の支持板604の中に封入されている。支持板604の形状は円盤状である。
【0102】
支持板604内には振動アクチュエータ(actuator)606も封入されている。振動アクチュエータ606は、例えば円環状の構造を有し、支持板604の中央部に同心的に封入されている。振動アクチュエータ606は、本発明における駆動器の実施の形態の一例である。
【0103】
振動アクチュエータ606には防振部110の出力信号が与えられる。振動アクチュエータ606は防振部110の出力信号に応じて変形し、それに伴う力を支持板604に与える。振動アクチュエータ606は、支持板604に封入されていることにより、効果的に力を伝達することができる。なお、支持板604への振動アクチュエータ606の取付は封入に限らず、力の伝達が可能な範囲で適宜でよい。
【0104】
振動アクチュエータ606としては、例えば、ピエゾアクチュエータ(piezo actuator)が用いられる。ピエゾアクチュエータは圧電材料等で構成され、外部から加えられた電気信号に応じて機械的変形を生じる。ピエゾアクチュエータは、駆動力の発生効率が良い点で好ましい。なお、振動アクチュエータ606はピエゾアクチュエータに限らず、他の方式の適宜のアクチュエータを用いてよい。
【0105】
このような勾配コイル部106の中央部が、ボルト(bolt)608によって、スタッド(stud)513に取り付けられている。スタッド513は例えばポールピース503の中央部に設けられている。なお、スタッド513を設ける位置は、ポールピース503の中央部に限らず適宜でよい。
【0106】
スタッド513の端面と勾配コイル部106の間には、振動センサ610が設けられる。振動センサ610はその部分の振動を検出し、検出信号を防振部110に入力する。振動センサ610は、本発明における検出器の実施の形態の一例である。
【0107】
振動センサ610としては、例えば、ピエゾセンサが用いられる。ピエゾセンサは圧電材料等で構成され、外部から加えられた圧力に応じて電気信号を発生する。ピエゾセンサは、信号エネルギー(energy)を自ら発生する点で好ましい。なお、振動センサ610はピエゾセンサに限らず、他の方式の適宜のセンサを用いてよい。
【0108】
図8に、防振部110を用いた防振システムのブロック図を示す。同図に示すように、防振部110は適応ディジタルフィルタ112およびその出力信号を増幅するアンプ(amplifier)114を有する。適応ディジタルフィルタ112は、例えばDSP(digital signal processor)等を用いて構成される。適応ディジタルフィルタ112は、本発明における適応ディジタルフィルタの実施の形態の一例である。
【0109】
勾配コイル振動伝達系600は、勾配コイル部106を振動伝達系として表したものである。勾配コイル振動伝達系600は入力信号x(t)に対応した振動d(t)を発生する。適応ディジタルフィルタ112は、入力信号x(t)に対応した出力信号をアンプ114を通じて振動アクチュエータ606に与え、振動y(t)を発生させる。入力信号x(t)は、例えば、シーケンス制御部160から与えられる勾配磁場発生用の制御信号等である。
【0110】
振動d(t)と振動y(t)の差ε(t)が振動センサ610によって検出され、この差信号ε(t)が適応ディジタルフィルタ112にフィードバック(feedback)される。
【0111】
適応ディジタルフィルタ112は、適応アルゴリズムにより、差ε(t)が最小になるように適応処理、すなわち、勾配コイル振動伝達系600の同定を行う。系の同定は時時間で行われ、差ε(t)は各瞬時において常に最小化される。
【0112】
このような動作により、振動センサ610の設置個所における振動が最小化される。振動センサ610に設置個所は、勾配コイル部106の取付部であり、この部分における振動が最小化されることにより、主磁場マグネット部102に伝わる振動が最小化される。
【0113】
このため、主磁場マグネット部102は勾配磁場発生に伴って振動することがなくなり、静磁場振動は発生せず再構成画像の品質が向上する。また、勾配コイル部106そのものの振動も最小化されるので、騒音等も大幅に低減ないし消音される。
【0114】
また、勾配コイル部106の取付部の構造は、スタッドを用いた簡素なもので済ますことができる。これによって、撮影対象を収容する空間の拡大が容易になる。さらに、防振性が増したことにより、スリューレート(slew rate)の高い勾配磁場を発生することが可能になり、これによって、撮影の高速化が容易となる。
【0115】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、勾配コイルの振動を効果的に防止する方法および装置並びにそのような装置を備えた磁気共鳴撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気共鳴撮影装置のブロック図である。
【図2】kスペースの概念を示す図である。
【図3】磁気共鳴撮影用のパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図4】マグネットシステムの構成を示す図である。
【図5】マグネットシステムの構成を示す図である。
【図6】マグネットシステムの構成を示す図である。
【図7】勾配コイル部の構成を示す図である。
【図8】防振システムのブロック図である。
【図9】適応ディジタルフィルタの概念図である。
【図10】適応ディジタルフィルタによるシステム同定の概念図である。
【符号の説明】
1 対象
100 マグネットシステム
102 主磁場マグネット部
106 勾配コイル部
108 RFコイル部
110 防振部
120 クレードル駆動部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
160 データ収集部
160 シーケンス制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 クレードル
602 コイルパターン
604 支持板
606 振動アクチュエータ
608 ボルト
610 振動センサ
513 スタッド
600 勾配コイル振動伝達系
112 適応ディジタルフィルタ
114 アンプ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gradient coil vibration isolation method and apparatus and a magnetic resonance imaging apparatus, and more particularly to a method and apparatus for preventing vibration of a gradient coil due to generation of a gradient magnetic field, and magnetic resonance including such an apparatus. The present invention relates to a photographing apparatus.
[0002]
[Prior art]
In the magnetic resonance imaging apparatus, an object to be imaged is carried into an internal space of a magnet system (namely, an imaging space in which a static magnetic field is formed), and a gradient magnetic field and an RF (radio frequency) magnetic field are applied to the spin within the object. A magnetic resonance signal is generated from (spin), and an image is reconstructed based on the received signal.
[0003]
Since the gradient coil for generating the gradient magnetic field is disposed in the static magnetic field space of the magnet system, each time a pulse current for generating the gradient magnetic field is supplied, the gradient coil generates an impact based on the interaction between the current and the magnetic field. Generate a natural force.
[0004]
Depending on the structure of the magnet system, it is inevitable that a certain amount of vibration is generated by such a force generated by the gradient coil. In particular, an open-type magnet system that improves access to an imaging space from the outside supports a pair of magnets that face each other across the imaging space with a generally C-shaped yoke. Therefore, it has a structure similar to a tuning fork and tends to generate natural vibration.
[0005]
When the magnet system vibrates, the static magnetic field strength changes in a vibrational manner. The vibration of the static magnetic field strength causes forgery in the reconstructed image and causes a reduction in image quality. In particular, the pulse sequence of the Fast Spin Echo (FSE) method is sensitive to the phase of the RF signal, and thus is susceptible to vibration of the static magnetic field strength.
[0006]
In order to remove the influence of such a static magnetic field strength vibration, the RF excitation frequency and the RF detection frequency are changed in accordance with the vibration of the magnetic field strength (see, for example, Patent Document 1).
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laying-Open No. 2003-61927 (page 4-6, FIG. 1-2)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The above prior art does not prevent the vibration of the gradient coil, so that although the image quality is improved, problems such as noise generation accompanying the vibration of the gradient coil remain.
[0009]
Therefore, an object of the present invention is to realize a method and apparatus for effectively preventing vibration of a gradient coil and a magnetic resonance imaging apparatus including such an apparatus.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Prior to describing the means for solving the problems, an adaptive digital filter used by the present invention will be described. Adaptive digital filters are known in the art of adaptive signal processing.
[0011]
FIG. 9 shows a conceptual diagram of the adaptive digital filter. The figure shows a non-recursive adaptive digital filter. In this filter, when x (t) is an input signal and d (t) is a target signal, the difference ε (t) between the output signal y (t) and the target signal d (t) is minimized. The filter weight coefficients w i (i = 0, 1, 2,..., N) are automatically adapted. The difference ε (t) is minimized (adapted) by the LMS algorithm (Least Mean Square Algorithm) or the like.
[0012]
Hereinafter, the non-recursive adaptive digital filter will be described in detail. For simplicity, at t = j
[Expression 1]
[0014]
Are written as x j and y j respectively.
[0015]
[Expression 2]
[0016]
If you
[0017]
[Equation 3]
[0018]
Holds.
[0019]
However, in a transversal filter (transversal filter),
[Expression 4]
[0021]
And T represents transposition.
[0022]
At this time, the error ε j is
[Equation 5]
[0024]
Given in. Here, when w and E [x j ], E [d j ] are known,
[Formula 6]
[0026]
E [ε j ] is obtained from the above.
[0027]
Also, the evaluation function is [0028]
[Expression 7]
[0029]
[0030]
[Equation 8]
[0031]
Holds. However,
[0032]
[Equation 9]
[0033]
And
[0034]
Since equation (8) is a quadratic form with respect to w, the optimal solution is
[Expression 10]
[0036]
You can get it.
[0037]
Therefore, if R is a positive definite value, the optimum weight vector (vector) is
[Expression 11]
[0039]
Given in.
[0040]
If the minimum value of J when substituting equation (11) into equation (8) is ξ min ,
[Expression 12]
[0042]
[0043]
[Formula 13]
[0044]
Holds.
[0045]
However, to obtain w * directly from equation (11), it is necessary to observe for a long time and to calculate the inverse matrix in order to determine P and R, and w * is adaptive in real time. It is difficult to determine.
[0046]
Therefore, if the following LMS algorithm is used, it is not necessary to calculate the correlation function and the inverse matrix, and an approximate solution of equation (11) can be obtained in real time. That is, considering that Equation (8) is a quadratic form related to w, the steepest descent method (a method of obtaining an optimum parameter value by repeatedly updating the value starting from some appropriate initial value) If the idea is applied, the following equation holds.
[0047]
[Expression 14]
[0048]
However, w j * represents w at time j,
[0049]
[Expression 15]
[0050]
Is [0051]
[Expression 16]
[0052]
It means ∂J / ∂w.
[0053]
Here, by appropriately selecting the parameter μ> 0, the stability and convergence speed of the iterative calculation can be changed. Therefore, if ε j 2 is adopted as the estimated value of E [ε j 2 ],
[Expression 17]
[0055]
It can be considered that this represents an estimated amount of ∇j. However,
[0056]
[Expression 18]
[0057]
It is.
[0058]
If the estimated value given in equation (17) is used instead of j j in equation (14), the probability gradient algorithm
[Equation 19]
[0060]
Holds. This equation (19) is called the Widrow-Hoff LMS algorithm or LMS adaptive algorithm. The feature of this algorithm is that it is very easy to calculate. This allows adaptation in real time.
[0061]
The adaptive digital filter as described above can be used for identification of unknown systems. That is, as shown in FIG. 10, when the output signal of the unknown system corresponding to the input signal x (t) is d (t), the adaptive digital filter uses x (t) as the input signal and d (t) is By using the target signal, a transfer function approximate to the transfer function H (z) of the unknown system can be obtained as the transfer function W (z) of the adaptive digital filter. That is, an unknown system can be identified by an adaptive digital filter.
(1) In one aspect of the invention for solving the above problem, an adaptive digital filter identifies a vibration transmission system of a gradient coil, and the gradient coil is detected based on an output signal of the identified adaptive digital filter. A gradient coil vibration isolation method characterized in that it is mechanically driven.
(2) Another aspect of the invention for solving the above problems is a detector for detecting vibration of a gradient coil, and an adaptation for identifying a vibration transmission system of the gradient coil based on a detection signal of the detector. A gradient coil vibration isolator comprising a digital filter and a driver that mechanically drives the gradient coil based on an output signal of the adaptive digital filter.
(3) According to another aspect of the invention for solving the above-described problems, a magnetic field is generated by applying a static magnetic field, a gradient magnetic field, and an RF magnetic field generated by a main magnetic field magnet, a gradient coil, and an RF coil to a subject to be imaged. A magnetic resonance imaging apparatus for collecting signals and reconstructing an image based on the signals, comprising: a detector for detecting vibration of the gradient coil; and a vibration transmission system for the gradient coil based on a detection signal of the detector. A magnetic resonance imaging apparatus comprising: an adaptive digital filter to be identified; and a driver that mechanically drives the gradient coil based on an output signal of the adaptive digital filter.
[0062]
In the invention in each aspect described above, the vibration transmission system of the gradient coil is identified by the adaptive digital filter, and the gradient coil is mechanically driven based on the output signal of the identified adaptive digital filter. Can be prevented.
[0063]
It is preferable that the detector is provided at the attachment portion of the gradient coil in terms of minimizing vibration transmission to the outside. The detector is preferably a piezo sensor in that it generates signal energy itself. It is preferable that the driver is a piezo actuator because the generation efficiency of the driving force is good.
[0064]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The present invention is not limited to the embodiment. FIG. 1 shows a block diagram of the magnetic resonance imaging apparatus. This apparatus is an example of an embodiment of the present invention. An example of an embodiment related to the magnetic resonance imaging apparatus of the present invention is shown by the configuration of the apparatus.
[0065]
As shown in the figure, this apparatus has a
[0066]
The
[0067]
The main magnetic
[0068]
The main magnetic
[0069]
The
[0070]
When the coordinate axes perpendicular to each other in the static magnetic field space are x, y, and z, any of the axes can be a slice axis. In that case, one of the remaining two axes is a phase axis, and the other is a frequency axis. In addition, the slice axis, the phase axis, and the frequency axis can have arbitrary inclinations with respect to the x, y, and z axes while maintaining the perpendicularity therebetween. This is also referred to as an oblique. In this device, the direction of the body axis of the
[0071]
The gradient magnetic field in the slice axis direction is also called a slice gradient magnetic field. The gradient magnetic field in the phase axis direction is also referred to as a phase encode gradient magnetic field. The gradient magnetic field in the frequency axis direction is also referred to as a read out gradient magnetic field. The readout gradient magnetic field is synonymous with the frequency encoding gradient magnetic field. In order to make it possible to generate such a gradient magnetic field, the
[0072]
The
[0073]
The magnetic resonance signal is a signal in the frequency domain (Fourier) space. Since the magnetic resonance signal is encoded in two axes by the gradient in the phase axis direction and the frequency axis direction, the magnetic resonance signal is obtained as a signal in a two-dimensional Fourier space. The phase encoding gradient and readout gradient determine the sampling position of the signal in two-dimensional Fourier space. Hereinafter, the two-dimensional Fourier space is also referred to as k-space.
[0074]
By reading the echo signal MR by phase encoding and frequency encoding, k-space data is sampled. A k-space conceptual diagram is shown in FIG. As shown in the figure, the horizontal axis kx of the k space is the frequency axis, and the vertical axis ky is the phase axis.
[0075]
In the figure, each of a plurality of horizontally long rectangles represents a data sampling position on the phase axis. The number written in the rectangle represents the amount of phase encoding. The amount of phase encoding is normalized by π / N. N is the number of samplings in the phase direction. The number of samplings in the phase direction is also referred to as a phase encoding number or a view number. N is, for example, 64-256.
[0076]
The phase encoding amount is 0 at the center of the phase axis ky. The phase encoding amount gradually increases from the center to both ends. The polarities of the increase are opposite to each other. The sampling interval, that is, the difference in phase encoding amount is π / N.
[0077]
A
[0078]
In order to prevent vibration of the
[0079]
An
[0080]
A
[0081]
A
[0082]
The
[0083]
The output side of the
[0084]
The
[0085]
The
[0086]
A
[0087]
The
[0088]
FIG. 3 shows an example of a pulse sequence used for magnetic resonance imaging. This pulse sequence is a pulse sequence of a gradient echo (GRE) method.
[0089]
That is, (1) is a sequence of α ° pulses for RF excitation in the GRE method, and (2), (3), (4) and (5) are respectively slice gradient Gs, readout gradient Gr, It is a sequence of a phase encoding gradient Gp and a gradient echo MR. The α ° pulse is represented by a center signal. The pulse sequence proceeds from left to right along the time axis t.
[0090]
As shown in the figure, the α ° excitation of the spin is performed by the α ° pulse. α is 90 or less. At this time, the slice gradient Gs is applied, and selective excitation for a predetermined slice is performed.
[0091]
After the α ° excitation, spin phase encoding is performed by the phase encoding gradient Gp. Next, the spin is first dephased by the readout gradient Gr, and then the spin is rephased to generate a gradient echo MR. The gradient echo MR is collected as view data by the
[0092]
Such a pulse sequence is repeated 64 to 512 times with a period TR. The phase encoding gradient Gp is changed every time it is repeated, and a different phase encoding is performed each time. Thereby, view data of 64 to 512 views is obtained.
[0093]
The pulse sequence is not limited to the GRE method, but by an appropriate technique such as a spin echo (SE) method, a fast spin echo (FSE) method, or echo planar imaging (EPI). It may be a pulse sequence.
[0094]
View data obtained by such a pulse sequence is collected in the memory of the
[0095]
4 and 5 schematically show the configuration of the
[0096]
The
[0097]
Both the
[0098]
FIG. 6 shows a BB cross section of FIG. As shown in the figure, the main magnetic
[0099]
The peripheral edge of the
[0100]
The
[0101]
FIG. 7 schematically shows an example of the structure of the
[0102]
A
[0103]
The
[0104]
As the
[0105]
The central portion of the
[0106]
A
[0107]
As the
[0108]
FIG. 8 is a block diagram of a vibration isolation system using the
[0109]
The gradient coil
[0110]
A difference ε (t) between the vibration d (t) and the vibration y (t) is detected by the
[0111]
The adaptive
[0112]
Such an operation minimizes the vibration at the place where the
[0113]
For this reason, the main magnetic
[0114]
Moreover, the structure of the attachment part of the
[0115]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to realize a method and apparatus for effectively preventing vibration of a gradient coil, and a magnetic resonance imaging apparatus including such an apparatus.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a magnetic resonance imaging apparatus.
FIG. 2 is a diagram showing the concept of k-space.
FIG. 3 is a diagram showing an example of a pulse sequence for magnetic resonance imaging.
FIG. 4 is a diagram showing a configuration of a magnet system.
FIG. 5 is a diagram showing a configuration of a magnet system.
FIG. 6 is a diagram showing a configuration of a magnet system.
FIG. 7 is a diagram showing a configuration of a gradient coil section.
FIG. 8 is a block diagram of a vibration isolation system.
FIG. 9 is a conceptual diagram of an adaptive digital filter.
FIG. 10 is a conceptual diagram of system identification by an adaptive digital filter.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記同定済みの適応ディジタルフィルタの出力信号に基づいて前記勾配コイルを機械的に駆動する、
ことを特徴とする勾配コイル防振方法。Identify the gradient coil vibration transmission system with an adaptive digital filter,
Mechanically driving the gradient coil based on the output signal of the identified adaptive digital filter;
A gradient coil vibration isolation method characterized by the above.
前記検出器の検出信号に基づいて前記勾配コイルの振動伝達系を同定する適応ディジタルフィルタと、
前記適応ディジタルフィルタの出力信号に基づいて前記勾配コイルを機械的に駆動する駆動器と、
を具備することを特徴とする勾配コイル防振装置。A detector for detecting the vibration of the gradient coil;
An adaptive digital filter for identifying a vibration transmission system of the gradient coil based on a detection signal of the detector;
A driver for mechanically driving the gradient coil based on an output signal of the adaptive digital filter;
A gradient coil vibration isolator comprising:
ことを特徴とする請求項2に記載の勾配コイル防振装置。The detector is provided at a mounting portion of the gradient coil.
The gradient coil vibration isolator according to claim 2.
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の勾配コイル防振装置。The detector is a piezo sensor;
The gradient coil vibration isolator according to claim 2 or claim 3, wherein
ことを特徴とする請求項2ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の勾配コイル防振装置。The driver is a piezo actuator;
The gradient coil vibration isolator according to any one of claims 2 to 4, characterized in that:
前記勾配コイルの振動を検出する検出器と、
前記検出器の検出信号に基づいて前記勾配コイルの振動伝達系を同定する適応ディジタルフィルタと、
前記適応ディジタルフィルタの出力信号に基づいて前記勾配コイルを機械的に駆動する駆動器と、
を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置。A magnetic resonance imaging apparatus that collects magnetic resonance signals by applying a static magnetic field, a gradient magnetic field, and an RF magnetic field generated by a main magnetic field magnet, a gradient coil, and an RF coil to an object to be imaged, and reconstructs an image based on the magnetic resonance signal. And
A detector for detecting vibration of the gradient coil;
An adaptive digital filter for identifying a vibration transmission system of the gradient coil based on a detection signal of the detector;
A driver for mechanically driving the gradient coil based on an output signal of the adaptive digital filter;
A magnetic resonance imaging apparatus comprising:
ことを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴撮影装置。The detector is provided at a mounting portion of the gradient coil.
The magnetic resonance imaging apparatus according to claim 6.
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の磁気共鳴撮影装置。The detector is a piezo sensor;
The magnetic resonance imaging apparatus according to claim 6 or 7, wherein the magnetic resonance imaging apparatus is characterized.
ことを特徴とする請求項6ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置。The driver is a piezo actuator;
The magnetic resonance imaging apparatus according to claim 6, wherein the magnetic resonance imaging apparatus is a magnetic resonance imaging apparatus.
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