JP2005031815A - 業務アプリケーション生成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】アプリケーションの属性変更をユーザに応じてカスタマイズでき、属性変更後にリコンパイルする必要がなく、隔地間で共通の業務アプリケーションを生成したり、インストールやバージョンアップが容易にできるようにする。
【解決手段】地域IP網2を介して、データセンター1と、本社3のクライアントPC3aと、販売店のクライアントPC4aとが接続され、クライアント/サーバ型の業務アプリケーション生成システムを構築する。データセンター1には、サーバ1aとデータベース1bを備え、業務アプリケーションの生成に必要なプロパティ情報をデータベース上で効率良く管理できるよう正規化し、正規化したプロパティ情報をデータベース1bに登録する。データベース1bには、一連の処理手順を実行するストアドプロシージャに業務ロジックが記述されており、予め指定された一連の動作がデータベースに対して施される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、業務アプリケーション生成システムに関し、特に、データベースに業務アプリケーションの画面構成、動きあるいはメニュー構成等の属性に関するプロパティ情報を正規化表現して格納し、そのデータベースにネットワークを介してアクセスしながら動的に業務アプリケーションを生成する業務アプリケーション生成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のウィンドウズ(登録商標)における標準クラス階層は、例えば、図11に示すようになっていて、プログラム動作時に図中の網掛けで示したラベル(Label)クラス102〜リストボックス(List Box)クラス111が実際の画面上で目に見えるオブジェクトとなる。より具体的には、図12に示すように、一般のコンピュータ画面上で見かける、ボタン(Button)オブジェクト121、コンボボックス(Combo Box)オブジェクト122、および、チェックボックス(Check Box)オブジェクト123などのように表示される。
【0003】
このように、目で見えるオブジェクトは、その内部構造として上記図11に示すような派生関係を持っており、それぞれの属性を継承している。例えば、コントロール(Control)クラス101の属性は、オブジェクトの画面上での幅や高さによる配置を示している。また、リストコントロール(List Contorol)クラス105の属性は、上記コントロールクラス101の属性に加えて、表示されるリストや選択された位置などを示している。さらに、コンボボックス(Combo Box)クラス110の属性は、上記リストコントロールクラス105の属性に加えて、選択された文字や背景色などを示している。このため、従来のオブジェクトの属性は、派生関係を持ち、それぞれの属性を継承していることから、「テキスト入力エリア」なのか「コンボボックス」なのかといった各項目の属性の違いは、本質的なものとして捉えられていた。
【0004】
また、特許文献1は、企業の基幹業務を処理するデータベースと業務処理プログラムで構成されており、これを利用企業が購入して企業側のコンピュータにインストールすることで、カスタマイズ可能な基幹業務パッケージを提供するものであった。
【0005】
さらに、特許文献2は、分散コンピューティング環境における多階層型のコンポーネントベースのアプリケーション開発において、各プログラムコンポーネントをその分散環境で使用されるデータについて記述したオブジェクト定義から自動生成する機構を備えたことにより、最低限のプログラミング技術だけで複数に分割されたプログラムを作成することができ、さらにその開発過程で必要な通信インタフェースと仕様書も自動生成できるものであった。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−195288号公報
【特許文献2】
特開平11−102293号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のウィンドウズ(登録商標)の標準クラス階層にあっては、生成されるアプリケーションの各項目の属性の違いが本質的なものであったため、属性内容を変更して個々のユーザの仕様に合うようにカスタマイズしたアプリケーションを作成するのは容易ではなかった。特に、業務アプリケーションでは、ベースとなる属性内容はある程度共通化しているが、会社に応じて細かい仕様変更を行なう必要がある場合に、容易にカスタマイズすることができず非常に不便であった。その上、上記のように属性内容を変更した場合は、その都度コンパイルし直さなければならず、コストや手間が膨大になるという問題があった。
【0008】
また、上記の特許文献1および2によれば、アプリケーションのカスタマイズ性をある程度改善することは可能であるが、未だ不十分であって、これまでと同様にリコンパイルを要することから、コストや手間がかかるという問題があった。
【0009】
さらに、本社と支社、あるいは、販売部と管理部のように隔地間で共通の業務アプリケーションを使って管理業務やデータ作成作業等を行う場合、従来は、作成したアプリケーションソフトを記録媒体に記録して配布し、それぞれの場所でインストールしなければならなかった。しかし、業務アプリケーションソフトをバージョンアップしたり、仕様を変更するたびに上記手順を繰り返さなくてはならず、非常に手間がかかる上、1つでもインストール時期がずれてしまうと、バージョンが異なり、相互間の管理業務やデータ作成作業等に支障が出るおそれがあった。
【0010】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、アプリケーションの各項目の属性変更をユーザ毎に容易にカスタマイズすることができる上、属性変更後でもリコンパイルする必要がなく、隔地間で共通の業務アプリケーションソフトを使って作業する場合でも、インストール処理やバージョンアップ処理が容易に行える、低コストで手間のかからない業務アプリケーション生成システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、業務アプリケーション画面の属性に関するプロパティ情報を正規化し、画面上の各項目の入出力エリアに対してプログラムに共通のインタフェースを擬似的に定義し、前記正規化したプロパティ情報をデータベースに登録すると共に、該データベースに対して一連の処理手順を実行させるストアドプロシージャに業務ロジックを記述するデータセンターと、前記データセンターに対しネットワークを介して接続され、実行モジュールが前記データベースにアクセスし、共通のインタフェースとして登録されているプロパティ情報を読み込み、これに基づくアプリケーション画面の各項目の入出力エリアを業務ロジックを用いて動的に生成しながら固有の業務アプリケーションを生成するクライアント端末と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この請求項1の発明によれば、データセンターにおいて業務アプリケーション画面の属性に関するプロパティ情報を正規化し、画面上の各項目の入出力エリアに対してプログラムに共通のインタフェースを擬似的に定義し、正規化したプロパティ情報をデータベースに登録すると共に、そのデータベースに対して一連の処理手順を実行させるストアドプロシージャに業務ロジックを記述する。そのデータセンターに対しネットワークを介して接続されたクライアント端末は、実行モジュールによりデータベースにアクセスして、共通のインタフェースとして登録されているプロパティ情報を読み込み、これに基づくアプリケーション画面の各項目の入出力エリアを業務ロジックを用いて動的に生成しながら固有の業務アプリケーションを生成するようにした。このため、業務アプリケーションを生成するのに必要なプロパティ情報は、全てデータセンターのデータベースに登録されており、業務アプリケーションを生成するクライアント端末は、ネットワークを介してデータセンターにアクセスするだけで、どこに居ても同じものが生成できる上、バージョンアップや仕様変更があっても迅速かつ容易に対処することが可能である。また、業務アプリケーションを生成する場合は、データベースから正規化したプロパティ情報を読み込み、これに基づいてアプリケーションを動的に生成するので、ユーザ毎に画面構成などの属性を変更するカスタマイズを容易に行うことができる上、属性変更後のリコンパイルが不要なことから、低コストで手間をかけずに業務アプリケーションを生成することができる。
【0013】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の業務アプリケーション生成システムにおいて、前記データセンターには、データベースサーバーが配置され、該データベースサーバーに対して1つ以上のクライアント端末がネットワークを介して接続され、クライアント/サーバ型の実行モジュールを用いたことを特徴とする。
【0014】
この請求項2の発明によれば、データセンターにデータベースサーバーが配置され、そのデータベースサーバーに対して1つ以上のクライアント端末がネットワークを介して接続され、クライアント/サーバ型の実行モジュールが用いられている。このため、クライアント/サーバ型のネットワーク環境下におけるクライアント端末は、データベースサーバーにアクセスするだけで固有の業務アプリケーションを容易に生成することができる上、複数の端末間でネットワークを介してデータを相互にやり取りすることにより、管理業務やデータ作成作業等を共同して行うことができる。
【0015】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の業務アプリケーション生成システムにおいて、前記データセンターは、データベース機能を備えたWebサイトであって、前記Webサイトに対して1つ以上の前記クライアント端末がインターネットを介して接続され、Webアプリケーション型のサーバプログラムを実行モジュールとして用いたことを特徴とする。
【0016】
この請求項3の発明によれば、データセンターは、データベース機能を備えたWebサイトであり、そのWebサイトに対して1つ以上のクライアント端末がインターネットを介して接続され、実行モジュールとしてWebアプリケーション型のサーバプログラムが用いられている。このため、インターネットに接続された全てのクライアント端末は、データベース機能を備えたWebサイトにアクセスするだけで固有の業務アプリケーションを容易に生成することができる上、インターネットを介して複数の端末間のデータを相互にやり取りすることで、管理業務やデータ作成作業等を共同で行うことができる。
【0017】
また、請求項4にかかる発明は、請求項2または3に記載の業務アプリケーション生成システムにおいて、前記実行モジュールは、クライアント/サーバ型とWebアプリケーション型の何れのモデルも同一のロジックを使って記述されていることを特徴とする。
【0018】
この請求項4の発明によれば、クライアント/サーバ型とWebアプリケーション型の何れのモデルも、同一のロジックを使って記述したため、データベースに登録されているプロパティ情報とストアドプロシージャは、同じものが使用できる上、1回設定するだけでクライアント/サーバ型とWebアプリケーション型の両方で動作させることができる。
【0019】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1に記載の業務アプリケーション生成システムにおいて、前記プロパティ情報は、各項目の入出力エリアにおけるメニュー構成、画面遷移、画面レイアウト、項目毎の属性、入力チェック内容、画面の動き、および帳票レイアウトの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0020】
この請求項5の発明によれば、プロパティ情報として、各項目の入出力エリアにおけるメニュー構成、画面遷移、画面レイアウト、項目毎の属性、入力チェック内容、画面の動き、および帳票レイアウトの少なくとも1つが含まれている。このため、これらのプロパティ情報を正規化し、共通のインタフェースを定義することで、業務アプリケーションの生成に必要な属性変更を容易に行うことができる。
【0021】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1に記載の業務アプリケーション生成システムにおいて、前記データセンターのデータベースには、固有のアプリケーションを生成するための情報として、プロパティ情報とストアドプロシージャとが登録されていることを特徴とする。
【0022】
この請求項6の発明によれば、データセンターのデータベースには、固有のアプリケーションを生成するための情報として、プロパティ情報とストアドプロシージャとが登録されているため、実行モジュールは、データベースのプロパティ情報とストアドプロシージャとに基づいて、固有の業務アプリケーションを容易に構築することができる。
【0023】
また、請求項7にかかる発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の業務アプリケーション生成システムにおいて、前記データベースは、リレーショナルデータベースであって、前記プロパティ情報は、該リレーショナルデータベースにおける複数の共通フィールドのまとまりとして管理され、データを複数の表形式の単位で相互に連携させて管理することを特徴とする。
【0024】
この請求項7の発明によれば、データベースにリレーショナルデータベースを用い、プロパティ情報は、そのリレーショナルデータベースにおける複数の共通フィールドのまとまりとして管理し、データを複数の表形式の単位で相互に連携させて管理することにより、効率の良いデータ管理が可能となり、アプリケーションの一部に変更を加える場合でも、リレーショナルデータベースの表形式の単位を変更するだけで良く、メンテナンス性が飛躍的に向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる業務アプリケーション生成システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0026】
図1は、この発明にかかるクライアント/サーバ型の業務アプリケーション生成システムの一例を説明する図であり、図2は、この発明にかかるWebアプリケーション型の業務アプリケーション生成システムの一例を説明する図である。
【0027】
図1に示す業務アプリケーション生成システムは、地域IP網2を介して本社3と販売店4とが接続され、販売店4から送られてくる商品の在庫登録、発注登録、入庫状況等に基づいて、本社3側でそれらを分析し、出荷指示や製造計画を立てる場合、共通の業務アプリケーションを生成し、それに基づいてデータを共有化する必要がある。そこで、業務アプリケーションを生成するため、地域IP網2を介して、データセンター1と、本社3のクライアントPC3aと、販売店のクライアントPC4aとが接続され、クライアント/サーバ型の業務アプリケーション生成システムが構築されている。
【0028】
このデータセンター1は、サーバ1aとデータベース1bとを備え、業務アプリケーションの生成に必要な種々のプロパティ情報をデータベース上で効率良く管理できるように正規化(Normalization)し、その正規化したプロパティ情報をデータベース1bに登録する。また、データベース1bには、データベース1bに対して一連の処理手順を実行するストアドプロシージャに業務ロジックが記述されており、予め指定された一連の動作がデータベースに対して施される。
【0029】
また、図2に示す業務アプリケーション生成システムは、Webサービス(マイクロソフトの.NETなど)を利用することにより、インターネットを通じてアプリケーション・システムを連携させ、本社13と会員封入・郵送代行会社14との間で接続したいアプリケーション機能のみをWebサービス化して提供するものである。例えば、図2では、会員制の通信販売業において、本社13側では会員管理、セミナー管理、会費引落データ作成、通販管理、委託販売管理などを行い、アウトソーシングの一環として、会員誌の封入や郵送を会員封入・郵送代行会社14に代行させる場合などにWebサービスを利用する場合である。
【0030】
さらに、本社13は、Webサービスを使ってデータセンター11にアクセスし、データベース11bに登録されているプロパティ情報に基づいて所望の業務アプリケーションを生成することが可能となる。
【0031】
図3は、この発明にかかる独自のクラス階層構造を説明する図である。図3に示すクラス階層構造は、上記図11で示した、従来のウィンドウズ(登録商標)の標準クラス階層構造に対して、それぞれの派生クラスにつき、画面上の入出力エリアであるインプットボックス(Input Box)の擬似クラスとして、独自の共通インタフェース28を定義した点に特徴がある。この共通インタフェース28は、独自ラベルクラス21、独自テキストボックスクラス22、独自ボタンクラス23、独自チェックボックスクラス24、独自ラジオボタンクラス25、独自コンボボックスクラス26、および、独自リストボックスクラス27などから構成されている。これらの共通インタフェース28は、業務アプリケーションに使用する属性を厳選したもので、独自の属性を追加することもできる。なお、図3において、従来と同じクラス階層には、図11と同じ符号が付してある。
【0032】
このように、クラス階層構造に、独自の共通インタフェース8を定義することにより、どの種類のオブジェクトであってもプログラム上から同等に扱うことが可能となる。このため、例えば「テキスト入力エリア」なのか「コンボボックス」なのかといった、従来のクラス階層構造であれば本質的だった各項目の属性の違いが、副次的な属性と捉えられるようになり、後述するようにプログラム動作時に各項目の属性を動的に生成したり、コンパイルすることなく重要な属性の変更を行うことができる。
【0033】
図4は、この発明にかかるインプットボックスの擬似クラスの属性例を示した図である。図4に示すように、インプットボックス擬似クラスの属性例では、大別してプロパティ、メソッド、イベントに分けることができ、その中に種々のインプットボックスが含まれている。このように、多くの種類のインプットボックスが存在するが、図4に示すような共通した属性も持っている。
【0034】
本発明では、上記したインプットボックス以外にもプロパティ化することのできる情報が存在する。例えば、図5は、画面上のインプットボックスの配置例を示す図である。図5に示すように、本発明では、画面上のどのインプットボックス31〜37がどの位置に配置されているのか(画面レイアウト)についてもプロパティ化することができる。
【0035】
また、図6は、画面上のボタンを押して次にどの画面を表示するかの画面遷移例を示した図である。図6(a)の「売上伝票修正・削除」ボタン41が押されると、同図(b)の「売上伝票検索」画面に遷移し、その(b)の画面の「選択」ボタン42が押された場合は、同図(c)の「売上伝票」の画面に遷移するというように、本発明では、画面遷移についてもプロパティ化することができる。
【0036】
そして、図7は、これらのプロパティ情報を正規化表現してデータベースに格納する場合の説明図である。図7に示すように、プロパティ情報としては、メニュー構成(リレーショナルデータで表現する)、画面遷移、画面レイアウト(画面上のインプットボックスの配置をリレーショナルデータで表現する)、各項目の属性、入力チェック内容(画面上の各項目の入出力エリアをインプットボックスとして汎用化(オブジェクトモデル化)する)、画面の動き、帳票レイアウトなどを一例として示したが、勿論これに限定されるものではない。例えば、「大分類」を選択すると、それに紐付く「小分類」だけが選択可能といった項目間の関係を「依存関係」と定義し、プロパティ化することも可能である。これらのプロパティ情報は、正規化表現した後、データベース51へ格納される。なお、このデータベース51は、複数の表形式の単位で連携し、データ間の関係を定義することによりデータの効率的な管理が可能なリレーショナルデータベースを用いており、データベース言語のSQLを用いて書かれている。また、汎用化したインプットボックスのプロパティ情報、メニュー構成や画面レイアウト、帳票フォーマットとしてのエクセル(Excel:商標登録)ファイル(バイナリーデータとして)などの情報は、全てデータベース51に登録される。
【0037】
図8は、業務ロジックをデータベース内に定義する処理を説明する図である。図8に示すように、売上伝票画面61の中の更新ボタン62をクリックすると、売上伝票画面61上に配置された全インプットボックス内の入力情報をパラメータとして、ストアドプロシージャ63というプログラムを起動し、その伝票データがデータベース51に登録される。例えば、「更新(あるいは、登録)」「削除」などの各操作ボタンの押下時に表示されている全インプットボックスをパラメータ受取可として、ストアドプロシージャ63により記述する。さらに、「依存関係」による動的な制御も全てストアドプロシージャにより記述する。すなわち、戻り値による画面の動的制御を行うものである。
【0038】
また、本発明は、業務アプリケーションを生成する実行モジュールが自分自身を動的に生成しながら動作するという点に特徴がある。図9は、実行モジュールが画面遷移プロパティに基づいて動的に動作している状態を説明する図である。つまり、図9に示したメニュー画面71の「売上伝票登録」ボタン72が押されると、実行モジュールは、データベース51中の画面遷移プロパティを読み込むことにより、次に表示すべき画面が「売上伝票新規登録画面」であると自分自身で判断して、「売上伝票画面」の生成を行う。
【0039】
図10は、図9に続いて実行モジュールが売上伝票画面の生成処理を行う動作を説明する図である。図9において、次に表示すべき画面が「売上伝票新規登録画面」であると判断されると、実行モジュールは、図10に示すように、売上伝票新規登録画面にはどのようなインプットボックスが配置されているかを知るため、データベース51にアクセスして、インプットボックス配置プロパティを読み込む。これによって、売上伝票画面に配置すべき項目は、売上伝票番号、伝票日付、出荷日、得意先コード、・・・などであることがわかる。
【0040】
実行モジュールは、図10に示した各インプットボックスの情報に基づいて、売上伝票画面上に当該インプットボックスを生成/配置する。これを、図5を用いて説明すると、まず、売上伝票画面の伝票番号31をラベル(Label)として生成し、所定の位置に配置する。続いて、伝票日付32を日付入力型テキストボックスとして生成し、所定の位置に配置する。さらに、得意先コード33をデータベースアクセス項目(コードが入力されると、該当する名称をデータベースから自動的に取得して表示する項目)として生成し、所定の位置に配置する。また、上記以外の項目についても同様に、各インプットボックスの情報に基づいて実行モジュールが生成/配置する。このようにして、図5に示すような売上伝票画面が生成される。
【0041】
本発明の実行モジュールの基本構造としては、上記図1に示したクライアント/サーバ型に用いられる実行モジュールと、図2に示したWebアプリケーション型のサーバプログラムとがあり、共にビジュアル・スタジオ・ドットネット(Visual Studio .Net)で記述されている。このように、クライアント/サーバ型の実行モジュールとWebアプリケーション用のサーバプログラムとは、共に同一のロジックで動作するため、何れの場合であってもプロパティ情報とストアドプロシージャは同じものが使用できる。これにより、一回設定するだけでクライアント/サーバ型とWebアプリケーション型の両方に対して違和感なく操作することができる。
【0042】
そして、実行モジュールが起動時に取得するプロパティ情報は、変更分だけを再取得し、最新情報のXMLファイルを暗号化した上で、ファイルが保存される。また、メモリ展開したプロパティ情報を参照しながら全て動的に画面やインプットボックスが生成される。
【0043】
また、業務アプリケーションを生成する本発明の実行モジュールは、データベースに登録されているプロパティ情報に基づいて、自分自身を動的に生成する動作を繰り返し行うため、コンパイルせずにアプリケーションの生成が可能となる。
【0044】
このように、本実施の形態によれば、データベースに種々のプロパティ情報を登録しておけば、実行モジュールは必要に応じてプロパティ情報を読み込みながら、自分自身を動的に生成するため、コンパイルせずに業務アプリケーションを生成することが可能となる。コンパイルが不要になったことにより、業務アプリケーションのカスタマイズにかかる費用と手間と時間とを大幅に低減することができる。例えば、実行モジュールを個別にプログラムした場合と比べると、3〜5倍の開発効率を実現することができる。
【0045】
また、本実施の形態によれば、異なる会社の業務アプリケーションをそれぞれ本発明にかかる開発ツールを用いて構築した場合、異なってくるのは、データベースに登録されたプロパティ情報とストアドプロシージャだけであり、各クライアントに配布したモジュールを変更する必要がないため、メンテナンス性が飛躍的に向上するという利点がある。
【0046】
さらに、本実施の形態によれば、同様のロジックで動く実行モジュールをクライアント/サーバ型とWebアプリケーション型のそれぞれで作成し、プロパティの設定を1回行うだけで、クライアント/サーバ型とWebアプリケーション型の何れに対しても違和感なく操作することが可能となり、種々のネットワーク形態に対応することができる。
【0047】
また、本実施の形態によれば、地域IP網などを用いてクライアント/サーバ型の業務アプリケーション生成システムを構築したり、インターネットを用いてWebアプリケーション型の業務アプリケーション生成システムを構築することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、データセンターにおいて業務アプリケーション画面の属性に関するプロパティ情報を正規化し、画面上の各項目の入出力エリアに対してプログラムに共通のインタフェースを擬似的に定義し、正規化したプロパティ情報をデータベースに登録すると共に、そのデータベースに対して一連の処理手順を実行させるストアドプロシージャに業務ロジックを記述する。そのデータセンターに対しネットワークを介して接続されたクライアント端末は、実行モジュールによりデータベースにアクセスして、共通のインタフェースとして登録されているプロパティ情報を読み込み、これに基づくアプリケーション画面の各項目の入出力エリアを業務ロジックを用いて動的に生成しながら固有の業務アプリケーションを生成するようにした。このため、業務アプリケーションを生成するのに必要なプロパティ情報は、全てデータセンターのデータベースに登録されており、業務アプリケーションを生成するクライアント端末は、ネットワークを介してデータセンターにアクセスするだけで、どこに居ても同じものが生成できる上、バージョンアップや仕様変更があっても迅速かつ容易に対処することが可能である。また、業務アプリケーションを生成する場合は、データベースから正規化したプロパティ情報を読み込み、これに基づいてアプリケーションを動的に生成するので、ユーザ毎に画面構成などの属性を変更するカスタマイズを容易に行うことができる上、属性変更後のリコンパイルが不要なことから、低コストで手間をかけずに業務アプリケーションを生成することができる。
【0049】
また、請求項2にかかる発明によれば、データセンターにデータベースサーバーが配置され、そのデータベースサーバーに対して1つ以上のクライアント端末がネットワークを介して接続され、クライアント/サーバ型の実行モジュールが用いられている。このため、クライアント/サーバ型のネットワーク環境下に接続されたそれぞれのクライアント端末は、データベースサーバーにアクセスするだけで固有の業務アプリケーションが容易に生成できる上、複数の端末間でネットワークを介してデータを相互にやり取りすることで、管理業務やデータ作成作業等を共同で行うことができる。
【0050】
また、請求項3にかかる発明によれば、データセンターは、データベース機能を備えたWebサイトであり、そのWebサイトに対して1つ以上のクライアント端末がインターネットを介して接続され、実行モジュールとしてWebアプリケーション型のサーバプログラムが用いられている。このため、インターネットに接続された全てのクライアント端末は、データベース機能を備えたWebサイトにアクセスするだけで固有の業務アプリケーションを容易に生成することができる上、インターネットを介して複数の端末間のデータを相互にやり取りすることで、管理業務やデータ作成作業等を共同で行うことができる。
【0051】
また、請求項4にかかる発明によれば、クライアント/サーバ型とWebアプリケーション型の何れのモデルも、同一のロジックを使って記述したので、データベースに登録されているプロパティ情報とストアドプロシージャは、同じものが使用できる上、1回設定するだけでクライアント/サーバ型とWebアプリケーション型の両方で動作させることができる。
【0052】
また、請求項5にかかる発明によれば、プロパティ情報として、各項目の入出力エリアにおけるメニュー構成、画面遷移、画面レイアウト、項目毎の属性、入力チェック内容、画面の動き、および帳票レイアウトの少なくとも1つが含まれているので、これらのプロパティ情報を正規化し、共通のインタフェースを定義することで、業務アプリケーションの生成に必要な属性変更を容易に行うことができる。
【0053】
また、請求項6にかかる発明によれば、データセンターのデータベースには、固有のアプリケーションを生成するための情報として、プロパティ情報とストアドプロシージャとが登録されているので、実行モジュールは、データベースのプロパティ情報とストアドプロシージャとに基づいて、固有の業務アプリケーションを容易に構築することができる。
【0054】
また、請求項7にかかる発明によれば、データベースにリレーショナルデータベースを用い、プロパティ情報は、そのリレーショナルデータベースにおける複数の共通フィールドのまとまりとして管理し、データを複数の表形式の単位で相互に連携させて管理することにより、効率の良いデータ管理が可能となり、アプリケーションの一部に変更を加える場合でも、リレーショナルデータベースの表形式の単位を変更するだけで良く、メンテナンス性を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるクライアント/サーバ型の業務アプリケーション生成システムの一例を説明する図である。
【図2】この発明にかかるWebアプリケーション型の業務アプリケーション生成システムの一例を説明する図である。
【図3】この発明にかかる独自のクラス階層構造を説明する図である。
【図4】この発明にかかるインプットボックスの擬似クラスの属性例を示した図である。
【図5】画面上のインプットボックスの配置例を示す図である。
【図6】画面上のボタンを押して次にどの画面を表示するかの画面遷移例を示す図である。
【図7】プロパティ情報を正規化表現してデータベースに格納する場合の説明図である。
【図8】業務ロジックをデータベース内に定義する処理を説明する図である。
【図9】実行モジュールが画面遷移プロパティに基づいて動的に動作している状態を説明する図である。
【図10】図9に続いて実行モジュールが売上伝票画面の生成処理を行う動作を説明する図である。
【図11】従来のウィンドウズ(登録商標)の標準クラス階層を説明する図である。
【図12】コンピュータ画面上で見かける各オブジェクトの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 データセンター
1a サーバ
1b データベース
2 地域IP網
3 本社
3a クライアントPC
4 販売店
4a クライアントPC
4b PHS送受信機
11 データセンター
11a サーバ
11b データベース
12 インターネット
13 本社
13a クライアントPC
14 会員誌封入・郵送代行会社
14a クライアントPC
21 独自ラベルクラス
22 独自テキストボックスクラス
23 独自ボタンクラス
24 独自チェックボックスクラス
25 独自ラジオボタンクラス
26 独自コンボボックスクラス
27 独自リストボックスクラス
28 共通インタフェース
31〜37 インプットボックス
41 売上伝票修正・削除ボタン
42 選択ボタン
51 データベース
61 売上伝票
62 更新ボタン
63 ストアドプロシージャ
71 メニュー画面
72 売上伝票登録ボタン

Claims (7)

  1. 業務アプリケーション画面の属性に関するプロパティ情報を正規化し、画面上の各項目の入出力エリアに対してプログラムに共通のインタフェースを擬似的に定義し、前記正規化したプロパティ情報をデータベースに登録すると共に、該データベースに対して一連の処理手順を実行させるストアドプロシージャに業務ロジックを記述するデータセンターと、
    前記データセンターに対しネットワークを介して接続され、実行モジュールが前記データベースにアクセスし、共通のインタフェースとして登録されているプロパティ情報を読み込み、これに基づくアプリケーション画面の各項目の入出力エリアを業務ロジックを用いて動的に生成しながら固有の業務アプリケーションを生成するクライアント端末と、
    を備えたことを特徴とする業務アプリケーション生成システム。
  2. 前記データセンターには、データベースサーバーが配置され、
    該データベースサーバーに対して1つ以上のクライアント端末がネットワークを介して接続され、
    クライアント/サーバ型の実行モジュールを用いたことを特徴とする請求項1に記載の業務アプリケーション生成システム。
  3. 前記データセンターは、データベース機能を備えたWebサイトであって、
    前記Webサイトに対して1つ以上の前記クライアント端末がインターネットを介して接続され、
    Webアプリケーション型のサーバプログラムを実行モジュールとして用いたことを特徴とする請求項1に記載の業務アプリケーション生成システム。
  4. 前記実行モジュールは、クライアント/サーバ型とWebアプリケーション型の何れのモデルも同一のロジックを使って記述されていることを特徴とする請求項2または3に記載の業務アプリケーション生成システム。
  5. 前記プロパティ情報は、各項目の入出力エリアにおけるメニュー構成、画面遷移、画面レイアウト、項目毎の属性、入力チェック内容、画面の動き、および帳票レイアウトの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の業務アプリケーション生成システム。
  6. 前記データセンターのデータベースには、固有のアプリケーションを生成するための情報として、プロパティ情報とストアドプロシージャとが登録されていることを特徴とする請求項1に記載の業務アプリケーション生成システム。
  7. 前記データベースは、リレーショナルデータベースであって、
    前記プロパティ情報は、該リレーショナルデータベースにおける複数の共通フィールドのまとまりとして管理され、データを複数の表形式の単位で相互に連携させて管理することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の業務アプリケーション生成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8533583B2 (en) 2009-01-30 2013-09-10 Casio Computer Co., Ltd. Application software generation device, computer program product and application software generation system
US9667765B2 (en) 2012-03-30 2017-05-30 Bose Corporation Method and apparatus for relaying data communications in a Bluetooth network

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