JP2005030264A - Pitch angle control device of windmill blade - Google Patents
Pitch angle control device of windmill blade Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005030264A JP2005030264A JP2003194766A JP2003194766A JP2005030264A JP 2005030264 A JP2005030264 A JP 2005030264A JP 2003194766 A JP2003194766 A JP 2003194766A JP 2003194766 A JP2003194766 A JP 2003194766A JP 2005030264 A JP2005030264 A JP 2005030264A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid
- motor
- valve
- accumulator
- servo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims abstract description 198
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 20
- 230000009347 mechanical transmission Effects 0.000 claims description 10
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 abstract description 3
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 11
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 8
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 7
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 6
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 210000003746 feather Anatomy 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 238000005549 size reduction Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/72—Wind turbines with rotation axis in wind direction
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/70—Wind energy
- Y02E10/74—Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction
Landscapes
- Wind Motors (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、風力発電に使用される風車における風車ブレードのピッチ角を制御するピッチ角制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−99045号公報
【0003】
従来の風車ブレードのピッチ角制御装置としては、例えば前記特許文献1に記載されているようなものが知られている。このものは、通電されたとき出力軸が回転する電動サーボモータと、該電動サーボモータの出力軸の回転を風車ブレードに伝達して該風車ブレードを同期回動させる複数の傘歯車からなる伝達機構とを備えている。そして、前記電動サーボモータは、通常、操作信号および電動サーボモータの出力軸に連結されたエンコーダ等からの検出信号に基づいて比較器から出力された制御信号によりサーボ制御される。
【0004】
しかしながら、前述のような電動サーボモータは出力トルクが小さいため、制御装置全体が大型となってしまうという問題点があるが、このような問題点を解決するため、小型でありながら大トルクを出力することができる流体サーボモータを風車ブレードの回動用として使用するとともに、該流体サーボモータをサーボ制御弁によりサーボ制御することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、前述のような流体サーボモータに流体を供給する供給回路が故障、例えば、流体ポンプ駆動用の電動モータが停電により停止することがあるが、このように供給回路が故障をすると、風車ブレードのピッチ角を制御することができなくなり、特に、弱い風に対して風車ブレードのピッチ角が設定されているときに供給回路が故障し、その後、強風が吹くようになると、風車が高速回転して危険となってしまうという問題点がある。
【0006】
この発明は、流体サーボモータに流体を供給する供給回路が故障したとき、風車ブレードをフェザーリング状態まで簡単かつ確実に回動させることができる風車ブレードのピッチ角制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、半径方向内端部がロータヘッドに回動可能に連結された複数の風車ブレードをそれぞれ回動させることでピッチ角を制御するようにした風車ブレードのピッチ角制御装置であって、高圧流体が供給されたとき回転して前記風車ブレードを回動させる流体サーボモータと、流体サーボモータに接続された一対の給排通路と供給回路、排出回路との間に介装され、軸方向に移動することにより供給回路から高圧流体をいずれかの給排通路を通じて流体サーボモータに供給するスプールを有するサーボ制御弁と、前記流体サーボモータからのフィードバック出力および操作信号を基にサーボ制御弁のスプールを軸方向に移動させて流体サーボモータをサーボ制御するサーボ制御手段と、前記供給回路に接続され所定圧の高圧流体を貯蔵するアキュムレータとを備え、供給回路の故障時、サーボ制御弁、給排通路を通じてアキュムレータから高圧流体を前記流体サーボモータに供給し、風車ブレードをフェザーリング状態まで回動させることにより達成することができる。
【0008】
この発明においては、前述のように所定圧の高圧流体を貯蔵するアキュムレータを供給回路に接続しているので、供給回路が故障して高圧流体を供給できなくなったとき、サーボ制御弁、給排通路を通じてアキュムレータから高圧流体を前記流体サーボモータに供給することで、風車ブレードをフェザーリング状態まで簡単かつ確実に回動させることができる。この結果、弱い風に対して風車ブレードのピッチ角が設定されているときに供給回路が故障し、その後、強風が吹くようになっても、風車は殆ど回転することはなく、安全となる。そして、このアキュムレータは供給回路に接続されているので、通常時は供給回路から高圧流体が補給されており、この結果、流体の補給作業が不要となってメンテナンスが容易となる。
【0009】
ここで、前述した供給回路の故障時に風車ブレードを回動させるフェザーリング用流体モータを別個に設け、アキュムレータからの高圧流体を該フェザーリング用流体モータに供給して風車ブレードをフェザーリング状態まで回動させることも考えられる。しかしながら、このようにすると構造が複雑となり製作費も高価となるが、この発明のように通常時風車ブレードを回動させる流体サーボモータをそのままフェザーリング状態への回動用として用いるようにすれば、前述のようなフェザーリング用流体モータが不要となって、構造が簡単となり製作費も安価とすることができる。
【0010】
また、請求項2に記載のようにサーボ制御手段の一部を機械的部品から構成すれば、雷撃に強くなり、殆どその影響を受けることがなくなる。
さらに、請求項3に記載のように構成すれば、アキュムレータを流体サーボモータ、非常流体モータに共用することができ、構造を簡単で製作費を安価とすることができる。
また、請求項4に記載のように構成すれば、風車ブレードがフェザーリング状態の直前まで回動したとき、アキュムレータ内の高圧流体を排出して風車ブレードに対する回動力付与を終了させることができ、これにより、風車ブレードがフェザーリング状態に到達したときの回動速度を低減させることができる。
さらに、請求項5に記載のように構成すれば、構造が簡単でありながらハウジングからの突出量を小さくすることができ、小型化が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2において、11は半径方向に延びるとともに周方向に等角度離れた複数の風車ブレードであり、これら風車ブレード11の半径方向内端部は円筒状を呈するとともに、風車本体に回転可能に支持された中空状ロータヘッド(図示していない)に回動可能に連結されている。そして、前記ロータヘッドは図示していない増速機および発電機に連結されており、この結果、風車ブレード11、ロータヘッドが該ロータヘッドの回転軸回りに回転すると、発電機は(風力)発電する。ここで、各風車ブレード11の半径方向内端部内周には内歯車12が形成されている。
【0012】
15は各風車ブレード11を回動させることでそのピッチ角、即ちロータヘッドに対する風車ブレード11の取付け角度を制御する複数(風車ブレード11と同数)のピッチ角制御装置であり、各ピッチ角制御装置15は前記ロータヘッドの内周に固定された固定カバー16の一側に取付けられている遊星歯車減速機、ここでは偏心揺動型減速機17を有する。前記減速機17は略円筒状をしたケース20を有し、このケース20内にはキャリア21が収納されるとともに、その内周には内歯としての多数の内歯ピン22が設けられている。23は前記キャリア21の一端に一体的に連結された出力軸であり、この出力軸23および前記キャリア21はケース20に回転可能に支持されている。
【0013】
26は前記ケース20内に収納された複数、ここでは2個のピニオンであり、これらピニオン26は軸方向に並列配置されている。また、これらピニオン26は外周に歯数が内歯ピン22の数より若干少ない外歯(図示せず)を有し、これら外歯は隣接するピニオン26において 180度だけ位相がずれた状態で前記内歯ピン22に噛み合っている。
【0014】
また、前記ピニオン26には複数の貫通孔27が形成され、これらの貫通孔27にはキャリア21に回転可能に支持されたクランク軸28の軸方向中央部に形成されている偏心部28aがそれぞれニードル軸受29を介装した状態で挿入されている。30は各クランク軸28の他端部に連結された入力歯車であり、これら入力歯車30には後述の流体サーボモータの回転軸に固定された外歯車31が噛み合っている。
【0015】
そして、外歯車31を通じて入力歯車30に回転駆動力が伝達され、クランク軸28が同一方向に同期回転すると、偏心部28aは貫通孔27内において偏心回転しピニオン26を偏心回転(公転)させる。このとき、ケース20が静止しており、また、ピニオン26の外歯の歯数が内歯ピン22の数より若干少ないので、キャリア21、出力軸23は低速で回転する。前述したケース20、キャリア21、内歯ピン22、ピニオン26、クランク軸28、入力歯車30は全体として、前記流体サーボモータの回転を大減速比で減速して出力軸23に出力する前記減速機17を構成する。
【0016】
34は前記出力軸23に連結された外歯車であり、この外歯車34は前記風車ブレード11の内歯車12に噛み合っている。そして、流体サーボモータの回転が減速機17により減速された後、風車ブレード11に伝達され、該風車ブレード11を回動させてそのピッチ角を変更する。
【0017】
図1、2、3において、37は固定カバー16の他側に取付けられた流体サーボモータであり、この流体サーボモータ37は、ここでは斜板式流体モータから構成されている。この流体サーボモータ37は内部に収納室38が形成されたモータケース39を有し、このモータケース39には収納室38に収納された回転軸40が回転可能に支持されるとともに、該回転軸40の先端部(一端部)には前述のように外歯車31が固定されている。41は前記収納室38に収納された円筒状のシリンダブロックであり、このシリンダブロック41には前記回転軸40が挿入されてスプライン結合されている。前記シリンダブロック41に形成された複数のシリンダ穴42にはプランジャ43がそれぞれ摺動可能に挿入され、これらプランジャ43の先端(一端)にはシュー44が連結されている。
【0018】
47はシリンダブロック41と後述するハウジングとの間に介装されたタイミングプレートであり、このタイミングプレート47に形成された一対の給排孔46にはシリンダ穴42および一対の給排通路48、49がそれぞれ接続されている。50は収納室38に収納された略リング状の斜板であり、この斜板50の他端面には傾斜面50aが形成され、この傾斜面50aには前記シュー44が摺接している。そして、前記給排通路48、49からタイミングプレート47の給排孔46を通じてシリンダ穴42に高圧流体が供給されると、シリンダブロック41、回転軸40が回転する。
【0019】
また、斜板50の一端面には2個の平坦面が形成されるとともに、これら平坦面の境界上には図示していない支点部材が配置されている。51は収納室38の一端面に形成されたシリンダ室であり、このシリンダ室51には斜板50の薄肉部の一端面に当接している傾転ピストン52が摺動可能に収納されている。そして、前記シリンダ室51に高圧流体が供給されたり、あるいは、シリンダ室51から流体が排出されることで、傾転ピストン52が突出したり引っ込んだりするが、このとき、斜板50は前記支点部材を中心として高速傾転位置と低速傾転位置との2つの傾転位置の間を傾転する。このような斜板50の傾転位置の変化によりシリンダブロック41内のプランジャ43のストロークは2段階に変更され、これにより、回転軸40、シリンダブロック41の回転速度が高、低速の2段階に切換えられ、幅広い回転数制御を行うことができる。
【0020】
前述したモータケース39、回転軸40、シリンダブロック41、プランジャ43、シュー44、タイミングプレート47、斜板50、傾転ピストン52は全体として、前記流体サーボモータ37を構成し、この流体サーボモータ37は高圧流体が供給されたとき、回転軸40が回転するが、この回転軸40の回転は減速機17により減速された後、風車ブレード11に伝達され、該風車ブレード11を回動させる。そして、この流体サーボモータ37には前述のように一対の給排通路48、49が接続されている。
【0021】
55は流体サーボモータ37の停止時に該流体サーボモータ37に制動力を付与するネガティブブレーキであり、このネガティブブレーキ55は、シリンダブロック41の外周にスプライン結合された複数枚の内側摩擦板56と、モータケース39の収納室38の内周にスプライン結合された複数枚の外側摩擦板57とを有する。そして、このネガティブブレーキ55は、ブレーキ通路58に対して高圧流体の供給が停止されているときには、ピストン59と後述のハウジングとの間に配置された図示していないスプリングにより外側摩擦板57が内側摩擦板56に押し付けられて、シリンダブロック41に制動力を付与し、一方、ブレーキ通路58に高圧流体が供給されてピストン59がスプリングを圧縮しながら他側に移動すると、外側摩擦板57が内側摩擦板56から離れてシリンダブロック41の回転を許容する。
【0022】
図1、2、3、4において、61は流体サーボモータ37の他端面に固定されたハウジングであり、このハウジング61内には流体サーボモータ37の回転軸40に直交する方向に延びる貫通した断面円形のスプール孔62が形成されている。そして、このスプール孔62の先端開口はハウジング61に固定された先端キャップ63により閉止され、一方、後端開口はハウジング61に固定された後端キャップ64により閉止されている。
【0023】
67は前記スプール孔62内に摺動可能に挿入されたスプールであり、このスプール67は先端キャップ63に取付けられたキー68により回り止めされながらスプール孔62内を軸方向に移動することができる。このスプール67の外周には先端側から後端側に向かって軸方向に離れた2個の環状溝67a、67bが順次形成されている。前述したスプール孔62、スプール67、キー68は全体として、軸方向に移動可能なスプール67を有するサーボ制御弁69を構成する。
【0024】
72は流体ポンプであり、この流体ポンプ72は電動モータ73により常時駆動されることでタンク74から吸入通路75を通じて流体を吸入し、高圧流体として供給通路76に吐出する。この供給通路76は前記サーボ制御弁69、詳しくはスプール孔62に接続されており、この結果、この供給通路76を通じて流体ポンプ72から高圧流体がサーボ制御弁69に導かれる。前述した流体ポンプ72、電動モータ73、吸入通路75、供給通路76は全体として、サーボ制御弁69に高圧流体を供給する供給回路77を構成する。
【0025】
78はタンク74とサーボ制御弁69、詳しくはスプール孔62とを接続する排出回路(排出通路)であり、この排出回路78はサーボ制御弁69から流出した低圧の戻り流体をタンク74に導く。このようにサーボ制御弁69は、流体サーボモータ37に接続された一対の給排通路48、49と、供給回路77、排出回路78との間に介装され、そのスプール67が軸方向に移動することにより供給回路77から高圧流体をいずれかの給排通路48、49を通じて流体サーボモータ37に供給し、該流体サーボモータ37をサーボ制御しながら正回転または逆回転させる。
【0026】
即ち、前記サーボ制御弁69のスプール67が図4に実線で示す位置で停止しているときには、サーボ制御弁69は中立位置に位置しているため、スプール67によって給排通路48、49と供給回路77、排出回路78とは遮断されているが、該スプール67が後端側に移動すると、サーボ制御弁69が平行流位置に切換えられ、給排通路48と供給回路77とが環状溝67bを通じて、また、給排通路49と排出回路78とが環状溝67aを通じて連通し、これにより、流体ポンプ72からの高圧流体がサーボ制御弁69、給排通路48を介して流体サーボモータ37に供給される。
【0027】
一方、該スプール67が先端側に移動すると、サーボ制御弁69が交差流位置に切換えられ、給排通路48と排出回路78とが環状溝67bを通じて、また、給排通路49と供給回路77とが環状溝67aを通じて連通し、これにより、流体ポンプ72からの高圧流体がサーボ制御弁69、給排通路49を介して流体サーボモータ37に供給される。このようにして流体サーボモータ37はサーボ制御弁69によりサーボ制御されながら作動し、回転軸40が正逆回転する。
【0028】
前記環状溝67a、b間のスプール67には切り欠き81が形成され、この切り欠き81内には略円筒状をしたスリーブ82を回転可能に支持するスラストブッシュ83が収納固定されている。この結果、前記スリーブ82はスラストブッシュ83を介してスプール67に回転可能に支持されることになる。84はスプール67の中心軸上に形成された遊嵌孔であり、この遊嵌孔84には中央部外周におねじ85を有するねじ軸86が遊嵌されている。87は前記スリーブ82の内周に形成されためねじであり、このめねじ87には前記ねじ軸86のおねじ85が螺合している。この結果、ねじ軸86が回転すると、おねじ85、めねじ87のねじ作用により、スリーブ82はスプール67と共に軸方向に一体的に移動する。
【0029】
90はハウジング61の後端面に取付けられたパルスモータ等の制御モータであり、この制御モータ90にはCPU等のコントローラ91から操作信号(パルス)が入力される。この制御モータ90はねじ軸86と同軸で前記操作信号により回転する出力軸(図示していない)を有し、この出力軸は後端キャップ64を貫通するねじ軸86の後端部に連結されている。そして、この制御モータ90は入力された操作信号に応じた回転駆動力を発生し、該回転駆動力を後述する変換移動手段のねじ軸86に付与する。
【0030】
94は前記ハウジング61内に成形され流体サーボモータ37の回転軸40と同軸の遊嵌孔であり、この遊嵌孔94の他端開口は受け部材95によって閉止されている。96は前記遊嵌孔94内に遊嵌された伝達軸であり、この伝達軸96の一端部は前記回転軸40の他端部にスプライン結合され、一方、その他端部は前記受け部材95に回転可能に支持されている。この結果、この伝達軸96は前記回転軸40と一体的に回転することができる。前記伝達軸96の中央部外周にははすば歯車99が一体形成され、このはすば歯車99は前記スリーブ82の中央部外周に形成されたはすば歯車 100に噛み合っている。ここで、このスリーブ82の回転軸線と伝達軸96の回転軸線とはねじれ状態で直交しているので、前記はすば歯車99、 100は直交ヘリカルスパイラルギアを構成する。
【0031】
この結果、前記ねじ軸86が制御モータ90の作動により右回転すると、スリーブ82は、はすば歯車99、 100によりねじ軸86との一体回転が制限されているため、左回転しながら軸方向に、ここでは後端側に向かって移動し、これにより、スプール67もスリーブ82と一体的に軸方向(後端側)に移動してサーボ制御弁69が平行流位置に切換わり、給排通路48、供給回路77同士、および、給排通路49、排出回路78同士が連通する。一方、前記ねじ軸86が左回転すると、スリーブ82は右回転しながら軸方向(先端側)に向かって移動し、これにより、スプール67、スリーブ82が軸方向(先端側)に移動してサーボ制御弁69が交差流位置に切換わり、給排通路48、排出回路78同士、および、給排通路49、供給回路77同士が連通する。
【0032】
前述したスリーブ82、スラストブッシュ83、ねじ軸86、はすば歯車 100は全体として、制御モータ90から操作信号に応じた回転駆動力が付与されたとき、該回転駆動力を軸方向移動力に変換して前記サーボ制御弁69のスプール67を軸方向に移動させる変換移動手段 101を構成する。また、前述した伝達軸96、はすば歯車99は全体として、前記流体サーボモータ37、詳しくは回転軸40に連結された機械式伝達手段 102を構成し、この機械式伝達手段 102は前記流体サーボモータ37の回転力を前記変換移動手段 101のはすば歯車 100にフィードバックし、スプール67を前記制御モータ90による移動方向と逆方向に移動させる。
【0033】
前述した給排通路48、49、サーボ制御弁69、供給回路77、排出回路78、制御モータ90、変換移動手段 101、機械式伝達手段 102は全体として、流体サーボモータ37からのフィードバック出力および操作信号を基にサーボ制御弁69のスプール67を軸方向に移動させて流体サーボモータ37をサーボ制御するサーボ制御手段 103を構成する。このようにサーボ制御手段 103の一部を制御モータ90およびハウジング61内に収納された変換移動手段 101、機械式伝達手段 102という機械的部品から構成すれば、雷撃に強くなり、殆どその影響を受けることがなくなる。
【0034】
そして、前記制御モータ90によりサーボ制御弁69のスプール67が中立位置から平行流、交差流位置に切換わると、流体ポンプ72から吐出された高圧流体は供給通路76、いずれか一方の給排通路48、49を通じて流体サーボモータ37に供給され、該流体サーボモータ37を作動させる。このとき、流体サーボモータ37の回転軸40の回転は機械式伝達手段 102によりフィードバック力として変換移動手段 101に伝達されるため、スプール67は制御モータ90による移動方向と逆方向に移動して中立位置に復帰しようとし、これにより、流体サーボモータ37がサーボ制御される。このように流体サーボモータ37がサーボ制御されながら回転軸40が回転すると、この回転は減速機17に伝達され高比で減速された後、風車ブレード11に伝達されて該風車ブレード11を回動させそのピッチ角を制御する。
【0035】
104は流体ポンプ72から余分に吐出された高圧流体をタンク74に戻すリリーフ弁、105は給排通路48、49におけるキャビテーションを防止する防止回路である。 106、 107は供給回路77、詳しくは供給通路76の途中に介装され流体ポンプ72からサーボ制御弁69への流体の流れのみを許容するチェック弁であり、これらチェック弁 106、 107間の供給回路77(供給通路76)には所定の高圧流体を貯蔵するアキュムレータ 108が接続されているが、これらチェック弁のうち、チェック弁 106は高圧流体がアキュムレータ 108から供給通路76、流体ポンプ72を通じてタンク74に逆流する事態を防止している。また、このアキュムレータ 108は供給回路77(供給通路76)に接続されているので、流体ポンプ72から吐出された高圧流体が常時補充され、内圧が常に所定の高圧に維持されている。
【0036】
111はハウジング61の先端面に取付けられた斜板式等の非常流体モータであり、この非常流体モータ 111の出力軸には前記ねじ軸86の先端部が連結されている。この結果、この非常流体モータ 111は前記制御モータ90とは 180度離れたハウジング61の反対側面(先端面、後端面)にそれぞれ配置されることになり、これにより、これら非常流体モータ、制御モータがハウジングの片側に積み重ねられる場合に比較し、構造を簡単としながらハウジング61からの突出量を小さくすることができ、小型化が可能となる。
【0037】
112は前記非常流体モータ 111とアキュムレータ 108とを接続する流入通路であり、 113は前記非常流体モータ 111とタンク74とを接続する流出通路である。これら流入、流出通路 112、 113の途中には、換言すればアキュムレータ 108と非常流体モータ 111との間には電磁弁からなる開閉弁 114が介装されている。そして、この開閉弁 114は、通常の通電時には、閉位置に位置してアキュムレータ 108から非常流体モータ 111への高圧流体の流入を遮断しているが、前述の供給回路77、例えば電動モータ73、制御モータ90等が断線、停電等によって故障した非常時となると、前記故障と同時に通電が遮断される。この結果、該開閉弁 114は開位置に切換わってアキュムレータ 108から非常流体モータ 111に流入通路 112を通じて高圧流体を供給し、該非常流体モータ 111を作動させて変換移動手段 101のねじ軸86に回転駆動力を付与する。
【0038】
115は開閉弁 114とアキュムレータ 108との間の流入通路 112に介装された流量調整弁であり、この流量調整弁 115は流入通路 112を流れる高圧流体の流量を制御することにより、非常流体モータ 111の出力軸の回転速度をコントロールする。この結果、この非常流体モータ 111は、開閉弁 114が開位置に切換わったとき、流量調整弁 115により流量制御されたアキュムレータ 108からの高圧流体に応じた回転速度で変換移動手段 101のねじ軸86を回転させる。そして、前述のような非常流体モータ 111によるねじ軸86の回転によりサーボ制御弁69が中立位置から流れ位置に切り換わると、アキュムレータ 108から高圧流体がサーボ制御弁69、いずれかの給排通路48、49を通じて流体サーボモータ37に供給され、これにより、風車ブレード11がフェザーリング状態(風車ブレード11が風向きと平行となった状態)まで簡単かつ確実に回動する。
【0039】
このようにアキュムレータ 108に接続されるとともに、変換移動手段 101に回転駆動力を付与することができる非常流体モータ 111と、アキュムレータ 108と非常流体モータ 111との間に介装された開閉弁 114とを設け、供給回路77、制御モータ90の故障時、開閉弁 114を開にしてアキュムレータ 108から高圧流体を非常流体モータ 111に供給することにより、該非常流体モータ 111から変換移動手段 101に回転駆動力を付与するようにすれば、アキュムレータ 108を流体サーボモータ37、非常流体モータ 111に共用することができ、構造を簡単で製作費を安価とすることができる。
【0040】
118は一端が流入通路 112を介してアキュムレータ 108に、他端がタンク74にそれぞれ接続された接続通路であり、この接続通路 118の途中には、通常は閉止しているが、開弁力を受けたとき開弁してアキュムレータ 108に貯蔵されている高圧流体をタンク74に排出する排出弁 119が介装されている。 120は風車ブレード11の半径方向内端部に取付けられた開弁カムであり、この開弁カム 120は、前記流体サーボモータ37の作動により風車ブレード11がフェザーリング状態に向かって回動すると、排出弁 119に徐々に接近し、風車ブレード11がフェザーリング状態の直前まで回動してきたとき、前記排出弁 119に係合して該排出弁 119に開弁力を付与する。
【0041】
このように排出弁 119、開弁カム 120を用いて風車ブレード11がフェザーリング状態の直前まで回動してきたとき、アキュムレータ 108内の高圧流体をタンク74に排出して風車ブレード11に対する回動力付与を終了させるようにすれば、風車ブレード11がフェザーリング状態に到達したときの回動速度を低減させることができ、これにより、風車ブレード11がフェザーリング状態に到達したときのストッパー(図示していない)に対する衝撃を緩和することができる。
【0042】
次に、この発明の一実施形態の作用について説明する。
通常時に風車ブレード11のピッチ角を風速の変化に応じて変更する場合には、まず、前記風速の変化に応じた操作信号(パルス)がコントローラ91から制御モータ90に出力され、これにより、制御モータ90の出力軸、ねじ軸86が前記操作信号に応じた量だけ回転する。ここで、ねじ軸86が右回転したときには、スリーブ82、スプール67は後端側に向かって移動するため、サーボ制御弁69が平行流位置に切換わり供給回路77、給排通路48を通じて流体ポンプ72からの高圧流体が流体サーボモータ37に供給され、一方、ねじ軸86が左回転したときには、スリーブ82、スプール67は先端側に向かって移動するため、サーボ制御弁69が交差流位置に切換わり供給回路77、給排通路49を通じて流体ポンプ72からの高圧流体が流体サーボモータ37に供給される。
【0043】
このようにして流体サーボモータ37に高圧流体が導かれると、該高圧流体はいずれかのシリンダ穴42に供給され、該シリンダ穴42内のプランジャ43を斜板50の傾斜面50aに押し付ける。このとき、プランジャ43の先端はシュー44を介して傾斜面50aに摺接しているので、前記押圧力の周方向分力がプランジャ43に作用し、これにより、プランジャ43、シュー44は傾斜面50a上を摺動し、プランジャ43、シリンダブロック41、回転軸40を一体的に正方向あるいは逆方向に駆動回転させる。
【0044】
ここで、前述した回転軸40の回転は伝達軸96に伝達されてはすば歯車99を回転させるが、このはすば歯車 116はスリーブ82のはすば歯車 100に噛み合っているので、前記スリーブ82は前記制御モータ90による回転方向、移動方向と逆方向に回転移動し、サーボ制御弁69のスプール67は中立位置に向かって復帰しようとする。このようにして流体サーボモータ37の回転力は変換移動手段 101にフィードバックされる。
【0045】
このように流体サーボモータ37の作動時には、変換移動手段 101に制御モータ90および回転軸40からスプール67に逆方向の軸方向移動を発生させる回転力が付与されるが、この回転軸40の回転は制御モータ90の出力軸の回転より僅かに遅れるため、サーボ制御弁69は平行流位置または交差流位置に保持される。
【0046】
前述のようにして回転軸40が回転すると、この回転軸40の回転は入力歯車30を介してクランク軸28に伝達され、該クランク軸28を同期回転させる。このとき、ケース20が静止しており、また、ピニオン26の外歯の歯数が内歯ピン22の数より若干少ないので、前記回転軸40の回転は減速機17により減速されて出力軸23、外歯車34に出力され、該外歯車34を低速で回転させる。ここで、前記外歯車34には風車ブレード11に形成された内歯車12が噛み合っているので、外歯車34の回転により風車ブレード11はいずれかの方向に回動し、そのピッチ角が変更される。このようにして流体サーボモータ37をサーボ制御弁69によりサーボ制御しながら作動して風車ブレード11に回動力を付与し、該風車ブレード11を操作信号に応じた位置まで、即ち風速に応じた位置まで回動させる。
【0047】
そして、前記風車ブレード11のピッチ角は、通常の運転時には、10〜30度の範囲内で制御されており、風が弱くなった場合には、ピッチ角が小さくなるよう風車ブレード11を回動させてロータヘッドの回転を増速させ、一方、風が強くなった場合には、ピッチ角が大きくなるよう風車ブレード11を回動させてロータヘッドの回転を減速させ、強風時の危険を回避しながら、発電効率を向上させるようにしている。なお、前述のような通常時、アキュムレータ 108には流体ポンプ72から吐出された高圧流体が常時補充されているため、その内圧は所定圧となっている。
【0048】
ここで、断線・停電等により供給回路77(例えば、電動モータ73)や制御モータ90等が故障した非常時となると、流体サーボモータ37に高圧流体が供給されなくなってその作動が停止するため、風車ブレード11のピッチ角制御ができなくなり、特に、弱い風に対して風車ブレード11のピッチ角が設定されているときに前述のような故障が発生し、その後、強風が吹くようになると、風車が高速回転し危険となる。このような場合には、前述の故障と同時に、開閉弁 114に対する通電が遮断されるため、該開閉弁 114が閉位置から開位置に切換わり、アキュムレータ 108から非常流体モータ 111に流入通路 112を通じて高圧流体が供給される。このとき、非常流体モータ 111に流入する流体量は流量調整弁 115により制御されるため、該非常流体モータ 111の出力軸の回転速度は適切な値にコントロールされる。
【0049】
このようにして非常流体モータ 111の出力軸、ねじ軸86が回転すると、前述と同様にスリーブ82、スプール67は軸方向に移動してサーボ制御弁69を中立位置から流れ位置、例えば平行流位置に切換え、給排通路48、供給通路76同士、給排通路49、排出回路78同士を連通する。この結果、アキュムレータ 108からの高圧流体がサーボ制御弁69、給排通路48を通じて流体サーボモータ37に供給され、該流体サーボモータ37を作動、即ち回転軸40を回転させる。
【0050】
この流体サーボモータ37の回転軸40の回転は減速機17に入力されるが、この減速機17において前述と同様に減速された後、外歯車34に出力され、該外歯車34を低速回転させる。これにより、供給回路77、制御モータ90等が故障をした非常時、風車ブレード11をフェザーリング状態に向かって回動させることができる。このときも前述と同様に機械式伝達手段 102を通じて回転軸40の回転が変換移動手段 101にフィードバックされる。
【0051】
そして、前記風車ブレード11がフェザーリング状態の直前まで回動してくると、開弁カム 120が排出弁 119に係合して該排出弁 119に開弁力を付与する。この結果、排出弁 119が閉から開に切換わってアキュムレータ 108内の高圧流体が流入通路 112、接続通路 118を通じてタンク74に排出され、これにより、流体サーボモータ37に対する高圧流体の供給が停止して風車ブレード11に対する回動力付与が終了する。
【0052】
その後、風車ブレード11は慣性および風負荷によってフェザーリング状態まで回動するとともにストッパーに当接して回動が規制されるが、前述のように風車ブレード11がフェザーリング状態に到達する直前に回動力付与を終了させると、該風車ブレード11がフェザーリング状態に到達したときの回動速度が低減し、ストッパーに対して衝突したときの衝撃が緩和される。
【0053】
このように、この実施形態においては、所定圧の高圧流体を貯蔵するアキュムレータ 108を供給回路77に接続しているので、供給回路77が故障して高圧流体が供給できなくなったとき、サーボ制御弁69、給排通路48または49を通じてアキュムレータ 108から高圧流体を流体サーボモータ37に供給することで、風車ブレード11をフェザーリング状態まで簡単かつ確実に回動させることができる。この結果、弱い風に対して風車ブレード11のピッチ角が設定されているときに供給回路77が故障し、その後、強風が吹くようになっても、風車は殆ど回転することはなく、安全となる。そして、このアキュムレータ 108は供給回路77に接続されているので、通常時は供給回路77から高圧流体が補給されており、この結果、流体の補給作業が不要となってメンテナンスが容易となる。
【0054】
ここで、前述した供給回路77の故障時に風車ブレード11を回動させるフェザーリング用流体モータを別個に設け、アキュムレータ 108からの高圧流体を該フェザーリング用流体モータに供給して風車ブレード11をフェザーリング状態まで回動させることも考えられる。しかしながら、このようにすると構造が複雑となり製作費も高価となるが、この実施形態のように通常時風車ブレード11を回動させる流体サーボモータ37をそのままフェザーリング状態への回動用として用いるようにすれば、前述のようなフェザーリング用流体モータが不要となって、構造が簡単となり製作費も安価とすることができる。
【0055】
なお、前述の実施形態においては、減速機17のケース20を固定し、キャリア21、外歯車34を回転させることで、風車ブレード11を回動させるようにしたが、この発明においては、キャリアを固定する一方、風車ブレードの半径方向内端に設けられた固定プレートにケースを固定し、該ケースの低速回転を直接風車ブレードに伝達することで風車ブレードを回動させるようにしてもよい。このようにすれば、内歯車12、出力軸23、外歯車34が不要となって構造が簡単で小型となるとともに、製作費も安価とすることができる。
【0056】
また、前述の実施形態においては、サーボ制御手段 103をサーボ制御弁69、供給回路77、制御モータ90、変換移動手段 101、機械式伝達手段 102等の機械部品を組み合わせることで構成したが、この発明においては、流体サーボモータの回転軸の回転を検出するエンコーダ等の検出センサと、操作信号および検出センサからの検出信号に基づいてサーボ制御弁に制御信号を出力し、該サーボ制御弁を制御する比較器とから構成するようにしてもよい。
【0057】
さらに、前述の実施形態においては、流体ポンプ72を常時作動させるようにしたが、この発明においては、流体ポンプを間欠的に作動する一方で、アキュムレータを流体ポンプの非作動時における流体源として補助的に用いるようにしてもよい。また、前述の実施形態においては、制御モータ90としてパルスモータ等のAC、DCモータを用いたが、この発明においては、流体モータを用いるようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、流体サーボモータに流体を供給する供給回路が故障したとき、風車ブレードをフェザーリング状態まで簡単かつ確実に回動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す回路図である。
【図2】流体サーボモータ、減速機近傍の一部破断正面図である。
【図3】流体サーボモータ、サーボ制御手段近傍の正面断面図である。
【図4】図3のI−I矢視断面図である。
【符号の説明】
11…風車ブレード 15…ピッチ角制御装置
37…流体サーボモータ 48、49…給排通路
61…ハウジング 67…スプール
69…サーボ制御弁 74…タンク
77…供給回路 78…排出回路
90…制御モータ 101…変換移動手段
102…機械式伝達手段 103…サーボ制御手段
108…アキュムレータ 111…非常流体モータ
114…開閉弁 118…接続通路
119…排出弁 120…開弁カム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pitch angle control device for controlling a pitch angle of a wind turbine blade in a wind turbine used for wind power generation.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
JP 2001-99045 A
[0003]
As a conventional wind turbine blade pitch angle control device, for example, the one described in Patent Document 1 is known. This is an electric servo motor whose output shaft rotates when energized, and a transmission mechanism comprising a plurality of bevel gears for transmitting the rotation of the output shaft of the electric servo motor to the wind turbine blade and rotating the wind turbine blade synchronously. And. The electric servo motor is normally servo-controlled by a control signal output from a comparator based on an operation signal and a detection signal from an encoder or the like connected to the output shaft of the electric servo motor.
[0004]
However, since the electric servo motor as described above has a small output torque, there is a problem that the entire control device becomes large. In order to solve such a problem, a large torque is output while being small. It is conceivable to use a fluid servomotor that can be used for rotating the windmill blade and to servo-control the fluid servomotor by a servo control valve.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Here, the supply circuit for supplying fluid to the fluid servo motor as described above may fail, for example, the electric motor for driving the fluid pump may stop due to a power failure. It becomes impossible to control the pitch angle of the blade. Especially, when the pitch angle of the windmill blade is set for weak wind, the windmill will rotate at high speed when the wind circuit blows and then strong wind blows. There is a problem that it becomes dangerous.
[0006]
An object of the present invention is to provide a pitch angle control device for a wind turbine blade that can easily and reliably rotate the wind turbine blade to a feathering state when a supply circuit that supplies fluid to the fluid servomotor fails. To do.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Such an object is a pitch angle control device for a wind turbine blade in which a pitch angle is controlled by rotating a plurality of wind turbine blades whose inner ends in the radial direction are rotatably connected to a rotor head. And a fluid servomotor that rotates when the high-pressure fluid is supplied to rotate the windmill blade, and a pair of supply / discharge passages connected to the fluid servomotor, a supply circuit, and a discharge circuit, A servo control valve having a spool that moves in the axial direction to supply high-pressure fluid from a supply circuit to a fluid servomotor through one of the supply / discharge passages, and servo control based on feedback output and operation signals from the fluid servomotor Servo control means for servo-controlling the fluid servomotor by moving the valve spool in the axial direction, and a high-pressure fluid of a predetermined pressure connected to the supply circuit This is achieved by supplying a high-pressure fluid from the accumulator to the fluid servomotor through a servo control valve and a supply / exhaust passage and rotating the wind turbine blade to a feathering state when the supply circuit fails. it can.
[0008]
In the present invention, since the accumulator for storing the high-pressure fluid having a predetermined pressure is connected to the supply circuit as described above, when the supply circuit fails and the high-pressure fluid cannot be supplied, the servo control valve, the supply / discharge passage By supplying a high-pressure fluid from the accumulator to the fluid servomotor through the windmill blade, the windmill blade can be easily and reliably rotated to the feathering state. As a result, even when the pitch angle of the windmill blade is set for a weak wind, the supply circuit breaks down, and even if a strong wind comes after that, the windmill hardly rotates and is safe. Since this accumulator is connected to the supply circuit, the high-pressure fluid is replenished from the supply circuit at normal times. As a result, no fluid replenishment work is required and maintenance is facilitated.
[0009]
Here, a feathering fluid motor that rotates the windmill blade in the event of a failure of the supply circuit described above is provided separately, and the high-pressure fluid from the accumulator is supplied to the feathering fluid motor to rotate the windmill blade to the feathering state. It is possible to move it. However, if this is done, the structure becomes complicated and the manufacturing cost is also expensive, but if the fluid servo motor that rotates the windmill blade at the normal time is used as it is for rotating to the feathering state as in the present invention, The above-described feathering fluid motor is not required, the structure is simplified, and the manufacturing cost can be reduced.
[0010]
Further, if a part of the servo control means is composed of mechanical parts as described in claim 2, it becomes strong against lightning strikes and is hardly affected by it.
Furthermore, if constituted as in claim 3, the accumulator can be shared by the fluid servomotor and the emergency fluid motor, the structure can be simplified and the manufacturing cost can be reduced.
Further, when configured as described in claim 4, when the windmill blade is rotated to just before the feathering state, the high-pressure fluid in the accumulator can be discharged, and the application of rotational force to the windmill blade can be terminated. Thereby, the rotational speed when a windmill blade reaches | attains a feathering state can be reduced.
Furthermore, if it comprises as described in Claim 5, although the structure is simple, the protrusion amount from a housing can be made small and size reduction is attained.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 and 2, reference numeral 11 denotes a plurality of windmill blades that extend in the radial direction and are spaced at equal angles in the circumferential direction. The radial inner ends of the windmill blades 11 are cylindrical and rotatable to the windmill body. It is rotatably connected to a supported hollow rotor head (not shown). The rotor head is connected to a speed increaser and a generator (not shown). As a result, when the wind turbine blade 11 and the rotor head rotate around the rotation axis of the rotor head, the generator generates (wind) power generation. To do. Here, an
[0012]
[0013]
[0014]
The
[0015]
When the rotational driving force is transmitted to the input gear 30 through the external gear 31 and the
[0016]
[0017]
In FIGS. 1, 2, and 3,
[0018]
A timing plate 47 is interposed between a cylinder block 41 and a housing described later. A pair of supply / discharge holes 46 formed in the timing plate 47 includes a
[0019]
Further, two flat surfaces are formed on one end surface of the swash plate 50, and a fulcrum member (not shown) is disposed on the boundary between the flat surfaces.
[0020]
The
[0021]
55 is a negative brake that applies a braking force to the
[0022]
In FIGS. 1, 2, 3, and 4,
[0023]
A
[0024]
[0025]
[0026]
That is, when the
[0027]
On the other hand, when the
[0028]
A
[0029]
[0030]
Reference numeral 94 denotes a loose fitting hole formed in the
[0031]
As a result, when the screw shaft 86 rotates to the right by the operation of the
[0032]
The sleeve 82, the thrust bush 83, the screw shaft 86, and the helical gear 100 as a whole, when the rotational driving force according to the operation signal is applied from the
[0033]
The aforementioned supply /
[0034]
When the
[0035]
Reference numeral 104 denotes a relief valve that returns the high pressure fluid discharged from the
[0036]
[0037]
An
[0038]
[0039]
In this way, the
[0040]
[0041]
As described above, when the wind turbine blade 11 is rotated until just before the feathering state by using the
[0042]
Next, the operation of one embodiment of the present invention will be described.
When the pitch angle of the windmill blade 11 is changed according to the change in the wind speed at the normal time, first, an operation signal (pulse) corresponding to the change in the wind speed is output from the
[0043]
When the high-pressure fluid is guided to the
[0044]
Here, the rotation of the
[0045]
As described above, when the
[0046]
When the
[0047]
The pitch angle of the windmill blade 11 is controlled within a range of 10 to 30 degrees during normal operation. When the wind becomes weak, the windmill blade 11 is rotated so that the pitch angle becomes small. The rotation of the rotor head is increased, and when the wind becomes stronger, the windmill blade 11 is rotated so as to increase the pitch angle to reduce the rotation of the rotor head, thereby avoiding the danger of strong winds. While trying to improve power generation efficiency. In the normal state as described above, since the
[0048]
Here, when an emergency occurs when the supply circuit 77 (for example, the electric motor 73), the
[0049]
When the output shaft of the
[0050]
The rotation of the
[0051]
Then, when the windmill blade 11 is rotated until just before the feathering state, the
[0052]
Thereafter, the windmill blade 11 is rotated to the feathering state by the inertia and the wind load and is brought into contact with the stopper to restrict the rotation. As described above, the windmill blade 11 is rotated immediately before the windmill blade 11 reaches the feathering state. When the application is finished, the rotational speed when the wind turbine blade 11 reaches the feathering state is reduced, and the impact when the wind turbine blade 11 collides with the stopper is reduced.
[0053]
Thus, in this embodiment, since the
[0054]
Here, a feathering fluid motor for rotating the windmill blade 11 in the event of a failure of the
[0055]
In the above-described embodiment, the
[0056]
In the above-described embodiment, the servo control means 103 is configured by combining mechanical parts such as the
[0057]
Further, in the above-described embodiment, the
[0058]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the supply circuit that supplies fluid to the fluid servomotor fails, the windmill blade can be easily and reliably rotated to the feathering state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partially cutaway front view of the vicinity of a fluid servomotor and a speed reducer.
FIG. 3 is a front sectional view of the vicinity of a fluid servomotor and servo control means.
4 is a cross-sectional view taken along the line II in FIG. 3;
[Explanation of symbols]
11 ...
37 ...
61 ...
69 ...
77 ...
90 ...
102 ... Mechanical transmission means 103 ... Servo control means
108 ...
114 ... Open /
119 ...
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194766A JP2005030264A (en) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | Pitch angle control device of windmill blade |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003194766A JP2005030264A (en) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | Pitch angle control device of windmill blade |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005030264A true JP2005030264A (en) | 2005-02-03 |
Family
ID=34205817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003194766A Pending JP2005030264A (en) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | Pitch angle control device of windmill blade |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005030264A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010151123A (en) * | 2008-11-29 | 2010-07-08 | Nabtesco Corp | Pitch drive device for wind mill |
CN101929429A (en) * | 2009-06-22 | 2010-12-29 | 住友重机械工业株式会社 | The reduction gear for pitch driving device of wind-power electricity generation |
AU2010201622B1 (en) * | 2010-02-22 | 2011-07-21 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Wind turbine generator and soundness diagnosis method thereof |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003194766A patent/JP2005030264A/en active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010151123A (en) * | 2008-11-29 | 2010-07-08 | Nabtesco Corp | Pitch drive device for wind mill |
US8777574B2 (en) | 2008-11-29 | 2014-07-15 | Nabtesco Corporation | Windmill pitch driving apparatus |
CN101929429A (en) * | 2009-06-22 | 2010-12-29 | 住友重机械工业株式会社 | The reduction gear for pitch driving device of wind-power electricity generation |
JP2011001941A (en) * | 2009-06-22 | 2011-01-06 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | Reduction gear for pitch driving of wind power generation |
AU2010201622B1 (en) * | 2010-02-22 | 2011-07-21 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Wind turbine generator and soundness diagnosis method thereof |
US8324749B2 (en) | 2010-02-22 | 2012-12-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Wind turbine generator and soundness diagnosis method thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1992846B1 (en) | Oil pump system for vehicle | |
KR100307279B1 (en) | Relative rotating device for rotating the shaft of internal combustion engine and operating method | |
JP5278779B2 (en) | Oil pump | |
JP6659476B2 (en) | Electrohydrostatic actuator and method of controlling and damping hydraulic actuator | |
US20130333366A1 (en) | Hydraulic device for actuating a clutch | |
US8624413B2 (en) | Regeneration energy type electric generation apparatus and its rotor fixing method | |
US10563787B2 (en) | Electric actuator system and method | |
JPH10169571A (en) | Infinitely variable ring gear pump | |
JP2005030264A (en) | Pitch angle control device of windmill blade | |
JP2006527328A (en) | Camshaft adjuster for internal combustion engines | |
JP2005030263A (en) | Pitch angle control device of windmill blade | |
KR101788952B1 (en) | Screw pump with at least two parts | |
TWI624591B (en) | Wind power plant | |
JPH11323817A (en) | Forward and backward moving control mechanism of vibration compaction machine | |
EP2832999B1 (en) | Hydraulic pump motor | |
WO2015098858A1 (en) | Control valve | |
JP2005030265A (en) | Pitch angle control device of windmill blade | |
EP2871371A1 (en) | Switching unit, hydraulic machine and power generating apparatus | |
JP2005069073A (en) | Pitch angle control device for windmill blade | |
JP2005023867A (en) | Pitch angle driving device for windmill blade | |
EP2873870B1 (en) | Spool valve assembly, hydraulic machine and power generating apparatus | |
JP2003113801A (en) | Cylinder with electric servo | |
JP5464275B2 (en) | Control device for hydraulic motor | |
CN117869413A (en) | Outer rotor electrohydraulic rotary actuator | |
JP2005113900A (en) | Yaw driving method and device for wind power generator |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060601 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090602 |