【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イニシエータ組立体の導電ピンを短絡させるためのリテーナに関し、特に取付性が改善されたリテーナに関する。
【０００２】
【従来の技術】
エアバッグ用ガス発生器では、ガス発生剤を着火燃焼させる手段として点火器組立体が用いられている。この点火器組立体はイニシエターカラーに嵌め込んだ状態で、エアバッグ用ガス発生器のハウジングに取り付けられている。点火器組立体を取り付けたガス発生器を運搬及び保管する場合には、誤作動を防止する目的で点火器の導電ピンを短絡させてお必要がある。
【０００３】
具体的には短絡部材を有するリテーナを点火器組立体に嵌め込み、固定することで導電ピンを短絡させている。リテーナを点火器組立体に固定する手段として、点火器組立体にリテーナを嵌め込むためのホルダを配設し、そのホルダに溝を形成し、リテーナを嵌め込む際にその溝に嵌合する突起をリテーナの周面上に形成していた。
【０００４】
しかし従来では一部の突起が溝に嵌合しないようなリテーナを使用していたため、外力によりリテーナが動いたり外れたりする恐れもある。特にガス発生器の運搬・保管は点火器組立体が組み込まれた状態でおこなうため、リテーナが外れたり動いたりすることは、点火器の端子の短絡が不完全になり誤作動の原因となる。
【０００５】
【特許文献１】ＵＳＰ ６，５４４，０６０ Ｂ２
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、ホルダに分離して形成された溝の全ての両端部に嵌合するように関連付けた複数の突起をリテーナの周面上に形成することで、ホルダとの接続性が改善されたリテーナを提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題の解決手段として、電流によって着火・作動する点火器と、点火器を嵌め込んで保持する筒状のイニシエータカラーと、イニシエータカラーの内周面を覆った樹脂製のホルダとから点火器組立体に組み込まれ、点火器から延びている導電ピンを短絡させる短絡部材を保持する樹脂製リテーナであり、
ホルダの内周面には分離して形成された複数の溝が形成されており、前記リテーナをホルダ内に挿入したときに、当該複数の溝の全ての両端部に嵌合する複数の突起が周面上に形成されたリテーナを提供する。
【０００８】
このように、ホルダに分離して設けられた複数の溝の全ての両端部に嵌合する複数の突起を周面上に形成したリテーナを用いることによって、リテーナがホルダにしっかりと固定され、外力が加わったときにもリテーナが動いたり外れたりすることはない。特にリテーナによって点火器の導電ピンの短絡を行なう際には、リテーナの移動や脱落などによる短絡不良がなくなり、点火器やガス発生器の誤動作を阻止することができる。
【０００９】
また複数の溝がホルダの内周面の周方向に形成された円弧状溝であり、円弧状溝の円周方向両端部に嵌合する複数の突起が周面上に形成されたリテーナを用いると、いずれの突起ともリテーナの脱落に対しての抗力となるため、好ましい。
【００１０】
また本発明においては、点火器から延びている導電ピンと接続して、点火器に電流を流すためのコネクタが嵌め込まれる切欠部がリテーナに形成され、切欠部はリテーナの一端部から反対端部にかけて周壁部を軸方向に一部残して形成され、突起は切欠部に隣接した位置に形成されていることが望ましい。
【００１１】
切欠部にはコネクタが嵌合して導電ピン（点火器）との電気的接続が可能となるが、コネクタが導電ピンから抜けないようにするためには、前記円弧状溝にコネクタを嵌合させることができる。即ち突起部を切欠部に隣接した位置に形成することで、円弧状溝をリテーナ固定用とコネクタ固定用の両方に使用することができる。
【００１２】
また本発明では周面上に形成された突起が４つであり、各々２つの突起がリテーナの中心に対して互いに対向して形成されており、それぞれの突起を対角線状に結んだとき、交差する２本の直線がなす角度が６０〜８５°の範囲であることが好ましい。
【００１３】
本発明においては短絡部材は１対の導電ピンに接触する一体の金属であり、切欠部に挿入・固定されていることが望ましい。このようにすることで、短絡部材の構成、リテーナへの取り付けが容易となる。
【００１４】
また本発明においてはリテーナをホルダ内に嵌め込んだときに、導電ピンが貫通して短絡部材と接触するような貫通孔がリテーナに形成されることが望ましい。これにより導電ピンを短絡させる作業が容易となる。
【００１５】
上記発明では、複数の突起全てに対して、周面からの突出長さが同一であることが望ましい。このように周面からの突出長さが同一であると、嵌め込み時の作業性が良くなる。
【００１６】
上記発明では、リテーナを内に嵌め込んだときにホルダの周縁に設けられた係合部と嵌合し、リテーナを固定する固定部が周縁に形成されていることが好ましい。このような係合部と固定部の組み合わせにより、リテーナの取付安定性が向上される。
【００１７】
上記発明では、コネクタの嵌め込み方向を規制するための切欠部及び／又は突起部がリテーナに形成されることが好ましい。このようにすることで、コネクタの取付作業性が向上され、取付方向の間違いも防止される。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明の点火器組立体の実施形態を図面により説明する。図１は、点火器（イニシエータ）、イニシエータカラー、ホルダからなる組立体に対して嵌め込まれるリテーナの状態を示した、縦方向への概略断面図であり、図２（ａ）は、イニシエータカラーと、その内周面を覆った樹脂製のホルダの斜視図、図２（ｂ）は、ホルダに嵌め込むリテーナの斜視図であり、図３は、点火器（イニシエータ）、イニシエータカラー、ホルダからなる組立体にリテーナを嵌め込んだ後の状態（但し、分かり易くするため、点火器は除いている）を示した、幅方向への概略断面図である。なお、図３に示した４個の突起は、理解し易いように少し誇張して図示している。
【００１９】
図１において筒状の金属製イニシエータカラー１０内には、一方の開口部側から点火器５が嵌め込まれ、２本の導電ピン６の端部は、他方の開口部側に位置している。図１に示す点火器組立体がガス発生器に取り付けられた後、この２本の導電ピン６にコネクタが嵌め込まれ、外部電源との接続がなされる。
【００２０】
点火器５は、樹脂によりイニシエータカラー１０に固定され、イニシエータカラー１０内周面に、後述するリテーナ３０を収容するホルダ２０を形成する。ホルダ２０は樹脂にて成型されている。
【００２１】
リテーナ３０は、その周壁部に、ホルダ２０に形成された円弧状溝２１、２２に嵌合する突起３１、３２、３３、３４を有する。図３においては円弧状溝２１、２２が２つであり、突起３１、３２は溝２１の円周方向両端部に、突起３３、３４は溝２２の円周方向両端部にそれぞれ嵌合している。
【００２２】
図２においてリテーナ３０の一端部には切欠部３８が形成されている。この切欠部３８は、点火器から延びている導電ピンと接続して、点火器に着火電流を流すコネクタが嵌め込まれるために形成されるものであり、リテーナ３０の一端部から反対端部にかけて、周壁部４０は一部４１を残して切欠かれており、突起３１と３２はリテーナ周壁部４０のうち切欠いた部分に隣接して形成され、突起３３と３４はそれに対向する位置に形成されている。
【００２３】
コネクタはこの切欠部３８に嵌合すると同時に、円弧状溝２１、２２にも嵌合することで、導電ピン６に対してしっかりと接続される。この場合円弧状溝２１、２２は突起３１、３２、３３、３４に対しての嵌合部を提供するとともに、コネクタに対しての固定部位にもなる。この意味からも、突起は周壁部４０の切欠いた部分に隣接するように形成されることが望ましい。
【００２４】
このとき図３に示すように突起３１と３４、突起３２と３３はリテーナ３０の中心に対してそれぞれ対角の位置に配置しており、リテーナ３０の周壁部４０からの各々の突出長さは同一であり、リテーナ周壁部４０から僅かに突出させたものである。
【００２５】
また突起３１と３４、突起３２と３３を対角線状に結んだ場合、その２つのの直線がなす角度αが、好ましくは６０〜８５°の範囲、より好ましくは７５〜８５°の範囲になるようにリテーナ２０の周壁部４０に突起が形成されている。
【００２６】
リテーナ３０の周壁部４０に４つの突起を設ける際には、９０°間隔で設ける方が、ホルダ２０に対してリテーナ３０を安定して固定する点では好ましいが、突起の間隔が広くなるとそれを収容する円弧状溝２１、２２の幅も広がり、溝２１、２２の成型が難しくなること、また反対に突起の間隔を短くすると、上記の理由から突起は切欠き近辺に形成されるのが望ましいため、リテーナ３０に形成される切欠部３８の幅も小さくなり、コネクタの保持力が低下し、コネクタが抜け易くなる。このため上記範囲で突起が形成されることが望ましい。
【００２７】
図２の示すようにリテーナ３０をホルダ２０に嵌め込んだときに、ホルダに形成された係合部２６と係合する固定部３６がリテーナ３０の半径方向外側に向けて形成されている。図２では係合部２６は凹部であり、固定部３６はそれに補合するように嵌合する凸部であるが、例えば係合部２６はホルダ２０の内周面に形成された突起形状であり、固定部３６はリテーナ３０の周壁部４０に挿入方向に形成され、その突起形状と補合する溝であってもよい。これによりホルダ２０に対するリテーナ３０の挿入角度や挿入方向が規制されると同時に、ホルダ２０内でリテーナが回転することを防止できる。
【００２８】
なお、ホルダ２０に形成された切欠部２８、２９は、リテーナ３０の切欠部３８と共に、コネクタを嵌め込むときに利用される。
【００２９】
このような状態で４個の突起３１〜３４が２つの円弧状溝２１、２２に嵌っていることにより、図３に両矢印で示したＸ方向又はＹ方向へのリテーナ３０の回転が防止されると同時に、リテーナ３０がホルダ２０から外れる（抜け落ちる）ことがない。
【００３０】
図２の（ｂ）に示すようにリテーナ３０内には、ホルダ２０内に嵌め込んだとき、点火器の導電ピン６と接触して短絡させるための短絡部材３７が設けられている。端子の短絡は、ガス発生器を運搬するときや保管するときなどに、点火器（ガス発生器）が誤作動を起こさないようにするためのものである。図２においては短絡部材は一体の金属部材であり、リテーナ３０のうち、切欠部３８が形成された側に溝４２を設け、その中に挿入、固定されている。
【００３１】
更にリテーナ３０の底部には、ホルダ２０に嵌め込んだときに導電ピン６が貫通するように、孔３９が設けられている。この状態でホルダ２０内にリテーナ３０を嵌め込むと、導電ピン６は孔３９を貫通して、導電ピン６の側面に短絡部材３７が接触し、導電ピン６が短絡され、点火器が誤作動をすることが防止される。
【００３２】
さらにリテーナ３０の切欠部３８には、導電ピン６と電気的に接続されるコネクタが係合されるが、この切欠部３８はそのコネクタのはめ込み方向を規制する働きがある。特に導電ピン６が嵌る穴がコネクタに形成されていることは、導電ピン６に対してコネクタの孔の位置を合わせて嵌め込む必要があるため、それを怠ればピン６を変形させてしまい、電気的接続がなされないことになる。したがってコネクタの嵌め込み方向を規制する手段をリテーナに設ければ、コネクタと導電ピン６との接続が確実にしかも容易に行うことができる。
【００３３】
さらに切欠部３８には、コネクタの接続方向を常に一定にする位置決め部位４３が形成されている。図２（ｂ）においては位置決め部位４３は凹部であり、コネクタにはそれに補合的に嵌る凸部を形成しておけば、常に一定方向にコネクタを接続することができる。特に導電ピンが不規則に配列している場合には、このような位置決め部位を形成するとピン６をいためずにコネクタと接続ができる。
【００３４】
【発明の効果】
本発明のリテーナには、ホルダに設けられた複数のの全ての両端部に、嵌合するような複数の突起が形成されている。したがって、嵌め込み作業が容易であり、リテーナの固定も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】点火器組立体の組立方法の説明図。
【図２】点火器組立体の組立方法の説明図。
【図３】点火器組立体の組立方法の説明図。
【符号の説明】
５ 点火器
６ 導電ピン
１０ イニシエータカラー
２０ ホルダ
２１、２２ 円弧状溝
２６ 係合部
３０ リテーナ
３１〜３４ 突起
３６ 固定部
３７ 短絡部材
３８ 切欠部
３９ 貫通孔
４０ 周壁部
４１ 周壁部の一部
４２ 溝
４３ 位置決め部位
７０ コネクタ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a retainer for short-circuiting a conductive pin of an initiator assembly, and more particularly, to a retainer with improved mounting properties.
[0002]
[Prior art]
In an air bag gas generator, an igniter assembly is used as means for igniting and burning a gas generating agent. The igniter assembly is attached to the housing of the gas generator for the air bag in a state where the igniter assembly is fitted in the initiator collar. When transporting and storing a gas generator with an igniter assembly attached, it is necessary to short-circuit the igniter conductive pins for the purpose of preventing malfunction.
[0003]
Specifically, a conductive pin is short-circuited by fitting and fixing a retainer having a short-circuit member into the igniter assembly. As a means for fixing the retainer to the igniter assembly, a holder for fitting the retainer into the igniter assembly is provided, a groove is formed in the holder, and a protrusion that fits into the groove when the retainer is fitted Was formed on the peripheral surface of the retainer.
[0004]
However, conventionally, a retainer in which some protrusions do not fit into the groove has been used, and the retainer may move or come off due to an external force. In particular, since the gas generator is transported and stored in a state where the igniter assembly is incorporated, if the retainer is detached or moved, the short-circuit of the terminal of the igniter becomes incomplete, causing malfunction.
[0005]
[Patent Document 1] USP 6,544,060 B2
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention improves the connectivity with the holder by forming a plurality of protrusions associated with all the ends of the groove formed separately on the holder on the peripheral surface of the retainer. It is an object to provide a retainer.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a means for solving the above problems, the present invention provides an igniter that is ignited and activated by an electric current, a cylindrical initiator collar that holds the igniter in place, and a resin holder that covers the inner peripheral surface of the initiator collar. Is a resin retainer that holds a short-circuit member that is incorporated in the igniter assembly and short-circuits the conductive pin extending from the igniter,
A plurality of grooves formed separately are formed on the inner peripheral surface of the holder, and when the retainer is inserted into the holder, there are a plurality of protrusions that fit into both ends of the plurality of grooves. Provided is a retainer formed on a peripheral surface.
[0008]
In this way, by using a retainer in which a plurality of protrusions fitted on both ends of a plurality of grooves provided separately on the holder are formed on the peripheral surface, the retainer is firmly fixed to the holder, and an external force The retainer will not move or disengage when the is added. In particular, when the conductive pin of the igniter is short-circuited by the retainer, the short-circuit failure due to the movement or dropout of the retainer is eliminated, and malfunction of the igniter or gas generator can be prevented.
[0009]
Further, a retainer in which a plurality of grooves are arc-shaped grooves formed in the circumferential direction of the inner peripheral surface of the holder, and a plurality of protrusions fitted on both ends of the arc-shaped groove in the circumferential direction is used. Any of the protrusions is preferable because it is a resistance against the dropout of the retainer.
[0010]
In the present invention, the retainer is formed with a notch portion that is connected to a conductive pin extending from the igniter and into which a connector for passing a current to the igniter is fitted. It is desirable that the peripheral wall portion is formed while leaving a part in the axial direction, and the protrusion is formed at a position adjacent to the notch portion.
[0011]
A connector is fitted into the notch and electrical connection with the conductive pin (igniter) is possible. To prevent the connector from being pulled out of the conductive pin, the connector is fitted into the arc-shaped groove. Can be made. That is, by forming the protruding portion at a position adjacent to the notch, the arc-shaped groove can be used for both retainer fixing and connector fixing.
[0012]
Further, in the present invention, there are four protrusions formed on the peripheral surface, and each of the two protrusions is formed to face each other with respect to the center of the retainer, and when the protrusions are connected diagonally, The angle formed by the two straight lines is preferably in the range of 60 to 85 °.
[0013]
In the present invention, the short-circuit member is an integral metal that contacts the pair of conductive pins, and is preferably inserted and fixed in the notch. By doing in this way, the structure of a short circuit member and the attachment to a retainer become easy.
[0014]
In the present invention, it is desirable that a through hole is formed in the retainer so that the conductive pin penetrates and contacts the short-circuit member when the retainer is fitted in the holder. Thereby, the operation | work which short-circuits a conductive pin becomes easy.
[0015]
In the above invention, it is desirable that the protrusion length from the peripheral surface is the same for all of the plurality of protrusions. Thus, if the protrusion length from a surrounding surface is the same, workability | operativity at the time of a fitting will become good.
[0016]
In the said invention, it is preferable that the fixing | fixed part which fits with the engaging part provided in the peripheral edge of the holder when the retainer is inserted in and fixes a retainer is formed in the peripheral edge. By such a combination of the engaging part and the fixing part, the mounting stability of the retainer is improved.
[0017]
In the said invention, it is preferable that the notch and / or protrusion part for controlling the insertion direction of a connector are formed in a retainer. By doing in this way, the attachment workability | operativity of a connector is improved and the mistake of an attachment direction is also prevented.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of an igniter assembly according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic cross-sectional view in a vertical direction showing a state of a retainer fitted into an assembly including an igniter (initiator), an initiator collar, and a holder. FIG. FIG. 2 (b) is a perspective view of a retainer fitted into the holder, and FIG. 3 includes an igniter (initiator), an initiator collar, and a holder. It is a schematic sectional drawing to the width direction which showed the state after fitting a retainer in an assembly (however, in order to make it easy to understand, the igniter was excluded). Note that the four protrusions shown in FIG. 3 are slightly exaggerated for easy understanding.
[0019]
In FIG. 1, an igniter 5 is fitted from one opening side into a cylindrical metal initiator collar 10, and the ends of the two conductive pins 6 are located on the other opening side. After the igniter assembly shown in FIG. 1 is attached to the gas generator, a connector is fitted into the two conductive pins 6 to be connected to an external power source.
[0020]
The igniter 5 is fixed to the initiator collar 10 with a resin, and a holder 20 that accommodates a retainer 30 described later is formed on the inner peripheral surface of the initiator collar 10. The holder 20 is molded from resin.
[0021]
The retainer 30 has protrusions 31, 32, 33, 34 that fit into arc-shaped grooves 21, 22 formed in the holder 20 on the peripheral wall portion. In FIG. 3, there are two arc-shaped grooves 21 and 22, the protrusions 31 and 32 are fitted to both ends of the groove 21 in the circumferential direction, and the protrusions 33 and 34 are fitted to both ends of the groove 22 in the circumferential direction. Yes.
[0022]
In FIG. 2, a notch 38 is formed at one end of the retainer 30. The notch 38 is formed to be connected to a conductive pin extending from the igniter so as to be fitted with a connector for passing an ignition current to the igniter, and extends from one end of the retainer 30 to the opposite end. The portion 40 is notched with a part 41 left, the protrusions 31 and 32 are formed adjacent to the notched portion of the retainer peripheral wall 40, and the protrusions 33 and 34 are formed at positions facing it.
[0023]
The connector is firmly connected to the conductive pin 6 by being fitted into the notch 38 and also into the arc-shaped grooves 21 and 22 at the same time. In this case, the arc-shaped grooves 21 and 22 provide a fitting portion for the protrusions 31, 32, 33, and 34, and also serve as a fixing portion for the connector. From this point of view, it is desirable that the protrusion be formed adjacent to the notched portion of the peripheral wall portion 40.
[0024]
At this time, as shown in FIG. 3, the protrusions 31 and 34 and the protrusions 32 and 33 are arranged at diagonal positions with respect to the center of the retainer 30, and each protrusion length from the peripheral wall portion 40 of the retainer 30 is It is the same and is slightly protruded from the retainer peripheral wall 40.
[0025]
When the protrusions 31 and 34 and the protrusions 32 and 33 are connected diagonally, the angle α formed by the two straight lines is preferably in the range of 60 to 85 °, more preferably in the range of 75 to 85 °. A protrusion is formed on the peripheral wall portion 40 of the retainer 20.
[0026]
When four protrusions are provided on the peripheral wall portion 40 of the retainer 30, it is preferable to provide the protrusions at intervals of 90 ° from the viewpoint of stably fixing the retainer 30 to the holder 20. The width of the arc-shaped grooves 21 and 22 to be accommodated is increased, making it difficult to form the grooves 21 and 22, and conversely, if the interval between the protrusions is shortened, the protrusions are preferably formed in the vicinity of the notches. For this reason, the width of the notch 38 formed in the retainer 30 is also reduced, the holding power of the connector is reduced, and the connector is easily removed. For this reason, it is desirable that protrusions be formed within the above range.
[0027]
As shown in FIG. 2, when the retainer 30 is fitted into the holder 20, a fixing portion 36 that engages with the engaging portion 26 formed on the holder is formed toward the radially outer side of the retainer 30. In FIG. 2, the engaging portion 26 is a concave portion, and the fixing portion 36 is a convex portion that is fitted so as to be complemented thereto. For example, the engaging portion 26 is a protrusion formed on the inner peripheral surface of the holder 20. The fixing portion 36 may be a groove that is formed in the insertion direction on the peripheral wall portion 40 of the retainer 30 and that complements the protruding shape. Thereby, the insertion angle and the insertion direction of the retainer 30 with respect to the holder 20 are restricted, and at the same time, the retainer can be prevented from rotating in the holder 20.
[0028]
The notches 28 and 29 formed in the holder 20 are used together with the notches 38 of the retainer 30 when fitting the connector.
[0029]
In this state, the four protrusions 31 to 34 are fitted in the two arc-shaped grooves 21 and 22, thereby preventing the retainer 30 from rotating in the X direction or the Y direction indicated by the double arrows in FIG. 3. At the same time, the retainer 30 does not come off (drop off) from the holder 20.
[0030]
As shown in FIG. 2B, a short-circuit member 37 is provided in the retainer 30 to contact and short-circuit the conductive pin 6 of the igniter when the retainer 30 is fitted in the holder 20. The short circuit of the terminal is to prevent the igniter (gas generator) from malfunctioning when the gas generator is transported or stored. In FIG. 2, the short-circuit member is an integral metal member, and a groove 42 is provided in the retainer 30 on the side where the notch 38 is formed, and is inserted and fixed therein.
[0031]
Further, a hole 39 is provided at the bottom of the retainer 30 so that the conductive pin 6 penetrates when the holder 30 is fitted. When the retainer 30 is fitted in the holder 20 in this state, the conductive pin 6 penetrates the hole 39, the short-circuit member 37 contacts the side surface of the conductive pin 6, the conductive pin 6 is short-circuited, and the igniter malfunctions. Is prevented.
[0032]
Further, a connector that is electrically connected to the conductive pin 6 is engaged with the notch 38 of the retainer 30, and this notch 38 has a function of regulating the fitting direction of the connector. In particular, the fact that the hole into which the conductive pin 6 fits is formed in the connector requires that the hole of the connector is aligned with the conductive pin 6, so that the pin 6 will be deformed if neglected. There will be no electrical connection. Therefore, if the retainer is provided with means for restricting the fitting direction of the connector, the connector and the conductive pin 6 can be reliably and easily connected.
[0033]
Furthermore, the notch 38 is formed with a positioning portion 43 that always keeps the connector connection direction constant. In FIG. 2 (b), the positioning portion 43 is a concave portion, and the connector can always be connected in a fixed direction if a convex portion that complementarily fits to the connector is formed. In particular, when the conductive pins are irregularly arranged, if such a positioning portion is formed, it can be connected to the connector without damaging the pins 6.
[0034]
【The invention's effect】
In the retainer of the present invention, a plurality of protrusions are formed so as to be fitted to all of a plurality of both end portions provided on the holder. Therefore, the fitting operation is easy, and the retainer can be fixed easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of an assembling method of an igniter assembly.
FIG. 2 is an explanatory view of an assembling method of an igniter assembly.
FIG. 3 is an explanatory view of an assembling method of the igniter assembly.
[Explanation of symbols]
5 Initiator 6 Conductive pin 10 Initiator collar 20 Holder 21, 22 Arc-shaped groove 26 Engagement part 30 Retainers 31 to 34 Projection 36 Fixing part 37 Short-circuit member 38 Notch part 39 Through-hole 40 Peripheral wall part 41 Part 42 of peripheral wall part Groove 43 Positioning part 70 Connector
