JP2005028478A - Hand actuator - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体圧シリンダやモータなどの駆動アクチュエータにより複数のフィンガ部材を駆動してワークを把持するハンドアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
比較的軽量のワークを固定または搬送するためにワークを把持する機構のひとつにハンドアクチュエータがある。ハンドアクチュエータの多くは流体圧シリンダやモータなどを駆動源とし、その直線的に進退作動する駆動アクチュエータなどにアームなどがリンクして複数のフィンガ部材を作動させ、ワークの所定の位置を挟むようにして把持する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記構成のハンドアクチュエータでは、駆動アクチュエータとフィンガ部材との間に介在するアームなどの動力伝達部材どうしがヒンジで連結していることから、ハンドアクチュエータからフィンガ部材を取り外すことは困難であり、またハンド本体におけるフィンガ部材の作動位置や作動方向は一通りに固定されて自由度のないものとなっていた。
【0004】
したがって損傷したフィンガ部材のみを新しいものに交換したい場合や、ワークの把持位置を変更したい場合などにはハンドアクチュエータ全体を交換するか設置しなおさなければならず、その利用にあたっての汎用性は低いものとなっていた。
【0005】
本発明の目的は、ハンド本体に対するフィンガ部材の設置自由度を向上させた汎用性の高いハンドアクチュエータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のハンドアクチュエータは、駆動部材を進退作動させる駆動アクチュエータと、固定ヒンジで回動可能であって可動ヒンジを介して駆動部材により揺動作動する複数の揺動アームと、ハンド本体に対してフィンガ締結部を介して着脱可能なフィンガ保持部材と、フィンガ保持部材に摺動自在に装着されて揺動アームとそれぞれ着脱自在リンクを介して往復作動するフィンガ部材とを有し、着脱自在リンクは、フィンガ部材の係合ピンと、係合ピンの先端部を揺動アームの揺動作動方向に挟んで係合する揺動アームの挟み係合溝部とで着脱自在に構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明のハンドアクチュエータは、フィンガ保持部材が揺動アームの揺動作動の径方向と回動軸方向のどちらにも着脱可能であり、着脱自在リンクが挟み係合溝部と係合ピンがお互いに揺動アームの揺動作動の径方向と回動軸方向のどちらにも着脱可能であることを特徴とする。
【0008】
本発明のハンドアクチュエータは、フィンガ締結部がフィンガ保持部材に設けられて係止溝が形成された締結ピンと、ハンド本体に形成された第1挿入ピン孔およびスリーブ孔と、第1係止ピン孔が形成されてスリーブ孔に挿入されるスリーブと、スリーブ孔内に収容される押圧する弾性部材とを有し、締結ピンが係止溝でスリーブの第1係止ピン孔と係止することにより締結されることを特徴とする。
【0009】
本発明のハンドアクチュエータは、ハンド本体には第1挿入ピン孔と直交する配置の第2挿入ピン孔が形成され、スリーブには第1係止ピン孔と直交する配置の第2係止ピン孔が形成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明のハンドアクチュエータは、係合ピンの先端部は球面形状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(A)は本発明の実施の形態であるハンドアクチュエータの全体斜視図であり、図1(B)は同図(A)における矢視1Aから見た底面図であり、図2はハンド本体とフィンガ組立部を分離した状態で図1における2B―2B線に沿った一部切り欠き断面図であり、図3は図2における矢視3Cから見たハンド本体の一部切り欠き底面図であり、図4は図2における矢視4Dから見たフィンガ組立部の側面図である。これらの図は、フィンガ組立部をハンド本体の長手方向端面に設置した形態を示している。
【0012】
図1において、本実施の形態のハンドアクチュエータ1は、樹脂や金属などからなる2つの直方体を一体に形成した形状のハンド本体2と、このハンド本体2の図中における底面に取り付けられた1つのフィンガ組立部3と、ハンド本体2の両側面に取り付けられた2つのカバープレート4を有している。ただしカバープレート4はなくてもよい。
【0013】
ハンド本体2は、2つの直方体形状のハンド駆動部2aとフィンガ取り付け部2bを一体に成形したものであり、厚さ寸法の小さいフィンガ取り付け部2bをハンド駆動部2aに対する図中の下方で厚さ方向Yの中央に位置し、またそれらは幅方向Xの位置を一致させた配置で一体となっている。以下において説明の便宜のために、これらハンド駆動部2aとフィンガ取り付け部2bが並ぶ方向を長手方向Zと称呼する。
【0014】
ハンド駆動部2aの幅方向Xで対向する2つの側面には、一方に後述するシリンダ室に連通する2つの給排ポート5が形成されている。2つのカバープレート4は樹脂や金属などからなる平板部材であって、4つのねじ7でフィンガ取り付け部2bに固定されている。
【0015】
図2に示すように、フィンガ組立部3は、カバープレート4とほぼ同じ形状であるフィンガ保持部材としてのフィンガ保持板8と、フィンガ保持板8の両端に固定された2つの締結ピン9と、フィンガ保持板8に摺動自在に設置された2つのフィンガ部材10と、各フィンガ部材10に取り付けられた係合ピン11とを有している。フィンガ保持板8の外側表面8aには幅方向Xに沿ってスライド溝12が形成されており、ほぼ直方体のフィンガ部材10がスライド溝12にはめ込まれて外側表面8aから突出したまま幅方向Xに摺動自在となっている。
【0016】
フィンガ保持板8には2つの貫通孔13が形成されており、各フィンガ部材10に取り付けられた係合ピン11がそれぞれ貫通孔13を貫通しているため、各フィンガ部材10は係合ピン11が貫通孔13内で移動できる範囲内で往復作動できるようになっている。また図4に示すように、スライド溝12の側面に形成された内側溝部12aに対して各フィンガ部材10は突部10aで係合していることで抜け出せないようになっている。係合ピン11の先端部11aは端面平面な円柱または望ましくは球面形状となっている。締結ピン9の先端の外周は面取りされてテーパ形状となっており、また軸方向途中位置には全周にわたって係止溝9aが形成されている。各フィンガ部材10には図示しないクランプ爪などを固定するためのねじ孔が形成されている。
【0017】
図2において、ハンド本体2の内部は大きく分けて駆動アクチュエータ部14と、駆動リンク部15と、2箇所のフィンガ締結部16とを備えている。駆動アクチュエータ部14として、ハンド駆動部2aの内部には長手方向Zに沿う方向に、端面側で大径のピストン収容孔17とフィンガ取り付け部2b側で小径のロッド貫通孔18が連通して形成されており、その内部にはロッド19と一体のピストン20が装着されている。
【0018】
ハンド駆動部2aの長手方向Z端面におけるピストン収容孔17の開口部付近にプラグ21がはめ込まれてスナップリング22により固定されており、プラグ21で閉止されたピストン収容孔17の内部がシリンダ室23を構成している。ピストン20はシリンダ室23の内部に摺動自在に装着されて、プラグ21側の前進側圧力室23aとロッド貫通孔18側の後退側圧力室23bとに区画している。
【0019】
ピストン20の延長上の駆動部材としてのロッド19は、ロッド貫通孔18を貫通して後述する駆動リンク部15のリンク収容室に突出しており、その軸方向途中位置にはロッド19の突出位置を規制するストッパリング24が形成され、ストッパリング24とピストン20の間には円筒形状の位置検出用マグネット24aが装着されている。ピストン20がプラグ21に接触する位置が後退限位置であり、ストッパリング24がシリンダ室23のフィンガ取り付け部2b側の端面に接触する位置が前進限位置となってロッド19とピストン20が進退作動するようになっている。
【0020】
ハンド駆動部2aの幅方向X側面に形成した2つの給排ポート5はそれぞれ給排流路25を介して常に前進側圧力室23aと後退側圧力室23bに連通する配置に形成されている。またロッド貫通孔18とピストン20とプラグ21のそれぞれの側面にはシール部材26が装着されていることでシリンダ室23内は気密性が維持されるようになっている。これにより2つの給排ポート5のうち一方に圧縮空気を供給し、他方を大気開放することにより、前進側圧力室23a内と後退側圧力室内23bの間の圧力差によってピストン20が押圧されてロッド19とともに進退作動することになり、すなわち駆動アクチュエータ部14は空気圧シリンダとして機能する。
【0021】
駆動リンク部15として、フィンガ取り付け部2bの長手方向Z端面からハンド駆動部2a内部に渡ってリンク収容室27が形成されており、その内部にはロッド19の先端部19aに連結している2つの揺動アーム28が設置されている。各揺動アーム28は、ハンド本体2に固定ヒンジ29を介して回動可能に設置されているアーム本体部28aと、ロッド19の先端部19aに可動ヒンジ30を介して連結している平板リンク部28bとが一体に形成されたものである。
【0022】
図3に示すようにロッド19の先端部19aは厚さ方向Yで対向する2つの平面を有する平板形状となっており、2つの揺動アーム28はそれぞれのアーム本体部28aが厚さ方向Yでフィンガ取り付け部2bの中央に位置していながら、それぞれの平板リンク部28bはアーム本体部28aに対して厚さ方向Yにオフセットする配置となってロッド19の先端部19aの平板を挟むように連結している。
【0023】
可動ヒンジ30は先端部19aに形成された突軸部31が平板リンク部28bに形成された長孔32に挿入した構成となっている。これにより平板リンク部28bはロッド19の進退方向に対して拘束されていながら幅方向Xに対しては多少の遊びを持たせて連結するようになっている。したがって各揺動アーム28はロッド19の進退作動に円滑に連動して、全体を固定ヒンジ29周りに揺動作動するようになっている。
【0024】
リンク収容室27の開口部に近いアーム本体部28aの端部には、フィンガ組立部3を取り付けた際に係合ピン11の球面形状の先端部11aを揺動作動の方向に挟む幅の挟み係合溝部28cが形成されている。挟み係合溝部28cは角部が丸削りされたラウンド形状となっているため、係合ピン11の先端部11aは挟み係合溝部28cに対してその軸方向の着脱が容易であり、かつ係合ピン11が係合している状態では揺動アーム28の揺動作動に円滑に連動できるようになっている。挟み係合溝部28cは固定ヒンジ29を中心に円弧を描いて動作するので係合ピン11との円滑な連結を維持できるように、挟み係合溝部28cは多少深く形成するのが望ましい。このように係合ピン11と揺動アーム28の挟み係合溝部28cは着脱自在リンク33を構成している。
【0025】
フィンガ締結部16として、フィンガ取り付け部2bの幅方向Xの両側で長手方向Zに沿った第1挿入ピン孔と35、厚さ方向Yに沿った第2挿入ピン孔36と、幅方向Xに沿ったスリーブ孔37が形成されており、各スリーブ孔37には長手方向Zに沿った第1係止ピン孔38と厚さ方向Yに沿った第2係止ピン孔39が形成されたスリーブ40が挿入されている。
【0026】
各スリーブ40はその円周切欠き部分とスリーブ孔37の内径に突出するよう設けられたピン41との係合によりその軸周りの回転が拘束され、かつ軸方向に移動自在に挿入されており、スリーブ孔37の内部に挿入された圧縮ばね42(弾性部材)の押圧力を受けながらスナップリング43によりスリーブ孔37から外部に外れないよう止められている。また各スリーブ40の外側端面には、ばね力に抗してスリーブ40を移動できるよう押し戻し部材44が固定されている。
【0027】
一対の第1挿入ピン孔35と第2挿入ピン孔36は、フィンガ組立部3が取り付けられた状態における各締結ピン9と同じ幅方向X位置に形成されており、また第1係止ピン孔38と第2係止ピン孔39はスリーブ40の内部で直交しており、それらは押し戻し部材44を少し押した状態でそれぞれ第1挿入ピン孔35と第2挿入ピン孔36に一致する配置となっている。
【0028】
また図2に示すように、フィンガ組立部3における係合ピン11の力点の突出長さ、つまりフィンガ保持板8から先端部11aの球面形状中心までの長さをdとすると、フィンガ取り付け部2bの端面から第2挿入ピン孔36の軸中心までの寸法も同じdであり、同じ長手方向Z位置でフィンガ取り付け部2bの厚さ方向Y側面には、幅方向Xに沿って係合ピン11が往復作動可能な貫通長孔45が形成されている。また図3に示すように厚さ方向Yの両側面からカバープレート4の厚さ分だけ内部に寄った面から、第1挿入ピン孔35の軸中心までの寸法も同じdであり、すなわちフィンガ取り付け部2bの厚さ方向の寸法はdの2倍となっている。各揺動アーム28の挟み係合溝部28cはフィンガ取り付け部2bの厚さ方向Yの中央位置と重複する配置となっている。したがってフィンガ組立部3はフィンガ取り付け部2bに対して厚さ方向Yの両側面のいずれかに取り付けることが可能であり、取り付けた際には各係合ピン11の先端部11aがそれぞれ各揺動アーム28の挟み係合溝部28cに挟まれてフィンガ部材10が厚さ方向Yに突出するよう配置されることになる。
【0029】
以上の構成のハンドアクチュエータ1は、各フィンガ部材10に固定したクランプ爪などで挟み動作させることにより、ワークを固定したり搬送するための把持操作を行うものである。
【0030】
以下に本実施の形態のハンドアクチュエータ1の作動について説明する。図2において、2つの給排ポート5に図示しないコンプレッサなどから方向制御弁を介して圧縮空気を給排することにより、ロッド19を長手方向Zに進退作動させることができる。ロッド19を進退作動させることにより、2つの揺動アーム28が連動して幅方向Xで対称的に揺動作動することになる。
【0031】
ここで図1に示すようにフィンガ組立部3がフィンガ取り付け部2bに取り付けられている場合には、各係合ピン11の先端部11aはそれぞれ揺動アーム28の挟み係合溝部28cに挟まれているため、これらに連動して2つのフィンガ部材10は幅方向Xで対称的に往復作動することになる。これにより各フィンガ部材10に固定した図示しないクランプ爪どうしは接近または離間するよう作動して、ワークに対する把持作動を行うことができる。
【0032】
そして本実施の形態のハンドアクチュエータ1は、フィンガ組立部3がハンド本体2に着脱可能であり、かつ取り付けた際には着脱自在リンク33を介して駆動アクチュエータ部14からの駆動力をフィンガ部材10に伝達して把持作動を行うことができる。したがって摺動部材であるフィンガ部材10が損傷したりスライド溝12にかじりついた場合にはフィンガ組立部3ごと容易に交換することができ、その際にハンド本体2を着脱する必要がないためその取り付け位置や角度の調整が不要となり作業効率が大幅に向上することになる。特に着脱自在リンク33が、係合ピン11の先端部11aを揺動アーム28の挟み係合溝28cに挟み込ませるだけの簡易な構成でありながら確実な駆動力の伝達を可能としていることから、フィンガ組立部3の着脱交換作業を行っても高い信頼性を維持できる構成となっている。
【0033】
またフィンガ組立部3を取り付ける場合には2つの締結ピン9を2つの挿入ピン孔35、または2つの挿入ピン孔36に挿入して押し込むだけでよい。その際には締結ピン9の先端の面取り部分のテーパがばね力に抗してスリーブ40を軸方向に押しのけたのち、係止溝9aにスリーブ40がはまり込んでばね力により戻ることでスリーブ40が係止溝9aに係止して締結ピン9の抜けを防ぐようになっている。このため係止溝9aは、フィンガ組立部3が完全に取り付けられた状態でスリーブ40を嵌め込む位置に形成され、またスリーブ40の直径以上に広い幅で形成される必要がある。なお、締結ピン9の先端が面取りされていなくとも、2つの押し戻し部材44を押して挿入ピン孔35,36と係止ピン孔38,39を一致させている間に締結ピン9を挿入することによっても、フィンガ組立部3を取り付けることが可能である。フィンガ組立部3を取り外す場合には、2つの押し戻し部材44を共に押すことで両方のスリーブ40が移動してそれぞれの係止溝9aに対する係止が外れるため容易に取り外せるようになっている。
【0034】
さらに上記のようにフィンガ組立部3をフィンガ取り付け部2bの長手方向Zの端面だけでなく、図5、図6に示すようにフィンガ取り付け部2bの厚さ方向Yの両側面のいずれかに取り付けることができる。すなわち着脱自在リンク33において、係合ピン11はその軸方向を長手方向Z(揺動アーム28の揺動作動の径方向のひとつ)と厚さ方向Y(揺動アーム28の揺動作動の回動軸方向)のどちらに平行としても先端部11aを揺動アーム28の挟み係合溝部28cに係合させることができる。
【0035】
また係合ピン11の先端部11aが球面形状となっていることから、フィンガ組立部3を長手方向Z端面および厚さ方向Y両側面のどちらに取り付けても揺動アーム28の挟み係合溝部28cと先端部11aとの係合が円滑となり好適な連動が行われるようになっている。
【0036】
以上により本発明によるハンドアクチュエータ1は、ハンド本体2からフィンガ部材3を容易かつ確実に着脱交換できるものであり、また1つのハンドアクチュエータ1でハンド本体2に対するフィンガ部材10の設置形態の自由度を3通り有してワークの把持位置を容易に変更できることから汎用性が向上したものとなっている。
【0037】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、駆動アクチュエータは空気圧シリンダに限られず、ピストンなどにより進退作動を行うものなら油圧シリンダや他の駆動源を用いることも可能である。更にソレノイドによる往復作動や電動モータとボールスクリューなどの組み合わせによる往復作動でも同じ効果が得られる。
【0038】
またフィンガ取り付け部2bの長手方向Z端面と厚さ方向Y両側面の合計3つが全てフィンガ組立部3を取り付け可能とする必要はなく、そのうちの2つの組み合わせで取り付け可能に構成することもできる。これにより簡易な構成として製造コストを低減させることができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、係合ピンの先端部を揺動アームの挟み係合溝に挟み込ませるだけの簡易な構成で確実な駆動力の伝達を可能としている着脱自在リンクを備えていることから、フィンガ組立部の着脱交換作業に対する信頼性が高く、したがってフィンガ部材の設置自由度を向上させて高い汎用性を有する。
【0040】
また本発明によれば、着脱自在リンクにおいて、係合ピンはその軸方向を揺動アームの揺動作動の径方向と回動軸方向のどちらに平行な配置としても、先端部を挟み係合溝部に係合できるため、ハンド本体に対するフィンガ部材の設置形態の自由度を3通り有してワークの把持位置を容易に変更できることから高い汎用性を有している。
【0041】
また本発明によれば、フィンガ組立部に固定した締結ピンの係止溝にハンド本体が有するスリーブがはまり込んで係止するようになっているため、締結ピンの抜けを防いでフィンガ部材を確実に取り付けることができる。
【0042】
また本発明によれば、ハンド本体には第1挿入ピン孔と直交する配置の第2挿入ピン孔が形成され、スリーブには第1係止ピン孔と直交する配置の第2係止ピン孔が形成されているため、締結ピンもその軸方向を揺動アームの揺動作動の径方向と回動軸方向のどちらに平行な配置としても、ハンド本体に挿入して係止溝をスリーブに係止させることができる。
【0043】
また本発明によれば、係合ピンの先端部が球面形状となっていることから、フィンガ部材をどちらに取り付けても揺動アームの挟み係合溝部と先端部との係合が円滑となり好適な連動が行われるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施の形態であるハンドアクチュエータの全体斜視図であり、(B)は(A)における矢視1Aから見た底面図である。
【図2】ハンド本体とフィンガ組立部を分解した状態で図1における2B―2B線に沿った一部切り欠き断面図である。
【図3】図2における矢視3Cから見たハンド本体の一部切り欠き底面図である。
【図4】図2における矢視4Dから見たフィンガ組立部の側面図である。
【図5】フィンガ取り付け部の厚さ方向の正面側面にフィンガ組立部を取り付けた形態の斜視図である。
【図6】フィンガ取り付け部の厚さ方向の背面側面にフィンガ組立部を取り付けた形態の斜視図である。
【符号の説明】
1 ハンドアクチュエータ
2 ハンド本体
2a ハンド駆動部
2b フィンガ取り付け部
3 フィンガ組立部
4 カバープレート
5 給排ポート
6 スロット溝
7 ねじ
8 フィンガ保持板(フィンガ保持部材)
8a 外側表面
9 締結ピン
9a 係止溝
10 フィンガ部材
10a 突部
10b ねじ孔
11 係合ピン
11a 先端部
12 スライド溝
12a 内側溝部
13 貫通孔
14 駆動アクチュエータ部
15 駆動リンク部
16 フィンガ締結部
17 ピストン収容孔
18 ロッド貫通孔
19 ロッド(駆動部材)
19a 先端部
20 ピストン
21 プラグ
22 スナップリング
23 シリンダ室
23a 前進側圧力室
23b 後退側圧力室
24 ストッパリング
24a 位置検出用マグネット
25 給排流路
26 シール部材
27 リンク収容室
28 揺動アーム
28a アーム本体部
28b 平板リンク部
28c 挟み係合溝部
29 固定ヒンジ
30 可動ヒンジ
31 突軸部
32 長孔
33 着脱自在リンク
35 第1挿入ピン孔
36 第2挿入ピン孔
37 スリーブ孔
38 第1係止ピン孔
39 第2係止ピン孔
40 スリーブ
41 ピン
42 圧縮ばね(弾性部材)
43 スナップリング
44 押し戻し部材
45 貫通長孔
X 幅方向
Y 厚さ方向
Z 長手方向
d 突出長さ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hand actuator that grips a workpiece by driving a plurality of finger members by a drive actuator such as a fluid pressure cylinder or a motor.
[0002]
[Prior art]
One of the mechanisms for gripping a workpiece in order to fix or convey a relatively lightweight workpiece is a hand actuator. Many hand actuators use a fluid pressure cylinder or motor as the drive source, and the arm is linked to the linearly driven actuator that moves forward and backward to operate multiple finger members, gripping the workpiece at a predetermined position. It is the composition to do.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the hand actuator configured as described above, since the power transmission members such as the arm interposed between the drive actuator and the finger member are connected by a hinge, it is difficult to remove the finger member from the hand actuator. The operating positions and operating directions of the finger members in the hand body are fixed in a single way and have no freedom.
[0004]
Therefore, when you want to replace only the damaged finger member with a new one, or when you want to change the gripping position of the workpiece, you must replace or re-install the entire hand actuator. It was.
[0005]
An object of the present invention is to provide a highly versatile hand actuator that improves the degree of freedom of installation of a finger member with respect to a hand body.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The hand actuator of the present invention is a drive actuator that moves the drive member forward and backward, a plurality of swing arms that can be rotated by a fixed hinge and swingable by the drive member via a movable hinge, and a hand body. A finger holding member detachable via a finger fastening portion; a finger member that is slidably attached to the finger holding member and reciprocally moves via a detachable link; The engagement member is configured to be detachable by an engagement pin of the finger member and a pinching engagement groove portion of the swinging arm that engages the tip end portion of the engagement pin with the swinging operation direction of the swinging arm. To do.
[0007]
In the hand actuator of the present invention, the finger holding member can be attached / detached both in the radial direction and in the rotational axis direction of the swinging operation of the swinging arm, the detachable link is sandwiched, and the engaging groove and the engaging pin are mutually connected. The swing arm is detachable in both the radial direction and the pivot axis direction of the swing operation.
[0008]
The hand actuator of the present invention includes a fastening pin in which a finger fastening portion is provided in a finger holding member and a locking groove is formed, a first insertion pin hole and a sleeve hole formed in the hand body, and a first locking pin hole. The sleeve is inserted into the sleeve hole, and the pressing elastic member is accommodated in the sleeve hole, and the fastening pin is locked with the first locking pin hole of the sleeve by the locking groove. It is characterized by being fastened.
[0009]
In the hand actuator of the present invention, a second insertion pin hole arranged perpendicular to the first insertion pin hole is formed in the hand main body, and a second engagement pin hole arranged orthogonal to the first engagement pin hole is formed in the sleeve. Is formed.
[0010]
The hand actuator of the present invention is characterized in that the tip of the engaging pin is formed in a spherical shape.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1A is an overall perspective view of a hand actuator according to an embodiment of the present invention, FIG. 1B is a bottom view seen from the arrow 1A in FIG. 1A, and FIG. FIG. 3 is a partially cutaway cross-sectional view taken along
[0012]
In FIG. 1, a
[0013]
The
[0014]
Two supply /
[0015]
As shown in FIG. 2, the finger assembly section 3 includes a
[0016]
The
[0017]
In FIG. 2, the interior of the
[0018]
A
[0019]
The
[0020]
The two supply /
[0021]
As the
[0022]
As shown in FIG. 3, the
[0023]
The
[0024]
At the end of the arm
[0025]
As the
[0026]
Each
[0027]
The pair of first insertion pin holes 35 and second insertion pin holes 36 are formed at the same position in the width direction X as the fastening pins 9 in the state where the finger assembly portion 3 is attached, and the first locking pin holes 38 and the second
[0028]
Further, as shown in FIG. 2, when the protruding length of the force point of the engaging
[0029]
The
[0030]
The operation of the
[0031]
Here, as shown in FIG. 1, when the finger assembly portion 3 is attached to the
[0032]
In the
[0033]
Further, when attaching the finger assembly portion 3, it is only necessary to insert the two
[0034]
Further, as described above, the finger assembly portion 3 is attached not only to the end surface in the longitudinal direction Z of the
[0035]
Further, since the distal end portion 11a of the
[0036]
As described above, the
[0037]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention. For example, the drive actuator is not limited to a pneumatic cylinder, and a hydraulic cylinder or other drive source may be used as long as the actuator is advanced and retracted by a piston or the like. Further, the same effect can be obtained by a reciprocating operation by a solenoid or a reciprocating operation by a combination of an electric motor and a ball screw.
[0038]
Further, it is not necessary for all three of the
[0039]
【The invention's effect】
According to the present invention, the detachable link that enables reliable transmission of the driving force with a simple configuration in which the tip end portion of the engaging pin is sandwiched in the sandwiching engaging groove of the swing arm is provided. The reliability with respect to the attaching / detaching / replacement operation of the finger assembly portion is high. Therefore, the degree of freedom of installation of the finger member is improved and the versatility is high.
[0040]
Further, according to the present invention, in the detachable link, the engaging pin is engaged with the tip portion sandwiched between the axial direction of the engaging pin, which is parallel to either the radial direction of the swinging operation of the swinging arm or the rotating shaft direction. Since it can be engaged with the groove portion, it has a high versatility because the gripping position of the workpiece can be easily changed by having three degrees of freedom of the installation form of the finger member with respect to the hand main body.
[0041]
Further, according to the present invention, since the sleeve of the hand main body is fitted and locked in the locking groove of the fastening pin fixed to the finger assembly portion, the fastening pin is prevented from coming off and the finger member is securely attached. Can be attached to.
[0042]
According to the invention, the hand body is formed with the second insertion pin hole arranged orthogonal to the first insertion pin hole, and the sleeve is arranged with the second engagement pin hole arranged orthogonal to the first engagement pin hole. Therefore, the fastening pin is inserted into the hand body and the locking groove is formed in the sleeve regardless of whether the axial direction of the fastening pin is parallel to the radial direction of the swinging arm or the rotating shaft direction. It can be locked.
[0043]
Further, according to the present invention, since the tip end portion of the engagement pin has a spherical shape, the engagement between the pinch engagement groove portion of the swing arm and the tip portion becomes smooth regardless of which finger member is attached. Interlocking is to be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is an overall perspective view of a hand actuator according to an embodiment of the present invention, and FIG. 1B is a bottom view seen from an arrow 1A in FIG.
2 is a partially cutaway cross-sectional view taken along
3 is a partially cutaway bottom view of the hand main body as viewed from the direction of arrow 3C in FIG. 2. FIG.
4 is a side view of the finger assembling unit as viewed from the
FIG. 5 is a perspective view of a form in which a finger assembly portion is attached to the front side surface in the thickness direction of the finger attachment portion.
FIG. 6 is a perspective view of a form in which a finger assembly portion is attached to the back side surface in the thickness direction of the finger attachment portion.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
43
Claims (5)
前記ハンド本体に対して固定ヒンジで回動可能に軸止され、前記駆動部材と可動ヒンジによる結合を介して揺動作動する複数の揺動アームと、
前記ハンド本体に対してフィンガ締結部を介して着脱可能なフィンガ保持部材と、
前記フィンガ保持部材に摺動自在に装着され、前記複数の揺動アームとそれぞれ着脱自在リンクによる結合を介して往復作動する複数のフィンガ部材とを有し、
前記着脱自在リンクは、前記フィンガ部材に取り付けられた係合ピンと、前記揺動アームに形成されて前記係合ピンの先端部に対し前記揺動アームの揺動作動方向に挟んで係合する挟み係合溝部とで着脱自在に構成されていることを特徴とするハンドアクチュエータ。A drive actuator provided with a drive member installed in the hand main body and moving forward and backward;
A plurality of oscillating arms pivotally supported by a fixed hinge with respect to the hand body and oscillating via a coupling by the drive member and a movable hinge;
A finger holding member removable from the hand body via a finger fastening portion;
A plurality of finger members that are slidably mounted on the finger holding member, and that reciprocate through the plurality of swinging arms and coupling by detachable links, respectively;
The detachable link includes an engagement pin attached to the finger member, and a pinch formed on the swing arm and engaged with a tip end portion of the engagement pin in a swing operation direction of the swing arm. A hand actuator characterized by being configured to be detachable from an engaging groove.
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