JP2005025690A - 英文作成支援装置およびその支援方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 動詞と、その動詞に関する動詞文型活用情報を蓄積してなる動詞文型データベース11と、その動詞に関する連語情報を蓄積してなる連語データベース12と、前記デスクトップコンピュータシステム1における入力部4により、動詞を指定することで、前記動詞文型データベース11と連語データベース12とから、その動詞に関する動詞文型活用情報および連語情報を検索して、これら抽出された動詞文型活用情報および連語情報の表示信号を前記表示手段6に出力するデータベース検索部13とを備える。
【選択図】 図2
Description
ところで、我が国においては、英語教育の重点が読解と会話におかれているため、書く、すなわち英訳の分野が著しく遅れているのが現状である。
これは、中学校、高校において行われている学校英文法を基に、英文を作成しているからであり、その学校英文法も断片的な知識にすぎないことに起因しているといっても過言ではない。
しかるに学校英文法の指導方法も旧態依然としたもので、名詞の種類の説明、代名詞の格変化、関係詞や関係代名詞の扱い方、比較構文の作り方、分詞構文の作り方、平叙文や疑問文、条件文等の動詞時制の扱い方、冠詞、前置詞の諸説明等に集約されているからである。
しかしながら、英文作成の上で重要なことは、上述のような断片的知識の寄せ集めではなく、動詞の文型活用と連語法の体系的知識であり、この体系的知識を基に、前記学校英文法の個々の知識が肉付けされてこそ、正しい英文を書くことができるのである。
近年、発刊されている辞書には、動詞の文型の説明、連語の説明がなされているものも見られるが、まだまだ不充分であり、該当動詞の全活用を調べるのに分単位の時間がかかってしまう。これでは非能率的で、英文書の作成に長大な時間がかかり、時間の浪費を招いている。
本発明はこのよう観点から提案されたものであって、動詞ごとに採りうる文型を表にした動詞文型活用早見表をデータベース化して、これを活用することで、ネイティブにも通用する良質な英文作成の手助けとなる英文作成支援装置およびその支援方法を提供することを目的とする。
また本発明では、請求項2において、英文を作成する際、該当する動詞を指定し、この動詞を指定することでこの動詞の採り得る文型情報を表示し、その動詞の文型に応じた目的語、または補語があれば、それらを使用した文例をそれぞれ表示して、英文作成の支援を行うようにした英文作成支援装置における英文作成支援方法を提案する。
また本発明では、請求項3において、動詞と、その動詞に関する連語情報と、その連語に基づく文例とその文例の意味とを蓄積してなる連語データベースと、動詞を指定することで、前記連語データベースから前記動詞に関する連語情報を検索して、この連語情報にかかる表示信号を出力するデータベース検索部とを備えた英文作成支援装置を提案する。
また本発明では、請求項4において、英文を作成する際、該当する動詞を指定し、この動詞を指定することでこの動詞に関連する連語情報を表示し、この連語を用いた文例を表示して、英文作成の支援を行うようにした英文作成支援装置における英文作成支援方法を提案する。
また本発明では、請求項5において、動詞と、その動詞が採り得る文型と、その文型に応じた目的語、および補語と、その他その動詞の文型にかかる特有の情報と、その動詞の文型に基づく文例とその文例の意味とで構成する動詞文型活用情報を蓄積してなる動詞文型データベースと、前記動詞に関する連語情報と、その連語に基づく文例とその文例の意味とを蓄積してなる連語データベースと、動詞を指定することで、前記動詞文型データベースまたは前記連語データベースから、それぞれ前記動詞に関する動詞文型活用情報、連語情報を検索して、これら動詞文型活用情報、連語情報にかかる表示信号を出力するデータベース検索部とを備えた英文作成支援装置を提案する。
また本発明では、請求項6において、前記動詞文型データベースは、その動詞の文型に基づく文例に関する支援情報を蓄積してなる英文作成支援装置を提案する。
さらに本発明では、請求項7において、前記連語データベースは、その連語に基づく文例に関する支援情報を蓄積してなる英文作成支援装置を提案する。
(1)動詞の文型活用情報を蓄積した動詞文型データベースから、その動詞に係る動詞文型活用情報を抽出して、文型を一目で認識できるように表示するようにしたので、この表示した動詞文型活用情報を参考に、目的の英文を作成することができる。
さらに
(2)連語データベースから、動詞に関連する連語情報を表示して、連語を用いた文例を参考に英文を作成することができるので、動詞の使い方、語法を間違うことなく、英文法に則った、ネイティブにも通用する英文を作成することができる。
図1に英文作成支援装置(後述)を搭載した、周知のデスクトップコンピュータシステム1を示す。このデスクトップコンピュータシステム1は、キーボード2、マウス3等、文字や各種指令を与える入力部4と、BIOSや周知の基本ソフトをインストールしたマザーボード(図示省略)を搭載する本体5と、CRTや、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどの表示手段6とを具備するものである。また、前記本体5には、後述する英文作成支援装置を構成するデータベースを蓄積した媒体からデータを読み込んで、本体内マザーボードに転送するハードディスクユニット7、CD−ROMドライブユニット8、フロッピィディスクドライブユニット9を組み込んでいる。
なお、ここで示した、デスクトップコンピュータシステム1は一例であり、もちろん、この他、英文作成支援装置は、ノート型パソコン等にも搭載することができる。
すなわちこの英文作成支援装置10は、動詞と、その動詞に関する動詞文型活用情報を蓄積してなる動詞文型データベース11と、その動詞に関する連語情報を蓄積してなる連語データベース12と、前記デスクトップコンピュータシステム1における入力部4により、動詞を指定することで、前記動詞文型データベース11と連語データベース12とから、その動詞に関する動詞文型活用情報および連語情報を検索して、これら抽出された動詞文型活用情報および連語情報の表示信号を前記表示手段6に出力するデータベース検索部13とを備えたものである。
前記動詞文型データベース11に蓄積する際には、前記動詞Vが採り得る文型の項目には、5文型(SV,SVC,SVO,SVOO,SVOC)のうち、その動詞Vにおいて、可能な文型の全てを格納してある。
前記目的語Oの項目には、名詞(代名詞)、to不定詞、原形不定詞、動名詞、that節、Wh節、Wh句のうち、該当するものを格納してある。
また、前記補語Cの項目には、名詞(代名詞)、形容詞、to不定詞、原形不定詞、現在分詞、過去分詞のうち、該当するものを格納してある。
そして前記動詞文型データベース11には、後述するが、その動詞Vの採り得る文型毎に、文例(使用例)が蓄積してある。
さらに、前記動詞Vの特有の事項の項目としては、例えばその動詞Vが、文型SVOOを採る場合、直接目的語と関節目的語とを入れ替えた際に、用いられる前置詞(to,for,他)を指示するようにしている。また、備考として、英文作成にあたり、特に間違いやすい事項、注意点等を支援情報として格納することができる(後述)。
さらに後述するが、前記連語データベース12には、動詞Vに関連する連語Cwを使用した文例、和文、間違いやすい事項、注意点等を支援情報として格納することができる。
ある英文を作成する際、キーボード2等の入力部4によって、該当する動詞Vを入力すると、データベース検索部13により、動詞文型データベース11および連語データベース12から、その動詞Vに係る動詞文型活用情報を抽出するステップを実行する(STP1,STP2,STP3,STP5)。
一方、その動詞Vに連語情報があれば(STP4)、連語情報の抽出を行う(STP8)。なお、これら情報の抽出が完了すると、表示手段6に例えば動詞文型活用情報を抽出完了、連語情報抽出完了と表示した後に、それぞれ次の操作指令を促す例えば「表示する」を表示するようにしても良い。
そして、マウス3等によって画面上の前記「表示する」をクリックすることで、情報が選択され(STP6,STP9)、表示指令がなされたとして選択された情報を表示する(STP7,STP10)。
一方、前記連語情報を選択した場合は、図4に示す表から、その動詞Vと、関連する連語Cwのタイプ(○で示した)を表示手段6に表示する。
次いで文型を選択することで、前記動詞Vの文型に応じた目的語O、または補語Cがあれば、それらを使用した文例がそれぞれ表示され、さらに、されらの文の和文が表示される(STP12)。
一方、前記連語情報を表示した場合において、前記連語Cwの欄をマウス3によってクリックすることで(STP13)、その連語Cwを伴った文例が表示される(STP14)。
そして、前記STP12の際に、和文の他に、その文例に関連して、特に間違いやすい事項、注意点等を支援情報として表示することができる。
以上のような文例、支援情報を参考にして、目的の英文を作成することができる。
このようにすることで、動詞の使い方、語法を間違うことなく、英文法に則った、ネイティブにも通用する英文を作成することができる。
先ず、動詞としては、「learn」と「study」が挙げられる。
キーボード2等の入力部4によって、「learn」を入力すると、データベース検索部13により、動詞文型データベース11および連語データベース12を検索して、蓄積されたデータから「learn」に関する動詞文型活用情報が抽出され、表示手段6に一覧として表示される。これによって、使用者は、「learn」が採り得る文型を一目で認識することができる。「learn」が採り得る文型は、SVとSVOであることがわかる。
このうち文型SVOにおいては、目的語Oの形態として、名詞(代名詞)、to不定詞、原形不定詞、動名詞、that節、Wh節、Wh句のうち、名詞(代名詞)、to不定詞、that節、Wh節、Wh句を採ることがわかる。
そこで、文型の領域でSVOを選択すればよいことがわかり、マウス3で表示手段6上でSVOをクリック操作することで、文例(使用例)が表示され、それに対応した和文が表示される。
このように、表示手段6に示された動詞活用一覧表を文型に基づいて活用することにより、日本文から、直訳したような英文を作成する悪癖を防止することができる。
例えば、「雨が降りそうだ」を英訳する場合、「降る」から動詞「rain」を指定することができる。
キーボード2において、「rain」を入力すると、データベース検索部13により、動詞文型データベース11および連語データベース12から、「rain」に関する動詞文型活用情報が抽出され、表示手段6に一覧として表示される。
前記「rain」は、SVとSVOが示され、SVで文例が、It rains…(雨が降る)と表示される。
SV文型を採る動詞として例えば「arise」を、キーボード2によって入力すると、データベース検索部13により、動詞文型データベース11を検索して、蓄積されたデータから図3に示すような動詞文型活用情報が、表示手段6に一覧として表示され、これによって、「arise」が採り得る文型は、SVのみであることがわかる。また、この場合「arise」は、何ら目的語O、補語Cを伴わないことがわかる。
次いで、マウス3で表示手段6上でSVOをクリック操作することで、文例(使用例)が表示され、それに対応した和文が表示される。すなわち、図10に示すように、文例として例えば、「This fear arises from ignorance.」で、和文は、「無知がこの恐怖を引き起こす。」となる。さらに、支援情報として、「Ignorance arises this fear.」は誤り(他動詞用法はなし)と表示される。
これによって使用者は、「arise」に対する正しい使い方を簡単に把握することができる。
そして、マウス3で表示手段6上でSVOをクリック操作することで、文例として、例えば「His snore aroused me from my sleep.」で、和文は「彼のいびきで私は目をさました。」と表示される(図11参照)。さらに、支援情報として、「His snore aroused from my sleep.」は誤り(自動詞の用法はなし)と表示される。
これによって使用者に対し、「arouse」の正しい使い方をガイドすることができる。
「make」にかかる動詞文型活用情報を表示させると、「make」は、文型として、SV,SVO,SVOO,SVOCを採ることができ、SVOCで、目的語は名詞で、補語は名詞、形容詞、原形不定詞、さらに過去分詞を伴うことがわかる。この「make」のように、広範な使い方ができる動詞でも、このような一覧票によれば一目で把握することができ、熟達者にとっても、作成した英文をチェックする上での手間を大いに省くことができる。
ここで、これら採り得る文型のうち、SVOCをマウス3で表示手段6上でクリック操作すると、文例として例えば「They made us work all night.」で、和文は「彼らは我々を一晩中働かせた。」と表示される(図12参照)。さらに、支援情報として、「We were made to work all night.」も可能(受身型:to不定詞)と表示される。
2 キーボード
3 マウス
4 入力部
5 本体
6 表示手段
7 ハードディスクユニット
8 CD−ROMドライブユニット
9 フロッピィディスクドライブユニット
10 英文作成支援装置
11 動詞文型データベース
12 連語データベース
13 データベース検索部
Claims (7)
- 動詞と、その動詞が採り得る文型と、その文型に応じた目的語、および補語と、その他その動詞の文型にかかる特有の情報と、その動詞の文型に基づく文例とその文例の意味とで構成する動詞文型活用情報を蓄積してなる動詞文型データベースと、動詞を指定することで、前記動詞文型データベースから前記動詞に関する動詞文型活用情報を検索して、この動詞文型活用情報にかかる表示信号を出力するデータベース検索部とを備えたことを特徴とする英文作成支援装置。
- 英文を作成する際、該当する動詞を指定し、この動詞を指定することでこの動詞の採り得る文型情報を表示し、その動詞の文型に応じた目的語、または補語があれば、それらを使用した文例をそれぞれ表示して、英文作成の支援を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の英文作成支援装置における英文作成支援方法。
- 動詞と、その動詞に関する連語情報と、その連語に基づく文例とその文例の意味とを蓄積してなる連語データベースと、動詞を指定することで、前記連語データベースから前記動詞に関する連語情報を検索して、この連語情報にかかる表示信号を出力するデータベース検索部とを備えたことを特徴とする英文作成支援装置。
- 英文を作成する際、該当する動詞を指定し、この動詞を指定することでこの動詞に関連する連語情報を表示し、この連語を用いた文例を表示して、英文作成の支援を行うようにしたことを特徴とする請求項3記載の英文作成支援装置における英文作成支援方法。
- 動詞と、その動詞が採り得る文型と、その文型に応じた目的語、および補語と、その他その動詞の文型にかかる特有の情報と、その動詞の文型に基づく文例とその文例の意味とで構成する動詞文型活用情報を蓄積してなる動詞文型データベースと、前記動詞に関する連語情報と、その連語に基づく文例とその文例の意味とを蓄積してなる連語データベースと、動詞を指定することで、前記動詞文型データベースまたは前記連語データベースから、それぞれ前記動詞に関する動詞文型活用情報、連語情報を検索して、これら動詞文型活用情報、連語情報にかかる表示信号を出力するデータベース検索部とを備えたことを特徴とする英文作成支援装置。
- 前記動詞文型データベースは、その動詞の文型に基づく文例に関する支援情報を蓄積してなることを特徴とする請求項1または5記載の英文作成支援装置。
- 前記連語データベースは、その連語に基づく文例に関する支援情報を蓄積してなることを特徴とする請求項3または5記載の英文作成支援装置。
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JP2003270837A JP2005025690A (ja) | 2003-07-03 | 2003-07-03 | 英文作成支援装置およびその支援方法 |
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JP4891438B2 (ja) * | 2007-08-27 | 2012-03-07 | ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー | キーパッドテキスト入力の多義性解消 |
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2003
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