JP2005024866A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】矩形導光板8のコーナー部を面取りした端面に可視光線LED9と赤外線LED10が隣設され、導光板8の裏面に可視光線LED9の光射出面中央を中心とした同心円状に複数の円弧溝8bが形成されている。赤外線LED10から射出された赤外光は、二点鎖線で示されるように、実線で示す可視光と同様に円弧溝8bで全反射されて導光板表面から均一に出射され、液晶表示パネルLP1の背面を均一に照射し、この照射赤外線が液晶Lcに入射してこれを均等に加温する。
【選択図】 図1
【解決手段】矩形導光板8のコーナー部を面取りした端面に可視光線LED9と赤外線LED10が隣設され、導光板8の裏面に可視光線LED9の光射出面中央を中心とした同心円状に複数の円弧溝8bが形成されている。赤外線LED10から射出された赤外光は、二点鎖線で示されるように、実線で示す可視光と同様に円弧溝8bで全反射されて導光板表面から均一に出射され、液晶表示パネルLP1の背面を均一に照射し、この照射赤外線が液晶Lcに入射してこれを均等に加温する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶を加温する手段を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置における表示の応答速度は、液晶の粘性によって変化し、液晶の粘性が高くなると表示応答速度が低下する傾向がある。従って、液晶表示装置を低温環境下において使用する場合、液晶の粘性が高くなり、表示の応答速度が低下して、「尾引き」等の表示不良が発生する。
【0003】
そこで、低温度環境下でも所望の表示応答速度を得られるように、液晶表示パネルの略全面に透明導電膜からなる1枚膜状の面状ヒータを設け、低温時においては面状ヒータに通電して液晶を加温するようにした液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−193955号(第3頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように液晶表示パネルの略全面に面状ヒータを設けた場合、面状ヒータの全域にわたり均等に電流を流すことが難しく、液晶表示パネルの温度分布が不均一となり、これが表示ムラを引き起こす原因となる。
【0006】
また、面状ヒータはITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜で形成されるが、その光透過率は通常70%程度であり、このような面状ヒータが表示領域に設置されるため、その分、光の透過率が低下し、表示輝度を低下させる。
【0007】
この発明は、表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることができる液晶表示装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示装置は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶表示素子と、赤外線発光源を備え、該赤外線発光源から射出された赤外線を前記液晶に照射して該液晶を加温する赤外線加温手段とを有することを特徴とするものである。
【0009】
この発明の液晶表示装置によれば、液晶を加温する手段として表示に悪影響を及ぼさない赤外線を用いるから、表示領域外に赤外線発光源を含む赤外線加温手段を配置して表示用の可視光線の透過を阻害することなく液晶に赤外線を照射し加温することができ、また導光板等の導光部材を介する程度の簡単な構成で液晶の封入領域略全域に均等に赤外線を照射して液晶を均一に加温することができる。その結果、簡単な赤外線加温手段により表示用可視光線の透過率を低下させることなく容易に液晶全体を均一に加温でき、表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることが可能となる。
【0010】
本発明の液晶表示装置は、請求項2に記載のように、可視光線発光源と該可視光線発光源から射出された可視光線を面状に広げ前記液晶表示素子に向けて出射させる導光板とからなる面状照明手段を更に有し、前記赤外線加温手段は赤外線発光源として赤外線発光ダイオードを備え、該赤外線発光ダイオードから射出された赤外線を前記導光板を介し前記液晶表示素子に向け面状に広げて出射させる構成とすることが好ましく、これにより、透過型液晶表示装置においてその面状照明手段の導光板を兼用して赤外線を液晶に均等に照射することができる。その結果、表示品質の低下がなく環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が得られる透過型液晶表示装置を大型化させずに低コストで提供することが可能となる。
【0011】
また、請求項2に記載の液晶表示装置においては、請求項3に記載のように、導光板を平面形状が矩形をなすように形成し、この導光板の隣り合う2端面に可視光線発光源として冷陰極管を対向配置し、他の隣り合う2端面に複数の赤外線発光ダイオードを所定の間隔で対向配置することが好ましく、これにより、高輝度で表示ムラが無く、且つ、環境温度の急激な変化にも円滑に対応して所期の表示応答速度をより安定して得ることができる透過型液晶表示装置を提供可能となる。
【0012】
さらに、本発明の液晶表示装置においては、請求項4に記載のように、前記赤外線加温手段を前記液晶表示素子の端部に設け、前記赤外線発光源から射出された赤外線を前記基板を介して前記液晶に照射する構成とすることが好ましく、これにより、液晶全体を基板と共に効率良く加温することができ、少ない消費電力で表示品質の低下がなく環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が得られるエネルギー効率に優れた液晶表示装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の第1実施形態としての単純マトリクス方式透過型液晶表示装置について、図1及び図2に基づき説明する。なお、図1は本実施形態の透過型液晶表示装置を示す断面図で、図2はその要部のバックライト部を示す平面図である。
【0014】
図1において、一対の矩形ガラス基板1、2がシール材3により所定の間隙を保って接合され、液晶表示パネルLP1が形成されている。一対のガラス基板1、2の各対向側表面(以下、内面という)には、それぞれ、複数本づつのストライプ状の走査電極4と信号電極5とが互いに直交する方向に平行に延在させて形成されている。各電極4、5は共にITO等の透明導電膜からなり、これら透明の各電極4、5を覆って配向膜6、7がそれぞれ被着されている。そして、一対のガラス基板1、2間のシール材3で囲まれた領域には、STN(Super Twisted Nematic)タイプの液晶Lcが封入されている。なお、一対のガラス基板1、2のうちの一方のガラス基板2の端部は、他方のガラス基板1の対応する端面よりも適長だけ突出させてある。この突出部2aには、上記走査電極4と信号電極5に接続された各配線(不図示)の一端部が引き出され、それぞれの電極の外部回路への接続端子部が形成されている。
【0015】
上述のように構成された液晶表示パネルLP1においては、ガラス基板1が表示の観察側となりガラス基板2が背面側となる。液晶表示パネルLP1の背面側には、バックライトBL1が対向配置されている。
【0016】
本実施形態におけるバックライトBL1は、図2に示すように、ガラス基板2に対応させて矩形に形成された導光板8と、その一コーナー部に設けられた可視光線発光源としての可視光線発光ダイオード(Light−Emitting Diode :以下、LEDと略称する)9及び赤外線LED10とからなる。
【0017】
可視光LED9と赤外線LED10は、それぞれ、直方体のチップ状に形成され、導光板8の一コーナー部を略45°に面取りした端面8aに、各光射出面9a、10aを密着させると共に互いに隣接させて、設置されている。
【0018】
そして、導光板8の裏面(ガラス基板2に対向させる表面と反対側の面)には、複数の円弧状をなす溝8bが、同心円状に形成されている。これら複数の円弧溝8bは、可視光LED9の光射出面9aの中央を中心とした同心円状に略等間隔で配設されている。
【0019】
各円弧溝8bは、図1に示すように、断面が三角形をなし、その光源側に位置する斜面でこれに入射する光を導光板8の表面側へ全反射させる。ここで、各円弧溝8bは、可視光線LED9の光射出面9aの中央を中心とした同心円に形成されているから、光射出面9aの中央から射出されて導光板8に入射した可視光線は実線で示すように各円弧溝8bの斜面に対して導光板8の平面方向において直角に入射し、その全反射方向は平面方向に対して直角の方向つまり法線方向となる。なお、図2では、法線方向(紙面直角方向)に反射される可視光線を黒丸●で表してある。これにより、バックライトBL1からは、大部分の可視光がその表面から法線方向に均等に出射され、液晶表示パネルLP1をその背面から照射する。その結果、液晶表示パネルLP1の表示は、正面輝度が充分に高く、且つ、輝度分布も均一な高品質な表示となる。
【0020】
一方、赤外線LED10からの射出赤外線も、円弧溝8bの光源側斜面で全反射されるが、その射出位置が各円弧溝8bの中心Oからずれているため、図1に二点鎖線で示すように導光板8表面の法線方向から若干ずれた方向に全反射される。円弧溝8bで全反射された赤外線は、導光板8から出射しガラス基板2に入射した後、信号電極5と配向膜7を透過して液晶Lcに入射し、液晶Lcを加温する。
【0021】
ここで、赤外線LED10は、液晶表示パネルLP1を使用している間、常に通電されている必要はなく、例えば液晶表示パネルLP1の使用開始時等のように液晶の温度が適正に動作する温度範囲よりも低いときに適宜通電するようにするのが、省エネルギーの面でも好ましい。
【0022】
すなわち、図3のブロック図に示すように、可視光線LED9と赤外線LED10をそれぞれ独自に作動可能にLCD駆動回路11に対して並列に電気接続し、赤外線LED10とLCD駆動回路11との間には、液晶の温度を検知する温度検知回路12を介在させ、液晶の温度に応じて赤外線LED10とLCD駆動回路11との電気接続をオン・オフする構成とすればよい。これにより、赤外線LED10を常時通電させておく場合に比べて液晶表示装置の総消費電力が低減される。
【0023】
以上のように、本実施形態では、表示領域外である矩形導光板8の1コーナー端面に液晶加温手段の赤外線LED10を設けたから液晶加温手段による光透過率の低下が防止され、可視光線発光源及び赤外線発光源として可視光線LED9と赤外線LED10をそれぞれ1個づつ配置し、可視光線及び赤外線の双方を1個の導光板8を介して液晶表示パネルLP1に照射させる構成としたから、総消費電力が少なくて済むと共に透過型液晶表示装置としての構造が大型化せずにコンパクト化され、赤外線が導光板8を介して液晶表示パネルLP1の表示領域全域に均等に照射されるから液晶の不均一な加温による表示ムラの発生が防止される。その結果、少ない消費電力でエネルギー効率良く、輝度低下や表示ムラのない良好な表示品質が維持されると共に環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が安定して得られる、構造がコンパクトな透過型液晶表示装置を提供することが可能となる。
【0024】
なお、上記実施形態において、照明用の可視光線LED9と液晶加温用の赤外線LED10を、図4に示すバックライトBL2のように、それぞれ矩形導光板8´の一端側両コーナー部端面8´a、8´aに1個づつ設け、各可視光線LED9の光射出面9a中央位置Oを中心としてそれぞれ同心円状に円弧溝8´b、8´bを形成してもよく、この場合、上記実施形態に比べて消費電力は増加するが、より高輝度の高い表示品質を確保しつつ所期の表示応答速度をよりスムーズに安定して得ることができる。
【0025】
また、図5に示すバックライトBL3のように、1個の可視光LED9と赤外線LED10を導光板12のコーナー部から離し、この間に導光路板13を介設する構成としてもよい。なお、図5では、バックライトBL3が裏返された状態で示されている。この場合、導光路板13の可視光LED9と赤外線LED10の各光射出面を密着させる端面13a及び導光板12の光源配置コーナーを挟んで隣り合う2端面12a、12bに密着させる端面13b、13cを除いた外表面に、光を拡散反射させる微細な凹凸(不図示)が形成されている。また、導光板12の裏面には光を拡散反射させる微細なドット12cが印刷形成されている。この導光板12裏面の光拡散ドット12cは、その配設密度が光源配置コーナー部からその対角コーナー部に向かうに従い高くなるように形成されている。
【0026】
上述の変形実施形態においては、可視光線LED9から射出された可視光線は、導光路板13表面の凹凸により拡散反射されつつ導光板12の入射端面12a、12bに至り、これら入射端面12a、12bから導光板12内に入射する。
この入射光の強度分布は、少なくとも導光板12の厚さ方向において均一化されている。導光板12内においては、その裏面に上述した配設密度に形成された光拡散ドット12cにより入射光が光出射面(表面)に向けて拡散反射され、導光板の光出射面からは液晶表示パネルLP1(図1参照)の背面に向けてその略全域にわたり略均一な強度分布で光が出射される。
【0027】
赤外線LED10から射出された赤外線も、可視光線と同様に導光路板13により板厚方向の強度分布が均一化されて導光板12内に入射し、その出射面から液晶表示パネルLP1(図1参照)に向けて均一に照射される。
【0028】
液晶表示パネルにおいては、上述したバックライトBL3から出射される均一な強度分布の可視光線と赤外線の照射を受け、上記実施形態と同様に表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることができる。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態としての透過型液晶表示装置について、図6の斜視図と図7の断面図に基づき説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0030】
本実施形態の液晶表示装置は、液晶表示パネルLP2に対するバックライトとして冷陰極管と楔型導光板からなるバックライトBL4を用い、赤外線液晶加温装置Hを液晶表示パネルLP2の基板端面に対向配置したものである。
【0031】
図7において、液晶表示パネルLP2は、第1実施形態における液晶表示パネルLP1と略同じ構成の単純マトリクス型液晶表示パネルである。液晶表示パネルLP2の一対のガラス基板1、2における接続端子部とした突出部2aが形成された側の各端面には、光反射層14a、14bがそれぞれ被着されている。また、一対のガラス基板1、2の各外面には、偏光板15a、15bがそれぞれ配置されている。そして、液晶表示パネルLP2の突出部2aが形成されている側とは反対側の端部には、赤外線液晶加温装置Hが設置されている。
【0032】
赤外線液晶加温装置Hは、大略、略円柱状の導光ロッド16と、導光ロッド16の一方の端面に装着された赤外線LED17、及び導光ロッド16の側面の略全面を覆って設けられた筒状リフレクタ18からなる。
【0033】
導光ロッド16は、例えばガラス、石英、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネイト等の通常の光学透明物質を用いて略円柱状に形成され、その側面の一部に、長手軸方向に沿って延在するスリット16aが形成されている。このスリット16aは底面16a1及び一対の側壁16a2が共に平面に形成された帯状スリットであり、この帯状スリット16a内には、液晶表示パネルLP2の反接続端子部側の端部が嵌入されている。この場合、帯状スリット16aの底面16a1と液晶表示パネルLP2のガラス基板端面1a、2bとが僅かな間隙を保って対向する程度に嵌入する。
【0034】
導光ロッド16の側面におけるスリット底面16a1とは反対側のエリアには、酸化亜鉛や酸化カルシウム等の白色顔料用物質を塗布してなる光散乱帯16bが塗着形成されている。この光散乱帯16bは、楔形をなすように赤外線LED17から離れるに従って幅広に形成されている。
【0035】
上述のように構成された赤外線液晶加温装置Hでは、赤外線LED17から射出された赤外線が導光ロッド16内に一方の端面から入射し、二点鎖線で示すように、このロッド16内を側面の外部空気層との界面で全反射しつつ反対側端面に向けて進行する際に光散乱帯16bに入射して拡散反射され、スリット底面16a1から外部に出射される。ここで、光散乱帯16bは赤外線LED17から離れるに従って幅広に形成されているから、スリット底面16a1から出射される赤外線の光量は、その長手方向において略一定となる。なお、導光ロッド16内を進行する赤外線には、側面から外部に出射するものもあるが、これらの赤外線も、リフレクタ18により反射されて再度導光ロッド16内に再入射させられ、最終的にはスリット底面16a1から出射される。
【0036】
液晶表示パネルLP2の背面側には、バックライトBL4が配置されている。このバックライトBL4は、大略、光源としての冷陰極管19と楔形導光板20及び反射板21とからなる。
【0037】
楔形導光板20は、冷陰極管19が対向配置された光入射端面20aから反対側の反光入射側端面20bに向けて厚さが徐々に薄くなっており、その裏面には、複数の突条20cが光入射端面20aに沿って平行に連続並設されている。楔形導光板20の反光入射側端面20bには光反射膜21が被着されている。そして、楔形導光板20の裏面には、光反射板22が被設されている。
【0038】
このように構成されたバックライトBL4では、冷陰極管19から線状に出射した可視光線が、楔形導光板20に光入射端面20aからその長手方向にわたって均一に入射する。楔形導光板20に入射した可視光線は、反入射側端面20bに向けて進行するうちに、裏面の突条20cの内面で全反射され、表面の光出射面20dから液晶表示パネルLP2に向けて出射される。ここで、楔形導光板20にはその光入射面20aから均一な分布で可視光線が線状に入射し、且つ楔形導光板20は厚さが反入射側端面に向かって徐々に薄くなっているから、光出射面20の略全域から均一に可視光線が液晶表示パネルLP2に向けて面状に出射される。
【0039】
そして、液晶表示パネルLP2においては、バックライトBL4から出射された均一な光量分布の可視光線からなる面状照射光が背面側の偏光板15bから入射し、この均一な光量分布の入射光に基づく均一な輝度分布の表示が行われる。
【0040】
一方、赤外線液晶加温装置Hのスリット底面16a1から出射された赤外線は、二点鎖線で示すように、対向するガラス基板1、2の各端面1b、2cから液晶表示パネルLP2内に入射する。各ガラス基板1、2に入射した赤外線は、各ガラス基板1、2の外部との表裏界面で全反射を繰り返しながら反対側端面に向かって進行する。ここで、ガラス基板1、2の外面には偏光板15a、15bがそれぞれ貼着されており、これら偏光板15a、15bとガラス基板1、2の間には粘着剤や空気層の隙間が存在するから、これらとの界面に入射した赤外線は、拡散反射されるか外部に出射させられる。拡散反射された赤外線は液晶層Lc内に入射する。この液晶層Lc内に入射した赤外線が液晶層Lcを加温する。また、入射赤外線が反対側端面1a、2bの反射層14a、14bで反射されてガラス基板1、2内を全反射を繰り返しつつ進行する際にガラス基板1、2自体にもある程度吸収されてこれらも加温する。ガラス基板1、2が加温されることにより、これに接する液晶層Lcも加温される。
【0041】
このように、本実施形態では、液晶層Lcを加温する赤外線液晶加温装置Hを液晶層Lcの近傍つまり液晶表示パネルLP2の一方の端部に設け、1個の赤外線LEDの射出赤外光を短い光路により可及的に無駄なく液晶層Lcに入射させることで、液晶層Lcを少ない消費電力で効率良く加温することができる。また、1個の赤外線LEDからの射出赤外線を導光ロッド16を介してガラス基板1、2の一方の端面から均等に入射させると共にガラス基板1、2略全面にわたり均等に伝播させ出射させるから、液晶層Lc全体を均等に加温することができる。
更に、赤外線液晶加温装置Hは、液晶表示パネルLP2の表示領域を避けた端部に配設したから、バックライトBL4からの照射光の透過率を低下させることもない。
【0042】
よって、本実施形態の液晶表示装置によれば、より無駄の無い高いエネルギー利用効率で、上記第1実施形態と同様に表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることができる。
【0043】
次に、本発明の第3実施形態について、図8の斜視図に基づき説明する。
本実施形態の液晶表示装置は、第1実施形態の液晶表示装置におけるバックライトBL1を図8に示すバックライトBL5に置き換えたものである。なお、図8の斜視図は、バックライトBL5を裏返して示している。
【0044】
図8に示されるように、本実施形態のバックライトBL5は、矩形導光板23の隣接する2端面に亘ってL字状の冷陰極管24を対向配置し、他の隣接する2端面に複数の赤外線LED25を均等に配置してなる。複数の赤外線LED25は、各先端部を導光板23の端部に埋め込んだ状態で設置されている。
【0045】
そして、導光板23の裏面には、白色の光散乱物質からなる多数の微小なドット23aが印刷法により形成されている。これらドット23aの配設密度は、導光板23のL字状冷陰極管24の折り曲げ部から最も離れたコーナー部c1で最も高く、ここからこの対角コーナー部c2に向けて徐々に低くなっている。
【0046】
上述のように構成されたバックライトBL5によれば、L字状冷陰極管24から射出された可視光線は、対向する端面から導光板23内に入射し、裏面のドット23aにより拡散反射されて表面から液晶表示パネルLP1(図1参照)に向けて出射される。この出射光は、ドット23aの配置密度が上述したように設定されているため、導光板23の光出射面(表面)の全域にわたり略均一な強度分布で面状に出射される。
【0047】
一方、複数の赤外線LED25から導光板23内に射出された赤外線は、可視光線と同様にドット23aにより拡散反射されて表面から出射される。しかるに、ドット23aはL字状冷陰極管24から射出された可視光線が表面から均一に出射されるようにその配設密度パターンが設定されているものであるから、赤外線は表面から均一な分布で出射されず、導光板23のコーナー部c1で最も多量に出射されると共にコーナー部c2に向けて徐々に出射光量が少なくなる光量分布となる。従って、各赤外線LED25の通電時間をコーナー部c1に近い赤外線LED25程短くなるように制御することにより、封入液晶全体が適正温度範囲に均一に加温され所期の表示応答速度が確保された安定状態をより確実に得ることができる。なお、各赤外線LED25の通電時間を液晶の温度分布特性に応じて個々に制御することにより、液晶の温度分布を常時安定して均一に保持して表示ムラの発生をより確実に解消することが可能となる。
【0048】
以上のように、本第3実施形態の液晶表示装置によれば、バックライトBL5の光源として導光板23の隣接2端面にわたる長さを備えたL字状冷陰極管24を用いたから充分に輝度の高い表示が得られ、且つ、複数の赤外線LED25を用いるから、速やかに液晶を適正温度に加温でき、低温環境下において所期の表示応答速度をよりスムーズに得ることが可能となる。
【0049】
そして、液晶の温度分布に応じて個々の赤外線LED25への通電を制御する構成とすることにより、大出力光源を用いた場合に光源により液晶が加温されて液晶の温度分布が不均一になる不具合も解消され、表示ムラ等の表示品質の低下をより確実に防止して所期の表示応答速度を環境温度に拘わらずより安定して得ることが可能となる。
【0050】
なお、本発明は、上記した種々の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲において種々の変形が可能であることは勿論である。
【0051】
例えば、本発明の赤外線加温手段の光源としては、LEDに限らず、赤外線ランプ等の種々の赤外線発光源を用いることができる。
【0052】
また、本発明は、バックライトを備えた透過型液晶表示装置に限らず、反射型液晶表示装置や半透過反射型液晶表示装置等、種々の液晶表示装置に広く適用可能である。この場合、反射型液晶表示装置には、第2実施形態のように液晶表示パネルの端部に赤外線加温手段を設け、ガラス基板を介して液晶を加温する構成が好適である。
【0053】
【発明の効果】
この発明の液晶表示装置によれば、液晶を加温する手段として表示に悪影響を及ぼさない赤外線を用いるから、表示領域外に赤外線発光源を含む赤外線加温手段を配置して表示用の可視光線の透過を阻害することなく液晶に赤外線を照射し加温することができ、また導光板等の導光部材を介する程度の簡単な構成で液晶の封入領域略全域に均等に赤外線を照射して液晶を均一に加温することができる。その結果、簡単な赤外線加温手段により表示用可視光線の透過率を低下させることなく容易に液晶全体を均一に加温でき、表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることが可能となる。
【0054】
本液晶表示装置は、請求項2に記載のように、可視光線発光源とこの可視光線発光源から射出された可視光線を面状に広げ液晶表示素子に向けて出射させる導光板とからなる面状照明手段を更に有し、赤外線加温手段は赤外線発光源として赤外線発光ダイオードを備え、この赤外線発光ダイオードから射出された赤外線を前記導光板を介し前記液晶表示素子に向け面状に広げて出射させる構成とすることにより、透過型液晶表示装置においてその面状照明手段の導光板を兼用して赤外線を液晶に均等に照射することができる。その結果、表示品質の低下がなく環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が得られる透過型液晶表示装置を、大型化させずに低コストで提供することが可能となる。
【0055】
また、請求項2に記載の液晶表示装置においては、請求項3に記載のように、導光板を平面形状が矩形をなすように形成し、この導光板の隣り合う2端面に可視光線発光源として冷陰極管を対向配置し、他の隣り合う2端面に複数の赤外線発光ダイオードを所定の間隔で対向配置することにより、高輝度で表示ムラが無く、且つ、環境温度の急激な変化にも円滑に対応して所期の表示応答速度をより安定して得ることができる透過型液晶表示装置を提供可能となる。
【0056】
さらに、本発明の液晶表示装置においては、請求項4に記載のように、赤外線加温手段を液晶表示素子の端部に設け、赤外線発光源から射出された赤外線を基板を介して前記液晶に照射する構成とすることが好ましく、これにより、液晶全体を基板と共に効率良く加温することができ、少ない消費電力で表示品質の低下がなく環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が得られるエネルギー効率に優れた液晶表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態としての液晶表示装置を示す断面図である。
【図2】上記液晶表示装置におけるバックライトを示す平面図である。
【図3】上記液晶表示装置の駆動回路を示すブロック図である。
【図4】上記第1実施形態におけるバックライトの変形例を示す平面図である。
【図5】上記第1実施形態におけるバックライトの他の変形例を示す平面図である。
【図6】この発明の第2実施形態としての液晶表示装置を示す斜視図である。
【図7】上記第2実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。
【図8】この発明の第3実施形態としての液晶表示装置における照明装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、2…ガラス基板
8、12、23…導光板
9…可視光線LED
10、17、25…赤外線LED
13…導光路板
16…導光ロッド
18…リフレクタ
19…冷陰極管
20…楔型導光板
12c、23a…ドット
24…L字状冷陰極管
LP1、LP2…液晶表示パネル
BL1、BL2、BL3、BL4、BL5…バックライト
H…赤外線液晶加温装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶を加温する手段を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置における表示の応答速度は、液晶の粘性によって変化し、液晶の粘性が高くなると表示応答速度が低下する傾向がある。従って、液晶表示装置を低温環境下において使用する場合、液晶の粘性が高くなり、表示の応答速度が低下して、「尾引き」等の表示不良が発生する。
【0003】
そこで、低温度環境下でも所望の表示応答速度を得られるように、液晶表示パネルの略全面に透明導電膜からなる1枚膜状の面状ヒータを設け、低温時においては面状ヒータに通電して液晶を加温するようにした液晶表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−193955号(第3頁、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように液晶表示パネルの略全面に面状ヒータを設けた場合、面状ヒータの全域にわたり均等に電流を流すことが難しく、液晶表示パネルの温度分布が不均一となり、これが表示ムラを引き起こす原因となる。
【0006】
また、面状ヒータはITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜で形成されるが、その光透過率は通常70%程度であり、このような面状ヒータが表示領域に設置されるため、その分、光の透過率が低下し、表示輝度を低下させる。
【0007】
この発明は、表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることができる液晶表示装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の液晶表示装置は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶表示素子と、赤外線発光源を備え、該赤外線発光源から射出された赤外線を前記液晶に照射して該液晶を加温する赤外線加温手段とを有することを特徴とするものである。
【0009】
この発明の液晶表示装置によれば、液晶を加温する手段として表示に悪影響を及ぼさない赤外線を用いるから、表示領域外に赤外線発光源を含む赤外線加温手段を配置して表示用の可視光線の透過を阻害することなく液晶に赤外線を照射し加温することができ、また導光板等の導光部材を介する程度の簡単な構成で液晶の封入領域略全域に均等に赤外線を照射して液晶を均一に加温することができる。その結果、簡単な赤外線加温手段により表示用可視光線の透過率を低下させることなく容易に液晶全体を均一に加温でき、表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることが可能となる。
【0010】
本発明の液晶表示装置は、請求項2に記載のように、可視光線発光源と該可視光線発光源から射出された可視光線を面状に広げ前記液晶表示素子に向けて出射させる導光板とからなる面状照明手段を更に有し、前記赤外線加温手段は赤外線発光源として赤外線発光ダイオードを備え、該赤外線発光ダイオードから射出された赤外線を前記導光板を介し前記液晶表示素子に向け面状に広げて出射させる構成とすることが好ましく、これにより、透過型液晶表示装置においてその面状照明手段の導光板を兼用して赤外線を液晶に均等に照射することができる。その結果、表示品質の低下がなく環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が得られる透過型液晶表示装置を大型化させずに低コストで提供することが可能となる。
【0011】
また、請求項2に記載の液晶表示装置においては、請求項3に記載のように、導光板を平面形状が矩形をなすように形成し、この導光板の隣り合う2端面に可視光線発光源として冷陰極管を対向配置し、他の隣り合う2端面に複数の赤外線発光ダイオードを所定の間隔で対向配置することが好ましく、これにより、高輝度で表示ムラが無く、且つ、環境温度の急激な変化にも円滑に対応して所期の表示応答速度をより安定して得ることができる透過型液晶表示装置を提供可能となる。
【0012】
さらに、本発明の液晶表示装置においては、請求項4に記載のように、前記赤外線加温手段を前記液晶表示素子の端部に設け、前記赤外線発光源から射出された赤外線を前記基板を介して前記液晶に照射する構成とすることが好ましく、これにより、液晶全体を基板と共に効率良く加温することができ、少ない消費電力で表示品質の低下がなく環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が得られるエネルギー効率に優れた液晶表示装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の第1実施形態としての単純マトリクス方式透過型液晶表示装置について、図1及び図2に基づき説明する。なお、図1は本実施形態の透過型液晶表示装置を示す断面図で、図2はその要部のバックライト部を示す平面図である。
【0014】
図1において、一対の矩形ガラス基板1、2がシール材3により所定の間隙を保って接合され、液晶表示パネルLP1が形成されている。一対のガラス基板1、2の各対向側表面(以下、内面という)には、それぞれ、複数本づつのストライプ状の走査電極4と信号電極5とが互いに直交する方向に平行に延在させて形成されている。各電極4、5は共にITO等の透明導電膜からなり、これら透明の各電極4、5を覆って配向膜6、7がそれぞれ被着されている。そして、一対のガラス基板1、2間のシール材3で囲まれた領域には、STN(Super Twisted Nematic)タイプの液晶Lcが封入されている。なお、一対のガラス基板1、2のうちの一方のガラス基板2の端部は、他方のガラス基板1の対応する端面よりも適長だけ突出させてある。この突出部2aには、上記走査電極4と信号電極5に接続された各配線(不図示)の一端部が引き出され、それぞれの電極の外部回路への接続端子部が形成されている。
【0015】
上述のように構成された液晶表示パネルLP1においては、ガラス基板1が表示の観察側となりガラス基板2が背面側となる。液晶表示パネルLP1の背面側には、バックライトBL1が対向配置されている。
【0016】
本実施形態におけるバックライトBL1は、図2に示すように、ガラス基板2に対応させて矩形に形成された導光板8と、その一コーナー部に設けられた可視光線発光源としての可視光線発光ダイオード(Light−Emitting Diode :以下、LEDと略称する)9及び赤外線LED10とからなる。
【0017】
可視光LED9と赤外線LED10は、それぞれ、直方体のチップ状に形成され、導光板8の一コーナー部を略45°に面取りした端面8aに、各光射出面9a、10aを密着させると共に互いに隣接させて、設置されている。
【0018】
そして、導光板8の裏面(ガラス基板2に対向させる表面と反対側の面)には、複数の円弧状をなす溝8bが、同心円状に形成されている。これら複数の円弧溝8bは、可視光LED9の光射出面9aの中央を中心とした同心円状に略等間隔で配設されている。
【0019】
各円弧溝8bは、図1に示すように、断面が三角形をなし、その光源側に位置する斜面でこれに入射する光を導光板8の表面側へ全反射させる。ここで、各円弧溝8bは、可視光線LED9の光射出面9aの中央を中心とした同心円に形成されているから、光射出面9aの中央から射出されて導光板8に入射した可視光線は実線で示すように各円弧溝8bの斜面に対して導光板8の平面方向において直角に入射し、その全反射方向は平面方向に対して直角の方向つまり法線方向となる。なお、図2では、法線方向(紙面直角方向)に反射される可視光線を黒丸●で表してある。これにより、バックライトBL1からは、大部分の可視光がその表面から法線方向に均等に出射され、液晶表示パネルLP1をその背面から照射する。その結果、液晶表示パネルLP1の表示は、正面輝度が充分に高く、且つ、輝度分布も均一な高品質な表示となる。
【0020】
一方、赤外線LED10からの射出赤外線も、円弧溝8bの光源側斜面で全反射されるが、その射出位置が各円弧溝8bの中心Oからずれているため、図1に二点鎖線で示すように導光板8表面の法線方向から若干ずれた方向に全反射される。円弧溝8bで全反射された赤外線は、導光板8から出射しガラス基板2に入射した後、信号電極5と配向膜7を透過して液晶Lcに入射し、液晶Lcを加温する。
【0021】
ここで、赤外線LED10は、液晶表示パネルLP1を使用している間、常に通電されている必要はなく、例えば液晶表示パネルLP1の使用開始時等のように液晶の温度が適正に動作する温度範囲よりも低いときに適宜通電するようにするのが、省エネルギーの面でも好ましい。
【0022】
すなわち、図3のブロック図に示すように、可視光線LED9と赤外線LED10をそれぞれ独自に作動可能にLCD駆動回路11に対して並列に電気接続し、赤外線LED10とLCD駆動回路11との間には、液晶の温度を検知する温度検知回路12を介在させ、液晶の温度に応じて赤外線LED10とLCD駆動回路11との電気接続をオン・オフする構成とすればよい。これにより、赤外線LED10を常時通電させておく場合に比べて液晶表示装置の総消費電力が低減される。
【0023】
以上のように、本実施形態では、表示領域外である矩形導光板8の1コーナー端面に液晶加温手段の赤外線LED10を設けたから液晶加温手段による光透過率の低下が防止され、可視光線発光源及び赤外線発光源として可視光線LED9と赤外線LED10をそれぞれ1個づつ配置し、可視光線及び赤外線の双方を1個の導光板8を介して液晶表示パネルLP1に照射させる構成としたから、総消費電力が少なくて済むと共に透過型液晶表示装置としての構造が大型化せずにコンパクト化され、赤外線が導光板8を介して液晶表示パネルLP1の表示領域全域に均等に照射されるから液晶の不均一な加温による表示ムラの発生が防止される。その結果、少ない消費電力でエネルギー効率良く、輝度低下や表示ムラのない良好な表示品質が維持されると共に環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が安定して得られる、構造がコンパクトな透過型液晶表示装置を提供することが可能となる。
【0024】
なお、上記実施形態において、照明用の可視光線LED9と液晶加温用の赤外線LED10を、図4に示すバックライトBL2のように、それぞれ矩形導光板8´の一端側両コーナー部端面8´a、8´aに1個づつ設け、各可視光線LED9の光射出面9a中央位置Oを中心としてそれぞれ同心円状に円弧溝8´b、8´bを形成してもよく、この場合、上記実施形態に比べて消費電力は増加するが、より高輝度の高い表示品質を確保しつつ所期の表示応答速度をよりスムーズに安定して得ることができる。
【0025】
また、図5に示すバックライトBL3のように、1個の可視光LED9と赤外線LED10を導光板12のコーナー部から離し、この間に導光路板13を介設する構成としてもよい。なお、図5では、バックライトBL3が裏返された状態で示されている。この場合、導光路板13の可視光LED9と赤外線LED10の各光射出面を密着させる端面13a及び導光板12の光源配置コーナーを挟んで隣り合う2端面12a、12bに密着させる端面13b、13cを除いた外表面に、光を拡散反射させる微細な凹凸(不図示)が形成されている。また、導光板12の裏面には光を拡散反射させる微細なドット12cが印刷形成されている。この導光板12裏面の光拡散ドット12cは、その配設密度が光源配置コーナー部からその対角コーナー部に向かうに従い高くなるように形成されている。
【0026】
上述の変形実施形態においては、可視光線LED9から射出された可視光線は、導光路板13表面の凹凸により拡散反射されつつ導光板12の入射端面12a、12bに至り、これら入射端面12a、12bから導光板12内に入射する。
この入射光の強度分布は、少なくとも導光板12の厚さ方向において均一化されている。導光板12内においては、その裏面に上述した配設密度に形成された光拡散ドット12cにより入射光が光出射面(表面)に向けて拡散反射され、導光板の光出射面からは液晶表示パネルLP1(図1参照)の背面に向けてその略全域にわたり略均一な強度分布で光が出射される。
【0027】
赤外線LED10から射出された赤外線も、可視光線と同様に導光路板13により板厚方向の強度分布が均一化されて導光板12内に入射し、その出射面から液晶表示パネルLP1(図1参照)に向けて均一に照射される。
【0028】
液晶表示パネルにおいては、上述したバックライトBL3から出射される均一な強度分布の可視光線と赤外線の照射を受け、上記実施形態と同様に表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることができる。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態としての透過型液晶表示装置について、図6の斜視図と図7の断面図に基づき説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0030】
本実施形態の液晶表示装置は、液晶表示パネルLP2に対するバックライトとして冷陰極管と楔型導光板からなるバックライトBL4を用い、赤外線液晶加温装置Hを液晶表示パネルLP2の基板端面に対向配置したものである。
【0031】
図7において、液晶表示パネルLP2は、第1実施形態における液晶表示パネルLP1と略同じ構成の単純マトリクス型液晶表示パネルである。液晶表示パネルLP2の一対のガラス基板1、2における接続端子部とした突出部2aが形成された側の各端面には、光反射層14a、14bがそれぞれ被着されている。また、一対のガラス基板1、2の各外面には、偏光板15a、15bがそれぞれ配置されている。そして、液晶表示パネルLP2の突出部2aが形成されている側とは反対側の端部には、赤外線液晶加温装置Hが設置されている。
【0032】
赤外線液晶加温装置Hは、大略、略円柱状の導光ロッド16と、導光ロッド16の一方の端面に装着された赤外線LED17、及び導光ロッド16の側面の略全面を覆って設けられた筒状リフレクタ18からなる。
【0033】
導光ロッド16は、例えばガラス、石英、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネイト等の通常の光学透明物質を用いて略円柱状に形成され、その側面の一部に、長手軸方向に沿って延在するスリット16aが形成されている。このスリット16aは底面16a1及び一対の側壁16a2が共に平面に形成された帯状スリットであり、この帯状スリット16a内には、液晶表示パネルLP2の反接続端子部側の端部が嵌入されている。この場合、帯状スリット16aの底面16a1と液晶表示パネルLP2のガラス基板端面1a、2bとが僅かな間隙を保って対向する程度に嵌入する。
【0034】
導光ロッド16の側面におけるスリット底面16a1とは反対側のエリアには、酸化亜鉛や酸化カルシウム等の白色顔料用物質を塗布してなる光散乱帯16bが塗着形成されている。この光散乱帯16bは、楔形をなすように赤外線LED17から離れるに従って幅広に形成されている。
【0035】
上述のように構成された赤外線液晶加温装置Hでは、赤外線LED17から射出された赤外線が導光ロッド16内に一方の端面から入射し、二点鎖線で示すように、このロッド16内を側面の外部空気層との界面で全反射しつつ反対側端面に向けて進行する際に光散乱帯16bに入射して拡散反射され、スリット底面16a1から外部に出射される。ここで、光散乱帯16bは赤外線LED17から離れるに従って幅広に形成されているから、スリット底面16a1から出射される赤外線の光量は、その長手方向において略一定となる。なお、導光ロッド16内を進行する赤外線には、側面から外部に出射するものもあるが、これらの赤外線も、リフレクタ18により反射されて再度導光ロッド16内に再入射させられ、最終的にはスリット底面16a1から出射される。
【0036】
液晶表示パネルLP2の背面側には、バックライトBL4が配置されている。このバックライトBL4は、大略、光源としての冷陰極管19と楔形導光板20及び反射板21とからなる。
【0037】
楔形導光板20は、冷陰極管19が対向配置された光入射端面20aから反対側の反光入射側端面20bに向けて厚さが徐々に薄くなっており、その裏面には、複数の突条20cが光入射端面20aに沿って平行に連続並設されている。楔形導光板20の反光入射側端面20bには光反射膜21が被着されている。そして、楔形導光板20の裏面には、光反射板22が被設されている。
【0038】
このように構成されたバックライトBL4では、冷陰極管19から線状に出射した可視光線が、楔形導光板20に光入射端面20aからその長手方向にわたって均一に入射する。楔形導光板20に入射した可視光線は、反入射側端面20bに向けて進行するうちに、裏面の突条20cの内面で全反射され、表面の光出射面20dから液晶表示パネルLP2に向けて出射される。ここで、楔形導光板20にはその光入射面20aから均一な分布で可視光線が線状に入射し、且つ楔形導光板20は厚さが反入射側端面に向かって徐々に薄くなっているから、光出射面20の略全域から均一に可視光線が液晶表示パネルLP2に向けて面状に出射される。
【0039】
そして、液晶表示パネルLP2においては、バックライトBL4から出射された均一な光量分布の可視光線からなる面状照射光が背面側の偏光板15bから入射し、この均一な光量分布の入射光に基づく均一な輝度分布の表示が行われる。
【0040】
一方、赤外線液晶加温装置Hのスリット底面16a1から出射された赤外線は、二点鎖線で示すように、対向するガラス基板1、2の各端面1b、2cから液晶表示パネルLP2内に入射する。各ガラス基板1、2に入射した赤外線は、各ガラス基板1、2の外部との表裏界面で全反射を繰り返しながら反対側端面に向かって進行する。ここで、ガラス基板1、2の外面には偏光板15a、15bがそれぞれ貼着されており、これら偏光板15a、15bとガラス基板1、2の間には粘着剤や空気層の隙間が存在するから、これらとの界面に入射した赤外線は、拡散反射されるか外部に出射させられる。拡散反射された赤外線は液晶層Lc内に入射する。この液晶層Lc内に入射した赤外線が液晶層Lcを加温する。また、入射赤外線が反対側端面1a、2bの反射層14a、14bで反射されてガラス基板1、2内を全反射を繰り返しつつ進行する際にガラス基板1、2自体にもある程度吸収されてこれらも加温する。ガラス基板1、2が加温されることにより、これに接する液晶層Lcも加温される。
【0041】
このように、本実施形態では、液晶層Lcを加温する赤外線液晶加温装置Hを液晶層Lcの近傍つまり液晶表示パネルLP2の一方の端部に設け、1個の赤外線LEDの射出赤外光を短い光路により可及的に無駄なく液晶層Lcに入射させることで、液晶層Lcを少ない消費電力で効率良く加温することができる。また、1個の赤外線LEDからの射出赤外線を導光ロッド16を介してガラス基板1、2の一方の端面から均等に入射させると共にガラス基板1、2略全面にわたり均等に伝播させ出射させるから、液晶層Lc全体を均等に加温することができる。
更に、赤外線液晶加温装置Hは、液晶表示パネルLP2の表示領域を避けた端部に配設したから、バックライトBL4からの照射光の透過率を低下させることもない。
【0042】
よって、本実施形態の液晶表示装置によれば、より無駄の無い高いエネルギー利用効率で、上記第1実施形態と同様に表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることができる。
【0043】
次に、本発明の第3実施形態について、図8の斜視図に基づき説明する。
本実施形態の液晶表示装置は、第1実施形態の液晶表示装置におけるバックライトBL1を図8に示すバックライトBL5に置き換えたものである。なお、図8の斜視図は、バックライトBL5を裏返して示している。
【0044】
図8に示されるように、本実施形態のバックライトBL5は、矩形導光板23の隣接する2端面に亘ってL字状の冷陰極管24を対向配置し、他の隣接する2端面に複数の赤外線LED25を均等に配置してなる。複数の赤外線LED25は、各先端部を導光板23の端部に埋め込んだ状態で設置されている。
【0045】
そして、導光板23の裏面には、白色の光散乱物質からなる多数の微小なドット23aが印刷法により形成されている。これらドット23aの配設密度は、導光板23のL字状冷陰極管24の折り曲げ部から最も離れたコーナー部c1で最も高く、ここからこの対角コーナー部c2に向けて徐々に低くなっている。
【0046】
上述のように構成されたバックライトBL5によれば、L字状冷陰極管24から射出された可視光線は、対向する端面から導光板23内に入射し、裏面のドット23aにより拡散反射されて表面から液晶表示パネルLP1(図1参照)に向けて出射される。この出射光は、ドット23aの配置密度が上述したように設定されているため、導光板23の光出射面(表面)の全域にわたり略均一な強度分布で面状に出射される。
【0047】
一方、複数の赤外線LED25から導光板23内に射出された赤外線は、可視光線と同様にドット23aにより拡散反射されて表面から出射される。しかるに、ドット23aはL字状冷陰極管24から射出された可視光線が表面から均一に出射されるようにその配設密度パターンが設定されているものであるから、赤外線は表面から均一な分布で出射されず、導光板23のコーナー部c1で最も多量に出射されると共にコーナー部c2に向けて徐々に出射光量が少なくなる光量分布となる。従って、各赤外線LED25の通電時間をコーナー部c1に近い赤外線LED25程短くなるように制御することにより、封入液晶全体が適正温度範囲に均一に加温され所期の表示応答速度が確保された安定状態をより確実に得ることができる。なお、各赤外線LED25の通電時間を液晶の温度分布特性に応じて個々に制御することにより、液晶の温度分布を常時安定して均一に保持して表示ムラの発生をより確実に解消することが可能となる。
【0048】
以上のように、本第3実施形態の液晶表示装置によれば、バックライトBL5の光源として導光板23の隣接2端面にわたる長さを備えたL字状冷陰極管24を用いたから充分に輝度の高い表示が得られ、且つ、複数の赤外線LED25を用いるから、速やかに液晶を適正温度に加温でき、低温環境下において所期の表示応答速度をよりスムーズに得ることが可能となる。
【0049】
そして、液晶の温度分布に応じて個々の赤外線LED25への通電を制御する構成とすることにより、大出力光源を用いた場合に光源により液晶が加温されて液晶の温度分布が不均一になる不具合も解消され、表示ムラ等の表示品質の低下をより確実に防止して所期の表示応答速度を環境温度に拘わらずより安定して得ることが可能となる。
【0050】
なお、本発明は、上記した種々の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲において種々の変形が可能であることは勿論である。
【0051】
例えば、本発明の赤外線加温手段の光源としては、LEDに限らず、赤外線ランプ等の種々の赤外線発光源を用いることができる。
【0052】
また、本発明は、バックライトを備えた透過型液晶表示装置に限らず、反射型液晶表示装置や半透過反射型液晶表示装置等、種々の液晶表示装置に広く適用可能である。この場合、反射型液晶表示装置には、第2実施形態のように液晶表示パネルの端部に赤外線加温手段を設け、ガラス基板を介して液晶を加温する構成が好適である。
【0053】
【発明の効果】
この発明の液晶表示装置によれば、液晶を加温する手段として表示に悪影響を及ぼさない赤外線を用いるから、表示領域外に赤外線発光源を含む赤外線加温手段を配置して表示用の可視光線の透過を阻害することなく液晶に赤外線を照射し加温することができ、また導光板等の導光部材を介する程度の簡単な構成で液晶の封入領域略全域に均等に赤外線を照射して液晶を均一に加温することができる。その結果、簡単な赤外線加温手段により表示用可視光線の透過率を低下させることなく容易に液晶全体を均一に加温でき、表示ムラや輝度低下等の表示品質の低下を引き起こすことなく所期の表示応答速度を環境温度に拘わらず安定して得ることが可能となる。
【0054】
本液晶表示装置は、請求項2に記載のように、可視光線発光源とこの可視光線発光源から射出された可視光線を面状に広げ液晶表示素子に向けて出射させる導光板とからなる面状照明手段を更に有し、赤外線加温手段は赤外線発光源として赤外線発光ダイオードを備え、この赤外線発光ダイオードから射出された赤外線を前記導光板を介し前記液晶表示素子に向け面状に広げて出射させる構成とすることにより、透過型液晶表示装置においてその面状照明手段の導光板を兼用して赤外線を液晶に均等に照射することができる。その結果、表示品質の低下がなく環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が得られる透過型液晶表示装置を、大型化させずに低コストで提供することが可能となる。
【0055】
また、請求項2に記載の液晶表示装置においては、請求項3に記載のように、導光板を平面形状が矩形をなすように形成し、この導光板の隣り合う2端面に可視光線発光源として冷陰極管を対向配置し、他の隣り合う2端面に複数の赤外線発光ダイオードを所定の間隔で対向配置することにより、高輝度で表示ムラが無く、且つ、環境温度の急激な変化にも円滑に対応して所期の表示応答速度をより安定して得ることができる透過型液晶表示装置を提供可能となる。
【0056】
さらに、本発明の液晶表示装置においては、請求項4に記載のように、赤外線加温手段を液晶表示素子の端部に設け、赤外線発光源から射出された赤外線を基板を介して前記液晶に照射する構成とすることが好ましく、これにより、液晶全体を基板と共に効率良く加温することができ、少ない消費電力で表示品質の低下がなく環境温度に拘わらず所期の表示応答速度が得られるエネルギー効率に優れた液晶表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態としての液晶表示装置を示す断面図である。
【図2】上記液晶表示装置におけるバックライトを示す平面図である。
【図3】上記液晶表示装置の駆動回路を示すブロック図である。
【図4】上記第1実施形態におけるバックライトの変形例を示す平面図である。
【図5】上記第1実施形態におけるバックライトの他の変形例を示す平面図である。
【図6】この発明の第2実施形態としての液晶表示装置を示す斜視図である。
【図7】上記第2実施形態の液晶表示装置を示す断面図である。
【図8】この発明の第3実施形態としての液晶表示装置における照明装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、2…ガラス基板
8、12、23…導光板
9…可視光線LED
10、17、25…赤外線LED
13…導光路板
16…導光ロッド
18…リフレクタ
19…冷陰極管
20…楔型導光板
12c、23a…ドット
24…L字状冷陰極管
LP1、LP2…液晶表示パネル
BL1、BL2、BL3、BL4、BL5…バックライト
H…赤外線液晶加温装置
Claims (4)
- 少なくとも一方が透明な一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶表示素子と、赤外線発光源を備え、該赤外線発光源から射出された赤外線を前記液晶に照射して該液晶を加温する赤外線加温手段とを有することを特徴とする液晶表示装置。
- 可視光線発光源と該可視光線発光源から射出された可視光線を面状に広げ前記液晶表示素子に向けて出射させる導光板とからなる面状照明手段を更に有し、前記赤外線加温手段は赤外線発光源として赤外線発光ダイオードを備え、該赤外線発光ダイオードから射出された赤外線を前記導光板を介し前記液晶素子に向け面状に広げて出射させることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記導光板は平面形状が矩形をなし、該導光板の隣り合う2端面に前記可視光線発光源として冷陰極管が対向配置され、他の隣り合う2端面に複数の赤外線発光ダイオードが所定の間隔で対向配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記赤外線加温手段は前記液晶表示素子の端部に設けられ、前記赤外線発光源から射出された赤外線を前記基板を介して前記液晶に照射することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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