JP2005017596A - Projector - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、この光変調装置にて変調された光束を拡大投写する投写光学装置と、これら光変調装置および投写光学装置が内部に配置される略直方体状の筐体とを備えたプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて光変調装置で変調して光学像を形成し、投写光学装置にて光学像を拡大投写するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このプロジェクタには、光変調装置および投写光学装置等を収納する筐体が設けられており、この筐体の側面には、プロジェクタを持ち運ぶための把持構造が形成されている。
この把持構造は、平面視コ字状のハンドルと、筐体側面に形成され、ハンドルのコ字状端縁が嵌合する2つの切り欠きと、この切り欠きの縁に筐体内側に曲折するように形成され、互いに対向配置する起立部と、ハンドルのコ字状端縁先端部分を起立部に回動自在に軸支する軸部材とで構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−107816号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の把持構造では、利用者が把持するハンドルの他、筐体の側面に切り欠きおよび起立部を形成する必要があるので、プロジェクタを製造するにあたって、煩雑な製造作業が生じ、製造コストの低減を図り難い、という問題がある。
また、特許文献1に記載の把持構造では、筐体の側面にハンドルを取り付けるため、筐体を設計するにあたって、ハンドルが取り付けられる側面の形状に大きな制限が課される、という問題がある。
【0005】
本発明の目的は、筐体の設計の自由度を向上できる把持構造を有し、製造コストの低減を図れるプロジェクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、この光変調装置にて変調された光束を拡大投写する投写光学装置と、これら光変調装置および投写光学装置が内部に配置される略直方体状の筐体とを備えたプロジェクタであって、前記筐体は、前記投写光学装置の投写方向に沿った側端面が曲面状に形成され、前記側端面には、当該プロジェクタを設置するための脚部が形成された脚部形成面側に当該プロジェクタを把持するための第1凹部が形成されていることを特徴とする。
ここで、第1凹部としては、種々の形状を採用できるが、例えば、脚部形成面から離間する方向に窪む形状、または脚部形成面と平行に窪む形状等を採用できる。
【0007】
本発明によれば、プロジェクタを把持するための把持構造として、プロジェクタを構成する筐体の側端面に第1凹部を形成しているので、利用者は例えば第1凹部に手の指先を嵌入させてプロジェクタを掴むことで該プロジェクタを容易に持ち運ぶことができる。このような把持構造を採用することにより、従来のハンドルを備えた把持構造と比較して、ハンドル等の部材の製造、および製造したハンドルの筐体への取り付け作業等を実施する必要がないので、プロジェクタの製造を容易にし、製造コストの低減を図れる。また、筐体の側端面にハンドルを取り付ける必要がないので、該側端面の形状を自由に設計でき、すなわち、筐体の設計の自由度を向上できる。
また、側端面の形状を曲面状に形成し、該側端面における脚部形成面側に第1凹部を形成することで、例えば利用者が第1凹部に手の指先を嵌入させてプロジェクタを掴む際には、利用者の手の平は曲面状の側端面に当接する。したがって、側端面が平坦である構成と比較して、利用者に安定してプロジェクタを把持させることができる。
【0008】
本発明のプロジェクタでは、前記第1凹部は、当該プロジェクタを把持する手の親指を除く4本の指と当接可能な幅寸法、および、前記4本の指の第1関節までの指先を嵌入可能な深さ寸法を有していることが好ましい。
本発明によれば、第1凹部は、プロジェクタを把持する利用者の手の親指を除く4本の指と当接可能な幅寸法でかつ、4本の指の第1関節までの指先を嵌入可能な深さ寸法を有しているので、利用者は、手の親指を除く4本の指の指先を第1凹部に確実に引っ掛けることができる。したがって、利用者にさらに安定してプロジェクタを把持させることができる。
【0009】
本発明のプロジェクタでは、前記第1凹部は、前記脚部形成面から離間する方向に窪む形状を有し、該第1凹部の周縁は、前記脚部形成面から離間する方向に凸となる平面視略円弧状に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1凹部は、脚部形成面から離間する方向に窪み、その周縁は、該離間する方向に凸となる平面視略円弧状に形成されているので、第1凹部の形状が利用者の親指を除く4本の指の長さの違いに応じた形状となり、第1凹部に手の指先を嵌入させやすく、利用者に容易にかつ安定してプロジェクタを把持させることができる。
【0010】
本発明のプロジェクタでは、前記筐体には、当該プロジェクタを把持するために、前記側端面の前記脚部形成面側に前記第1凹部が形成されるとともに、前記脚部形成面と対向する端面に第2凹部が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、筐体には、第1凹部の他、第2凹部が形成されているので、例えば利用者が手の親指を除く4本の指先を第1凹部に嵌入させてプロジェクタを掴む際に、利用者は第2凹部に親指を当接させることができる。したがって、利用者に確実にプロジェクタを把持させ、安定にプロジェクタを持ち運ばせることができる。
【0011】
本発明のプロジェクタでは、前記第1凹部および前記第2凹部は、前記筐体における前記投写方向と直交する幅方向中心位置を通り、前記脚部形成面に直交する基準面に対して対称となるように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1凹部および第2凹部は、上述した基準面に対して対称形状となっているので、筐体の前面が利用者に対向する位置にある場合、筐体の背面が利用者に対向する位置にある場合の双方で利用者によるプロジェクタの把持が可能となる。したがって、利用者にさらに容易にプロジェクタを把持させることができる。
また、天吊り式のプロジェクタに本発明を採用する場合、若しくは、筐体を反転して設置、使用する場合、第2凹部を上述した基準面に対して対称形状にすれば、筐体の上面に、例えば天井と当接する天吊り用脚部を貼り付ける際、第2凹部を天吊り用脚部の貼付位置のガイド位置とすることができる。したがって、天吊り用脚部を予め工場等にて貼り付けない構成としても、プロジェクタを天吊りする時に、天吊り用脚部を容易に貼り付けることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方前面側から見た斜視図である。図3は、プロジェクタ1を後方背面側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1ないし図3に示すように、略直方体状の筐体としての外装ケース2、およびこの外装ケース2内に配置されるここでは図示しない本体部分を備えている。
【0013】
外装ケース2は、合成樹脂製の筐体であり、プロジェクタ1の本体部分を収納する。この外装ケース2は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の上部分を覆うアッパーケース11と、プロジェクタ1の下部分を覆うロアーケース12と、プロジェクタ1の前面部分を覆うフロントケース13と、プロジェクタ1の背面部分を覆うリアケース14(図3)とを備えている。これらアッパーケース11、ロアーケース12、フロントケース13、およびリアケース14は、ねじ等により固定され、適宜着脱可能に構成されている。
アッパーケース11は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の上面および側面の一部をそれぞれ構成する上面部11Aおよび側面部11B(図1),11C(図2)を含んで構成される。
【0014】
上面部11Aは、図1または図3に示すように、平面視略中央部分から前面側、背面側、および側面部11B,11C側にかけて、なだらかに湾曲し、凸曲面状に形成されている。また、この上面部11Aの前方側端縁は、図1に示すように、前方から見て右側部分が曲線状に切り欠かれるように形成されている。
この上面部11Aにおいて、後方側略中央部分には、図1または図3に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル15が左右方向に延びるように設けられている。この操作パネル15は、押釦スイッチで構成され、複数の操作ボタン151を適宜押下することにより、操作パネル15内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。
なお、前述した操作パネル15の回路基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、操作ボタン151の押下に伴う操作信号は、制御基板に出力される。
【0015】
また、この上面部11Aにおいて、前方側であって、前方から見て右側部分には、図1または図3に示すように、外装ケース2の内側に窪み、この窪みの中心部分にレバー操作用孔16が形成されている。このレバー操作用孔16は、後述する投写レンズのレバーを露出させ、該レバーを操作可能としている。
さらに、この上面部11Aにおいて、側面部11B(図1),11C(図2)側の投写方向略中央部分には、プロジェクタ1を把持するための第2凹部としての親指支持部17B,17Cが形成されている。
なお、プロジェクタ1の把持構造の詳細については、後述する。
【0016】
側面部11B(図1),11C(図3)は、下端側投写方向略中央部分から、前面側、背面側、および上面部11A側にかけて、なだらかに湾曲し、凸曲面状に形成されている。
【0017】
ロアーケース12は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の底面、側面、前面の一部をそれぞれ構成する、脚部形成面としての底面部12A(図2)、側面部12B(図1),12C(図2)、前面部12D(図2)と、コネクタ接続部12E(図3)とを含んで構成される。
底面部12Aは、図2に示すように、略矩形状の平坦面で構成される。
この底面部12Aにおいて、下方から見て左側略中央部分には、外装ケース2の内側に窪み、この窪みの中心部分に矩形状の開口18が形成されている。この開口18には、該開口18を覆うランプカバー19が着脱自在に設けられている。
【0018】
また、この底面部12Aにおいて、下方から見て後方右側部分には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口20が形成されている。この吸気口20には、該吸気口20を覆う吸気口カバー20Aが着脱自在に設けられている。この吸気口カバー20Aには、複数の開口20Bが形成されている。そして、これら開口20B内側には、図示しないエアフィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入を防止している。
【0019】
さらに、この底面部12Aにおいて、下方から見て後方側略中央部分には、プロジェクタ1の脚部を構成する固定脚部21が設けられている。また、底面部12Aにおける前方側の左右角隅部分には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する調整脚部22が設けられている。
このうち、調整脚部22は、底面部12Aから面外方向に進退自在に突出する軸状部材から構成され、プロジェクタ1の投写時における該プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
【0020】
側面部12B,12Cは、図1ないし図3に示すように、底面部12Aの左右端縁から上方に立設するものであり、アッパーケース11の側面部11B(図1),11C(図2)と略同様に、上端側投写方向略中央部分から、前面側、背面側、および底面部12A側にかけて、なだらかに湾曲し、凸曲面状に形成されている。そして、これら側面部12B,12Cは、アッパーケース11の側面部11B(図1),11C(図2)と接続してプロジェクタ1の側面を構成する。すなわち、側面部11B,11C,12B,12Cが本発明に係るプロジェクタ1の側端面に相当する。
この側面部12B,12Cにおいて、底面部12A側の投写方向略中央部分には、プロジェクタ1を把持するための第1凹部としてのグリップ部23B(図1,図3),23C(図2)が形成されている。
なお、プロジェクタ1の把持構造の詳細については、後述する。
【0021】
前面部12Dは、図2に示すように、底面部12Aの前方側端縁から斜め上方に向けて立設するものであり、平面視略中央部分から上下方向、および左右方向にかけて、なだらかに湾曲し、凸曲面状に形成されている。また、この前面部12Dの上方側端縁は、アッパーケース11の上面部11Aと略同様に、前方から見て右側部分が曲線状に切り欠かれるように形成されている。
コネクタ接続部12Eは、図3に示すように、底面部12Aの背面側であり、後方から見て右側部分に形成されている。このコネクタ接続部12Eは、矩形状の開口であり、この開口を介してインレットコネクタ24が露出し、外部の電力をプロジェクタ1の本体部分に供給可能としている。
【0022】
フロントケース13は、図1または図2に示すように、左右方向に延びる略楕円形状に形成され、前方から見て右側部分が上下方向に膨出している。このフロントケース13は、平面視略中央部分から、上下方向および左右方向にかけて、なだらかに湾曲し、凸曲面状に形成されている。そして、このフロントケース13は、アッパーケース11の上面部11Aおよび側面部11B,11Cの前方側端縁、および、ロアーケース12の側面部12B,12Cおよび前面部12Dの前方側端縁と接続し、プロジェクタ1の前面部分を構成する。
【0023】
このフロントケース13において、前方から見て左側部分には、排気口25が形成され、後述する冷却ファンから排気される空気が該排気口25を介して排出される。また、この排気口25には、左右方向に延び、それぞれ平行に配列する複数の羽板25A1を有するルーバ25Aが取り付けられている。このルーバ25Aは、排出される空気を整流するとともにプロジェクタ1内外間の遮光機能も備えている。
【0024】
この排気口25の右側の上下方向略中央部分には、排気流が通らないように区画された位置に、リモコン受光窓26が設けられている。そして、このリモコン受光窓26の内側には、図示しないリモートコントローラからの操作信号を受信するリモコン受光モジュールが配置されている。
なお、図示しないリモコン受光モジュールは、後述する制御基板と電気的に接続され、該リモコン受光モジュールにて受信した操作信号は、制御基板に出力される。
【0025】
また、フロントケース13において、前方から見て右側部分には、図1に示すように、外装ケース2内側に窪み、この窪みの中心部分に略円形状の開口27が形成されている。そして、この開口27は、後述する投写レンズの先端部分を露出させる。
【0026】
リアケース14は、図3に示すように、フロントケース13と同様に左右方向に延びる略楕円形状に形成され、後方から見て右側部分には、ロアーケース12のコネクタ接続部12Eを露出させる切り欠き14Aが形成されている。このリアケース14は、フロントケース13と同様に、平面視略中央部分から、上下方向および左右方向にかけて、なだらかに湾曲し、凸曲面状に形成されている。そして、このリアケース14は、アッパーケース11の上面部11Aおよび側面部11B,11Cの後方側端縁、および、ロアーケース12の底面部12Aおよび側面部12B,12Cの後方側端縁と接続し、プロジェクタ1の背面部分を構成する。
以上、説明したアッパーケース11、ロアーケース12、フロントケース13、およびリアケース14の形状により、これらが組み立てられた外装ケース2は、略直方体の角部分が曲面を形成し、略流線形状を有するように構成されている。
【0027】
このリアケース14において、後方から見て右側部分には、複数の孔28が形成されている。そして、これら複数の孔28の内側には、図示しないスピーカが配置され、このスピーカから該孔28を介して音声が出力される。
また、このリアケース14において、後方から見て左側部分には、外装ケース2の内側に窪む段付部14Bが形成され、この段付部14Bには、複数の孔14Cが形成されている。そして、これら複数の孔14Cを介して、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するための複数の接続端子29が外部に露出している。この段付部14Bの内側には、接続端子29から入力される信号を処理する図示しないインターフェース基板が配置されている。
なお、このインターフェース基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、インターフェース基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
【0028】
さらに、このリアケース14において、後方から見て段付部14Bの右側部分には、前述のリモコン受光窓26と同様のリモコン受光窓30が設けられている。そして、これらリモコン受光窓26およびリモコン受光窓30を介して、プロジェクタ1の前方および後方の双方から図示しないリモートコントローラを用いてプロジェクタ1の遠隔操作を実施できるように構成されている。
【0029】
(2)本体部分の構成
図4および図5は、プロジェクタ1の本体部分3を示す図である。具体的には、図4は、本体部分3を下方前面側から見た斜視図であり、図5は、本体部分3を上方背面側から見た斜視図である。
本体部分3は、図4または図5に示すように、投写方向略中央部分で左右方向に延び、一方の端部が前方に延びる平面視略L字状の光学ユニット4と、この光学ユニット4の一方の端部と接続する投写レンズ5と、背面部分および一方の側面部分に沿って平面視略L字状に配置される電源ユニット6と、ここでは図示しない制御基板7と、吸気口20(図2)および排気口25(図1,図2)に応じた位置、および電源ユニット6の角隅部分に配置される3つの冷却ファンを含む冷却ユニット8(図4)とを備える。
【0030】
なお、本体部分3は、これら光学ユニット4、投写レンズ5、電源ユニット6、および冷却ユニット8の他、上述した図示しない回路基板、リモコン受光モジュール、スピーカ、およびインターフェース基板を含んで構成される。
【0031】
(2−1)光学ユニット4の構造
図6は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する。この光学ユニット4は、図6に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44と、これら光学部品41,42,43,44を収納配置するライトガイド45(図5)とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、図6に示すように、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
【0032】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416、リフレクタ417、およびリフレクタ417の光束射出面を覆う防爆ガラス418を備える。そして、光源ランプ416から射出された放射状の光束は、リフレクタ417で反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。本実施形態では、光源ランプ416として、高圧水銀ランプを採用し、リフレクタ417として、放物面鏡を採用している。なお、光源ランプ416としては、高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用してもよい。また、リフレクタ417として放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
【0033】
第1レンズアレイ412は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ416から射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上に結像させる機能を有する。
【0034】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441R,441G,441Bを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0035】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー421により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、UVカットフィルタ434と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
【0036】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とは透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ424を通って、赤色用の液晶パネル441Rに到達する。このフィールドレンズ424は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ424も同様である。
【0037】
また、ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ424を通って、緑色光用の液晶パネル441Gに到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ424を通って、青色光用の液晶パネル441Bに到達する。
なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ424に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
【0038】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置44は,色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される3つの視野角補正板443と、各視野角補正板443の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bおよび射出側偏光板444と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備える。
【0039】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル441R,441G,441Bは、入射側偏光板442および視野角補正板443を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。なお、この液晶パネル441R,441G,441Bは、図示しない保持枠により収納保持されている。
【0040】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
【0041】
視野角補正板443は、基板上に液晶パネル441R,441G,441Bで形成された光学像の視野角を補正する機能を有する光学変換膜が形成されたものである。この視野角補正板443は、液晶パネル441R,441G,441Bで生じる複屈折を補償する。そして、この視野角補正板443により、投写画像の視野角が拡大され、かつ投写画像のコントラストが向上する。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
【0042】
図7は、ライトガイド45の構造を示す図である。
ライトガイド45は、図7に示すように、射出成形等による合成樹脂製品であり、上述した光学部品41,42,43,44が収納される下ライトガイド451と、この下ライトガイド451の上面の開口部分を塞ぐ上ライトガイド452とを備える。
下ライトガイド451は、図7に示すように、光源装置411が収納される光源収納部451Aと、光源装置411を除く他の光学部品が収納される容器状に形成された部品収納部451Bと、この部品収納部451Bの外側面に形成され、投写レンズ5が設置される投写レンズ設置部451Cとを備える。
【0043】
光源収納部451Aは、下方端面の開口部451A1および部品収納部451B側の図示しない開口部を有する略箱状に形成されている。そして、この光源収納部451Aには、ロアーケース12の底面部12Aに設けられたランプカバー19(図2)を介して光源装置411が収納される。また、この光源収納部451Aの前方側端面および後方側端面には、スリット状の図示しない開口部が形成されている。そして、これら開口部を介して空気が光源収納部451A内外に流通可能となっている。
部品収納部451B内には、具体的な図示は省略するが、光学部品412〜415,421〜424,431〜435を上方からスライド式に嵌め込むための複数の溝部が形成されている。また、部品収納部451B内において、図5に示すように、投写レンズ設置部451Cの内側部分に光学装置44が設置される。さらに、部品収納部451Bにおいて、光学装置44の後段側の側面には、図7に示すように、光源装置411から射出される光束を透過させる開口部451B1が形成されている。さらにまた、この部品収納部451Bにおいて、底面部分には、図7に示すように、光学装置44の3つの液晶パネル441R,441G,441Bに応じた位置に開口部451B2が形成され、光学装置44の偏光変換素子414に応じた位置に開口部451B3が形成されている。
【0044】
投写レンズ設置部451Cは、部品収納部451Bの開口部451B1の周縁に位置し、ライトガイド45内に設定される照明光軸に対する所定位置に投写レンズ5を設置する。そして、光源装置411から射出され、光学装置44にて形成された光学像が、開口部451B1を介して投写レンズ5により拡大投写される。
【0045】
上ライトガイド452は、図5に示すように、下ライトガイド451の部品収納部451Bにおける光学装置44の上方を除く上端開口部分を閉塞する。この上ライトガイド452には、表裏を貫通して複数の開口部(例えば、開口部452A)が形成され、この開口部を介して下ライトガイド451内に収納された光学部品の姿勢調整が実施される。
【0046】
(2−2)投写レンズ5の構造
投写レンズ5は、光学ユニット4により画像情報に応じて変調された光学像をスクリーン上に拡大投写する。この投写レンズ5は、図5に示すように、筒状の鏡筒5A内に図示しない複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。そして、この投写レンズ5には、図5に示すように、図示しない複数のレンズの相対位置を変更するレバー5Bを備え、投写像のフォーカス調整、および倍率調整可能に構成されている。
なお、このレバー5Bは、本体部分3が外装ケース2に収納された際には、上述したアッパーケース11のレバー操作用孔16(図1,図3)を介して外部に露出される。
【0047】
(2−3)電源ユニット6の構造
図8は、電源ユニット6および制御基板7の構造を示す図である。具体的に、図8は、電源ユニット6および制御基板7を下方側から見た図である。
電源ユニット6は、光源装置411および制御基板7等に電力を供給する。この電源ユニット6は、外装ケース2の背面に沿って配置される電源ブロック61と、外装ケース2の一方の側面に沿って配置される光源駆動ブロック62とを備え、ライトガイド45の光源収納部451Aを囲うように平面視L字状に形成されている。
電源ブロック61は、インレットコネクタ24に接続された電源ケーブルを通して外部から供給された電力を光源駆動ブロック62および制御基板7等に供給する。この電源ブロック61は、図8に示すように、入力される交流を低電圧の直流に変換するトランスや該トランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が片面に実装された回路基板611と、この回路基板611を覆うシールド部材としての筒状部材612とを備える。このうち、筒状部材612は、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。また、この筒状部材612において、光源収納部451Aと対向しない端面には、複数の孔612Aが形成され、光源収納部451Aの後方側端面に形成された図示しないスリット状の開口部と対向する部分は、孔等のない連続した面が形成されている。
【0048】
光源駆動ブロック62は、光源装置411に安定した電圧で電力を供給する。この光源駆動ブロック62は、図8に示すように、電源ブロック61から供給される電力を所定の電力に変圧するトランスや、電力蓄積用のコンデンサ、抵抗等が実装された回路基板621と、この回路基板621を覆うシールド部材としての筒状部材622とを備える。このうち、筒状部材622は、電源ブロック61の筒状部材612と同様に、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。また、この筒状部材622において、光源収納部451Aと対向しない端面には、筒状部材612と同様に、複数の孔622Aが形成され、光源収納部451Aと対向する部分は、孔等のない連続した面が形成されている。
【0049】
また、これら電源ブロック61および光源駆動ブロック62の上端部分には、アルミニウムから構成されるシールド板63が取り付けられている。そして、このシールド板63は、ライトガイド45の光源収納部451A(図7)の上方を覆い、冷却ユニット8の後述する排気装置84側(図5)に延びるように設置されている。
なお、筒状部材612、筒状部材622、およびシールド板63としては、アルミニウムに限らず、その他の金属で構成してもよく、また、合成樹脂等で構成し、その表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付け等を施したものを採用してもよい。
【0050】
(2−4)制御基板7の構造
制御基板7は、ライトガイド45の上ライトガイド452の上方に配置される。この制御基板7は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。この制御基板7は、前述のインターフェース基板から出力される信号に基づいて液晶パネル441R,441G,441Bを駆動制御する。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、光変調を実施して光学像が形成される。また、この制御基板7は、前述の操作パネル15の回路基板、および前述の図示しないリモコン受光モジュールから出力される操作信号を入力し、この操作信号に基づいてプロジェクタ1の構成部材に適宜、制御指令を出力する。
また、この制御基板7の上方には、図8に示すように、アルミニウムから構成される板状のシールド板71が取り付けられている。そして、このシールド板71は、制御基板7に実装される回路素子から放射される電磁波を遮蔽するとともに、外部からの電磁波も遮蔽し、雑音障害を回避している。なお、シールド板71としては、アルミニウムに限らず、その他の金属で構成してもよく、また、合成樹脂等で構成し、その表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付け等を施したものを採用してもよい。
【0051】
(2−5)冷却ユニット8の構造
冷却ユニット8は、プロジェクタ1内部の発熱部材を冷却する。この冷却ユニット8は、図4または図5に示すように、プロジェクタ1内部に外部の冷却空気を導入するシロッコファン81と、このシロッコファン81から吐出される冷却空気を所定位置に導く吸気側ダクト82と、電源ユニット6に冷却空気を流通させるシロッコファン83と、プロジェクタ1内部で温められた空気を外部に排出する排気装置84とを備える。
【0052】
シロッコファン81は、図4または図7に示すように、外装ケース2の底面部12Aに形成された吸気口20(図2)に応じた位置に配置され、冷却空気を吸入する吸入口811が吸気口20(図2)に対向し、吸入した冷却空気を吐出する吐出口812(図7)が光学ユニット4の下方側に向いている。
吸気側ダクト82は、図4に示すように、光学ユニット4の下方に配置され、冷却空気の図示しない導入口がシロッコファン81の吐出口812(図7)と接続する。そして、この吸気側ダクト82は、冷却空気を導出する4つの図示しない導出口を有し、これら導出口は、ライトガイド45の底面に形成された開口部451B2,451B3(図7)と接続する。
シロッコファン83は、図4または図5に示すように、電源ユニット6の電源ブロック61および光源駆動ブロック62の間、すなわち、電源ユニット6のL字形状の角隅部分に配置され、冷却空気を吸入する図示しない吸入口が電源ブロック61に対向し、吸入した冷却空気を吐出する図示しない吐出口が光源駆動ブロック62に対向する。
【0053】
排気装置84は、図4または図5に示すように、ライトガイド45の光源収納部451Aの前方側端面から外装ケース2の前面にかけて延びるように配置されている。この排気装置84は、軸流排気ファン841と、プロジェクタ1内部の空気を軸流排気ファン841の吸入口に導く排気側第1ダクト842と、軸流排気ファン841から吐出される空気を外装ケース2の排気口25(図1,図2)まで導く排気側第2ダクト843とが一体化したユニットである。このうち、排気側第2ダクト843の導出口843Aには、上下方向に延び、前方側が投写レンズ5から離間する方向に傾斜する複数の羽根部材843A2を有する整流用ルーバ843A1が設けられている。
【0054】
(2−6)冷却構造
上述した冷却ユニット8によるプロジェクタ1内部の冷却構造を説明する。
図9および図10は、プロジェクタ1内部に形成される冷却流路を示す図である。
プロジェクタ1内部には、前述の冷却ユニット8により、図9または図10に示すように、液晶パネル441R,441G,441Bおよび電源ユニット6を主に冷却するパネル・電源冷却流路Aと、偏光変換素子414を主に冷却する偏光変換素子冷却流路Bと、光源装置411を主に冷却する光源冷却流路Cとが形成される。
パネル・電源冷却流路Aは、冷却空気がプロジェクタ1内を以下に示すように流通することで形成される。
すなわち、外部の冷却空気は、図9に示すように、シロッコファン81により外装ケース2の底面部12Aに形成された吸気口20(図2)から吸入され、吸気側ダクト82に吐出される。そして、冷却空気は、吸気側ダクト82に導かれてライトガイド45の底面部分に形成された開口部451B2(図7)からライトガイド45内部へと導入される。
【0055】
ライトガイド45内部に導入された冷却空気は、液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、視野角補正板443、および射出側偏光板444を冷却しながら、光学装置44の下方から上方に向けて流れ、図10に示すように、ライトガイド45の外部へと流出する。そして、ライトガイド45の外部に流出した空気は、シロッコファン83により引き寄せられ、図示しない制御基板7を冷却しつつ該制御基板7に沿って流れ、電源ブロック61の内部に導入される。
電源ブロック61内部に導入された空気は、内部の回路基板611に実装された回路素子を冷却しつつ筒状部材612に沿って流れ、シロッコファン83に吸入され、光源駆動ブロック62の内部側へと吐出される。この光源駆動ブロック62内部に吐出された空気は、排気装置84の軸流排気ファン841により引き寄せられ、回路基板621(図8)に実装された回路素子を冷却しつつ筒状部材622に沿って流れ、排気装置84に吸入される。そして、図9に示すように、排気装置84の整流用ルーバ843A1により投写方向から離間する方向に整流され、外装ケース2の排気口25から排出される。
【0056】
偏光変換素子冷却流路Bは、冷却空気がプロジェクタ1内を以下に示すように流通することで形成される。
すなわち、外部の冷却空気は、図9に示すように、シロッコファン81により外装ケース2の底面部12Aに形成された吸気口20(図2)から吸入され、吸気側ダクト82に吐出される。そして、冷却空気は、吸気側ダクト82に導かれてライトガイド45の底面部分に形成された開口部451B3(図7)からライトガイド45内部へと導入される。そして、ライトガイド45内部に導入された冷却空気は、偏光変換素子414を冷却し、図10に示すように、上ライトガイド452に形成された開口部452Aからライトガイド45外部に流出する。
【0057】
光源冷却流路Cは、冷却空気がプロジェクタ1内を以下に示すように流通することで形成される。
すなわち、パネル・電源冷却流路Aを流れる冷却空気の一部および偏光変換素子冷却流路Bを流れる冷却空気が、図10に示すように、排気装置84により引き寄せられ、電源ブロック61とライトガイド45の光源収納部451Aとの間に入り込み、光源収納部451Aの後方側端面に形成された図示しない開口部から該光源収納部451A内に導入される。そして、光源収納部451A内に導入された空気は、光源装置411を冷却し、光源収納部451Aの前方側端面に形成された図示しない開口部を介して排気装置84により吸入される。そしてまた、排気装置84により吸入された空気は、整流用ルーバ843A1により投写方向から離間する方向に整流され、外装ケース2の排気口25から排出される。
【0058】
(3)プロジェクタ1の把持構造
図11ないし図14は、プロジェクタ1の把持構造を示す図である。具体的には、図11は、プロジェクタ1の断面を示す図であり、図12は、プロジェクタ1を下方および上方から見た平面図である。また、図13および図14は、利用者がプロジェクタを把持した状態を示す図である。
プロジェクタ1の把持構造は、上述したように、親指支持部17B,17Cおよびグリップ部23B,23Cで構成される。
【0059】
グリップ部23B,23Cは、図11に示すように、ロアーケース12の側面部12B,12Cの形状を、底面部12Aの左右側端縁から略垂直に突出させ、この突出先端部分を90°未満の角度θを有するように外装ケース2外側に屈曲させ、この屈曲先端部分をさらに上方側に屈曲させる断面略クランク状にすることにより形成される凹部である。
また、このグリップ部23B,23Cは、図2に示すように、側方から見た場合に、投写方向略中央部分が底面部12Aから最も離間し、前面側および背面側に向かうにしたがって底面部12Aに近接するように平面視略円弧状に形成されている。
【0060】
さらに、このグリップ部23B,23Cは、図12(A)に示すように、下方から見た場合に、投写方向略中央部分の厚み(図12(A)中、左右方向の長さ)が最も大きい寸法を有し、前面側および背面側に向かうにしたがって、厚み寸法が小さくなるように形成されている。
このグリップ部23B,23Cにおいて、投写方向の幅寸法W(図12(A))は、利用者の手の親指を除く4本の指の幅寸法と略同一または若干大きい寸法を有する。また、凹状深さ寸法D(図11)は、利用者の手の親指を除く4本の指の第1関節までの指先の長さ寸法と同一または若干大きい寸法を有する。
また、このグリップ部23B,23Cは、図12(A)に示すように、プロジェクタ1の投写方向と直交する幅寸法中央部分に位置し、ロアーケース12の底面部12Aと直交する基準面Oに対して対称となる形状を有している。
【0061】
親指支持部17B,17Cは、図11または図12(B)に示すように、アッパーケース11の上面部11Aにおける側面部11B,11C側の投写方向略中央部分に位置し、外装ケース2の内側に所定寸法窪む凹部である。
この親指支持部17B,17Cにおいて、投写方向長さ寸法L(図12(B))は、利用者の手の親指の長さ寸法と略同一または若干大きい寸法を有する。
また、この親指支持部17B,17Cは、図12(B)に示すように、プロジェクタ1の投写方向と直交する幅寸法中央部分に位置し、ロアーケース12の底面部12Aと直交する基準面Oに対して対称となる形状を有している。
【0062】
以上のような形状を有する把持構造では、グリップ部23B,23Cは、プロジェクタ1が把持される際に、利用者の手の親指を除く4本の指を支持する部分として機能する。すなわち、図13に示すように、利用者がプロジェクタ1を把持した際には、利用者の手の4本の指がグリップ部23B,23Cに当接するとともに、利用者の手の4本の指の第1関節までの指先がグリップ部23B,23Cに嵌入する。
また、親指支持部17B,17Cは、プロジェクタ1が把持される際に、利用者の手の親指を支持する部分として機能する。すなわち、図14に示すように、利用者がプロジェクタ1を把持した際には、利用者の手の4本の指がグリップ部23B,23Cを掴むとともに、利用者の手の親指が親指支持部17B,17Cに支持される。
【0063】
(4)実施形態の効果
上述した本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(4−1)ロアーケース12の側面部12B,12Cには、グリップ部23B,23Cが形成されているので、利用者はこのグリップ部23B,23Cに手の指先を嵌入させて外装ケース2を掴むことでプロジェクタ1を把持し、容易に持ち運ぶことができる。このような把持構造を採用することにより、従来のハンドルを備えた把持構造と比較して、ハンドル等の部材の製造、および製造したハンドルの筐体への筐体への取り付け作業等を実施する必要がないので、プロジェクタ1の製造を容易にし、製造コストの低減を図れる。また、外装ケース2の側面部11B,11C,12B,12Cにハンドルを取り付ける必要がないので、該側面部11B,11C,12B,12Cの形状を自由に設計でき、すなわち、外装ケース2の設計の自由度を向上できる。
【0064】
(4−2)側面部11B,11C,12B,12Cにて形成される外装ケース2の側端面の形状は曲面状であり、側面部12B,12Cにおける底面部12A側にグリップ部23B,23Cを形成しているので、利用者がグリップ部23B,23Cに手の指先を嵌入させて外装ケース2を掴む際には、利用者の手の平は側面部11B,11C,12B,12Cにて形成される曲面状の側端面に当接する。したがって、外装ケース2の側端面が平坦である構成と比較して、利用者に安定してプロジェクタ1を把持させることができる。
【0065】
(4−3)グリップ部23B,23Cは、利用者の手の親指を除く4本の指の幅寸法と略同一または若干大きい幅寸法Wを有しかつ、4本の指の第1関節までの指先の長さ寸法と同一または若干大きい深さ寸法Dを有するので、利用者は、手の親指を除く4本の指の指先をグリップ部23B,23Cに確実に引っ掛けることができる。したがって、利用者にさらに安定してプロジェクタを把持させることができる。
【0066】
(4−4)グリップ部23B,23Cは、側面部12B,12Cにおいて、底面部12Aから離間する方向に窪み、その周縁は、側方から見た場合に、投写方向略中央部分が底面部12Aから最も離間し、前面側および背面側に向かうにしたがって底面部12Aに近接するように平面視略円弧状に形成されているので、グリップ部23B,23Cの形状が利用者の親指を除く4本の指の長さの違いに応じた形状となる。したがって、このような形状により、利用者にさらに容易にかつ安定してプロジェクタを把持させることができる。
【0067】
(4−5)外装ケース2には、グリップ部23B,23Cの他、アッパーケース11の上面部11Aにおける側面部11B,11C側の投写方向略中央部分に親指支持部17B,17Cが形成されているので、利用者が手の親指を除く4本の指先をグリップ部23B,23Cに嵌入させてプロジェクタを掴む際に、利用者は親指支持部17B,17Cに親指を当接させることができる。したがって、グリップ部23B,23Cおよび親指支持部17B,17Cにより、プロジェクタを把持させ、持ち運ぶ際に、利用者に安定したグリップ感を与え、利用者に安定してプロジェクタを持ち運ばせることができる。
【0068】
(4−6)グリップ部23B,23C、および親指支持部17B,17Cは、基準面Oに対して対称形状となっているので、外装ケース2のフロントケース13が利用者に対向する位置にある場合、外装ケース2のリアケース14が利用者に対向する位置にある場合の双方で利用者によるプロジェクタ1の把持が可能となる。したがって、利用者にさらに容易にプロジェクタ1を把持させることができる。
【0069】
(4−7)親指支持部17B,17Cが基準面Oに対して対称形状となっているので、プロジェクタ1を天吊りする場合に、アッパーケース11の上面部11Aに、天井と当接する天吊り用脚部を設置する筐体の上面に、例えば天井と当接する天吊り用脚部を貼り付ける際、親指支持部17B,17Cを天吊り用脚部の貼付位置のガイド位置とすることができる。したがって、天吊り用脚部を予め工場等にて貼り付けない構成としても、プロジェクタ1を天吊りする時に、天吊り用客部を容易に貼り付けることができる。
【0070】
(4−8)外装ケース2には、グリップ部23B,23C、および親指支持部17B,17Cが形成されているので、利用者によりプロジェクタ1が把持され、持ち運ばれる際には、必ず、外装ケース2の底面部12Aが下になる。したがって、プロジェクタ1の把持構造として、外装ケース2の側面にハンドルを設けた構成と比較して、利用者によりプロジェクタ1が持ち運ばれる際に、外装ケース2内に収納される本体部分3に余計な負荷が掛かることがない。
【0071】
(4−9)外装ケース2には、グリップ部23B,23C、および親指支持部17B,17Cが形成されているので、利用者がプロジェクタ1を把持する際、他の部位と比較して強度の弱い、底面部12Aにおけるランプカバー19の部分、または底面部12Aにおける吸気口カバー20Aの部分を持たせることなく、利用者に安定してプロジェクタ1を把持させることができる。
【0072】
(5)実施形態の変形
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、プロジェクタ1の把持構造は、グリップ部23B,23C、および親指支持部17B,17Cを含んで構成されていたが、これに限らず、親指支持部17B,17Cを省略した構成としてもよい。例えば、プロジェクタ1の厚みを比較的薄くなるように構成した場合には、アッパーケース11の上面部11Aに親指支持部17B,17Cを設けなくても、利用者は、プロジェクタ1を確実に把持することができる。このような構成では、親指支持部17B,17Cを形成する必要がないので、外装ケース2の製造を容易にしかつ、製造コストの低減を図れ、ひいては、プロジェクタ1の製造コストの低減を図れる。
【0073】
前記実施形態では、グリップ部23B,23Cは、側面部12B,12Cにおいて、底面部12Aから離間する方向に窪む形状を有していたが、これに限らず、底面部12Aと平行する方向に窪む形状を有するように形成してもよい。
前記実施形態では、3つの光変調装置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用いてもよい。
【0074】
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。
【図2】前記実施形態におけるプロジェクタを下方前面側から見た斜視図。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタを後方背面側から見た斜視図。
【図4】前記実施形態におけるプロジェクタの本体部分を示す図。
【図5】前記実施形態におけるプロジェクタの本体部分を示す図。
【図6】前記実施形態における光学ユニットの光学系を模式的に示す図。
【図7】前記実施形態におけるライトガイドの構造を示す図。
【図8】前記実施形態における電源ユニットおよび制御基板の構造を示す図。
【図9】前記実施形態におけるプロジェクタ内部に形成される冷却流路を示す図。
【図10】前記実施形態におけるプロジェクタ内部に形成される冷却流路を示す図。
【図11】前記実施形態におけるプロジェクタの把持構造を示す図。
【図12】前記実施形態におけるプロジェクタの把持構造を示す図。
【図13】前記実施形態におけるプロジェクタの把持構造を示す図。
【図14】前記実施形態におけるプロジェクタの把持構造を示す図。
【符号の説明】
1・・・プロジェクタ、2・・・外装ケース(筐体)、5・・・投写レンズ(投写光学装置)、12A・・・底面部(脚部形成面)、11B,11C,12B,12C・・・側面部(側端面)、17B,17C・・・親指支持部(第2凹部)、21・・・固定脚部、22B,22C・・・調整脚部、23B,23C・・・グリップ部(第1凹部)、411・・・光源装置、441R,441G,441B・・・液晶パネル(光変調装置)、D・・・深さ寸法、W・・・幅寸法、O・・・基準面。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a light modulation device that modulates a light beam emitted from a light source according to image information, a projection optical device that enlarges and projects the light beam modulated by the light modulation device, and the light modulation device and the projection optical device. The present invention relates to a projector having a substantially rectangular parallelepiped casing disposed inside.
[0002]
[Background]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been known a projector that modulates a light beam emitted from a light source with an optical modulation device according to image information to form an optical image, and enlarges and projects the optical image with a projection optical device (for example, Patent Document 1). reference).
The projector is provided with a housing that houses a light modulation device, a projection optical device, and the like, and a holding structure for carrying the projector is formed on a side surface of the housing.
This gripping structure has a U-shaped handle in plan view, two cutouts formed on the side surface of the casing and fitted with the U-shaped end edges of the handle, and bends inside the casing at the edges of the notches. And a shaft member that pivotally supports the tip portion of the U-shaped end edge of the handle so as to be rotatable.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-107816 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the gripping structure described in Patent Document 1, it is necessary to form notches and standing parts on the side surfaces of the housing in addition to the handle gripped by the user. There arises a problem that it is difficult to reduce the manufacturing cost.
Further, in the gripping structure described in Patent Document 1, there is a problem that a large restriction is imposed on the shape of the side surface to which the handle is attached when the handle is designed because the handle is attached to the side surface of the case.
[0005]
An object of the present invention is to provide a projector that has a gripping structure that can improve the degree of freedom in designing a housing and can reduce manufacturing costs.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The projector according to the present invention includes a light modulation device that modulates a light beam emitted from a light source according to image information, a projection optical device that enlarges and projects the light beam modulated by the light modulation device, the light modulation device, and the projection. A projector having a substantially rectangular parallelepiped housing in which the optical device is disposed, wherein the housing has a side end surface formed in a curved shape along a projection direction of the projection optical device, and the side end surface Is characterized in that a first recess for gripping the projector is formed on the leg forming surface side on which a leg for installing the projector is formed.
Here, various shapes can be adopted as the first recess, and for example, a shape that is recessed in a direction away from the leg forming surface or a shape that is recessed in parallel with the leg forming surface can be employed.
[0007]
According to the present invention, as the gripping structure for gripping the projector, the first concave portion is formed on the side end surface of the casing constituting the projector, so that the user inserts the fingertip of the hand into the first concave portion, for example. The projector can be easily carried by grasping the projector. By adopting such a gripping structure, it is not necessary to manufacture a member such as a handle and to attach the manufactured handle to the housing as compared to a gripping structure having a conventional handle. The projector can be easily manufactured and the manufacturing cost can be reduced. In addition, since it is not necessary to attach a handle to the side end surface of the housing, the shape of the side end surface can be freely designed, that is, the degree of freedom in designing the housing can be improved.
Further, the side end surface is formed in a curved shape, and the first concave portion is formed on the side of the side end surface on the leg forming surface side, so that, for example, the user inserts the fingertip of the hand into the first concave portion and holds the projector In this case, the palm of the user comes into contact with the curved side end surface. Therefore, the user can stably hold the projector as compared with the configuration in which the side end surface is flat.
[0008]
In the projector according to the aspect of the invention, the first recess may be fitted with a width dimension that allows contact with four fingers excluding the thumb of a hand holding the projector, and a fingertip up to the first joint of the four fingers. Preferably it has a possible depth dimension.
According to the present invention, the first recess has a width dimension that allows contact with four fingers excluding the thumb of the user's hand holding the projector, and inserts the fingertips up to the first joint of the four fingers. Since it has the possible depth dimension, the user can reliably hook the fingertips of the four fingers excluding the thumb of the hand into the first recess. Therefore, the user can hold the projector more stably.
[0009]
In the projector according to the aspect of the invention, the first recess has a shape that is recessed in a direction away from the leg forming surface, and a peripheral edge of the first recess is convex in a direction away from the leg forming surface. It is preferably formed in a substantially arc shape in plan view.
According to the present invention, the first recess is recessed in a direction away from the leg forming surface, and the periphery thereof is formed in a substantially arc shape in plan view that is convex in the separation direction. The shape becomes a shape corresponding to the difference in length of the four fingers excluding the user's thumb, the fingertip of the hand can be easily inserted into the first recess, and the user can easily and stably hold the projector. it can.
[0010]
In the projector according to the aspect of the invention, the housing is formed with the first concave portion on the leg forming surface side of the side end surface so as to hold the projector, and the end surface facing the leg forming surface. It is preferable that a second recess is formed on the surface.
According to the present invention, since the housing is formed with the second recess in addition to the first recess, for example, the user inserts four fingertips excluding the thumb of the hand into the first recess and the projector. When grasping, the user can bring the thumb into contact with the second recess. Therefore, the user can securely hold the projector and carry the projector stably.
[0011]
In the projector according to the aspect of the invention, the first concave portion and the second concave portion may be symmetrical with respect to a reference plane that passes through a center position in the width direction orthogonal to the projection direction in the casing and is orthogonal to the leg forming surface. It is preferable to be formed as described above.
According to the present invention, since the first recess and the second recess are symmetrical with respect to the reference plane described above, when the front surface of the housing is in a position facing the user, the back surface of the housing is The projector can be gripped by the user in both cases where the projector is at a position facing the user. Therefore, the user can hold the projector more easily.
In addition, when the present invention is adopted for a ceiling-mounted projector, or when the casing is installed and used in an inverted manner, the upper surface of the casing can be obtained by making the second recess symmetrical with respect to the reference plane described above. In addition, for example, when attaching a ceiling suspension leg that comes into contact with the ceiling, the second recess can be used as a guide position for the attachment position of the ceiling suspension leg. Therefore, even when the ceiling suspension leg is not pasted at a factory or the like, the ceiling suspension leg can be easily pasted when the projector is suspended from the ceiling.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(1) Appearance configuration
FIG. 1 is a perspective view of a projector 1 according to the present embodiment as viewed from the upper front side. FIG. 2 is a perspective view of the projector 1 as viewed from the lower front side. FIG. 3 is a perspective view of the projector 1 as seen from the rear rear side.
The projector 1 modulates the light beam emitted from the light source according to the image information, and enlarges and projects it on a projection surface such as a screen. As shown in FIGS. 1 to 3, the projector 1 includes an
[0013]
The
As shown in FIGS. 1 to 3, the
[0014]
As shown in FIG. 1 or FIG. 3, the
In the
The circuit board of the
[0015]
Further, in the
Further, in the
Details of the gripping structure of the projector 1 will be described later.
[0016]
The
[0017]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
As illustrated in FIG. 2, the
In the
[0018]
Further, in the
[0019]
Further, in the
Among these, the adjustment leg portion 22 is composed of a shaft-like member that protrudes forward and backward from the
[0020]
As shown in FIGS. 1 to 3, the
In the
Details of the gripping structure of the projector 1 will be described later.
[0021]
As shown in FIG. 2, the front surface portion 12D is erected obliquely upward from the front side edge of the
As shown in FIG. 3, the
[0022]
As shown in FIG. 1 or FIG. 2, the
[0023]
In the
[0024]
A remote control
Note that a remote control light receiving module (not shown) is electrically connected to a control board described later, and an operation signal received by the remote control light receiving module is output to the control board.
[0025]
Further, as shown in FIG. 1, the
[0026]
As shown in FIG. 3, the
As described above, due to the shapes of the
[0027]
In the
Further, in the
The interface board is electrically connected to a control board described later, and a signal processed by the interface board is output to the control board.
[0028]
Further, in the
[0029]
(2) Configuration of the main body
4 and 5 are views showing the
As shown in FIG. 4 or 5, the
[0030]
The
[0031]
(2-1) Structure of optical unit 4
FIG. 6 is a diagram schematically showing an optical system of the optical unit 4.
The optical unit 4 modulates the light beam emitted from the light source device according to image information to form an optical image. As shown in FIG. 6, the optical unit 4 includes an integrator illumination
The integrator illumination
[0032]
The
[0033]
The
The
[0034]
The
Specifically, each partial light beam converted into approximately one kind of polarized light by the
[0035]
The color separation
The relay optical system 43 includes an
[0036]
At this time, in the
[0037]
Of the blue light and green light transmitted through the
The reason why the relay optical system 43 is used for blue light is that the optical path length of the blue light is longer than the optical path lengths of the other color lights, thereby preventing a reduction in light use efficiency due to light divergence or the like. Because. That is, this is to transmit the partial light beam incident on the
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The incident
The exit side polarizing plate 444 is configured in substantially the same manner as the incident
[0041]
The viewing
The cross
The
[0042]
FIG. 7 is a view showing the structure of the
As shown in FIG. 7, the
As shown in FIG. 7, the lower
[0043]
The light
Although not specifically illustrated, a plurality of grooves for fitting the
[0044]
The projection
[0045]
As shown in FIG. 5, the upper
[0046]
(2-2) Structure of the
The
The
[0047]
(2-3) Structure of
FIG. 8 shows the structure of the
The
The
[0048]
The light
[0049]
A
The
[0050]
(2-4) Structure of control board 7
The control board 7 is disposed above the upper
A plate-
[0051]
(2-5) Structure of the
The
[0052]
As shown in FIG. 4 or FIG. 7, the
As shown in FIG. 4, the intake-
As shown in FIG. 4 or FIG. 5, the
[0053]
As shown in FIG. 4 or 5, the
[0054]
(2-6) Cooling structure
A cooling structure inside the projector 1 by the
FIG. 9 and FIG. 10 are diagrams showing cooling channels formed inside the projector 1.
As shown in FIG. 9 or FIG. 10, the projector 1 includes a panel / power supply cooling channel A for mainly cooling the
The panel / power supply cooling channel A is formed by circulating cooling air through the projector 1 as shown below.
That is, as shown in FIG. 9, external cooling air is sucked from the intake port 20 (FIG. 2) formed in the
[0055]
The cooling air introduced into the
The air introduced into the
[0056]
The polarization conversion element cooling channel B is formed by the cooling air flowing through the projector 1 as shown below.
That is, as shown in FIG. 9, external cooling air is sucked from the intake port 20 (FIG. 2) formed in the
[0057]
The light source cooling channel C is formed by circulating cooling air through the projector 1 as shown below.
That is, a part of the cooling air flowing through the panel / power supply cooling channel A and the cooling air flowing through the polarization conversion element cooling channel B are attracted by the
[0058]
(3) Holding structure of projector 1
11 to 14 are diagrams showing a gripping structure of the projector 1. Specifically, FIG. 11 is a diagram showing a cross section of the projector 1, and FIG. 12 is a plan view of the projector 1 as viewed from below and above. 13 and 14 are diagrams showing a state where the user holds the projector.
As described above, the gripping structure of the projector 1 includes the
[0059]
As shown in FIG. 11, the
Further, as shown in FIG. 2, the
[0060]
Further, as shown in FIG. 12 (A), the
In the
Further, as shown in FIG. 12A, the
[0061]
As shown in FIG. 11 or FIG. 12B, the
In the
Further, as shown in FIG. 12B, the
[0062]
In the gripping structure having the shape as described above, the
The
[0063]
(4) Effects of the embodiment
According to the above-described embodiment, there are the following effects.
(4-1) Since the
[0064]
(4-2) The shape of the side end surface of the
[0065]
(4-3) The
[0066]
(4-4) The
[0067]
(4-5) In the
[0068]
(4-6) Since the
[0069]
(4-7) Since the
[0070]
(4-8) Since the
[0071]
(4-9) Since the
[0072]
(5) Modification of the embodiment
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, Including other structures etc. which can achieve the objective of this invention, the deformation | transformation etc. which are shown below are also contained in this invention.
In the embodiment, the gripping structure of the projector 1 includes the
[0073]
In the embodiment, the
In the above-described embodiment, only an example of a projector using three light modulation devices has been described. However, the present invention is a projector using only one light modulation device, a projector using two light modulation devices, or 4 The present invention can also be applied to a projector using two or more light modulation devices.
In the embodiment, the liquid crystal panel is used as the light modulation device. However, a light modulation device other than liquid crystal, such as a device using a micromirror, may be used.
In the above embodiment, a transmission type light modulation device having a different light incident surface and light emission surface is used. However, a reflection type light modulation device having the same light incident surface and light emission surface may be used. .
[0074]
Although the best configuration for carrying out the present invention has been disclosed in the above description, the present invention is not limited to this. That is, the invention has been illustrated and described primarily with respect to particular embodiments, but may be configured for the above-described embodiments without departing from the scope and spirit of the invention. Various modifications can be made by those skilled in the art in terms of materials, quantity, and other detailed configurations.
Therefore, the description limited to the shape, material, etc. disclosed above is an example for easy understanding of the present invention, and does not limit the present invention. The description by the name of the member which remove | excluded the limitation of one part or all of such restrictions is included in this invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a projector according to an embodiment as viewed from the upper front side.
FIG. 2 is a perspective view of the projector according to the embodiment as viewed from the lower front side.
FIG. 3 is a perspective view of the projector according to the embodiment as viewed from the rear back side.
FIG. 4 is a diagram showing a main body portion of the projector in the embodiment.
FIG. 5 is a diagram showing a main body portion of the projector in the embodiment.
FIG. 6 is a diagram schematically showing an optical system of the optical unit in the embodiment.
FIG. 7 is a view showing a structure of a light guide in the embodiment.
FIG. 8 is a diagram showing a structure of a power supply unit and a control board in the embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing a cooling flow path formed inside the projector in the embodiment.
FIG. 10 is a diagram showing a cooling flow path formed inside the projector in the embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing a gripping structure of the projector in the embodiment.
FIG. 12 is a diagram showing a gripping structure of the projector in the embodiment.
FIG. 13 is a diagram showing a projector gripping structure in the embodiment.
FIG. 14 is a view showing a gripping structure of the projector in the embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Projector, 2 ... Exterior case (housing | casing), 5 ... Projection lens (projection optical apparatus), 12A ... Bottom part (leg part formation surface), 11B, 11C, 12B, 12C. ..Side part (side end face), 17B, 17C ... thumb support part (second recess), 21 ... fixed leg part, 22B, 22C ... adjusting leg part, 23B, 23C ... grip part (1st recessed part) 411 ... Light source device, 441R, 441G, 441B ... Liquid crystal panel (light modulation device), D ... Depth dimension, W ... Width dimension, O ... Reference plane .
Claims (5)
前記筐体は、前記投写光学装置の投写方向に沿った側端面が曲面状に形成され、前記側端面には、当該プロジェクタを設置するための脚部が形成された脚部形成面側に当該プロジェクタを把持するための第1凹部が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。A light modulation device that modulates a light beam emitted from a light source according to image information, a projection optical device that enlarges and projects the light beam modulated by the light modulation device, and the light modulation device and the projection optical device are disposed inside A projector having a substantially rectangular parallelepiped casing,
The housing has a curved side end surface along the projection direction of the projection optical apparatus, and the side end surface has a leg portion forming surface on which a leg portion for installing the projector is formed. A projector having a first recess for holding the projector.
前記第1凹部は、当該プロジェクタを把持する手の親指を除く4本の指と当接可能な幅寸法、および、前記4本の指の第1関節までの指先を嵌入可能な深さ寸法を有していることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 1, wherein
The first recess has a width dimension that allows contact with four fingers excluding the thumb of a hand that holds the projector, and a depth dimension that allows insertion of a fingertip up to the first joint of the four fingers. A projector characterized by having.
前記第1凹部は、前記脚部形成面から離間する方向に窪む形状を有し、該第1凹部の周縁は、前記脚部形成面から離間する方向に凸となる平面視略円弧状に形成されていることを特徴とするプロジェクタ。In the projector according to claim 1 or 2,
The first recess has a shape that is recessed in a direction away from the leg forming surface, and a peripheral edge of the first recess is substantially arcuate in a plan view that is convex in a direction away from the leg forming surface. A projector characterized by being formed.
前記筐体には、当該プロジェクタを把持するために、前記側端面の前記脚部形成面側に前記第1凹部が形成されるとともに、前記脚部形成面と対向する端面に第2凹部が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to any one of claims 1 to 3,
In the housing, the first recess is formed on the side of the side end surface on the leg forming surface side, and the second recess is formed on the end surface facing the leg forming surface to hold the projector. The projector characterized by being made.
前記第1凹部および前記第2凹部は、前記筐体における前記投写方向と直交する幅方向中心位置を通り、前記脚部形成面に直交する基準面に対して対称となるように形成されていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to any one of claims 1 to 4,
The first recess and the second recess are formed so as to be symmetric with respect to a reference plane orthogonal to the leg forming surface, passing through a center position in the width direction orthogonal to the projection direction in the casing. A projector characterized by that.
Priority Applications (1)
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JP2003181035A Withdrawn JP2005017596A (en) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | Projector |
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-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003181035A patent/JP2005017596A/en not_active Withdrawn
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