JP2005016406A - Control device for closed fuel tank system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、密閉燃料タンクへの給油にかかる制御を行う密閉燃料タンクシステムの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガソリン等の揮発性燃料をエンジンに供給する車両においては、気化燃料(ベーパ)の大気中への漏出を回避することを目的とした密閉燃料タンクシステムが搭載されている。
【0003】
この密閉燃料タンクシステムは、大きくは、燃料を密閉状態で貯留する燃料タンク、及び同燃料タンク内で発生したベーパをエンジンの吸気通路へ放出(パージ)するベーパ処理装置を備えて構成される。
【0004】
ベーパ処理装置としては、燃料タンクとキャニスタとを接続するベーパ通路に同通路の開放/閉鎖を切り替えるための制御弁を備えたキャニスタ方式が広く採用されている。
【0005】
こうした構成を有する密閉燃料タンクシステムでは、基本的には、上記制御弁を閉弁状態に維持して燃料タンクの密閉状態を確保する一方で、燃料タンク内の圧力(タンク圧力)が所定値以上であることが検出されたとき、制御弁を開弁してベーパを含んだ空気を燃料タンクから流出させる。
【0006】
また、給油中におけるタンク圧力の過度の上昇を回避するため、給油に先立ち制御弁を開弁するようにしている。
従って、従来の密閉燃料タンクシステムにおいては、給油完了後に制御弁を閉弁するため、給油完了を判定する処理が行われている。
【0007】
こうした判定処理を行う密閉燃料タンクシステムとしては、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。
同装置では、給油開始が判定されたときに制御弁を開弁し、その後、センサを通じて検出された燃料タンク内の圧力の変化値が所定の判定値を超えたことに基づいて、給油完了を判定するようにしている。
【0008】
なお、本発明にかかる先行技術文献としては、上記特許文献1の他に、以下に示す特許文献2が挙げられる。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−13808号公報
【特許文献2】
特開2001−206081号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、制御弁が開弁状態にあるとき、検出されたタンク圧力の変化値は比較的緩慢な変動傾向を示すようになる。一方で、給油完了を判定する際に用いられる上記所定の判定値は、外乱やノイズを考慮すると余分を含んだ大きめの値に設定せざるを得ない。
【0011】
こうしたことから、上記特許文献1に記載されるような態様をもって給油完了の判定を行うときには、次のことが懸念される。
即ち、緩慢に変動するタンク圧力の変化値と予め大きく設定された所定の判定値との対比に基づいて給油完了の判定が行われるため、十分な判定精度を得ることが困難となる。
【0012】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、給油が行われているか否かを的確に判定することのできる密閉燃料タンクシステムの制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンク内の気化燃料を吸着するキャニスタと、前記燃料タンクと前記キャニスタとを接続するベーパ通路と、前記ベーパ通路を選択的に開閉する制御弁とを備えた密閉燃料タンクシステムに適用されて、前記制御弁の閉弁を通じて前記燃料タンクの密閉状態を確保する一方で、給油作業の開始にともない前記制御弁を開弁する密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記給油作業の開始後、前記制御弁を一時的に閉弁し、この閉弁操作に応じた前記燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定する制御手段を備えたことを要旨としている。
【0014】
上記構成によれば、給油作業が開始された後、制御弁が一時的に閉弁されるとともに、この閉弁操作に応じた燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が行われているか否かが判定される。ちなみに、給油中(燃料タンク内への燃料の供給が行われているとき)に制御弁の閉弁操作が行われた場合、燃料タンクが密閉されることによりベーパを含んだ気体がキャニスタ側へ放出されなくなるため、燃料タンク内の圧力は制御弁の閉弁操作に応じて上昇するようになる。一方で、給油停止中(燃料タンク内への燃料の供給が行われていないとき)は燃料タンク内の圧力とキャニスタ内の圧力とがほぼ平衡の状態にあるため、給油停止中に制御弁の閉弁操作が行われたとしても、燃料タンク内の圧力は同閉弁操作の影響を受けないようになる(あるいは、閉弁操作の影響度合いが給油中に比べ極めて小さなものとなる)。このように、給油中と給油停止中とでは、制御弁の閉弁操作による燃料タンク内の圧力変化が大きく異なるため、制御弁の閉弁操作に応じた燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定することにより、同判定を的確に行うことができるようになる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御手段は、前記燃料タンク内の圧力の上昇量が所定の上昇量未満であることに基づいて、給油が行われていないことを判定することを要旨としている。
【0016】
上記構成によれば、燃料タンク内の圧力の上昇量が所定の上昇量未満であることに基づいて、給油が行われていないことが判定される。なお、上記所定の上昇量は、制御弁の閉弁操作が給油停止中に行われたときにおける燃料タンク内の圧力の上昇量よりも十分に大きく設定される。これにより、制御弁の閉弁操作に応じた燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が行われているか否かをより的確に判定することができるようになる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御手段は、前記制御弁の閉弁操作を所定の実行期間毎に行うことを要旨としている。
【0018】
上記構成によれば、制御弁を一時的に閉弁する操作が所定の実行期間毎に行われる。これにより、制御弁の閉弁操作に応じた燃料タンク内の圧力の変化が定期的に検出されるため、より的確な判定結果を得ることができるようになる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御手段は、前記給油作業の開始からの経過時間が所定の時間以上となったとき、前記制御弁の閉弁操作を開始することを要旨としている。
【0020】
上記構成によれば、給油作業の開始からの経過時間が所定の時間以上となったとき、制御弁の閉弁操作が開始される。なお、上記所定の時間は、給油がある程度行われた状態となるまでに相当する時間に設定される。これにより、制御弁の閉弁操作の実行回数を極力少なくすることができるようになる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御手段は、前記給油作業の開始時における前記燃料タンク内の燃料の残量に応じて前記所定の時間を可変設定することを要旨としている。
【0022】
上記構成によれば、給油作業の開始時における燃料タンク内の燃料の残量に応じて所定の時間が可変設定される。こうした構成を採用することにより、制御弁の閉弁操作を給油停止時に近いときに開始することが可能となるため、同閉弁操作の実行回数をより少なくすることができるようになる。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項3〜5のいずれかに記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御手段は、前記給油作業が開始されてからの経過時間に応じて前記所定の実行期間を可変設定することを要旨としている。
【0024】
上記構成によれば、給油作業が開始されてからの経過時間に応じて所定の実行期間が可変設定される。こうした構成を採用することにより、給油が停止される可能性に応じて制御弁の閉弁操作の実行間隔を設定することが可能となるため、同閉弁操作の実行回数をより少なくすることができるようになる。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御手段は、給油が行われていないことを判定した後、前記制御弁を閉弁状態に維持することを要旨としている。
【0026】
上記構成によれば、給油が行われていないことが判定された後、制御弁が閉弁状態に維持される。これにより、給油が停止されたときに制御弁を速やかに閉弁することができるようになる。
【0027】
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御弁の一時的な閉弁の実行期間を、閉弁操作により給油作業へ支障をきたさない期間に設定したことを要旨としている。
【0028】
上記構成によれば、制御弁を一時的に閉弁する期間が、給油作業に支障をきたさない期間(不要な給油停止や燃料の吹き返しをまねかない程度の期間)に設定される。これにより、好適な給油状態を維持しつつ、給油が行われているか否かの判定を行うことができるようになる。
【0029】
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御手段は、給油が行われていないことを判定してから給油作業が完了するまでの間、前記燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が再開されたか否かを判定することを要旨としている。
【0030】
上記構成によれば、給油が行われていないことが判定されてから給油作業が完了するまでの間、燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が再開されたか否かが判定される。こうした構成を採用することにより、給油が再開されたときに制御弁の開弁を通じて燃料タンク内の圧力を低減することが可能となるため、給油を好適に継続することができるようになる。
【0031】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の密閉燃料タンクシステムの制御装置において、前記制御手段は、給油が再開されたことを判定した後、前記制御弁を一時的に閉弁し、この閉弁操作に応じた前記燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定することを要旨としている。
【0032】
上記構成によれば、給油の再開が判定された後、制御弁が一時的に閉弁されるとともに、この閉弁操作に応じた燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が行われているか否かが判定される。これにより、給油の再開後において、給油が行われているか否かを的確に判定することができるようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明を具体化した第1の実施の形態について、図1〜図6を参照して説明する。
【0034】
図1に密閉燃料タンクシステムを搭載した車両の構成を模式的に示す。
本実施の形態の車両は、以下の[a]〜[d]の各要素を備えて構成される。
[a]混合気の燃焼を通じて動力を発生するエンジン1。
[b]エンジン1へ燃料を供給する燃料供給装置3。
[c]燃料供給装置3において発生した蒸発燃料(ベーパ)をエンジン1の吸気通路へ放出(パージ)するベーパ処理装置5。
[d]エンジン1、燃料供給装置3、及びベーパ処理装置5をはじめとして車両を統括的に制御する電子制御装置(ECU)7。
【0035】
〔エンジンの構成〕
エンジン1を構成する各要素について説明する。
エンジン本体11は、燃料と空気との混合気を燃焼する。
【0036】
吸気通路12は、外気をエンジン本体11へ供給する。
スロットルバルブ13は、エンジン本体11へ供給する空気量をその開度に応じて調整する。
【0037】
エアクリーナ14は、吸気通路12内へ吸入した空気中の異物を除去する。
〔燃料供給装置の構成〕
燃料供給装置3を構成する各要素について説明する。
【0038】
耐圧タンク31は、燃料を密閉状態で貯留する。
燃料ポンプ32は、耐圧タンク31内の燃料をエンジン本体11へ加圧圧送する。
【0039】
燃料供給通路33は、燃料ポンプ32により圧送された燃料をエンジン本体11へ流通させる。
給油管34は、耐圧タンク31とフューエルインレットボックス35とを接続し、フューエルインレットボックス35側の端部に給油口36を有する。
【0040】
連通管34aは、耐圧タンク31と給油口36とを接続する。
フューエルインレットボックス35は、給油口36を車両外部に対して開放/閉鎖するためのリッド37を有する。
【0041】
リッド37は、リッドアクチュエータ39を通じて開閉駆動する。
給油口キャップ38は、給油口36に取り付けられることにより給油口36を閉鎖する。
【0042】
リッドアクチュエータ39は、リッドスイッチ40の操作に応じて駆動する。
リッドスイッチ40は、運転者等の操作を通じて「ON/OFF」の切り替えが可能となっている。
【0043】
ECU7は、リッドスイッチ40が「ON」に切り替えられたとき、リッドアクチュエータ39の制御を通じてリッド37を開放する一方で、リッドスイッチ40が「OFF」に切り替えられたとき、リッドアクチュエータ39の制御を通じてリッド37を閉鎖する。
【0044】
〔ベーパ処理装置の構成〕
ベーパ処理装置5を構成する各要素について説明する。
キャニスタ51は、その内部に吸着材(例えば活性炭)を有し、耐圧タンク31内において発生した蒸発燃料(ベーパ)をこの吸着材に吸着させることにより、ベーパを一時的に捕集する。
【0045】
ベーパ通路52は、耐圧タンク31の上部とキャニスタ51とを接続するとともに、通路上に封鎖弁53を備える。
封鎖弁53は、ベーパ通路52の開放/閉鎖を選択的に切り替える。なお、封鎖弁53としては、通電時に開弁する一方で、非通電時に閉弁する構成の電磁弁が採用される。また、封鎖弁53は、ECU7を通じて制御され、基本的には閉弁(非通電)の状態に維持される。
【0046】
外気導入通路54は、キャニスタ51とフューエルインレットボックス35(大気中)とを接続するとともに、通路上に外気制御弁55を備える。
外気制御弁55は、外気導入通路54の開放/閉鎖を選択的に切り替える。なお、外気制御弁55としては、ECU7を通じて開閉制御可能な電磁弁が採用される。
【0047】
パージ通路56は、キャニスタ51と吸気通路12とを接続するとともに、通路上にパージ制御弁57を備える。
パージ制御弁57は、パージ通路56の開放/閉鎖を選択的に切り替える。なお、パージ制御弁57としては、ECU7を通じて開閉制御可能な電磁弁が採用される。
【0048】
本実施の形態の密閉燃料タンクシステムは、耐圧タンク31、ベーパ処理装置5、及び電子制御装置7を備えて構成される。また、制御手段は、電子制御装置7を備えて構成される。
【0049】
〔検出系の構成〕
車両の検出系を構成する各センサについて説明する。なお、以下の各センサを通じて検出されたデータは、ECU7へ入力される。
【0050】
エンジン水温センサS1は、エンジン本体11の冷却水の温度(エンジン水温THw)を検出する。
タンク圧力センサS2は、耐圧タンク31内の圧力(タンク圧力Pt)を検出する。
【0051】
〔ベーパ処理装置のパージ態様〕
ベーパ処理装置5によるベーパの処理態様について説明する。
耐圧タンク31内の燃料の気化によりタンク圧力Ptが所定の圧力以上となったとき、封鎖弁53が開弁される。
【0052】
これにより、耐圧タンク31内のベーパを含んだ空気がベーパ通路52を介してキャニスタ51へ流入する。
キャニスタ51へ流入したベーパは、吸着剤によりキャニスタ51内に捕集される。
【0053】
キャニスタ51内へのベーパを含んだ空気の流入後に所定の条件(例えば、エンジン水温THwが所定の温度以上)が満たされたとき、パージ制御弁57が開弁される。
【0054】
これにより、吸気通路12の負圧を通じて、キャニスタ51内のベーパを含んだ空気がパージ通路56を介して吸気通路12にパージされる。
また、パージ中に、外気制御弁55が開弁される。
【0055】
これにより、外気が外気導入通路54を介してキャニスタ51へ流入する。
そして、キャニスタ51内に吸着されていたベーパがこの流入した外気とともに吸気通路12へパージされる。
【0056】
〔密閉燃料タンクシステムの給油態様〕
密閉燃料タンクシステムにおける基本的な給油態様について説明する。
給油に際してリッドスイッチ40が「ON」に切り替えられると、これに応じてリッド37が開放されるとともに封鎖弁53が開弁状態に維持される。この封鎖弁53の開弁により、給油中におけるタンク圧力の過度の上昇が回避されるようになる。
【0057】
リッド37の開放後、作業者を通じて給油口キャップ38が取り外されてから給油が開始される。
このように、密閉燃料タンクシステムにおいては、給油作業の開始後、封鎖弁53が開弁状態に維持されるため、給油が行われなくなったとき、封鎖弁53を閉弁して耐圧タンク31の密閉状態を確保することが要求される。
【0058】
そこで、本実施の形態では、こうしたことを考慮して、以下に説明する「給油制御」を通じて密閉燃料タンクシステムの給油態様を制御するようにしている。
ここで、「給油制御」の説明に先立ち、給油が行われているか否かを判定するための判定方法について説明する。
【0059】
〔給油判定方法〕
本実施の形態の「給油制御」では、給油作業が開始された後、封鎖弁53を一時的に閉弁する(封鎖弁53を所定の微小期間△Tvcにわたって閉弁する)操作を所定の時間間隔毎に行い、この閉弁操作にともなうタンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定するようにしている。
【0060】
この判定態様によれば、以下の理由により、給油が行われているか否かを的確に判定することが可能となる。
給油中(耐圧タンク31への燃料の供給が行われているとき)に封鎖弁53の閉弁操作が行われた場合、耐圧タンク31が密閉されることによりベーパを含んだ気体がキャニスタ51側へ放出されなくなるため、タンク圧力Ptは封鎖弁53の閉弁操作に応じて上昇するようになる。
【0061】
こうしたタンク圧力Ptの変動傾向の一例を図2(a)に示す。
同図2(a)に示されるように、給油中、所定の微小期間△Tvc(時刻t21〜t22)にわたって封鎖弁53が閉弁されることにより、タンク圧力Ptは瞬間的に大きく上昇するようになる。
【0062】
一方で、給油停止中(耐圧タンク31への燃料の供給が行われていないとき)は耐圧タンク31内の圧力とキャニスタ51内の圧力とがほぼ平衡の状態にあるため、給油停止中に封鎖弁53の閉弁操作が行われたとしても、タンク圧力Ptは同閉弁操作の影響を受けないようになる(あるいは、封鎖弁53の閉弁操作の影響度合いが給油中に比べて極めて小さなものとなる)。
【0063】
こうしたタンク圧力Ptの変動傾向の一例を図2(b)に示す。
同図2(b)に示されるように、給油停止中、所定の微小期間△Tvc(時刻t21〜t22)にわたって封鎖弁53が閉弁されたとしても、タンク圧力Ptはほぼ一定の値を示すようになる(あるいは、上昇度合いが給油中に比べて極めて小さなものとなる)。
【0064】
このように、給油中と給油停止中とでは、封鎖弁53の瞬間的な閉弁によるタンク圧力Ptの変化が大きく異なるため、封鎖弁53の閉弁操作に応じたタンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定することにより、同判定を的確に行うことができるようになる。
【0065】
以下、こうした給油判定処理を含め耐圧タンク31への給油にかかる制御全般を統括して行う「給油制御」について説明する。
〔給油制御〕
本制御は、以下の[a]〜[c]の処理により構成され、ECU7を通じて行われる。
[a]「基幹給油処理」(図3)
[b]「給油作業開始処理」(図4)
[c]「給油判定処理」(図5)
図3〜図5を参照して、「給油制御」について説明する。
【0066】
本制御は、給油作業を行うための条件が満たされたときに開始され、以下のステップS100〜S304の処理が行われた後、一旦終了される。なお、給油を行うための条件としては、以下の各条件が採用される。
[イ]リッドスイッチ40が「ON」へ切り替えられた。
[ロ]車両が停止している。
【0067】
[ステップS100]給油作業を開始するための「給油作業開始処理」を実行する。
[ステップS101]封鎖弁53を開弁する。
【0068】
[ステップS102]リッド37を開放する。
ステップS102の処理を終了した後、「基幹給油処理」へ復帰する。
[ステップS200]リッド37を開放してからの経過時間(リッド開放時間Tro)が所定の開放時間Trox以上となったか否かを判定する(給油作業が開始されてからの経過時間が所定の時間以上となったか否かを判定する)。即ち、下記条件
Tro≧Trox
が満たされているか否かを判定する。
【0069】
所定の開放時間Troxは、リッド37が開放されてから耐圧タンク31内への燃料の供給がある程度行われた状態となるまでに相当する時間として設定される。また、予め設定された値として用いられる。なお、所定の開放時間Troxは、所定の時間に相当する。
【0070】
リッド開放時間Troが所定の開放時間Trox未満のとき、所定の周期毎に上記判定処理を実行する。
リッド開放時間Troが所定の開放時間Trox以上の時、ステップS300の処理へ移行する。
【0071】
[ステップS300]給油が行われているか否かを判定するための「給油判定処理」を実行する。
[ステップS301]封鎖弁53を瞬間的に閉弁する。即ち、封鎖弁53を所定の微小期間△Tvcにわたって閉弁した後、同封鎖弁53を再度開弁する。
【0072】
所定の微小期間△Tvcは、同微小期間△Tvcにわたって封鎖弁53を閉弁した場合において給油に支障をきたさない範囲内の適宜の値に設定される。また、所定の微小期間△Tvcは、予め設定された値として用いられる。
【0073】
[ステップS302]封鎖弁53の閉弁操作に応じたタンク圧力Ptの上昇量(タンク圧力上昇量△Pt)が所定の上昇量△Ptx以上であるか否かを判定する。即ち、下記条件
△Pt≧△Ptx
が満たされているか否かを判定する。なお、この判定処理は、タンク圧力センサS2の検出データに基づいて行われる。
【0074】
所定の上昇量△Ptxは、封鎖弁53の閉弁操作に応じたタンク圧力上昇量△Ptが給油中の圧力上昇量に相当するか否かを判定するための閾値として用いられ、給油停止中における封鎖弁53の閉弁操作に応じたタンク圧力上昇量△Ptよりも十分に大きく設定される。また、予め設定された値として用いられる。
【0075】
タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx以上のときは給油が行われている状態として判定される一方、タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満のときは給油が行われていない状態として判定される。
【0076】
タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx以上のとき、ステップS303の処理へ移行する。
[ステップS303]封鎖弁53の開弁期間Tvoが所定の開弁期間Tvox以上であるか否かを判定する。即ち、下記条件
Tvo≧Tvox
が満たされているか否かを判定する。
【0077】
所定の開弁期間Tvoxは、封鎖弁53の瞬間的な閉弁操作を実行するための時間間隔に相当し、封鎖弁53の閉弁操作を同時間間隔で行った場合において給油に支障をきたさない範囲内の適宜の値に設定される。また、予め設定された値として用いられる。なお、所定の開弁期間Tvoは、所定の実行期間に相当する。
【0078】
開弁期間Tvoが所定の開弁期間Tvox未満のとき、所定の周期毎に上記判定処理を実行する。
開弁期間Tvoが所定の開弁期間Tvox以上のとき、ステップS301の処理へ移行し、同ステップS301以降の処理を再度実行する。
【0079】
ステップS302の判定処理において、タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満であることが判定されたとき、ステップS304の処理へ移行する。
【0080】
[ステップS304]封鎖弁53を閉弁する。
ステップS304の処理を終了した後、「基幹給油処理」へ復帰する。復帰後は、「基幹給油処理」とともに「給油制御」を終了する。
【0081】
このように、「給油制御」によれば、給油中に封鎖弁53が瞬間的に閉弁されるとともに、この閉弁操作に応じたタンク圧力Ptの変化に基づいて給油中であるか否かの判定が行われる。
【0082】
次に、「給油制御」を通じて奏せられる作用効果について説明する。
本制御では、給油作業が開始された後、封鎖弁53を瞬間的に閉弁する操作を所定の時間間隔毎に行う。そして、この閉弁操作に応じたタンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満であることに基づいて給油が行われていないことを判定するようにしている。
【0083】
このように、封鎖弁53の開閉操作により給油中と給油停止中とで明確な違いが生じるタンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が行われているか否かの判定が行われるため、より精度の高い判定結果が得られるようになる。
【0084】
本制御では、上記処理を通じて給油停止中であることが検出されたときに封鎖弁53を閉弁するようにしている。
これにより、給油停止中において、封鎖弁53の開弁に消費される電力量及びキャニスタ51内へのベーパの流入量が低減されるようになる。
【0085】
また、封鎖弁53が的確に給油停止中に閉弁されるため、給油中に封鎖弁53が閉弁されることに起因する給油口36からの燃料の吹き返しや不要な給油停止が回避されるようになる。
【0086】
本制御では、給油判定処理において、封鎖弁53を瞬間的に閉弁するようにしている。ちなみに、給油中に封鎖弁53を閉弁した場合には、耐圧タンク31内の気体がキャニスタ51側へ流出しなくなるため、タンク圧力Ptの過度の上昇に起因して給油に支障をきたすことも考えられる。この点、封鎖弁53の閉弁操作を瞬間的に行う場合には、タンク圧力Ptの過度の上昇が回避されるため、不要な給油停止や燃料の吹き返しをまねくことなく給油中であるか否かの判定が行われるようになる。
【0087】
本制御では、リッド37を開放してから経過時間が所定の開放時間Trox以上となったときに、封鎖弁53の瞬間的な閉弁操作を開始するようにしている。
これにより、給油停止中であることが判定されるまでに行われる封鎖弁53の閉弁操作が極力少なくされるようになる。
【0088】
次に、図6を参照して、「給油制御」による給油態様の一例を説明する。
時刻t61において、給油作業を行うための条件が満たされたとする(図6:〔a〕)。このとき、以下の処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の開弁」。
〔c〕「リッド37の開放」。
【0089】
これにより、耐圧タンク31内に滞留していたベーパを含む気体が同タンク31から流出するため、タンク圧力Ptが下降するようになる。
時刻t62において、耐圧タンク31への燃料の供給が開始されたとする(図6:〔b〕)。
【0090】
このとき、耐圧タンク31内への燃料の流入によりタンク圧力Ptが上昇するようになる。
時刻t63において、リッド37を開放してからの経過時間(リッド開放時間Tro)が所定の時間Troxに達したとする(図6:〔d〕)。このとき、以下の処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の瞬間的な閉弁」。
【0091】
これにより、耐圧タンク31が密閉状態となるため、封鎖弁53の閉弁操作に応じてタンク圧力Ptが上昇するようになる。このとき、給油が行われているため、タンク圧力上昇量△Ptは所定の上昇量△Ptx以上となる(図6:〔b〕〔f〕)。
【0092】
時刻t63以降においては、タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満となった状態が検出されるまで、所定の開弁期間Tvox毎に封鎖弁53の閉弁操作が行われる。
【0093】
時刻t64において、給油が停止されたとする(図6:〔b〕)。
時刻t65において、封鎖弁53の閉弁操作を行った際にタンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満であることが検出されたとすると、これに応じて封鎖弁53が閉弁状態に維持される(図6:〔e〕〔f〕)。
【0094】
以上詳述したように、この第1の実施の形態にかかる密閉燃料タンクシステムの制御装置によれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)本実施の形態では、給油作業が開始された後、封鎖弁53の閉弁操作を所定の開弁期間Tvo毎に行うとともに、この閉弁操作に応じたタンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満であることに基づいて給油が行われていないことを判定するようにしている。これにより、給油が行われているか否かの判定を的確に行うことができるようになる。
【0095】
(2)また、給油が停止されたときに封鎖弁53を速やかに閉弁することができるようになる。
(3)また、給油中に封鎖弁53が閉弁されることに起因する燃料の吹き返しや不要な給油停止を回避することができるようになる。
【0096】
(4)本実施の形態では、上記(1)の処理を通じて給油停止中であるが判定されたときに封鎖弁53を閉弁するようにしている。これにより、給油停止中において、封鎖弁53の開弁に消費される電力量を低減することができるようになる。
【0097】
(5)また、給油停止中におけるキャニスタ51内へのベーパの流入量を減量することができるようになる。
(6)本実施の形態では、「給油判定処理」において、封鎖弁53を瞬間的に閉弁するようにしている。これにより、不要な給油停止や燃料の吹き返しをまねくことなく給油中であるか否かの判定を行うことができるようになる。
【0098】
(7)本実施の形態では、リッド37を開放してから経過時間が所定の開放時間Trox以上となったときに、封鎖弁53の瞬間的な閉弁操作を開始するようにしている。これにより、封鎖弁53の閉弁操作の実行回数を極力少なくすることができるようになる。
【0099】
なお、上記第1の実施の形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第1の実施の形態では、所定の開放時間Troxを、リッド37が開放されてから耐圧タンク31内への燃料の供給がある程度行われた状態となるまでに相当する時間として設定したが、同所定の開放時間Troxの設定態様は適宜変更可能である。例えば、所定の開放時間Troxを、リッド37が開放されてから耐圧タンク31内への燃料の供給が開始されるまでに相当する時間として設定することもできる。要するに、所定の開放時間Troxは、耐圧タンク31内への燃料の供給が開始されて以降に封鎖弁53の閉弁操作が行われる範囲内で適宜の値に設定することができる。
【0100】
(第2の実施の形態)
本発明を具体化した第2の実施の形態について、図7〜図9を参照して説明する。
【0101】
本実施の形態では、前記実施の形態の密閉燃料タンクシステムと同様のシステムを搭載した車両(図1)を想定している。
ところで、給油作業においては、耐圧タンク31内への燃料の供給を一時的に停止した後、再度給油を開始するといった態様をもって燃料の供給が行われることもある。一方で、前記「給油判定処理」(図5)においては、給油停止中であることが判定されて以降、封鎖弁53が閉弁状態に維持されるため、上記態様の給油作業に際しては、再開後の給油が適切に行われないことも考えられる。
【0102】
そこで、本実施の形態ではこうしたことを考慮して、前記「給油制御」(図3〜図5)を以下のように変更して行うようにしている。
〔給油制御〕
本制御は、以下の[a]〜[d]の処理により構成され、ECU7を通じて行われる。
[a]「基幹給油処理」(図7)
[b]「給油作業開始処理」(図4)
[c]「給油判定処理」(図5)
[d]「再給油判定処理」(図8)
図7及び図8を参照して、「給油制御」について説明する。
【0103】
本制御は、給油作業を行うための条件が満たされたときに開始され、以下のステップS100〜S406の処理が行われた後、一旦終了される。
ステップS100〜S304までの処理は、前記第1の実施の形態と同様の態様をもって行われる。
【0104】
[ステップS400]給油の一時的な停止及び再開が行われているか否かを判定するための「再給油判定処理」を実行する。
[ステップS401]リッド37が閉鎖されているか否かを判定する(給油作業が完了されたか否かを判定する)。なお、リッド37は、別途の処理を通じて、リッドスイッチ40が「OFF」に切り替えられたことが検出されたときに閉鎖される。
【0105】
リッド37が開放されているとき、ステップS402の処理へ移行する。
[ステップS402]タンク圧力Ptの上昇量(タンク圧力上昇量△Pt)が所定の上昇量△Pty以上であるか否かを判定する。即ち、下記条件
△Pt≧△Pty
が満たされているか否かを判定する。
【0106】
所定の上昇量△Ptyは、タンク圧力上昇量△Ptが再給油開始時における圧力上昇量に相当するか否かを判定するための閾値として設定される。また、前記所定の上昇量△Ptxとは異なる値に設定されるとともに、予め設定された値として用いられる。
【0107】
タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Pty以上のときは給油が再開された状態として判定される一方、タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Pty未満のときは給油停止中の状態として判定される。
【0108】
タンク圧力上昇量△Ptが、所定の上昇量△Pty以上のとき、ステップS403の処理へ移行する。
タンク圧力上昇量△Ptが、所定の上昇量△Pty未満のとき、ステップS401の処理を再度実行する。
【0109】
[ステップS403]封鎖弁53を開弁する。
ステップS401〜S403の処理においては、給油が停止されてからリッド37が閉鎖されるまでの間、給油が再開されたか否かについて判定される。そして、給油が再開されたときに封鎖弁53が開弁される。
【0110】
[ステップS404]封鎖弁53の開弁期間Tvoが所定の開弁期間Tvox以上であるか否かを判定する。即ち、下記条件
Tvo≧Tvox
が満たされているか否かを判定する。
【0111】
開弁期間Tvoが所定の開弁期間Tvox未満のとき、所定の周期毎に上記判定処理を実行する。
開弁期間Tvoが所定の開弁期間Tvox以上のとき、ステップS405の処理へ移行する。
【0112】
[ステップS405]封鎖弁53を瞬間的に閉弁する。
[ステップS406]封鎖弁53の閉弁操作に応じたタンク圧力Ptの上昇量(タンク圧力上昇量△Pt)が所定の上昇量△Ptx以上であるか否かを判定する。即ち、下記条件
△Pt≧△Ptx
が満たされているか否かを判定する。
【0113】
タンク圧力上昇量△Ptが、所定の上昇量△Ptx以上のとき(給油中)、ステップS404の処理を再度実行する。
タンク圧力上昇量△Ptが、所定の上昇量△Ptx未満のとき(給油停止中)、ステップS407の処理へ移行する。
【0114】
[ステップS407]封鎖弁53を閉弁する。その後、ステップS401の処理を再度実行する。
ステップS404〜S407の処理においては、封鎖弁53の一時的な閉弁に応じたタンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が行われているか否かが判定される。そして、給油停止中であることが判定されたとき、封鎖弁53が閉弁状態に維持される。
【0115】
ステップS401の判定処理を通じて、リッド37が閉鎖されていることが判定されたとき、「基幹給油処理」へ復帰する。復帰後は、「基幹給油処理」とともに「給油制御」を終了する。
【0116】
次に、「給油制御」を通じて奏せられる作用効果について説明する。
本制御では、給油が停止されてからリッド37が閉鎖されるまでの間(燃料の供給が停止されてから給油作業の完了が判定されるまでの間)、給油が再開されたか否かについて判定するとともに、給油の再開が判定されたとき、封鎖弁53を開弁するようにしている。
【0117】
これにより、耐圧タンク31内への燃料の供給が一時的に停止された場合にあっても、給油の再開が速やかに行われるようになる。
本制御では、給油が再開された後、封鎖弁53の一時的な閉弁に応じたタンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が行われていないことが判定されたとき、封鎖弁53を閉弁するようにしている。
【0118】
これにより、給油が停止されたときに封鎖弁53が的確に閉弁されるようになる。
次に、図9を参照して、「給油制御」による給油態様の一例を説明する。
【0119】
時刻t91において、給油作業を行うための条件が満たされたとする(図9:〔a〕)。このとき、以下の処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の開弁」。
〔c〕「リッド37の開放」。
【0120】
時刻t92において、耐圧タンク31への燃料の供給が開始されたとする(図9:〔b〕)。
時刻t93において、リッド37を開放してからの経過時間(リッド開放時間Tro)が所定の時間Troxに達したとする(図9:〔d〕)。このとき、以下の処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の瞬間的な閉弁」。
【0121】
これにより、耐圧タンク31が密閉状態となるため、封鎖弁53の閉弁操作に応じてタンク圧力Ptが上昇するようになる。このとき、給油が行われている状態であるため、タンク圧力上昇量△Ptは所定の上昇量△Ptx以上となる(図9:〔b〕〔f〕)。
【0122】
時刻t93以降においては、タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満となった状態が検出されるまで、所定の開弁期間Tvo毎に封鎖弁53の閉弁操作が行われる。
【0123】
時刻t94において、給油が一時的に停止されたとする(図9:〔b〕)。
時刻t95において、封鎖弁53の閉弁操作を行った際にタンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満であることが検出されたとすると、これに応じて封鎖弁53が閉弁状態に維持される(図9:〔e〕〔f〕)。
【0124】
時刻t96において、給油が再開されたとする(図9:〔b〕)。このとき、以下の処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の開弁」。
【0125】
時刻t96以降においては、タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満となった状態が検出されるまで、所定の開弁期間Tvox毎に封鎖弁53の閉弁操作が行われる。
【0126】
時刻t97において、給油が停止されたとする(図9:〔b〕)。
時刻t98において、封鎖弁53の閉弁操作を行った際にタンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満であることが検出されたとすると、これに応じて封鎖弁53が閉弁状態に維持される(図9:〔e〕〔f〕)。
【0127】
時刻t99おいて、リッド37が閉鎖されたとすると、これに応じて「給油制御」が終了される(図9:〔c〕)。
以上詳述したように、この第2の実施の形態にかかる密閉燃料タンクシステムの制御装置によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(7)の効果に加えて、さらに以下に列記するような効果が得られるようになる。
【0128】
(8)本実施の形態では、給油が停止されてからリッド37が閉鎖されるまでの間、給油が再開されたか否かについて判定するとともに、給油の再開が判定されたとき、封鎖弁53を開弁するようにしている。これにより、燃料の供給が一時的に停止された場合にあっても、給油作業を好適に継続することができるようになる。
【0129】
(9)本実施の形態では、給油が再開された後、封鎖弁53の一時的な閉弁に応じたタンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定するようにしている。これにより、給油の再開後においても、給油が停止されたときに封鎖弁53を的確に閉弁することができるようになる。
【0130】
なお、上記第2の実施の形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第2の実施の形態では、図8に例示した構成の「再給油判定処理」を行う構成としたが、同実施の形態にて例示した「再給油判定処理」に適宜の変更を加えることも可能である。要するに、以下の各処理を行う構成であれば、「再給油判定処理」の構成は適宜変更可能である。
[イ]給油が行われていないことを判定してから給油作業が完了するまでの間、タンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が再開されたか否かを判定する。
[ロ]給油が再開されたことを判定した後、封鎖弁53の瞬間的な閉弁操作に応じたタンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定する。
【0131】
・上記第2の実施の形態では、所定の上昇量△Ptxと所定の上昇量△Ptyとを異なる値に設定する構成としたが、所定の上昇量△Ptyを所定の上昇量△Ptxと同じ値に設定することもできる。
【0132】
・上記第2の実施の形態では、リッド37が閉鎖されたことをもって給油作業の完了を判定する構成としたが、例えば以下の[イ]及び[ロ]のいずれかに変更することもできる。
[イ]給油口キャップ38が給油口36へ取り付けられたことをもって給油作業の完了を判定する。
[ロ]リッドスイッチ40が「OFF」へ切り替えられたことをもって給油作業の完了を判定する。
【0133】
・要するに、上記にて例示したような給油作業の完了にかかる適宜の操作が行われたことをもって同作業の完了を判定する構成であれば、給油作業の完了の判定態様は上記実施の形態にて例示した構成に限られず適宜変更可能である。
【0134】
(第3の実施の形態)
本発明を具体化した第3の実施の形態について、図10〜図12を参照して説明する。
【0135】
本実施の形態では、前記実施の形態の密閉燃料タンクシステムと同様のシステムを搭載した車両(図1)を想定している。
ところで、「給油制御」においては、給油停止中であることが判定されるまでに行われる封鎖弁53の瞬間的な閉弁操作をより少なくすることが給油性の向上を図るうえで好ましいといえる。
【0136】
そこで、本実施の形態では、こうしたことを考慮して、前記「給油制御」(図3〜図5)を以下のように変更して行うようにしている。
〔給油制御〕
本制御は、以下の[a]〜[c]の処理により構成され、ECU7を通じて行われる。
[a]「基幹給油処理」(図10)
[b]「給油作業開始処理」(図4)
[c]「給油判定処理」(図5)
図10及び図11を参照して、「給油制御」について説明する。
【0137】
本制御は、給油を行うための条件が満たされたときに開始され、以下のステップS100〜S304の処理が行われた後、一旦終了される。
ステップS100〜S102までの処理は、前記第1の実施の形態と同様の態様をもって行われる。
【0138】
[ステップS200a]給油作業の開始時における耐圧タンク31内の燃料の残量(燃料量Qf)に基づいて、封鎖弁53の閉弁操作を開始するタイミング(所定の開放時間Troy)を設定する。なお、燃料量Qfは、タンク内に設けられたセンサを通じて検出することができる。
【0139】
図11に、燃料量Qfと所定の開放時間Troyとの関係を規定したマップの一例を示す。
所定の開放時間Troyは、燃料量Qfが少量となるほど大きな値に設定される。また、リッド37が開放されてから耐圧タンク31内への燃料の供給がある程度行われた状態となるまでに相当する時間として設定される。なお、所定の開放時間Troyは、所定の時間に相当する。
【0140】
[ステップS200]リッド37を開放してからの経過時間(リッド開放時間Tro)が燃料量Qfに基づいて設定された所定の開放時間Troy以上となったか否かを判定する。即ち、下記条件
Tro≧Troy
が満たされているか否かを判定する。
【0141】
リッド開放時間Troが所定の開放時間Troy未満のとき、所定の周期毎に上記判定処理を実行する。
リッド開放時間Troが所定の開放時間Troy以上のとき、ステップS300の処理へ移行する。
【0142】
ステップS300以降の処理は、前記第1の実施の形態と同様の態様をもって行われる。
次に、「給油制御」を通じて奏せられる作用効果について説明する。
【0143】
本制御では、燃料量Qfが多量となるほど所定の開放時間Troyを小さな値に設定するようにしている。
ちなみに、給油が開始されてから停止されるまでの時間は、基本的には燃料量Qfが多いときほど短くなる。
【0144】
そこで、上記態様をもって所定の開放時間Troyを設定することにより、封鎖弁53の閉弁操作がより給油停止時に近いときに開始されるため、同閉弁操作の実行回数が少なくされるようになる。
【0145】
次に、図12を参照して、「給油制御」による給油態様の一例を説明する。
時刻t121において、給油作業を行うための条件が満たされたとする(図12:〔a〕)。このとき、以下の各処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の開弁」。
〔c〕「リッド37の開放」。
また、燃料量Qfに応じて所定の開放時間Troyが設定される。
【0146】
時刻t122において、耐圧タンク31への燃料の供給が開始されたとする(図12:〔b〕)。
時刻t123において、リッド37を開放してからの経過時間(リッド開放時間Tro)が所定の時間Troyに達したとする(図12:〔d〕)。このとき、以下の処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の瞬間的な閉弁」。
【0147】
時刻t124において、耐圧タンク31への給油が停止されたとする(図12:〔b〕)。
時刻t125において、封鎖弁53の閉弁操作を行った際にタンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満であることが検出されたとすると、これに応じて封鎖弁53が閉弁状態に維持される(図12:〔e〕〔f〕)。
【0148】
以上詳述したように、この第3の実施の形態にかかる密閉燃料タンクシステムの制御装置によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(7)の効果に加えて、さらに以下に列記するような効果が得られるようになる。
【0149】
(10)本実施の形態では、燃料量Qfが少量となるほど所定の開放時間Troyを大きな値に設定するようにしている。これにより、封鎖弁53の閉弁操作の実行回数をより少なくすることができるようになる。
【0150】
(11)また、給油性をより向上させることができるようになる。
なお、上記第3の実施の形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
【0151】
・上記第3の実施の形態では、燃料量Qfと所定の開放時間Troyとの関係を図11に例示した関係に設定したが、燃料量Qfと所定の開放時間Troyとの関係は例示した関係に限られず適宜変更可能である。
【0152】
・上記第3の実施の形態では、図10に例示した構成の「基幹給油処理」を行う構成としたが、各実施の形態にて例示した「基幹給油処理」に適宜の変更を加えることも可能である。
【0153】
・上記第3の実施の形態を前記第2の実施の形態に適用することも可能である。即ち、「所定の開放時間Troyを燃料量Qfに基づいて設定する処理」と「再給油判定処理」(図8)とをあわせて行うこともできる。
【0154】
(第4の実施の形態)
本発明を具体化した第4の実施の形態について、図13〜図15を参照して説明する。
【0155】
本実施の形態は、前記第3の実施の形態と同様に、閉弁操作の実行回数の低減を図るようにしている。なお、密閉燃料タンクシステムをはじめとした車両の構成は、前記第1の実施の形態(図1)と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0156】
以下、本実施の形態の「給油制御」について説明する。
〔給油制御〕
本制御は、以下の[a]〜[c]の処理により構成され、ECU7を通じて行われる。
[a]「基幹給油処理」(図3)
[b]「給油作業開始処理」(図4)
[c]「給油判定処理」(図5及び図13)
図13を参照して、「給油制御」について説明する。
【0157】
本制御は、給油を行うための条件が満たされたときに開始され、以下のステップS100〜S304の処理が行われた後、一旦終了される。
ステップS100〜S302までの処理は、前記第1の実施の形態と同様の態様をもって行われる。
【0158】
[ステップS303a]リッド37を開放してからの経過時間(リッド開放時間Tro)に基づいて、封鎖弁53の瞬間的な閉弁操作を実行するための時間間隔(所定の開弁期間Tvoy)を設定する。
【0159】
図14に、リッド開放時間Troと所定の開弁期間Tvoyとの関係を設定したマップの一例を示す。
所定の開弁期間Tvoyは、リッド開放時間Troが長くなるほど小さな値に設定される。また、封鎖弁53の閉弁操作を同所定の開弁期間Tvoyで行った場合において給油に支障をきたさない値に設定される。なお、所定の開弁期間Tvoyは、所定の実行期間に相当する。
【0160】
[ステップS303]封鎖弁53の閉弁操作後における同封鎖弁53の開弁期間Tvoがリッド開放時間Troに基づいて設定された所定の開弁期間Tvoy以上であるか否かを判定する。即ち、下記条件
Tvo≧Tvoy
が満たされているか否かを判定する。
【0161】
開弁期間Tvoが所定の開弁期間Tvox未満のとき、ステップS303aの処理へ移行し、同ステップS303a以降の処理を再度実行する。
開弁期間Tvoが所定の開弁期間Tvox以上のとき、ステップS301の処理(図5)へ移行し、同ステップS301以降の処理を再度実行する。
【0162】
ステップS304以降の処理は、前記第1の実施の形態と同様の態様をもって行われる。
次に、「給油制御」を通じて奏せられる作用効果について説明する。
【0163】
本制御では、リッド開放時間Troが長くなるほど所定の開弁期間Tvoyを小さな値に設定するようにしている。
ちなみに、通常の給油作業においては、燃料の供給が行われた時間がリッド開放時間Troに応じて長くなる。即ち、リッド開放時間Troが長くなるにつれ給油が停止される可能性が高くなる。
【0164】
そこで、上記態様をもって所定の開弁期間Tvoyを設定することにより、リッド開放時間Troが短いとき、即ち給油が停止される可能性が低いときにおける封鎖弁53の閉弁操作の実行回数が少なくされる。これにより、給油停止中であることが判定されるまでの閉弁操作の実行回数が少なくされるようになる。
【0165】
次に、図15を参照して、「給油制御」による給油態様の一例を説明する。
時刻t151において、給油作業を行うための条件が満たされたとする(図15:〔a〕)。このとき、以下の各処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の開弁」。
〔c〕「リッド37の開放」。
【0166】
時刻t152において、耐圧タンク31への燃料の供給が開始されたとする(図15:〔b〕)。
時刻t153において、リッド37を開放してからの経過時間(リッド開放時間Tro)が所定の時間Troyに達したとする(図15:〔d〕)。このとき、以下の処理が行われる。
〔e〕「封鎖弁53の瞬間的な閉弁」。
【0167】
時刻t153以降においては、タンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満となった状態が検出されるまで、リッド開放時間Troに基づいて所定の開弁期間Tvoyが設定されるとともに、設定された期間毎に封鎖弁53の閉弁操作が行われる。なお、所定の開弁期間Tvoyは、リッド開放時間Troの増加に応じて短く設定される。
【0168】
時刻t154において、耐圧タンク31への給油が停止されたとする(図15:〔b〕)。
時刻t155において、封鎖弁53の閉弁操作を行った際にタンク圧力上昇量△Ptが所定の上昇量△Ptx未満であることが検出されたとすると、これに応じて封鎖弁53が閉弁状態に維持される(図15:〔e〕〔f〕)。
【0169】
以上詳述したように、この第4の実施の形態にかかる密閉燃料タンクシステムの制御装置によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)〜(7)の効果に加えて、さらに以下に列記するような効果が得られるようになる。
【0170】
(12)本実施の形態では、リッド開放時間Troが長くなるほど所定の開弁期間Tvoyを小さな値に設定するようにしている。これにより、封鎖弁53の閉弁操作の実行回数をより少なくすることができるようになる。
【0171】
なお、上記第4の実施の形態は、これを適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第4の実施の形態では、リッド開放時間Troと所定の開弁期間Tvoyとの関係を図14に例示した関係に設定したが、リッド開放時間Troと所定の開弁期間Tvoyとの関係は上記実施の形態にて例示した関係に限られず適宜変更可能である。
【0172】
・上記第4の実施の形態では、図13に例示した構成の「給油判定処理」を行う構成としたが、各実施の形態にて例示した「給油判定処理」に適宜の変更を加えることも可能である。
【0173】
・上記第4の実施の形態を前記第2の実施の形態に適用することも可能である。即ち、「所定の開弁期間Tvoyをリッド開放時間Troに基づいて設定する処理」と「再給油判定処理」(図8)とをあわせて行うこともできる。
【0174】
・上記第4の実施の形態を前記第3の実施の形態に適用することも可能である。即ち、「所定の開弁期間Tvoyをリッド開放時間Troに基づいて設定する処理」と「所定の開放時間Troyを燃料量Qfに基づいて設定する処理」とをあわせて行うこともできる。
【0175】
・また、この変更した実施の形態を前記第2の実施の形態に適用することも可能である。即ち、「所定の開弁期間Tvoyをリッド開放時間Troに基づいて設定する処理」と、「所定の開放時間Troyを燃料量Qfに基づいて設定する処理」と、「再給油判定処理」(図8)とをあわせて行うこともできる。
【0176】
(その他の実施の形態)
その他、上記各実施の形態に共通して変更することが可能な要素を以下に列挙する。
【0177】
・上記各実施の形態では、給油を行うための条件として、
[イ]リッドスイッチ40が「ON」へ切り替えられた。
[ロ]車両が停止している。
上記[イ]及び[ロ]の条件を採用したが、給油を行うための条件はこれら各条件に限られず適宜の条件を採用することができる。
【0178】
・上記各実施の形態では、給油作業を行うための条件が満たされたことに基づいて、リッド37を開放するとともに封鎖弁53を開弁する構成としたが、リッド37の開放操作と封鎖弁53の開弁操作とをそれぞれ異なるタイミングで実行することもできる。
【0179】
・上記各実施の形態では、「給油制御」において、リッド37が開放されてからの時間が所定の開放時間Trox以上となったときに封鎖弁53の閉弁操作を開始する構成としたが、例えば以下の[イ]〜[ハ]のいずれかに変更することもできる。
[イ]給油口キャップ38が給油口36から取り外されてからの経過時間が所定の判定値以上となったときに封鎖弁53の閉弁操作を開始する。
[ロ]封鎖弁53が開弁されてから(ステップS102)の経過時間が所定の判定値以上となったときに封鎖弁53の閉弁操作を開始する。
[ハ]リッドスイッチ40が「ON」に切り替えられてからの経過時間が所定の判定値以上となったときに封鎖弁53の閉弁操作を開始する。
【0180】
・要するに、給油作業が開始されてからの経過時間が所定の時間以上となったときに封鎖弁53の閉弁操作を開始する構成であれば、同閉弁操作の開始タイミングの設定態様は適宜変更可能である。また、上記にて例示したような給油作業の開始にかかる適宜の操作が行われたことをもって同作業の開始を判定する構成であれば、給油作業の開始の判定態様は上記実施の形態にて例示した構成に限られず適宜の構成を採用することができる。
【0181】
・上記各実施の形態では、図3(図7、図10)に例示した構成の「基幹給油処理」を行う構成としたが、各実施の形態にて例示した「基幹給油処理」に適宜の変更を加えることも可能である。
【0182】
・上記各実施の形態では、図4に例示した構成の「給油作業開始処理」を行う構成としたが、各実施の形態にて例示した「給油作業開始処理」に適宜の変更を加えることも可能である。
【0183】
・上記各実施の形態では、図5に例示した構成の「給油判定処理」を行う構成としたが、各実施の形態にて例示した「給油判定処理」に適宜の変更を加えることも可能である。
【0184】
・上記各実施の形態では、「給油判定処理」を通じて給油が行われているか否かを判定する構成としたが、同処理における判定態様は各実施の形態にて例示した構成に限られず適宜変更可能である。要するに、給油作業が開始された後、封鎖弁53を一時的に閉弁し、この閉弁操作に応じたタンク圧力Ptの変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定する構成であれば、「給油判定処理」としては任意の構成を採用することができる。
【0185】
・上記各実施の形態では、封鎖弁53として開閉式の電磁弁を採用したが、他に例えば、連続的な開度調整が可能な電磁弁を採用することもできる。要するに、ベーパ通路52を少なくとも開放/閉鎖のいずれかに選択的に切り替えることができる構成であれば、封鎖弁53としては適宜の構成の制御弁を採用することができる。
【0186】
・上記各実施の形態では、外気制御弁55として開閉式の電磁弁を採用したが、こうした構成の電磁弁に限られず適宜の弁を外気制御弁55として採用することができる。
【0187】
・上記各実施の形態では、パージ制御弁57として開閉式の電磁弁を採用したが、こうした構成の電磁弁に限られず適宜の構成の弁をパージ制御弁57として採用することができる。
【0188】
・上記各実施の形態では、アクチュエータを通じて駆動する電動式のリッド37を想定したが、機械式のリッドを採用することもできる。なお、こうした構成を採用する場合には、センサを通じてリッドの開放が検出される。
【0189】
・上記各実施の形態では、図1に例示した構成のベーパ処理装置5を想定したが、ベーパ処理装置5の構成は各実施の形態にて例示した構成に限られず適宜の構成を採用することができる。
【0190】
・上記各実施の形態では、図1に例示した構成の密閉燃料タンクシステムを想定したが、密閉燃料タンクシステムの構成は各実施の形態にて例示した構成に限られず適宜の構成を採用することができる。要するに、
[イ]「燃料を密閉状態で貯留する燃料タンク」
[ロ]「ベーパを吸着するキャニスタ」
[ハ]「燃料タンクとキャニスタとを接続するベーパ通路」
[ニ]「ベーパ通路を少なくとも開放/閉鎖のいずれかに選択的に切り替え可能な制御弁」
これら各要素を備えた構成であれば、密閉燃料タンクシステムとしては適宜の構成を採用することが可能である。
【0191】
・上記各実施の形態では、車両に搭載される密閉燃料タンクシステムを想定して本発明を具体化したが、本発明は、車両用の密閉燃料タンクシステムに限られず適宜の輸送手段の密閉燃料タンクシステムに適用することができる。こうした構成を採用した場合にも、上記各実施の形態の作用効果に準じた作用効果が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる密閉燃料タンクシステムを具体化した第1の実施の形態について、密閉燃料タンクシステムの装置全体の構成を模式的に示す略図。
【図2】給油中及び給油停止中におけるタンク圧力の変動傾向を示す図。
【図3】同実施の形態において「給油制御」の一環として行われる「基幹給油処理」を示すフローチャート。
【図4】同実施の形態において「給油制御」の一環として行われる「給油作業開始処理」を示すフローチャート。
【図5】同実施の形態において「給油制御」の一環として行われる「給油判定処理」を示すフローチャート。
【図6】同実施の形態の「給油制御」による給油態様の一例を示すタイミングチャート。
【図7】本発明にかかる密閉燃料タンクシステムを具体化した第2の実施の形態について、同実施の形態において「給油制御」の一環として行われる「基幹給油処理」を示すフローチャート。
【図8】同実施の形態において「給油制御」の一環として行われる「再給油判定処理」を示すフローチャート。
【図9】同実施の形態の「給油制御」による給油態様の一例を示すタイミングチャート。
【図10】本発明にかかる密閉燃料タンクシステムを具体化した第3の実施の形態について、同実施の形態において「給油制御」の一環として行われる「基幹給油処理」を示すフローチャート。
【図11】燃料量と所定の開放時間との設定態様について、その一例を示すグラフ。
【図12】同実施の形態の「給油制御」による給油態様の一例を示すタイミングチャート。
【図13】本発明にかかる密閉燃料タンクシステムを具体化した第4の実施の形態について、同実施の形態において「給油制御」の一環として行われる「給油判定処理」を示すフローチャート。
【図14】リッド開放時間と所定の開弁期間との設定態様について、その一例を示すグラフ。
【図15】同実施の形態の「給油制御」による給油態様の一例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1…エンジン、11…エンジン本体、12…吸気通路、13…スロットルバルブ、14…エアクリーナ、3…燃料供給装置、31…耐圧タンク、32…フューエルポンプ、33…燃料供給通路、34…給油管、34a…連通管、35…フューエルインレットボックス、36…給油口、37…リッド、38…給油口キャップ、39…リッドアクチュエータ、40…リッドスイッチ、5…ベーパ処理装置、51…キャニスタ、52…ベーパ通路、53…封鎖弁、54…外気導入通路、55…外気制御弁、56…パージ通路、57…パージ制御弁、7…電子制御装置(ECU)、S1…エンジン水温センサ、S2…タンク圧力センサ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a control device for a sealed fuel tank system that performs control related to refueling a sealed fuel tank.
[0002]
[Prior art]
In general, a vehicle that supplies volatile fuel such as gasoline to an engine is equipped with a sealed fuel tank system for the purpose of avoiding leakage of vaporized fuel (vapor) into the atmosphere.
[0003]
This sealed fuel tank system generally includes a fuel tank that stores fuel in a sealed state, and a vapor processing device that discharges (purges) vapor generated in the fuel tank to the intake passage of the engine.
[0004]
As a vapor processing apparatus, a canister system having a control valve for switching opening / closing of the passage to a vapor passage connecting the fuel tank and the canister is widely used.
[0005]
In the sealed fuel tank system having such a configuration, basically, while maintaining the control valve in the closed state to ensure the sealed state of the fuel tank, the pressure in the fuel tank (tank pressure) is equal to or higher than a predetermined value. Is detected, the control valve is opened to allow the air containing vapor to flow out of the fuel tank.
[0006]
In order to avoid an excessive increase in tank pressure during refueling, the control valve is opened prior to refueling.
Therefore, in the conventional sealed fuel tank system, in order to close the control valve after completion of refueling, processing for determining completion of refueling is performed.
[0007]
As a sealed fuel tank system that performs such determination processing, for example, an apparatus described in
The device opens the control valve when it is determined that refueling has started, and then completes refueling based on the change in the pressure in the fuel tank detected through the sensor exceeding a predetermined determination value. Judgment is made.
[0008]
In addition, as a prior art document concerning this invention, the
[0009]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2003-13808
[Patent Document 2]
JP 2001-206081 A
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when the control valve is in the valve open state, the detected change value of the tank pressure shows a relatively slow fluctuation tendency. On the other hand, the predetermined determination value used when determining the completion of refueling must be set to a larger value including excess in consideration of disturbance and noise.
[0011]
For these reasons, there is a concern about the following when the refueling completion determination is performed in the manner described in
That is, it is difficult to obtain sufficient determination accuracy because the determination of the completion of refueling is performed based on the comparison between the change value of the slowly changing tank pressure and a predetermined determination value set large in advance.
[0012]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object thereof is to provide a control device for a sealed fuel tank system that can accurately determine whether or not refueling is being performed. .
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In the following, means for achieving the above object and its effects are described.
According to a first aspect of the present invention, a fuel tank that stores fuel, a canister that adsorbs vaporized fuel in the fuel tank, a vapor passage that connects the fuel tank and the canister, and the vapor passage are selectively used. Applied to a sealed fuel tank system having a control valve that opens and closes, and ensures the sealed state of the fuel tank through the closing of the control valve, while the sealed valve opens the control valve with the start of refueling work In the control device of the fuel tank system, whether the control valve is temporarily closed after the refueling operation is started, and refueling is performed based on the pressure change in the fuel tank according to the valve closing operation. The gist is that a control means for determining whether or not is provided.
[0014]
According to the above configuration, after the refueling operation is started, the control valve is temporarily closed, and whether or not refueling is performed based on the pressure change in the fuel tank according to the valve closing operation. Is determined. By the way, when the control valve is closed during refueling (when the fuel is being supplied into the fuel tank), the gas containing vapor is sent to the canister by sealing the fuel tank. Since it is not released, the pressure in the fuel tank rises in response to the closing operation of the control valve. On the other hand, when refueling is stopped (when fuel is not being supplied into the fuel tank), the pressure in the fuel tank and the pressure in the canister are in an almost equilibrium state. Even if the valve closing operation is performed, the pressure in the fuel tank is not affected by the valve closing operation (or the influence degree of the valve closing operation is extremely small compared to that during refueling). Thus, since the change in pressure in the fuel tank due to the closing operation of the control valve is greatly different between the time of refueling and the stop of refueling, based on the pressure change in the fuel tank according to the closing operation of the control valve, By determining whether or not refueling is being performed, the determination can be performed accurately.
[0015]
According to a second aspect of the present invention, there is provided the control device for the sealed fuel tank system according to the first aspect, wherein the control means supplies fuel based on the fact that the amount of increase in pressure in the fuel tank is less than a predetermined amount of increase. The gist is to determine that is not performed.
[0016]
According to the above configuration, it is determined that the fuel supply is not performed based on the increase in the pressure in the fuel tank being less than the predetermined increase. The predetermined increase amount is set sufficiently larger than the increase amount of the pressure in the fuel tank when the control valve closing operation is performed while the fuel supply is stopped. As a result, it is possible to more accurately determine whether or not refueling is being performed based on the pressure change in the fuel tank in response to the valve closing operation of the control valve.
[0017]
The gist of a third aspect of the present invention is that in the control device for the sealed fuel tank system according to the first or second aspect, the control means performs the valve closing operation of the control valve every predetermined execution period.
[0018]
According to the said structure, operation which closes a control valve temporarily is performed for every predetermined | prescribed execution period. Thereby, since the change of the pressure in the fuel tank according to the valve closing operation of the control valve is periodically detected, a more accurate determination result can be obtained.
[0019]
According to a fourth aspect of the present invention, in the control device for a sealed fuel tank system according to the third aspect, the control means is configured to control the control valve when the elapsed time from the start of the fueling operation becomes a predetermined time or more. The gist is to start the valve closing operation.
[0020]
According to the above configuration, when the elapsed time from the start of the refueling operation becomes a predetermined time or more, the valve closing operation of the control valve is started. Note that the predetermined time is set to a time corresponding to a state in which refueling is performed to some extent. As a result, the number of executions of the control valve closing operation can be minimized.
[0021]
According to a fifth aspect of the present invention, in the control device for the sealed fuel tank system according to the fourth aspect, the control means is configured to perform the predetermined time according to a remaining amount of fuel in the fuel tank at the start of the fueling operation. The gist is to variably set.
[0022]
According to the above configuration, the predetermined time is variably set according to the remaining amount of fuel in the fuel tank at the start of the refueling operation. By adopting such a configuration, it becomes possible to start the valve closing operation of the control valve when it is close to the time when the fuel supply is stopped, so that the number of executions of the valve closing operation can be reduced.
[0023]
According to a sixth aspect of the present invention, in the control device for a sealed fuel tank system according to any one of the third to fifth aspects, the control means is configured to perform the predetermined operation according to an elapsed time after the fueling operation is started. The gist is to variably set the execution period.
[0024]
According to the above configuration, the predetermined execution period is variably set according to the elapsed time after the refueling operation is started. By adopting such a configuration, it is possible to set the execution interval of the valve closing operation of the control valve according to the possibility that the refueling is stopped, so that the number of executions of the valve closing operation can be reduced. become able to.
[0025]
A seventh aspect of the present invention is the control apparatus for a sealed fuel tank system according to any one of the first to sixth aspects, wherein the control means closes the control valve after determining that no fuel is being supplied. The gist is to maintain the valve state.
[0026]
According to the above configuration, the control valve is maintained in the closed state after it is determined that the fuel supply is not performed. As a result, the control valve can be quickly closed when refueling is stopped.
[0027]
According to an eighth aspect of the present invention, in the control device for a sealed fuel tank system according to any one of the first to seventh aspects, the period for temporarily closing the control valve is obstructed to the refueling work by the valve closing operation. The gist is that the period was set so as not to cause any problems.
[0028]
According to the above configuration, the period for temporarily closing the control valve is set to a period that does not hinder the refueling operation (a period that does not cause unnecessary refueling stop or fuel blowback). Thereby, it becomes possible to determine whether or not refueling is being performed while maintaining a suitable refueling state.
[0029]
A ninth aspect of the present invention is the control apparatus for a sealed fuel tank system according to any one of the first to eighth aspects, wherein the control means determines that refueling is not being performed and completes the refueling operation. Until then, the gist is to determine whether or not refueling has been resumed based on the pressure change in the fuel tank.
[0030]
According to the above configuration, it is determined whether or not refueling has been resumed based on the pressure change in the fuel tank from when it is determined that refueling is not performed until the refueling operation is completed. By adopting such a configuration, it becomes possible to reduce the pressure in the fuel tank through the opening of the control valve when refueling is resumed, so that refueling can be suitably continued.
[0031]
According to a tenth aspect of the present invention, in the control device for a sealed fuel tank system according to the ninth aspect, the control means temporarily closes the control valve after determining that refueling has been resumed. The gist is to determine whether or not refueling is being performed based on a change in pressure in the fuel tank in response to a valve closing operation.
[0032]
According to the above configuration, after the resumption of refueling is determined, whether the control valve is temporarily closed and whether refueling is performed based on the pressure change in the fuel tank according to the valve closing operation. It is determined whether or not. Thereby, it becomes possible to accurately determine whether or not refueling is performed after resumption of refueling.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0034]
FIG. 1 schematically shows the configuration of a vehicle equipped with a sealed fuel tank system.
The vehicle according to the present embodiment includes the following elements [a] to [d].
[A] An
[B] A
[C] A vapor processing device 5 for discharging (purging) the evaporated fuel (vapor) generated in the
[D] An electronic control unit (ECU) 7 that comprehensively controls the vehicle including the
[0035]
[Engine configuration]
Each element constituting the
The
[0036]
The
The
[0037]
The
[Configuration of fuel supply system]
Each element constituting the
[0038]
The
The
[0039]
The
The
[0040]
The
The
[0041]
The
The
[0042]
The
The lid switch 40 can be switched “ON / OFF” through the operation of the driver or the like.
[0043]
The ECU 7 opens the
[0044]
[Configuration of vapor processing equipment]
Each element which comprises the vapor processing apparatus 5 is demonstrated.
The
[0045]
The
The blocking
[0046]
The outside
The outside
[0047]
The
The
[0048]
The sealed fuel tank system of the present embodiment includes a
[0049]
[Configuration of detection system]
Each sensor constituting the vehicle detection system will be described. Data detected through the following sensors is input to the ECU 7.
[0050]
The engine water temperature sensor S1 detects the temperature of the cooling water of the engine body 11 (engine water temperature THw).
The tank pressure sensor S2 detects the pressure in the pressure tank 31 (tank pressure Pt).
[0051]
[Purging mode of vapor processing apparatus]
A vapor processing mode by the vapor processing apparatus 5 will be described.
When the tank pressure Pt becomes equal to or higher than a predetermined pressure due to the vaporization of the fuel in the
[0052]
As a result, the air containing the vapor in the
The vapor flowing into the
[0053]
When a predetermined condition (for example, the engine water temperature THw is equal to or higher than the predetermined temperature) is satisfied after the inflow of air including vapor into the
[0054]
As a result, the air containing the vapor in the
Further, the outside
[0055]
As a result, outside air flows into the
The vapor adsorbed in the
[0056]
[Fueling aspect of sealed fuel tank system]
A basic fueling mode in the sealed fuel tank system will be described.
When the lid switch 40 is switched to “ON” at the time of refueling, the
[0057]
After the
In this way, in the sealed fuel tank system, the sealing
[0058]
Therefore, in the present embodiment, in consideration of the above, the fuel supply mode of the sealed fuel tank system is controlled through “fuel supply control” described below.
Here, prior to the description of “oil supply control”, a determination method for determining whether or not oil supply is being performed will be described.
[0059]
[Lubrication judgment method]
In the “oil supply control” of the present embodiment, after the oil supply operation is started, an operation of temporarily closing the closing valve 53 (closing the closing
[0060]
According to this determination mode, it is possible to accurately determine whether or not refueling is performed for the following reason.
When the closing
[0061]
An example of the variation tendency of the tank pressure Pt is shown in FIG.
As shown in FIG. 2 (a), during the refueling, the
[0062]
On the other hand, when refueling is stopped (when fuel is not supplied to the pressure tank 31), the pressure in the
[0063]
An example of the variation tendency of the tank pressure Pt is shown in FIG.
As shown in FIG. 2B, the tank pressure Pt shows a substantially constant value even when the closing
[0064]
As described above, the change in the tank pressure Pt due to the instantaneous closing of the closing
[0065]
Hereinafter, “oil supply control” that performs overall control related to oil supply to the
(Lubrication control)
This control is configured by the following processes [a] to [c] and is performed through the ECU 7.
[A] "Core refueling treatment" (Figure 3)
[B] “Refueling work start process” (FIG. 4)
[C] “Oil supply determination process” (FIG. 5)
The “oil supply control” will be described with reference to FIGS.
[0066]
This control is started when the conditions for performing the refueling operation are satisfied, and after the processes of the following steps S100 to S304 are performed, the control is temporarily ended. Note that the following conditions are adopted as conditions for refueling.
[A] The lid switch 40 is switched to “ON”.
[B] The vehicle is stopped.
[0067]
[Step S100] “Refueling work start processing” for starting the refueling work is executed.
[Step S101] The blocking
[0068]
[Step S102] The
After completing the process of step S102, the process returns to the “main oil supply process”.
[Step S200] It is determined whether or not the elapsed time (lid opening time Tro) after opening the
Tro ≧ Trox
It is determined whether or not is satisfied.
[0069]
The predetermined opening time Trox is set as a time corresponding to the time when the fuel is supplied to the
[0070]
When the lid opening time Tro is less than the predetermined opening time Trox, the above determination process is executed every predetermined period.
When the lid opening time Tro is equal to or longer than the predetermined opening time Trox, the process proceeds to step S300.
[0071]
[Step S300] “Refueling determination processing” for determining whether or not refueling is being performed is executed.
[Step S301] The blocking
[0072]
The predetermined minute period ΔTvc is set to an appropriate value within a range that does not impede refueling when the blocking
[0073]
[Step S302] It is determined whether or not the increase amount of the tank pressure Pt (tank pressure increase amount ΔPt) according to the closing operation of the blocking
ΔPt ≧ ΔPtx
It is determined whether or not is satisfied. This determination process is performed based on the detection data of the tank pressure sensor S2.
[0074]
The predetermined increase amount ΔPtx is used as a threshold value for determining whether or not the tank pressure increase amount ΔPt corresponding to the closing operation of the blocking
[0075]
When the tank pressure increase amount ΔPt is equal to or greater than the predetermined increase amount ΔPtx, it is determined that refueling is being performed. On the other hand, when the tank pressure increase amount ΔPt is less than the predetermined increase amount ΔPtx, refueling is performed. It is determined as an unbroken state.
[0076]
When the tank pressure increase amount ΔPt is equal to or greater than the predetermined increase amount ΔPtx, the process proceeds to step S303.
[Step S303] It is determined whether or not the valve opening period Tvo of the blocking
Tvo ≧ Tvox
It is determined whether or not is satisfied.
[0077]
The predetermined valve opening period Tvox corresponds to a time interval for performing an instantaneous valve closing operation of the
[0078]
When the valve opening period Tvo is less than the predetermined valve opening period Tvox, the above determination process is executed every predetermined period.
When the valve opening period Tvo is equal to or longer than the predetermined valve opening period Tvox, the process proceeds to step S301, and the processes after step S301 are executed again.
[0079]
When it is determined in step S302 that the tank pressure increase ΔPt is less than the predetermined increase ΔPtx, the process proceeds to step S304.
[0080]
[Step S304] The blocking
After completing the process of step S304, the process returns to the “main oil supply process”. After returning, the “oil supply control” is terminated together with the “core oil supply process”.
[0081]
Thus, according to “oil supply control”, the closing
[0082]
Next, the operational effects achieved through “oil supply control” will be described.
In this control, after the refueling operation is started, an operation for instantaneously closing the blocking
[0083]
In this way, it is determined whether or not refueling is performed based on the change in the tank pressure Pt that causes a clear difference between refueling and when refueling is stopped by opening and closing the sealing
[0084]
In this control, when it is detected that the refueling is stopped through the above processing, the
As a result, the amount of electric power consumed to open the closing
[0085]
Further, since the
[0086]
In this control, the closing
[0087]
In this control, when the elapsed time after opening the
Thereby, the valve closing operation of the blocking
[0088]
Next, with reference to FIG. 6, an example of an oil supply mode by “oil supply control” will be described.
It is assumed that the condition for performing the refueling operation is satisfied at time t61 (FIG. 6: [a]). At this time, the following processing is performed.
[E] “Opening of the blocking
[C] “
[0089]
As a result, the gas containing the vapor staying in the pressure-
It is assumed that fuel supply to the
[0090]
At this time, the tank pressure Pt rises due to the inflow of fuel into the
Assume that at time t63, the elapsed time (lid opening time Tro) after opening the
[E] “Momentary closing of the closing
[0091]
Thereby, since the pressure-
[0092]
After time t63, the closing operation of the closing
[0093]
It is assumed that refueling is stopped at time t64 (FIG. 6: [b]).
If it is detected at time t65 that the tank pressure increase ΔPt is less than the predetermined increase ΔPtx when the closing
[0094]
As described above in detail, according to the control device for the sealed fuel tank system according to the first embodiment, the excellent effects listed below can be obtained.
(1) In the present embodiment, after the refueling operation is started, the closing operation of the blocking
[0095]
(2) Further, when the refueling is stopped, the blocking
(3) Further, it becomes possible to avoid fuel blowback and unnecessary refueling stop caused by closing the closing
[0096]
(4) In the present embodiment, the closing
[0097]
(5) In addition, the amount of vapor flowing into the
(6) In the present embodiment, in the “oil supply determination process”, the blocking
[0098]
(7) In this embodiment, when the elapsed time after opening the
[0099]
Note that the first embodiment can be implemented as, for example, the following form, which is appropriately changed.
In the first embodiment, the predetermined opening time Trox is set as a time corresponding to the state in which the fuel is supplied to the
[0100]
(Second Embodiment)
A second embodiment embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
[0101]
In this embodiment, a vehicle (FIG. 1) equipped with a system similar to the sealed fuel tank system of the above embodiment is assumed.
By the way, in the refueling operation, the fuel supply may be performed in such a manner that after the fuel supply into the
[0102]
Therefore, in the present embodiment, in consideration of the above, the “oil supply control” (FIGS. 3 to 5) is changed as follows.
(Lubrication control)
This control is configured by the following processes [a] to [d], and is performed through the ECU 7.
[A] “Core refueling treatment” (FIG. 7)
[B] “Refueling work start process” (FIG. 4)
[C] “Oil supply determination process” (FIG. 5)
[D] “Refueling determination process” (FIG. 8)
The “oil supply control” will be described with reference to FIGS. 7 and 8.
[0103]
This control is started when the conditions for performing the refueling operation are satisfied, and after the processing of the following steps S100 to S406 is performed, it is temporarily terminated.
The processing from steps S100 to S304 is performed in the same manner as in the first embodiment.
[0104]
[Step S400] A “refueling determination process” for determining whether or not refueling is temporarily stopped and restarted is executed.
[Step S401] It is determined whether or not the
[0105]
When the
[Step S402] It is determined whether or not the increase amount of the tank pressure Pt (tank pressure increase amount ΔPt) is equal to or greater than a predetermined increase amount ΔPty. That is, the following conditions
ΔPt ≧ ΔPty
It is determined whether or not is satisfied.
[0106]
The predetermined increase amount ΔPty is set as a threshold value for determining whether or not the tank pressure increase amount ΔPt corresponds to the pressure increase amount at the start of refueling. Further, the predetermined amount of increase ΔPtx is set to a different value and used as a preset value.
[0107]
When the tank pressure increase amount ΔPt is equal to or greater than the predetermined increase amount ΔPty, it is determined that refueling has been resumed. On the other hand, when the tank pressure increase amount ΔPt is less than the predetermined increase amount ΔPty, refueling is stopped. It is determined as a state.
[0108]
When the tank pressure increase amount ΔPt is equal to or greater than the predetermined increase amount ΔPty, the process proceeds to step S403.
When the tank pressure increase amount ΔPt is less than the predetermined increase amount ΔPty, the process of step S401 is executed again.
[0109]
[Step S403] The blocking
In the processing of steps S401 to S403, it is determined whether or not the refueling has been resumed after the refueling is stopped until the
[0110]
[Step S404] It is determined whether or not the valve opening period Tvo of the blocking
Tvo ≧ Tvox
It is determined whether or not is satisfied.
[0111]
When the valve opening period Tvo is less than the predetermined valve opening period Tvox, the above determination process is executed every predetermined period.
When the valve opening period Tvo is equal to or longer than the predetermined valve opening period Tvox, the process proceeds to step S405.
[0112]
[Step S405] The blocking
[Step S406] It is determined whether or not the increase amount of the tank pressure Pt (tank pressure increase amount ΔPt) corresponding to the closing operation of the blocking
ΔPt ≧ ΔPtx
It is determined whether or not is satisfied.
[0113]
When the tank pressure increase amount ΔPt is equal to or greater than the predetermined increase amount ΔPtx (during refueling), the process of step S404 is executed again.
When the tank pressure increase amount ΔPt is less than the predetermined increase amount ΔPtx (while refueling is stopped), the process proceeds to step S407.
[0114]
[Step S407] The blocking
In the processing of steps S404 to S407, it is determined whether or not refueling is performed based on the change in the tank pressure Pt according to the temporary closing of the closing
[0115]
When it is determined through the determination process in step S401 that the
[0116]
Next, the operational effects achieved through “oil supply control” will be described.
In this control, it is determined whether or not refueling has been resumed after the refueling is stopped until the
[0117]
Thereby, even when the supply of fuel into the
In this control, after refueling is resumed, when it is determined that refueling is not being performed based on a change in the tank pressure Pt according to the temporary closing of the closing
[0118]
Thereby, when refueling is stopped, the closing
Next, with reference to FIG. 9, an example of an oil supply mode by “oil supply control” will be described.
[0119]
It is assumed that the condition for performing the refueling operation is satisfied at time t91 (FIG. 9: [a]). At this time, the following processing is performed.
[E] “Opening of the blocking
[C] “
[0120]
It is assumed that supply of fuel to the
Assume that the elapsed time (lid opening time Tro) after opening the
[E] “Momentary closing of the closing
[0121]
Thereby, since the pressure-
[0122]
After time t93, the closing operation of the closing
[0123]
It is assumed that refueling is temporarily stopped at time t94 (FIG. 9: [b]).
If it is detected at time t95 that the tank pressure increase ΔPt is less than the predetermined increase ΔPtx when the closing
[0124]
It is assumed that refueling is resumed at time t96 (FIG. 9: [b]). At this time, the following processing is performed.
[E] “Opening of the blocking
[0125]
After time t96, the closing operation of the closing
[0126]
It is assumed that refueling is stopped at time t97 (FIG. 9: [b]).
If it is detected that the tank pressure increase amount ΔPt is less than the predetermined increase amount ΔPtx when the closing
[0127]
If the
As described above in detail, according to the control device for the sealed fuel tank system according to the second embodiment, in addition to the effects (1) to (7) according to the first embodiment, Furthermore, the effects listed below can be obtained.
[0128]
(8) In the present embodiment, it is determined whether or not the refueling has been resumed until the
[0129]
(9) In the present embodiment, after the refueling is resumed, it is determined whether or not the refueling is performed based on the change in the tank pressure Pt according to the temporary closing of the closing
[0130]
In addition, the said 2nd Embodiment can also be implemented as the following forms which changed this suitably, for example.
In the second embodiment, the “refueling determination process” having the configuration illustrated in FIG. 8 is performed. However, the “refueling determination process” illustrated in the same embodiment is appropriately changed. It is also possible. In short, as long as the following processes are performed, the configuration of the “refueling determination process” can be changed as appropriate.
[A] It is determined whether or not refueling has been resumed based on the change in the tank pressure Pt from when it is determined that refueling is not performed until the refueling operation is completed.
[B] After determining that the refueling has been resumed, it is determined whether or not the refueling is being performed based on the change in the tank pressure Pt according to the instantaneous valve closing operation of the blocking
[0131]
In the second embodiment, the predetermined increase amount ΔPtx and the predetermined increase amount ΔPty are set to different values, but the predetermined increase amount ΔPty is the same as the predetermined increase amount ΔPtx. It can also be set to a value.
[0132]
In the second embodiment, the completion of the refueling operation is determined when the
[A] The completion of the refueling operation is determined when the
[B] Completion of the refueling operation is determined when the lid switch 40 is switched to “OFF”.
[0133]
In short, as long as it is configured to determine the completion of the work by performing an appropriate operation for completion of the fueling work as exemplified above, the determination mode of the completion of the fueling work is the same as the above embodiment However, the present invention is not limited to the configuration exemplified above, and can be changed as appropriate.
[0134]
(Third embodiment)
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0135]
In this embodiment, a vehicle (FIG. 1) equipped with a system similar to the sealed fuel tank system of the above embodiment is assumed.
By the way, in the “oil supply control”, it can be said that it is preferable in order to improve the oil supply performance to reduce the instantaneous valve closing operation of the blocking
[0136]
Therefore, in the present embodiment, in consideration of the above, the “oil supply control” (FIGS. 3 to 5) is changed as follows.
(Lubrication control)
This control is configured by the following processes [a] to [c] and is performed through the ECU 7.
[A] "Main oil supply process" (Fig. 10)
[B] “Refueling work start process” (FIG. 4)
[C] “Oil supply determination process” (FIG. 5)
The “fuel supply control” will be described with reference to FIGS. 10 and 11.
[0137]
This control is started when the conditions for refueling are satisfied, and after the following steps S100 to S304 are performed, the control is temporarily terminated.
The processing from step S100 to S102 is performed in the same manner as in the first embodiment.
[0138]
[Step S200a] The timing (predetermined opening time Troy) for starting the closing operation of the blocking
[0139]
FIG. 11 shows an example of a map that defines the relationship between the fuel amount Qf and the predetermined opening time Troy.
The predetermined opening time Troy is set to a larger value as the fuel amount Qf becomes smaller. Further, it is set as a time corresponding to a state in which the fuel is supplied to the
[0140]
[Step S200] It is determined whether or not the elapsed time (lid opening time Tro) after opening the
Tro ≧ Troy
It is determined whether or not is satisfied.
[0141]
When the lid opening time Tro is less than the predetermined opening time Troy, the above determination process is executed every predetermined period.
When the lid opening time Tro is equal to or longer than the predetermined opening time Troy, the process proceeds to step S300.
[0142]
The processes after step S300 are performed in the same manner as in the first embodiment.
Next, the operational effects achieved through “oil supply control” will be described.
[0143]
In this control, the predetermined opening time Troy is set to a smaller value as the fuel amount Qf increases.
Incidentally, the time from when refueling is started until it is stopped basically becomes shorter as the fuel amount Qf is larger.
[0144]
Therefore, by setting the predetermined opening time Troy with the above-described mode, the closing operation of the blocking
[0145]
Next, an example of an oil supply mode by “oil supply control” will be described with reference to FIG.
It is assumed that the conditions for performing the refueling operation are satisfied at time t121 (FIG. 12: [a]). At this time, the following processes are performed.
[E] “Opening of the blocking
[C] “
Further, a predetermined opening time Troy is set according to the fuel amount Qf.
[0146]
It is assumed that fuel supply to the
Assume that the elapsed time (lid opening time Tro) after opening the
[E] “Momentary closing of the closing
[0147]
It is assumed that oil supply to the
If it is detected that the tank pressure increase ΔPt is less than the predetermined increase ΔPtx when the closing
[0148]
As described above in detail, according to the control device for the sealed fuel tank system according to the third embodiment, in addition to the effects (1) to (7) according to the first embodiment, Furthermore, the effects listed below can be obtained.
[0149]
(10) In the present embodiment, the predetermined opening time Troy is set to a larger value as the fuel amount Qf becomes smaller. As a result, the number of executions of the closing operation of the blocking
[0150]
(11) Further, the oil supply property can be further improved.
Note that the third embodiment can be implemented as an appropriate modification of the above, for example, as follows.
[0151]
In the third embodiment, the relationship between the fuel amount Qf and the predetermined release time Troy is set to the relationship illustrated in FIG. 11, but the relationship between the fuel amount Qf and the predetermined release time Troy is illustrated as an example. The present invention is not limited to this and can be changed as appropriate.
[0152]
In the third embodiment, the “basic refueling process” having the configuration illustrated in FIG. 10 is performed. However, appropriate changes may be made to the “core refueling process” illustrated in each embodiment. Is possible.
[0153]
The third embodiment can be applied to the second embodiment. That is, the “processing for setting the predetermined opening time Troy based on the fuel amount Qf” and the “refueling determination processing” (FIG. 8) can be performed together.
[0154]
(Fourth embodiment)
A fourth embodiment embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
[0155]
In the present embodiment, the number of executions of the valve closing operation is reduced as in the third embodiment. Since the configuration of the vehicle including the sealed fuel tank system is the same as that of the first embodiment (FIG. 1), duplicate description is omitted.
[0156]
Hereinafter, “oil supply control” of the present embodiment will be described.
(Lubrication control)
This control is configured by the following processes [a] to [c] and is performed through the ECU 7.
[A] "Core refueling treatment" (Figure 3)
[B] “Refueling work start process” (FIG. 4)
[C] “Oil supply determination process” (FIGS. 5 and 13)
With reference to FIG. 13, “oil supply control” will be described.
[0157]
This control is started when the conditions for refueling are satisfied, and after the following steps S100 to S304 are performed, the control is temporarily terminated.
The processing from step S100 to S302 is performed in the same manner as in the first embodiment.
[0158]
[Step S303a] Based on the elapsed time after opening the lid 37 (lid opening time Tro), a time interval (predetermined valve opening period Tvoy) for executing an instantaneous valve closing operation of the blocking
[0159]
FIG. 14 shows an example of a map in which the relationship between the lid opening time Tro and a predetermined valve opening period Tvoy is set.
The predetermined valve opening period Tvoy is set to a smaller value as the lid opening time Tro becomes longer. Further, when the closing operation of the blocking
[0160]
[Step S303] It is determined whether or not the opening period Tvo of the closing
Tvo ≧ Tvoy
It is determined whether or not is satisfied.
[0161]
When the valve opening period Tvo is less than the predetermined valve opening period Tvox, the process proceeds to step S303a, and the processes after step S303a are executed again.
When the valve opening period Tvo is equal to or longer than the predetermined valve opening period Tvox, the process proceeds to step S301 (FIG. 5), and the processes after step S301 are executed again.
[0162]
The processing after step S304 is performed in the same manner as in the first embodiment.
Next, the operational effects achieved through “oil supply control” will be described.
[0163]
In this control, the predetermined valve opening period Tvoy is set to a smaller value as the lid opening time Tro becomes longer.
Incidentally, in a normal refueling operation, the time during which fuel is supplied becomes longer according to the lid opening time Tro. That is, as the lid opening time Tro becomes longer, the possibility that the fuel supply is stopped increases.
[0164]
Therefore, by setting the predetermined valve opening period Tvoy in the above-described manner, the number of times of performing the closing operation of the closing
[0165]
Next, with reference to FIG. 15, an example of an oil supply mode by “oil supply control” will be described.
It is assumed that the conditions for performing the refueling operation are satisfied at time t151 (FIG. 15: [a]). At this time, the following processes are performed.
[E] “Opening of the blocking
[C] “
[0166]
It is assumed that fuel supply to the
Assume that the elapsed time (lid opening time Tro) after opening the
[E] “Momentary closing of the closing
[0167]
After time t153, a predetermined valve opening period Tvoy is set and set based on the lid opening time Tro until it is detected that the tank pressure increase ΔPt is less than the predetermined increase ΔPtx. The closing operation of the blocking
[0168]
It is assumed that oil supply to the
If it is detected that the tank pressure increase amount ΔPt is less than the predetermined increase amount ΔPtx when the closing
[0169]
As described above in detail, according to the control device for the sealed fuel tank system according to the fourth embodiment, in addition to the effects (1) to (7) according to the first embodiment, Furthermore, the effects listed below can be obtained.
[0170]
(12) In the present embodiment, the predetermined valve opening period Tvoy is set to a smaller value as the lid opening time Tro becomes longer. As a result, the number of executions of the closing operation of the blocking
[0171]
In addition, the said 4th Embodiment can also be implemented as the following forms which changed this suitably, for example.
In the fourth embodiment, the relationship between the lid opening time Tro and the predetermined valve opening period Tvoy is set to the relationship illustrated in FIG. 14, but the relationship between the lid opening time Tro and the predetermined valve opening period Tvoy is set. Is not limited to the relationship illustrated in the above embodiment, and can be changed as appropriate.
[0172]
In the fourth embodiment, the “oil supply determination process” having the structure illustrated in FIG. 13 is performed. However, an appropriate change may be made to the “oil supply determination process” illustrated in each embodiment. Is possible.
[0173]
The fourth embodiment can be applied to the second embodiment. That is, the “processing for setting the predetermined valve opening period Tvoy based on the lid opening time Tro” and the “refueling determination processing” (FIG. 8) can be performed together.
[0174]
The fourth embodiment can be applied to the third embodiment. That is, the “processing for setting the predetermined valve opening period Tvoy based on the lid opening time Tro” and the “process for setting the predetermined opening time Troy based on the fuel amount Qf” may be performed together.
[0175]
In addition, this modified embodiment can be applied to the second embodiment. That is, “a process for setting the predetermined valve opening period Tvoy based on the lid opening time Tro”, “a process for setting the predetermined opening time Troy based on the fuel amount Qf”, and “a refueling determination process” (FIG. 8) can also be performed.
[0176]
(Other embodiments)
Other elements that can be changed in common with each of the above embodiments are listed below.
[0177]
In the above embodiments, as a condition for refueling,
[A] The lid switch 40 is switched to “ON”.
[B] The vehicle is stopped.
Although the above conditions [A] and [B] are employed, the conditions for refueling are not limited to these conditions, and appropriate conditions can be employed.
[0178]
In each of the above embodiments, the
[0179]
In each of the above embodiments, in the “oil supply control”, the valve closing operation of the blocking
[A] The closing operation of the closing
[B] When the elapsed time after the closing
[C] The closing operation of the closing
[0180]
In short, if the elapsed time since the start of the refueling operation is equal to or longer than a predetermined time, if the closing operation of the closing
[0181]
In each of the above embodiments, the “basic refueling process” having the configuration illustrated in FIG. 3 (FIGS. 7 and 10) is performed. It is also possible to make changes.
[0182]
In each of the above embodiments, the “refueling work start process” having the configuration illustrated in FIG. 4 is performed. However, an appropriate change may be added to the “refueling work start process” illustrated in each embodiment. Is possible.
[0183]
In each of the above embodiments, the “refueling determination process” having the configuration illustrated in FIG. 5 is performed. However, it is possible to appropriately change the “refueling determination process” illustrated in each embodiment. is there.
[0184]
In each of the above embodiments, it is configured to determine whether or not refueling is performed through the “refueling determination process”, but the determination mode in the same process is not limited to the configuration illustrated in each embodiment, and may be changed as appropriate. Is possible. In short, after the refueling operation is started, the
[0185]
In each of the above embodiments, an open / close electromagnetic valve is employed as the blocking
[0186]
In each of the above embodiments, an open / close electromagnetic valve is employed as the outside
[0187]
In each of the above embodiments, an open / close electromagnetic valve is employed as the
[0188]
In each of the above embodiments, the
[0189]
In each of the above embodiments, the vapor processing apparatus 5 having the configuration illustrated in FIG. 1 is assumed. However, the configuration of the vapor processing apparatus 5 is not limited to the configuration illustrated in each embodiment, and an appropriate configuration is adopted. Can do.
[0190]
In each of the above embodiments, the sealed fuel tank system having the configuration illustrated in FIG. 1 is assumed. However, the configuration of the sealed fuel tank system is not limited to the configuration illustrated in each embodiment, and an appropriate configuration should be adopted. Can do. in short,
[I] "Fuel tank for storing fuel in a sealed state"
[B] “Canister that absorbs vapor”
[C] “Vapor passage connecting fuel tank and canister”
[D] “Control valve capable of selectively switching the vapor passage to at least open / close”
If it is the structure provided with these each element, it is possible to employ | adopt a suitable structure as a sealed fuel tank system.
[0191]
In each of the above embodiments, the present invention has been embodied assuming a sealed fuel tank system mounted on a vehicle. However, the present invention is not limited to a sealed fuel tank system for a vehicle, and the sealed fuel of an appropriate transportation means. Can be applied to tank system. Even when such a configuration is adopted, it is possible to obtain operational effects in accordance with the operational effects of the above-described embodiments.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram schematically showing the overall configuration of a sealed fuel tank system according to a first embodiment that embodies a sealed fuel tank system according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a variation tendency of tank pressure during refueling and during refueling stop.
FIG. 3 is a flowchart showing “main oil supply processing” performed as part of “oil supply control” in the same embodiment;
FIG. 4 is a flowchart showing a “oil supply work start process” performed as part of “oil supply control” in the embodiment.
FIG. 5 is a flowchart showing “oil supply determination processing” performed as part of “oil supply control” in the embodiment;
FIG. 6 is a timing chart showing an example of an oil supply mode by “oil supply control” in the embodiment;
FIG. 7 is a flowchart showing “main fuel supply processing” performed as part of “fuel supply control” in the second embodiment, which embodies a sealed fuel tank system according to the present invention.
FIG. 8 is a flowchart showing “refueling determination processing” performed as part of “oiling control” in the embodiment;
FIG. 9 is a timing chart showing an example of an oil supply mode by “oil supply control” in the embodiment;
FIG. 10 is a flowchart showing a “main fuel supply process” performed as part of “fuel supply control” in the third embodiment that embodies a sealed fuel tank system according to the present invention;
FIG. 11 is a graph showing an example of how to set a fuel amount and a predetermined opening time.
FIG. 12 is a timing chart showing an example of an oil supply mode by “oil supply control” of the same embodiment;
FIG. 13 is a flowchart showing a “fuel supply determination process” performed as part of “fuel supply control” in the fourth embodiment, which embodies a sealed fuel tank system according to the present invention.
FIG. 14 is a graph showing an example of how the lid opening time and the predetermined valve opening period are set.
FIG. 15 is a timing chart showing an example of an oil supply mode by “oil supply control” of the embodiment;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記給油作業の開始後、前記制御弁を一時的に閉弁し、この閉弁操作に応じた前記燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定する制御手段を備えた
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。A fuel tank that stores fuel; a canister that adsorbs vaporized fuel in the fuel tank; a vapor passage that connects the fuel tank and the canister; and a control valve that selectively opens and closes the vapor passage. In a control apparatus for a sealed fuel tank system, which is applied to a sealed fuel tank system and ensures the sealed state of the fuel tank through the closing of the control valve, while opening the control valve when a fueling operation is started.
Control means for temporarily closing the control valve after the start of the refueling operation and determining whether or not refueling is performed based on a pressure change in the fuel tank according to the valve closing operation. A control device for a sealed fuel tank system, comprising:
前記制御手段は、前記燃料タンク内の圧力の上昇量が所定の上昇量未満であることに基づいて、給油が行われていないことを判定する
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。The control device for a sealed fuel tank system according to claim 1,
The control device of the sealed fuel tank system, wherein the control means determines that refueling is not performed based on an increase in pressure in the fuel tank being less than a predetermined increase.
前記制御手段は、前記制御弁の閉弁操作を所定の実行期間毎に行う
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。The control device for a sealed fuel tank system according to claim 1 or 2,
The said control means performs the valve closing operation of the said control valve for every predetermined | prescribed execution period, The control apparatus of the sealed fuel tank system characterized by the above-mentioned.
前記制御手段は、前記給油作業の開始からの経過時間が所定の時間以上となったとき、前記制御弁の閉弁操作を開始する
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。The control device for a sealed fuel tank system according to claim 3,
The control device of the sealed fuel tank system, wherein the control means starts a closing operation of the control valve when an elapsed time from the start of the fueling operation becomes a predetermined time or more.
前記制御手段は、前記給油作業の開始時における前記燃料タンク内の燃料の残量に応じて前記所定の時間を可変設定する
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。The control device for a sealed fuel tank system according to claim 4,
The control device of the sealed fuel tank system, wherein the control means variably sets the predetermined time according to a remaining amount of fuel in the fuel tank at the start of the fueling operation.
前記制御手段は、前記給油作業が開始されてからの経過時間に応じて前記所定の実行期間を可変設定する
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。In the control apparatus of the sealed fuel tank system according to any one of claims 3 to 5,
The control device of the sealed fuel tank system, wherein the control means variably sets the predetermined execution period according to an elapsed time after the refueling operation is started.
前記制御手段は、給油が行われていないことを判定した後、前記制御弁を閉弁状態に維持する
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。In the control apparatus of the sealed fuel tank system according to any one of claims 1 to 6,
The said control means maintains the said control valve in a valve-closed state, after determining that the fuel supply is not performed, The control apparatus of the sealed fuel tank system characterized by the above-mentioned.
前記制御弁の一時的な閉弁の実行期間を、閉弁操作により給油作業へ支障をきたさない期間に設定した
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。In the control apparatus of the sealed fuel tank system according to any one of claims 1 to 7,
An apparatus for controlling a sealed fuel tank system, wherein a period for temporarily closing the control valve is set to a period in which the valve closing operation does not interfere with a fuel supply operation.
前記制御手段は、給油が行われていないことを判定してから給油作業が完了するまでの間、前記燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が再開されたか否かを判定する
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。In the control apparatus of the sealed fuel tank system according to any one of claims 1 to 8,
The control means determines whether or not refueling has been resumed based on a change in pressure in the fuel tank from when it is determined that refueling is not performed to when the refueling operation is completed. Control device for sealed fuel tank system.
前記制御手段は、給油が再開されたことを判定した後、前記制御弁を一時的に閉弁し、この閉弁操作に応じた前記燃料タンク内の圧力変化に基づいて、給油が行われているか否かを判定する
ことを特徴とする密閉燃料タンクシステムの制御装置。The control device for a sealed fuel tank system according to claim 9,
After determining that refueling has been resumed, the control means temporarily closes the control valve, and refueling is performed based on a pressure change in the fuel tank in response to the valve closing operation. A control device for a sealed fuel tank system, characterized by determining whether or not there is.
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