JP2005016149A

JP2005016149A - Locking mechanism

Info

Publication number: JP2005016149A
Application number: JP2003182348A
Authority: JP
Inventors: Noboru Mochizuki; 昇望月; Fumimasa Mase; 史理真瀬
Original assignee: Fuji Kiko Co Ltd
Current assignee: Jtekt Column Systems Corp
Priority date: 2003-06-26
Filing date: 2003-06-26
Publication date: 2005-01-20

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a locking mechanism which is reduced in parts count, and positively prevents wobble of an object to be locked. <P>SOLUTION: According to the structure of the locking mechanism, when a latch 14 swings in an A direction, a slide cam 16 slides in an A' direction to permitting swing of the latch in a locking direction. When the latch locks the object to be locked 20, the slide cam slides in a B' direction to block the swing of the latch in an unlocking direction. Herein part of a cam surface 161 of the slide cam is formed as a tapered surface 161b, and therefore even if a gap exists between the latch 14 and the slide cam 16 in theory, the latch 14 swings in the gap correspondingly, to thereby absorb the gap and prevent wobble of the object to be locked. Further, part of a locking surface 144 of the latch is formed as a tapered surface 144b, which prevents a bite of the latch 14 to the slide cam 16. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば自動車のシ−トやドアなどを車体に着脱可能にロックするロック機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種のロック機構として、被ロック部材をラッチとスライドカムとサブプレ−トとを利用して被ロック部材を着脱可能にロックするロック機構が知られている。たとえば、特許第３３３５５４７号においては、ロック機構は自動車のリヤシ−トのシ−トバックの側部に設けられ、ロック機構が車体に設けたストライカ（被ロック部材）を挟持しロックすることによって、所定の立ち上げ位置でリヤシ−トを車体に固定するようになっている。
【０００３】
図８、図９は公知のロック機構の一例を示し、アンロック位置のロック機構を図８に、ロック位置のロック機構を図９にそれぞれ図示する。たとえば、ロック機構１０は、ハウジング１２と、ハウジング内にいずれも配設されたラッチ１４と、スライドカム１６と、サブプレ−ト１８とを備え、サブプレ−トはスライドカムと一体的に移動可能に形成されている。
【０００４】
ハウジング１２は、一端の開口した略箱状のベ−スプレ−ト１２１と、ベ−スプレ−トの開口端を覆うカバ−プレ−トとを備え、ストライカ２０を収納する案内溝１２ａを設定するように、ベ−スプレ−トの一側は開口されている。なお、複雑化を避けるために、図８ではカバ−プレ−トを除去して示し、ベ−スプレ−ト１２１の案内溝１２ａと同一の案内溝がカバ−プレ−トにも形成されている。そして、ベ−スプレ−ト１２１から伸びたフランジ１２２がシ−トバック（図示しない）のシ−トフレ−ムにボルト止めされることによって、ロック機構１０はシ−トバックの側部に取付けられている。
【０００５】
ラッチ１４は、係止溝１４ａを有した略Ｕ字形状とされ、揺動軸１５を介してハウジング１２に揺動自在に設けられ、係止孔１４１に一端の係止されたねじりコイルばね２２のばね力によってアンロック方向（Ａ方向：反時計方向）に付勢されている。なお、後述するように、ねじりコイルばね２２の他端はスライドカム１６に係止されている。
【０００６】
スライドカム１６は、略長方形状とされ、ベ−スプレ−ト１２１、カバ−プレ−トの側部に摺動自在に位置し、ラッチ１４と対向する面に係止溝１６ａが形成され、係止溝を挟んだ面の左半部は右半部より高く形成されて、左半部がカム面１６１となっている。また、スライドカム１６の左右の端部に２つの係止孔１６２が形成され、左の係止孔にアンロックバ−１７の折曲端が嵌合、係止され、右の係止孔にねじりコイルばね２２の他端が係止されてスライドカムをＡ’方向（正方向；内方）に付勢している。
【０００７】
サブプレ−ト１８は、カム面１８１を外縁に持つ略Ｕ字形状とされ、スライドカム１６の側面に固定されてスライドカムと一体的に移動可能に形成されている。
【０００８】
上記構成のロック機構１０の動作について述べると、図８に示すロック機構のアンチロック位置では、ラッチ１４は、ねじりコイルばね２２のばね力によって揺動軸１５の回りでＡ方向（アンチロック方向）に付勢されて、スライドカム１６の係止溝１６ａに入り込んでいる。そして、係止溝１４ａのレバ−面１４２がハウジングの案内溝１２ａ内で開口側に向かって位置している。
【０００９】
ここで、スライドカム１６をＡ’方向に付勢するばね力がねじりコイルばね２２によってスライドカムに作用している。しかし、スライドカムの係止溝１６ａの隅部１６３にラッチの面１４３が当接されることによって、スライドカムはＡ’方向にそれ以上摺動することなく、図８に示すその位置（アンチロック位置）に維持されている。
【００１０】
リヤシ−トのシ−トバックを所定位置まで立ち上げると、ロック機構１０は揺動してハウジングの案内溝１２ａにストライカ２０が入り込み、ストライカは係止溝のレバ−面１４２に当接して、ラッチ１４を押圧する。ストライカ２０に押圧されたラッチ１４は、ねじりコイルばね２２のばね力に抗して、揺動軸１５の回りでＢ方向（ロック方向）に揺動し、図９に示すように、その一部がストライカ２０の背後にまわってストライカの退路を断つ。
【００１１】
ここで、ラッチ１４がＢ方向に揺動しようとすると、ラッチがスライドカムの係止溝１６ａから離脱するのを許容するように、ラッチの面１４３はスライドカムの隅部１６３を押圧し、ねじりコイルばね２２のばね力に抗してスライドカムをＢ’方向（逆方向）に摺動させる。しかし、ラッチ１４がスライドカムの係止溝１６ａから離脱してスライドカム１６の摺動路から外れると、直ちに、スライドカム１６はねじりコイルばね２２のばね力によってＡ’方向に摺動してその押し込み位置（ロック位置）に移動する。
【００１２】
スライドカムがＡ’方向に摺動すると、ラッチ１４の背後にスライドカムのカム面１６１が移動し、ねじりコイルばね２２のばね力によってラッチのロック面１４４がカム面１６１に押圧される。また、サブプレ−ト１８もスライドカム１６と一体的にＡ’方向に摺動し、そのカム面１８１がストライカ２０に押圧され、ストライカをラッチの面１４５に押付けて、サブプレ−トのカム面１８１、ラッチの面１４５間にストライカを挟持し、ロックする（図９参照）。
【００１３】
このロック位置では、ラッチのロック面１４４がスライドカムのカム面１６１に当接しているため、ラッチ１４はアンロック方向（Ａ方向）に揺動不能となり、ストライカ２０が案内溝１２ａから抜け出るのが阻止される。
【００１４】
ここで、サブプレ−ト１８にカム面１８１が設けられ、このカム面１８１がねじりコイルばね２２のばね力でストライカ２０をラッチの面１４５側に押圧している。そのため、ラッチ１４、スライドカム１６、サブプレ−ト１８などの構成部材の寸法誤差等を吸収するための隙間があっても、サブプレ−ト１８がスライドカム１６とともにねじりコイルばね２２のばね力によってＡ方向に摺動し、ストライカを常時押圧することで隙間を吸収する。そのため、ストライカ２０とラッチの面１４５またはサブプレ−トのカム面１８１との間に隙間の存在する余地がなく、ガタの発生が防止される。
【００１５】
なお、ストライカ２０の開放、すなわちアンロックは、スライドカム１６に連結されたアンロックレバ−１７をコイルばね２２のばね力に抗してＢ’方向に引くことによってなされる。つまり、アンロックレバ−１７をＢ’方向に引いてスライドカムの係止溝１６ａがラッチの面１４３、１４４の隅部を越えて、スライドカムのカム面１６１がラッチのロック面１４４と対向しない位置に至ると、ねじりコイルばね２２のばね力によってラッチ１４がＡ方向に揺動し、ラッチのロック面１４４がスライドカムのカム面１６１から離反して係止溝１６ａに落ち込む。Ａ方向へのラッチ１４のこの揺動によって、ラッチの面１４５はストライカ２０の背後から移動して、ストライカはラッチの係止溝１４ａから離脱可能となり、ラッチ１４によるロックから開放される。そのため、ロック機構１０の取付けられたシ−トバックの前倒しが可能となる。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のロック機構１０では、ストライカ２０のガタを防止するために、サブプレ−ト１８が必要とされ、しかも、サブプレ−トをスライドカム１６と一体に移動する構成としなければならないため、部品点数が多い。また、サブプレ−ト１８をスライドカム１６の側面に取付けているため、ロック機構１０の薄型化が難しい。
【００１７】
また、ストライカを案内溝１２ａの奥へと押し込む方向に、ねじりコイルばね２２のばね力より大きい外力が作用してサブプレ−トのカム面１８１を押し返すと、サブプレ−ト１８がスライドカム１６を伴ってＢ’方向に移動する。そして、外力がなくなるとねじりコイルばね２２のばね力によってサブプレ−ト１８がストライカ２０に衝突するため、ガタが発生する。
【００１８】
この発明は、部品点数を減らすとともに、被ロック部材のガタの発生を確実に防止できるロック機構の提供を目的としている。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明のロック機構は、被ロック部材の収納される案内溝を持つハウジングと、ハウジング内に揺動自在に設けられ、被ロック部材の係合する係止溝を有し、この係止溝に被ロック部材が係合することによりロック方向に揺動して被ロック部材をハウジングの案内溝内でロックするラッチと、カム面を有してハウジング内に摺動自在に設けられ、ラッチがロック方向に揺動する際には正方向に摺動してロック方向へのラッチの揺動を許容し、ラッチが被ロック部材をロックした際には逆方向に摺動し、カム面にラッチのロック面が当接してアンロック方向へのラッチの揺動を阻止するスライドカムと、アンロック方向への揺動力をラッチに加えるとともに、正方向への摺動力をスライドカムに加える付勢手段とを備え、スライドカムのカム面には、スライドカムの正方向への摺動によりラッチをロック方向へ揺動させるテ−パを設けて構成されている。
【００２０】
この構成では、スライドカムに設けたテ−パが、ラッチの係止溝に係合した被ロック部材を案内溝の底面に当接させるまでラッチを揺動する。そのため、被ロック部材はラッチと案内溝の底面との間で挟まれるようにロックされる。したがって、従来の構成におけるサブプレ−トなしでも、ガタが生じることがなく、被ロック部材はハウジングの案内溝内でラッチにロックされる。そのため、部品点数が減り、構成が簡単化できる。さらに、ロック時にラッチのロック面がスライドカムのカム面に押圧されてラッチの揺動が阻止されているから、大きな外力が加えられても、ラッチは揺動せず、被ロック部材にガタが生じない。
【００２１】
ハウジング、ラッチ、スライドカムなどの構成部材の寸法誤差等を吸収するために隙間を設けても、ラッチが隙間相当分だけ揺動してラッチのロック面のテ−パで隙間を吸収するため、ガタの発生が防止できる。
【００２２】
案内溝の底面は、被ロック部材が係合するラッチの係止溝と略並行に形成することが好ましく、この構成によれば、案内溝の幅方向に被ロック部材の位置がずれた場合でも、ラッチのロック位置を略一定に保つことができる。そのため、調整すべきガタの量を少なくできるとともに、ガタを防止するためにラッチを揺動させる角度を小さくできる。したがって、スライドカムに設けるテ−パ角を小さくでき、これによりスライドカムのテ−パがラッチのロック面に食い込むことが防止できる。
【００２３】
案内溝を形成するハウジング端面にフランジを形成することが好ましく、この構成によれば、ロック時において、被ロック部材とハウジングとの接触長さが長くなるため、大きなロック強度が得られる。
【００２４】
ラッチのロック面には、カム面のテ−パ角よりも大きなテ−パ角のテ−パを設けることが好ましく、この場合には、ロック時において、スライドカムのテ−パがラッチのロック面に食い込みことが防止され、スライドカムの操作性の悪化を防止できる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、図８、図９に示す従来の構成と共通する部材には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。なお、この発明のロック機構１０の構成をわかり易く説明するため、図１〜７に示すように、案内溝を上向きに置いて説明するが、自動車のシ−トやドア等に使用する場合には、横向きや下向きなどその配置は自由に変更することができる。
【００２６】
図１、図２、図３はこの発明に係るロック機構１０の一形態を示し、アンロック位置のロック機構を図１に、ロック位置の直前のロック機構を図２に、ロック位置のロック機構を図３にそれぞれ図示する。たとえば、ロック機構１０は、ハウジング１２と、ハウジング内にいずれも配設されたラッチ１４と、スライドカム１６とを備えて構成されている。
【００２７】
ハウジング１２は、一側面の開口した略箱状のベ−スプレ−ト１２１と、ベ−スプレ−トの開口端を覆うカバ−プレ−ト１３１とを備えており、ベ−スプレ−トを図４、カバ−プレ−トを図５にそれぞれ図示する。なお、図１、図２、図３においては、図面の複雑化を避けるために、カバ−プレ−ト１３１を除去してハウジング１２を図示している
【００２８】
図４（Ａ）にハウジングのベ−スプレ−ト１２１の正面図を、図４（Ｂ）に左側面図をそれぞれ示す。図４（Ａ）（Ｂ）に示すように、ベ−スプレ−ト１２１は、一端から中心に向かって案内溝１２１ａを有し、この案内溝を中心にして略左右対称に形成され、略全周に折曲げ部１２６を有し、一側面の開口した略箱形状に、たとえば鋼板からプレス加工によって成形され、案内溝の端面は折曲げ部１２６とは逆方向に折曲されてフランジ１２１ａ’となっている。また、ベ−スプレ−ト１２１の左右の端に取付けフランジ１２２、１２２が成形され、折曲げ部１２６の上下面に爪１２３、１２４、１２４が形成され、カバ−プレ−ト１３１がベ−スプレ−トの開口端に被せられると、これらの爪は折曲されてカバ−プレ−トをベ−スプレ−トに固定して、ハウジング１２が形成される。さらに、案内溝１２１ａの反対側にある折曲げ部１２６の中央１２５は凹部形状に成形されている。
【００２９】
図５（Ａ）にカバ−プレ−ト１３１の正面図を、図５（Ｂ）にカバ−プレ−トの左側面図をそれぞれ示す。図５（Ａ）（Ｂ）に示すように、カバ−プレ−ト１３１は、ベ−スプレ−トの開口端を覆う形状にたとえば鋼板からプレス加工によって成形され、ベ−スプレ−ト１２１に対応した形状をしている。すなわち、その中央にベ−スプレ−トの案内溝１２１ａと同一形状の案内溝１３１ａが形成され、案内溝１３１ａの端面は反ベ−スプレ−ト側に折曲されてフランジ１３１ａ’となっている。また、カバ−プレ−ト１３１の左右の端に取付けフランジ１３２、１３２が成形され、上下面にベ−スプレ−トの爪１２３、１２４、１２４の係合される係合孔１３３及び係合凹部１３４、１３４が形成されている。さらに、カバ−プレ−ト１３１の下面はベ−スプレ−ト側に折曲げられており、この折曲げ面１３５と、ベ−スプレ−トの下面中央１２５とによってスライドカム１６の摺動路が形成されている。また、ベ−スプレ−ト１２１とカバ−プレ−ト１３１には対向するように２つの孔が左右対称にそれぞれ形成されており、この孔にそれぞれ軸が挿入されてカシメ固定される。この軸の一方が揺動軸１５となる。なお、他方の軸は無くても良い。
【００３０】
ベ−スプレ−ト１２１、カバ−プレ−ト１３１を備えたハウジング１２の基本形状は、特許第３３３５５４７号記載の公知の構成と略同一であり、ベ−スプレ−トおよびカバ−プレ−トの案内溝１２１ａ、１３１ａの端面をフランジ付とした点及び案内溝の底面をラッチの係合溝と略平行に形成した点において公知の構成と相違している。ここで、これら２つの案内溝１２１ａ、１３１ａを総称してハウジングの案内溝１２ａとして説明する。
【００３１】
ラッチ１４、スライドカム１６の基本形状は、特許第３３３５５４７号記載の公知の構成と略同一であり、スライドカム１６のカム面１６１、ラッチのロック面１４４にテ−パ１４４ｂ、１６１ｂを設けた点で相違している。
【００３２】
つまり、図１からわかるように、ラッチ１４は、係止溝１４ａを有した略Ｕ字形状とされ、揺動軸１５を介してハウジング１２に揺動自在に設けられている。ラッチ１４の係止溝１４ａは、ラッチのロック方向（Ｂ方向）への揺動によって係合するストライカ２０を案内溝１２ａの底面側に押し込むとともに、ラッチのアンロック方向（Ａ方向）への揺動によってストライカ２０を案内溝１２ａから押し出すように、ラッチの揺動方向に対して斜め傾斜して形成されている。また、スライドカム１６は、略長方形状とされ、カバ−プレ−トの折曲げ面１３５（図５参照）とラッチ１４との間に形成される摺道路内に摺動自在に位置し、ラッチと対向する面に係止溝１６ａが形成されている。そして、ねじりコイルばね２２の一端がラッチの係止孔１４１に、他端がスライドカムの係止孔１６２に係止されて、ラッチ１４をアンロック方向（Ａ方向：反時計方向）に、スライドカム１６を正方向（Ａ’方向：内方）にそれぞれ付勢している。また、スライドカム１６の別の係止孔１６２に折曲端の嵌合、係止されたアンロックバ−１７がハウジング１２の折曲げ部１２６に形成した切り欠き溝１２７を貫通して延出している。
【００３３】
この発明では、ロック時において当接するスライドカム１６のカム面１６１とラッチのロック面１４４とにテ−パが形成されている。つまり、図６に拡大して示すように、点Ｘの左方にテ−パが形成され、Ｘの左右で異なる面となっており、スライドカム１６のカム面１６１については、スライドカムの摺動方向に対してＸの右方が水平面（非テ−パ面）１６１ａ、左方がテ−パ面１６１ｂとなっており、同様に、ラッチのロック面１４４については、Ｘの右方が水平面（非テ−パ面）１４４ａ、左方がテ−パ面１４４ｂとなっている。なお、ラッチのロック面１４４のテ−パ角βはスライドカム１６のカム面１６１のテ−パ角αよりも大きく設定され、例えば、カムテ−パ角αは６度、ラッチテ−パ角βは８度に設定される。
【００３４】
ハウジング１２の組立て、ロック機構１０の取付けは、たとえば以下のようにしてなされる。まず、ラッチ１４、揺動軸１５、スライドカム１６、アンロックバ−１７及びねじりコイルばね２２がハウジング１２内の所定の位置関係に配置される。そして、ベ−スプレ−トの爪１２３、１２４、１２４をカバ−プレ−トの係合孔１３２、１３３、１３３に係合させて、カバ−プレ−ト１３１がベ−スプレ−ト１２１の上に配置され、ベ−スプレ−トの爪を折曲げるとともに、揺動軸１５の両端部をカシメ固定すれば組立てが完了する。それから、ベ−スプレ−ト１２１およびカバ−プレ−ト１３１の取付けフランジの通し孔にボルトを通し、たとえば、特許第３３３５５４７号と同様に、自動車のリアシ−トのシ−トバックの側部にボルトを螺着して、ロック機構１０が所定位置（この場合、案内溝が横向き）に取付けられる。
【００３５】
上記構成のロック機構１０によるストライカ２０（被ロック部材）のロックについて述べる。まず、ロック機構２０の取付けられたリヤシ−トのシ−トバックを立ち上げる。すると、図１に示すように、ストライカ２０がハウジング１２の案内溝１２ａに入り込み、ラッチのレバ−面１４２がストライカに押圧され、コイルばね２２の付勢力に抗してラッチ１４をＢ方向に揺動させようとする。そして、ラッチの面１４３がスライドカムの隅部１６３を押圧し、ねじりコイルばね２２のばね力に抗してスライドカム１６をＢ’方向に揺動させながら、ラッチ１４はＢ方向に揺動する。
【００３６】
ラッチの面１４３がスライドカムの隅部１６３から離反してスライドカムの係止溝１６ａから離脱すると、直ちに、スライドカム１６がねじりコイルばね２２の付勢力によってＡ’方向に摺動し、スライドカムのカム面１６３がラッチのロック面１４４の背後に摺動して、カム面、ロック面が当接される。
【００３７】
図２に示すように、ラッチの面１４３がスライドカムの係止溝１６ａから離脱した時点では、ストライカ２０はラッチのレバ−面１４２を押圧しながら、ハウジングの案内溝１２ａの底面に当接し、スライドカムのカム面１６１の水平面１６１ａがラッチのロック面１４４の水平面１４４ａの背後に至っているとはいえ、ラッチの面１４５とストライカ２０との間にはわずかな隙間があり、当接していない。これは、案内溝１２ａの幅よりもストライカ２０の外径がわずかに小さく形成されるとともに、ラッチ１４がコイルばね２２によりアンロック方向（Ｂ方向）へ付勢されているためであり、またスライドカムのカム面１６１の水平面１６１ａとラッチのロック面１４４の水平面１４４ａとの間にわずかな隙間が存在するためである。尚、この両水平面１４４ａ、１６１ａの間の隙間は、ストライカ２０が案内溝１２ａの底面に当接した時点でラッチ１４はそれ以上の揺動ができなくなるため、それまでにラッチの面１４３がスライドカムの係止溝１６ａから確実に離脱するために設けられている。
【００３８】
上記の状態から、スライドカム１６がねじりコイルばね２２のばね力によってＡ’方向にさらに摺動し、スライドカムのカム面１６１のテ−パ面１６１ｂがラッチのロック面１４４のテ−パ面１４４ｂの背後に至って、テ−パ面どうしが当接すると、カム面１６１のテ−パ面１６１ｂに押されてラッチ１４がＢ方向へ揺動して、図３に示すように、ラッチのロック面１４５がストライカ２０に当接する。この状態では、ストライカ２０は案内溝の底面に当接しており、スライドカムのカム面１６１の水平面１６１ａと、ラッチのロック面１４４の水平面１４４ａとが当接しているため、ラッチ１４はＡ、Ｂいずれの方向にも揺動不能となり、ストライカ２０は揺動不能のラッチのロック面１４５と、固定のハウジングの案内溝１２ａの底面との間に挟持され、ロックされる。カム面１６１の水平面１６１ａ、ロック面１４４の水平面１４４ａの当接の詳細を図６に示す。
【００３９】
次に、ストライカ２０のアンロック（ロック解除）について述べると、アンロックのために、アンロックバ−１７がねじりコイルばね２２のばね力に抗してＢ’方向に引かれる。すると、アンロックバ−１７に引かれてスライドカム１６が、カバ−プレ−ト１３１の折曲げ縁１３５、ベ−スプレ−トの下面中央１２５からなる摺動路に沿って、Ｂ’方向（逆方向）に摺動する。
【００４０】
スライドカム１６の摺動について詳細に述べると、スライドカムがＢ’方向に摺動して、ラッチのロック面１４４がスライドカムのロックカム面１６１から離反して係止溝１６ａの上に至ると、ラッチ１４のＡ方向への揺動を阻むものがなくなる。そのため、ラッチ１４はＡ方向（アンロック方向）に揺動可能となり、図１に示すように、ロック面１４４に隣接する面１４３がスライドカムの係止溝１６ａに係合するようにねじりコイルスプリング１５のばね力によって揺動する。なお、この揺動は、ラッチのロック面１４５側の端部に設けた突起部が折曲げ部１２６の端面１２６ａに当接して停止される。
【００４１】
図１からわかるように、ラッチ１４がＡ方向（アンロック方向）に揺動すると、ラッチの面１４５がストライカ２０の背後から除かれ、ストライカはラッチによる拘束から開放され、フリ−な状態、つまり、アンロック位置におかれる。ストライカがロック機構のラッチ１４による拘束から開放されてフリ−（アンロック状態）ということはいい換えれば、ロック機構２０がストライカから開放されてフリ−であることを意味する。つまり、ストライカ２０がフリ−になれば、ロック機構１０の取付けられた自動車のリアシ−トのバックシ−トもフリ−となり、バックシ−トは前倒し可能となる。
【００４２】
上記構成のロック機構１０によれば、ストライカ２０（被ロック部材）をハウジングの案内溝１２ａ内でラッチ１４に当接させてラッチをロック方向に揺動させれば、ストライカはハウジングの案内溝内でラッチによってロックできる。そして、スライドカム１６に設けたテ−パ１６１ｂが、ラッチ１４の係止溝１４ａに係合したストライカ２０をハウジング１２の案内溝１２ａの底面に当接させるまでラッチを揺動する。そのため、ストライカ２０はラッチ１４と案内溝１２ａの底面との間で挟まれるようにロックされる。したがって、従来の構成におけるサブプレ−トなしでも、ガタが生じることがなく、ストライカ２０はハウジング１２の案内溝１２ａ内でラッチ１４にロックできるとともに、部品点数が減り、構成が簡単化できる。
【００４３】
従来のサブプレ−トはハウジングの厚さ方向でスライドカム１６と重複して配置されているため、サブプレ−トの省略によってサブプレ−トの厚さ相当分だけロック機構１０が薄型化できる。サブプレ−トの厚さ相当分だけ、ラッチ１４、ハウジングのベ−スプレ−ト１２１、カバ−プレ−ト１３１などの構成部材を厚い材料から成形すれば、ロック機構１０のロック強度が補強できる。また、サブプレ−トの厚さの一部に相当する分だけ、構成部材を厚い材料から成形すれば、薄型化、ロック強度の補強が同時に可能となる。
【００４４】
そして、スライドカム１６は所定の摺動路（カバ−プレ−ト１３１の折曲げ縁１３５、ベ−スプレ−トの下面中央１２５）を移動しており、この摺動路に沿って、スライドカム１６とラッチ１４との当接面（スライドカム１６のカム面１６１、ラッチのロック面１４４）を大きく設定できる。すなわち、アンロック方向へのラッチ１４の揺動を阻止する、スライドカムのカム面１６１とラッチのロック面１４４との接触面積を大きく設定できる。そのため、大きなロック強度が得られる。
【００４５】
ここで、ハウジングの案内溝１２ａとなるベ−スプレ−ト、カバ−プレ−トの案内溝１２１ａ、１３１ａの端面１２１ａ’、１３１ａ’をフランジ付としている。そのため、ハウジング端面１２１ａ’、１３１ａ’は大きな接触長さのもとでストライカを受けることができ、大きなロック強度が確保される。
【００４６】
また、案内溝１２ａの底面は、ストライカ２０が係合するラッチ１４の係止溝１４ａと略並行に形成されている。この構成によれば、案内溝１４ａの幅方向にストライカ２０の位置がずれた場合でも、ラッチ１４のロック位置を略一定に保つことができる。そのため、調整すべきガタの量を少なくできるとともに、ガタを防止するためにラッチ１４を揺動させる角度を小さくできる。したがって、スライドカム１６に設けるテ−パ角を小さくでき、これによりスライドカム１６のテ−パ１６１ｂがラッチのロック面１４４に食い込むことが防止でき、アンロックバ−１７をさほど大きな牽引力を要することなく、アンロックへの切替えが容易に行なえる。
【００４７】
さらに、ロック時にラッチのロック面１４４がスライドカムのカム面１６１に押圧されてラッチ１４の揺動が阻止されているから、ストライカ２０は強固にロックされ、ねじりコイルばねのばね力よりも大きな外力が加わってもラッチは揺動せず、ストライカにガタが生じない。
【００４８】
ラッチのロック面１４４にテ−パを付けてその一部をテ−パ面１４４ｂとし、テ−パ面がスライドカムのカム面１６１と当接する方向（ロック方向）の揺動力をラッチに加えている。そのため、ハウジング１２、ラッチ１４、スライドカム１６などの構成部材の寸法誤差等を吸収するために隙間を設けても、隙間に対応する範囲でラッチ１４は揺動可能であり、隙間はロック面１４４のテ−パで吸収される。このように、寸法誤差に起因する隙間の残る余地はなく、寸法誤差によるガタの発生が防止できる。
【００４９】
また、ラッチのテ−パ面１４４ｂと当接するスライドカムのカム面１６１に、ラッチのロック面のテ−パ角βより小さなテ−パ角αのテ−パを付けてカム面の一部をテ−パ面１６１ｂとしているため、スライドカム１６に対するラッチ１４の食い込みが防止できる。そのため、さほど大きな牽引力を要することなく、アンロックへの切替えが行なえる。
【００５０】
アンチロック方向（Ａ方向）へのラッチ１４の付勢と、逆方向（Ａ’方向）へのスライドカム１６の付勢とを１つの付勢手段（ねじりコイルばね２２）で行なっているため、部品点数が減り、構成が簡単化できる。
【００５１】
図７に示すように、ストライカ２０のロック時にストライカによって押圧されて変形する弾性部材１８を設ければ、変形によって生じた弾性力でストライカはラッチの面１４５に押し返されて密着される。このように、弾性力のもとでストライカ２０をラッチ１４に密着させた状態で、ストライカをハウジングの案内溝１２ａ内でラッチ１４でロックする構成とすれば、ガタの発生が防止できるだけでなく、振動による異音の発生やロック・アンロック時の金属同士が衝突することで発生する脱着音の発生を低減できる。
【００５２】
弾性部材１８としてたとえば硬質ゴムが使用でき、案内溝１２ａの一部を覆ってハウジング１２の上に、具体的には、案内溝１３１ａの一部を覆ってカバ−ケ−ス１３１上に配置される。
【００５３】
実施の形態では、ロック機構１０を自動車のリヤシ−トのシ−トバック側部に取付けた場合について述べたが、ロック機構の取付けはこれに限定されず、被ロック部材をロックするように取付ければ足り、自動車以外の種々の物にロック機構を取付けられることはいうまでもない。
【００５４】
【発明の効果】
請求項１記載の発明によれば、スライドカムに設けたテ−パが、ラッチの係止溝に係合した被ロック部材を案内溝の底面に当接させるまでラッチを揺動し、被ロック部材はラッチと案内溝の底面との間で挟まれるようにロックされる。そのため、従来の構成におけるサブプレ−トなしでも、ガタが生じることがなく、被ロック部材はハウジングの案内溝内でラッチにロックされる。そのため、部品点数が減り、構成が簡単化できる。また、サブプレ−トが省略されるため、ロック機構を薄型化できるとともに、構成部材を厚い材料から成形することによってロック強度が補強できる。
【００５５】
さらに、ロック時にラッチのロック面がスライドカムのカム面に押圧されてラッチの揺動が阻止されているから、被ロック部材は強固にロックされ、大きな外力が加わってもラッチは揺動せず、ガタが生じない。また、スライドカムのカム面とラッチのロック面との接触面積を大きく設定できるため、大きなロック強度が得られる。
【００５６】
ラッチのロック面にテ−パを設け、テ−パ面がスライドカムのカム面と当接する方向（ロック方向）の揺動力をラッチに加えているため、ラッチ、スライドカム間に隙間が理論上生じても、隙間に対応する範囲でラッチは揺動して隙間はロック面のテ−パで吸収される。そのため、寸法誤差に起因する隙間の残る余地はなく、寸法誤差によるガタの発生が防止できる。
【００５７】
請求項２記載の発明によれば、案内溝の幅方向に被ロック部材の位置がずれた場合でも、ラッチのロック位置を略一定に保つことができるため、調整すべきガタの量を少なくできるとともに、ガタを防止するためにラッチを揺動させる角度を小さくできる。したがって、スライドカムに設けるテ−パ角を小さくでき、これによりスライドカムのテ−パがラッチのロック面に食い込むことが防止できる。
【００５８】
請求項３記載の発明によれば、ロック時における被ロック部材とハウジングとの接触長さが長くなるため、大きなロック強度が得られる。
【００５９】
請求項４記載の発明によれば、スライドカムのカム面に、ラッチのロック面のテ−パより小さなテ−パを設けているため、スライドカムに対するラッチの食い込みが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】カバ−プレ−トを除去して示すアンロック位置におけるこの発明に係るロック機構の正面図である。
【図２】カバ−プレ−トを除去して示すロック位置の直前におけるこの発明に係るロック機構の正面図である。
【図３】カバ−プレ−トを除去して示すロック位置におけるこの発明に係るロック機構の正面図である。
【図４】（Ａ）はハウジングのベ−スプレ−トの正面図、（Ｂ）は左側面図である。
【図５】（Ａ）はハウジングのカバ−プレ−トの正面図、（Ｂ）は左側面図である。
【図６】カバ−プレ−トを除去して示すロック位置におけるこの発明に係るロック機構の一部破断の拡大正面図である。
【図７】カバ−プレ−トを除去して弾性部材の配置例を示すロック位置におけるこの発明に係るロック機構の一部破断の正面図である。
【図８】カバ−プレ−トを除去して示、アンロック位置における公知のロック機構の正面図である。
【図９】カバ−プレ−トを除去して示すロック位置における公知のロック機構の正面図である。
【符号の説明】
１０ロック機構
１２ハウジング
１２ａ収納溝
１２１ハウジングのベ−スプレ−ト
１２１ａベ−スプレ−トの収納溝
１２１ａ’ フランジ（ハウジングの端面）
１３１ハウジングのカバ−プレ−ト
１３１ａカバ−プレ−トの収納溝
１３１ａ’ フランジ（ハウジングの端面）
１４ラッチ
１４ａ係止溝
１４２レバ−面
１４３面
１４４ロック面
１４４ａ水平面
１４４ｂテ−パ面
１４５面
１６スライドカム
１６ａ係止溝
１６１カム面
１６１ａ水平面
１６１ｂテ−パ面
１７アンロックバ−[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lock mechanism for detachably locking, for example, a seat or door of an automobile to a vehicle body.
[0002]
[Prior art]
As this type of locking mechanism, a locking mechanism is known in which a locked member is detachably locked using a latch, a slide cam, and a sub-plate. For example, in Japanese Patent No. 3335547, a lock mechanism is provided on a side portion of a seat back of a retreat of an automobile, and the lock mechanism holds and locks a striker (locked member) provided on a vehicle body. The retreat is fixed to the vehicle body at the starting position.
[0003]
8 and 9 show an example of a known locking mechanism. FIG. 8 shows a locking mechanism in the unlock position, and FIG. 9 shows a locking mechanism in the locking position. For example, the lock mechanism 10 includes a housing 12, a latch 14 disposed in the housing, a slide cam 16, and a sub-plate 18. The sub-plate can move integrally with the slide cam. Is formed.
[0004]
The housing 12 includes a substantially box-shaped base plate 121 having one end opened, and a cover plate that covers the open end of the base plate, and sets a guide groove 12 a that houses the striker 20. Thus, one side of the base plate is open. In order to avoid complication, the cover plate is removed in FIG. 8, and the same guide groove as the guide groove 12a of the base plate 121 is also formed in the cover plate. . The locking mechanism 10 is attached to the side portion of the seat back by bolting the flange 122 extending from the base plate 121 to the seat frame of the seat back (not shown). .
[0005]
The latch 14 has a substantially U shape having a locking groove 14 a, is swingably provided on the housing 12 via the swing shaft 15, and is a torsion coil spring 22 locked at one end in the locking hole 141. Is urged in the unlocking direction (A direction: counterclockwise) by the spring force of. As will be described later, the other end of the torsion coil spring 22 is engaged with the slide cam 16.
[0006]
The slide cam 16 has a substantially rectangular shape, is slidably positioned on the side of the base plate 121 and the cover plate, and has a locking groove 16a formed on the surface facing the latch 14, The left half of the surface sandwiching the stop groove is formed higher than the right half, and the left half is the cam surface 161. Further, two locking holes 162 are formed at the left and right ends of the slide cam 16, the bent end of the unlock bar 17 is fitted and locked in the left locking hole, and the torsion coil is locked in the right locking hole. The other end of the spring 22 is locked to bias the slide cam in the A ′ direction (forward direction; inward).
[0007]
The sub-plate 18 has a substantially U shape having a cam surface 181 as an outer edge, and is fixed to a side surface of the slide cam 16 so as to be movable integrally with the slide cam.
[0008]
The operation of the lock mechanism 10 having the above configuration will be described. At the anti-lock position of the lock mechanism shown in FIG. 8, the latch 14 is rotated around the swing shaft 15 by the spring force of the torsion coil spring 22 in the A direction (anti-lock direction). The sliding cam 16 enters the locking groove 16a. The lever surface 142 of the locking groove 14a is positioned toward the opening in the guide groove 12a of the housing.
[0009]
Here, a spring force for urging the slide cam 16 in the A ′ direction acts on the slide cam by the torsion coil spring 22. However, since the latch surface 143 is brought into contact with the corner portion 163 of the slide cam locking groove 16a, the slide cam does not slide further in the A ′ direction, and the position shown in FIG. Position).
[0010]
When the seat back of the retreat is raised to a predetermined position, the lock mechanism 10 swings and the striker 20 enters the guide groove 12a of the housing, and the striker comes into contact with the lever surface 142 of the locking groove to latch. 14 is pressed. The latch 14 pressed by the striker 20 oscillates in the B direction (locking direction) around the oscillating shaft 15 against the spring force of the torsion coil spring 22, and as shown in FIG. Turns behind the striker 20 and breaks the striker's exit.
[0011]
Here, when the latch 14 tries to swing in the direction B, the surface 143 of the latch presses the corner 163 of the slide cam so as to allow the latch to disengage from the locking groove 16a of the slide cam, and twists. The slide cam is slid in the B ′ direction (reverse direction) against the spring force of the coil spring 22. However, as soon as the latch 14 is disengaged from the slide groove 16a of the slide cam and is disengaged from the slide path of the slide cam 16, the slide cam 16 is slid in the A 'direction by the spring force of the torsion coil spring 22. Move to the push-in position (lock position).
[0012]
When the slide cam slides in the A ′ direction, the cam surface 161 of the slide cam moves behind the latch 14, and the latch lock surface 144 is pressed against the cam surface 161 by the spring force of the torsion coil spring 22. The sub-plate 18 also slides integrally with the slide cam 16 in the A ′ direction, the cam surface 181 is pressed against the striker 20, and the striker is pressed against the surface 145 of the latch, so that the sub-plate cam surface 181. The striker is sandwiched between the latch surfaces 145 and locked (see FIG. 9).
[0013]
In this locked position, the latch lock surface 144 is in contact with the cam surface 161 of the slide cam, so that the latch 14 cannot swing in the unlocking direction (direction A), and the striker 20 comes out of the guide groove 12a. Be blocked.
[0014]
Here, a cam surface 181 is provided on the sub-plate 18, and the cam surface 181 presses the striker 20 toward the latch surface 145 by the spring force of the torsion coil spring 22. Therefore, even if there is a gap for absorbing a dimensional error or the like of components such as the latch 14, the slide cam 16, and the sub-plate 18, the sub-plate 18 and the slide cam 16 together with the spring force of the torsion coil spring 22 The gap is absorbed by sliding in the direction and constantly pressing the striker. Therefore, there is no room for a gap between the striker 20 and the latch surface 145 or the sub-plate cam surface 181, thereby preventing the occurrence of play.
[0015]
The striker 20 is opened, that is, unlocked by pulling the unlocking lever 17 connected to the slide cam 16 in the B ′ direction against the spring force of the coil spring 22. That is, when the unlocking lever 17 is pulled in the B ′ direction, the slide cam locking groove 16 a passes over the corners of the latch surfaces 143 and 144, and the slide cam cam surface 161 does not face the latch lock surface 144. As a result, the latch 14 swings in the A direction by the spring force of the torsion coil spring 22, and the lock surface 144 of the latch separates from the cam surface 161 of the slide cam and falls into the locking groove 16 a. This swinging of the latch 14 in the direction A moves the latch surface 145 from behind the striker 20 so that the striker can be detached from the latching groove 14 a of the latch and released from the lock by the latch 14. Therefore, the seat back to which the lock mechanism 10 is attached can be moved forward.
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the lock mechanism 10 described above, the sub-plate 18 is required to prevent the striker 20 from rattling, and the sub-plate must be configured to move integrally with the slide cam 16. There are many points. Further, since the sub-plate 18 is attached to the side surface of the slide cam 16, it is difficult to make the lock mechanism 10 thinner.
[0017]
Further, when an external force larger than the spring force of the torsion coil spring 22 acts in the direction in which the striker is pushed into the back of the guide groove 12a and pushes back the cam surface 181 of the subplate, the subplate 18 accompanies the slide cam 16. To move in the B 'direction. When the external force disappears, the sub-plate 18 collides with the striker 20 due to the spring force of the torsion coil spring 22, so that play occurs.
[0018]
An object of the present invention is to provide a lock mechanism that can reduce the number of parts and reliably prevent play of the locked member.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, a locking mechanism of the present invention includes a housing having a guide groove in which a locked member is accommodated, and a locking groove that is swingably provided in the housing and engages the locked member. And a latch that swings in the locking direction when the locked member is engaged with the locking groove and locks the locked member in the guide groove of the housing, and has a cam surface and slides in the housing. When the latch swings in the locking direction, it slides in the forward direction to allow the latch to swing in the locking direction, and when the latch locks the locked member, it slides in the reverse direction. The slide cam that the lock surface of the latch comes into contact with the cam surface and prevents the latch from swinging in the unlocking direction, and the swinging force in the unlocking direction is applied to the latch and the sliding force in the positive direction is applied. Urging means applied to the slide cam; Provided, the cam surface of the slide cam, Te swinging the latch in the locking direction by sliding in the positive direction of the slide cam - is constituted by providing a path.
[0020]
In this configuration, the taper provided on the slide cam swings the latch until the locked member engaged with the latching groove of the latch contacts the bottom surface of the guide groove. Therefore, the member to be locked is locked so as to be sandwiched between the latch and the bottom surface of the guide groove. Therefore, even if there is no sub-plate in the conventional configuration, no backlash occurs, and the member to be locked is locked to the latch in the guide groove of the housing. Therefore, the number of parts is reduced and the configuration can be simplified. Furthermore, since the locking surface of the latch is pressed against the cam surface of the slide cam when locked, the swinging of the latch is prevented, so that even if a large external force is applied, the latch does not swing, and the locked member does not play. Does not occur.
[0021]
Even if a gap is provided to absorb dimensional errors of components such as the housing, latch, and slide cam, the latch swings by an amount equivalent to the gap and the gap is absorbed by the tape on the lock surface of the latch. Generation of backlash can be prevented.
[0022]
The bottom surface of the guide groove is preferably formed substantially in parallel with the latching groove of the latch with which the locked member is engaged. According to this configuration, even when the position of the locked member is shifted in the width direction of the guide groove, The lock position of the latch can be kept substantially constant. As a result, the amount of backlash to be adjusted can be reduced, and the angle at which the latch is swung to prevent backlash can be reduced. Therefore, the taper angle provided on the slide cam can be reduced, and this prevents the taper of the slide cam from biting into the lock surface of the latch.
[0023]
It is preferable to form a flange on the end face of the housing that forms the guide groove. According to this configuration, since the contact length between the member to be locked and the housing becomes long at the time of locking, a high locking strength can be obtained.
[0024]
The latch surface of the latch is preferably provided with a taper having a taper angle larger than the taper angle of the cam surface. In this case, when the tape is locked, the taper of the slide cam locks the latch. Biting into the surface is prevented, and deterioration of the operability of the slide cam can be prevented.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. However, the same reference numerals are given to members common to the conventional configuration shown in FIGS. 8 and 9, and the description is simplified. In order to explain the configuration of the lock mechanism 10 of the present invention in an easy-to-understand manner, the guide groove is placed upward as shown in FIGS. 1 to 7, but when used for a seat or door of an automobile, etc. The arrangement can be freely changed such as sideways or downward.
[0026]
1, FIG. 2, and FIG. 3 show an embodiment of a lock mechanism 10 according to the present invention. FIG. 1 shows a lock mechanism at an unlock position, FIG. 2 shows a lock mechanism immediately before the lock position, and FIG. Are shown in FIG. For example, the lock mechanism 10 includes a housing 12, a latch 14 disposed in the housing, and a slide cam 16.
[0027]
The housing 12 includes a substantially box-shaped base plate 121 having an opening on one side surface and a cover plate 131 that covers the open end of the base plate. 4 and the cover plate are shown in FIG. 1, 2, and 3, the housing 12 is illustrated with the cover plate 131 removed in order to avoid complication of the drawings.
[0028]
4A is a front view of the housing base plate 121, and FIG. 4B is a left side view thereof. As shown in FIGS. 4 (A) and 4 (B), the base plate 121 has a guide groove 121a from one end toward the center, and is formed substantially symmetrically about the guide groove. It has a bent portion 126 on the periphery and is formed into a substantially box shape with an open side surface, for example, by pressing from a steel plate, and the end surface of the guide groove is bent in a direction opposite to the bent portion 126 to form a flange 121a ′. It has become. Also, mounting flanges 122, 122 are formed on the left and right ends of the base plate 121, and claws 123, 124, 124 are formed on the upper and lower surfaces of the bent portion 126, and the cover plate 131 is attached to the base plate. When placed over the open end of the plate, these claws are bent to secure the cover plate to the base plate and form the housing 12. Further, the center 125 of the bent portion 126 on the opposite side of the guide groove 121a is formed in a concave shape.
[0029]
FIG. 5A shows a front view of the cover plate 131, and FIG. 5B shows a left side view of the cover plate. As shown in FIGS. 5 (A) and 5 (B), the cover plate 131 is formed into a shape covering the open end of the base plate by, for example, pressing from a steel plate, and corresponds to the base plate 121. It has a shape. That is, a guide groove 131a having the same shape as the base plate guide groove 121a is formed at the center thereof, and the end surface of the guide groove 131a is bent to the anti-base plate side to form a flange 131a '. . Also, mounting flanges 132 and 132 are formed on the left and right ends of the cover plate 131, and engaging holes 133 and engaging recesses for engaging the base plate claws 123, 124 and 124 on the upper and lower surfaces. 134 and 134 are formed. Further, the lower surface of the cover plate 131 is bent toward the base plate, and the sliding path of the slide cam 16 is formed by the bent surface 135 and the lower surface center 125 of the base plate. Is formed. Further, two holes are formed symmetrically on the base plate 121 and the cover plate 131 so as to face each other, and shafts are respectively inserted into the holes and fixed by caulking. One of the shafts is a swing shaft 15. The other shaft may not be provided.
[0030]
The basic shape of the housing 12 provided with the base plate 121 and the cover plate 131 is substantially the same as the known configuration described in Japanese Patent No. 3335547, and the base plate and the cover plate have the same configuration. This is different from the known configuration in that the end surfaces of the guide grooves 121a and 131a are provided with flanges and the bottom surface of the guide groove is formed substantially parallel to the engagement groove of the latch. Here, the two guide grooves 121a and 131a will be collectively referred to as a housing guide groove 12a.
[0031]
The basic shapes of the latch 14 and the slide cam 16 are substantially the same as the known configuration described in Japanese Patent No. 3335547, and tapers 144b and 161b are provided on the cam surface 161 of the slide cam 16 and the lock surface 144 of the latch. Is different.
[0032]
That is, as can be seen from FIG. 1, the latch 14 has a substantially U shape having a locking groove 14 a and is swingably provided on the housing 12 via the swing shaft 15. The latch groove 14a of the latch 14 pushes the striker 20 engaged by swinging the latch in the lock direction (B direction) into the bottom surface side of the guide groove 12a and swings the latch in the unlock direction (A direction). The striker 20 is formed obliquely with respect to the swinging direction of the latch so as to push out the striker 20 from the guide groove 12a. The slide cam 16 has a substantially rectangular shape, and is slidably positioned in a sliding road formed between the folding surface 135 (see FIG. 5) of the cover plate and the latch 14. A locking groove 16a is formed on the surface facing the. Then, one end of the torsion coil spring 22 is locked in the latching hole 141 of the latch and the other end is locked in the locking hole 162 of the slide cam, and the latch 14 is slid in the unlocking direction (A direction: counterclockwise). The cams 16 are urged in the forward direction (A ′ direction: inward), respectively. Further, the unlocking bar 17 fitted and locked to the other locking hole 162 of the slide cam 16 extends through the notch groove 127 formed in the bent portion 126 of the housing 12. .
[0033]
In the present invention, the taper is formed on the cam surface 161 of the slide cam 16 and the lock surface 144 of the latch that come into contact with each other when locked. That is, as shown in an enlarged view in FIG. 6, a taper is formed on the left side of the point X and is different on the left and right sides of the X. The cam surface 161 of the slide cam 16 is slid on the slide cam. The right side of X with respect to the moving direction is a horizontal plane (non-taper surface) 161a, and the left side is a taper surface 161b. Similarly, with respect to the lock surface 144 of the latch, the right side of X is the horizontal plane. (Non-taper surface) 144a, and the left side is a taper surface 144b. Note that the taper angle β of the lock surface 144 of the latch is set larger than the taper angle α of the cam surface 161 of the slide cam 16. For example, the cam taper angle α is 6 degrees and the latch taper angle β is Set to 8 degrees.
[0034]
For example, the housing 12 is assembled and the lock mechanism 10 is attached as follows. First, the latch 14, the swing shaft 15, the slide cam 16, the unlock bar 17, and the torsion coil spring 22 are arranged in a predetermined positional relationship within the housing 12. Then, the base plate claws 123, 124, 124 are engaged with the cover plate engagement holes 132, 133, 133, so that the cover plate 131 is placed on the base plate 121. As shown in FIG. 1, the base plate claws are bent, and the both ends of the swing shaft 15 are fixed by caulking to complete the assembly. Then, the bolts are passed through the through holes of the mounting flanges of the base plate 121 and the cover plate 131. For example, as in Japanese Patent No. 3335547, the bolts are installed on the side of the seat back of the rear seat of the automobile. And the lock mechanism 10 is attached to a predetermined position (in this case, the guide groove is laterally directed).
[0035]
The lock of the striker 20 (locked member) by the lock mechanism 10 having the above configuration will be described. First, the seat back of the recycle where the lock mechanism 20 is attached is started up. Then, as shown in FIG. 1, the striker 20 enters the guide groove 12 a of the housing 12, the lever surface 142 of the latch is pressed by the striker, and the latch 14 is swung in the B direction against the biasing force of the coil spring 22. Try to move. Then, the latch surface 143 presses the corner portion 163 of the slide cam, and the latch 14 swings in the B direction while swinging the slide cam 16 in the B ′ direction against the spring force of the torsion coil spring 22. .
[0036]
As soon as the latch surface 143 separates from the slide cam corner 163 and disengages from the slide cam locking groove 16a, the slide cam 16 slides in the A 'direction by the biasing force of the torsion coil spring 22, and the slide cam The cam surface 163 slides behind the lock surface 144 of the latch, and the cam surface and the lock surface come into contact with each other.
[0037]
As shown in FIG. 2, when the latch surface 143 is disengaged from the slide cam locking groove 16a, the striker 20 abuts the bottom surface of the guide groove 12a of the housing while pressing the lever surface 142 of the latch. Although the horizontal surface 161a of the cam surface 161 of the slide cam is behind the horizontal surface 144a of the lock surface 144 of the latch, there is a slight gap between the latch surface 145 and the striker 20, and there is no contact. This is because the outer diameter of the striker 20 is slightly smaller than the width of the guide groove 12a, and the latch 14 is urged in the unlocking direction (B direction) by the coil spring 22, and the slide is also slid. This is because there is a slight gap between the horizontal surface 161a of the cam surface 161 of the cam and the horizontal surface 144a of the lock surface 144 of the latch. The gap between the horizontal planes 144a and 161a is such that when the striker 20 comes into contact with the bottom surface of the guide groove 12a, the latch 14 cannot further swing, so that the latch surface 143 has been slid until then. It is provided in order to reliably detach from the cam locking groove 16a.
[0038]
From the above state, the slide cam 16 further slides in the A ′ direction by the spring force of the torsion coil spring 22, and the taper surface 161 b of the cam surface 161 of the slide cam is the taper surface 144 b of the lock surface 144 of the latch. When the taper surfaces come into contact with each other, the taper surface 161b of the cam surface 161 is pushed and the latch 14 swings in the direction B. As shown in FIG. 145 contacts the striker 20. In this state, the striker 20 is in contact with the bottom surface of the guide groove, and the horizontal surface 161a of the cam surface 161 of the slide cam is in contact with the horizontal surface 144a of the lock surface 144 of the latch. The striker 20 cannot be swung in any direction, and the striker 20 is sandwiched between the lock surface 145 of the latch that cannot swing and the bottom surface of the guide groove 12a of the fixed housing and locked. Details of the contact between the horizontal surface 161a of the cam surface 161 and the horizontal surface 144a of the lock surface 144 are shown in FIG.
[0039]
Next, the unlocking (unlocking) of the striker 20 will be described. For unlocking, the unlock bar 17 is pulled in the B ′ direction against the spring force of the torsion coil spring 22. Then, the slide cam 16 is pulled by the unlock bar 17 and the B ′ direction (reverse direction) along the slide path formed by the bent edge 135 of the cover plate 131 and the bottom surface center 125 of the base plate 131. ).
[0040]
The slide cam 16 will be described in detail. When the slide cam slides in the B ′ direction and the lock surface 144 of the latch moves away from the lock cam surface 161 of the slide cam and reaches the locking groove 16a, Nothing prevents the latch 14 from swinging in the A direction. Therefore, the latch 14 can swing in the A direction (unlock direction) and, as shown in FIG. 1, the torsion coil spring so that the surface 143 adjacent to the lock surface 144 is engaged with the locking groove 16a of the slide cam. It swings by 15 spring force. This swinging is stopped when the protrusion provided on the end of the latch on the lock surface 145 side abuts on the end surface 126a of the bent portion 126.
[0041]
As can be seen from FIG. 1, when the latch 14 swings in the A direction (unlock direction), the surface 145 of the latch is removed from behind the striker 20, and the striker is released from the restraint by the latch and is free. Placed in the unlocked position. In other words, when the striker is released from the restraint by the latch 14 of the lock mechanism and is free (unlocked state), it means that the lock mechanism 20 is released from the striker and is free. In other words, when the striker 20 becomes free, the back seat of the rear seat of the automobile to which the lock mechanism 10 is attached becomes free, and the back seat can be moved forward.
[0042]
According to the lock mechanism 10 configured as described above, if the striker 20 (member to be locked) is brought into contact with the latch 14 in the guide groove 12a of the housing and the latch is swung in the locking direction, the striker is placed in the guide groove of the housing. It can be locked with a latch. Then, the taper 161b provided on the slide cam 16 swings the latch until the striker 20 engaged with the locking groove 14a of the latch 14 is brought into contact with the bottom surface of the guide groove 12a of the housing 12. Therefore, the striker 20 is locked so as to be sandwiched between the latch 14 and the bottom surface of the guide groove 12a. Therefore, even if there is no sub-plate in the conventional configuration, the play does not occur, and the striker 20 can be locked to the latch 14 in the guide groove 12a of the housing 12, and the number of parts can be reduced and the configuration can be simplified.
[0043]
Since the conventional subplate is disposed so as to overlap the slide cam 16 in the thickness direction of the housing, the omission of the subplate can reduce the thickness of the lock mechanism 10 by an amount corresponding to the thickness of the subplate. If the constituent members such as the latch 14, the housing base plate 121, and the cover plate 131 are formed of a thick material by an amount corresponding to the thickness of the subplate, the locking strength of the locking mechanism 10 can be reinforced. Further, if the constituent members are formed from a thick material corresponding to a part of the thickness of the sub-plate, it becomes possible to reduce the thickness and reinforce the lock strength at the same time.
[0044]
The slide cam 16 moves along a predetermined slide path (the bent edge 135 of the cover plate 131 and the bottom surface center 125 of the base plate), and along this slide path, the slide cam 16 moves. 16 and the latch 14 (the cam surface 161 of the slide cam 16 and the lock surface 144 of the latch) can be set large. That is, the contact area between the cam surface 161 of the slide cam and the lock surface 144 of the latch that prevents the latch 14 from swinging in the unlocking direction can be set large. Therefore, a large lock strength can be obtained.
[0045]
Here, the base plate serving as the guide groove 12a of the housing and the end surfaces 121a 'and 131a' of the guide grooves 121a and 131a of the cover plate are provided with flanges. Therefore, the housing end faces 121a ′ and 131a ′ can receive a striker under a large contact length, and a large lock strength is ensured.
[0046]
The bottom surface of the guide groove 12a is formed substantially in parallel with the locking groove 14a of the latch 14 with which the striker 20 is engaged. According to this configuration, even when the position of the striker 20 is shifted in the width direction of the guide groove 14a, the lock position of the latch 14 can be kept substantially constant. Therefore, it is possible to reduce the amount of backlash to be adjusted and to reduce the angle at which the latch 14 is swung to prevent backlash. Therefore, the taper angle provided on the slide cam 16 can be reduced, thereby preventing the taper 161b of the slide cam 16 from biting into the lock surface 144 of the latch, and the unlock bar 17 does not require a large traction force. Switching to unlock can be done easily.
[0047]
Further, since the lock surface 144 of the latch is pressed against the cam surface 161 of the slide cam at the time of locking, the swing of the latch 14 is prevented, so that the striker 20 is firmly locked and has an external force larger than the spring force of the torsion coil spring. Even if is added, the latch does not swing and the striker does not play.
[0048]
A taper is attached to the lock surface 144 of the latch to make a part of the taper surface 144b, and a swinging force in the direction in which the taper surface comes into contact with the cam surface 161 of the slide cam (lock direction) is applied to the latch. Yes. Therefore, even if a gap is provided in order to absorb a dimensional error of components such as the housing 12, the latch 14, and the slide cam 16, the latch 14 can swing within a range corresponding to the gap. It is absorbed by the taper. Thus, there is no room for a gap due to a dimensional error, and play due to the dimensional error can be prevented.
[0049]
A taper with a taper angle α smaller than the taper angle β of the lock surface of the latch is attached to the cam surface 161 of the slide cam that contacts the taper surface 144b of the latch, and a part of the cam surface is formed. Since the taper surface 161b is used, the latch 14 can be prevented from biting into the slide cam 16. Therefore, switching to unlocking can be performed without requiring a large traction force.
[0050]
The biasing of the latch 14 in the antilock direction (A direction) and the biasing of the slide cam 16 in the reverse direction (A ′ direction) are performed by one biasing means (torsion coil spring 22). The number of parts is reduced and the configuration can be simplified.
[0051]
As shown in FIG. 7, when the elastic member 18 that is pressed and deformed by the striker when the striker 20 is locked is provided, the striker is pushed back and brought into close contact with the surface 145 of the latch by the elastic force generated by the deformation. In this way, if the striker 20 is in close contact with the latch 14 under the elastic force and the striker is locked by the latch 14 in the guide groove 12a of the housing, not only can the generation of backlash be prevented, It is possible to reduce the occurrence of abnormal noise due to vibration and the occurrence of desorption sound that occurs when metals collide during locking and unlocking.
[0052]
For example, hard rubber can be used as the elastic member 18, and it is disposed on the housing 12 covering a part of the guide groove 12a, specifically on the cover case 131 covering a part of the guide groove 131a. The
[0053]
In the embodiment, the case where the lock mechanism 10 is attached to the seat back side portion of the retreat of the automobile has been described. However, the attachment of the lock mechanism is not limited to this, and the lock mechanism 10 is attached to lock the member to be locked. Needless to say, it is needless to say that the lock mechanism can be attached to various things other than the automobile.
[0054]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the taper provided on the slide cam swings the latch until the locked member engaged with the latching groove of the latch comes into contact with the bottom surface of the guide groove. The member is locked so as to be sandwiched between the latch and the bottom surface of the guide groove. Therefore, even if there is no sub-plate in the conventional configuration, no backlash occurs, and the member to be locked is locked to the latch in the guide groove of the housing. Therefore, the number of parts is reduced and the configuration can be simplified. Further, since the sub-plate is omitted, the lock mechanism can be thinned, and the lock strength can be reinforced by molding the constituent members from a thick material.
[0055]
Furthermore, since the lock surface of the latch is pressed against the cam surface of the slide cam when locked, the swing of the latch is prevented, so that the locked member is firmly locked and the latch does not swing even when a large external force is applied. No play occurs. In addition, since the contact area between the cam surface of the slide cam and the lock surface of the latch can be set large, a high lock strength can be obtained.
[0056]
A taper is provided on the lock surface of the latch, and a swinging force in the direction in which the taper surface comes into contact with the cam surface of the slide cam (lock direction) is applied to the latch. Even if it occurs, the latch swings within a range corresponding to the gap, and the gap is absorbed by the taper of the lock surface. For this reason, there is no room for a gap due to a dimensional error, and play due to the dimensional error can be prevented.
[0057]
According to the second aspect of the present invention, even when the position of the locked member is shifted in the width direction of the guide groove, the lock position of the latch can be kept substantially constant, so that the amount of play to be adjusted can be reduced. At the same time, the angle at which the latch is swung to prevent backlash can be reduced. Therefore, the taper angle provided in the slide cam can be reduced, and this prevents the taper of the slide cam from biting into the lock surface of the latch.
[0058]
According to the invention described in claim 3, since the contact length between the member to be locked and the housing at the time of locking becomes long, a high locking strength can be obtained.
[0059]
According to the invention described in claim 4, since the taper smaller than the taper of the latch surface of the latch is provided on the cam surface of the slide cam, it is possible to prevent the latch from biting into the slide cam.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a lock mechanism according to the present invention in an unlock position shown with a cover plate removed.
FIG. 2 is a front view of the lock mechanism according to the present invention immediately before the lock position shown with the cover plate removed.
FIG. 3 is a front view of the locking mechanism according to the present invention in a locked position shown with the cover plate removed.
4A is a front view of a housing base plate, and FIG. 4B is a left side view thereof.
5A is a front view of a cover plate of the housing, and FIG. 5B is a left side view thereof.
FIG. 6 is an enlarged front view of a partially broken portion of the lock mechanism according to the present invention in the lock position shown with the cover plate removed.
FIG. 7 is a partially cutaway front view of the lock mechanism according to the present invention in a lock position showing an example of arrangement of elastic members by removing the cover plate.
FIG. 8 is a front view of a known locking mechanism in an unlocked position, with the cover plate removed.
FIG. 9 is a front view of a known locking mechanism in a locked position shown with the cover plate removed.
[Explanation of symbols]
10 Locking mechanism
12 Housing
12a storage groove
121 Base plate of housing
121a Base plate storage groove
121a 'flange (end face of housing)
131 Cover plate of housing
131a Cover plate storage groove
131a 'flange (end face of housing)
14 Latch
14a Locking groove
142 Lever surface
143 faces
144 Lock surface
144a horizontal plane
144b Tape surface
145 faces
16 Slide cam
16a Locking groove
161 Cam surface
161a horizontal plane
161b Tape surface
17 Unlock bar

Claims

A housing having a guide groove in which a locked member is stored;
It has a lock surface and is swingably provided in the housing. It has a locking groove with which the locked member is engaged, and the locking member engages with this locking groove to swing in the locking direction. A latch for locking the locked member in the guide groove of the housing;
It has a cam surface and is slidably provided in the housing. When the latch swings in the locking direction, it slides in the forward direction to allow the latch to swing in the locking direction. A sliding cam that slides in the opposite direction when the member is locked, and the locking surface of the latch abuts against the cam surface to prevent the latch from swinging in the unlocking direction;
An urging means for applying a swinging force in the unlocking direction to the latch and applying a sliding force in the positive direction to the slide cam;
A locking mechanism characterized in that a taper is provided on the cam surface of the slide cam to swing the latch in the lock direction by sliding the slide cam in the forward direction.

2. The locking mechanism according to claim 1, wherein the bottom surface of the guide groove of the housing is formed substantially in parallel with the latching groove of the latch with which the member to be locked is engaged.

The locking mechanism according to claim 1 or 2, wherein a flange is formed on an end face of the housing forming the guide groove.

3. The locking mechanism according to claim 1, wherein a taper angle taper larger than a taper angle of the cam surface is provided on the lock surface of the latch.