JP2005016126A - 浮動パスワード解錠システム、浮動パスワード解錠方法及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の表示部から読み取った時刻と入力されたパスワードと解錠回数とを元にして第1の一時的パスワードを生成する第1の機器におけるパスワード生成手段と、第2の表示部から読み取った時刻と自装置に記憶するパスワードと解錠回数とを元にして第2の一時的パスワードを生成する第2の機器におけるパスワード生成手段と、生成された第1の一時的パスワードを第2の機器に入力すると、第1の一時的パスワードと第2の一時的パスワードとを照合し一致すると、第2の機器の有する電子錠を解錠する第2の機器のパスワード照合手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯可能な第1の装置を使用して電子錠を持つ金庫等の第2の装置の解錠を行うに際し、第1の装置と第2の装置でそれぞれ一時的な浮動パスワードを生成し第1の装置が生成した浮動パスワードを第2の装置に入力し第2の装置での両パスワードの照合の結果一致すると解錠を行う浮動パスワード解錠システム、浮動パスワード解錠方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
動的なワンタイムパスワードを使用した利用者の認証については、従来より種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1においては、認証を要求するユーザ端末と認証を行う認証装置間で通信により認証を行う時、予め認証装置では一方向性関数を適用したパスワードを保存し、ユーザからの認証要求を受けると認証回数等から乱数を発生して認証回数と乱数をユーザ端末に送り、ユーザ端末では受信したデータと自信の有するパスワードから認証データを作成して認証装置に送り、認証装置では、この認証データからユーザの正当性を判断する内容を有している。
【0003】
また、特許文献2には、認証をうけるユーザは、携帯電話を使用してユーザIDと現在時刻と、共通の秘密情報をハッシュしてワンタイムパスワードを生成して認証サーバに送信する。認証サーバでは、ユーザIDと現在時刻と秘密情報から同様にワンタイムパスワードを生成して先に受け取ったワンタイムパスワードと比較し一致すると認証を行うもので、このとき1分程度の時刻のズレは許容するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−357018(ページ7−12,図1)
【特許文献2】
特開2002−259344(ページ5−7、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の技術は、インターネット等のネットワークで接続されたユーザ端末と認証サーバ間における認証処理においてネットワークからの情報の漏洩等に対しての防衛を目的とするものである。
【0006】
一方、金庫等に保管された金銭、重要書類等の取り出しにおいては現物の取り出しにネットワークを使用するのは煩雑となるだけであり、利用者が保管場所に赴いて取り出しを行うのが普通である。また、人手の介入を必要とするものであるから複雑な操作は好まれないが、安全性の要求はきわめて高いと思われる。
【0007】
さらに一般的に今までのパスワード方式では、
・パスワードの漏洩は極めて深刻である。
・パスワードの守秘は難しい。
・複雑なパスワードや手順は、記憶の限界、操作性に問題が有る。
という問題があった。
本発明は、
・ 記憶するパスワードは今まで通り一つ。
・ 操作性も極めて簡単。
・ しかも二度と同じパスワードを使わない。
ことにより以上のような問題の解決を目的とする浮動パスワード解錠システム、浮動パスワード解錠方法及びそのプログラムを提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の浮動パスワード解錠システムは、同一の時刻を計時する時計と、時刻を表示する表示部と、テンキーと、をそれぞれ有する第1の機器と第2の機器とがあって、前記第2の機器は、さらに電子錠を有するとともにこれまでに解錠した解錠回数を表示する解錠回数表示部と予め設定されたパスワードを記憶するパスワード記憶部とを備え、利用者の携帯する第1の機器によって前記第2の機器の解錠を行う浮動パスワード解錠システムであって、
前記第1の機器において、第1の時計の時刻と利用者から入力されたパスワードと前記解錠回数表示部の解錠回数とを元にして第1の一時的パスワードを生成するパスワード生成手段と、
前記第2の機器において、第2の時計の時刻と自装置に記憶するパスワードと解錠回数とを元にして第2の一時的パスワードを生成するパスワード生成手段と、
生成された前記第1の一時的パスワードを前記第2の機器に入力すると、前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると、前記電子錠を解錠する前記第2の機器のパスワード照合手段と、
を備える。
【0009】
本発明の第2の浮動パスワード解錠システムは、第1の発明において、前記第1の機器と前記第2の機器は秒単位で同一時刻を計時する時計をそれぞれ有し、パスワードの照合前に前記第1の表示部と前記第2の表示部には同一の時刻を表示させて停止させる操作を前記第1の機器と前記第2の機器に対し行うことを備える。
【0010】
本発明の第3の浮動パスワード解錠システムは、第1の発明において、前記第1の機器におけるパスワード生成手段と前記第2の機器におけるパスワード生成手段による前記第1と第2の一時的パスワードを生成するアルゴリズムは同一であることを備える。
【0011】
本発明の第4の浮動パスワード解錠システムは、第1の発明において、前記第2の機器は、前記電子錠の解錠された回数を解錠回数として積算する手段と積算された値を表示する手段を有することを備える。
【0012】
本発明の第5の浮動パスワード解錠システムは、同一の時刻を計時する時計と、時刻を表示する表示部と、テンキーと、をそれぞれ有する第1の機器と第2の機器とがあって、前記第2の機器は、さらに電子錠を有するとともにこれまでに解錠した解錠回数を表示する解錠回数表示部と予め設定されたパスワードを記憶するパスワード記憶部とを備え、利用者の携帯する第1の機器によって前記第2の機器の解錠を行う浮動パスワード解錠システムであって、
前記第1の機器と前記第2の機器のテンキーの決められたボタンを押下して表示部を同一時刻を表示する状態で停止させると、
前記第1の機器と前記第2の機器は、表示された時刻から同じアルゴリズムによって乱数を発生する乱数発生手段をそれぞれ有し、
さらに、前記第1の機器と前記第2の機器は、前記乱数とパスワードと前記解錠回数表示部に表示された解錠回数とから同一のアルゴリズムで一時的パスワードを生成する浮動パスワード生成手段をそれぞれ有し、
前記第1の機器の浮動パスワード生成手段は、前記乱数とテンキーから入力されたパスワードと解錠回数とから第1の一時的パスワードを生成すると表示部にそれを表示し、
前記第2の機器の浮動パスワード生成手段は、前記乱数とパスワード記憶部に記憶するパスワードと解錠回数とから第2の一時的パスワードを生成し、
前記第2の機器の浮動パスワード照合手段は、利用者によって入力された前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると前記電子錠の解錠指示を行うことを備える。
【0013】
本発明の第6の浮動パスワード解錠システムは、第5の発明において、前記第1の機器の時計と前記第2の機器の時計は、前記第1の機器と前記第2の機器のテンキーの決められたボタンを同時に押下して表示部の時刻表示を同一時刻の表示状態で停止させても計時を続行することを備える。
【0014】
本発明の第1の浮動パスワード解錠方法は、利用者が携帯する第1の機器の表示部の時刻と、金庫を含む電子錠を備えた第2の機器の表示部の時刻とをそれぞれの機器を操作して同一時刻を表示させる第1のステップと、
前記第1の機器において、第1の表示部から読み取った時刻と利用者から入力されたパスワードと前記第2の機器の解錠回数とを元にして第1の一時的パスワードを生成する第2のステップと、
前記第2の機器において、第2の表示部から読み取った時刻と自装置に記憶するパスワードと解錠回数とを元にして第2の一時的パスワードを生成する第3のステップと、
前記第1の一時的パスワードを前記第2の機器に入力すると、前記第2の機器において、前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると、前記電子錠を解錠する第4のステップと、
を備える。
【0015】
本発明の第2の浮動パスワード解錠方法は、同一の時刻を計時する時計と、計時した時刻を表示する表示部と、テンキーと、をそれぞれ有する第1の機器と第2の機器とがあって、前記第2の機器は、さらに電子錠を有するとともにこれまでに積算した解錠回数を表示する解錠回数表示部とパスワード記憶部とを備え、利用者の携帯する前記第1の機器によって前記電子錠の解錠を行う浮動パスワード解錠システムにおける浮動パスワード解錠方法であって、
利用者が前記第1の機器と第2の機器のテンキーの決められたボタンを押下して表示部の時刻表示を同一時刻の表示状態で停止させる第1のステップと、
利用者が前記第1の機器のテンキーからパスワードと前記解錠回数表示部に表示された解錠回数を入力する第2のステップと、
前記第1の機器は、表示部の時刻から生成した乱数と入力されたパスワードと解錠回数とから第1の一時的パスワードを生成して表示部に表示する第3のステップと、
前記第2の機器は表示部の時刻から生成した乱数とパスワード記憶部のパスワードと解錠回数から第2の一時的パスワードを生成する第4のステップと、
前記第2の機器は、入力された前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると前記電子錠の解錠を行う第5のステップと、を備える。
【0016】
本発明の第1のプログラムは、
コンピュータに、
利用者が携帯する第1の機器の表示部の時刻と、金庫を含む電子錠を備えた第2の機器の表示部の時刻とをそれぞれの機器を操作して同一時刻を表示させる第1のステップと、
前記第1の機器において、第1の表示部から読み取った時刻と利用者から入力されたパスワードと前記第2の機器に表示された解錠回数とを元にして第1の一時的パスワードを生成する第2のステップと、
前記第2の機器において、第2の表示部から読み取った時刻と自装置に記憶するパスワードと解錠回数とを元にして第2の一時的パスワードを生成する第3のステップと、
前記第1の一時的パスワードを前記第2の機器に入力すると、前記第2の機器において、前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると、前記電子錠を解錠する第4のステップと、
を実行させる。
【0017】
本発明の第2のプログラムは、秒単位で同一の時刻を計時する時計と、計時した時刻を表示する表示部と、テンキーと、をそれぞれ有する第1の機器と第2の機器とがあって、前記第2の機器は、さらに電子錠を有するとともにこれまでに積算した解錠回数を表示する解錠回数表示部とパスワード記憶部とを備え、利用者の携帯する前記第1の機器によって前記電子錠の解錠を行う浮動パスワード解錠システムに実行させるプログラムであって、
コンピュータに、
利用者が前記第1の機器と第2の機器のテンキーの決められたボタンを押下して表示部の時刻表示を同一時刻の表示状態で停止させる第1のステップと、
利用者が前記第1の機器のテンキーからパスワードと前記解錠回数表示部に表示された解錠回数を入力する第2のステップと、
前記第1の機器は、表示部の時刻から生成した乱数と入力されたパスワードと解錠回数とから第1の一時的パスワードを生成して表示部に表示する第3のステップと、
前記第2の機器は表示部の時刻から生成した乱数とパスワード記憶部のパスワードと解錠回数から第2の一時的パスワードを生成する第4のステップと、
前記第2の機器は、入力された前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると前記電子錠の解錠を行う第5のステップと、を実行させる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
本発明の実施の形態の構成について、図1と図2に沿って説明する。
【0020】
図1は、パスワード管理端末10を、図2は、対象機器20の内部構成を示している。パスワード管理端末10も対象機器20もCPUを搭載したコンピュータ機能を有している。
【0021】
本発明の実施の形態の構成は、図1に示すパスワード管理端末10と、図2に示す対象機機20と、から構成される。
【0022】
パスワード管理端末10は、それを保有する利用者が携帯し、金庫等からなる電子錠を持つ対象機器20の解錠を行う時に使用するもので、パスワード管理端末10が解錠処理時に動的に生成した一時的なパスワード(以降、浮動パスワードと称す)によって解錠を行うものである。
【0023】
対象機器20の解錠に使用する固定的なパスワード(取り決めで設定される)は利用者が記憶している。
【0024】
パスワード管理端末10は、図1を参照すると、
1.電波時計など正確な時間を計時する時計101を内蔵する。
2.数字を入力するためのテンキー102と、入力されたキーの内容や時計101の時刻を表示する表示部103を持つ。表示部103は通常は時計101の時刻を表示しているが、テンキー102からの入力した内容の表示やパスワード管理端末10からの情報の表示時等には、5秒から10秒程度の一定時間その表示が継続し、この一定時間が経過すると元の時計101からの時刻の表示に切り替わるものとする。
3.時計101の時刻を表示した表示部103の時刻から乱数を発生させる乱数発生手段110をプログラムとしてメモり106に記憶する。
4.乱数、パスワード、解錠回数(解錠回数は、以下に説明する対象機器20に有る)から、浮動パスワードを生成する浮動パスワード生成手段111をプログラムとしてメモリ106に記憶する。
5.CPU100を持つ。
【0025】
図3はパスワード管理端末10の概観図である。
【0026】
図2は施錠/解錠される金庫等の対象機器20である。
対象機器20には、
1.電波時計など正確な時計201を内蔵する。
2.対象機器20がこれまでに解錠された解錠回数を計数する解錠回数積算部204及び解錠回数を表示する解錠回数表示部205を持つ。
3.不揮発性のメモリ206には、予め規定されたパスワードを記憶する。
4.解錠時に数字入力するテンキー202及び入力されたキーの内容を表示する表示部203を持つ。
5.時計201を読み取った時刻から乱数を発生させる乱数発生手段210を持つ。
6.パスワード、乱数、解錠回数(X)から、浮動パスワードを生成する浮動パスワード生成手段211をプログラムとしてメモり206に記憶する。
7.テンキー202から入力された浮動パスワードと対象機器20が生成した浮動パスワードを照合し、一致すると対象機器20の電子錠207の解錠指示を行う浮動パスワード照合手段212をプログラムとしてメモり206に記憶する。
8.金庫等の施錠/解錠を行う電子錠207を有する。
9.CPU200を有する。
【0027】
図4は対象機器20の概観図である。
【0028】
ここで、パスワード管理端末10と 対象機器20両者の持つ
・ 時刻から乱数を発生させる乱数発生手段110と乱数発生手段210のアルゴリズムは同一のものである。
・ パスワード、乱数、上記解錠回数(X)から、浮動パスワードを生成する浮動パスワード生成手段111とパスワード生成手段211のアルゴリズムは同一のものである。
【0029】
金庫等の対象機器20には予めパスワードが設定される。このパスワードは利用者が記憶するものと同一である。
この対象機器20への設定作業は、一般的パスワード設定と同じで、例えば、
* + パスワード(例えば6桁) + #で設定する。予め、対象機器20を製造する工場での出荷時に利用者からの意向を元にして設定しておいてもよい。
【0030】
この設定されたパスワードは、対象機器20内の不揮発性のメモリ206に記録される。
【0031】
更に、両者の時計101と時計201時計は、電波時計(または、GPS時計など)であり、秒単位で同じ時刻で同期しているものとする。
【0032】
尚、パスワード管理端末10は、対象機器20の近辺に設置されるものではなく、対象機器20の施錠/解錠を行う利用者によって携帯され、施錠/解錠時に対象機器20まで所持するような運用を行うものとする。
【0033】
次に、本発明の実施の形態の動作について図5のフローチャートをもとに説明をする。
【0034】
対象機器20をパスワード管理端末10を使用して解錠する時の解錠動作を説明する。
1.パスワード管理端末10の利用者が、対象機器20の前へ行き、パスワード管理端末10と、対象機器20それぞれのテンキー102、テンキー202の#ボタンを押す(ステップA1、ステップB1)。
【0035】
パスワード管理端末10の表示部103と、対象機器20の表示部203にはその時点での時計101と時計201の計時する時刻が取り込まれ、XX時YY分の時分形式、またはXX時YY分ZZ秒の時分秒形式で表示され表示が停止する。#ボタンを押す前までは、表示部103、表示部203には現在時刻が表示されている。秒単位で同一時刻を表示させる場合は、ボタン押下は同時に行うことになるが、分単位で同一時刻を表示させる場合は、ボタン押下の同時性はさほど要求されない。
【0036】
尚、#ボタン押下時のタイミングのズレによって同一の時刻が表示部103と表示部203に表示されない場合は、パスワード管理端末10と対象機器20の#ボタンを再度押し、同一の時刻が表示されるまでこの操作を継続する。
【0037】
同一の時刻が表示されて表示は停止しても時計101と時計201は引き続き稼働する。また、表示が停止した状態はある時間継続するのでパスワード管理端末10と対象機器20に同一の時刻が入力されたことを利用者から確認できるものとする。
2.パスワード管理端末10の乱数発生手段110と、対象機器20の乱数発生手段210は、それぞれの表示部103と表示部203に表示されている時刻を読み取り読み取った時刻から乱数を生成する(ステップA2、ステップB2)。当然両者は同じ乱数となる。
3.利用者は、パスワード管理端末10から
・利用者の記憶している「パスワード」と、
・対象機器20の解錠回数表示部205に表示されている解錠回数(X)を参照し、この解錠回数(X)とを入力する(ステップA3)。
4.パスワード管理端末10の浮動パスワード生成手段111では、先に乱数発生手段110が時刻を元に生成した乱数と、入力されたパスワードと、解錠回数(X)と、から浮動パスワードを生成し、表示部103に表示する(ステップA4)。利用者は、この表示内容を一旦記憶する。
【0038】
対象機器20の浮動パスワード生成手段211は、テンキー202の#ボタンが押下されると、パスワード管理端末10と同様に、
既に乱数発生手段210が時刻をもとに生成した乱数 + メモリ206に記憶されたパスワード+ 解錠回数積算部204が積算した解錠回数(X)
を使用して浮動パスワードを生成し、メモリ206に記憶する(ステップB3)。
5.パスワード管理端末10の利用者は、パスワード管理端末10の表示部103に表示された浮動パスワードをみて、それを対象機器10のテンキー202を使用して対象機器20に入力する(ステップB4)。
6.浮動パスワード照合手段212は、利用者が入力した浮動パスワードと対象機器20が生成した浮動パスワードとの照合を行い(ステップB5)、浮動パスワードが合致すると、電子錠207に解錠の指示を行い(ステップB6)、対象機器20の電子錠207の解錠が行われる。不一致の場合は解錠指示は行わない。
7.利用者による対象機器20での作業が終了し対象機器20が施錠される(ステップB7)。
8.解錠/施錠が行われた場合、解錠回数積算部204によって解錠回数(X)に1が積算され解錠回数(X)が更新される(ステップB8)。表示部103と表示部203には時計101と時計201の時刻が再度表示される。
【0039】
尚、以上の説明では、浮動パスワードを、時刻を元にした乱数と記憶されたパスワードと解錠回数から生成したが、解錠回数を使用せず、時刻を元にした乱数と記憶されたパスワードから生成することも可能である。また、時刻を乱数化せずに時刻と記憶されたパスワードからハッシュ操作等によって浮動パスワードを生成することも可能である。
【0040】
さらに以上の説明では、高精度の時計101と時計201を備える内容としたが、時計を備えず、テンキー102とテンキー202から利用者が同じ時刻情報を入力することでそれを乱数発生手段110と乱数発生手段210が利用して乱数を発生するようにすれば、両機器を低価格なものにすることができる。そのようにすれば、パスワード管理端末10を携帯電話機とすることも可能である。
【0041】
【発明の効果】
固定のパスワードが漏洩しても、パスワード管理端末を所持しないと、そのパスワードだけでは対象機器の解錠は出来ないという第1の効果がある。
【0042】
浮動パスワードが漏洩しても、時刻によってパスワードが変動するので、そのパスワードでは解錠出来ないという第2の効果がある。
【0043】
対象機器の利用者が記憶しておくパスワードは、一つだけで良いという第3の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるパスワード管理端末の内部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における対象機機の内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるパスワード管理端末の概観図である。
【図4】本発明の実施の形態における対象機機の概観図である。
【図5】本発明の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 パスワード管理端末
100 CPU
101 時計
102 テンキー
103 表示部
106 メモリ
110 乱数発生手段
111 浮動パスワード生成手段
20 対象機器
200 CPU
201 時計
202 テンキー
203 表示部
204 解錠回数積算部
205 解錠回数表示部
206 メモリ
207 電子錠
210 乱数発生手段
211 浮動パスワード生成手段
212 浮動パスワード照合手段
Claims (10)
- 同一の時刻を計時する時計と、時刻を表示する表示部と、テンキーと、をそれぞれ有する第1の機器と第2の機器とがあって、前記第2の機器は、さらに電子錠を有するとともにこれまでに解錠した解錠回数を表示する解錠回数表示部と予め設定されたパスワードを記憶するパスワード記憶部とを備え、利用者の携帯する第1の機器によって前記第2の機器の解錠を行う浮動パスワード解錠システムであって、
前記第1の機器において、第1の時計の時刻と利用者から入力されたパスワードと前記解錠回数表示部の解錠回数とを元にして第1の一時的パスワードを生成するパスワード生成手段と、
前記第2の機器において、第2の時計の時刻と自装置に記憶するパスワードと解錠回数とを元にして第2の一時的パスワードを生成するパスワード生成手段と、
生成された前記第1の一時的パスワードを前記第2の機器に入力すると、前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると、前記電子錠を解錠する前記第2の機器のパスワード照合手段と、
を備えることを特徴とする浮動パスワード解錠システム。 - 請求項1において、前記第1の機器と前記第2の機器は秒単位で同一時刻を計時する時計をそれぞれ有し、パスワードの照合前に前記第1の表示部と前記第2の表示部には同一の時刻を表示させて停止させる操作を前記第1の機器と前記第2の機器に対し行うことを特徴とする浮動パスワード解錠システム。
- 請求項1において、前記第1の機器におけるパスワード生成手段と前記第2の機器におけるパスワード生成手段による前記第1と第2の一時的パスワードを生成するアルゴリズムは同一であることを特徴とする浮動パスワード解錠システム。
- 請求項1において、前記第2の機器は、前記電子錠の解錠された回数を解錠回数として積算する手段と積算された値を表示する手段を有することを特徴とする浮動パスワード解錠システム。
- 同一の時刻を計時する時計と、時刻を表示する表示部と、テンキーと、をそれぞれ有する第1の機器と第2の機器とがあって、前記第2の機器は、さらに電子錠を有するとともにこれまでに解錠した解錠回数を表示する解錠回数表示部と予め設定されたパスワードを記憶するパスワード記憶部とを備え、利用者の携帯する第1の機器によって前記第2の機器の解錠を行う浮動パスワード解錠システムであって、
前記第1の機器と前記第2の機器のテンキーの決められたボタンを押下して表示部を同一時刻を表示する状態で停止させると、
前記第1の機器と前記第2の機器は、表示された時刻から同じアルゴリズムによって乱数を発生する乱数発生手段をそれぞれ有し、
さらに、前記第1の機器と前記第2の機器は、前記乱数とパスワードと前記解錠回数表示部に表示された解錠回数とから同一のアルゴリズムで一時的パスワードを生成する浮動パスワード生成手段をそれぞれ有し、
前記第1の機器の浮動パスワード生成手段は、前記乱数とテンキーから入力されたパスワードと解錠回数とから第1の一時的パスワードを生成すると表示部にそれを表示し、
前記第2の機器の浮動パスワード生成手段は、前記乱数とパスワード記憶部に記憶するパスワードと解錠回数とから第2の一時的パスワードを生成し、
前記第2の機器の浮動パスワード照合手段は、利用者によって入力された前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると前記電子錠の解錠指示を行うことを特徴とする浮動パスワード解錠システム。 - 請求項5において、前記第1の機器の時計と前記第2の機器の時計は、前記第1の機器と前記第2の機器のテンキーの決められたボタンを押下して表示部の時刻表示を同一時刻の表示状態で停止させても計時を継続することを特徴とする浮動パスワード解錠システム。
- 利用者が携帯する第1の機器の表示部の時刻と、金庫を含む電子錠を備えた第2の機器の表示部の時刻とをそれぞれの機器を操作して同一時刻を表示させる第1のステップと、
前記第1の機器において、第1の表示部から読み取った時刻と利用者から入力されたパスワードと前記第2の機器の解錠回数とを元にして第1の一時的パスワードを生成する第2のステップと、
前記第2の機器において、第2の表示部から読み取った時刻と自装置に記憶するパスワードと解錠回数とを元にして第2の一時的パスワードを生成する第3のステップと、
前記第1の一時的パスワードを前記第2の機器に入力すると、前記第2の機器において、前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると、前記電子錠を解錠する第4のステップと、
を備えることを特徴とする浮動パスワード解錠方法。 - 同一の時刻を計時する時計と、計時した時刻を表示する表示部と、テンキーと、をそれぞれ有する第1の機器と第2の機器とがあって、前記第2の機器は、さらに電子錠を有するとともにこれまでに積算した解錠回数を表示する解錠回数表示部とパスワード記憶部とを備え、利用者の携帯する前記第1の機器によって前記電子錠の解錠を行う浮動パスワード解錠システムにおける浮動パスワード解錠方法であって、
利用者が前記第1の機器と第2の機器のテンキーの決められたボタンを押下して表示部の時刻表示を同一時刻の表示状態で停止させる第1のステップと、
利用者が前記第1の機器のテンキーからパスワードと前記解錠回数表示部に表示された解錠回数を入力する第2のステップと、
前記第1の機器は、表示部の時刻から生成した乱数と入力されたパスワードと解錠回数とから第1の一時的パスワードを生成して表示部に表示する第3のステップと、
前記第2の機器は表示部の時刻から生成した乱数とパスワード記憶部のパスワードと解錠回数から第2の一時的パスワードを生成する第4のステップと、
前記第2の機器は、入力された前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると前記電子錠の解錠を行う第5のステップと、
を備えることを特徴とする浮動パスワード解錠方法。 - コンピュータに、
利用者が携帯する第1の機器の表示部の時刻と、金庫を含む電子錠を備えた第2の機器の表示部の時刻とをそれぞれの機器を操作して同一時刻を表示させる第1のステップと、
前記第1の機器において、第1の表示部から読み取った時刻と利用者から入力されたパスワードと前記第2の機器に表示された解錠回数とを元にして第1の一時的パスワードを生成する第2のステップと、
前記第2の機器において、第2の表示部から読み取った時刻と自装置に記憶するパスワードと解錠回数とを元にして第2の一時的パスワードを生成する第3のステップと、
前記第1の一時的パスワードを前記第2の機器に入力すると、前記第2の機器において、前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると、前記電子錠を解錠する第4のステップと、
を実行させるプログラム。 - 秒単位で同一の時刻を計時する時計と、計時した時刻を表示する表示部と、テンキーと、をそれぞれ有する第1の機器と第2の機器とがあって、前記第2の機器は、さらに電子錠を有するとともにこれまでに積算した解錠回数を表示する解錠回数表示部とパスワード記憶部とを備え、利用者の携帯する前記第1の機器によって前記電子錠の解錠を行う浮動パスワード解錠システムに実行させるプログラムであって、
コンピュータに、
利用者が前記第1の機器と第2の機器のテンキーの決められたボタンを押下して表示部の時刻表示を同一時刻の表示状態で停止させる第1のステップと、
利用者が前記第1の機器のテンキーからパスワードと前記解錠回数表示部に表示された解錠回数を入力する第2のステップと、
前記第1の機器は、表示部の時刻から生成した乱数と入力されたパスワードと解錠回数とから第1の一時的パスワードを生成して表示部に表示する第3のステップと、
前記第2の機器は表示部の時刻から生成した乱数とパスワード記憶部のパスワードと解錠回数から第2の一時的パスワードを生成する第4のステップと、
前記第2の機器は、入力された前記第1の一時的パスワードと前記第2の一時的パスワードとを照合し一致すると前記電子錠の解錠を行う第5のステップと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003181448A JP2005016126A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 浮動パスワード解錠システム、浮動パスワード解錠方法及びそのプログラム |
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JP2003181448A JP2005016126A (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | 浮動パスワード解錠システム、浮動パスワード解錠方法及びそのプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009041321A (ja) * | 2007-08-10 | 2009-02-26 | Denso Wave Inc | 真偽判定システム及び電気錠制御システム |
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-
2003
- 2003-06-25 JP JP2003181448A patent/JP2005016126A/ja active Pending
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