【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はワイパブレードを取り付けたワイパアームを揺動させるワイパ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のワイパ装置は、リンク機構をエンジンフードの外面とほぼ同じ位置に配置し、リンク機構にリンクカバーを被せ、このリンクカバーで異物のかみ込みを防止する（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１１−２２７５７１号公報 （第５−６頁、図４−図５）
【０００４】
特許文献１を、図面を参照の上、詳しく説明する。
図９（ａ），（ｂ）は従来の車両用ワイパ装置の説明図であり、（ａ）は特許文献１の図５である。
（ａ）において、従来のワイパ装置１０は、メインレバー１４、サブレバー１６、アームヘッド２４によってリンク機構を構成し、アームヘッド２４にリンクカバー４０を取り付けるとともにリンクカバー４０の第２カバー部４４をエンジンフードＦから露出させ且つ面一となるようにしたものである。
【０００５】
（ｂ）は特許文献１と類似する形態を示し、リンクカバー４０とエンジンフードＦの縁の位置関係を示す。ワイパ装置１０では、メインレバー１４及びリンクカバー４０をピボット軸１８で回動してウインドシールドガラスＧを払拭する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記図９に示す特許文献１の車両用ワイパ装置１０では、特別なリンクカバー４０を取り付ける必要があり、且つ、そのリンクカバー４０は高級感も欠かせないものとなるため、生産コストが高くなる。
また、リンクカバー４０を取り付けると、エンジンフードＦから露出し、ワイパ装置１０の見栄えは悪くなりがちである。
アームヘッド２４は、リンクカバー４０を保持する特殊な形状であり、生産コストが嵩む。
【０００７】
車両用ワイパ装置１０では、例えば、車両のデザインによっては、（ｂ）に示すように、エンジンフードＦから第２カバー部４４を露出させる切り欠き部１０１が必要となる場合がある。切り欠き部１０１は、ワイパブレード３６とともに第２カバー部４４が揺動しても、露出及び面一を確保することができるようにＶ字形状に形成した部位である。このような切り欠き部１０１をエンジンフードＦに形成すると、見栄えは悪くなる。
【０００８】
そこで、本発明の目的は、特別なカバーを必要とせず見栄えが良く、生産コストを抑えたワイパ装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１では、ワイパ装置は、車体に設けられた外装部材と、この外装部材に開けた開口と、この開口を通して外装部材の外に位置するワイパアームを一端に固定した貫通部材と、この貫通部材の他端に固定するとともに外装部材の内に配置した駆動機構と、を備えたことを特徴とする。
【００１０】
外装部材の内側に駆動機構を配置したので、外装部材によって払拭を損なうことなく駆動機構は隠れ、外側からは見えない。従って、駆動機構は特別なカバーを必要とせず、ワイパ装置の見栄えが良くなる。
【００１１】
また、駆動機構は外装部材の外に出ないから、特別なカバーを必要とせず、生産コストの抑制を図れる。
【００１２】
請求項２では、駆動機構は、リンク機構を備えたことを特徴とする。
リンク機構によって、直接貫通部材は外装部材の外側の表面に沿って動きつつ回転（自転）する。その結果、ピボットで直接ワイパアームを揺動させるものに較べ、払拭面積を拡大するワイパアームの動きを実現するのは、比較的容易である。
【００１３】
請求項３では、リンク機構は、車体に固定した基部と、この基部に一端側を連結した主アームと、基部に一端側を連結した補助アームと、主アームの他端側と補助アームの他端側をそれぞれ連結するとともに、貫通部材を固定した可動部材と、この可動部材を動かす動力機構と、を備えたことを特徴とする。
【００１４】
主アームと補助アームとの間に可動部材を連結した。可動部材の動きによって、直接貫通部材は外装部材の外側の表面に沿って動きつつ回転（自転）する。その結果、ピボットで直接ワイパアームを揺動させるものに較べ、払拭面積を拡大するワイパアームの動きを実現するのは、より容易になる。
【００１５】
請求項４では、動力機構は、主アームに取り付けたもので、主アームの他端側を揺動させることを特徴とする。
外装部材の内に駆動機構を配置したので、従来用いていた主アームと別体となる主アームの支点若しくは主アームの一端側を直接、所定の回転角度だけ回動させる部材、例えば、揺動アームを取り付ける必要がなくなる。従って、部品点数を少なくすることができ、構成は簡単になる。
【００１６】
請求項５では、開口は、長孔であり、この長孔を貫通させた貫通部材の動きによってワイパアーム及びワイパブレードは払拭するように動くことを特徴とする。
【００１７】
ワイパブレードを動かす貫通部材が作動した際に、干渉しない形状の長孔とした。その結果、ワイパブレードでの払拭を確保しつつ且つ、開口の面積の最小化を図ることができ、駆動機構の大部分を覆える。
【００１８】
請求項６では、長孔は、ウインドガラスの縁に近接し且つ、縁に沿って延したもので、この長孔を貫通させた貫通部材の動きによってワイパアーム及びワイパブレードはウインドガラスを払拭するように動くことを特徴とする。
【００１９】
ワイパブレードでの払拭を確保しつつ、ウインドガラスの縁の見栄えを良くすることができるとともに、外装部材に開ける位置及びウインドガラスの縁の配置の自由度は増し、且つ、ウインドガラスの外装部材側の面積は大きくなる。
【００２０】
請求項７では、可動部材は、主アームに連結した第１連結部と、補助アームに連結した第２連結部と、貫通部材に固定した固定部と、を備え、固定部は、第１連結部と第２連結部を結ぶ直線から離れた位置に配置した部位であることを特徴とする。
【００２１】
固定部を第１連結部と第２連結部を結ぶ直線から離れた位置に配置した。その結果、払拭位置が中途付近から上反転位置の間で、固定部の軌跡、つまり、長孔の中央から折り返し位置までの間の形状を直線状にすることができる。従って、見栄えが良くなる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１は本発明に係るワイパ装置の斜視図であり、ワイパ装置１１は、車両１０のウインドガラス１２を二点鎖線で示すように払拭するもので、車体１３に設けた外装部材１４と、この外装部材１４に開けた開口１５と、この開口１５を通してワイパアーム１６を固定した貫通部材１７と、この貫通部材１７に固定した駆動機構１８と、駆動機構１８を予め設定した条件に基づいて制御する図に示していない制御手段と、を備えたものである。１９はエンジンフード、２１は助手席側のワイパブレード、２２は運転席側のワイパアーム、２３はワイパアーム２２に取り付けた運転席側のワイパブレード、２４はインストルメントパネル、Ｓはワイパブレードの停止位置、Ｅは上反転位置を示す。
【００２３】
図２は本発明に係るワイパ装置の断面図であり、ワイパ装置１１は、具体的には、車体１３に設けウインドガラス１２の縁２５を支持する外装部材１４と、開口１５と、この開口１５を通して外装部材１４の外２６に位置するワイパアーム１６を一端２７に固定した貫通部材１７と、この貫通部材１７の他端２８に固定するとともに外装部材１４の内３１に配置した駆動機構１８と、を備えたことを示す。
【００２４】
駆動機構１８は、駆動源３２と、駆動源３２の回転角度を減じて貫通部材１７に伝えるリンク機構３３を備える。
駆動源３２は、電動のワイパモータであり、出力軸３６を回転させる。回転角度をθｍとすると、回転角度θｍは、３６０度である。
なお、駆動源３２としては、ワイパモータ以外でも良く、例えば、シリンダなど直線運動するものや直動するものを介するものでも可能である。
【００２５】
図３は本発明に係るワイパ装置の詳細図であり、ワイパ装置１１の外装部材１４と、開口１５と、貫通部材１７と、駆動機構１８のリンク機構３３を示す。
外装部材１４は、長尺（矢印ａの方向）なもので、ウインドガラス１２の縁２５を外から押圧して固定する。
貫通部材１７は、丸棒材で、径をＤに設定した。
【００２６】
リンク機構３３は、基部３７（第１軸支持部４１、第２軸支持部４２）と、この基部３７の第１軸支持部４１に一端４４を連結した主アーム４３と、基部３７の第２軸支持部４２に一端４６を連結した補助アーム４５と、主アーム４３の他端４７と補助アーム４５の他端４８をそれぞれ連結するとともに、貫通部材１７を固定した可動部材５１と、この可動部材５１を動かす動力機構５２と、を備えるものである。
【００２７】
貫通部材１７の回転角度をθとすると、回転角度θは例えば、約９０度に設定した。
基部３７の第１軸支持部４１は、車体１３に管部材５５を固定し、管部材５５に軸５６を嵌合した部材で、軸５６と主アーム４３とを一体的に固定する。管部材５５若しくは軸５６に必要に応じて摩擦係数を小さくする手段（例えば、軸受けスリーブや表面処理）を講じても良い。第１軸支持部４１の材質は、任意である。なお、第２軸支持部４２は第１軸支持部４１と同じものである。
【００２８】
動力機構５２は、主アーム４３のほぼ中央に取り付けたもので、具体的には、主アーム４３の他端４７を二点鎖線のように揺動させるとともに、貫通部材１７を回転角度θだけ回転させるもので、駆動源（ワイパモータ）３２の出力軸３６にクランク５７を固定し、クランク５７に押し引きロッド６１を連結し、押し引きロッド６１を主アーム４３に連結し、開口１５を通した状態の貫通部材１７を外装部材１７の外側の表面に沿って動かす（矢印ａの方向）機能もある。
【００２９】
開口１５は、例えば、長孔６２である。
長孔６２は、外装部材１４の外面に沿って（矢印ａの方向）距離Ｌｓだけ延したもので、且つ、貫通部材１７の径Ｄより僅かに大きい幅Ｗに設定するとともに、貫通部材１７が干渉しないほぼ直線状に開けた孔である。
長孔６２はまた、ウインドガラス１２の縁２５に近接し且つ、縁２５に沿って延したもので、貫通させた貫通部材１７の動き（矢印ｂ，ｃの方向）によってワイパアーム１６及びワイパブレード２１（図１参照）はウインドガラス１２を払拭するように動く。Ｈｓは貫通部材１７の開始位置、Ｈｔは折り返し位置を示す。
【００３０】
可動部材５１は、主アーム４３に連結した第１連結部６５と、補助アーム４５に連結した第２連結部６６と、貫通部材１７の他端２８に固定した固定部６７と、を備える。
固定部６７は、第１連結部６５と第２連結部６６を結ぶ直線６８（交点Ａ）から距離Ｌｂだけ離れた位置に配置した部位である。
【００３１】
なお、可動部材５１は、運転席側のウインドガラス１２を払拭するための運転席用ロッド７１を有し、この運転席用ロッド７１を運転席側の図１のワイパアーム２２及びワイパブレード２３の揺動に用いる。運転席側は既存の構成であり、説明を省略する。
【００３２】
以上に述べたワイパ装置の作用を次に説明する。
図４（ａ），（ｂ）は本発明に係るワイパ装置の作用図（その１）である。
（ａ）はワイパ装置１１のスイッチを「ＯＦＦ」にした状態を示し、ワイパ装置１１のワイパアーム１６及びワイパブレードは停止位置Ｓで待機する。次にワイパ装置１１のスイッチを「ＯＮ」にする。
【００３３】
（ｂ）において、ワイパ装置１１のスイッチ「ＯＮ」によるワイパモータ３２の回転でクランク５７が矢印▲１▼の如く回動すると、押し引きロッド６１はリンク機構３３を図右の方向に矢印▲２▼の如く作動させる。具体的には、押し引きロッド６１の押し力Ｆで主アーム４３の他端４７は、一端４４を支持する基部３７の軸５６を支点軸として、矢印▲３▼の如く揺動し、可動部材５１の第１・第２連結部６５，６６を移動させるので、可動部材５１の固定部６７はｓ貫通部材１７を長孔６２の開始位置Ｈｓから長孔６２の中間位置へ矢印▲４▼の如く移動させる。その際、可動部材５１の固定部６７は第１連結部６５を支点にして回転角度β１だけ回転するから、貫通部材１７は回転（自転）してワイパアーム１６を停止位置Ｓから中途まで揺動させる。
【００３４】
固定部６７は、第１連結部６５と第２連結部６６を結ぶ直線６８（交点Ａ）から距離Ｌｂだけ離れた位置に配置した部位なので、固定部６７の軌跡は、例えば、直線６８上に固定部６７を配置した場合のような複雑な軌跡とならない。第１連結部６５と第２連結部６６に対する固定部６７の位置に応じて固定部６７の軌跡は変わるが、固定部６７を適切な位置に配置することで、固定部６７の軌跡を直線状にすることができる。つまり、長孔６２の形状を直線状にすることができる。従って、見栄えが良くなる。
【００３５】
図５は本発明に係るワイパ装置の作用図（その２）である。
引き続き、押し引きロッド６１は移動して押し力Ｆで主アーム４３の他端４７を揺動するとともに、可動部材５１の第１連結部６５をさらに矢印▲６▼の如く移動させ且つ、可動部材５１の第２連結部６６を移動させる。その結果、可動部材５１の固定部６７によって、貫通部材１７は長孔６２の折り返し位置Ｈｔに達する。この折り返し位置Ｈｔに達するまでの間で、可動部材５１の固定部６７は第１連結部６５を支点にして回転角度β２だけ回転するから、貫通部材１７は回転（自転）してワイパアーム１６を上反転位置Ｅまで揺動させる。従って、助手席のウインドガラスを二点鎖線（図１参照）で示すように払拭することができる。
【００３６】
続けて、押し引きロッド６１が矢印▲７▼の如く戻り始めて、主アーム４３を引き戻すので、主アーム４３は図４の（ａ）の位置に戻るとともに、貫通部材１７も戻り、ワイパアーム１６は揺動を繰り返すことができ、助手席側の払拭を続けることができる。
【００３７】
このように、図３のワイパ装置１１では、車体１３に設けられた外装部材１４と、この外装部材１４に開けた開口１５と、この開口１５を通して外装部材１４の外２６に位置するワイパアーム１６を一端２７に固定した貫通部材１７と、この貫通部材１７の他端２８に固定するとともに外装部材１４の内３１に配置した駆動機構１８と、を備えたので、外装部材１４で駆動機構１８は覆われ、特別なカバーを必要とせず、見栄えを良くすることができる。
また、外装部材１４で駆動機構１８は覆われ、特別なカバーを必要とせず、生産コストを抑えることができる。
【００３８】
外装部材１４により、リンク機構３３が覆われるので、リンク機構３３に異物が巻き込まれることがない。
【００３９】
図６（ａ），（ｂ）はワイパ装置の比較図である。
（ａ）は比較例で、図９（ｂ）を写したもので、従来の車両用ワイパ装置１０の特別なリンクカバー４０を示す。
（ｂ）は実施の形態で、図１を写したもので、本発明のワイパ装置１１及びワイパアーム１６を示す。
図のように、従来の車両用ワイパ装置１０の見栄えは悪く、本発明のワイパ装置１１は見栄えは良い。従って、本発明のワイパ装置１１は見栄えを良くすることができる。
【００４０】
図９の従来のワイパ装置１０では、リンクカバー４０が目の前で動き、運転中に注意を逸らされるが、本発明ではこのような運転中に注意を逸らされることがなく、集中することができる。
【００４１】
図３のワイパ装置１１の動力機構５２は、主アーム４３に取り付けたものであり、例えば、図７の通常のピボットシャフト８１を用いた構成では揺動アームに相当するレバー８２を必要とするが、ワイパ装置１１は揺動アームを必要としない。すなわち、図３の主アーム４３は揺動アームを兼ねることができ、部品点数を少なくすることができ、構成を単純にすることができる。
【００４２】
また、主アーム４３の一端４４に取り付けて回動させるピボットシャフト及びピボットシャフトを回動させる揺動アーム（レバー８２（図７参照））を必要としないので、主アーム４３の一端４４の下方の省スペース化を図ることができる。
【００４３】
開口１５は、長孔６２であり、この長孔６２を貫通させた貫通部材１７の動きによってワイパアーム１６及びワイパブレードは払拭するように動くので、ワイパブレードでの払拭を確保しつつ且つ、開口１５の面積の最小化を図ることができ、その結果、外装部材１４は駆動機構１８の大部分を覆うことができる。
【００４４】
長孔６２はまた、ウインドガラス１２の縁２５に近接し且つ、縁２５に沿って延すことで、ウインドガラス１２の縁２５の見栄えを良くすることができるとともに、外装部材１４に開ける位置及びウインドガラス１２の縁２５の配置の自由度を増すことができ、且つ、ウインドガラス１２の外装部材１４側の面積を大きくすることができる。
【００４５】
次に、本発明に係るワイパ装置の別実施の形態を示す。
図７は別実施の形態図であり、上記図３に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
別実施の形態のワイパ装置１１Ａは、動力機構５２Ａを備えることを特徴とする。
動力機構５２Ａは、主アーム４３の一端４４にピボットシャフト８１を基部３７の軸５６と同芯に一体的に取り付け、ピボットシャフト８１に揺動アームに相当するレバー８２を連結し、レバー８２に連結バー８３を連結し、連結バー８３を図に示していないワイパモータ側に連結したものである。
【００４６】
図８は別実施の形態の作用図であり、上記図４、図５に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
ワイパ装置１１Ａは、動力機構５２Ａ以外の作用はワイパ装置１１（図４参照）の作用と同様である。簡単に説明すると、連結バー８３の直線運動でレバー８２及びピボットシャフト８１を介して主アーム４３を揺動させると、貫通部材１７は開始位置Ｈｓから折り返し位置Ｈｔへ移動するとともに回転（自転）するので、ワイパアーム１６を揺動させることができ、ウインドガラスを払拭することができる。
【００４７】
別実施の形態のワイパ装置１１Ａは、ワイパ装置１１と同様の効果を発揮する。つまり、特別なカバーを必要とせず、見栄えを良くすることができ、生産コストを抑えることができる。
【００４８】
尚、本発明の実施の形態に示した図１のワイパ装置１１は、車両１０のウインドガラス１２の払拭に採用したが、ウインドガラス以外の払拭に用いても良く、例えば、サイドミラーのワイパ装置として用いることも可能である。
ウインドガラス１２の下方にワイパ装置１１を配置したが、上方に配置することも可能である。
【００４９】
実施の形態では、助手席側に採用したが、運転席側に採用してもよい。すなわち、鏡に映し出された状態（図１の図面を裏から透かして見た状態）に構成してもよい。
【００５０】
右側に運転席があるが、実施の形態のワイパ装置を変えずに、左側に運転席があってもよい。
【００５１】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１では、ワイパ装置は、車体に設けられた外装部材と、この外装部材に開けた開口と、この開口を通して外装部材の外に位置するワイパアームを一端に固定した貫通部材と、この貫通部材の他端に固定するとともに外装部材の内に配置した駆動機構と、を備えた構成なので、外装部材によって払拭を損なうことなく駆動機構は隠れ、外側からは見えない。従って、駆動機構は特別なカバーを必要とせず、ワイパ装置の見栄えを良くすることができる。
【００５２】
また、駆動機構は外装部材の外に出ないから、特別なカバーを必要とせず、生産コストの抑制を図ることができる。
【００５３】
請求項２では、駆動機構は、リンク機構を備えたので、リンク機構によって、直接貫通部材は外装部材の外側の表面に沿って動きつつ回転（自転）する。従って、払拭面積を拡大するワイパアームの動きを実現するのは比較的容易である。
【００５４】
請求項３では、リンク機構は、車体に固定した基部と、この基部に一端側を連結した主アームと、基部に一端側を連結した補助アームと、主アームの他端側と補助アームの他端側をそれぞれ連結するとともに、貫通部材を固定した可動部材と、この可動部材を動かす動力機構と、を備えたので、可動部材の動きによって、直接貫通部材は外装部材の外側の表面に沿って動きつつ回転（自転）する。従って、払拭面積を拡大するワイパアームの動きを実現するのは、より容易になる。
【００５５】
請求項４では、動力機構は、主アームに取り付けたもので、主アームの他端側を揺動させるので、従来用いていた主アームと別体となる主アームの支点若しくは主アームの一端側を直接、所定の回転角度だけ回動させる部材、例えば、揺動アームを取り付ける必要がなくなる。従って、部品点数を少なくすることができ、構成を簡単にすることができる。
【００５６】
請求項５では、開口は、長孔であり、この長孔を貫通させた貫通部材の動きによってワイパアーム及びワイパブレードは払拭するように動くので、ワイパブレードでの払拭を確保しつつ且つ、開口の面積の最小化を図ることができ、その結果、外装部材は駆動機構の大部分を覆うことができる。
【００５７】
請求項６では、長孔は、ウインドガラスの縁に近接し且つ、縁に沿って延したもので、この長孔を貫通させた貫通部材の動きによってワイパアーム及びワイパブレードはウインドガラスを払拭するように動くので、ワイパブレードでの払拭を確保しつつ、ウインドガラスの縁の見栄えを良くすることができるとともに、外装部材に開ける位置及びウインドガラスの縁の配置の自由度を増すことができ、且つ、ウインドガラスの外装部材側の面積を大きくすることができる。
【００５８】
請求項７では、可動部材は、主アームに連結した第１連結部と、補助アームに連結した第２連結部と、貫通部材に固定した固定部と、を備え、固定部は、第１連結部と第２連結部を結ぶ直線から離れた位置に配置した構成なので、長孔の中央から折り返し位置までの間の形状を直線状にすることができる。従って、見栄えを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るワイパ装置の斜視図
【図２】本発明に係るワイパ装置の断面図
【図３】本発明に係るワイパ装置の詳細図
【図４】本発明に係るワイパ装置の作用図（その１）
【図５】本発明に係るワイパ装置の作用図（その２）
【図６】ワイパ装置の比較図
【図７】別実施の形態図
【図８】別実施の形態の作用図
【図９】従来の車両用ワイパ装置の説明図
【符号の説明】
１１…ワイパ装置、１２…ウインドガラス、１３…車体、１４…外装部材、１５…開口、１６…ワイパアーム、１７…貫通部材、１８…駆動機構、２１…ワイパブレード、２５…ウインドガラスの縁、２６…外装部材の外、２７…貫通部材の一端、２８…貫通部材の他端、３１…外装部材の内、３３…リンク機構、３７…基部、４３…主アーム、４４…主アームの一端、４５…補助アーム、４６…補助アームの一端、４７…主アームの他端、４８…補助アームの他端、５１…可動部材、５２…動力機構、６２…長孔、６５…第１連結部、６６…第２連結部、６７…固定部、６８…第１連結部と第２連結部を結ぶ直線、Ｌｂ…固定部の直線から離れた距離。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wiper device that swings a wiper arm to which a wiper blade is attached.
[0002]
[Prior art]
In the conventional wiper device, the link mechanism is disposed at substantially the same position as the outer surface of the engine hood, and the link cover is covered with the link cover, and foreign matter is prevented from being caught by the link cover (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-11-227571 (page 5-6, FIG. 4 to FIG. 5)
[0004]
Patent Document 1 will be described in detail with reference to the drawings.
9A and 9B are explanatory views of a conventional vehicle wiper device, and FIG. 9A is FIG.
In (a), the conventional wiper apparatus 10 comprises a link mechanism by the main lever 14, the sub lever 16, and the arm head 24. The link cover 40 is attached to the arm head 24 and the second cover portion 44 of the link cover 40 is mounted on the engine. It is exposed from the hood F and is flush with it.
[0005]
(B) shows the form similar to patent document 1, and shows the positional relationship of the edge of the link cover 40 and the engine hood F. FIG. In the wiper device 10, the windshield glass G is wiped by rotating the main lever 14 and the link cover 40 around the pivot shaft 18.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the vehicle wiper device 10 of Patent Document 1 shown in FIG. 9, it is necessary to attach a special link cover 40, and the link cover 40 is indispensable for a high-class feeling. Get higher.
Moreover, when the link cover 40 is attached, it is exposed from the engine hood F, and the appearance of the wiper device 10 tends to deteriorate.
The arm head 24 has a special shape for holding the link cover 40, and the production cost increases.
[0007]
In the vehicle wiper device 10, for example, depending on the design of the vehicle, a notch 101 that exposes the second cover 44 from the engine hood F may be required as shown in FIG. The cutout portion 101 is a portion formed in a V shape so that the exposure and flushness can be ensured even when the second cover portion 44 swings together with the wiper blade 36. When such a notch 101 is formed in the engine hood F, the appearance is deteriorated.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a wiper device that does not require a special cover, has a good appearance, and has a low production cost.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in claim 1, a wiper device has an exterior member provided on a vehicle body, an opening opened in the exterior member, and a wiper arm positioned outside the exterior member through the opening. A penetrating member, and a driving mechanism fixed to the other end of the penetrating member and disposed in the exterior member are provided.
[0010]
Since the drive mechanism is arranged inside the exterior member, the drive mechanism is hidden and cannot be seen from the outside without impairing wiping by the exterior member. Therefore, the drive mechanism does not require a special cover, and the appearance of the wiper device is improved.
[0011]
Further, since the drive mechanism does not go out of the exterior member, a special cover is not required, and production cost can be suppressed.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, the drive mechanism includes a link mechanism.
By the link mechanism, the direct penetrating member rotates (rotates) while moving along the outer surface of the exterior member. As a result, it is relatively easy to realize the movement of the wiper arm that enlarges the wiping area as compared with the case where the wiper arm is directly swung by the pivot.
[0013]
In the third aspect of the present invention, the link mechanism includes a base fixed to the vehicle body, a main arm having one end connected to the base, an auxiliary arm having one end connected to the base, the other end of the main arm, and the auxiliary arm. A movable member that connects the end sides and fixes the penetrating member and a power mechanism that moves the movable member are provided.
[0014]
A movable member was connected between the main arm and the auxiliary arm. By the movement of the movable member, the direct penetrating member rotates (rotates) while moving along the outer surface of the exterior member. As a result, it is easier to realize the movement of the wiper arm that enlarges the wiping area, compared to the case where the wiper arm is directly swung by the pivot.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, the power mechanism is attached to the main arm and swings the other end side of the main arm.
Since the drive mechanism is arranged in the exterior member, a member that rotates the fulcrum of the main arm that is separate from the main arm used conventionally or one end side of the main arm by a predetermined rotation angle, for example, swinging There is no need to attach an arm. Therefore, the number of parts can be reduced and the configuration is simplified.
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, the opening is a long hole, and the wiper arm and the wiper blade move so as to be wiped by the movement of the penetrating member penetrating the long hole.
[0017]
When the penetrating member that moves the wiper blade is actuated, the elongated hole has a shape that does not interfere. As a result, it is possible to minimize the area of the opening while securing wiping with the wiper blade, and cover most of the drive mechanism.
[0018]
According to a sixth aspect of the present invention, the long hole extends close to and along the edge of the window glass, and the wiper arm and the wiper blade wipe the window glass by the movement of the penetrating member penetrating the long hole. It is characterized by moving.
[0019]
While ensuring wiping with the wiper blade, it is possible to improve the appearance of the edge of the wind glass, and the degree of freedom of the position to open the exterior member and the arrangement of the edge of the wind glass is increased. The area of becomes larger.
[0020]
The movable member includes a first connecting portion connected to the main arm, a second connecting portion connected to the auxiliary arm, and a fixing portion fixed to the penetrating member, and the fixing portion is the first connecting portion. It is the site | part arrange | positioned in the position away from the straight line which connects a part and a 2nd connection part, It is characterized by the above-mentioned.
[0021]
The fixing part was arranged at a position away from the straight line connecting the first connecting part and the second connecting part. As a result, the trajectory of the fixed portion, that is, the shape from the center of the long hole to the turn-back position can be made linear when the wiping position is between midway and the upper inversion position. Therefore, it looks better.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. The drawings are viewed in the direction of the reference numerals.
FIG. 1 is a perspective view of a wiper device according to the present invention. A wiper device 11 wipes a window glass 12 of a vehicle 10 as indicated by a two-dot chain line. The opening 15 opened in the exterior member 14, the penetrating member 17 that fixes the wiper arm 16 through the opening 15, the driving mechanism 18 that is fixed to the penetrating member 17, and a diagram that controls the driving mechanism 18 based on preset conditions. And a control means not shown in FIG. 19 is an engine hood, 21 is a wiper blade on the passenger seat side, 22 is a wiper arm on the driver's seat side, 23 is a wiper blade on the driver's seat attached to the wiper arm 22, 24 is an instrument panel, S is a stop position of the wiper blade, E indicates the upper inversion position.
[0023]
FIG. 2 is a cross-sectional view of the wiper device according to the present invention. Specifically, the wiper device 11 includes an exterior member 14 that is provided on the vehicle body 13 and supports the edge 25 of the window glass 12, an opening 15, and the opening 15. A through member 17 in which the wiper arm 16 positioned outside 26 of the exterior member 14 is fixed to one end 27, and a drive mechanism 18 that is fixed to the other end 28 of the through member 17 and disposed in the inside 31 of the exterior member 14. Indicates that it has been prepared.
[0024]
The drive mechanism 18 includes a drive source 32 and a link mechanism 33 that reduces the rotation angle of the drive source 32 and transmits it to the penetrating member 17.
The drive source 32 is an electric wiper motor, and rotates the output shaft 36. When the rotation angle is θm, the rotation angle θm is 360 degrees.
Note that the drive source 32 may be other than a wiper motor, and may be, for example, a device that linearly moves such as a cylinder or a device that moves linearly.
[0025]
FIG. 3 is a detailed view of the wiper device according to the present invention, and shows the exterior member 14 of the wiper device 11, the opening 15, the penetrating member 17, and the link mechanism 33 of the drive mechanism 18.
The exterior member 14 is long (in the direction of arrow a), and presses and fixes the edge 25 of the window glass 12 from the outside.
The penetrating member 17 was a round bar, and the diameter was set to D.
[0026]
The link mechanism 33 includes a base portion 37 (first shaft support portion 41, second shaft support portion 42), a main arm 43 having one end 44 coupled to the first shaft support portion 41 of the base portion 37, and a second portion of the base portion 37. An auxiliary arm 45 having one end 46 connected to the shaft support portion 42, a movable member 51 to which the other end 47 of the main arm 43 and the other end 48 of the auxiliary arm 45 are connected, and the penetrating member 17 is fixed, and the movable member And a power mechanism 52 that moves 51.
[0027]
When the rotation angle of the penetrating member 17 is θ, the rotation angle θ is set to about 90 degrees, for example.
The first shaft support portion 41 of the base portion 37 is a member in which the tube member 55 is fixed to the vehicle body 13 and the shaft 56 is fitted to the tube member 55, and the shaft 56 and the main arm 43 are integrally fixed. The pipe member 55 or the shaft 56 may be provided with a means for reducing the friction coefficient (for example, a bearing sleeve or a surface treatment) as necessary. The material of the first shaft support portion 41 is arbitrary. The second shaft support portion 42 is the same as the first shaft support portion 41.
[0028]
The power mechanism 52 is attached to substantially the center of the main arm 43. Specifically, the other end 47 of the main arm 43 is swung like a two-dot chain line, and the penetrating member 17 is rotated by a rotation angle θ. The crank 57 is fixed to the output shaft 36 of the drive source (wiper motor) 32, the push / pull rod 61 is connected to the crank 57, the push / pull rod 61 is connected to the main arm 43, and the opening 15 is passed through. There is also a function of moving the penetrating member 17 along the outer surface of the exterior member 17 (direction of arrow a).
[0029]
The opening 15 is, for example, a long hole 62.
The long hole 62 extends along the outer surface of the exterior member 14 (in the direction of arrow a) by a distance Ls, and is set to a width W slightly larger than the diameter D of the penetrating member 17. It is a hole that is almost straight and does not interfere.
The long hole 62 is also close to the edge 25 of the window glass 12 and extends along the edge 25, and the wiper arm 16 and the wiper blade 21 are moved by the movement of the penetrating member 17 (directions of arrows b and c). (See FIG. 1) moves to wipe the window glass 12. Hs indicates the start position of the penetrating member 17, and Ht indicates the return position.
[0030]
The movable member 51 includes a first connecting portion 65 connected to the main arm 43, a second connecting portion 66 connected to the auxiliary arm 45, and a fixed portion 67 fixed to the other end 28 of the penetrating member 17.
The fixing portion 67 is a portion arranged at a position separated by a distance Lb from a straight line 68 (intersection A) connecting the first connecting portion 65 and the second connecting portion 66.
[0031]
The movable member 51 has a driver's seat rod 71 for wiping the windshield 12 on the driver's seat side. The driver's seat rod 71 is used to swing the wiper arm 22 and the wiper blade 23 in FIG. Used for movement. The driver side has an existing configuration and will not be described.
[0032]
Next, the operation of the wiper device described above will be described.
4A and 4B are operation diagrams (part 1) of the wiper device according to the present invention.
(A) shows a state in which the switch of the wiper device 11 is set to “OFF”, and the wiper arm 16 and the wiper blade of the wiper device 11 stand by at the stop position S. Next, the switch of the wiper device 11 is turned “ON”.
[0033]
In (b), when the wiper motor 32 is rotated by the switch “ON” of the wiper device 11 and the crank 57 is rotated as shown by the arrow (1), the push-pull rod 61 moves the link mechanism 33 in the right direction in the figure by the arrow (2). Operate like this. Specifically, the other end 47 of the main arm 43 is swung as indicated by an arrow (3) with the shaft 56 of the base portion 37 supporting the one end 44 as a fulcrum shaft by the pushing force F of the push-pull rod 61, and the movable member 51, the fixed portion 67 of the movable member 51 moves the s penetrating member 17 from the start position Hs of the long hole 62 to the intermediate position of the long hole 62 by the arrow (4). Move as follows. At this time, since the fixed portion 67 of the movable member 51 rotates by the rotation angle β1 with the first connecting portion 65 as a fulcrum, the penetrating member 17 rotates (autorotates) to swing the wiper arm 16 from the stop position S to midway. .
[0034]
Since the fixing part 67 is a part arranged at a distance Lb from the straight line 68 (intersection A) connecting the first connecting part 65 and the second connecting part 66, the locus of the fixing part 67 is, for example, on the straight line 68. It does not become a complicated locus as in the case where the fixing portion 67 is arranged. The locus of the fixing portion 67 changes according to the position of the fixing portion 67 with respect to the first connecting portion 65 and the second connecting portion 66, but by arranging the fixing portion 67 at an appropriate position, the locus of the fixing portion 67 is linear. Can be. That is, the shape of the long hole 62 can be made linear. Therefore, it looks better.
[0035]
FIG. 5 is an operation diagram (part 2) of the wiper device according to the present invention.
Subsequently, the push-pull rod 61 moves and swings the other end 47 of the main arm 43 with the pushing force F, and further moves the first connecting portion 65 of the movable member 51 as indicated by the arrow (6), and moves the movable member. 51 of the 2nd connection part 66 is moved. As a result, the penetrating member 17 reaches the folding position Ht of the long hole 62 by the fixed portion 67 of the movable member 51. Until the turn-back position Ht is reached, the fixed portion 67 of the movable member 51 rotates by the rotation angle β2 with the first connecting portion 65 as a fulcrum, so that the penetrating member 17 rotates (rotates) to move the wiper arm 16 upward. Swing to the reverse position E. Accordingly, the windshield of the passenger seat can be wiped as shown by the two-dot chain line (see FIG. 1).
[0036]
Subsequently, the push-pull rod 61 begins to return as shown by the arrow (7) and pulls back the main arm 43. Therefore, the main arm 43 returns to the position of FIG. 4 (a), the penetrating member 17 also returns, and the wiper arm 16 swings. The movement can be repeated and wiping on the passenger side can be continued.
[0037]
As described above, in the wiper device 11 of FIG. 3, the exterior member 14 provided on the vehicle body 13, the opening 15 opened in the exterior member 14, and the wiper arm 16 positioned outside the exterior member 14 through the opening 15 are provided. Since the penetrating member 17 fixed to the one end 27 and the driving mechanism 18 fixed to the other end 28 of the penetrating member 17 and disposed in the inner member 31 of the outer member 14 are provided, the driving member 18 is covered by the outer member 14. It does not require a special cover and can improve its appearance.
Further, the driving mechanism 18 is covered with the exterior member 14, and no special cover is required, so that the production cost can be suppressed.
[0038]
Since the link mechanism 33 is covered by the exterior member 14, no foreign matter is caught in the link mechanism 33.
[0039]
6A and 6B are comparative views of the wiper device.
FIG. 9A is a comparative example and is a copy of FIG. 9B, and shows a special link cover 40 of the conventional vehicle wiper device 10.
FIG. 1B is a copy of FIG. 1 showing the wiper device 11 and the wiper arm 16 of the present invention.
As shown in the figure, the conventional wiper device 10 for vehicles is poor in appearance, and the wiper device 11 of the present invention is good in appearance. Therefore, the wiper device 11 of the present invention can be improved in appearance.
[0040]
In the conventional wiper device 10 of FIG. 9, the link cover 40 moves in front of the eyes and is distracted during driving. In the present invention, attention can be concentrated without being distracted during such driving. it can.
[0041]
The power mechanism 52 of the wiper device 11 in FIG. 3 is attached to the main arm 43. For example, the configuration using the normal pivot shaft 81 in FIG. 7 requires a lever 82 corresponding to a swing arm. The wiper device 11 does not require a swing arm. That is, the main arm 43 in FIG. 3 can also serve as a swing arm, the number of parts can be reduced, and the configuration can be simplified.
[0042]
Further, since a pivot shaft that is attached to one end 44 of the main arm 43 and pivoted and a swinging arm (the lever 82 (see FIG. 7)) that pivots the pivot shaft are not required, Space can be saved.
[0043]
The opening 15 is a long hole 62, and the wiper arm 16 and the wiper blade move so as to be wiped by the movement of the penetrating member 17 penetrating the long hole 62, so that wiping with the wiper blade is ensured and the opening 15 As a result, the exterior member 14 can cover most of the drive mechanism 18.
[0044]
The elongated hole 62 is also close to the edge 25 of the window glass 12 and extends along the edge 25 to improve the appearance of the edge 25 of the window glass 12, The degree of freedom of arrangement of the edge 25 of the window glass 12 can be increased, and the area of the window glass 12 on the exterior member 14 side can be increased.
[0045]
Next, another embodiment of the wiper device according to the present invention will be described.
FIG. 7 is a diagram showing another embodiment. The same reference numerals are given to the same configurations as those in the embodiment shown in FIG.
11A of wiper apparatuses of another embodiment are provided with the power mechanism 52A.
In the power mechanism 52A, a pivot shaft 81 is integrally attached to one end 44 of the main arm 43 so as to be concentric with the shaft 56 of the base portion 37, and a lever 82 corresponding to a swing arm is connected to the pivot shaft 81. The bar 83 is connected, and the connecting bar 83 is connected to the wiper motor side (not shown).
[0046]
FIG. 8 is an operation diagram of another embodiment. The same components as those in the embodiment shown in FIG. 4 and FIG.
The operation of the wiper device 11A is the same as that of the wiper device 11 (see FIG. 4) except for the power mechanism 52A. Briefly, when the main arm 43 is swung through the lever 82 and the pivot shaft 81 by the linear movement of the connecting bar 83, the penetrating member 17 moves from the start position Hs to the turn-back position Ht and rotates (autorotates). Therefore, the wiper arm 16 can be swung and the wind glass can be wiped off.
[0047]
11 A of wiper apparatuses of another embodiment exhibit the effect similar to the wiper apparatus 11. FIG. That is, no special cover is required, the appearance can be improved, and the production cost can be reduced.
[0048]
Although the wiper device 11 of FIG. 1 shown in the embodiment of the present invention is used for wiping the wind glass 12 of the vehicle 10, it may be used for wiping other than the wind glass, for example, a wiper device for a side mirror. Can also be used.
Although the wiper device 11 is disposed below the window glass 12, it can also be disposed above.
[0049]
In the embodiment, it is adopted on the passenger seat side, but may be adopted on the driver seat side. That is, you may comprise in the state reflected in the mirror (The state which looked at the drawing of FIG. 1 through the back).
[0050]
Although there is a driver's seat on the right side, the driver's seat may be on the left side without changing the wiper device of the embodiment.
[0051]
【The invention's effect】
The present invention exhibits the following effects by the above configuration.
According to another aspect of the present invention, the wiper device includes an exterior member provided on the vehicle body, an opening opened in the exterior member, a penetration member that fixes a wiper arm positioned outside the exterior member through the opening, and the penetration member. The drive mechanism is hidden and not visible from the outside without impairing wiping by the exterior member. Therefore, the drive mechanism does not require a special cover, and the appearance of the wiper device can be improved.
[0052]
Moreover, since the drive mechanism does not go out of the exterior member, a special cover is not required, and production costs can be reduced.
[0053]
According to the second aspect of the present invention, since the drive mechanism includes the link mechanism, the direct penetration member rotates (rotates) while moving along the outer surface of the exterior member. Therefore, it is relatively easy to realize the movement of the wiper arm that enlarges the wiping area.
[0054]
In the third aspect of the present invention, the link mechanism includes a base fixed to the vehicle body, a main arm having one end connected to the base, an auxiliary arm having one end connected to the base, the other end of the main arm, and the auxiliary arm. Since each of the end sides is connected and a movable member that fixes the penetrating member and a power mechanism that moves the movable member are provided, the penetrating member directly moves along the outer surface of the exterior member by the movement of the movable member. It rotates (rotates) while moving. Therefore, it is easier to realize the movement of the wiper arm that expands the wiping area.
[0055]
In claim 4, the power mechanism is attached to the main arm, and the other end side of the main arm is swung. Therefore, the fulcrum of the main arm which is separate from the main arm used conventionally or one end side of the main arm. There is no need to attach a member that directly rotates the lens by a predetermined rotation angle, for example, a swing arm. Therefore, the number of parts can be reduced and the configuration can be simplified.
[0056]
In claim 5, the opening is a long hole, and the wiper arm and the wiper blade move so as to be wiped by the movement of the penetrating member penetrating the long hole, so that wiping with the wiper blade is ensured and the opening of the opening is The area can be minimized, and as a result, the exterior member can cover most of the drive mechanism.
[0057]
According to a sixth aspect of the present invention, the long hole extends close to and along the edge of the window glass, and the wiper arm and the wiper blade wipe the window glass by the movement of the penetrating member penetrating the long hole. Therefore, while ensuring wiping with the wiper blade, it is possible to improve the appearance of the edge of the wind glass, increase the degree of freedom of the position to open the exterior member and the arrangement of the edge of the wind glass, and The area on the exterior member side of the window glass can be increased.
[0058]
The movable member includes a first connecting portion connected to the main arm, a second connecting portion connected to the auxiliary arm, and a fixing portion fixed to the penetrating member, and the fixing portion is the first connecting portion. Since it is the structure arrange | positioned in the position away from the straight line which connects a part and a 2nd connection part, the shape from the center of a long hole to a return position can be made into linear form. Therefore, the appearance can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a wiper device according to the present invention. FIG. 2 is a cross-sectional view of the wiper device according to the present invention. FIG. 3 is a detailed view of the wiper device according to the present invention. Action diagram (Part 1)
FIG. 5 is an operation diagram of the wiper device according to the present invention (part 2).
FIG. 6 is a comparative view of a wiper device. FIG. 7 is a diagram of another embodiment. FIG. 8 is an operation diagram of another embodiment. FIG. 9 is an explanatory diagram of a conventional vehicle wiper device.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Wiper apparatus, 12 ... Wind glass, 13 ... Car body, 14 ... Exterior member, 15 ... Opening, 16 ... Wiper arm, 17 ... Penetration member, 18 ... Drive mechanism, 21 ... Wiper blade, 25 ... Edge of wind glass, 26 ... outside of exterior member, 27 ... one end of penetrating member, 28 ... other end of penetrating member, 31 ... outside of exterior member, 33 ... link mechanism, 37 ... base, 43 ... main arm, 44 ... one end of main arm, 45 ... Auxiliary arm, 46 ... One end of the auxiliary arm, 47 ... The other end of the main arm, 48 ... The other end of the auxiliary arm, 51 ... Movable member, 52 ... Power mechanism, 62 ... Elongated hole, 65 ... First connecting portion, 66 ... 2nd connection part, 67 ... Fixed part, 68 ... The straight line which connects a 1st connection part and a 2nd connection part, Lb ... The distance away from the straight line of a fixed part.
