【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、掃除機本体に着脱自在に取付けて使用される集塵カップ、及びこのカップを備えた電気掃除機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、塵を分別して集塵するために、集塵室の上部に一つ、下部に二つの紙袋への入口を設け、それら紙袋の入口と含塵空気を導入する接続パイプとの間に、一時的に風速を遅くする減速室を設け、金属片を収容する紙袋の下側に集塵室の開閉に連動してオン−オフする電磁石を設けた電気掃除機が知られている（例えば特許文献１参照。）。
【０００３】
この特許文献１の電気掃除機では、一般の塵を集塵室上部の紙袋に集塵し、一般の塵より重い塵を減速室での風速低下により落下させ、この落下した重い塵の内で鉄塵を電磁石の吸引力によって、集塵室下部の二つの紙袋の内の一方に吸寄せて集塵させるとともに、それ以外の重い塵を集塵室下部の他方の紙袋に集塵させることができる。
【０００４】
【特許文献１】
特開平７−３２７８８９号公報（段落００１１−００１３、図３−図５）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１に開示された技術では、３個の紙袋を用いるとともに、そのための入口構造を必要とする等、構成が複雑で部品点数が多く、しかも、各紙袋の集塵量にも差が生じるので、塵捨ての時期を判断することが難しく、その手間も面倒である。更に、特許文献１に開示された技術では、風速変動と塵の重量との兼ね合いにより、鉄塵とそれ以外の砂塵等の重い塵とを分離する性能が大きく変化し易く、鉄塵を分別して集塵する信頼性が低い。
【０００６】
一方、集塵袋を用いることなく、遠心分離作用で塵と空気とを分離して集塵カップに集塵をするサイクロン式のもので、鉄塵を吸込んだ場合には、この鉄塵とそれ以外の塵とが混在した状態で集塵カップに集塵されてしまう。このため、鉄塵を簡単に分別して塵捨てをすることができない。又、特許文献１に開示された技術は、集塵袋を用いる構成であるため、集塵袋を用いないサイクロン式のものには、特許文献１に開示の技術を適用することはできない。
【０００７】
本発明が解決しようとする課題は、簡単な構成で鉄塵を容易に分別して捨てることが可能な集塵カップ及びこれを備えた電気掃除機を得ることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、マグネットを有する鉄分別体を、空気導入部から含塵空気が旋回されるように導入されるカップ本体に、この本体内で旋回する含塵空気をガイドするカップ本体の周壁部外面に沿う第１位置及びこの第１位置から外れた第２位置にわたって移動可能に支持し、第１位置に配置された鉄分別体によって含塵空気中に混入された鉄塵をカップ本体の周壁部内面に吸付けるようにしている。
【０００９】
通常、鉄分別体は第１位置に配置されているので、カップ本体内に吸込まれた空気と塵とが遠心分離される場合、遠心力でカップ本体の周壁部内面に押し付けられる鉄塵を、マグネットの磁気吸引力によってカップ本体の周壁部内面に吸付けることができる。この分離後、適当な時期に使用者によってカップ本体内に溜められた塵が捨てられるが、第１位置に配置されている鉄分別体のマグネットによって、依然として鉄塵はカップ本体の周壁部内面に吸付けられているので、塵捨てに伴って鉄塵とその他の塵とを分別できる。この分別後、鉄分別体を第２位置に移動させ、鉄塵が吸付けられているカップ本体の周壁部から鉄分別体が離されることによって、前記吸付けを解除し鉄塵をその自重により自由落下させてカップ本体外に排出できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図１〜図４を参照して本発明の第１実施形態を説明する。
【００１１】
図１に例示するキャニスタ型の電気掃除機１は、掃除機本体２と、これに内蔵された電動送風機３と、掃除機本体２に着脱自在な集塵カップ４と、被掃除面から吸込んだ含塵空気を掃除機本体２内に導く図示しない気流ガイド及び吸込み口体とを具備している。気流ガイドは可撓性吸塵ホース及び延長管等からなる。
【００１２】
掃除機本体２は、移動車輪５、６が取付けられている本体ケース７と、この本体ケース７に図示しない枢支構造を介して上下方向に回動可能に取付けられて本体ケース７の上面を開放可能に覆うケース蓋８とを備えている。本体ケース７には、電動送風機３が内蔵されている。なお、図１中符号９は本体ケース７に内蔵された二次電池を示しており、この電力は電動送風機３等に供給される。本体ケース７は、その前方に突出する載置部１０を有している。
【００１３】
ケース蓋８は下方に向けて開口する平たい箱状をなしていて、その上面にハンドル部１３が設けられている。ハンドル部１３は中空であり、その内部には電線１４が通されている。
【００１４】
ケース蓋８は、このケース蓋８を閉じた状態で集塵カップ４と電動送風機３の吸気口３ａとを連通する吸気路１５を有している。なお、図１中符号１６は、吸気口３ａを覆って設けたフィルタを示している。ケース蓋８はその先端部に吸塵口１７を有している。吸塵口１７は吸気路１５とは独立している。この吸塵口１７には前記気流ガイドの吸塵ホースなどが取外し可能に接続されるようになっている。
【００１５】
集塵カップ４は、閉じ位置のケース蓋８と載置部１０との間に挟まれて掃除機本体２に取付けられ、ケース蓋８を開き位置に開放することによって載置部１０から取外せる。
【００１６】
この集塵カップ４は、図２〜図４に示すようにカップ本体２１、空気導入部３１が形成された蓋３２、及び例えば一対の鉄分別体４１等を備えている。
【００１７】
透明合成樹脂製のカップ本体２１は、図２に示すように上端が開口された有底円筒状をなしていて、その上端開口縁から一体に形成されたカップハンドル２２を有している。カップ本体２１の上端開口は、この本体２１を上下逆様にすることにより内部の塵を排出する開口として使用される。
【００１８】
蓋３２は、空気導入部３１が一体に形成されて、カップ本体２１の上端開口に着脱自在に嵌入して取付けられる合成樹脂製のフレーム３３に、第１フィルタ３４と第２フィルタ３５とを取付けて形成されている。このため、蓋３２は通気性を有している。図１中符号３３ａはカップ本体２１から蓋３２を取外す際に使用されるつまみ部を示しており、このつまみ部３３ａはフレーム３３に一体に形成されている。
【００１９】
空気導入部３１はフレーム３３の周部に寄せて設けられている。この空気導入部３１の上部は蓋３２の上方に向けて開放された空気入口３１ａをなしている。空気導入部３１の下部は、蓋３２がカップ本体２１の上端開口を塞ぐように取付けられた状態で、カップ本体２１の上部内周面に沿うように配置される空気出口３１ｂをなしている。これにより、カップ本体２１内に含塵空気を導入する空気導入部３１は、流通する含塵空気をカップ本体２１の内周面に沿って旋回させるように空気出口３１ｂから流出させる。
【００２０】
金網などから有底筒状に形成された第１フィルタ３４は、フレーム３３の略中央部に下向きに突出して取付けられている。この第１フィルタ３４よりもメッシュが細かい第２フィルタ３５は、平板状であって、フレーム３３の上面部に装着されている。なお、図１中符号３３ｂは第２フィルタ３５を上側から保持する格子状のフィルタ押えを示している。
【００２１】
図２及び図４に示すように両鉄分別体４１は、カップ本体２１の外周面と同じ曲面をなして合成樹脂により成形されたホルダ４２と、この内面に露出してホルダ４２にインサート成形や接着剤等により取付けられた円弧状のマグネット４３とを有している。マグネット４３は厚み方向に沿って着磁されている。ホルダ４２はマグネット４３の破損を防止するために機能しており、必要に応じてマグネット４３全体を覆うこともできるが、この場合でも、マグネット４３の円弧の内側面を覆う部分はできるだけ薄肉とすることが、マグネット４３の磁力をカップ本体２１内により有効に作用させ得る点で好ましい。
【００２２】
これら鉄分別体４１は、蝶番４４を介してカップ本体２１の外面に回動可能に取付けられている。この場合、鉄分別体４１に対する蝶番４４と接続は、マグネット４３にねじ等の固定部品が掛からないようにホルダ４２に接続されているので、固定部品との接続に伴いマグネット４３が損傷することがない。蝶番４４を支点として鉄分別体４１を回動させることにより、これら鉄分別体４１は第１位置とこの第１位置から外れた第２位置とにわたって選択的に移動できる。
【００２３】
図４中実線で示した第１位置は、カップ本体２１において旋回する気流を案内する周壁部の外周面に沿って鉄分別体４１が面接触する位置である。通常、鉄分別体４１は第１位置に配置された状態を保持する。図４中２点鎖線で示した第２位置は、マグネット４３の磁力が旋回する気流を案内する周壁部に波及しない位置、つまり、本実施形態では鉄分別体４１がカップ本体２１の外周面から離された位置である。
【００２４】
両鉄分別体４１は、これら鉄分別体４１の第１位置への配置状態を通常保持するために図３に例示した結合手段４５を介して結合可能となっている。この結合手段４５は、ホルダ４２の自由端部に設けられ両鉄分別体４１を第１位置に配置した時に互い違いに入り込む結合端部４２ａ、４２ｂと、これら結合端部４２ａ、４２ｂに開けた通孔４６、４７にわたって挿脱可能に設けられた結合ピン４８とから形成されている。結合ピン４８を互いに連通した状態の通孔４６、４７に貫通させることにより、両鉄分別体４１の自由端部が結合されて、これら両鉄分別体４１が第１位置に保持される。また、結合ピン４８を引抜くことにより、両鉄分別体４１の結合が解除されて、これら両鉄分別体４１を第２位置に開くことが可能である。
【００２５】
前記構成の集塵カップ４は、既述のように閉じ位置のケース蓋８と載置部１０との間に挟まれて掃除機本体２に取付けられる。これにより、図１に示すように集塵カップ４の空気入口３１ａがケース蓋８の吸塵口１７の下流側に接続され、かつ、集塵カップ４の出口をなした上端開口を塞いで取付けられた第２フィルタ３５が、吸気路１５の入口１５ａに接続される。吸気路１５の出口１５ｂは電動送風機３の吸気口３ａに連通される。
【００２６】
このため、吸塵口１７に気流ガイドなどを接続して電動送風機３を動作させることにより、空気導入部３１を通ってカップ本体２１内に導入された含塵空気が、カップ本体２１の内周面に沿って旋回しつつ下向きに流動した後に、カップ本体２１の略中央部で反転上昇して蓋３２を通って吸気路１５に流入し、この吸気路１５から電動送風機３に吸込まれる。
【００２７】
こうした気流の流れによって集塵カップ４内ではサイクロン式の集塵が行なわれる。この集塵では、空気中の重い塵が、遠心力によってカップ本体２１の内周面に押し付けられて、空気から分離される。反転上昇する気流中に含まれる軽い塵は、第１、第２のフィルタ３４、３５によって捕捉される。この集塵において、集塵カップ４内に吸込まれた空気中に鉄粉や鉄の小片等の鉄塵が混入されている場合、この鉄塵も遠心力によってカップ本体２１の周壁部内面に押し付けられる。
【００２８】
カップ本体２１の周壁部外面には、その周方向略全域にわたり、第１位置に配置された状態に保持されている鉄分別体４１が面接触されていて、そのマグネット４３の磁気吸引力がカップ本体２１内に及んでいる。このため、この磁気吸引力によって、カップ本体２１の周壁部内面に前記遠心分離により押付けられた鉄塵を吸付けて保持できる。
【００２９】
掃除後の適当な時期に、使用者によって集塵カップ４内に溜められた塵の排出が行なわれる。この塵捨ては、掃除機本体２から集塵カップ４を取外して、蓋３２を外した上で、カップ本体２１をその開口が下向きとなる姿勢にすることで、カップ本体２１内に溜められた塵を自由落下させて行なわれる。
【００３０】
この場合、第１位置に配置されている鉄分別体４１のマグネット４３によって、鉄塵は依然としてカップ本体２１の周壁部内面に吸付けられているので、前記塵捨てに伴って鉄塵とその他の塵とを分別できる。
【００３１】
この分別後、鉄塵の捨て場所において、結合手段４５の結合ピン４８を外した後、手で、両鉄分別体４１を、鉄塵が吸付け保持されているカップ本体２１の周壁から離して第２位置に移動させることによって、鉄塵を、その自重で自由落下させてカップ本体２１外の鉄塵の捨て場所に排出できる。
【００３２】
以上のように鉄塵と重い塵とを、空気及び軽い塵と遠心分離した上で、カップ本体２１外への塵捨てに伴って遠心分離された重い塵と鉄塵とを、簡単に分別できる。そして、この分別において複数の紙袋を用いたりすることなく、単一のカップ本体２１を基準に分別ができるので、構造が簡単であるとともに、その取扱いも容易である。
【００３３】
図５から図７は本発明の第２実施形態を示している。この実施形態は基本的には第１実施形態と同じであるので、同様構成部分には第１実施形態と同じ符号を付して、その構成及び作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。この第２実施形態は、第１実施形態のようにカップ本体が遠心分離室と集塵室とを兼ねたものではなく、互いに分けられた遠心分離室と集塵室と有する集塵カップに適用した例である。
【００３４】
すなわち、カップ本体２１は上下両端が夫々開口された円筒状をなしている。カップ本体２１の高さ方向中間位置には隔壁２５が設けられていて、この隔壁２５によりカップ本体２１内は上部の遠心分離室２１ａと下部の集塵室２１ｂとに分けられている。隔壁２５には、その周部に位置して遠心分離室２１ａと集塵室２１ｂとを連通する連通部２６が設けられているとともに、中央部に位置してフィルタ２７が取付けられている。図５中符号２６ａは連通部２６の入口を示している。連通部２６は、遠心分離室２１ａを旋回する気流の流れ方向上流側に位置する入り口２６ａから下流側に向けて次第に低くなるように傾斜して作られている。
【００３５】
遠心分離室２１ａを囲むカップ本体２１の上側周壁部２１ｃの外面に一対の鉄分別体４１が取付けられている。
【００３６】
カップ本体２１の上端開口は、これに着脱可能に取付けられる上蓋５１で閉鎖されている。上蓋５１の中央部にはこれを上下方向に貫通して通気筒５２が取付けられている。カップ本体２１の下端開口は、これに着脱可能に取付けられる下蓋５３で閉鎖されている。カップ本体２１には、遠心分離室２１ａの上端部から上部周壁２１ｃの略接線方向に突出する筒体からなる空気導入部３１（図５参照）が設けられている。
【００３７】
前記構成の集塵カップ４は、その空気導入部３１を掃除機本体の吸塵口に連通させるとともに、通気筒５２の上端出口を電動送風機の吸気口に連通させて、掃除機本体に着脱自在に取付けられる。
【００３８】
この集塵カップ４では、空気導入部３１により、これを通って遠心分離室２１ａに導入された含塵空気が、カップ本体２１の上側周壁部２１ｃの内周面に沿って下向きに旋回されるので、この遠心分離室２１ａにおいて空気と重い塵とを遠心分離することができる。そして、遠心分離された塵は、上側周壁部２１ｃの内周面に沿って流動しつつ、やがて連通部２６を通って下方の集塵室２１ｂに移送され、この集塵室２１ｂに溜められる。一方、集塵室２１ｂを経由しフィルタ２７を通って上昇する空気は、遠心分離室２１ａの中央部で反転上昇する空気に合流して、通気筒５２を通って電動送風機に吸込まれる。
【００３９】
このように上下に分かれた遠心分離室２１ａと集塵室２１ｂと有する集塵カップ４においても、その旋回流を案内する部分、つまり、遠心分離室２１ａを囲む上側周壁部２１ｃに第１位置と第２位置とに渡り移動可能な鉄分別体４１が取付けられているので、第１実施形態と同じ理由により集塵された塵と鉄塵とを分別して、捨てることができる。
【００４０】
この場合、遠心分離された塵は主として下部の集塵室２１ｂに溜められ、同じく遠心分離された鉄塵は上部の遠心分離室２１ａを囲む上側周壁部２１ｃの内面に吸付け保持される。このため、塵捨てにおいて自由落下する塵に鉄塵が引きずられて一緒に捨てられることがなく、分別性能を向上できる。なお、集塵室２１ｂ内の塵を捨てる場合には、下蓋５３を開けて行えばよく、遠心分離室２１ａ内の鉄塵を捨てるには、上蓋５１を開けるとともに、鉄分別体４１を第２位置に移動させて行えばよい。
【００４１】
本発明は前記両実施形態には制約されない。例えば、カップ本体２１にその軸方向に連続した等径部を設け、この等径部より短い筒状に鉄分別体を形成するとともに、この鉄分別体を、等径部の軸方向一端側の第１位置と他端側の第２位置とに渡って等径部の外周面に沿って軸方向に移動できるように設けて、実施することも可能である。
【００４２】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成で鉄塵を容易に分別して捨てることが可能な集塵カップ及びこれを備えた電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態に係る集塵カップを備えた電気掃除機の掃除機本体を示す断面図。
【図２】図１の集塵カップをその蓋を取除いた状態で示す斜視図。
【図３】図１の集塵カップの一部を示す側面図。
【図４】図１の集塵カップを示す横断面図。
【図５】本発明の第２実施形態に係る集塵カップを示す斜視図。
【図６】図５の集塵カップを示す縦断面図。
【図７】図６中Ｚ−Ｚ線に沿って示す集塵カップの横断面図。
【符号の説明】
１…電気掃除機、２…掃除機本体、３…電動送風機、４…集塵カップ、２１…カップ本体、３１…空気導入部、３２…蓋、４１…鉄分別体、４２…ホルダ、４３…マグネット、４４…蝶番、４５…結合手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a dust collection cup that is used by being detachably attached to a vacuum cleaner body, and a vacuum cleaner including the cup.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to separate and collect dust, one inlet is provided in the upper part of the dust collection chamber and two paper bags are provided in the lower part. Between the inlet of these paper bags and the connection pipe for introducing dust-containing air, A vacuum cleaner is known in which a deceleration chamber that temporarily reduces the wind speed is provided, and an electromagnet that is turned on and off in conjunction with opening and closing of the dust collection chamber is provided on the lower side of a paper bag that accommodates a metal piece (for example, a patent) Reference 1).
[0003]
In the electric vacuum cleaner of this patent document 1, normal dust is collected in a paper bag at the upper part of the dust collecting chamber, dust that is heavier than general dust is dropped due to a decrease in the wind speed in the deceleration chamber, and within this fallen heavy dust Iron dust can be attracted to one of the two paper bags at the bottom of the dust collection chamber by the magnet's attractive force and collected, and other heavy dust can be collected in the other paper bag at the bottom of the dust collection chamber. it can.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-327889 (paragraphs 0011-0013, FIGS. 3 to 5)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The technique disclosed in Patent Document 1 uses three paper bags and requires an inlet structure therefor, such as a complicated configuration and a large number of parts, and also causes a difference in the amount of dust collected in each paper bag. Therefore, it is difficult to judge when to throw away the dust, and it is troublesome. Furthermore, in the technology disclosed in Patent Document 1, the performance of separating iron dust from other heavy dust such as sand dust is easily changed due to the balance between the wind speed fluctuation and the weight of the dust. The reliability of collecting dust is low.
[0006]
On the other hand, it is a cyclone type that separates dust and air by a centrifugal separation action without using a dust bag and collects dust in a dust collection cup. Dust is collected in the dust collection cup in a state where other dust is mixed. For this reason, iron dust cannot be easily separated and discarded. Moreover, since the technique disclosed in Patent Document 1 is configured to use a dust collection bag, the technique disclosed in Patent Document 1 cannot be applied to a cyclone type that does not use a dust collection bag.
[0007]
The problem to be solved by the present invention is to obtain a dust collection cup capable of easily separating and throwing away iron dust with a simple structure and a vacuum cleaner equipped with the dust collection cup.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention provides an iron fractionated body having a magnet to a cup body that is introduced so that the dust-containing air is swirled from the air introduction portion. It was supported in a movable manner over a first position along the outer surface of the peripheral wall portion of the cup body to be guided and a second position deviated from the first position, and was mixed in the dust-containing air by the iron separator arranged at the first position. Iron dust is sucked into the inner surface of the peripheral wall of the cup body.
[0009]
Usually, since the iron separator is arranged at the first position, when the air and dust sucked into the cup body are centrifuged, the iron dust pressed against the inner surface of the peripheral wall portion of the cup body by centrifugal force, The magnet can be attracted to the inner surface of the peripheral wall portion of the cup body by the magnetic attractive force. After this separation, the dust collected in the cup body by the user at an appropriate time is discarded, but the iron dust still remains on the inner surface of the peripheral wall of the cup body by the magnet of the iron separation body arranged at the first position. Since it is sucked, iron dust and other dust can be separated as the dust is thrown away. After this separation, the iron separation body is moved to the second position, and the iron separation body is separated from the peripheral wall portion of the cup body to which the iron dust is sucked, thereby releasing the suction and making the iron dust by its own weight. It can be dropped freely and discharged out of the cup body.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0011]
A canister-type vacuum cleaner 1 illustrated in FIG. 1 has a vacuum cleaner body 2, an electric blower 3 built in the vacuum cleaner body 2, a dust collection cup 4 detachably attached to the vacuum cleaner body 2, and a suction surface. An airflow guide and a suction port (not shown) for guiding the dust-containing air into the cleaner body 2 are provided. The airflow guide includes a flexible dust suction hose and an extension pipe.
[0012]
The vacuum cleaner main body 2 is attached to the main body case 7 to which the movable wheels 5 and 6 are attached, and to the main body case 7 so as to be rotatable in the vertical direction via a pivot structure (not shown). And a case lid 8 that covers the door in a releasable manner. The main body case 7 incorporates the electric blower 3. In addition, the code | symbol 9 in FIG. 1 has shown the secondary battery incorporated in the main body case 7, and this electric power is supplied to the electric blower 3 grade | etc.,. The main body case 7 has a mounting portion 10 that protrudes forward.
[0013]
The case lid 8 has a flat box shape that opens downward, and a handle portion 13 is provided on the upper surface thereof. The handle portion 13 is hollow, and an electric wire 14 is passed through the handle portion 13.
[0014]
The case lid 8 has an intake passage 15 that communicates the dust collection cup 4 and the intake port 3a of the electric blower 3 with the case lid 8 closed. In addition, the code | symbol 16 in FIG. 1 has shown the filter provided covering the inlet 3a. The case lid 8 has a dust suction port 17 at its tip. The dust suction port 17 is independent of the intake passage 15. The dust suction port 17 is detachably connected to a dust suction hose of the airflow guide.
[0015]
The dust collecting cup 4 is sandwiched between the case lid 8 and the placement portion 10 in the closed position and attached to the cleaner body 2, and can be removed from the placement portion 10 by opening the case lid 8 to the open position. .
[0016]
As shown in FIGS. 2 to 4, the dust collection cup 4 includes a cup body 21, a lid 32 on which an air introduction part 31 is formed, and a pair of iron separators 41, for example.
[0017]
The cup body 21 made of a transparent synthetic resin has a bottomed cylindrical shape with an upper end opened as shown in FIG. 2, and has a cup handle 22 formed integrally from the upper end opening edge. The upper end opening of the cup body 21 is used as an opening for discharging dust inside by turning the body 21 upside down.
[0018]
The lid 32 has a first filter 34 and a second filter 35 attached to a synthetic resin frame 33 that is integrally formed with the air introduction portion 31 and is detachably fitted into the upper end opening of the cup body 21. Is formed. For this reason, the lid 32 has air permeability. Reference numeral 33 a in FIG. 1 indicates a knob portion used when the lid 32 is removed from the cup body 21, and the knob portion 33 a is formed integrally with the frame 33.
[0019]
The air introduction part 31 is provided close to the peripheral part of the frame 33. The upper part of the air introduction part 31 forms an air inlet 31 a that opens upward from the lid 32. The lower part of the air introduction part 31 constitutes an air outlet 31b arranged along the upper inner peripheral surface of the cup body 21 in a state where the lid 32 is attached so as to close the upper end opening of the cup body 21. Thereby, the air introduction part 31 which introduce | transduces dust-containing air in the cup main body 21 is made to flow out from the air outlet 31b so that the circulating dust-containing air may be swung along the internal peripheral surface of the cup main body 21. FIG.
[0020]
The first filter 34 formed in a bottomed cylindrical shape from a wire mesh or the like is attached to the frame 33 so as to protrude downward at a substantially central portion. The second filter 35 having a finer mesh than the first filter 34 has a flat plate shape and is attached to the upper surface portion of the frame 33. In addition, the code | symbol 33b in FIG. 1 has shown the grid | lattice-like filter holder which hold | maintains the 2nd filter 35 from an upper side.
[0021]
As shown in FIGS. 2 and 4, both iron separators 41 are made of a synthetic resin formed on the same curved surface as the outer peripheral surface of the cup body 21, and the inner surface of the holder 42 is exposed to insert molding. And an arcuate magnet 43 attached by an adhesive or the like. The magnet 43 is magnetized along the thickness direction. The holder 42 functions to prevent the magnet 43 from being damaged, and can cover the entire magnet 43 as necessary. However, even in this case, the portion covering the inner surface of the arc of the magnet 43 is made as thin as possible. This is preferable in that the magnetic force of the magnet 43 can be more effectively applied in the cup body 21.
[0022]
These iron separators 41 are rotatably attached to the outer surface of the cup body 21 via hinges 44. In this case, the hinge 44 and the connection with respect to the iron separated body 41 are connected to the holder 42 so that a fixing part such as a screw is not hung on the magnet 43. Therefore, the magnet 43 may be damaged due to the connection with the fixing part. Absent. By rotating the iron separating body 41 with the hinge 44 as a fulcrum, the iron separating body 41 can selectively move over the first position and the second position deviating from the first position.
[0023]
A first position indicated by a solid line in FIG. 4 is a position at which the iron separated body 41 comes into surface contact along the outer peripheral surface of the peripheral wall portion that guides the airflow swirling in the cup body 21. Usually, the iron fraction 41 maintains the state of being arranged at the first position. The second position indicated by a two-dot chain line in FIG. 4 is a position where the magnetic force of the magnet 43 does not reach the peripheral wall portion that guides the swirling airflow, that is, in this embodiment, the iron separation body 41 is separated from the outer peripheral surface of the cup body 21. It is a separated position.
[0024]
Both the iron separated bodies 41 can be coupled via the coupling means 45 illustrated in FIG. 3 in order to normally maintain the arrangement state of the iron separated bodies 41 at the first position. The coupling means 45 is provided at the free end of the holder 42, and the coupling ends 42a and 42b that alternately enter when both the iron separators 41 are disposed at the first position, and the through-openings opened in the coupling ends 42a and 42b. The coupling pin 48 is formed so as to be detachable over the holes 46 and 47. By passing the coupling pin 48 through the through holes 46 and 47 in communication with each other, the free ends of both iron separated bodies 41 are coupled and the both iron separated bodies 41 are held in the first position. Further, by pulling out the connecting pin 48, the connection between the two iron separated bodies 41 is released and the both iron separated bodies 41 can be opened to the second position.
[0025]
The dust collecting cup 4 having the above-described configuration is attached to the cleaner body 2 while being sandwiched between the case lid 8 and the mounting portion 10 in the closed position as described above. Thereby, as shown in FIG. 1, the air inlet 31 a of the dust collecting cup 4 is connected to the downstream side of the dust suction port 17 of the case lid 8, and the upper end opening that forms the outlet of the dust collecting cup 4 is closed and attached. The second filter 35 is connected to the inlet 15 a of the intake passage 15. An outlet 15 b of the intake passage 15 is communicated with an intake port 3 a of the electric blower 3.
[0026]
For this reason, by connecting the airflow guide or the like to the dust suction port 17 and operating the electric blower 3, the dust-containing air introduced into the cup main body 21 through the air introduction portion 31 becomes the inner peripheral surface of the cup main body 21. , And then flows downward through substantially the center of the cup body 21, flows into the intake passage 15 through the lid 32, and is sucked into the electric blower 3 from the intake passage 15.
[0027]
Cyclone type dust collection is performed in the dust collection cup 4 by the flow of such airflow. In this dust collection, heavy dust in the air is pressed against the inner peripheral surface of the cup body 21 by centrifugal force and separated from the air. Light dust contained in the airflow rising in the reverse direction is captured by the first and second filters 34 and 35. In this dust collection, when iron dust such as iron powder or small pieces of iron is mixed in the air sucked into the dust collection cup 4, this iron dust is also pressed against the inner surface of the peripheral wall portion of the cup body 21 by centrifugal force. It is done.
[0028]
The outer surface of the peripheral wall portion of the cup body 21 is in surface contact with an iron separation body 41 held in a state of being arranged at the first position over substantially the entire circumferential direction, and the magnetic attraction force of the magnet 43 is applied to the cup. It extends into the main body 21. For this reason, with this magnetic attraction force, the iron dust pressed by the centrifugal separation can be sucked and held on the inner surface of the peripheral wall portion of the cup body 21.
[0029]
At an appropriate time after cleaning, the dust accumulated in the dust collecting cup 4 is discharged by the user. This dust disposal was stored in the cup body 21 by removing the dust collecting cup 4 from the cleaner body 2, removing the lid 32, and placing the cup body 21 in a posture in which the opening faces downward. It is done with free fall of dust.
[0030]
In this case, the iron dust is still sucked by the inner surface of the peripheral wall portion of the cup body 21 by the magnet 43 of the iron separator 41 arranged at the first position. Can be separated from dust.
[0031]
After this separation, after removing the connecting pin 48 of the connecting means 45 at the place where the iron dust is discarded, the both iron separating bodies 41 are separated from the peripheral wall of the cup body 21 where the iron dust is sucked and held by hand. By moving to the second position, the iron dust can be freely dropped by its own weight and discharged to a place where the iron dust is discarded outside the cup body 21.
[0032]
As described above, after separating iron dust and heavy dust from air and light dust, it is possible to easily separate heavy dust and iron dust that have been centrifuged as the dust is thrown out of the cup body 21. . And since it can classify | categorize on the basis of the single cup main body 21 without using a several paper bag in this classification, its structure is simple and its handling is also easy.
[0033]
5 to 7 show a second embodiment of the present invention. Since this embodiment is basically the same as the first embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals as those of the first embodiment, the description of the configuration and operation thereof will be omitted, and different portions will be described below. To do. This 2nd Embodiment is not what the cup main body used as a centrifuge chamber and a dust collection chamber like 1st Embodiment, but is applied to the dust collection cup which has a centrifuge chamber and a dust collection chamber which were divided mutually. This is an example.
[0034]
That is, the cup body 21 has a cylindrical shape with both upper and lower ends opened. A partition wall 25 is provided at an intermediate position in the height direction of the cup body 21, and the interior of the cup body 21 is divided into an upper centrifugal separation chamber 21a and a lower dust collection chamber 21b by the partition wall 25. The partition wall 25 is provided with a communication portion 26 that is located at the peripheral portion thereof and communicates with the centrifugal separation chamber 21a and the dust collection chamber 21b, and a filter 27 is attached at the center portion. In FIG. 5, reference numeral 26 a indicates an inlet of the communication portion 26. The communication part 26 is made to be inclined so as to gradually become lower toward the downstream side from the inlet 26a located on the upstream side in the flow direction of the airflow swirling through the centrifugal separation chamber 21a.
[0035]
A pair of iron fraction bodies 41 are attached to the outer surface of the upper peripheral wall portion 21c of the cup body 21 surrounding the centrifuge chamber 21a.
[0036]
The upper end opening of the cup body 21 is closed by an upper lid 51 that is detachably attached to the cup body 21. A through cylinder 52 is attached to the center of the upper lid 51 so as to penetrate the upper lid 51 in the vertical direction. The lower end opening of the cup body 21 is closed by a lower lid 53 that is detachably attached to the cup body 21. The cup body 21 is provided with an air introduction portion 31 (see FIG. 5) formed of a cylindrical body that protrudes from the upper end portion of the centrifuge chamber 21a in a substantially tangential direction of the upper peripheral wall 21c.
[0037]
The dust collecting cup 4 having the above-described configuration allows the air introduction part 31 to communicate with the dust suction port of the cleaner body, and allows the upper end outlet of the through-cylinder 52 to communicate with the intake port of the electric blower so as to be detachable from the cleaner body. Mounted.
[0038]
In the dust collection cup 4, the dust-containing air introduced into the centrifugal separation chamber 21 a by the air introduction portion 31 is swung downward along the inner peripheral surface of the upper peripheral wall portion 21 c of the cup body 21. Therefore, air and heavy dust can be centrifuged in the centrifuge chamber 21a. The centrifugally separated dust flows along the inner peripheral surface of the upper peripheral wall portion 21c, and is eventually transferred to the lower dust collecting chamber 21b through the communicating portion 26, and is stored in the dust collecting chamber 21b. On the other hand, the air rising through the filter 27 via the dust collection chamber 21b merges with the air rising and reversing at the center of the centrifugal separation chamber 21a, and is sucked into the electric blower through the cylinder 52.
[0039]
In the dust collecting cup 4 having the centrifuge chamber 21a and the dust collection chamber 21b that are divided into the upper and lower sides as described above, the first position is placed on the portion that guides the swirling flow, that is, the upper peripheral wall portion 21c that surrounds the centrifuge chamber 21a. Since the iron separation body 41 movable to the second position is attached, dust collected for the same reason as the first embodiment and iron dust can be separated and discarded.
[0040]
In this case, the centrifugally separated dust is mainly stored in the lower dust collection chamber 21b, and the iron dust that has also been centrifuged is sucked and held on the inner surface of the upper peripheral wall portion 21c surrounding the upper centrifugal separation chamber 21a. For this reason, iron dust is not dragged and thrown away together with dust that falls freely during dust disposal, and the separation performance can be improved. In addition, when throwing away the dust in the dust collecting chamber 21b, the lower lid 53 may be opened. To throw away the iron dust in the centrifugal separation chamber 21a, the upper lid 51 is opened and the iron separator 41 is moved to the second position. What is necessary is just to move to 2 positions.
[0041]
The present invention is not limited to the both embodiments. For example, the cup body 21 is provided with an equal-diameter portion continuous in the axial direction thereof, and an iron fraction is formed in a cylindrical shape shorter than the equal-diameter portion, and the iron fraction is disposed on one end side in the axial direction of the equal-diameter portion. It is also possible to carry out by providing it so as to be able to move in the axial direction along the outer peripheral surface of the equal-diameter portion over the first position and the second position on the other end side.
[0042]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a dust collection cup capable of easily separating and discarding iron dust with a simple configuration and a vacuum cleaner including the dust collection cup.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a vacuum cleaner body of a vacuum cleaner provided with a dust collecting cup according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing the dust collection cup of FIG. 1 with its lid removed.
FIG. 3 is a side view showing a part of the dust collection cup of FIG. 1;
4 is a cross-sectional view showing the dust collection cup of FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a perspective view showing a dust collection cup according to a second embodiment of the present invention.
6 is a longitudinal sectional view showing the dust collection cup of FIG.
7 is a cross-sectional view of the dust collection cup shown along the line ZZ in FIG. 6. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Electric vacuum cleaner, 2 ... Vacuum cleaner main body, 3 ... Electric blower, 4 ... Dust collection cup, 21 ... Cup main body, 31 ... Air introduction part, 32 ... Cover, 41 ... Iron separation body, 42 ... Holder, 43 ... Magnet, 44 ... hinge, 45 ... coupling means
