JP2005007505A

JP2005007505A - Bore honing method

Info

Publication number: JP2005007505A
Application number: JP2003173424A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Aoki; 一彼露青木; Hiroshi Terajima; 寛志寺島
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2003-06-18
Filing date: 2003-06-18
Publication date: 2005-01-13
Anticipated expiration: 2023-06-18
Also published as: JP4330935B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bore honing method capable of reducing defective works and capable of preventing an abnormal abrasion and breakage of a grindstone. <P>SOLUTION: The work is honed in accordance with a taper by measuring bore data at a plurality of points different in the axial direction of the work and indexing the taper on the bore side of the work from the bore data at a plurality of these points in a state where no honing is applied on the work 13 by the honing grindstone 26, in honing the bore of the work 13 after thermal treatment by the honing grindstone 26 provided on a honing head 12 by rotary motion and axial direction reciprocal motion of the honing head 12. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークの円形状の内径面を仕上げ加工する内径ホーニング加工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ワークの円形状の内径面を仕上げ加工する内径ホーニング加工装置としては、例えば、自動車等の変速機に使用される歯車の内径を仕上げ加工するものがある。通常、自動車等の変速機に使用される歯車は、旋削加工、歯切り加工、面取り加工、シェービング加工を経て、浸炭焼き入れされ、その後、組み付けられる軸外径の精度に合わせた内径に仕上げられるように内径ホーニング加工が施されるようになっており、この内径ホーニング加工を内径ホーニング加工装置が行う。この内径ホーニング加工装置は、複数のホーニング砥石を有しこれらホーニング砥石をワークの内径に押し付けた状態で回転運動および軸方向往復運動を行うことでワークの内径を加工するホーニングヘッドと、ワークの内径を計測するエアマイクロメータと、エアマイクロメータの計測データに基づいてワークの内径が所定の寸法に仕上がるとホーニングヘッドの回転運動および軸方向往復運動を停止させる（いわゆる定寸停止させる）ようにホーニングヘッドの作動を制御する制御装置とを備えている。
【０００３】
ところで、熱処理による高温からの焼き入れによる急激な温度変化でワークにテーパ等の歪みが発生するが、この歪みは熱処理前の旋削加工時の精度等による影響でバラツキを生じることがあり、よって、常に一定の加工条件で内径ホーニング加工をしても、ホーニングの加工後の精度にバラツキが生じ、加工不良を生じることがあった。
【０００４】
このため、従来から、ホーニング加工完了後のワークを、一旦内径ホーニング加工装置の機外の検査装置に取り出し、この検査装置にて内径を測定して、そのデータを内径ホーニング加工装置に入力し、この内径ホーニング加工装置が検査装置の測定データから補正値を演算して、次のワークの加工にフィードバックする方式が採用されている。
【０００５】
また、内径を一定量ホーニング加工した後に、内径データを計測し、その結果に基づいて修正加工を行う方式が開示されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００６】
【特許文献１】
特開平５−２７７９２８号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ホーニング加工完了後のワークの検査結果を次のワークの加工にフィードバックする方式では、この検査結果を得るための少なくとも１個以上のワークが加工不良となってしまう可能性があった。しかも、フィードバックしたデータによって次のワークをホーニング加工しても、次のワークとの間に旋削加工で精度バラツキ等があった場合には、適正なホーニング加工精度を得ることができない可能性もあった。
【０００８】
また、一定量をホーニング加工した後に内径データを計測しその結果に基づいて修正加工を行う方式では、計測前にはワークの状況を把握せずに加工を行うため、この間に砥石の異常摩耗や破損等を生じることがあった。
【０００９】
したがって、本発明は、加工不良品を削減でき、しかも砥石の異常摩耗および破損を防止することができる内径ホーニング加工方法の提供を目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項１記載の内径ホーニング加工方法は、ホーニングヘッド（例えば、実施の形態におけるホーニングヘッド１２）の回転運動および軸方向往復運動によって該ホーニングヘッドに設けられたホーニング砥石（例えば、実施の形態におけるホーニング砥石２６）で熱処理後のワーク（例えば、実施の形態におけるワーク１３）の内径をホーニング加工する方法であって、前記ホーニング砥石によりワークにホーニング加工を一切行わない状態で、当該ワークの軸方向に異なる複数箇所の内径データを計測し、これら複数カ所の内径データから当該ワークの内径側のテーパを割り出し、該テーパに応じて当該ワークをホーニング加工することを特徴としている。
【００１１】
このように、ホーニング砥石によりワークにホーニング加工を一切行わない状態で、当該ワークの軸方向に異なる複数箇所の内径データを計測し、これら複数カ所の内径データから当該ワークの内径側のテーパを割り出し、該テーパに応じて当該ワークをホーニング加工するため、ホーニング砥石によるホーニング加工を一切行わない状態でのワークの内径側のテーパの状態に合わせてホーニング加工を行うことができる。よって、ホーニング加工完了後のワークの検査結果を次のワークの加工にフィードバックする方式のように少なくとも１個以上のワークが内径側のテーパに起因して加工不良となってしまう可能性が少なくなるとともに、一定量をホーニング加工した後に内径データを計測しその結果に基づいて修正加工を行う方式のように、計測前に内径側のテーパに起因して砥石の異常摩耗や破損等を生じる可能性も少なくなる。
【００１２】
本発明の請求項２記載の内径ホーニング加工方法は、請求項１記載の方法に関し、前記テーパが予め設定された複数ランクのうちのいずれのランクに対応するか判定し、該判定されたランクに応じて前記ワークをホーニング加工することを特徴としている。
【００１３】
このように、テーパが予め設定された複数ランクのうちのいずれのランクに対応するか判定し、該判定されたランクに応じてワークをホーニング加工するため、比較的容易な制御で、ホーニング砥石によるホーニング加工を一切行わない状態でのワークの内径側のテーパの状態に合わせてホーニング加工を行うことができる。
【００１４】
本発明の請求項３記載の内径ホーニング加工方法は、請求項１または２記載の方法に関し、前記ホーニングヘッドに設けられワークに対する前記ホーニング砥石による加工完了を判断するための定寸用エアマイクロメータ（例えば、実施の形態におけるエアマイクロメータ５３）で、前記ホーニング砥石によりワークにホーニング加工を一切行わない状態で、当該ワークの軸方向に異なる複数箇所の内径データを計測し、これら複数カ所の内径データから当該ワークの内径側のテーパを割り出すことを特徴としている。
【００１５】
このように、ホーニングヘッドに設けられワークに対するホーニング砥石による加工完了を判断するための定寸用エアマイクロメータで、ホーニング砥石によるホーニング加工を一切行わない状態でのワークの複数箇所の内径データを検出し、これら複数カ所の内径データからワークの内径側のテーパを割り出すため、テーパを検出するために別途のセンサを設ける必要がなくなる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面を参照して以下に説明する。
図１は、内径ホーニング加工装置の要部構成を示すもので、符号１１は、回転運動および軸方向の往復運動を行う装置本体側の回転ヘッドを、符号１２はこの回転ヘッド１１に同軸に取り付けられるホーニングヘッドを、符号１３は熱処理後にホーニングヘッド１２で内周面１３ａがホーニング加工される歯車であるワークを、それぞれ示している。
【００１７】
ホーニングヘッド１２は、略円筒状をなし基端側の取付部１４が回転ヘッド１１に着脱可能に取り付けられるホーニングヘッド本体１５と、このホーニングヘッド本体１５内に摺動可能に保持される拡張ロッド１６と、ホーニングヘッド本体１５の取付部１４に外径側に突出して設けられる連結ピン１７と、拡張ロッド１６の基端側に止めピン１８を介して固定されるストッパ１９と、該ストッパ１９を介して拡張ロッド１６をホーニングヘッド本体１５に対し基端側に付勢するスプリング２０とを有している。
【００１８】
また、ホーニングヘッド１２は、図１および図２に示すように、ホーニングヘッド本体１５の先端側の砥石保持部２３に、複数が円周方向に所定の等ピッチをなして放射状に配置される砥石台２４と、砥石台２４をホーニングヘッド１２の中心方向に付勢する上下のＯリング２５と、各砥石台２４のホーニングヘッド１２における外径側にそれぞれ固定される角形棒状のホーニング砥石２６と、ホーニングヘッド本体１５の砥石保持部２３における砥石台２４を除く部分の外径側に設けられたノズルガイド２７と、拡張ロッド１６の先端部に上下のピン２８および締付ナット２９で固定される拡張コーン３０とを有している。
【００１９】
拡張コーン３０には、先端側ほど小径となるよう所定の角度（例えば４５°）で傾斜するテーパ面３０ａが軸線方向に二つ連設されており、各砥石台２４には、各テーパ面３０ａに沿って所定の角度（例えば２２．５°）で傾斜するの各勾配面２４ａが形成されている。その結果、拡張ロッド１６を介して拡張コーン３０が先端側に前進させられると、前進する拡張コーン３０のテーパ面３０ａで各砥石台２４の勾配面２４ａが押圧され、各砥石台２４がホーニングヘッド１２における外径側にそれぞれ均等に突出する。その結果、各砥石台２４は各ホーニング砥石２６をホーニングヘッド１２における外径側にそれぞれ均等に突出させる。
【００２０】
ホーニングヘッド本体１５の基端側には、エアジョイント３３が固定されている。そして、ホーニングヘッド本体１５の内部には、エアジョイント３３の連結位置から半径方向に沿って形成された第１流路３４と、この第１流路３４から軸線方向に沿って先端方向に形成された第２流路３５と、この第２流路３５から半径方向に沿って形成された第３流路３６とを有するエア流路３７が形成されており、エアジョイント３３はこれに連結される装置本体側から導入された空気をエア流路３７に流すようになっている。ここで、エア流路３７の第３流路３６の先端の開口部３７ａは、砥石保持部２３における所定のノズルガイド２７において開口している。
【００２１】
回転ヘッド１１には、これと同軸をなす状態でホーニングヘッド本体１５の取付部１４が嵌合される円筒状の保持部４０と、この保持部４０に嵌合された取付部１４をその連結ピン１７を介して着脱可能に連結させるワンタッチジョイント４１と、拡張ロッド１６を押圧可能な押圧ロッド４２とが設けられている。ここで、押圧ロッド４２が拡張ロッド１６を押圧することで、ホーニングヘッド本体１５に設けられたホーニング砥石２６が砥石台２４とともに半径方向外側に突出し、この状態で、ホーニングヘッド１２は、回転運動および軸方向往復運動することによってホーニング砥石２６でワーク１３の内径を加工する。
【００２２】
そして、装置本体側には、回転ヘッド１１を回転させるモータ等のヘッド回転駆動部４５と、回転ヘッド１１を軸方向に往復運動させるモータ等のヘッド往復駆動部４６と、押圧ロッド４２を軸方向に進退させるモータ、油圧アクチュエータ等のいずれかからなる押圧ロッド駆動部４７と、ヘッド回転駆動部４５およびヘッド往復駆動部４６を制御することにより回転ヘッド１１の回転運動および軸方向往復運度を制御するとともに押圧ロッド駆動部４７を制御することによりホーニング砥石２６の突出量を制御する制御装置４８とが設けられている。
【００２３】
この制御装置４８は、回転ヘッド１１の軸方向位置を検出するストロークセンサ５０と、エアジョイント３３およびエア流路３７を介して開口部３７ａから噴出させるエアの流量を検出する流量計５１と、これらストロークセンサ５０および流量計５１の検出結果に基づきヘッド回転駆動部４５およびヘッド往復駆動部４６を制御するとともに押圧ロッド駆動部４７も制御する制御部５２とを有している。流量計５１はエア流路３７とともに、エア流路３７の開口部３７ａから噴出させられる際の空気の流量から砥石保持部２３とワーク１３の内周面１３ａとの間の隙間の大きさを計測することによりワーク１３の内径を計測するエアマイクロメータ５３を構成している。ここで、このエアマイクロメータ５３は、ホーニング砥石２６によるホーニング加工完了を判断するためワーク１３の内径が所定の加工完了寸法になったことを検出するいわゆる定寸用エアマイクロメータである。
【００２４】
そして、制御装置４８は、熱処理後、ホーニング砥石２６によるホーニング加工を一切行わない状態でのワーク１３の計測データに基づいて当該ワーク１３に対するホーニングヘッド１２の作動を制御する。
【００２５】
すなわち、制御装置４８は、ホーニング砥石２６によりワーク１３にホーニング加工を一切行わない状態で、当該ワーク１３の軸方向に異なる複数箇所の内径データを計測し、この計測結果から当該ワーク１３の内径側のテーパを割り出し、このテーパに応じて当該ワーク１３に対するホーニングヘッド１２の作動を制御する。
【００２６】
ここでは、制御装置４８は、割り出された内径側のテーパが予め設定された複数ランクのうちのいずれのランクに対応するか判定し、判定されたランクに応じてワーク１３に対するホーニングヘッド１２の作動を制御する。
【００２７】
具体的には、例えば上側よりも下側の内径が大きい場合をマイナスとして、内径側のテーパがＡμｍより小さくかつ−Ａμｍより大きい場合であってテーパの修正が必要ないと判断される第１ランクと、内径側のテーパがＡμｍ以上であってＢμｍより小さい場合（ただしＡ＜Ｂ）であって、下側を上側に比して多く削る必要があると判断される第２ランクと、内径側のテーパがＢμｍ以上であってＣμｍ以下の場合（ただしＢ＜Ｃ）であって、下側を上側に比して第２ランクよりもさらに多く削る必要があると判断される第３ランクと、内径側のテーパが−Ａμｍ以下であって−Ｂμｍより大きい場合（ただしＡ＜Ｂ）であって、上側を下側に比して多く削る必要があると判断される第４ランクと、内径側のテーパが−Ｂμｍ以下であって−Ｃμｍ以上の場合（ただしＢ＜Ｃ）であって、上側を下側に比して第４ランクよりもさらに多く削る必要があると判断される第５ランクと、第１〜第５ランク以外の第６ランクのうちのいずれのランクに対応するか判定し、判定されたランクに応じてワーク１３に対するホーニングヘッド１２の作動を制御する。
【００２８】
そして、ワーク１３の内径側のテーパがＡμｍより小さくかつ−Ａμｍより大きい場合であってテーパの修正が必要ないと判断される第１ランクであった場合には、制御装置４８は、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長をカバーする所定範囲で軸方向の往復運動を行う（言い換えればホーニング砥石２６がワーク１３をホーニング加工範囲の全長にわたって加工する）ように作動させる加工プログラムを選択し実行することになる。
【００２９】
また、内径側のテーパがＡμｍ以上でありＢμｍより小さい場合であって、下側を上側に比して多く削る必要があると判断される第２ランクであった場合には、制御装置４８は、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心よりも所定量下側の位置とし、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の下側所定範囲のみで軸方向往復運動を、所定の取り代Ｘ１を除去するまで行う（言い換えればホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の下側所定範囲のみを所定の取り代分加工する）ように作動させた後、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長を加工するように所定範囲で軸方向の往復運動を行うように作動させる加工プログラムを選択し実行することになる。ここで、所定の取り代Ｘ１としてはテーパを所定の円筒度が得られるまで修正することが可能な取り代が設定されている。
【００３０】
さらに、内径側のテーパがＢμｍ以上Ｃμｍ以下の場合であって、下側を上側に比して一層多く削る必要があると判断される第３ランクであった場合には、制御装置４８は、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心よりも所定量下側の位置とし、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の下側所定範囲のみで軸方向往復運動を所定の取り代Ｘ２（Ｘ１＜Ｘ２）を除去するまで行う（言い換えればホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の下側所定範囲のみを所定の取り代分加工する）ように作動させた後、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長を加工するように所定範囲で軸方向の往復運動を行うように作動させる加工プログラムを選択し実行することになる。ここで、所定の取り代Ｘ２としてはテーパを所定の円筒度が得られるまで修正することが可能な取り代が設定されている。
【００３１】
他方、内径側のテーパが−Ａμｍ以下であり−Ｂμｍより大きい場合であって、上側を下側に比して多く削る必要があると判断される第４ランクであった場合には、制御装置４８は、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心よりも所定量上側の位置とし、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の上側所定範囲のみで軸方向往復運動を所定の取り代Ｘ１を除去するまで行う（言い換えればホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の上側所定範囲のみを所定の取り代分加工する）ように作動させた後、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長を加工するように所定範囲で軸方向の往復運動を行うように作動させる加工プログラムを選択し実行することになる。ここで、所定の取り代Ｘ１としてはテーパを所定の円筒度が得られるまで修正することが可能な取り代が設定されている。
【００３２】
さらに、内径側のテーパが−Ｂμｍ以下−Ｃμｍ以上の場合であって、上側を下側に比して一層多く削る必要があると判断される第５ランクであった場合には、制御装置４８は、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心よりも所定量上側の位置とし、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の上側所定範囲のみで軸方向往復運動を所定の取り代Ｘ２（Ｘ１＜Ｘ２）を除去するまで行う（言い換えればホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の上側所定範囲のみを所定の取り代分加工する）ように作動させた後、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長を加工するように所定範囲で軸方向の往復運動を行うように作動させる加工プログラムを選択し実行することになる。ここで、所定の取り代Ｘ２としてはテーパを所定の円筒度が得られるまで修正することが可能な取り代が設定されている。
【００３３】
さらに、内径側のテーパがＣμｍより大きく、または−Ｃμｍより小さい場合であって、テーパが修正に適さない第６ランクの場合には、例えばアラームを発生させる。
【００３４】
以上に述べた内径ホーニング加工装置の作動を図３，図４に示すフローチャートに沿って以下に説明する。
【００３５】
まず、図示せぬターンテーブルの加工ポットに熱処理後、内径ホーニング加工を一切行っていない状態のワーク１３がセットされ、ターンテーブルが回転しこのワーク１３を加工位置で停止させる。
【００３６】
すると、制御装置４８は、内径ホーニング加工装置のホーニングヘッド１２を回転させずにヘッド往復駆動部４６により下降させ（ステップＳ１）、砥石保持部２３をワーク１３の内周側に挿入させる。このとき、押圧ロッド４２で拡張ロッド１６を押圧しておらず、拡張ロッド１６はスプリング２０の付勢力で押圧ロッド４２側に位置しており、砥石台２４はＯリング２５で付勢されてホーニングヘッド１２の中心側に位置しているため、ホーニング砥石２６は最も引っ込んだ状態にあり、ワーク１３に干渉することはない。
【００３７】
そして、制御装置４８は、上記砥石保持部２３のワーク１３への挿入中に、回転ヘッド１１の下降位置が、エアマイクロメータ５３の開口部３７ａをワーク１３のホーニング加工が施される範囲の上部側の所定位置に対向させる上部所定位置となったことがストロークセンサ５０により検出された時点（ステップＳ２）で、ヘッド往復駆動部４６により回転ヘッド１１の下降を停止させる（ステップＳ３）とともに、回転ヘッド１１の回転を停止させた状態のまま、このときのエアマイクロメータ５３の流量計５１の値からこの上部所定位置のワーク１３の内径φ１を計測する（ステップＳ４）。
【００３８】
この上部所定位置の内径の計測が完了すると、制御装置４８は、ヘッド往復駆動部４６により回転ヘッド１１をさらに下降させ（ステップＳ５）、回転ヘッド１１の下降位置が、エアマイクロメータ５３の開口部３７ａをワーク１３のホーニング加工が施される範囲の下部側の所定位置に対向させる下部所定位置となった時点（ステップＳ６）で、回転ヘッド１１の下降を停止させる（ステップＳ７）とともに、回転ヘッド１１の回転を停止させた状態のまま、このときの流量計５１の値からこの下部所定位置のワーク１３の内径φ２を計測する（ステップＳ８）。
【００３９】
この上部所定位置の内径の計測が完了すると、制御装置４８は、上部所定位置における内径データφ１と下部所定位置における内径データφ２とからワーク１３の内径側のテーパを割り出すとともに（ステップＳ９）、ヘッド往復駆動部４６により回転ヘッド１１をさらに下降させ（ステップＳ１０）、最下点まで下降した時点で（ステップＳ１１）、回転ヘッド１１を停止させる（ステップＳ１２）。そして、ステップＳ９で割り出されたテーパが、予め設定された複数ランクのうちのいずれのランクに対応するか判定し（ステップＳ１３〜Ｓ１７）、判定されたランクに応じてワーク１３に対するホーニングヘッド本体１５の作動を制御する。
【００４０】
例えば、ワーク１３の内径側のテーパがＡμｍより小さくかつ−Ａμｍより大きい第１ランクであって図５（ａ）に示すようにテーパが小さく修正が必要ない場合（ステップＳ１３）には、制御装置４８は、第１ランクに対応する加工プログラムを選択し実行する。すると、まず、ヘッド回転駆動部４５によりホーニングヘッド１２の回転を開始させるとともに（ステップＳ１８）、押圧ロッド駆動部４７により押圧ロッド４２で拡張ロッド１６を押圧しホーニング砥石２６を半径方向外側に突出させてワーク１３の内周面に押し付ける（ステップＳ１９）。それとともに、図５（ｂ）のＴａ０〜Ｔａ１に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心Ｚをワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、かつホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長にわたる所定幅で往復運動を行うように、ヘッド往復駆動部４６により回転ヘッド１１を軸方向に通常ストロークで往復運動させる（ステップＳ２０）。
【００４１】
そして、エアマイクロメータ５３でワーク１３の内径が所定の加工完了寸法になったことが検出される（ステップＳ２１）と、ヘッド回転駆動部４５により回転ヘッド１１の回転を停止させる（ステップＳ２２）とともに、ヘッド往復駆動部４６により回転ヘッド１１の軸方向の往復運動を停止させる（ステップＳ２３）。さらに、押圧ロッド駆動部４７により押圧ロッド４２による拡張ロッド１６の押圧を解除させホーニング砥石２６を半径方向内側に退避させて、ワーク１３の内周面から離間させる（ステップＳ２４）。そして、この状態で回転ヘッド１１を上昇させ（ステップＳ２５）、回転ヘッド１１が待機位置まで上昇すると（ステップＳ２６）、回転ヘッド１１の上昇を停止させる（ステップＳ２７）。
【００４２】
また、内径側のテーパがＡμｍ以上でありＢμｍより小さい第２ランクであって図６（ａ）に示すように下側を上側に比して多く削る必要があると判断される場合（ステップＳ１４）には、制御装置４８は、第２ランクに対応する加工プログラムを選択し実行する。すると、まず、ヘッド回転駆動部４５によりホーニングヘッド１２の回転を開始させる（ステップＳ２８）とともに、押圧ロッド駆動部４７により押圧ロッド４２で拡張ロッド１６を押圧しホーニング砥石２６を半径方向外側に突出させてワーク１３の内周面に押し付ける（ステップＳ２９）。それとともに、図６（ｂ）のＴｂ０〜Ｔｂ１に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心Ｚをワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心よりも所定量下側の位置とし、かつホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の下側所定範囲のみで軸方向に往復運動するように、回転ヘッド１１を軸方向にショートストロークで往復運動させる（ステップＳ３０）。そして、エアマイクロセンサで所定の円筒度を得るための所定の取り代Ｘ１が除去されたことが検出されると（ステップＳ３１）、図７（ｂ）のＴｂ１〜Ｔｂ２に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、かつホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長にわたる所定幅で軸方向の往復運動を行うように回転ヘッド１１を軸方向に通常ストロークで往復運動させる（ステップＳ３２）。そして、エアマイクロメータ５３でワーク１３の内径が所定の加工完了寸法になったことが検出されると（ステップＳ３３）、上記と同様に、回転ヘッド１１の回転および軸方向の往復運動を停止させるとともに、ホーニング砥石２６を半径方向内側に退避させて、回転ヘッド１１を待機位置まで上昇させる（ステップＳ２２〜Ｓ２７）。
【００４３】
さらに、内径側のテーパがＢμｍ以上Ｃμｍ以下の第３ランクであって図７（ａ）に示すように下側を上側に比して一層多く削る必要があると判断される場合（ステップＳ１５）には、制御装置４８は、第３ランクに対応する加工プログラムを選択し実行する。すると、まず、ヘッド回転駆動部４５によりホーニングヘッド１２の回転を開始させる（ステップＳ３４）とともに、押圧ロッド駆動部４７により押圧ロッド４２で拡張ロッド１６を押圧しホーニング砥石２６を半径方向外側に突出させてワーク１３の内周面に押し付ける（ステップＳ３５）。それとともに、図７（ｂ）のＴｃ０〜Ｔｃ１に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心よりも所定量下側の位置とし、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の下側所定範囲のみで軸方向に往復運動するように回転ヘッド１１を軸方向にショートストロークで往復運動させる（ステップＳ３６）。そして、エアマイクロセンサで所定の円筒度を得るための所定の取り代Ｘ２が除去されたことが検出されると（ステップＳ３７）、図７（ｂ）のＴｃ１〜Ｔｃ２に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長にわたる所定幅で軸方向の往復運動を行うように回転ヘッド１１を軸方向に通常ストロークで往復運動させる（ステップＳ３８）。そして、エアマイクロメータ５３でワーク１３の内径が所定の加工完了寸法になったことが検出されると（ステップＳ３９）、上記と同様に、回転ヘッド１１の回転および軸方向の往復運動を停止させるとともに、ホーニング砥石２６を半径方向内側に退避させて、回転ヘッド１１を待機位置まで上昇させる（ステップＳ２２〜Ｓ２７）。
【００４４】
他方、内径側のテーパが−Ａμｍ以下であり−Ｂμｍより大きい第４ランクであって図８（ａ）に示すように上側を下側に比して多く削る必要があると判断される場合（ステップＳ１６）には、制御装置４８は、第４ランクに対応する加工プログラムを選択し実行する。すると、まず、ヘッド回転駆動部４５によりホーニングヘッド１２の回転を開始させる（ステップＳ４０）とともに、押圧ロッド駆動部４７により押圧ロッド４２で拡張ロッド１６を押圧しホーニング砥石２６を半径方向外側に突出させてワーク１３の内周面に押し付ける（ステップＳ４１）。それとともに、図８（ｂ）のＴｄ０〜Ｔｄ１に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心よりも所定量上側の位置とし、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の上側所定範囲のみで軸方向に往復運動するように回転ヘッド１１を軸方向にショートストロークで往復運動させる（ステップＳ４２）。そして、エアマイクロセンサで所定の円筒度を得るための所定の取り代Ｘ１が除去されたことが検出されると（ステップＳ４３）、図８（ｂ）のＴｄ１〜Ｔｄ２に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長にわたる所定幅で軸方向の往復運動を行うように回転ヘッド１１を軸方向に通常ストロークで往復運動させる（ステップＳ４４）。そして、エアマイクロメータ５３でワーク１３の内径が所定の加工完了寸法になったことが検出されると（ステップＳ４５）、上記と同様に、回転ヘッド１１の回転および軸方向の往復運動を停止させるとともに、ホーニング砥石２６を半径方向内側に退避させて、回転ヘッド１１を上昇させる（ステップＳ２２〜Ｓ２７）。
【００４５】
さらに、内径側のテーパが−Ｂμｍ以下−Ｃμｍ以上の第５ランクであって図９（ａ）に示すように上側を下側に比して一層多く削る必要があると判断される場合（ステップＳ１７）には、制御装置４８は、第５ランクに対応する加工プログラムを選択し実行する。すると、まず、ヘッド回転駆動部４５によりホーニングヘッド１２の回転を開始させる（ステップＳ４６）とともに、押圧ロッド駆動部４７により押圧ロッド４２で拡張ロッド１６を押圧しホーニング砥石２６を半径方向外側に突出させてワーク１３の内周面に押し付ける（ステップＳ４７）。それとともに、図９（ｂ）のＴｅ０〜Ｔｅ１に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心よりも所定量上側の位置とし、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の上側所定範囲のみで軸方向に往復運動するように回転ヘッド１１を軸方向にショートストロークで往復運動させる（ステップＳ４８）。そして、エアマイクロセンサで所定の円筒度を得るための所定の取り代Ｘ２が除去されたことが検出されると（ステップＳ４９）、図９（ｂ）のＴｅ１〜Ｔｅ２に示すように、ホーニング砥石２６による軸方向往復運動の中心をワーク１３の軸方向におけるホーニング加工範囲の中心に一致させ、ホーニング砥石２６がワーク１３のホーニング加工範囲の全長にわたる所定幅で軸方向の往復運動を行うように回転ヘッド１１を軸方向に通常ストロークで往復運動させる（ステップＳ５０）。そして、エアマイクロメータ５３でワーク１３の内径が所定の加工完了寸法になったことが検出されると（ステップＳ５１）、上記と同様に、回転ヘッド１１の回転および軸方向の往復運動を停止させるとともに、ホーニング砥石２６を半径方向内側に退避させて、回転ヘッド１１を上昇させる（ステップＳ２２〜Ｓ２７）。
【００４６】
さらに、上記第１〜第５ランク以外、すなわち内径側のテーパがＣμｍより大きくまたは−Ｃμｍより小さい場合であって、テーパが修正に適さない場合（ステップＳ１７）には、アラームを発生させる（ステップＳ５２）。
【００４７】
以上に述べた実施形態によれば、制御装置４８が、ホーニング砥石２６によるホーニング加工を一切行わない状態でのワーク１３の計測データに基づいて当該ワーク１３に対するホーニングヘッド１２の作動を制御するため、前記ホーニング砥石２６によるホーニング加工を一切行わない状態でのワーク１３の状態に合わせてホーニング加工を行うことができる。よって、ホーニング加工完了後のワーク１３の検査結果を次のワーク１３の加工にフィードバックする方式のように少なくとも１個以上のワーク１３が加工不良となってしまう可能性が少なくなるとともに、一定量をホーニング加工した後に内径データを計測しその結果に基づいて修正加工を行う方式のように、計測前に砥石の異常摩耗や破損等を生じる可能性も少なくなる。
【００４８】
したがって、加工不良品を削減でき、しかも砥石の異常摩耗および破損を防止することができる。
【００４９】
また、制御装置４８が、ホーニング砥石２６によりワーク１３にホーニング加工を一切行わない状態で、当該ワーク１３の軸方向に異なる複数箇所の内径データを計測し、これら複数カ所の内径データから当該ワーク１３の内径側のテーパを割り出し、該テーパに応じて前記ホーニングヘッド１２を作動させるため、ホーニング砥石２６によるホーニング加工を一切行わない状態でのワーク１３の内径側のテーパの状態に合わせてホーニング加工を行うことができる。よって、ホーニング加工完了後のワーク１３の検査結果を次のワーク１３の加工にフィードバックする方式のように少なくとも１個以上のワーク１３が内径側のテーパに起因して加工不良となってしまう可能性が少なくなるとともに、一定量をホーニング加工した後に内径データを計測しその結果に基づいて修正加工を行う方式のように、計測前に内径側のテーパに起因して砥石の異常摩耗や破損等を生じる可能性も少なくなる。
【００５０】
したがって、内径側のテーパに起因した加工不良品を削減でき、しかも内径側のテーパに起因した砥石の異常摩耗および破損を防止することができる。
【００５１】
さらに、制御装置４８は、テーパが予め設定された複数ランクのうちのいずれのランクに対応するか判定し、該判定されたランクに応じてワーク１３をホーニング加工するため、比較的容易な制御で、ホーニング砥石２６によるホーニング加工を一切行わない状態でのワーク１３の内径側のテーパの状態に合わせてホーニング加工を行うことができる。
【００５２】
加えて、制御装置４８は、ホーニングヘッド１２に設けられワーク１３に対するホーニング砥石２６による加工完了を判断するための定寸用エアマイクロメータ５３で、ホーニング砥石２６によるホーニング加工を一切行わない状態でのワーク１３の複数箇所の内径データを検出し、これら複数カ所の内径データからワーク１３の内径側のテーパを割り出すため、テーパを検出するために別途のセンサを設ける必要がなくなる。
【００５３】
したがって、コストを低減することができる。
【００５４】
さらに、制御装置４８は、ホーニング砥石２６によりワーク１３にホーニング加工を一切行わない状態で、当該ワーク１３の軸方向に異なる複数箇所の内径データをエアマイクロメータ５３で計測する際に、ホーニングヘッド１２の回転を停止させるため、内径データをエアマイクロメータ５３でより正確に計測することができる。
【００５５】
なお、以上の実施形態においては、一つのホーニングヘッド１２でワーク１３を加工する場合を例にとり説明したが、粗加工用および仕上げ加工用の二つのステーションで順次それぞれのホーニングヘッド１２によって加工する場合も同様である。ただし、この場合は、粗加工用と仕上げ加工用とで、ランクを分けるためのしきい値を異ならせることになる（例えば粗加工用の範囲より仕上げ加工用のしきい値の方を小さくする）。また、このように粗加工用と仕上げ加工用とで別々に加工するようにした場合、粗加工で修正できなかったテーパを仕上げ加工用のステーションで粗加工と同様の加工を行うようにして加工時間の短縮を図ることも可能である。
【００５６】
また、加工ロット間の精度バラツキや熱処理歪みによりテーパ量が変化した場合は、修正のための上記ショートストロークの幅を手動操作により変更して対応することも可能である。
【００５７】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項１記載の内径ホーニング加工方法によれば、ホーニング砥石によりワークにホーニング加工を一切行わない状態で、当該ワークの軸方向に異なる複数箇所の内径データを計測し、これら複数カ所の内径データから当該ワークの内径側のテーパを割り出し、該テーパに応じて当該ワークをホーニング加工するため、ホーニング砥石によるホーニング加工を一切行わない状態でのワークの内径側のテーパの状態に合わせてホーニング加工を行うことができる。よって、ホーニング加工完了後のワークの検査結果を次のワークの加工にフィードバックする方式のように少なくとも１個以上のワークが内径側のテーパに起因して加工不良となってしまう可能性が少なくなるとともに、一定量をホーニング加工した後に内径データを計測しその結果に基づいて修正加工を行う方式のように、計測前に内径側のテーパに起因して砥石の異常摩耗や破損等を生じる可能性も少なくなる。
【００５８】
したがって、内径側のテーパに起因した加工不良品を削減でき、しかも内径側のテーパに起因した砥石の異常摩耗および破損を防止することができる。
【００５９】
本発明の請求項２記載の内径ホーニング加工方法によれば、テーパが予め設定された複数ランクのうちのいずれのランクに対応するか判定し、該判定されたランクに応じてワークをホーニング加工するため、比較的容易な制御で、ホーニング砥石によるホーニング加工を一切行わない状態でのワークの内径側のテーパの状態に合わせてホーニング加工を行うことができる。
【００６０】
本発明の請求項３記載の内径ホーニング加工方法によれば、ホーニングヘッドに設けられワークに対するホーニング砥石による加工完了を判断するための定寸用エアマイクロメータで、ホーニング砥石によるホーニング加工を一切行わない状態でのワークの複数箇所の内径データを検出し、これら複数カ所の内径データからワークの内径側のテーパを割り出すため、テーパを検出するために別途のセンサを設ける必要がなくなる。
【００６１】
したがって、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置の要部を示す一部をブロックとした正断面図である。
【図２】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置のホーニングヘッドの図１におけるＺ−Ｚ線に沿う断面図である。
【図３】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置の制御内容の一部を示すフローチャートである。
【図４】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置の制御内容の残りの一部を示すフローチャートである。
【図５】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置においてテーパが第１ランクの場合のワークの模式図（ａ）、および回転ヘッドの往復運動のタイムチャート（ｂ）である。
【図６】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置においてテーパが第２ランクの場合のワークの模式図（ａ）、および回転ヘッドの往復運動のタイムチャート（ｂ）である。
【図７】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置においてテーパが第３ランクの場合のワークの模式図（ａ）、および回転ヘッドの往復運動のタイムチャート（ｂ）である。
【図８】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置においてテーパが第４ランクの場合のワークの模式図（ａ）、および回転ヘッドの往復運動のタイムチャート（ｂ）である。
【図９】本発明の一実施形態の内径ホーニング加工方法を行う内径ホーニング加工装置においてテーパが第５ランクの場合のワークの模式図（ａ）、および回転ヘッドの往復運動のタイムチャート（ｂ）である。
【符号の説明】
１２ホーニングヘッド
１３ワーク
２６ホーニング砥石
４８制御装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an inner diameter honing method for finishing a circular inner surface of a workpiece.
[0002]
[Prior art]
As an inner diameter honing apparatus for finishing a circular inner diameter surface of a work, for example, there is an apparatus for finishing an inner diameter of a gear used in a transmission such as an automobile. Normally, gears used in transmissions of automobiles, etc. are carburized and quenched after turning, gear cutting, chamfering, and shaving, and then finished to an inner diameter that matches the accuracy of the shaft outer diameter to be assembled. Thus, the inner diameter honing is performed by the inner diameter honing apparatus. This inner diameter honing machine has a plurality of honing grindstones, a honing head that processes the inner diameter of the workpiece by rotating and reciprocating in the axial direction with the honing grindstone pressed against the inner diameter of the workpiece, and the inner diameter of the workpiece Honing to stop the rotary motion and axial reciprocation of the honing head (so-called fixed-size stop) when the work inner diameter is finished to a predetermined dimension based on the air micrometer measurement data And a control device for controlling the operation of the head.
[0003]
By the way, although distortion such as taper occurs in the workpiece due to rapid temperature change due to quenching from high temperature due to heat treatment, this distortion may vary due to the influence of accuracy etc. during turning before heat treatment, Even if the inner diameter honing process is always performed under constant processing conditions, the accuracy after the honing process may vary, resulting in processing defects.
[0004]
For this reason, conventionally, the work after the completion of the honing process is once taken out to the inspection apparatus outside the machine of the inner diameter honing apparatus, the inner diameter is measured with this inspection apparatus, and the data is input to the inner diameter honing apparatus, A method is employed in which the inner diameter honing apparatus calculates a correction value from the measurement data of the inspection apparatus and feeds it back to the next workpiece processing.
[0005]
In addition, a method is disclosed in which after a certain amount of honing is performed on the inner diameter, inner diameter data is measured, and correction processing is performed based on the result (see, for example, Patent Document 1).
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-277728
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the method in which the inspection result of the workpiece after completion of the honing process is fed back to the next workpiece processing, there is a possibility that at least one or more workpieces for obtaining the inspection result may be defective. It was. In addition, even if the next workpiece is honed by the fed back data, if there is a variation in accuracy in turning with the next workpiece, there is a possibility that proper honing accuracy cannot be obtained. It was.
[0008]
In addition, in the method in which the bore diameter data is measured after a certain amount of honing is performed, and correction processing is performed based on the results, machining is performed without grasping the workpiece status before measurement. There was a case where damage was caused.
[0009]
Therefore, an object of the present invention is to provide an inner diameter honing method that can reduce defective processing and can prevent abnormal wear and breakage of a grindstone.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an inner diameter honing method according to claim 1 of the present invention is provided in the honing head by rotational movement and axial reciprocation of the honing head (for example, honing head 12 in the embodiment). The honing grindstone (for example, the honing grindstone 26 in the embodiment) is used for honing the inner diameter of the heat-treated workpiece (for example, the workpiece 13 in the embodiment), and the honing grindstone is used for honing the workpiece. Measure the inner diameter data of a plurality of different locations in the axial direction of the workpiece without performing the measurement, determine the inner diameter taper of the workpiece from the inner diameter data of the plurality of locations, and perform the honing process on the workpiece according to the taper It is characterized by.
[0011]
In this way, measuring the inner diameter data at different locations in the axial direction of the workpiece without honing the workpiece with the honing grindstone, and calculating the inner diameter taper of the workpiece from the inner diameter data at these locations. Since the workpiece is honed according to the taper, the honing can be performed in accordance with the state of the taper on the inner diameter side of the workpiece when no honing is performed by the honing grindstone. Therefore, unlike the method of feeding back the inspection result of the workpiece after completion of the honing processing to the processing of the next workpiece, there is less possibility that at least one workpiece will be defective due to the taper on the inner diameter side. At the same time, there is a possibility that abnormal wear or breakage of the grinding wheel may occur due to the taper on the inner diameter side before measurement like the method of measuring the inner diameter data after honing a certain amount and correcting based on the result. Less.
[0012]
An inner diameter honing method according to a second aspect of the present invention relates to the method according to the first aspect, wherein it is determined whether the taper corresponds to a rank among a plurality of preset ranks, and the determined rank is determined. Accordingly, the workpiece is honed.
[0013]
In this way, it is determined which rank among the plurality of ranks in which the taper is set in advance, and the workpiece is honed according to the determined rank. Therefore, the honing grindstone is used with relatively easy control. Honing can be performed in accordance with the taper state on the inner diameter side of the workpiece in the state where no honing is performed.
[0014]
An inner diameter honing method according to a third aspect of the present invention relates to the method according to the first or second aspect, wherein an air micrometer for sizing for determining completion of processing by the honing grindstone on a workpiece provided on the honing head ( For example, the air micrometer 53) in the embodiment measures the inner diameter data at a plurality of different locations in the axial direction of the workpiece without performing any honing process on the workpiece with the honing grindstone. From this, the taper on the inner diameter side of the workpiece is determined.
[0015]
In this way, with a sizing air micrometer provided on the honing head to judge the completion of machining with the honing grindstone for the workpiece, inner diameter data at multiple locations of the workpiece without any honing with the honing grindstone is detected. In addition, since the taper on the inner diameter side of the workpiece is determined from the inner diameter data at these multiple locations, it is not necessary to provide a separate sensor for detecting the taper.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a configuration of a main part of an inner diameter honing apparatus. Reference numeral 11 denotes a rotating head on the apparatus main body side that performs a rotational motion and an axial reciprocating motion, and reference numeral 12 denotes a coaxial head attached to the rotating head 11. Reference numeral 13 denotes a workpiece that is a gear whose inner peripheral surface 13a is honed by the honing head 12 after heat treatment.
[0017]
The honing head 12 has a substantially cylindrical shape, and a honing head main body 15 in which a base-end mounting portion 14 is detachably attached to the rotary head 11, and an expansion rod 16 that is slidably held in the honing head main body 15. A connecting pin 17 that projects from the mounting portion 14 of the honing head main body 15 to the outer diameter side, a stopper 19 that is fixed to the base end side of the expansion rod 16 via a stop pin 18, and the stopper 19 And a spring 20 that urges the expansion rod 16 toward the proximal end side with respect to the honing head main body 15.
[0018]
Further, as shown in FIGS. 1 and 2, the honing head 12 is a grindstone in which a plurality of honing heads 12 are radially arranged at a predetermined equal pitch in the circumferential direction on the grindstone holding portion 23 on the front end side of the honing head main body 15. A base 24, upper and lower O-rings 25 for urging the grinding wheel base 24 toward the center of the honing head 12, and a square rod-shaped honing grinding wheel 26 fixed to the outer diameter side of the honing head 12 of each grinding wheel base 24; The nozzle guide 27 provided on the outer diameter side of the portion of the honing head main body 15 excluding the grindstone base 24 in the grindstone holding portion 23, and the expansion fixed to the tip of the expansion rod 16 by the upper and lower pins 28 and the tightening nut 29. And a cone 30.
[0019]
Two taper surfaces 30a that are inclined at a predetermined angle (for example, 45 °) so as to have a smaller diameter toward the distal end side are connected to the extended cone 30 in an axial direction, and each grindstone base 24 has each taper surface 30a. Each of the slope surfaces 24a is formed at a predetermined angle (for example, 22.5 °). As a result, when the expansion cone 30 is advanced to the tip side through the expansion rod 16, the inclined surface 24a of each grinding wheel base 24 is pressed by the tapered surface 30a of the expansion cone 30 that moves forward, and each grinding wheel base 24 is moved to the honing head. 12 protrudes equally to the outer diameter side. As a result, each grindstone base 24 projects each honing grindstone 26 evenly toward the outer diameter side of the honing head 12.
[0020]
An air joint 33 is fixed to the proximal end side of the honing head main body 15. The honing head main body 15 is formed with a first flow path 34 formed along the radial direction from the connection position of the air joint 33 and a distal direction along the axial direction from the first flow path 34. An air flow path 37 having a second flow path 35 and a third flow path 36 formed along the radial direction from the second flow path 35 is formed, and the air joint 33 is connected thereto. Air introduced from the apparatus main body side is caused to flow through the air flow path 37. Here, the opening 37 a at the tip of the third flow path 36 of the air flow path 37 opens at a predetermined nozzle guide 27 in the grindstone holding section 23.
[0021]
The rotary head 11 has a cylindrical holding portion 40 into which the attachment portion 14 of the honing head main body 15 is fitted in a state of being coaxial with the rotary head 11, and an attachment portion 14 fitted into the holding portion 40 as a connecting pin. A one-touch joint 41 that is detachably connected via 17 and a pressing rod 42 that can press the expansion rod 16 are provided. Here, when the pressing rod 42 presses the expansion rod 16, the honing grindstone 26 provided on the honing head main body 15 protrudes radially outward together with the grindstone base 24, and in this state, the honing head 12 performs rotational movement and The inner diameter of the workpiece 13 is processed by the honing grindstone 26 by reciprocating in the axial direction.
[0022]
Further, on the apparatus main body side, a head rotation drive unit 45 such as a motor for rotating the rotary head 11, a head reciprocation drive unit 46 such as a motor for reciprocating the rotary head 11 in the axial direction, and the pressing rod 42 in the axial direction. The rotational movement and axial reciprocation of the rotary head 11 are controlled by controlling the pressing rod drive unit 47 consisting of any of a motor, a hydraulic actuator, etc., and a head rotation drive unit 45 and a head reciprocation drive unit 46. In addition, a control device 48 that controls the amount of protrusion of the honing grindstone 26 by controlling the pressing rod drive unit 47 is provided.
[0023]
The control device 48 includes a stroke sensor 50 that detects the position of the rotary head 11 in the axial direction, a flow meter 51 that detects the flow rate of air ejected from the opening 37a via the air joint 33 and the air flow path 37, and these A control unit 52 that controls the head rotation driving unit 45 and the head reciprocating driving unit 46 based on the detection results of the stroke sensor 50 and the flow meter 51 and also controls the pressing rod driving unit 47 is provided. The flow meter 51 measures the size of the gap between the grindstone holding portion 23 and the inner peripheral surface 13a of the workpiece 13 from the air flow rate when the air flow rate is blown from the opening 37a of the air flow channel 37 together with the air flow channel 37. Thus, an air micrometer 53 that measures the inner diameter of the workpiece 13 is configured. Here, the air micrometer 53 is a so-called sizing air micrometer that detects that the inner diameter of the work 13 has reached a predetermined machining completion dimension in order to determine whether the honing process by the honing grindstone 26 is completed.
[0024]
And the control apparatus 48 controls the action | operation of the honing head 12 with respect to the said workpiece | work 13 based on the measurement data of the workpiece | work 13 in the state which does not perform the honing process by the honing grindstone 26 after heat processing.
[0025]
That is, the control device 48 measures the inner diameter data at a plurality of different locations in the axial direction of the work 13 in a state where no honing is performed on the work 13 by the honing grindstone 26, and from the measurement result, the inner diameter side of the work 13 is measured. The operation of the honing head 12 with respect to the workpiece 13 is controlled according to the taper.
[0026]
Here, the control device 48 determines which rank among the plurality of preset ranks the indexed inner diameter side taper corresponds to, and the honing head 12 with respect to the workpiece 13 according to the determined rank. Control the operation.
[0027]
Specifically, for example, the first rank in which the case where the inner diameter on the lower side is larger than the upper side is negative and the taper on the inner diameter side is smaller than A μm and larger than −A μm and the taper is not required to be corrected. And the second rank when the inner diameter taper is not less than A μm and smaller than B μm (however, A <B), and the lower side is judged to need to be sharpened more than the upper side, and the inner diameter side The third rank is determined to be more than the second rank when the lower side is higher than the second rank when the taper of B is greater than or equal to B μm and less than or equal to C μm (where B <C), The 4th rank in which the taper on the inner diameter side is −A μm or less and larger than −B μm (however, A <B), and the upper side is judged to need to be cut more than the lower side, and the inner diameter side Taper of −B μm or less and −C μ In the above case (B <C), it is determined that it is necessary to cut more than the fourth rank compared to the lower side on the upper side, and the ranks other than the first to fifth ranks. It is determined which of the six ranks corresponds to the rank, and the operation of the honing head 12 with respect to the workpiece 13 is controlled according to the determined rank.
[0028]
When the taper on the inner diameter side of the workpiece 13 is smaller than A μm and larger than −A μm and the first rank is determined that it is not necessary to correct the taper, the control device 48 determines the honing grindstone 26. The center of the reciprocating motion in the axial direction is made to coincide with the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone 26 performs the reciprocating motion in the axial direction within a predetermined range that covers the entire length of the honing processing range of the workpiece 13 (in other words, For example, the machining program for operating the honing grindstone 26 to machine the workpiece 13 over the entire length of the honing machining range is selected and executed.
[0029]
Further, when the taper on the inner diameter side is equal to or larger than A μm and smaller than B μm and the second rank is determined that it is necessary to cut the lower side more than the upper side, the control device 48 is The center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is set to a position that is a predetermined amount lower than the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone 26 is only in the predetermined range below the honing processing range of the workpiece 13. After the axial reciprocation is performed until the predetermined machining allowance X1 is removed (in other words, the honing grindstone 26 processes only a predetermined range below the honing machining range of the workpiece 13 by a predetermined machining allowance). The center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is made to coincide with the center of the honing processing range in the axial direction of the work 13, and the honing grindstone 26 A machining program to be operated so as to reciprocate in the axial direction within a predetermined range so as to machine the entire length of the 13 honing machining ranges is selected and executed. Here, as the predetermined machining allowance X1, a machining allowance capable of correcting the taper until a predetermined cylindricity is obtained is set.
[0030]
Furthermore, when the taper on the inner diameter side is not less than B μm and not more than C μm and the third rank is determined that it is necessary to cut the lower side more than the upper side, the control device 48 The center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is set to a position lower than the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone 26 is moved only in the predetermined range below the honing processing range of the workpiece 13. The reciprocating motion in the direction is performed until the predetermined machining allowance X2 (X1 <X2) is removed (in other words, the honing grindstone 26 processes only the predetermined range below the honing machining range of the workpiece 13 by the predetermined machining allowance). Then, the center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is made to coincide with the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone 26 However, the machining program to be operated so as to reciprocate in the axial direction within a predetermined range so as to machine the entire length of the honing machining range of the workpiece 13 is selected and executed. Here, as the predetermined machining allowance X2, a machining allowance capable of correcting the taper until a predetermined cylindricity is obtained is set.
[0031]
On the other hand, if the taper on the inner diameter side is −A μm or less and larger than −B μm, and the fourth rank is determined that it is necessary to cut more on the upper side than on the lower side, the control device 48, the center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is set to a position that is a predetermined amount above the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone 26 is only in the predetermined upper range of the honing processing range of the workpiece 13. After reciprocating in the axial direction until the predetermined machining allowance X1 is removed (in other words, the honing grindstone 26 processes only a predetermined range above the honing machining range of the workpiece 13 by a predetermined machining allowance), and then honing. The center of the reciprocating motion in the axial direction by the grindstone 26 is made to coincide with the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone 26 A machining program to be operated so as to reciprocate in the axial direction within a predetermined range so as to machine the entire length of the honing machining range of the hook 13 is selected and executed. Here, as the predetermined machining allowance X1, a machining allowance capable of correcting the taper until a predetermined cylindricity is obtained is set.
[0032]
Furthermore, when the taper on the inner diameter side is −B μm or less and −C μm or more and the fifth rank is determined that it is necessary to cut more on the upper side than on the lower side, the control device 48. The center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is set to a position that is a predetermined amount higher than the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone 26 is only in the predetermined range above the honing processing range of the workpiece 13. The directional reciprocation is performed until the predetermined machining allowance X2 (X1 <X2) is removed (in other words, the honing grindstone 26 processes only the predetermined range above the honing machining range of the workpiece 13 by the predetermined machining allowance). After that, the center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is made to coincide with the center of the honing processing range in the axial direction of the work 13, and the honing grindstone The machining program to be operated so as to perform the reciprocating motion in the axial direction within a predetermined range so as to machine the entire length of the honing machining range of the workpiece 13 is selected and executed. Here, as the predetermined machining allowance X2, a machining allowance capable of correcting the taper until a predetermined cylindricity is obtained is set.
[0033]
Further, when the taper on the inner diameter side is larger than C μm or smaller than −C μm and the taper is in the sixth rank that is not suitable for correction, an alarm is generated, for example.
[0034]
The operation of the above-described inner diameter honing apparatus will be described below with reference to the flowcharts shown in FIGS.
[0035]
First, after heat treatment is performed in a processing pot of a turntable (not shown), the work 13 in a state where no inner diameter honing is performed is set, and the turntable rotates to stop the work 13 at the processing position.
[0036]
Then, the control device 48 lowers the honing head 12 of the inner diameter honing processing device by the head reciprocating drive unit 46 without rotating it (step S1), and inserts the grindstone holding unit 23 on the inner peripheral side of the workpiece 13. At this time, the expansion rod 16 is not pressed by the pressing rod 42, the expansion rod 16 is positioned on the pressing rod 42 side by the urging force of the spring 20, and the grindstone base 24 is urged by the O-ring 25 and honing. Since it is located on the center side of the head 12, the honing grindstone 26 is in the most retracted state and does not interfere with the work 13.
[0037]
Then, during the insertion of the grindstone holding part 23 into the work 13, the control device 48 is such that the lowering position of the rotary head 11 is above the range where the opening 37 a of the air micrometer 53 is subjected to honing of the work 13. When the stroke sensor 50 detects that the upper predetermined position is opposed to the predetermined position on the side (step S2), the head reciprocating drive unit 46 stops the descent of the rotary head 11 (step S3) and rotates. While the rotation of the head 11 is stopped, the inner diameter φ1 of the workpiece 13 at the upper predetermined position is measured from the value of the flow meter 51 of the air micrometer 53 at this time (step S4).
[0038]
When the measurement of the inner diameter of the upper predetermined position is completed, the control device 48 further lowers the rotary head 11 by the head reciprocating drive unit 46 (step S5), and the lowering position of the rotary head 11 is the opening of the air micrometer 53. At the time when the lower position is reached (step S6) where 37a faces the predetermined position on the lower side of the range in which the honing process of the workpiece 13 is performed (step S6), the descent of the rotary head 11 is stopped (step S7) and the rotary head 11, the inner diameter φ2 of the work 13 at the lower predetermined position is measured from the value of the flow meter 51 at this time (step S8).
[0039]
When the measurement of the inner diameter of the upper predetermined position is completed, the control device 48 calculates the taper on the inner diameter side of the work 13 from the inner diameter data φ1 at the upper predetermined position and the inner diameter data φ2 at the lower predetermined position (step S9). The rotary head 11 is further lowered by the reciprocating drive unit 46 (step S10). When the rotary head 11 is lowered to the lowest point (step S11), the rotary head 11 is stopped (step S12). Then, it is determined which of the plurality of preset ranks the taper determined in step S9 corresponds to (steps S13 to S17), and the honing head main body for the workpiece 13 is determined according to the determined rank. 15 operations are controlled.
[0040]
For example, when the taper on the inner diameter side of the workpiece 13 is the first rank smaller than A μm and larger than −A μm, and the taper is small as shown in FIG. 5A, no correction is required (step S13). In 48, a machining program corresponding to the first rank is selected and executed. Then, first, the rotation of the honing head 12 is started by the head rotation driving unit 45 (step S18), and the expansion rod 16 is pressed by the pressing rod 42 by the pressing rod driving unit 47 so that the honing grindstone 26 protrudes outward in the radial direction. Are pressed against the inner peripheral surface of the work 13 (step S19). At the same time, as indicated by Ta0 to Ta1 in FIG. 5B, the center Z of the axial reciprocating motion by the honing grindstone 26 is made to coincide with the center of the honing processing range in the axial direction of the work 13, and the honing grindstone 26 The reciprocating head 46 reciprocates the rotary head 11 in the axial direction with a normal stroke so as to reciprocate with a predetermined width over the entire length of the 13 honing process range (step S20).
[0041]
When it is detected by the air micrometer 53 that the inner diameter of the workpiece 13 has reached the predetermined machining completion size (step S21), the head rotation driving unit 45 stops the rotation of the rotary head 11 (step S22). Then, the head reciprocating drive unit 46 stops the reciprocating motion of the rotary head 11 in the axial direction (step S23). Further, the pressing rod driving unit 47 releases the pressing of the expansion rod 16 by the pressing rod 42, and the honing grindstone 26 is retracted radially inward to be separated from the inner peripheral surface of the workpiece 13 (step S24). In this state, the rotary head 11 is raised (step S25). When the rotary head 11 is raised to the standby position (step S26), the raising of the rotary head 11 is stopped (step S27).
[0042]
Further, when it is determined that the taper on the inner diameter side is the second rank smaller than A μm and smaller than B μm and the lower side needs to be cut more than the upper side as shown in FIG. 6A (step S14). ), The control device 48 selects and executes a machining program corresponding to the second rank. Then, first, rotation of the honing head 12 is started by the head rotation driving unit 45 (step S28), and the expansion rod 16 is pressed by the pressing rod 42 by the pressing rod driving unit 47 so that the honing grindstone 26 protrudes outward in the radial direction. Are pressed against the inner peripheral surface of the workpiece 13 (step S29). At the same time, as indicated by Tb0 to Tb1 in FIG. 6B, the center Z of the axial reciprocating motion by the honing grindstone 26 is set to a position below the center of the honing range in the axial direction of the workpiece 13 by a predetermined amount, In addition, the rotary head 11 is reciprocated with a short stroke in the axial direction so that the honing grindstone 26 reciprocates in the axial direction only within a predetermined range below the honing range of the workpiece 13 (step S30). When it is detected by the air microsensor that the predetermined machining allowance X1 for obtaining a predetermined cylindricity is removed (step S31), as shown in Tb1 to Tb2 of FIG. 26 so that the center of the axial reciprocation of the workpiece 13 coincides with the center of the honing range of the workpiece 13 in the axial direction, and the honing grindstone 26 reciprocates in the axial direction with a predetermined width over the entire length of the honing range of the workpiece 13. The rotary head 11 is reciprocated with a normal stroke in the axial direction (step S32). When it is detected by the air micrometer 53 that the inner diameter of the workpiece 13 has reached the predetermined machining completion size (step S33), the rotation of the rotary head 11 and the axial reciprocation are stopped as described above. At the same time, the honing grindstone 26 is retracted radially inward to raise the rotary head 11 to the standby position (steps S22 to S27).
[0043]
Further, when it is determined that the inner diameter taper is the third rank of B μm or more and C μm or less and the lower side needs to be cut more than the upper side as shown in FIG. 7A (step S15). The control device 48 selects and executes a machining program corresponding to the third rank. Then, first, the rotation of the honing head 12 is started by the head rotation driving unit 45 (step S34), and the expansion rod 16 is pressed by the pressing rod 42 by the pressing rod driving unit 47 so that the honing grindstone 26 protrudes outward in the radial direction. Are pressed against the inner peripheral surface of the work 13 (step S35). At the same time, as indicated by Tc0 to Tc1 in FIG. 7B, the center of the axial reciprocation by the honing grindstone 26 is set to a position below the center of the honing range in the axial direction of the workpiece 13 by a predetermined amount. The rotary head 11 is reciprocated with a short stroke in the axial direction so that the grindstone 26 reciprocates in the axial direction only within a predetermined range below the honing range of the workpiece 13 (step S36). When it is detected by the air microsensor that the predetermined machining allowance X2 for obtaining a predetermined cylindricity is removed (step S37), as shown in Tc1 to Tc2 of FIG. The center of the reciprocating motion in the axial direction of the workpiece 26 is made to coincide with the center of the honing range of the workpiece 13 in the axial direction, and the honing grindstone 26 rotates so as to reciprocate in the axial direction with a predetermined width over the entire length of the honing range of the workpiece 13. The head 11 is reciprocated with a normal stroke in the axial direction (step S38). When it is detected by the air micrometer 53 that the inner diameter of the workpiece 13 has reached the predetermined machining completion size (step S39), the rotation of the rotary head 11 and the axial reciprocation are stopped as described above. At the same time, the honing grindstone 26 is retracted radially inward to raise the rotary head 11 to the standby position (steps S22 to S27).
[0044]
On the other hand, when the taper on the inner diameter side is −A μm or less and the fourth rank is larger than −B μm, and it is determined that it is necessary to cut more on the upper side than on the lower side as shown in FIG. In step S16), the control device 48 selects and executes a machining program corresponding to the fourth rank. Then, first, the rotation of the honing head 12 is started by the head rotation driving unit 45 (step S40), and the expansion rod 16 is pressed by the pressing rod 42 by the pressing rod driving unit 47 so that the honing grindstone 26 protrudes outward in the radial direction. Are pressed against the inner peripheral surface of the work 13 (step S41). At the same time, as indicated by Td0 to Td1 in FIG. 8B, the center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is set to a position above the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone The rotary head 11 is reciprocated with a short stroke in the axial direction so that 26 reciprocates in the axial direction only within a predetermined range above the honing range of the workpiece 13 (step S42). Then, when it is detected that the predetermined machining allowance X1 for obtaining a predetermined cylindricity is removed by the air microsensor (step S43), as shown in Td1 to Td2 of FIG. The center of the reciprocating motion in the axial direction of the workpiece 26 is made to coincide with the center of the honing range of the workpiece 13 in the axial direction, and the honing grindstone 26 rotates so as to reciprocate in the axial direction with a predetermined width over the entire length of the honing range of the workpiece 13. The head 11 is reciprocated with a normal stroke in the axial direction (step S44). When it is detected by the air micrometer 53 that the inner diameter of the workpiece 13 has reached the predetermined machining completion size (step S45), the rotation of the rotary head 11 and the axial reciprocation are stopped as described above. At the same time, the honing grindstone 26 is retracted radially inward to raise the rotary head 11 (steps S22 to S27).
[0045]
Further, when it is determined that the taper on the inner diameter side is the fifth rank of −B μm or less and −C μm or more and the upper side needs to be cut more than the lower side as shown in FIG. In S17), the control device 48 selects and executes a machining program corresponding to the fifth rank. Then, first, the rotation of the honing head 12 is started by the head rotation driving unit 45 (step S46), and the expansion rod 16 is pressed by the pressing rod 42 by the pressing rod driving unit 47 so that the honing grindstone 26 protrudes outward in the radial direction. Are pressed against the inner peripheral surface of the work 13 (step S47). At the same time, as shown in Te0 to Te1 of FIG. 9B, the center of the reciprocating motion in the axial direction by the honing grindstone 26 is set to a position higher than the center of the honing processing range in the axial direction of the workpiece 13, and the honing grindstone The rotary head 11 is reciprocated with a short stroke in the axial direction so that 26 reciprocates in the axial direction only within a predetermined range above the honing range of the workpiece 13 (step S48). When it is detected by the air microsensor that the predetermined machining allowance X2 for obtaining a predetermined cylindricity is removed (step S49), as shown in Te1 to Te2 of FIG. 9B, a honing grindstone The center of the reciprocating motion in the axial direction of the workpiece 26 is made to coincide with the center of the honing range of the workpiece 13 in the axial direction, and the honing grindstone 26 rotates so as to reciprocate in the axial direction with a predetermined width over the entire length of the honing range of the workpiece 13. The head 11 is reciprocated with a normal stroke in the axial direction (step S50). When it is detected by the air micrometer 53 that the inner diameter of the workpiece 13 has reached a predetermined machining completion size (step S51), the rotation of the rotary head 11 and the axial reciprocation are stopped as described above. At the same time, the honing grindstone 26 is retracted radially inward to raise the rotary head 11 (steps S22 to S27).
[0046]
Further, if the taper on the inner diameter side is larger than C μm or smaller than −C μm other than the first to fifth ranks, and the taper is not suitable for correction (step S17), an alarm is generated (step S17). S52).
[0047]
According to the embodiment described above, the control device 48 controls the operation of the honing head 12 with respect to the workpiece 13 based on the measurement data of the workpiece 13 in a state where no honing is performed by the honing grindstone 26. The honing process can be performed in accordance with the state of the workpiece 13 in a state where no honing process is performed by the honing grindstone 26. Therefore, unlike the method of feeding back the inspection result of the work 13 after completion of the honing process to the next work 13, the possibility that at least one work 13 becomes defective in machining is reduced, and a certain amount is reduced. Like a method in which the inner diameter data is measured after the honing process and the correction process is performed based on the result, the possibility of abnormal wear or breakage of the grindstone before the measurement is reduced.
[0048]
Accordingly, defective products can be reduced, and abnormal wear and breakage of the grindstone can be prevented.
[0049]
Further, the control device 48 measures the inner diameter data at a plurality of different positions in the axial direction of the work 13 in a state where the honing grindstone 26 does not perform the honing process on the work 13, and the work 13 is obtained from the inner diameter data at the plurality of positions. In order to determine the taper on the inner diameter side of the workpiece and operate the honing head 12 according to the taper, honing is performed in accordance with the state of the taper on the inner diameter side of the workpiece 13 in the state where no honing is performed by the honing grindstone 26. It can be carried out. Therefore, there is a possibility that at least one workpiece 13 may become defective due to the taper on the inner diameter side as in the method of feeding back the inspection result of the workpiece 13 after the honing processing is completed to the next workpiece 13 processing. As the method of measuring the inner diameter data after honing a certain amount and performing correction processing based on the result, abnormal wear or breakage of the grindstone due to the taper on the inner diameter side before measurement is reduced. Less likely to occur.
[0050]
Therefore, defective products caused by the taper on the inner diameter side can be reduced, and abnormal wear and breakage of the grindstone caused by the taper on the inner diameter side can be prevented.
[0051]
Further, the control device 48 determines which rank of the plurality of ranks in which the taper is set in advance, and performs the honing process on the workpiece 13 according to the determined rank. The honing process can be performed in accordance with the state of the taper on the inner diameter side of the workpiece 13 in a state where no honing process is performed by the honing grindstone 26.
[0052]
In addition, the control device 48 is a sizing air micrometer 53 provided on the honing head 12 for determining the completion of processing by the honing grindstone 26 on the workpiece 13, in a state where no honing is performed by the honing grindstone 26. Since the inner diameter data of a plurality of locations of the workpiece 13 is detected and the taper on the inner diameter side of the workpiece 13 is determined from the inner diameter data of the plurality of locations, it is not necessary to provide a separate sensor for detecting the taper.
[0053]
Therefore, cost can be reduced.
[0054]
Further, the control device 48 does not perform any honing process on the work 13 by the honing grindstone 26, and when measuring the inner diameter data at a plurality of locations different in the axial direction of the work 13 with the air micrometer 53, the honing head 12. Therefore, the inner diameter data can be measured more accurately by the air micrometer 53.
[0055]
In the above embodiment, the case where the workpiece 13 is machined by one honing head 12 has been described as an example. However, when the machining is performed by each honing head 12 sequentially at two stations for rough machining and finishing machining. Is the same. In this case, however, the threshold for dividing the rank is different for roughing and finishing (for example, the threshold for finishing is made smaller than the range for roughing). ). In addition, when machining is performed separately for roughing and finishing in this way, the taper that could not be corrected by roughing is processed in the same way as roughing at the finishing station. It is also possible to shorten the time.
[0056]
Further, when the taper amount changes due to variation in accuracy between processing lots or heat treatment distortion, the width of the short stroke for correction can be changed by manual operation.
[0057]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the inner diameter honing method according to claim 1 of the present invention, the inner diameter data at a plurality of different locations in the axial direction of the workpiece can be obtained in a state where no honing is performed on the workpiece by the honing grindstone. The taper on the inner diameter side of the workpiece is calculated from the inner diameter data of these multiple locations, and the workpiece is honed according to the taper, so the inner diameter side of the workpiece is not subjected to honing with a honing grindstone. Honing can be performed in accordance with the taper state. Therefore, unlike the method of feeding back the inspection result of the workpiece after completion of the honing processing to the processing of the next workpiece, there is less possibility that at least one workpiece will be defective due to the taper on the inner diameter side. At the same time, there is a possibility that abnormal wear or breakage of the grinding wheel may occur due to the taper on the inner diameter side before measurement like the method of measuring the inner diameter data after honing a certain amount and correcting based on the result. Less.
[0058]
Therefore, defective products caused by the taper on the inner diameter side can be reduced, and abnormal wear and breakage of the grindstone caused by the taper on the inner diameter side can be prevented.
[0059]
According to the inner diameter honing method according to claim 2 of the present invention, it is determined which of the plurality of ranks whose taper is set in advance, and the workpiece is honed according to the determined rank. Therefore, it is possible to perform honing according to the taper state on the inner diameter side of the workpiece in a state where no honing is performed by the honing grindstone with relatively easy control.
[0060]
According to the inner diameter honing method according to claim 3 of the present invention, the sizing air micrometer is provided in the honing head for judging the completion of the processing by the honing grindstone on the workpiece, and does not perform any honing by the honing grindstone. Since the inner diameter data of a plurality of positions of the workpiece in the state is detected and the taper on the inner diameter side of the workpiece is determined from the inner diameter data of the plurality of positions, it is not necessary to provide a separate sensor for detecting the taper.
[0061]
Therefore, cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front cross-sectional view in which a part of a main part of an inner diameter honing apparatus for performing an inner diameter honing method according to an embodiment of the present invention is a block.
2 is a cross-sectional view of the honing head of the inner diameter honing apparatus that performs the inner diameter honing method according to the embodiment of the present invention, taken along line ZZ in FIG.
FIG. 3 is a flowchart showing a part of control contents of the inner diameter honing apparatus for performing the inner diameter honing method according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart showing the remaining part of the control content of the inner diameter honing apparatus that performs the inner diameter honing method according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5A is a schematic diagram of a workpiece when the taper has the first rank in the inner diameter honing apparatus for performing the inner diameter honing method according to the embodiment of the present invention, and FIG. 5B is a time chart of the reciprocating motion of the rotary head. It is.
6A is a schematic diagram of a workpiece when the taper is in the second rank in the inner diameter honing processing apparatus that performs the inner diameter honing method according to the embodiment of the present invention, and FIG. 6B is a time chart of the reciprocating motion of the rotary head. It is.
7A is a schematic diagram of a workpiece when the taper has a third rank in the inner diameter honing apparatus for performing the inner diameter honing method according to the embodiment of the present invention, and FIG. 7B is a time chart of the reciprocating motion of the rotary head. It is.
FIG. 8A is a schematic diagram of a workpiece when the taper has a fourth rank in the inner diameter honing apparatus for performing the inner diameter honing method according to the embodiment of the present invention, and FIG. 8B is a time chart of reciprocating motion of the rotary head. It is.
FIG. 9A is a schematic diagram of a workpiece when the taper has a fifth rank in the inner diameter honing apparatus that performs the inner diameter honing method according to the embodiment of the present invention, and FIG. 9B is a time chart of the reciprocating motion of the rotary head. It is.
[Explanation of symbols]
12 Honing head
13 Work
26 Honing wheel
48 Control device

Claims

An internal diameter honing method for honing the internal diameter of a workpiece after heat treatment with a honing grindstone provided on the honing head by rotational movement and axial reciprocation of the honing head,
In a state where no honing is performed on the workpiece by the honing grindstone, inner diameter data at a plurality of different positions in the axial direction of the workpiece are measured, and a taper on the inner diameter side of the workpiece is determined from the inner diameter data at the plurality of locations. An inner diameter honing method characterized in that the workpiece is honed according to the above.

2. The inner diameter honing method according to claim 1, wherein it is determined which of a plurality of predetermined ranks the taper corresponds to, and the workpiece is honed according to the determined rank. .

A sizing air micrometer provided on the honing head for determining the completion of processing by the honing grindstone on the workpiece, and in a state in which no honing is performed on the workpiece by the honing grindstone, a plurality of different in the axial direction of the workpiece The inner diameter honing method according to claim 1 or 2, wherein inner diameter data of a part is measured, and a taper on the inner diameter side of the workpiece is determined from the inner diameter data of the plurality of positions.