JP2005003576A

JP2005003576A - Indicator for temperature hysteresis and moisture deposition hysteresis

Info

Publication number: JP2005003576A
Application number: JP2003168849A
Authority: JP
Inventors: Daisuke Harumoto; 大介春本; Yoshie Miyata; 祥江宮田; Tatsuji Furue; 竜児古江
Original assignee: Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
Current assignee: Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
Priority date: 2003-06-13
Filing date: 2003-06-13
Publication date: 2005-01-06
Anticipated expiration: 2023-06-13
Also published as: JP4969017B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a simple indicator capable of detecting accurately both a temperature hysteresis and moisture deposition hysteresis by a clear and irreversible color tone and appearance change. <P>SOLUTION: This indicator for the temperature hysteresis and moisture deposition hysteresis is provided with a base material applied with an indicator ink containing a granular or powdery thermally fusible substance having a melting point corresponding to a detected temperature, a granular or powdery pigment dispersible into the thermally fused substance, and a colored aqueous ink having a color tone different from that of the pigment. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の温度を超えたか否かの温度履歴と、水分付着の有無の履歴とを、色調や外観の不可逆的な変化により表示して記録するインジケータに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
食料品や医薬品のような製品は、所定の温度を超えたり、水分が付着したりすると、腐敗したり、劣化したりすることがある。また、精密機器のような製品は、所定の温度を超えたり、水分が付着したりすると、破損したり、故障したりすることがある。
【０００３】
製品の温度履歴や水分付着の有無の履歴を確認するために、履歴を色調の変化で示す温度インジケータや水分インジケータが汎用されている。
【０００４】
このような温度インジケータとして特許文献１には、熱溶融した物質に色素が拡散するインキで印刷されたものであって、所定の温度に加熱されたことを明瞭な色調の変化で示し、温度が下がった後でも元の色調に戻らず温度履歴を確認できるものが開示されている。
【０００５】
また、水分インジケータとして特許文献２には、結露した水に溶解した水溶性染料がインキビヒクルへ拡散するインキで印刷されたものであって、結露した水が付着したことを明瞭な色調の変化で示し、乾燥後でも元の色に戻らず、水分付着履歴を確認できるものが開示されている。
【０００６】
【特許文献１】特開２００２−２９４１２７号公報
【特許文献２】特開２００１−２９６２４７号公報
【０００７】
これらのインジケータはそれぞれ温度、水分付着のみを検知するものである。温度と水分付着との双方の履歴を確認するためには、両方のインジケータを貼付したり、両方のインキを並べて印刷し一体化したインジケータを作製して貼付したりしなければならず、操作が煩雑なうえ、生産性が悪い。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、温度履歴と水分の付着履歴とのいずれをも明瞭で不可逆的な、色調や外観の変化により正確に検知できる簡便なインジケータを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するためになされた本発明の温度履歴および水分付着履歴インジケータは、検知すべき温度に対応する融点を持つ粒状または粉末状の熱溶融性物質と、熱溶融した物質への拡散性がある粒状または粉末状の色素と、色素とは異なる色調の有色の水性インキとを含むインジケータインキが基材に付されたものである。
【００１０】
インジケータインキは、熱溶融性物質を５〜６０重量部、色素を０．０１〜２５重量部、有色の水性インキを１５〜９５重量部含んでいることが好ましい。この範囲から外れると、色調の変化が不明瞭となってしまう。
【００１１】
温度履歴および水分付着履歴インジケータは、インジケータインキが、基材に塗布されている。塗布された部分は、インキ層中に多量に存する熱溶融性物質や有色の水性インキによって、それより遙に少量存する色素が隠蔽されているために、有色の水性インキの色調のみが観察される。
【００１２】
インジケータは、所定の温度以上に加熱されると熱溶融性物質が溶融する。熱溶融した物質に色素が、より微細になって拡散したり、溶解して拡散したりして、インジケータ表面に多く露出される結果、インジケータの色調が変化したと観察される。熱溶融性物質への色素の拡散が不可逆的であるので、このインジケータは冷却されても、変色前の色調に戻らない。
【００１３】
一方、水分が付着すると有色の水性インキが、塗布された部分から周辺に滲む結果、外観が変化したと観察される。周辺への有色の水性インキの滲みが不可逆的であるので、水分が蒸発しても水分付着前の状態に戻らないものである。
【００１４】
また、インジケータは、所定の温度を超過した場合、色素によって、色調が変化して表示し、また水分が付着した場合、有色の水性インキが周辺に滲むことによって、外観が変化して表示する。それぞれの表示方法が異なるので、このインジケータは、所定温度の超過、または水分の付着のどちらの履歴を経たのかという正確な判定が可能である。
【００１５】
熱溶融性物質は、０．０１μｍ〜５ｍｍの径を有していることが好ましく、色素は、０．００１μｍ〜１ｍｍの径を有していることが好ましい。
【００１６】
熱溶融性物質は、検知温度を決定する成分であって、常圧下で、検知すべき温度に対応する融点を有する物質であり、脂肪酸類、エーテル類、ケトン類、アミン類、アミド類、ニトリル類、および炭化水素類から選ばれる少なくとも１種類が好ましい。
【００１７】
脂肪酸類として、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、アジピン酸、オクタン酸、トリコサン酸、テトラトリアコンタン酸、２，３−ジメチルノナン酸、２，３−メチルテトラコサン酸、２−ヘキセン酸、ブラシン酸、２−メチル−２−ドデセン酸、β−エレオステアリン酸、ベヘノール酸、ｃｉｓ−９，１０−メチレンオクタデカン酸、ショールムーグリン酸、３，３´−チオジプロピオン酸−ｎ−ドデシル、トリラウリン、パルミチン酸アニリド、ミリスチン酸アニリド、ステアリン酸アニリド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、ステアリン酸鉛、ステアリン酸亜鉛、セバシン酸、サリチルアニリド、ｍ−ニトロアセトアニリド、ｐ−ヒドロキシアセトアニリド、ＤＬ−ピログルタミン酸、Ｎ−アセチル−Ｌ−グルタミン酸、カプロン酸アミド、カプロン酸−β−ナフチルアミド、エナント酸アニリド、エナント酸フェニルヒドラジド、アラキン酸−ｐ−クロルフェナシル、ヘキサテトラコンタン酸メチル、メリシン酸ミリシル、ギ酸コレステリル、１−モノアラキン、１，３−ジステアリン、１−アセト−２，３−ジステアリン、チオラウリン酸−ｎ−ペンタデシル、ステアリン酸塩化物、無水パルミチン酸、ステアリン酸−酢酸無水物、コハク酸、シュウ酸−ｐ−ニトロベンジル、マロン酸−ｐ−フェニルフェナシル、スベリン酸フェナシル、セバシン酸ベンジルアンモニウム塩、ピメリン酸ジ−ｐ−トルイジド、コハク酸メチル、２−オキシエナント酸、２−ブロム吉草酸、２−オキシステアリン酸メチル、３−オキシテトラコサン酸、２１−オキシヘンエイコサン酸メチル、トレオ−９，１０−ジオキシステアリン酸エライジル、１５−クロロペンタデカン酸、２−ケトステアリン酸、α−スルホステアリン酸メチルナトリウム塩、２−フルオルアラキン酸、ｔｒａｎｓ−１３，１４−エピチオベヘン酸、α−メチルウンデカンジカルボン酸ジメチルが挙げられる。
【００１８】
エーテル類として、例えば、ジヘキサデシルエーテル、ジオクタデシルエーテル、シチジン、アデノシン、ヘスペリジン、フェノキシ酢酸ナトリウム、２，２´−ビス（ヒドロキシメチル）ジフェニルエーテル、１，３−ビス（４−ヒドロキシフェノキシ）ベンゼン、アルミニウムトリエトキシドが挙げられる。
【００１９】
ケトン類として、例えば、ステアロン、ドコサン−２−オン、フェニルヘプタデシルケトン、シクロノナデカノン、ビニルヘプタデシルケトン、４，４−ビスジメチルアミノベンゾフェノン、ビス（２，４−ペンタンジオナイト）カルシウム、１−クロロアントラキノンが挙げられる。
【００２０】
アミン類として、例えば、トリコシルアミン、ジオクタデシルアミン、Ｎ，Ｎ−ジメチルオクチルアミン、ヘプタデカメチレンイミン、ナフチルアミン、ｐ−アミノ安息香酸エチル、１−フェニル−２−チオ尿素、ｏ−トリチオ尿素、ビス（４−アミノフェニル）スルホン、４−アミノ安息香酸、スルファメタジン、硝酸グアニジン、ｐ−クロロアニリン、プロピルアミン塩酸塩が挙げられる。
【００２１】
アミド類として、例えば、ヘキシルアミド、オクタコシルアミド、Ｎ−メチルドデシルアミド、Ｎ−メチルヘプタコシルアミド、α−シアノアセトアミド、サリチルアミド、ジシアンジアミド、２−ニトロベンズアミド、Ｎ−ブロモアセトアミドが挙げられる。
【００２２】
ニトリル類として、例えば、ペンタデカンニトリル、マルガロニトリル、２−ナフトニトリル、ｏ−ニトロフェノキシ酢酸、３−ブロモベンゾニトリル、３−シアンピリジン、４−シアノフェノールが挙げられる。
【００２３】
炭化水素類として、例えば、ヘキサデカン、テトラトリアコンタン、１−ノナトリアコンテン、ｔｒａｎｓ−ｎ−２−オクタデセン、ノナデシルベンゼン、ヘキサトリアコンチルベンゼン、２−メチルナフタレン、ヘキサメチルベンゼン、ビセン、塩化シアヌル、１−フルオロノナデカン、１−クロロエイコサン、１−ヨードペンタデカン、１−ブロモヘプタデカン、１，２，４，５−テトラキス（ブロモメチル）ベンゼン、１，３−ジ（４−ピリジル）プロパンなどが挙げられる。
【００２４】
色素は、熱溶融した物質中に分散、溶解することで拡散し温度履歴および水分付着履歴インジケータの色調を変化させる成分であり、直接染料、分散性染料、油溶性染料、バット染料、媒染染料、アゾイック染料、硫化染料、有機顔料、無機顔料から選ばれる少なくとも１種類が好ましい。
【００２５】
直接染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．ダイレクト・オレンジ３９、Ｃ．Ｉ．ダイレクト・ブラウン２、ダイレクトファストスカーレット４ＢＳ、ベンゾパープリン４Ｂ、ダイレクトファストオレンジＳ、ダイレクトロージュリンレッドＢ、クロランチファストレッド６ＢＬＬ、シリアスレッド４Ｂ、シリアススプラレッドバイオレットＲＬ、シリアススプラバイオレットＢＬ、ダイレクトスカイブルー５Ｂが挙げられる。
【００２６】
媒染染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．モルダント・レッド７、Ｃ．Ｉ．モルダント・ブラック３８が挙げられる。
【００２７】
アゾイック染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．アゾイック・ブルー９、Ｃ．Ｉ．アゾイック・ジアゾ・コンポーネント１１が挙げられる。
【００２８】
硫化染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．サルファ・ブラック１、Ｃ．Ｉ．サルファ・レッド５が挙げられる。
【００２９】
バット染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．バット・グリーン９、Ｃ．Ｉ．バット・バイオレット２が挙げられる。
【００３０】
分散性染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．ディスパース・ブルー３、ディスチャージ・レッドＢＢが挙げられる。
【００３１】
油溶性染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．ソルベント・オレンジ２、Ｃ．Ｉ．ソルベント・ブルー２５、フラビアニック・アジド・ジソジウム塩、プリムリン酸が挙げられる。
【００３２】
有機顔料として、例えば、４，１０−ジブロモアントロン、ジベンゾアントロン、コチニールレーキ、Ｃ．Ｉ．ピグメント・レッド３８、Ｃ．Ｉ．ピグメント・ブルー１５、Ｃ．Ｉ．ピグメント・イエロー１０９、Ｃ．Ｉ．ベーシック・レッド１レーキ、アリザリンレーキ、タンニン酸・没食子酸・鉄レーキが挙げられる。
【００３３】
無機顔料として、例えば、カオリン、紺青、硫酸ストロンチウム、二酸化チタン、カーボンブラックが挙げられる。なお前記Ｃ．Ｉ．はカラー・インデックスの略字である。
【００３４】
有色の水性インキは、水分の付着により周辺に滲む性質を有するもので、一般的な有色の水性インキであり、加温により熱溶融した物質中に拡散した色素の色調を隠蔽しないものが好ましい。また、有色の水性インキは、熱溶融性物質および色素を溶解しないものが使用される。
【００３５】
インジケータインキは、色調調整剤、増量剤、安定剤、沈降防止剤、界面活性剤、分散剤などの添加剤を含有していてもよい。
【００３６】
基材はインジケータインキの塗布性や保持性が良好であって、熱伝導性がよく製品の温度とインジケータ層に温度差を生じにくいものが好ましい。例えば、上質紙が挙げられる。
【００３７】
基材には製品にインジケータを簡便に貼付するため、インジケータインキが塗布されていない側の基材の面に粘着層を設けられていてもよく、さらに粘着層に剥離紙が付設されていてもよい。
【００３８】
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【００３９】
熱溶融性物質と色素とを混合し、粉砕する。次に有色の水性インキを加えて混合して、インジケータインキにする。このインキを基材に塗布すると、温度履歴および水分付着履歴インジケータが得られる。
【００４０】
また熱溶融性物質の融点以下の温度で、熱溶融性物質と色素との粉砕と混合、および有色の水性インキの混合を一工程で行ってもよい。
【００４１】
混合の際、乳鉢、ボールミル、サンドミル、三本ロール、攪拌機を用いてもよい。粉砕の際、乳鉢、ボールミル、サンドミルを用いてもよい。
【００４２】
塗布は熱溶融性物質の融点以下の温度で行われれば、はけ、ロールコーターによる塗布や、スプレーによる吹き付け、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷といった印刷加工などが可能である。
【００４３】
（実施例１）
熱溶融性物質としてミリスチン酸を１００重量部と、色素としてＣ．Ｉ．ダイレクト・オレンジ３９を１重量部と、有色の水性インキとして市販の水性インキ（黄色）（ぺんてる株式会社製、商品名カラーブラッシュ）を２００重量部とを、ボールミルで粉砕、混合し、黄色のインキを得た。得られたインキをシルクスクリーン印刷で裏面粘着剤つき上質紙の表面に印刷し、黄色のインジケータを作製した。このインジケータを室温から５０℃まで加熱後、再び室温まで冷却したときの色調を確認したところ、橙色に変色した。また未使用のインジケータに水を滴下した後、水が乾燥したときの外観を確認したところ、黄色が周辺部に滲んだ状態であった。
【００４４】
（実施例２〜２２）
熱溶融性物質を変えたこと以外は実施例１と同様にして、インジケータを作製した。作製したインジケータを、加熱温度を熱溶融性物質に応じ変えたこと以外は実施例１と同様に試験し、加熱による変色および水分による外観変化を確認した。インキ成分、加熱温度、変色前後の色調を表−１に示す。
【００４５】
（実施例２３〜３０）
色素を変えたこと以外は実施例１と同様にして、インジケータを作製した。作製したインジケータを実施例１と同様に試験し、加熱による変色および水分による外観変化を確認した。インキ成分、加熱温度、変色前後の色調を表−２に示す。
【００４６】
【表１】

【００４７】
【表２】

【００４８】
表−１、２から明らかなとおり、実施例１〜３０の温度履歴および水分付着履歴インジケータは、所定の温度で明瞭に色調変化し、所定の温度履歴を経たことを表示することができ、また水滴下前と後で明瞭な外観変化が認められ、水分の付着の履歴を検知できた。
【００４９】
（比較例１）
市販の温度履歴インジケータとしてサーモラベルＬＩ−５０（日油技研工業（株）製の商品名）を室温から５０℃まで加熱後、再び室温まで冷却したときの色調を確認したところ、白色から赤色に変色していた。また未使用のインジケータに水を滴下した後、水が乾燥したときの色調を確認したが、変化は認められなかった。
【００５０】
（比較例２）
市販の水性ペンで上質紙の表面に線を描画した水分付着履歴インジケータに水を滴下した後、水が乾燥したときの色調を確認したところ、線が滲んでいるのが確認された。また未使用のインジケータを室温から１００℃まで加熱後、再び室温まで冷却したときの色調を確認したが、変色は認められなかった。
【００５１】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明の温度履歴および水分付着履歴インジケータは、熱溶融性物質の種類や配合量を変えることにより、任意の検知温度を設定することができる。色調が変化したのか、外観が変化したのかにより、所定温度の超過、または水分の付着のどちらの履歴を経たのかという正確な判定が可能である。
【００５２】
温度履歴および水分付着履歴インジケータは、印刷等の加工により、さまざまな形状に作製することができる。このインジケータは、簡便に製造でき、安価である。
【００５３】
このインジケータは、所定の温度を超えるか、または水分が付着したかのいずれかの場合に、色調や外観が変化する。このインジケータを用いるだけで温度履歴と水分付着履歴とのいずれをも簡便かつ確実に検知できる。
【００５４】
このインジケータは、温度上昇や水分の付着を忌避すべき食料品や医薬品や精密機器のような製品に貼付され、流通、保管、使用時における温度履歴および水分付着の履歴の確認や、製品の故障時の原因解明、製品の品質保証等に用いることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an indicator for displaying and recording a temperature history whether or not a predetermined temperature has been exceeded and a history of the presence or absence of moisture adhesion by irreversible changes in color and appearance.
[0002]
[Prior art]
Products such as foodstuffs and pharmaceuticals may rot or deteriorate when they exceed a predetermined temperature or become wet. In addition, a product such as a precision instrument may be damaged or break down when a predetermined temperature is exceeded or moisture adheres.
[0003]
In order to check the temperature history of a product and the history of the presence or absence of moisture adhesion, a temperature indicator or a moisture indicator that indicates the history with a change in color tone is widely used.
[0004]
As such a temperature indicator, Patent Document 1 is printed with ink in which a dye diffuses into a hot-melted substance, and shows that it has been heated to a predetermined temperature with a clear change in color tone. There is disclosed a device that can confirm the temperature history without returning to the original color tone even after it has been lowered.
[0005]
In addition, as a moisture indicator, Patent Document 2 discloses that a water-soluble dye dissolved in condensed water is printed with an ink that diffuses into an ink vehicle, and that the condensed water has adhered to it with a clear change in color tone. It is disclosed that the moisture adhesion history can be confirmed without returning to the original color even after drying.
[0006]
[Patent Document 1] JP 2002-294127 A [Patent Document 2] JP 2001-296247 A
These indicators detect only temperature and moisture adhesion, respectively. In order to check the history of both temperature and moisture adhesion, both indicators must be affixed, and both inks must be printed side by side to produce an integrated indicator and affixed. It is cumbersome and productivity is poor.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and provides a simple indicator that can detect both temperature history and moisture adhesion history clearly and irreversibly and accurately with changes in color tone and appearance. For the purpose.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The temperature history and moisture adhesion history indicator of the present invention, which has been made to achieve the above object, is a particulate or powdered hot-melt material having a melting point corresponding to the temperature to be detected, and diffusion into the hot-melt material. An indicator ink containing a coloring particulate or powdery coloring material and a colored water-based ink having a color tone different from that of the coloring material is applied to the substrate.
[0010]
The indicator ink preferably contains 5 to 60 parts by weight of a heat-meltable substance, 0.01 to 25 parts by weight of a pigment, and 15 to 95 parts by weight of a colored water-based ink. If it is out of this range, the change in color tone becomes unclear.
[0011]
In the temperature history and moisture adhesion history indicator, indicator ink is applied to the substrate. In the applied part, only a color tone of the colored water-based ink is observed because a large amount of the hot-melt material and the colored water-based ink in the ink layer conceal the dye remaining in a much smaller amount. .
[0012]
When the indicator is heated to a predetermined temperature or higher, the hot-melt material is melted. It is observed that the color of the indicator has changed as a result of the dye becoming finer and diffusing in the hot melted material, or by dissolving and diffusing and being exposed to a large amount on the indicator surface. Since the diffusion of the dye into the hot melt material is irreversible, the indicator does not return to the color before the color change even when cooled.
[0013]
On the other hand, it is observed that the appearance has changed as a result of the colored water-based ink spreading from the applied portion to the periphery when moisture is attached. Since bleeding of colored water-based ink to the periphery is irreversible, even if moisture evaporates, it does not return to the state before moisture adhesion.
[0014]
In addition, the indicator displays the color tone changed by the pigment when the temperature exceeds a predetermined temperature, and when the water adheres, the colored water-based ink oozes around the display to change the appearance. Since each display method is different, this indicator can accurately determine whether a predetermined temperature has been exceeded or whether moisture has passed.
[0015]
The heat-meltable substance preferably has a diameter of 0.01 μm to 5 mm, and the dye preferably has a diameter of 0.001 μm to 1 mm.
[0016]
A hot-melt material is a component that determines the detection temperature, and has a melting point corresponding to the temperature to be detected under normal pressure. Fatty acids, ethers, ketones, amines, amides, nitriles And at least one selected from hydrocarbons and hydrocarbons is preferred.
[0017]
Examples of fatty acids include myristic acid, palmitic acid, adipic acid, octanoic acid, tricosanoic acid, tetratriacontanoic acid, 2,3-dimethylnonanoic acid, 2,3-methyltetracosanoic acid, 2-hexenoic acid, and brush acid , 2-methyl-2-dodecenoic acid, β-eleostearic acid, behenolic acid, cis-9,10-methyleneoctadecanoic acid, sorghumulinic acid, 3,3′-thiodipropionic acid-n-dodecyl, trilaurin , Palmitic acid anilide, myristic acid anilide, stearic acid anilide, stearic acid amide, behenic acid amide, lead stearate, zinc stearate, sebacic acid, salicylanilide, m-nitroacetanilide, p-hydroxyacetanilide, DL-pyroglutamic acid, N-acetyl-L-glutamic acid, cap Loonic acid amide, caproic acid-β-naphthylamide, enanthic acid anilide, enanthic acid phenylhydrazide, arachidic acid-p-chlorophenacyl, hexatetracontanoic acid methyl, myricyl melicate, cholesteryl formate, 1-monoarachin, 1,3-distearin 1-aceto-2,3-distearic acid, thiolauric acid-n-pentadecyl, stearic acid chloride, palmitic anhydride, stearic acid-acetic anhydride, succinic acid, oxalic acid-p-nitrobenzyl, malonic acid-p- Phenylphenacyl, phenacyl suberate, benzylammonium sebacate, pimelic acid di-p-toluizide, methyl succinate, 2-oxyenanthate, 2-bromovaleric acid, methyl 2-oxystearate, 3-oxytetracosane Acid, 21-oxyheneicosa Acid methyl, threo-9,10-dioxystearate elaidyl, 15-chloropentadecanoic acid, 2-ketostearic acid, methyl α-sulfostearate, 2-fluoroarachidic acid, trans-13,14-epithiobehen Acid, dimethyl α-methylundecanedicarboxylate.
[0018]
Examples of ethers include dihexadecyl ether, dioctadecyl ether, cytidine, adenosine, hesperidin, sodium phenoxyacetate, 2,2′-bis (hydroxymethyl) diphenyl ether, 1,3-bis (4-hydroxyphenoxy) benzene, Aluminum triethoxide is mentioned.
[0019]
Examples of ketones include stearone, docosan-2-one, phenylheptadecyl ketone, cyclononadecanone, vinyl heptadecyl ketone, 4,4-bisdimethylaminobenzophenone, bis (2,4-pentanedionite) calcium, 1-chloroanthraquinone is mentioned.
[0020]
Examples of amines include tricosylamine, dioctadecylamine, N, N-dimethyloctylamine, heptadecamethyleneimine, naphthylamine, ethyl p-aminobenzoate, 1-phenyl-2-thiourea, o-trithiourea, bis (4-aminophenyl) sulfone, 4-aminobenzoic acid, sulfamethazine, guanidine nitrate, p-chloroaniline, and propylamine hydrochloride may be mentioned.
[0021]
Examples of amides include hexylamide, octacosylamide, N-methyldodecylamide, N-methylheptacosylamide, α-cyanoacetamide, salicylamide, dicyandiamide, 2-nitrobenzamide, and N-bromoacetamide. .
[0022]
Examples of nitriles include pentadecane nitrile, margaronitrile, 2-naphthonitrile, o-nitrophenoxyacetic acid, 3-bromobenzonitrile, 3-cyanopyridine, and 4-cyanophenol.
[0023]
As hydrocarbons, for example, hexadecane, tetratriacontane, 1-nonatriacontene, trans-n-2-octadecene, nonadecylbenzene, hexatriacontylbenzene, 2-methylnaphthalene, hexamethylbenzene, bicene, cyanuric chloride 1-fluorononadecane, 1-chloroeicosane, 1-iodopentadecane, 1-bromoheptadecane, 1,2,4,5-tetrakis (bromomethyl) benzene, 1,3-di (4-pyridyl) propane, etc. Is mentioned.
[0024]
Dye is a component that diffuses by dispersing and dissolving in a hot-melted material and changes the color tone of the temperature history and moisture adhesion history indicator, direct dye, dispersible dye, oil-soluble dye, vat dye, mordant dye, At least one selected from azoic dyes, sulfur dyes, organic pigments and inorganic pigments is preferred.
[0025]
Examples of direct dyes include C.I. I. Direct Orange 39, C.I. I. Direct Brown 2, Direct Fast Scarlet 4BS, Benzoperpurin 4B, Direct Fast Orange S, Direct Rojurin Red B, Chloranchi Fast Red 6BLL, Serial Thread 4B, Serious Spur Red Violet RL, Serious Spur Violet BL, Direct Sky Blue 5B Is mentioned.
[0026]
As a mordant dye, for example, C.I. I. Moldant Red 7, C.I. I. Examples include Moldant Black 38.
[0027]
As an azoic dye, for example, C.I. I. Azoic Blue 9, C.I. I. An azoic diazo component 11 may be mentioned.
[0028]
Examples of sulfur dyes include C.I. I. Sulfur Black 1, C.I. I. Sulfa Red 5 is mentioned.
[0029]
Examples of vat dyes include C.I. I. Bat Green 9, C.I. I. Bat Violet 2 is an example.
[0030]
Examples of dispersible dyes include C.I. I. Disperse Blue 3 and Discharge Red BB are listed.
[0031]
Examples of oil-soluble dyes include C.I. I. Solvent Orange 2, C.I. I. Solvent Blue 25, Flavianic Azide Disodium Salt, and Primulinic Acid.
[0032]
Examples of organic pigments include 4,10-dibromoanthrone, dibenzoanthrone, cochineal lake, C.I. I. Pigment red 38, C.I. I. Pigment blue 15, C.I. I. Pigment yellow 109, C.I. I. Basic red 1 lake, alizarin lake, tannic acid, gallic acid, iron lake.
[0033]
Examples of inorganic pigments include kaolin, bitumen, strontium sulfate, titanium dioxide, and carbon black. The C.I. I. Is an abbreviation for Color Index.
[0034]
The colored water-based ink has a property of bleeding in the periphery due to adhesion of moisture, and is a general colored water-based ink, and preferably does not conceal the color tone of the dye diffused in the material melted by heating. As the colored water-based ink, one that does not dissolve the hot-melt material and the coloring matter is used.
[0035]
The indicator ink may contain additives such as a color tone adjusting agent, an extender, a stabilizer, an anti-settling agent, a surfactant, and a dispersant.
[0036]
It is preferable that the base material has good indicator ink applicability and retention, good thermal conductivity, and hardly causes a temperature difference between the product temperature and the indicator layer. An example is fine paper.
[0037]
In order to easily attach the indicator to the product on the substrate, an adhesive layer may be provided on the surface of the substrate on which the indicator ink is not applied, and a release paper may be attached to the adhesive layer. Good.
[0038]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0039]
A hot-melt material and a pigment are mixed and pulverized. Next, a colored water-based ink is added and mixed to obtain an indicator ink. When this ink is applied to a substrate, a temperature history and moisture adhesion history indicator is obtained.
[0040]
Further, the pulverization and mixing of the hot-melting substance and the coloring matter and the mixing of the colored water-based ink may be performed in one step at a temperature lower than the melting point of the hot-melting substance.
[0041]
In mixing, a mortar, a ball mill, a sand mill, a triple roll, or a stirrer may be used. You may use a mortar, a ball mill, and a sand mill in the case of a grinding | pulverization.
[0042]
If the application is performed at a temperature lower than the melting point of the heat-meltable substance, application by brushing, roll coater, spraying by spraying, silk screen printing, gravure printing, offset printing, and the like are possible.
[0043]
(Example 1)
100 parts by weight of myristic acid as a hot-melt material and C.I. I. 1 part by weight of direct orange 39 and 200 parts by weight of a commercially available water-based ink (yellow) as a colored water-based ink (manufactured by Pentel Co., Ltd., trade name: Color Brush) are pulverized and mixed with a ball mill to produce a yellow ink. Got. The obtained ink was printed on the surface of high-quality paper with a back adhesive by silk screen printing to produce a yellow indicator. When this indicator was heated from room temperature to 50 ° C. and then cooled again to room temperature, the color was confirmed to be orange. Moreover, when water was dripped on the unused indicator and the appearance when the water was dried was confirmed, it was in a state where yellow was blotted in the peripheral portion.
[0044]
(Examples 2 to 22)
An indicator was produced in the same manner as in Example 1 except that the hot-melt material was changed. The produced indicator was tested in the same manner as in Example 1 except that the heating temperature was changed according to the hot-melt material, and discoloration due to heating and appearance change due to moisture were confirmed. Table 1 shows the ink components, the heating temperature, and the color tone before and after the color change.
[0045]
(Examples 23 to 30)
An indicator was prepared in the same manner as in Example 1 except that the dye was changed. The produced indicator was tested in the same manner as in Example 1 to confirm discoloration due to heating and appearance change due to moisture. Table 2 shows ink components, heating temperature, and color tone before and after the color change.
[0046]
[Table 1]

[0047]
[Table 2]

[0048]
As is apparent from Tables 1 and 2, the temperature history and moisture adhesion history indicators of Examples 1 to 30 can clearly display a color change at a predetermined temperature and a predetermined temperature history. A clear change in appearance was observed before and after the dripping of water, and the moisture adhesion history could be detected.
[0049]
(Comparative Example 1)
As a commercially available temperature history indicator, Thermolabel LI-50 (trade name, manufactured by NOF Engineering Co., Ltd.) was heated from room temperature to 50 ° C., and after checking the color tone when cooled to room temperature again, the color changed from white to red. It was discolored. Moreover, after dripping water on an unused indicator, the color tone when water dried was confirmed, but the change was not recognized.
[0050]
(Comparative Example 2)
When water was dripped onto the moisture adhesion history indicator in which a line was drawn on the surface of the fine paper with a commercially available aqueous pen, the color tone when the water was dried was confirmed, and it was confirmed that the line was blurred. Moreover, although the color tone when an unused indicator was heated from room temperature to 100 degreeC and cooled to room temperature again was confirmed, discoloration was not recognized.
[0051]
【The invention's effect】
As described above in detail, the temperature history and moisture adhesion history indicator of the present invention can set an arbitrary detected temperature by changing the type and blending amount of the hot-melt material. Depending on whether the color tone has changed or the appearance has changed, it is possible to accurately determine whether a predetermined temperature has been exceeded or whether moisture has passed.
[0052]
The temperature history and moisture adhesion history indicators can be produced in various shapes by processing such as printing. This indicator can be easily manufactured and is inexpensive.
[0053]
This indicator changes color and appearance when either a predetermined temperature is exceeded or moisture is attached. Only by using this indicator, both the temperature history and the moisture adhesion history can be detected easily and reliably.
[0054]
This indicator is affixed to products such as foodstuffs, pharmaceuticals, and precision instruments that should avoid temperature rise and moisture adhesion, check the temperature history and moisture adhesion history during distribution, storage, and use, as well as product failure. It can be used to elucidate the cause of time and assure product quality.

Claims

A granular or powdery heat-meltable substance having a melting point corresponding to the temperature to be detected, a granular or powdery dye having a diffusibility to the heat-melted substance, and a colored aqueous solution having a color tone different from that of the dye A temperature history and moisture adhesion history indicator, characterized in that an indicator ink containing ink is applied to a substrate.

The hot-melt material is at least one selected from fatty acids, ethers, ketones, amines, amides, nitriles, hydrocarbons, and derivatives thereof, and the dye is a direct dye, disperse dye, oil-soluble dye, vat dye, mordant The temperature history and moisture adhesion history indicator according to claim 1, wherein the temperature history and moisture adhesion history indicator is at least one selected from a dye, an azoic dye, a sulfur dye, an organic pigment, and an inorganic pigment.

The temperature history according to claim 1, wherein the indicator ink contains 5 to 60 parts by weight of the hot-melt material, 0.01 to 25 parts by weight of the pigment, and 15 to 95 parts by weight of the water-based ink. And moisture adhesion history indicator.