JP2005003049A - Axial expansion boot - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【技術分野】
本発明は、高分子成形材料で形成され、第一リング部と第二リング部との間が蛇腹部とされ軸方向に伸縮可能に装着される軸方向伸縮ブーツに関する。特に、自動車におけるステアリングラックブーツ(以下「ラックブーツ」)に好適な発明に関する。ここでは、ステアリングユニットをダスト(塵埃)等から保護するラックブーツを例にとり説明するが、他の軸方向伸縮するダストブーツ等にも本発明は適用可能である。
【0002】
【背景技術】
図1に示す如く、ラックブーツ10は大径リング部(第一リング部)11と小径リング部(第二リング部)13との間が蛇腹部15とされた、ステアリングユニット16の保護部材である。通常、高分子材料で形成されてなり、ステアリングユニット16のユニットケース17に大径リング部11が嵌着されるとともに、タイロッド19に小径リング部13が嵌着されることで、軸方向に伸縮可能に装着されて使用される。こうして、ラックブーツ10は、ステアリングユニット16をダスト(埃)、雨水、飛び石等から保護する役割を担う。
【0003】
他方、ステアリングユニット16は、エンジンルーム内の懸架装置やトランスミッションの直近に配される。このため、ラックブーツ10は、排気管からの輻射熱や、オゾン、紫外線、雨水、さらには、飛び石等により、劣化、破損することとなり、定期的に交換が必要となる。
【0004】
ラックブーツ10の交換作業は、自動車組み立て時と異なり、エンジンルーム内の極めて狭い空間内で行う必要がある。このため、特に、奥側に位置するユニットケース17に対して大径リング部11を締結するに際し、汎用の締結バンドを用いた締結作業では困難が生じていた。例えば、バックル方式の締結バンド21では、手を狭部に挿入してバックル23を倒す作業が非常に困難であった。
【0005】
なお、ラックブーツに関する先行特許文献としては、本発明の発明性に影響を与えるものではないが、下記のような特許文献1・2等が存在する。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−307545号公報
【特許文献2】
特開平10−238629号公報
【0007】
【発明の開示】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記にかんがみて、ラックブーツにおける第一・第二リング部のステアリングユニットへの締結作業、即ちラックブーツの装着作業が容易となる軸方向伸縮ブーツを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的(課題)を下記構成により解決するものである。
【0010】
本発明の軸方向伸縮ブーツは、高分子成形材料で形成され、第一リング部と第二リング部との間が蛇腹部とされ軸方向に伸縮可能に装着されるものであって、第一リング部と第二リング部の少なくとも一方に雄ねじ部を備えるとともに、該雄ねじ部にテーパねじ/平行ねじ螺合する締結ナットを備えていることを特徴とするものである。締結ナットを備えた軸方向伸縮ブーツとすることにより、従来の締結バンド等を用いて締結作業を行わなければならなかった軸方向伸縮ブーツに比べて格段に装着作業性が向上する。
【0011】
すなわち、本発明のラックブーツ(軸方向伸縮ブーツ)は、工具類を一切必要としない。作業者の手が差し込める空間さえあれば、ラックブーツの固定が可能であり、装着作業性が非常に良好である。
【0012】
上記構成において、第一リング部及び/又は第二リング部側にストッパ凹部を備え、締結ナット側にストッパ凹部に対応させて、締結ナットの締結完了位置でばね弾性的に係合するロック突部を備えた構造とすることが望ましい。締結作業後の締結ナットの緩みを防止することができる。
【0013】
また、上記構成において、第一リング部から前記第二リング部まで直線状に一対の分割部が形成された割りタイプとすることもできる。割りタイプとすると、軸方向伸縮ブーツの装着作業性がより向上する。
【0014】
すなわち、割りタイプのブーツでは、半割ブーツを装着部位に両側から挟むようにして取り付け可能であるため、交換時に装着部位の分解が不要となり、軸方向伸縮ブーツの装着作業性がより向上する。さらに、装着部位の分解を行わないことから、ラックブーツ取替え作業後のアライメント調節等も不要となる。
【0015】
上記割りタイプの軸方向伸縮ブーツにおいて、第一リング部及び第二リング部の内面の分割部間にフラップ及びフラップ受け凹面が形成されていることが、形態保持性・シール性を向上させることができる。
【0016】
さらに上記構成において、締結ナットが、分割・結合可能な半割タイプとされていることが、装着作業性の向上に寄与する。
【0017】
上記半割タイプの締結ナットとしては、スナップ突部とスナップ凹部で、分割・結合可能とされていることが、容易に締結ナットの分割・結合を行うことができる。
【0018】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図例に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の軸方向伸縮ブーツは当該構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、適宜設計変更が可能である。なお、従来例と同一部分については、同一図符号を付して、それらの説明の全部または一部を省略する。
【0019】
図2〜5に本発明に係る一形態であるラックブーツ(軸方向伸縮ブーツ)10Aを示す。
【0020】
本実施形態のラックブーツ10Aは、高分子成形材料で形成され、第一リング部11と第二リング部13との間が蛇腹部15とされ、軸方向に伸縮可能に装着されるものである。ここまでの構成は、従来のラックブーツと同様である。
【0021】
ラックブーツ10Aを構成する高分子成形材料としては、ラックブーツとしての機能を発揮できるものでありさえすればいずれの材料であってもよいが、熱可塑性エラストマー(例えば、ポリエステル系TPE)等や半硬質プラスチック(好適な具体的材料)等が好適に使用できる。これらの材料を使用して、射出成形やブロー成形によりラックブーツを成形する。
【0022】
そして、本発明のラックブーツ10Aは、第一リング部11と第二リング部13の少なくとも一方(図2及び3においては双方)に雄ねじ部23、23´を備えるとともに、該雄ねじ部23、23´にテーパねじ/平行ねじ螺合する締結ナット25、25´をそれぞれ備えている。図例では、雄ねじ部23、23´側がテーパ雄ねじ(元部側大径)とされ、締結ナット25、25´側が平行雌ねじとされている。当然、雄ねじ部側を平行ねじとし、ナット側をテーパ雌ねじ(ねじ込み先端側大径)としてもよい。
【0023】
テーパねじ/平行ねじ螺合する締結ナット25、25´を備えたラックブーツとすることにより、ねじ込みにつれてリング部(雄ねじ部)が縮径作用を受ける。したがって、本実施例のラックブーツ10Aは、ステアリングユニットへのねじ式固定による各リング部11、13の締結が可能となる。当該構成は、後述の如く、従来の締結バンド21等を用いて締結作業を行わなければならなかったラックブーツ10に比べて格段に装着作業性が向上する。
【0024】
ねじ部の種類としては、図例では一条ねじでも可能であるが、二条ねじ等の多条ねじであってもよい。二条ねじの場合、少ない回転で大きなリード(ねじを一回転させたときに軸方向に進む距離)が取れる。また、また、三角ねじ、四角ねじ、台形ねじ、鋸歯ねじ、いずれも使用可能である。
【0025】
なお、締結ナット25、25´はラックブーツ10A本体と同一の材料で形成してもよいし、別の材料(例えばポリアミド、ポリアセタール等)を使用して形成してもよい。さらに本実施形態では、図3に示す如く、第一リング部11、第二リング部13側にストッパ凹部29を備え、締結ナット25、25´側にストッパ凹部29に対応させて、締結ナット25、25´の締結完了位置でばね弾性的に係合するロック突部31を備えた構造とされている。
【0026】
図3においては、第一リング部11、第二リング部13側に導入逆止片(第一スッパ片)33、係止片(第二ストッパ片)34をそれぞれ設けることにより、第一ストッパ片33−第二ストッパ片34間にストッパ凹部29を形成してある。第一ストッパ片33は、ストッパ凹部29にロック突部31がスムーズに導入されるように、ストッパ凹部29に対して外側を傾斜させた断面略直角三角形とされている。
【0027】
締結ナット25、25´による締結完了直前には、締結ナット25、25´に設けられたロック突部31が、第一ストッパ片33側からストッパ凹部29に近づいてくる。ロック突部31は、第一ストッパ片33の傾斜部分に沿って移動しながらストッパ凹部29に導入され、ばね弾性的に係合する。締結作業後は、ロック突部31の両側に第一ストッパ片33、第二ストッパ片34が存在するため、それらの側壁でロック突部31が挟まれた状態となり、締結ナット25、25´の回転を阻害する。よって、締結ナットの緩み防止効果を有することとなる。
【0028】
なお、締結ナット25、25´は、後述の図8に示す如く、割りタイプとしてもよい。
【0029】
次に、図4〜5に基づいて、非分割タイプであるラックブーツ10Aの装着態様を説明する。
【0030】
ラックブーツ10Aは非分割タイプであるため、ステアリングユニット16におけるタイロッド19の端部(タイロッドエンド)を取り外す分解作業が必要となる。まず、ステアリングユニット16からタイロッドエンドを取り外した後、奥側に第一リング部11側が位置するように、ステアリングユニット16の装着部位にラックブーツ10Aを挿入する。
【0031】
次にラックブーツ10Aの締結作業を行う。締結作業は締結ナットを使用したねじ固定により行う。まず締結ナット25を手で回転させて、第一リング部11の締結完了位置まで移動させる。締結完了位置に達すると、ストッパ凹部29にロック突部31がスムーズに導入され、ばね弾性的に係合する。こうして第一リング部11がステアリングユニット16のユニットケース17に締結される。
【0032】
そして、もう一方の締結ナット25´も上記同様、手で回転させて第二リング部13の締結完了位置まで移動させる。締結完了位置に達すると、ストッパ凹部29にロック突部31がスムーズに導入され、ばね弾性的に係合する。こうして第二リング部13がステアリングユニット16のタイロッド19に締結される。
【0033】
上記締結においては、いずれもテーパねじ/平行ねじ螺合する構成とされているため、締結ナット25、25´を締付けていけば、各リング部11、13は雄ねじ部23、23´を介して縮径される。こうして、ステアリングユニット16とラックブーツ10Aの各リング部11、13間に締結が完了し、必要な締結強度(シール性)を確保できる。
【0034】
そして、最後にタイロッドエンドを再度ステアリングユニット16に組付け、ステアリングユニット16のアライメントの調節を行って装着作業が完了させる。
【0035】
図6〜10に、本発明に係る別の実施形態であるラックブーツ10Bを示す。
【0036】
本実施形態は、第一リング部11から第二リング部13まで直線状に一対の分割部36、36´が形成された割りタイプとすることができる。図4は、割りタイプのラックブーツ10Bを分割した際の片側の半割ブーツ38を示すものであり、図示しないもう一方の対称形状の半割ブーツ38´と組み合わせることで、図10に示すラックブーツ10Bとすることができる。
【0037】
本実施形態の割りタイプのラックブーツ10Bにおいては、第一リング部11及び第二リング部13の内面の分割部間にフラップ40及びフラップ受け凹面42を形成してある(図6参照)。形態保持性・気密性(シール性)を確保するためである。
【0038】
半割ブーツ38、38´同士を組み合わせた際の側面図を図7に示す。半割ブーツ38、38´間の結合は、第一リング部11、第二リング部13における分割部36、36´においては、上記半割ナット44を組み合わせた締結ナット25A、25A´を用いて締結すればよい。一方、蛇腹部15における分割部36、36´においては、公知の割りタイプラックブーツの結合態様を好適に適用可能である。
【0039】
具体例としては、例えば図7の如く、本出願人らが先に出願した下記構成のシールファスナー構造(特許第2714635号、特公平5−50921号公報等参照)を好適に使用することができる。
【0040】
「一方の分割部の端縁に沿って形成され、先端に膨出係止部52を備えた帯状の咬合凸条部54と、他方の分割部の端縁に沿ってゴム状弾性体で形成され、前記咬合凸条部54と咬合する咬合溝56を備えた帯状の被咬合部58とからなる構造」
咬合凸条部54の一般部の厚みは、咬合溝56の開口端部間の隙間より小に構成される。咬合凸条部54には、線状ばね材からなり、波形平面を有する被挟持インサート(図示背図)が埋設されて、咬合凸条部54に咬合方向の剛性が付与されている。
【0041】
咬合溝56の外周部には、線状ばね材からなり、横断形状が実質的に角部を有しない茄子形である挟持インサートが埋設されて、被咬合部58の開口端部間にばね挟持力が付与される。挟持インサートの形状は、線状材を千鳥的に交互に折曲させて開口側先細りの溝状空間を形成した形状のものが使用可能である。この実質的に角部を有しない場合は、繰り返し使用に対してばね材に屈曲疲労が発生せず、長期間にわたり良好な挟持力を維持できる。従って、ファスナーの耐久性の向上に寄与する。また、これらのインサート材料は、金属製に限られず、所定のばね力を付与できるものなら、硬質プラスチツクでもよい。
【0042】
また、上記割りタイプのラックブーツ10Bを締結するための締結ナット25、25´は、分割・結合可能な半割タイプとしてある。
【0043】
図8は、割りタイプの大径リング部11用の締結ナット25を分割した際の半割ナット44、44´を示すものであり、相互に組み合わせることで、締結ナット25Aとすることができる。他方の小径リング部13用の締結ナット25´の場合も同様である。
【0044】
各半割ナット44、44´は、スナップ突部46とスナップ凹部48で、相互に分割・結合可能とされている。当該構成により、容易に分割・結合を行うことができる。結合は、一方の半割ナットのスナップ突部46を、他方の半割ナットのスナップ凹部48にはめ込むだけでよい。
【0045】
次に、図9・10に基づいて、割りタイプのラックブーツ10Bの装着態様を説明する。
【0046】
以下の説明においては、本発明者らが先に提案した上述のシールファスナー構造を有するラックブーツを例に採り説明を行う。割りタイプのラックブーツの場合は、装着部位にブーツを挿入するのではなく、装着部位を両側から挟み込むようにして装着可能であるため、上記のステアリングユニット分解作業が不要となる。
【0047】
即ち、装着部位の奥側に第一リング部11が位置するような状態で、半割ナット(大径側)44、44´、半割ブーツ38、38´、半割ナット(小径側)44a、44a´を、ステアリングユニット16に挟み込むように組み付ける。
【0048】
半割ブーツ38、38´においては、図9に示す半割状態から、分割部36、36´の咬合凸状部54を手で把持しながら被咬合部58の咬合溝56に第一リング部11側または第二リング部13側から、順次、押し込んで咬合凸状部54を被咬合部58に咬合させて行く。咬合凸条部54は、その膨出係止部52が、被咬合部58の咬合溝56の開口端部間を強制的に拡開して鍵孔状の咬合溝56に咬合する。このとき、咬合凸条部54には被挟持インサートが埋設され、挿入方向の剛性が付与されているため、咬合作業性が良好である。また、咬合溝56の開口端部間は、挟持インサートで閉じ方向にばね力が付与されていることと、被咬合部58がゴム状弾性体で形成されていることが相まって、咬合凸条部54の一般部が、密接状態で咬合溝56の開口端部間に挟持される形となり、咬合部にシール機能が付与されることとなるとともに、大きな抜け止め力が発生する。
【0049】
このとき、咬合凸状部54または被咬合部58の一方または双方にシリコーンオイルを塗布して咬合作業を行うことが、咬合作業性及び咬合部のシール性が改善され望ましい。
【0050】
半割ナット(大径側)44、44´及び半割ナット(小径側)44A、44A´においては、一方の半割ナットのスナップ突部46を、他方の半割ナットのスナップ凹部48にはめ込んで、締結ナット25、25´としておく。
【0051】
以降は、図4・5で述べた非分割タイプの場合の締結方法と同様であって、締結ナット(44、44´)を手で回転させて、第一リング部11の締結完了位置まで移動させ、もう一方の締結ナット(44a、44a´)も上記同様、手で回転させて第二リング部13の締結完了位置まで移動させる。締結完了位置に達すると、ストッパ凹部29にロック突部31がスムーズに導入され、ばね弾性的に係合する。こうして第一リング部11がステアリングユニット16のユニットケース17に、第二リング部13がステアリングユニット16のタイロッド19にそれぞれ締結される。
【0052】
上記締結においては、前述の場合と同様、テーパねじ/平行ねじ螺合する構成とされているため、締結ナット25、25´を締付けていけば、各リング部11、13は雄ねじ部23、23´を介して縮径される。こうして、ステアリングユニット16とラックブーツ10Aの各リング部11、13間に締結が完了し、必要な締結強度(シール性)を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のラックブーツの装着態様の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明を非分割タイプのラックブーツに適用した場合の一実施形態における断面図並びにA部及びB部の分離拡大部分断面図(断面ハッチ省略)である。
【図3】同実施形態におけるラックブーツの斜視図及び側面図である。
【図4】同実施形態におけるラックブーツの装着態様開始時を示す斜視図である。
【図5】同じく装着態様完了時を示す斜視図である。
【図6】本発明の割りタイプのラックブーツに適用した場合の一実施形態におけるラックブーツを形成する半割ブーツの斜視図である。
【図7】同実施形態におけるラックブーツを示す正面図である。
【図8】同実施形態におけるラックブーツを締結する際に使用する半割リングの斜視図である。
【図9】同実施形態における装着態様開始時を示す斜視図である。
【図10】同じく装着態様完了時を示す斜視図である。
【符号の説明】
10、10A、10B ラックブーツ
11 大径リング部(第一リング部)
13 小径リング部(第二リング部)
15 蛇腹部
23、23´ 雄ねじ部
25、25´ 締結ナット
27、27´ 雌ねじ部
29 ストッパ凹部
31 ロック突部
36、36´ 分割部[0001]
【Technical field】
The present invention relates to an axially stretchable boot that is formed of a polymer molding material, and is provided with a bellows portion between a first ring portion and a second ring portion so as to be stretchable in the axial direction. In particular, the present invention relates to an invention suitable for a steering rack boot (hereinafter referred to as “rack boot”) in an automobile. Here, a rack boot that protects the steering unit from dust or the like will be described as an example, but the present invention is also applicable to other dust boots that expand and contract in the axial direction.
[0002]
[Background]
As shown in FIG. 1, the
[0003]
On the other hand, the
[0004]
The
[0005]
In addition, as a prior patent document regarding a rack boot, although not affecting the inventiveness of the present invention, there are the following patent documents 1 and 2 and the like.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-6-307545 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-238629
DISCLOSURE OF THE INVENTION
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above, it is an object of the present invention to provide an axially stretchable boot that facilitates the work of fastening the first and second ring portions of the rack boot to the steering unit, that is, the work of attaching the rack boot.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention solves the above object (problem) by the following configuration.
[0010]
The axially stretchable boot of the present invention is formed of a polymer molding material, and is attached between the first ring part and the second ring part as a bellows part so as to be stretchable in the axial direction. At least one of the ring part and the second ring part is provided with a male screw part, and a fastening nut for screwing a taper screw / parallel screw into the male screw part is provided. By using the axially stretchable boot provided with the fastening nut, the mounting workability is significantly improved as compared with the axially stretchable boot that has to be fastened using a conventional fastening band or the like.
[0011]
That is, the rack boot (axially stretchable boot) of the present invention does not require any tools. The rack boot can be fixed as long as there is a space where the operator's hand can be inserted, and the mounting workability is very good.
[0012]
In the above-described configuration, the locking projection is provided with a stopper recess on the first ring portion and / or the second ring portion side, and is elastically engaged at the fastening completion position of the fastening nut so as to correspond to the stopper recess on the fastening nut side. It is desirable to have a structure with Loosening of the fastening nut after the fastening work can be prevented.
[0013]
Moreover, in the said structure, it can also be set as the split type in which a pair of division part was formed linearly from the 1st ring part to the said 2nd ring part. When the split type is used, the workability of attaching the axially stretchable boot is further improved.
[0014]
That is, the split type boot can be attached so that the half boot is sandwiched between the both sides of the mounting part, so that the mounting part is not required to be disassembled during replacement, and the mounting workability of the axially stretchable boot is further improved. Further, since the mounting portion is not disassembled, alignment adjustment after the rack boot replacement operation is not necessary.
[0015]
In the split-type axially stretchable boot, the flap and the flap receiving concave surface are formed between the split portions of the inner surfaces of the first ring portion and the second ring portion, which can improve the shape retention and sealing performance. it can.
[0016]
Further, in the above configuration, the fact that the fastening nut is a halved type that can be divided and combined contributes to an improvement in mounting workability.
[0017]
As the above-mentioned halved type fastening nut, it is possible to divide and connect the fastening nut easily by the snap protrusion and the snap recessed portion.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The axially stretchable boot of the present invention is not limited to this configuration, and can be appropriately changed in design without departing from the gist of the present invention. In addition, about the same part as a prior art example, the same figure code | symbol is attached | subjected and all or one part of those description is abbreviate | omitted.
[0019]
2A to 5 show a rack boot (axially stretchable boot) 10A which is an embodiment according to the present invention.
[0020]
The
[0021]
The polymer molding material constituting the
[0022]
The
[0023]
By making the rack boot provided with the
[0024]
As the type of the threaded portion, a single thread may be used in the illustrated example, but a multiple thread such as a double thread may be used. In the case of a double thread, a large lead (distance that advances in the axial direction when the screw is rotated once) can be obtained with a small amount of rotation. Moreover, any of a triangular screw, a square screw, a trapezoidal screw, and a sawtooth screw can be used.
[0025]
The
[0026]
In FIG. 3, a first stopper piece is provided by providing an introduction check piece (first sputter piece) 33 and a locking piece (second stopper piece) 34 on the
[0027]
Immediately before completion of fastening by the
[0028]
The
[0029]
Next, based on FIGS. 4-5, the mounting | wearing aspect of 10 A of rack boots which are a non-split type is demonstrated.
[0030]
Since the
[0031]
Next, the
[0032]
Then, the
[0033]
In the above fastening, both are configured to be screwed into a taper screw / parallel screw, so that when the
[0034]
Finally, the tie rod end is reassembled to the
[0035]
6 to 10 show a
[0036]
The present embodiment can be a split type in which a pair of divided
[0037]
In the split-
[0038]
A side view when the half boots 38, 38 'are combined is shown in FIG. The coupling between the
[0039]
As a specific example, for example, as shown in FIG. 7, a seal fastener structure having the following configuration previously filed by the present applicants (see Japanese Patent No. 2714635, Japanese Patent Publication No. 5-50921, etc.) can be suitably used. .
[0040]
“A belt-shaped
The thickness of the general portion of the
[0041]
On the outer peripheral portion of the
[0042]
The
[0043]
FIG. 8 shows the
[0044]
Each
[0045]
Next, a mounting mode of the split
[0046]
In the following description, the rack boot having the above-described seal fastener structure previously proposed by the present inventors will be described as an example. In the case of the split-type rack boot, the boot unit can be mounted not by inserting the boot into the mounting part but sandwiching the mounting part from both sides.
[0047]
That is, in a state where the
[0048]
In the half boots 38 and 38 ′, the first ring portion is inserted into the
[0049]
At this time, it is desirable to perform the occlusion work by applying silicone oil to one or both of the occlusal
[0050]
In the half nuts (large diameter side) 44, 44 'and the half nuts (small diameter side) 44A, 44A', the
[0051]
The subsequent steps are the same as the fastening method in the case of the non-split type described in FIGS. 4 and 5, and the fastening nuts (44, 44 ′) are rotated by hand and moved to the fastening completion position of the
[0052]
In the above fastening, as in the case described above, since the taper screw / parallel screw screwing is employed, the fastening of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of a mounting manner of a conventional rack boot.
FIG. 2 is a cross-sectional view and an enlarged partial cross-sectional view of a portion A and a portion B (cross-sectional hatch omitted) in an embodiment when the present invention is applied to a non-dividing type rack boot.
FIG. 3 is a perspective view and a side view of a rack boot in the same embodiment.
FIG. 4 is a perspective view showing a rack boot mounting mode start time in the same embodiment;
FIG. 5 is a perspective view showing when the mounting mode is completed.
FIG. 6 is a perspective view of a half boot forming a rack boot in one embodiment when applied to a split type rack boot of the present invention.
FIG. 7 is a front view showing a rack boot in the embodiment.
FIG. 8 is a perspective view of a half ring used when fastening the rack boot in the embodiment.
FIG. 9 is a perspective view showing a mounting mode start time in the embodiment.
FIG. 10 is a perspective view showing when the mounting mode is completed.
[Explanation of symbols]
10, 10A,
13 Small diameter ring part (second ring part)
15
Claims (7)
前記第一リング部と第二リング部の少なくとも一方に雄ねじ部を備えるとともに、該雄ねじ部にテーパねじ/平行ねじ螺合する締結ナットを備えていることを特徴とする軸方向伸縮ブーツ。In an axially stretchable boot that is formed of a polymer molding material and that is a bellows part between the first ring part and the second ring part and is mounted so as to be stretchable in the axial direction.
An axially stretchable boot comprising: a male screw portion provided on at least one of the first ring portion and the second ring portion; and a fastening nut that engages the male screw portion with a taper screw / parallel screw.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003165527A JP2005003049A (en) | 2003-06-10 | 2003-06-10 | Axial expansion boot |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-06-10 JP JP2003165527A patent/JP2005003049A/en active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7641562B2 (en) | 2003-10-20 | 2010-01-05 | Tokue Inc. | Boot for universal shaft coupling |
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