JP2004538395A - 価値ある書類のための安全装置 - Google Patents

Abstract

紙幣、小切手等のような価値ある書類のための安全装置（１）は各自複数の価値ある書類を収容することを意図した複数ユニット（１１−１７）を含み、そして押入ろうとする試みを妨害／防止するための安全装置全体のまわりのいわゆるシエル保護手段（１０１）を持っている。前記ユニット（１１−１７）の少なくとも一つ（１７）は可動式安全保管ボックスまたはケースよりなり、該ボックスは安全装置内に置かれた時それへ電気的に接続されることができ、そしてシエル保護手段（１７１）と、そしてボックスが安全装置から取出されそしてボックスをこじあける試みがなされた時シエル保護（１７１）の損傷に応答して自動的に作動に入るが、しかしボックスか安全装置内に配置されそれへ電気的に接続された時前記安全装置（１）に設置されそして安全装置のシエル保護（１０１）が損傷された時作動化されるプロセッサーユニット（１０２）からの信号に応答して既に作動に入り、同時にボックス（１７）が安全装置内に意図した態様で配置される時ボックス（１７）の保護機能は安全装置（１）の保護機能に従属するように設計された破壊装置（１７２）を備えている。

Description

【０００１】
【発明の分野】
本発明は安全装置、そしてもしくは特定すれば紙幣、小切手等のような価値ある書類の安全保管のための安全装置に関する。この安全装置は各自が複数の価値ある書類のためを意図した複数のユニットを含み、そして安全装置全体が安全装置を攻撃する試みを困難にしおよび／またはそのような試みをすることを防止するように保護されている。
【０００２】
【背景技術の説明】
例えば紙幣のような価値ある書類の安全保管のため特別の安全装置を使用することが知られている。当然の理由のためそのような安全装置はしばしば非常に重くそして取扱い困難であるが、このこと自体は予見される泥棒が例えば運搬車の助けにより建物の壁を通って彼らの道をこじ明けそして現場で安全装置を爆破して開くかまたは安全装置をかくされた場所へ移動しそしてそこで平和にそして静かにその中味を利用することを防止するための十分な妨害ではない。
【０００３】
紙幣の形の多量の金銭を輸送するため特別に設計された安全ボックスまたはバッグを使用することも知られている。そのようなバッグまたはボックスは異なる態様でバッグまたはボックスをこじ明けそしてその中味を回収する試みを妨害／不可能にする特別の装置を備えている。この装置は、例えばボックスをこじ明けようと試みる時自動的に作動化されそれと同時に紙幣を染色／裂断することによって使用不能にする融合した染料カプセル／爆薬仕込みよりなることができる。
【０００４】
本発明の目的は、小切手、紙幣等のような価値ある書類の窃盗を首尾よく防止または少なくとも首尾よく妨害することが可能な新規な安全装置の提供によって前記の欠点を排除することである。多くの場合この安全装置の性質の知識それ自体は予想される犯罪者をこの状況において犯罪行為からためらわせるであろう。
【０００５】
【本発明の概要】
本発明によれば、前記種類の安全装置の少なくとも一つのユニットは安全装置内においてそれへ接続することができ、そしていわゆるシエル保護手段と、安全装置から安全保管ボックスが除去されそしてボックスをこじあけようと試みる時前記保護手段の損傷に応答して自動的に作動に入るが、しかしボックスが安全装置内に挿入されそして接続される時安全装置に備えられたプロセッサユニットからの作動化に応答してのみ機能する破壊手段を持っている可動式安全保管ボックスを備え、それにより安全保管ボックスの保護機能はボックスが意図した態様で安定装置内に置かれた後は安全装置の保護機能に従属する。
【０００６】
【好ましい具体例の説明】
今や本発明は添付の概略図を参照してもっと詳しく記載されるであろう。
【０００７】
図１に図示されている安全装置１は、紙幣、小切手等のような価値ある書類の安全保管を意図し、各自複数の価値ある書類を収容することを意図した複数のユニット１１−１７を含んでいる。安全装置は全体として安全装置を破ってあけようとする試みを防止／妨害するように機能するいわゆる安全シエルプロテクター１０１を含んでいる。
【０００８】
前記ユニット１１−１７の少なくとも一つ、図示した場合ではユニット１７は可動式（ポータブル）安全保管ボックスもしくはケース（図２を見よ）よりなり、該ボックスはシエルプロテクター１０１の内側の安全装置内に入れ安全装置内に電気的に接続されることができる。このボックスもしくはケースはその固有のシエルプロテクター１７１と、ボックスが安全装置から運び出されそしてボックスをこじあけようとする試みの結果損傷される時自動的に作動に入る破壊手段１７２を備えている。しかしながらボックスが安全装置内に置かれそして電気的に接続されている時は、破壊手段１７２は安全装置中のプロセッサユニット１０２からの作動化時に直ちにトリガされ、それによりボックスの保護機能は一旦ボックス１７が意図したやり方で前記安全装置内に置かれたならば安全装置の保護機能に従属するであろう。
【０００９】
シエル保護１０１とは、もし外力の適用により損傷されたならば、収容されている紙幣の染色を引起こすかまたは紙幣を小片に吹き飛ばすかもしくは他の何らかの方法で紙幣を使用不能にする保護機能が内部で作動化されることを意味する。強制侵入の背景にある動機はそれによって安全装置を過度に重くしたりまたは取扱いを過度に困難にする必要なしに排除される。
【００１０】
前述の外側シエル保護はそのどこでも損傷された時層間に短絡を発生させる、または層間の接触が破られるかもしくは材料構造が何らかの他の方法で傷つけられた時に内部保護機能の活性化をすぐにもたらす多層材料を含む安全壁よりなる。代わって、解決法は安全装置が規則に従わない態様で開かれる時例えば空気圧を感知し、それにより保護機能を活性化する一以上の検出器を備えることよりなることができる。
【００１１】
本発明のさらなる具体例に従えば、前記ユニット１１−１７の大部分のユニット１１−１６は各自それぞれのユニット１１，１２・・・・・１６中の価値ある書類の局所のための爆薬および／または染料もしくは何らかの他の破壊物質（膠）を含んでいる破壊装置１１２−１１６を備えている。これらの装置はそれぞれのユニットがその時点で価値ある書類を収容しているかまたは空であるかに応じてプロセッサユニット１０２によって活性化されるように設計されている。この場合破壊装置１１２−１１６による破壊は強制侵入が試みられた時に価値ある書類を収容している個々のユニットに限られる。
【００１２】
図３による回路図は、各自染料部分１１２１−１６２１と爆薬部分１１２２−１６２２を含む破壊装置１１２−１６２を含んでいる。多数導体ケーブル１０２２がプロセッサユニット１０３から延びており、破壊装置を制御し、そしてシエル保護１０１への損傷に応じそして部分的にそれぞれのユニット１１−１６が紙幣を収容しているかいないかに応じてそれぞれの爆薬部へ着火パルスを導通するように機能する。それぞれのユニット中の価値ある書類へのアクセスに関する情報は破壊装置から入力１０２１を経由してプロセッサユニット１０２へ連続的に送られる。
【００１３】
破壊装置は染料部が紙幣の束の縁に向けてそしてそれに接近して位置するように配置される。
【００１４】
図１に示したユニット１１−１７は以下のように複数の価値ある書類（紙幣）を収容することができる。
【００１５】
ユニット１１−１６は紙幣が紙幣の縁（短辺）が突出するように紙幣がその間に貯蔵される２本のバンドと、巻取りドラムと、そして２個の小さい巻戻しドラムを持っている。平常多数の紙幣を収容できるのはこの大きい巻取りドラムである。それ故破壊装置は該装置の染料部が紙幣縁を構成するドラムの一端に面するように配置される。そのような装置は任意にドラムの両端に配置することができる。
【００１６】
ユニット１７は紙幣がその中に密に詰まった例えばプラスチック製の使い捨てカセットを含むことがてきる。破壊装置は装置の染料部を紙幣の縁に向けてカセット上に配置される。
【００１７】
図２に示したユニット１７は、安全装置１内に配置することが可能で、そして電気的接触器１７３を経由して安全装置１の配線システムへ電気的に接続できるように設計されたポータブル安全保管ボックスの形を有する。ボックスのシエル保護（多層ケーシング）は１７１で示され、その破壊装置は１７２で示されている。この装置は細長い染料部１７２１と爆薬部１７２２を持っている。
【図面の簡単な説明】
【図１】複数の価値ある書類のためを意図する複数のユニットを含んでいる本発明の安全装置を図示する。
【図２】安全装置内に接続できる可動式ボックスまたはケースの形にある前記ユニットの一つを図示する。
【図３】図１に示した安全装置に含まれる破壊手段を図示する回路図である。

Claims (2)

1. 各自複数の価値ある書類を収容することを意図した複数のユニット（１１−１７）を備え、当該安全装置へ押入ろうとする試みを妨害／防止するための安全装置全体のまわりのいわゆるシエル保護（１０１）を有する、紙幣、小切手等のような価値ある書類のための安全装置（１）であって、前記ユニット（１１−１７）の少なくとも一つ（１７）は安全装置内に置かれた時それへ電気的に接続されることができ、そしてそれ自身のシエル保護（１７１）を有する可動式安全保管ボックスもしくはケースよりなり、該ボックスはさらにそれが安全装置から取出されそしてそれをこじあけようとする試みがなされた時シエル保護（１７１）への損傷に応答して自動的に作動に入るがしかし該ボックスが安全装置（１）内に置かれそしてそれへ電気的に接続される時安全装置（１）に設置されたプロセッサユニット（１０２）による活性化時既に作動に入る破壊装置（１７２）を有し、前記プロセッサユニット（１０２）は安全装置のシエル保護（１０１）の損傷時に作動化され、それと同時に前記ボックス（１７）の保護機能は該ボックス（１７）が意図する態様で安全装置内に置かれている時は前記安全装置（１）の保護機能に従属することを特徴とする安全装置。
2. 前記ユニットの大部分（１１−１６）は、それぞれユニット（１１，１２，１６）中の価値ある書類の局所的破壊を実行する爆発剤および／または染料もしくは他の物質を含んでいる破壊装置（１１２，１２２，・・・・・１６２）を各自が備えており、これら破壊装置はそれぞれのユニットがその時価値ある書類を含んでいるか又は空であるかに応じてプロセッサユニット（１０２）からの信号によって作動化され、それと同時に破壊装置（１１２，１２２・・・・・１６２）の破壊作用を価値ある書類への押入りを得ようとする試みがなされる時に精密に個々のユニットへ制限することを特徴とする請求項１の安全装置。