JP2004532950A - 電気的な逆推進器作動装置において一時的な停電中に電力を持続させる装置及び方法 - Google Patents
電気的な逆推進器作動装置において一時的な停電中に電力を持続させる装置及び方法 Download PDFInfo
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Abstract
電気的逆推進器作動装置は、電動モード及び発電モードの両方で作動するように制御される電気モータを有する。作動装置の通常の作動中、電気モータは1又はそれ以上の可動逆推進器素子を運動させるために電動モードで作動するように制御される。モータの主電源が失われるような停電事象中は、モータは発電モードで作動するように制御される。発電モードでのその作動中にモータにより発電した電力は逆推進器装置の係止機構を付勢された係止解除状態に維持し、装置の素子に対する損傷を阻止する。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は電気的な逆推進器作動装置に関し、特に、電気的な逆推進器作動装置における一時的な停電中に電力を持続させる装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ジェットで作動する航空機が着陸するとき、航空機の着陸用ギアブレーキ及び強制された空気力学的な抗力負荷(例えば、フラップ、スポイラー等)が所要量の距離で航空機を減速するのに十分でなくなることがある。従って、大半の航空機のジェットエンジンは航空機の停止力を向上させるために逆推進器を含む。展開したとき、逆推進器はジェットエンジンの後方推力の向きを前方方向に変え、航空機を減速する。ジェット推力が前方に向くため、航空機は着陸時に減速する。
【0003】
種々の逆推進器のデザインが当業界で存在し、利用される特定のデザインは、少なくとも一部は、エンジン製造者、エンジン形状及び使用されている推進技術に依存する。ターボファンジェットエンジンにおいて最も際立って使用される逆推進器デザインは次の3つの一般的なカテゴリーに属する:(1)カスケード形式の逆推進器;(2)標的形式の逆推進器;(3)枢動ドア式の逆推進器。後に一層詳細に説明するが、これらのデザインの各々はここでは後に定義するような異なる形式の「可動逆推進器素子」を使用する。
【0004】
カスケード形式の逆推進器は高バイパス比のジェットエンジンに通常使用される。この形式の逆推進器はエンジンの中央区分に位置し、展開したときに、エンジンの外側に位置する複数のカスケード羽根を介して空気流に対して露出し、空気流の向きを変える。このデザインにおける可動逆推進器素子はカスケード羽根を露出させるように展開されるいくつかの並進スリーブ即ち通気筒(「トランスコウル」)を有することができる。クラムシェル逆推進器としても参照される標的形式の逆推進器は典型的には低バイパス比のジェットエンジンと一緒に使用される。標的形式の逆推進器はエンジンの後部から来る全体のジェット推力を遮断するために可動逆推進器素子として2つのドアを使用する。これらのドアはエンジンの機尾に装着され、エンジンナセル後方部分を形成する。枢動ドア式の逆推進器は可動逆推進器素子としてエンジンナセル上で4つのドアを使用することができる。展開位置においては、これらのドアはジェット推力の向きを変えるためにナセルから外方へ延びる。
【0005】
上述のように、逆推進器の主要な用途は航空機の停止力を向上させ、着陸中の停止距離を短縮することである。このため、逆推進器は着陸工程中に主に展開される。特に、航空機が着地してしまった後、逆推進器が展開され、航空機の減速を補助する。その後、逆推進器がもはや必要でなくなった場合、逆推進器はその元のしまい込み位置へ戻される。しまい込み位置においては、1又はそれ以上のしまい込みシールは、逆推進器のデザインに応じて、空気がトランスコウル又はドアを通って流れるのを阻止する。更に、しまい込み係止部材が逆推進器の意図しない展開を阻止するように係合する。
【0006】
上述の各デザインにおける可動逆推進器素子の運動は液圧装置を介して部分的に達成された。このような装置は航空機の液圧装置に結合された液圧コントローラ及びラインと、可動素子に接続された液圧アクチュエータと、液圧的に制御される係止機構とを有する。しかし、もっと最近では、逆推進器作動は電気的(又は電気機械的)な装置により制御されている。これらの装置はアクチュエータを介して可動逆推進器素子に結合された1又はそれ以上の電気モータの作動を制御する1又はそれ以上の電子コントローラユニットを有する。これらの装置は更に可動素子をしまい込み位置で係止するように作動できる1又はそれ以上の電気的に作動する係止機構を有する。
【0007】
種々の他の航空機装置と同様、電気的な逆推進器作動装置は装置への損傷を生じさせずにある要求された事象に耐える必要がある。1つのこのような事象は指定された最小時間期間だけ生じる要求された停電事象である。指定された最小時間期間はその主要な電源から補助の電源へ切り換えるために装置にとって必要な最大のデザイン時間期間である。飛行の安全を考慮した場合、係止機構は付勢/解除形式の係止素子として設計されるので、要求された停電事象が生じたときには、係止素子はほんのしばらく消勢(deenergized)され、係合しようとする。従って、可動逆推進器素子の運動中に停電事象が生じた場合、装置に対する損傷を招く可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
それ故、上述の問題のうちの1つ又はそれ以上を解決する、1又はそれ以上の電気逆推進器作動装置を制御するための装置及び方法の要求が存在する。すなわち、停電中に電気的に作動する係止機構への電力を維持することにより装置の損傷を回避する、電気逆推進器作動装置における要求された一時的な停電事象中に電力を持続させる装置及び方法である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、停電事象の場合に装置の損傷を回避する、電気逆推進器作動装置を制御するための装置及び方法を提供する。特に、単なる例として、1又はそれ以上の可動逆推進器素子を運動させるために使用される電気モータへ電力を供給する電源の電気的な状態が、モニター回路により決定される。モニター回路は電源の電気的な状態を表す状態信号を発生させ、コントローラ回路は、その状態信号に応答して、電動モード又は発電モードのいずれかで作動するように電気モータを制御する。電源の電気的な状態が「付勢」である場合は、コントローラ回路は電動モードで作動するように電気モータを制御する。逆に、電気的な状態が「消勢」である場合は、コントローラ回路は発電モード(generating mode)で作動するように電気モータを制御する。
【0010】
本発明の1つの態様においては、逆推進器の運動を制御する装置は電気モータと、1又はそれ以上のアクチュエータと、モニター回路と、コントローラ回路とを有する。電気モータは電動モードで作動するように1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電力を受け取るように結合される。1又はそれ以上のアクチュエータは電気モータに結合され、電気モータの回転に応答して、しまい込み位置と展開位置との間で逆推進器を運動させるように作動できる。モニター回路は、電源に結合され、その電気的な状態を表す状態信号を生じさせるように作動できる。コントローラ回路はモニター回路から状態信号を受け取るように結合され、それに応答して、状態信号が電源の消勢を表示する場合に、発電モードで作動するように電気モータを制御し、それによって、電気モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給する。
【0011】
本発明の別の態様においては、停電中に電気逆推進器装置の1又はそれ以上の供給ライン内に電力をほんのしばらく持続させる方法は、1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電気モータへ電力を供給する工程を有する。電気モータは1又はそれ以上の逆推進器アクチュエータに結合され、電動モードで作動するように供給電力により駆動される。電源の電気的な状態が決定され、決定された電気的な状態が電源の消勢である場合は、発電モードで電気モータを作動させ、それによって、モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の詳細な説明を行う前に、本発明が特定の逆推進器装置のデザインに関連して使用することに限定されないことを認識すべきである。従って、トランスコウル(transcowl)が可動逆推進器素子として使用されるようなカスケード(cascade;翼列)形式の逆推進器装置において実施されるものとして本発明を明確に説明するが、本発明は他の逆推進器装置のデザインにおいて実施できることを認識されたい。
【0013】
ここで説明に戻り、まず図1を参照すると、カスケード形式の逆推進器を組み込んだ航空機のジェットエンジンファンケース10の一部の斜視図を示す。エンジンファンケース10はファンケース10の外側で円周方向に位置する一対の半円形のトランスコウル12を有する。
【0014】
特に図2に示すように、トランスコウル12は、トランスコウル12とバイパス空気流経路16との間に位置する複数のカスケード羽根14を覆う。一連のブロッカ(遮断)ドア18は各々、エンジンケース26を取り囲む内壁24に回転自在に接続されたドラッグリンク22を介してトランスコウル12にリンク接続される。しまい込み位置においては、ブロッカドア18は内壁の一部を形成し、それ故、バイパス空気流経路16に平行に指向する。逆推進器が展開するように指令されたとき、トランスコウル12は後方へ並進され、バイパス空気流経路16を遮断するように、ブロッカドア8を展開位置へ回転させる。これはまた、カスケード羽根14を露出させ、バイパス空気流をカスケード羽根14から出るように向け直す。前方方向へのバイパス空気流の向け直しは逆推力を生じさせ、従って飛行機を減速するように働く。
【0015】
各エンジンについて1又はそれ以上のアクチュエータ28が使用され、トランスコウル12を作動させる。アクチュエータ28は静止のトルク箱32に装着され、各々がトランスコウル12に接続されたボールスクリューの如きアクチュエータ素子34を有する。アクチュエータ28は、複数の可撓性シャフト36の如き同期機構を介して互いに相互接続する。可撓性シャフト36は、アクチュエータ28が同じ速度で運動するのを保証する。従って、アクチュエータ28が回転したとき、アクチュエータ素子34及び接続されたトランスコウル12は同じ速度で並進(translate)する。
【0016】
作動装置は、係止即ちしまい込み位置から逆推力を生じさせるための係止解除即ち展開位置へのトランスコウル12の運動を制御し、展開位置からしまい込み即ち係止位置へトランスコウル12を戻す。例示的な電気逆推進器作動装置40の簡単な機能的な概略図を図4に示す。作動装置40は複数のアクチュエータ28を有し、各アクチュエータは、それぞれのアクチュエータ素子34によりトランスコウル12の1つに接続され、複数の可撓性シャフト36により相互接続される。複数のアクチュエータ28の各々は後に一層詳細に説明するコントローラユニット44により制御される電気モータ42により駆動される。少なくとも主係止部材46を含む1又はそれ以上の係止機構はしまい込み位置からのトランスコウル12の意図しない運動を阻止する。1又はそれ以上の係止機構46の作動はまたコントローラユニット44により制御される。
【0017】
コントローラユニット44は、航空機のコックピット内に位置する全自動デジタル電子コントローラ(FADEC)の如き主エンジンコントローラから指令信号を受け取り、コントローラユニットにより電気モータ42及び係止機構46を作動させる。コントローラユニット44への電力は余剰の交流及び直流電源から提供される。特に、各電器モータ42を作動させるための電力は航空機の余剰の交流電源54、56の1つから引き出され、コントローラユニット44内の種々の回路のための制御電力は余剰の直流電源58、62から引き出される。
【0018】
好ましい実施の形態においては、各交流電源54、56は3相115Vの交流を給電し、各直流電源58、62は28Vの直流を給電する。通常の状況下では、コントローラユニット44は、両方のコントローラユニット44が交流電源54(56)(例えば主交流源)のうちの一方から交流電流を受け取り、直流電源58(62)(例えば主直流源)のうちの一方から直流電力を受け取るように形状づけられ、他方の交流56(54)及び直流62(58)電源(例えばバックアップ用交流及び直流電源)は、必要なら、コントローラユニット44へ所要の電力を供給するために利用できる。従って、後に一層詳細に説明するように、主交流電源54(56)が故障した場合、装置40は作動可能なバックアップ用交流電源56(54)から両方のコントローラユニット44へ交流電力を自動的に提供する。同様に、主直流電源58(62)が故障した場合、装置は作動可能なバックアップ用直流電源62(58)から両方のコントローラユニット44へ直流電力を自動的に提供する。両方の交流電源54、56及び直流電源58、62は、ここで定義されるように、交流又は直流電力の発電源のみならず交流及び直流電源をコントローラユニット44に結合する種々の電気バスを含むことに留意すべきである。
【0019】
さらに、交流電源54、56のいずれか又は直流電源58、62のいずれかを主電源として使用でき、他方をバックアップ用電源として使用できることを認識すべきである。また、当業者なら、本発明がスプリット型電源形状を包含することを認識できよう。すなわち、コントローラユニットの一方が交流電源54(56)の1つから交流電力を受け取り、直流電源58(60)の1つから直流電力を受け取るように結合され、他方のコントローラユニットが他方の交流56(54)及び直流62(58)電源からそれぞれ交流及び直流電力を受け取るように結合される形状である。
【0020】
ここで、好ましい実施の形態に係るコントローラユニット44の一部の機能的な概略ブロック線図と共に、電気逆推進器作動装置40の部分を表す簡単な概略図である図5を参照して、本発明の説明をここで行う。しかし、説明を進める前に、図5に示し以下に説明するようなコントローラユニット44が明確に図示せず説明しない種々の他の回路部分を含むことができることを認識すべきである。コントローラユニット44のこの説明は本発明を履行するために使用される回路部分のみに関連し、コントローラユニット44内に含むことができるが本発明の理解又は履行のために必ずしも必要ではない他の回路部分又は特徴は図示せず、説明しない。
【0021】
ここで、コントローラユニット44の詳細な説明に戻ると、各コントローラユニット44が交流電源54(56)の1つから交流電力を受け取り、直流電源58(62)の1つから直流電力を受け取るように結合されることが分かる。交流電源54(56)が故障した場合、当業界で既知の多数の装置の1つとすることのできる切換え装置64が他方の交流電源56(54)から交流電力を受け取るようにコントローラユニット44を切換え、コントローラユニット44への交流電源54(56)を再付勢する。同様に、直流電源58(62)が故障した場合、コントローラユニット44は他方の直流電源62(58)から直流電力を受け取るように自動的に切換えられる。直流電源を切換えるための機構は交流電源を切換えるために使用される切換え装置64と同様の切換え装置65であるものとして示すが、当業界で既知の多数の機構の1つとすることができる。
【0022】
内部的には、コントローラユニット44は交流電源54(56)から3相交流電圧を受け取り、それを直流電圧に整流する第1の整流回路66を有する。第1の整流回路66からの直流電圧は、1又はそれ以上の供給ライン68を介して、コントローラユニット44の内部及び外部である他の回路及び素子に結合される。単一のライン68のみを概略的に示すが、この単一の供給ラインは当業界で既知のように複数のラインからなることができることを認識すべきである。供給ライン68に内部的に結合された回路及び素子はその目的を後に説明するキャパシタンス素子72と、インバータ回路74とを含む。インバータ回路74は2方向インバータ供給ライン76を介して供給ライン68に結合されたものとして示す。その理由は、後述するように、直流電力がインバータ供給ライン76を介して供給ライン68からインバータ回路74へ供給されるのみならず、またある状況の下で、インバータ供給ライン76を介してインバータ回路74から供給ライン68へ供給されるからである。
【0023】
インバータ回路74は、3つのモータ供給ライン84を介してモータ42に電気的に結合される。再度、モータ供給ライン84は2方向電力流れを提供するものとして示されるが、その理由は、後述するように、電力がモータ供給ライン84を介してインバータ回路74からモータ42へ供給されるのみならず、またある状況の下で、モータ供給ライン84を介してモータ42からインバータ回路74へ供給されるからである。本発明はインバータ回路74を含むコントローラユニット44に限定されないが、モータ42が交流作動モータであるような好ましい実施の形態の単なる例であることを認識すべきである。当業者なら、本発明が直流作動モータの使用を同様に包含することを容易に認識できよう。いずれにせよ、インバータ回路74を含む好ましい実施の形態においては、インバータ回路74は好ましくは、図示の実施の形態では各MOSFET(金属酸化フィールド効果トランジスタ)である複数の電子的に制御されるインバータ切換え素子75を有する。
【0024】
IGBT(絶縁ゲート双極トランジスタ)及びBJT(双極ジャンクショントランジスタ)を含む(ただし、これに限定されない)当業界で既知の他の装置も使用できることを認識されたい。インバータ回路74は供給ライン68からの直流電圧を、インバータ切換え素子75の切換えシーケンス及び切換え周波数により決定される大きさ及び周波数を有する交流電圧に変換する。このようなインバータの作動は当業界で既知であり、それ故、この作動の詳細な説明は行わない。更に、インバータ回路74はインバータ切換え素子75に加えて他の素子及び回路を有することができることを認識されたいが、その図示は省略する。その理由は、当業界で既知の多数のインバータデザインのうちの任意の1つをインバータ回路74のために利用できるからである。
【0025】
供給ライン68に外部的に結合された回路及び素子は係止機構46及び負荷抵抗78を含む。係止機構46はソレノイド作動形式の機構として概略的に示すが、その機能を実行するために多数の他の電気的に作動する機構を利用できることを認識されたい。係止機構46及び負荷抵抗78は各々、インバータ切換え素子75とデザインが同様のMOSFET、IGBT又はBJTとすることのできる電子的に制御されるスイッチ82を介して基準電位(例えば回路接地)に結合される。それ故、係止機構46及び負荷抵抗78を通る電流の流れは個々のスイッチ82の状態(例えば通電又は非通電)により制御される。
【0026】
コントローラユニット44は、更に交流電源54(56)の電気的な状態を表す状態信号を生じさせるように作動できるモニター回路86を有する。好ましい実施の形態においては、モニター回路はモニター回路86へ直流電圧信号を提供する第2の整流回路88を介して交流電源54(56)に結合される。しかし、第2の整流回路88の包含は好ましい実施の形態の単なる例であり、モニター回路86は交流電源54(56)へ直接電気的に結合されるものとして設計できることを認識されたい。破線を使用して示すように、モニター回路86のための作動電力は、好ましい実施の形態では直流電源58(62)の1つである「優良の信頼ある直流電源」から提供される。
【0027】
コントローラ回路92はモニター回路86から状態信号を受け取るように結合され、状態信号に応答して、(例えば「電動モード」において)モータとして又は(例えば「発電モード」において)発電機としてモータ42を制御するように作動できる。この二重の制御を履行するため、好ましい実施の形態においては、コントローラ回路92は図示しない内部又は外部のメモリーに記憶されたモータ制御アルゴリズム及び発電機制御アルゴリズムへのアクセスを有する。特に、モータ42が交流作動モータであり従ってコントローラユニット44がインバータ回路72を含むような好ましい実施の形態においては、コントローラ回路92は、適当なアルゴリズムを介して、電動モード又は発電モードのいずれかでモータ42を作動させるようにインバータ切換え素子75の切換えシーケンスを制御する。モニター回路86と同様、コントローラ回路92は優良な信頼ある電源として作用する直流電源58(62)の1つを介して作動電力を受け取る。
【0028】
一般に、逆推進器作動装置40は、例えば、主エンジンコントローラ52から指令(展開指令又はしまい込み指令のいずれか)を受け取ることにより作動するように指令される。このような指令を受けたとき、コントローラユニット44は係止機構46に結合された切換え素子82を通電となるように指令し、機構46を係止解除する。これと実質上同時に又はこれに少し遅れて、コントローラ回路92は、モータ制御アルゴリズムを介して、電動モードでモータ42を作動させるようにインバータ切換え素子75の切換えシーケンスを制御する。次いで、モータ42の回転は可撓性シャフト36を介してアクチュエータ28の回転を生じさせ、アクチュエータ素子34及びトランスコウル12の並進を生じさせる。
【0029】
トランスコウル12の運動中に、コントローラユニット44に結合された交流電源54(56)の損失を招く事象が生じた場合、切換え装置64は他の源56(54)から交流電力を受け取るようにコントローラユニット44を自動的に結合する。好ましい実施の形態ではほぼ200ミリ秒まで続くことのできるこの短期間の切換え作用中に、コントローラユニット44への交流電力が失われる。従って、係止機構46を付勢及び係止解除状態に維持し、それによって先に述べた装置の損傷を阻止するために、モニター回路86はこの交流電力損失を表す信号を例えば停電としてコントローラ回路92に伝達する。受け取った信号に応答して、コントローラ回路92はモータ制御アルゴリズムの履行から発電機制御アルゴリズムの履行へ自動的に切換える。
【0030】
電動モード及び発電モードでの作動の間の短い遷移中、キャパシタンス素子72は供給ライン68内に直流電圧を持続させる。発電モードでの作動中にモータ42により発生した電力が、係止機構46の付勢を維持するのに必要な値以上の所定の限界を越えた場合、コントローラユニット44が負荷抵抗78に接続された切換え素子82を通電となるように指令することに留意されたい。その結果、いかなる過剰なエネルギも負荷抵抗78内で消散し、装置への損傷は有効に阻止される。この短期間の停電中にモータ42を回転させるための動力は電動モードでの作動からの残りである回転運動量からのみ得られることに留意された。停電の期間が比較的短い(例えば200ミリ秒以下)ので、モータ42の回転速度は大幅に変化しない。しかし、モータ42の回転速度が遅いときに停電事象が生じた場合、発電モードでの作動はモータ42の回転を停止させることがある。これが生じた場合、モータ42はいかなる電力をも発生させず、それ故、係止機構46を解除状態に維持するために利用できるエネルギは無い。しかし、モータ42従ってトランスコウル12がこの状況下で停止するので、係止部材46はいかなる装置の損傷をも生じさせずに係合できる。
【0031】
特に構造上の観点から及び実質上機能上の観点から逆推進器作動装置40を説明したので、本発明に係る方法の好ましい実施の形態の特別な説明をここで行う。これに関し、停電事象の説明を行いながら、図5、6を組み合わせてここに参照すべきである。「工程」についての丸括弧参照は図6に示す方法論的なフローの特定の符号に対応する。
【0032】
上述の背景を考慮にいれて、本発明の好ましい方法100の説明をここで行う。作動装置40がトランスコウル12を展開させるか又はしまい込むためにモータ42を回転させる指令を受ける度に、方法100が開始される(工程101)。方法100の間、モニター回路86はコントローラユニット44に結合された電源54(56)の電気的な状態を連続的に決定し(工程102)、それを表す信号をコントローラ回路92へ提供する。モニター回路86が電源54(56)の付勢を決定した場合、コントローラ回路92はモータ制御アルゴリズムを履行し、電動モードでモータ42を作動させるようにインバータ回路74を制御する(工程104)。
【0033】
逆に、モニター回路86が電源54(56)の消勢を決定した場合、コントローラ回路92は発電機制御アルゴリズムを履行し、発電モードでモータ42を作動させるようにインバータ回路74を制御する(工程106)。特に、好ましい実施の形態においては、モニター回路86が例えば交流電源54(56)からの電圧の損失を検出することにより電源54(56)の消勢を決定した場合、それを表す中断の如き適当な信号をコントローラ回路92へ伝達する。次いで、コントローラ回路92は発電機制御アルゴリズムを履行し、インバータ切換え素子75の切換えシーケンスを変更する。その結果、モータ42が回転している場合は、モータの回転により発生した電力はインバータ回路74を介して供給ライン68に供給される。その後、電源54(56)が再度付勢されるまで(工程102、104)又はモータ42の回転が止まるまで、モータ42は発電モードで作動し続ける。
【0034】
本発明の回路素子はここに明確に示したものに限定されないことを認識すべきである。事実、回路素子は別個の素子で形成することができ又は単一の集積回路内に込みこむことができる。更に、電気的な素子により実行される方法はソフトウエアで駆動される装置を使用して実現することができるか、又は、アナログ装置及び信号或いは両方の組み合わせを使用して実行することができる。
【0035】
好ましい実施の形態を参照して本発明を説明したが、当業者なら、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができ、等価物をその素子について交換できることを理解できよう。更に、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、本発明の教示に対する特定の状況又は材料に適合するように多くの修正を行うことができる。それ故、本発明は本発明を実行するために考慮された最良の形態として開示された特定の実施の形態に限定されず、本発明は特許請求の範囲内に入るすべての実施の形態を包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】航空機エンジンの斜視図である。
【図2】図1のエンジンに利用されるエンジンファンコウル及び逆推進器装置の部分の斜視図である。
【図3】図2の3−3線における部分断面図である。
【図4】本発明の1つの実施の形態に係る例示的な電気逆推進器作動装置を示す簡単な機能的概略図である。
【図5】コントローラユニットの一部の機能的な概略ブロック線図を含む、図4に示す電気逆推進器作動装置を示す簡単な概略図である。
【図6】本発明に係る逆推進器作動装置において電力をほんのしばらく持続させる方法を示すフローチャートである。
【0001】
本発明は電気的な逆推進器作動装置に関し、特に、電気的な逆推進器作動装置における一時的な停電中に電力を持続させる装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ジェットで作動する航空機が着陸するとき、航空機の着陸用ギアブレーキ及び強制された空気力学的な抗力負荷(例えば、フラップ、スポイラー等)が所要量の距離で航空機を減速するのに十分でなくなることがある。従って、大半の航空機のジェットエンジンは航空機の停止力を向上させるために逆推進器を含む。展開したとき、逆推進器はジェットエンジンの後方推力の向きを前方方向に変え、航空機を減速する。ジェット推力が前方に向くため、航空機は着陸時に減速する。
【0003】
種々の逆推進器のデザインが当業界で存在し、利用される特定のデザインは、少なくとも一部は、エンジン製造者、エンジン形状及び使用されている推進技術に依存する。ターボファンジェットエンジンにおいて最も際立って使用される逆推進器デザインは次の3つの一般的なカテゴリーに属する:(1)カスケード形式の逆推進器;(2)標的形式の逆推進器;(3)枢動ドア式の逆推進器。後に一層詳細に説明するが、これらのデザインの各々はここでは後に定義するような異なる形式の「可動逆推進器素子」を使用する。
【0004】
カスケード形式の逆推進器は高バイパス比のジェットエンジンに通常使用される。この形式の逆推進器はエンジンの中央区分に位置し、展開したときに、エンジンの外側に位置する複数のカスケード羽根を介して空気流に対して露出し、空気流の向きを変える。このデザインにおける可動逆推進器素子はカスケード羽根を露出させるように展開されるいくつかの並進スリーブ即ち通気筒(「トランスコウル」)を有することができる。クラムシェル逆推進器としても参照される標的形式の逆推進器は典型的には低バイパス比のジェットエンジンと一緒に使用される。標的形式の逆推進器はエンジンの後部から来る全体のジェット推力を遮断するために可動逆推進器素子として2つのドアを使用する。これらのドアはエンジンの機尾に装着され、エンジンナセル後方部分を形成する。枢動ドア式の逆推進器は可動逆推進器素子としてエンジンナセル上で4つのドアを使用することができる。展開位置においては、これらのドアはジェット推力の向きを変えるためにナセルから外方へ延びる。
【0005】
上述のように、逆推進器の主要な用途は航空機の停止力を向上させ、着陸中の停止距離を短縮することである。このため、逆推進器は着陸工程中に主に展開される。特に、航空機が着地してしまった後、逆推進器が展開され、航空機の減速を補助する。その後、逆推進器がもはや必要でなくなった場合、逆推進器はその元のしまい込み位置へ戻される。しまい込み位置においては、1又はそれ以上のしまい込みシールは、逆推進器のデザインに応じて、空気がトランスコウル又はドアを通って流れるのを阻止する。更に、しまい込み係止部材が逆推進器の意図しない展開を阻止するように係合する。
【0006】
上述の各デザインにおける可動逆推進器素子の運動は液圧装置を介して部分的に達成された。このような装置は航空機の液圧装置に結合された液圧コントローラ及びラインと、可動素子に接続された液圧アクチュエータと、液圧的に制御される係止機構とを有する。しかし、もっと最近では、逆推進器作動は電気的(又は電気機械的)な装置により制御されている。これらの装置はアクチュエータを介して可動逆推進器素子に結合された1又はそれ以上の電気モータの作動を制御する1又はそれ以上の電子コントローラユニットを有する。これらの装置は更に可動素子をしまい込み位置で係止するように作動できる1又はそれ以上の電気的に作動する係止機構を有する。
【0007】
種々の他の航空機装置と同様、電気的な逆推進器作動装置は装置への損傷を生じさせずにある要求された事象に耐える必要がある。1つのこのような事象は指定された最小時間期間だけ生じる要求された停電事象である。指定された最小時間期間はその主要な電源から補助の電源へ切り換えるために装置にとって必要な最大のデザイン時間期間である。飛行の安全を考慮した場合、係止機構は付勢/解除形式の係止素子として設計されるので、要求された停電事象が生じたときには、係止素子はほんのしばらく消勢(deenergized)され、係合しようとする。従って、可動逆推進器素子の運動中に停電事象が生じた場合、装置に対する損傷を招く可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
それ故、上述の問題のうちの1つ又はそれ以上を解決する、1又はそれ以上の電気逆推進器作動装置を制御するための装置及び方法の要求が存在する。すなわち、停電中に電気的に作動する係止機構への電力を維持することにより装置の損傷を回避する、電気逆推進器作動装置における要求された一時的な停電事象中に電力を持続させる装置及び方法である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、停電事象の場合に装置の損傷を回避する、電気逆推進器作動装置を制御するための装置及び方法を提供する。特に、単なる例として、1又はそれ以上の可動逆推進器素子を運動させるために使用される電気モータへ電力を供給する電源の電気的な状態が、モニター回路により決定される。モニター回路は電源の電気的な状態を表す状態信号を発生させ、コントローラ回路は、その状態信号に応答して、電動モード又は発電モードのいずれかで作動するように電気モータを制御する。電源の電気的な状態が「付勢」である場合は、コントローラ回路は電動モードで作動するように電気モータを制御する。逆に、電気的な状態が「消勢」である場合は、コントローラ回路は発電モード(generating mode)で作動するように電気モータを制御する。
【0010】
本発明の1つの態様においては、逆推進器の運動を制御する装置は電気モータと、1又はそれ以上のアクチュエータと、モニター回路と、コントローラ回路とを有する。電気モータは電動モードで作動するように1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電力を受け取るように結合される。1又はそれ以上のアクチュエータは電気モータに結合され、電気モータの回転に応答して、しまい込み位置と展開位置との間で逆推進器を運動させるように作動できる。モニター回路は、電源に結合され、その電気的な状態を表す状態信号を生じさせるように作動できる。コントローラ回路はモニター回路から状態信号を受け取るように結合され、それに応答して、状態信号が電源の消勢を表示する場合に、発電モードで作動するように電気モータを制御し、それによって、電気モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給する。
【0011】
本発明の別の態様においては、停電中に電気逆推進器装置の1又はそれ以上の供給ライン内に電力をほんのしばらく持続させる方法は、1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電気モータへ電力を供給する工程を有する。電気モータは1又はそれ以上の逆推進器アクチュエータに結合され、電動モードで作動するように供給電力により駆動される。電源の電気的な状態が決定され、決定された電気的な状態が電源の消勢である場合は、発電モードで電気モータを作動させ、それによって、モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の詳細な説明を行う前に、本発明が特定の逆推進器装置のデザインに関連して使用することに限定されないことを認識すべきである。従って、トランスコウル(transcowl)が可動逆推進器素子として使用されるようなカスケード(cascade;翼列)形式の逆推進器装置において実施されるものとして本発明を明確に説明するが、本発明は他の逆推進器装置のデザインにおいて実施できることを認識されたい。
【0013】
ここで説明に戻り、まず図1を参照すると、カスケード形式の逆推進器を組み込んだ航空機のジェットエンジンファンケース10の一部の斜視図を示す。エンジンファンケース10はファンケース10の外側で円周方向に位置する一対の半円形のトランスコウル12を有する。
【0014】
特に図2に示すように、トランスコウル12は、トランスコウル12とバイパス空気流経路16との間に位置する複数のカスケード羽根14を覆う。一連のブロッカ(遮断)ドア18は各々、エンジンケース26を取り囲む内壁24に回転自在に接続されたドラッグリンク22を介してトランスコウル12にリンク接続される。しまい込み位置においては、ブロッカドア18は内壁の一部を形成し、それ故、バイパス空気流経路16に平行に指向する。逆推進器が展開するように指令されたとき、トランスコウル12は後方へ並進され、バイパス空気流経路16を遮断するように、ブロッカドア8を展開位置へ回転させる。これはまた、カスケード羽根14を露出させ、バイパス空気流をカスケード羽根14から出るように向け直す。前方方向へのバイパス空気流の向け直しは逆推力を生じさせ、従って飛行機を減速するように働く。
【0015】
各エンジンについて1又はそれ以上のアクチュエータ28が使用され、トランスコウル12を作動させる。アクチュエータ28は静止のトルク箱32に装着され、各々がトランスコウル12に接続されたボールスクリューの如きアクチュエータ素子34を有する。アクチュエータ28は、複数の可撓性シャフト36の如き同期機構を介して互いに相互接続する。可撓性シャフト36は、アクチュエータ28が同じ速度で運動するのを保証する。従って、アクチュエータ28が回転したとき、アクチュエータ素子34及び接続されたトランスコウル12は同じ速度で並進(translate)する。
【0016】
作動装置は、係止即ちしまい込み位置から逆推力を生じさせるための係止解除即ち展開位置へのトランスコウル12の運動を制御し、展開位置からしまい込み即ち係止位置へトランスコウル12を戻す。例示的な電気逆推進器作動装置40の簡単な機能的な概略図を図4に示す。作動装置40は複数のアクチュエータ28を有し、各アクチュエータは、それぞれのアクチュエータ素子34によりトランスコウル12の1つに接続され、複数の可撓性シャフト36により相互接続される。複数のアクチュエータ28の各々は後に一層詳細に説明するコントローラユニット44により制御される電気モータ42により駆動される。少なくとも主係止部材46を含む1又はそれ以上の係止機構はしまい込み位置からのトランスコウル12の意図しない運動を阻止する。1又はそれ以上の係止機構46の作動はまたコントローラユニット44により制御される。
【0017】
コントローラユニット44は、航空機のコックピット内に位置する全自動デジタル電子コントローラ(FADEC)の如き主エンジンコントローラから指令信号を受け取り、コントローラユニットにより電気モータ42及び係止機構46を作動させる。コントローラユニット44への電力は余剰の交流及び直流電源から提供される。特に、各電器モータ42を作動させるための電力は航空機の余剰の交流電源54、56の1つから引き出され、コントローラユニット44内の種々の回路のための制御電力は余剰の直流電源58、62から引き出される。
【0018】
好ましい実施の形態においては、各交流電源54、56は3相115Vの交流を給電し、各直流電源58、62は28Vの直流を給電する。通常の状況下では、コントローラユニット44は、両方のコントローラユニット44が交流電源54(56)(例えば主交流源)のうちの一方から交流電流を受け取り、直流電源58(62)(例えば主直流源)のうちの一方から直流電力を受け取るように形状づけられ、他方の交流56(54)及び直流62(58)電源(例えばバックアップ用交流及び直流電源)は、必要なら、コントローラユニット44へ所要の電力を供給するために利用できる。従って、後に一層詳細に説明するように、主交流電源54(56)が故障した場合、装置40は作動可能なバックアップ用交流電源56(54)から両方のコントローラユニット44へ交流電力を自動的に提供する。同様に、主直流電源58(62)が故障した場合、装置は作動可能なバックアップ用直流電源62(58)から両方のコントローラユニット44へ直流電力を自動的に提供する。両方の交流電源54、56及び直流電源58、62は、ここで定義されるように、交流又は直流電力の発電源のみならず交流及び直流電源をコントローラユニット44に結合する種々の電気バスを含むことに留意すべきである。
【0019】
さらに、交流電源54、56のいずれか又は直流電源58、62のいずれかを主電源として使用でき、他方をバックアップ用電源として使用できることを認識すべきである。また、当業者なら、本発明がスプリット型電源形状を包含することを認識できよう。すなわち、コントローラユニットの一方が交流電源54(56)の1つから交流電力を受け取り、直流電源58(60)の1つから直流電力を受け取るように結合され、他方のコントローラユニットが他方の交流56(54)及び直流62(58)電源からそれぞれ交流及び直流電力を受け取るように結合される形状である。
【0020】
ここで、好ましい実施の形態に係るコントローラユニット44の一部の機能的な概略ブロック線図と共に、電気逆推進器作動装置40の部分を表す簡単な概略図である図5を参照して、本発明の説明をここで行う。しかし、説明を進める前に、図5に示し以下に説明するようなコントローラユニット44が明確に図示せず説明しない種々の他の回路部分を含むことができることを認識すべきである。コントローラユニット44のこの説明は本発明を履行するために使用される回路部分のみに関連し、コントローラユニット44内に含むことができるが本発明の理解又は履行のために必ずしも必要ではない他の回路部分又は特徴は図示せず、説明しない。
【0021】
ここで、コントローラユニット44の詳細な説明に戻ると、各コントローラユニット44が交流電源54(56)の1つから交流電力を受け取り、直流電源58(62)の1つから直流電力を受け取るように結合されることが分かる。交流電源54(56)が故障した場合、当業界で既知の多数の装置の1つとすることのできる切換え装置64が他方の交流電源56(54)から交流電力を受け取るようにコントローラユニット44を切換え、コントローラユニット44への交流電源54(56)を再付勢する。同様に、直流電源58(62)が故障した場合、コントローラユニット44は他方の直流電源62(58)から直流電力を受け取るように自動的に切換えられる。直流電源を切換えるための機構は交流電源を切換えるために使用される切換え装置64と同様の切換え装置65であるものとして示すが、当業界で既知の多数の機構の1つとすることができる。
【0022】
内部的には、コントローラユニット44は交流電源54(56)から3相交流電圧を受け取り、それを直流電圧に整流する第1の整流回路66を有する。第1の整流回路66からの直流電圧は、1又はそれ以上の供給ライン68を介して、コントローラユニット44の内部及び外部である他の回路及び素子に結合される。単一のライン68のみを概略的に示すが、この単一の供給ラインは当業界で既知のように複数のラインからなることができることを認識すべきである。供給ライン68に内部的に結合された回路及び素子はその目的を後に説明するキャパシタンス素子72と、インバータ回路74とを含む。インバータ回路74は2方向インバータ供給ライン76を介して供給ライン68に結合されたものとして示す。その理由は、後述するように、直流電力がインバータ供給ライン76を介して供給ライン68からインバータ回路74へ供給されるのみならず、またある状況の下で、インバータ供給ライン76を介してインバータ回路74から供給ライン68へ供給されるからである。
【0023】
インバータ回路74は、3つのモータ供給ライン84を介してモータ42に電気的に結合される。再度、モータ供給ライン84は2方向電力流れを提供するものとして示されるが、その理由は、後述するように、電力がモータ供給ライン84を介してインバータ回路74からモータ42へ供給されるのみならず、またある状況の下で、モータ供給ライン84を介してモータ42からインバータ回路74へ供給されるからである。本発明はインバータ回路74を含むコントローラユニット44に限定されないが、モータ42が交流作動モータであるような好ましい実施の形態の単なる例であることを認識すべきである。当業者なら、本発明が直流作動モータの使用を同様に包含することを容易に認識できよう。いずれにせよ、インバータ回路74を含む好ましい実施の形態においては、インバータ回路74は好ましくは、図示の実施の形態では各MOSFET(金属酸化フィールド効果トランジスタ)である複数の電子的に制御されるインバータ切換え素子75を有する。
【0024】
IGBT(絶縁ゲート双極トランジスタ)及びBJT(双極ジャンクショントランジスタ)を含む(ただし、これに限定されない)当業界で既知の他の装置も使用できることを認識されたい。インバータ回路74は供給ライン68からの直流電圧を、インバータ切換え素子75の切換えシーケンス及び切換え周波数により決定される大きさ及び周波数を有する交流電圧に変換する。このようなインバータの作動は当業界で既知であり、それ故、この作動の詳細な説明は行わない。更に、インバータ回路74はインバータ切換え素子75に加えて他の素子及び回路を有することができることを認識されたいが、その図示は省略する。その理由は、当業界で既知の多数のインバータデザインのうちの任意の1つをインバータ回路74のために利用できるからである。
【0025】
供給ライン68に外部的に結合された回路及び素子は係止機構46及び負荷抵抗78を含む。係止機構46はソレノイド作動形式の機構として概略的に示すが、その機能を実行するために多数の他の電気的に作動する機構を利用できることを認識されたい。係止機構46及び負荷抵抗78は各々、インバータ切換え素子75とデザインが同様のMOSFET、IGBT又はBJTとすることのできる電子的に制御されるスイッチ82を介して基準電位(例えば回路接地)に結合される。それ故、係止機構46及び負荷抵抗78を通る電流の流れは個々のスイッチ82の状態(例えば通電又は非通電)により制御される。
【0026】
コントローラユニット44は、更に交流電源54(56)の電気的な状態を表す状態信号を生じさせるように作動できるモニター回路86を有する。好ましい実施の形態においては、モニター回路はモニター回路86へ直流電圧信号を提供する第2の整流回路88を介して交流電源54(56)に結合される。しかし、第2の整流回路88の包含は好ましい実施の形態の単なる例であり、モニター回路86は交流電源54(56)へ直接電気的に結合されるものとして設計できることを認識されたい。破線を使用して示すように、モニター回路86のための作動電力は、好ましい実施の形態では直流電源58(62)の1つである「優良の信頼ある直流電源」から提供される。
【0027】
コントローラ回路92はモニター回路86から状態信号を受け取るように結合され、状態信号に応答して、(例えば「電動モード」において)モータとして又は(例えば「発電モード」において)発電機としてモータ42を制御するように作動できる。この二重の制御を履行するため、好ましい実施の形態においては、コントローラ回路92は図示しない内部又は外部のメモリーに記憶されたモータ制御アルゴリズム及び発電機制御アルゴリズムへのアクセスを有する。特に、モータ42が交流作動モータであり従ってコントローラユニット44がインバータ回路72を含むような好ましい実施の形態においては、コントローラ回路92は、適当なアルゴリズムを介して、電動モード又は発電モードのいずれかでモータ42を作動させるようにインバータ切換え素子75の切換えシーケンスを制御する。モニター回路86と同様、コントローラ回路92は優良な信頼ある電源として作用する直流電源58(62)の1つを介して作動電力を受け取る。
【0028】
一般に、逆推進器作動装置40は、例えば、主エンジンコントローラ52から指令(展開指令又はしまい込み指令のいずれか)を受け取ることにより作動するように指令される。このような指令を受けたとき、コントローラユニット44は係止機構46に結合された切換え素子82を通電となるように指令し、機構46を係止解除する。これと実質上同時に又はこれに少し遅れて、コントローラ回路92は、モータ制御アルゴリズムを介して、電動モードでモータ42を作動させるようにインバータ切換え素子75の切換えシーケンスを制御する。次いで、モータ42の回転は可撓性シャフト36を介してアクチュエータ28の回転を生じさせ、アクチュエータ素子34及びトランスコウル12の並進を生じさせる。
【0029】
トランスコウル12の運動中に、コントローラユニット44に結合された交流電源54(56)の損失を招く事象が生じた場合、切換え装置64は他の源56(54)から交流電力を受け取るようにコントローラユニット44を自動的に結合する。好ましい実施の形態ではほぼ200ミリ秒まで続くことのできるこの短期間の切換え作用中に、コントローラユニット44への交流電力が失われる。従って、係止機構46を付勢及び係止解除状態に維持し、それによって先に述べた装置の損傷を阻止するために、モニター回路86はこの交流電力損失を表す信号を例えば停電としてコントローラ回路92に伝達する。受け取った信号に応答して、コントローラ回路92はモータ制御アルゴリズムの履行から発電機制御アルゴリズムの履行へ自動的に切換える。
【0030】
電動モード及び発電モードでの作動の間の短い遷移中、キャパシタンス素子72は供給ライン68内に直流電圧を持続させる。発電モードでの作動中にモータ42により発生した電力が、係止機構46の付勢を維持するのに必要な値以上の所定の限界を越えた場合、コントローラユニット44が負荷抵抗78に接続された切換え素子82を通電となるように指令することに留意されたい。その結果、いかなる過剰なエネルギも負荷抵抗78内で消散し、装置への損傷は有効に阻止される。この短期間の停電中にモータ42を回転させるための動力は電動モードでの作動からの残りである回転運動量からのみ得られることに留意された。停電の期間が比較的短い(例えば200ミリ秒以下)ので、モータ42の回転速度は大幅に変化しない。しかし、モータ42の回転速度が遅いときに停電事象が生じた場合、発電モードでの作動はモータ42の回転を停止させることがある。これが生じた場合、モータ42はいかなる電力をも発生させず、それ故、係止機構46を解除状態に維持するために利用できるエネルギは無い。しかし、モータ42従ってトランスコウル12がこの状況下で停止するので、係止部材46はいかなる装置の損傷をも生じさせずに係合できる。
【0031】
特に構造上の観点から及び実質上機能上の観点から逆推進器作動装置40を説明したので、本発明に係る方法の好ましい実施の形態の特別な説明をここで行う。これに関し、停電事象の説明を行いながら、図5、6を組み合わせてここに参照すべきである。「工程」についての丸括弧参照は図6に示す方法論的なフローの特定の符号に対応する。
【0032】
上述の背景を考慮にいれて、本発明の好ましい方法100の説明をここで行う。作動装置40がトランスコウル12を展開させるか又はしまい込むためにモータ42を回転させる指令を受ける度に、方法100が開始される(工程101)。方法100の間、モニター回路86はコントローラユニット44に結合された電源54(56)の電気的な状態を連続的に決定し(工程102)、それを表す信号をコントローラ回路92へ提供する。モニター回路86が電源54(56)の付勢を決定した場合、コントローラ回路92はモータ制御アルゴリズムを履行し、電動モードでモータ42を作動させるようにインバータ回路74を制御する(工程104)。
【0033】
逆に、モニター回路86が電源54(56)の消勢を決定した場合、コントローラ回路92は発電機制御アルゴリズムを履行し、発電モードでモータ42を作動させるようにインバータ回路74を制御する(工程106)。特に、好ましい実施の形態においては、モニター回路86が例えば交流電源54(56)からの電圧の損失を検出することにより電源54(56)の消勢を決定した場合、それを表す中断の如き適当な信号をコントローラ回路92へ伝達する。次いで、コントローラ回路92は発電機制御アルゴリズムを履行し、インバータ切換え素子75の切換えシーケンスを変更する。その結果、モータ42が回転している場合は、モータの回転により発生した電力はインバータ回路74を介して供給ライン68に供給される。その後、電源54(56)が再度付勢されるまで(工程102、104)又はモータ42の回転が止まるまで、モータ42は発電モードで作動し続ける。
【0034】
本発明の回路素子はここに明確に示したものに限定されないことを認識すべきである。事実、回路素子は別個の素子で形成することができ又は単一の集積回路内に込みこむことができる。更に、電気的な素子により実行される方法はソフトウエアで駆動される装置を使用して実現することができるか、又は、アナログ装置及び信号或いは両方の組み合わせを使用して実行することができる。
【0035】
好ましい実施の形態を参照して本発明を説明したが、当業者なら、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができ、等価物をその素子について交換できることを理解できよう。更に、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、本発明の教示に対する特定の状況又は材料に適合するように多くの修正を行うことができる。それ故、本発明は本発明を実行するために考慮された最良の形態として開示された特定の実施の形態に限定されず、本発明は特許請求の範囲内に入るすべての実施の形態を包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】航空機エンジンの斜視図である。
【図2】図1のエンジンに利用されるエンジンファンコウル及び逆推進器装置の部分の斜視図である。
【図3】図2の3−3線における部分断面図である。
【図4】本発明の1つの実施の形態に係る例示的な電気逆推進器作動装置を示す簡単な機能的概略図である。
【図5】コントローラユニットの一部の機能的な概略ブロック線図を含む、図4に示す電気逆推進器作動装置を示す簡単な概略図である。
【図6】本発明に係る逆推進器作動装置において電力をほんのしばらく持続させる方法を示すフローチャートである。
Claims (38)
- 逆推進器の運動を制御する装置であって、
1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電力を受け取るように結合され、電動モード及び発電モードで作動できる電気モータと;
電気モータに結合され、電気モータの回転に応答してしまい込み位置と展開位置との間で逆推進器を運動させるように作動できる1又はそれ以上の可動アクチュエータと;
電源に接続され、電源の電気的な状態を表す状態信号を生じさせることのできるモニター回路と;
モニター回路から状態信号を受け取るように結合され、状態信号に応答して、状態信号が電源の消勢を表す場合に発電モードで作動させるように電気モータを制御でき、もって電気モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給するようにするコントローラ回路と;を含むことを特徴とする装置。 - 前記コントローラ回路は、受け取った状態信号が電源の再度の付勢を表すまで、発電モードで作動するように電気モータを制御することを特徴とする請求項1の装置。
- 前記コントローラ回路が発電モードで作動するように電気モータを制御する間、電気モータの回転のための動力が電動モードでのその作動からの残りである回転運動量から得られ、前記電気モータは、回転が実質的に止まるまで、1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給することを特徴とする請求項1の装置。
- 前記コントローラ回路は、更に、受け取った状態信号に応答し、状態信号が電源の付勢を表す場合に、電気モータを電動モードで作動するように制御できることを特徴とする請求項1の装置。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインに結合された1又はそれ以上の電気的に作動される係止機構を更に含むことを特徴とする請求項1の装置。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインと基準電位との間に結合される負荷抵抗を更に含むことを特徴とする請求項1の装置。
- 前記電源は交流電源であることを特徴とする請求項1の装置。
- 前記電源と1又はそれ以上の供給ラインとの間に結合された第1の整流回路を更に有することを特徴とする請求項7の装置。
- 前記コントローラ回路に結合され1又はそれ以上の供給ラインと電気モータとの間にあるインバータ回路を更に含み、前記コントローラ回路は、状態信号が電源の付勢を表す場合は電動モードで、及び、状態信号が電源の消勢を表す場合は発電モードでモータを作動させるように、インバータ回路を制御することを特徴とする請求項8の装置。
- 1又はそれ以上の供給ラインと基準電位との間に結合されたキャパシタンス素子を更に含むことを特徴とする請求項7の装置。
- 前記交流電源とモニター回路との間に結合される第2の整流回路を更に含むことを特徴とする請求項7の装置。
- 逆推進器の運動を制御する装置であって、
1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電力を受け取るように結合され、電動モード及び発電モードで作動できる電気モータと;
電気モータに結合され、電気モータの回転に応答し、しまい込み位置と展開位置との間で逆推進器を運動させるように作動できる1又はそれ以上の可動アクチュエータと;
電源に接続され、電源の電気的な状態を表す状態信号を生じさせることのできるモニター回路と;
モニター回路から状態信号を受け取るように結合され、状態信号に応答して、(i)状態信号が電源の付勢を表す場合には電動モードで作動させ、(ii)状態信号が電源の消勢を表す場合には発電モードで作動させるように、電気モータを制御でき、もって電気モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給するようにするコントローラ回路と;
を含むことを特徴とする装置。 - 前記コントローラ回路が発電モードで作動するように電気モータを制御する間に、電気モータの回転のための動力が電動モードにおける電気モータの作動の残りである回転運動量から得られ;回転が実質的に止まるまで電気モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給する;ことを特徴とする請求項12の装置。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインに結合された1又はそれ以上の電気的に作動される係止機構を更に含むことを特徴とする請求項12装置。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインと基準電位との間に結合された負荷抵抗を更に含むことを特徴とする請求項12の装置。
- 前記電源は交流電源であることを特徴とする請求項12の装置。
- 前記電源と1又はそれ以上の供給ラインとの間に結合された第1の整流回路を更に含むことを特徴とする請求項16の装置。
- 前記コントローラ回路に結合され、1又はそれ以上の供給ラインと電気モータとの間にあるインバータ回路を更に有し、
コントローラ回路は、状態信号が電源の付勢を表す場合は電動モードで、及び、状態信号が電源の消勢を表す場合は発電モードでモータを作動させるようにインバータ回路を制御することを特徴とする請求項17の装置。 - 前記1又はそれ以上の供給ラインと基準電位との間で結合されたキャパシタンス素子を更に有することを特徴とする請求項16の装置。
- 前記交流電源とモニター回路との間で結合された第2の整流回路を更に有することを特徴とする請求項16の装置。
- 逆推進器の運動を制御する装置であって、
交流電源と;
交流電源に結合され、1又はそれ以上の供給ラインへ直流電力を提供するように作動できる第1の整流回路と;
1又はそれ以上の供給ラインから直流電力を受け取るように結合され、電動モード及び発電モードで作動できる電気モータと;
電気モータに結合され、電気モータの回転に応答して、しまい込み位置と展開位置との間で逆推進器を運動させるように作動できる1又はそれ以上のアクチュエータと;
交流電源に結合され、交流電源の電気的な状態を表示する状態信号を生じさせるように作動できるモニター回路と;
モニター回路から状態信号を受け取るように結合され、状態信号に応答してインバータ制御信号を提供するように作動できるコントローラ回路と;
1又はそれ以上の供給ラインと電気モータとの間に結合され、更にコントローラ回路からインバータ制御信号を受け取るように結合されたインバータ回路と;を含み、
コントローラ回路は、受け取った状態信号に応答して、
(i)状態信号が電力源の付勢を表す場合には電動モードで、及び
(ii)状態信号が電力源の消勢を表す場合には発電モードで、
電気モータを作動させるようにインバータ制御信号をインバータ回路へ供給し、それにより電気モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給することを特徴とする装置。 - インバータ回路が発電モードで作動するように電気モータを制御する間、電気モータの回転のための動力が電動モードにおける電動モータの作動からの残りである回転運動量から得られ、回転が実質的に止まるまで、電気モータが1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給することを特徴とする請求項22の装置。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインに結合された1又はそれ以上の電気的に作動される係止機構を更に有することを特徴とする請求項22装置。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインと基準電位との間に結合された負荷抵抗を更に有することを特徴とする請求項12の装置。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインと基準電位との間に結合されたキャパシタンス素子を更に有することを特徴とする請求項22の装置。
- 前記交流電源とモニター回路との間に結合された第2の整流回路を更に有することを特徴とする請求項22の装置。
- 1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電力を受け取るように結合され、電動モード及び発電モードで作動可能な電気モータと、電気モータに結合された1又はそれ以上の逆推進器アクチュエータとを有する逆推進器装置において、電源からの電力の一時的な中断中に1又はそれ以上の供給ライン内で電力を持続させる方法であって、
電動モードで電気モータを作動させるように、1又はそれ以上の供給ラインを介して、電源からの電力を供給する工程と;
電源の電気的な状態を決定する工程と;
決定された電気的な状態が電源の消勢である場合には電気モータを発電モードで作動させて、電気モータにより1又はそれ以上の供給ラインへ電力を供給する工程と;
を含むことを特徴とする方法。 - 前記決定された状態が電源の付勢である場合には電気モータを電動モードで作動させる工程を更に有することを特徴とする請求項28の方法。
- 前記電源が再度付勢されるまで、電気モータが発電モードで作動することを特徴とする請求項28の方法。
- 発電モードにおける電気モータの回転中に電気モータを回転させるための動力が電動モードにおける電気モータの作動からの残りである回転運動量から得られることを特徴とする請求項28の方法。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインに1又はそれ以上の電気的に作動される係止機構を結合する工程を更に有し、電気モータが発電モードで作動している間、係止機構が付勢状態を維持することを特徴とする請求項28の方法。
- 前記監視モードと発電モードとの電気モータの作動の遷移期間中に、キャパシタンス素子を介して、1又はそれ以上の供給ライン内に電圧電位を持続させる工程を更に有することを特徴とする請求項28の方法。
- 電気的な逆推進器作動装置における一時的な電力の中断中に電力を持続させる方法であって、
監視モードでモータを作動させるように1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電力を受け取るように電気モータを結合する工程と;
1又はそれ以上のアクチュエータを電気モータに結合する工程と;
電源の状態を決定する工程と;
前記決定された状態が電源の付勢である場合には電動モードで電気モータを作動させる工程と;
前記決定された状態が電源の消勢である場合には発電モードで電気モータを作動させる工程と;を含むことを特徴とする方法。 - 前記決定された状態が電源の再度の付勢になるまで、電気モータが発電モードで作動することを特徴とする請求項34の方法。
- 前記発電モードにおける電気モータの作動の間に電気モータを回転させるための動力が電動モードにおける電気モータの作動の残りである回転運動量から得られることを特徴とする請求項34の方法。
- 前記1又はそれ以上の供給ラインに1又はそれ以上の電気的に作動される係止機構を結合する工程を更に含み、電気モータが発電モードで作動している間、係止機構が付勢状態を維持することを特徴とする請求項34の方法。
- 前記監視モードと発電モードとの電気モータの作動の間の遷移期間中に、キャパシタンス素子を介して、1又はそれ以上の供給ライン内に電圧電位を持続させる工程を更に有することを特徴とする請求項34の方法。
- 電気的な逆推進器作動装置における一時的な電力の中断中に電力を持続させる方法であって、
電動モードでモータを作動させるように1又はそれ以上の供給ラインを介して電源から電力を受け取るように電気モータを結合する工程と;
1又はそれ以上のアクチュエータを電気モータに結合する工程と;
1又はそれ以上の電気的に作動する係止機構を1又はそれ以上の供給ラインに結合する工程と;
電源の状態を決定する工程と;
決定された状態が電源の付勢である場合には電動モードで電気モータを作動させる工程と;
決定された状態が電源の消勢である場合には発電モードで電気モータを作動させる工程と;
電動モードと発電モードとの電気モータの作動の間の遷移期間中に、キャパシタンス素子を介して、1又はそれ以上の供給ライン内に電圧電位を持続させる工程と;を含み、
発電モードでの電気モータの作動における電気モータを回転させる動力が電動モードでの電気モータの作動の残りである回転運動量から得られることを特徴とする方法。
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