JP2004532841A - 歯を再鉱物化する処方物質 - Google Patents

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リンチ,エドワード
シェマー,ジャージェン
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キュアオゾン・アイルランド・リミテッド
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Abstract

【解決手段】歯のう食を治療し且つ病変部を再鉱物化する方法は、う食病変部内の微生物を死滅させるのに十分な時間、酸化性ガスの流れをう食病変部に向け、その後に、再鉱物化処方物質を病変部に付与するステップを含む。
【選択図】図1

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、歯のう食を治療するとき且つその後に歯を再鉱物化するときにオゾンを使用することに関する。
歯を大きく破壊する病気は、歯垢として知られる、歯の沈着物内に生存する微生物の代謝の結果として、エナメル質、象牙質又はセメント質が酸によって溶解する状態と定義することのできる歯のう食である。歯のう食は、特定の微生物と関係するものと考えられ、その微生物の主たるものは、連鎖球菌 ミュータンス、乳酸桿菌、内臓放線菌、 Serovar 2、放線菌 Naeslundii及び”中間的”放線菌、その他の連鎖球菌並びに酵母菌である。これらは、食物の炭水化物から酢酸及び乳酸のような酸を発生させる、酸発生微生物である。歯のう食と関係した微生物は、特異であり且つ例えば、感染した歯管と関係したものと生態学的に極めて相違する。
【0002】
歯のう食は、現在、次のものの1つ又は2つ以上によって抑制されている。
(i)例えば、食物及び口内の衛生措置によって行い、また、化学的療法剤を局部的に施すことを含む予防的処置;
(ii)活発なう食の徴候を示す歯を除去すること;
(iii)新たに露出した非う食歯を修復材料で保護すること。
【0003】
歯のう食を防止し又は抑制することを目的とする措置は、主として、歯根の表面から歯垢を除去し、容易に発酵し易い炭水化物の消化の頻度及び量を減少させるため、食事療法を開始することに基づいている。歯垢を機械的に除去することは、永い期間、歯のう食を防止するための主たる措置であった。しかし、この方法は、初期歯根のう食の場合、アクセス上の問題があるため、特殊な難点がある。歯は、エナメル管のクヌップ硬さが11であるのと比べて、68であるため、歯垢をその表面から機械的に除去する結果、不可避的に、その組織の一部も失うことになる。歯ブラシによる摩耗は、今日、極めて一般的な現象であり、歯根が歯の表面から不可避的に失われることになる。その結果、歯のう食を防止するため、歯垢をコントロールする従来の方法は、アクセスのため、それを効果的に行うことを許容する場合でも、更なる問題を生じさせる。
【0004】
従来のう食の除去及び空洞を処理する方法は、高速度及び低速度のハンドピースを使用することを伴う。しかし、このシステムの不利益な点は、穿孔が患者に不快な感じを与えること、また、多くの場合、局部麻酔が必要とされることを含む。更に、ハンドピースは購入し且つメンテナンスするため多額の費用がかかり、その使用の結果、柔らかくなったが、感染していない歯を除去し、その結果、歯の組織を過度に失うことになる。
【0005】
修復が必要とされる場合、う食病変部を修復するのに使用される全ての材料は、それぞれ難点がある。例えば、金及びセラミックは高価であり、且つ歯医者の技術的挑戦を要求する。アマルガムは耐久性のある使用可能な材料ではあるが、審美的な質の点で劣り、毒性の可能性があり、また、一部の人にアレルギー反応を起こさせる可能性がある。
【0006】
本発明の1つの目的は、従来技術の不利益な点を緩和することである。
今日、予期せざることに、オゾンはう食組織に侵入し、このため、歯のう食の治療に使用することができることが判明した。
【0007】
本発明によれば、歯のう食を治療するための治療システムを準備するときオゾンが使用される。
本明細書で使用するように、「オゾン」という語は、純粋オゾン、酸素付与した空気、及び選択的に、チオシアン酸塩又はペパーミントのような還元剤を含む水のような、オゾンを加えた水系媒体を包含することを意図するものである。
【0008】
オゾンは、う食組織に侵入するのに十分な圧力及びある濃度にて且つ、う食病変部内の微生物の実質的に全てを死滅させるのに十分な時間、供給される。
好ましくは、例えば、選択的に、還元剤を含む水のような、微生物が存在しない水系媒質のシュラウド内に針寸法の純粋オゾン又はオゾンを加えた空気ジェットが所望の位置に噴射されるようにする。
【0009】
所望であるならば、当該技術にて既知の型式のシーラントをオゾンの処理後、う食病変部に施すことができる。
歯のう食を治療するときにオゾンを使用することの有利な点は、次の通りである。
【0010】
1.穿孔及びそれに付随する問題点を解消すること;
2.迅速で且つ無痛であること;
3.歯を隔離する複雑な方法を必要としないこと;
4.局部麻酔が全く不要であること。
【0011】
本発明は、次の実験例に示してある。別段の記載がない限り、次の実験例にて供給されるオゾンは、5.2%の濃度にて空気中に存在する。
【0012】
[実験例1]
オゾンの臨床的評価に関する多くの研究は、オゾンが提供することのできる何らかの治療上の利点を実証することではなくて、その有害な効果を測定することに基づくものであった。オゾンは、細菌、胞子及びウィルスを死滅させるその能力を考慮するとき、最も強力な自然の酸化物質の1つである。特徴的であることに、オゾンは分解して、無害、非毒性で且つ環境的に安全な物質(酸素)になる。この研究において、オゾン(O3)による唾液の酸化消費の多数成分の評価が、高分解能陽子(1H)核磁気共鳴(NMR)スペクトル分析法を使用して行われた。この研究にて採用されたオゾン発生装置は、ピュアゾン・リミテッド(Purezone Ltd)(英国、イプスウィッチ)が設計したものとした。非刺激の人間の唾液標本を8人の患者から採取し、その標本の各々を2つの等価部分(0.60ml)に分けた。これらの部分の第1のものは、上記の装置から発生されたO3にて、30秒間、処理した。部分の第2のグループのものは、対照として使用した。標本は、600MHzの作動周波数にて、1H NMR分析を行った。得られた結果から、O3の処理は、(1)唾液の電子ドナーのピンビン酸塩の酸化性脱カルボキシル化を生じること(副産物としてアセテート及びCO2を発生させる)、(2)揮発性の硫黄化合物の前駆体メチオニンをその相応する硫化酸化物に酸化させること、(3)唾液のポリ飽和油脂酸の酸化性消費を生じさせる。唾液の3次元的ヒドロオキシブチレートのO3媒介による酸化の証拠も得られた。高フィールド1H NMR分光分析法は、生体内でのその潜在的な治療作用により多く関連する情報である、人間の唾液中のO3の運命に関する遥かに有用な分析学的データを提供する。
【0013】
[実験例2]
生体外の初期歯根う食からマイコプラズマに対するオゾンの作用
初期歯根う食病変部(PRCL)は、大きな臨床的問題である。この研究の目的は、オゾンがPRCLにて有効な微生物の死滅効果を実現し得るかどうかを判断することであった。PRCLにてオゾンを使用することを評価するこの生体外の研究にてオゾン発生器(ピュアゾン・リミテッド、英国、イプスウィッチ)を使用した。この研究において、修復を必要とする柔軟なPRCLは人間にて見られる病変部の内、最もひどい種類のものであるため、このPRCLを使用した。修復を必要とするPRCLを有する新しい20個の抜歯を使用した。表面を清浄にするための潤滑剤として滅菌水にて手持ちの標準型の細かいナイロンファイバ滅菌歯ブラシを使用して歯垢を除去した後、滅菌綿ウールロールを使用して歯の各々を隔離し、乾いた滅菌綿ウールロールを使用して乾燥させた。病変部の最も活発な病変部の部分の半分から滅菌抽出器を使用してPRCLの標本を採取した。その後、10秒間、オゾンを加えた水を病変部に施し、その最も活性な病変部の部分の残り半分から別の標本を採取した。標本の各々を計量し、直ちに、清潔な嫌気性の液体(FAB)1ml中に入れた。う食又はオゾン処理した歯の生検を含むFAB1mlの各々に、滅菌ガラスビーズを追加した。これらは、う食歯からの全ての微生物の除去を容易にし且つ全ての凝集物を分散させるため、30秒間、旋回流を生じさせる。FABにて十進法の割合で稀釈した後、これらの100mlのアリコットを4日間、37℃にて、嫌気性チャンバ内で5%(V/V)の馬の血で補充した特殊な培養基を要する嫌気性寒天(英国、ランス、バリーのLabM)上に拡げた。各コロニー型式の平均±SE値をカウントし且つ計算した。
【0014】
[表1]
Figure 2004532841
【0015】
ペア組みの学生による歯の試験法を使用して、2つのグループの間に顕著な差(p<0.001)があることが観察された。明らかに、オゾンを使用することに関連する死滅した微生物の比率は、99%以上であった。
【0016】
[実験例3]
生体外の初期歯根う食からの微生物叢に対するオゾンの効果
オゾンを加えた水を20秒間、病変部に施した点を除いて、実験例2の手順を繰り返した。ベア組みの学生の歯の試験法を使用して、対照グループ(Log10 6.18±0.21)(p<0.001)と比較したとき、オゾンを加えた水のグループ(Log10 3.77±0.42、平均±SE)に顕著な差が確認された。
【0017】
これらの試験結果から、オゾンを使用することは、う食病変部内の微生物を死滅させるための効果的で迅速且つ簡単な手段を提供することが分かる。
【0018】
[実験例4]
健常及びう食歯根に対するシーラントのせん断結合強度
初期歯根う食病変部(PRCL)と接着物質との相互作用に関する研究は殆んど行われていない。この研究の目的は、対照として機能する健常歯にてPRCLに対する4つの接着剤システムのせん断結合強度を検査することであった。使用する接着剤は、次の通りとした。
【0019】
1.オプイティボンドFLプライム1/オプイティボンドFL接着剤1/オプティガード1
2.オプイティボンドFLプライム/オプティガード
3.オプティガード
4.ケミフィルII2
【0020】
材料は、新たな抜歯にて生体外で健常な歯根及びPRCLに施した。接着箇所は、顕微鏡的に無傷であり、平坦で且つ直径が少なくとも3.5mmのものとした。グループ1−>3にて、標本内で15秒間、37%リン酸を使用した一方、グループ4にて、25%のポリアクリル酸を使用した。接着後、標本は、37℃の湿った雰囲気内で7日間、保存した。1mm/分にて、せん断力を加えた。各グループ内に少なくとも10個の標本があるようにした。平均(s.e)せん断接着強度(MPa)は次の通りであった。
【0021】
[表2]
Figure 2004532841
【0022】
統計学的試験は,オプティボンドFLプライム/オプティボンドFL接着剤/オプティガードのせん断接着強度が顕著に最高値(p<0.001)であることを示す一方、根表面のう食状況は接合強度に何ら顕著な影響を与えないことを示す。オプティガードは、オプティボンドFLプライム及びオプティボンド接着剤と組み合わさって、最高の接着強度を示し、また、これは、表面のう食の状況により影響を受けない。
1米国、ミシガン州、ロムラスのケール(1Kerr);
2ドイツ国、コンスタンツのデントスプライ(2Dentsply);
【0023】
[実験例5]
初期歯根う食及び関係する微生物に対するオゾンの効果
これらの研究の目的は、初期歯根う食に関係する微生物(ストレプトココス、ソビリナス、TH21ストレプトココス ミュータンス;NCTC10449)に対するオゾンの効果を評価することであった。研究1において、新たな抜歯からの40の柔軟な初期歯根う食病変部(PRCLs)を使用し且つ無作為に2つのグループに分けて、10秒又は20秒のいずれかにてオゾンに対する露呈を試験した。10秒間(Log10 5.91±0.15)又は20秒間(Log10 6.18±0.21)のいずれかに対する対照標本と10秒間(Log10 3.57±0.37)又は20秒間(Log10 3.77±0.42)のいずれかに対するオゾン処理した標本との間には、顕著な差(p<0.001)(平均±SE)があった。研究2において、40個の滅菌唾液被覆したガラスビーズを対照グループ及び試験グループに対し3mlのTod Hwitt 液体の入った珠玉びんに入れた。S.sobrinus及びS.ミュータンスを接種且つ嫌気状態で状態で一昼夜、培養した。ガラスビーズの各々は2mlのPBSにて洗浄した。直ちに、10秒間、オゾンを試験グループ中のガラスビーズに施した。その後、試験グループ及び対照グループのガラスビーズの各々を6つの滅菌ガラスビーズを有する3mlのTod Hwitt液内に入れ、30秒間、旋回流を生じさせた。十進法による程度に希釈した後、100mlのアリコットを5%(V/V)馬の血で補充された血液寒天プレート上に拡げ且つ2日間、37℃で嫌気性チャンバ内に入れた。各コロニー型式の数をカウントし且つ計算した。ベア組みの学生の歯の試験方法を使用したとき、S.sobrinusに対する(Log10 4.61±0.13)及びS.ミュータンスに対する(Log10 3.93±0.07)対照とS.sobrinusに対するオゾン処理した標本(Log10 1.09±0.36)との間には顕著な減少が見られた(p<0.001)(平均±SE)。このため、この治療法は、初期歯根う食病変部内の微生物を死滅させるための効果的で、迅速、保存的で且つ簡単な方法である。
【0024】
[実験例6]
オゾンで処理した歯の再鉱物化のため、塩化亜鉛処方物質のような亜鉛塩の使用
本明細書に記載された技術を使用してオゾンで歯を処理した後、次の処方物質を有する歯磨粉をオゾンで処理した領域に施し、そのオゾンで処理した領域内で再鉱物化が行われる。
【0025】
【表3】
Figure 2004532841
【0026】
その他の亜鉛塩は同一の効果を有する。本明細書に記載された技術を使用してオゾンで歯を処理した後、次の処方物質を有するリンス液をオゾンで処理した領域に施し、そのオゾンで処理した領域内で再鉱物化が行われる:
【0027】
[表4]
Figure 2004532841
【0028】
本発明は、酸化性ガスを利用して歯のう食を治療し且つオゾンで処理した領域を再鉱物化する装置に更に関する。
例えば、歯のう食内のストレプトココス ミュータンスのような特定の微生物の役割は文献に詳細に記載されている。かかる微生物により発生された酵素は、食物又は飲物と共に、口の内部を通るサクローズからデキストランを合成し、その結果、歯垢及び歯のう食が形成されることになる。
【0029】
歯のう食は、歯の表面に付着する細菌によって発生された有機酸によってエナメル質の表面が脱鉱物化されることに起因する歯の腐食である。
従来、歯のう食は、従来の研磨性ハンドピース、レーザ及び空気ブラスティング装置を使用することで除去していた。しかし、高速度のタービンドリル又は低速度のドリルは、不都合なことに、う食及び健常な歯の双方を研磨してしまう。従って、歯科医は、う食のみを選び且つ研磨しなければならず、従って、この方法は、歯科医のこの技術に依存することになる。う食を除去するためレーザが利用されているが、色々な理由のため大きく成功はしていない。例えば、黒く焼け焦げた組織はレーザの照射を妨害し、一方、このことは、レーザがその下方のう食に達するのを阻止することになる。更に、加熱は、融除過程を妨害することになる。
【0030】
う食の空気ブラスト治療法の場合、健常な歯も容易に除去され、従って、歯科医の技術が最重要である。
本発明は、上述した従来技術の不利益な点を伴わないう食の治療法を提供することである。
【発明の概要】
【0031】
本発明による歯のう食を治療する装置は、全体として、酸化ガス供給源と、ガスを歯に供給するハンドピースとを備えている。ハンドピースに取り付けられたカップは、ガスを受け取り且つ歯の選んだ領域をガスに対して露呈させるために設けられる。
【0032】
該カップは、ガスがその周りから逃げるのを防止するため選んだ領域の周りで歯に封止可能に係合する弾性的端縁を備えることができる。これと代替的に、カップと歯との間に封止係合状態を提供するため、適宜なシーラントを利用してもよい。このことは、ガスを歯に施すため、完全な閉システムとすることを可能にする。
【0033】
酸化ガスの供給源は、オゾン発生器と、オゾンポンプとを備えることができる。カップの端縁に外接するカップチャンバ内に且つカップチャンバ外にガスが循環するのを許容し得るようにハンドピースに接続された吸引管と共に、吸引ポンプを設けることができる。この点に関して、オゾン及び吸引ポンプを調節し、歯との間の封止係合部を経て逃げるのに不十分な圧力にてガスをカップチャンバ内に且つカップチャンバ外に循環させるためコントローラを設けることができる。
【0034】
該装置は、カップチャンバと流体的に連通した還元剤供給源を更に有することができ、酸化性ガスをカップチャンバから吸引管内にフラッシングし得るようにカップチャンバを通じて還元剤を循環させる還元剤ポンプを設けることができる。
【0035】
廃物アキュムレータを設け且つ、吸引管に接続して還元剤を受け入れることができる。更に、全ての残留する酸化性ガスを吸引管から除去するためフィルタを設けることができる。
【0036】
本発明の1つの実施の形態において、カップ端縁は,歯の尖端と歯肉との間で歯に封止可能に係合する比較的均一な周縁を有している。本発明の別の実施の形態において、カップ端縁は,隣接する歯との封止可能な係合を許容する外形を有するようにしてもよい。より具体的には、カップ状端縁は、隣接する歯の尖端にに封止可能に係合する外形とされた周縁を有することができる。
【0037】
本発明の有利な点及び特徴は、添付図面と共に検討したとき、以下の説明により一層、良く理解されよう。
【詳細な説明】
【0038】
図1から図4を参照すると、酸化性ガス、好ましくは、オゾンの供給源12と、ガスを図1から図3に図示しない歯に供給するハンドピース16(図2参照)とを有する歯のう食を治療する本発明による装置10が図示されている。オゾンのような酸化性ガスの効果は、エドワード・リンチ(Edward Lynch)による「歯のう食の治療用薬物を準備するためのオゾンの使用法(Use Of Ozone For The Preparation Of Medicaments For The Treatment Of Dental Caries)」という名称の出願係属中の国際出願PCT/EP99/04035号に記載されている。この出願の内容はその全ての明細書及びその図面を含んでそれ全体を参考として引用し本明細書に含めてある。
【0039】
図1に図示するように、オゾン供給源12は、オゾン発生器20と、オゾンを管24を通じて供給するオゾンポンプ22と、コネクタ28と、ハンドピース16に対する管30とを有している。本明細書で使用するように、「オゾン」という任意の適宜な酸化性ガス、純粋オゾン、イオン化した空気及びその他のオゾン気体状混合体を包含することを意図するものである。
【0040】
参考として引用した国際出願に記載されたように、オゾンはう食組織に侵入し且つう食病変部内の実質的に全ての微生物を死滅させるのに十分な圧力、濃度及び時間にて供給される。オゾンの使用の特別な例は引用した特許出願に記載されており、特に引用して本明細書に含めてある。
【0041】
図2及び図3に図示するように、ハンドピース16に取り付けられたカップ34、36は、ガスを受け取り且つ歯40の選ばれた領域38を露出させるために設けられる。図3を参照。カップ34は、任意の便宜の方法にてハンドピース16に取り付けることができ、また、該カップはガスがその周りから逃げるのを防止し得るように歯40に封止可能に係合する弾性的な端縁すなわち側壁44を有している。
【0042】
多数の異なる寸法及び形状のカップを利用することができ、例えば、図3に図示するように、該カップ36は、図4に図示するように、カップ36を、選ばれた領域38に配置するのを容易にし得るように円弧状の本体部50を有している。カップ34、36は、図4に図示するように、歯の尖端58と歯肉60との間で歯40に封止可能に係合する比較的均一な周縁52、54を有することができる。
【0043】
更なるカップの実施の形態64が図6に断面図で図示されており、該カップは、酸化性ガスを歯40のより小さい選んだ領域(図示せず)に付与すべく使用することができるテーパー付き側壁66を有している。
【0044】
カップを歯40の選んだ領域38に結合するため、弾性的な端縁すなわち側壁を使用することができるが、カップ64と歯40とを封止可能に係合させるため、別個のシーラント68(図6参照)を利用することが可能であることを理解すべきである。この場合、側壁66は弾性的である必要はない。
【0045】
カップ70の別の実施の形態が、図8に図示するように、隣接する歯74、76と封止可能に係合することを可能にする外形とされた壁72を有して図7に断面図で図示されている。図8に図示するように、カップの端縁80は、隣接する歯74、76のカップ86、88と封止可能に係合する周縁外形82を有している。
【0046】
図5から図7に断面図で図示したカップ34、64、70の全てがカップ端縁98、100、102に外接するカップチャンバ92、94、96を有している。図示するように、カップ34、64、70の各々がチャンバ92、94、96を画成する壁44、66、72を有し、また、壁44、66、72をハンドピース16に封止可能に結合する第1の周縁106、108、110を有している。第2の周縁112、114、116は、壁44、66、72を歯40に結合し且つ選ばれた領域38をチャンバ92、94、96内を循環するガスに露呈させることを可能にする。
【0047】
図6に図示するように、カップ64の実施の形態において、第1の周縁108は、第2の周縁115よりも大きくするか、又は図7に図示するように、第1の周縁110を第2の周縁116よりも小さくしてもよい。したがって、このカップ64、70の設計変更は、酸化性ガスを任意の数の歯の外形に及び酸化性ガスを上述した複数の歯に付与することを可能にする。
【0048】
図1を再度参照すると、装置12は、吸引ポンプ120と、オゾンをカップチャンバ92、94、96内に及び該カップチャンバ外に循環させることを可能にし得るようハンドピース16に接続された管30、122、124とを有している。
【0049】
カップ34、64、70と歯40、86、88との間の封止係合部を経てガスが逃げるのを許容するのに不十分な圧力にてガスがカップチャンバ92、94、96に入り且つこれらがカップチャンバから出て循環し得るようにオゾン及び吸引ポンプ22、120を調節するために任意の従来の回路の設計とすることができるコントローラ126が設けられる。ガスの流れの制御もコントローラ126により調節される弁127、127を介して行うことが出来る。
【0050】
更に、装置10は、管30、130を通じてカップチャンバ92、94、96と流体的に連通した還元剤供給源128と、蠕動ポンプ131とを含むことができる。チオシアネート又はペパーミントの溶液とすることができる還元剤を利用してカップチャンバ92、94、96から酸化性ガスをフラッシングする。酸化性ガスは、歯40、86、88のオゾン処理の後、吸引管122内にフラッシングされる。次に、還元剤は管122を通じて廃物アキュムレータ132内に吸引される。
【0051】
次に、全ての残留オゾンをアキュムレータ132から管124を通じ且つ、管136を通じてキャニスタ134内に吸引してオゾンを最終的に除去する。このように、装置12は、歯40、86、88にオゾンを付与し且つこれら歯からオゾンを除去する完全な閉システムを提供する。
【0052】
歯40、138(図4に図示せず)の間にカップ34、36、64が利用されるとき、カップ34、36、64(図4に図示せず)が歯40、138内で処理すべく選ばれた領域を封止可能に包み込むことを可能にし得るよう、必要に応じて別個のダム140を利用することが可能であることを理解すべきである。
【0053】
[実験例1]
10秒間又は20秒間、オゾンを付与した後、生体内でオゾン分析器を使用してのカップの周りのオゾンの検出(ppm)
研究又は試験:生体内で10又は20秒間、オゾンを付与した後、オゾン分析器を使用してのカップ34の周りのオゾンの検出(ppm)
目的:生体内で10秒又は20秒間、オゾンを付与した後、カップ34の周りのオゾンの最大検出可能な濃度(ppm)を評価すること
研究又は試験の手順:断面の研究が行われるとき、初期根う歯病変部(PRCLs)を20個、無作為に選んだ。センサの先端は、常に、カップの正中方向側部とこう合側部との間の中間に配置されたカップの端縁から2mm以内に保持した。10秒間、オゾンを付与した後、抜歯からカップの周りのオゾンの検出可能な最大濃度(ppm)をオゾン分析器を使用して測定した。使用したオゾン分析器は、英国のエンビロ・テクノロジーズ(ENVIRO Technologies)から入手可能なAPI450であり、納入業者が納入の一週間前に較正し、この装置は、その中間でこの研究以外の目的のために使用しなかった。
【0054】
次に、手持ち型の標準の微細なナイロン繊維滅菌歯ブラシを使用して、水を潤滑剤として重なり合う歯垢を除去した。歯の各々は、乾いた滅菌綿ウールロール及び歯科用の3 in 1−空気注射器を使用して乾燥させた。掘削器のブレードを使用して最大の歯肉/かみ合い寸法部を横断して歯の長軸と直線状に病変部を掃引するようにした。病変部の各々の半分を、滅菌掘削器を使用して除去した。その後、残りの病変部を室温(23℃)にて10秒間又は20秒間、オゾンガスに曝し、また、このオゾン分析器を使用してオゾンの最大検出可能な濃度を測定した。
【0055】
試験結果:
歯根のう歯病変部を治療するとき、10秒間(表1及び図1)又は20秒間(表2及び図2)オゾンを付与する間に、病変部からカップの周りのオゾンの最大検出可能な濃度(ppm)は次の通りであった。
【0056】
[表5] 10秒間、オゾンを付与したときのオゾンの最大検出可能な濃度(ppm)
Figure 2004532841
【0057】
[表6] 20秒間、オゾンを付与した後のオゾンの最大検出可能な濃度(ppm)
Figure 2004532841
【0058】
結論:カップを使用することは、歯う歯病変部に10秒間又は20秒間、オゾンを付与するとき、オゾンを供給する安全な方法である。
【0059】
[実験例2]
10秒間、オゾンを使用した後の、抜歯からのオゾンの最大濃度の評価−生体外試験報告
研究又は試験:10秒間、オゾンを生体外で使用した後、抜歯からのカップに隣接して検出されたオゾンの最大検出可能な濃度の評価
目的:10秒間、オゾンを付与した後の抜歯からのカップの周りのオゾンの最大検出可能な濃度(ppm)を評価すること
1.研究又は試験手順:14個の抜歯を選んだ。センサの先端は常にカップの正中側とかみ合い側部との中間に配置されたカップの端縁から2mm以内に保持した。10秒間、オゾンを付与する間、オゾン分析器を使用し且つ発生器を最大濃度10に設定して、抜歯からのカップの周りのオゾンの最大検出可能な濃度(ppm)を記録した。使用したオゾン分析器は、API450モデルとし、これは、納入業者が較正した。この装置はその中間でこの研究以外の目的に使用しなかった。
【0060】
オゾンの供給システム
2つの滅菌綿ウールロールにて歯垢を除去した後、病変部を3秒間、乾燥させた後、標準型の3in1歯科用注射器を使用して、抜歯の各々の初期歯根う歯病変部の表面に10秒間、オゾンガスを供給した。
【0061】
試験結果:
歯根う食病変部を治療する間、10秒間、オゾンを付与した後、抜歯からのカップの周りにおけるオゾンの最大検出可能な濃度(ppm)は表3に記載されている。
【0062】
[表7] オゾンの最大検出可能な濃度(ppm)
Figure 2004532841
【0063】
結論:カップを使用することは、抜歯の根う歯病変部に10秒間、オゾンを付与するとき、オゾンを供給する安全な方法である。
【0064】
[実験例3]
ハンドピースからのオゾンの測定
オゾン発生器20からのハンドピース16をミニ−ハイコン(Mini−HiCon)(登録商標名)オゾン検出器(図示せず)の入口管に直接、取り付けた。
【0065】
【表8】
Figure 2004532841
【0066】
【表9】
Figure 2004532841
【0067】
最高測定値は、約8秒後に得られ(発生器を僅か5秒間だけ、作動させたときでも)、また、この最高測定値は、多分、発生器/検出器の組合せ体が>20秒の時間で安定化する前の「行過ぎ」を表わすものであった。この場合、濃度は、3.6から4.7g/cm2の間でほぼ一定であった。
【0068】
g/m3からppmへの変換
オゾンの処方重量は48gであり、このため、オゾンの1gは、1モルの1/48である。
理想気体のモル量(標準的な温度及び圧力時)は、0.0224138m3/モルである。
0.0224138/48=467×10-63
このため、空気中のオゾン1g/m3は467ppmである。
(オゾン発生器は、標準温度及び圧力に対して「正規化」したg/Nm3としての測定値を与える)。
【0069】
カリウムイオダイド溶液中に溶解するオゾンの測定
パラフィルムで覆った250mlの円錐形フラスコ内の20mMのカリウムイオダイド溶液中の100ml中に浸漬させたハンドピース16に対し、上述した時間、オゾンを通した。次に、ハンドピースを除去し、フラスコをネオプレーン栓で封止し且つ強く振った。1.50mlのアリコットを除去し、その電子吸収スペクトルを得た。(これらの測定値は、拡散器を取り付ける前に得られた)。発生器の設定値は、空気=1、O3=1、vac=0、赤=0、調節器の設定値=10とした。
【0070】
【表10】
Figure 2004532841
【0071】
最高吸収量からの濃度を計算するため:
A=E×C×Lとし、ここで L=セル経路長さ(1cm)
C=濃度(mol)
E=消衰係数
A=吸収量
1Mに対するE=2.97×104
1μMに対するE=0.0297
C=A÷E⇒μmol/lにおける濃度は吸収量/0.0297である。
【0072】
【表11】
Figure 2004532841
【0073】
1.ボランティアの人から歯垢の標本を採取し、標本の各々を2つに分けた。各標本の半分は、オゾンで処理し、残りの半分は、対照として未処理のままとした。
2.標本の各々を計量した。次に、0.5M HClO4の600μlを標本の各々に添加し且つ回転混合させた。
3.標本を遠心分離し且つ、上澄み液を保持した。
4.標本を6から8の範囲のpHとなるように中和し、使用したKOHの容積を記録した。
5.標本を再度、遠心分離し且つ分析のため、上澄み液600μlを取った。
6.NMR分析の前に、D2O 70μl及びナトリウム3−トリメチルシリルー(2、2、3、3、−24)−プロピオネート(D2O中に5mM)を添加した。
【0074】
唾液のNMR分析
1.ボランティアの人から唾液の標本を採取し、標本の各々を2つに分けた。各標本の半分は、オゾンで処理し、残りの半分は、対照として未処理のままとした。
2.標本を遠心分離し且つ、上澄み液を保持した。
3.NMR分析の前に、D2O 70μl及びナトリウム3−トリメチルシリルー(2、2、3、3、−24)−プロピオネート(D2O中に5mM)を添加した。
【0075】
[表12] イオダイン標準(20mMカリウムイオダイン中)
Figure 2004532841
【0076】
歯のう食を治療する方法及び装置、並びに本発明を有益に使用することができる方法を示す目的のため、本発明による鉱物化について上記に説明したが、本発明はこれにのみ限定されるものではないことが理解されよう。従って、当該技術分野の当業者に案出されるであろう全ての改変例、変形例又は等価物は、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲に属するものとみなすべきである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】全体として、酸化ガス供給元と、吸引ポンプと、還元剤供給源と、還元剤ポンプと、酸化ガスをハンドピースに供給するコントローラとを備える、本発明に従って歯のう食を治療する装置のブロック図である。
【図2】全体として、ガスを受け取り得るようにハンドピースに接続されたカップを示す、ガスを歯に供給する本発明によるハンドピースの図である。
【図3】歯への酸化性ガスの付与を容易にし得るよう円弧状の形状を有する代替的な実施の形態のカップを備えるハンドピースの図である。
【図4】図3に図示したハンドピース及びカップを利用して歯の尖端と歯肉との間で歯に対し酸化性ガスを付与する状態を示す概略図である。
【図5】本発明にて使用するのに適した図2に示したカップの断面図である。
【図6】歯の選ばれた領域を酸化性ガスに露呈させるカップの1つの代替的な実施の形態の断面図である。
【図7】隣接する歯を酸化性ガスに露呈させる本発明によるカップの1つの代替的な実施の形態の断面図である。
【図8】隣接する歯に付与することのできるときの図7に示したカップの使用状態を示す図である。

Claims (9)

  1. 歯のう食を治療し且つ病変部を再鉱物化する方法において、
    う食病変部内の微生物を死滅させるのに十分な時間、酸化性ガスから成る流れをう食病変部に向けるステップと、
    その後、病変部に対し再鉱物化処方物質を付与するステップとを備える、方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、処方物質が亜鉛塩を備える、方法。
  3. 請求項2に記載の方法において、処方物質が塩化亜鉛を備える、方法。
  4. 請求項3に記載の方法において、処方物質が、次のものを備える、方法。
    [表1]
    Figure 2004532841
  5. 請求項3に記載の方法において、処方物質が、次のものを備える、方法。
    [表2]
    Figure 2004532841
  6. 亜鉛塩を備え、オゾン処理の後、歯を再鉱物化するための処方物質。
  7. 請求項6に記載の処方物質において、塩化亜鉛を備える、処方物質。
  8. 次のものを備え、オゾン処理の後、歯を再鉱物化するための処方物質。
    [表3]
    Figure 2004532841
  9. 次のものを備え、オゾン処理の後、歯を再鉱物化するための処方物質。
    [表4]
    Figure 2004532841
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