JP2004531179A - ポイントツーポイントパケット交換向きのネットワークにおけるマルチキャスト方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、通信網においてマルチキャストを実行する方法、ネットワークノード、ルータ、在圏ノード、及びシステムに関する。
【0002】
本願は、特に、ポイントツーポイントパケット交換通信ネットワークにおいて適用可能である。
【背景技術】
【0003】
マルチキャスティングとは、同一のデータのコピー1部をあるアドレスに送信することで、発信元が複数の受信者にデータを配信できるようにするサービスである。マルチキャスティングでは、メッセージのコピー1部だけがネットワーク内のリンクを通過し、経路が分岐する地点で複数部のコピーが作成される。ネットワークの観点から見て、マルチキャストは全体的な帯域幅の使用量を大幅に削減する。これは、データがエンドシステムにおいてではなく、ネットワークの適切なポイントで複製されるためである。また、マルチキャストメッセージを送信するサーバは1つのセッションを管理するだけで良い。
【0004】
これまで長年にわたりローカルエリアネットワークがマルチキャスティングをサポートしてきた。各ノードが共通の通信媒体を共有するようなネットワークでは、マルチキャスティングをサポートするのは容易である。特別なアドレスを指定されたパケットは、この通信媒体から複数のホストにより読み出すことができる。
【0005】
マルチキャスティング機能をインターネットワークへと拡張するには、到着するデータパケットをどのように転送するかを動的に解決するためにネットワークの終端にルータを導入することが必要であろう。転送方法は、例えば、データパケットのヘッダに含まれるアドレス及びルータで管理されるルーティングテーブルから決定される。例えば、マルチキャストグループを示すアドレスを使用するためにマルチキャストアドレス指定を実行する可能性はほとんどない。
【0006】
インターネットプロトコル(IP)ネットワークで使用されるマルチキャストは、IPマルチキャストと呼ばれる。IPマルチキャスト内では、マルチキャストセッショングループのメンバシップは動的である。これは、ホストが随時グループに参加してもグループから脱退しても良いことを意味する。ネットワーク上のホストが、特定のマルチキャストグループへの参加又はグループからの脱退を希望するか否かを表明できるようにするために、インターネットグループメッセージプロトコル(IGMP)と呼ばれるプロトコルが存在する。このプロトコルにより、システムは、現在どのホストがどのマルチキャストグループに所属しているのかを知ることができる。この情報は、マルチキャストルータが、どのマルチキャストデータパケットがどのインタフェースへと転送されるべきかを知るのに必要である。
【0007】
IGMPはIPレイヤの一部であり、IGMPメッセージはIPデータパケットの形態で伝送される。IGMPのバージョン1は、RFC1112「Host extensions for IP multicasting」(S.E. Deering、1989年8月1日)に記載されている。RFC2236「Internet Group Management Protocol, Version 2」(W. Fenner、1997年11月)には、バージョン2が記載されている。IGMPは、IPバージョン4に対して開発されたものである。インターネットプロトコル(IP)バージョン6では、マルチキャスト受信者探索(MLD)と呼ばれる同様のプロトコルがあり、IGMPと同じ目的で使用される。MLDの第1バージョンについての説明は、RFC2710「Multicast Listener Discovery (MLD) for IPv6」(S. Deering, W. Fenner, B. Haberman、1999年10月)に記載されている。MLDで使用されるメッセージはIGMPメッセージに対応している。以下の説明ではIGMPが一例として使用されているが、IGMPに限定されるべきではない。本発明の機能はMLDの使用によっても得られる。
【0008】
原則として、IGMPはそのタスクを遂行するために2つの基本的なメッセージを使用する。メンバシップ報告メッセージ及びメンバシップクエリー(問い合せ)メッセージであり、以下の規則が適用される。異なるバージョンのIGMPも追加のメッセージを含む。
【0009】
マルチキャストルータは、ホストがグループに所属しているか否かを確認するために一定間隔でメンバシップクエリーを送信する。ルータは、インタフェースごとに1つのクエリーを送出しなければならない。各ホストの1以上のメンバを含むグループごとに1つの応答をホストから受信することをルータは期待するので、クエリーのグループアドレスは0である。全てのグループに対してではなく、ある特定のグループにメンバシップクエリーを送信することもできる。ホストは、少なくとも1つのユーザを含むグループごとに1つのIGMP報告を送信することでIGMPクエリーに応答する。また、ホストはメンバシップ報告を送信することによってグループに参加する。
【0010】
報告メッセージ及びクエリーメッセージを適用することで受信される情報を使用して、マルチキャストグループ内の少なくとも1台のホストを有するインタフェースを伴うテーブルが構築される。ルータは、受信されたマルチキャストデータを、インタフェースを介して転送する。このインタフェースは少なくとも1つのメンバを有する。
【0011】
IPマルチキャストにより、受信者は送信者が誰であるか及びどこでトラフィックを受信するかを知る必要がなく、送信者は受信者が誰であるかを知る必要がなくなる。ネットワークが配信を最適化するため、送信者も受信者もネットワークトポロジについて考慮する必要はない。IPマルチキャストを介する情報の配信は、例えば、マルチキャスト配信ツリーのようなホストの階層的な接続に基づいて実行される。スパンニングツリー、共有ツリー、送信元ツリー、コアベースツリーのようなマルチキャスト配信ツリーを構築するために、幾つかのアルゴリズムが提示されている。対応するアルゴリズムの説明は、「IP telephony: Packet based multimedia communications systems」(O. Hersent, D. Gurle, D. Petit, Addison Wesley, Harlow、2000)にある。マルチキャスト配信ツリーの構築後、IPマルチキャストルーティングプロトコルにより情報の配信が行なわれる。対応するIPマルチキャストルーティングプロトコルの詳細な説明も上述の文献において見出される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
IPマルチキャストの利点は、異質の受信者をサポートしていることである。IPマルチキャストにより、異なる媒体(メディア)を異なるマルチキャストグループに送信することが可能になり、受信者は自己の能力及び/又は好みに応じてどの媒体を受信するかを決定することが可能となる。同様に、送信者がビデオストリーム又は音声ストリームを階層(レイヤ)化する場合、各受信者は異なるトラフィック量及び異なる品質を選択することができる。これを実現するには、送信者が許容最低品質であるベースレイヤと複数の拡張レイヤとしてビデオを符号化しなければならない。拡張レイヤが1層加わるごとに品質は向上するが追加の帯域幅が必要となる。ビデオに関して、これらの追加のレイヤによって、フレームレートの増加、画像の空間分解能の向上、あるいは、その双方が実現されるであろう。各レイヤは異なるマルチキャストグループへと送信されるため、受信者は受信を申し込むレイヤの数を個別に決定することができる。
【0013】
固定網と汎用パケット無線システム(GPRS)又はユニバーサル移動通信システム(UMTS)などの移動網との間のインターネットワーキングにおけるマルチキャスティングでは、さらなる問題が発生する。この問題は、例えば、エンドユーザの移動性及びエアインタフェースにおける移動網の伝送帯域幅の狭さに起因している。また、UMTSなどの移動通信網における通信はユニキャスト通信である。ユニキャスト通信はポイントツーポイント通信とも呼ばれる。ポイントツーポイント通信とは、1人の送信者から1人の受信者へとメッセージを送信することを意味する。このようなネットワーク、特に、コアネットワークでは、マルチキャスト通信を実行することは想定されていない。グループ通信は、送信者がグループの各メンバに個別にポイントツーポイント通信によってパケットを送信することで実現される。n人のメンバを有するグループの場合、マルチキャスト伝送が使用されるときには1個のパケットで良いのに対し、送信者と受信者との間で全体としてn個のパケットが必要である。
【0014】
以下の記述では、ポイントツーポイント向きの通信システムにおいて発生する問題を説明するために、汎用パケット無線システム(GPRS)ネットワークのアーキテクチャの概要を示すことにする。
【0015】
GPRSは、回線交換網である移動通信用グローバルシステム(GSM)をパケット交換へと拡張したものである。これによれば、ユーザは常時オンライン接続しつつも、実際のデータ転送に対してのみ料金を支払えば良いことを意味する。新規の必要条件を満たすために、幾つかの変更がGSM、とりわけ、新規の論理ノードに導入される。すなわち、サービング(在圏)GPRSサポートノード(SGSN)及びゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)が導入される。GGSNの主な機能は、例えば、インターネットサービスプロバイダ(ISP)への接続を提供する外部のIPパケット網との相互作用を含む。外部のIPネットワークの観点から見ると、GGSNは、GPRSネットワークによるサービスを受ける全ての加入者のIPアドレスに対するルータとして機能する。また、GGSNは、ルーティング情報を外部のネットワークと交換する。SGSNは、地理的なSGSNサービスエリア内に物理的に位置している全てのGPRS加入者に対してサービスを提供する。SGSNは、移動局宛の受信IPパケット又は移動局からの送信IPパケットを転送する。新規の論理ノードに加えて、ノード間の新規のインタフェースが定義される。本発明では、特に、Gnインタフェース、Giインタフェース、Gpインタフェースが関係する。Gpインタフェースは、異なるオペレータに所属するGGSNノード間で定義される。Gnインタフェースは、SSGNとGGSとの間のIPベースのバックボーンを定義する。Giは、GGSNとインターネットなどのさらに別のネットワークとの間のインタフェースである。GPRSへの制限は、選択された技術の上でIPが実行されることでGGSNとSSGNとが接続されなければならないことである。これは、SGSN及びGGSNがIPアドレスを介して通信することを意味する。アーキテクチャの詳細な説明は、3GPP TS 03.60 V7.5.0 (2001 01) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects, Digital cellular Telecommunications System (Phase 2+), General Packet Radio Service (GPRS), Service Description, Stage 2 (Release 1998)にある。
【0016】
同様のノード及びインタフェースは、3GPP TS 23.060 V3.6.0 (2001 01) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects, General Packet Radio Service (GPRS), Service Description, Stage 2 (Release 1999)に記載されているように、次世代の無線ネットワーク、すなわち、UMTSでも使用される。UMTSにおけるこれらのノードの機能を区別するために、拡張名(3G−SGSN及び3G−GGSN)を使用することにする。以下の説明では、GPRSノードとUMTSノードとの間で区別はしない。
【0017】
以下の説明では、上述のようなthe 3GPP specifications, UMTS Standard 23.060で規定されるようなUMTSネットワークの概要を示す。
【0018】
図1は、Packetとして示されるパケット交換ドメインとしてのコアネットワークを示している。コアネットワークは、Radio NWとして示される無線ネットワークに接続される。コアネットワークのパケット交換ドメインの上には、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、すなわち、会話型マルチメディアサービスのためのIP Multimedia(IPマルチメディア)がある。各サブシステムは対応するノードを含む。本発明において関連するのは、コアネットワークのノード、すなわち、関係するインタフェースGn、Giを有するSGSNノード及びGGSNノードである。これらのインタフェースについては後で詳細に説明する。同様に関連するGpインタフェースは図1に示されていない。一例としてのIMSは、パケット交換ドメインを使用して、会話型マルチメディアサービスへのベアラを提供する。例えば、対応するパケット交換ベアラの上部のインターネットにおいてストリーミングサーバを使用することによって、IMSなしでもストリーミングマルチメディアサービスを実現可能である。
【0019】
ストリーミング/会話型マルチメディアサービスの導入により、多くの新規のポイントツーマルチポイントサービスが進化するであろう。これらのサービスは、ネットワークインフラストラクチャに対する要求が高く、かなりの帯域幅を使用する。これらのサービスの例としては、ビデオ会議、電子黒板、リアルタイムマルチユーザゲーム、マルチメディアメッセージング、仮想世界などがある。
【0020】
図1によると、インターネットのような外部のIPネットワークがMultimedia/IP Network(マルチメディア/IPネットワーク)として示され、移動局はTE、コアネットワークはPacketとして示されている。現在、UMTSにおけるIPマルチキャストメッセージは、外部のIPネットワークに設置されるルータから移動局までユニキャスト接続を介して透過的に送信される。既に説明したように、マルチキャストはIPレイヤ上で実行される。移動局TEの観点から見ると、インターネットのルータはIP接続が終了する最初のノードであり、マルチキャストに適用可能な最初のノードである。これは、外部ネットワークに対する通信を可能にするGGSNのIPレイヤがマルチキャストを実行可能とは、現在のところ想定されていないことを意味する。ルータは、マルチキャストメッセージとユニキャストメッセージとを区別せずに、移動網のコア部分内でマルチキャストメッセージを送信する。マルチキャストフローの分離はインターネットのルータで既に行なわれており、同じデータパケットが受信者の人数に応じて複数回無線ネットワークを介して送信される。
【0021】
これは、既存のUMTS技術が、図1のGnインタフェースとして示されるネットワークの部分での効率的なマルチキャスティングの利用を想定していないことを意味する。複数のクライアントに同時に提供されるサービスは、無線ネットワークの終端で複製され、複数のユニキャスト接続がクライアントに対して使用される。特に、リソースの需要が高いストリーミングマルチメディアサービス又は会話型マルチメディアサービスの進化においては、ネットワークのリソースが非効率的に使用されることを意味する。
【0022】
さらに、既存のノードは、マルチキャスティングを実行するように構成されていない。
【0023】
一般に、ポイントツーポイント向きののネットワークでマルチキャストを導入・実行すると本質的な問題が発生する。このようなネットワークでは、2台のノード間の通信を実行するためにユニキャストチャネルが確立される。これは、UMTSのような無線ネットワークでのみ問題が発生するのではないことを意味する。
【0024】
マルチキャストが可能なプロトコルのさらなる例としては、SIP(セッション開始プロトコル)又はRTSP(リアルタイムストリーミングプロトコル)がある。SIPプロトコルは、IETFのマルチパーティ・マルチメディア・セッション・コントロール(MMUSIC)WGに記載されており、RTSPは、RFC 2326 「Real Time Streaming Protocol (RTSP)」(H. Schulzrinne, A. Rao, R. Lanphier、1998年4月)によりカバーされている。これらのプロトコルは、ポイントツーポイント向きのプロトコルに所属し、以下に説明する発明もこれらのプロトコルに適用される。
【0025】
本発明の目的は、ポイントツーポイント向きのパケット交換通信ネットワークにおけるマルチキャストの効率的な導入・実行に対する解決法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明は、請求項1、24、26、及び27に開示される方法、ルータ、在圏ノード、及びシステムにおいて具象化される。有利な実施例は各従属請求項に記載される。
【0027】
基本的概念は、GGSNなどの少なくとも1台のルータと、少なくとも1つのユーザ装置を処理する少なくとも1台の在圏ノードとを有するポイントツーポイント向きのパケット交換通信ネットワークの各部に接続するマルチキャストグループに対して、事前に設定・確立されたデフォルトのマルチキャスト伝送を使用することである。ユーザ装置は例えば移動局などであり、在圏ノードは例えばSGSNなどであり、ポイントツーポイント向きのパケット交換通信ネットワークは例えばUMTSなどである。前記ネットワークは、それ自体で複数のマルチキャストグループを提供することができる。当該ネットワークは、登録可能な複数のマルチキャストグループを有するさらなるネットワークに接続することができる。さらなるネットワークとは例えばインターネットなどである。事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルは、前記ルータと前記在圏ノードとの間にGTPなどのトンネリング用のトランスポートレイヤプロトコルにより事前に確立され、当該トンネルがマルチキャストグループに対して割り当てられる。複数のマルチキャストデータストリームが前記トンネルについての事前設定に合致する場合、前記ルータは、前記ストリームを前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルへと多重化する可能性がある。マルチキャストデータの伝送は、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを介して、前記ルータから前記在圏ノードに対して実行される。対応するマルチキャストグループに登録されたユーザに対してデータを転送するために、必要に応じてマルチキャストデータの非多重化(分離処理)が前記在圏ノードにおいて行なわれる。
【0028】
前記在圏ノードは、前記マルチキャストグループに登録され、かつ前記在圏ノードによりシャンデルされるユーザが2以上いる場合、前記複数のマルチキャストデータストリームの複製を行なう。
【0029】
さらなる記述において、ユーザの説明を行なうのに一例として移動局が使用されるが、ノードをユーザと見なすこともできる。一般的に、ユーザはマルチキャストグループのメンバを意味する。
【0030】
本発明の好適な実施例では、前記トランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルの事前設定は、複数の異なるサービスクラスに従って行なわれる。例えば、UMTSでは、サービス品質QoSにおいて異なる必要条件を有するストリーミングサービスクラス又は会話型サービスクラスのような複数の異なるサービスクラスが存在する。これらの必要条件によると、所要のQoS必要条件をサポートする事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを確立することができる。この方法の有利な実施例では、負荷分散及び冗長性のために2以上の事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルが確立される。これは、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルと前記サービスクラスの組み合わせを構築できることを意味する。例えば、ストリーミングサービスクラスに対して、2つの事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを確立することができる。
【0031】
別の実施例では、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルは、別のパラメータ、すなわち、都市又は国などの地理的領域に従って確立することができる。SGSNなどの1台以上の在圏ノード又はGGSNなどの1台以上のルータによりカバーされるエリアも地理的領域を定義することができる。さらなるパラメータの組み合わせも定義することができる。例えば、特定の地理的領域に対して、異なるサービスクラスを有する複数の事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを確立することができる。
【0032】
前記在圏ノードは、前記ルータに対してトランスポートレベルのマルチキャストグループへの接続又は前記グループからの解放に対する関心を通知するのが好ましい。前記トランスポートレベルのマルチキャストグループは、ユーザが登録することのできるマルチキャストグループに関連している。トランスポートレベルのマルチキャストグループの各メンバへのマルチキャスト伝送は、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを介して行なわれる。
【0033】
また、前記ルータが在圏ノードに対して前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルの確立を管理することも可能である。これは管理インタフェースにより行なわれ、たとえば、在圏ノードがネットワークに接続される開始手順中に行なうことができる。前記ルータは、前記在圏ノードの各パラメータを受信し、これらのパラメータに従ってトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルが確立される。
【0034】
前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルは、事前に設定されたマルチキャスト配信ツリーを使用する。この配信ツリーは、前記ルータと少なくとも1台の在圏ノードとの間に作成される。前記ツリーはマルチキャストルーティングプロトコルにより確立される。
【0035】
マルチキャストグループは、対応するサービスクラスのマルチキャストトンネルの上でトラフィックを送信するのに、サービスクラスにより提供されるQoS特性を必要とする。この関係で、マルチキャストグループはサービスクラスに所属していると言うことができる。本発明の好適な実施例では、同じサービスクラスに所属する複数のマルチキャストグループの多重化が、前記サービスクラスをサポートするために事前に設定された同一のトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネル上で行なわれる。
【0036】
前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを管理するために、データ構造を使用することが想定される。データ構造のタスクは、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルと、前記マルチキャストグループの登録ユーザと、前記マルチキャストグループのマルチキャストアドレスとの関連付けを管理することである。前記データ構造は、ネットワークノードにおいて集中管理することも、あるいは、ネットワーク内で分散管理することもできる。
【0037】
特に、これは、前記ルータ及び/又は前記在圏ノードにおいて、あるいは、1つ又は複数の他のネットワークエンティティによりデータ構造を管理することができることを意味する。
【0038】
本発明の好適な実施例において、特定のサービスクラスを要求するユーザが、事前に設定されたどのトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルに割り当てられるべきかを決定するために、前記データ構造は、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルと前記サービスクラスとの間の関係を含む。
【0039】
本発明の好適な実施例では、前記在圏ノードはユーザに対して中継するマルチキャストデータパケットの個数と破棄するマルチキャストデータパケットの個数とについての統計値を収集し、その結果によりトランスポートレベルのマルチキャストグループへの登録を解除する決定が下される。マルチキャストから得られるよりも、マルチキャストトラフィックを破棄するのにより高い処理能力が必要とされるので、前記在圏ノードはこの情報に基づいてTLMGへの登録の解除を決定しても良い。
【0040】
本発明の好適な実施例では、前記在圏ノードは事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルの一部になることを望むか否かを決定する。どの在圏ノードに前記マルチキャストデータが送信されるかを見出すためには、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルに登録された在圏ノードの台数を管理するのが好ましい。しかし、前記ルータは、何台の及びどの在圏ノードが対応するトランスポートレベルのマルチキャストグループに接続されるかの情報を入手することなく、前記トランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルにデータを送信することもできる。
【0041】
好適な実施例では、前記複数のマルチキャストデータストリームは、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルへと多重化される。前記受信中の多重化された複数のデータストリームを分離するためには、前記在圏ノードはマルチキャストグループの一部であるユーザを判定すべく、各ストリームを区別するパラメータを管理する。これは、例えば、さらなるネットワークに存在するマルチキャストグループのマルチキャストアドレスであっても良く、アドレスはデータパケットに含まれる在圏ノードへと送信される。
【0042】
本発明による方法を実行するために、登録及び登録解除手順が定義されるべきである。好適な実施例では、ユーザのマルチキャストグループへの登録又はマルチキャストグループへの登録解除を行なうために、ユーザは前記ルータに対して通知し、前記ルータは前記在圏ノードに通知し、前記データ構造中の対応するエントリの更新が行なわれる。
【0043】
移動網は、特に、ユーザの移動により特徴づけられる。従って、手順が適用されると、データの連続的な受信が保証されることになる。このため、ユーザが前記在圏ノードを変更する場合、ユーザの新規の在圏ノードへの登録、以前の在圏ノードからの削除、及び前記ルータ中の前記対応するエントリの更新が実行される。
【0044】
この手順としては、メッセージ交換を信号で通知するための制御シグナリングプロトコルが使用される。また、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを確立するために使用される前記トンネリング用のトランスポートレイヤプロトコルは前記プロトコルの一例である。
【0045】
前記制御シグナリングプロトコルの一例は、UMTSで使用されるようなGPRSトンネリングプロトコル(GTP)である。
【0046】
本発明の有利な実施例では、マルチキャストグループのマルチキャストアドレスの代わりに、GTPで定義されるGTPトンネリングID(TID)を前記在圏ノード中の前記複数のマルチキャストストリームを分離するための識別用パラメータとして使用することができる。
【0047】
本発明の好適な実施例では、前記マルチキャストは、マルチキャスト対応ルータに含まれるマルチキャスト・ルーティング・テーブルに従ってユーザへのルートを定義するために、IPマルチキャストアドレスを有するIPパケットを使用するIPマルチキャストである。
【0048】
マルチキャストグループへの登録及びマルチキャストグループからの解放のために、既存のIGMP又はMLDプロトコルを使用することも好ましい。これらは周知のプロトコルであり、本発明の好適な実施例では、ネットワークリソースを節約するために変更される。これは、現在、前記ルータがIGMP要求メッセージによりマルチキャストグループへの登録が行なえる態勢にあるかユーザに尋ねることを意味する。このIGMPメンバシップクエリーは定期的に送信される。伝送リソースを節約するためには、ユーザが希望に応じてマルチキャストグループに登録する方がより効率的である。
【0049】
通信ネットワーク内でマルチキャスト伝送を行なうようにルータを適合させることが提案されている。前記ルータは、前記在圏ードに対して事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを確立するためのロジック(論理手段)を有する。さらに、前記ルータは、前記複数のマルチキャストデータストリームが前記トンネルの事前設定と一致する場合に、複数のマルチキャストデータストリームを前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルへと多重化するためのロジックを含む。また、前記ルータは、マルチキャストデータを前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを介して前記在圏ノードへと転送するためのロジックを含む。これは、例えば、さらなるネットワークから前記マルチキャストデータを受信することと、受信者のアドレスを分析することと、前記アドレスの前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルへの変換と、前記マルチキャストデータをこのトンネルに送信することとを含む。
【0050】
前記ルータが前記さらなるネットワークへと前記マルチキャスト登録を伝播するためのロジックを含むことも提案されている。ユーザがマルチキャストグループに登録している第1のユーザである場合に伝播処理が必要である。これは、前記さらなるネットワーク中の隣接するルータに対し、対応するグループのマルチキャストデータを送信されるべき特定のマルチキャストグループに、少なくとも1つのメンバがいることを通知する必要があることを意味する。
【0051】
前記ルータが、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルと、前記マルチキャストグループの登録ユーザと、前記マルチキャストアドレスとの関連付けの管理用のデータ構造を制御することが提案される。
【0052】
さらに、在圏ノードは、通信ネットワーク内でマルチキャストを行なうように構成される。在圏ノードは、前記事前に設定されたトランスポートマルチキャストグループトンネル上で前記ルータからマルチキャストデータを受信するためのロジックを有する。前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループと対応するマルチキャストグループに登録されたユーザとを管理するためのロジックは、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルからどのユーザにデータが送信されるかを知るために必要とされる。さらに、在圏ノードは、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネル上で複数のマルチキャストデータストリームが多重化されている場合にこれらを分離するためのロジックを必要とする。2以上のユーザがいる場合、マルチキャストデータは前記ユーザ間で前記受信されたマルチキャストデータを複製するためのロジックにより複製される。
【0053】
さらに、ルータと複数のユーザを処理する在圏ノードとを有する通信ネットワーク内でマルチキャストを行なうように構成されるシステムを有することが提案される。上述の特徴により、各ノードの機能が拡張され、システムは上述の方法に従って動作する。
【0054】
UMTSなどのモバイル環境において、在圏ノードの一例であるSGSNとルータの一例であるGGSNとの間のIPネットワークの伝送を効率的にするために、IPマルチキャストを使用することによって、これらの技術思想は実現できるであろう。
【0055】
本発明の利点は、無線ネットワークにおいて乏しくかつ高価なネットワークリソースを効率的に利用できることである。
【0056】
さらに、Gnインタフェース及びGpインタフェースの場合、各リンク上でパケットのコピーを1つだけ伝送することによって、GPRS又はUMTSの伝送を効率良くすることができる。これにより、同じマルチキャストグループに対して複数のユーザが、同じ又は異なるSGSNに位置する場合は、全体での伝送リソースを減少させることができ、輻輳防止のアルゴリズムの必要性や負荷分散アルゴリズムの必要性が限定的なものとなろう。
【0057】
例えば、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルなど、ネットワークの各部について事前に設定されたマルチキャスト伝送を使用することにより、マルチキャストグループの設定時間を減少させることができる。これは、ユーザが特定のマルチキャストグループに登録又はグループから脱退する場合、あるいは、ユーザが在圏SGSNを変更する場合に、マルチキャスト配信ツリーを確立する必要がないからである。さらに、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを使用することによって、拡張サービスの提供と、異なるマルチキャストグループの多重化とを、同一のトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネル上で達成できる。
【0058】
以下の記述では、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルに割り当てられるトランスポートレベルのマルチキャストグループをTLMGと呼ぶ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0059】
次に、本発明を詳細に説明する。図2及び図3を参照して説明を行なう。
【0060】
ツリー構造を伴う図2の上部は、外部のIPネットワーク内でのマルチキャストを示している。IPネットワークは、Giインタフェースを介してGGSNに接続される。GGSNからSGSNへの伝送は、Gnインタフェースを介して行なわれる。Gnインタフェースでの伝送は複数のノードを介することができる。これは、図2の中央部に相互に接続されたノードにより示されている。下部は、異なる無線ネットワークを示しており、これらのネットワークは、それぞれ対応するSGSNからサービスが提供される。図2で最も重要な部分は、ネットワークの中央部、すなわち、Gnインタフェースである。このGnインタフェースには、GGSNから2台のSGSNへとトラフィックを転送するためにマルチキャスティングが適用される。SGSNは、対応する無線アクセスネットワークへとトラフィックを転送する。
【0061】
図3にはプロトコルの関連図が示されている。図3は、3GPPで標準化されているネットワークのアーキテクチャを示している。なお、このアーキテクチャは本発明を限定するものではない。図3は、Uuインタフェースを介してアクセスネットワークUTRANと通信を行なう移動局MSを示している。Iu−Psインタフェースは、UTRANと3G−SGSNとを接続するものである。3G−SGSNは、Gnインタフェースを介して3G−GGSNと通信を行なう。図3は、UMTSで使用される様々なノードの様々なプロトコルスタックの概要を提供する。以下の説明では、例えば、IP、PPP、及びUDP/IPとして示される、パケット交換ドメインにおける2種類のIPレイヤと、GTP−Uレイヤとに絞って説明を行なう。図3では、他のプロトコルについて補足を目的として言及する。
【0062】
SGSN又はGGSNのように上述したパケット交換向きのノードの機能及び通信方法については、上述の必要条件及び制限があるため、開発されたプロトコルスタックに影響を及ぼしている。ルータとして及び外部のネットワークへのインタフェースとして機能するために、GGSNには、アプリケーションレイヤの下側にIPレイヤが導入されている。GGSNとSGSNとの間ではIPネットワークを備えるには制限があるため、トランスポート手段としてGTP−Uレイヤの下位にIP論理コネクションが導入されている。
【0063】
従って、図3には2種類のIPレイヤが存在し、以下の説明では、アプリケーションIPレイヤとトランスポートIPレイヤとして示している。プロトコルスタックのアプリケーションIPレイヤは、アプリケーションプロトコルApplicat.の真下に位置し、移動局と3G−GGSNとを接続している。このIPレイヤは、パケット交換網にとって透過的である。この透過性は、図3のMSから3G−GGSNに至る直線により示される。第2のIPレイヤは、SGSNとGGSNとUTRANとの間の伝送に使用されるトランスポートIPレイヤである。ペイロードトラフィックは、アプリケーション固有のトンネリングプロトコル、すなわち、GPRSトンネリングプロトコル(GTP)によってカプセル化され、Gn及びIu−PSを介して転送される。GTPは、トンネリング用のトランスポートレイヤプロトコルの一例である。GPRSにおいて、GTPプロトコルは、SGSNとGGSNとの間でのみ使用される。GTPパケットは、トランスポートプロトコルとしてUDPを使用する。なお、トンネルを形成するトンネリングプロトコルには様々なものがある。GTPはその一例に過ぎない。
【0064】
ポイントツーポイント向きのパケット交換ネットワークへのマルチキャストの導入が図4に示される。図4は、プロトコルスタックの最上位にアプリケーションレイヤAppl.を有し、ネットワークレイヤ上にインターネットプロトコル(IP)又はポイントツーポイントプロトコル(PPP)を有する移動局MSを示している。下位の層はL1レイヤ及びL2レイヤとして示されているが、これは、それぞれのノードにおいて基礎となる物理的なネットワークに依存して異なる可能性があるからである。移動局からの論理IPコネクション又はPPPコネクションは、3G−GGSNにおいて終端する。UTRAN、3G−SGSN、及び3G−GGSNの各ノード間では、トンネルを形成するのにGTP−Uプロトコルが使用される。GTP−Uの下位には、ペイロード情報の転送用のプロトコルとしてUDPを有するIPレイヤが位置する。
【0065】
ここで示される技術思想は、例えば、GTPのようなトンネリングプロトコルより下側の層であるIPレイヤ上にマルチキャスト機能を導入することである。図4において、3G−SGSNと3G−GGSNとの間のマルチキャストとして示される陰影部によりこの思想を示している。Giインタフェース上のマルチキャスト陰影部からGnインタフェース上のマルチキャスト陰影部へと向かう矢印は、アプリケーションIPレイヤ上で実行されるマルチキャストをトランスポートIPレイヤへと導入することを示している。これは、Giインタフェースを介して3G−GGSNに到着するマルチキャストデータの宛先が、GGSNとSGSNとの間のマルチキャストを実行する下層のIPレイヤに変更されることを意味する。UTRANにおけるSGSNとRNCとの間のコネクションはユニキャストのままである。また、IPレイヤ上の論理ポイントツーポイントのコネクションも残されている。
【0066】
以下の説明では、本発明で必要とされるGGSNの拡張機能が説明される。
【0067】
新規のタスクを実行するために、GGSNは、加入者から送信されるIGMPメッセージ又はMLDメッセージを処理可能なローカルマルチキャストルータとして機能しなければならない。GGSNは、IGMPメッセージ又はMLDメッセージを終端させ、関連する情報をIGMP又はMLDを介して隣接するルータへと転送する。GGSNはマルチキャストルーティングプロトコルも扱う。加入者はGGSNの特定のマルチキャストグループに登録し、GGSNはパケット交換網のアクティブなマルチキャストグループを常時監視する。これまでの説明では、GGSNは標準のローカルマルチキャストルータに非常に類似した動作を行なう。一般的に、公衆陸上移動通信網(PLMN)の外部ローカルマルチキャストルータが、GGSNの代わりに使用されてもよい。
【0068】
また、GGSNは、コアネットワークの範囲に事前に設定されたマルチキャストグループを事前に確立する。実際には、GGSNとトランスポートレイヤ上のSGSNのような全ての対象ノードとの間に、ソースベースのマルチキャストツリーが生成される。データをSGSNへと配信するには、IPマルチキャストを使用するのが好ましい。データが配信されると、SGSNはパケットを複製してこれを関係する移動局へと転送する。本発明がSGSNとこれに接続するRNCとの間のインタフェース上で使用されるような場合には、RNCがパケットを複製する。上述のマルチキャストグループは、いわゆる事前設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループ(TLMG)と呼ばれる。
【0069】
本発明の基本的概念は図5を参照して開示される。
【0070】
図5は、異なる構成のコネクションを介して4台のSGSNと通信を行なうGGSNを示している。GGSNとSGSNとの間では、事前に設定されたTLMGが事前に確立される。各点線は、異なる事前設定のTLMGを示している。TLMGはコアネットワークの範囲を有する。すなわち、SGSNからGGSNまでの範囲である。TLMGは、Giインタフェース上で受信されたマルチキャストトラフィックを、Gnインタフェースを介してSGSNへと転送する際に使用される。TLMGは、例えば、異なるサービス品質(QoS)パラメータなどの異なるサービスクラスに基づいて、任意に多重化された複数のマルチキャストストリームを転送することができる。SGSNにおいて、ストリームは必要に応じて分離されて複製される。例えば、SGSNとMSとの間ではユニキャスト伝送が使用される。TLMGは事前に確立されているので、TLMGの確立によりGGSNと対象のSGSNとの間におけるマルチキャストグループの登録がさらに遅延することはない。
【0071】
事前に設定されたTLMGの概念は、運用・保守又はネットワークエンティティ間の設定メッセージにも使用することができる。
【0072】
以下の説明では、本発明の好適な実施例を示す。この実施例では、Gnインタフェース上でのマルチキャスティングを説明する。これは、GGSNとSGSNとの間でのマルチキャスティングを意味する。トランスポートレベルのマルチキャストを、例えば、リアルタイムストリーミングプロトコル(RTSP)又はセッション開始プロトコル(SIP)などをベースとした他のポイントツーポイントネットワークに適用する際にも、同様のメカニズムを使用することができる。さらに、GGSNと、別のPLMNに配置されたSGSNとの間のGpインタフェースにも同様のメカニズムを適用可能である。
【0073】
SGSNは、IGMPを使用して特定のTLMGに関心があることを、対応するGGSNに通知する。別の方法では、GGSNが、TLMGに接続されるSGSNを管理する。GGSN及びSGSNの少なくとも一方において実施可能なこの管理処理は、管理インタフェースにより制御される。管理インタフェースは、例えば、ネットワーク管理で知られている運用・保守(O&M)インタフェースであっても良い。オペレータは、例えば、SGSNの構成を設定することができ、運用開始後、事前に設定されたTLMGをGGSNが事前に確立する。このときの事前設定はSGSNの必要条件に対応している。SGSNの事前設定に対する変更は、管理インタフェースによっても実施することができる。事前に設定されたTLMGは、ルーティングプロトコルにより確立することができる。マルチキャスト・ルーティング・プロトコルは、ルートとしてのGGSN及びリーフとしてのSGSNを有するマルチキャスト配信ツリーを構築するのに使用される。
【0074】
UMTSネットワークでは、会話型サービス又はストリーミングサービスなど、様々なサービスクラスが使用されるため、TLMGはサービスクラスごとに作成される。マルチキャスト・ルーティング・プロトコルは、対応するマルチキャスト配信ツリーを構築する際に必要とされるサービス品質(QoS)を考慮する。負荷スケジューリング手段を提供するため、サービスクラスごとに複数のTLMGを作成することもできる。
【0075】
TLMGは、管理インタフェースを介して差別化サービスコードポイント又はサービスタイプ(ToS)の設定を使用するように事前に設定することができる。これは、UMTSベアラクラスと関連付けられ、対応するIGMPメッセージのルーティング及びマルチキャスト配信ツリーの構築に使用される。
【0076】
結果として、図6に示したように、GGSNとこれに接続された全てのSGSNとの間に、複数のサービスクラスベースマルチキャスト配信ツリーが作成される。
【0077】
図6は、QoSルーティングに基づく3つの異なるマルチキャスト配信ツリーを示している。図6では、GGSNとSGSNとの間に異なる点線を描くことで示されている。ツリー構造が異なっているのは、ツリーの構築の際に、QoSメトリクス又はサービスクラスが考慮されるためである。各リンクでは、複数のマルチキャストグループが多重化されていても良い。これは、複数のマルチキャストグループがTLMGにより達成される同じQoS必要条件を有する限り、同じTLMGで転送されることを意味する。図6では、マルチキャストデータストリームMC1−data及びMC2−dataにより示される。これらのデータストリームは、同じ事前設定のTLMG上で多重化される。これは、同じTLMGアドレス、すなわち、TLMG1アドレスにより示される。
【0078】
図7は、後述のシグナリングシナリオで使用されるデータ構造を示している。一般的に、データは任意の方法で集中化又は分散化することができ、異なるネットワークエンティティ間の情報転送はそれに合わせて変更される。
【0079】
図7は、ノードSGSN及びノードGGSNを実際のエントリと共に示している。GGSNは、現在6つのTLMGである、tlmg1からtlmg6を有する。TLMGは、例えば、サービスクラス欄に列挙されたストリーミング又は会話型などのサービスクラスに割り当てられる。異なるtlmgによってもサービスクラスをサポートすることができるので、TLMGとサービスクラスとの組み合わせが異なってくる場合もある。以下の説明では、これをTLMG/サービスクラスの組み合わせと呼ぶ。MC−address欄は、さらに別のネットワークにおけるマルチキャストグループのマルチキャストアドレスmc1からmc10を含んでいる。このグループはある特定のtlmgと関連付けられている。例えば、マルチキャストアドレスmc1及びmc2がtlmg1に割り当てられる。これは、マルチキャストアドレスmc1及びmc2を有するマルチキャストデータストリームがtlmg1上で多重化されることを意味する。また、ユーザ数は#MSes欄において管理され、マルチキャストグループごとのユーザ数又はTLMGごとの適正数が監視される。以下の説明において、この関係はマルチキャストグループ/TLMGとして略される。SGSNの変更又はPDPコンテキストの削除する際に、あるマルチキャストグループ/TLMGにユーザが所属するか否かを判断するために、GGSNはTLMGごとのユーザの情報を格納しても良い。別の方法では、例えば、1以上のマルチキャストグループに登録したユーザについてのPDPコンテキストに対するTLMGマルチキャストアドレスをGGSN識別情報に格納する。ユーザは、複数のアクティブなPDPコンテキストを有し、このPDPコンテキストの各々を、1以上のマルチキャストグループに登録してもよい。これは、ユーザが登録されたマルチキャストグループのために、追加の識別子を付すことにより、PDPコンテキストデータを拡張できることを意味する。PDPコンテキスト活動(アクティブ)化は、外部のIPネットワークにログオンするようなものである。この目的で移動加入者IDがIPアドレスと関連付けられる。以下の説明において、PDPコンテキストの活動化中は、TIDで識別されるIDを有するトンネルが、PDPコンテキストのために、SGSNとGGSNとの間に作成される。GTPがPDPコンテキスト活動化中に使用される場合、GTPトンネルが確立される。この手順の間、サービス品質(QoS)のネゴシエーションがMSとSGSN/GGSNとの間で実行される。
【0080】
SGSNは、同様のエントリをGGSN、TLMG、Service Class、MC−Address及び#MSesとして管理する。マルチキャストデータストリームを区別し、ストリームの分離処理を実行するには、SGSNにおけるマルチキャストアドレス及びそのTLMGとの関係を管理する必要がある。SGSNの#MSes欄には、マルチキャストデータを特定の移動局に送信するために、tlmgに所属するユーザの一覧が含まれている。
【0081】
以下の説明において、サービスクラスの必要条件に従って事前に設定されるTLMGを、サービスクラスベースTLMGと呼ぶことにする。サービスクラスベースTLMGは、GGSN又は対応するSGSNにおいて管理されてもよい。TLMGの設定がGGSNにおいて行なわれる場合、TLMG/サービスクラスの組み合わせが管理される。全てのSGSNがTLMGの一部である必要はない。これは、例えば、SGSNがマルチキャストグループに登録したユーザを持たないこともあるからである。この場合、TLMGからSGSNを削除すると決定してもよい。このため、登録されたSGSNはGGSNのTLMGの一部として管理されなければならない。必要に応じて、GGSNは、TLMGによってサービスを提供される少なくとも1つのマルチキャストグループメンバを抱えているSGSNの数をカウントするためのカウンタをTLMGごとに含んでもよい。TLMGを介するマルチキャスティングが効率的か否かを、マルチキャストデータを受信して決定する際に、このSGSNの数を考慮に入れてもよい。これは、グループメンバを有するSGSNの数と、グループメンバを持たず、かつマルチキャストトラフィックを破棄するための追加処理を行なう必要があるSGSNの数との間の関係によって決まる。TLMGに接続されるもののマルチキャストグループメンバを持たないときには、SGSNはマルチキャストトラフィックを受信する。SGSNはマルチキャストデータを転送することが可能なリーフを持たないため、このデータを破棄すべきである。
【0082】
サービスクラスベースTLMGが各SGSNにおいて管理される場合、SGSNがその一部を形成すべきTLMGを、TLMG/サービスクラスの組み合わせに反映される。TLMG/サービスクラスの組み合わせがGGSNにおいて設定構築される場合は、SGSNにおいてサービスクラスを省略することができる。
【0083】
全てのTLMGサービスクラスの組み合わせについて、全てのSGSNが登録しているとは限らない場合、GGSNはTLMG/サービスクラスの組み合わせごとに登録されているSGSNの情報を監視しなければならない。SGSNはTLMGの一部ではないため、この情報は、どのSGSNが、対応するTLMGによってマルチキャストトラフィックを受信するか及びどのSGSNが追加のユニキャスト伝送コネクションを必要とするかを判定するために必要となる。これは、全てのSGSNについての登録処理が完了していない状態で、マルチキャストストリームが到着したときに持て起用可能である。
【0084】
以下の説明において、本発明の好適な実施例を示す。この実施例では、サービスクラスベースTLMGの確立処理と解放処理を説明する。図8及び図9に基づいて説明を行なう。図8及び図9は、GGSNと2台のSGSN、すなわち、SGSN1及びSGSN2との間で送信されるメッセージを時系列的に示している。矢印は送信されるメッセージを示している。矢印の上方にメッセージの名称が示され、矢印の下方にメッセージにより搬送されるパラメータが列挙される。図8及び図9では、関連するパラメータのみが示される。右側の枠はメッセージ受信後にノードで実行されるアクションを示している。各記号の適切な意味は、以降の図面にも適用される。
【0085】
図8のシーケンスは、設定がGGSNで行なわれる場合のサービスクラスベースTLMG確立処理を示している。GGSNは、TLMGマルチキャストアドレスTLMG−MCAddrを有するTLMG登録要求をSGSN1及びSGSN2に送信する。このアドレスはTLMGの割当てマルチキャストアドレスである。QoSパラメータもこのメッセージに含まれる。既に説明したように、制御情報の交換にGTPプロトコルを使用することができる。このためには、新規のメッセージによって、プロトコルを拡張する必要がある。これは、新規GTPというプリフィックスにより記述される。新規のメッセージをGTPに導入するか、あるいは、新規の追加情報でもって既存のメッセージを改訂すればよい。IGMPプロトコルを使用するSGSN応答は、メンバシップ報告メッセージを伴う。
【0086】
対応する各SGSNにおける設定が分散型である場合、TLMG登録要求メッセージは省略される。GGSN及びSGSNにおいて設定を使用することも可能である。この場合、対応するシーケンスを同時に実行することもできる。また、図8のシグナリングを部分的に同時に実行することもできる。
【0087】
どのSGSNがTLMGをサポートすることでTLMGの一部となっているかをGGSNが把握するために、必要に応じて、TLMG要求メッセージの肯定応答又は否定応答を使用してもよい。適用する多重化手順など、TLMG関連設定パラメータを取り決める際にも、TLMG登録要求手順を使用することができる。PPPネゴシエーションにおいて使用されるような汎用ネゴシエーションメカニズムを適用して、TLMGに使用される共通の設定パラメータ群について同意することができる。SGSNはIGMPメンバシップ報告メッセージを使用してサービスクラスベースTLMGに登録し、TLMG配信ツリーの一部を形成することができる。メンバシップ報告メッセージについては、必要なQoSを考慮に入れてルーティングする。
【0088】
TLMGにおけるMC−trafficの多重化は様々な方法を用いて実行することができる。基本的に全ての多重化アルゴリズムを適用することができよう。多重化がネットワークにおいて共通でない場合、すなわち、全てのSGSNが必ずしも同じ多重化をサポートしていない場合、GGSNとSGSNとの間で適用される多重化メカニズムのネゴシエーションが必要となるかもしれない。必要に応じて、GGSNは異なるSGSNの多重化機能を備えるように設定される。言うまでもなく、TLMGごとに1つの多重化処理の手法が使用されるべきである。幾つかの多重化メカニズムが適用可能な場合、TLMGは、対応するSGSNにより適用・サポートされている多重化の種別をベースとすることができる。これは、事前に設定されたTLMGの確立処理中に考慮される必要がある。例えば、SGSNが特定の種別の多重化をサポートしない場合、TLMG全体に対して多重化が変更されるか、専用のTLMGが確立されるか、あるいは、SGSNがTLMGから除外され、SGSNのユーザに対してユニキャストセッションが使用されることになろう。また、TLMGを確立する前に、異なる設定をクエリーしてネゴシエートするために、シグナリングシーケンスを使用することができる。専用のTLMGとは、事前に設定され、そして事前に確立されたTLMGを考慮せずにユーザ要求に応じて確立されたTLMGを意味する。
【0089】
図9を参照する以下の説明では、設定がGGSNで行なわれる場合におけるサービスクラスベースTLMGの解放処理を示している。この場合、GGSNはTLMG解放要求を対応するSGSN、すなわち、SGSN1及びSGSN2に送信することによって解放処理を開始する。対応するSGSNにおける設定が分散型である場合、TLMG解放要求メッセージは省略される。GGSN及びSGSNにおいて設定を同時に使用することも可能である。どのSGSNがTLMGから削除されたかをGGSNが把握するために、必要に応じて、TLMG解放メッセージの肯定応答及び否定応答を使用してもよい。
【0090】
SGSNは、TLMG配信ツリーから除外されるようにするため、IGMP脱退メッセージを使用してサービスクラスベースTLMGへの登録を解除する。IGMPバージョン1には、明示的な脱退メッセージが存在しないため、グループから脱退するための適正なメカニズムが使用される。標準IGMPメンバシップクエリーメッセージとは対照的に、SGSNは以降の定期的なメッセージ送信を行なわないことによってTLMGから脱退することもできる。IGMPバージョン1及びバージョン2をサポートするために、GGSNはオプションのテーブルを保持することができる。このテーブルは、SGSNがサポートするIGMPバージョンを反映するものである。
【0091】
SGSNをTLMGから削除した後、マルチキャスト配信ツリーが更新される。これは、マルチキャストルーティングプロトコルにより行なうことができる。
【0092】
別の実施例では、GGSNが登録手順を開始する場合、あらゆる可能なTLMG/サービスクラス組み合わせを、TLMG登録要求メッセージで示してもよい。SGSNは、登録したいTLMGに関して個別のIGMPメンバシップ報告メッセージをGGSNに送信する。また、特定の又は全てのTLMGについて登録するよう、GGSNがSGSNに命令してもよい。
【0093】
GGSNは、PLMNのマルチキャストグループメンバの総数のみならずGGSNに論理的に接続されるSGSNの台数に基づいて、特定のマルチキャストグループに対してTLMGが適用されるか否かを決定してもよい。このような決定は、ユーザがマルチキャストグループに登録する又はグループへの登録を解除するときには、いつでも進行中のマルチキャストセッション中に変更できるという意味において動的であってもよい。
【0094】
以下の説明では、本発明の好適な実施例が示される。この実施例では、マルチキャストグループの登録処理を説明する。図10に基づいて説明を行なう。
【0095】
PDPコンテキストの活動化処理の後、ユーザはIGMPメンバシップ報告を使用することで、GGSN内の特定のマルチキャストグループに登録を行なう。GGSNはローカルマルチキャストルータとして機能する。IGMP及びMLDにおいて指定されるローカルマルチキャストルータとは異なり、GGSNはアクティブなPDPコンテキストを有する全てのユーザに対してメンバシップクエリーを送信する訳ではない。これを送信すれば、貴重な無線リソースを不必要に浪費することになるであろう。その代わりに、ユーザは単独でマルチキャストグループへの参加を開始する。これは、メンバシップクエリーメッセージにより要請されることなく、ユーザがメンバシップ報告メッセージにより自身のメンバシップを報告することを意味する。IGMPの規定では、マルチキャストグループごとに1つのメンバだけがメンバシップを報告する。このため、ローカルマルチキャストルータには、対応マルチキャストグループの少なくとも1つのメンバがローカルネットワークに接続されていることしか分からない。ローカルマルチキャストルータは、いくつのメンバが接続しているかも、これらのメンバの身元も把握してはいない。しかし、各マルチキャストグループメンバが上述のように自身のメンバシップを報告する場合には、GGSN又は他のローカルマルチキャストルータは、マルチキャストグループごとのマルチキャストグループメンバの数のみならず、全てのグループメンバの身元についても情報を取得している。この情報は、効率化、課金、又は統計的な目的で使用することができる。また、ユーザ数と、サポートされるマルチキャストグループの一部であるSGSNの情報とを格納することも可能であり、GGSNは、必要に応じて、対応するSGSNに情報を要求する。マルチキャストグループメンバを有する対応SGSNの情報が格納されていない場合、TLMG自体を使用して全ての対象SGSNに全メンバシップ要求をマルチキャストしてもよい。GGSNは、グループメンバ数を考慮に入れ、TLMGが効率的か否か、あるいは、複製されたユニキャストセッションを代わりに使用することが許容可能か否かを決定することができる。GGSNはIGMPプロトコルを終了し、MSのマルチキャストグループメンバシップについての情報を格納する。
【0096】
必要に応じて、既存メッセージのうちの1つがメンバシップクエリーを含むように改訂されてもよい。これは、例えば、3GPP TS 23.060 V3.6.0 (2001 01) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects, General Packet Radio Service (GRPS), Service Description, Stage 2 (Release 1999)に規定されるように、ルータ通知メッセージに適用されてもよい。
【0097】
IGMPメンバシップ報告の受信後、GGSNは必要に応じて検証を行ない、ユーザをマルチキャストグループに登録してもよいか否かを判定する。セキュリティチェックによりユーザのマルチキャストグループへの参加が許可されない可能性もあるし、グループの特性上、オペレータがマルチキャストグループ登録を許可しない可能性もあるし、あるいは、許容されたマルチキャストグループメンバが最大数に到達している可能性もある。GGSNにおいて幾つかの他のチェック処理が実行されてもよい。判定結果が肯定的でない場合、GGSNはメンバシップ報告拒絶メッセージをユーザに返信し、後述するシーケンスを実行しない。必要に応じて、GGSNはメンバシップ報告拒絶メッセージの代わりにICMPエラーメッセージをユーザに返信することもできる。
【0098】
ホストが、閉じたグループの一部であるか否かを判定できるようにするために、GGSNにおいて管理が行なわれてもよい。あるいは、GGSNがマルチキャストグループを管理するサーバ又はデータベースへの外部インタフェースを有することもできる。
【0099】
GGSNは、マルチキャストグループに登録された移動局を有していることを、対応するSGSNに通知する。新規のGTPメッセージが、SGSNメンバシップ報告要求のために使用される。この目的で拡張PDU通知メッセージを使用することも可能である。PDU通知はGTP通知メッセージであり、例えば、TS 29.060. 3GPP TS 29.060 V.4.0.0 (2001 03) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network; General Packet Radio Service (GRPS); GPRS Tunneling Protocol (GTP) across the Gn and Gp Interface (Release 4)に規定されている。
【0100】
TLMG確立手順の後、図8を参照して説明したように、複数の事前に設定されたTLMGがコアネットワークにおいて確立される。このコアネットワークでは、GGSNがルートであり、SGSNがツリーのリーフである。コアネットワークのTLMGを使用して外部のマルチキャストトラフィックがユーザに転送される。複数のマルチキャストグループが1つのTLMG上へと多重化される場合、分離識別子が必要である。後述の図面では、Giインタフェースを介して受信される外部のマルチキャストグループのマルチキャストアドレスMcAddrが、SGSNでの分離処理に使用される。したがって、McAddrがSGSNメンバシップ報告要求メッセージの形態でパラメータとして送信される。TLMGについて多重化メカニズムが使用されない場合、マルチキャストグループのうちの1つだけがTLMGにマップされる。また、TLMGのマルチキャストIPアドレスであるTLMG−McAddrが、新規のGTPメッセージSGSNメンバシップ報告要求を伴って送信される。TLMG−MC Addressの使用は任意であり、メッセージにおける使用も任意である。また、ユーザのホストID、すなわち、マルチキャストグループに登録されたMS−HostIDはパラメータとしてこのメッセージを伴って送信される。
【0101】
実際、マルチキャスト・グループ・トラフィックにおいて、GGSNは、PDPコンテキストの活動化中に、SGSNによって既に確立されているMS用のトンネルを無視し、代わりに事前に設定されたマルチキャスト配信ツリーを使用する。
【0102】
SGSNメンバシップ報告要求メッセージの受信後、SGSNはマルチキャストグループMCメンバシップ検証を行なう。特に、任意又は特定のマルチキャストグループに移動局を登録可能であるか否かを判定するために、SGSNが加入チェック又は課金口座チェックを行なうことができることを意味する。検証の結果は、SGSNメンバシップ報告結果メッセージに含まれる。検証結果が「否」の場合、SGSNはSGSNメンバシップ報告結果メッセージをGGSNへと返信する。結果が否の場合には、マルチキャスト検証が失敗し、移動局がマルチキャストグループに参加すべきでないことを示す。原因の表示を伴うことができる。検証結果が「可」の場合、メッセージはGGSNに対して肯定的な結果を示す。さらに、SGSNは、データを複製してマルチキャストデータストリームの受信時に、対応するホストに転送できるよう、Multicast Addressをユーザに対する既存のPDPコンテキスト情報に加えることによって、MCAddrとMS−HostIDとの間の関係を記憶する。必要に応じて、使用されるTLMGのTLMG−Addressも記憶される。
【0103】
TLMGは事前に確立されているので、TLMGのメンバであるSGSNの動的な更新及び検証は省略されても良い。
【0104】
SGSNメンバシップ報告結果を受信すると、GGSNはメンバシップ報告受諾又はメンバシップ報告拒絶を移動局へと返信する。このメッセージは、検証結果によっては原因の表示を含む。また、GGSNは検証結果が肯定的の場合には何も返信せず、検証結果が否定的の場合にはIGMPエラーメッセージを返信しても良い。
【0105】
SGSNメンバシップ報告結果が肯定的の場合、マルチキャストグループのユーザ数のカウンタが増分され、及び/又は、MS−HostIDがマルチキャストグループ又はTLMGに追加される。
【0106】
GGSNは、例えば、IGMPメンバシップ報告を送信することによって、Giインタフェース上のバックボーンネットワークを介し、マルチキャストメンバシップの伝播の管理を行なう。隣接するルータへのメンバシップ伝播では、PLMNなどのローカルネットワークの対応するマルチキャストグループ内にマルチキャストデータの受信を希望するメンバが少なくとも1つ存在することを通知するだけで良い。このため、PLMN内の第1のマルチキャストグループメンバに対してのみ、この伝播が必要とされる。マルチキャストグループがGGSNにおいて未知の場合、GGSNはGiインタフェースを介してメンバシップ報告メッセージを次のマルチキャストルータへと伝播する。これにより、マルチキャストグループへと参加できるようになり、マルチキャストトラフィックを受信してマルチキャストグループの一部であるPLMNのMSesへと当該トラフィックを転送できるようになる。GGSNは、マルチキャストグループのユーザ数のカウンタ又はMS−HostIDの実際の数によりGiインタフェース上のメッセージを伝播すべきか否かを認識する。
【0107】
以下の説明では、本発明の好適な実施例が示される。この実施例では、図11を参照してマルチキャストグループ登録解除処理及びTLMGの解放処理を説明する。
【0108】
先に説明したように、アクティブなPDPコンテキストを有する全てのユーザには、定期的なメンバシップクエリーメッセージは送信されない。IGMPバージョン1によれば、ローカルマルチキャストルータは、定期的にメンバシップクエリーメッセージをマルチキャストすることによって、LAN上のマルチキャストグループにメンバが残存するか否かを判定する。IGMPバージョン2では、脱退するメンバの待ち時間を削減するために脱退メッセージが定義されている。
【0109】
図11において、移動局からのIGMP脱退メッセージの受信時に、GGSNは基本的なチェックを実行する。例えば、GGSNは、移動局がマルチキャストグループの一部であったか否かをチェックする。GGSNは新規のGTPメッセージSGSNメンバシップ要求解放をSGSNへと送信し、移動局に対するメンバシップ解放を要求する。このメッセージは、パラメータとしてTLMG MCAddrと移動局のアドレスMS−HostIDとを搬送する。SGSNは、オプションの肯定メッセージSGSNメンバシップ解放ACKをGGSNへと返信することによって解放を確認し、対応するTLMGのリストから移動局を削除する。また、GGSNは対応するマルチキャストアドレスのリストから移動局を削除するか、あるいは、対応するカウンタを減分する。
【0110】
必要に応じて、GGSNは、SGSNに係るマルチキャストグループ内のメンバの数が、SGSNに対してマルチキャスト配信ツリーを使用するのに妥当ではなく、SGSNのTLMGへの登録を解除すべきであると決定してもよい。これは、GGSNからSGSNへと向かうオプションの情報要素Actionにより示される。パラメータActionはオプションである。データ配信を最適化するために使用されるべきである。このパラメータを使用することによって、GGSNが過負荷の状況にあってもメッセージを使用することができる。
【0111】
GGSNが、PLMNの最後のマルチキャストグループメンバがマルチキャストグループへの登録を解除したと判定する場合、この情報はGiインタフェースを介して隣接するルータへと伝播される。IGMPバージョン2又はそれ以降のバージョンが使用される場合、GGSNはIGMP脱退メッセージを送信する。バージョン2又はそれ以降のバージョンが使用されない場合、GGSNはGiインタフェース上のマルチキャストグループメンバシップの更新処理を行なわない。
【0112】
以下の説明では、本発明の好適な実施例が示される。この実施例では、図12を参照してPDPコンテキストの非活動化処理を説明する。
【0113】
SGSN及びGGSNの少なくとも一方が、PDPコンテキストの非活動化処理を開始する。PDPコンテキストの非活動化には、2つのシグナリングメッセージ、すなわち、PDPコンテキスト削除要求及びPDPコンテキスト削除応答が含まれる。非活動化を開始するノードは、PDPコンテキスト削除要求を送信し、応答としてPDPコンテキスト削除応答を受信する。この手順は、3GPP TS 03.60 V7.5.0 (2001 01) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects, Digital cellular Telecommunications System (Phase 2+), General Packet Radio Service (GPRS), Service Description, Stage 2 (Release 1998)及び3GPP TS 23.060 V3.6.0 (2001 01) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects, General Packet Radio Service (GPRS), Service Description, Stage 2 (Release 1999)に詳細に記載されている。
【0114】
PDPコンテキスト非活動化処理の実行後、マルチキャストグループの登録解除処理と同様の、対応するシグナリングメッセージを伴う手順が適用される。SGSNは移動局が1以上のTLMGの一部であったか否かをチェックする。チェック結果に従って、TLMG又は複数の対応するTLMGから移動局が削除される。その対応する1つ又は複数のTLMGにとって最後の移動局であったか否かによって、SGSNはTLMGへの登録を解除することもある。
【0115】
マルチキャストグループ又はTLMGごと(いわゆるMC−group/TLMG)に格納された全てのMS−HostIDを有する場合、移動局が1以上のマルチキャストグループの一部であるか否かを、GGSNがチェックし、その結果に従って動作することもできる。全てのMS−HostIDを有しない場合、SGSNは、MS−HostID及びMulticastGroup/TLMGを指定する新規の情報要素により、PDPコンテキスト削除要求メッセージ又はPDPコンテキスト削除応答メッセージの形態で、GGSNに通知する。あるいは、SGSNからGGSNへの通知には、SGSNメンバシップ解放に関して図12に示されるのと同様の情報要素を伴う新規のメッセージが使用される。このメッセージは、GGSNがMC−group/TLMGごとに格納されたMS−HostIDを有する場合に使用可能であろう。TLMGは、SGSNにおいても、SGSNメンバシップ解放メッセージにおいても任意のものである。
【0116】
上述のようなSGSNメンバシップ解放メッセージ又はそれに類するメッセージの受信時に、前述のマルチキャストグループ登録解除シーケンスで説明したのと同様の処理が適用される。PDPコンテキストの非活動化の後、前述のIGMP脱退メッセージを使用することによって、マルチキャストグループ登録解除と同様の処理が適用される。MSが1つ以上のマルチキャストグループの一部であったか否かを、SGSNがチェックする。グループの一部である場合、MSはこの1以上のマルチキャストグループから削除される。
【0117】
以下の説明では、本発明の好適な実施例が示される。この実施例では、移動局が在圏SGSNエリアを変更する場合の手順を説明する。
【0118】
移動局が在圏SGSNを変更する場合、SGSN及びGGSNに格納されたマルチキャスティング情報は、それに従って変更しなければならない。TLMGも更新する必要が生じるかもしれない。
【0119】
3GPP TS 03.60 V7.5.0 (2001 01) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects, Digital cellular Telecommunications System (Phase 2+), General Packet Radio Service (GPRS), Service Description, Stage 2 (Release 1998)及び3GPP TS 23.060 V3.6.0 (2001 01) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects, General Packet Radio Service (GPRS), Service Description, Stage 2 (Release 1999)に記載されているように、MSはGPRS位置情報登録処理(Attach)、SGSN間ルーティングエリア更新処理、又は在圏無線ネットワークサブシステム再配置処理によって、在圏SGSNを変更することができる。
【0120】
GPRS位置情報登録は、3GPP TS 23.060 V3.6.0 (2001 01) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects, General Packet Radio Service (GPRS), Service Description, Stage 2 (Release 1999)及びセクション6.13.2のthe Inter SGSN Inter System Changeを含む同文書のセクション6.9.1.2.2のthe Inter SGSN Routing Area Updateに記載されている。The Serving SRNS Relocationは同文献のセクション6.9.2.2.1において見出される。
【0121】
しかし、GPRS位置情報登録を実行するときには、移動局はマルチキャストグループに登録されないので、マルチキャスティングではこの手順を考慮する必要がない。PDPコンテキストの削除処理の実行によって、対応するマルチキャストグループへの移動局の登録は、既に解除されているからである。
【0122】
SGSN間ルーティングエリア更新処理又は在圏SRNS再配置処理の場合、新規のSGSNはPDPコンテキスト更新要求をGGSNへと送信する。
【0123】
SGSNがマルチキャストグループメンバに対して変更される場合、SGSN及びGGSNにおけるマルチキャストの管理に関して3つの基本的な代替方法がある。
【0124】
第1の代替方法では、上述のように、以前のSGSNに対するマルチキャストグループ登録解除及びTLMG解放と、新規のSGSN手順に対するマルチキャストグループ登録及びTLMG確立とが組み合わされる。以下の説明は図10に基づいて行なわれる。
【0125】
上述したPDPコンテキストの非活動化処理と同様に、SGSNは、改良されたPDPコンテキスト更新メッセージシグナリングを用いて、移動局がマルチキャストグループの一部であることをGGSNに通知する必要があるかもしれない。このシーケンスにおいて、GGSNはTLMGの識別子についての通知を受信しなければならない。以前のSGSN及び新規のSGSNに対して変さらについて通知するのはGGSNの機能である。以前のSGSNとは、移動局が登録されていたSGSNを意味し、新規のSGSNは移動局が現在処理されているSGSNである。以前のSGSNは、SGSNメンバシップ解放要求メッセージにより通知される。処理担当となるSGSNの変さらについての確認応答として、以前のSGSNがSGSNメンバシップ解放Ackを送信する。以前のSGSNが最後の移動局を解放した場合、IGMP脱退メッセージが送信される。
【0126】
新規のSGSNにおけるマルチキャストメンバシップ検証処理はオプションである。GGSNは、SGSNメンバシップ報告要求メッセージ中の追加の識別子を使用して、これらのチェックが行なわれるべきか否かを判定してもよい。チェックが行なわれない場合、SGSNメンバシップ報告結果を送信することによって、GGSNに確認応答を通知すれば良い。あるいは、信頼性の高い通信の場合には、GGSNに全く報告しなくても良いだろう。追加のマルチキャストメンバシップ検証が実行される場合、GGSNは否定的な結果を移動局へと送信しなければならないかもしれない。この場合、SGSNはTLMGへの登録を解除する必要があるだろう。PLMNはマルチキャストグループへの登録を解除しなければならないかもしれない。なお、これらのメッセージシーケンスは図13において省略されている。
【0127】
第2の代替方法では、PDPコンテキスト更新処理の実行後にマルチキャスト情報メッセージを送信することによって、以前のSGSNから新規のSGSNへとマルチキャストグループ情報が直接的に転送される。これは図14に開示される通りである。以前のSGSNは、SGSNメンバシップ解放によって、GGSNにおけるエントリの削除を開始する。続いて、IGMP脱退メッセージが送信される。SGSNは必要に応じて検証処理を行なっても良く、その結果に応じて、SGSNメンバシップ報告をGGSNへと送信するのを回避しても良い。この場合、拒絶メッセージを移動局に送信することを、SGSNはGGSNに報告するであろう。従って、第2の方法でも、第1の方法と同じ原理を適用することができる。
【0128】
第3の代替方法では、マルチキャスト情報メッセージを以前のSGSNから受信した後で、GGSNにおける以前のSGSN及び新規のSGSNについてのマルチキャストエントリを更新するために、新規のSGSNが更新メッセージであるマルチキャストSGSN変更情報をGGSNに送信する場合の簡単な解決法を開示している。このシグナリングメッセージの交換も図15に示している。
【0129】
3つの方法の全てにおいて、以前のSGSN及び新規のSGSNの双方に関して、マルチキャスト・ルーティング・プロトコルにより最終的にTLMGが更新される。
【0130】
第2の方法及び第3の方法では、以前のSGSNから新規のSGSNへのマルチキャスト情報転送は、新規のSGSNとGGSNとの間にPDPコンテキスト更新を送信する前に行なわれても良い。PDPコンテキスト更新についてのメッセージ交換処理は、マルチキャスト情報を伴うように拡張されても良い。
【0131】
3つの方法の全てにおいて、新規のSGSNが実施した検査処理によって、マルチキャストグループメンバシップを受諾しないとなった場合には、追加のメッセージが移動局に送信されても良い。例えば、新規のSGSNがマルチキャストルーティングプロトコルをサポートしない、あるいは、マルチキャスト情報交換メッセージ又はマルチベンダ環境などの情報要素をサポートしない場合にこれが当てはまるかもしれない。MSは、登録解除を行なうためにIGMP脱退メッセージをGGSNに送信するように命令される。
【0132】
以下の説明では、TLMG上でのマルチキャスト・ストリーム・データの多重化を説明する。
【0133】
Giインタフェースに到着する全てのマルチキャスト・グループ・トラフィックに対して、限られた数のTLMGを使用することによって、マルチキャストストリームはコアネットワークにおいて暗黙的に多重化される。事前に設定されたTLMG上でマルチキャストストリームを多重化するには幾つかの方法がある。説明される多重化手法は、TLMGが事前設定でなく、必要に応じて確立される場合にも適用することができる。
【0134】
以下の説明では、多重化を実行する幾つかの方法が提示される。
【0135】
コアネットワークにおけるマルチキャスティングはPLMN特有のマルチキャストアドレスに基づいているため、IPパケットヘッダ中のオリジナルのマルチキャスト宛先アドレスは変換されるべきである。オリジナルのIPマルチキャストアドレスは、プライベート拡張ヘッダとしてIPパケットヘッダに加えられる。
【0136】
IPv6ではこれが可能であり、IPヘッダフィールドの次のヘッダとしてIPを指定することによって、追加のルーティングヘッダを加えることができる。このルーティングヘッダ中のIPアドレスもIP−Multicastアドレスである。これは、Giインタフェース上で受信した最初のIPマルチキャストアドレスであることを意味する。分離化処理は、宛先Multicast Address又はMulticast Portに基づいて、SGSNにおいて実行される。IPヘッダ中のポート番号に基づいて、異なるアプリケーションを識別することができる。これは、同じ宛先アドレスに所属する、異なるアプリケーションに対して指定される複数のマルチキャストデータストリームを、同一のTLMG上で多重化することができ、各ストリームの区別はポートアドレスにより行なわれることを意味する。このため、SGSNは移動局IDに対応するマルチキャストアドレス又はマルチキャストポートのテーブルを保持する必要がある。
【0137】
別の方法では、SGSNにおいてマルチキャストストリームを分離するために、GTPトンネリングIDであるTIDを使用することができる。この場合、Digital cellular Telecommunications system (Phase 2+); General Packet Radio Service (GPRS); Point To Multipoint Multicast Service Description; Stage 2; GSM 03.61, 15th January 1997, Version 0.7.1に記載されているようなGTP−Uの拡張バージョンが使用される。SGSNは、TIDと移動局IDとの関連付けを記憶するテーブルを保持する必要がある。この方法が使用される場合、マルチキャストアドレスはTIDにより置換される。マルチキャストアドレスの代わりとしてのTIDを送信できるようにするためには、シグナリングシーケンスを改訂する必要があろう。
【0138】
以下の説明では、本発明の好適な実施例が示される。この実施例では、図16を参照してマルチキャストデータ配信手順を説明する。
【0139】
図16は、マルチキャストデータがGGSNで受信され、受信されたマルチキャストデータを、TLMGを介してそれぞれ複数のグループメンバが接続されている2台のSGSNへと転送するシナリオを示している。
【0140】
複数のTLMGは、UMTSサービスクラスごとに存在してもよいので、元のマルチキャストアドレスは、前述のようにTLMGを介してSGSNに転送されるマルチキャストストリーム内に搭載されて搬送されなければならない。この元のマルチキャストアドレスは、SGSN内の1つのTLMG上に存在する、異なるマルチキャストフローを分離するために必要となる。GGSNは、以下の基準のうち、1以上を考慮することによって特定のマルチキャストセッションに使用されるTLMGを判定する。例えば、IPヘッダのサービス種別ビットなどに従って、Giインタフェース上で受信されるマルチキャストストリーム内で示されている必要なQoSが考慮される。必要なQoSは、ポリシー実行ポイント、ポリシー決定ポイント、又は呼状態制御機能(CSCF)など、外部のエンティティによっても通知することができる。さらに、デフォルト又は既知のマルチキャストアドレスに対する所要のサービスクラスの設定を考慮に入れてもよい。
【0141】
マルチキャストデータストリームを受信すると、GGSNは、テーブル中でアプリケーション・レベル・マルチキャスト・アドレスに属するTLMGアドレスを検索する。この検索の際に、必要に応じてQoSを考慮に入れる。GGSNは、IP宛先アドレスをTLMGマルチキャストアドレスへと変更し、元のマルチキャストアドレスを拡張情報としてIPパケットヘッダへと加え、TLMGの一部である全てのSGSNに対してデータをマルチキャストする。上述した他の多重化メカニズムの1つが使用される場合、元のIPマルチキャストアドレスのカプセル化は異なる方法で実行される。
【0142】
SGSNにおいてTLMGマルチキャストデータを受信すると、このSGSNはIP宛先アドレスフィールド又はTLMGで指定されるような元のIPマルチキャストアドレスを取り出し、テーブル検索のためにこれを使用して対応するマルチキャストグループメンバを識別する。IP宛先アドレスはこの元のマルチキャストアドレスへと戻される。SGSNはデータを複製し、ユニキャスト伝送又はマルチキャスト技術を使用し、無線アクセスネットワークを介してデータを各移動局へと転送する。マルチキャストグループに対してグループメンバを持たない場合、SGSNはマルチキャストデータを無視する。
【0143】
以下の説明では、各実施例が提示される。これらの実施例では、例えば、SGSNのような在圏ノードがTLMGの一部となることを決定する。
【0144】
必要に応じて、SGSNは、MSesに対して中継するマルチキャストデータパケットの個数と、破棄するマルチキャストデータパケットの個数とについての統計値を収集する。これは、SGSNには対応するマルチキャストグループの一部である移動局が存在しないためである。多重化により得られるよりもマルチキャストトラフィックを破棄するためにより高い処理能力を必要とするので、SGSNはこの情報に基づいてTLMGへの登録の解除を決定しても良い。GGSNは、TLMGの一部でないSGSNのリストを格納しなければならない。これらは、マルチキャストトラフィックを受信することはない。その代わりに、GGSN内のマルチキャストトラフィックを複製することによってサービスの提供を受け、これらのSGSNに対してユニキャスト伝送を使用する。
【0145】
マルチキャスト率の評価は、SGSNがTLMGの一部となることを決定するための一例である。他の例としては、地理的な座標に基づくTLMGが挙げられる。これは、例えば、国又は都市の一部などの地理的エリアをカバーする全てのSGSNにまたがっているTLMGを意味する。このようなTLMGは、天気予報、交通情報、又は娯楽情報などの地理的座標に関連するマルチキャストサービスを提供するのに使用されてもよい。
【0146】
上述の事前に設定されたTLMG及び対応するマルチキャスト配信ツリーを使用して、UMTS内でのブロードキャストサービスを実現することもできる。関係するノードのみならず全てのノードがブロードキャストコンテンツを受信するので、ネットワークレベルでのブロードキャスティングは避けるべきである。複数のサービスプロバイダにより使用されるマルチサービスバックボーンネットワークの場合、全てのノードがコンテンツを受信する事態は避けるべきである。
【0147】
専用のTLMG登録セキュリティ手順は、各ノードがTLMGに登録可能である場合についての手順である。この場合、各ノードの登録には専用のセキュリティ手順が必要とされるであろう。事前に設定されたTLMGの場合、例えば、GGSNで設定が実行されると、自動的に1回の動作でTLMG全体の安全を保証することができる。
【0148】
事前に設定されたTLMGの概念により、ネットワークの専用のノード群へのマルチキャストサービス及びブロードキャストサービスの提供が可能になる。特に、Gpインタフェースでは、設定、管理などの関連情報のブロードキャスティング又はマルチキャスティングは、TLMGにより経済的に処理されるようにしてもよいだろう。
【0149】
ブロードキャストされるデータストリームごとに、1つの事前に設定されたTLMGが確立又は選択される。このTLMGはGGSNに接続される全てのSGSNを含む。
【0150】
本願の開示では、GPRS/UMTSに対する解決法を説明する。しかしながら、RTSPを有するポイント・ツー・マルチポイントストリーミング又はSIPを有する会話型マルチメディアサービスに対して、マルチキャスト・トランスポート・グループを作成するために、同様のメカニズムを適用できることは理解されるべきである。
【0151】
本願に記載される解決法は、異なるネットワークエンティティ間での情報交換をカバーしている。データ記憶装置は様々な方法で分散させてもよく、同一又は異なる情報の搬送手段として他のメッセージが使用されてもよいことは理解されるべきである。
【0152】
上述のシグナリングシーケンスにおける各メッセージにおいて、コネクション指向のアプローチが使用されている場合には、一部の情報要素が省略されてもよい。さらに、例えば、GTPメッセージなど、幾つかの新しい専用メッセージの代わりに、付加的な作用を有する共通のメッセージが使用されてもよい。
【0153】
この報告におけるシグナリングシーケンスは、信頼性の高い伝送をベースとしている。信頼性の低い伝送の場合、シーケンスはそれに適合するように、すなわち、確認メッセージ又は肯定応答メッセージを加えるよう、変更されなければならないだろう。
【0154】
さらに、この発明でカバーされる解決法は、GSM又はUMTSネットワークのパケット交換ドメインに焦点を当てている。一般的に、この考えは、GTP、L2TP、IPSec、Mobile IPなどのトンネリングが使用される際に適用することができる。従って、本発明は、2つのIPレイヤ、すなわち、アプリケーションIPレイヤ及びトランスポートIPレイヤを有するネットワークに適用することができる。また、トランスポートレイヤがATMなどのマルチキャスト伝送をサポートする別の技術に基づく場合には、各メカニズムを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【図1】図1は、UMTSネットワーク、無線ネットワーク、及びIPマルチメディアサブシステムにおけるパケット交換ドメインを示す図である
【図2】図2は、本発明に係る基本的概念のネットワークの関連図である。
【図3】図3は、UMTSユーザプレーン用のプロトコルスタックの概要を示す図である。
【図4】図4は、本発明の基本的概念のプロトコル関連図である。
【図5】図5は、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを示す本発明の基本的概念を示す図である。
【図6】図6は、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネル上での多重化を示す本発明の基本的概念を示す図である。
【図7】図7は、本発明に係る各エントリの管理用のデータ構造を示す図である。
【図8】図8は、事前に設定されたTLMG確立手順を示す図である。
【図9】図9は、事前に設定されたTLMG解放手順を示す図である。
【図10】図10は、マルチキャストグループ登録手順を示す図である。
【図11】図11は、マルチキャストグループ登録解除手順を示す図である。
【図12】図12は、PDPコンテキストの非活動化を示す図である。
【図13】図13は、SGSNを変更する手順を実行する第1の代替方法を示す図である。
【図14】図14は、SGSNを変更する手順を実行する第2の代替方法を示す図である。
【図15】図15は、SGSNを変更する手順を実行する第3の代替方法を示す図である。
【図16】図16は、マルチキャストデータ配信ツリーを示す図である。
Claims (27)
- 少なくとも1台のルータと、少なくとも1つのユーザについて処理する少なくとも1台の在圏ノードとを有する通信ネットワークにおいて、複数のマルチキャストグループに係る複数のマルチキャストデータストリームについてマルチキャスト伝送を実行する方法であって、
−事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルは、トンネリング用のトランスポートレイヤプロトコルによって事前に確立され、前記ルータと前記在圏ノードとの間のマルチキャストグループに割り当てられ、
−前記ルータは、事前設定に合致する前記複数のマルチキャストデータストリームを前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルへと多重化するように構成され、
−マルチキャストデータの伝送は、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを介して前記ルータから前記在圏ノードに対して実行され、
−前記在圏ノードは、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネル上で受信されるマルチキャストデータストリームを非多重化するように構成され、
−マルチキャストデータストリームの伝送は、前記在圏ノードから、前記マルチキャストグループに登録された前記少なくとも1つのユーザへと実行されることを特徴とする方法。 - 前記マルチキャストグループに登録されるユーザが2以上存在する場合、前記複数のマルチキャストデータストリームの複製は前記在圏ノードで実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記トランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルの事前設定は、複数の異なるサービスクラスに従って実行されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 事前設定は複数の異なる地理的領域を考慮して実行されることを特徴とする請求項1、2又は3の何れかに記載の方法。
- 前記在圏ノードは、前記ルータに対して事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループへのコネクション又は前記グループからの解放に対する関心を通知することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の方法。
- 前記ルータは、管理インタフェースにより事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループへと接続する又は前記グループから解放される前記在圏ノードを管理することを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の方法。
- 前記ルータと少なくとも1台の前記在圏ノードとの間に、事前に設定されたマルチキャスト配信ツリーが作成されることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の方法。
- 前記事前に設定されたマルチキャスト配信ツリーは、複数のマルチキャストルーティングプロトコルにより確立されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 複数のマルチキャストグループが同じサービスクラスに属する場合、これら複数のマルチキャストグループについての多重化が、前記サービスクラスをサポートする同一の事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネル上で実行されることを特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の方法。
- 前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループと、前記マルチキャストグループの登録ユーザと、前記マルチキャストグループのマルチキャストアドレスとの関連付けを管理する管理用のデータ構造は、ポイントツーポイント指向のネットワーク内で分散管理または集中管理されることを特徴とする請求項1又は9に記載の方法。
- 前記データ構造は、前記ルータ及び前記在圏ノードの少なくとも一方で管理されることを特徴とする請求項10記載の方法。
- 前記データ構造は、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルと、前記サービスクラスとの間の関係付けを含むことを特徴とする請求項9又は11記載の方法。
- 前記在圏ノードは、ユーザに対して中継するマルチキャストデータパケットの個数と破棄するマルチキャストデータパケットの個数とについての統計値を収集し、その収集結果に基づいて、事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループへの登録を解除するかどうかが決定されることを特徴とする請求項1ないし12の何れかに記載の方法。
- 前記ルータは、登録された在圏ノードの台数を管理することを特徴とする請求項9ないし13の何れかに記載の方法。
- 同一の事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネル上で受信中の多重化された複数のデータストリームを分離するために、前記在圏ノードは、前記登録されたユーザを有するサービス中のマルチキャストグループのリストを管理することを特徴とする請求項9ないし14の何れかに記載の方法。
- ユーザのマルチキャストグループへの登録又はマルチキャストグループへの登録解除を実行するために、ユーザは、前記ルータに通知し、前記ルータは、前記在圏ノードに通知し、前記データ構造中の対応するエントリの更新が実行されることを特徴とする請求項1ないし15の何れかに記載の方法。
- ユーザが前記在圏ノードを変更する場合、新規の在圏ノードへのユーザの登録、以前の在圏ノードからのユーザの削除、及び前記ルータ中の前記対応するエントリの更新が実行されることを特徴とする請求項1ないし16の何れかに記載の方法。
- 前記トンネリング用のトランスポートレイヤプロトコルは制御シグナリングプロトコルであることを特徴とする請求項1ないし17の何れかに記載の方法。
- 前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを確立または解放するために、前記制御シグナリングプロトコルのメッセージが交換されることを特徴とする請求項1ないし18の何れかに記載の方法。
- 前記制御シグナリングプロトコルは、GTPプロトコルであることを特徴とする請求項19に記載の方法。
- GTPトンネリングID(TID)は、前記在圏ノード中の前記複数のマルチキャストストリームを分離するために使用されることを特徴とする請求項20に記載の方法。
- 前記マルチキャストは、IPマルチキャストアドレスを有する複数のIPパケットを使用するIPマルチキャストであることを特徴とする請求項1ないし21の何れかに記載の方法。
- マルチキャストグループへの登録及びマルチキャストグループからの解放について情報伝達は、IGMP又はMLDプロトコルにより実行されることを特徴とする請求項1ないし21の何れかに記載の方法。
- 前記ノード、及び少なくとも1つのユーザを処理する少なくとも1台の在圏ノードのうち、少なくとも一方を有する通信ネットワークにおいて、複数のマルチキャストグループ係る複数のマルチキャストデータストリームについてのマルチキャスト伝送を
−前記在圏ノードに対して事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルを確立するための論理手段と、
−複数のマルチキャストデータストリームを前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルへと多重化するための論理手段と、
−マルチキャストデータを前記事前に設定されたトランスポートマルチキャストグループトンネルを介して前記在圏ノードへと転送するための論理手段とを用いて実行するように構成されたルータ。 - 前記ルータは、前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルと、前記マルチキャストグループの登録ユーザと、前記マルチキャストグループのマルチキャストアドレスとの関連付けを管理する管理用のデータ構造を制御することを特徴とする請求項23に記載のルータ。
- 少なくとも1台のノードと、少なくとも1つのユーザを処理する少なくとも1台の在圏ノードとを有する通信ネットワークにおいて、複数のマルチキャストグループに係る複数のマルチキャストデータストリームについてのマルチキャスト伝送を
−前記事前に設定されたトランスポートマルチキャストグループトンネル上で前記ルータから複数のマルチキャストデータストリームを受信するための論理手段と、
−前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネルと対応するマルチキャストグループに登録されたユーザとを管理するための論理手段と、
−前記事前に設定されたトランスポートレベルのマルチキャストグループトンネル上で多重化された複数のマルチキャストデータストリームを分離するための論理手段と、
−前記対応するマルチキャストグループに登録された前記ユーザ間で前記複数の受信されたマルチキャストデータストリームを複製するための論理手段とを用いて実行するように構成された在圏ノード。 - 少なくとも1台のルータと、複数のユーザを処理する少なくとも1台の在圏ノードとを有するポイントツーポイント指向のパケット交換通信ネットワークにおいて、複数のマルチキャストグループに係るマルチキャストを実行するように構成されるシステムであって、
請求項26に記載された複数の在圏ノードと通信を行ない、請求項1に記載された方法を実行する請求項24に記載された少なくとも1台のルータを含むことを特徴とするシステム。
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