JP2004530335A - 多元ホストエニーキャストルーティングのための方法及びシステム - Google Patents

多元ホストエニーキャストルーティングのための方法及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】従来のエニーキャストネットワークは、共通エニーキャストアドレスを共用する受信機のグループの最寄りの受信機を送信機がアクセスするサービスを提供する。それとは対照的に、マルチキャストネットワークは、送信機と、同一マルチキャストアドレスを有するグループに含まれる全受信機との間のデータ通信を確立する。従って、エニーキャスト及びマルチキャストルーティングの両方を提供するネットワークは、送信機に対し、用いられるエニーキャストプロトコルに従って指定される1つの受信機か、マルチキャストグループを形成する複数の受信機とのアクセスのみを許可する。送信機による指定数の最寄りの受信機へのアクセスを提供するため、本発明はネットワークにおける多元ホストエニーキャストルーティングのための方法及びシステムを提供する。送信機とのデータ通信様に設定されるべき最寄りの受信機の数を指定するインジケータが、エニーキャストアドレスに含ませられるか、拡張としてエニーキャストアドレスに関連づけされる。インジケータに基づいて、エニーキャストアドレスで特定されるエニーキャストグループの、対応する数のエニーキャストメンバが、送信機とのデータ通信のためにコンタクト/割り当てされる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は送信機(sender)と、送信機によって数が規定される複数の受信機(receivers)間でのデータ通信を確立するための方法及びシステムに関し、受信機は送信機から個別にアドレス指定されず、共通したアドレスによって送信機からアドレス指定される受信機グループから選択されるような方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
エニーキャストネットワーク(anycast network)は、ある送信機が、共通のアドレスを有する受信機グループ中の最寄りの受信機へアクセスすることを可能にするサービスを提供する。共通アドレス、具体的には、受信機のグループに対して同一のアドレスが、送信機に、個々の受信機を個別にアドレス指定する代わりに、ただ1つのアドレスであるエニーキャストアドレスを与えることによって複数の受信機を特定することを実現させる。送信機と、1つの共通アドレス、すなわち同一のマルチキャストアドレスを共用する全受信機間でデータ通信を行うマルチキャストシステムとは対照的に、エニーキャストネットワークでのデータ通信は、送信機と、同一のエニーキャストアドレスを共用する複数の受信機のグループ中の特定の受信機との間で行われる。
【0003】
ここで、データ通信とは、英数字、グラフィック、マルチメディア、オーディオ、ビデオ、音声データ、情報、信号等の、システム、装置、ネットワーク構成要素等(例えばコンピュータ、エンドユーザ装置、ホスト、サーバ、ルータ、ノード)の間で交換可能ないかなる種類のデータをも含む。
【0004】
具体的には、エニーキャストネットワークにおけるデータ通信は1つの送信機と同一のエニーキャストアドレスを共用する受信機グループ中の最寄りの受信機との間で行われる。この点に関し、送信機に関して最寄りの受信機は、個々のネットワークにおけるデータ通信に用いられるルーティングプロトコル又はルーティングシステムによって用いられる距離の指標(measure of distance)に従って規定される。
【0005】
ネットワークのルーティングプロトコル又はルーティングシステムが送信機によるアクセスに対する最寄りの受信機を特定するため、送信機は最寄りの相手先、すなわち最寄りの受信機をどのように選択するかについて考慮する必要がない。
【0006】
通常、エニーキャストグループ中の受信機は、要求元送信機に対して同一のネットワークサービスをサポート可能な、所謂レプリカである。このようなレプリカの例として、ミラード(mirrored)ウェブサーバがある。各々が所望のネットワークサービスを提供する、同一のエニーキャストアドレスを共用する受信機、すなわちエニーキャスト受信機の中で、所望のネットワークサービスへアクセスするため、最寄りの受信機が決定され、個々のデータ通信がこの最寄りの受信機と要求元送信機(requesting sender)との間で行われる。このように、最寄りの受信機のアクセスは、要求元送信機で感知されるネットワークパフォーマンスを向上させ、ネットワーク帯域等のネットワーク容量を節約し、所望のネットワークサービスを提供する。
【0007】
図1に、エニーキャストネットワークの基本原理を示す。メンバM1及びM2のいずれも、同一エニーキャストグループのメンバであり、同一のエニーキャストアドレスを共用する。ネットワーク中でデータをルーティングするのに用いられる距離の指標に従って、要求元送信機S1及びS2とエニーキャストグループの全メンバとの間の距離が計算される。送信機S1について計算された距離2が、エニーキャストグループメンバに関して最小距離であるため、送信機S1と、送信機S1に対する受信機として振る舞うメンバM1との間でデータ通信が行われる。このようにして、送信機S1からメンバM1へ例えばインターネットプロトコル(IP)データグラムを導くことが可能になる。あわせて、例えば送信機S2からメンバM2へIPデータグラムを導くための、送信機S2と、送信機S2に関して最寄りの受信機であるメンバM2との間のデータ通信も確立される。
【0008】
(エニーキャストアドレス)
インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)によれば、1つの受信機を個別にアドレス指定するためのユニキャストアドレスと、同一のマルチキャストアドレスを共用する全受信機をアドレス指定するためのマルチキャストアドレスに加えて、エニーキャストアドレスが規定されている。エニーキャストアドレスはユニキャストアドレスが用いるアドレス空間から割り当てられ、ユニキャストアドレス用に規定されたフォーマットのいずれかを用いる。結果として、エニーキャストアドレスはユニキャストアドレスと構文的には区別できない。エニーキャストアドレスは一般にネットワークの異なるノードに属するインタフェースのセットを特定する。送信機からエニーキャストアドレスへ通信されるデータ、例えばデータパケットは、個別のエニーキャストアドレスで特定されるインタフェースの1つ、具体的にはネットワークルーティングプロトコル又はシステム用に用いられる距離の指標に照らして最寄りのインタフェースへ配信される。
【0009】
1つのユニキャストアドレスが複数のインタフェースに割り当てられている場合、従って、そのユニキャストアドレスを個々のエニーキャストアドレスに変換する場合、そのアドレスが割り当てられているネットワークの複数のノードが、そのアドレスをエニーキャストアドレスとして解釈するようにきちんと構成されていなければならない。IPv6に従えば、エニーキャストアドレスはホストに割り当ててはならず、IPv6ルータにのみ割り当てられるであろう。
【0010】
通常、割り当てされたいかなるエニーキャストアドレスに対しても、エニーキャストアドレスに属する全インタフェースが存在するトポロジ領域を特定するアドレスプリフィックスPが用いられる。アドレスプリフィックスPで特定される領域において、個々のエニーキャストグループの各メンバは、ネットワークルーティングプロトコル又はシステムにおいて個別のエントリとして通知(advertise)される。アドレスプリフィックスPで特定される領域外において、そのエニーキャストアドレスは、アドレスプリフィックスPについてのルーティング通知へまとめられてもよい。
【0011】
エニーキャストホストレジストレーション
あるエニーキャストグループに参加するため、ホストはその第1ホップルータ、すなわち、そのホストがネットワークを介したデータ通信を行う際、そのホストに関して最も近くにあるルータに、エニーキャストグループのエニーキャストアドレスを通知するように指示する。これは、インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)又は、隣接ノード探索プロトコルのいずれかに新しいメッセージタイプを追加することで実現できる。そして、第1ホップルータは、そのホストを含むドメインに使用されているエニーキャストルーティングプロトコルに従って、エニーキャストアドレスを通知する。
【0012】
エニーキャストルーティング
各エニーキャストグループは特定のトポロジ領域に拘束され、このトポロジ領域によって共通のアドレスプリフィックスを共用する。共用アドレスプリフィックスで特定されるトポロジ領域内で、そのエニーキャストグループの各メンバはユニキャストルーティングプロトコル又はシステムにおける個別のエントリとして通知される。エニーキャストグループによって共用されるアドレスプリフィックスで特定されるトポロジ領域内における、エニーキャストルーティングの原理を図2に示す。
【0013】
図2のテーブルからわかるように、エニーキャストアドレスへは複数のパスが存在する。宛先アドレスプリフィックスへ複数のパスが存在する場合、ルータのルーティングテーブル参照は複数の次ホップを返す。データ通信、例えば特定のデータパケットに用いるべき次ホップルータの選択は、実装されるルーティングプロトコル又はシステムに依存する。さらに、データ通信用に選択されるパスもまた、実行されるデータ通信のタイプに影響されうる。例えばインターネットプロトコル標準の場合、データパケットのIPヘッダ中のサービスタイプ(TOS)を、データ通信パスの規定に使用することができる。このように、ルータが所与のデータパケットに対して適切な通信パスを選択するために、データパケットのTOS表記が助けとなるであろう。
【0014】
適切なパスの選択は、個々のルーティングプロトコル又はシステムの距離指標に従うアドレスプリフィックスによって規定される相手先への距離の決定に基づいて達成される。例えばインターネットプロトコル標準の場合、OSPFは宛先へのデータパケットのTOSフィールドに規定されるように、対応マトリックスに関する距離、即ちホップ数(hop count)を知っている。その結果、用いられるマトリックスに基づいて、エニーキャストルーティング用に最寄りの次ホップを選択することが可能である。この点に関し、所与のデータパケットのIPアドレス全体を解析する必要はない。図2において、これはプリフィックス”M”のみが解析される宛先アドレスMxによって示されている。共用アドレスプリフィックスで特定されるトポロジ領域外のエニーキャストルーティングのために、エニーキャストアドレスを共用アドレスプリフィックス用のルーティング通知へまとめておいても良い。この原理を図3に示す。
【0015】
図3において、宛先アドレスAxは、データ通信が対応するドメインへルーティングされるべきであることを判定するために共用アドレスプリフィックスのみが用いられていることを示している。エニーキャストグループに対するエニーキャストアドレスはアドレスプリフィックスをネットワークドメインAと共用しているため、ネットワークドメインBはそのアドレスプリフィックス中のエニーキャストアドレスを集めることができない。そのため、ネットワークドメインBは、エニーキャストメンバA4及びA5の両方をカバーする個別のエントリとしてエニーキャストアドレスを通知すべきである。これは図3において、宛先アドレスAxがドメインAに対するアドレスプリフィックスに基づいているのに対し、宛先アドレスAx’が完全なエニーキャストアドレスを含んでいることで表される。ネットワークドメインA及びB内部のデータ通信に対するルーティングは、図2を参照して上述したように行われる。
【0016】
ストリクト及びルースルーティング
インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)及びインターネットプロトコルバージョン6(IPv6)によれば、送信元(例えば、送信機、要求元システム)から宛先(例えば受信機、アクセスされるシステム)へのデータ通信をルーティングするための以下のオプションが、IPデータパケットヘッダの一部として定義されている。
【0017】
− ストリクトルーティング
このオプションは送信元から宛先までの完全なデータ通信パスを、IPアドレスのシーケンスによって規定する。送信元及び宛先間で通信されるデータは、規定されたパスに厳密に従う必要がある。
【0018】
− ルースルーティング
このオプションはルータの数とその順番を指定する。送信元から宛先へ通信されるデータは、指定されたルータを指定された順番で通過することを要求されるが、送信元から宛先への経路上の他のルータを介して通信されても良い。
【0019】
問題点
エニーキャストルーティングを実現する既存のネットワークソリューションは、アクセスする送信機とのデータ通信に、最寄りの1つの受信機を選択することに限定されている。送信機が2つ以上の受信機にアクセスしようとした場合、既存のエニーキャストネットワークはそのようなサービスを提供していない。2つ以上の受信機へのアクセスが必要となる状況としては、例えばネットワークユーザが最良のネットワークサービス状況を調べるために、複数の最寄りのネットワークサーバへのアクセスを希望する場合がある。
【0020】
別の例は、ネットワークユーザが、例えば、食事、料金、空席等をチェックするため、複数の最寄りのレストランへ、そのネットワークサーバへアクセスしてコンタクトしたい場合や、少なくとも1つが救援可能であることを確認するため、複数の最寄りの救急サービス提供者にアクセスしたい場合がある(この2つの例において、アクセス元ユーザに対する十分な情報は、レストラン及び救急サービス提供者と、対応するサーバとの地理的関係が存在する場合のみ与えられる点に留意されたい)。
【0021】
従前のネットワークにおいて、2つ以上のサーバへのアクセスは、複数の受信機をユニキャストルーティングに基づいて個別にアドレス指定するか、受信機のグループを共用マルチキャストアドレスに基づいてまとめてアドレス指定することによって実現することができる。このような複数のユニキャストルーティングを行うためには、アクセス元ユーザが所望の受信機それぞれのネットワークアドレスを知っている必要がある上、各受信機へのアクセスを個別に実行しなければならない。
【0022】
これは時間がかかる手順であり、例えば彼又は彼女に個々のネットワークアドレス及び/又はアクセスするサーバへの距離に関する情報が与えられていない場合、ユーザは所望の情報を得ることができない。上に挙げた、複数の最寄りのサーバへアクセスにアクセスして、最良のネットワークサービス状況を調べるような例に関し、複数のユニキャストルーティングは、受信機への距離を示す情報が何も与えられないため、その点においても好ましくない。
【0023】
マルチキャストルーティングに基づくアクセスは、要求元送信機/ユーザの要求及び所望する情報という観点から見ると、アクセスされる受信機の数が多すぎる。さらに、マルチキャストルーティングでは、各マルチキャストグループのメンバである全受信機がまとめてアドレス指定されるため、所望数のサーバ、特に所望数の最寄りのサーバへアクセスすることができない。
【0024】
その上、受信機にアクセス/コンタクトするため、例えば複数のユニキャストルーティングによって、受信機の数を前回の1度目の試行で指定したよりも多くして2度目の試行をした場合、1度目の試行の結果を不必要に再度応答するであろう。この、1度目の試行の結果に関するデータ通信の繰り返しは、1度目の試行結果が繰り返し与えられることにユーザが興味を持たない場合、ネットワーク資源を不必要に利用することになる。
【0025】
■発明の目的
本発明の目的は、送信機が指定数の最寄りの受信機にアクセスすること及び/又は送信機と指定数の最寄りの受信機との間でのデータ通信を行うことを可能にする方法及びシステムを提供することにある。
【0026】
■発明の簡単な説明
上述の目的を達成するための本発明の基本的なアプローチは、既存のエニーキャストネットワークに用いられている、1つの最寄りのクライアントをアクセスするための原理を、指定数の最寄りの受信機への多元エニーキャストルーティングを許すように拡張することである。基本的に、これは送信機からエニーキャストルーティングによってネットワークへ向かうデータ通信を、最寄りの受信機の数を示すデータに関連付けることによって達成される。具体的には、そのようなデータ(以下において第1のインジケータと呼ぶ)は、送信機(残り)によって与えられたエニーキャストアドレスで特定されるエニーキャストグループのエニーキャストメンバのうち、データ通信(要求、アクセス、データ伝送等)のために、送信機によってコンタクトされるべき、及び/又は、送信機に割り当てられるべき、最寄りの受信機の数を指定する。
【0027】
本発明によれば、送信機データが送信機から、エニーキャストメンバを含むエニーキャストグループへ通信される、ネットワーク内の多元ホストエニーキャストルーティングのための方法が提供される。送信機データをエニーキャストグループに通信するため、送信機データはエニーキャストグループをアドレス指定するためのエニーキャストアドレスを含む。送信機と通信するエニーキャストメンバの数を指定するため、送信機データは、所望された、エニーキャストメンバの第1の数を示す第1のインジケータを更に含む。送信機データに基づいて、複数の最寄りのエニーキャストメンバがその送信機に対するデータ通信に関するホストとして決定される。具体的には、決定される最寄りのエニーキャストメンバの数は、第1のインジケータによって規定される。
【0028】
この方法は、個別に受信機をアドレス指定せず、可能性のある受信機の複数を全受信機に共通な単一のアドレスによってアドレス指定し、その中から上述の単一共通アドレスに単純に修正(amend)されたデータによって所望数を選択する、送信機及び複数の受信機との間のデータ通信を提供する。この方法の更なる利点は、既知のエニーキャストルーティングサービスを提供していないネットワークを含め、いかなるネットワークにおいても適用可能であることである。
【0029】
上述の方法を実施した後、決定されるエニーキャストメンバの数を、以前指定したエニーキャストメンバ数とは変えて、さらなる多元ホストエニーキャストルーティングを行うようにすることもできる。以前の多元ホストエニーキャストルーティングにおいて既に決定されたエニーキャストメンバへ再度アクセスすることの無いよう、第2のインジケータを使用することができる。第2のインジケータは、先の多元ホストエニーキャストルーティングにおいて既に決定されているエニーキャストメンバの数を指定する。そして、第1及び第2のインジケータに基づいて、最寄りのエニーキャストメンバの数を決定することができる。
【0030】
第1のインジケータが複数のエニーキャストメンバを指定し、その後第2のインジケータが同様な指定を行った場合、第2のインジケータによって示される最寄りのエニーキャストメンバの数(以下、エニーキャストメンバの第2の数)はスキップされ、アクセスされない。そして、送信機とデータ通信する複数のエニーキャストメンバは、第1のインジケータによって指定されるエニーキャストメンバの数(以下、第1の数)と、第2の数との比較によって得られた数を上限に決定される。
【0031】
具体的には、最寄りのエニーキャストメンバの数は、第1及び第2の数の差に相当する数に決定される。第1の数と第2の数が合致する場合には、それ以上エニーキャストメンバを決定する必要はない。第1の数が第2の数よりも少ない場合も同様である。
【0032】
既知のエニーキャストルーティングを提供するネットワークに用いる多元ホストエニーキャストルーティングのための本発明による方法を提供するため、データ通信のためにアクセス/割り当てされるべき第1の数のエニーキャストメンバを指定する第1のインジケータが、エニーキャストアドレスに関連づけされる。エニーキャストアドレスによって、エニーキャストメンバを有する1つのエニーキャストグループがネットワーク内で特定される。所望のデータ通信を確立するため、少なくともエニーキャストアドレス及び第1のインジケータがネットワーク内でそのエニーキャストグループへ通信される。
【0033】
エニーキャストグループはエニーキャストアドレスによって特定され、データ通信のためにアクセス/割り当てされるエニーキャストメンバの数は、第1のインジケータに従って選択される。具体的には、第1のインジケータは最寄りのエニーキャストメンバの数を規定し、第1のインジケータに従って、指定された数の最寄りのエニーキャストメンバがネットワーク内におけるデータ通信用ホストとして決定される。
【0034】
ネットワーク内の多元ホストエニーキャストルーティングのための方法の上述した実施形態と比較して、エニーキャスト機能を有するネットワークにおける多元ホストエニーキャストルーティングのためのこの方法は、ネットワークにおいて既にデータ通信用に決定されたエニーキャストメンバの数(以下、第2の数)を、例えば(エニーキャスト機能を有する)ネットワークで以前実施された多元ホストエニーキャストルーティングに基づいて指定する第2のインジケータを用いることができる。
【0035】
第1及び/又は第2のインジケータを提供するため、インジケータをエニーキャストアドレス内に含ませたり、エニーキャストアドレスを第1及び/又は第2のインジケータによって拡張することができる。
【0036】
好ましくは、エニーキャストアドレスにはネットワーク内のトポロジ領域を特定するアドレスプリフィックスが含ませられ、トポロジ領域はエニーキャストグループを限定する。
【0037】
エニーキャストアドレスプリフィックスが第1及び/又は第2のインジケータを含んだり、第1及び/又は第2のインジケータによって拡張されてもよい。
【0038】
ネットワークがインターネットプロトコル標準(例えば、IPv4又はIPv6)に従って運用されている場合、エニーキャストアドレス及びインジケータは、少なくともエニーキャストアドレスを含むインターネットプロトコルデータパケットヘッダの送信によって通信されうる。
【0039】
第1及び/又は第2のインジケータを通信するため、インターネットプロトコルデータパケットヘッダは第1及び/又は第2のインジケータをエニーキャストアドレスの一部又は拡張として含ませられうる。インターネットプロトコルに規定されるオプション機構に関し、第1及び/又は第2のインジケータは、インターネットプロトコルデータパケットヘッダをオプションフィールドによって、具体的には第1及び/又は第2のインジケータを含む所謂多元エニーキャストオプションフィールドによって拡張することによって提供されうる。
【0040】
エニーキャストメンバの”最寄り”という属性は、ネットワークで用いられる個々のルーティングプロトコルの距離指標に従って決定されることが好ましい。具体的には、”最寄り”と言うことは、送信機と複数のエニーキャストメンバとの最短距離として理解されうる。さらに、又はオプションとして、”最寄り”であることは送信機が要求する距離測定基準(distance metric)に従って指定されうる。通常、距離測定基準は例えばIPヘッダのTOSフィールド内で送信機から要請され、より小さな距離測定基準又は最短距離を個々に示す。
【0041】
ネットワークが複数のドメインから構成され、かつドメインの少なくとも一部が少なくともエニーキャストメンバを含む場合、エニーキャストアドレス及び第1及び/又は第2のインジケータは、ネットワークルータを介し、エニーキャストメンバを有するドメインへ、及び/又はドメイン間で通信されうる。
【0042】
最寄りのネットワークドメインは、より遠くのドメインのエニーキャストメンバに比べて近いエニーキャストメンバを含むであろうから、エニーキャストアドレス及び第1及び/又は第2のインジケータが最寄りのネットワークドメインへ通信されるようにネットワークドメイン通信用ルータの順序を設定する。最寄りのネットワークドメインはそのネットワークのためのルーティングプロトコルの距離指標に従って、及び/又は例えばTOSフィールド内で送信機から要請された距離基準(例えば最短)に従って指定することが可能である。
【0043】
高速な多重エニーキャストを提供するため、エニーキャストメンバは順番に、具体的には第1及び/又は第2のインジケータによって指定される少数に対して順番にアクセスされうる。
【0044】
ネットワークドメイン内部で、多元キャストルーティング及び、特にエニーキャストアドレス及び第1及び/又は第2のインジケータの通信が、エニーキャストメンバの各々を特定するデータに基づいて達成される。このような特定データは、例えば、用いられているルーティングプロトコルに従ったルーティングテーブル中のエニーキャストメンバに対する個別のエントリを用いて与えられ得る。
【0045】
ネットワークドメインに対して実施されるエニーキャストルーティングに関し、第1のインジケータは、エニーキャストアドレスによって指定されるネットワークドメインに含まれるエニーキャストメンバの数に従って第1のインジケータを減少させ、第1のインジケータを受信することによって更新することができる。
【0046】
さらに、エニーキャストアドレス及び第1及び/又は第2のインジケータの数を増やし、増加されたエニーキャストアドレス及びインジケータをネットワークドメイン及び/又はエニーキャストメンバへ通信することによって、エニーキャストルーティングを増強することができる。なお、増加されたデータを同時に他のネットワークドメイン及び/又はエニーキャストメンバへ通信することが好ましい。
【0047】
エニーキャストメンバの数を決定しながら、指定された数のエニーキャストメンバを正確に選択するため、インジケータは既に決定/アクセス/割り当てされた最寄りのエニーキャストメンバの数に基づいて、ネットワーク内で通信される変更後のインジケータが受信機として依然として決定されるべきエニーキャストメンバの数を示すように変更される。
【0048】
この実施形態では、いくつの受信機が既に得られているか、及びあといくつ選択すべきかの情報を与えるために、インジケータ以外のデータを用いる必要がない。
インターネットプロトコル標準によれば、ネットワーク内の通信はストリクトルーティング機構又はルースルーティング機構を用いて実施することができる。
【0049】
好ましくは、第1及び第2のインジケータはまとめて、かつ有利に同じ方法で通信される。例えば、両インジケータはエニーキャストアドレスに含ませられるか、エニーキャストアドレスを拡張する。
さらに、本発明は、多元ホストエニーキャストルーティング用システム及び、上述したような本発明による方法に従って動作させるのに好ましいエニーキャストルーティング可能なネットワークを提供する。
【0050】
加えて、本発明は上述した本発明による方法の工程及び本発明の実施形態を実行するように適合されたコンピュータプログラム製品を提供する。
以下の本発明の好ましい実施形態の説明においては、添付図面を参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
本発明の理解を促進するため、インターネットプロトコル標準に従ったネットワークに関する好ましい実施形態を説明する。そのようなネットワークにおいて、データ通信はIPパケットヘッダ及びショートヘッダを含むIPパケット及びショートパケットを、ホスト(すなわち、ネットワーク内の送受信システム)間で送信することによって実行される。各ホストはトポロジ的なネットワーク領域を規定するネットワークドメインに関連づけされる。ネットワークドメイン内のデータ通信が内部ゲートウェイルータを介して行われるのに対し、ネットワークドメイン間のデータ通信は、外部ゲートウェイルータを介して行われる。
【0052】
ネットワークドメインからのパケットを直接受信する外部ゲートウェイルータは第1の外部ゲートウェイルータと呼ばれ、外部ゲートウェイルータからのパケットを直接受信する内部ゲートウェイルータはボーダルータ(border routers)と呼ばれる。ホップは、それを介してパケットが通信されるネットワーク構成要素(components)を指定する。具体的には、ホップはホスト及びルータを含む。ネットワーク内のデータ通信において、すなわち送信元から宛先へのパケットルーティングにおいて、ドメイン内(イントラドメインルーティング)及びドメイン間(インタードメインルーティング)の伝送で異なるルーティングプロトコルが用いられる。
【0053】
例えば、イントラドメインルーティングはOSPFといった内部ゲートウェイルーティングプロトコルに基づくことが可能であるし、インタードメインルーティングはBGPといった外部ゲートウェイルーティングプロトコルを用いることが可能である。
ルーティングプロトコルに従ってルーティングテーブルが定義される。ルーティングテーブルは送信元から宛先へのパケットに対する通信パス、特にはパケットがそれを介して送信されるべきホップを指定する。多元ホストエニーキャストにおいてはおそらくルースルーティングが適用されるであろうが、上述したように、ルースルーティング及びストリクトルーティングの両方が可能である。
【0054】
IPパケットヘッダはパケットが宛先アドレスによって送信元から通信されるべきネットワーク内の宛先を指定する情報を含む。ユニキャストルーティングの場合、宛先は受信ホスト、ショートレシーバ(short receiver)に対応するが、マルチキャストルーティング、従来のエニーキャストルーティング及び特に多元ホストエニーキャストルーティングの場合、宛先は、グループ内の各ホスト、ただ一つのホスト及び、指定された数のホストが、送信元ホスト、ショートセンダー(short sender)に関して受信機として振る舞うホストのグループを含む。
【0055】
多元ホストエニーキャストルーティング、ショート多元エニーキャスティングの場合、コンタクトされるべきホスト、即ちエニーキャストグループのメンバの数は、パケットを拡張することによって、特にはパケットヘッダをインジケータによって拡張することで指定される。インジケータは、最初に送信機によって指定されるように、コンタクト/割り当てされるべきホストの数と、受信機が示す(依然として)報知されねばならないホストの数を示すように、依然としてコンタクト/割り当てされねばならないホストの数の情報を、以下の実施形態を用いる対応するブランチによって与える。
【0056】
IPヘッダ中のIP宛先アドレスフィールドの一部としてのインジケータ
エニーキャストルーティングが上述したアドレスプリフィックスの解決に大部分依存しているため、送信機が指定した、アドレスプリフィックスによって示されるエニーキャストグループのエニーキャストメンバである最寄りのホストの数を示すために、IP宛先アドレスのデータ(例えばいくつかのビット)及び、特にアドレスプリフィックスが用いられる。
【0057】
図4に例示的に示すように、IPパケットヘッダはエニーキャストアドレスプリフィックス及び、コンタクト/割り当てされるべき(残りの)最寄りのエニーキャストメンバの数を指定するインジケータを含む。インジケータは送信機が望んだように、最寄りのエニーキャストメンバの数を規定し、ネットワーク内でパケットを通信する間に、既に選択された受信機(既に割り当てられたエニーキャストメンバ)の数に対応させてインジケータを減少させる。
【0058】
2つ以上のホストが受信機としてコンタクトされる上の例については、送信機が指定する最寄りのエニーキャストメンバの所望数が比較的少ない、例えば10未満であるものと仮定している。そのような多元エニーキャスティングにおいては、最大24(16)の最寄りのエニーキャストメンバがコンタクトされることが可能となるように、例えばIPパケットヘッダの4ビットをインジケータに使用すれば十分であろう。より多数の最寄りのエニーキャストメンバの指定を提供すべきアプリケーションにおいて、IPパケットヘッダのデータ量(例えばビット数)は、同様に設定される。
【0059】
IPヘッダのIPエクステンションに対する新しいオプションエクステンションとしてのインジケータ
(例えば、ストリクト及びルースルーティングに関して上述したような)既存のIPオプション機構に基づいて、IPパケットヘッダは、上で規定したようなインジケータを含む所謂”多元エニーキャスティング”オプションフィールドによって拡張される。
【0060】
パケットがエニーキャストアドレス宛の場合、各ヘッダはエニーキャストアドレス情報を含んでおり、エニーキャスト可能なルータは拡張部分のみ、すなわち”多元エニーキャスティング”オプションフィールドのみを解析する。拡張部分の変更は、例えば”多元エニーキャスティング”オプションフィールドを、既にコンタクト/割り当てされたエニーキャストメンバを考慮して、依然としてコンタクト/割り当てされるべきエニーキャストメンバの数と一致するように更新することによって実行することができる。
【0061】
上で述べたように、データ通信はイントラドメイン通信とインタードメイン通信とで異って実行される。その結果、多元エニーキャスティングは、OSPFといった内部ゲートウェイルーティングプロトコルを用いるイントラドメインの場合と、BGPといった外部ゲートウェイルーティングプロトコルを用いるインタードメインルーティングの場合とでは、ことなるように作用する。以下、インタードメイン多元ホストエニーキャスティング及びイントラドメイン多元ホストエニーキャスティングを、図5を参照して説明する。図5は、ドメインC内のホストHが、ドメインA,B及びC、及び外部ゲートウェイルータR1,R2,R3及びR4からなるネットワーク内でエニーキャストパケットを通信する、典型的なトポロジ及びルーティングシナリオを示している。この例においては、ホストHによってアドレス指定されるエニーキャストグループが、ドメインA内のエニーキャストメンバA1,A2及びA3と、ドメインB内のエニーキャストメンバA4及びA5からなるものとする。特に、ホストHは3つのエニーキャストメンバが受信機として、すなわち最寄りのエニーキャストメンバとしてコンタクトされるように指定するインジケータを含むエニーキャストパケットを通信する。
【0062】
インタードメイン多元ホストエニーキャスティング
インタードメイン多元ホストエニーキャスティングは、図5のステップ1及び3によって示されている。用いられる外部ゲートウェイルーティングプロトコルに基づいて、ドメインC内のホストHに関する第1の外部ゲートウェイルータ、すなわちルータR4は、ホストHのエニーキャストパケットによって指定されるようにエニーキャストグループのエニーキャストメンバ及び、特に各エニーキャストメンバを含む全ドメインを決定するため、そのルーティングテーブルをチェックする。決定されたドメインに対応するルータ、すなわちドメインA及びBに対応するルータR1及びR3は、ストリクト又はルースルーティングオプションを用いて、ホストHからのエニーキャストパケットのIPパケットヘッダに追加される。
【0063】
採用される外部ゲートウェイルーティングプロトコルで用いられる測定基準及び/又は送信機、すなわちホストHから要請された最小距離測定基準(例えばTOSフィールドに規定される)に応じて、ルータの順番はエニーキャストメンバを含むドメイン及びエニーキャストメンバのそれぞれと、ホストHとの距離に基づくようになる。図5によれば、ホストHのエニーキャストパケットはまずルータR3に通信される。ルータR3からエニーキャストパケットを受信する1つのドメイン内においてコンタクト/割り当てされるエニーキャストメンバの数が、ホストHによって規定される、コンタクトされるべき最寄りのエニーキャストメンバの数よりも小さい場合、そのエニーキャストパケットはルータR1に通信される。ルータR1に送信されるそのエニーキャストパケット及び、特にそのヘッダは、依然としてコンタクト/割り当てされるべきエニーキャストメンバの数を指定するインジケータを含んでいる。図5に関して、ルータR1に通信されるインジケータは、ドメインBのエニーキャストメンバR4及びR5が最寄りのエニーキャストメンバとして選択されるものとすれば、1つのエニーキャストメンバがコンタクト/割り当てされるべき旨を示す。
【0064】
IPパケットヘッダのストリクト又はルースルーティングオプションによって指定されるように、指定された数のエニーキャストメンバが順にコンタクトされるであろう。指定される数が比較的小さい、例えば2〜5エニーキャストメンバであるとすれば、この手順は要求元ホスト、ここではホストHが受けるネットワークサービス性能に影響を与えないであろう。送信機/要求元ホストによって、多数のエニーキャストメンバの指定を可能にする場合には、エニーキャストメンバをコンタクトするために、ネットワーク内のデータ伝送を増強するための様々な既知のデータ通信方法を用いることが可能である。
【0065】
イントラドメイン多元ホストエニーキャスティング
図5のステップ2及び4を参照して、イントラドメイン多元ホストエニーキャスティングを説明する。あるドメインに対するボーダルータでエニーキャストパケットを受信すると、ボーダルータはそのエニーキャストパケットを次の全ホップに、特には各ドメインの次のエニーキャストメンバに転送する。このようなことが達成できるのは、上述したように、内部ゲートウェイルーティングプロトコルが各エニーキャストメンバに対し、ルーティングテーブル内で個別のエントリを与えているからである。エニーキャストパケットを転送するため、ボーダルータはエニーキャストパケットを増加(multiply)させ、同時に増加されたエニーキャストパケットを複数の宛先、すなわち次のホップ/エニーキャストメンバへ通信してもよい。
【0066】
エニーキャストメンバの数、特に、対応するドメイン内でコンタクト/割り当てされたエニーキャストメンバの数に従って、エニーキャストパケットのヘッダ内のインジケータで指定される数が減じられる。イントラドメイン多元ホストエニーキャスティングの後、インジケータが0となった場合には、要求元ホストが所望した通りの数の最寄りのエニーキャストメンバが与えられているため、それ以上の(例えば異なるドメインの)エニーキャストメンバをコンタクト/割り当てするためのデータ通信は不要である。そうでない場合、上述したように、ボーダルータは減じられたインジケータを含むエニーキャストパケットを、インタードメイン多元ホストエニーキャスティングのため次の外部ゲートウェイルータに転送するであろう。
【0067】
図5によれば、ドメインBのボーダルータが外部ゲートウェイルータR3からエニーキャストパケットを受信し、そのエニーキャストパケットをエニーキャストメンバA4及びA5に転送するであろう。例えば、ルータR3は外部及び内部ゲートウェイ機能をまとめてドメインBに対するボーダルータとして機能しうる。ステップ2において、ドメインBのボーダルータは、ドメインB内の全エニーキャストメンバがホストHとのデータ通信についての最寄りのエニーキャストメンバに指定されるよう、全エニーキャストメンバにコンタクトする。その結果、依然としてあと1つのエニーキャストメンバをコンタクト/割り当てする必要があり、そのため、ドメインBのボーダルータから、外部ゲートウェイルータR3を介して外部ゲートウェイルータR1へ通信されるエニーキャストパケットは、それに応じて減じられたインジケータ、すなわち値1のインジケータを含む。ドメインAのボーダルータは受信したエニーキャストパケットを、1つのエニーキャストメンバをコンタクト/割り当てするために、上述のようにドメインA内部へ転送する。ルータR3と同様に、ルータR1は外部及び内部ゲートウェイ機能をまとめてドメインAに対するボーダルータとして機能しうる。
【0068】
ドメイン内のルーティングは、各ドメインに対してヒエラルキーが用いられる場合には、上で説明したインタードメインルーティングのように行うことができる。そして、ドメイン内の同一ヒエラルキーの全レベルをインタードメインの場合と同様に検討することが可能であり、また下位ヒエラルキーのレベルはイントラドメインの場合のように見ることができる。
【0069】
最初の多元ホストエニーキャスティングで指定されたエニーキャストメンバを、2度目の多元ホストエニーキャスティングにおいてスキップ
最初の多元ホストエニーキャスティングの後、各ホストは、1度目の多元ホストエニーキャスティングにおいて指定された数のエニーキャストメンバが(再度)コンタクト/割り当てされないようにして、2度目の多元ホストエニーキャスティングを実行することが可能である。そのために、上述した多元ホストエニーキャストルーティングへのアドオンとして考えられるが(従来技術において知られる既存のショート多元エニーキャスティング仕様へのアドオンとしても考えられる)、送信元/要求元ホストは2度目の(多元ホスト)エニーキャスティングにおいて第1のエニーキャストメンバ(すなわち、最初のエニーキャスティングでコンタクト/割り当てされたエニーキャストメンバ)が(再び)コンタクト/割り当てされないよう、第1のエニーキャストメンバの数を指定することが可能である。
【0070】
以前の試行により、エニーキャストメンバ探索の成功裏な結果が得られていない場合、次の試行においてエニーキャストメンバの数が増やされるものとすると、同じエニーキャストメンバが再度コンタクト/割り当てされる必要はないであろう。この場合、送信元/要求元ホストは新規なIPヘッダ拡張オプションにおいて、引き続く試行においてコンタクト/割り当てされるべきでない第1のエニーキャストメンバの数を指定することができる。このような指定は、例えばルータによって、2度目の(多元ホスト)エニーキャストルーティングの実行中に追加チェックされる第2のインジケータ(カウンタ)によって提供されうる。
【0071】
ネットワークドメインがエニーキャストメンバを含む場合、この追加インジケータ(カウンタ)が先ずチェックされる。第2のインジケータが0よりも大きい数を示す場合、第2のインジケータはそれが0になるまで減じられる。第2のインジケータの各減算に対し、上述した第1の多元ホストインジケータ(カウンタ)もまた同様に減じられるが、エニーキャストメンバへのコンタクト/割り当ては行わない。このようにして、最初の、先立つ(多元ホスト)エニーキャスティングにおいてコンタクト/割り当てされた数のエニーキャストメンバが、2度目の試行において再びコンタクトされないことが確実になる。上述したように、この任意の追加は、従来技術において知られるようにシングルホストエニーキャスティングにおいて既に実装されている。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】従来技術によるエニーキャストルーティングの基本原理を示す図である。
【図2】従来の、共通アドレスプリフィックスで特定されるトポロジ領域内におけるエニーキャストルーティングの原理を示す図である。
【図3】従来の、共通アドレスプリフィックスで特定されるトポロジ領域の外におけるエニーキャストルーティングの原理を示す図である。
【図4】本発明によるエニーキャストルーティングのためのデータ構造を示す図である。
【図5】本発明による多元エニーキャストルーティングを示す図である。

Claims (28)

  1. ネットワークにおける多元ホストエニーキャストルーティングの方法であって、
    送信機から、エニーキャストメンバを含むエニーキャストグループへ、前記エニーキャストグループをアドレス指定するためのエニーキャストアドレスと前記送信機とデータ通信を行うための前記エニーキャストグループ内の前記エニーキャストメンバの第1の数を示す第1のインジケータとを含む送信機データを通信し、
    前記エニーキャストグループ内から、前記第1のインジケータによって指定された数の最寄りのエニーキャストメンバを、前記送信機とのデータ通信用ホストとして決定する
    ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、
    前記送信機から、前記エニーキャストグループ内の既に決定された最寄りの前記エニーキャストメンバの数を示す第2の数を指定する第2のインジケータを含む追加送信機データを、前記エニーキャストメンバを含む前記エニーキャストグループへ通信し、
    前記第1及び第2のインジケータによって規定される数の前記最寄りのエニーキャストメンバの前記数を、前記エニーキャストグループ内から決定することを特徴とする方法。
  3. エニーキャスト可能なネットワークにおける多元ホストエニーキャストルーティングの方法であって、
    ネットワーク中でエニーキャストメンバを有するエニーキャストグループを特定するエニーキャストアドレスに、前記エニーキャストグループ内のエニーキャストメンバの第1の数を指定する第1のインジケータを関連づけし、
    少なくとも前記エニーキャストアドレスと前記第1のインジケータを、前記ネットワーク内で前記エニーキャストグループへ通信し、
    前記エニーキャストグループ内から、前記第1のインジケータによって指定された数の最寄りのエニーキャストメンバを、前記送信機とのデータ通信用ホストとして決定する
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項3記載の方法であって、
    前記エニーキャストアドレスに、前記エニーキャストグループ内の既に決定された最寄りの前記エニーキャストメンバの数を示す第2の数を指定する第2のインジケータを関連づけし、
    少なくとも前記エニーキャストアドレス、前記第1のインジケータ及び前記第2のインジケータを前記ネットワーク内で前記エニーキャストグループへ通信し、
    前記エニーキャストグループ内から、前記第1及び前記第2のインジケータによって規定される数の最寄りのエニーキャストメンバを決定する
    ことを特徴とする方法。
  5. 請求項2又は請求項4記載の方法であって、
    決定されるべき前記最寄りのエニーキャストメンバの数が、前記第1及び前記第2の数の差によって規定されることを特徴とする方法。
  6. 前記第1のインジケータ及び前記第2のインジケータの少なくとも一方が、前記エニーキャストアドレスに含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記エニーキャストアドレスが、前記第1のインジケータ及び前記第2のインジケータの少なくとも一方によって拡張されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記エニーキャストアドレスにエニーキャストアドレスプリフィックスが含まれ、前記アドレスプリフィックスが、前記エニーキャストグループを含む前記ネットワーク内のトポロジ領域を特定するとともに、前記第1のインジケータ及び前記第2のインジケータの少なくとも一方を含むか、前記第1のインジケータ及び前記第2のインジケータの少なくとも一方によって拡張されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記エニーキャストアドレス及び前記第1のインジケータ及び前記第2のインジケータの少なくとも一方が、前記エニーキャストアドレスを含むインターネットプロトコルデータパケットヘッダを通信することによって通信されることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 請求項9記載の方法であって、
    前記第1及び前記第2のインジケータの少なくとも一方が、前記インターネットプロトコルデータパケットヘッダにおいて、前記エニーキャストアドレスの一部又は拡張として含まれるか、前記インターネットプロトコルデータパケットヘッダが、インターネットプロトコルデータパケットヘッダ用のオプションフィールドを用いて、前記第1及び前記第2のインジケータの少なくとも一方によって拡張されることを特徴とする方法。
  11. 前記数の最寄りのエニーキャストメンバが、前記ネットワークに対するルーティングプロトコルの距離指標及び前記送信機によって指定された距離指標の少なくとも一方を用いて決定されることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記エニーキャストアドレス及び、前記第1のインジケータ及び前記第2のインジケータの少なくとも一方が、前記ネットワーク内において、少なくとも1つの前記エニーキャストメンバを含むネットワークドメインへのルータを介して、前記ネットワークのドメイン間で通信されることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 請求項12記載の方法であって、
    前記ルータの順番は、前記エニーキャストアドレス及び、前記第1及び前記第2のインジケータの少なくとも一方が、最寄りのネットワークドメインへ通信されるように決定され、前記最寄りのネットワークドメインは、前記ネットワークに対するルーティングプロトコルの距離指標及び前記送信機によって指定された距離指標の少なくとも一方に従って指定されることを特徴とする方法。
  14. 前記数のエニーキャストメンバが、順番にコンタクトされることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記エニーキャストアドレス及び、前記第1及び前記第2のインジケータの少なくとも一方が、前記エニーキャストメンバの少なくとも1つを含むネットワークドメイン内で、前記エニーキャストメンバの各々を特定するデータに基づいて通信されることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記第1のインジケータが、既に決定された最寄りのエニーキャストメンバの数に従って、変更後のインジケータが受信機として依然として決定されるべき前記エニーキャストメンバの数を示すように変更されることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 請求項16記載の方法であって、
    前記第1のインジケータが前記第2のインジケータの値によって減じられることを特徴とする方法。
  18. 前記第2のインジケータが、0に対応する値まで減じられるとともに、前記第1のインジケータが前記第2のインジケータの減少に対応して減じられ、
    前記第2のインジケータが0に対応する値まで減じられたならば、前記減じられた第1のインジケータに基づいて、前記エニーキャストグループ内の最寄りの前記エニーキャストメンバの前記数の前記決定が実行されることを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記エニーキャストアドレス及び、前記第1及び前記第2のインジケータの少なくとも一方が、前記エニーキャストアドレスと前記第1のインジケータの数を増加させ、前記増加されたエニーキャストアドレス及び、前記第1及び前記第2のインジケータの少なくとも一方をエニーキャストメンバへ通信することによって、前記エニーキャストメンバの少なくとも1つを含む2つのネットワークドメイン間で通信されることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記第1のインジケータによって指定される前記第1の数が、前記エニーキャストアドレス及び前記第1のインジケータが通信されるネットワークドメイン内の前記エニーキャストメンバの数に対応して減じられることを特徴とする請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記通信が、インターネットプロトコルに対して規定されているストリクトルーティング機構又はルースルーティング機構に従って実施されることを特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記第1及び前記第2のインジケータがまとめて通信されることを特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 多元ホストエニーキャストルーティングのためのシステムであって、
    ネットワークと、
    送信機と、
    エニーキャストアドレスによって特定される受信機のグループとを有し、
    前記送信機及び、前記受信機のうち複数の最寄りの受信機との間のデータ通信が、前記送信機から与えられ、前記最寄りの受信機の数を指定する第1のインジケータに基づいて確立されることを特徴とするシステム。
  24. 前記送信機及び前記複数の最寄りの受信機との間のデータ通信が、前記送信機から与えられ、前記送信機とのデータ通信用に既に決定された受信機の数を指定する第2のインジケータにさらに基づいて確立されることを特徴とする請求項23記載のシステム。
  25. 請求項1乃至請求項22のいずれかに記載の方法を実行するように適合されていることを特徴とする請求項24又は請求項24記載のシステム。
  26. 請求項1乃至請求項22のいずれかに記載の方法を実行するように適合されていることを特徴とするエニーキャストルーティング可能なネットワーク。
  27. 請求項1乃至請求項22のいずれかに記載の方法を実行するためのソフトウェアコード部分を有するコンピュータプログラム製品。
  28. コンピュータ読み取り可能な記録媒体又は、コンピュータ読み取り可能な記憶装置に格納されている請求項27記載のコンピュータプログラム製品。
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