JP2004527185A - 共通の請求番号を使用して不正呼び出しを防ぐためのシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
不正な活動を検出するために共通の構内交換機(PBX)から開始しそこへなされた複数の電話呼び出しをモニタするシステムであって、呼び出しの各々に対応する呼び出し詳細レコード(CDR)を受信し、少なくとも一つのキュー手段に格納されるようCDRに命令する受信手段を含み、CDRは各呼び出しに関連した少なくとも一つの請求番号を含み、キュー手段から一つずつ現在のCDRを検索する手段と、現在のCDRに対して請求番号を不正データベースにある以前に格納されたCDRの請求番号と比較するプロセッサ手段と、不正データベースで現在のCDRを格納するための手段と、現在のCDRの請求番号が不正データベースにある以前に格納されたCDRの請求番号と合致したとき、警告を発生する手段とを含む。
Description
【発明の背景】
【0001】
1.技術分野
この発明は電気通信システムに対する不正なアクセスを一般に防ぐことに関する。特に、この発明は共通の請求番号を使用する構内交換機(PBX)から開始しかつそれになされた不正呼び出しを識別することに関する。
【0002】
2.関連技術の説明
不正行為は電気通信産業に対して年間数百万ドルの費用負担となる。電気通信産業は不正行為をおよびその大打撃を受ける財政的影響を防ぐために奮闘しているが、不正行為を犯すために使用される技術の数は増加し続けている。不正行為は長距離電話の料金を盗まれたクレジットカードで支払うといった単純なもの、または、繰り返しPBXによって呼び出し(試行錯誤または他のハッキング技術を用いて)、外部線にアクセスするための正しいシーケンスを見つけ、PBXシステムを介して高くつく長距離電話を行うといった洗練された呼び出しルーピング技術を含み得る。不正行為の形式に関わらず、電気通信産業は不正行為の異なる形式を識別するためおよびそのような不正行為を防ぐための方法を開発および実行するための徹底的で進行中の努力に巻き込まれている。
【0003】
不正制御の特別の方法およびそれらを実行するためのシステムがこの産業において公知である。不正制御は不正のような呼び出しを識別するということと、呼び出しが不正のように思われると識別された後、応答するということに概念的に分けられてもよい。特に、不正分析者は不正呼び出しを特定する目的で呼び出し試みを確認するために請求詳細レコード(BDR)を使用して、呼び出しが完了したとき、不正に応答する目的で呼び出し詳細レコード(BDR)を使用する。不正使用と思われる呼び出しを識別する方法は単純なものから洗練されたものまで各様々であり、不正活動の特定の形式に一般に向けられる。例えば、呼び出しは、所有者によって盗まれたと報告された呼び出しカードを使用してなされたとき、その呼び出しは不正行為である可能性がある。BDRおよびCDRはその呼び出しに関連する情報を含む。各CDRおよびBDRは開始番号(どこから呼び出しが始まったか)、終了番号(呼び出しがどこへ向けられているか)、および請求番号(呼び出しの料金の請求先)を含む。
【0004】
不正呼び出しを特定するための洗練された方法およびシステムがこの発明の譲受人によって所有された、「不正評価および報告システムならびにその方法」と名づけられた米国特許第5,768,354号に記載されている。不正活動は’354特許において、リアルタイムに各呼び出しに対する生成された請求詳細レコード(BDR)をモニタすることによって識別される。単純な場合においては、会社のデータベースが、呼び出しのために使用されている請求番号が紛失したもの、盗まれたもの等と報告されている場合は、請求詳細レコードは「悪い請求番号」としてそれを指定するヘッダを含む。呼び出しは直ちに不正であると識別され、警告がシステムにおいて発生される。不正分析モニタは警告をモニタし、生成された警告のタイプに応じた適切な行動をとる。
【0005】
’354特許は「特別サービス」を要求する呼び出しに向けられる。すなわち、これはオペレータまたは自動操作支援システムを介して行われる。そのような呼び出しは、公衆電話で番号を押し、カード上での磁気ストリップを盗み、オペレータとの会話によってのように、請求番号をマニュアルで呼び出し者が提供することを一般に要求する。それはまた呼び出し者に対して請求番号のための請求プロダクト(クレジットカード、呼び出しカードまたはプリペイド電話カードのような)のカテゴリを識別することを要求する。請求プロダクトのカテゴリは請求番号のすべてまたは一部を識別データベースに格納された請求番号(または請求番号の範囲)と一致させることによってシステムによって代わりに識別されてもよい。識別データベースにおいては、格納された請求番号は請求プロダクトのカテゴリと関連づけられている。識別データベースは請求番号とカテゴリのための請求プロダクトの特定の形式等とを関連づける。例えば、請求番号のカテゴリがクレジットカードであると識別されると、識別データベースは請求番号を、ビザ、マスターカード、アメリカンエキスプレスなどのようなクレジットカードのタイプをさらに識別する。
【0006】
’354特許はまた請求番号の使用を長期に渡ってモニタすることによって不正活動を識別する。例えば、同じ請求番号を使用してある時間以内に国内通話が行われた回数が閾値を超えると、警告が発生される。そのような使用は請求番号が盗まれ、多数の呼び出しを行うために使用されているということを意味する。国際電話は同様に処理される。しかしながら、国際電話は高価であるという性質のために、閾値は時間間隔以内のより少ない呼び出しで警告が発生されるように調整されてもよい。加えて、閾値は不正呼び出しの高い割合が向けられている国に対する呼び出しに対してもさらに調整されてもよい。閾値は請求プロダクトによって変化されてもよい。例えば、不正活動は第三者呼び出しに対してよりも呼び出しカードでより起こりやすいと判定されてもよい。結果として、閾値は呼び出しカードプロダクトに対してより低く設定されてもよい。’354特許はその請求番号に対してなされた呼び出しのすべてを、呼び出しがどこから生じたかまたどこへ向けられているのかをいうことに関わらずモニタする。BDRおよびその関連した請求番号をモニタし、不正使用の証拠を表示するそれらの番号、すなわち、ある期間に渡る多くの呼び出しの試みを遮断することは不正防止の重要な要素であるが、それ自体およびそれ独自ではどの技術も不正アクセスを防ぐことには十分ではない。不正行為の実行者(またここで「ハッカー」と呼ばれる)はしつこく、創造的でかつ不正行為防止機構を巧みに逃げる新しい方法を常に開発している。例えば、ハッカーはその後の呼び出しを行うためにPBXを使用するためまたは情報にアクセスするために構内交換機(PBX)にハック(hack)する試みを行う。後者の場合には、PBXに対する呼び出しは市内または国内通話であり得、これは注意を引く魅力に乏しいが、PBXからなされる続く呼び出しは高い国際電話であってもよい。加えて、ハッカーはハッカーの電話から直接ダイアルされると、制限されるような電話番号にアクセスするために遠隔地のPBXを使用するかもしれない。このように、ハッカーは遮断された番号にアクセスを得るために、制限された電話レグ(leg)の周りをループするための「呼び出しルーピング」と呼ばれる技術を使用する。
【0007】
PBXに対してなされる不正呼び出しを検出するためのシステムがこの発明の譲受人によって所有され、「電話不正検出システム」と名づけられた米国特許第5,805,686号に述べられている。’686特許に開示されたシステムは呼び出し詳細レコード(CDR)を収集し、長距離電話顧客に対してそのPBXの使用をモニタしかつ複数の認識された呼び出しの形態および宛先に対するリスクの要因を割り当てることができる能力を許容する。発生されたリスク値に基づいて、不正分析者はその開始、終了または請求番号に対するPBXへの将来のアクセスを遮断するかどうかを判定する。
【0008】
これらの方法およびシステムは、もしハッカーがある期間内に多くの呼び出し試みを行ったならば有効であるが、システムはあるラインでPBXに進入し、異なる開始番号で外側ラインを見つけ、別の終了番号に対して呼び出しを行うようなハッカーを検出できない。ほとんどの不正検出システムは不正を入来呼び出しの開始番号または終了番号のどちらかを発信呼び出しの開始番号または終了番号と比較することによって検出する。入来呼び出しの終了番号が第二呼び出しの開始番号と同じであるような呼び出しがあると、その呼び出しは不正呼び出しループかもしれず、その呼び出しは切断されてもよい。これらの方法を無効にする目的でハッカーは開始番号および/または終了番号が呼び出しループと同じではない呼び出しを開始する方法を工夫した。幸運なことに、不正呼び出しを防止する試みを行っている電気通信会社に対して、ほとんどの場合、呼び出しに対する請求番号は同じである。
【0009】
このように、共通の請求番号を使用した不正呼び出しループを識別および遮断するためのシステムおよび方法を有することが望まれる。
【発明の要約】
【0010】
それゆえ、この発明の目的は、共通の請求番号を使用した不正呼び出しを防ぐためのシステムおよび方法を提供することである。
【0011】
PBXを介した呼び出しルーピングを防ぐことによってPBXの不正使用を防ぐこともこの発明の目的である。
【0012】
共通の請求番号を使用した共通PBXに対する多数の呼び出しを検出することもこの発明の追加の目的である。
【0013】
上記および他の目的を達成するために電気通信システムにおいて不正を識別するためのシステムが提供される。システムはPBXに対してなされる各呼び出しに対して発生された呼び出し詳細レコード(CDR)を受信するためのホスト受信器を使用する。各CDRは少なくとも開始番号と終了番号と、請求番号および各呼び出しに対応する呼び出し開始時刻を含む。CDRはCDRキューに格納され、呼び出しが潜在的に不正であるかどうかを判定するためにCDR不正検出器を使用して分析される。呼び出しが不正の可能性があると警告されたときは、システムは追加の考慮をするために不正分析者に対して警告を発生する。不正分析者は追加のチェックを実行することができ、もし呼び出しが正当なものであると検証されうると、その番号を例外データベースに追加する。もし不正分析者が、その呼び出しが不正であると判定すると、請求番号、開始番号および/または終了番号はPBXから遮断される。
【0014】
PBXの不正使用およびアクセスを防ぐための方法は、PBXに入ってくる、および出て行く各呼び出しに対する呼び出し詳細レコードを受信するステップと、キューにおいてCDRを格納するステップと、予め定められた期間より少ない現在時刻よりも古い不正データベースにおける以前格納されたCDRを取り除くステップと、各CDR請求番号を不正データベース内の以前格納されたCDRと比較するステップと、不正データベースにおいてCDRを格納するステップと、現在のCDRの請求番号が不正データベースにおける以前格納されたCDRの請求番号と一致したとき、警告を発生するステップとを含む。
【好ましい実施例の詳細な説明】
【0015】
図面を参照して、ここでは同様の参照符号は多くの図を通して類似のまたは同一の要素を表す。図1は共通の請求番号を使用する構内交換機(PBX)を介した呼び出しルーピングの問題を例示するブロック図である。呼び出しルーピングは呼び出し位置100から呼ばれた位置120に対して番号の直接のダイアルを防ぐ長距離電話キャリアによって課された遮断が存在するときに発生する。この例においては、呼び出し位置100はニューヨーク市内の位置であり、呼ばれた位置はイラン国の中の位置である。図1において例示された例でニューヨーク市とイランとの間の長距離電話が典型的に不正の性質であると仮定すると、長距離会社は不正呼び出しに関連する損失を減らす目的で、ニューヨーク市からイラン国内の位置に対するすべての呼び出しに対して遮断を課すかもしれない。この遮断はハッカーの目的を失望させるかもしれないが、彼らはその宛先だけに到着するために代わりの方法を取るかもしれない。
【0016】
ハッカーはニューヨーク市からイランへの遮断されたレグ150を迂回するために以前述べた呼び出しルーピング技術を使用する。呼び出しルーピングの例は次の通りである。呼び出し位置100に居住するハッカーは不正活動と一般的には関連しない位置に位置するPBX110にダイアルをするよう試みる。ハッカーはPBX110にダイアルし、発信ラインにアクセスし、呼ばれた位置120にダイアルする。呼び出し位置100からPBX110への第一レグ110には遮断が存在せず、PBX110から呼ばれた位置120への第二レグ170に沿って遮断が存在しないため、ハッカーは遮断されたレグ150をうまく避ける。
【0017】
各レグに対する呼び出しが完成すると、呼び出し詳細レコード(CDR)が生成される。第一レグ160に対する呼び出し詳細レコードは開始番号フィールド101と、終了番号フィールド102と、請求番号フィールド103と、呼び出し時フィールド107とを含む。同様に、第二レグ170はフィールド104、105、106および108をそれぞれ含む。ハッカーがPBX110に入ると、ハッカーは発信呼び出しを行うために異なるPBXラインにアクセスする。それゆえ、入来および発信呼び出しの開始番号または終了番号のいずれも同じではない。この点に関して、共通の開始番号または終了番号を検出する不正検出手段は不正呼び出しがPBX110に対して行われたということを判定することができない。このように、ハッカーは不正検出を避ける。
【0018】
以下に述べるように、この発明は予め定められた期間内で、PBX110に対する入来および発信呼び出しが同じ請求番号を使用したということを判別する。この発明はこの可能性のある不正パターンを認識し、追加の見直しのために不正分析者に対して警告を発生する。
【0019】
図2を参照して、この発明が動作するシステムを例示したブロック図が開示されている。説明を簡単にするために、システムは図2の左側のみを参照して説明する。しかしながら、処理時間の削減を助けるために、多数の冗長システムが同時に作動されることが理解される。
【0020】
顧客270が長距離電話を行うと、その人はデータベースサーバ220を介して直接長距離ネットワークにアクセスするか、オペレータコンソール260を介して行うかいずれかである。呼び出しを完了すると、呼び出しデータレコード(CDR)が生成され、メインフレーム205に送信される。CDRは開始番号(呼び出しがどこから始まったか)、終了番号(呼び出しがどこへ向けられているのか)、請求番号(呼び出しの費用はどこに課金されるのか)および呼び出し開始時刻を含む。CDRはそれからCDRデータベース210に格納される。呼び出しデータレコードは呼び出しが不正の可能性があるかどうかを判定するためにCDRプロセッサ200に転送される。CDRプロセッサ200の出力は警告発生器230に接続されている。もしCDRに含まれている情報がCDRプロセッサ200によって不正の可能性があると判定されたとき、警告発生器230が警告を発生し、警告をローカル電話会社240を介して不正モニタセンタ250へ渡す。警告はeメールメッセージを使用して送信されうるかまたは、ファイルトランスファプロトコル(FTP)を使用したデータファイルとして送信される。不正モニタセンタ250は警告発生器230から警告を受信し、不正分析者は警告を検討し適切な行動を取る。
【0021】
呼び出しは完了してしまっているため、適切な活動は請求番号をその請求番号が将来使用されるのを防ぐために遮断リストへ追加することであってもよい。加えて、不正分析者は不正呼び出しの特定のレグに遮断を課すことが経済的に実現可能であるかどうかを判定する収益検討を実行することができる(すなわちニューヨーク市からアイオワのPBXまたはアイオワのPBXからイランへ)。
【0022】
図3はこの発明に従う図2のCDRプロセッサの異なる要素を例示する図である。図3のシステムは単一の意味で説明されているが、多数のシステムが処理時刻を減らしかつシステムの冗長性を増加するために同時に実行されてもよいということが理解される。例えば、以下に述べられるように、別のシステムが特定の領域または国に対するすべての呼び出しを処理でき、このように任意の一つのシステムに流入するデータの量を制限することも可能である。
【0023】
共通の請求番号を使用して不正呼び出しを防ぐためのシステムはメインフレーム205から個々の呼び出し詳細レコードを受信するためのホストCDR受信器300を含む。CDR受信器300によって受信された呼び出し詳細レコードはCDRキュー310に格納される。CDRキュー310は先入れ先出し(FIFO)の方法でCDRを格納する。呼び出し詳細レコードは図4および図5において述べられるように更なる処理のためにCDR不正検出器320に転送される。不正検出器320は、CDRの処理を助け、不正を検出するために、不正データベース330および例外データベース340をさらに含む。CDRキューはCDR不正検出器320に対する一時的な格納として作動する。本質的に不正検出器320はPBXに入りおよびそこから去る各呼び出しに対する呼び出し詳細レコードを受信し、予め定められた期間より少ない現在時刻よりも古い不正データベース内の以前格納されたCDRを取り除くことによって不正を検出する。不正データベース330の以前格納されたCDRの請求番号と各現在のCDR請求番号とを比較し、不正データベース330に現在のCDRを格納し、現在のCDRの請求番号が以前格納されたCDRの番号と一致したとき、警告を発生する。CDR不正検出器320が不正の可能性の存在を判定したかどうに応じて、CDRは、不正分析に対して警告を発生するために警告発生器230に転送される。
【0024】
図4を参照して、図3のCDR不正検出器320によって実行される方法を例示した詳細なフローチャートが示されている。ひとたびCDR不正検出器320が呼び出し詳細レコードを受信すると、不正検出器320はステップ405で予め定められた期間を読む。次に不正検出器320はステップ410において関連した現在のCDRから請求番号フィールドを読む。ステップ420において、不正検出器320は関連したCDRから呼び出し開始時刻フィールドを読む。ステップ440へ処理が移り、不正検出器320は予め定められた期間より少ない、現在よりも古い不正データベース330内の以前格納されたCDRを取り除く。以前格納されたCDRの除去によって、不正検出器320が予め定められた期間内に適合するそれらのCDRを検査のみ行うことを確実にする。不正分析者は不正制御におけるその経験に基づいて予め定められた期間の設定という選択肢を有する。典型的には、予め定められた期間は短く、2から3分のオーダである。これは、ハッカーが侵入し、別の呼び出しを行う外部ラインを奪い取るためである。それゆえ、予め定められた期間内に同じ請求番号を使用してPBXに入りおよび出て行く呼び出しは、不正の可能性があると見なされ、不正分析者に対して警告が発生される。しかしながら、予め定められた期間は不正分析者によって再プログラムされてもよい。
【0025】
ひとたび以前格納されたCDRがステップ440において不正データベース330から取り除かれると、プロセスはステップ450に進み、そこで現在の処理呼び出し詳細レコードに関連する請求番号が不正データベース330の前の入力と一致するかどうかが判定される。異なれば、プロセスはステップ430へ続き、そこで不正検出器320は不正データベース330に請求番号とCDRとを格納する。プロセスは、それから、ステップ490に続き、そこで、不正分析者が所定の期間を変更することを望むかどうかが判定される。もし不正分析者が予め定められた期間を変更すると決定すると、プロセスはステップ405へ戻り、そうでなければプロセスはステップ410へ戻る。
【0026】
図5を参照して、図3のCDR不正検出器320によって実行される方法を例示した詳細なフローチャートの連続が示される。ステップ450のあとで、もし請求番号が不正データベース330における以前のエントリと一致すると判定されると、プロセスはステップ460に進む。ステップ460において請求番号が例外データベース340に存在するかどうかが判定される。例外データベース340はCDRに共通に含まれる情報のリスト、例えば、開始番号、終了番号および、不正分析者によって不正ではないと判定された請求番号を含む。例えば、もし正当な特定の請求番号がPBXにダイアルされかつそこから外へダイアルするために使用されると、その番号は不正分析から免除されうる。
【0027】
もし請求番号が例外データベース340に存在すれば、プロセスはステップ480へ進み、そこで、請求番号が不正データベースから除去され、プロセスはステップ490に進む。請求番号を不正データベース330から除去することがその番号に対する不正の可能性の連続するきっかけを防ぐ。しかしながら、もし請求番号が例外データベースに見つけられなかったときは、プロセスはステップ470へ進み、そこで、不正分析者は、不正が現実に存在するかどうかを判定する。不正分析者は自分の職業経験を信頼することができ、任意の公知の不正が存在するかどうかを判定する方法を使用してもよい。もし不正分析者が、不正は存在しないと判定すると、プロセスはステップ480へ進み、そこで請求番号が不正データベース330から除去されて例外データベース340に追加される。もし不正が存在すると、プロセスはステップ475へ進み、そこで、不正検出器320が警告メッセージを発生する。警告メッセージは追加の処理のためおよびローカルの電話会社240に転送するために警告発生器230に転送される。
【0028】
このように、呼び出しルーピングを終了したPBX110への進入およびダイアルすることによる遮断されたレグ150を回避することを試みるハッカーは、共通の請求番号が不正に使用されているPBX110を将来使用することから防がれる。
【0029】
この発明の実施例が示されかつ説明されてきたが、添付のクレームによって規定されたこの発明の精神および範囲から離れることなく、多くの変更および修正がなされうるということが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
この発明の他の目的、特徴および利点は、添付の図面と共に考慮されたとき、以下の詳細な説明からより明らかとなる。
【図1】共通請求番号を使用したPBXを介する呼び出しルーピングの問題を例示するブロック図である。
【図2】この発明が作動するシステムを例示するブロック図である。
【図3】この発明に従う図2のCDRプロセッサの異なる要素を例示する図である。
【図4】図3のCDR不正検出器によって実行される方法の詳細なフローチャートである。
【図5】図3のCDR不正検出器によって実行される方法の連続である。
【0001】
1.技術分野
この発明は電気通信システムに対する不正なアクセスを一般に防ぐことに関する。特に、この発明は共通の請求番号を使用する構内交換機(PBX)から開始しかつそれになされた不正呼び出しを識別することに関する。
【0002】
2.関連技術の説明
不正行為は電気通信産業に対して年間数百万ドルの費用負担となる。電気通信産業は不正行為をおよびその大打撃を受ける財政的影響を防ぐために奮闘しているが、不正行為を犯すために使用される技術の数は増加し続けている。不正行為は長距離電話の料金を盗まれたクレジットカードで支払うといった単純なもの、または、繰り返しPBXによって呼び出し(試行錯誤または他のハッキング技術を用いて)、外部線にアクセスするための正しいシーケンスを見つけ、PBXシステムを介して高くつく長距離電話を行うといった洗練された呼び出しルーピング技術を含み得る。不正行為の形式に関わらず、電気通信産業は不正行為の異なる形式を識別するためおよびそのような不正行為を防ぐための方法を開発および実行するための徹底的で進行中の努力に巻き込まれている。
【0003】
不正制御の特別の方法およびそれらを実行するためのシステムがこの産業において公知である。不正制御は不正のような呼び出しを識別するということと、呼び出しが不正のように思われると識別された後、応答するということに概念的に分けられてもよい。特に、不正分析者は不正呼び出しを特定する目的で呼び出し試みを確認するために請求詳細レコード(BDR)を使用して、呼び出しが完了したとき、不正に応答する目的で呼び出し詳細レコード(BDR)を使用する。不正使用と思われる呼び出しを識別する方法は単純なものから洗練されたものまで各様々であり、不正活動の特定の形式に一般に向けられる。例えば、呼び出しは、所有者によって盗まれたと報告された呼び出しカードを使用してなされたとき、その呼び出しは不正行為である可能性がある。BDRおよびCDRはその呼び出しに関連する情報を含む。各CDRおよびBDRは開始番号(どこから呼び出しが始まったか)、終了番号(呼び出しがどこへ向けられているか)、および請求番号(呼び出しの料金の請求先)を含む。
【0004】
不正呼び出しを特定するための洗練された方法およびシステムがこの発明の譲受人によって所有された、「不正評価および報告システムならびにその方法」と名づけられた米国特許第5,768,354号に記載されている。不正活動は’354特許において、リアルタイムに各呼び出しに対する生成された請求詳細レコード(BDR)をモニタすることによって識別される。単純な場合においては、会社のデータベースが、呼び出しのために使用されている請求番号が紛失したもの、盗まれたもの等と報告されている場合は、請求詳細レコードは「悪い請求番号」としてそれを指定するヘッダを含む。呼び出しは直ちに不正であると識別され、警告がシステムにおいて発生される。不正分析モニタは警告をモニタし、生成された警告のタイプに応じた適切な行動をとる。
【0005】
’354特許は「特別サービス」を要求する呼び出しに向けられる。すなわち、これはオペレータまたは自動操作支援システムを介して行われる。そのような呼び出しは、公衆電話で番号を押し、カード上での磁気ストリップを盗み、オペレータとの会話によってのように、請求番号をマニュアルで呼び出し者が提供することを一般に要求する。それはまた呼び出し者に対して請求番号のための請求プロダクト(クレジットカード、呼び出しカードまたはプリペイド電話カードのような)のカテゴリを識別することを要求する。請求プロダクトのカテゴリは請求番号のすべてまたは一部を識別データベースに格納された請求番号(または請求番号の範囲)と一致させることによってシステムによって代わりに識別されてもよい。識別データベースにおいては、格納された請求番号は請求プロダクトのカテゴリと関連づけられている。識別データベースは請求番号とカテゴリのための請求プロダクトの特定の形式等とを関連づける。例えば、請求番号のカテゴリがクレジットカードであると識別されると、識別データベースは請求番号を、ビザ、マスターカード、アメリカンエキスプレスなどのようなクレジットカードのタイプをさらに識別する。
【0006】
’354特許はまた請求番号の使用を長期に渡ってモニタすることによって不正活動を識別する。例えば、同じ請求番号を使用してある時間以内に国内通話が行われた回数が閾値を超えると、警告が発生される。そのような使用は請求番号が盗まれ、多数の呼び出しを行うために使用されているということを意味する。国際電話は同様に処理される。しかしながら、国際電話は高価であるという性質のために、閾値は時間間隔以内のより少ない呼び出しで警告が発生されるように調整されてもよい。加えて、閾値は不正呼び出しの高い割合が向けられている国に対する呼び出しに対してもさらに調整されてもよい。閾値は請求プロダクトによって変化されてもよい。例えば、不正活動は第三者呼び出しに対してよりも呼び出しカードでより起こりやすいと判定されてもよい。結果として、閾値は呼び出しカードプロダクトに対してより低く設定されてもよい。’354特許はその請求番号に対してなされた呼び出しのすべてを、呼び出しがどこから生じたかまたどこへ向けられているのかをいうことに関わらずモニタする。BDRおよびその関連した請求番号をモニタし、不正使用の証拠を表示するそれらの番号、すなわち、ある期間に渡る多くの呼び出しの試みを遮断することは不正防止の重要な要素であるが、それ自体およびそれ独自ではどの技術も不正アクセスを防ぐことには十分ではない。不正行為の実行者(またここで「ハッカー」と呼ばれる)はしつこく、創造的でかつ不正行為防止機構を巧みに逃げる新しい方法を常に開発している。例えば、ハッカーはその後の呼び出しを行うためにPBXを使用するためまたは情報にアクセスするために構内交換機(PBX)にハック(hack)する試みを行う。後者の場合には、PBXに対する呼び出しは市内または国内通話であり得、これは注意を引く魅力に乏しいが、PBXからなされる続く呼び出しは高い国際電話であってもよい。加えて、ハッカーはハッカーの電話から直接ダイアルされると、制限されるような電話番号にアクセスするために遠隔地のPBXを使用するかもしれない。このように、ハッカーは遮断された番号にアクセスを得るために、制限された電話レグ(leg)の周りをループするための「呼び出しルーピング」と呼ばれる技術を使用する。
【0007】
PBXに対してなされる不正呼び出しを検出するためのシステムがこの発明の譲受人によって所有され、「電話不正検出システム」と名づけられた米国特許第5,805,686号に述べられている。’686特許に開示されたシステムは呼び出し詳細レコード(CDR)を収集し、長距離電話顧客に対してそのPBXの使用をモニタしかつ複数の認識された呼び出しの形態および宛先に対するリスクの要因を割り当てることができる能力を許容する。発生されたリスク値に基づいて、不正分析者はその開始、終了または請求番号に対するPBXへの将来のアクセスを遮断するかどうかを判定する。
【0008】
これらの方法およびシステムは、もしハッカーがある期間内に多くの呼び出し試みを行ったならば有効であるが、システムはあるラインでPBXに進入し、異なる開始番号で外側ラインを見つけ、別の終了番号に対して呼び出しを行うようなハッカーを検出できない。ほとんどの不正検出システムは不正を入来呼び出しの開始番号または終了番号のどちらかを発信呼び出しの開始番号または終了番号と比較することによって検出する。入来呼び出しの終了番号が第二呼び出しの開始番号と同じであるような呼び出しがあると、その呼び出しは不正呼び出しループかもしれず、その呼び出しは切断されてもよい。これらの方法を無効にする目的でハッカーは開始番号および/または終了番号が呼び出しループと同じではない呼び出しを開始する方法を工夫した。幸運なことに、不正呼び出しを防止する試みを行っている電気通信会社に対して、ほとんどの場合、呼び出しに対する請求番号は同じである。
【0009】
このように、共通の請求番号を使用した不正呼び出しループを識別および遮断するためのシステムおよび方法を有することが望まれる。
【発明の要約】
【0010】
それゆえ、この発明の目的は、共通の請求番号を使用した不正呼び出しを防ぐためのシステムおよび方法を提供することである。
【0011】
PBXを介した呼び出しルーピングを防ぐことによってPBXの不正使用を防ぐこともこの発明の目的である。
【0012】
共通の請求番号を使用した共通PBXに対する多数の呼び出しを検出することもこの発明の追加の目的である。
【0013】
上記および他の目的を達成するために電気通信システムにおいて不正を識別するためのシステムが提供される。システムはPBXに対してなされる各呼び出しに対して発生された呼び出し詳細レコード(CDR)を受信するためのホスト受信器を使用する。各CDRは少なくとも開始番号と終了番号と、請求番号および各呼び出しに対応する呼び出し開始時刻を含む。CDRはCDRキューに格納され、呼び出しが潜在的に不正であるかどうかを判定するためにCDR不正検出器を使用して分析される。呼び出しが不正の可能性があると警告されたときは、システムは追加の考慮をするために不正分析者に対して警告を発生する。不正分析者は追加のチェックを実行することができ、もし呼び出しが正当なものであると検証されうると、その番号を例外データベースに追加する。もし不正分析者が、その呼び出しが不正であると判定すると、請求番号、開始番号および/または終了番号はPBXから遮断される。
【0014】
PBXの不正使用およびアクセスを防ぐための方法は、PBXに入ってくる、および出て行く各呼び出しに対する呼び出し詳細レコードを受信するステップと、キューにおいてCDRを格納するステップと、予め定められた期間より少ない現在時刻よりも古い不正データベースにおける以前格納されたCDRを取り除くステップと、各CDR請求番号を不正データベース内の以前格納されたCDRと比較するステップと、不正データベースにおいてCDRを格納するステップと、現在のCDRの請求番号が不正データベースにおける以前格納されたCDRの請求番号と一致したとき、警告を発生するステップとを含む。
【好ましい実施例の詳細な説明】
【0015】
図面を参照して、ここでは同様の参照符号は多くの図を通して類似のまたは同一の要素を表す。図1は共通の請求番号を使用する構内交換機(PBX)を介した呼び出しルーピングの問題を例示するブロック図である。呼び出しルーピングは呼び出し位置100から呼ばれた位置120に対して番号の直接のダイアルを防ぐ長距離電話キャリアによって課された遮断が存在するときに発生する。この例においては、呼び出し位置100はニューヨーク市内の位置であり、呼ばれた位置はイラン国の中の位置である。図1において例示された例でニューヨーク市とイランとの間の長距離電話が典型的に不正の性質であると仮定すると、長距離会社は不正呼び出しに関連する損失を減らす目的で、ニューヨーク市からイラン国内の位置に対するすべての呼び出しに対して遮断を課すかもしれない。この遮断はハッカーの目的を失望させるかもしれないが、彼らはその宛先だけに到着するために代わりの方法を取るかもしれない。
【0016】
ハッカーはニューヨーク市からイランへの遮断されたレグ150を迂回するために以前述べた呼び出しルーピング技術を使用する。呼び出しルーピングの例は次の通りである。呼び出し位置100に居住するハッカーは不正活動と一般的には関連しない位置に位置するPBX110にダイアルをするよう試みる。ハッカーはPBX110にダイアルし、発信ラインにアクセスし、呼ばれた位置120にダイアルする。呼び出し位置100からPBX110への第一レグ110には遮断が存在せず、PBX110から呼ばれた位置120への第二レグ170に沿って遮断が存在しないため、ハッカーは遮断されたレグ150をうまく避ける。
【0017】
各レグに対する呼び出しが完成すると、呼び出し詳細レコード(CDR)が生成される。第一レグ160に対する呼び出し詳細レコードは開始番号フィールド101と、終了番号フィールド102と、請求番号フィールド103と、呼び出し時フィールド107とを含む。同様に、第二レグ170はフィールド104、105、106および108をそれぞれ含む。ハッカーがPBX110に入ると、ハッカーは発信呼び出しを行うために異なるPBXラインにアクセスする。それゆえ、入来および発信呼び出しの開始番号または終了番号のいずれも同じではない。この点に関して、共通の開始番号または終了番号を検出する不正検出手段は不正呼び出しがPBX110に対して行われたということを判定することができない。このように、ハッカーは不正検出を避ける。
【0018】
以下に述べるように、この発明は予め定められた期間内で、PBX110に対する入来および発信呼び出しが同じ請求番号を使用したということを判別する。この発明はこの可能性のある不正パターンを認識し、追加の見直しのために不正分析者に対して警告を発生する。
【0019】
図2を参照して、この発明が動作するシステムを例示したブロック図が開示されている。説明を簡単にするために、システムは図2の左側のみを参照して説明する。しかしながら、処理時間の削減を助けるために、多数の冗長システムが同時に作動されることが理解される。
【0020】
顧客270が長距離電話を行うと、その人はデータベースサーバ220を介して直接長距離ネットワークにアクセスするか、オペレータコンソール260を介して行うかいずれかである。呼び出しを完了すると、呼び出しデータレコード(CDR)が生成され、メインフレーム205に送信される。CDRは開始番号(呼び出しがどこから始まったか)、終了番号(呼び出しがどこへ向けられているのか)、請求番号(呼び出しの費用はどこに課金されるのか)および呼び出し開始時刻を含む。CDRはそれからCDRデータベース210に格納される。呼び出しデータレコードは呼び出しが不正の可能性があるかどうかを判定するためにCDRプロセッサ200に転送される。CDRプロセッサ200の出力は警告発生器230に接続されている。もしCDRに含まれている情報がCDRプロセッサ200によって不正の可能性があると判定されたとき、警告発生器230が警告を発生し、警告をローカル電話会社240を介して不正モニタセンタ250へ渡す。警告はeメールメッセージを使用して送信されうるかまたは、ファイルトランスファプロトコル(FTP)を使用したデータファイルとして送信される。不正モニタセンタ250は警告発生器230から警告を受信し、不正分析者は警告を検討し適切な行動を取る。
【0021】
呼び出しは完了してしまっているため、適切な活動は請求番号をその請求番号が将来使用されるのを防ぐために遮断リストへ追加することであってもよい。加えて、不正分析者は不正呼び出しの特定のレグに遮断を課すことが経済的に実現可能であるかどうかを判定する収益検討を実行することができる(すなわちニューヨーク市からアイオワのPBXまたはアイオワのPBXからイランへ)。
【0022】
図3はこの発明に従う図2のCDRプロセッサの異なる要素を例示する図である。図3のシステムは単一の意味で説明されているが、多数のシステムが処理時刻を減らしかつシステムの冗長性を増加するために同時に実行されてもよいということが理解される。例えば、以下に述べられるように、別のシステムが特定の領域または国に対するすべての呼び出しを処理でき、このように任意の一つのシステムに流入するデータの量を制限することも可能である。
【0023】
共通の請求番号を使用して不正呼び出しを防ぐためのシステムはメインフレーム205から個々の呼び出し詳細レコードを受信するためのホストCDR受信器300を含む。CDR受信器300によって受信された呼び出し詳細レコードはCDRキュー310に格納される。CDRキュー310は先入れ先出し(FIFO)の方法でCDRを格納する。呼び出し詳細レコードは図4および図5において述べられるように更なる処理のためにCDR不正検出器320に転送される。不正検出器320は、CDRの処理を助け、不正を検出するために、不正データベース330および例外データベース340をさらに含む。CDRキューはCDR不正検出器320に対する一時的な格納として作動する。本質的に不正検出器320はPBXに入りおよびそこから去る各呼び出しに対する呼び出し詳細レコードを受信し、予め定められた期間より少ない現在時刻よりも古い不正データベース内の以前格納されたCDRを取り除くことによって不正を検出する。不正データベース330の以前格納されたCDRの請求番号と各現在のCDR請求番号とを比較し、不正データベース330に現在のCDRを格納し、現在のCDRの請求番号が以前格納されたCDRの番号と一致したとき、警告を発生する。CDR不正検出器320が不正の可能性の存在を判定したかどうに応じて、CDRは、不正分析に対して警告を発生するために警告発生器230に転送される。
【0024】
図4を参照して、図3のCDR不正検出器320によって実行される方法を例示した詳細なフローチャートが示されている。ひとたびCDR不正検出器320が呼び出し詳細レコードを受信すると、不正検出器320はステップ405で予め定められた期間を読む。次に不正検出器320はステップ410において関連した現在のCDRから請求番号フィールドを読む。ステップ420において、不正検出器320は関連したCDRから呼び出し開始時刻フィールドを読む。ステップ440へ処理が移り、不正検出器320は予め定められた期間より少ない、現在よりも古い不正データベース330内の以前格納されたCDRを取り除く。以前格納されたCDRの除去によって、不正検出器320が予め定められた期間内に適合するそれらのCDRを検査のみ行うことを確実にする。不正分析者は不正制御におけるその経験に基づいて予め定められた期間の設定という選択肢を有する。典型的には、予め定められた期間は短く、2から3分のオーダである。これは、ハッカーが侵入し、別の呼び出しを行う外部ラインを奪い取るためである。それゆえ、予め定められた期間内に同じ請求番号を使用してPBXに入りおよび出て行く呼び出しは、不正の可能性があると見なされ、不正分析者に対して警告が発生される。しかしながら、予め定められた期間は不正分析者によって再プログラムされてもよい。
【0025】
ひとたび以前格納されたCDRがステップ440において不正データベース330から取り除かれると、プロセスはステップ450に進み、そこで現在の処理呼び出し詳細レコードに関連する請求番号が不正データベース330の前の入力と一致するかどうかが判定される。異なれば、プロセスはステップ430へ続き、そこで不正検出器320は不正データベース330に請求番号とCDRとを格納する。プロセスは、それから、ステップ490に続き、そこで、不正分析者が所定の期間を変更することを望むかどうかが判定される。もし不正分析者が予め定められた期間を変更すると決定すると、プロセスはステップ405へ戻り、そうでなければプロセスはステップ410へ戻る。
【0026】
図5を参照して、図3のCDR不正検出器320によって実行される方法を例示した詳細なフローチャートの連続が示される。ステップ450のあとで、もし請求番号が不正データベース330における以前のエントリと一致すると判定されると、プロセスはステップ460に進む。ステップ460において請求番号が例外データベース340に存在するかどうかが判定される。例外データベース340はCDRに共通に含まれる情報のリスト、例えば、開始番号、終了番号および、不正分析者によって不正ではないと判定された請求番号を含む。例えば、もし正当な特定の請求番号がPBXにダイアルされかつそこから外へダイアルするために使用されると、その番号は不正分析から免除されうる。
【0027】
もし請求番号が例外データベース340に存在すれば、プロセスはステップ480へ進み、そこで、請求番号が不正データベースから除去され、プロセスはステップ490に進む。請求番号を不正データベース330から除去することがその番号に対する不正の可能性の連続するきっかけを防ぐ。しかしながら、もし請求番号が例外データベースに見つけられなかったときは、プロセスはステップ470へ進み、そこで、不正分析者は、不正が現実に存在するかどうかを判定する。不正分析者は自分の職業経験を信頼することができ、任意の公知の不正が存在するかどうかを判定する方法を使用してもよい。もし不正分析者が、不正は存在しないと判定すると、プロセスはステップ480へ進み、そこで請求番号が不正データベース330から除去されて例外データベース340に追加される。もし不正が存在すると、プロセスはステップ475へ進み、そこで、不正検出器320が警告メッセージを発生する。警告メッセージは追加の処理のためおよびローカルの電話会社240に転送するために警告発生器230に転送される。
【0028】
このように、呼び出しルーピングを終了したPBX110への進入およびダイアルすることによる遮断されたレグ150を回避することを試みるハッカーは、共通の請求番号が不正に使用されているPBX110を将来使用することから防がれる。
【0029】
この発明の実施例が示されかつ説明されてきたが、添付のクレームによって規定されたこの発明の精神および範囲から離れることなく、多くの変更および修正がなされうるということが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
この発明の他の目的、特徴および利点は、添付の図面と共に考慮されたとき、以下の詳細な説明からより明らかとなる。
【図1】共通請求番号を使用したPBXを介する呼び出しルーピングの問題を例示するブロック図である。
【図2】この発明が作動するシステムを例示するブロック図である。
【図3】この発明に従う図2のCDRプロセッサの異なる要素を例示する図である。
【図4】図3のCDR不正検出器によって実行される方法の詳細なフローチャートである。
【図5】図3のCDR不正検出器によって実行される方法の連続である。
Claims (8)
- 不正活動を検出するために共通の構内交換機(PBX)から開始およびそこへなされる複数の電話呼び出しをモニタするシステムであって、
前記各呼び出しの各々に対応する呼び出し詳細レコード(CDR)を受信し、前記CDRを少なくとも一つのキュー手段に格納するよう命令するための受信手段を含み、前記CDRは各呼び出しに関連する少なくとも請求番号を含み、
現在のCDRを一つずつ前記キュー手段から検索する手段と、
前記現在のCDRに対して前記請求番号を不正データベースにおける以前格納されたCDRの請求番号と比較するプロセッサ手段と、
前記不正データベースに前記現在のCDRを格納する手段と、
前記現在のCDRの請求番号が前記不正データベースにおける以前格納されたCDRの請求番号と一致するとき警告を発生する手段とを含む、システム。 - 予め定められた期間少ない、現在の時刻よりも古い不正データベースに含まれた前記以前格納されたCDRを取り除くための手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
- 警告を生成するための前記手段はさらに、
前記現在のCDRの前記請求番号が例外データベースの入力に存在するかどうかを判定する手段と、
前記現在のCDRの前記請求番号が前記例外データベースに見つけられたときは、警告を取りやめる手段を含む、請求項1に記載のシステム。 - 前記予め定められた期間は不正分析者によって決定される、請求項2に記載のシステム。
- 前記例外データベースにおける前記請求番号の入力は不正分析者によって判定される、請求項3に記載のシステム。
- 不正活動を検出するために、共通の構内交換機(PBX)から開始およびそこへなされる複数の電話呼び出しをモニタする方法であって、
前記呼び出しの各々に対応する呼び出し詳細レコード(CDR)を受信するステップを含み、前記CDRは各呼び出しに関連した少なくとも請求番号を含み、
少なくとも一つのキュー手段に前記CDRを格納するステップと、
前記キュー手段から一つずつ現在のCDRを検索するステップと、
各前記現在のCDRに対して、前記請求番号を不正データベースのCDRに以前格納された請求番号と比較するステップと、
前記不正データベースにおいて前記現在のCDRを格納するステップと、
前記現在のCDRの前記請求番号が前記不正データベースに以前格納されたCDRの番号と一致するとき警告を発生するステップとを含む、方法。 - 現在の時刻よりも予め定められた時間だけ少ない、現在の時刻よりも古い不正データベースに前記以前格納されたCDRを取り除くステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
- 警告を生成するための前記ステップはさらに、
前記現在のCDRの前記請求番号が例外データベースの入力に含まれているかどうかを判定するステップと、
前記現在のCDRの前記請求番号が前記例外データベースで見つかったときは警告を取りやめるステップとを含む、請求項6に記載の方法。
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