JP2004526383A - 知覚される閉塞を抑えるための調整方法および補聴器 - Google Patents

知覚される閉塞を抑えるための調整方法および補聴器 Download PDF

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Abstract

個別に調節可能な圧縮器(381)を有する少なくとも1つの低周波チャネル(361)を有する多重チャネル形補聴器(20)の調整方法を提供する。この方法は,補聴器により補償される聴力損失にしたがって圧縮器の特性を調節する第1のステップと,その後で圧縮器の特性の圧縮比を少なくとも1つの低周波数帯域において増加させるステップとからなる。前記少なくとも1つの低周波チャネルは,さらに,圧縮特性にオフセット利得を加えるオフセット増幅器を含むことができ,前記方法は,さらに,前記オフセット利得を−20dB〜20dBの範囲内において調節するステップを含むことができる。前記方法にしたがった調節後は,低周波数において動作する圧縮器は,低レベルの信号を強めるとともに,高レベルの信号を減衰させ,閉塞の知覚が抑制される。本発明は,知覚される閉塞を抑制する調整方法と補聴器とを提供する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は,補聴器の調整(フィッティング)方法に関する。本発明は,さらに,知覚される閉塞を抑えるための手段を備えた補聴器に関する。
【背景技術】
【0002】
閉塞効果とは,耳管の閉塞によって,知覚される音の大きさのレベルにおいて低周波数が強くなることを指す。耳管を塞ぐイヤモールドまたは補聴器を耳管内に有する一部の補聴器使用者の中には,知覚される音響環境が樽の中にいるようだと訴える。特に,本人自身の声は,あたかも樽の中でしゃべっているように聞こえる。
【0003】
人間の喉で生じた音は,空気と骨伝導とによって,その人物の耳管に伝播する。口からの空気と頭部周辺の空気とを介して耳に伝播される音波は,気導音声と呼ばれる。耳管内の弾性軟骨組織を介して伝播されるとともに,耳管内において前記組織において音波に変換される音波は,骨導音声と呼ばれる。
【0004】
補聴器のイヤモールドまたはハウジングを耳管内に深く,すなわち耳管骨部に挿入することによって閉塞効果を抑えることが提案された。これにより,耳管の密封容積が,骨導音声を音波に変換する軟骨組織から分離されるため,閉塞効果は減少する。しかし,耳管骨部は,一般に,非常に敏感であり,耳管のこの部分に構造部材を配置することは,多くの場合に,使用者にとって快適ではない。
【0005】
また,イヤモールドまたは補聴器ハウジングに通気穴(ベント)を設けて,骨導音を耳管の内側部分から逃がすことも提案された。この通気穴は,一般に,イヤモールドまたは補聴器ハウジングを貫通して延在し,一方の側から他方の側への音波の伝達を容易にして,耳管が完全に塞がれないようにする管体である。しかし,この通気穴は,その他の問題を引き起こしうる。通気穴の適用に関連するひとつの問題は,本質的に音響エネルギーが通気穴を介して環境へと損失することである。このことは,このエネルギー損失を補償するために消費電力を増大させることが必要になるため,欠点となる。
【0006】
また他の問題は,通気穴が音響帰還を引き起こす傾向にあることである。音響帰還は,補聴器のマイクロフォンが受信器(小型拡声器である出力変換器を意味する補聴器用語)によって生成せれた音響出力信号を受信するときに起こる。マイクロフォンにより受信された信号が補聴器において増幅されることは,より強い音響出力信号の生成を招くことがあり,最終的に補聴器が振動することもある。完全に耳管内に置かれる補聴器(CIC補聴器)においては,マイクロフォンと受信器との間における距離が短いことが,受信器からマイクロフォンに伝達される音波の減衰の低さを招く。一般に,減衰は,通気穴の直径の減少および通気穴の長さの増大に伴って増加する。しかし,閉塞の防止は,通気穴の形状に関して相反する要件を提示する。
【0007】
一般に低周波数帯域において利得を減少させることによって閉塞効果に対処することが提案された。しかしながら,このような解決策は,閉塞がない環境を含む全ての環境において音に影響を及ぼすため,音質に関して最適ではない。
【0008】
国際特許第9934642−A1号において,それぞれの周波数チャネルに圧縮器を有する多重チャネル補聴器が提供されている。圧縮器は,レクルートメントとして知られる聴覚障害を補償するのに適する。
【発明の開示】
【0009】
本発明の目的は,知覚される閉塞効果を抑える信号処理手段を有する補聴器を提供することにある。
【0010】
本発明のまた他の目的は,補聴器使用者が閉塞効果を知覚することを抑えることができる調整方法を提供することにある。
【0011】
本発明者は,一部の聴音状況において,補聴器使用者は,低周波数帯域が強調させられると,音質が向上したと知覚することを発見した。しかし,また他の聴音状況,たとえば会話時には,補聴器使用者は,低周波数帯域が減衰させられると,おそらくは増幅された音響信号が骨導音声の上に重ね合わされることが防がれるため,すなわち前記の「樽の中のような感じ」がそれほど顕著ではなくなるため,音質が向上したと知覚しうる。
【0012】
第1の形態において,本発明は,請求項1に記載の方法である。
第2の形態において,本発明は,請求項10に記載の補聴器である。
第3の形態において,本発明は,請求項13に記載の補聴器である。
【0013】
したがって,本発明にしたがった調整方法を用いて調整された補聴器は,低周波チャネルにおいて,周知の調整方法にしたがって設定された場合より高い圧縮比で信号を圧縮する圧縮器を備える。
【0014】
本発明にしたがったより高い圧縮比は,一般に低周波信号を減衰させることなしに閉塞効果を減じ,閉塞効果がない状況における音質を向上させる。
【0015】
このように,本発明によれば,個別に調節可能な圧縮器を備えた少なくとも1個の低周波チャネルを有する補聴器の調整方法が得られる。この方法は,補聴器による補償の対象となる聴力損失にしたがって圧縮器の特性を調節する第1のステップを備える。前記方法は,さらに,低周波数帯域において圧縮器の特性の圧縮比を増加させるステップを備える。
【0016】
本発明によれば,補聴器は,使用者自身の低周波数の音声を減衰させることに特に重点をおいて調節される。補聴器が気導音声信号を処理するときに,補聴器は,音声の気導部分のみを減衰させる。しかし,これによって,気導および骨導音声の総和が減衰せしめられるため,使用者の快適さは高められる。骨導および気導音声の総和が非閉塞状態の耳管における総和レベルにより近いレベルまで減じられるため,会話時の閉塞効果の抑制が達成される。使用者自身の音声は,低周波数での信号レベルにより,他人の音声と区別される。
【0017】
多重チャネル形補聴器は,音響入力信号を第1の電気信号に変換する少なくとも1個の入力変換器と,前記第1の電気信号を分割して1組の帯域通過フィルタリングされた第1の電気信号にする帯域通過フィルタを有するフィルタ・バンクと,各々の前記帯域通過フィルタリングされたされた第1の電気信号を個別に処理して,たとえば異なる利得で増幅させ,かつ前記処理された電気信号を加算して第2の電気信号にすることによって第2の電気信号を発生させる処理装置と,前記第2の電気信号を音響出力信号に変換する出力変換器とを備えている。この補聴器において,前記処理装置は,それぞれの帯域通過フィルタに接続されて,対応する帯域通過フィルタリングされた信号を圧縮する1組の各圧縮器を備えている。帯域通過フィルタの周波数範囲もチャネルと呼ばれる。
【0018】
本発明の単純な実施例において,前記補聴器は,2チャネル形補聴器,すなわち2つの周波数帯域の到来信号のみを処理する補聴器である。このため,第1のフィルタ・バンクは,単一の帯域通過フィルタによって構成され,この単一の帯域通過フィルタは,電子回路において固有の帯域通過フィルタにより構成されることができ,すなわち何らかの特別な回路が前記帯域通過フィルタとなるわけではない。本実施例の補聴器においては,単一の処理された電気信号が処理装置の出力部において得られる。
【0019】
現在のところ,圧縮比は,少なくとも1.4に高められることが好ましく,圧縮比が約2に高められることがより好ましい。
【0020】
低周波チャネルは,さらに,オフセット利得を圧縮回路の特性に加えるオフセット増幅回路を含むことができ,前記方法は,さらに,前記オフセット利得を−20dB〜20dBの範囲内において調節する段階をもつ。
【0021】
本発明にしたがった調整方法にしたがって調節された圧縮器の特性の特徴は,圧縮比,たとえば2に等しい圧縮比が,圧縮器の入力部において広い範囲の信号レベルにわたって維持されることである。信号レベル範囲は,好ましくは30dBの音圧レベル,より好ましくは25dBの音圧レベル,さらに好ましくは20dBの音圧レベル,一層好ましくは20dB未満の音圧レベルから始まる。好ましくは,前記範囲は,60dBの音圧レベル,好ましくは70dBの音圧レベル,より好ましくは80dBの音圧レベル,さらに好ましくは80dBを超える音圧レベルで終わる。前記範囲は,周波数帯域毎に異なりうる。
【0022】
本発明によれば,閉塞効果の知覚は,1600Hz未満,より明白には1000Hz未満,さらに明白には800Hz未満,一層明白には500Hz未満の周波数等の低周波数の信号によって引き起こされることがわかった。このため,本発明によれば,低周波数帯域は,1600Hz未満,好ましくは1000Hz未満,より好ましくは800Hz未満,最も好ましくは500Hz未満の周波数からなる。
【0023】
本発明のさらに他の目的は,本発明がより詳細に説明される以下の説明から当業者には明らかになろう。例として,本発明の好ましい実施例を図示し,かつ説明する。理解されるように,本発明のその他の異なる実施例も可能であり,本発明から逸脱することなしに,いくつかの細部のいずれもを多様な自明の形態において改変することができる。したがって,図面および説明は,本質的に例示と見なされ,本発明を制約するものとは見なされない。
【実施例】
【0024】
図1に,特定の周波数スペクトルを有する音に関して,耳管内における音圧レベル(SPL)が周波数の関数としてグラフに示されている。SPLは,20μPaである基準圧に対する音響エネルギーの量である。このグラフに示されているSPLは,2つの状態において測定されている。曲線1は,閉塞状態の耳管内において測定されたSPLを示し,曲線2は,非閉塞状態の耳管内において測定されたSPLを示す。これらの曲線を比較することによって,低周波数において,SPLは,閉塞状態の耳管の場合に非閉塞状態の耳管の場合より約10〜30dB高くなることがわかる。このグラフに示された曲線は,「中空音声閉塞効果」,M.キリオン,図6,「補聴器の調整」,J.ジェンセン,p.231,第13回ダナヴォックス・シンポジウム,1988年(“The hollow voice occlusion effect”, M. Killion, Fig. 6, “Hearing aid fitting”, J. Jensen, p.231, 13thDanavox Symposium, 1988)からの引用である。
【0025】
本発明は,使用者の鼓膜が使用者自身の音声を2つの異なる伝播路から受けるという事実を利用している。前記の骨導音声に加えて,音波は,さらにまた口からの空気と頭部周辺の空気とを介して耳に伝播し,耳において補聴器により受けられる。気導音声の場合は,頭部周辺の空気を介した湾曲状の伝播路が高周波数を減衰させて,低周波数を助長するため,低周波数が強調される。
【0026】
このことは,特定の周波数スペクトルを有する音の,非閉塞状態の耳管におけるSPLが周波数の関数としてグラフに示された図2にさらに図示されている。曲線3は,本人が発した音声のSPLである一方で,曲線4は,他人が発した音声のSPLである。低周波数において,本人の音声と他人の音声とのSPLの間には,約10〜15dBの差がある。
【0027】
これらの2つの図から,以下の推論を行なうことができる:
【0028】
図2において,低周波数レンジ(範囲)(0〜1000Hz)では,2つの曲線3および4の間に,10〜15dBのレベル差がある。図2の曲線3の周波数分布特性は,低周波信号が強調されるという点において,一般に図1の曲線1の周波数分布特性に似ている。
【0029】
低周波数では,使用者自身の音声と会話の相手の音声レベルとの間に,約10〜15dBの信号レベル差がある。したがって,高レベルの音の増幅を減じ,使用者により発せられて使用者の頭部周辺から補聴器へと伝播して増幅される音の音響レベルを低下させることにより,出力変換器によって増幅され,かつ伝播される音のレベルは低下する。骨導音声を減衰させることはできないが,使用者の鼓膜における総音響レベルが低下して,使用者は耳管の閉塞を知覚しにくくなる。
【0030】
この事実は,低レベルの信号に対するひとつの増幅設定と,より高いレベルの信号に対するまた別のより低い増幅設定とが効果的に得られる信号処理を提供することにより,知覚される耳管閉塞の問題を解決する本発明にしたがった解決策を指し示している。このような能力を有する処理装置は,圧縮器である。従来技術において,レクルートメントとして知られる聴覚障害を補償することを目的として圧縮器が提案された。しかし,従来技術では,知覚される閉塞に関する問題を解消するために圧縮器を用いることは提案されていなかった。
【0031】
したがって,本発明によれば,会話の状況において主観的に知覚される閉塞効果の問題に対する解決策は,圧縮器の特性の高レベル部分における利得を減少させることである。
【0032】
図3に,従来技術の圧縮器の特性のグラフ,すなわち圧縮器の出力レベルが入力レベルの関数としていずれもSPLで示されたグラフが図示されている。前記特性は,一般に50dBの音圧レベルの入力レベルに位置する屈曲点10において相互接続される2つの線分5,6からなる。屈曲点10未満においては,実質的に圧縮は皆無,すなわち利得は定利得であり,線分5によって示されるように,低い入力信号レベルでの聴力損失の補償に適する。屈曲点10を超えると,線分6により示されるように,圧縮比は1を超え,たとえば1.2:1となり,レクルートメントの補償に適する。レクルートメントとは,知覚される音の大きさが音圧の増加に伴って聴力しきい値のすぐ上で急激に増加する一方で,高い音圧では正常に増加する感音性聴力損失の効果を示す。聴力しきい値とは,音が知覚される最低音響レベルである。線分の圧縮比は,それぞれの線分の勾配の逆数に等しい。
【0033】
図3において,線分5は,1の圧縮比を有し,線分6は,約1.0〜1.4:1の範囲内,たとえば1.2:1の圧縮比を有する。一般に,利得と圧縮特性とを適合させて,非常に高いレベルでの身体保護を目的とする場合を除いて,より高いレベルの信号が入力レベルより低いレベルに圧縮されることがないようにする。
【0034】
図4に,本発明にしたがって用いられる圧縮器の圧縮特性が示されている。本発明によれば,高レベルの信号,すなわち他人の音声の信号レベルを超える信号は,圧縮される。図4において,線分5,6は,図3に示された線分5,6と同一である。好ましくは,線分6は,1.4より大きい圧縮比,より好ましくは実質的に2に等しい圧縮比を有する。それが適切な場合は,その他の値の圧縮比を用いてもよい。低周波数で動作する圧縮器によって低レベルの信号を強めるとともに,高レベルの信号を減衰させて,閉塞の知覚を抑えるというのが本発明の要旨である。圧縮比は,本例では,20dBの音圧レベルから100dBの音圧レベルまでの幅広い範囲の信号レベルにおいて一定である。
【0035】
知覚される閉塞効果に煩わされる使用者は,一般に,低周波数範囲において軽度または中程度の聴力損失を持つ使用者である。このような患者に対して,一般に奨励される調整方法では,低い圧縮比,すなわち1に近い圧縮比を有する圧縮特性が指定される。これにより,高レベルの信号に高レベルの利得が適用され,以って前記知覚される閉塞効果が生じることがある。しかし,本発明は,周知の調整方法に,圧縮比が1.4より高い圧縮比,たとえば2に等しい圧縮比に増加させられ,高レベルの低周波信号が減衰されて,知覚される閉塞効果が緩和されるさらなるの段階を付加する。これによって,高レベル,すなわち一般的な会話状況において会話の相手が発する通常の音声の信号レベルを上回る信号レベルの信号は,低周波数範囲において圧縮され,前記に説明されたように,知覚される耳管閉塞レベルの軽減が達成される。
【0036】
補聴器のプログラミングに関しては,以下のステップを行なうことが必要である:
【0037】
多数の周波数での聴力損失の測定
前記測定された聴力損失を補償するのに必要とされる特性に対応するパラメータを用いた(調整用)圧縮器のプログラミング
可能性として,補償特性の微調整
【0038】
多重チャネル形補聴器において,圧縮特性は,測定された聴覚特性にしたがってチャネル別の方法で調節されるとともに,可能性として,聴覚機能訓練士の意見と使用者の好みとにしたがって補正される。単純な圧縮器の場合は,これは,前記屈曲点の値と圧縮比とを全てのチャネルにおいて入力する段階からなる。微調整は,前記屈曲点の出力レベルを調節する段階,前記屈曲点の入力レベルを調節する段階または圧縮特性の全体としての利得を調節する段階(すなわち,全ての信号レベルにおける利得を同じ値だけ変更する段階)の1つ以上の段階を行なうことによって行なわれうる。補聴器の圧縮器の種類と設定とに関するさらに他の指針については,国際特許第99/34642−A1号を参照する。
【0039】
圧縮器を調整するときに,聴覚機能訓練士は,測定された聴覚特性,たとえば聴力レベルと上限快適レベル(UCL)とを考慮に入れる。上限快適レベルは,使用者がいかなる苦痛または被害も伴わずに受け入れることができる最大信号レベルである。当然ながら,最大出力レベルは,入力または出力変換器の制限されたダイナミックレンジ等のその他の特性によって制限されうる。
【0040】
補聴器のパラメータを提案する際に,聴覚機能訓練士は,実際の聴力損失の性質によって適切な補聴器伝達関数を示唆する多種多様な標準(時には調整規則と呼ばれる)を頼りにする。
【0041】
圧縮特性は,聴力検査データを調整プログラムに入力し,以って調整装置がこの情報を補聴器にプログラムされる所要の圧縮特性パラメータに変換することによって確定されうる。
【0042】
次に,耳管閉塞の知覚を抑えるために,このような装置においては,高レベルの圧縮比の設定を多数のチャネルにおいて調節することが必要になる。好ましくは,閉塞を減少させるための調節は,第1のプロセスとして行なわれる。これは,ある範囲の信号レベルに関する圧縮比を当該の各チャネルにおいて調節することによって行なわれうるが,好ましい実施例においては,高レベル区域,たとえば50dBを上回る区域の圧縮比は,たとえば2:1の圧縮比に予め設定される。この好ましい実施例において,使用者の好みに合わせた最終的な調整は,各信号レベルでの増幅を均等な値だけ調節することによって,図5に示されているように,各チャネルにおいて圧縮特性の全体としてのチャネル利得(利得スケール)を調節することにより行なわれる。前記図に示されているように,このことは,曲線のあらゆる点に均等な量の利得を加算すること(または減算すること)によって曲線の位置を変化させる効果を有する。当然ながら,たとえば圧縮器の出力部に振幅制限器を設けること,または利得調節範囲を制限することによって,UCLが依然として尊重されることを保証しなければならない。
【0043】
これに関しては,圧縮特性を調整するいくつかの方法があることに注意することが重要である。前記のように,ひとつの好ましい方法は,3つの点(確定点)において必要とされる増幅を入力し,調整装置にこれらの設定を補聴器にプログラムされる適切なパラメータに変換させることである。当業者には,本発明の範囲から逸脱することなしに,このプログラミングのためのいくつかのその他の方法を適用しうることは自明であろう。ブロック・モードでの調整方法に関しては,圧縮器の設定の変更が,各々の調整点における利得の変化量として特定されることを指定することもできる。このようにすると,あるブロックのチャネルにおける異なる設定でも,同じ量に変化させられるのではなしに,均等な量だけ変化させられて,たとえ絶対的な設定が同じ量だけ変化させられても,相対的な差は維持されるようになる。
【0044】
研究により,約0〜350Hzと350〜500Hzとの2つの周波数レンジは,閉塞効果の知覚に明らかに異なる効果を及ぼすことがわかった。したがって,通過帯域と圧縮器とを用いて操作して,これらの範囲に別々に対応することが有利である。加えて,近くの周波数帯域において大幅に異なる利得設定が選択されるのを防ぐことが有利かもしれない。これは,多数の周波数帯域にそれぞれの圧縮器を設けて増幅設定の微細な増減を可能にすることによって対処されうる。
【0045】
ひとつの実施例においては,オフセット増幅回路を設けて,圧縮対象となる各低周波チャネルにおいて圧縮特性を調節して,耳管閉塞の知覚を減少させる。図5に,こうした圧縮特性の調節が圧縮特性の変位として示されている。図5において,特性13は,図4に示された特性に対応し,特性14および15は,利得調節に応じて行われうる変位を示す。圧縮特性の調節は,−20dB〜+20dBの範囲内において行なわれることが好ましい。
【0046】
図4から,図示されている圧縮特性の微調整は,圧縮器が動作する周波数の低レベル信号の強化と高レベル信号の減衰との間における均衡の調節となることがわかるはずである。
【0047】
図6に,本発明にしたがった補聴器20のブロック略図が示されている。当業者には,図6に示される回路は,ディジタルまたはアナログ回路またはこれらの何らかの組み合せを用いて実現されうることが自明であろう。本実施例においては,デジタル信号処理が用いられ,よって処理装置28は,デジタル信号処理回路によって構成される。この実施例の異なる実現形態において,補聴器20の全てのデジタル回路を単一のデジタル信号処理チップ上に設けてもよく,または前記回路を複数個の集積回路チップ上に適切な方法で分布させてもよい。
【0048】
この補聴器には,マイクロフォン22が設けられて,音響信号を受信するとともに,前記音響信号を,受信された音響信号を表す電気信号に変換する。補聴器のマイクロフォン22は,複数個の入力変換器からなって,たとえば指向性感度特性を実行しうる。マイクロフォン22は,音響信号をアナログ信号に変換する。このアナログ信号は,補聴器20内において,A/D変換回路24により標本化されるとともに,ディジタル信号26に変換されて,ディジタル信号処理される。このディジタル信号26は,ディジタル信号処理装置28に送られて,所望の周波数特性と圧縮機能とにしたがってマイクロフォン出力信号26の増幅が行なわれて,使用者の聴覚障害を補償するのに適した出力信号30が得られる。この出力信号30は,D/A変換器32に,さらに出力信号30を音響出力信号に変換する出力変換器34に送られる。
【0049】
信号処理装置28は,電気信号26を1組の帯域通過フィルタリングされた第1の電気信号261,262,・・・,26iに分割する帯域通過フィルタ36iを有するフィルタ・バンク36からなる。さらに,信号処理装置28は,異なる帯域通過フィルタ361,362,・・・,36iに接続されて対応する帯域通過信号261,262,・・・,26iを個別に圧縮する1組38の各圧縮器およびオフセット増幅回路381,382,・・・,38iからなり,低周波数帯域361および362の圧縮器およびオフセット増幅回路381および382は,本発明にしたがって増加させられた圧縮比を有する。
【0050】
図示された圧縮特性381および382は,図4に示された特性に対応し,特性38iは,図3に示された特性に対応する。フィルタ361および362は,低周波数帯域通過フィルタまたは低域通過フィルタ,たとえば500Hz未満の通過帯域を有するフィルタである。フィルタ361は,300Hz未満の通過帯域を有することができ,フィルタ362は,300Hz〜500Hzの通過帯域を有しうる。
【0051】
本発明のまた他の実施例において,前記1組の圧縮器は,図4に示された種類の圧縮特性を有する4つの各圧縮器からなり,すなわち前節に記された2つの各帯域がさらに2つの周波数帯域に分割されて,各帯域毎に1つの圧縮器が動作する。
【0052】
調整および/または微調整時に,近くの帯域の圧縮器は,互いにグループ分けされて,それぞれのパラメータが同時に調節されうる。簡単にするために,特定のグループの圧縮器の対応するパラメータは,同じ値だけ調節されることが好ましい。
【0053】
前記のように,本発明にしたがった閉塞処理手段を用いることは,会話の状況において特に有利である。その一方で,この閉塞処理手段が機能しているときは,動的圧縮が高められるため,この処理手段を用いないことが望ましい状況もありうる。多重プログラム形補聴器は周知であるため,よって,これらのプログラムの少なくとも1つに前記閉塞処理手段を含めて,使用者が,会話用に最適化された,閉塞を減少させる少なくとも1つのプログラムを利用することができるようにすることは,自明の解決策であろう。
【0054】

本発明にしたがった調整の1つの特定の例を以下に示す:
ある患者の左耳における聴力損失を以下の多数の周波数において測定した:
Figure 2004526383
【0055】
NAL−NL1,2000 スコット・ブルワー国立音響研究所オーストラリア聴覚サービス(NAL-NL1, 2000 Scott Brewer National Acoustic Laboratories Australian Hearing Services)として識別される第1の調整規則が,前記1組のデータに適用された。この調整規則により提唱されるところの周波数,圧縮しきい値および圧縮比の設定点は,下記のとおりであった:
Figure 2004526383
【0056】
DSL聴覚診療研究部,西オンタリオ大学(DSL Hearing Health Care Research Unit, The University of Western Ontario)として識別される第2の調整規則が,同じ1組のデータに適用された。この調整規則により提唱されるところの周波数と圧縮比に関する提唱設定点は,下記のとおりであった:
Figure 2004526383
【0057】
カムフィット,ブライアン・C.ムーア 2002(CamFit, Brian C. Moore 2002)として識別される第3の調整規則が,同じ1組のデータに適用された。この調整規則により提唱されるところの周波数および圧縮比に関する提唱設定点は,下記のとおりであった:
Figure 2004526383
【0058】
これらの全ての設定に共通しているのは,提唱されている圧縮比が,この患者の聴力損失が中程度である低周波数範囲において中程度になっていることである。
【0059】
これらの全ての設定を試験した。面接を行なったところ,患者は,不快な閉塞効果が知覚されることを訴えた。
【0060】
低周波数範囲,すなわち約1000Hz未満の範囲における圧縮を2.0の圧縮比設定に増加させることにより,各々の調整規則にしたがって提唱されるところの設定を補正した追加の試験が行なわれた。患者を再度面接した。患者は,各々の追加試験に関して,補聴器は良好に作用し,知覚される閉塞の問題はなかったと報告した。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】特定の音に関して,それぞれ閉塞状態および非閉塞状態の耳管における音圧レベル(SPL)を周波数の関数として示すグラフである。
【図2】長時間音声スペクトルに関して,それぞれ本人が発した音声と他人が発した音声との,非閉塞状態の耳管におけるSPLを周波数の関数として示すグラフである。
【図3】従来技術の圧縮回路の特性を示す図である。
【図4】本発明にしたがった圧縮回路の特性を示す図である。
【図5】本発明にしたがった圧縮回路の特性の微調整を示す図である。
【図6】本発明にしたがった補聴器のブロック図である。

Claims (13)

  1. 個別に調節可能な圧縮器を有する少なくとも1つの低周波チャネルを有する補聴器の調整方法において,聴力損失を補償することができる,前記圧縮器の圧縮比を含む,前記補聴器の設定の初期値を判断するステップと,前記少なくとも1つの低周波数帯域において前記圧縮比を前記圧縮比の前記初期値より増加させるステップとを含む調整方法。
  2. 前記少なくとも1つの低周波チャネルは,さらに,オフセット利得を前記圧縮特性に加えるオフセット増幅回路からなり,−20dB〜20dBの範囲内において前記オフセット利得を調節するステップをさらに含む請求項1に記載の調整方法。
  3. 前記増加せしめられた圧縮比は,1.4より大きい請求項1または2に記載の調整方法。
  4. 前記増加せしめられた圧縮比は,実質的に2に等しい請求項1または2に記載の調整方法。
  5. 前記補聴器の各々のチャネルは,個別に調節可能な圧縮器とオフセット増幅回路とからなる前記請求項1から4のうちのいずれかに記載の調整方法。
  6. 前記圧縮が機能する信号レベルの範囲は,30dBの音圧レベルから60dBの音圧レベルまでの範囲にわたる請求項1に記載の調整方法。
  7. 前記圧縮が機能する信号レベルの範囲は,25dBの音圧レベルから,より好ましくは20dB未満の音圧レベルから70dBの音圧レベルまで,より好ましくは80dBの音圧レベルまでの範囲にわたる請求項1に記載の調整方法。
  8. 前記圧縮が機能する信号レベルの範囲は,それぞれの周波数帯域において選択される請求項1に記載の調整方法。
  9. 前記低周波数帯域は,1600Hz未満,好ましくは1000Hz未満,より好ましくは800Hz未満,最も好ましくは500Hz未満の周波数からなる請求項1に記載の調整方法。
  10. マイクロフォンと信号処理装置と出力変換器とを有する補聴器において,前記信号処理装置は,それぞれの圧縮器と低周波数帯域用の前記圧縮器に関して圧縮を増加させる少なくとも1つのオフセット増幅回路とを備えた少なくとも1つの低周波数帯域と1つの高周波数帯域とを有するフィルタ・バンクを備えた補聴器。
  11. 前記低周波数帯域は,500Hz未満の範囲にわたる請求項10に記載の補聴器。
  12. 前記フィルタ・バンクは,300Hz未満の通過帯域と,300Hz〜500hzの範囲にわたる通過帯域と,500Hzを超える範囲にわたる少なくとも1つの通過帯域とを有するとともに,各通過帯域毎に1つの圧縮器を有する請求項10に記載の補聴器。
  13. 音響入力信号を第1の電気信号に変換する少なくとも1つの入力変換器と,前記第1の電気信号を1組の帯域通過フィルタリングされた第1の電気信号に分割する帯域通過フィルタを有するフィルタ・バンクと,前記帯域通過フィルタリングされた第1の各電気信号を個別に処理するとともに,前記処理された電気信号を互いに加算して第2の電気信号にすることにより第2の電気信号を発生させる処理装置と,前記第2の電気信号を音響出力信号に変換する出力変換器とを備えた多重チャネル形補聴器において,前記処理装置は,それぞれの帯域通過フィルタに接続されて,対応する前記帯域通過フィルタリングされた信号を圧縮する1組の各圧縮器からなり,少なくとも1つの前記圧縮器は,高レベルの低周波信号を圧縮するようになっている低周波圧縮器である多重チャネル形補聴器。
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