JP2004519120A - 通信装置へのサービスを容易にするために対事業所取引エンジンにリアルタイム情報を送信するための送信装置 - Google Patents
通信装置へのサービスを容易にするために対事業所取引エンジンにリアルタイム情報を送信するための送信装置 Download PDFInfo
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Abstract
通信システム内の通信装置による対事業所取引(B2B)エンジンへのリアルタイム情報の提供を容易にするためのシステムおよび装置である。通信装置は、そこに加入者識別モジュール(SIM)カードとアプリケーション・ユニットとを含み、B2Bエンジンにリアルタイム情報を伝送する。本発明の1つの特徴では、SIMカードと通信中のアプリケーション・ユニットがリアルタイム情報を収集し、リアルタイム情報を含むメッセージを構築し、そのリアルタイム情報をB2Bエンジンに伝送する。リアルタイム情報を受信すると、B2Bエンジンはそのリアルタイム情報を情報サービス・プロバイダに転送し、次にその情報サービス・プロバイダがコンテンツ・データ/サービスを通信装置に提供する。
Description
【0001】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2000年9月22日に出願した同時係属の米国仮特許出願第60/235,142号による優先権の利益を請求し、参照によりその開示内容全体をここに取り入れるものである。
【0002】
(本発明の背景)
発明の分野
本発明は、一般に、対事業所取引システム(business−to−business system)に関し、特に、通信ネットワークおよび加入者に関連するリアルタイム情報を対事業所取引(B2B)エンジンに対してインテリジェント方式で報告可能な通信装置に関する。
【0003】
本発明の背景および目的
インターネット上の情報に対するアクセシビリティの増大により、非常に様々なコンテンツが利用可能になっている。通常、ユーザは、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)を介して自宅またはオフィスの固定サイトでこのコンテンツにアクセスする。インターネット上のコンテンツ・プロバイダは、広告またはその他の商用情報とともに自社のコンテンツをISPを介してユーザに直接転送する。現在、一部のISP、たとえば、ヤフーおよびアメリカ・オンライン(AOL)は、追加のコンテンツを提供することにより、キャッシュを保守しているが、ほとんどのISPは、単に情報のコンジットであり、このため、この技術およびサービスが成熟するにつれて価値が増すとは思えない。
【0004】
同時かつより最近の動向としては、移動電話ユーザによる無線方式のインターネット・アクセスがある。通信およびインターネットの収束により、たとえば、セル・ホン、携帯情報端末(PDA)、またはその他の通信装置など、ますます多様な装置が多目的になり、無線方式でインターネットにアクセスするために使用可能になっている。しかし、ISPの場合のように、インターネット・コンテンツ・プロバイダは、情報を通過させるための単なるコンジットとして既存の通信機器を使用しており、それにより、通信運営業者が所有する物理接続について認識されている価値が過小評価されている。この動作の実例は図1に示され、同図では参照番号100により全体的に示されているが、いくつかのコンテンツ・プロバイダ、たとえば、飲食店情報105、気象情報110、その他のこのようなポータル115は、「パイプ」すなわち通信運営業者の機器120を介してそれぞれのデータをリアルタイム・ユーザに送る。
【0005】
通信ネットワーク・インフラストラクチャの高コストと、認識されている老朽化を回避する必要性を考慮して、通信システムの運営業者は、コンテンツ・プロバイダとユーザとのインタフェースを再構築し、技術的収束の利点をさらに活用しなければならない。特に、通信インフラストラクチャおよびサービスの過小評価を回避し、アイデンティティの喪失を回避する代替実例をもたらすシステムおよび方法が必要になっている。さらに、図1の実例100は、今後の多数の応用例で重大なものになるエリアである、移動加入者に関する位置状況など、応対中の通信ネットワーク内で本質的に提供されるリアルタイム情報を利用し損なっている。
【0006】
移動局との間で提供される位置および情報に関する例示的な従来技術の方法としては、米国特許第5,559,520号を含むが、これには一般に、GPSシステムを使用してユーザの位置変化を追跡することと、車両の地理座標に関する情報を運航管理者からユーザに提供することが記載されている。
【0007】
米国特許第5,926,108号には一般に、ページャに対して映画情報を提供することが記載されている。ページャはまずシステムから情報を要求し、次にシステムがページャの位置を決定し、その位置に基づいて映画情報を送信し、任意選択でページャ・ユーザ用のチケットを予約する。
【0008】
米国特許第6,131,028号には一般に、ユーザの地理的位置に基づいて特定の事前定義機能を提供することが記載されている。このような機能としては、位置ベースの着信転送または事前定義企業設立指示が考えられる。
【0009】
米国特許第5,930,699号には一般に、移動局の位置に基づいてある企業に関する情報を提供することが記載されている。セルIDをシステムが決定し、そのエリア内のある企業に関する情報を移動局に送信する。
【0010】
米国特許第6,091,956号には一般に、モバイル・コンピュータがその現在位置または潜在的宛先で遭遇する場所および事象に関するサービスを提供するシステムが記載されている。モバイル・コンピュータには、ユーザが訪問を望んでいる場所に関する事象が通知される。モバイル・コンピュータは、この情報に基づいて、応答するか、完全に回避するか、他の人と通信するか、このような事象を考慮して自分の計画を修正することができる。
【0011】
米国特許第6,108,533号には一般に、キーワードを使用してデータベース内の情報をサーチする能力を移動局に提供することが記載されている。このような情報は、移動局の位置に関する知識と、そのエリアの位置データベース内で移動局が提供するキーワードのサーチを必要とする可能性がある。
【0012】
米国特許第6,115,611号には一般に、複数の移動端末に接続された情報センタを設けることが記載されている。移動端末は、情報センタから移動端末に有用な位置情報ならびにその他の情報にアクセスする。情報センタは、移動端末からの情報および/またはサービスを蓄積し、移動端末の位置情報に関する情報を移動端末に提供するために使用する。
【0013】
したがって、本発明の一目的は、インターネットの移動利用のための新しいシステムおよび方法を提供することにあり、このシステムおよび方法は、通信ネットワーク・オペレータに対してより多くの価値をもたらし、ネットワークの技術的利点をさらに活用するものである。
【0014】
他の目的は、本発明のシステムおよび方法が移動加入者および使用可能なコンテンツについて通信ネットワーク内で使用可能なリアルタイム情報をさらに利用し、それにより、収益を発生するようにネットワークの能力を強化することにある。本発明の他の目的は、ここに記載するイネーブラにより通信ネットワークのリアルタイム能力を強化することにある。
【0015】
本発明の追加の目的は、ユーザの状況、たとえば、ユーザの移動性に基づいてイネーブラがサービスをさらに個別化することにある。
【0016】
(発明の概要)
本発明は、通信システム内の通信装置による対事業所取引(B2B)エンジンへのリアルタイム情報の提供を容易にするためのシステムおよび装置を対象とする。通信装置は、そこに加入者識別モジュール(SIM)カードとアプリケーション・ユニットとを含み、B2Bエンジンにリアルタイム情報を伝送する。本発明の1つの特徴では、SIMカードと通信中のアプリケーション・ユニットがリアルタイム情報を収集し、リアルタイム情報を含むメッセージを構築し、そのリアルタイム情報をB2Bエンジンに伝送する。リアルタイム情報を受信すると、B2Bエンジンはそのリアルタイム情報を情報サービス・プロバイダに転送し、次にその情報サービス・プロバイダがコンテンツ・データ/サービスを通信装置に提供する。
【0017】
開示された発明は図面を参照して説明される。図面は本発明の重要なサンプル実施例を示しており、明細書の中に組み入れられるものとする。
【0018】
(現在好ましい例示的な実施形態の詳細な説明)
現在好ましい例示的な実施形態に特に関連して、本発明の多数の革新的な教示について説明する。しかし、このクラスの実施形態は革新的な教示の数多くの有利な使用法の数例を示すだけであることを理解されたい。一般に、本出願の明細書に示す記載は必ずしも請求している様々な発明のいずれについても限界を定めるものではない。しかも、一部の記載は本発明の一部の特徴には適用できるが、他の特徴には適用できない場合もある。
【0019】
本発明は、リアルタイム・ネットワークに固有の移動加入者の現行活動、嗜好、位置、使用法、行動パターンを含みかつこれに限定されない移動加入者のリアルタイム情報に基づいて、個別化し、カスタマイズ可能なインテリジェント情報および関連サービスを移動加入者に提供するためのシステムおよび方法を示すものである。
【0020】
上記の通り、図1は、通信加入者に情報を供給する従来の通信システムを示している。従来技術では、たとえば、飲食店情報105および気象情報110のコンテンツがコンテンツ・プロバイダからエンド・ユーザに直接供給される。しかし、この実例の通信運営業者120は、多くの現行ISPに類似して、情報をエンド・ユーザに渡すパイプ・プロバイダに過ぎない。特に、以下により詳細に述べるように、通信運営業者120は、ユーザに関するリアルタイム情報130をコンテンツ・プロバイダと共用するわけではなく、当然のことながらリアルタイムに稼働しているユーザに対してコンテンツ・プロバイダから情報を直接、一方向に渡すための手段に過ぎない。例証として、移動加入者が従来システムで加入者の現在位置に関連する気象情報を検索する場合、応対中の移動通信ネットワークは移動加入者のおおよその位置をすでに把握しているが、応対中の移動通信ネットワークは単にこのような情報を通信するためのコンジットとして動作するので、移動加入者はやはりインターネット・コンテンツ・プロバイダに対して手動で位置情報を提供しなければならない。
【0021】
次に図2を参照すると、本発明の好ましい実施形態による対事業所取引(B2B)エンジン210が示されている。図6および図7ならびに添付するテキストに関連して以下により詳細に例示し説明するように、対事業所取引エンジン210はいくつかのアプリケーション・モジュール220をそこに含んでいる。好ましい構成のB2Bエンジン210は、参照番号224により図2に全体的に示されているネットワーク・ハードウェア、たとえば、Sparcプロセッサ上で動作し、オペレーティング・システム/ミドルウェア222、たとえば、SolarisOSを使用するが、これは安定しており、以下に詳述する様々な機能を実行する。当然のことながら、当業者には分かるように、本発明の実施例では代替ハードウェアおよびソフトウェアを使用できることを理解されたい。さらに図2を参照すると、B2Bエンジン210は、通信システム230と、インターネット250に接続されている。
【0022】
通信システム230は、好ましくは、いくつかの加入者またはユーザ端末、たとえば、セルラー・ホン、携帯情報端末(PDA)、または信号を受信可能な任意の無線または有線通信装置または機器に対してサービスを提供する、無線サービス・プロバイダまたは任意のサービス・プロバイダを含む。さらに、B2Bエンジン210は、参照番号250により全体的に示されているインターネットに対してリンク248を介して結合され、それは先を見越してユーザに情報を供給するコンテンツ・プロバイダ・アプリケーションを含む。供給される情報は、気象サーバ260、金融サーバ262、ニュース・サーバ264、および/または広告サーバ266で見つけられ、そこからそれぞれのリンク252を介してインターネット250に転送することができ、インターネットはそれぞれのサービスのゲートウェイとなる。
【0023】
このような収集情報に基づいて所与のサービスを集めて提供するためのインターネット・ポータルもインターネット250に接続することができる。このようなポータルは、他の関連サーバ260、262、264、266とさらに通信することができ、このような収集情報をインターネット250を介して要求側に伝達することができる。
【0024】
次に図3を参照すると、本発明の好ましい実施形態が示されており、図1に示す従来の実例と比較した本発明の代替実例を示している。応対中の通信運営業者120に接続されたB2Bエンジン210は、特定の移動加入者に関連する所与のリアルタイム情報を、飲食店情報プロバイダ105、気象情報プロバイダ110、またはサービス・ポータル115などのコンテンツ・プロバイダのいずれか1つに伝達する。このようなコンテンツ・プロバイダまたはポータルのそれぞれは、特定の移動加入者に関連する受信リアルタイム情報を使用して、その特定の加入者のリアルタイム状況または嗜好に応じてカスタマイズしたサービスを提供することができる。例証として、要求側移動加入者がその現在位置を手動で入力せずに、近所のイタリアン・レストランを求める要求に回答し、その移動加入者に対して提供することになる。B2Bエンジンは、要求側移動加入者の現在位置を自動的に受信し、先を見越してこのリアルタイム情報(位置情報)をコンテンツ・プロバイダに伝達するであろう。
【0025】
さらに図8に示すように、特定のコンテンツ・プロバイダが特定の移動加入者に関連する所与のリアルタイム情報または事象を受信するためには、そのコンテンツ・プロバイダがB2Bエンジンに加入しなければならない。コンテンツ・プロバイダは、特定の移動加入者に関連する移動識別番号を提供し、B2Bエンジンに加入して監視し、その特定の移動加入者に関連する所与のリアルタイム情報をコンテンツ・プロバイダに提供する必要が生じる場合もある。一例として、気象情報プロバイダは、B2Bエンジンに加入して、特定の加入者の位置と「オン」情報を監視することができる。その結果として、その特定の移動加入者が自分の移動局をオンにしたときに、B2Bエンジンによりこのようなリアルタイム情報が気象情報プロバイダに提供されることになる。気象情報プロバイダは、次に、その特定の位置に関連する現在の気象情報を移動加入者に自動的に提供することになる。移動加入者は手動で気象情報を要求する必要はなく、ユーザは手動で自分の現在位置を入力する必要もない。自分の電話を「オン」にするという行為により、このような事前定義サービスの発生が自動的にトリガされることになる。他の例証としては、あるユーザがある都市に到着すると、この都市の気象情報、この都市に関するヘッドライン・ニュース、この都市内の交通状況などがそのユーザに送信される。これはいずれもユーザに関する知識なしに自動的に行われるが、ネットワークは、ユーザの嗜好に応じて、ユーザがこの位置にいる間にこの情報を必要とすることをインテリジェント方式で判断する。また、旅行中のユーザが犯罪地域または有害地域のそばを通過する場合、B2Bエンジンは、インテリジェント方式でユーザの位置を把握してポータルに通知し、そのポータルがこの現在位置に関する犯罪率の情報または最新ヘッドライン・ニュースを送信することになる。これは、移動中の人々の役に立ち、一般に旅行頻度にかかわらず、人々の役に立つことになる。しかも、本発明の好ましい実施形態では、ネットワークが全体として相互接続され、インテリジェント方式でユーザ状況に関する情報を交換して、最良のサービスをエンド・ユーザに提供する。提案したB2Bエンジンは、この相互接続性を提供するものであり、インテリジェント方式で情報プロバイダまたはポータルをユーザが存在する移動通信運営業者に接続する。非リアルタイム・システムであるポータルと、リアルタイム・システムである移動通信運営業者は、それぞれの動作上の性質の違いにもかかわらず、円滑に相互作用し動作する。
【0026】
飲食店情報105、気象情報110、ポータル115などのコンテンツ・プロバイダ情報は、図1のように、要求された情報またはサービスを通信運営業者120を介して直接送るか運ぶことができ、あるいは別法として、図2に関連して説明し、以下にさらに説明するエンジン210などのB2Bエンジン210を介して通信運営業者120に送信することもできる。本発明のB2Bエンジン210は好ましくは通信ネットワーク上に存在し、コンテンツ・プロバイダと通信運営業者との間に挿入されることを理解されたい。したがって、B2Bエンジン210は、それぞれのユーザに関連する前述のリアルタイム情報130、たとえば、位置および/または嗜好の獲得と、この情報の処理を担当する。B2Bエンジン210は、リアルタイム状況情報を受信すると、リアルタイム・データをコンテンツ・プロバイダに転送し、それにより、それぞれのユーザのリアルタイム状況および嗜好に応じてカスタマイズ可能になる。
【0027】
次に添付図面中の図4を参照すると、本発明の他の好ましい実施形態が示されており、通信運営業者120は、たとえば、グローバル加入者移動通信(GSM)システム、パーソナル移動通信システム(PCS)、またはその他の移動通信規格に応じた移動通信運営業者である。移動通信ネットワーク内に存在するB2Bエンジン210は、移動通信運営業者120とそれぞれのコンテンツ・プロバイダ、たとえば、前述の飲食店情報105、気象情報110、ポータル115とのリアルタイム情報交換を保守する。B2Bエンジン210は、ネットワークおよびそれぞれのユーザと通信して、様々な加入者情報、すなわち、アプリケーションおよび任意の必須条件に関する加入者ルール242、加入者嗜好244、加入者状況246、移動加入者の要求を満足するために必要な任意の知能ファクタ248を決定することにより、移動通信運営業者のネットワークと通信している移動加入者に関するリアルタイム情報を決定する。この加入者情報は、各ユーザごとに収集されてコンテンツ・プロバイダに供給され、コンテンツ・プロバイダがこの情報を移動加入者に提供する。飲食店情報105、気象情報110、ポータル115は、ユーザのリアルタイム状況に応じてカスタマイズされ、加入ユーザのリアルタイム状況、要件、嗜好、ルール、および/または位置に関してB2Bエンジン210により、B2Bエンジン210からコンテンツ・プロバイダにリアルタイムで提供される。本発明の好ましい実施形態では、本発明の対事業所取引(B2B)エンジン210を使用して、たとえば前述の通信運営業者120などのリアルタイム・システムと、たとえばコンテンツ・プロバイダなどの非リアルタイム・システムを統合している。ここに記載するB2Bエンジン210は、それぞれの通信運営業者120および関連ネットワーク要素と通信してそれぞれの加入者に関するリアルタイム情報を獲得し、このようなコンテンツ・プロバイダがあらかじめ要求した所与の加入事象に応じて加入者情報を処理し、その情報をコンテンツ・プロバイダに供給する。
【0028】
本発明の他の好ましい実施形態には、複数の通信運営業者120が存在し、それぞれがそれぞれに関連する別個の加入者を有する。この実施形態の各通信運営業者120は好ましくは、独立して動作し、それぞれの加入者に関するリアルタイム情報をコンテンツ・プロバイダに供給する。本発明の好ましい実施形態では、各通信運営業者120に対して固有の識別番号が発行される。それぞれのコンテンツ・プロバイダ(複数も可)は、識別可能な通信運営業者120によって行われる要求に応じて、その通信運営業者120のネットワークに加入したユーザに対して要求された情報を送信する。
【0029】
次に図5を参照すると、本発明の対事業所取引(B2B)エンジン210とネットワークの各種要素との例示的な対話が示されている。無線通信システム、有線通信システム、ISPなどのリアルタイム・システム270は、B2Bエンジン210とのインタフェースを取り、加入者およびエンド・ユーザに関するリアルタイム情報をB2Bエンジン210に提供する。コンテンツ・プロバイダ272は、B2Bエンジン210に結合され、B2Bエンジン210からのリアルタイム情報と加入者の行動情報を獲得する。
【0030】
また、コンテンツ・プロバイダ272は、参照番号274により全体的に示されているエンド・ユーザ、たとえば、無線通信加入者、有線加入者、ISP加入者にもB2Bエンジン210を介して情報を提供する。
【0031】
さらに図5を参照すると、このように監視したリアルタイム事象を外部コンテンツ・プロバイダに伝達するのではなく、B2Bエンジンに関連するアプリケーション・モジュールおよびサービスは、独立して所与の所望のサービスを生成し、監視した移動加入者にそれを提供することができる。したがって、いくつかのB2B開発者は、新しいサービスのサポートおよび/または既存のサービスの強化のために、B2Bエンジン210内のアプリケーション・モジュールを開発し更新する。
【0032】
本発明の代替実施形態では、B2Bエンジン210は、ポータルまたはコンテンツ・アグリゲータに接続されて、エンド・ユーザに情報を提供する。ポータルおよびコンテンツ・アグリゲータは、各種コンテンツ・プロバイダから情報を収集し、以下により詳細に述べる各種手段により、収集した情報をエンド・ユーザに供給する。
【0033】
詳細には、ユーザはまずポータルまたはコンテンツ・アグリゲータに加入する。ユーザが加入すると、ポータルはこの加入を1つの事象としてB2Bエンジン210に渡す。B2Bエンジン210は、ユーザの加入事象を受信し、それをB2Bエンジンのメモリ210Aまたはデータベースに記憶する。このデータベースは好ましくは、B2Bエンジン210内の内部データベースであるか、またはB2Bエンジン210がアクセス可能な外部データベースであることを理解されたい。
【0034】
当然のことながら、様々な動作プロトコルを有する通信ネットワークにB2Bエンジン210を含めるには、情報の流れおよび交換を容易にするために必要な様々なデータベース、インタフェース、ポータルの作成が必要になることは、当業者にとって言うまでもないことである。たとえば、ユーザの嗜好は、嗜好データベースに記憶され、通信を開始するための条件または事象(ルール)を起動することができる。インターネットの移動ユーザは、固定局のものとある程度同等のアクセスならびに移動性に基づいて強化し個別化したサービスを期待することになる。
【0035】
前述の通り、移動通信運営業者にとっては、加入者との関係(月別請求、個人情報)を活用することにより単なるパイプ・プロバイダ以上のものになり、無線インターネットを利用して新しい収益を生み出す機会が得られる。次に、コンテンツ・プロバイダは、そのコンテンツを移動インターネット加入者にとって使用可能かつ個人的なものにするために様々な難題に直面する。実際に、通信運営業者によるインターネット・サービスの個別化は、特に、垂直ポータルと個別化したユーザ・プロファイルの出現により、ますます個別化したサービスをインターネット上で提供するトレンドと一致する。
【0036】
図2〜図5に関連して前述し、以下により詳しく示すように、本発明のシステムおよび方法は、個別化したカスタマイズ可能な移動インターネット・サービスをリアルタイムで提供するために、移動通信ネットワーク内で固有の加入者の活動、嗜好、位置、使用法、行動パターンを強化するインテリジェント・エンジンである。特に、本発明により、コンテンツ・プロバイダは移動通信ネットワーク内の移動性に基づいて個別化したコンテンツを構築することができ、移動加入者は移動性に基づいて個別化したコンテンツを受信することができ、移動通信運営業者は移動通信ネットワーク内の移動性情報を強化して価値連鎖を上昇することができる。そのうえ、本発明は、移動通信ネットワーク内の移動加入者に関連するリアルタイム情報に基づいて新しいインターネット・サービスを構築するためのプラットフォームをサービス・プロバイダに提供する。
【0037】
本発明のポータルおよびインタフェースに関連して以下に詳述するように、リアルタイムの移動インターネット環境を作成する際に様々な新しい機能が提供される。特に、個人的嗜好のユーザ・インタフェースおよびデータベースは、個人的嗜好を選択することと、インターネット加入者のこのような嗜好を通信運営業者が管理するデータベースに記憶することの両方のためのメカニズムを提供する。必須のリアルタイム移動性情報は、通信システム内のネットワーク・ノードおよび/またはネットワーク要素とのインタフェースを介して提供される。ルールベース環境により、無線インターネット加入者はリアルタイム事象に基づいて新しいサービスをカスタマイズするか開発することができる。例示的なルールベースのカスタマイズ可能なサービスとしては以下のものがある。
移動電話の電源を投入すると
finance.yahoo.comからの情報にアクセスする
ショート・メッセージ・サービスを介して移動電話に送達する
【0038】
この例の無線インターネット加入者は、自分自身の移動電話の電源投入をリアルタイム事象として使用してサービスを呼び出し、特定のウェブサイトからのニュースを特定のフォーマットで送達するよう、そのサービスをカスタマイズする。他の例示的なサービスとしては以下のものがある。
新しい町への到着を検出すると
着信を新しい番号にリルートする
ホテルの客室と自動車のレンタルを求める要求を旅行のコーディネータに送達する
確認の受信を待つ
確認に肯定応答する
ユーザに警告する
【0039】
この例では、無線インターネット加入者は、たとえば飛行機による到着時刻を使用して、旅行ニーズの調整を容易にするための様々なアクションを開始する。時間帯の変更が行われた場合、時間変更について加入者に確認する警告を発生することができる。
【0040】
さらに前述した通り、このような所望の事象はいずれも、コンテンツ・プロバイダによりB2Bエンジンに加入される。その後、B2Bエンジンは、応対中の移動通信ネットワークと通信し、ある移動加入者について特定の事象が発生したものと判定し、加入したコンテンツ・プロバイダとこのようなトリガ事象をやりとりし、コンテンツ・プロバイダがこのようなサービスをすべて自動的に実施できるようにする。
【0041】
対事業所取引(B2B)エンジンの多数の特徴については前述した。上記の機能性を達成し、ネットワークとの相互接続を可能にするために、B2Bエンジンでは所与の特徴および構成要素が使用可能になっていなければならない。次に図6を参照すると、本発明の好ましい実施形態における対事業所取引(B2B)エンジン210の様々なアプリケーション・モジュールが示されている。図示の通り、B2Bエンジンのアプリケーション・モジュール220は様々な別個のモジュールを含み、それぞれがこのシステムにおいて重要な役割を有する。特に、B2Bアプリケーション・モジュール220は、インタフェース・モジュール(IM)280と、データ収集モジュール(DCM)282と、行動分析モジュール(BAM)284と、サービス開発環境(SDE)286と、リアルタイム送達モジュール(RDM)288と、ルール開発環境(RDE)290と、ビジネス・データ/エンド・ユーザ加入モジュール(BDSM)292と、サービス実行モジュール(SEM)294と、パフォーマンス課金モジュール(PACM)296と、運営保守モジュール(OAMM)298とを含む。
【0042】
上記のインタフェース・モジュール(IM)280は、アプリケーション・モジュール282〜296とコンテンツ・プロバイダおよび通信システムとのインタフェースを担当する。IM280は、各種通信システムおよびISPなどのいくつかの外部構成要素とのインタフェースを取る。また、IM280は、コンテンツ・プロバイダとのインタフェースにもなる。IM280の主要機能の1つは、ネットワーク内の外部構成要素をB2Bエンジン210内のアプリケーション・モジュールにリンクすることである。好ましい実施形態のIM280は、内部でデータ収集モジュール(DCM)282およびリアルタイム送達モジュール(RDM)288とのインタフェースを取る。当然のことながら、IM280は、システム要件に応じて、他の内部モジュールおよびネットワークの外部構成要素とのインタフェースを取ることもできることを理解されたい。
【0043】
さらに図6を参照すると、データ収集モジュール(DCM)282は、通信システムおよびISPからのリアルタイム・データの検索と記憶を担当する。DCM282は内部でビジネス・データ加入モジュール(BDSM)292とのインタフェースを取り、コンテンツ・プロバイダからのデータ加入があることを知る。DCM282はまた、行動分析モジュール(BAM)284およびリアルタイム送達モジュール(RDM)288ともインタフェースを取り、コンテンツ・プロバイダにリアルタイム情報を送達する。行動分析モジュール(BAM)284は好ましくは、BDSM292からの加入情報をチェックし、リアルタイム・データに関する分析を実行する、1組の人工知能モジュールである。好ましくは、BAM284はRDM288に結合され、その結果をコンテンツ・プロバイダに送達する。さらに、BDSM292およびRDM288とのインタフェースを取るために、BAM284はデータ収集モジュール(DCM)282とのインタフェースが取られる。
【0044】
ルール開発環境(RDE)290は、サービスの開発に使用するルールの開発を可能にするものである。RDE290はルール・リポジトリ(Rrep)にルールを記憶する。ルールは、採用中の新しいサービスを適合させるために絶えず更新し、システム内の様々な構成要素の嗜好に応じて変化させることができる。サービス開発環境(SDE)286は、通信運営業者またはエンド・ユーザが1組のルールに基づいて新しい複数組のサービスを開発できるようにするものである。SDE286は内部で、サービスを開発するためにルール・リポジトリとのインタフェースが取られ、サービス実行モジュール(SEM)294ともインタフェースが取られる。サービス実行モジュール(SEM)294は、使用するサービスを実行し、内部でSDE286およびBDSM292とのインタフェースが取られる。
【0045】
ビジネス・データ/エンド・ユーザ加入モジュール(BDSM)292は、コンテンツ・プロバイダがリアルタイムおよび行動データに加入できるようにし、また、エンド・ユーザがサービスに加入できるようにもする。これを行うため、BDSM292は内部でRDM288とのインタフェースが取られる。パフォーマンス課金モジュール(PACM)296は、リアルタイム・データがコンテンツ・プロバイダによって要求された回数およびそのサービスにアクセスした加入者の数を追跡して統計を収集することを担当する。また、PACM296は、ネットワークとそのパフォーマンスを完全に使用するために有用と思われる他の統計データも追跡する。また、PACM296では、後処理に関する課金も発生する。
【0046】
最後に、運営保守モジュール(OAMM)298は、B2Bエンジン210の管理および構成を担当する。OAMM298は、コンテンツ・プロバイダを構成し、B2Bエンジンを保守し、システム内の障害を処理し、システム内のセキュリティ問題を管理するとともに、他の動作および保守の機能性を果たすことができる。
【0047】
図6に関連して例示し、前述したB2Bエンジンのアプリケーション・モジュール220は、すべてをひとまとめに接合して1つのモジュールにするかまたは少なくともいくつかをひとまとめに接合することができるにもかかわらず、好ましくは独立したものとして扱われることを理解されたい。好ましくは、これらの別個のモジュールは、アプリケーション用のモジュール設計を有し、好ましくはJava(登録商標)ベースのものである。別法として、たとえば、C++、Java(登録商標)Servlets、Java(登録商標)Beans、JSPなど、上記の特性に適した他のプログラミング言語も使用することができる。前述の通り、本発明の重要な態様の1つは、ほぼリアルタイムのパフォーマンスを有することである。さらに、リアルタイム環境に対処するために、システムは障害を低減するように設計され、フォールト・トレランス・システムを有する。B2Bエンジンのもう1つの好ましい実施形態は、異なるモジュール・アーキテクチャを使用する実施例とモジュール性をさらに例示するものであり、図7に示されている。この実施形態のB2Bエンジンは、参照番号310により示されており、同じく上記のようにインタフェース・モジュール315と運営保守モジュール320を含む。しかし、この実施形態は好ましくは、知能モジュール(INM)325と、事象受信処理モジュール(ERPM)330と、課金モジュール(CM)335と、加入データベース(SD)340と、妥当性検査モジュール(VM)345と、データ収集モジュール(DCM)350と、事象転送モジュール(EFM)355とを含む。
【0048】
B2Bエンジンのインタフェース・モジュール(IM)315によりポータルから加入事象を受信すると、IM315は妥当性検査モジュール(VM)345とのインタフェースを取り、この加入事象の妥当性を検査する。VM345はデータ収集モジュール(DCM)350とのインタフェースを取るが、これは加入者IDの送出を可能にし、加入データベース(SD)への事象の記憶を可能にするものである。SDは安全なものでなければならず、好ましくは、加入者数の拡大を可能にするために拡張性のあるものでなければならない。DCM350は、加入ユーザがB2Bエンジン310のデータベースに正常に登録されたことをポータルに通知することも担当する。移動加入者の状況を示し、ネットワーク・ノードから受信した事象は、インタフェース・モジュールに到着し、事象受信処理モジュール(ERPM)330で処理される。このような事象は、SD内の加入ユーザ嗜好にアクセスすることにより、妥当性検査モジュール(VM)345を使用して妥当性検査されるが、これはユーザがB2Bエンジン310の登録加入者であることを保証するために行われる。
【0049】
ユーザ・プロファイルの妥当性を検査した後、事象はパックされ、高度に安全なHTTP通知メッセージにより、事象転送モジュール(EFM)355を使用してポータルに通知が送信される。加入ユーザ状況に関してこの通知がポータルに送信された後、課金モジュール(CM)335は送信された情報に関してそのポータル用の課金レコードを作成する。
【0050】
図6および図7に関連して前述したモジュールは、システムが必要とする機能を提供するために様々な構成に配置することができる。しかし、異なる見地からB2Bエンジン210/310を見ると、これらのモジュール用の他のアーキテクチャも実施可能である。
【0051】
ポータルとB2Bエンジンとの対話をさらに理解するために、次に図8を参照するが、これはポータルからのユーザの加入事象の伝送をさらに示すものである。図8は、加入事象と、この加入に関してポータル362とB2Bエンジン364との対話に関し、参照番号360により全体的に示されているタイミング図を表している。ユーザはまず、参照番号366により全体的に示されているように、いくつかのメカニズムのうちのいずれかを使用して、たとえば、ポータル362のウェブ・サイトwww.yahoo.comなどにより、ポータル・サービスに加入する。しかし、ユーザは、様々な個人および嗜好情報をポータル362に提供する必要がある。この情報としては、ユーザ識別番号(MSISDN)と、移動通信運営業者と、所望のコンテンツまたは監視すべき事象に関連する様々な嗜好を含む。ポータル362は、供給されたユーザ情報のすべてをそのデータベースに記憶する368。情報を記憶すると368、ポータル362は、加入ユーザの移動通信運営業者を担当する適切なB2Bエンジン364に通知する事象通知370を送信する。本発明の好ましい実施形態のB2Bエンジン364は、1つの移動通信運営業者または場合によっては複数の移動通信運営業者を担当している。B2Bエンジン364に送信される通知事象370は好ましくは、ユーザの移動局識別番号(MSISDN)と、加入詳細と、事象と、ユーザの嗜好と、その他の関連情報とを含む。この通知事象は好ましくは、保護されたHTTPプロトコルを使用して送信される。
【0052】
B2Bエンジン364は、事象通知370を受信し、そこで情報を処理する。この内部妥当性検査は、好ましい実施形態では、図6および図7に関連して前述したような階層化されたアーキテクチャを使用して行われる。もう一度、図8を参照すると、事象通知370を受信すると、参照番号372により全体的に示されている第1の層またはクラスは新しい接続の確立を要求する(ステップ374)。第2の層またはクラス766は、ユーザ識別番号(MSISDN)の妥当性を検査する(ステップ382)第3の層またはクラス380にこの加入事象を挿入し(ステップ378)、加入情報をデータベースに記憶する(ステップ384)。妥当性検査ステップ384が完了すると、好ましくはHTTPプロトコルを使用して加入事象通知370に関する肯定応答をポータル362に送信する(ステップ386)。その後、B2Bエンジンは、その特定の移動加入者に関連する要求されたリアルタイム情報を監視する。
【0053】
上記の通り、B2Bエンジンは、いくつかの方法で動作することができる。本発明の一実施形態では、B2Bエンジンが関連ネットワーク・ノードをポーリングして、更新した情報を要求する。他の実施形態では、ユーザの状況の変化をB2Bエンジンに通知するよう、ネットワーク・ノードがプログラミングされる。さらに他の実施形態では、移動局がB2Bエンジンに状況情報を報告することができ、これは移動局内のアプリケーション・クライアント・プログラムを起動することによって行われる。しかし、これらの好ましい実施形態は同時に機能することができる。一例として、一部のネットワーク・ノードがその状況をB2Bエンジンに報告している間にB2Bエンジンが他のネットワーク・ノードをポーリングすることができる。また、移動局はその状況をB2Bエンジンに報告することができ、これと同じ状況報告はネットワーク・ノードからも供給することができる。しかし、B2Bエンジンはインテリジェント方式で、送信された情報が関連があり、冗長であり、両方の情報を結合してユーザ状況に対するいっそうの理解に基づいて高度な機能を実行するものと判定する。
【0054】
通信ネットワーク内のB2Bエンジンの位置および様々なモジュールに関する上記の説明を銘記して、図9に注目する必要があるが、同図は本発明の好ましい実施形態におけるB2Bエンジン410の例示的な相互動作を示している。図示の通り、B2Bエンジン410はフロントエンド・ポータル420に接続され、移動局430(無線接続による)および運営保守(O&M)415管理システムにも接続されている。O&Mシステム415は、製品のオペレータまたは所有者に対し、B2Bエンジンを運営し保守する能力を提供する。このO&Mシステム415によりすべての障害および警告処理を制御し監視することができる。また、ここに示すように、遠隔管理システムまたは図6に関連して前述したB2Bエンジン内部のモジュールはアクセス可能になる。同図に示すように、移動局430は、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)ツールキット432および/または加入者識別モジュール(SIM)開発ツールキット434をそこに含むことができる。
【0055】
WAPツールキット432は、当技術分野で理解されているように、インターネットのコンテンツおよびサービスに対するアクセス権を無線ユーザに与えるWAPアプリケーションを開発しサポートするために使用する。WAPツールキット432は好ましくは移動局430内に常駐し、その移動局は好ましくはWAPプロトコルをサポートすることができる。
【0056】
SIMツールキット434は、移動局430内に常駐し、移動局を使用する付加価値サービスおよび電子商取引に使用され、インターネット上での取引を可能にする。たとえば、SIMツールキットで使用可能になっている移動局を使用して、ユーザは自分の銀行預金口座をチェックし、請求書の支払を行い、今日の有線インターネット・アクセスによって達成される他のすべてのサービスを利用することができる。SIMツールキット434は好ましくは、参照番号436により図9に全体的に示されているSIMカードにプログラミングされ、追加としてネットワークとエンド・ユーザとのインタフェースを可能にする。図10〜図13を参照して移動形機器(ME)/加入者インタフェース・モジュール(SIM)とB2Bエンジンとの対話の好ましい実施形態について以下に説明する。上記の通り、対事業所取引エンジン410は、フロントエンド・ポータル420またはエンド・ユーザに情報を提供するいくつかのポータルにも接続されている。この情報はそれぞれのユーザ嗜好に応じて調整され、様々なコンテンツ・プロバイダから収集されることは、当業者にとって言うまでもないことである。また、本発明の好ましい実施形態のポータル420は、ダミー・ポータル422にするか、またはインターネット接続をさらに活用するように設計されたもの、たとえば、当業者には理解されているいわゆるWISEポータル424にできることを理解されたい。
【0057】
図10を参照すると、無線電話用の「オフ」トリガの一例が示されており、その諸ステップは参照番号450により全体的に示されている。参照番号452により全体的に示されている移動局(MS)は、そこに位置する加入者識別モジュール(SIM)ツールキット454を含む。SIMツールキット454は、参照番号456により同図に全体的に示されており、加入者状況と移動局452のISDN番号(MSISDN)を含む、ショート・メッセージ・サービス(SMS)のメッセージを既定の間隔で伝送する。SIMツールキット454は、関連のB2Bエンジン458に対してMS452のリアルタイム情報と位置を通知し続けるために、このアクションを実行する。このメッセージを受信すると、B2Bエンジン458用のタイマ460が始動する。所定の時間間隔内にタイマ474が時間切れにならず、時間切れ前に他のメッセージを受信した場合、タイマはリセットされる。しかし、タイマ472がB2Bエンジン458内で時間切れになり、B2Bエンジン458が既定の時間内にユーザからいかなるメッセージも受信しなかったことを意味する場合、B2Bエンジン458は、たとえばB2Bエンジン458へのSMSメッセージ462の送信後のある時期に、移動局452がオフにならなかったものと想定することになる。これは、一例として、ユーザが忙しいかまたは眠っていることと、新しいコンテンツをポータルから加入ユーザに送信する必要がないことを示す表示であると考えられる。B2Bエンジン458がタイマ期間中にSMSメッセージ462後の追加メッセージを受信し損なった後、B2Bエンジン458はこの事象の妥当性を検査して処理し、そのユーザのMSISDNと加入オフ事象の表示を含む事象通知466を、この事象に関連するポータル468に転送する。次にポータル468は、この通知の受信を肯定応答する470。
【0058】
次に図11を参照すると、本発明の好ましい実施形態におけるシステムおよび方法の通常動作のタイミング図が示されており、その諸ステップは参照番号500により全体的に示されている。図12に関連して説明する実施形態の場合と同様、加入エンド・ユーザはポータル502で、特にポータル・データベースに情報および嗜好を入力する(ステップ504)。エンド・ユーザの嗜好がポータル・データベースに記憶504された後であって、特に何らかの事象が発生する前に、リアルタイム・サービスのためにしかも加入ユーザのための無線による活動化によりSIMアプリケーションが初期設定され、複数のSIMデータがたとえば無線インタフェースによりポータル・データベースからショート・メッセージ交換センタ(SMSC)508にダウンロードされる(ステップ506)。次にこのSIMデータは、参照番号514により全体的に示されるSIMカードをそこに含む移動形機器(ME)512にピアツーピアで送信される(ステップ510)。
ユーザ嗜好、位置などの変化に関する事象が発生すると、参照番号516により全体的に示され、移動形機器512内に常駐するSIMツールキットは、加入ユーザの状況をB2Bエンジン520に通知し、ユーザのMSISDN番号を提供するSMSメッセージ518を送信する。B2Bエンジン520、特にそのソケット・リスナ522に到着すると、前述のSMSメッセージ518は、ソケット・リスナ522によってB2Bエンジン520内でアンパックされ(ステップ524)、次にそのソケット・リスナ522がSMSメッセージ518で提供された情報に基づいて新しい事象を作成する(ステップ526)。B2Bエンジン520内で参照番号528により全体的に示されている第2の層またはクラスは、新しい事象情報526を受信すると、新しい接続830を確立し、ユーザIDおよび嗜好と、参照番号534により全体的に示されているB2Bデータベースに記憶されているものとを比較することにより、加入した事象526の妥当性を検査する532。新しい接続および妥当性検査情報を受信すると、同図に参照番号536により全体的に示されている第3の層またはクラスは、事象を処理し(ステップ538)、任意選択でB2Bデータベース534に修正した情報を記憶する。処理した事象538の情報は第3のクラス536から第4のクラス540に転送される。事象通知メッセージ542はB2Bエンジン520内の第4の層540からポータル502に送信され、事象が受信されたことをポータル502に通知し、ポータル802にユーザのMSISDNを提供する。
【0059】
ポータル502は、事象通知メッセージ542を受信すると、好ましくはHTTPプロトコルを使用して、事象通知542の受信を肯定応答する肯定応答メッセージ544をB2Bエンジン520に送信する。本発明の好ましい実施形態では、提供されるすべての情報に関する課金546が行われ、ポータル502に提供されるリアルタイム事象情報に関する課金546は肯定応答メッセージ544の後で行われることになる。この事象に関するすべての関連情報をログ記録する課金レコードはB2Bエンジン内で作成されることになる。例示した通り、情報は好ましくは、SMSメッセージを使用してME512のエンドユーザにポータル502から送達される。当然のことながら、別法として、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)を使用するか、SMSメッセージによるWAPまたはその他のこのようなプロトコルを使用して、コンテンツを送信できることを理解されたい。
【0060】
前述の通り、特に図12および図13に関連して、加入ユーザは、時には移動局と呼ばれ、SIMカード514を含む移動形機器(ME)512を使用するが、そのカード上でSIMアプリケーションがプログラミングされ、動作する。本発明の好ましい実施形態では、B2Bエンジン520のクライアント・アプリケーションは加入者識別モジュール(SIM)上に常駐し、移動形機器(ME)/ネットワーク・エンティティ内で発生するリアルタイム事象をB2Bエンジン820のサーバ・ノードに報告することを担当する。クライアント・アプリケーションは、SIMカード514からのトリガを使用して、SIMツールキット動作516を呼び出し、MEネットワーク内で発生するリアルタイム事象に関する情報を含むショート・メッセージをB2Bエンジンのサーバ520に送信する。この実施形態で送信されるショート・メッセージはB2Bエンジンにアドレス指定され、移動通信運営業者は送信されるこの情報へのコンジットとして機能する。
【0061】
SIMアプリケーション・ツールキット516は、SIM514内に存在するアプリケーションが移動形機器(ME)512と対話して動作して、SIM514へのMEプロファイルのダウンロード、SIM514へのデータのダウンロード(ステップ506)、SIM514へのユーザのメニュー選択の転送、SIM514による呼制御、SIM514によるMOショート・メッセージ制御、およびセキュリティを実行できるようにするメカニズムを提供する。事前対応型SIM514は、当技術分野で理解されているように、テキストの表示、音声の再生、ショート・メッセージの送信、呼のセットアップなどを行うことができる。
【0062】
SIM514とME512との対話は、図12および図13に関連して説明する以下の例を参照すると最も良く示されているが、これらの図はリアルタイム・サービスに関してB2Bエンジンに事象を報告するSIM/移動エンティティの好ましい実施形態を示している。ユーザ状況または嗜好が変化すると、B2Bエンジンは、移動形機器(ME)によりこのような変化について更新される。これらの図で、B2Bエンジンに報告される例示的な事象は、オン/オフ、セル・グローバルID(CGI)、位置エリア(LA)の変化である。
【0063】
次に図12を参照すると、同図で参照番号550により全体的に示されている、B2Bエンジン552へのユーザ「オン」表示のタイミング図が詳細に示されている。最初に、所与の移動形機器(ME)554はまず関連SIM556を初期化する。この初期化(ステップ558)は、SIM装置556を活動化しテストして、どの機能がサポートされるかを確認することによって行われる。現在、このSIM856の初期化は好ましくはGSM11.11規格に準じて行われるが、別法として代替の初期化プロトコルも使用可能であることを理解されたい。事前対応型SIM556の識別は、事前対応型SIMサービスをSIMサービス・テーブルで活動化させることにより(ステップ560)、この段階で行われる。しかし、ME554が事前対応型SIM機能をサポートしない場合、事前対応型SIM556は、事前対応型SIM関連コマンドをMEに送信したり、その逆を行わないものとする。その場合、ME554は必ずSIM556へのコマンドを開始するので、ME554は、アイドル・モード中ならびにコール中に定期的に事前対応型SIM556にSTATUSコマンドを送信し(ステップ562)、それにより事前対応型SIM556がコマンドで応答できるようにするものとする。
【0064】
ME554による電源投入後、最初に送信されるメッセージはSTATUSメッセージであり(ステップ564)、それはSIMカード上に常駐する適切なB2Bエンジン552のクライアント・アプリケーションをトリガする(ステップ564)ために使用する。このクライアント・アプリケーションは、SIM556上の適切なファイルを読み取り、関連情報をショート・メッセージにパックし、それをMEに送信する(ステップ570)ようSIMに要求する。SIM856は、他の情報が使用可能であることをME554に通知するメッセージを送信する(ステップ566)。次にME554は、FETCHコマンド(ステップ568)を使用して応答し、SIM556から情報を獲得する。SIM556は、前述のFETCHコマンド568を受信すると、情報がB2Bエンジンに送信されるようにするために、作成したショート・メッセージをクライアント・アプリケーションからME554に送信する(ステップ570A)。それに続いて、ME554は、MS554がオンになっていることを通知するショート・メッセージをB2Bエンジンに送信する(ステップ572)。B2Bエンジン552は、このメッセージを受信し、それをさらに解釈して拡張サービスを提供する。次にME554は、その事象に関するメッセージが送信されたことを通知して、SIM556に応答する(ステップ574)。次にSIM556は、その応答に肯定応答し、通常の終了メッセージを送信する(ステップ576)。次に移動局はオンになり、ME554、SIM556、クライアント・アプリケーション552などのすべての要素がその発生を認識する。前述の通り、ME854は定期的な状況コマンド(ステップ578)をSIM856に送信し、その結果、ME554がオンになった後でSIMカード552上のクライアント・アプリケーション552へのトリガになり(ステップ580)、それから定期的なSMSメッセージ(ステップ578)を送信することもできる。
【0065】
次に図13を参照すると、本発明の他の好ましい実施形態においてME554の位置エリアの変化をB2Bエンジン552に示す表示のタイミング図が示されている。例示の通り、この場合も好ましくはGSM11.11プロトコルに準じて、SIM556の初期化と事前対応型SIMの判定(ステップ558および560)がまず行われる。当技術分野で理解されているように、移動形機器554は、位置の変化を監視するよう、クライアント・アプリケーションおよびSIMによって要求され、このような変化があると、ME554はB2Bエンジン552にこの変化を通知する。前述のような位置情報は、移動加入者に関連するGPS情報、セル・グローバルID情報、またはルーティング・エリア情報にすることができる。追加として、移動形機器554は、USSDメッセージまたはWAPなど、他のパケット・ベースのプロトコルを使用して通信することもできる。
【0066】
前述の通り、位置の変化が発生すると、ME554内の適切なプロセスが呼び出される。MEは、設定位置更新状況メッセージ(ステップ586)をSIM856に転送し、次にエンベロープ・コマンド(ステップ588)により、位置エリア更新が行われたことをSIM内に常駐するクライアント・アプリケーションに通知する。クライアント・アプリケーションはトリガされ588A、エンベロープ・コマンドからこのデータを取得し、SIM556から適切なデータを読み取って追加し、ショート・メッセージをパックする。このパックしたショート・メッセージは、図13に示すように、クライアント・アプリケーションからSIM556に送信され(ステップ590)、ステップ590AでSIMはショート・メッセージを送信するための要求をMEに通知する。FETCHコマンド592により、MEは、593で行うショート・メッセージ用のデータを提供するようSIMに依頼する。MEは、パックしたショート・メッセージをB2Bエンジンに伝送し(ステップ594)、B2Bエンジンはそのデータを使用して拡張サービスを提供する。次にME554は通常通り、ショート・メッセージが送信されたことをSIM556に通知し(ステップ596)、SIM556は通常の終了メッセージを返す(ステップ598)。
【0067】
上記の通り、更新された情報は移動局からB2Bエンジンに送信され、その状況および嗜好がB2Bエンジンで更新される。しかし、本発明の他の好ましい実施形態では、ネットワーク・ノード自体が望ましい加入者事象の更新を監視し、リアルタイムでそのデータをB2Bエンジンに自動的に提供する。
【0068】
次に図14を参照すると、B2Bエンジン210は、たとえば伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)または他のパケット・ベースの通信プロトコルを使用して、ポータル640またはコンテンツ・アグリゲータに接続されていることに加え、図14で参照番号600により全体的に示されているネットワーク内の他の様々なノードにも接続されている。本発明の好ましい実施形態に関連して説明したように、このようなノードは加入ユーザに関するリアルタイム情報を収集するように適合させることができることを理解されたい。これは、リアルタイムの加入者情報と活動を監視して、受信した加入者事象に関するリアルタイム情報をB2Bエンジンに提供できるようにネットワーク・ノードをプログラミングすることにより、達成することができる。このネットワーク要素はそのネットワーク・エリア内で応対されているすべての加入者に関するすべての加入者事象と活動を監視して転送することができるか、または別法として、このネットワーク要素はB2Bエンジンに加入している加入者に関する加入者事象と活動を監視して転送することができる。B2Bエンジン210は、ネットワーク600内のネットワーク・ノードとのインタフェースを取り、これらのノードから加入した事象に関する情報を受信する。移動交換センタ(MSC)/ビジタ位置レジスタ(VLR)615は、たとえばメッセージTCP/IPまたは同様のプロトコルを使用して、移動性情報、VLRレコード、および関連事象の呼制御を加入者に送信する。リアルタイム情報の送信は、加入ユーザから位置更新または登録信号を受信したときにトリガされる。
【0069】
また、システム600に関する無線ネットワーク・サブシステム(RNS)620からの切替トリガおよび無線関連トリガ事象はB2Bエンジンに送信される。当業者には理解されるように、応対中の汎用パケット無線システム(GPRS)サービス・ノード(SGSN)625は、たとえば、汎用パケット無線システム(GPRS)などのパケット・ドメイン・ネットワークに関連するような、移動性および呼制御関連情報をB2Bエンジン210に提供する。
【0070】
移動位置決めセンタ(MPC)630は、通信ネットワーク内の移動加入者の位置に関する情報をB2Bエンジン210に提供する。全地球測位サービス(GPS)または移動加入者の局を突き止めるためのその他の手段がたとえばTCP/IPプロトコルを使用して位置決め情報を転送することによりMPC630に提供できることは、当業者には言うまでもないことである。中央サービス制御機能(CSCF)635ユニットは、加入者のアドレス番号をインターネット・プロトコル(IP)アドレスに変換したものをB2Bエンジン210に提供し、さらにたとえばメッセージおよびTCP/IPプロトコルを使用して制御関連事象/情報を提供することもできる。
【0071】
同じく通信技術の当業者には理解されるように、移動局(MS)をオンにすると、応対中のMSC/VLR(移動交換センタ/ビジタ位置レジスタ)はそのMSを登録し、そのMSに関連するホーム位置レジスタ(HLR)と通信することによりMSを認証する。次にHLRは、この登録および認証が行われると、以下に説明する好ましい実施形態に示すように、好ましい情報を移動局に転送するよう、B2Bエンジンに通知する。
【0072】
ネットワーク・ノードは、加入ユーザに関連する情報を認識するようにインテリジェント方式でプログラミングされ、ある事象を起動すると、リアルタイム情報をB2Bエンジンに送信し、エンド・ユーザ状況の更新をそれに通知する。この情報はB2Bエンジン・データベースに記憶される。B2Bエンジン210は、ノードから送信された情報/事象を処理し、このフォーマット済み情報をポータル640に転送する。B2Bエンジン210によりポータル340に情報/事象を提供すると、ポータル640は、たとえば請求ゲートウェイ(BGW)645により、このリアルタイム情報に関して請求される。BGW645は、提供されたリアルタイム情報に関してポータルに請求する時期および金額に関する情報を提供する。これは、各ユーザ要求アクションごとに関連情報を課金レコードにログ記録することによって行われる。この請求は、図7に示すような課金モジュールを使用してB2Bエンジン内部で行うか、または図14に示すBGWなど、B2Bエンジンに接続された外部アプリケーションにすることができる。また、BGWは、各ユーザごとに移動通信運営業者内の請求を担当するか、またはたとえばネットワークにアクセスする加入者について残っている残高または加入者の使用量の残高に関する情報を提供することができる。BGWの機能性は多数あり、各加入ユーザごとのサービスおよびプランに応じてフレキシブルである。
【0073】
上記の好ましい実施形態では、ネットワーク・ノードは好ましくは、B2Bエンジンに事象を報告することを希望するそれぞれのネットワーク・ノード内にプログラミングされたクライアント・アプリケーション(CL)/監視エージェント(MA)を含む。このようなネットワーク・ノードは、そのユーザに関連する所与のトリガを監視し、それをB2Bエンジンに報告する。HLRおよび/またはMSC/VLRなどの所与のネットワーク・ノードにクライアント・アプリケーション・プログラムをロードすると、加入者の行動、状況、移動性パラメータなどに関連する所与の使用可能トリガを監視するために使用することができる。ユーザ状況または嗜好に変更を加えたときにB2Bエンジンに情報を提供するネットワーク・ノードの一例については以下に示す。ユーザ状況の更新またはデータベース内のユーザに関する変更が行われると、HLRクライアント・アプリケーションがトリガされ、このような変更をB2Bエンジンに通知する更新がB2Bエンジンに送信される。HLR内のこのクライアント・アプリケーションは、どのような変更も認識し、この変更をB2Bエンジンに自動的に報告するように適合されている。また、すべてのネットワーク・ノードは、クライアント・アプリケーションのトリガ・メカニズムを使用して、どのような事象も認識し、この事象をB2Bエンジンに通知するようにプログラミングされている。たとえば、MSC/VLRは、ユーザの移動性を追跡し、たとえばユーザ位置の変更などの変更を検出すると、MSC/VLRクライアント・アプリケーションがトリガされ、この変更をB2Bエンジンに通知する。しかも、MSCは、MPCとともに機能して、ユーザ位置を正確に特定し、その情報をB2Bエンジンに送信することができる。また、MSC/VLRクライアント・アプリケーションは、RNSと対話して、そのユーザに関連して発生する任意の切替または無線トリガをB2Bエンジンに通知するようにプログラミングされる。また、RNSは、更新プロセスにおいてすべての関連ネットワーク・ノード内のようなクライアント・アプリケーションを含む。
【0074】
図15は、加入者状況および位置の変更に関するネットワーク・ノードによる通知のもう1つの例を示している。VLR652は、加入者状況および位置の変更が行われると、標準的な既存のプロトコル、たとえば、MAP658を使用して、このような変更をHLR654に通知することになる。状況変化の判定は、VLR652とHLR654両方の内部にある監視エージェント(MA)656を使用して行われる。次にHLR654はB2Bエンジン660と対話することになるが、そのエンジンはこの状況ではVLR664として動作している。B2Bエンジン660は、この場合、GSMサービス制御機能(gsmSCF)662であり、HLR654から加入者状況および位置情報を獲得し、それをデータベースに記憶する。次にB2Bエンジンは、この情報について必要な操作を実行し、それに応じて動作する。一般に、クライアント・アプリケーションがネットワーク・ノード(すなわち、HLR、MSC/VLRなど)内で加入者状況の変更を表すトリガ情報を捕捉すると、ネットワーク・ノード内のクライアント・アプリケーションがB2Bエンジンに通知する。
【0075】
図14をさらに参照すると、上記の通り、B2Bエンジン210は、この情報を要求することなしに、加入ユーザに関する情報/事象をネットワーク・ノードから受信することができる。しかし、本発明の他の好ましい実施形態では、図14をさらに参照すると、このようなネットワーク・ノードは、加入ユーザに関するリアルタイム情報を収集するよう要求される。加入事象がB2Bエンジン210のデータベースに記憶されると、たとえば移動通信応用部(MAP)、TCP/IP、または同様のプロトコルを使用して、ホーム位置レジスタ(HLR)610をポーリングし、移動加入者の登録情報を決定する。
【0076】
B2Bエンジン210は、ネットワーク600内の通信ノードと対話して、このようなノードから加入事象に関する情報を要求する。B2Bエンジン210は、たとえばメッセージTCP/IPまたは同様のプロトコルを使用して、移動交換センタ(MSC)/ビジタ位置レジスタ(VLR)615をポーリングし、移動性情報、VLRレコード、および関連事象の呼制御を加入者に対して要求する。B2Bエンジン210は、システム600用の無線ネットワーク・サブシステム(RNS)320から切替トリガおよび無線関連トリガ事象を要求する。通信ネットワーク内の移動加入者の位置に関する情報をB2Bエンジン210に提供するために、移動位置決めセンタ(MPC)330をポーリングすることもできる。MPC630は上記のように移動加入者の局を突き止めるための他の手段にすることができることは、当業者には言うまでもないことである。中央サービス制御機能(CSCF)635ユニットは、加入者のアドレス番号をインターネット・プロトコル(IP)アドレスに変換したものをB2Bエンジン210に提供するためにポーリングすることもでき、さらにたとえばメッセージおよびTCP/IPプロトコルを使用して制御関連事象/情報を提供することもできる。
【0077】
B2Bエンジン210は、たとえばTCP/IPプロトコルを使用してポータル640に提供するために必要な情報を収集するために前述の要素またはノードのうちのどれをポーリングするべきかを把握する際の知能を提供する。この情報は、通信装置の状況を判定する際にB2Bエンジンのニーズに応じて選択的に要求することができる。B2Bエンジン210は、ノードから送信された情報/事象を処理し、収集した情報をポータル640に送信する。B2Bエンジン210によりポータル640に情報/事象を提供すると、前述の実施形態に関連して前述したように、ポータル640はこのリアルタイム情報について請求される。
【0078】
一例として、B2BエンジンがHLRからの加入者の状況などの所与の情報を必要とする場合、その情報を要求するメッセージがHLRに送信される。HLRは次に、現在の加入者状況をB2Bエンジンに通知する応答メッセージで応答することになる。これと同じ要求メカニズムは、他のネットワーク・ノードでも使用することができる。加入者に関する情報を要求するメッセージは、B2Bエンジンからどのネットワーク・ノードにも送信することができる。このようなメッセージを受信すると、ネットワーク・ノードはその情報を獲得し、それをB2Bエンジンに送信する。B2Bエンジンは、GSMサービス制御機能(gsmSCF)ノードとして動作することができ、一定の間隔または定期的間隔でHLRに問い合わせて、加入者の状況および位置情報を獲得する。
【0079】
その内部でB2Bエンジン210が動作するネットワーク環境については上記で十分説明されている。一般に、対事業所取引エンジンによって提供されるサービスの実施例は多数存在する。しかし、次に図16を参照すると、本発明のB2Bエンジン210の代替動作が示されている。この代替構成では、B2Bエンジン210は、図9〜図13に関連して前述したように、一例としてショート・メッセージ・サービス(SMS)のメッセージを使用して、加入者状況、位置エリア、その他の事象などのリアルタイム事象を移動加入者660から受信する。B2Bエンジン210は、好ましい実施形態に関連して前述したように、ネットワーク内の各種ノードをポーリングすることにより、他の情報に加え、この情報を獲得する。しかし、上記のもう1つの好ましい実施形態で説明したネットワーク・ノードは、加入者に関する変更が行われると、ユーザの更新済み状況情報をB2Bエンジンに送信する。その場合、B2Bエンジン210は加入ユーザ嗜好に基づいて事象を解析し、収集した情報/事象を処理する。
【0080】
このように処理した事象は次に、たとえばHTTPプロトコルを使用して、ポータル/コンテンツ・アグリゲータ/コンテンツ・プロバイダ640に送信される。次にポータル640は、B2Bエンジン210から提供された事象情報に応じてコンテンツを個別化する。ポータルは、たとえば移動局、PDAなどの狭帯域装置にコンテンツを提供するために使用する無線用マーク付け言語(WML)にコンテンツを変換する。個別化したコンテンツを含むWMLは、無線アプリケーション・プロトコル・ゲートウェイ(WAPGW)により移動電話を介して加入ユーザに送達される。しかし、ポータルは、SMSメッセージまたは他の独自の無線データ・プロトコルを使用して、個別化したコンテンツを送達することもできる。図16に例示するように、コンテンツは無線アプリケーション・プロトコル・ゲートウェイ(WAPGW)により移動局に送信することができる。WAPGWは、移動通信ネットワークと、ポータルなどの専用インターネット・アプリケーション・サービスとの直接接続を可能にするネットワーク・ノードである。コンテンツを加入者に送信するために使用可能な方法は多数存在する。たとえば、ショート・メッセージ(SMS)またはSMSメッセージにより送信されるWAPを使用して、ショート・メッセージ・サービス・センタ(SMSC)によりコンテンツを送信することができる。しかも、移動局に送信されるコンテンツは、非構造化補足サービス・データ(USSD)にすることができる。これは、ポータルから情報を検索し、ショート・メッセージとして送達するためにそれをSMSCに送信するUSSDゲートウェイを使用して行うことができる。GPRSなどの他のトランスポート・ベアラを使用して、ポータルから移動局にコンテンツを送信することができる。今日の移動通信技術における高速アクセス・システムへの進歩は、第3世代(3G)の無線システムへの先鞭をつけるものである。汎用パケット無線サービス(GPRS)およびGSM進化用の発展データ(EDGE)などのデータ・パケット・トランスポート・システムは、移動局への容易かつ迅速なコンテンツ送達を可能にする高速接続を提供するものである。このようなトランスポート・ベアラを考慮すると、移動局と、B2Bエンジンと、インターネット・ポータルとのすべての通信は、ここに述べたトランスポート・ベアラを使用して実行することができる。たとえば、前述のようにSMSCを介して移動局からSMSメッセージを送信する代わりに、移動局は、高速アクセスを使用するデータ・パケットを送信することによりGPRSネットワークを使用するB2Bエンジンと通信することができる。
【0081】
図17を参照すると、B2Bエンジン210は、たとえば伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)を使用して、ポータル640またはコンテンツ・アグリゲータに接続されていることに加え、ネットワーク内の他の様々なノードにも接続されている。一般に、このようなネットワーク・ノードは通常、加入ユーザに関するリアルタイム情報を収集するために使用されることを理解されたい。ネットワーク内のノードは、標準的なプロトコルを使用して互いに通信する。このようなプロトコルは、ネットワーク・ノード間の通信手段を容易にし、必須規格と互換性のあるものにするために使用する。図17をさらに参照すると、ネットワーク・ノードと前述のB2Bエンジン210との通信に使用するプロトコルの好ましい実施形態が示されている。B2Bエンジン210は好ましくは、たとえば標準的なIEEE802.3接続を使用して事象情報を供給するネットワーク内のすべてのノードとのインタフェースが取られることを理解されたい。
【0082】
ノード間の通信は、他の通信規格と同様に、階層構造を使用して実行される。たとえば、使用するすべてのプロトコルでは、それぞれの下位層で伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)というプロトコルを使用する。しかし、上位層の各ノードは異なるプロトコルを使用する。たとえば、B2Bエンジン210は、インターネット通信で一般に使用されるハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)を使用してポータル640と通信する。HLR610はMAPプロトコルを使用する。移動位置決めセンタ(MPC)630は好ましくはMPCプロトコルを使用する。ショート・メッセージ・サービス・センタ(SMSC)650は好ましくは、ショート・メッセージ・ピアツーピア(SMPP)プロトコルを使用する。使用する特定のプロトコルは、当技術分野で周知のものであり、ネットワーク内の各種ノード間の相互接続の手段を提供する。しかし、ノード間通信をサポートするために他の様々なプロトコルを使用できることを理解されたい。
【0083】
次に図18を参照すると、同図は、各種ネットワーク・アーキテクチャとのインタフェースを取るB2Bエンジンを示している。B2Bエンジンは、同図および前述の図14に示すように、2.5G無線通信システム710とインタフェースを取る。しかし、B2Bエンジンは、第2世代(2G)の無線通信運営業者システム730などの他のシステムとインタフェースを取ることもできる。また、このエンジンは、現在開発中の3G無線通信システム750とインタフェースを取ることもできる。B2Bエンジンに接続されるシステム・アーキテクチャは種々異なるが、前述のように、システム内の各ネットワーク・ノードで同じ手順を使用することができる。たとえば、B2Bエンジンが3G無線通信システム750内の各ネットワーク・ノードをポーリングするか、またはネットワーク・ノードが加入者状況の更新に関する事象をB2Bエンジン210に報告することができる。本発明に記載されたエンジンは多数のシステムに使用することができ、2.5G無線通信システムについて前述した同じ手順を3G無線システムならびに他のシステムにも適用することができる。3G無線システム内のネットワーク・ノードは、呼制御ネットワーク・ノード760、770、780と、接続制御ネットワーク・ノード790とに分離される。メディア・ゲートウェイ(MGW)792はすべての接続手段を担当することになるが、呼制御は制御層内のサーバによって実行される。次に制御層は、同図には示していないアプリケーション・ゲートウェイとのインタフェースを取り、どのような方法でも、どこでも、いつでもサービスを送達できるようにする特定の固定または移動ベアラ技術から先例のないレベルのサービス分離を可能にする。B2Bエンジンは、GSM/EDGE、WCDMA、cdma2000などの各種ベアラ技術に接続する能力を有する。また、B2Bエンジンは、移動加入者の追跡および/または移動加入者の記録を行うすべての接続および制御ネットワーク・ノードとのインタフェースを取る。にもかかわらず、このネットワーク・ノードは好ましくは、図14および図15に関連して前述したように、移動性エージェントを含むように再プログラミングされる。
【0084】
前述の移動通信運営業者はGSM運営業者でもあり、当業者であれば、PCS運営業者、DAMPS運営業者、および/または既存のいかなる移動通信運営業者にも本発明を使用できることを理解されたい。しかも、単一B2Bエンジンが様々な移動通信運営業者と様々なポータルとを相互接続することができる。移動通信運営業者は、異なる性質で異なる規格を使用するものにすることができ、たとえば、B2BエンジンはPCS運営業者ならびにGSM運営業者に同時にサービスを提供することができる。しかも、3G移動局は、GSMネットワーク内のSIMカード上にクライアント・アプリケーションがプログラミングされているGSM電話に関して前述したものと同様に、ユーザ状況に対するいかなる更新もB2Bエンジンに通知するクライアント・アプリケーションも有することになる。前述のSIMカードは、アプリケーションを含み得るプログラム可能モジュールを移動形機器が有することができるいかなる手段でよい。また、前述のSIMカードは、移動形機器(ME)の一部である移動局内に固定モジュールを有するような、記憶および所与の機能の実行が可能ないかなるプログラム可能手段でよい。
【0085】
しかし、ポータルおよびコンテンツ・アグリゲータは上記の通り、B2Bエンジンに外部で接続されていることは、当業者にとっては言うまでもないことである。しかし、現在請求している発明の好ましい実施形態のポータルおよび/またはコンテンツ・アグリゲータは、B2Bエンジン内に組み込むこともできる。B2Bエンジンはデータ・コンテンツの収集とユーザへのデータ・コンテンツの選択的供給を担当できることを意味する。
【0086】
上記の実施形態に関連して述べたリアルタイム情報とリアルタイム・ネットワークは、ネットワーク・ノードおよび他の機器内でのいかなる遅延および/または処理も無視し、このようなネットワークおよび情報の理想的なタイミングを表していることは、当業者には言うまでもないことである。一般に、リアルタイム・ネットワークは、リアルタイムまたはほぼリアルタイム・パフォーマンスで機能するネットワークにすることができる。また、リアルタイム情報は、実質的にリアルタイムまたはほぼリアルタイムの情報にすることができる。
【0087】
当業者には分かるように、本出願に記載した革新的概念は、広範囲の応用例にわたって修正し変化させることができる。したがって、特徴的な主題の範囲は前述の具体的かつ例示的な教示のいずれかに限定されず、むしろ特許請求の範囲によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
様々なインターネットベースのコンテンツを加入者に提供するための従来の通信システムを示す図である。
【図2】
外部コンテンツ・プロバイダとのインタフェースを取り、それに対してリアルタイムの加入者情報を提供する対事業所取引エンジンを提供する、本発明の原理による通信システムを示す図である。
【図3】
本発明による対事業所取引エンジンを介して行われる通信運営業者とコンテンツ・プロバイダとの対話を実証する、図2の通信システムをさらに示す図である。
【図4】
対事業所取引エンジンを使用する移動通信運営業者とコンテンツ・プロバイダとの対話を実証する、図2および図3に示す本発明の好ましい実施形態を示す図である。
【図5】
本発明の対事業所取引エンジンとネットワークの各種要素との例示的な対話を示す図である。
【図6】
本発明の好ましい実施形態における、いくつかのアプリケーション・モジュールのアーキテクチャを示す図である。
【図7】
本発明の他の実施形態により図6に示すものによるアプリケーション・モジュールの代替アーキテクチャを示す図である。
【図8】
ユーザ加入初期化で使用する信号の流れを示す流れ図である。
【図9】
本発明のB2Bエンジンによるポータルとユーザ機器との好ましいインタフェースを示す図である。
【図10】
本発明の教示により「オフ」トリガを開始する際に使用する、いくつかの信号を示す流れ図である。
【図11】
本発明の教示により通信システム内で発生する事象に関する信号の流れを示す、もう1つの流れ図である。
【図12】
本発明のB2Bエンジンに対するユーザオン表示を示す流れ図である。
【図13】
本発明のB2Bエンジンに対する位置エリア更新を示す流れ図である。
【図14】
B2Bエンジンと複数のネットワーク・ノードとのいくつかの対話を実証する、本発明の好ましい実施形態におけるアーキテクチャを示す図である。
【図15】
B2Bエンジンに対するネットワーク・ノード通知の一例を示す図である。
【図16】
本発明の教示により様々なネットワーク要素からB2Bエンジンへの移動加入者に関連するリアルタイム情報の通信を示す図である。
【図17】
特にB2Bエンジンと複数のネットワーク・ノードとの間で本発明に関連して使用するいくつかのプロトコルを示す図である。
【図18】
各種ネットワーク・アーキテクチャとB2Bエンジンとの相互作用および例示的な構成を示す図である。
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2000年9月22日に出願した同時係属の米国仮特許出願第60/235,142号による優先権の利益を請求し、参照によりその開示内容全体をここに取り入れるものである。
【0002】
(本発明の背景)
発明の分野
本発明は、一般に、対事業所取引システム(business−to−business system)に関し、特に、通信ネットワークおよび加入者に関連するリアルタイム情報を対事業所取引(B2B)エンジンに対してインテリジェント方式で報告可能な通信装置に関する。
【0003】
本発明の背景および目的
インターネット上の情報に対するアクセシビリティの増大により、非常に様々なコンテンツが利用可能になっている。通常、ユーザは、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)を介して自宅またはオフィスの固定サイトでこのコンテンツにアクセスする。インターネット上のコンテンツ・プロバイダは、広告またはその他の商用情報とともに自社のコンテンツをISPを介してユーザに直接転送する。現在、一部のISP、たとえば、ヤフーおよびアメリカ・オンライン(AOL)は、追加のコンテンツを提供することにより、キャッシュを保守しているが、ほとんどのISPは、単に情報のコンジットであり、このため、この技術およびサービスが成熟するにつれて価値が増すとは思えない。
【0004】
同時かつより最近の動向としては、移動電話ユーザによる無線方式のインターネット・アクセスがある。通信およびインターネットの収束により、たとえば、セル・ホン、携帯情報端末(PDA)、またはその他の通信装置など、ますます多様な装置が多目的になり、無線方式でインターネットにアクセスするために使用可能になっている。しかし、ISPの場合のように、インターネット・コンテンツ・プロバイダは、情報を通過させるための単なるコンジットとして既存の通信機器を使用しており、それにより、通信運営業者が所有する物理接続について認識されている価値が過小評価されている。この動作の実例は図1に示され、同図では参照番号100により全体的に示されているが、いくつかのコンテンツ・プロバイダ、たとえば、飲食店情報105、気象情報110、その他のこのようなポータル115は、「パイプ」すなわち通信運営業者の機器120を介してそれぞれのデータをリアルタイム・ユーザに送る。
【0005】
通信ネットワーク・インフラストラクチャの高コストと、認識されている老朽化を回避する必要性を考慮して、通信システムの運営業者は、コンテンツ・プロバイダとユーザとのインタフェースを再構築し、技術的収束の利点をさらに活用しなければならない。特に、通信インフラストラクチャおよびサービスの過小評価を回避し、アイデンティティの喪失を回避する代替実例をもたらすシステムおよび方法が必要になっている。さらに、図1の実例100は、今後の多数の応用例で重大なものになるエリアである、移動加入者に関する位置状況など、応対中の通信ネットワーク内で本質的に提供されるリアルタイム情報を利用し損なっている。
【0006】
移動局との間で提供される位置および情報に関する例示的な従来技術の方法としては、米国特許第5,559,520号を含むが、これには一般に、GPSシステムを使用してユーザの位置変化を追跡することと、車両の地理座標に関する情報を運航管理者からユーザに提供することが記載されている。
【0007】
米国特許第5,926,108号には一般に、ページャに対して映画情報を提供することが記載されている。ページャはまずシステムから情報を要求し、次にシステムがページャの位置を決定し、その位置に基づいて映画情報を送信し、任意選択でページャ・ユーザ用のチケットを予約する。
【0008】
米国特許第6,131,028号には一般に、ユーザの地理的位置に基づいて特定の事前定義機能を提供することが記載されている。このような機能としては、位置ベースの着信転送または事前定義企業設立指示が考えられる。
【0009】
米国特許第5,930,699号には一般に、移動局の位置に基づいてある企業に関する情報を提供することが記載されている。セルIDをシステムが決定し、そのエリア内のある企業に関する情報を移動局に送信する。
【0010】
米国特許第6,091,956号には一般に、モバイル・コンピュータがその現在位置または潜在的宛先で遭遇する場所および事象に関するサービスを提供するシステムが記載されている。モバイル・コンピュータには、ユーザが訪問を望んでいる場所に関する事象が通知される。モバイル・コンピュータは、この情報に基づいて、応答するか、完全に回避するか、他の人と通信するか、このような事象を考慮して自分の計画を修正することができる。
【0011】
米国特許第6,108,533号には一般に、キーワードを使用してデータベース内の情報をサーチする能力を移動局に提供することが記載されている。このような情報は、移動局の位置に関する知識と、そのエリアの位置データベース内で移動局が提供するキーワードのサーチを必要とする可能性がある。
【0012】
米国特許第6,115,611号には一般に、複数の移動端末に接続された情報センタを設けることが記載されている。移動端末は、情報センタから移動端末に有用な位置情報ならびにその他の情報にアクセスする。情報センタは、移動端末からの情報および/またはサービスを蓄積し、移動端末の位置情報に関する情報を移動端末に提供するために使用する。
【0013】
したがって、本発明の一目的は、インターネットの移動利用のための新しいシステムおよび方法を提供することにあり、このシステムおよび方法は、通信ネットワーク・オペレータに対してより多くの価値をもたらし、ネットワークの技術的利点をさらに活用するものである。
【0014】
他の目的は、本発明のシステムおよび方法が移動加入者および使用可能なコンテンツについて通信ネットワーク内で使用可能なリアルタイム情報をさらに利用し、それにより、収益を発生するようにネットワークの能力を強化することにある。本発明の他の目的は、ここに記載するイネーブラにより通信ネットワークのリアルタイム能力を強化することにある。
【0015】
本発明の追加の目的は、ユーザの状況、たとえば、ユーザの移動性に基づいてイネーブラがサービスをさらに個別化することにある。
【0016】
(発明の概要)
本発明は、通信システム内の通信装置による対事業所取引(B2B)エンジンへのリアルタイム情報の提供を容易にするためのシステムおよび装置を対象とする。通信装置は、そこに加入者識別モジュール(SIM)カードとアプリケーション・ユニットとを含み、B2Bエンジンにリアルタイム情報を伝送する。本発明の1つの特徴では、SIMカードと通信中のアプリケーション・ユニットがリアルタイム情報を収集し、リアルタイム情報を含むメッセージを構築し、そのリアルタイム情報をB2Bエンジンに伝送する。リアルタイム情報を受信すると、B2Bエンジンはそのリアルタイム情報を情報サービス・プロバイダに転送し、次にその情報サービス・プロバイダがコンテンツ・データ/サービスを通信装置に提供する。
【0017】
開示された発明は図面を参照して説明される。図面は本発明の重要なサンプル実施例を示しており、明細書の中に組み入れられるものとする。
【0018】
(現在好ましい例示的な実施形態の詳細な説明)
現在好ましい例示的な実施形態に特に関連して、本発明の多数の革新的な教示について説明する。しかし、このクラスの実施形態は革新的な教示の数多くの有利な使用法の数例を示すだけであることを理解されたい。一般に、本出願の明細書に示す記載は必ずしも請求している様々な発明のいずれについても限界を定めるものではない。しかも、一部の記載は本発明の一部の特徴には適用できるが、他の特徴には適用できない場合もある。
【0019】
本発明は、リアルタイム・ネットワークに固有の移動加入者の現行活動、嗜好、位置、使用法、行動パターンを含みかつこれに限定されない移動加入者のリアルタイム情報に基づいて、個別化し、カスタマイズ可能なインテリジェント情報および関連サービスを移動加入者に提供するためのシステムおよび方法を示すものである。
【0020】
上記の通り、図1は、通信加入者に情報を供給する従来の通信システムを示している。従来技術では、たとえば、飲食店情報105および気象情報110のコンテンツがコンテンツ・プロバイダからエンド・ユーザに直接供給される。しかし、この実例の通信運営業者120は、多くの現行ISPに類似して、情報をエンド・ユーザに渡すパイプ・プロバイダに過ぎない。特に、以下により詳細に述べるように、通信運営業者120は、ユーザに関するリアルタイム情報130をコンテンツ・プロバイダと共用するわけではなく、当然のことながらリアルタイムに稼働しているユーザに対してコンテンツ・プロバイダから情報を直接、一方向に渡すための手段に過ぎない。例証として、移動加入者が従来システムで加入者の現在位置に関連する気象情報を検索する場合、応対中の移動通信ネットワークは移動加入者のおおよその位置をすでに把握しているが、応対中の移動通信ネットワークは単にこのような情報を通信するためのコンジットとして動作するので、移動加入者はやはりインターネット・コンテンツ・プロバイダに対して手動で位置情報を提供しなければならない。
【0021】
次に図2を参照すると、本発明の好ましい実施形態による対事業所取引(B2B)エンジン210が示されている。図6および図7ならびに添付するテキストに関連して以下により詳細に例示し説明するように、対事業所取引エンジン210はいくつかのアプリケーション・モジュール220をそこに含んでいる。好ましい構成のB2Bエンジン210は、参照番号224により図2に全体的に示されているネットワーク・ハードウェア、たとえば、Sparcプロセッサ上で動作し、オペレーティング・システム/ミドルウェア222、たとえば、SolarisOSを使用するが、これは安定しており、以下に詳述する様々な機能を実行する。当然のことながら、当業者には分かるように、本発明の実施例では代替ハードウェアおよびソフトウェアを使用できることを理解されたい。さらに図2を参照すると、B2Bエンジン210は、通信システム230と、インターネット250に接続されている。
【0022】
通信システム230は、好ましくは、いくつかの加入者またはユーザ端末、たとえば、セルラー・ホン、携帯情報端末(PDA)、または信号を受信可能な任意の無線または有線通信装置または機器に対してサービスを提供する、無線サービス・プロバイダまたは任意のサービス・プロバイダを含む。さらに、B2Bエンジン210は、参照番号250により全体的に示されているインターネットに対してリンク248を介して結合され、それは先を見越してユーザに情報を供給するコンテンツ・プロバイダ・アプリケーションを含む。供給される情報は、気象サーバ260、金融サーバ262、ニュース・サーバ264、および/または広告サーバ266で見つけられ、そこからそれぞれのリンク252を介してインターネット250に転送することができ、インターネットはそれぞれのサービスのゲートウェイとなる。
【0023】
このような収集情報に基づいて所与のサービスを集めて提供するためのインターネット・ポータルもインターネット250に接続することができる。このようなポータルは、他の関連サーバ260、262、264、266とさらに通信することができ、このような収集情報をインターネット250を介して要求側に伝達することができる。
【0024】
次に図3を参照すると、本発明の好ましい実施形態が示されており、図1に示す従来の実例と比較した本発明の代替実例を示している。応対中の通信運営業者120に接続されたB2Bエンジン210は、特定の移動加入者に関連する所与のリアルタイム情報を、飲食店情報プロバイダ105、気象情報プロバイダ110、またはサービス・ポータル115などのコンテンツ・プロバイダのいずれか1つに伝達する。このようなコンテンツ・プロバイダまたはポータルのそれぞれは、特定の移動加入者に関連する受信リアルタイム情報を使用して、その特定の加入者のリアルタイム状況または嗜好に応じてカスタマイズしたサービスを提供することができる。例証として、要求側移動加入者がその現在位置を手動で入力せずに、近所のイタリアン・レストランを求める要求に回答し、その移動加入者に対して提供することになる。B2Bエンジンは、要求側移動加入者の現在位置を自動的に受信し、先を見越してこのリアルタイム情報(位置情報)をコンテンツ・プロバイダに伝達するであろう。
【0025】
さらに図8に示すように、特定のコンテンツ・プロバイダが特定の移動加入者に関連する所与のリアルタイム情報または事象を受信するためには、そのコンテンツ・プロバイダがB2Bエンジンに加入しなければならない。コンテンツ・プロバイダは、特定の移動加入者に関連する移動識別番号を提供し、B2Bエンジンに加入して監視し、その特定の移動加入者に関連する所与のリアルタイム情報をコンテンツ・プロバイダに提供する必要が生じる場合もある。一例として、気象情報プロバイダは、B2Bエンジンに加入して、特定の加入者の位置と「オン」情報を監視することができる。その結果として、その特定の移動加入者が自分の移動局をオンにしたときに、B2Bエンジンによりこのようなリアルタイム情報が気象情報プロバイダに提供されることになる。気象情報プロバイダは、次に、その特定の位置に関連する現在の気象情報を移動加入者に自動的に提供することになる。移動加入者は手動で気象情報を要求する必要はなく、ユーザは手動で自分の現在位置を入力する必要もない。自分の電話を「オン」にするという行為により、このような事前定義サービスの発生が自動的にトリガされることになる。他の例証としては、あるユーザがある都市に到着すると、この都市の気象情報、この都市に関するヘッドライン・ニュース、この都市内の交通状況などがそのユーザに送信される。これはいずれもユーザに関する知識なしに自動的に行われるが、ネットワークは、ユーザの嗜好に応じて、ユーザがこの位置にいる間にこの情報を必要とすることをインテリジェント方式で判断する。また、旅行中のユーザが犯罪地域または有害地域のそばを通過する場合、B2Bエンジンは、インテリジェント方式でユーザの位置を把握してポータルに通知し、そのポータルがこの現在位置に関する犯罪率の情報または最新ヘッドライン・ニュースを送信することになる。これは、移動中の人々の役に立ち、一般に旅行頻度にかかわらず、人々の役に立つことになる。しかも、本発明の好ましい実施形態では、ネットワークが全体として相互接続され、インテリジェント方式でユーザ状況に関する情報を交換して、最良のサービスをエンド・ユーザに提供する。提案したB2Bエンジンは、この相互接続性を提供するものであり、インテリジェント方式で情報プロバイダまたはポータルをユーザが存在する移動通信運営業者に接続する。非リアルタイム・システムであるポータルと、リアルタイム・システムである移動通信運営業者は、それぞれの動作上の性質の違いにもかかわらず、円滑に相互作用し動作する。
【0026】
飲食店情報105、気象情報110、ポータル115などのコンテンツ・プロバイダ情報は、図1のように、要求された情報またはサービスを通信運営業者120を介して直接送るか運ぶことができ、あるいは別法として、図2に関連して説明し、以下にさらに説明するエンジン210などのB2Bエンジン210を介して通信運営業者120に送信することもできる。本発明のB2Bエンジン210は好ましくは通信ネットワーク上に存在し、コンテンツ・プロバイダと通信運営業者との間に挿入されることを理解されたい。したがって、B2Bエンジン210は、それぞれのユーザに関連する前述のリアルタイム情報130、たとえば、位置および/または嗜好の獲得と、この情報の処理を担当する。B2Bエンジン210は、リアルタイム状況情報を受信すると、リアルタイム・データをコンテンツ・プロバイダに転送し、それにより、それぞれのユーザのリアルタイム状況および嗜好に応じてカスタマイズ可能になる。
【0027】
次に添付図面中の図4を参照すると、本発明の他の好ましい実施形態が示されており、通信運営業者120は、たとえば、グローバル加入者移動通信(GSM)システム、パーソナル移動通信システム(PCS)、またはその他の移動通信規格に応じた移動通信運営業者である。移動通信ネットワーク内に存在するB2Bエンジン210は、移動通信運営業者120とそれぞれのコンテンツ・プロバイダ、たとえば、前述の飲食店情報105、気象情報110、ポータル115とのリアルタイム情報交換を保守する。B2Bエンジン210は、ネットワークおよびそれぞれのユーザと通信して、様々な加入者情報、すなわち、アプリケーションおよび任意の必須条件に関する加入者ルール242、加入者嗜好244、加入者状況246、移動加入者の要求を満足するために必要な任意の知能ファクタ248を決定することにより、移動通信運営業者のネットワークと通信している移動加入者に関するリアルタイム情報を決定する。この加入者情報は、各ユーザごとに収集されてコンテンツ・プロバイダに供給され、コンテンツ・プロバイダがこの情報を移動加入者に提供する。飲食店情報105、気象情報110、ポータル115は、ユーザのリアルタイム状況に応じてカスタマイズされ、加入ユーザのリアルタイム状況、要件、嗜好、ルール、および/または位置に関してB2Bエンジン210により、B2Bエンジン210からコンテンツ・プロバイダにリアルタイムで提供される。本発明の好ましい実施形態では、本発明の対事業所取引(B2B)エンジン210を使用して、たとえば前述の通信運営業者120などのリアルタイム・システムと、たとえばコンテンツ・プロバイダなどの非リアルタイム・システムを統合している。ここに記載するB2Bエンジン210は、それぞれの通信運営業者120および関連ネットワーク要素と通信してそれぞれの加入者に関するリアルタイム情報を獲得し、このようなコンテンツ・プロバイダがあらかじめ要求した所与の加入事象に応じて加入者情報を処理し、その情報をコンテンツ・プロバイダに供給する。
【0028】
本発明の他の好ましい実施形態には、複数の通信運営業者120が存在し、それぞれがそれぞれに関連する別個の加入者を有する。この実施形態の各通信運営業者120は好ましくは、独立して動作し、それぞれの加入者に関するリアルタイム情報をコンテンツ・プロバイダに供給する。本発明の好ましい実施形態では、各通信運営業者120に対して固有の識別番号が発行される。それぞれのコンテンツ・プロバイダ(複数も可)は、識別可能な通信運営業者120によって行われる要求に応じて、その通信運営業者120のネットワークに加入したユーザに対して要求された情報を送信する。
【0029】
次に図5を参照すると、本発明の対事業所取引(B2B)エンジン210とネットワークの各種要素との例示的な対話が示されている。無線通信システム、有線通信システム、ISPなどのリアルタイム・システム270は、B2Bエンジン210とのインタフェースを取り、加入者およびエンド・ユーザに関するリアルタイム情報をB2Bエンジン210に提供する。コンテンツ・プロバイダ272は、B2Bエンジン210に結合され、B2Bエンジン210からのリアルタイム情報と加入者の行動情報を獲得する。
【0030】
また、コンテンツ・プロバイダ272は、参照番号274により全体的に示されているエンド・ユーザ、たとえば、無線通信加入者、有線加入者、ISP加入者にもB2Bエンジン210を介して情報を提供する。
【0031】
さらに図5を参照すると、このように監視したリアルタイム事象を外部コンテンツ・プロバイダに伝達するのではなく、B2Bエンジンに関連するアプリケーション・モジュールおよびサービスは、独立して所与の所望のサービスを生成し、監視した移動加入者にそれを提供することができる。したがって、いくつかのB2B開発者は、新しいサービスのサポートおよび/または既存のサービスの強化のために、B2Bエンジン210内のアプリケーション・モジュールを開発し更新する。
【0032】
本発明の代替実施形態では、B2Bエンジン210は、ポータルまたはコンテンツ・アグリゲータに接続されて、エンド・ユーザに情報を提供する。ポータルおよびコンテンツ・アグリゲータは、各種コンテンツ・プロバイダから情報を収集し、以下により詳細に述べる各種手段により、収集した情報をエンド・ユーザに供給する。
【0033】
詳細には、ユーザはまずポータルまたはコンテンツ・アグリゲータに加入する。ユーザが加入すると、ポータルはこの加入を1つの事象としてB2Bエンジン210に渡す。B2Bエンジン210は、ユーザの加入事象を受信し、それをB2Bエンジンのメモリ210Aまたはデータベースに記憶する。このデータベースは好ましくは、B2Bエンジン210内の内部データベースであるか、またはB2Bエンジン210がアクセス可能な外部データベースであることを理解されたい。
【0034】
当然のことながら、様々な動作プロトコルを有する通信ネットワークにB2Bエンジン210を含めるには、情報の流れおよび交換を容易にするために必要な様々なデータベース、インタフェース、ポータルの作成が必要になることは、当業者にとって言うまでもないことである。たとえば、ユーザの嗜好は、嗜好データベースに記憶され、通信を開始するための条件または事象(ルール)を起動することができる。インターネットの移動ユーザは、固定局のものとある程度同等のアクセスならびに移動性に基づいて強化し個別化したサービスを期待することになる。
【0035】
前述の通り、移動通信運営業者にとっては、加入者との関係(月別請求、個人情報)を活用することにより単なるパイプ・プロバイダ以上のものになり、無線インターネットを利用して新しい収益を生み出す機会が得られる。次に、コンテンツ・プロバイダは、そのコンテンツを移動インターネット加入者にとって使用可能かつ個人的なものにするために様々な難題に直面する。実際に、通信運営業者によるインターネット・サービスの個別化は、特に、垂直ポータルと個別化したユーザ・プロファイルの出現により、ますます個別化したサービスをインターネット上で提供するトレンドと一致する。
【0036】
図2〜図5に関連して前述し、以下により詳しく示すように、本発明のシステムおよび方法は、個別化したカスタマイズ可能な移動インターネット・サービスをリアルタイムで提供するために、移動通信ネットワーク内で固有の加入者の活動、嗜好、位置、使用法、行動パターンを強化するインテリジェント・エンジンである。特に、本発明により、コンテンツ・プロバイダは移動通信ネットワーク内の移動性に基づいて個別化したコンテンツを構築することができ、移動加入者は移動性に基づいて個別化したコンテンツを受信することができ、移動通信運営業者は移動通信ネットワーク内の移動性情報を強化して価値連鎖を上昇することができる。そのうえ、本発明は、移動通信ネットワーク内の移動加入者に関連するリアルタイム情報に基づいて新しいインターネット・サービスを構築するためのプラットフォームをサービス・プロバイダに提供する。
【0037】
本発明のポータルおよびインタフェースに関連して以下に詳述するように、リアルタイムの移動インターネット環境を作成する際に様々な新しい機能が提供される。特に、個人的嗜好のユーザ・インタフェースおよびデータベースは、個人的嗜好を選択することと、インターネット加入者のこのような嗜好を通信運営業者が管理するデータベースに記憶することの両方のためのメカニズムを提供する。必須のリアルタイム移動性情報は、通信システム内のネットワーク・ノードおよび/またはネットワーク要素とのインタフェースを介して提供される。ルールベース環境により、無線インターネット加入者はリアルタイム事象に基づいて新しいサービスをカスタマイズするか開発することができる。例示的なルールベースのカスタマイズ可能なサービスとしては以下のものがある。
移動電話の電源を投入すると
finance.yahoo.comからの情報にアクセスする
ショート・メッセージ・サービスを介して移動電話に送達する
【0038】
この例の無線インターネット加入者は、自分自身の移動電話の電源投入をリアルタイム事象として使用してサービスを呼び出し、特定のウェブサイトからのニュースを特定のフォーマットで送達するよう、そのサービスをカスタマイズする。他の例示的なサービスとしては以下のものがある。
新しい町への到着を検出すると
着信を新しい番号にリルートする
ホテルの客室と自動車のレンタルを求める要求を旅行のコーディネータに送達する
確認の受信を待つ
確認に肯定応答する
ユーザに警告する
【0039】
この例では、無線インターネット加入者は、たとえば飛行機による到着時刻を使用して、旅行ニーズの調整を容易にするための様々なアクションを開始する。時間帯の変更が行われた場合、時間変更について加入者に確認する警告を発生することができる。
【0040】
さらに前述した通り、このような所望の事象はいずれも、コンテンツ・プロバイダによりB2Bエンジンに加入される。その後、B2Bエンジンは、応対中の移動通信ネットワークと通信し、ある移動加入者について特定の事象が発生したものと判定し、加入したコンテンツ・プロバイダとこのようなトリガ事象をやりとりし、コンテンツ・プロバイダがこのようなサービスをすべて自動的に実施できるようにする。
【0041】
対事業所取引(B2B)エンジンの多数の特徴については前述した。上記の機能性を達成し、ネットワークとの相互接続を可能にするために、B2Bエンジンでは所与の特徴および構成要素が使用可能になっていなければならない。次に図6を参照すると、本発明の好ましい実施形態における対事業所取引(B2B)エンジン210の様々なアプリケーション・モジュールが示されている。図示の通り、B2Bエンジンのアプリケーション・モジュール220は様々な別個のモジュールを含み、それぞれがこのシステムにおいて重要な役割を有する。特に、B2Bアプリケーション・モジュール220は、インタフェース・モジュール(IM)280と、データ収集モジュール(DCM)282と、行動分析モジュール(BAM)284と、サービス開発環境(SDE)286と、リアルタイム送達モジュール(RDM)288と、ルール開発環境(RDE)290と、ビジネス・データ/エンド・ユーザ加入モジュール(BDSM)292と、サービス実行モジュール(SEM)294と、パフォーマンス課金モジュール(PACM)296と、運営保守モジュール(OAMM)298とを含む。
【0042】
上記のインタフェース・モジュール(IM)280は、アプリケーション・モジュール282〜296とコンテンツ・プロバイダおよび通信システムとのインタフェースを担当する。IM280は、各種通信システムおよびISPなどのいくつかの外部構成要素とのインタフェースを取る。また、IM280は、コンテンツ・プロバイダとのインタフェースにもなる。IM280の主要機能の1つは、ネットワーク内の外部構成要素をB2Bエンジン210内のアプリケーション・モジュールにリンクすることである。好ましい実施形態のIM280は、内部でデータ収集モジュール(DCM)282およびリアルタイム送達モジュール(RDM)288とのインタフェースを取る。当然のことながら、IM280は、システム要件に応じて、他の内部モジュールおよびネットワークの外部構成要素とのインタフェースを取ることもできることを理解されたい。
【0043】
さらに図6を参照すると、データ収集モジュール(DCM)282は、通信システムおよびISPからのリアルタイム・データの検索と記憶を担当する。DCM282は内部でビジネス・データ加入モジュール(BDSM)292とのインタフェースを取り、コンテンツ・プロバイダからのデータ加入があることを知る。DCM282はまた、行動分析モジュール(BAM)284およびリアルタイム送達モジュール(RDM)288ともインタフェースを取り、コンテンツ・プロバイダにリアルタイム情報を送達する。行動分析モジュール(BAM)284は好ましくは、BDSM292からの加入情報をチェックし、リアルタイム・データに関する分析を実行する、1組の人工知能モジュールである。好ましくは、BAM284はRDM288に結合され、その結果をコンテンツ・プロバイダに送達する。さらに、BDSM292およびRDM288とのインタフェースを取るために、BAM284はデータ収集モジュール(DCM)282とのインタフェースが取られる。
【0044】
ルール開発環境(RDE)290は、サービスの開発に使用するルールの開発を可能にするものである。RDE290はルール・リポジトリ(Rrep)にルールを記憶する。ルールは、採用中の新しいサービスを適合させるために絶えず更新し、システム内の様々な構成要素の嗜好に応じて変化させることができる。サービス開発環境(SDE)286は、通信運営業者またはエンド・ユーザが1組のルールに基づいて新しい複数組のサービスを開発できるようにするものである。SDE286は内部で、サービスを開発するためにルール・リポジトリとのインタフェースが取られ、サービス実行モジュール(SEM)294ともインタフェースが取られる。サービス実行モジュール(SEM)294は、使用するサービスを実行し、内部でSDE286およびBDSM292とのインタフェースが取られる。
【0045】
ビジネス・データ/エンド・ユーザ加入モジュール(BDSM)292は、コンテンツ・プロバイダがリアルタイムおよび行動データに加入できるようにし、また、エンド・ユーザがサービスに加入できるようにもする。これを行うため、BDSM292は内部でRDM288とのインタフェースが取られる。パフォーマンス課金モジュール(PACM)296は、リアルタイム・データがコンテンツ・プロバイダによって要求された回数およびそのサービスにアクセスした加入者の数を追跡して統計を収集することを担当する。また、PACM296は、ネットワークとそのパフォーマンスを完全に使用するために有用と思われる他の統計データも追跡する。また、PACM296では、後処理に関する課金も発生する。
【0046】
最後に、運営保守モジュール(OAMM)298は、B2Bエンジン210の管理および構成を担当する。OAMM298は、コンテンツ・プロバイダを構成し、B2Bエンジンを保守し、システム内の障害を処理し、システム内のセキュリティ問題を管理するとともに、他の動作および保守の機能性を果たすことができる。
【0047】
図6に関連して例示し、前述したB2Bエンジンのアプリケーション・モジュール220は、すべてをひとまとめに接合して1つのモジュールにするかまたは少なくともいくつかをひとまとめに接合することができるにもかかわらず、好ましくは独立したものとして扱われることを理解されたい。好ましくは、これらの別個のモジュールは、アプリケーション用のモジュール設計を有し、好ましくはJava(登録商標)ベースのものである。別法として、たとえば、C++、Java(登録商標)Servlets、Java(登録商標)Beans、JSPなど、上記の特性に適した他のプログラミング言語も使用することができる。前述の通り、本発明の重要な態様の1つは、ほぼリアルタイムのパフォーマンスを有することである。さらに、リアルタイム環境に対処するために、システムは障害を低減するように設計され、フォールト・トレランス・システムを有する。B2Bエンジンのもう1つの好ましい実施形態は、異なるモジュール・アーキテクチャを使用する実施例とモジュール性をさらに例示するものであり、図7に示されている。この実施形態のB2Bエンジンは、参照番号310により示されており、同じく上記のようにインタフェース・モジュール315と運営保守モジュール320を含む。しかし、この実施形態は好ましくは、知能モジュール(INM)325と、事象受信処理モジュール(ERPM)330と、課金モジュール(CM)335と、加入データベース(SD)340と、妥当性検査モジュール(VM)345と、データ収集モジュール(DCM)350と、事象転送モジュール(EFM)355とを含む。
【0048】
B2Bエンジンのインタフェース・モジュール(IM)315によりポータルから加入事象を受信すると、IM315は妥当性検査モジュール(VM)345とのインタフェースを取り、この加入事象の妥当性を検査する。VM345はデータ収集モジュール(DCM)350とのインタフェースを取るが、これは加入者IDの送出を可能にし、加入データベース(SD)への事象の記憶を可能にするものである。SDは安全なものでなければならず、好ましくは、加入者数の拡大を可能にするために拡張性のあるものでなければならない。DCM350は、加入ユーザがB2Bエンジン310のデータベースに正常に登録されたことをポータルに通知することも担当する。移動加入者の状況を示し、ネットワーク・ノードから受信した事象は、インタフェース・モジュールに到着し、事象受信処理モジュール(ERPM)330で処理される。このような事象は、SD内の加入ユーザ嗜好にアクセスすることにより、妥当性検査モジュール(VM)345を使用して妥当性検査されるが、これはユーザがB2Bエンジン310の登録加入者であることを保証するために行われる。
【0049】
ユーザ・プロファイルの妥当性を検査した後、事象はパックされ、高度に安全なHTTP通知メッセージにより、事象転送モジュール(EFM)355を使用してポータルに通知が送信される。加入ユーザ状況に関してこの通知がポータルに送信された後、課金モジュール(CM)335は送信された情報に関してそのポータル用の課金レコードを作成する。
【0050】
図6および図7に関連して前述したモジュールは、システムが必要とする機能を提供するために様々な構成に配置することができる。しかし、異なる見地からB2Bエンジン210/310を見ると、これらのモジュール用の他のアーキテクチャも実施可能である。
【0051】
ポータルとB2Bエンジンとの対話をさらに理解するために、次に図8を参照するが、これはポータルからのユーザの加入事象の伝送をさらに示すものである。図8は、加入事象と、この加入に関してポータル362とB2Bエンジン364との対話に関し、参照番号360により全体的に示されているタイミング図を表している。ユーザはまず、参照番号366により全体的に示されているように、いくつかのメカニズムのうちのいずれかを使用して、たとえば、ポータル362のウェブ・サイトwww.yahoo.comなどにより、ポータル・サービスに加入する。しかし、ユーザは、様々な個人および嗜好情報をポータル362に提供する必要がある。この情報としては、ユーザ識別番号(MSISDN)と、移動通信運営業者と、所望のコンテンツまたは監視すべき事象に関連する様々な嗜好を含む。ポータル362は、供給されたユーザ情報のすべてをそのデータベースに記憶する368。情報を記憶すると368、ポータル362は、加入ユーザの移動通信運営業者を担当する適切なB2Bエンジン364に通知する事象通知370を送信する。本発明の好ましい実施形態のB2Bエンジン364は、1つの移動通信運営業者または場合によっては複数の移動通信運営業者を担当している。B2Bエンジン364に送信される通知事象370は好ましくは、ユーザの移動局識別番号(MSISDN)と、加入詳細と、事象と、ユーザの嗜好と、その他の関連情報とを含む。この通知事象は好ましくは、保護されたHTTPプロトコルを使用して送信される。
【0052】
B2Bエンジン364は、事象通知370を受信し、そこで情報を処理する。この内部妥当性検査は、好ましい実施形態では、図6および図7に関連して前述したような階層化されたアーキテクチャを使用して行われる。もう一度、図8を参照すると、事象通知370を受信すると、参照番号372により全体的に示されている第1の層またはクラスは新しい接続の確立を要求する(ステップ374)。第2の層またはクラス766は、ユーザ識別番号(MSISDN)の妥当性を検査する(ステップ382)第3の層またはクラス380にこの加入事象を挿入し(ステップ378)、加入情報をデータベースに記憶する(ステップ384)。妥当性検査ステップ384が完了すると、好ましくはHTTPプロトコルを使用して加入事象通知370に関する肯定応答をポータル362に送信する(ステップ386)。その後、B2Bエンジンは、その特定の移動加入者に関連する要求されたリアルタイム情報を監視する。
【0053】
上記の通り、B2Bエンジンは、いくつかの方法で動作することができる。本発明の一実施形態では、B2Bエンジンが関連ネットワーク・ノードをポーリングして、更新した情報を要求する。他の実施形態では、ユーザの状況の変化をB2Bエンジンに通知するよう、ネットワーク・ノードがプログラミングされる。さらに他の実施形態では、移動局がB2Bエンジンに状況情報を報告することができ、これは移動局内のアプリケーション・クライアント・プログラムを起動することによって行われる。しかし、これらの好ましい実施形態は同時に機能することができる。一例として、一部のネットワーク・ノードがその状況をB2Bエンジンに報告している間にB2Bエンジンが他のネットワーク・ノードをポーリングすることができる。また、移動局はその状況をB2Bエンジンに報告することができ、これと同じ状況報告はネットワーク・ノードからも供給することができる。しかし、B2Bエンジンはインテリジェント方式で、送信された情報が関連があり、冗長であり、両方の情報を結合してユーザ状況に対するいっそうの理解に基づいて高度な機能を実行するものと判定する。
【0054】
通信ネットワーク内のB2Bエンジンの位置および様々なモジュールに関する上記の説明を銘記して、図9に注目する必要があるが、同図は本発明の好ましい実施形態におけるB2Bエンジン410の例示的な相互動作を示している。図示の通り、B2Bエンジン410はフロントエンド・ポータル420に接続され、移動局430(無線接続による)および運営保守(O&M)415管理システムにも接続されている。O&Mシステム415は、製品のオペレータまたは所有者に対し、B2Bエンジンを運営し保守する能力を提供する。このO&Mシステム415によりすべての障害および警告処理を制御し監視することができる。また、ここに示すように、遠隔管理システムまたは図6に関連して前述したB2Bエンジン内部のモジュールはアクセス可能になる。同図に示すように、移動局430は、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)ツールキット432および/または加入者識別モジュール(SIM)開発ツールキット434をそこに含むことができる。
【0055】
WAPツールキット432は、当技術分野で理解されているように、インターネットのコンテンツおよびサービスに対するアクセス権を無線ユーザに与えるWAPアプリケーションを開発しサポートするために使用する。WAPツールキット432は好ましくは移動局430内に常駐し、その移動局は好ましくはWAPプロトコルをサポートすることができる。
【0056】
SIMツールキット434は、移動局430内に常駐し、移動局を使用する付加価値サービスおよび電子商取引に使用され、インターネット上での取引を可能にする。たとえば、SIMツールキットで使用可能になっている移動局を使用して、ユーザは自分の銀行預金口座をチェックし、請求書の支払を行い、今日の有線インターネット・アクセスによって達成される他のすべてのサービスを利用することができる。SIMツールキット434は好ましくは、参照番号436により図9に全体的に示されているSIMカードにプログラミングされ、追加としてネットワークとエンド・ユーザとのインタフェースを可能にする。図10〜図13を参照して移動形機器(ME)/加入者インタフェース・モジュール(SIM)とB2Bエンジンとの対話の好ましい実施形態について以下に説明する。上記の通り、対事業所取引エンジン410は、フロントエンド・ポータル420またはエンド・ユーザに情報を提供するいくつかのポータルにも接続されている。この情報はそれぞれのユーザ嗜好に応じて調整され、様々なコンテンツ・プロバイダから収集されることは、当業者にとって言うまでもないことである。また、本発明の好ましい実施形態のポータル420は、ダミー・ポータル422にするか、またはインターネット接続をさらに活用するように設計されたもの、たとえば、当業者には理解されているいわゆるWISEポータル424にできることを理解されたい。
【0057】
図10を参照すると、無線電話用の「オフ」トリガの一例が示されており、その諸ステップは参照番号450により全体的に示されている。参照番号452により全体的に示されている移動局(MS)は、そこに位置する加入者識別モジュール(SIM)ツールキット454を含む。SIMツールキット454は、参照番号456により同図に全体的に示されており、加入者状況と移動局452のISDN番号(MSISDN)を含む、ショート・メッセージ・サービス(SMS)のメッセージを既定の間隔で伝送する。SIMツールキット454は、関連のB2Bエンジン458に対してMS452のリアルタイム情報と位置を通知し続けるために、このアクションを実行する。このメッセージを受信すると、B2Bエンジン458用のタイマ460が始動する。所定の時間間隔内にタイマ474が時間切れにならず、時間切れ前に他のメッセージを受信した場合、タイマはリセットされる。しかし、タイマ472がB2Bエンジン458内で時間切れになり、B2Bエンジン458が既定の時間内にユーザからいかなるメッセージも受信しなかったことを意味する場合、B2Bエンジン458は、たとえばB2Bエンジン458へのSMSメッセージ462の送信後のある時期に、移動局452がオフにならなかったものと想定することになる。これは、一例として、ユーザが忙しいかまたは眠っていることと、新しいコンテンツをポータルから加入ユーザに送信する必要がないことを示す表示であると考えられる。B2Bエンジン458がタイマ期間中にSMSメッセージ462後の追加メッセージを受信し損なった後、B2Bエンジン458はこの事象の妥当性を検査して処理し、そのユーザのMSISDNと加入オフ事象の表示を含む事象通知466を、この事象に関連するポータル468に転送する。次にポータル468は、この通知の受信を肯定応答する470。
【0058】
次に図11を参照すると、本発明の好ましい実施形態におけるシステムおよび方法の通常動作のタイミング図が示されており、その諸ステップは参照番号500により全体的に示されている。図12に関連して説明する実施形態の場合と同様、加入エンド・ユーザはポータル502で、特にポータル・データベースに情報および嗜好を入力する(ステップ504)。エンド・ユーザの嗜好がポータル・データベースに記憶504された後であって、特に何らかの事象が発生する前に、リアルタイム・サービスのためにしかも加入ユーザのための無線による活動化によりSIMアプリケーションが初期設定され、複数のSIMデータがたとえば無線インタフェースによりポータル・データベースからショート・メッセージ交換センタ(SMSC)508にダウンロードされる(ステップ506)。次にこのSIMデータは、参照番号514により全体的に示されるSIMカードをそこに含む移動形機器(ME)512にピアツーピアで送信される(ステップ510)。
ユーザ嗜好、位置などの変化に関する事象が発生すると、参照番号516により全体的に示され、移動形機器512内に常駐するSIMツールキットは、加入ユーザの状況をB2Bエンジン520に通知し、ユーザのMSISDN番号を提供するSMSメッセージ518を送信する。B2Bエンジン520、特にそのソケット・リスナ522に到着すると、前述のSMSメッセージ518は、ソケット・リスナ522によってB2Bエンジン520内でアンパックされ(ステップ524)、次にそのソケット・リスナ522がSMSメッセージ518で提供された情報に基づいて新しい事象を作成する(ステップ526)。B2Bエンジン520内で参照番号528により全体的に示されている第2の層またはクラスは、新しい事象情報526を受信すると、新しい接続830を確立し、ユーザIDおよび嗜好と、参照番号534により全体的に示されているB2Bデータベースに記憶されているものとを比較することにより、加入した事象526の妥当性を検査する532。新しい接続および妥当性検査情報を受信すると、同図に参照番号536により全体的に示されている第3の層またはクラスは、事象を処理し(ステップ538)、任意選択でB2Bデータベース534に修正した情報を記憶する。処理した事象538の情報は第3のクラス536から第4のクラス540に転送される。事象通知メッセージ542はB2Bエンジン520内の第4の層540からポータル502に送信され、事象が受信されたことをポータル502に通知し、ポータル802にユーザのMSISDNを提供する。
【0059】
ポータル502は、事象通知メッセージ542を受信すると、好ましくはHTTPプロトコルを使用して、事象通知542の受信を肯定応答する肯定応答メッセージ544をB2Bエンジン520に送信する。本発明の好ましい実施形態では、提供されるすべての情報に関する課金546が行われ、ポータル502に提供されるリアルタイム事象情報に関する課金546は肯定応答メッセージ544の後で行われることになる。この事象に関するすべての関連情報をログ記録する課金レコードはB2Bエンジン内で作成されることになる。例示した通り、情報は好ましくは、SMSメッセージを使用してME512のエンドユーザにポータル502から送達される。当然のことながら、別法として、無線アプリケーション・プロトコル(WAP)を使用するか、SMSメッセージによるWAPまたはその他のこのようなプロトコルを使用して、コンテンツを送信できることを理解されたい。
【0060】
前述の通り、特に図12および図13に関連して、加入ユーザは、時には移動局と呼ばれ、SIMカード514を含む移動形機器(ME)512を使用するが、そのカード上でSIMアプリケーションがプログラミングされ、動作する。本発明の好ましい実施形態では、B2Bエンジン520のクライアント・アプリケーションは加入者識別モジュール(SIM)上に常駐し、移動形機器(ME)/ネットワーク・エンティティ内で発生するリアルタイム事象をB2Bエンジン820のサーバ・ノードに報告することを担当する。クライアント・アプリケーションは、SIMカード514からのトリガを使用して、SIMツールキット動作516を呼び出し、MEネットワーク内で発生するリアルタイム事象に関する情報を含むショート・メッセージをB2Bエンジンのサーバ520に送信する。この実施形態で送信されるショート・メッセージはB2Bエンジンにアドレス指定され、移動通信運営業者は送信されるこの情報へのコンジットとして機能する。
【0061】
SIMアプリケーション・ツールキット516は、SIM514内に存在するアプリケーションが移動形機器(ME)512と対話して動作して、SIM514へのMEプロファイルのダウンロード、SIM514へのデータのダウンロード(ステップ506)、SIM514へのユーザのメニュー選択の転送、SIM514による呼制御、SIM514によるMOショート・メッセージ制御、およびセキュリティを実行できるようにするメカニズムを提供する。事前対応型SIM514は、当技術分野で理解されているように、テキストの表示、音声の再生、ショート・メッセージの送信、呼のセットアップなどを行うことができる。
【0062】
SIM514とME512との対話は、図12および図13に関連して説明する以下の例を参照すると最も良く示されているが、これらの図はリアルタイム・サービスに関してB2Bエンジンに事象を報告するSIM/移動エンティティの好ましい実施形態を示している。ユーザ状況または嗜好が変化すると、B2Bエンジンは、移動形機器(ME)によりこのような変化について更新される。これらの図で、B2Bエンジンに報告される例示的な事象は、オン/オフ、セル・グローバルID(CGI)、位置エリア(LA)の変化である。
【0063】
次に図12を参照すると、同図で参照番号550により全体的に示されている、B2Bエンジン552へのユーザ「オン」表示のタイミング図が詳細に示されている。最初に、所与の移動形機器(ME)554はまず関連SIM556を初期化する。この初期化(ステップ558)は、SIM装置556を活動化しテストして、どの機能がサポートされるかを確認することによって行われる。現在、このSIM856の初期化は好ましくはGSM11.11規格に準じて行われるが、別法として代替の初期化プロトコルも使用可能であることを理解されたい。事前対応型SIM556の識別は、事前対応型SIMサービスをSIMサービス・テーブルで活動化させることにより(ステップ560)、この段階で行われる。しかし、ME554が事前対応型SIM機能をサポートしない場合、事前対応型SIM556は、事前対応型SIM関連コマンドをMEに送信したり、その逆を行わないものとする。その場合、ME554は必ずSIM556へのコマンドを開始するので、ME554は、アイドル・モード中ならびにコール中に定期的に事前対応型SIM556にSTATUSコマンドを送信し(ステップ562)、それにより事前対応型SIM556がコマンドで応答できるようにするものとする。
【0064】
ME554による電源投入後、最初に送信されるメッセージはSTATUSメッセージであり(ステップ564)、それはSIMカード上に常駐する適切なB2Bエンジン552のクライアント・アプリケーションをトリガする(ステップ564)ために使用する。このクライアント・アプリケーションは、SIM556上の適切なファイルを読み取り、関連情報をショート・メッセージにパックし、それをMEに送信する(ステップ570)ようSIMに要求する。SIM856は、他の情報が使用可能であることをME554に通知するメッセージを送信する(ステップ566)。次にME554は、FETCHコマンド(ステップ568)を使用して応答し、SIM556から情報を獲得する。SIM556は、前述のFETCHコマンド568を受信すると、情報がB2Bエンジンに送信されるようにするために、作成したショート・メッセージをクライアント・アプリケーションからME554に送信する(ステップ570A)。それに続いて、ME554は、MS554がオンになっていることを通知するショート・メッセージをB2Bエンジンに送信する(ステップ572)。B2Bエンジン552は、このメッセージを受信し、それをさらに解釈して拡張サービスを提供する。次にME554は、その事象に関するメッセージが送信されたことを通知して、SIM556に応答する(ステップ574)。次にSIM556は、その応答に肯定応答し、通常の終了メッセージを送信する(ステップ576)。次に移動局はオンになり、ME554、SIM556、クライアント・アプリケーション552などのすべての要素がその発生を認識する。前述の通り、ME854は定期的な状況コマンド(ステップ578)をSIM856に送信し、その結果、ME554がオンになった後でSIMカード552上のクライアント・アプリケーション552へのトリガになり(ステップ580)、それから定期的なSMSメッセージ(ステップ578)を送信することもできる。
【0065】
次に図13を参照すると、本発明の他の好ましい実施形態においてME554の位置エリアの変化をB2Bエンジン552に示す表示のタイミング図が示されている。例示の通り、この場合も好ましくはGSM11.11プロトコルに準じて、SIM556の初期化と事前対応型SIMの判定(ステップ558および560)がまず行われる。当技術分野で理解されているように、移動形機器554は、位置の変化を監視するよう、クライアント・アプリケーションおよびSIMによって要求され、このような変化があると、ME554はB2Bエンジン552にこの変化を通知する。前述のような位置情報は、移動加入者に関連するGPS情報、セル・グローバルID情報、またはルーティング・エリア情報にすることができる。追加として、移動形機器554は、USSDメッセージまたはWAPなど、他のパケット・ベースのプロトコルを使用して通信することもできる。
【0066】
前述の通り、位置の変化が発生すると、ME554内の適切なプロセスが呼び出される。MEは、設定位置更新状況メッセージ(ステップ586)をSIM856に転送し、次にエンベロープ・コマンド(ステップ588)により、位置エリア更新が行われたことをSIM内に常駐するクライアント・アプリケーションに通知する。クライアント・アプリケーションはトリガされ588A、エンベロープ・コマンドからこのデータを取得し、SIM556から適切なデータを読み取って追加し、ショート・メッセージをパックする。このパックしたショート・メッセージは、図13に示すように、クライアント・アプリケーションからSIM556に送信され(ステップ590)、ステップ590AでSIMはショート・メッセージを送信するための要求をMEに通知する。FETCHコマンド592により、MEは、593で行うショート・メッセージ用のデータを提供するようSIMに依頼する。MEは、パックしたショート・メッセージをB2Bエンジンに伝送し(ステップ594)、B2Bエンジンはそのデータを使用して拡張サービスを提供する。次にME554は通常通り、ショート・メッセージが送信されたことをSIM556に通知し(ステップ596)、SIM556は通常の終了メッセージを返す(ステップ598)。
【0067】
上記の通り、更新された情報は移動局からB2Bエンジンに送信され、その状況および嗜好がB2Bエンジンで更新される。しかし、本発明の他の好ましい実施形態では、ネットワーク・ノード自体が望ましい加入者事象の更新を監視し、リアルタイムでそのデータをB2Bエンジンに自動的に提供する。
【0068】
次に図14を参照すると、B2Bエンジン210は、たとえば伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)または他のパケット・ベースの通信プロトコルを使用して、ポータル640またはコンテンツ・アグリゲータに接続されていることに加え、図14で参照番号600により全体的に示されているネットワーク内の他の様々なノードにも接続されている。本発明の好ましい実施形態に関連して説明したように、このようなノードは加入ユーザに関するリアルタイム情報を収集するように適合させることができることを理解されたい。これは、リアルタイムの加入者情報と活動を監視して、受信した加入者事象に関するリアルタイム情報をB2Bエンジンに提供できるようにネットワーク・ノードをプログラミングすることにより、達成することができる。このネットワーク要素はそのネットワーク・エリア内で応対されているすべての加入者に関するすべての加入者事象と活動を監視して転送することができるか、または別法として、このネットワーク要素はB2Bエンジンに加入している加入者に関する加入者事象と活動を監視して転送することができる。B2Bエンジン210は、ネットワーク600内のネットワーク・ノードとのインタフェースを取り、これらのノードから加入した事象に関する情報を受信する。移動交換センタ(MSC)/ビジタ位置レジスタ(VLR)615は、たとえばメッセージTCP/IPまたは同様のプロトコルを使用して、移動性情報、VLRレコード、および関連事象の呼制御を加入者に送信する。リアルタイム情報の送信は、加入ユーザから位置更新または登録信号を受信したときにトリガされる。
【0069】
また、システム600に関する無線ネットワーク・サブシステム(RNS)620からの切替トリガおよび無線関連トリガ事象はB2Bエンジンに送信される。当業者には理解されるように、応対中の汎用パケット無線システム(GPRS)サービス・ノード(SGSN)625は、たとえば、汎用パケット無線システム(GPRS)などのパケット・ドメイン・ネットワークに関連するような、移動性および呼制御関連情報をB2Bエンジン210に提供する。
【0070】
移動位置決めセンタ(MPC)630は、通信ネットワーク内の移動加入者の位置に関する情報をB2Bエンジン210に提供する。全地球測位サービス(GPS)または移動加入者の局を突き止めるためのその他の手段がたとえばTCP/IPプロトコルを使用して位置決め情報を転送することによりMPC630に提供できることは、当業者には言うまでもないことである。中央サービス制御機能(CSCF)635ユニットは、加入者のアドレス番号をインターネット・プロトコル(IP)アドレスに変換したものをB2Bエンジン210に提供し、さらにたとえばメッセージおよびTCP/IPプロトコルを使用して制御関連事象/情報を提供することもできる。
【0071】
同じく通信技術の当業者には理解されるように、移動局(MS)をオンにすると、応対中のMSC/VLR(移動交換センタ/ビジタ位置レジスタ)はそのMSを登録し、そのMSに関連するホーム位置レジスタ(HLR)と通信することによりMSを認証する。次にHLRは、この登録および認証が行われると、以下に説明する好ましい実施形態に示すように、好ましい情報を移動局に転送するよう、B2Bエンジンに通知する。
【0072】
ネットワーク・ノードは、加入ユーザに関連する情報を認識するようにインテリジェント方式でプログラミングされ、ある事象を起動すると、リアルタイム情報をB2Bエンジンに送信し、エンド・ユーザ状況の更新をそれに通知する。この情報はB2Bエンジン・データベースに記憶される。B2Bエンジン210は、ノードから送信された情報/事象を処理し、このフォーマット済み情報をポータル640に転送する。B2Bエンジン210によりポータル340に情報/事象を提供すると、ポータル640は、たとえば請求ゲートウェイ(BGW)645により、このリアルタイム情報に関して請求される。BGW645は、提供されたリアルタイム情報に関してポータルに請求する時期および金額に関する情報を提供する。これは、各ユーザ要求アクションごとに関連情報を課金レコードにログ記録することによって行われる。この請求は、図7に示すような課金モジュールを使用してB2Bエンジン内部で行うか、または図14に示すBGWなど、B2Bエンジンに接続された外部アプリケーションにすることができる。また、BGWは、各ユーザごとに移動通信運営業者内の請求を担当するか、またはたとえばネットワークにアクセスする加入者について残っている残高または加入者の使用量の残高に関する情報を提供することができる。BGWの機能性は多数あり、各加入ユーザごとのサービスおよびプランに応じてフレキシブルである。
【0073】
上記の好ましい実施形態では、ネットワーク・ノードは好ましくは、B2Bエンジンに事象を報告することを希望するそれぞれのネットワーク・ノード内にプログラミングされたクライアント・アプリケーション(CL)/監視エージェント(MA)を含む。このようなネットワーク・ノードは、そのユーザに関連する所与のトリガを監視し、それをB2Bエンジンに報告する。HLRおよび/またはMSC/VLRなどの所与のネットワーク・ノードにクライアント・アプリケーション・プログラムをロードすると、加入者の行動、状況、移動性パラメータなどに関連する所与の使用可能トリガを監視するために使用することができる。ユーザ状況または嗜好に変更を加えたときにB2Bエンジンに情報を提供するネットワーク・ノードの一例については以下に示す。ユーザ状況の更新またはデータベース内のユーザに関する変更が行われると、HLRクライアント・アプリケーションがトリガされ、このような変更をB2Bエンジンに通知する更新がB2Bエンジンに送信される。HLR内のこのクライアント・アプリケーションは、どのような変更も認識し、この変更をB2Bエンジンに自動的に報告するように適合されている。また、すべてのネットワーク・ノードは、クライアント・アプリケーションのトリガ・メカニズムを使用して、どのような事象も認識し、この事象をB2Bエンジンに通知するようにプログラミングされている。たとえば、MSC/VLRは、ユーザの移動性を追跡し、たとえばユーザ位置の変更などの変更を検出すると、MSC/VLRクライアント・アプリケーションがトリガされ、この変更をB2Bエンジンに通知する。しかも、MSCは、MPCとともに機能して、ユーザ位置を正確に特定し、その情報をB2Bエンジンに送信することができる。また、MSC/VLRクライアント・アプリケーションは、RNSと対話して、そのユーザに関連して発生する任意の切替または無線トリガをB2Bエンジンに通知するようにプログラミングされる。また、RNSは、更新プロセスにおいてすべての関連ネットワーク・ノード内のようなクライアント・アプリケーションを含む。
【0074】
図15は、加入者状況および位置の変更に関するネットワーク・ノードによる通知のもう1つの例を示している。VLR652は、加入者状況および位置の変更が行われると、標準的な既存のプロトコル、たとえば、MAP658を使用して、このような変更をHLR654に通知することになる。状況変化の判定は、VLR652とHLR654両方の内部にある監視エージェント(MA)656を使用して行われる。次にHLR654はB2Bエンジン660と対話することになるが、そのエンジンはこの状況ではVLR664として動作している。B2Bエンジン660は、この場合、GSMサービス制御機能(gsmSCF)662であり、HLR654から加入者状況および位置情報を獲得し、それをデータベースに記憶する。次にB2Bエンジンは、この情報について必要な操作を実行し、それに応じて動作する。一般に、クライアント・アプリケーションがネットワーク・ノード(すなわち、HLR、MSC/VLRなど)内で加入者状況の変更を表すトリガ情報を捕捉すると、ネットワーク・ノード内のクライアント・アプリケーションがB2Bエンジンに通知する。
【0075】
図14をさらに参照すると、上記の通り、B2Bエンジン210は、この情報を要求することなしに、加入ユーザに関する情報/事象をネットワーク・ノードから受信することができる。しかし、本発明の他の好ましい実施形態では、図14をさらに参照すると、このようなネットワーク・ノードは、加入ユーザに関するリアルタイム情報を収集するよう要求される。加入事象がB2Bエンジン210のデータベースに記憶されると、たとえば移動通信応用部(MAP)、TCP/IP、または同様のプロトコルを使用して、ホーム位置レジスタ(HLR)610をポーリングし、移動加入者の登録情報を決定する。
【0076】
B2Bエンジン210は、ネットワーク600内の通信ノードと対話して、このようなノードから加入事象に関する情報を要求する。B2Bエンジン210は、たとえばメッセージTCP/IPまたは同様のプロトコルを使用して、移動交換センタ(MSC)/ビジタ位置レジスタ(VLR)615をポーリングし、移動性情報、VLRレコード、および関連事象の呼制御を加入者に対して要求する。B2Bエンジン210は、システム600用の無線ネットワーク・サブシステム(RNS)320から切替トリガおよび無線関連トリガ事象を要求する。通信ネットワーク内の移動加入者の位置に関する情報をB2Bエンジン210に提供するために、移動位置決めセンタ(MPC)330をポーリングすることもできる。MPC630は上記のように移動加入者の局を突き止めるための他の手段にすることができることは、当業者には言うまでもないことである。中央サービス制御機能(CSCF)635ユニットは、加入者のアドレス番号をインターネット・プロトコル(IP)アドレスに変換したものをB2Bエンジン210に提供するためにポーリングすることもでき、さらにたとえばメッセージおよびTCP/IPプロトコルを使用して制御関連事象/情報を提供することもできる。
【0077】
B2Bエンジン210は、たとえばTCP/IPプロトコルを使用してポータル640に提供するために必要な情報を収集するために前述の要素またはノードのうちのどれをポーリングするべきかを把握する際の知能を提供する。この情報は、通信装置の状況を判定する際にB2Bエンジンのニーズに応じて選択的に要求することができる。B2Bエンジン210は、ノードから送信された情報/事象を処理し、収集した情報をポータル640に送信する。B2Bエンジン210によりポータル640に情報/事象を提供すると、前述の実施形態に関連して前述したように、ポータル640はこのリアルタイム情報について請求される。
【0078】
一例として、B2BエンジンがHLRからの加入者の状況などの所与の情報を必要とする場合、その情報を要求するメッセージがHLRに送信される。HLRは次に、現在の加入者状況をB2Bエンジンに通知する応答メッセージで応答することになる。これと同じ要求メカニズムは、他のネットワーク・ノードでも使用することができる。加入者に関する情報を要求するメッセージは、B2Bエンジンからどのネットワーク・ノードにも送信することができる。このようなメッセージを受信すると、ネットワーク・ノードはその情報を獲得し、それをB2Bエンジンに送信する。B2Bエンジンは、GSMサービス制御機能(gsmSCF)ノードとして動作することができ、一定の間隔または定期的間隔でHLRに問い合わせて、加入者の状況および位置情報を獲得する。
【0079】
その内部でB2Bエンジン210が動作するネットワーク環境については上記で十分説明されている。一般に、対事業所取引エンジンによって提供されるサービスの実施例は多数存在する。しかし、次に図16を参照すると、本発明のB2Bエンジン210の代替動作が示されている。この代替構成では、B2Bエンジン210は、図9〜図13に関連して前述したように、一例としてショート・メッセージ・サービス(SMS)のメッセージを使用して、加入者状況、位置エリア、その他の事象などのリアルタイム事象を移動加入者660から受信する。B2Bエンジン210は、好ましい実施形態に関連して前述したように、ネットワーク内の各種ノードをポーリングすることにより、他の情報に加え、この情報を獲得する。しかし、上記のもう1つの好ましい実施形態で説明したネットワーク・ノードは、加入者に関する変更が行われると、ユーザの更新済み状況情報をB2Bエンジンに送信する。その場合、B2Bエンジン210は加入ユーザ嗜好に基づいて事象を解析し、収集した情報/事象を処理する。
【0080】
このように処理した事象は次に、たとえばHTTPプロトコルを使用して、ポータル/コンテンツ・アグリゲータ/コンテンツ・プロバイダ640に送信される。次にポータル640は、B2Bエンジン210から提供された事象情報に応じてコンテンツを個別化する。ポータルは、たとえば移動局、PDAなどの狭帯域装置にコンテンツを提供するために使用する無線用マーク付け言語(WML)にコンテンツを変換する。個別化したコンテンツを含むWMLは、無線アプリケーション・プロトコル・ゲートウェイ(WAPGW)により移動電話を介して加入ユーザに送達される。しかし、ポータルは、SMSメッセージまたは他の独自の無線データ・プロトコルを使用して、個別化したコンテンツを送達することもできる。図16に例示するように、コンテンツは無線アプリケーション・プロトコル・ゲートウェイ(WAPGW)により移動局に送信することができる。WAPGWは、移動通信ネットワークと、ポータルなどの専用インターネット・アプリケーション・サービスとの直接接続を可能にするネットワーク・ノードである。コンテンツを加入者に送信するために使用可能な方法は多数存在する。たとえば、ショート・メッセージ(SMS)またはSMSメッセージにより送信されるWAPを使用して、ショート・メッセージ・サービス・センタ(SMSC)によりコンテンツを送信することができる。しかも、移動局に送信されるコンテンツは、非構造化補足サービス・データ(USSD)にすることができる。これは、ポータルから情報を検索し、ショート・メッセージとして送達するためにそれをSMSCに送信するUSSDゲートウェイを使用して行うことができる。GPRSなどの他のトランスポート・ベアラを使用して、ポータルから移動局にコンテンツを送信することができる。今日の移動通信技術における高速アクセス・システムへの進歩は、第3世代(3G)の無線システムへの先鞭をつけるものである。汎用パケット無線サービス(GPRS)およびGSM進化用の発展データ(EDGE)などのデータ・パケット・トランスポート・システムは、移動局への容易かつ迅速なコンテンツ送達を可能にする高速接続を提供するものである。このようなトランスポート・ベアラを考慮すると、移動局と、B2Bエンジンと、インターネット・ポータルとのすべての通信は、ここに述べたトランスポート・ベアラを使用して実行することができる。たとえば、前述のようにSMSCを介して移動局からSMSメッセージを送信する代わりに、移動局は、高速アクセスを使用するデータ・パケットを送信することによりGPRSネットワークを使用するB2Bエンジンと通信することができる。
【0081】
図17を参照すると、B2Bエンジン210は、たとえば伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)を使用して、ポータル640またはコンテンツ・アグリゲータに接続されていることに加え、ネットワーク内の他の様々なノードにも接続されている。一般に、このようなネットワーク・ノードは通常、加入ユーザに関するリアルタイム情報を収集するために使用されることを理解されたい。ネットワーク内のノードは、標準的なプロトコルを使用して互いに通信する。このようなプロトコルは、ネットワーク・ノード間の通信手段を容易にし、必須規格と互換性のあるものにするために使用する。図17をさらに参照すると、ネットワーク・ノードと前述のB2Bエンジン210との通信に使用するプロトコルの好ましい実施形態が示されている。B2Bエンジン210は好ましくは、たとえば標準的なIEEE802.3接続を使用して事象情報を供給するネットワーク内のすべてのノードとのインタフェースが取られることを理解されたい。
【0082】
ノード間の通信は、他の通信規格と同様に、階層構造を使用して実行される。たとえば、使用するすべてのプロトコルでは、それぞれの下位層で伝送制御プロトコル/インターネット・プロトコル(TCP/IP)というプロトコルを使用する。しかし、上位層の各ノードは異なるプロトコルを使用する。たとえば、B2Bエンジン210は、インターネット通信で一般に使用されるハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)を使用してポータル640と通信する。HLR610はMAPプロトコルを使用する。移動位置決めセンタ(MPC)630は好ましくはMPCプロトコルを使用する。ショート・メッセージ・サービス・センタ(SMSC)650は好ましくは、ショート・メッセージ・ピアツーピア(SMPP)プロトコルを使用する。使用する特定のプロトコルは、当技術分野で周知のものであり、ネットワーク内の各種ノード間の相互接続の手段を提供する。しかし、ノード間通信をサポートするために他の様々なプロトコルを使用できることを理解されたい。
【0083】
次に図18を参照すると、同図は、各種ネットワーク・アーキテクチャとのインタフェースを取るB2Bエンジンを示している。B2Bエンジンは、同図および前述の図14に示すように、2.5G無線通信システム710とインタフェースを取る。しかし、B2Bエンジンは、第2世代(2G)の無線通信運営業者システム730などの他のシステムとインタフェースを取ることもできる。また、このエンジンは、現在開発中の3G無線通信システム750とインタフェースを取ることもできる。B2Bエンジンに接続されるシステム・アーキテクチャは種々異なるが、前述のように、システム内の各ネットワーク・ノードで同じ手順を使用することができる。たとえば、B2Bエンジンが3G無線通信システム750内の各ネットワーク・ノードをポーリングするか、またはネットワーク・ノードが加入者状況の更新に関する事象をB2Bエンジン210に報告することができる。本発明に記載されたエンジンは多数のシステムに使用することができ、2.5G無線通信システムについて前述した同じ手順を3G無線システムならびに他のシステムにも適用することができる。3G無線システム内のネットワーク・ノードは、呼制御ネットワーク・ノード760、770、780と、接続制御ネットワーク・ノード790とに分離される。メディア・ゲートウェイ(MGW)792はすべての接続手段を担当することになるが、呼制御は制御層内のサーバによって実行される。次に制御層は、同図には示していないアプリケーション・ゲートウェイとのインタフェースを取り、どのような方法でも、どこでも、いつでもサービスを送達できるようにする特定の固定または移動ベアラ技術から先例のないレベルのサービス分離を可能にする。B2Bエンジンは、GSM/EDGE、WCDMA、cdma2000などの各種ベアラ技術に接続する能力を有する。また、B2Bエンジンは、移動加入者の追跡および/または移動加入者の記録を行うすべての接続および制御ネットワーク・ノードとのインタフェースを取る。にもかかわらず、このネットワーク・ノードは好ましくは、図14および図15に関連して前述したように、移動性エージェントを含むように再プログラミングされる。
【0084】
前述の移動通信運営業者はGSM運営業者でもあり、当業者であれば、PCS運営業者、DAMPS運営業者、および/または既存のいかなる移動通信運営業者にも本発明を使用できることを理解されたい。しかも、単一B2Bエンジンが様々な移動通信運営業者と様々なポータルとを相互接続することができる。移動通信運営業者は、異なる性質で異なる規格を使用するものにすることができ、たとえば、B2BエンジンはPCS運営業者ならびにGSM運営業者に同時にサービスを提供することができる。しかも、3G移動局は、GSMネットワーク内のSIMカード上にクライアント・アプリケーションがプログラミングされているGSM電話に関して前述したものと同様に、ユーザ状況に対するいかなる更新もB2Bエンジンに通知するクライアント・アプリケーションも有することになる。前述のSIMカードは、アプリケーションを含み得るプログラム可能モジュールを移動形機器が有することができるいかなる手段でよい。また、前述のSIMカードは、移動形機器(ME)の一部である移動局内に固定モジュールを有するような、記憶および所与の機能の実行が可能ないかなるプログラム可能手段でよい。
【0085】
しかし、ポータルおよびコンテンツ・アグリゲータは上記の通り、B2Bエンジンに外部で接続されていることは、当業者にとっては言うまでもないことである。しかし、現在請求している発明の好ましい実施形態のポータルおよび/またはコンテンツ・アグリゲータは、B2Bエンジン内に組み込むこともできる。B2Bエンジンはデータ・コンテンツの収集とユーザへのデータ・コンテンツの選択的供給を担当できることを意味する。
【0086】
上記の実施形態に関連して述べたリアルタイム情報とリアルタイム・ネットワークは、ネットワーク・ノードおよび他の機器内でのいかなる遅延および/または処理も無視し、このようなネットワークおよび情報の理想的なタイミングを表していることは、当業者には言うまでもないことである。一般に、リアルタイム・ネットワークは、リアルタイムまたはほぼリアルタイム・パフォーマンスで機能するネットワークにすることができる。また、リアルタイム情報は、実質的にリアルタイムまたはほぼリアルタイムの情報にすることができる。
【0087】
当業者には分かるように、本出願に記載した革新的概念は、広範囲の応用例にわたって修正し変化させることができる。したがって、特徴的な主題の範囲は前述の具体的かつ例示的な教示のいずれかに限定されず、むしろ特許請求の範囲によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
様々なインターネットベースのコンテンツを加入者に提供するための従来の通信システムを示す図である。
【図2】
外部コンテンツ・プロバイダとのインタフェースを取り、それに対してリアルタイムの加入者情報を提供する対事業所取引エンジンを提供する、本発明の原理による通信システムを示す図である。
【図3】
本発明による対事業所取引エンジンを介して行われる通信運営業者とコンテンツ・プロバイダとの対話を実証する、図2の通信システムをさらに示す図である。
【図4】
対事業所取引エンジンを使用する移動通信運営業者とコンテンツ・プロバイダとの対話を実証する、図2および図3に示す本発明の好ましい実施形態を示す図である。
【図5】
本発明の対事業所取引エンジンとネットワークの各種要素との例示的な対話を示す図である。
【図6】
本発明の好ましい実施形態における、いくつかのアプリケーション・モジュールのアーキテクチャを示す図である。
【図7】
本発明の他の実施形態により図6に示すものによるアプリケーション・モジュールの代替アーキテクチャを示す図である。
【図8】
ユーザ加入初期化で使用する信号の流れを示す流れ図である。
【図9】
本発明のB2Bエンジンによるポータルとユーザ機器との好ましいインタフェースを示す図である。
【図10】
本発明の教示により「オフ」トリガを開始する際に使用する、いくつかの信号を示す流れ図である。
【図11】
本発明の教示により通信システム内で発生する事象に関する信号の流れを示す、もう1つの流れ図である。
【図12】
本発明のB2Bエンジンに対するユーザオン表示を示す流れ図である。
【図13】
本発明のB2Bエンジンに対する位置エリア更新を示す流れ図である。
【図14】
B2Bエンジンと複数のネットワーク・ノードとのいくつかの対話を実証する、本発明の好ましい実施形態におけるアーキテクチャを示す図である。
【図15】
B2Bエンジンに対するネットワーク・ノード通知の一例を示す図である。
【図16】
本発明の教示により様々なネットワーク要素からB2Bエンジンへの移動加入者に関連するリアルタイム情報の通信を示す図である。
【図17】
特にB2Bエンジンと複数のネットワーク・ノードとの間で本発明に関連して使用するいくつかのプロトコルを示す図である。
【図18】
各種ネットワーク・アーキテクチャとB2Bエンジンとの相互作用および例示的な構成を示す図である。
Claims (28)
- 対事業所取引(B2B)エンジンと通信中の通信システム内の移動通信装置において、
SIMカードと、
前記SIMカードと通信中のアプリケーション・ユニットであって、前記移動通信装置に関するリアルタイム情報を収集するアプリケーション・ユニットと、
前記アプリケーション・ユニットと通信中の転送手段であって、前記リアルタイム情報を前記B2Bエンジンに転送するための転送手段とを含む、移動通信装置。 - 事象が発生したときに、前記SIMカードとの通信を開始するための開始手段をさらに含む、請求項1に記載の移動通信装置。
- 前記事象が、電源オン/オフ更新、位置エリア変更更新、定期更新からなるグループから選択される、請求項2に記載の移動通信装置。
- 前記SIMカードが事前対応型SIMカードである、請求項1に記載の移動通信装置。
- 前記転送手段が、前記アプリケーション・ユニットから前記リアルタイム情報をフェッチするためのフェッチ手段をさらに含む、請求項1に記載の移動通信装置。
- 前記SIMカードが、前記収集したリアルタイム情報を含むメッセージを構築するために前記アプリケーション・ユニットをトリガするためのトリガ手段をさらに含む、請求項1に記載の移動通信装置。
- 前記アプリケーション・ユニットが前記SIMカードから前記リアルタイム情報を収集する、請求項1に記載の移動通信装置。
- 前記移動通信装置が、移動局、携帯情報端末(PDA)装置、無線コンピューティング装置からなるグループから選択される、請求項1に記載の移動通信装置。
- 前記アプリケーション・ユニットが前記SIMカード上に常駐する、請求項1に記載の移動通信装置。
- 前記転送手段が前記SIMカードと通信中であり、前記SIMカードが、前記アプリケーション・ユニットから前記収集した情報を受信し、前記リアルタイム情報を前記転送手段に供給する、請求項1に記載の移動通信装置。
- 対事業所取引(B2B)エンジンにリアルタイム情報を送信するための方法において、前記リアルタイム情報が通信システム内の移動通信装置に関するものであり、
前記移動通信装置により、関連の前記リアルタイム情報を収集するステップと、
前記収集ステップ後に、前記リアルタイム情報を前記B2Bエンジンに転送するステップとを含む方法。 - 前記転送ステップの前に、
前記収集ステップ中に収集した複数の前記リアルタイム情報から、前記転送ステップでそこから前記B2Bエンジンに転送されるメッセージを構築するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。 - 前記メッセージがショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージである、請求項12に記載の方法。
- 前記収集ステップの前に、
前記リアルタイム情報の前記収集を開始するトリガ事象を受信するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。 - 前記転送ステップ後に、
転送したリアルタイム情報に応答して前記B2Bエンジンにより、前記移動通信装置にサービスを提供するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。 - 前記リアルタイム情報を収集する前記ステップが、前記通信装置内のアプリケーション・ユニットによって実行される、請求項11に記載の方法。
- 前記リアルタイム情報を転送する前記ステップが伝送ユニットによって実行され、前記伝送ユニットがSIMカードと通信中であり、前記SIMカードが前記アプリケーション・ユニットと通信中である、請求項16に記載の方法。
- 前記リアルタイム情報を収集する前記ステップが、事象が発生したときに行われる、請求項10に記載の方法。
- 前記事象が、電源オン/オフ更新、位置エリア変更更新、定期更新からなるグループから選択される、請求項18に記載の方法。
- 前記リアルタイム情報が、前記移動通信ネットワーク内の前記無線通信装置の位置を示す、請求項11に記載の方法。
- 前記移動通信装置が、移動局、携帯情報端末(PDA)装置、モバイル・コンピューティング装置からなるグループから選択される、請求項11に記載の方法。
- 通信ネットワークと情報サービス・プロバイダとの間の情報交換を容易にするためのシステムにおいて、
前記通信ネットワーク内の移動通信装置であって、リアルタイム情報を伝送する移動通信装置と、
前記移動通信装置と通信中の対事業所取引(B2B)エンジンであって、前記リアルタイム情報を受信するB2Bエンジンとを含み、
前記B2Bエンジンが前記リアルタイム情報を前記情報サービス・プロバイダに提供し、前記情報サービス・プロバイダが、前記リアルタイム情報の受信に応答して、前記移動通信装置にサービスを提供するシステム。 - 事象が発生したときに、前記リアルタイム情報が前記移動通信装置から伝送される、請求項22に記載のシステム。
- 前記事象が、電源オン/オフ更新、位置エリア変更更新、定期更新からなるグループから選択される、請求項23に記載のシステム。
- 前記リアルタイム情報が、前記通信ネットワーク内の前記無線通信装置の位置を示す、請求項22に記載のシステム。
- 前記移動通信装置が、移動局、携帯情報端末(PDA)装置、モバイル・コンピューティング装置からなるグループから選択される、請求項22に記載のシステム。
- 前記移動通信装置がメモリ・カードをさらに含む、請求項22に記載のシステム。
- 前記移動通信装置がアプリケーション・ユニットをさらに含み、前記アプリケーション・ユニットが前記リアルタイム情報を収集し、収集した前記リアルタイム情報を、前記B2Bエンジンに伝送されるメッセージに構築する、請求項22に記載のシステム。
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