JP2004517638A - 機能的核酸の同定方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は所望の表現型に機能的に関連した核酸分子を同定するための方法に関する。

Description

【0001】
本発明は所望の表現型と機能的に関連する核酸分子を同定するための方法に関する。
【0002】
アポトーシスの実行装置について多くの情報が集められている(Hengartner, Nature 407 (2000), 770−776)。しかしながらアポトーシスの開始をコントロールするシグナルについてのデータは最近になって蓄積され始めたにすぎない(Rich et al., Nature 407 (2000), 777−783)。アポトーシス関連遺伝子又は他の特異的な表現型と関連する遺伝子を同定するための従来の方法は時間がかかるものであった。例えばHudziak他(Cell Growth and Differentiation 129 (1990), 129−134)は腫瘍壊死因子−αを使用してNIH 3T3繊維芽細胞における形質転換及びmet癌原遺伝子増幅のための選択方法を記載している。この方法を、他のチロシンキナーゼを含むびまん性腫瘍成長に関連する他の遺伝子産物を同定するために使用してよいことが示唆されている。しかしながら、かかる遺伝子の同定のための迅速又は信頼性のある方法は提供されていない。
【0003】
本発明によれば機能的核酸分子を同定するための新規の方法が提供される。この方法はゲノム進化の概念をベースとしており、従って突然変異誘発及び/又はゲノム再配置工程に引き続いて所望の表現型を表す細胞クローンを選択することを必要とする。バイオインフォマティクス指向の遺伝子ソーティングに関連する引き続いてのトランスクリプトーム分析によって、選択された細胞特性のためだけでなく、付与される細胞表現型を左右する全シグナル経路のために重要な遺伝子の包括的な同定が可能である。この方法は、選択方法が利用可能な広範な細胞特性に対して使用できる。
【0004】
このように本発明の対象は以下の工程:
(a)親細胞のポピュレーションを準備し、その際、該細胞ポピュレーションが実質的に所望の表現型を欠損し、
(b)場合により前記の細胞ポピュレーションに細胞ゲノムの再配置及び/又は突然変異をもたらす処置を施し、
(c)前記の(b)からの細胞ポピュレーションに所望の表現型のための選択処置を施し、
(d)前記の所望の表現型を表す細胞を同定し、かつ場合により特徴付け、
(e)前記の所望の表現型を表す細胞からタンパク質及び/又はmRNAを得て、
(f)前記の所望の表現型を表す細胞において遺伝子発現を調査し、
(g)前記の所望の表現型を表す細胞における遺伝子発現と所望の表現型を実質的に欠損している細胞における遺伝子発現とを比較する
を含む、所望の表現型と機能的に関連する核酸分子を同定するための方法である。
【0005】
本発明の方法において実質的に任意の型の親細胞(例えば細胞系統又は初代細胞)を使用できる。最も重要なことには、これらの細胞が所望の選択特性を欠損するか、又は僅かに弱くその特性を表すべきである。出発細胞の有利な例は真核細胞、例えば哺乳動物細胞、特にヒトの細胞である。
【0006】
細胞、有利には所望の表現型を表す細胞クローンを作成するために、親細胞に細胞ゲノムの再配置及び/又は突然変異をもたらす処置を施してよい。この工程は親細胞の誘導を含む、ゲノム再配置及び/又は突然変異誘発する進化処置である。形質転換された細胞、例えば腫瘍細胞、例えばHela細胞又は不安定性に対する低い閾値を有する正常細胞、例えば不死化細胞、例えばNIH 3T3細胞の場合には特に誘導は必要ない。それというのもこれらの細胞は常にゲノム再配置及び突然変異誘発のプロセスにあるからである。親細胞培養を、クローン又は有利には多ウェルプレート、例えば96ウェルマイクロタイタープレート中に細分された培養の形のいずれかで選択条件にさらすことで十分であり、又は選択に致死的条件を要する場合には細胞単層の曝露で十分である。しかしながら実質的に安定なゲノムを有する親細胞を使用してもよいことに留意すべきである。しかしながらこれらの細胞は所望のゲノム再配置及び/又は突然変異誘発を得るために特定の誘導を必要とする。
【0007】
有利な実施態様において、該方法の工程(b)は突然変異誘発処置を含む。この突然変異誘発処置は放射線照射、例えばUV又はγ−線による照射、化学的突然変異誘発、例えばN−メチルマレイミド又はエチルマレイミドでの処理による化学的突然変異誘発又はその組み合わせから選択できる。
【0008】
細胞ゲノムの再配置及び突然変異を達成した後に細胞ポピュレーションに所望の表現型についての選択処置を施す。選択の後に、細胞、例えば所望の表現型を表す個々の細胞クローンを同定し、かつ場合により特徴付けする。前記の同定は形態学的測定法及び/又はセルソーティング法、例えば蛍光活性化セルソーティング(FACS)による方法を含んでよい。これらの細胞を増大させ、引き続き所望の表現型/特性を検証及び/又は定量してよい。
【0009】
引き続き所望の表現型を表す細胞からタンパク質及び/又はmRNAを得る。この材料を、所望の表現型を表す細胞における遺伝子発現を調査するため及び前記の細胞における遺伝子発現と所望の表現型を実質的に欠損している細胞における遺伝子発現とを比較するために使用してよい。
【0010】
有利な実施態様において、所望の表現型を表す細胞からmRNAを得る。該mRNAを選択された遺伝的に改変された細胞クローンから抽出し、かつ直接又は別の核酸、例えばcDNA又はcRNAへの変換の後のいずれかに核酸アレイとのハイブリダイゼーションのためのプローブとして使用してよい。該アレイとのハイブリダイゼーションのために使用される核酸、例えばmRNA、cDNA又はcRNAは通常、アレイにおける部位特異的ハイブリダイゼーションを測定するために標識されている。該アレイは固体担体、例えばフィルタ、チップ、スライドなどであり、該担体上の特定の位置に複数の種々の核酸分子をそこに固定されて有する。核酸アレイはゲノムDNAアレイ、cDNAアレイ及びオリゴヌクレオチドアレイから選択されてよい。有利には機能的な細胞性ポリペプチド又はその一部、より有利にはキナーゼ、ホスファターゼ、酵素及び受容体から選択されるポリペプチドをコードする核酸を有するアレイを使用してよい。選択される細胞クローンにおける遺伝子発現の尺度としてのアレイ上でのハイブリダイゼーションは公知の方法により、例えばホスホイメージャーを使用する画像分析によって測定できる。幾つかのケースにおいて細胞の所望の新規の特性は、例えば細分化された培養の調整培地の大規模高処理量アッセイ分析によって測定できる。
【0011】
mRNA分析による発現プロファイリングに加えて又はその代替として、親細胞系統及び同定されたクローン又はそれらの上清と比較された、同定されたクローンのタンパク質含量における差異を測定するプロテオミクスアプローチを適当な方法、例えば2Dゲル電気泳動によって実施してよい。親細胞系統及び同定されたクローンにおける濃度が異なるタンパク質は2Dゲル中で異なって染色されたスポットを示す。更にリン酸化のようなタンパク質変性はこの方法によって検出できる。一度、タンパク質混合物の複雑性を低減させるために該分析工程の前に細胞性タンパク質の分離を実施してもよい。例えばカラムクロマトグラフィー工程を実施してよく、該工程はキナーゼ(ATPカラムを使用する親和性クロマトグラフィーによって)又はグリコシル化されたタンパク質(レクチンカラムを使用して)を精製し、次いでこれを更に2Dゲル電気泳動によって分離してよい。タンパク質濃度の差異を分析するためのいかなる別の方法(タンパク質チップ、質量分析)を使用してもよい。
【0012】
所望の表現型を表す細胞における遺伝子発現結果を所望の表現型を実質的に欠損する細胞における、有利には親細胞における遺伝子発現と比較する。更に該遺伝子発現結果をクラスター検出プログラムによって分析してよい。この分析は所望の細胞表現型を与える遺伝子発現における複数の可能な変化を明らかにする。
【0013】
本発明の方法の用途は非常に広範であり、かつ実質的に選択できかつ/又はアッセイで測定できる全ての細胞特性を含む。例えば所望の表現型は癌細胞特性、例えば浸潤性、転移、接触阻害の欠損、細胞外基質所要量の欠損、成長因子の独立性、血管形成誘導、免疫防御の回避、抗アポトーシス及び/又は腫瘍マーカーレベルの増大から選択されてよい。
【0014】
特に有利な実施態様において、所望の表現型は抗アポトーシスである。別の用途は、公知の腫瘍マーカーについて癌細胞をソーティングすることによる癌関連遺伝子の解明である。しばしば腫瘍マーカーは結果であり、細胞の腫瘍原性の原因ではなく、従って医薬物質ターゲットとして適さない。しかしながら該マーカーと癌表現型との相関が確立されているので、増大するマーカー発現について細胞をソーティングすることはまた該マーカーに連係し、癌表現型を引き起こす遺伝子をソーティングすることにもなる。これらの遺伝子は親細胞系統及びソーティングされた細胞における発現プロフィールを比較することによって同定でき、かつ該遺伝子は潜在的な医薬物質ターゲットである。
【0015】
選択的に、所望の表現型は他の特性、例えば分泌性タンパク質、例えばインスリン、成長ホルモン、インターフェロンなどの産生、病原、例えばウイルス、例えばHCV、HBV又は他の病原に対する感受性又は抵抗性、老化及び細胞機能の調節、すなわち特定の細胞機能を調節する遺伝子の同定、例えばアップレギュレートされたインスリン受容体活性を有する細胞クローンについてのスクリーニングを含むインスリン受容体活性の負のレギュレーターの同定から選択されてよい。
【0016】
更に有利な実施態様はシグナル伝達経路の要素の同定、一般にそれぞれのシグナルをより良好に伝達できる細胞をソーティングすることである。例えば特にEGF受容体ファミリー、例えばEGFR、HER2及びHER3の受容体の受容体チロシンキナーゼ(RTK)のシグナル伝達経路の要素の同定は適当な受容体タンパク質、例えば緑色蛍光タンパク質(GFP)を、それぞれの受容体のリガンドによる刺激に応答するプロモーター(例えばEGF刺激のためのc−fosプロモーターなど)のコントロール下に発現する細胞系統を作成することによって実施できる。次いでリガンドによる受容体の刺激はGFPの転写をもたらし、かつ例えばFACS機器によって検出可能な増大した緑色蛍光が引き起こされる。最も高い蛍光誘導を示す細胞のソーティングは親細胞ポピュレーションよりも強力にリガンド指向シグナルに応答する細胞を富化する。両方の細胞ポピュレーションの発現パターンの分析は、変動する発現がシグナルと異なる反応を担い、従ってシグナル伝達経路に影響を及ぼす遺伝子を同定する。この戦略は蛍光出力を生成できるいかなるシグナルにも適用できる。
【0017】
以下に、本発明をcDNAアレイを使用する抗アポトーシス性核酸の同定に関してより詳細に記載する。しかしながらこの実施態様は本発明の方法についての概略にすぎず、限定として解釈すべきではないことを留意すべきである。
【0018】
アポトーシスの調節に関連する核酸を同定するために、本発明の方法をアポトーシス感受性細胞及びアポトーシス抵抗性細胞において分化的に発現される遺伝子の同定のために使用した。
【0019】
アポトーシスをFas活性化によってヒトの子宮頚癌細胞系統HelaS3において誘導した。Fasの活性化はカスパーゼ−8の自己触媒的な活性化をもたらし、従ってアポトーシスを引き起こす。Fas活性化のために親細胞を抗Fas抗体と一緒にインキュベートした。
【0020】
選択処置の後に、僅か少量の生細胞が存在した。これらの細胞は親細胞系統よりも高いアポトーシスへの抵抗性を有した。生存細胞をクローンとして増幅させた。mRNAをこれらのクローン及び親細胞系統から単離し、引き続きcDNAに逆転写した。次いでcDNAアレイをクローン及び親細胞系統からのcDNAとハイブリダイズさせ、こうしてアレイ上で遺伝子発現を測定した。アレイ上の配列は有利にはキナーゼ及びホスファターゼをコードする約1000の遺伝子から得た。親細胞系統の発現及びクローンの発現を比較することによって、増大された発現を示す(2倍を上回る増大)約200の遺伝子がクローンの少なくとも10%で同定された。これらはクローンのアポトーシス抵抗性と関連する核酸である(第1表及び第2表)。第1表はアポトーシス抵抗性クローンで誘導される遺伝子のリストであり、抗アポトーシス機能に連係していない。第2表は従来公知の抗アポトーシス機能を有するアポトーシス抵抗性クローンにおいて誘導される遺伝子のリストである。
【0021】
親細胞系統、例えばHelaS3及び所望の表現型を有するクローン、例えばアポトーシス抵抗性クローンにおいて分化的に発現される遺伝子の同定のための改善された方法、例2に記載されるような評価方法を適用してよい。親細胞系統で分析される各核酸について複数の測定値を測定し、そこから平均値及び標準偏差を計算できる。例えばRNAを少なくとも2回、少なくとも2つの独立した調製において親細胞から単離してよい。各調製からの材料を少なくとも2つの核酸アレイとのハイブリダイゼーションのために使用する。アレイ上に生じるスポットに関する前記の値の平均を計算し、かつ標準偏差を決定する。所望のクローンからの材料を1つの核酸アレイとハイブリダイズさせる。その値が予定されたカットオフを上回る場合に、遺伝子が所望のクローンにおいて分化的に発現されたと考慮する。アップレギュレートされた遺伝子についてのカットオフは有利には親細胞のそれぞれの値の平均と2倍の標準偏差との和である。ダウンレギュレートされた遺伝子についてのカットオフは有利には親細胞のそれぞれの値の平均からの2倍の標準偏差の差である。この方法を使用して、該実験方法において固有のエラーを校正できる。核酸アレイの調製の間に生じるこれらの誤差が標準偏差を決定するので、標準偏差からはずれる所望のクローンのいかなる値も分化的に発現された遺伝子を表す。従ってまた任意のカットオフを使用することによって検出できない遺伝子発現における小さな差異も検出できる。この改善された評価方法によって得られた値を第5表に示す。
【0022】
このように本願の対象は第1表、第2表及び第5表、有利には第1表及び第5表に示されるような核酸及びこれらの核酸によってコードされるポリペプチドの、診断的用途及び治療的用途、アポトーシス過程の不全に関連する疾患、例えば腫瘍のための“ターゲット”としての使用である。更に該核酸及び遺伝子産物はアポトーシス性/抗アポトーシス処置の新規のモジュレーター、特に医薬物質の同定のためのスクリーニング法におけるターゲットとして適当である。該医薬物質は生体分子、例えば該遺伝子産物に対する抗体、酵素インヒビター又は低分子の非生物学的な医薬物質であってよい。医薬物質スクリーニングの方法は細胞ベースの系を含み、その際、目的の標的核酸を過剰発現する細胞を使用するか、又は該方法は分子ベースの系を含み、その際、目的のポリペプチドを部分的に精製された又は実質的に精製及び単離された形で使用する。特定のスクリーニング方法は当業者に公知であり、本願に詳細に記載する必要はない。しかしながら高い処理量のスクリーニングアッセイは使用してよいことを留意すべきである。
【0023】
更に細胞系統にわたる発現パターンは類似している遺伝子の幾つかの群又はクラスターが同定された。アポトーシス抵抗性クローンのクラスターを第3表に示す。扁平上皮癌細胞系統におけるクラスターを第4表に示す。かかるクラスターの同定は診断的用途及び/又は治療的用途並びにスクリーニング法における活性剤の特定の組み合わせの使用を可能にする。このように本発明の有利な実施態様によれば、幾つかのターゲットの存在及び/又は活性を調節可能な医薬物質の組み合わせを効能を増大させるために使用できる。
【0024】
更に本発明の方法は所望の表現型と関連する遺伝子及び特に遺伝子クラスターの発現プロフィールの作成を可能にする。これらの発現プロフィールを特定の生物学的試料(該試料は患者、例えばヒトの患者、特に腫瘍患者から得られる体液又は組織試料であってよい)における発現プロフィールと比較してよい。本発明による方法によって得られる発現プロフィールと生物学的試料における発現プロフィールとの比較は特に個々の患者に適合された改善された診断、モニタリング及び/又は治療の戦略の進展を可能にする。
【0025】
これらの実験において、クローンにおける増大された発現を有するタンパク質の触媒活性の阻害がアポトーシスの促進された増大をもたらすことが裏付けられた。また親細胞系統においてもその阻害は増大されたアポトーシスをもたらした。このことはクローンのアポトーシス抵抗性について同定された核酸及びタンパク質の重要性を概説し、かつ阻害特異性を裏付けている。
【0026】
更に本発明を以下の実施例及び図面においてより詳細に記載する。
【0027】
図1はアップレギュレートされたキナーゼの阻害を示している。
【0028】
細胞をFCSを含まず、かつ100ng/mlの抗Fas抗体CH−11で処理された、インヒビターを含む及び含まないハムF12培地中で増殖させた。アポトーシスを実施例に記載されるようなFACS分析によって測定した。SU5402:10μM、AG1295:1μM、SB203580:10μM、PD98059:25μM。
【0029】
図2は優性阻害型突然変異体及びアンチセンス構築物によるpyk−2の阻害を示している。
【0030】
図3はクローンのアポトーシス感受性を示している。70%の集密的な細胞を24時間、FCSを含まない培地中で飢餓状態にし、引き続き100ng/mlのCH−11を添加した。16時間のインキュベーション後に細胞核を低張バッファー中で染色し、かつFACSによって分析した。sub−G1ピークのパーセンテージを導き出した。FCS無しでのアポトーシス率をFCSありでの率から減算した。
【0031】
図4は他のアポトーシスインデューサーでのアポトーシス感受性を示している。70%の集密的な細胞を24時間FCSを含まない培地中で飢餓状態にし、引き続き10μg/mlのシスプラチナム又はTNF−αと0.1μg/mlのシクロヘキシミドを細胞に添加した。16時間後に細胞核をヨウ化プロピジウムで染色し、かつFACSによって分析した。50nMのタキソールを3時間で細胞に添加し、引き続き培地を10%のFCSを有する新鮮な培地によって交換した。2日後にsub−G2細胞のパーセンテージを導き出した。FCS無しでのアポトーシス率をFCSありでの率から減算した。この値をそれぞれのHelaS3細胞のパーセンテージとして表現した。
【0032】
ウイルス上清をフェニックスA(Phoenix A)パッケージング細胞系統及びベクターpLXSN中にクローニングされたそれぞれのクローニングされた構築物(pyk−2野生型又はpyk−2KM突然変異体を発現する)を使用して作成した。HelaS3及びクローン14を一晩感染させた。培地を翌日に交換し、2日後に細胞を24時間FCSを含まない培地中で飢餓状態にし、それから一晩100ng/mlのCH−11を添加した。アポトーシスを図1に記載されるように測定した。
【0033】
例1
1.材料及び方法
1.1 アポトーシス抵抗性クローンの選択
子宮頚癌細胞系統HelaS3(ATCC CCL−2.2)を10cmの細胞培養皿(10細胞)で10%のFCSを含有するハムF12成長培地にプレーティングした。翌日に該培地を100ng/mlのアポトーシス活性化抗Fas抗体CH−11(Coulter Immunotech)を補ったFCS不含の培地と交換した。3日後に殆どの細胞が死んだら、培地をもう一度抗体を含まない10%のFCSを含有する培地と交換した。生存している細胞を3週間クローンとして培養した。該クローンをピックアップし、かつ増幅させた。
【0034】
1.2 アポトーシスアッセイ
親細胞系統HelaS3から又はクローンからそれぞれ得られるウェルあたり50000細胞を12ウェル細胞培養皿中で2日間、10%のFCSを含有するハムF12培地中で増殖させた。3日目に、該細胞を1mlのハムF12培地で2回洗浄し、かつ次いで培地を1mlのハムF12培地と交換した。翌日に該培地にそれぞれのインヒビター及び100〜200ng/mlのCH−11を供給した。その翌日に培地をデカンテーションし、かつエッペンドルフチューブに移した。該細胞を200μlのPBSで1回洗浄し、該PBSをそれぞれのエッペンドルフチューブに移した。次いで残りの細胞をまたそれぞれのエッペンドルフチューブにPBS中のEDTA/トリプシンでの処理後に移した。該細胞を遠心分離によってペレット化させ、500μlの低張バッファー(0.1%のクエン酸ナトリウム、0.1%のトライトンX100、20μg/mlのヨウ化プロピジウム)中で懸濁し、かつ4℃で2〜24時間インキュベートした。得られた細胞核をFACSによって分析した。
【0035】
1.3 FACS(蛍光活性化セルソーティング)−アポトーシス性核の測定のための分析
単一核のヨウ化プロピジウム蛍光をFACSCalibur(Becton Dickinson)サイトメーターを使用して測定した。前方散乱光(FSC)及び側方散乱光(SSC)を同時に記録した。FSCピークを1024チャンネルの線形スケールでのチャンネル500で、かつ赤色蛍光ピークを対数スケールのチャンネル200で調節した。FSCカットオフ値を、供給物なしのネガティブコントロールの最も大きな核の95%にゲーティングすることによって測定した。これらの核をG1/G0ピークとチャンネル10の間の副二倍体(subdiploid)シグナルが存在する場合にアポトーシス性として分類した。
【0036】
1.4 cDNAの調製
全RNAを、グアニジニウムイソチオシアネートによって細胞を溶解し、かつ引き続き酸フェノールで抽出することによって単離した(分子生物学における最近のプロトコール)。mRNAを標準的方法によってオリゴ−dTセルロースに結合させることによって単離した(分子生物学における最近のプロトコール)。
【0037】
Capファインダープライマー(CAP finder primer)K1及びK2(クロンテック Inc., USA)及びAMV逆転写酵素(Roche Diagnostics)を使用して逆転写によってmRNAからcDNAを合成し、かつPCR精製キット(Qiagen)を使用して精製した。3μgのmRNAから、一本鎖DNA及び一本鎖RNAからなる50μlのcDNAを得た。
【0038】
1.5 cDNAアレイの調製
p−Bluescript中にクローニングされたcDNAをナイロンメンブレン上にBioGridスポッター(BioRobotics, UK)でスポッティングした。250ngのDNAを1スポットあたりに使用した。約二分の一の遺伝子について、2つ以上のプローブを使用し、かつ各プローブを2回スポッティングした。以下の記号を使用した:
YK=チロシンキナーゼ
STK=セリン/トレオニンキナーゼ
PP=ホスファターゼ
Lig=リガンド
UK=未知のキナーゼ
UP=未知のホスファターゼ
OT=その他
例:
YK_1b_Abl_2=チロシンキナーゼ1,プローブb、スポット2
1.6 cDNAの放射活性標識
5μlのcDNAをメガプライムラベリングキット(Megaprime Labelling Kit)(Amersham Pharmacia)を使用して50μのCiα33P−ATPで標識し、PCR精製キット(Qiagen)を使用して精製した。こうして得られたcDNAをCOT−DNA(Roche Diagnostics)とハイブリダイズさせて、cDNAアレイに非特異的に結合しうる繰り返し配列をブロッキングした。
【0039】
1.7 cDNAアレイのハイブリダイゼーション
cDNAアレイをプレハイブリダイゼーション溶液(50×デンハルト、10×SSC、0.25MのNaPO、pH6.8、50mMのNa、0.1mg/mlのtRNA(パン酵母、Roche Diagnostics)中で68℃において4時間又は一晩プレハイブリダイゼーションさせた。
【0040】
引き続きcDNAアレイをハイブリダイゼーションバッファー(5×SSC、0.1%のSDS、0.1mg/mlのtRNA)中で標識されたcDNAと16時間ハイブリダイズさせた。該cDNAアレイを以下のように洗浄した:
2×20分W1(2×SSC、0.1%のSDS)42℃
1×20分W2(0.2×SSC、0.1%のSDS)42℃
1×60分W2 65℃
cDNAアレイをホスホイメージャープレート(Fujifilm)上で48時間さらし、かつ引き続きホスホイメージャー(Bas−2500, Fujifilm)上で分析した。
【0041】
1.8 cDNAアレイの分析
フィルタ上のスポット容量をアレイヴィジョンソフトウェア(Array Vision software)(V5.1, Imaging Research Inc.)を使用して測定した。全ての更なる計算はエクセル(Microsoft Corp.)で実施した。
【0042】
cDNAアレイのより良好な内部比較のために、規格化法を以下のように実施した:アレイ上の各スポットからバックグラウンド(アレイのp−Bluescript値の平均)を減算し、かつアレイ中の全てのスポット容量の和によって除算した。こうして得られた値を10000で乗じた。
【0043】
親細胞系統HelaS3及びアポトーシス抵抗性クローンにおいて分化的に発現される遺伝子の同定のために、クローンの値及び親細胞系統の種々のアレイ(参照アレイ)の平均値からの商を計算した。0.1未満の全ての規格化された値を該計算のために0.1に設定した。0とは異なる全ての値の90%は前記の値より高かった。それぞれの遺伝子を、パーセンテージが少なくとも100%と異なる場合に分化的に発現されたと定義した。かかる遺伝子だけを分析し、その際、該アレイ上のそれぞれのスポットについての参照アレイ上の値の偏差は十分に小さかった。以下のフィルタをこれらの遺伝子を除外するために使用した。
【0044】
参照アレイ及びそれぞれのクローンの1つのスポットについての値が2.5より小さい場合に、参照アレイの互いの偏差は0.2〜5の範囲でなければならない。
【0045】
参照アレイの値が2.5より小さく、クローンの値が2.5より大きいか、又はその逆の場合に、参照アレイの互いの偏差は0.3〜3の範囲である必要がある。
【0046】
参照アレイの値及びクローンの値の両方が2.5より大きい場合に、参照アレイの互いの偏差は0.5〜2の範囲である必要がある。
【0047】
1.9 遺伝子クラスタリング
遺伝子クラスタリングのためにプログラムCluster(Michael Eisen, Stanford University)を使用した。クローンの値及び親細胞系統のそれぞれのアレイの平均値からの商を使用した。参照アレイ上の値で高い偏差を示すスポットを排除した。この目的のために、誘導された遺伝子の同定で既に適用されたフィルタを使用した。1922個のスポットから1451が残った。これらの値を対数的にクラスターに移行し、かつ更にクローンの少なくとも80%の値が0と異なるスポット上でフィルタした。こうして得られる520個のスポットを階層的クラスタアルゴリズムを介して分析した。
【0048】
発現パターン及びクラスターの全体の類似性は1と−1との間の値を有する相関係数に反映する。1の相関係数は、発現パターンが同一であることを意味し、0はこれらが完全に独立していることを意味し、かつ−1は互いの反対であることを意味する。
【0049】
2.結果
2.1 アポトーシス抵抗性クローンはCH−11抗体を使用してHelaS3の選択によって得られる
40個のクローンがCH−11抗体での選択の後に得られた。これらのクローンの20個をCH−11に対するその感受性に関して試験した。クローンが抵抗性である程度は個々のクローンの間で異なるが、そのどれもが完全にアポトーシス抵抗性でなく、このことはアポトーシス機関が機能的であることを示唆している。これらのクローンはTNF−α及びシスプラチンによって誘導されるアポトーシスに屈折性を有している。
【0050】
2.2 多くの遺伝子がアポトーシス抵抗性クローンにおいて増大された発現を示す
第1表及び第2表はアポトーシス抵抗性クローンにおいて増大された発現を示す遺伝子のリストを示している。更にそれぞれのクローンのジーンバンクのアクセッション番号、発現が増大された発現についてのカットオフを上回るクローンの数及びカットオフを上回る平均パーセンテージが示されている。
【0051】
殆どの分析された遺伝子はタンパク質ホスファターゼ及びキナーゼ、すなわち細胞調節のために重要な酵素をコードしている。
【0052】
こうして決定された誘導されたクローンの幾つかは依然としてアポトーシス及び/又は腫瘍形成に関連していない(第1表)。他の遺伝子、例えばCAMKK(カルモジュリン依存性キナーゼキナーゼ)、EGFR(上皮成長因子受容体)、Bcr(ブレークポイントクラスター領域)、FGFR−1(繊維芽細胞成長因子受容体1)、Nik(NFκB−相互作用キナーゼ)及びDAPK(死に関連するプロテインキナーゼ)は既にアポトーシス関連遺伝子として公知である。
【0053】
2.3 遺伝子クラスタリングは共通して調節される遺伝子の群を示す
発現データのクラスタリングによって、共通してアップレギュレート又はダウンレギュレートされる遺伝子の群が見いだされた。共通の調節は遺伝子の共通の機能を示唆している。こうして単一のアポトーシス調節遺伝子だけでなく、複数の遺伝子からなるシグナル伝達カスケードも見いだされる。アポトーシス抵抗性クローンにおいて同定されるクラスターを第3表に示す。遺伝子のクラスタリングはアップレギュレートされた遺伝子をグループ化することを可能にし、かつ単一の遺伝子だけの代わりに種々の抗アポトーシスシグナル経路を導き出すことを可能にする。アポトーシス抵抗性クローンに見いだされたクラスターはまた扁平上皮細胞癌細胞系統の発現データに部分的に見いだされうる(第4表)。スクリーニングによって生理学的に関連するアポトーシスクラスターは腫瘍発達のために重要であり、従って医薬物質ターゲットとして提供できることを見いだすことができることを示唆している。
【0054】
クラスター1は多くのクローン、例えばCAMKK、UK11(未知のキナーゼ11)、PTPα(タンパク質チロシンホスファターゼα)及びPRK(増殖関連キナーゼ)において誘導される幾つかの遺伝子を有する。
【0055】
クラスター2は高度に相関した発現を示す3つの遺伝子、すなわちセリン/トレオニンホスファターゼVH2、TIMP(メタロプロテイナーゼ1)及びMMP−15(基質メタロプロテイナーゼ15)を有する。興味深いことに、酵素(MMP−15)及び潜在的なインヒビター(TIMP−1)は共通して調節される。
【0056】
クラスター3はとりわけ膜結合チロシンホスファターゼLar及びプロアポトーシス性セリン/トレオニンキナーゼDAPキナーゼを含む。
【0057】
クラスター4において、BCR、p38の潜在的なインヒビター及びJNKシグナル経路及びp38のアクチベーター、すなわちMAPKK−3(マイトジェン活性化キナーゼキナーゼ3)は共通して調節される。
【0058】
2.4 誘導された遺伝子の阻害はアポトーシスを増大させる
誘導された遺伝子が事実アポトーシスのモジュレーターであることを示すために、選択された酵素を特異的インヒビターによって阻害し、かつアポトーシスを誘導した。以下の酵素のためのインヒビターを使用した:
− SU5402はFGF受容体を阻害するが、定義されたFGF受容体のために特異的でない
− AG1295はPDGF受容体を阻害する
− SB203580はp38MAPキナーゼを阻害する
PD98059はMAPキナーゼキナーゼ1を阻害し、またこれはMAPキナーゼERK1及びERK2を活性化する。このインヒビターはSB203580のためのコントロールとして使用される。それというのもSB203580もERK1及びERK2を部分的に阻害するからである。更にERK2は該クローンにおいて増大された発現を示す。HelaS3、クローン14及びクローン20(部分的)のための結果を図1に示す。
【0059】
HelaS3細胞におけるFGF受容体の阻害は約50%のアポトーシスにおける増大をもたらすことが判明した。クローン14及び5において、SU5402はそれぞれ約300%又は50%の増大をもたらす。このように2つのFGF受容体(クローン14、FGFR−1及びFGFR−3)の増大された発現を有するクローンにおいて、FGF受容体の阻害はアポトーシスの高められた増大をもたらす。FGF受容体のいかなる増大された発現も示さないクローン5において、アポトーシスにおける増大は親細胞系統HelaS3に匹敵する。
【0060】
PDGF受容体の阻害はHelaS3において約30%の増大をもたらす。PDGF受容体の増大された発現を示すクローン14において、該阻害は多くのアポトーシス細胞の二倍化をもたらす。それに対して、いかなる検出可能なPDGF受容体も含有しないクローン5はAG1295での処理後にアポトーシスの30%だけの増大を示す。
【0061】
p38MAPキナーゼを阻害する。それというのもBCR、p38MAPキナーゼシグナル経路のインヒビター及びp38アクチベーターであるMAPKK−3(MEK−3)は該クローンにおいて増大された発現を示すからである。更に両方の遺伝子は1つのクラスターにグループ化される。
【0062】
HelaS3におけるp38阻害はアポトーシスの25%の増大をもたらす。増大されたMEK−3を示すクローン14において、p38の阻害はアポトーシスの60%の増大をもたらす。それに対してMEK−1の阻害はアポトーシス率の二倍化をもたらす。HelaS3と比較された、p38の阻害後のアポトーシスの増大及びMEK−1の阻害後の一定のアポトーシスはERK1/2の阻害及びp38の付加的な阻害によって説明できる。
【0063】
HelaS3と類似のレベルでMEK−3を発現するクローン20において、SB203580での処理だけがアポトーシスの僅かな増大をもたらすにすぎない。それに対してPD98059での処理はアポトーシス率を三倍にする。このようにSB203580はこの系において特異的に作用し、p38の阻害後のアポトーシスの増大における差異はp38アクチベーターMEK−3の発現と相関している。
【0064】
これらの阻害実験は結果的に、本発明のアポトーシスに関連する遺伝子を同定する方法が効果的であることを裏付けている。
【0065】
2.5 優性阻害型突然変異体又はアンチセンス鎖の導入による阻害
アポトーシス抵抗性クローンにおいてアップレギュレートされるそれぞれの酵素を、優性阻害型突然変異体又はアンチセンス鎖を導入することによって阻害することもできる。図2は、例えば野生型のpyk−2が、HelaS3への増大の際に増大された抵抗性を与えることを示している。pyk−2のより高度な発現を有するクローン14において、野生型酵素の導入は効果的でないが、酵素の活性中心においてメチオニンに突然変異されたリジンを有する突然変異体(pyk−2KM)は該クローンの表現型を回復する。アンチセンス構築物は相応の効果を有するが、より弱い効果を有する。
【0066】
例2
実験法を例1に記載されるように実施した。
【0067】
親細胞系統HelaS3及びアポトーシス抵抗性クローンで分化的に発現される遺伝子の同定のために、以下の評価法を適用した。親細胞系統HelaS3のcDNAアレイ上の各スポットについて、4つの値を以下のように決定した。RNAをHelaS3から2つの独立した調製において2回単離した。各RNA調製物を使用してcDNAを合成し、かつ各cDNAを2つのcDNAアレイとハイブリダイズさせた。cDNAアレイ上に生じるスポットについてのこれらの4つの値の平均を計算し、かつ標準偏差を測定した。各アポトーシス抵抗性クローンのcDNAを1つのcDNAアレイとハイブリダイズさせた。遺伝子は、その値が以下のカットオフを上回る場合にアポトーシス抵抗性クローン中で分化的に発現されたと考慮した。アップレギュレートされた遺伝子のカットオフはそれぞれのHelaS3値の平均と2倍の標準偏差との和であった。従って、ダウンレギュレートされた遺伝子のカットオフはそれぞれのHelaS3値の平均から2倍の標準偏差を引いたものであった。アップ又はダウンレギュレートの規模をカットオフを上回る/下回るパーセンテージとして表した。例えばアップレギュレートされる遺伝子についてのカットオフを100%上回る値はカットオフと比較して2倍の誘導を意味し、かつダウンレギュレートされた遺伝子についてのカットオフを100%下回る値は抵抗性クローンでのその値の二分を意味する。
【0068】
遺伝子クラスタリングのためにプログラムCluster(Michael Eisen, Stanford University)を使用してよい。4つの参照アレイ及び20個のアポトーシス抵抗性クローンのアレイの正規化された値を使用した。24個の調査されるアレイの少なくとも20で1より大きい値を有する遺伝子をフィルタし、かつ以下の計算のために使用した。遺伝子クラスタリングのためにプログラムCluster(Michael Eisen, Stanford University)を使用してよい。4つの参照アレイ及び20個のアポトーシス抵抗性クローンのアレイの正規化された値を使用した。24個の調査されるアレイの少なくとも20個において1より大きい値を有する遺伝子はフィルタし、かつ以下の計算のために使用した。値がクラスタリングが信頼できないバックグラウンドに非常に近い遺伝子のクラスタリングを回避するために、1のカットオフを利用した。こうして2400個のスポットから、階層型クラスターアルゴリズムを介して分析された520が残った。
【0069】
結果を第5表に示す。
【0070】
【外1】
Figure 2004517638
【0071】
【外2】
Figure 2004517638
【0072】
【外3】
Figure 2004517638
【0073】
【外4】
Figure 2004517638
【0074】
【外5】
Figure 2004517638
【0075】
【外6】
Figure 2004517638
【0076】
【外7】
Figure 2004517638
【0077】
【外8】
Figure 2004517638
【0078】
【外9】
Figure 2004517638
【0079】
【外10】
Figure 2004517638
【0080】
【表1】
Figure 2004517638
【0081】
【表2】
Figure 2004517638
【0082】
【表3】
Figure 2004517638
【0083】
【表4】
Figure 2004517638
【0084】
【表5】
Figure 2004517638
【0085】
【表6】
Figure 2004517638
【0086】
【表7】
Figure 2004517638
【0087】
【表8】
Figure 2004517638
【0088】
【表9】
Figure 2004517638
【0089】
【表10】
Figure 2004517638
【0090】
【表11】
Figure 2004517638
【0091】
【表12】
Figure 2004517638
【0092】
【表13】
Figure 2004517638
【0093】
【表14】
Figure 2004517638
【0094】
【表15】
Figure 2004517638

【図面の簡単な説明】
【図1】
図1はアップレギュレートされたキナーゼの阻害を示している。
【図2】
図2は優性阻害型突然変異体及びアンチセンス構築物によるpyk−2の阻害を示している。
【図3】
図3はクローンのアポトーシス感受性を示している。
【図4】
図4は他のアポトーシスインデューサーとのアポトーシス感受性を示している。

Claims (31)

  1. 以下の工程:
    (a)親細胞のポピュレーションを準備し、その際、前記細胞ポピュレーションが実質的に所望の表現型を欠損し、
    (b)場合により前記の細胞ポピュレーションに細胞ゲノムの再配置及び/又は突然変異をもたらす処置を施し、
    (c)前記の(b)からの細胞ポピュレーションに所望の表現型のための選択処置を施し、
    (d)前記の所望の表現型を表す細胞を同定し、かつ場合により特徴付け、
    (e)前記の所望の表現型を表す細胞からタンパク質及び/又はmRNAを得て、
    (f)前記の所望の表現型を表す細胞において遺伝子発現を調査し、
    (g)前記の所望の表現型を表す細胞における遺伝子発現と所望の表現型を実質的に欠損している細胞における遺伝子発現とを比較する
    を含む、所望の表現型と機能的に関連した核酸分子を同定するための方法。
  2. 所望の表現型を癌細胞特性から選択する、請求項1記載の方法。
  3. 癌細胞特性が浸潤性、転移、接触阻害の欠損、細胞外基質所要量の欠損、成長因子の独立性、血管形成誘導、免疫防御の回避、抗アポトーシス及び/又は腫瘍マーカーレベルの増大から選択される、請求項2記載の方法。
  4. 所望の表現型が抗アポトーシスである、請求項2記載の方法。
  5. 所望の表現型が分泌されるタンパク質の産生、病原に対する感受性又は抵抗性、老化、細胞機能の調節及びシグナル伝達経路の調節から選択される、請求項1記載の方法。
  6. 常にゲノム再配置及び突然変異誘発のプロセスにある親細胞を選択する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 親細胞が不死化細胞又は形質転換された細胞である、請求項6記載の方法。
  8. 実質的に安定なゲノムを有する親細胞を選択する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  9. 工程(b)が突然変異誘発処置を含む、請求項8記載の方法。
  10. 前記の突然変異誘発処置が放射線照射、化学的突然変異誘発及びその組み合わせから選択される、請求項9記載の方法。
  11. 工程(d)がセルソーティング処置を含む、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 前記のセルソーティング処置が蛍光活性化セルソーティング処置(FACS)である、請求項11記載の方法。
  13. 工程(e)でmRNAを得ること及び該mRNA又はそれから生成される核酸を核酸アレイとハイブリダイズさせることを含む、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. mRNAから生成される核酸がcDNA及びcRNAからなる群から選択される、請求項13記載の方法。
  15. 前記の核酸アレイが、複数の異なる核酸分子を固定されて有する固体担体を含む、請求項13又は14記載の方法。
  16. 前記の核酸アレイがゲノムDNAアレイ、cDNAアレイ及びオリゴヌクレオチドアレイのアレイから選択される、請求項13から15までのいずれか1項記載の方法。
  17. 前記の核酸アレイがキナーゼ、ホスファターゼ、酵素及び受容体から選択される機能的な細胞性ポリペプチド又はその部分をコードする核酸を含む、請求項13から16までのいずれか1項記載の方法。
  18. 工程(e)においてタンパク質を得ること及び所望の表現型を表す細胞におけるその細胞含量を分析することを含む、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
  19. 前記の分析が2Dゲル電気泳動、質量分析及び/又はタンパク質アレイへの結合を含む、請求項18記載の方法。
  20. 分析の前にタンパク質混合物の複合性を低下させるために前処理工程を実施する、請求項18又は19記載の方法。
  21. 更に、所望の表現型と関連する複数の遺伝子(遺伝子クラスター)の同定を含む、請求項1から20までのいずれか1項記載の方法。
  22. 更に、規定の遺伝子又は遺伝子クラスターと所望の表現型との関連を調査する確認工程を含む、請求項1から21までのいずれか1項記載の方法。
  23. 確認工程が優性阻害型突然変異体の作成を含む、請求項22記載の方法。
  24. 更に、所望の表現型と関連する規定の遺伝子又は遺伝子クラスターについて試験物質の活性を測定するスクリーニング処置を含む、請求項1から23までのいずれか1項記載の方法。
  25. 所望の表現型と関連する遺伝子又は遺伝子クラスターの発現プロフィールの作成のための、請求項1から24までのいずれか1項記載の方法の使用。
  26. 発現プロフィールを生物学的試料における発現プロフィールと比較する、請求項25記載の使用。
  27. 試料をヒトの患者から得る、請求項26記載の使用。
  28. ターゲットとしての、第1表、第2表及び第5表に示される核酸又はその断片又は前記の核酸によってコードされるペプチド又はポリペプチド又は断片の使用。
  29. 診断的用途のための請求項28記載の使用。
  30. 治療的用途のための請求項28記載の使用。
  31. 新規の医薬物質を同定するためのスクリーニング処置のための請求項28記載の使用。
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