JP2004514305A - エクストラネット上で情報を送信する方法およびシステム - Google Patents
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Abstract
バックボーン構造における交換点において金銭的支払いを実施して、バックボーンキャリアの顧客間で質の交換を奨励する方法およびシステム。メッセージオリジネータは、上記バックボーンにデータを送信した場合に、第1の額を支払う。メッセージターミネータは、上記バックボーンからデータを受信した場合に、これより少ない額を支払われる。上記バックボーンの所有者は、上記オリジネータによって支払われた上記額の1%を保持する。これらの支払いは、上記バックボーンキャリアと上記ターミネータおよびオリジネータとの間のアグリーメントに規定される性能基準に関連する。通常、上記システムは、エンドツーエンドネットワークの性能の測定を実行し、上記アグリーメントによって必要な上記性能は上記測定されたデータに関連する。
【選択図】図5
【選択図】図5
Description
【0001】
(背景)
本出願は、2000年5月6日に出願されたGaddisによる米国仮特許出願第60/202,456号、および2000年6月20日に出願された米国特許出願第09/597,853号に関して合衆国法典第35巻119条第e項に基づく優先権を主張する。
【0002】
(A.技術分野)
本出願は、複数のネットワークを介してデータを送信するための方法に関し、より詳細には、エクストラネットを介して送受信されるデータを介するための方法およびプライススキームに関する。エクストラネットは、ネットワークプロバイダの奨励金を提供して、質の高い方法でそれぞれ他の顧客トラフィックを伝える。
【0003】
(B.発明の背景)
(i.高品質インターネットサービスの必要性)
ある場合において、高い優先順位かつ保証された最大トランジット時間でネットワークを介してデータを送信することが所望される。例えば、あるデータがリアルタイムで必要とされ得るか、または高い重要度になり得る。現在のところ、ある従来のネットワークプロトコル(例えば、非同期伝送モード(ATM)プロトコル)は、「サービスのレベル」を示す規定を含んでおり、「サービスのレベル」は、Quality of Service(QoS)として言及される機能を表し、読み出すための特定の送信されたデータである。ユーザは、手数料を支払って、ATMサービスにおいてより高いサービスの質を得る。同様の保証があるインターネットを介してデータを送信することが所望される。残念ながら、インターネットの設計では、インターネットサービスプロバイダ(ISPs)の奨励金を提供せずに、結果としてインターネットのユーザの性能保証になるという点において協力する。
【0004】
(ii.ハードウェアソルーションの展開の妨げ)
インターネットにおける高品質サービスの目的を達成するための可能な方法は、インターネットトラフィックのルートを決めるために用いられるルーターをアップグレードすることである。残念ながら、インターネットにおけるQuality of Service(QoS)能力のあるルーター端末相互間の展開は、大規模投資を必要とする。このような根本的なアップグレードをすることは、キャリアがそうするように動かされる場合であっても、一般に実用的でない。このことは、有名な「ニワトリと卵」の問題のように、QoSネットワークのアップグレードに関する投資、またはQoSサービスの受諾およびその投資を支払うための増分収益のどちらが第1に来るかに関する。
【0005】
従って、QoSの展開の妨げは実際に実質的である。第1に、QoSの展開は、ネットワーク基盤において大規模投資を必要とする。第2に、2つのISPがその投資をされる場合でさえも、ISP間の伝送を容易にするためのサービスの交換は現在のところない。第3に、現在の実用的なドライバーの欠如は、ISPまたは潜在的クライアントに対して、必然的な投資の高いリスクを生む。
【0006】
(iii.ピアリング問題)
あるISPの顧客からのトラフィックが別のISPの顧客に定められる場合、インターネットサービスプロバイダ(ISP)間のトラフィックの交換は、「ピアリング(peering)」として言及される。このことは、「トランジット(transit)」に対して明暗を有して、交換されるトラフィックは、受信するISPの顧客に対してだけでなく、インターネット(インターネットは、受信するISPのピアリング接続を介して順に達せられる)に渡って他のユーザにも定められる。ISPは、一般にトランジット接続の料金として請求し、一方で、ピアリング接続は両替を含まない。そして、ピアは、トランジットが全インターネットへの有料アクセスを提供するのに対して、ISP間で顧客トラフィックの無料双方向交換を提供する。例えば、ISP自体の全国系バックボーンを有する大規模なISPは、しばしば、全国系バックボーンを有する他の大規模なISPに双方に同意し、ISPの顧客データを自由に交換する(注意:インターネットバックボーンは、ネットワークの端部または局部とインターネットのピア部分との間のデータを伝播するISPのネットワークの中心部分である)。ピアリングの代わりに、全国系バックボーンを有する大規模なISPは、相互のバックボーン共有を提供することができない、より小さい地域系ISPにトランジットサービスを提供する。これらのより小さいISPは、大規模のISP全国系バックボーンを用いて、ISPのサービス領域の外部のユーザに達する。ピアリング接続は、2つの異なるISP間のトラフィックフローが近似的に等しいという根底にある前提に基づく。情報トラフィックを自由に交換し、手数料なしで交換するためのこれら相互の同意は、あるピアリングパートナーが別のトラフィックよりも実質的に多く搬送することを強いる場合、経済上の意味にならない。不安定なバンド幅は、大部分のピアデータが「ホットポテトルーティング(hot potato routing)」と呼ばれるルーティング方法を用いるピア間にルーティングされるので、ピアリングの関係と関係がある。
【0007】
従来のインターネットピアリングにおいて、顧客のトラフィックを搬送する始点ピアネットワークは、デスティネーションピアのネットワークに最も近いエントリポイントを見出し、できる限り早くトラフィックオフの状態になる。このいわゆる「ホットポテト」ルーティングに基づいて、ピアへできる限り早く伝達することによってトラフィックを除去することが、始点のキャリアにとって利点がある。ピアネットワークがトラフィックを搬送するために利用できる場合、さらなるバンド幅を運搬するためのISRの報酬がない。同様に、宛先ピアネットワークは、オリジネータのネットワーク中に最も近いエントリポイントからのオリジネータのネットワークへ回帰データを送信する。理想の世界において、このデータ伝送に用いられる2つの交換点が、地理的に分散される場合、パスへは宛先ピアのネットワークに第1に伝わり、パスワードからは始点ネットワークに第1に伝わることによって、この種のルーティングは、2つのネットワーク終端間の非対称のルーティングパスを生じる。理想的に、用いられるバンド幅の量は、両方向において対称であり、2つのネットワークは、類似した地理的範囲を有して、公正な経済交流を生じる。それぞれのピアは、半分のバンド幅を搬送し、それぞれのピアは、(おそらく)有料の顧客を有し、半分の伝送量を支払う。
【0008】
残念ながら、インターネットピアリングモデルは、一般に、ピア間の対称バンド幅の前提に基づいて、この前提に欠陥があるように提供される。World Wide Web(WWW)の増大およびWWWトラフィックの増加は、バンド幅の非対称の増幅される問題を有する。ウェブコンテンツのプロバイダは、大量のデータを搬送する傾向がある。ウェブコンテンツのプロバイダとウェブコンテンツを見る個人との間のバンド幅は、しばしば不安定になる。ウェブコンテンツのプロバイダは、典型的に、そのプロバイダが受信するよりも4〜10倍広いバンド幅を送信する。個人は、ウェブページコンテンツプロバイダが多量のページデータを個人に戻し、それによって、多量のバンド幅を消費することによって、ちょうど単一のアドレスを送信することによりウェブページを要求する。
【0009】
例えば、個人をサービスするISP AとウェブコンテンツプロバイダをサービスするISP Bとの間のシナリオを検討する。ISP AおよびBは共に、ホットポテトルーティングを用い、ピアリングISPに最も近いエントリポイントにおいてネットワークトラフィックオフを投げ捨てる。ISP Aのクライアントは、ウェブページの要求を送信し、ISP Aは、要求をルーティングする。この要求は、移動した距離(ホットポテトルーティング)の大多数をISP Bによって搬送される。ISP Bは、要求されたウェブページに戻り、個人からの初期の要求よりもかなり広いバンド幅を構成する。ISP Bは、同様にホットポテトルーティングを有し、移動した距離の大部分のウェブトラフィックをISP Aが搬送する。ISP Aは、このシナリオにおけるバンド幅トラフィック量の公正な共有よりも搬送することを強いる。
【0010】
上記の例示において、ISP Aは、外部のバンド幅に対する以上にISP Aの顧客に請求することができない。何故なら、外部バンド幅の始点となるエンティティはISP Bの顧客であるからである。従って、現在のピアリングシステムは、ISPの正当な経済的奨励を提供せず、システムのバンド幅またはサービスのシステムの質を増加する。何故なら、増加されたバンド幅および質は、ISPのピアによって消費され得るからである。
【0011】
上述された局面は、しばしば、インターネットのビジネスツービジネス(B2B)に対する容認できない乏しいサービスを生じる。多くのビジネスの顧客は、フレームリレー、ATM、およびはるかにコスト効果の良い公共のIPインターネットからの顧客の戦略的に重要なネットワークシステムへのプライベートラインを移動することを減少する。何故なら、インターネットは、顧客が要求する性能とサービス保証を提供することができないからである。このインターネットを介してデータを送信しようとする欠如は、インターネット仮想プライベートネットワーク(VPN)の受諾を送らせる。この質および信頼の欠如が無検査を残した場合、B−2−B取引市場へのインターネット市場セグメントの増大を遅らせる。B−2−B取引市場は、来年のB2Bの電子商取引のトランザクションにおいて7.3兆ドルを上回って見積もられる。
【0012】
必要とされるのは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)の顧客によって必要とされるQoSを提供するためのISPを動機付けるシステムおよび方法である。インターネットサービスプロバイダは、B2Bおよびデータデリバリの手数料の別のタイプを支援する。
【0013】
(本発明の実施例の要旨)
本発明の上述の実施形態は、例えば、ISPといったネットワークプロバイダに対して動機および奨励を提案し、個人ユーザであろうと、他のキャリアであろうと、会社であろうとプロバイダの顧客に保証されたQuality of Service(QoS)を提供する。
【0014】
ある性能が必要に合い得る場合、公共のIPインターネットを用いる完全に激変されたB2Bに対する現在のネットワークにおいてさえも可能性がある。ビジネスの顧客は、威力を有し、複数のキャリアを覆う端末相互間のService Level Agreement(SLA)の形式でインターネットキャリアからの保証を必要とする。利用性、パケットロス、遅延、および処理能力の保証は、満足させる必要がある。これらの必要性が満足されるとき、現在のところ、プライベートB2Bネットワークのトラフィックの大部分は、公共のIPインターネットに移動され得る。これが一旦生じると、インターネットキャリアは、より多くの増分収益を生成し、ビジネスの顧客は、コミュニケーションを統合し、コストを減少することができる。
【0015】
本発明の上述の実施形態は、大多数のビジネスの顧客がネットワーク化されたビジネスの宛先間に端末相互間保証の追加料金を支払う。何故なら、その増分収益は、顧客がプライベートネットワークのインフラ基盤または乏しいインターネット性能によって損害を受けるビジネスで支払われるよりもずっと少ない。本発明の少なくとも1つの上述の実施形態は、さらに、割り増の公共のIPサービスが従来のピアリングの接続性をバイパスして、IPサービスを異なる価格設定モデルおよびデリバリモデルと置き換える得るという信頼に基づく。ある実施形態において、割り増しの公共のIPサービスは、同様の物理的なインフラ基盤を介して、同様の顧客に正規のインターネットサービスに加えて提案され得る。
【0016】
本発明の上述の実施形態は、バックボーン構造における交換点に基づいて金銭的な支払いを実施して、バックボーンキャリアの顧客間で高品質の交換に対する奨励を構築する。本発明の上述の実施形態が総合的に効果がない場合でさえも、将来のネットワークが交換容量の1種以上を有することが想定される。例えば、最善の努力サービス(ピアリング)、割り増しのサービス(巨額の支払いを用いる)およびロングランに対する容量、音声およびビデオのリアルタイム性能の保証の支払いのフローに対するシステム(ネットワークにおける全体的なフローのサブセット)の可能性があり得る。
【0017】
本発明の上述の実施形態は、ISPがネットワークのリモートトランジット端末にデータを搬送するためのそのキャリアに対する奨励を構築するために、そのネットワークに入力する全ての上等なクラスのデータに対して支払われる必要があるという保証に基づく。この準備は、転送キャリアを必要とし、受信ネットワークおよび料金を支払うためにある程度の性能の必要性に合うために受信ネットワークに対するその料金を支払う。転送キャリアは、送信ネットワークと受信ネットワーク間で交換することを容易にして、質を検証し、キャリア間の手数料を決定し、支払いの困難に対して少ない仲介手数料を支払う。
【0018】
本発明の利点が、以下の記述の一部において示され、一部において、その記述から明白になり、本発明の実行によって知られ得る。本発明の目的および利点は、上掲の特許請求の範囲およびそれに等価なものに特に示される要素および組み合わせによって実現され、達成される。
【0019】
(実施形態の詳細な説明)
ここで、本発明のいくつかの実施形態に関して詳細に記載され、実施形態の例が添付の図面において図示される。実施可能な場合は必ず、同一または同様の部分に関する図面にわたって、同一の参照符号が用いられる。
【0020】
(i.インターネットルーティング)
図1〜図4は、従来のインターネットシステムにおいて利用可能な機能を示す。図1は、従来のインターネットエンドユーザモデルを示すブロック図である。この従来のモデルにおいて、企業110、120といったエンドユーザは、地域系または全国系インターネットサービスプロバイダ(ISP)130からインターネットへのアクセスを購買し、使用する帯域幅の広さ(例えば、使用ベースまたは「バースト可能な(burstable)」接続)または使用することが予定される帯域幅の広さ(すなわち、ISPにより最大容量が設定される)に対して、ISPに月々の手数料を支払う。この帯域幅は、通常、T1回路の一部またはT1回路全体、あるいはT3回路の一部またはT3回路全体として提供され、毎秒メガビット(Mbps)に換算して測定され、どちらの方向でも搬送され、または利用可能である。エンドユーザ110および120の両方が同じISPを用いる場合、これらのエンドユーザは、通常、インターネットには全く接続しないことに留意されたい。データは、双方向に送信され得る。すなわち、データの送信および受信が同時に行なわれ得る。
【0021】
図2は、従来のインターネットトランジットモデルを示すブロック図である。このモデルにおいて、エンドユーザ210は地域系ISP230に接続し、エンドユーザ220は全国系ISP240に接続する。ISP230といった地域系ISPは、顧客のデータを大抵の宛先に搬送するために、1つ以上の全国系ISP240からインターネットアクセスを購買しなければならない。なぜなら、地域系ISPのネットワークは、宛先と直接接続するスコープを有しないからである。このタイプのインターネットアクセスは「トランジット」接続と呼ばれる。なぜなら、地域系ISP230は、全国系ISP240のネットワークをトランジットし、宛先エンドユーザ220に到達するからである。地域系ISP230は、企業エンドユーザが購買するのとほぼ同じ方法で、比較的大きいISPからトランジットインターネットアクセスを購買する。地域系ISPは、使用するか、使用することが予定される帯域幅の広さに対して月々の料金を支払うだけである。地域系ISPと全国系ISPとの間のこれらのトランジッに接続は、通常、T3回路の一部またはT3回路全体であり、どちらの方向でもメガビット(Mbps)に換算して測定される。従って、トランジットモデルにおいて、地域系ISPは、地域系ISPの、入って来るトラフィックおよび出て行くトラフィックの両方を包含する全国系ISPに手数料を支払う。
【0022】
図2に示される状態において、地域系ISP230は、以下のコストを負担する:
エッジ「A」コスト:地域系ISP230ネットワーク内でデータを転送するコスト。
【0023】
全国系ISPのネットワークに接続するトランジットコスト
図2に示される状態において、全国系ISP240は、以下のコストを負担する:
長距離コスト:全国系ISP240ネットワーク内でデータを転送するコスト。
【0024】
エッジ「B」コスト:全国系ISP240ネットワーク内でエンドユーザ220にデータを転送するコスト。従って、このモデルにおいて、ユーザ210は、ISP230に代金を支払って、データを送信および受信し、ISP230は、ISP240に代金を支払って、データを送信および受信する。
【0025】
図3は、従来のインターネットピアリングモデルを示すブロック図である。このモデルにおいて、エンドユーザ310は、始点となるISP(例えば、地域系ISP330)に接続し、エンドユーザ320は、別の始点となるISP(例えば、地域系ISP342)に接続する。この例において、ISP330および342は、始点となるISPおよび終点となるISPの両方の機能を果たす。なぜなら、これらのカスタマーは、データを送信および受信の両方を行なうからである。しかしながら、これは、すべてのISPに関して常にそうではあり得ない。カスタマーからの資金の流れに関して、図3のシステムは、基本的に「ビルアンドキープシステム(bill and keep system)」である。これにより、各ISPは、送信および受信されたデータの代金をそれぞれのエンドユーザに請求し、収益を保持する。互いのトラフィックを搬送するための経済的奨励の欠如は、終端間の性能に保証を提供するための障害となる。なぜなら、各ISPは、通常、データを可能な限り迅速にピアに「一掃する」ことを図り、トラフィックを搬送するコストを最小化するからである。インターネットプロトコル(IP)の動作の仕方が原因で、始点となるISPも終点となるISPも、データのパケットが他のプロバイダのネットワーク上のどこに宛てることになっているのかを正確に知らない。従って、ISPは、通常、データパケットを最も近い「ピアリングポイント(peering point)」に到達させ、これを、宛先ISPネットワークに伝送し、そのISPがこれを宛先エンドユーザ(すなわち、このISPのカスタマ)に搬送する。これは、「ホットポテト(hot potato)」ルーティングと呼ばれる。なぜなら、このルーティングは、始点となるISPネットワークのトラフィックを可能な限り迅速に有効に停止するからである。トラフィックが始点となるISPから一度オフネットになると、始点となるISPは性能を保証し得ない。
【0026】
図3において、ユーザ310からユーザ320にデータが送信されると、データは始点となるISP330から、データをエンドユーザ320に輸送する、「長距離」ISPとしての機能を果たすISP342に伝達される。これは、ピアISPが、通常、データを可能な限り迅速にピアISPに伝達するために起こる。同様に、データがユーザ320からユーザ310に送信されると、このデータは、始点となるISP342から、データをエンドユーザ310に伝送する、「長距離」ISPと呼ばれるISP330に渡される。
【0027】
示されるように、大抵の全国系ISPは、「ピアリング」接続を用いてトラフィックを容易に交換する。ピアリング接続においては、どちらの当事者も接続に関して相手側に支払わない。各当事者は、等しい量のトラフィックを相手側に送信/相手側から受信し(すなわち、これらの当事者は、「ピアリング」する)、従って、これらが互いに同様の料金を課される場合、各々の収支はゼロである。この理由で、広い/全国系ISPは、通常狭い/地域系ISPとピアリングしない。その代わりに、これらのISPは、図2に示されるように、地域系ISPがアクセスの代金を支払うことを要求する。それでも、全国系ISP間のピアリング構成において潜在的不公正が存在する。なぜなら、プッシュプルトラフィックは、通常、平衡しないからである。例えば、ユーザは、データをアップロードするよりもはるかに多くデータをダウンロードする傾向がある。幾分簡略化された例として、あるISPがウェブサーバを支援し、そのピアISPが、ウェブを閲覧する複数のユーザを支援する場合、データトラフィックは、おそらく不等に配信される。これは、一方のISPがデータを受信するよりもはるかに多くデータを送信するためである。
【0028】
図3において、各始点となるISPは、以下のコストを負担する:
始点となるトラフィック上でのエッジ伝送:ピアISPに伝達する前にパケットを伝送する。
【0029】
終点となるトラフィック上でのエッジに加えて長距離伝送:始点となるISPからパケットが引き渡された後にパケットを伝送する。
【0030】
図4は、従来のインターネット多重トランジット/ピアリングモデルを示すブロック図である。
【0031】
このモデルは、トランジットおよびピアリングの特定の組み合わせを含む。図4において、ユーザ410からユーザ420にデータが送信されると、データは、地域系ISP430から地域系ISP440に渡され、その後、データをエンドユーザ420に伝送する全国系450に渡される。このISPは、「長距離」ISPとしての機能を果たす。多重トランジット/ピアリングモデルは、データ伝送のエッジのどちらか一方または両方に2つ以上のISPを有する。この例において、地域系ISPは、トランジットモデルを用いてデータを伝達する一方で、地域系ISP440は、全国系ISP450とピアリング関係を有する。別の例において、地域系ISP430および440は、ピアリングされ得る一方で、地域系ISP440は全国系ISP450とのトランジット関係を有する。本実施例において、任意のISP430、440または450は長距離ISPであり得る。
【0032】
従って、図4の多重トランジット/ピアリングモデルに示されるように、従来のインターネットトラフィックは、1)トランジットモデル、2)ピアリングモデルまたは3)これら両方の組み合わせのうちの1つを用いる。
【0033】
(i.奨励モデル(Incentive Model))
本明細書中の特定の図は、説明を明確にするために幾分簡略化されることが理解される。例えば、本発明による複数のシステムは、多重交換、交換を介する多重カスタマー(multiple customer)、およびカスタマーを介する多重クライアントを含む。
【0034】
図5は、本発明の好適な実施形態による奨励モデルを示すブロック図である。このモデルにおいて、エンドユーザ510および520は、上述のサービスのために、これらのローカルISPと依然として合意を結ぶ。エンドユーザは、アクセスに関する代金をISPに支払、ISPは、トラフィックをエンドユーザにおよびエンドユーザから搬送する代金をISPに支払う。ISP530およびISP550は、バックボーンキャリア540の「カスタマー」と呼ばれる。しかしながら、ISP530とバックボーンキャリア540との関係、ISP550とバックボーンキャリア540との関係は、従来のピアリング関係に(少なくとも完全には)基づかない。
【0035】
その代わりに、奨励モデルのもとで、始点となるトラフィックに関してバックボーン540の各カスタマーは借方記入され(請求され)、バックボーンへのおよびバックボーンからの終点となるトラフィックに関して貸方記入(支払われる)。これらの借方/貸方は、特定の毎秒メガビット(Mbps)インクリメントで測定される、伝送されたデータの量に基づく。従って、例えば、ISPは、バックボーンキャリア540に1Mbpsの伝送に対して定額を支払うことを約束し得る。特定の実施形態において、後述されるように、SLAにより、データが少なくとも所定のレート(例えば、所定のMbpsレート)で伝送されるというカスタマーとバックボーンキャリア540との間の合意がある。
【0036】
奨励モデルにおいて、始点となるカスタマーにより借方記入された額の一部が用いられ、終点となるカスタマーに貸方記入される。始点となるカスタマーにより借り方記入された額の一部の残部は、バックボーンキャリア540が始点となるカスタマ530と終点となるカスタマ550との間のトランザクションを仲介するために受け取る料金を構成する。図5において、始点となるカスタマーは、ISP等のカスタマーとして定義され、データをバックボーン540に配置する。図4において、終点となるカスタマーは、バックボーン540からデータを受信するISP等のカスタマーとして定義される。他のネットワークがデータ伝送において含まれ得ることが理解され得る。例えば、図5に示されるように、データは、始点となるISPによりバックボーン540に転送される前に、トランジットモデルおよび/またはピアリングモデルにおいて複数のISPを横断する。同様に、データは、データがバックボーン540を離れた後に、エンドユーザに転送される前に複数のISPを横断し得る。従って、図5において、始点となるカスタマーという用語および終点となるカスタマーは、バックボーン540に「接触する」カスタマーとして定義され、それぞれ、データをバックボーンに、およびバックボーンから送達する。カスタマーはISPのみに限定されず、例えば、ISP、企業または個人であり得る。
【0037】
図5のシステムによる特定の実施形態において、バックボーン540は、各カスタマーとサービスレベルアグリーメント(SLA)について合意する。終点となるISPが、合意されたSLAを満たさない場合、バックボーン540は、終点となるトラフィックに関する貸方記入を保留する。特定の実施形態において、保留された貸方記入は、その後、始点となるISPに補償として伝送される。特定の実施形態において、バックボーンキャリア540は、さらに、特定の性能要求について同意し、バックボーンキャリア540がその要求を満たさない場合、トランザクションの仲介に関する手数料は、そのバックボーンキャリアの貸方に記入されない。バックボーンキャリア540がその要求を満たさない場合、バックボーンキャリアは、依然として、終点となるカスタマー/ISPに貸方記入する。バックボーンキャリアの仲介手数料は、通常、回収されるが、始点となるカスタマーまたは終点となるカスタマーに返金されてもよい(または始点となるカスタマーと終点となるカスタマーとの間で分配される)。このような返金は、例えば、月ベースで行なわれ得る。種々のカスタマーとバックボーン540との間のSLAは、互いに異なり得る。なぜなら、これらのSLAは、好適には、バックボーン540と種々のカスタマーとの間で別々に交渉されるからである。バックボーン540は、種々のISPと、異なったSLAを有し得る。SLAは、通常、類似であり、さらに、ユニバーサルSLAを有することも可能であることが考えられる。それでも、すべてのSLAが同じであることが常に要求されるのではない。例えば、特定の大型のカスタマーは、より有利なSLAについてバックボーンキャリア540の所有者と交渉することができ得る。
【0038】
別の実施形態において、特定のカスタマーは、バックボーンキャリアを有する「ポートフォリオSLA」に含まれる。ポートフォリオSLAにおいて、1つ以上のクライアントの群に関して性能が測定される。従って、例えば、互いの間で大量のデータを交換する2つの大企業は、そのトラフィックに関してより高い性能を所望し得る。この状態において、特に、これらの2つの企業間のトラフィックに関する性能データが収集される。SLAポートフォリオにおけるこれらの企業に関する奨励モデルの借方記入および貸方記入は、SLAポートフォリオにおける企業間の性能の測定値に基づいて行なわれる。
【0039】
説明された奨励モデルは、キャリア間のサービスの質(QoS)をインプリメントするためのフレームワークを生成し、これにより、特定の用途(音声、映像等)に異なった等級のサービスが合わせられ得、関係するISPにより異なったSLAが提供される。借方記入/貸方記入は、これらのサービスの等級ごとに異なり、(おそらく)エンドユーザに課金される価格も同様に異なる。あるいは、バックボーンキャリアは、単一等級のサービスを有する奨励モデルをインプリメントし得る。この単一等級のサービスは、好適には、従来のインターネットサービスよりも良好である。あるいは、バックボーンは、異なったレベルの使用(異なったボリュームのトラフィック等)に対する階層的課金を有する奨励モデルをインプリメントし得る。従って、大量のトラフィックを転送または受信するユーザは、少量のトラフィックを転送したユーザよりも低いレート(しかしながら、より高い総額)を支払う。この状態において、終点となるカスタマーに支払われる金額は現状維持か、または始点となるカスタマーの階層(tier)により、さらに異なり得る。借方記入/貸方記入は、さらに、正確な使用法または使用法の階層に基づき得る。あるいは、バックボーンキャリアは、すべてのカスタマーに均一料金が借方記入される(例えば、月ベースで)無制限の価格構造を有する奨励モデルをインプリメントし得る。このようなモデルにおいて、すべての終点となるカスタマーに貸方記入された手数料が支払われることも起こり得る(例えば、月ベースで)。あるいは、バックボーンキャリアは、特定の大型カスタマーまたはクライアントに所定の期間に関して課金しないことを決定し得、奨励モデルにより提供されたQoSの値の大型カスタマーまたはクライアントを納得させる。従って、例えば、大型の潜在的クライアントは、特定の期間の間、トラフィックに関して課金され得ない。ISP/カスタマーは、さらに、同じ期間の間、潜在的クライアントに課金しないよう説得され得る。
【0040】
図5の奨励モデルにおいて、バックボーン540は、長距離輸送コスト、カスタマーへの貸方記入/借方記入の管理、およびエンドツーエンドSLAを適用しオフネットの質を保証することを含む、すべての輸送コストを背負う。各カスタマー/ISP510、550は、これらのそれぞれのカスタマーのエッジコストを負担する。
【0041】
図5の奨励モデルは、好適には、「インターネットデータ交換システム」(iDES)SMにより実施される。図6(a)は、本発明の好適な実施形態による、バックボーン540および複数のカスタマー530、550を有するインターネットデータ交換システムを示すブロック図である。典型的なiDESは、好適には、以下の構成要素を含む:
NAD−ネットワーク解析デバイス
ER610およびER612等、エクストラネット交換サイト(EE)に配置された高速バックボーンルータ(ER)
ルータ(ER)610、612に接続されたバックボーン540。ダークファイババックボーンという用語は、設置されているが、まだ使用されていないインフラストラクチャを指す。通常、一般的に、光ファイバネットワークに関する破棄し得ない使用権(IRU)を所有するか、または有するバックボーンキャリアは、「ダークファイバ」という用語を用い、本来、バックボーンキャリアは、ファイバにデータを流し(lit)、このファイバを介して完全な動作制御を有することを示す。例えば、特定の電気事業は、インフラストラクチャを電話またはケーブルTV会社に賃貸するか、またはインフラストラクチャを自社のオフィスを相互接続するために用い得ることを見込んで設置された電源供給ラインをすでに有する場所に光ファイバケーブルを導入した。記載された実施形態において、バックボーン540は、10,000ルートマイルより多いダークファイバを含み、Nortel Optera光波技術を用い、このファイバにデータを流すが、バックボーン540の他の物理的インプリメンテーションが本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく用いられ得る。
【0042】
図6(a)において、バックボーン構造540は、少なくとも2つの交換サイト610、612を有する。地域系ISP530、550等のカスタマーは、これらの交換サイトを介してバックボーン構造540に接続する。実施例において、クライアントAおよびCは、地域系ネットワーク530および550上のそれぞれのトンネル602および604を確立することにより、地域系ネットワーク530および550(カスタマー)を介してバックボーン540の交換サイトに接続する。本実施形態において、トンネルは、好適には、少なくともRFC1701、RFC1702およびRFC2784(IPを介するGRE)に規定されているように、GREトンネリングプロトコルを用いてインプリメントされる。これらのRFCは、参考のため、本明細書中に援用される。「RFC」(「Request for Comment」)は、インターネット設計および動作の種々の局面を規定するInternet Engineering Taskforce(IETF)により利用可能なドキュメントである。任意の適切なプロトコルが用いられ得、トンネリングがインプリメントされる。そのプロトコルは、MicrosoftのPPTPまたはCisco SystemのLayer2Forwarding protocolを含むが、これらに限定されない。クライアントと交換サイトとの間のトンネルの使用は、カスタマーのデータがバックボーンキャリアに送達されることの保証を支援する。同様に、ネットワーク解析デバイス(NAD)の使用は、クライアントと交換サイトとの間のネットワーク性能を測定することを可能にする。NADは、暗号化および/またはVoiceover IP等の、性能の測定ではなく、他のサービスを実行するために用いられ得る。これは、奨励モデルの借方/貸方/および仲介手数料に影響を与え得る。なぜなら、暗号化および/またはボイスオーバIPは、システム性能に影響を与え得るからである。
【0043】
実施例において、ネットワークを介してデータをリクエストおよび送信するクライアントBは、トンネルを用いずに608をカスタマー530に接続する。実施例において、クライアントBは、本実施例に含まれ、交換点へのすべての接続が、トンネルを介して作成される必要がないことを示す。クライアントBは、さらに、NADを含む。システムにおける任意のクライアントはNADを含み得る。
【0044】
実施例において、ネットワークを介してデータをリクエストおよび送信するクライアントDは、トンネルを用いずに、648を直接ルータ610に接続する。クライアントDは、本実施例に含まれ、例えば、法人および特定のイントラネットといった特定のクライアントが、トンネリングなしに、およびISP/カスタマネットワークを通過せずに交換点に接続することを示す。この場合、クライアントDは、カスタマーであることが考えられ得る。カスタマー530および550の各々は、少なくとも1つのクライアントを有する。大抵のクライアントはNADを有する。NADは、後述されるように性能データを収集する。図6(a)は、さらに、インターネットトランジットシステム内に種々のルータ(R)を、バックボーン540内に種々のルータ(C)を含む。図6(a)は、さらに、ネットワーク性能を有効にモニタリングするためにNADを含む。
【0045】
図6(b)は、図6(a)のインターネットデータ交換システムの実施例の部分のさらなる詳細を示すブロック図である。2つのカスタマーISP530、550は、それぞれの交換点610、612を介してバックボーン540に接続される。示される実施例において、カスタマー530、550と交換点610、612との間の接続は、光ファイバを介する光同期伝送ネットワーク(SONET)である。ベースレート(OC−1)は51.84Mbpsである。OC−2はベースレートの2倍で、OC−3はベースレートの3倍、以下同様、で動作する。図6(b)のシステムは、さらに、後述されるように、NADを含み、性能およびネットワーク管理システムを監視および測定し、SLAをインプリメントする。
【0046】
図7(a)は、本発明の奨励法のインプリメンテーションによる、2つのカスタマ(例えば、ISP710および720)とバックボーン740との間の資金の流れの例を示すブロック図である。示されるように、各カスタマー/ISPは、1つ以上のクライアントを有する。
【0047】
図7(a)の実施例において、ISP A 710は、ISP Aからの始点となるデータおよびISP Aによる終点となるデータに関して、それぞれ支払われた借方記入および貸方記入の額に関するバックボーン740を所有するキャリアと合意する。本実施例において、ISP Aは、バックボーン740を始点とするデータ1Mb毎に$475が借方記入/貸方記入される。同様に、ISPAはバックボン740を終点とするデータのMb毎に$190が貸方記入/支払われる。重要なことは、ISP AがISP Bと交渉しないことである。その代わりに、各カスタマー/ISPは、バックボーン740と交渉し、借方/貸方方式について同意する。少なくとも1実施形態において、すべてのカスタマーはバックボーンとの同じ借方/貸方方式を有するが、すべての実施形態に関する要求事項ではない。
【0048】
従って、図7(a)の実施例において、ISP Aは、クライアント#1にISP Aを介して送信する1Mb毎に$1900を課金する。実施例において、ISP Aは、ISP Aが、この$1900の手数料と引き換えに、特定のプレミアムデータレートおよび信頼性の測定を送達することをクライアント#1と合意する。クライアント#1が1MbのデータをISP A710に送信すると、ISP A710は、データをバックボーン540に送達し、バックボーン740は、例えば、図5に示されるように、データを転送し、ISP B720といった宛先ISPにデータを伝達する。本実施例において、バックボーン740は、ISP Aから始点となるデータを受信すると、ISP Aに$475を借方記入する。バックボーン740は、1MbのデータがISP Bに送達されると、ISP B720に$190を借り方記入する。特定の実施形態において、この貸方記入は、ISP B720がバックボーン740とISPBとの間のSLAにおいて具体化されるように、特定の性能特定を満たす場合のみ支払われる。バックボーンキャリア740は、仲介手数料として($475〜$190=$285)ISPから借方記入された$285の金額をそれ自体のために保持する。
【0049】
本実施例において、ISP AおよびISP Bは、バックボーン740と同一の貸借合意(debit/credit arrangement)を有する。従って、本実施例において、ISP Bは、そのクライアント#2に、クライアント#2がISP Bを介して送信する1Mb毎に$1900を課金する。ISP Bは、さらに、ISP Bがその手数料と引き換えに特定のプレミアムデータレートおよび信頼性の測定を送達することをクライアント#2と合意する。クライアント#2が1MbのデータをISP B720に送信すると、ISP B720は、バックボーン740にデータを伝達し、このバックボーンはデータを、例えば、図5に示されるように、ISPA 710といった宛先ISPに伝達する。本実施例において、バックボーン740は、ISP Bから始点となるデータを受信すると、$475をISP Bに借り方記入する。ISP A710が、バックボーン740とISP Aとの間のSLAにおいて具体化されるように特定の性能測定を満たすと仮定して、バックボーン740は、1MbのデータがISP Aに送達されると、ISP a710に$190を貸方記入する。バックボーン740は、1MbのデータがISP Aに送達されると、ISP A710に$190を貸方記入する。特定の実施形態において、この貸方記入は、ISP A710がバックボーン740とISP Aとの間のSLAにおいて具体化されるように、特定の性能測定を満たす場合にのみ支払われる。バックボーンキャリア740は、仲介手数料($475〜$190=$285)として、ISP Aから借方記入された$285の金額をそれ自体のために保持する。
【0050】
したがって、図7(a)に示すように、クライアント#1によって支払われた$1900のうち、データが送信された場合、$1425が始点のISPによって保持される($1900−バックボーンに支払われた475=$1425)。本実施例において、このことはISP AおよびISP Bの両方に当てはまる。クライアント#1によって支払われた$1900のうち、$475はまず、ISP Aの貸方に記入される。この$475のうち、$285はバックボーン料金としてバックボーン740によって保持され、そして$190は終点の顧客/ISPの借方に記入される。したがって、本実施例において、ISP Aが1Mbのデータをバックボーン740を介して送信および受信の両方を行えば、ISP Aは1Mbのデータの送信および1Mbのデータの受信について合計$1615を受け取る($1900(クライアント#1から)+$190(終点のデータについて)−$475(始点のデータについての貸方への記入)=$1615)。本実施例において、ISP Bは、同じ額を受け取る。本実施例において、ISP AおよびISP Bのいずれが始点のISPであっても、バックボーン740は搬送する1Mbのデータ当たり$285の仲介料金を保持する。
【0051】
なお、本発明は図7(a)の実施例に限定されない。他の実施においては、バックボーン740は、料金および2つのISPを有するSLA構成が異なり得、かつ、したがって、その仲介料金を調整し得る。これらの実施例の両方において、バックボーン740によって保持される量の額プラス受信側のISPの借方へ記入される金額は、始点のISPの貸方に記入される量に等しい。しかし、他の実施において、これら3つの値(借方、貸方、および仲介料金)は、本実施例のように合算する必要はない。例えば、バックボーン740は一定期間について小さな損失で動作すると決定し得る。同様に、バックボーン740は、その仲介料金の一部を報酬または奨励としてISPへ渡し得るか、またはその仲介料金の一部を報酬または奨励として第三者へ支払い得る。一般に、上記の奨励方法の実施形態において、始点の顧客/ISPの貸方に記入される量は、終点の顧客/ISPの借方に記入される量よりも大きい。
【0052】
上記のように、奨励方法の使用には、いくつかの利点がある。これらの利点には、バックボーン740が切望されるQoSソリューションをISP/顧客に対して提示し、そしてしたがって、これらのISP/顧客およびそのクライアントの満足および定着を増加する能力などがある。さらに、プレミアムプライスサービスの提示からの増分収益、ならびにクライアントへのさらなるバンド幅、ハードウェアおよびサービスは、システムに関与するすべてのISPの利点となる。ISPがバックボーン740のための仲介料金に対してプレミアムサービス料金をいくらか失うとしても、QoSの増加は、ISPがクライアントを定着させるのに役立つ傾向があり、かつISPはプレミアムサービスからより多くの利益を得られ得る。さらに、上記の実施形態は、顧客/ISPへの長距離移送コストを低減する。さらに、顧客/ISPがバックボーン540キャリアの所有者からマーケティングおよび販売のサポートを得るという利点があることが考えられる。
【0053】
記載された奨励法は、さらに、エンドツーエンドパフォーマンスを保証する重要な役割を担うデータ通信に関する費用有効的な解決法を提供する。しめされたインプリメンテーションにおいて、奨励法はインターネット上でインプリメントされ、バックボーン740のカスタマーであるISPのクライアントにユビキュイタスアクセス、すなわち場所を選ばない(any−to−an)連結性を提供する。奨励モデルは、必ずしもインターネットに限定されず、その代わりに、有線または無線に関わらず、任意の適切なネットワーク上で用いられ得る。
【0054】
図7(b)は、奨励法による、いくつかのISPとバックボーンキャリアとの間における資金の流れを示すブロック図である。実施例において、ISPは、さらに、そのクライアントが、奨励モデルを含まない、定期的なノンプレミアム(non−premium)インターネットサービスにサインアップすることを可能にする。本実施例において、奨励モデルは、図7(a)との関連で上述されるように動作する。本実施例において、データが、従来のインターネットモデルを介して送信されると、プレミアムサービスに対して$1900を収集する代わりに、ISP Aは、さらに、従来のインターネットピアリングによる1Mbのインターネットアクセスに対して、$1400といった(おそらく)より小額を回収する。上述のように、インターネットピアリングにおいて、ISP AおよびISP Bは、データを互いに対しておよび互いから交換し、データ伝送に関して互いに課金しない。このようなピアリンアレンジメント(peering arrangement)は、最終的にデータを送達する一方で、奨励法と同じ性能保証を提供しない。従って、本実施例において、ピアリングアレンジメントは、奨励法を介して1Mbのデータを転送し、従来のインターネットモデルを介して1Mbのデータを転送すると、ISP Aは、図7(a)との関連で記載されたように、従来のアクセス対してクライアント#1により支払われる$1400全部にさらに$1615をさらに保持する。本実施例は、クライアント#1がISP Aに対してより高いレートを支払、奨励法のもとで、より高い標準、サービスおよび信頼性を保証することを前提とすることに留意されたい。上述のように、バックボーン740とISP Aとの、バックボーン740とISP Bとの間の合意は、同じであり得るが、同じである必要はない。
【0055】
iii.奨励モデルへのSLAの影響
SLAを用いずに奨励モデルを実施し得るが、SLAは、顧客(customer)(およびそのバックボーン)が高レベルのサービスを維持するように奨励金を追加する。これは、サービスレベルが関連のSLAに指定されているレベルを下回る場合、奨励金は支払われないからである。SLAを用いないシステムにおいて、性能の測定値に関わらず、始点となる顧客および終点となる顧客から借方に記入され、そして始点となる顧客および終点となる顧客の貸方に記入される。
【0056】
図8(a)は、本発明によるバックボーンキャリアのルータからデータを収集する中央収集点850を示すブロック図である。記載する実施形態において、図8のシステムにおけるルーターは好適には、カリフォルニア州マウンテンビューのJuniper Networks製造のJuniper Networks model M20のルータである。しかし、本発明の意図および範囲から逸脱せずに、他の適切なルータおよびネットワークデバイスを用いてもよい。記載する実施形態において用いるルータは、そのスループット(一秒あたりメガビット、すなわちMbps)を定期的に決定することが可能であり、そしてデータセンターまたはメインサーバなどの中央領域に決定したスループットを伝達することが可能である。例えば、記載する実施形態において、バックボーンの交換サイトにおけるルータ862、864、866は、送信データおよび受信データの平均スループットを5分ごとに決定する能力を有する。次いで、これらの平均スループットの決定は、中央サイト850に伝送される。特に、記載する実施形態において、各ルータは、現在の時間期間の間に送信および受信された、複数のバイトおよび複数のパケットを定期的に伝送する。ISPと交換点との間の各トンネル接続のバイト数およびパケット数が決定される。記載する実施形態において、SNMPプロトコルを用いてデータを中央点850に輸送する。
【0057】
図8(b)は、測定されているシステム性能を示すブロック図である。例において、クライアントは、NADを有してテストメッセージの性能をモニタリングおよび測定する。テストメッセージは、システムに定期的に送信されて、システム全体(例えば、エンドツーエンド)の性能、および個々の顧客およびバックボーンの性能をテストする。性能データは、テストメッセージが来た場所を識別する情報、テストメッセージが始点となる顧客および終点となる顧客およびバックボーンに伝達されるまでの時間(待ち時間)を識別する情報、ならびにどのパケットロスおよびジッターが伝送に関連付けられているかを識別する情報を含む。ジッターは、現在の時間期間の間に、伝送速度が平均値から変化した実際の量として記載される。図示する例において、テストメッセージが顧客/ISP Aに伝達されるまでにかかる平均時間はX1ミリ秒であり、テストメッセージがバックボーン740に伝達されるまでにかかる平均時間はY1ミリ秒であり、テストメッセージが顧客/ISP Bに伝達されるまでにかかる平均時間はZ1ミリ秒である。同様に、各顧客/ISP A、バックボーン740、および顧客/ISP Bはそれぞれ、測定された期間の間に、X2%、Y2%、およびZ2%のパケットロスを有する。同様に、顧客/ISP A、バックボーン740、および顧客/ISP Bの利用可能度はそれぞれ、X3%、Y3%、およびZ3%である。同様に、顧客/ISP A、バックボーン740、および顧客/ISP Bのスループットはそれぞれ、X4Mb、Y4MbおよびZ4Mbである。同様に、顧客/ISP A、バックボーン740、および顧客/ISP Bのジッターは、X5ミリ秒、Y5ミリ秒、およびZ5ミリ秒である。
【0058】
好適には、この情報を用いてシステムの特定のエレメントがそのSLA要件を満たしているかを判定する。記載する実施形態において、測定は伝送されたデータの測定とは別個に行われることに留意されたい。他の実施形態は、伝送されたデータの測定を行うことによって性能を測定し得る。記載する実施形態において、性能データは、待ち時間、パケットロスおよび利用可能度を測定される。これらの統計は、バックボーン用、各顧客用、およびシステム全体(すなわち、エンドツーエンド)用に保管される。
【0059】
図9(a)および図9(e)は、データを収集して、データによって支払いを決定する方法を示すフローチャートである。図9(a)において、現在の請求期間(例えば、1ヶ月)の間に、中央領域は、交換/ルータから複数の始点となるビットおよび終点となるビットに関するデータを受信する。このデータは、例えば、クライアント(トラフィックはクライアントによって送信または受信された)およびトラフィックの量を示す。各クライアントに関連付けられた顧客は、既知である(または決定され得る)。このデータは、図9(b)に示すデータベースに追加される。図9(a)において、請求期間が終了すると、中央領域は、各顧客/ISPの始点となるビットの95番目の百分位数、および終点となるビットの95番目の百分位数を決定する。以下に見られるように、95番目の百分位数を用いて、各顧客の借方および貸方に記入する額を決定する。
【0060】
図9(b)は、所与の顧客にとって始点とされるデータおよび終点とされるデータの95番目の百分位数を決定するために収集されたデータの一例である。図は、1回の請求期間の間に一人の顧客の一人のクライアント用のデータを含んだ表を示す。各クライアントに対して同様のデータを収集することが理解される。各クライアントに対して、請求期間中の各サンプル期間の複数の始点とされるMビットおよび複数の終点とされるMビットが格納される。請求期間の終了時において、このデータを用いて、図9(c)および図9(d)に示すこのクライアント用の始点とされるデータおよび終点とされるデータの95番目の百分位数を決定する。
【0061】
図9(c)は、クライアント用のサンプル始点となるデータが降順に分類される点を示す。分類されたサンプルの上から5番目の百分位数は無視されて、次に大きいサンプル(95番目の百分位数のサンプル)を用いて、クライアント用の借方/課金(始点)を計算する。顧客のすべてのクライアントの95番目の百分位数(始点)を組み合わせて、顧客の95番目の百分位数(始点)を形成する。図9(d)に示すように、同様のプロセスを用いて、顧客のすべてのクライアントの95番目の百分位数(終点)を決定して、これらの値を組み合わせて、顧客の95番目の百分位数(終点)を形成する。以下に見受けられるように、顧客の95番目の百分位数(始点および終点)を用いて、顧客の借方および貸方に記入する額を決定する。
【0062】
百分位数の計算には3つの重要な要素がある。
1)百分位数の番号
百分位数は基本的に、時間の百分率に関して、データ点が結果生じる値より下であることを言う。95番目の百分位数は、時間データ点の95%が結果生じる値より下であり、時間データ点の5%が結果生じる値より上であることを言う。平均値使用または平均使用を計画するシステムにおいて、ネットワークは、半分の時間、使用不可(飽和)となり得、したがって、記載する実施形態はより高い(95%)使用率を計画する。
2)用いたデータ点
百分位数は所定のセットのデータ点に基づいて計算される。これらのデータ点が表すものは、百分位数の結果の意味を理解する際に有意である。ネットワーク百分位数は、サンプリングされたスループットの利用に基づく。サンプル速度は、百分位数がいかに正確または許容度が広いかを示す。サンプル速度が頻繁であればあるほど、百分位数がより正確になり、許容度が低くなる。記述する実施形態において、データサンプルを5分(サンプル期間)ごとに収集する。ルータは5分の期間を越えてビットを数え、データサンプルは2つの値ごとの5分の平均ビットを表す。ルータから受信した値が平均化されているため、この5分の期間内のハイおよびローは知られていない。
3)データセットサイズ
データセットサイズは値の範囲を示す。ネットワークの百分位数において、データセットは、サンプルが収集される時間期間である。任意の堅実な計画および傾向の決定に関しては通常、利用の頂点および谷をカバーするために妥当な大きさのデータセットが必要である。
【0063】
上述の実施形態において、交換は5分ごとにサンプルを送信し、請求期間は約1ヶ月であるが、任意の妥当なサンプル速度および請求期間を用いてもよい。したがって、各クライアント用の交換/ルータからのサンプル数は、約
12×24(時間)×30(日)=8640サンプル
であり得る。
【0064】
したがって、交換/ルータからのサンプルは、最後の5分間に各顧客のトンネル用の交換/ルータへの/からの始点としてのMb数および終点としてのMb数に関する情報を含む。(請求期間にわたって取られた)これらのサンプルのうちの8640を用いて、クライアントの95番目の百分位数を決定し、クライアントの95番目の百分位数を用いて顧客の95番目の百分位数を決定する。
【0065】
本発明の少なくとも1つの実施形態は「階層」価格設定を用いる。顧客が0と第1のバイト数との間の始点となる(または終点となる)場合、顧客はバイトごとに第1の額が課金される。顧客が請求期間の間、第2のバイト数より低い第1のバイト数より上のバイトで始点となる(または終点となる)と、顧客はバイトあたり異なる額を課金される。上述の実施形態において、バイトあたりの価格は階層が高くなればなるほど下がる。階層型価格設定の他の変形が可能であり、本明細書において説明した奨励モデルで用い得る。例えば、終点となるデータおよび始点となるデータに対して異なる階層スキームを用いてもよい。あるいは、階層型価格設定を用いずに、バイトあたり均一領域を課金してもよい。
【0066】
図9(e)は、各顧客の支払い額(すなわち、借方額および貸方額)を決定する方法を示すフローチャートである。エレメント951は、各交換サイトのループを開始する。エレメント952は、顧客を介して各トンネルのループを開始する。(クライアントBの交換への接続、および組み合わされた顧客/クライアントDの図6(a)の交換への接続は好適には、これらを目的としたトンネルとして数えられる)。エレメント953において、現在の交換サイトおよびクライアントへの/からの現在のトンネルに関して、現在の顧客がデータを開始すると、現在の顧客は、請求期間の間に顧客が開始したデータの95番目の百分位数によって借方に記入される。(別の実施形態において、顧客は顧客の実際の始点されるバイト数によって借方に記入され得、95番目の百分位数の計算は用いられない。)
エレメント954は、顧客がこのトンネル用のデータを終了した場合、バックボーンを有する終点となる顧客が、SLAに指定された性能規格を満たしているか否かを判定する。終点となる顧客がサンプル期間の間にSLAを満たさなかった場合、エレメント958において、バックボーンキャリアは好適には、終点となる顧客の貸方に記入された全額を保持する。(特定の実施形態において、終点となる顧客の性能がSLAを有する始点となる顧客のSLAに満たない場合、この額の一部が補償金として始点となる顧客と共有される。)終点となる顧客がサンプル期間の間にSLAを満たした場合、エレメント956において、バックボーンキャリアは、この顧客の終点とされるデータの95番目の百分位数によって、サンプル時間期間の間に終了したデータに対して、顧客の貸方に記入する。したがって、顧客は、この顧客の終点となるデータの95番目の百分位数に単位価格を乗算することによって得られた額だけ貸方に記入される。
【0067】
エレメント960〜970は、バックボーンキャリアがその手数料を保持しないかもしれない環境に関連する。記述する実施形態において、バックボーンは手数料を保持しない場合はあっても、手数料を常に集金すると考えられる。エレメント960は、バックボーンが、始点となる顧客とともに個々の性能SLAを満たしているか否かを決定する。満たしていない場合、バックボーンによって通常、保持される手数料は、エレメント966において始点となる顧客に付与される(または、幾つかの実施形態において、補償金として始点となる顧客と終点となる顧客との間で分割される)。特定の実施形態において、顧客はこの額を顧客のクライアントに渡すように奨励されるが、これは必要条件ではない。
【0068】
エレメント964において、バックボーンがSLAを満たすと、バックボーンは、始点となる顧客から借方に記入された額の一部である手数料を保持する。エレメント968および970は各ループを終了する。
【0069】
図9(f)は、種々のシステムエレメントの性能を決定する方法を示すフローチャートである。エレメント980において、バックボーンおよび各顧客の平均待ち時間が決定される。記載する実施形態において、待ち時間はミリ秒で測定され、1人のクライアントから別のクライアントへの往復時間を表す。上述したように、クライアントはテストパケットを定期的に送信し、結果得られた測定値を平均待ち時間を決定するために中央領域に伝送する。
【0070】
エレメント982において、バックボーンおよび各顧客の平均パケットロスが決定される。記載する実施形態において、パケットロスは、送信されたパケットの百分率で測定される。上述したように、クライアントは、テストパケットを定期的に送信し、結果得られた測定値を平均パケットロスを決定するために中央領域に伝送する。
【0071】
エレメント984において、バックボーンおよび各顧客の利用可能度の百分率が決定される。記載する実施形態において、利用可能度は総時間の百分率で測定される。上述したように、クライアントはテストパケットを定期的に送信し、結果得られた測定値を平均利用可能度を決定するために中央領域に伝送する。
【0072】
エレメント986において、システム全体の平均待ち時間、パケットロス、および利用可能度が決定される。この数は、システムの個々の部分に対する性能結果を組み合わせることによって得られる。少なくともエレメント986は必要に応じて用いてよい。
【0073】
図9(g)は、SLAとの適合をテストすることを目的として収集された性能の統計の種類の一例である。この図は、平均待ち時間、パケットロス、および利用可能度が、バックボーンおよび各顧客および各クライアントに対して決定される点を示す。図9(h)は、必要な性能値の表の一例である。記載する実施形態において、すべての顧客は、バックボーンと同じSLAを有するが、これは常にそうであるわけではない。したがって、すべてのSLAにとって、バックボーンの最大許容平均待ち時間は70msであり、バックボーンの最大許容パケットロスは.2%であり、バックボーンの最小許容利用可能度は99.99%である。同様に、すべてのSLAの下において、顧客の最大許容平均待ち時間は40msであり、顧客の最大許容パケットロスは.4%であり、顧客の最小許容利用可能度は99.9%である。顧客とバックボーンキャリアとの間で交渉されたSLAに依存して、他の実施形態が異なる許容値を有し得ることに留意されたい。図において、システム全体の最大許容平均待ち時間は150msであり、システム全体の最大許容パケットロスは1%であり、システム全体の最小許容利用可能度は99.8%である。
【0074】
図9(c)のエレメント954および958に示すように、終点となる顧客がそのSLA性能要件を満たさない場合、終点となる顧客は終点となるデータの貸方を受信しない。したがって、終点となる顧客は高質のサービスを送達するように動機付けされる。図9(c)のエレメント964に示すように、バックボーンがそのSLA性能要件を満たさない場合、バックボーンはその仲介手数料を保持しないかもしれない。したがって、バックボーンキャリアは高質のサービスを送達し、システム全体のサービスの質を損う顧客を保持しないように動機付けされる。
【0075】
記載する実施形態において、バックボーンキャリアとISP/顧客との間の典型的なSLAは、ネットワークの利用可能度のない最大時間、パケットロス、スループット、ビットエラー率、待ち時間、およびジッターのうちの1つ以上に対する最小要件を有する。すべてのSLAがこれらの値それぞれに対して要件を有する必要はない。他のSLAが性能の異なる測定値を有し得る。
【0076】
上述したように、プレミアムサービスのクラス(単数または複数)があるため、QoSに提供する次世代のルータおよびスイッチに投資する経済的な奨励を提供することによって、QoSのインターネットの開発が可能になる。技術が進化すると共に、プレミアム顧客のダイヤルインの直接的なISP接続、SOHO(小規模事業所)、在宅勤務、および他の使用に専用のDSLなどの一意的なサービス構築も得られる。
【0077】
例えば、オンライン仲介業者は、1日中株取引をしている個人投資家およびプラチナ顧客用に高質の専用ダイアルインのアカウントを提供するために、高質のサービスを所望し得る。オンライン仲介業者は、高レベルのSLAを有するバックボーン740に取り付ける全国系ダイアルインと提携することによってこれを達成し得る。これらの機構を適所に設けると、オンライン仲介業者は、保証された株式取引性能ウィンドウ(これはオンライン仲介業者の最終的な目標である)を確立し得る。
【0078】
サービスが構築される方法のために、すなわち、バックボーンのカットスルーがキャリアエッジアクセスを有するために、QoS切替機器は、インクリメントする様態でインターネットのエッジに配置されることが多い。これにより、経済ドライバを生成してその成長を奨励しつつ、QoSインターネットを配置するコスト負担が和らげられる。
iv.(交換サイト)
交換サイトは、バックボーン740の地域の存在現場において多くのISPの相互接続を介して構築される。これらの接続は、DS−3およびOC−3などの高容量のローカルループであり得るか、または別の種類の複数メガビットのパイプであり得る。あるいは、それは、バックボーンのダークファイバネットワークの一部/拡張部を介し得る。これらの基本相互接続が物理的接続を提供するため、ルータはインターネットキャリアから交換サイトルータに接続される。
【0079】
プレミアムサービスのカテゴリーにおいて、境界ゲートウェイプロトコル(BGP)を用いて、グローバルなプレミアムサービスグループの一部であるIPアドレス(これらのサービスのうちの1つを購入した顧客のすべてのアドレス)の幾つか、すべてを発表し得るか、あるいはすべてを発表しないことがある。これは、地域に密着したプレミアムサービスの顧客を割り当てられた地域交換サイトに接続するために用いられる、カットスルー相互接続の方法に依存して決定される。例えば、トンネルを用いて、強制された地域系ルーチンを促進すると、トンネルの終点のみを発表することが必要であり、このトンネルを越えて到達可能である顧客アドレスは、バックボーンキャリアおよび特定の顧客によってのみ知られる。しかし、地域系ルーチンに影響を与えるようにルーチン選好がインターネットキャリアによって用いられると、BGP全体の発表が必要であり得る。種々の実施形態は、本発明の意図および範囲から逸脱せずに、任意の適切な方法でルーチンを実施し得る。
v.テストおよび検証
本発明の重要な部分は、帯域幅の使用法および性能を測定および決定する能力である。SLAは、性能をテストし、そして有意義な方法で結果を報告する能力を必要とする。
【0080】
本発明の特定の実施形態は、プレミアムサービスの顧客の高度なSLAテストサービスを含む。これは、本明細書において「ネットワーク分析デバイス(NAD)」と呼ばれる低価格のサーバをクライアントサイトに配置して、サーバそれ自体、交換サイト内のNADと、他のクライアントサイトにおける他のNADとの間でテストを実行することによって達成される。
【0081】
上述の性能測定方法に加え、クライアントおよび顧客が、Unix(R) pingコマンド(利用可能度および待ち時間用)および追跡コマンド(地域系ルーチンが有効であることを保証するため)などの標準ツールを用い得ることが考えられる。他の実施は、TCPおよびUDPなどのトランスポートプロトコルもテストして、有効な性能がこのレベルでも存在し、そしてWEBフロー、映像フロー、音声フローなどのより高レベルなプロトコル平面をテストする能力を開発することを保証する。
【0082】
したがって、要約すると、現在の発明は、バックボーンキャリアが、始点と終点との間でデータを仲介することを可能にする支払い方法を含む。始点は借方記入され、終点は貸方記入され、バックボーンの所有者は、借方額および貸方額との差の所定の部分を保持する。さらに、本発明は、借方/貸方システムにおける特定の支払いが行われるまたは払い戻される前に、満たされる必要があるSLA要件を実施する。
【0083】
特定の実施形態は、差別化されたサービスを提供するように分離され得る複数のバックボーンを含み得る。このような差別化されたサービスは、地理、産業、または所定の他の属性またはカテゴリー化に基づき得る。各差別化されたサービスは好適には、自身の借方/貸方/仲介手数料をそれぞれ有する。さらに、一意的な借方/貸方/仲介手数料の構造は、2つ以上のこれらの分離されたバックボーンを横断する必要がある顧客間の通信に適用され得る。例えば、北アメリカのバックボーンおよび全ヨーロッパのバックボーンがあり得る。異なる借方/貸方/仲介手数料は、特定のメッセージがある分離されたバックボーンから別の分離されたバックボーンに渡された場合に、課金され得る。
【0084】
したがって、本発明は、上掲の特許請求の範囲および均等物の意図および範囲内にある場合、すべてのこのような別の実施形態、改変および変形を包括することが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、従来のインターネットエンドユーザモデルを示すブロック図である。
【図2】
図2は、従来のインターネットトランジットモデルを示すブロック図である。
【図3】
図3は、従来のインターネットピアリングモデルを示すブロック図である。
【図4】
図4は、従来のインターネットマルチ−トランジット/ピアリングモデルを示すブロック図である。
【図5】
図5は、本発明の好適な実施形態によるインセンティブモデルを示すブロック図である。
【図6a】
図6aは、本発明の好適な実施形態による複数の顧客を有するインターネットデータ交換システムを示すブロック図である。
【図6b】
図6bは、図6aのインターネットデータ交換システムの一部のさらなる詳細を示すブロック図である。
【図7a】
図7aは、本発明によるインセンティブ方法の実現を用いて、いくつかのISPとバックボーンキャリアとの間における資金のフローを示すブロック図である。
【図7b】
図7bは、本発明によるインセンティブ方法の実現とインターネットピアリングとの組み合わせに従って、いくつかのISPとバックボーンキャリアとの間における資金のフローを示すブロック図である。
【図8a】
図8aは、本発明によるバックボーンキャリアに接続されたルータからのデータを収集する中央収集点を示すブロック図である。
【図8b】
図8bは、実施されるシステムパフォーマンス測定を示すブロック図である。
【図9a】
図9aは、このデータに従ってデータを収集し、支払を決定する方法を示すフローチャートである。
【図9b】
図9bは、所与の顧客について、最初のデータおよび最後のデータの95番目の百分位数を決定するように収集されたデータの例を提供する。
【図9c】
図9cは、所与の顧客について、最初のデータおよび最後のデータの95番目の百分位数を決定するように収集されたデータの例を提供する。
【図9d】
図9dは、所与の顧客について、最初のデータおよび最後のデータの95番目の百分位数を決定するように収集されたデータの例を提供する。
【図9e】
図9eは、このデータに従ってデータを収集し、支払を決定する方法を示すフローチャートである。
【図9f】
図9fは、様々なシステム要素についてのパフォーマンスを決定する方法を示すフローチャートである。
【図9g】
図9gは、SLAを用いて適合検査するために収集されたパフォーマンス統計学のタイプの例を示す。
【図9h】
図9hは、要求されたパフォーマンス値のテーブルの例である。
(背景)
本出願は、2000年5月6日に出願されたGaddisによる米国仮特許出願第60/202,456号、および2000年6月20日に出願された米国特許出願第09/597,853号に関して合衆国法典第35巻119条第e項に基づく優先権を主張する。
【0002】
(A.技術分野)
本出願は、複数のネットワークを介してデータを送信するための方法に関し、より詳細には、エクストラネットを介して送受信されるデータを介するための方法およびプライススキームに関する。エクストラネットは、ネットワークプロバイダの奨励金を提供して、質の高い方法でそれぞれ他の顧客トラフィックを伝える。
【0003】
(B.発明の背景)
(i.高品質インターネットサービスの必要性)
ある場合において、高い優先順位かつ保証された最大トランジット時間でネットワークを介してデータを送信することが所望される。例えば、あるデータがリアルタイムで必要とされ得るか、または高い重要度になり得る。現在のところ、ある従来のネットワークプロトコル(例えば、非同期伝送モード(ATM)プロトコル)は、「サービスのレベル」を示す規定を含んでおり、「サービスのレベル」は、Quality of Service(QoS)として言及される機能を表し、読み出すための特定の送信されたデータである。ユーザは、手数料を支払って、ATMサービスにおいてより高いサービスの質を得る。同様の保証があるインターネットを介してデータを送信することが所望される。残念ながら、インターネットの設計では、インターネットサービスプロバイダ(ISPs)の奨励金を提供せずに、結果としてインターネットのユーザの性能保証になるという点において協力する。
【0004】
(ii.ハードウェアソルーションの展開の妨げ)
インターネットにおける高品質サービスの目的を達成するための可能な方法は、インターネットトラフィックのルートを決めるために用いられるルーターをアップグレードすることである。残念ながら、インターネットにおけるQuality of Service(QoS)能力のあるルーター端末相互間の展開は、大規模投資を必要とする。このような根本的なアップグレードをすることは、キャリアがそうするように動かされる場合であっても、一般に実用的でない。このことは、有名な「ニワトリと卵」の問題のように、QoSネットワークのアップグレードに関する投資、またはQoSサービスの受諾およびその投資を支払うための増分収益のどちらが第1に来るかに関する。
【0005】
従って、QoSの展開の妨げは実際に実質的である。第1に、QoSの展開は、ネットワーク基盤において大規模投資を必要とする。第2に、2つのISPがその投資をされる場合でさえも、ISP間の伝送を容易にするためのサービスの交換は現在のところない。第3に、現在の実用的なドライバーの欠如は、ISPまたは潜在的クライアントに対して、必然的な投資の高いリスクを生む。
【0006】
(iii.ピアリング問題)
あるISPの顧客からのトラフィックが別のISPの顧客に定められる場合、インターネットサービスプロバイダ(ISP)間のトラフィックの交換は、「ピアリング(peering)」として言及される。このことは、「トランジット(transit)」に対して明暗を有して、交換されるトラフィックは、受信するISPの顧客に対してだけでなく、インターネット(インターネットは、受信するISPのピアリング接続を介して順に達せられる)に渡って他のユーザにも定められる。ISPは、一般にトランジット接続の料金として請求し、一方で、ピアリング接続は両替を含まない。そして、ピアは、トランジットが全インターネットへの有料アクセスを提供するのに対して、ISP間で顧客トラフィックの無料双方向交換を提供する。例えば、ISP自体の全国系バックボーンを有する大規模なISPは、しばしば、全国系バックボーンを有する他の大規模なISPに双方に同意し、ISPの顧客データを自由に交換する(注意:インターネットバックボーンは、ネットワークの端部または局部とインターネットのピア部分との間のデータを伝播するISPのネットワークの中心部分である)。ピアリングの代わりに、全国系バックボーンを有する大規模なISPは、相互のバックボーン共有を提供することができない、より小さい地域系ISPにトランジットサービスを提供する。これらのより小さいISPは、大規模のISP全国系バックボーンを用いて、ISPのサービス領域の外部のユーザに達する。ピアリング接続は、2つの異なるISP間のトラフィックフローが近似的に等しいという根底にある前提に基づく。情報トラフィックを自由に交換し、手数料なしで交換するためのこれら相互の同意は、あるピアリングパートナーが別のトラフィックよりも実質的に多く搬送することを強いる場合、経済上の意味にならない。不安定なバンド幅は、大部分のピアデータが「ホットポテトルーティング(hot potato routing)」と呼ばれるルーティング方法を用いるピア間にルーティングされるので、ピアリングの関係と関係がある。
【0007】
従来のインターネットピアリングにおいて、顧客のトラフィックを搬送する始点ピアネットワークは、デスティネーションピアのネットワークに最も近いエントリポイントを見出し、できる限り早くトラフィックオフの状態になる。このいわゆる「ホットポテト」ルーティングに基づいて、ピアへできる限り早く伝達することによってトラフィックを除去することが、始点のキャリアにとって利点がある。ピアネットワークがトラフィックを搬送するために利用できる場合、さらなるバンド幅を運搬するためのISRの報酬がない。同様に、宛先ピアネットワークは、オリジネータのネットワーク中に最も近いエントリポイントからのオリジネータのネットワークへ回帰データを送信する。理想の世界において、このデータ伝送に用いられる2つの交換点が、地理的に分散される場合、パスへは宛先ピアのネットワークに第1に伝わり、パスワードからは始点ネットワークに第1に伝わることによって、この種のルーティングは、2つのネットワーク終端間の非対称のルーティングパスを生じる。理想的に、用いられるバンド幅の量は、両方向において対称であり、2つのネットワークは、類似した地理的範囲を有して、公正な経済交流を生じる。それぞれのピアは、半分のバンド幅を搬送し、それぞれのピアは、(おそらく)有料の顧客を有し、半分の伝送量を支払う。
【0008】
残念ながら、インターネットピアリングモデルは、一般に、ピア間の対称バンド幅の前提に基づいて、この前提に欠陥があるように提供される。World Wide Web(WWW)の増大およびWWWトラフィックの増加は、バンド幅の非対称の増幅される問題を有する。ウェブコンテンツのプロバイダは、大量のデータを搬送する傾向がある。ウェブコンテンツのプロバイダとウェブコンテンツを見る個人との間のバンド幅は、しばしば不安定になる。ウェブコンテンツのプロバイダは、典型的に、そのプロバイダが受信するよりも4〜10倍広いバンド幅を送信する。個人は、ウェブページコンテンツプロバイダが多量のページデータを個人に戻し、それによって、多量のバンド幅を消費することによって、ちょうど単一のアドレスを送信することによりウェブページを要求する。
【0009】
例えば、個人をサービスするISP AとウェブコンテンツプロバイダをサービスするISP Bとの間のシナリオを検討する。ISP AおよびBは共に、ホットポテトルーティングを用い、ピアリングISPに最も近いエントリポイントにおいてネットワークトラフィックオフを投げ捨てる。ISP Aのクライアントは、ウェブページの要求を送信し、ISP Aは、要求をルーティングする。この要求は、移動した距離(ホットポテトルーティング)の大多数をISP Bによって搬送される。ISP Bは、要求されたウェブページに戻り、個人からの初期の要求よりもかなり広いバンド幅を構成する。ISP Bは、同様にホットポテトルーティングを有し、移動した距離の大部分のウェブトラフィックをISP Aが搬送する。ISP Aは、このシナリオにおけるバンド幅トラフィック量の公正な共有よりも搬送することを強いる。
【0010】
上記の例示において、ISP Aは、外部のバンド幅に対する以上にISP Aの顧客に請求することができない。何故なら、外部バンド幅の始点となるエンティティはISP Bの顧客であるからである。従って、現在のピアリングシステムは、ISPの正当な経済的奨励を提供せず、システムのバンド幅またはサービスのシステムの質を増加する。何故なら、増加されたバンド幅および質は、ISPのピアによって消費され得るからである。
【0011】
上述された局面は、しばしば、インターネットのビジネスツービジネス(B2B)に対する容認できない乏しいサービスを生じる。多くのビジネスの顧客は、フレームリレー、ATM、およびはるかにコスト効果の良い公共のIPインターネットからの顧客の戦略的に重要なネットワークシステムへのプライベートラインを移動することを減少する。何故なら、インターネットは、顧客が要求する性能とサービス保証を提供することができないからである。このインターネットを介してデータを送信しようとする欠如は、インターネット仮想プライベートネットワーク(VPN)の受諾を送らせる。この質および信頼の欠如が無検査を残した場合、B−2−B取引市場へのインターネット市場セグメントの増大を遅らせる。B−2−B取引市場は、来年のB2Bの電子商取引のトランザクションにおいて7.3兆ドルを上回って見積もられる。
【0012】
必要とされるのは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)の顧客によって必要とされるQoSを提供するためのISPを動機付けるシステムおよび方法である。インターネットサービスプロバイダは、B2Bおよびデータデリバリの手数料の別のタイプを支援する。
【0013】
(本発明の実施例の要旨)
本発明の上述の実施形態は、例えば、ISPといったネットワークプロバイダに対して動機および奨励を提案し、個人ユーザであろうと、他のキャリアであろうと、会社であろうとプロバイダの顧客に保証されたQuality of Service(QoS)を提供する。
【0014】
ある性能が必要に合い得る場合、公共のIPインターネットを用いる完全に激変されたB2Bに対する現在のネットワークにおいてさえも可能性がある。ビジネスの顧客は、威力を有し、複数のキャリアを覆う端末相互間のService Level Agreement(SLA)の形式でインターネットキャリアからの保証を必要とする。利用性、パケットロス、遅延、および処理能力の保証は、満足させる必要がある。これらの必要性が満足されるとき、現在のところ、プライベートB2Bネットワークのトラフィックの大部分は、公共のIPインターネットに移動され得る。これが一旦生じると、インターネットキャリアは、より多くの増分収益を生成し、ビジネスの顧客は、コミュニケーションを統合し、コストを減少することができる。
【0015】
本発明の上述の実施形態は、大多数のビジネスの顧客がネットワーク化されたビジネスの宛先間に端末相互間保証の追加料金を支払う。何故なら、その増分収益は、顧客がプライベートネットワークのインフラ基盤または乏しいインターネット性能によって損害を受けるビジネスで支払われるよりもずっと少ない。本発明の少なくとも1つの上述の実施形態は、さらに、割り増の公共のIPサービスが従来のピアリングの接続性をバイパスして、IPサービスを異なる価格設定モデルおよびデリバリモデルと置き換える得るという信頼に基づく。ある実施形態において、割り増しの公共のIPサービスは、同様の物理的なインフラ基盤を介して、同様の顧客に正規のインターネットサービスに加えて提案され得る。
【0016】
本発明の上述の実施形態は、バックボーン構造における交換点に基づいて金銭的な支払いを実施して、バックボーンキャリアの顧客間で高品質の交換に対する奨励を構築する。本発明の上述の実施形態が総合的に効果がない場合でさえも、将来のネットワークが交換容量の1種以上を有することが想定される。例えば、最善の努力サービス(ピアリング)、割り増しのサービス(巨額の支払いを用いる)およびロングランに対する容量、音声およびビデオのリアルタイム性能の保証の支払いのフローに対するシステム(ネットワークにおける全体的なフローのサブセット)の可能性があり得る。
【0017】
本発明の上述の実施形態は、ISPがネットワークのリモートトランジット端末にデータを搬送するためのそのキャリアに対する奨励を構築するために、そのネットワークに入力する全ての上等なクラスのデータに対して支払われる必要があるという保証に基づく。この準備は、転送キャリアを必要とし、受信ネットワークおよび料金を支払うためにある程度の性能の必要性に合うために受信ネットワークに対するその料金を支払う。転送キャリアは、送信ネットワークと受信ネットワーク間で交換することを容易にして、質を検証し、キャリア間の手数料を決定し、支払いの困難に対して少ない仲介手数料を支払う。
【0018】
本発明の利点が、以下の記述の一部において示され、一部において、その記述から明白になり、本発明の実行によって知られ得る。本発明の目的および利点は、上掲の特許請求の範囲およびそれに等価なものに特に示される要素および組み合わせによって実現され、達成される。
【0019】
(実施形態の詳細な説明)
ここで、本発明のいくつかの実施形態に関して詳細に記載され、実施形態の例が添付の図面において図示される。実施可能な場合は必ず、同一または同様の部分に関する図面にわたって、同一の参照符号が用いられる。
【0020】
(i.インターネットルーティング)
図1〜図4は、従来のインターネットシステムにおいて利用可能な機能を示す。図1は、従来のインターネットエンドユーザモデルを示すブロック図である。この従来のモデルにおいて、企業110、120といったエンドユーザは、地域系または全国系インターネットサービスプロバイダ(ISP)130からインターネットへのアクセスを購買し、使用する帯域幅の広さ(例えば、使用ベースまたは「バースト可能な(burstable)」接続)または使用することが予定される帯域幅の広さ(すなわち、ISPにより最大容量が設定される)に対して、ISPに月々の手数料を支払う。この帯域幅は、通常、T1回路の一部またはT1回路全体、あるいはT3回路の一部またはT3回路全体として提供され、毎秒メガビット(Mbps)に換算して測定され、どちらの方向でも搬送され、または利用可能である。エンドユーザ110および120の両方が同じISPを用いる場合、これらのエンドユーザは、通常、インターネットには全く接続しないことに留意されたい。データは、双方向に送信され得る。すなわち、データの送信および受信が同時に行なわれ得る。
【0021】
図2は、従来のインターネットトランジットモデルを示すブロック図である。このモデルにおいて、エンドユーザ210は地域系ISP230に接続し、エンドユーザ220は全国系ISP240に接続する。ISP230といった地域系ISPは、顧客のデータを大抵の宛先に搬送するために、1つ以上の全国系ISP240からインターネットアクセスを購買しなければならない。なぜなら、地域系ISPのネットワークは、宛先と直接接続するスコープを有しないからである。このタイプのインターネットアクセスは「トランジット」接続と呼ばれる。なぜなら、地域系ISP230は、全国系ISP240のネットワークをトランジットし、宛先エンドユーザ220に到達するからである。地域系ISP230は、企業エンドユーザが購買するのとほぼ同じ方法で、比較的大きいISPからトランジットインターネットアクセスを購買する。地域系ISPは、使用するか、使用することが予定される帯域幅の広さに対して月々の料金を支払うだけである。地域系ISPと全国系ISPとの間のこれらのトランジッに接続は、通常、T3回路の一部またはT3回路全体であり、どちらの方向でもメガビット(Mbps)に換算して測定される。従って、トランジットモデルにおいて、地域系ISPは、地域系ISPの、入って来るトラフィックおよび出て行くトラフィックの両方を包含する全国系ISPに手数料を支払う。
【0022】
図2に示される状態において、地域系ISP230は、以下のコストを負担する:
エッジ「A」コスト:地域系ISP230ネットワーク内でデータを転送するコスト。
【0023】
全国系ISPのネットワークに接続するトランジットコスト
図2に示される状態において、全国系ISP240は、以下のコストを負担する:
長距離コスト:全国系ISP240ネットワーク内でデータを転送するコスト。
【0024】
エッジ「B」コスト:全国系ISP240ネットワーク内でエンドユーザ220にデータを転送するコスト。従って、このモデルにおいて、ユーザ210は、ISP230に代金を支払って、データを送信および受信し、ISP230は、ISP240に代金を支払って、データを送信および受信する。
【0025】
図3は、従来のインターネットピアリングモデルを示すブロック図である。このモデルにおいて、エンドユーザ310は、始点となるISP(例えば、地域系ISP330)に接続し、エンドユーザ320は、別の始点となるISP(例えば、地域系ISP342)に接続する。この例において、ISP330および342は、始点となるISPおよび終点となるISPの両方の機能を果たす。なぜなら、これらのカスタマーは、データを送信および受信の両方を行なうからである。しかしながら、これは、すべてのISPに関して常にそうではあり得ない。カスタマーからの資金の流れに関して、図3のシステムは、基本的に「ビルアンドキープシステム(bill and keep system)」である。これにより、各ISPは、送信および受信されたデータの代金をそれぞれのエンドユーザに請求し、収益を保持する。互いのトラフィックを搬送するための経済的奨励の欠如は、終端間の性能に保証を提供するための障害となる。なぜなら、各ISPは、通常、データを可能な限り迅速にピアに「一掃する」ことを図り、トラフィックを搬送するコストを最小化するからである。インターネットプロトコル(IP)の動作の仕方が原因で、始点となるISPも終点となるISPも、データのパケットが他のプロバイダのネットワーク上のどこに宛てることになっているのかを正確に知らない。従って、ISPは、通常、データパケットを最も近い「ピアリングポイント(peering point)」に到達させ、これを、宛先ISPネットワークに伝送し、そのISPがこれを宛先エンドユーザ(すなわち、このISPのカスタマ)に搬送する。これは、「ホットポテト(hot potato)」ルーティングと呼ばれる。なぜなら、このルーティングは、始点となるISPネットワークのトラフィックを可能な限り迅速に有効に停止するからである。トラフィックが始点となるISPから一度オフネットになると、始点となるISPは性能を保証し得ない。
【0026】
図3において、ユーザ310からユーザ320にデータが送信されると、データは始点となるISP330から、データをエンドユーザ320に輸送する、「長距離」ISPとしての機能を果たすISP342に伝達される。これは、ピアISPが、通常、データを可能な限り迅速にピアISPに伝達するために起こる。同様に、データがユーザ320からユーザ310に送信されると、このデータは、始点となるISP342から、データをエンドユーザ310に伝送する、「長距離」ISPと呼ばれるISP330に渡される。
【0027】
示されるように、大抵の全国系ISPは、「ピアリング」接続を用いてトラフィックを容易に交換する。ピアリング接続においては、どちらの当事者も接続に関して相手側に支払わない。各当事者は、等しい量のトラフィックを相手側に送信/相手側から受信し(すなわち、これらの当事者は、「ピアリング」する)、従って、これらが互いに同様の料金を課される場合、各々の収支はゼロである。この理由で、広い/全国系ISPは、通常狭い/地域系ISPとピアリングしない。その代わりに、これらのISPは、図2に示されるように、地域系ISPがアクセスの代金を支払うことを要求する。それでも、全国系ISP間のピアリング構成において潜在的不公正が存在する。なぜなら、プッシュプルトラフィックは、通常、平衡しないからである。例えば、ユーザは、データをアップロードするよりもはるかに多くデータをダウンロードする傾向がある。幾分簡略化された例として、あるISPがウェブサーバを支援し、そのピアISPが、ウェブを閲覧する複数のユーザを支援する場合、データトラフィックは、おそらく不等に配信される。これは、一方のISPがデータを受信するよりもはるかに多くデータを送信するためである。
【0028】
図3において、各始点となるISPは、以下のコストを負担する:
始点となるトラフィック上でのエッジ伝送:ピアISPに伝達する前にパケットを伝送する。
【0029】
終点となるトラフィック上でのエッジに加えて長距離伝送:始点となるISPからパケットが引き渡された後にパケットを伝送する。
【0030】
図4は、従来のインターネット多重トランジット/ピアリングモデルを示すブロック図である。
【0031】
このモデルは、トランジットおよびピアリングの特定の組み合わせを含む。図4において、ユーザ410からユーザ420にデータが送信されると、データは、地域系ISP430から地域系ISP440に渡され、その後、データをエンドユーザ420に伝送する全国系450に渡される。このISPは、「長距離」ISPとしての機能を果たす。多重トランジット/ピアリングモデルは、データ伝送のエッジのどちらか一方または両方に2つ以上のISPを有する。この例において、地域系ISPは、トランジットモデルを用いてデータを伝達する一方で、地域系ISP440は、全国系ISP450とピアリング関係を有する。別の例において、地域系ISP430および440は、ピアリングされ得る一方で、地域系ISP440は全国系ISP450とのトランジット関係を有する。本実施例において、任意のISP430、440または450は長距離ISPであり得る。
【0032】
従って、図4の多重トランジット/ピアリングモデルに示されるように、従来のインターネットトラフィックは、1)トランジットモデル、2)ピアリングモデルまたは3)これら両方の組み合わせのうちの1つを用いる。
【0033】
(i.奨励モデル(Incentive Model))
本明細書中の特定の図は、説明を明確にするために幾分簡略化されることが理解される。例えば、本発明による複数のシステムは、多重交換、交換を介する多重カスタマー(multiple customer)、およびカスタマーを介する多重クライアントを含む。
【0034】
図5は、本発明の好適な実施形態による奨励モデルを示すブロック図である。このモデルにおいて、エンドユーザ510および520は、上述のサービスのために、これらのローカルISPと依然として合意を結ぶ。エンドユーザは、アクセスに関する代金をISPに支払、ISPは、トラフィックをエンドユーザにおよびエンドユーザから搬送する代金をISPに支払う。ISP530およびISP550は、バックボーンキャリア540の「カスタマー」と呼ばれる。しかしながら、ISP530とバックボーンキャリア540との関係、ISP550とバックボーンキャリア540との関係は、従来のピアリング関係に(少なくとも完全には)基づかない。
【0035】
その代わりに、奨励モデルのもとで、始点となるトラフィックに関してバックボーン540の各カスタマーは借方記入され(請求され)、バックボーンへのおよびバックボーンからの終点となるトラフィックに関して貸方記入(支払われる)。これらの借方/貸方は、特定の毎秒メガビット(Mbps)インクリメントで測定される、伝送されたデータの量に基づく。従って、例えば、ISPは、バックボーンキャリア540に1Mbpsの伝送に対して定額を支払うことを約束し得る。特定の実施形態において、後述されるように、SLAにより、データが少なくとも所定のレート(例えば、所定のMbpsレート)で伝送されるというカスタマーとバックボーンキャリア540との間の合意がある。
【0036】
奨励モデルにおいて、始点となるカスタマーにより借方記入された額の一部が用いられ、終点となるカスタマーに貸方記入される。始点となるカスタマーにより借り方記入された額の一部の残部は、バックボーンキャリア540が始点となるカスタマ530と終点となるカスタマ550との間のトランザクションを仲介するために受け取る料金を構成する。図5において、始点となるカスタマーは、ISP等のカスタマーとして定義され、データをバックボーン540に配置する。図4において、終点となるカスタマーは、バックボーン540からデータを受信するISP等のカスタマーとして定義される。他のネットワークがデータ伝送において含まれ得ることが理解され得る。例えば、図5に示されるように、データは、始点となるISPによりバックボーン540に転送される前に、トランジットモデルおよび/またはピアリングモデルにおいて複数のISPを横断する。同様に、データは、データがバックボーン540を離れた後に、エンドユーザに転送される前に複数のISPを横断し得る。従って、図5において、始点となるカスタマーという用語および終点となるカスタマーは、バックボーン540に「接触する」カスタマーとして定義され、それぞれ、データをバックボーンに、およびバックボーンから送達する。カスタマーはISPのみに限定されず、例えば、ISP、企業または個人であり得る。
【0037】
図5のシステムによる特定の実施形態において、バックボーン540は、各カスタマーとサービスレベルアグリーメント(SLA)について合意する。終点となるISPが、合意されたSLAを満たさない場合、バックボーン540は、終点となるトラフィックに関する貸方記入を保留する。特定の実施形態において、保留された貸方記入は、その後、始点となるISPに補償として伝送される。特定の実施形態において、バックボーンキャリア540は、さらに、特定の性能要求について同意し、バックボーンキャリア540がその要求を満たさない場合、トランザクションの仲介に関する手数料は、そのバックボーンキャリアの貸方に記入されない。バックボーンキャリア540がその要求を満たさない場合、バックボーンキャリアは、依然として、終点となるカスタマー/ISPに貸方記入する。バックボーンキャリアの仲介手数料は、通常、回収されるが、始点となるカスタマーまたは終点となるカスタマーに返金されてもよい(または始点となるカスタマーと終点となるカスタマーとの間で分配される)。このような返金は、例えば、月ベースで行なわれ得る。種々のカスタマーとバックボーン540との間のSLAは、互いに異なり得る。なぜなら、これらのSLAは、好適には、バックボーン540と種々のカスタマーとの間で別々に交渉されるからである。バックボーン540は、種々のISPと、異なったSLAを有し得る。SLAは、通常、類似であり、さらに、ユニバーサルSLAを有することも可能であることが考えられる。それでも、すべてのSLAが同じであることが常に要求されるのではない。例えば、特定の大型のカスタマーは、より有利なSLAについてバックボーンキャリア540の所有者と交渉することができ得る。
【0038】
別の実施形態において、特定のカスタマーは、バックボーンキャリアを有する「ポートフォリオSLA」に含まれる。ポートフォリオSLAにおいて、1つ以上のクライアントの群に関して性能が測定される。従って、例えば、互いの間で大量のデータを交換する2つの大企業は、そのトラフィックに関してより高い性能を所望し得る。この状態において、特に、これらの2つの企業間のトラフィックに関する性能データが収集される。SLAポートフォリオにおけるこれらの企業に関する奨励モデルの借方記入および貸方記入は、SLAポートフォリオにおける企業間の性能の測定値に基づいて行なわれる。
【0039】
説明された奨励モデルは、キャリア間のサービスの質(QoS)をインプリメントするためのフレームワークを生成し、これにより、特定の用途(音声、映像等)に異なった等級のサービスが合わせられ得、関係するISPにより異なったSLAが提供される。借方記入/貸方記入は、これらのサービスの等級ごとに異なり、(おそらく)エンドユーザに課金される価格も同様に異なる。あるいは、バックボーンキャリアは、単一等級のサービスを有する奨励モデルをインプリメントし得る。この単一等級のサービスは、好適には、従来のインターネットサービスよりも良好である。あるいは、バックボーンは、異なったレベルの使用(異なったボリュームのトラフィック等)に対する階層的課金を有する奨励モデルをインプリメントし得る。従って、大量のトラフィックを転送または受信するユーザは、少量のトラフィックを転送したユーザよりも低いレート(しかしながら、より高い総額)を支払う。この状態において、終点となるカスタマーに支払われる金額は現状維持か、または始点となるカスタマーの階層(tier)により、さらに異なり得る。借方記入/貸方記入は、さらに、正確な使用法または使用法の階層に基づき得る。あるいは、バックボーンキャリアは、すべてのカスタマーに均一料金が借方記入される(例えば、月ベースで)無制限の価格構造を有する奨励モデルをインプリメントし得る。このようなモデルにおいて、すべての終点となるカスタマーに貸方記入された手数料が支払われることも起こり得る(例えば、月ベースで)。あるいは、バックボーンキャリアは、特定の大型カスタマーまたはクライアントに所定の期間に関して課金しないことを決定し得、奨励モデルにより提供されたQoSの値の大型カスタマーまたはクライアントを納得させる。従って、例えば、大型の潜在的クライアントは、特定の期間の間、トラフィックに関して課金され得ない。ISP/カスタマーは、さらに、同じ期間の間、潜在的クライアントに課金しないよう説得され得る。
【0040】
図5の奨励モデルにおいて、バックボーン540は、長距離輸送コスト、カスタマーへの貸方記入/借方記入の管理、およびエンドツーエンドSLAを適用しオフネットの質を保証することを含む、すべての輸送コストを背負う。各カスタマー/ISP510、550は、これらのそれぞれのカスタマーのエッジコストを負担する。
【0041】
図5の奨励モデルは、好適には、「インターネットデータ交換システム」(iDES)SMにより実施される。図6(a)は、本発明の好適な実施形態による、バックボーン540および複数のカスタマー530、550を有するインターネットデータ交換システムを示すブロック図である。典型的なiDESは、好適には、以下の構成要素を含む:
NAD−ネットワーク解析デバイス
ER610およびER612等、エクストラネット交換サイト(EE)に配置された高速バックボーンルータ(ER)
ルータ(ER)610、612に接続されたバックボーン540。ダークファイババックボーンという用語は、設置されているが、まだ使用されていないインフラストラクチャを指す。通常、一般的に、光ファイバネットワークに関する破棄し得ない使用権(IRU)を所有するか、または有するバックボーンキャリアは、「ダークファイバ」という用語を用い、本来、バックボーンキャリアは、ファイバにデータを流し(lit)、このファイバを介して完全な動作制御を有することを示す。例えば、特定の電気事業は、インフラストラクチャを電話またはケーブルTV会社に賃貸するか、またはインフラストラクチャを自社のオフィスを相互接続するために用い得ることを見込んで設置された電源供給ラインをすでに有する場所に光ファイバケーブルを導入した。記載された実施形態において、バックボーン540は、10,000ルートマイルより多いダークファイバを含み、Nortel Optera光波技術を用い、このファイバにデータを流すが、バックボーン540の他の物理的インプリメンテーションが本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく用いられ得る。
【0042】
図6(a)において、バックボーン構造540は、少なくとも2つの交換サイト610、612を有する。地域系ISP530、550等のカスタマーは、これらの交換サイトを介してバックボーン構造540に接続する。実施例において、クライアントAおよびCは、地域系ネットワーク530および550上のそれぞれのトンネル602および604を確立することにより、地域系ネットワーク530および550(カスタマー)を介してバックボーン540の交換サイトに接続する。本実施形態において、トンネルは、好適には、少なくともRFC1701、RFC1702およびRFC2784(IPを介するGRE)に規定されているように、GREトンネリングプロトコルを用いてインプリメントされる。これらのRFCは、参考のため、本明細書中に援用される。「RFC」(「Request for Comment」)は、インターネット設計および動作の種々の局面を規定するInternet Engineering Taskforce(IETF)により利用可能なドキュメントである。任意の適切なプロトコルが用いられ得、トンネリングがインプリメントされる。そのプロトコルは、MicrosoftのPPTPまたはCisco SystemのLayer2Forwarding protocolを含むが、これらに限定されない。クライアントと交換サイトとの間のトンネルの使用は、カスタマーのデータがバックボーンキャリアに送達されることの保証を支援する。同様に、ネットワーク解析デバイス(NAD)の使用は、クライアントと交換サイトとの間のネットワーク性能を測定することを可能にする。NADは、暗号化および/またはVoiceover IP等の、性能の測定ではなく、他のサービスを実行するために用いられ得る。これは、奨励モデルの借方/貸方/および仲介手数料に影響を与え得る。なぜなら、暗号化および/またはボイスオーバIPは、システム性能に影響を与え得るからである。
【0043】
実施例において、ネットワークを介してデータをリクエストおよび送信するクライアントBは、トンネルを用いずに608をカスタマー530に接続する。実施例において、クライアントBは、本実施例に含まれ、交換点へのすべての接続が、トンネルを介して作成される必要がないことを示す。クライアントBは、さらに、NADを含む。システムにおける任意のクライアントはNADを含み得る。
【0044】
実施例において、ネットワークを介してデータをリクエストおよび送信するクライアントDは、トンネルを用いずに、648を直接ルータ610に接続する。クライアントDは、本実施例に含まれ、例えば、法人および特定のイントラネットといった特定のクライアントが、トンネリングなしに、およびISP/カスタマネットワークを通過せずに交換点に接続することを示す。この場合、クライアントDは、カスタマーであることが考えられ得る。カスタマー530および550の各々は、少なくとも1つのクライアントを有する。大抵のクライアントはNADを有する。NADは、後述されるように性能データを収集する。図6(a)は、さらに、インターネットトランジットシステム内に種々のルータ(R)を、バックボーン540内に種々のルータ(C)を含む。図6(a)は、さらに、ネットワーク性能を有効にモニタリングするためにNADを含む。
【0045】
図6(b)は、図6(a)のインターネットデータ交換システムの実施例の部分のさらなる詳細を示すブロック図である。2つのカスタマーISP530、550は、それぞれの交換点610、612を介してバックボーン540に接続される。示される実施例において、カスタマー530、550と交換点610、612との間の接続は、光ファイバを介する光同期伝送ネットワーク(SONET)である。ベースレート(OC−1)は51.84Mbpsである。OC−2はベースレートの2倍で、OC−3はベースレートの3倍、以下同様、で動作する。図6(b)のシステムは、さらに、後述されるように、NADを含み、性能およびネットワーク管理システムを監視および測定し、SLAをインプリメントする。
【0046】
図7(a)は、本発明の奨励法のインプリメンテーションによる、2つのカスタマ(例えば、ISP710および720)とバックボーン740との間の資金の流れの例を示すブロック図である。示されるように、各カスタマー/ISPは、1つ以上のクライアントを有する。
【0047】
図7(a)の実施例において、ISP A 710は、ISP Aからの始点となるデータおよびISP Aによる終点となるデータに関して、それぞれ支払われた借方記入および貸方記入の額に関するバックボーン740を所有するキャリアと合意する。本実施例において、ISP Aは、バックボーン740を始点とするデータ1Mb毎に$475が借方記入/貸方記入される。同様に、ISPAはバックボン740を終点とするデータのMb毎に$190が貸方記入/支払われる。重要なことは、ISP AがISP Bと交渉しないことである。その代わりに、各カスタマー/ISPは、バックボーン740と交渉し、借方/貸方方式について同意する。少なくとも1実施形態において、すべてのカスタマーはバックボーンとの同じ借方/貸方方式を有するが、すべての実施形態に関する要求事項ではない。
【0048】
従って、図7(a)の実施例において、ISP Aは、クライアント#1にISP Aを介して送信する1Mb毎に$1900を課金する。実施例において、ISP Aは、ISP Aが、この$1900の手数料と引き換えに、特定のプレミアムデータレートおよび信頼性の測定を送達することをクライアント#1と合意する。クライアント#1が1MbのデータをISP A710に送信すると、ISP A710は、データをバックボーン540に送達し、バックボーン740は、例えば、図5に示されるように、データを転送し、ISP B720といった宛先ISPにデータを伝達する。本実施例において、バックボーン740は、ISP Aから始点となるデータを受信すると、ISP Aに$475を借方記入する。バックボーン740は、1MbのデータがISP Bに送達されると、ISP B720に$190を借り方記入する。特定の実施形態において、この貸方記入は、ISP B720がバックボーン740とISPBとの間のSLAにおいて具体化されるように、特定の性能特定を満たす場合のみ支払われる。バックボーンキャリア740は、仲介手数料として($475〜$190=$285)ISPから借方記入された$285の金額をそれ自体のために保持する。
【0049】
本実施例において、ISP AおよびISP Bは、バックボーン740と同一の貸借合意(debit/credit arrangement)を有する。従って、本実施例において、ISP Bは、そのクライアント#2に、クライアント#2がISP Bを介して送信する1Mb毎に$1900を課金する。ISP Bは、さらに、ISP Bがその手数料と引き換えに特定のプレミアムデータレートおよび信頼性の測定を送達することをクライアント#2と合意する。クライアント#2が1MbのデータをISP B720に送信すると、ISP B720は、バックボーン740にデータを伝達し、このバックボーンはデータを、例えば、図5に示されるように、ISPA 710といった宛先ISPに伝達する。本実施例において、バックボーン740は、ISP Bから始点となるデータを受信すると、$475をISP Bに借り方記入する。ISP A710が、バックボーン740とISP Aとの間のSLAにおいて具体化されるように特定の性能測定を満たすと仮定して、バックボーン740は、1MbのデータがISP Aに送達されると、ISP a710に$190を貸方記入する。バックボーン740は、1MbのデータがISP Aに送達されると、ISP A710に$190を貸方記入する。特定の実施形態において、この貸方記入は、ISP A710がバックボーン740とISP Aとの間のSLAにおいて具体化されるように、特定の性能測定を満たす場合にのみ支払われる。バックボーンキャリア740は、仲介手数料($475〜$190=$285)として、ISP Aから借方記入された$285の金額をそれ自体のために保持する。
【0050】
したがって、図7(a)に示すように、クライアント#1によって支払われた$1900のうち、データが送信された場合、$1425が始点のISPによって保持される($1900−バックボーンに支払われた475=$1425)。本実施例において、このことはISP AおよびISP Bの両方に当てはまる。クライアント#1によって支払われた$1900のうち、$475はまず、ISP Aの貸方に記入される。この$475のうち、$285はバックボーン料金としてバックボーン740によって保持され、そして$190は終点の顧客/ISPの借方に記入される。したがって、本実施例において、ISP Aが1Mbのデータをバックボーン740を介して送信および受信の両方を行えば、ISP Aは1Mbのデータの送信および1Mbのデータの受信について合計$1615を受け取る($1900(クライアント#1から)+$190(終点のデータについて)−$475(始点のデータについての貸方への記入)=$1615)。本実施例において、ISP Bは、同じ額を受け取る。本実施例において、ISP AおよびISP Bのいずれが始点のISPであっても、バックボーン740は搬送する1Mbのデータ当たり$285の仲介料金を保持する。
【0051】
なお、本発明は図7(a)の実施例に限定されない。他の実施においては、バックボーン740は、料金および2つのISPを有するSLA構成が異なり得、かつ、したがって、その仲介料金を調整し得る。これらの実施例の両方において、バックボーン740によって保持される量の額プラス受信側のISPの借方へ記入される金額は、始点のISPの貸方に記入される量に等しい。しかし、他の実施において、これら3つの値(借方、貸方、および仲介料金)は、本実施例のように合算する必要はない。例えば、バックボーン740は一定期間について小さな損失で動作すると決定し得る。同様に、バックボーン740は、その仲介料金の一部を報酬または奨励としてISPへ渡し得るか、またはその仲介料金の一部を報酬または奨励として第三者へ支払い得る。一般に、上記の奨励方法の実施形態において、始点の顧客/ISPの貸方に記入される量は、終点の顧客/ISPの借方に記入される量よりも大きい。
【0052】
上記のように、奨励方法の使用には、いくつかの利点がある。これらの利点には、バックボーン740が切望されるQoSソリューションをISP/顧客に対して提示し、そしてしたがって、これらのISP/顧客およびそのクライアントの満足および定着を増加する能力などがある。さらに、プレミアムプライスサービスの提示からの増分収益、ならびにクライアントへのさらなるバンド幅、ハードウェアおよびサービスは、システムに関与するすべてのISPの利点となる。ISPがバックボーン740のための仲介料金に対してプレミアムサービス料金をいくらか失うとしても、QoSの増加は、ISPがクライアントを定着させるのに役立つ傾向があり、かつISPはプレミアムサービスからより多くの利益を得られ得る。さらに、上記の実施形態は、顧客/ISPへの長距離移送コストを低減する。さらに、顧客/ISPがバックボーン540キャリアの所有者からマーケティングおよび販売のサポートを得るという利点があることが考えられる。
【0053】
記載された奨励法は、さらに、エンドツーエンドパフォーマンスを保証する重要な役割を担うデータ通信に関する費用有効的な解決法を提供する。しめされたインプリメンテーションにおいて、奨励法はインターネット上でインプリメントされ、バックボーン740のカスタマーであるISPのクライアントにユビキュイタスアクセス、すなわち場所を選ばない(any−to−an)連結性を提供する。奨励モデルは、必ずしもインターネットに限定されず、その代わりに、有線または無線に関わらず、任意の適切なネットワーク上で用いられ得る。
【0054】
図7(b)は、奨励法による、いくつかのISPとバックボーンキャリアとの間における資金の流れを示すブロック図である。実施例において、ISPは、さらに、そのクライアントが、奨励モデルを含まない、定期的なノンプレミアム(non−premium)インターネットサービスにサインアップすることを可能にする。本実施例において、奨励モデルは、図7(a)との関連で上述されるように動作する。本実施例において、データが、従来のインターネットモデルを介して送信されると、プレミアムサービスに対して$1900を収集する代わりに、ISP Aは、さらに、従来のインターネットピアリングによる1Mbのインターネットアクセスに対して、$1400といった(おそらく)より小額を回収する。上述のように、インターネットピアリングにおいて、ISP AおよびISP Bは、データを互いに対しておよび互いから交換し、データ伝送に関して互いに課金しない。このようなピアリンアレンジメント(peering arrangement)は、最終的にデータを送達する一方で、奨励法と同じ性能保証を提供しない。従って、本実施例において、ピアリングアレンジメントは、奨励法を介して1Mbのデータを転送し、従来のインターネットモデルを介して1Mbのデータを転送すると、ISP Aは、図7(a)との関連で記載されたように、従来のアクセス対してクライアント#1により支払われる$1400全部にさらに$1615をさらに保持する。本実施例は、クライアント#1がISP Aに対してより高いレートを支払、奨励法のもとで、より高い標準、サービスおよび信頼性を保証することを前提とすることに留意されたい。上述のように、バックボーン740とISP Aとの、バックボーン740とISP Bとの間の合意は、同じであり得るが、同じである必要はない。
【0055】
iii.奨励モデルへのSLAの影響
SLAを用いずに奨励モデルを実施し得るが、SLAは、顧客(customer)(およびそのバックボーン)が高レベルのサービスを維持するように奨励金を追加する。これは、サービスレベルが関連のSLAに指定されているレベルを下回る場合、奨励金は支払われないからである。SLAを用いないシステムにおいて、性能の測定値に関わらず、始点となる顧客および終点となる顧客から借方に記入され、そして始点となる顧客および終点となる顧客の貸方に記入される。
【0056】
図8(a)は、本発明によるバックボーンキャリアのルータからデータを収集する中央収集点850を示すブロック図である。記載する実施形態において、図8のシステムにおけるルーターは好適には、カリフォルニア州マウンテンビューのJuniper Networks製造のJuniper Networks model M20のルータである。しかし、本発明の意図および範囲から逸脱せずに、他の適切なルータおよびネットワークデバイスを用いてもよい。記載する実施形態において用いるルータは、そのスループット(一秒あたりメガビット、すなわちMbps)を定期的に決定することが可能であり、そしてデータセンターまたはメインサーバなどの中央領域に決定したスループットを伝達することが可能である。例えば、記載する実施形態において、バックボーンの交換サイトにおけるルータ862、864、866は、送信データおよび受信データの平均スループットを5分ごとに決定する能力を有する。次いで、これらの平均スループットの決定は、中央サイト850に伝送される。特に、記載する実施形態において、各ルータは、現在の時間期間の間に送信および受信された、複数のバイトおよび複数のパケットを定期的に伝送する。ISPと交換点との間の各トンネル接続のバイト数およびパケット数が決定される。記載する実施形態において、SNMPプロトコルを用いてデータを中央点850に輸送する。
【0057】
図8(b)は、測定されているシステム性能を示すブロック図である。例において、クライアントは、NADを有してテストメッセージの性能をモニタリングおよび測定する。テストメッセージは、システムに定期的に送信されて、システム全体(例えば、エンドツーエンド)の性能、および個々の顧客およびバックボーンの性能をテストする。性能データは、テストメッセージが来た場所を識別する情報、テストメッセージが始点となる顧客および終点となる顧客およびバックボーンに伝達されるまでの時間(待ち時間)を識別する情報、ならびにどのパケットロスおよびジッターが伝送に関連付けられているかを識別する情報を含む。ジッターは、現在の時間期間の間に、伝送速度が平均値から変化した実際の量として記載される。図示する例において、テストメッセージが顧客/ISP Aに伝達されるまでにかかる平均時間はX1ミリ秒であり、テストメッセージがバックボーン740に伝達されるまでにかかる平均時間はY1ミリ秒であり、テストメッセージが顧客/ISP Bに伝達されるまでにかかる平均時間はZ1ミリ秒である。同様に、各顧客/ISP A、バックボーン740、および顧客/ISP Bはそれぞれ、測定された期間の間に、X2%、Y2%、およびZ2%のパケットロスを有する。同様に、顧客/ISP A、バックボーン740、および顧客/ISP Bの利用可能度はそれぞれ、X3%、Y3%、およびZ3%である。同様に、顧客/ISP A、バックボーン740、および顧客/ISP Bのスループットはそれぞれ、X4Mb、Y4MbおよびZ4Mbである。同様に、顧客/ISP A、バックボーン740、および顧客/ISP Bのジッターは、X5ミリ秒、Y5ミリ秒、およびZ5ミリ秒である。
【0058】
好適には、この情報を用いてシステムの特定のエレメントがそのSLA要件を満たしているかを判定する。記載する実施形態において、測定は伝送されたデータの測定とは別個に行われることに留意されたい。他の実施形態は、伝送されたデータの測定を行うことによって性能を測定し得る。記載する実施形態において、性能データは、待ち時間、パケットロスおよび利用可能度を測定される。これらの統計は、バックボーン用、各顧客用、およびシステム全体(すなわち、エンドツーエンド)用に保管される。
【0059】
図9(a)および図9(e)は、データを収集して、データによって支払いを決定する方法を示すフローチャートである。図9(a)において、現在の請求期間(例えば、1ヶ月)の間に、中央領域は、交換/ルータから複数の始点となるビットおよび終点となるビットに関するデータを受信する。このデータは、例えば、クライアント(トラフィックはクライアントによって送信または受信された)およびトラフィックの量を示す。各クライアントに関連付けられた顧客は、既知である(または決定され得る)。このデータは、図9(b)に示すデータベースに追加される。図9(a)において、請求期間が終了すると、中央領域は、各顧客/ISPの始点となるビットの95番目の百分位数、および終点となるビットの95番目の百分位数を決定する。以下に見られるように、95番目の百分位数を用いて、各顧客の借方および貸方に記入する額を決定する。
【0060】
図9(b)は、所与の顧客にとって始点とされるデータおよび終点とされるデータの95番目の百分位数を決定するために収集されたデータの一例である。図は、1回の請求期間の間に一人の顧客の一人のクライアント用のデータを含んだ表を示す。各クライアントに対して同様のデータを収集することが理解される。各クライアントに対して、請求期間中の各サンプル期間の複数の始点とされるMビットおよび複数の終点とされるMビットが格納される。請求期間の終了時において、このデータを用いて、図9(c)および図9(d)に示すこのクライアント用の始点とされるデータおよび終点とされるデータの95番目の百分位数を決定する。
【0061】
図9(c)は、クライアント用のサンプル始点となるデータが降順に分類される点を示す。分類されたサンプルの上から5番目の百分位数は無視されて、次に大きいサンプル(95番目の百分位数のサンプル)を用いて、クライアント用の借方/課金(始点)を計算する。顧客のすべてのクライアントの95番目の百分位数(始点)を組み合わせて、顧客の95番目の百分位数(始点)を形成する。図9(d)に示すように、同様のプロセスを用いて、顧客のすべてのクライアントの95番目の百分位数(終点)を決定して、これらの値を組み合わせて、顧客の95番目の百分位数(終点)を形成する。以下に見受けられるように、顧客の95番目の百分位数(始点および終点)を用いて、顧客の借方および貸方に記入する額を決定する。
【0062】
百分位数の計算には3つの重要な要素がある。
1)百分位数の番号
百分位数は基本的に、時間の百分率に関して、データ点が結果生じる値より下であることを言う。95番目の百分位数は、時間データ点の95%が結果生じる値より下であり、時間データ点の5%が結果生じる値より上であることを言う。平均値使用または平均使用を計画するシステムにおいて、ネットワークは、半分の時間、使用不可(飽和)となり得、したがって、記載する実施形態はより高い(95%)使用率を計画する。
2)用いたデータ点
百分位数は所定のセットのデータ点に基づいて計算される。これらのデータ点が表すものは、百分位数の結果の意味を理解する際に有意である。ネットワーク百分位数は、サンプリングされたスループットの利用に基づく。サンプル速度は、百分位数がいかに正確または許容度が広いかを示す。サンプル速度が頻繁であればあるほど、百分位数がより正確になり、許容度が低くなる。記述する実施形態において、データサンプルを5分(サンプル期間)ごとに収集する。ルータは5分の期間を越えてビットを数え、データサンプルは2つの値ごとの5分の平均ビットを表す。ルータから受信した値が平均化されているため、この5分の期間内のハイおよびローは知られていない。
3)データセットサイズ
データセットサイズは値の範囲を示す。ネットワークの百分位数において、データセットは、サンプルが収集される時間期間である。任意の堅実な計画および傾向の決定に関しては通常、利用の頂点および谷をカバーするために妥当な大きさのデータセットが必要である。
【0063】
上述の実施形態において、交換は5分ごとにサンプルを送信し、請求期間は約1ヶ月であるが、任意の妥当なサンプル速度および請求期間を用いてもよい。したがって、各クライアント用の交換/ルータからのサンプル数は、約
12×24(時間)×30(日)=8640サンプル
であり得る。
【0064】
したがって、交換/ルータからのサンプルは、最後の5分間に各顧客のトンネル用の交換/ルータへの/からの始点としてのMb数および終点としてのMb数に関する情報を含む。(請求期間にわたって取られた)これらのサンプルのうちの8640を用いて、クライアントの95番目の百分位数を決定し、クライアントの95番目の百分位数を用いて顧客の95番目の百分位数を決定する。
【0065】
本発明の少なくとも1つの実施形態は「階層」価格設定を用いる。顧客が0と第1のバイト数との間の始点となる(または終点となる)場合、顧客はバイトごとに第1の額が課金される。顧客が請求期間の間、第2のバイト数より低い第1のバイト数より上のバイトで始点となる(または終点となる)と、顧客はバイトあたり異なる額を課金される。上述の実施形態において、バイトあたりの価格は階層が高くなればなるほど下がる。階層型価格設定の他の変形が可能であり、本明細書において説明した奨励モデルで用い得る。例えば、終点となるデータおよび始点となるデータに対して異なる階層スキームを用いてもよい。あるいは、階層型価格設定を用いずに、バイトあたり均一領域を課金してもよい。
【0066】
図9(e)は、各顧客の支払い額(すなわち、借方額および貸方額)を決定する方法を示すフローチャートである。エレメント951は、各交換サイトのループを開始する。エレメント952は、顧客を介して各トンネルのループを開始する。(クライアントBの交換への接続、および組み合わされた顧客/クライアントDの図6(a)の交換への接続は好適には、これらを目的としたトンネルとして数えられる)。エレメント953において、現在の交換サイトおよびクライアントへの/からの現在のトンネルに関して、現在の顧客がデータを開始すると、現在の顧客は、請求期間の間に顧客が開始したデータの95番目の百分位数によって借方に記入される。(別の実施形態において、顧客は顧客の実際の始点されるバイト数によって借方に記入され得、95番目の百分位数の計算は用いられない。)
エレメント954は、顧客がこのトンネル用のデータを終了した場合、バックボーンを有する終点となる顧客が、SLAに指定された性能規格を満たしているか否かを判定する。終点となる顧客がサンプル期間の間にSLAを満たさなかった場合、エレメント958において、バックボーンキャリアは好適には、終点となる顧客の貸方に記入された全額を保持する。(特定の実施形態において、終点となる顧客の性能がSLAを有する始点となる顧客のSLAに満たない場合、この額の一部が補償金として始点となる顧客と共有される。)終点となる顧客がサンプル期間の間にSLAを満たした場合、エレメント956において、バックボーンキャリアは、この顧客の終点とされるデータの95番目の百分位数によって、サンプル時間期間の間に終了したデータに対して、顧客の貸方に記入する。したがって、顧客は、この顧客の終点となるデータの95番目の百分位数に単位価格を乗算することによって得られた額だけ貸方に記入される。
【0067】
エレメント960〜970は、バックボーンキャリアがその手数料を保持しないかもしれない環境に関連する。記述する実施形態において、バックボーンは手数料を保持しない場合はあっても、手数料を常に集金すると考えられる。エレメント960は、バックボーンが、始点となる顧客とともに個々の性能SLAを満たしているか否かを決定する。満たしていない場合、バックボーンによって通常、保持される手数料は、エレメント966において始点となる顧客に付与される(または、幾つかの実施形態において、補償金として始点となる顧客と終点となる顧客との間で分割される)。特定の実施形態において、顧客はこの額を顧客のクライアントに渡すように奨励されるが、これは必要条件ではない。
【0068】
エレメント964において、バックボーンがSLAを満たすと、バックボーンは、始点となる顧客から借方に記入された額の一部である手数料を保持する。エレメント968および970は各ループを終了する。
【0069】
図9(f)は、種々のシステムエレメントの性能を決定する方法を示すフローチャートである。エレメント980において、バックボーンおよび各顧客の平均待ち時間が決定される。記載する実施形態において、待ち時間はミリ秒で測定され、1人のクライアントから別のクライアントへの往復時間を表す。上述したように、クライアントはテストパケットを定期的に送信し、結果得られた測定値を平均待ち時間を決定するために中央領域に伝送する。
【0070】
エレメント982において、バックボーンおよび各顧客の平均パケットロスが決定される。記載する実施形態において、パケットロスは、送信されたパケットの百分率で測定される。上述したように、クライアントは、テストパケットを定期的に送信し、結果得られた測定値を平均パケットロスを決定するために中央領域に伝送する。
【0071】
エレメント984において、バックボーンおよび各顧客の利用可能度の百分率が決定される。記載する実施形態において、利用可能度は総時間の百分率で測定される。上述したように、クライアントはテストパケットを定期的に送信し、結果得られた測定値を平均利用可能度を決定するために中央領域に伝送する。
【0072】
エレメント986において、システム全体の平均待ち時間、パケットロス、および利用可能度が決定される。この数は、システムの個々の部分に対する性能結果を組み合わせることによって得られる。少なくともエレメント986は必要に応じて用いてよい。
【0073】
図9(g)は、SLAとの適合をテストすることを目的として収集された性能の統計の種類の一例である。この図は、平均待ち時間、パケットロス、および利用可能度が、バックボーンおよび各顧客および各クライアントに対して決定される点を示す。図9(h)は、必要な性能値の表の一例である。記載する実施形態において、すべての顧客は、バックボーンと同じSLAを有するが、これは常にそうであるわけではない。したがって、すべてのSLAにとって、バックボーンの最大許容平均待ち時間は70msであり、バックボーンの最大許容パケットロスは.2%であり、バックボーンの最小許容利用可能度は99.99%である。同様に、すべてのSLAの下において、顧客の最大許容平均待ち時間は40msであり、顧客の最大許容パケットロスは.4%であり、顧客の最小許容利用可能度は99.9%である。顧客とバックボーンキャリアとの間で交渉されたSLAに依存して、他の実施形態が異なる許容値を有し得ることに留意されたい。図において、システム全体の最大許容平均待ち時間は150msであり、システム全体の最大許容パケットロスは1%であり、システム全体の最小許容利用可能度は99.8%である。
【0074】
図9(c)のエレメント954および958に示すように、終点となる顧客がそのSLA性能要件を満たさない場合、終点となる顧客は終点となるデータの貸方を受信しない。したがって、終点となる顧客は高質のサービスを送達するように動機付けされる。図9(c)のエレメント964に示すように、バックボーンがそのSLA性能要件を満たさない場合、バックボーンはその仲介手数料を保持しないかもしれない。したがって、バックボーンキャリアは高質のサービスを送達し、システム全体のサービスの質を損う顧客を保持しないように動機付けされる。
【0075】
記載する実施形態において、バックボーンキャリアとISP/顧客との間の典型的なSLAは、ネットワークの利用可能度のない最大時間、パケットロス、スループット、ビットエラー率、待ち時間、およびジッターのうちの1つ以上に対する最小要件を有する。すべてのSLAがこれらの値それぞれに対して要件を有する必要はない。他のSLAが性能の異なる測定値を有し得る。
【0076】
上述したように、プレミアムサービスのクラス(単数または複数)があるため、QoSに提供する次世代のルータおよびスイッチに投資する経済的な奨励を提供することによって、QoSのインターネットの開発が可能になる。技術が進化すると共に、プレミアム顧客のダイヤルインの直接的なISP接続、SOHO(小規模事業所)、在宅勤務、および他の使用に専用のDSLなどの一意的なサービス構築も得られる。
【0077】
例えば、オンライン仲介業者は、1日中株取引をしている個人投資家およびプラチナ顧客用に高質の専用ダイアルインのアカウントを提供するために、高質のサービスを所望し得る。オンライン仲介業者は、高レベルのSLAを有するバックボーン740に取り付ける全国系ダイアルインと提携することによってこれを達成し得る。これらの機構を適所に設けると、オンライン仲介業者は、保証された株式取引性能ウィンドウ(これはオンライン仲介業者の最終的な目標である)を確立し得る。
【0078】
サービスが構築される方法のために、すなわち、バックボーンのカットスルーがキャリアエッジアクセスを有するために、QoS切替機器は、インクリメントする様態でインターネットのエッジに配置されることが多い。これにより、経済ドライバを生成してその成長を奨励しつつ、QoSインターネットを配置するコスト負担が和らげられる。
iv.(交換サイト)
交換サイトは、バックボーン740の地域の存在現場において多くのISPの相互接続を介して構築される。これらの接続は、DS−3およびOC−3などの高容量のローカルループであり得るか、または別の種類の複数メガビットのパイプであり得る。あるいは、それは、バックボーンのダークファイバネットワークの一部/拡張部を介し得る。これらの基本相互接続が物理的接続を提供するため、ルータはインターネットキャリアから交換サイトルータに接続される。
【0079】
プレミアムサービスのカテゴリーにおいて、境界ゲートウェイプロトコル(BGP)を用いて、グローバルなプレミアムサービスグループの一部であるIPアドレス(これらのサービスのうちの1つを購入した顧客のすべてのアドレス)の幾つか、すべてを発表し得るか、あるいはすべてを発表しないことがある。これは、地域に密着したプレミアムサービスの顧客を割り当てられた地域交換サイトに接続するために用いられる、カットスルー相互接続の方法に依存して決定される。例えば、トンネルを用いて、強制された地域系ルーチンを促進すると、トンネルの終点のみを発表することが必要であり、このトンネルを越えて到達可能である顧客アドレスは、バックボーンキャリアおよび特定の顧客によってのみ知られる。しかし、地域系ルーチンに影響を与えるようにルーチン選好がインターネットキャリアによって用いられると、BGP全体の発表が必要であり得る。種々の実施形態は、本発明の意図および範囲から逸脱せずに、任意の適切な方法でルーチンを実施し得る。
v.テストおよび検証
本発明の重要な部分は、帯域幅の使用法および性能を測定および決定する能力である。SLAは、性能をテストし、そして有意義な方法で結果を報告する能力を必要とする。
【0080】
本発明の特定の実施形態は、プレミアムサービスの顧客の高度なSLAテストサービスを含む。これは、本明細書において「ネットワーク分析デバイス(NAD)」と呼ばれる低価格のサーバをクライアントサイトに配置して、サーバそれ自体、交換サイト内のNADと、他のクライアントサイトにおける他のNADとの間でテストを実行することによって達成される。
【0081】
上述の性能測定方法に加え、クライアントおよび顧客が、Unix(R) pingコマンド(利用可能度および待ち時間用)および追跡コマンド(地域系ルーチンが有効であることを保証するため)などの標準ツールを用い得ることが考えられる。他の実施は、TCPおよびUDPなどのトランスポートプロトコルもテストして、有効な性能がこのレベルでも存在し、そしてWEBフロー、映像フロー、音声フローなどのより高レベルなプロトコル平面をテストする能力を開発することを保証する。
【0082】
したがって、要約すると、現在の発明は、バックボーンキャリアが、始点と終点との間でデータを仲介することを可能にする支払い方法を含む。始点は借方記入され、終点は貸方記入され、バックボーンの所有者は、借方額および貸方額との差の所定の部分を保持する。さらに、本発明は、借方/貸方システムにおける特定の支払いが行われるまたは払い戻される前に、満たされる必要があるSLA要件を実施する。
【0083】
特定の実施形態は、差別化されたサービスを提供するように分離され得る複数のバックボーンを含み得る。このような差別化されたサービスは、地理、産業、または所定の他の属性またはカテゴリー化に基づき得る。各差別化されたサービスは好適には、自身の借方/貸方/仲介手数料をそれぞれ有する。さらに、一意的な借方/貸方/仲介手数料の構造は、2つ以上のこれらの分離されたバックボーンを横断する必要がある顧客間の通信に適用され得る。例えば、北アメリカのバックボーンおよび全ヨーロッパのバックボーンがあり得る。異なる借方/貸方/仲介手数料は、特定のメッセージがある分離されたバックボーンから別の分離されたバックボーンに渡された場合に、課金され得る。
【0084】
したがって、本発明は、上掲の特許請求の範囲および均等物の意図および範囲内にある場合、すべてのこのような別の実施形態、改変および変形を包括することが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、従来のインターネットエンドユーザモデルを示すブロック図である。
【図2】
図2は、従来のインターネットトランジットモデルを示すブロック図である。
【図3】
図3は、従来のインターネットピアリングモデルを示すブロック図である。
【図4】
図4は、従来のインターネットマルチ−トランジット/ピアリングモデルを示すブロック図である。
【図5】
図5は、本発明の好適な実施形態によるインセンティブモデルを示すブロック図である。
【図6a】
図6aは、本発明の好適な実施形態による複数の顧客を有するインターネットデータ交換システムを示すブロック図である。
【図6b】
図6bは、図6aのインターネットデータ交換システムの一部のさらなる詳細を示すブロック図である。
【図7a】
図7aは、本発明によるインセンティブ方法の実現を用いて、いくつかのISPとバックボーンキャリアとの間における資金のフローを示すブロック図である。
【図7b】
図7bは、本発明によるインセンティブ方法の実現とインターネットピアリングとの組み合わせに従って、いくつかのISPとバックボーンキャリアとの間における資金のフローを示すブロック図である。
【図8a】
図8aは、本発明によるバックボーンキャリアに接続されたルータからのデータを収集する中央収集点を示すブロック図である。
【図8b】
図8bは、実施されるシステムパフォーマンス測定を示すブロック図である。
【図9a】
図9aは、このデータに従ってデータを収集し、支払を決定する方法を示すフローチャートである。
【図9b】
図9bは、所与の顧客について、最初のデータおよび最後のデータの95番目の百分位数を決定するように収集されたデータの例を提供する。
【図9c】
図9cは、所与の顧客について、最初のデータおよび最後のデータの95番目の百分位数を決定するように収集されたデータの例を提供する。
【図9d】
図9dは、所与の顧客について、最初のデータおよび最後のデータの95番目の百分位数を決定するように収集されたデータの例を提供する。
【図9e】
図9eは、このデータに従ってデータを収集し、支払を決定する方法を示すフローチャートである。
【図9f】
図9fは、様々なシステム要素についてのパフォーマンスを決定する方法を示すフローチャートである。
【図9g】
図9gは、SLAを用いて適合検査するために収集されたパフォーマンス統計学のタイプの例を示す。
【図9h】
図9hは、要求されたパフォーマンス値のテーブルの例である。
Claims (48)
- バックボーンキャリアによってネットワーク上でメッセージを送信する方法であって、
該バックボーンキャリアのバックボーン構造を、少なくとも第1のクライアントを有する第1のインターネットサービスプロバイダに接続する工程と、
該バックボーン構造を、少なくとも第2のクライアントを有する第2のインターネットサービスプロバイダに接続する工程と、
該第1のクライアントから該第2のクライアントへのメッセージを受信する工程であって、該メッセージは該第1のインターネットサービスプロバイダを介して受信される、工程と、
該メッセージの特徴による受領額を該第1のインターネットサービスプロバイダに課金する工程と、
該第1のクライアントから該メッセージを受信する該第2のインターネットサービスプロバイダへの接続を仲介する工程であって、該接続を仲介する工程は、該バックボーンキャリアによって該受領額の一部を保持して、該第2のインターネットサービスプロバイダに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、工程と
を包含する、方法。 - 前記第2のインターネットサービスプロバイダに支払われる前記一部は、該第2のインターネットサービスプロバイダが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のインターネットサービスプロバイダに課金される前記受領額は、該第2のインターネットサービスプロバイダが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のインターネットサービスプロバイダに課金される前記受領額は、前記バックボーンキャリアが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項1に記載の方法。
- 前記バックボーンキャリアによって保持される前記額は、該バックボーンキャリアが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のインターネットサービスプロバイダに課金される前記料金は、前記バックボーンキャリアによって保持される前記受領額の一部と、前記第2のインターネットサービスプロバイダに支払われる該受領額の一部との合計に等しい、請求項1に記載の方法。
- ネットワーク上におけるメッセージ伝送の価格設定を行う方法であって、
該ネットワークにおけるバックボーンによって、第1のクライアントから第2のクライアント用のメッセージを受信する工程であって、該メッセージは、メッセージオリジネータを介して該バックボーン構造によって受信される、工程と、
該メッセージオリジネータに受領額を課金する工程と、
該第1のクライアントによって送信された該メッセージを終了するようにメッセージターミネータへの接続を仲介する工程であって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を保持する工程、および該メッセージターミネータに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、工程と
を包含する、方法。 - 前記メッセージターミネータに支払われる一部は、該メッセージターミネータが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータに課金される前記受領額は、該メッセージオリジネータが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータに課金される前記受領額は、前記バックボーンが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項7に記載の方法。
- 前記接続を仲介するために保持される前記額は、前記バックボーンが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータに課金される前記料金は、前記バックボーンによって保持される前記受領額の一部と、前記メッセージターミネータに支払われる該受領額の一部との合計に等しい、請求項7に記載の方法。
- 前記ネットワークにおける前記バックボーンによって、前記第2のクライアントから前記第1のクライアント用のメッセージを受信する工程であって、該メッセージは、該バックボーン構造によって前記メッセージオリジネータを介して受信される、工程と、
該第2のクライアントからの該メッセージオリジネータに受領額を課金する工程と、
該第2のクライアントからの前記メッセージターミネータへの接続を仲介する工程であって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を保持する工程、および該第2のクライアントからの該メッセージターミネータに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、工程と
を包含する、請求項7に記載の方法。 - 前記メッセージターミネータに支払われる前記額は、バックボーンキャリアと前記メッセージターミネータとの間のサービスレベルアグリーメントに規定される性能基準によって決定される、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータに課金される前記額は、バックボーンキャリアと前記メッセージオリジネータとの間のサービスレベルアグリーメントに規定される性能基準によって決定される、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージターミネータおよび前記バックボーンの性能基準はサービスレベルアグリーメントに規定される、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータは、前記メッセージが所定の送達パラメータ内で送達される場合のみ前記受領額を課金される、請求項7に記載の方法。
- 性能基準はネットワーク利用可能度の性能基準を含む、請求項7に記載の方法。
- 性能基準はパケットロスの許容料の性能基準を含む、請求項7に記載の方法。
- 性能基準は送達遅延用の性能基準を含む、請求項7に記載の方法。
- 性能基準はネットワークスループット用の性能基準を含む、請求項7に記載の方法。
- 性能基準はスライド制の許容可能な性能を規定し、前記メッセージターミネータに支払われる前記額は該スライド制によって変化する、請求項7に記載の方法。
- 性能基準は、前記メッセージオリジネータと前記メッセージターミネータとの間のエンドツーエンド性能を指定するSLAに規定される、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータに課金される前記額は、該メッセージオリジネータが申し込んだサービスクラスに依存する、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージターミネータに課金される前記額は、該メッセージに割り当てられたサービスクラスに依存する、請求項7に記載の方法。
- 前記仲介用に保持された前記額は、前記メッセージに割り当てられたサービスクラスに依存する、請求項7に記載の方法。
- 均一料金が、前記メッセージオリジネータから受信された各メッセージに対して、該メッセージオリジネータに課金される、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータはISPである、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータは私的ネットワークである、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージオリジネータは個人である、請求項7に記載の方法。
- 前記バックボーンは、その仲介料金を集金するために所定の性能基準を満たす必要がある、請求項7に記載の方法。
- 性能基準は、個々の顧客、前記バックボーン、およびエンドツーエンドシステムの性能に対する要件の組み合わせを含む、請求項7に記載の方法。
- 前記メッセージターミネータに支払われ、かつ、該メッセージオリジネータに課金される前記額は、顧客が前記バックボーンと契約したサービスクラスの種類に応じて異なる、請求項7に記載の方法。
- 前記バックボーンは、前記開始されたデータ量に関わらず、前記メッセージオリジネータに均一料金を課金する、請求項7に記載の方法。
- 前記バックボーンは、前記終了されたデータ量に関わらず、前記メッセージターミネータに均一料金を支払う、請求項7に記載の方法。
- ネットワーク上におけるメッセージ伝送の価格設定を行う方法であって、
メッセージの開始および受信の両方を行うインターネットサービスプロバイダに、該インターネットサービスプロバイダがメッセージを開始した場合に、受領額を課金する工程と、
該メッセージの宛先である別のインターネットサービスプロバイダへの接続を仲介する工程であって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を受け取る工程、および該メッセージの該宛先である他のインターネットサービスプロバイダに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、工程と
を包含する、方法。 - ネットワーク上におけるメッセージ伝送の価格設定を行う方法であって、
メッセージオリジネータに受領額を課金する工程と、
該メッセージを受信するようにメッセージターミネータへの接続を仲介する工程であって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を保持する工程、および該メッセージターミネータに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、工程と
を包含する、方法。 - バックボーンキャリア上でメッセージを送信する装置であって、
該バックボーンキャリアのバックボーン構造を、少なくとも第1のクライアントを有する第1のインターネットサービスプロバイダに接続するように構成されたソフトウェア部分と、
該バックボーン構造を、少なくとも第2のクライアントを有する第2のインターネットサービスプロバイダに接続するように構成されたソフトウェア部分と、
該第1のクライアントから該第2のクライアント用のメッセージを受信するように構成されたソフトウェア部分であって、該メッセージは該第1のインターネットサービスプロバイダを介して受信される、ソフトウェア部分と、
該第1のインターネットサービスプロバイダに、該メッセージの特徴による受信額を課金するように構成されたソフトウェア部分と、
該第1のクライアントから該メッセージを受信する該第2のインターネットサービスプロバイダへの接続を仲介するように構成されたソフトウェア部分であって、該接続を仲介する工程は、該バックボーンキャリアによって該受領額の一部を保持する工程と、該第2のインターネットサービスプロバイダに該受領額の別の一部を支払う工程とを含む、ソフトウェア部分と
を含む、装置。 - 前記第2のインターネットサービスプロバイダに支払われる前記一部は、該第2のインターネットサービスプロバイダが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項38に記載の装置。
- 前記第1のインターネットサービスプロバイダに課金される前記受領額は、前記第2のインターネットサービスプロバイダが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項38に記載の装置。
- 前記第1のインターネットサービスプロバイダに課金される前記受領額は、前記バックボーンキャリアが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項38に記載の装置。
- 前記バックボーンキャリアによって保持される前記額は、該バックボーンキャリアが所定の性能基準を満たしているか否かに依存して変化する、請求項38に記載の装置。
- 前記第1のインターネットサービスプロバイダに課金される前記料金は、前記バックボーンキャリアによって保持される前記受領額の一部と、前記第2のインターネットサービスプロバイダに支払われる該受領額の一部との合計に等しい、請求項38に記載の装置。
- ネットワーク上におけるメッセージ伝送の価格設定を行う装置であって、
該ネットワークにおけるバックボーンによって、第1のクライアントから第2のクライアント用のメッセージを受信するように構成されたソフトウェア部分であって、該メッセージは、メッセージオリジネータを介して該バックボーン構造によって受信される、ソフトウェア部分と、
該メッセージオリジネータに受領額を課金するように構成されたソフトウェア部分と、
該第1のクライアントによって送信された該メッセージを終了するようにメッセージターミネータへの接続を仲介するように構成されたソフトウェア部分であって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を保持する工程、および該メッセージターミネータに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、ソフトウェア部分と
を含む、装置。 - ネットワーク上におけるメッセージ伝送の価格設定を行う装置であって、
メッセージの開始および受信の両方を行うインターネットサービスプロバイダに、該インターネットサービスプロバイダがメッセージを開始した場合に、受領額を課金するように構成されたソフトウェア部分と、
該メッセージの前記宛先である別のインターネットサービスプロバイダへの接続を仲介するように構成されたソフトウェア部分であって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を受け取る工程、および該メッセージの該宛先である他のインターネットサービスプロバイダに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、ソフトウェア部分と
を含む、装置。 - ネットワーク上におけるメッセージ伝送の価格設定を行う装置であって、
メッセージオリジネータに受領額を課金するように構成されたソフトウェア部分と、
該メッセージを受信するようにメッセージターミネータへの接続を仲介するように構成されたソフトウェア部分であって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を保持する工程、および該メッセージターミネータに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、ソフトウェア部分と
を含む、装置。 - コンピュータプログラム製品であって、データ処理システムによって実行可能な命令を含み、該データ処理システムは、
メッセージの開始および受信の両方を行うインターネットサービスプロバイダに、該インターネットサービスプロバイダがメッセージを開始した場合に、受領額を課金するように構成されたコンピュータプログラムコードデバイスと、
該メッセージの前記宛先である別のインターネットサービスプロバイダへの接続を仲介するように構成されたコンピュータプログラムコードデバイスであって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を受け取る工程、および該メッセージの該宛先である他のインターネットサービスプロバイダに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、コンピュータプログラムコードデバイスと
を含む、コンピュータプログラム製品。 - コンピュータプログラム製品であって、データ処理システムによって実行可能な命令を含み、該データ処理システムは、
メッセージオリジネータに受領額を課金するように構成されたコンピュータプログラムコードデバイスと、
該メッセージを受信するようにメッセージターミネータへの接続を仲介するように構成されたコンピュータプログラムコードデバイスであって、該接続を仲介する工程は、該受領額の一部を保持する工程、および該メッセージターミネータに該受領額の別の一部を支払う工程を含む、コンピュータプログラムコードデバイスと
を含む、コンピュータプログラム製品。
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