JP2004511853A - 医用デジタル画像と通信の構造化レポートdicomsrのumlモデル及びxml表現 - Google Patents
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Abstract
DICOM SR仕様を該仕様のUMLベースのオブジェクト指向表現に変換し、DICOM SRレポートをUML互換表現に変換するモデリング技法が示される。この方法を使用して、ワールドワイドウェブコンソーシアムのXML DTD及びスキーマ仕様を使用するオープン交換可能表現も提供される。DICOM SR仕様を表現するための方法は、DICOMの意味的に豊かなフレームワーク、その構造及び構成の明らか且つ幅広いビューを提供する。DICOM SRと、UML、XML DTD及びスキーマとの間のマッピングを提供することにより、開発者、アナリスト及びシステム構築者は、DICOM SR仕様をよりよく理解することができ、DICOM SR認識アプリケーションをよりよく規定し開発することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モデリング及びデータ表現の分野に関し、特に、DICOM SRリレーショナルデータの使用を介した医用レポートのモデリング及び表現に関する。
【0002】
【従来の技術】
医用デジタル画像と通信(Digital Imaging and Communications in Medicine、DICOM)の構造化レポート(Structured Reporting、SR)規格、及びそれに基づくSRドキュメンテーションモデルは、診断画像及び波形のドキュメンテーションの表現力、精度及びコンパラビリティ(比較対照性)を改善する。DICOM SRは、表現力のある合成レポートの交換を支援する。そのようなレポートでは、画像及び波形により示されるクリティカルな特徴は、オブザーバによって明確に表されることができ、後続のレビューワによって索引付けされ、選択的に取り出されることができる。確認されたものは、テキスト、コード及び数値測定としてか、画像若しくは波形内の関心のある特定の領域の位置座標を介してか、又は比較画像、音声、波形、曲線及び以前のレポート情報への参照として、オブザーバによって表されることができる。オブザーバにより記録される所見及び履歴の結果は、解釈プロシージャの一部として参照される証拠を含んでもよい。このように、DICOM SRは、診断的所見のリポーティングのみならず、所見を引き出した証拠を完全に文書化する能力をも支援する。この能力は、診断画像及び波形解釈のルーチン副産物として、臨床的研究、トレーニング及び結果評価のための構造化データの大きな集合に関して重要な新しい機会を提供し、複数の医療機関にまたがる臨床試験及び評価のために構造化データをプールすることを容易にする。
【0003】
DICOM SRは、リレーショナルデータ技術に基づくものであり、米国電気機器製造業者協会(NEMA)により標準化されている。DICOM規格のSupplement 23:Structured Reporting Storage SOP Classes(DICOM規格委員会発行、1300 N. 17th Street, Rosslyn, VA 22209 USA)は、任意の数の画像若しくは波形又はそれらが含む特定の特徴について記述し又は言及する文書の伝送及び記憶のためにSRサービスオブジェクト対(SOP)クラスを取り入れている。これについては、ここに参照により盛り込まれる。この規格は、構造化リポーティング形式でテキスト、画像及び波形コンテントを提供するために、医用装置製造業者及び一般の提供業者により採用されることが期待されている。
【0004】
DICOM SR規格は、一貫したリポーティング及び記録方式を提供するが、DICOM SRに含まれる情報の使用は、DICOM特定の形式を使用してその情報を処理することができるDICOM準拠のアプリケーションに限定される。アプリケーション開発者はDICOMの知識がなければならず、DICOMドメインの外側の他のアプリケーションと相互に動作するアプリケーションを展開するための方法は未だ開発されていない。
【0005】
コンピュータ産業において、多様なアプリケーションによる多様なソースからの情報の利用を容易にする標準化された言語及び方法を使用することにおいて進歩があった。オブジェクト指向処理のパラダイムは、異種システムの間で情報を共有するとともに、情報を使用するプロセスを共有することを容易にするのに良く適している。オブジェクトマネジメントグループ(OMG)は、オブジェクト指向処理に特に良く適した情報を交換するための統一モデリング言語(UML)を定めている。UMLは、ソフトウェア集約型システムの中で生成されるオブジェクトを指定し、構築し、視覚化し、及び文書化する言語であるとともに、ビジネスモデリング及び他の非ソフトウェアシステムのための言語でもある。UMLは、いかなる特定のプログラミング言語にも依存しないが、特化されたオブジェクト指向モデルのコンテクスト内の情報を表現し、交換し、処理するための定形的且つ一貫した基準を提供する。
【0006】
オブジェクト指向処理に良く適した別の標準言語は、標準汎用マークアップ言語(SGML)から導き出されるワールドワイドウェブコンソーシアムの拡張可能マークアップ言語(XML)である。かかる言語は、データを構造化するように設計されるので、データは容易にネットワークを通して伝送されることができるとともに、受信器により一貫した処理を施されることができる。XMLは、情報及び構造を記述するために使用されるので、特にデータ記述言語として良く適している。XMLは、他の言語を記述することを可能にするメタ言語である。このような他の言語は、文書の中の情報がそれを表示するアプリケーションにおいてどのように現れるかの定義と、他の詳細とを含む。XMLの特定の強さの一つは、それにより全産業、学術分野及び専門組織が、それらの分野内で情報の表現を標準化するのに役立つことができる文書型定義(DTD)の組を開発することである。
【0007】
UML及びXMLは比較的新しく且つ特化したものであるが、DICOMに精通している者より多くのプログラマ及び他のコンピュータ専門家が、UML及びXMLに精通するであろうことが期待できる。加えて、DICOM SR符号化情報に関して利用可能であるよりも多くの汎用的ユーティリティ及びアプリケーションが、UML及びXML符号化情報に関して利用可能になるであろうことが期待できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、DICOM SR表現のUML表現及び関連情報の生成を容易にする方法及びシステムを提供することである。本発明の他の目的は、DICOM SR表現のXML表現及び関連情報の生成を容易にする方法及びシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
これら及び他の目的は、DICOM SR情報をDICOMリレーショナルモデルからオブジェクト指向表現に変換するためのモデリング技法を提供することにより達成される。DICOM SR仕様をかかる仕様のUMLベースのオブジェクト指向表現に変換し、DICOM SRレポートをUML互換(コンパチブル)表現に変換する方法が示されている。この方法を使用して、ワールドワイドウェブコンソーシアムのXML DTD及びスキーマ仕様を使用するオープンな交換可能表現が提供される。DICOM SR仕様を表現する方法は、DICOMの意味的に豊かなフレームワーク、その構造及び構成の明らかで幅広い表示(ビュー)を提供する。DICOM SRと、UML、XML DTD及びスキーマとの間のマッピングを提供することにより、開発者、解析者、システム構築者は、DICOM SR仕様をよりよく理解することができ、DICOM SR認識アプリケーションをよりよく規定し開発することができる。
【0010】
本発明について、添付の図面を参照して例示により更に詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を通して、同じ参照符号は同じ又は対応する特徴又は機能を示している。
【0012】
図1は、本発明により、DICOM SR仕様110を、プログラム開発を容易にするUML130及びXML170の表現に変換するための例示的なフロー図を示している。上述したように、DICOMのリレーショナル構造化リポーティング方式を直接的に利用するアプリケーションが開発されることができるが、UML及びXML並びにオブジェクト指向の技術及び技法に精通するプログラマ及び他のコンピュータ専門家の数は、DICOM及びリレーショナル技術及び技法に精通する人よりもかなり多くなるであろうことが期待できる。本発明は、DICOM関連のアプリケーションプログラムがUML及びXML可能なアプリケーションとして一層効率的に開発されることができるという前提に基づいている。この効率は、DICOM SR構造をUML構造又はXML構造のコンテクストで示することにより得られ、これにより、新しい言語を扱うときに一般に直面する習熟曲線及びコンテクスト切替えの困難を排除する。この分野で知られているように、言語のルール、取り決め、特質等の吸収又は適応は一般に時間及び経験に伴うものである。同様に、データ項目及びエンティティの中の相互関係の認識は、これらの相互関係を表すために使用されるモデリング言語により示される相互作用及び依存の認識に大きく依存する。DICOM SR仕様をUML又はXML表現として示すことにより、UML又はXMLプログラマ、システムアナリスト、テクニカルライタ、エンジニア、マネージャ等の経験が有利に使用され、それによってアプリケーションプログラム開発と関連付けられたコストを潜在的に低減させる。
【0013】
図1に示されるように、コンバータ120は、DICOM SR仕様110の要素をUML構造130の要素に変換する。このUML構造130は、UML構造130を使用するアプリケーションプログラム150の開発140を容易にするために使用されることができ、更には、コンバータ160を介して、170に集合的に図示されているXML文書型定義(DTD)及び/又はXMLスキーマの要素に変換されることができる。XML DTD及びスキーマ170は、XML可能なアプリケーションプログラム190の開発180を容易にする。
【0014】
UMLアプリケーションプログラム開発140及びXMLアプリケーションプログラム開発180は、DICOM SR仕様を直接的に使用するアプリケーションプログラム開発よりも必要とする資源が少ないことが期待できることに注意されたい。コンピュータ産業におけるUML及びXMLの使用の増加に基づいて、多くのUML及びXMLユーティリティルーチンが上記の開発において利用可能になることが期待できる。更に、UML及びXMLはオブジェクト指向言語であり、オブジェクト指向パラダイムの目的は、オブジェクト指向のソフトウェアのトランスポート及び再利用を容易にすることである。
【0015】
図2は、本発明により、前述したUML150及びXML190可能なアプリケーションによる処理のために、DICOM SRレポート210をUML230及びXML270の文書に変換するための例示的なフロー図を示す。すなわち、DICOM SRレポート210を対応するUML230及びXML270の文書に単に変換することにより、本発明のDICOMコンバータ120、160により開発が容易にされたプログラム150、190又は他のUML及びXMLプログラムを使用して、個々のDICOM SRレポート210を処理することができる。用語「文書(ドキュメント)」は、ここで言及し易さのために用いられているが、多様ないかなる実施例をも含み、ファイルに一時的又は永久的に記憶されたデータ、メモリ又はディスクに記憶されたデータ、処理システム間で通信されるデータ等を含むことに注意されたい。UML150又はXML190のアプリケーションは、例えば、診断者が見るために個々のSRレポート210のコンテントを描画(280)するアプリケーション、DICOM SR可能なアプリケーションをもたない処理機能に個々のSRレポート210のコンテントを転送するアプリケーション、個々のSRレポート210からの情報を集めて臨床研究のための解析を行うアプリケーション等である。
【0016】
図3は、DICOM SRからUMLへのコンバータ300の例を示す。例示的なDICOMエンティティ311−317は、コンバータ300の左側に図示されており、対応するUMLエンティティ321−327は、コンバータ300の右側に図示されている。本発明により、変換をもたらすために、特定のルールがさまざまなDICOM SRエンティティタイプに関連付けられている。
【0017】
DICOM SRは、患者(Patient)、研究(Study)、シリーズ(Series)、装置(Equipment)及び文書(Document)の5個の「情報エンティティ(IE)」311を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、各UML IE311に対応するUML「クラス」321を生成することである。ここで、Patient(患者)IEに対応するUMLクラスが「Patients」という名前を与えられることを除いて、クラスは、対応するIEと同じ名前をもつ。これは、後述するように、別のDICOMエンティティもまた名前「Patient」を有し、UMLが、各クラスの一意のネーミングを必要とするからである。名前にインクリメントする数を追加するというような一意の名前を生成するための代替の技法は、この分野において一般的である。
【0018】
DICOM SRは、患者(Patient)、標本認識(Specimen Identification)、一般的研究(General Study)、SR文書シリーズ(SR Document Series)、一般的装置(General Equipment)、SR文書一般(SR Document General)、SR文書コンテント(SR Document Content)及びSOP共通(SOP Common)の9個の「情報オブジェクト定義(IOD)モジュール」312を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、各IODモジュール312に対応するUML「クラス」322を生成することである。ここで、空白(ブランクスペース)がある場合にはその空白が対応するUMLクラス名から取り除かれることを除いて、クラスは、対応するIODモジュール312と同じ名前をもつ。UMLは、各クラスについて1つの切れ目のない名前を必要とするからである。他の例として、空白文字を置き換えるために、代用文字が使用されることも可能である。
【0019】
DICOM SRは、「マクロ」313を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、各マクロ313に対応するUML「クラス」323を生成することである。ここで、図3に示されるように、空白及び接尾辞「Macro」がある場合にはそれらが対応するUMLクラス名から取り除かれることを除いて、クラスは、対応するマクロ313と同じ名前をもつ。ここで、DICOM SR「SOP Instance Macro」313’は、「SOPInstance」323’という名前を付されたUMLクラスに変換される。他の例として、空白文字を置き換えるために代用文字が使用されてもよく、及び/又は接尾辞Macroが保持されてもよい。
【0020】
DICOM SRは、「属性」314を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、各属性314に対応するUML「クラス属性」324をそれぞれ生成することである。
【0021】
図4は、DICOM SR属性名をUMLクラス属性名に変換するための例示的なフロー図を示している。DICOM SR属性名は、最初に、410において、UML属性名を形成するためにコピーされ、420において、小文字に変換される。ループ430−480を介して、440において、それぞれの空白文字及びハイフン文字が識別され、450において、下線文字と置き換えられる。460において、各アポストロフィ又は括弧文字が識別され、470において、該当する文字がUML属性名から取り除かれる。490において、結果として得られたUML属性名が記憶される。
【0022】
図3に戻り、それぞれのDICOM SRシーケンス属性314’は、図4に図示されるルールを使用して、対応するUMLクラス属性324’にマップされる。特定のシーケンス315’の中の副属性又は下位属性315は、接尾辞「Sequence」が取り除かれることを除いて、そのシーケンスと同じ名前をもつクラス325’内のクラス属性325にマップされる。例えば、DICOM SR「Verifying Observer Sequence」315’は、副属性「Verifying Observer Name」及び「Verifying Organization」を含む。これらの副属性は、「VerifyingObserver」325’と名前を付されたクラスに、クラス属性「verifying_observer_name」及び「verifying_organization」をそれぞれ形成する。このように、DICOM SRシーケンス315’から形成されるクラス325’は、DICOM SRシーケンス属性314’から形成される属性名324’とは異なる一意の名前を有する。
【0023】
DICOMは、DICOM内部基本データタイプを与える各属性毎に数値表現(value representation、VR)を規定する。DICOM数値表現は、アプリケーションエンティティ(AE)、世代ストリング(AS)、属性タグ(AT)、コードストリング(CS)、日付(DA)、10進ストリング(DS)、日付時間(Dt)、単精度及び倍精度浮動小数点(FL及びFD)、並びに整数ストリング(IS)を含む。DICOM SRの非常に小さい属性については、このような数値表現が使用される。シーケンスタイプのようなDICOM SR複合属性については、関連付けられたクラスがそれらのタイプとして役に立つ。
【0024】
DICOM SRは、必須(mandatory)、条件付き(conditional)及び他のさまざまなものを含む多様な「制約(Constraints)」317を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、必須のDICOM SR制約及び条件付きのDICOM SR制約を、「必要(required)」及び「条件付き(conditional)」のUMLステレオタイプにそれぞれマップし、他のすべてのDICOM SR制約を「任意(optional)」のUMLステレオタイプにマップすることである。他の例として、これらのDICOM SR制約は、オブジェクト制約言語(OCL)等が与えられる表現を介してUMLにマップされてもよい。
【0025】
DICOM SRは、コンテントアイテムの制限のない再帰(recursion)を可能にする。図5Aは、文書関係マクロ520を介してのSR文書コンテントモジュール500におけるこの再帰を示している。図示するように、文書関係マクロ520は、コンテントモジュール530を含むことができる。このコンテントモジュール530は、別のコンテントモジュール540等を含む文書関係532を含むことができる。本発明によれば、図5Bに示すように、SR文書コンテントUML表現560は、DocumentRelationship570及びDocumentContent590の要素を含む。文書関係表現570及びコンテント表現580はそれぞれが互いを参照し、それによって再帰的関係をもたらす。
【0026】
DICOM SRの要素をUMLの対応する要素にマッピングするために上記のルールを使用して、DICOM SR仕様文書及びDICOM SRコンテント文書は、コンピュータ専門家によってより頻繁に使用されるモデリング言語に変換され、それによってDICOM関連材料を処理するために使用されることができるアプリケーションプログラムを生成するタスク及びコストを低減する機会を与える。
【0027】
図6は、DICOM SR要素をUML表現に変換するための上述したルールを使用するDICOM SR「SR文書一般(SR Document General)」情報オブジェクト定義(IOD)モジュールの一部のUML表現の例を示している。図6の表現は、DICOM SR「SR文書一般」IODモジュールの網羅的な表現ではなく、説明の目的で示されていることに注意されたい。上側のレベルのブロック610は、DICOM SR「SR文書一般」の基本的な定義を示している。この上側のレベル610では、UML「SRDocumentGeneral」クラスは、UML「使用(uses)」演算子を介して上側のレベルのクラス610と関連する他のUMLクラス620、630及び640としてのちに参照される複数のシーケンスを含む。クラスは、「SOPInstanceReference」630により使用されるクラス「ReferencedSeries」650によって図示されるようにネストにされてもよい。図6に示されるように、クラス660、670は、複数のクラス(620、650)及び(620、640)によりそれぞれ使用されることができる。
【0028】
DICOM関連のアプリケーションプログラムを生成するタスク及びコストを更に低減するため、本発明に従ってコンバータ300により提供されるUML表現は、図1及び図2に示すように、XML DTD及びスキーマ表現に更に変換される。これは図7A及び図7Bに関して以下により詳しく説明する。
【0029】
図7Aは、例示的なXML文書型定義(DTD)701を示し、図7Bは、例示的なXMLスキーマ702を示しており、それぞれが図6の例示的なUML「SRDocumentGeneral」クラス610に対応している。DICOM SR文書に対応するXML表現は、以下のルールを介してXML DTD701及びXMLスキーマ702に変換される。
−すべてのUMLクラスは、XML DTD要素にマップされる。
−すべてのUMLクラス属性は、XML DTD要素にマップされる。
−すべてのUML連係及び使用関係は、XML DTD要素定義コンポーネントにマップされる。
−すべての非常に小さい属性は、coding_scheme、code_id、type及びvalueの4つの属性をもつXML要素にマップされる。
【0030】
上述したものは、本発明の原理を単に説明しているにすぎない。当業者であれば、ここに明示的に記述又は図示されていないが、本発明の原理を具体化する多様な装置、従って特許請求の範囲の精神及び範囲内にある多様な装置を工夫して考え出すことができることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により、DICOM SR仕様を、プログラム開発を容易にするUML及びXML表現に変換するための例示的なフロー図。
【図2】本発明により、DICOM SRレポートをUML及びXML可能なアプリケーションによる処理のためにUML及びXML表現に変換するための例示的なフロー図。
【図3】本発明による、DICOM SRからUMLへのコンバータの例を示す図。
【図4】本発明によりDICOM SR属性をUML属性に変換するためのフロー図。
【図5A】本発明によりDICOM SR再帰的データ要素をUML要素の組に変換するための例示的なフロー図。
【図5B】本発明によりDICOM SR再帰的データ要素をUML要素の組に変換するための例示的なフロー図。
【図6】本発明によるDICOM SR情報オブジェクト定義(IOD)モジュールのUML表現の例を示す図。
【図7A】本発明によるDICOM SR情報オブジェクト定義(IOD)モジュールのUML表現のXML文書型定義(DTD)表現の例を示す図。
【図7B】本発明によるDICOM SR情報オブジェクト定義(IOD)モジュールのUML表現のXMLスキーマ表現の例を示す図。
【発明の属する技術分野】
本発明は、モデリング及びデータ表現の分野に関し、特に、DICOM SRリレーショナルデータの使用を介した医用レポートのモデリング及び表現に関する。
【0002】
【従来の技術】
医用デジタル画像と通信(Digital Imaging and Communications in Medicine、DICOM)の構造化レポート(Structured Reporting、SR)規格、及びそれに基づくSRドキュメンテーションモデルは、診断画像及び波形のドキュメンテーションの表現力、精度及びコンパラビリティ(比較対照性)を改善する。DICOM SRは、表現力のある合成レポートの交換を支援する。そのようなレポートでは、画像及び波形により示されるクリティカルな特徴は、オブザーバによって明確に表されることができ、後続のレビューワによって索引付けされ、選択的に取り出されることができる。確認されたものは、テキスト、コード及び数値測定としてか、画像若しくは波形内の関心のある特定の領域の位置座標を介してか、又は比較画像、音声、波形、曲線及び以前のレポート情報への参照として、オブザーバによって表されることができる。オブザーバにより記録される所見及び履歴の結果は、解釈プロシージャの一部として参照される証拠を含んでもよい。このように、DICOM SRは、診断的所見のリポーティングのみならず、所見を引き出した証拠を完全に文書化する能力をも支援する。この能力は、診断画像及び波形解釈のルーチン副産物として、臨床的研究、トレーニング及び結果評価のための構造化データの大きな集合に関して重要な新しい機会を提供し、複数の医療機関にまたがる臨床試験及び評価のために構造化データをプールすることを容易にする。
【0003】
DICOM SRは、リレーショナルデータ技術に基づくものであり、米国電気機器製造業者協会(NEMA)により標準化されている。DICOM規格のSupplement 23:Structured Reporting Storage SOP Classes(DICOM規格委員会発行、1300 N. 17th Street, Rosslyn, VA 22209 USA)は、任意の数の画像若しくは波形又はそれらが含む特定の特徴について記述し又は言及する文書の伝送及び記憶のためにSRサービスオブジェクト対(SOP)クラスを取り入れている。これについては、ここに参照により盛り込まれる。この規格は、構造化リポーティング形式でテキスト、画像及び波形コンテントを提供するために、医用装置製造業者及び一般の提供業者により採用されることが期待されている。
【0004】
DICOM SR規格は、一貫したリポーティング及び記録方式を提供するが、DICOM SRに含まれる情報の使用は、DICOM特定の形式を使用してその情報を処理することができるDICOM準拠のアプリケーションに限定される。アプリケーション開発者はDICOMの知識がなければならず、DICOMドメインの外側の他のアプリケーションと相互に動作するアプリケーションを展開するための方法は未だ開発されていない。
【0005】
コンピュータ産業において、多様なアプリケーションによる多様なソースからの情報の利用を容易にする標準化された言語及び方法を使用することにおいて進歩があった。オブジェクト指向処理のパラダイムは、異種システムの間で情報を共有するとともに、情報を使用するプロセスを共有することを容易にするのに良く適している。オブジェクトマネジメントグループ(OMG)は、オブジェクト指向処理に特に良く適した情報を交換するための統一モデリング言語(UML)を定めている。UMLは、ソフトウェア集約型システムの中で生成されるオブジェクトを指定し、構築し、視覚化し、及び文書化する言語であるとともに、ビジネスモデリング及び他の非ソフトウェアシステムのための言語でもある。UMLは、いかなる特定のプログラミング言語にも依存しないが、特化されたオブジェクト指向モデルのコンテクスト内の情報を表現し、交換し、処理するための定形的且つ一貫した基準を提供する。
【0006】
オブジェクト指向処理に良く適した別の標準言語は、標準汎用マークアップ言語(SGML)から導き出されるワールドワイドウェブコンソーシアムの拡張可能マークアップ言語(XML)である。かかる言語は、データを構造化するように設計されるので、データは容易にネットワークを通して伝送されることができるとともに、受信器により一貫した処理を施されることができる。XMLは、情報及び構造を記述するために使用されるので、特にデータ記述言語として良く適している。XMLは、他の言語を記述することを可能にするメタ言語である。このような他の言語は、文書の中の情報がそれを表示するアプリケーションにおいてどのように現れるかの定義と、他の詳細とを含む。XMLの特定の強さの一つは、それにより全産業、学術分野及び専門組織が、それらの分野内で情報の表現を標準化するのに役立つことができる文書型定義(DTD)の組を開発することである。
【0007】
UML及びXMLは比較的新しく且つ特化したものであるが、DICOMに精通している者より多くのプログラマ及び他のコンピュータ専門家が、UML及びXMLに精通するであろうことが期待できる。加えて、DICOM SR符号化情報に関して利用可能であるよりも多くの汎用的ユーティリティ及びアプリケーションが、UML及びXML符号化情報に関して利用可能になるであろうことが期待できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、DICOM SR表現のUML表現及び関連情報の生成を容易にする方法及びシステムを提供することである。本発明の他の目的は、DICOM SR表現のXML表現及び関連情報の生成を容易にする方法及びシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
これら及び他の目的は、DICOM SR情報をDICOMリレーショナルモデルからオブジェクト指向表現に変換するためのモデリング技法を提供することにより達成される。DICOM SR仕様をかかる仕様のUMLベースのオブジェクト指向表現に変換し、DICOM SRレポートをUML互換(コンパチブル)表現に変換する方法が示されている。この方法を使用して、ワールドワイドウェブコンソーシアムのXML DTD及びスキーマ仕様を使用するオープンな交換可能表現が提供される。DICOM SR仕様を表現する方法は、DICOMの意味的に豊かなフレームワーク、その構造及び構成の明らかで幅広い表示(ビュー)を提供する。DICOM SRと、UML、XML DTD及びスキーマとの間のマッピングを提供することにより、開発者、解析者、システム構築者は、DICOM SR仕様をよりよく理解することができ、DICOM SR認識アプリケーションをよりよく規定し開発することができる。
【0010】
本発明について、添付の図面を参照して例示により更に詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を通して、同じ参照符号は同じ又は対応する特徴又は機能を示している。
【0012】
図1は、本発明により、DICOM SR仕様110を、プログラム開発を容易にするUML130及びXML170の表現に変換するための例示的なフロー図を示している。上述したように、DICOMのリレーショナル構造化リポーティング方式を直接的に利用するアプリケーションが開発されることができるが、UML及びXML並びにオブジェクト指向の技術及び技法に精通するプログラマ及び他のコンピュータ専門家の数は、DICOM及びリレーショナル技術及び技法に精通する人よりもかなり多くなるであろうことが期待できる。本発明は、DICOM関連のアプリケーションプログラムがUML及びXML可能なアプリケーションとして一層効率的に開発されることができるという前提に基づいている。この効率は、DICOM SR構造をUML構造又はXML構造のコンテクストで示することにより得られ、これにより、新しい言語を扱うときに一般に直面する習熟曲線及びコンテクスト切替えの困難を排除する。この分野で知られているように、言語のルール、取り決め、特質等の吸収又は適応は一般に時間及び経験に伴うものである。同様に、データ項目及びエンティティの中の相互関係の認識は、これらの相互関係を表すために使用されるモデリング言語により示される相互作用及び依存の認識に大きく依存する。DICOM SR仕様をUML又はXML表現として示すことにより、UML又はXMLプログラマ、システムアナリスト、テクニカルライタ、エンジニア、マネージャ等の経験が有利に使用され、それによってアプリケーションプログラム開発と関連付けられたコストを潜在的に低減させる。
【0013】
図1に示されるように、コンバータ120は、DICOM SR仕様110の要素をUML構造130の要素に変換する。このUML構造130は、UML構造130を使用するアプリケーションプログラム150の開発140を容易にするために使用されることができ、更には、コンバータ160を介して、170に集合的に図示されているXML文書型定義(DTD)及び/又はXMLスキーマの要素に変換されることができる。XML DTD及びスキーマ170は、XML可能なアプリケーションプログラム190の開発180を容易にする。
【0014】
UMLアプリケーションプログラム開発140及びXMLアプリケーションプログラム開発180は、DICOM SR仕様を直接的に使用するアプリケーションプログラム開発よりも必要とする資源が少ないことが期待できることに注意されたい。コンピュータ産業におけるUML及びXMLの使用の増加に基づいて、多くのUML及びXMLユーティリティルーチンが上記の開発において利用可能になることが期待できる。更に、UML及びXMLはオブジェクト指向言語であり、オブジェクト指向パラダイムの目的は、オブジェクト指向のソフトウェアのトランスポート及び再利用を容易にすることである。
【0015】
図2は、本発明により、前述したUML150及びXML190可能なアプリケーションによる処理のために、DICOM SRレポート210をUML230及びXML270の文書に変換するための例示的なフロー図を示す。すなわち、DICOM SRレポート210を対応するUML230及びXML270の文書に単に変換することにより、本発明のDICOMコンバータ120、160により開発が容易にされたプログラム150、190又は他のUML及びXMLプログラムを使用して、個々のDICOM SRレポート210を処理することができる。用語「文書(ドキュメント)」は、ここで言及し易さのために用いられているが、多様ないかなる実施例をも含み、ファイルに一時的又は永久的に記憶されたデータ、メモリ又はディスクに記憶されたデータ、処理システム間で通信されるデータ等を含むことに注意されたい。UML150又はXML190のアプリケーションは、例えば、診断者が見るために個々のSRレポート210のコンテントを描画(280)するアプリケーション、DICOM SR可能なアプリケーションをもたない処理機能に個々のSRレポート210のコンテントを転送するアプリケーション、個々のSRレポート210からの情報を集めて臨床研究のための解析を行うアプリケーション等である。
【0016】
図3は、DICOM SRからUMLへのコンバータ300の例を示す。例示的なDICOMエンティティ311−317は、コンバータ300の左側に図示されており、対応するUMLエンティティ321−327は、コンバータ300の右側に図示されている。本発明により、変換をもたらすために、特定のルールがさまざまなDICOM SRエンティティタイプに関連付けられている。
【0017】
DICOM SRは、患者(Patient)、研究(Study)、シリーズ(Series)、装置(Equipment)及び文書(Document)の5個の「情報エンティティ(IE)」311を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、各UML IE311に対応するUML「クラス」321を生成することである。ここで、Patient(患者)IEに対応するUMLクラスが「Patients」という名前を与えられることを除いて、クラスは、対応するIEと同じ名前をもつ。これは、後述するように、別のDICOMエンティティもまた名前「Patient」を有し、UMLが、各クラスの一意のネーミングを必要とするからである。名前にインクリメントする数を追加するというような一意の名前を生成するための代替の技法は、この分野において一般的である。
【0018】
DICOM SRは、患者(Patient)、標本認識(Specimen Identification)、一般的研究(General Study)、SR文書シリーズ(SR Document Series)、一般的装置(General Equipment)、SR文書一般(SR Document General)、SR文書コンテント(SR Document Content)及びSOP共通(SOP Common)の9個の「情報オブジェクト定義(IOD)モジュール」312を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、各IODモジュール312に対応するUML「クラス」322を生成することである。ここで、空白(ブランクスペース)がある場合にはその空白が対応するUMLクラス名から取り除かれることを除いて、クラスは、対応するIODモジュール312と同じ名前をもつ。UMLは、各クラスについて1つの切れ目のない名前を必要とするからである。他の例として、空白文字を置き換えるために、代用文字が使用されることも可能である。
【0019】
DICOM SRは、「マクロ」313を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、各マクロ313に対応するUML「クラス」323を生成することである。ここで、図3に示されるように、空白及び接尾辞「Macro」がある場合にはそれらが対応するUMLクラス名から取り除かれることを除いて、クラスは、対応するマクロ313と同じ名前をもつ。ここで、DICOM SR「SOP Instance Macro」313’は、「SOPInstance」323’という名前を付されたUMLクラスに変換される。他の例として、空白文字を置き換えるために代用文字が使用されてもよく、及び/又は接尾辞Macroが保持されてもよい。
【0020】
DICOM SRは、「属性」314を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、各属性314に対応するUML「クラス属性」324をそれぞれ生成することである。
【0021】
図4は、DICOM SR属性名をUMLクラス属性名に変換するための例示的なフロー図を示している。DICOM SR属性名は、最初に、410において、UML属性名を形成するためにコピーされ、420において、小文字に変換される。ループ430−480を介して、440において、それぞれの空白文字及びハイフン文字が識別され、450において、下線文字と置き換えられる。460において、各アポストロフィ又は括弧文字が識別され、470において、該当する文字がUML属性名から取り除かれる。490において、結果として得られたUML属性名が記憶される。
【0022】
図3に戻り、それぞれのDICOM SRシーケンス属性314’は、図4に図示されるルールを使用して、対応するUMLクラス属性324’にマップされる。特定のシーケンス315’の中の副属性又は下位属性315は、接尾辞「Sequence」が取り除かれることを除いて、そのシーケンスと同じ名前をもつクラス325’内のクラス属性325にマップされる。例えば、DICOM SR「Verifying Observer Sequence」315’は、副属性「Verifying Observer Name」及び「Verifying Organization」を含む。これらの副属性は、「VerifyingObserver」325’と名前を付されたクラスに、クラス属性「verifying_observer_name」及び「verifying_organization」をそれぞれ形成する。このように、DICOM SRシーケンス315’から形成されるクラス325’は、DICOM SRシーケンス属性314’から形成される属性名324’とは異なる一意の名前を有する。
【0023】
DICOMは、DICOM内部基本データタイプを与える各属性毎に数値表現(value representation、VR)を規定する。DICOM数値表現は、アプリケーションエンティティ(AE)、世代ストリング(AS)、属性タグ(AT)、コードストリング(CS)、日付(DA)、10進ストリング(DS)、日付時間(Dt)、単精度及び倍精度浮動小数点(FL及びFD)、並びに整数ストリング(IS)を含む。DICOM SRの非常に小さい属性については、このような数値表現が使用される。シーケンスタイプのようなDICOM SR複合属性については、関連付けられたクラスがそれらのタイプとして役に立つ。
【0024】
DICOM SRは、必須(mandatory)、条件付き(conditional)及び他のさまざまなものを含む多様な「制約(Constraints)」317を含む。対応するUMLエンティティを生成するためのルールは、必須のDICOM SR制約及び条件付きのDICOM SR制約を、「必要(required)」及び「条件付き(conditional)」のUMLステレオタイプにそれぞれマップし、他のすべてのDICOM SR制約を「任意(optional)」のUMLステレオタイプにマップすることである。他の例として、これらのDICOM SR制約は、オブジェクト制約言語(OCL)等が与えられる表現を介してUMLにマップされてもよい。
【0025】
DICOM SRは、コンテントアイテムの制限のない再帰(recursion)を可能にする。図5Aは、文書関係マクロ520を介してのSR文書コンテントモジュール500におけるこの再帰を示している。図示するように、文書関係マクロ520は、コンテントモジュール530を含むことができる。このコンテントモジュール530は、別のコンテントモジュール540等を含む文書関係532を含むことができる。本発明によれば、図5Bに示すように、SR文書コンテントUML表現560は、DocumentRelationship570及びDocumentContent590の要素を含む。文書関係表現570及びコンテント表現580はそれぞれが互いを参照し、それによって再帰的関係をもたらす。
【0026】
DICOM SRの要素をUMLの対応する要素にマッピングするために上記のルールを使用して、DICOM SR仕様文書及びDICOM SRコンテント文書は、コンピュータ専門家によってより頻繁に使用されるモデリング言語に変換され、それによってDICOM関連材料を処理するために使用されることができるアプリケーションプログラムを生成するタスク及びコストを低減する機会を与える。
【0027】
図6は、DICOM SR要素をUML表現に変換するための上述したルールを使用するDICOM SR「SR文書一般(SR Document General)」情報オブジェクト定義(IOD)モジュールの一部のUML表現の例を示している。図6の表現は、DICOM SR「SR文書一般」IODモジュールの網羅的な表現ではなく、説明の目的で示されていることに注意されたい。上側のレベルのブロック610は、DICOM SR「SR文書一般」の基本的な定義を示している。この上側のレベル610では、UML「SRDocumentGeneral」クラスは、UML「使用(uses)」演算子を介して上側のレベルのクラス610と関連する他のUMLクラス620、630及び640としてのちに参照される複数のシーケンスを含む。クラスは、「SOPInstanceReference」630により使用されるクラス「ReferencedSeries」650によって図示されるようにネストにされてもよい。図6に示されるように、クラス660、670は、複数のクラス(620、650)及び(620、640)によりそれぞれ使用されることができる。
【0028】
DICOM関連のアプリケーションプログラムを生成するタスク及びコストを更に低減するため、本発明に従ってコンバータ300により提供されるUML表現は、図1及び図2に示すように、XML DTD及びスキーマ表現に更に変換される。これは図7A及び図7Bに関して以下により詳しく説明する。
【0029】
図7Aは、例示的なXML文書型定義(DTD)701を示し、図7Bは、例示的なXMLスキーマ702を示しており、それぞれが図6の例示的なUML「SRDocumentGeneral」クラス610に対応している。DICOM SR文書に対応するXML表現は、以下のルールを介してXML DTD701及びXMLスキーマ702に変換される。
−すべてのUMLクラスは、XML DTD要素にマップされる。
−すべてのUMLクラス属性は、XML DTD要素にマップされる。
−すべてのUML連係及び使用関係は、XML DTD要素定義コンポーネントにマップされる。
−すべての非常に小さい属性は、coding_scheme、code_id、type及びvalueの4つの属性をもつXML要素にマップされる。
【0030】
上述したものは、本発明の原理を単に説明しているにすぎない。当業者であれば、ここに明示的に記述又は図示されていないが、本発明の原理を具体化する多様な装置、従って特許請求の範囲の精神及び範囲内にある多様な装置を工夫して考え出すことができることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により、DICOM SR仕様を、プログラム開発を容易にするUML及びXML表現に変換するための例示的なフロー図。
【図2】本発明により、DICOM SRレポートをUML及びXML可能なアプリケーションによる処理のためにUML及びXML表現に変換するための例示的なフロー図。
【図3】本発明による、DICOM SRからUMLへのコンバータの例を示す図。
【図4】本発明によりDICOM SR属性をUML属性に変換するためのフロー図。
【図5A】本発明によりDICOM SR再帰的データ要素をUML要素の組に変換するための例示的なフロー図。
【図5B】本発明によりDICOM SR再帰的データ要素をUML要素の組に変換するための例示的なフロー図。
【図6】本発明によるDICOM SR情報オブジェクト定義(IOD)モジュールのUML表現の例を示す図。
【図7A】本発明によるDICOM SR情報オブジェクト定義(IOD)モジュールのUML表現のXML文書型定義(DTD)表現の例を示す図。
【図7B】本発明によるDICOM SR情報オブジェクト定義(IOD)モジュールのUML表現のXMLスキーマ表現の例を示す図。
Claims (17)
- DICOM SR文書をUML文書にマッピングする方法であって、
前記SR文書におけるそれぞれのDICOM情報エンティティを、前記UML文書における対応するUMLクラスにマッピングし、
前記SR文書におけるそれぞれのDICOM IODモジュールを、前記UML文書における対応するUMLクラスにマッピングし、
前記SR文書におけるそれぞれのDICOMマクロを、前記UML文書における対応するUMLクラスにマッピングし、
前記SR文書におけるそれぞれのDICOM属性を、前記UML文書における対応するUML属性にマッピングすることを含む、方法。 - 各DICOM情報エンティティがIE名を有し、
前記IE名が「patient」である場合、前記DICOM情報エンティティを一意且つ「patient」と異なるクラス名をもつ対応するUMLクラスにマッピングすることを除いて、各DICOM情報エンティティが前記IE名に対応するクラス名をもつ対応するUMLクラスにマッピングされる、請求項1に記載の方法。 - 各DICOM IODモジュールがモジュール名を有し、
空白文字が前記クラス名から取り除かれることを除いて、各DICOM IODモジュールが前記モジュール名に対応するクラス名をもつ対応するUMLクラスにマッピングされる、請求項1に記載の方法。 - 各DICOMマクロが接尾辞「Macro」を有するマクロ名を有し、
空白文字及び前記接尾辞「Macro」が前記クラス名から取り除かれることを除いて、各DICOMマクロが、前記マクロ名に対応するクラス名をもつ対応するUMLクラスにマッピングされる、請求項1に記載の方法。 - 各DICOM属性がDICOM属性名を有し、
各大文字が前記UML属性名において対応する小文字と置き換えられること、各空白が前記UML属性名において下線文字と置き換えられること、各ハイフン文字が前記UML属性名において下線文字と置き換えられること、各アポストロフィ文字が前記UML属性名から取り除かれること、及び各括弧文字が前記UML属性名から取り除かれることを除いて、各DICOM属性が、前記DICOM属性名に対応するUML属性名をもつ対応するUML属性にマッピングされる、請求項1に記載の方法。 - それぞれのDICOM SR再帰的要素を、相互に参照するUML要素の対にマッピングすることを含む、請求項1に記載の方法。
- 請求項1に記載の方法により生成される前記UML文書に対応する、コンピュータシステムを介した処理のための電子文書。
- 請求項1に記載の方法により生成される前記UML文書を含む、コンピュータシステム上で実行されるように構成されるコンピュータプログラム。
- DICOM SRの非常に小さい属性をUMLクラス属性にマッピングする方法であって、
各小文字を前記非常に小さい属性から前記クラス属性にコピーし、
各大文字を前記非常に小さい属性から前記クラス属性に対応する小文字としてコピーし、
各空白を前記非常に小さい属性から前記クラス属性に下線文字としてコピーし、
各ハイフン文字を前記非常に小さい属性から前記クラス属性に下線文字としてコピーすることを含む方法。 - DICOM SR文書に対応するXML互換表現を生成する方法であって、
前記DICOM SR文書を対応するUML文書にマッピングし、
前記UML文書を、前記XML互換表現を形成する対応するXML文書にマッピングすることを含む方法。 - 前記対応するXML文書が、XML文書型定義及びXMLスキーマのうち少なくとも一方を含む、請求項10に記載の方法。
- 請求項10に記載の方法により生成される前記XML文書に対応する、コンピュータシステムを介した処理のための電子文書。
- 請求項10に記載の方法により生成される前記XML文書を含む、コンピュータシステム上で実行されるように構成されるコンピュータプログラム。
- DICOM SRからオブジェクト指向表現へのコンバータであって、
SR文書におけるそれぞれのDICOM情報エンティティを、UML文書における対応するUMLクラスにマッピングし、
前記SR文書におけるそれぞれのDICOM IODモジュールを、前記UML文書における対応するUMLクラスにマッピングし、
前記SR文書におけるそれぞれのDICOMマクロを、前記UML文書における対応するUMLクラスにマッピングし、
前記SR文書におけるそれぞれのDICOM属性を、前記UML文書における対応するUML属性にマッピングする、ように構成されるSR文書からUML文書へのコンバータを有する、DICOM SRからオブジェクト指向表現へのコンバータ。 - 前記UML文書におけるそれぞれのUMLクラスを、対応するXML DTD要素にマッピングし、
前記UML文書におけるそれぞれのUMLクラス属性を、対応するXML DTD要素にマッピングし、
前記UML文書におけるそれぞれのUML連係及び使用関係を、対応するXML DTD要素にマッピングし、
前記UML文書におけるそれぞれのUMLの非常に小さい属性クラスを、対応するXML要素にマッピングする、ように構成されるUML文書からXML文書へのコンバータを有する、請求項14に記載のDICOM SRからオブジェクト指向表現へのコンバータ。 - UMLの非常に小さい属性の各々が、coding_scheme、code_id、type及びvalueの4つの属性をもつ対応するXML要素にマッピングされる、請求項14に記載のDICOM SRからオブジェクト指向表現へのコンバータ。
- 前記SR文書からUML文書へのコンバータが、それぞれのDICOM再帰的要素を、相互に参照する対応するUML要素の対にマッピングするように構成される、請求項14に記載のDICOM SRからオブジェクト指向表現へのコンバータ。
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