JP2004507971A - 光通信ネットワーク - Google Patents
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Abstract
WDMネットワークにおいて、共通の送信媒体に結合されたノードは関連するチャネル波長に対するアッド・ドロップ・フィルタをもち、一方このフィルタは全ての他の波長が通過損失を受けながら受動的に中継されるようにする。ネットワークの送信距離を最適化するため、ノード内のフィルタ要素は、高い連結損失をもったチャネルは出来るだけ少ないアッド・ドロップ・フィルタ要素を介して中継されるように構成される。特に、フィルタ要素は、高い連結損失をもった受信チャネル波長が低い連結損失をもった受信チャネル波長の上流で前記送信媒体から取出されるように構成される。同様に、ノードによって送信されるチャネル波長についてフィルタは、高い連結損失をもった送信チャネル波長が低い連結損失をもった送信チャネル波長の下流で前記送信媒体に付加されるように構成される。このようにして、アッド・ドロップ・フィルタによる追加の損失は、追加のパワ損失により耐えることのできるチャネルにより対処される。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は光通信ネットワークに関し、特にチャネルをネットワークの異なる位置またはノードでアッド・ドロップするネットワークに関する。
【0002】
(背景技術)
従来の各波長が1つのチャネルを代表する点対点WDM光通信ネットワークにおいては、全てのチャネルは送信ノードにおいて多重化され、ネットワークを介して送信され、受信ノードにおいて多重化分離される。多重化及び多重化分離は通常全ての波長において実質的に同じ損失をもち、従ってチャネル間で実質的に効率の違いはない。しかし、個々のチャネルがネットワーク内の中間ノードにおいてアッド・ドロップされるようなシステムにおいては、送信機と受信機の間でチャネルに負荷されるパワー損失である各チャネルの連結損失は取られる通路に従って異なるであろう。これは点対点やリング状のネットワークを含む全ての型式のネットワーク構造に適用される。チャネルは、光ファイバの全長を通して、チャネルが送信通路に付加されまたはそれから取り出されるとき及びフィルタにより反射されまたは送信されるときの何れのときも各アッド・ドロップ・フィルタにおいて損失を受ける。
【0003】
異なるチャネルにおいて損失を減少するためには、フィルタ要素は低いアッド・ドロップ損失及び低い通過損失をもつように選択されねばならない。この機能を実行することのできる多数の異なるフィルタ技術が存在する。1つのノードにおいて2、3のチャネルがドロップまたはアッドされるときは薄膜フィルタまたはファイバ格子に基づくフィルタが通常使用される。これらのフィルタは積層されてノードを通過する全てのチャネルが各フィルタの通過損失を受けるようにされる。
【0004】
EP0905936はチャネルの受動的パス・スルー(passive pass−through)を可能にするノードをもった光ファイバネットワークを開示している。各ノードにおける損失は複数の波長帯域をそれぞれアッド・ドロップする複数のアッド・ドロップ・フィルタにより減少される。複数のアッド・ドロップ・フィルタは各々単一の光干渉フィルタ(optical interference filter)から構成される。要素チャネルはアッド・フィルタの上流に結合された多重化装置及びドロップ・フィルタの下流に結合された多重化分離装置を用いてそれぞれアッドまたはドロップされる。この従来技術文献に記載されている構成はネットワーク内の損失を減少するが、幾つかのチャネルはシステムで要求される以上の連結損失を有する。そのようなチャネルについては、半導体光前置増幅器またはパワー増幅器、あるいはその両者が利用される。送信機と受信機の間に受動要素のみを用いたネットワークにおいては、ネットワークの長さは最高の連結損失をもったチャネルによって制限される。
【0005】
(発明の概要)
従来技術の構成に鑑み、本発明の目的はネットワークの構成に関係なくネットワークの送信距離を最適化するようにチャネル損失が制御される光通信ネットワークを提供することである。
【0006】
上記目的はネットワーク内に発生する損失を多数のチャネル間により均等に配分することにより達成される。更に詳細には、本発明は多数のWDMチャネルの波長を搬送できるネットワークに関し、多数のノードが送信媒体を介して接続され上記ノードにより送信されるチャネル波長を前記送信媒体にアッドし及び/又は前記ノードに向けられるチャネル波長を前記送信媒体からドロップするためのフィルタ要素をもつ。全ての他の波長は前記フィルタ要素を介して受動的に中継されるが、それによるパワ損失を受ける。ネットワークの少なくとも2つのノードはチャネル波長を付加しまたは取出す2つまたはそれ以上のフィルタ要素をもつ。これら2つのノード内のフィルタ要素は最高の連結損失をもったチャネルが出来るだけ少ないアッド・ドロップ・フィルタ要素を介して中継されるように構成される。特に、フィルタ要素は許容される連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった受信チャネル波長が、許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもった受信チャネル波長の上流で送信媒体から取出されるように構成される。同様に、前記ノードによって始まるまたは送信されるチャネル波長に対してフィルタ要素は許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった送信チャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもった送信チャネル波長の下流で送信媒体にアッドされるように構成される。連結損失はチャネルの送信通路にわたって受けるパワ損失であり、前記アッド・ドロップ・フィルタ要素の上流、下流の両方損失を含む。連結損失は許容連結損失に対する相対量として表され、最も好ましくは許容連結損失に対する比率として表される。従ってノードは、例えばより高いビット速度(rate)のためより低い連結損失を必要とするチャネルは、他のチャネルに比較して低い絶対連結損失をもっているにしても、それにも拘らず依然としてアッド・ドロップ・フィルタ要素によりそのチャネルが許容できない(less able to tolerate)ような追加の損失を受けないように構成される。
【0007】
システムの要求により課せられる最大レベルより充分低い損失をもったチャネルに、アッド・ドロップ・フィルタの受動的通過による追加の損失を負荷することにより、許容連結損失に対して相対的に高く、従ってネットワークの長さを限定するような高い連結損失をもったチャネルが追加の損失に耐えることができ、追加の送信距離が可能になる。
【0008】
本発明の他の態様によれば、ネットワークのノードは少なくとも2つの結合要素をもち、その要素の少なくとも1つは多数のチャネル波長を含むウエーブバンドをアッドすることができる。このバンド結合要素は特定のウエーブバンドをアッドする第1のフィルタと該第1のフィルタに結合された多重化装置を含む。多重化装置は一連の多数の縦続微細フィルタを含む。該微細フィルタは各々特定のチャネル波長を通過させ、前記ウエーブバンドの他の波長を受動的に送信または反射させるに適している。上記結合要素は許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもったチャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長の下流で送信ラインに付加されるように配置される。
【0009】
本発明は更に、少なくとも2つの波長抽出要素を含み、その要素の少なくとも1つが多数のチャネル波長を含むウエーブバンドをドロップすることができる。このバンド抽出要素は特定のウエーブバンドをドロップする第1のフィルタと該第1のフィルタに結合された多重化分離装置を含む。多重化分離装置は好ましくは一連の多数の縦続微細フィルタを含む。該微細フィルタは各々特定のチャネル波長を通過させ、そのウエーブバンドの他の波長を受動的に送信または反射するに適したものである。抽出要素は許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもったチャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長の上流で送信線から取出されるように配置される。
【0010】
(図面の詳細な説明)
本発明のその他の目的、利点は添付の図面を参照した好ましい実施例に関する以下の説明から明らかになるであろう。
【0011】
図1は光ネットワークの1区分を示す。3つのノード10が図示される。ノード10はネットワークの複数のノードを結合する光ファイバ送信路20に結合される。送信路20は矢印で示すように図で左から右に送られる1方向通信であるとする。図示されるネットワーク区分は点対点または環状形状の1部分であってもよく、また他の任意の形状のネットワークであっても良い。理解を容易にするため、図示の区分の第1または上流ノード10をノードX,第2のノードをノードY,第3のノードをノードZと呼ぶ。
【0012】
3つの図示されたノード10は各々特定のチャネル波長群の出発端または目標端である。これらチャネル波長は信号のチャネル波長を示す小文字a,d,e及び幾つかのチャネルを搬送する波長帯域を示す大文字B,Cを含む文字a乃至eにより表される。ウエーブバンドに含まれるチャネルの数は変化しても良い。図示の例においては、4つのチャネル波長が1つのウエーブバンドに含まれる。しかし、ウエーブバンドはより少ない、またはより多いチャネル、例えば2チャネル、または8チャネルを搬送しても良い。
【0013】
図示される3つのノード10は送信路20に沿って連続に配列されても良い。或いは、これらノードの間に中間ノードが接続されても良い。如何なる中間ノードもチャネル波長a乃至eを既知の通過損失をもって通過させ、該通過損失は全てのチャネル波長に対して実質的に同一である。例示の実施例において、ノードXは全ての特定チャネル波長の出発端である。従ってこのノードは個々のチャネル波長a,d,eを送信路に付加するフィルタ30を含む。また波長帯域B,Cを付加するフィルタ及び多重化装置40を含む。図1には図示されていないが、送信機でフィルタ30の上流で電気信号を光信号に変換するため他の要素が設けられることは理解されるであろう。ノードYは波長aと波長帯域B,Cの目標ノードである。その結果、このノード10は送信路20に結合された波長aのための信号チャネル取出しフィルタ50と帯域B,Cのための帯域取出しフィルタ及び多重化分離装置60を含む。ノードX10については、光信号を電気信号に変換するための要素はノードY10の受信器に設けられていると理解されたい。第2のノードY10の取出しフィルタ50は光チャネル波長aのみを抽出する。フィルタ50は、それに限定されるものでないが薄膜フィルタまたはブラッグ格子フィルタ(Bragg grating filter)のようなファイバ格子フィルタを含む任意の適当な光フィルタであって良い。通路20に送信される全ての他の光波長は受動的にフィルタ50を通過する。同様に各光多重化分離装置60は関係する波長帯域のみを抽出し、他の全ての光波長は通過させ、または受動的に中継する。ノードZ10はチャネル波長d,eに対する目標端ノードであり、従って関係する波長に同調する2つの単一チャネル波長フィルタ50d,eを含む。
【0014】
各フィルタ30、40、50、60は通過損失と共に特定のアッドまたはドロップ・ロスをもつ。従って、如何なるチャネル波長またはチャネル波長帯域に対しても、それに対する連結損失はアッドまたはドロップされる中間チャネルの数に一部依存する。連結損失は第1のノードの送信器と第2のノードの受信器の間の連結にそって発生する損失として定義される。本発明によれば、この知識はネットワーク内の損失を全体として最適化し、それにより個々のチャネルについてより長い送信距離を可能にするのに利用される。
【0015】
図1に示される実施例においては説明の目的でチャネルa,d,e及びチャネル波長帯域B,Cは各々同じ許容連結損失をもっているものとされる。換言すれば、各チャネルまたはチャネル帯域で実行されるサービスはリンク上で同じレベルの絶対パワー損失を許容する。しかし、実際にはチャネル波長または波長帯域で実行されるあるサービスは例えば異なるビット速度により異なるパワーを必要とするかもしれず、そのため許容パワー損失があるチャネルについては他のチャネルよりも小さくなることもある。異なるチャネルに対するパワー損失の最適分布を決めるためのより正確な値は最大許容連結損失に対する実際のパワー損失の相対的割合である。その名称から分かるように、最大許容連結損失はチャネルが必要なサービス保証(service guarantees)を提供している間に受ける最大連結パワー損失である。この値は各サービスについて予め既知であり、従ってネットワークを形成するとき、またはサービスをネットワークに提供するときに使用される。実際の連結損失の最大許容連結損失(maximum allowed link loss)に対する比率は最大許容パワー損失(maximum permitted power loss)のパーセンテージとして表される。
【0016】
本実施例においては、チャネル間のパワー損失の分布は2つ以上のチャネルがアッドされ、ドロップされ、またはアッド・ドロップの両者が行われるノード10を組織して、最高連結損失を受けるチャネルがそれらノード内で最低の可能損失(possible loss)を受けるようにすることにより最適化される。特に、付加ノードX10の下流の最高損失をもったチャネルは送信路に最後にアッドして、他のアッドまたはドロップ・フィルタから追加の通過損失を受けないようにする。図1を参照すると、チャネル波長d,eは出発ノード(source node)Xの外側で最高損失を受けることが明らかである。これは第1にチャネル波長a,B,Cに対するドロップ・フィルタ50、60の通過損失によるが、さらにまた光ファイバの追加長さにもより、それ自身の損失が導入される。これらチャネルの損失を最小にするために、波長e,dのアッド・フィルタ30は他のアッド・フィルタ30及び多重化装置40の下流に配置される。受信ノード10のフィルタは同様に構成される。従ってノードYにおいて、チャネル波長aと波長帯域B,Cが取出しフィルタ50と2つのバンドフィルタ60を介して取出され、最高の全連結損失をもったチャネルが先ずこのノードでアッドされる。チャネル波長aはノードXでアッドされる最初のチャネルであるので、波長d,eと波長帯域B,Cのフィルタ30、40を通過しなければならないので、最高の損失をもつと見做される。このチャネル波長は従ってノードYで最初に取出される。ウエーブバンドBで搬送されるチャネルはノードYの上流で次に高い損失をもち、そのためこのウエーブバンドは線路で次にドロップされる。
【0017】
任意のチャネル波長の受ける損失はそれが反射されるフィルタの数のみに依存するのではないことは理解されるであろう。他の要因もまた関係する。例えば、波長帯域B,Cの一部としてドロップされたチャネルはさらに単一チャネル波長を抽出するためフィルタされ多重化分離される。この追加のフィルタにおける段階の数もまた、チャネルの全連結損失、最大許容連結損失の比率を決めるとき考慮しなければならない全連結損失に影響をもつ。例えば、ノードYにおいて、波長帯域BまたはCで搬送されるチャネルは単一のチャネル波長aよりも高い連結損失を受ける。しかし、これらチャネルの最大許容連結損失も高いので、チャネルa,d,eと同じ許容連結損失数をもったチャネル帯域B,Cとなる。もしチャネル帯域B,Cにより搬送される各チャネルがチャネルa,d,eと連結損失に同じ制限を受けるなら、多重化装置40及び多重化分離装置60による追加の損失により帯域チャネルの連結損失の比率がより高くなり、従って波長帯域B,CはノードY20において先ず送信媒体から取出され、ノードX20においては送信媒体に最後にアッドされるであろう、ことを意味する。
【0018】
図1に示される簡易化された配置において、各ノード10はチャネルをネットワークにアッドしまたはそれからドロップする。しかし実際に、単一ノードが異なるチャネルの出発点と終結点の両者であって良く、従ってドロップ・アッドの両フィルタを含み得る。更に、3つのノードX,Y,Zに示されるアッド・ドロップ・フィルタは同じチャネル波長のアッド・ドロップ・フィルタの一部であることが理解されるであろう。同様に、ノードXにおける帯域付加フィルタ40、ノードYにおける帯域取出しフィルタ60は各々多重化/多重化分離要素の一部であっても良い。
【0019】
次に図2を参照すると、チャネルの同じウエーブバンドに対する多重化装置40と多重化分離装置60の構成が別個に示される。図1を参照して説明したように、異なるノードに示される多重化装置40と多重化分離装置60とは各々組み合わされた多重化/多重化分離装置の一部である。多重化装置40と多重化分離装置60は同様の構造をもっている。記載の実施例においては、それらは何れも、それぞれ特定の波長を付加または取出すための薄膜フィルタの形の第1の単一の光干渉フィルタ70、90を含む。さらに、4つの微細フィルタ80、100が第1のフィルタ70に縦続配置で結合される。これらフィルタ80、100の各々は1つのチャネル ch. 1 −ch.4 の波長に同調し、従って各フィルタは1チャネルを取出し、受動的に全ての他のチャネルを中継する。さらに、各フィルタの出力において、送信された波長は共通ファイバ上の受動的に反射された波長と結合される。2色性フィルタ、サーキュレータ構造のブラッグ格子フィルタ(Bragg grating filter),フューズド・バイコニク・テーパ(fused biconic taper)構造のブラッグ格子フィルタのような他のフィルタが帯域取出しフィルタ70、微細フィルタ80用として使用される。選択されたフィルタ技術に従って、受動的に中継される波長は図示のようにフィルタを通して送信され、反射されない。しかし、両者の場合、受動的に中継される波長は通過損失を受ける。多重化装置40においてはチャネル ch.4 で運ばれる信号は3つの他の微細フィルタ80により第1のフィルタ70を通して送られる前にそこから送信媒体に反射されるであろう。そこでこのチャネルは第1のフィルタ70で受けるパワ損失に加えて3つの他の微細フィルタ80の通過損失を受けるであろう。多重化装置40で受ける高い損失を補償するため、同じチャネル波長の多重化分離装置60の微細フィルタ100は反対の順序で配列されている。従って多重化分離装置60において、チャネル波長 ch.4 は第1のフィルタ90を通過した後、先ず関連する微細フィルタ100により先ずフィルタされ、残りの微細フィルタ100に送られるであろう。これらの微細フィルタ100は同様に、送信機または多重化装置40における挿入損失に一部依存する高い連結損失を受けるチャネルが受信機または多重化分離装置60において低い損失を受けるように構成される。
【0020】
ノード内及び多重化装置40と多重化分離装置内のアッド・ドロップ・フィルタ30、50の構成は好ましくはネットワークの構築で行われる。各チャネルが受ける連結損失は計算することができ、
送信ノードと受信ノード内及び送信路に沿った、または中間ノードにおける全てのチャネルの受ける許容損失に対する損失の比率が出来るだけ均等に分配されるように、適当な構成が選択される。後にネットワークに付加される如何なるアッド・ドロップ・フィルタも損失がチャネル間に分配されるように適当に配置される。このようにして、僅かな数のチャネルが他のチャネルよりも高い損失を受けることが少なくされ、ネットワークの全体的可能な送信距離が増加される。
【0021】
本発明を1方向光ファイバ連結に関して説明したが、単一の光ファイバ送信路は両方向にデータを送信受信するのに使用できることは理解されるであろう。この場合、他のチャネル波長に対するアッド・ドロップ・フィルタの構成はアッド及びドロップ・フィルタの両者の追加の通過損失を考慮しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ネットワークの1区分における3つのノードに配置されたアッド・ドロップ・フィルタの概要を示す図面。
【図2】送信路に波長帯域をアッド・ドロップする多重化装置及び多重化分離装置の概要を示す図面。
(発明の分野)
本発明は光通信ネットワークに関し、特にチャネルをネットワークの異なる位置またはノードでアッド・ドロップするネットワークに関する。
【0002】
(背景技術)
従来の各波長が1つのチャネルを代表する点対点WDM光通信ネットワークにおいては、全てのチャネルは送信ノードにおいて多重化され、ネットワークを介して送信され、受信ノードにおいて多重化分離される。多重化及び多重化分離は通常全ての波長において実質的に同じ損失をもち、従ってチャネル間で実質的に効率の違いはない。しかし、個々のチャネルがネットワーク内の中間ノードにおいてアッド・ドロップされるようなシステムにおいては、送信機と受信機の間でチャネルに負荷されるパワー損失である各チャネルの連結損失は取られる通路に従って異なるであろう。これは点対点やリング状のネットワークを含む全ての型式のネットワーク構造に適用される。チャネルは、光ファイバの全長を通して、チャネルが送信通路に付加されまたはそれから取り出されるとき及びフィルタにより反射されまたは送信されるときの何れのときも各アッド・ドロップ・フィルタにおいて損失を受ける。
【0003】
異なるチャネルにおいて損失を減少するためには、フィルタ要素は低いアッド・ドロップ損失及び低い通過損失をもつように選択されねばならない。この機能を実行することのできる多数の異なるフィルタ技術が存在する。1つのノードにおいて2、3のチャネルがドロップまたはアッドされるときは薄膜フィルタまたはファイバ格子に基づくフィルタが通常使用される。これらのフィルタは積層されてノードを通過する全てのチャネルが各フィルタの通過損失を受けるようにされる。
【0004】
EP0905936はチャネルの受動的パス・スルー(passive pass−through)を可能にするノードをもった光ファイバネットワークを開示している。各ノードにおける損失は複数の波長帯域をそれぞれアッド・ドロップする複数のアッド・ドロップ・フィルタにより減少される。複数のアッド・ドロップ・フィルタは各々単一の光干渉フィルタ(optical interference filter)から構成される。要素チャネルはアッド・フィルタの上流に結合された多重化装置及びドロップ・フィルタの下流に結合された多重化分離装置を用いてそれぞれアッドまたはドロップされる。この従来技術文献に記載されている構成はネットワーク内の損失を減少するが、幾つかのチャネルはシステムで要求される以上の連結損失を有する。そのようなチャネルについては、半導体光前置増幅器またはパワー増幅器、あるいはその両者が利用される。送信機と受信機の間に受動要素のみを用いたネットワークにおいては、ネットワークの長さは最高の連結損失をもったチャネルによって制限される。
【0005】
(発明の概要)
従来技術の構成に鑑み、本発明の目的はネットワークの構成に関係なくネットワークの送信距離を最適化するようにチャネル損失が制御される光通信ネットワークを提供することである。
【0006】
上記目的はネットワーク内に発生する損失を多数のチャネル間により均等に配分することにより達成される。更に詳細には、本発明は多数のWDMチャネルの波長を搬送できるネットワークに関し、多数のノードが送信媒体を介して接続され上記ノードにより送信されるチャネル波長を前記送信媒体にアッドし及び/又は前記ノードに向けられるチャネル波長を前記送信媒体からドロップするためのフィルタ要素をもつ。全ての他の波長は前記フィルタ要素を介して受動的に中継されるが、それによるパワ損失を受ける。ネットワークの少なくとも2つのノードはチャネル波長を付加しまたは取出す2つまたはそれ以上のフィルタ要素をもつ。これら2つのノード内のフィルタ要素は最高の連結損失をもったチャネルが出来るだけ少ないアッド・ドロップ・フィルタ要素を介して中継されるように構成される。特に、フィルタ要素は許容される連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった受信チャネル波長が、許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもった受信チャネル波長の上流で送信媒体から取出されるように構成される。同様に、前記ノードによって始まるまたは送信されるチャネル波長に対してフィルタ要素は許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった送信チャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもった送信チャネル波長の下流で送信媒体にアッドされるように構成される。連結損失はチャネルの送信通路にわたって受けるパワ損失であり、前記アッド・ドロップ・フィルタ要素の上流、下流の両方損失を含む。連結損失は許容連結損失に対する相対量として表され、最も好ましくは許容連結損失に対する比率として表される。従ってノードは、例えばより高いビット速度(rate)のためより低い連結損失を必要とするチャネルは、他のチャネルに比較して低い絶対連結損失をもっているにしても、それにも拘らず依然としてアッド・ドロップ・フィルタ要素によりそのチャネルが許容できない(less able to tolerate)ような追加の損失を受けないように構成される。
【0007】
システムの要求により課せられる最大レベルより充分低い損失をもったチャネルに、アッド・ドロップ・フィルタの受動的通過による追加の損失を負荷することにより、許容連結損失に対して相対的に高く、従ってネットワークの長さを限定するような高い連結損失をもったチャネルが追加の損失に耐えることができ、追加の送信距離が可能になる。
【0008】
本発明の他の態様によれば、ネットワークのノードは少なくとも2つの結合要素をもち、その要素の少なくとも1つは多数のチャネル波長を含むウエーブバンドをアッドすることができる。このバンド結合要素は特定のウエーブバンドをアッドする第1のフィルタと該第1のフィルタに結合された多重化装置を含む。多重化装置は一連の多数の縦続微細フィルタを含む。該微細フィルタは各々特定のチャネル波長を通過させ、前記ウエーブバンドの他の波長を受動的に送信または反射させるに適している。上記結合要素は許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもったチャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長の下流で送信ラインに付加されるように配置される。
【0009】
本発明は更に、少なくとも2つの波長抽出要素を含み、その要素の少なくとも1つが多数のチャネル波長を含むウエーブバンドをドロップすることができる。このバンド抽出要素は特定のウエーブバンドをドロップする第1のフィルタと該第1のフィルタに結合された多重化分離装置を含む。多重化分離装置は好ましくは一連の多数の縦続微細フィルタを含む。該微細フィルタは各々特定のチャネル波長を通過させ、そのウエーブバンドの他の波長を受動的に送信または反射するに適したものである。抽出要素は許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもったチャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長の上流で送信線から取出されるように配置される。
【0010】
(図面の詳細な説明)
本発明のその他の目的、利点は添付の図面を参照した好ましい実施例に関する以下の説明から明らかになるであろう。
【0011】
図1は光ネットワークの1区分を示す。3つのノード10が図示される。ノード10はネットワークの複数のノードを結合する光ファイバ送信路20に結合される。送信路20は矢印で示すように図で左から右に送られる1方向通信であるとする。図示されるネットワーク区分は点対点または環状形状の1部分であってもよく、また他の任意の形状のネットワークであっても良い。理解を容易にするため、図示の区分の第1または上流ノード10をノードX,第2のノードをノードY,第3のノードをノードZと呼ぶ。
【0012】
3つの図示されたノード10は各々特定のチャネル波長群の出発端または目標端である。これらチャネル波長は信号のチャネル波長を示す小文字a,d,e及び幾つかのチャネルを搬送する波長帯域を示す大文字B,Cを含む文字a乃至eにより表される。ウエーブバンドに含まれるチャネルの数は変化しても良い。図示の例においては、4つのチャネル波長が1つのウエーブバンドに含まれる。しかし、ウエーブバンドはより少ない、またはより多いチャネル、例えば2チャネル、または8チャネルを搬送しても良い。
【0013】
図示される3つのノード10は送信路20に沿って連続に配列されても良い。或いは、これらノードの間に中間ノードが接続されても良い。如何なる中間ノードもチャネル波長a乃至eを既知の通過損失をもって通過させ、該通過損失は全てのチャネル波長に対して実質的に同一である。例示の実施例において、ノードXは全ての特定チャネル波長の出発端である。従ってこのノードは個々のチャネル波長a,d,eを送信路に付加するフィルタ30を含む。また波長帯域B,Cを付加するフィルタ及び多重化装置40を含む。図1には図示されていないが、送信機でフィルタ30の上流で電気信号を光信号に変換するため他の要素が設けられることは理解されるであろう。ノードYは波長aと波長帯域B,Cの目標ノードである。その結果、このノード10は送信路20に結合された波長aのための信号チャネル取出しフィルタ50と帯域B,Cのための帯域取出しフィルタ及び多重化分離装置60を含む。ノードX10については、光信号を電気信号に変換するための要素はノードY10の受信器に設けられていると理解されたい。第2のノードY10の取出しフィルタ50は光チャネル波長aのみを抽出する。フィルタ50は、それに限定されるものでないが薄膜フィルタまたはブラッグ格子フィルタ(Bragg grating filter)のようなファイバ格子フィルタを含む任意の適当な光フィルタであって良い。通路20に送信される全ての他の光波長は受動的にフィルタ50を通過する。同様に各光多重化分離装置60は関係する波長帯域のみを抽出し、他の全ての光波長は通過させ、または受動的に中継する。ノードZ10はチャネル波長d,eに対する目標端ノードであり、従って関係する波長に同調する2つの単一チャネル波長フィルタ50d,eを含む。
【0014】
各フィルタ30、40、50、60は通過損失と共に特定のアッドまたはドロップ・ロスをもつ。従って、如何なるチャネル波長またはチャネル波長帯域に対しても、それに対する連結損失はアッドまたはドロップされる中間チャネルの数に一部依存する。連結損失は第1のノードの送信器と第2のノードの受信器の間の連結にそって発生する損失として定義される。本発明によれば、この知識はネットワーク内の損失を全体として最適化し、それにより個々のチャネルについてより長い送信距離を可能にするのに利用される。
【0015】
図1に示される実施例においては説明の目的でチャネルa,d,e及びチャネル波長帯域B,Cは各々同じ許容連結損失をもっているものとされる。換言すれば、各チャネルまたはチャネル帯域で実行されるサービスはリンク上で同じレベルの絶対パワー損失を許容する。しかし、実際にはチャネル波長または波長帯域で実行されるあるサービスは例えば異なるビット速度により異なるパワーを必要とするかもしれず、そのため許容パワー損失があるチャネルについては他のチャネルよりも小さくなることもある。異なるチャネルに対するパワー損失の最適分布を決めるためのより正確な値は最大許容連結損失に対する実際のパワー損失の相対的割合である。その名称から分かるように、最大許容連結損失はチャネルが必要なサービス保証(service guarantees)を提供している間に受ける最大連結パワー損失である。この値は各サービスについて予め既知であり、従ってネットワークを形成するとき、またはサービスをネットワークに提供するときに使用される。実際の連結損失の最大許容連結損失(maximum allowed link loss)に対する比率は最大許容パワー損失(maximum permitted power loss)のパーセンテージとして表される。
【0016】
本実施例においては、チャネル間のパワー損失の分布は2つ以上のチャネルがアッドされ、ドロップされ、またはアッド・ドロップの両者が行われるノード10を組織して、最高連結損失を受けるチャネルがそれらノード内で最低の可能損失(possible loss)を受けるようにすることにより最適化される。特に、付加ノードX10の下流の最高損失をもったチャネルは送信路に最後にアッドして、他のアッドまたはドロップ・フィルタから追加の通過損失を受けないようにする。図1を参照すると、チャネル波長d,eは出発ノード(source node)Xの外側で最高損失を受けることが明らかである。これは第1にチャネル波長a,B,Cに対するドロップ・フィルタ50、60の通過損失によるが、さらにまた光ファイバの追加長さにもより、それ自身の損失が導入される。これらチャネルの損失を最小にするために、波長e,dのアッド・フィルタ30は他のアッド・フィルタ30及び多重化装置40の下流に配置される。受信ノード10のフィルタは同様に構成される。従ってノードYにおいて、チャネル波長aと波長帯域B,Cが取出しフィルタ50と2つのバンドフィルタ60を介して取出され、最高の全連結損失をもったチャネルが先ずこのノードでアッドされる。チャネル波長aはノードXでアッドされる最初のチャネルであるので、波長d,eと波長帯域B,Cのフィルタ30、40を通過しなければならないので、最高の損失をもつと見做される。このチャネル波長は従ってノードYで最初に取出される。ウエーブバンドBで搬送されるチャネルはノードYの上流で次に高い損失をもち、そのためこのウエーブバンドは線路で次にドロップされる。
【0017】
任意のチャネル波長の受ける損失はそれが反射されるフィルタの数のみに依存するのではないことは理解されるであろう。他の要因もまた関係する。例えば、波長帯域B,Cの一部としてドロップされたチャネルはさらに単一チャネル波長を抽出するためフィルタされ多重化分離される。この追加のフィルタにおける段階の数もまた、チャネルの全連結損失、最大許容連結損失の比率を決めるとき考慮しなければならない全連結損失に影響をもつ。例えば、ノードYにおいて、波長帯域BまたはCで搬送されるチャネルは単一のチャネル波長aよりも高い連結損失を受ける。しかし、これらチャネルの最大許容連結損失も高いので、チャネルa,d,eと同じ許容連結損失数をもったチャネル帯域B,Cとなる。もしチャネル帯域B,Cにより搬送される各チャネルがチャネルa,d,eと連結損失に同じ制限を受けるなら、多重化装置40及び多重化分離装置60による追加の損失により帯域チャネルの連結損失の比率がより高くなり、従って波長帯域B,CはノードY20において先ず送信媒体から取出され、ノードX20においては送信媒体に最後にアッドされるであろう、ことを意味する。
【0018】
図1に示される簡易化された配置において、各ノード10はチャネルをネットワークにアッドしまたはそれからドロップする。しかし実際に、単一ノードが異なるチャネルの出発点と終結点の両者であって良く、従ってドロップ・アッドの両フィルタを含み得る。更に、3つのノードX,Y,Zに示されるアッド・ドロップ・フィルタは同じチャネル波長のアッド・ドロップ・フィルタの一部であることが理解されるであろう。同様に、ノードXにおける帯域付加フィルタ40、ノードYにおける帯域取出しフィルタ60は各々多重化/多重化分離要素の一部であっても良い。
【0019】
次に図2を参照すると、チャネルの同じウエーブバンドに対する多重化装置40と多重化分離装置60の構成が別個に示される。図1を参照して説明したように、異なるノードに示される多重化装置40と多重化分離装置60とは各々組み合わされた多重化/多重化分離装置の一部である。多重化装置40と多重化分離装置60は同様の構造をもっている。記載の実施例においては、それらは何れも、それぞれ特定の波長を付加または取出すための薄膜フィルタの形の第1の単一の光干渉フィルタ70、90を含む。さらに、4つの微細フィルタ80、100が第1のフィルタ70に縦続配置で結合される。これらフィルタ80、100の各々は1つのチャネル ch. 1 −ch.4 の波長に同調し、従って各フィルタは1チャネルを取出し、受動的に全ての他のチャネルを中継する。さらに、各フィルタの出力において、送信された波長は共通ファイバ上の受動的に反射された波長と結合される。2色性フィルタ、サーキュレータ構造のブラッグ格子フィルタ(Bragg grating filter),フューズド・バイコニク・テーパ(fused biconic taper)構造のブラッグ格子フィルタのような他のフィルタが帯域取出しフィルタ70、微細フィルタ80用として使用される。選択されたフィルタ技術に従って、受動的に中継される波長は図示のようにフィルタを通して送信され、反射されない。しかし、両者の場合、受動的に中継される波長は通過損失を受ける。多重化装置40においてはチャネル ch.4 で運ばれる信号は3つの他の微細フィルタ80により第1のフィルタ70を通して送られる前にそこから送信媒体に反射されるであろう。そこでこのチャネルは第1のフィルタ70で受けるパワ損失に加えて3つの他の微細フィルタ80の通過損失を受けるであろう。多重化装置40で受ける高い損失を補償するため、同じチャネル波長の多重化分離装置60の微細フィルタ100は反対の順序で配列されている。従って多重化分離装置60において、チャネル波長 ch.4 は第1のフィルタ90を通過した後、先ず関連する微細フィルタ100により先ずフィルタされ、残りの微細フィルタ100に送られるであろう。これらの微細フィルタ100は同様に、送信機または多重化装置40における挿入損失に一部依存する高い連結損失を受けるチャネルが受信機または多重化分離装置60において低い損失を受けるように構成される。
【0020】
ノード内及び多重化装置40と多重化分離装置内のアッド・ドロップ・フィルタ30、50の構成は好ましくはネットワークの構築で行われる。各チャネルが受ける連結損失は計算することができ、
送信ノードと受信ノード内及び送信路に沿った、または中間ノードにおける全てのチャネルの受ける許容損失に対する損失の比率が出来るだけ均等に分配されるように、適当な構成が選択される。後にネットワークに付加される如何なるアッド・ドロップ・フィルタも損失がチャネル間に分配されるように適当に配置される。このようにして、僅かな数のチャネルが他のチャネルよりも高い損失を受けることが少なくされ、ネットワークの全体的可能な送信距離が増加される。
【0021】
本発明を1方向光ファイバ連結に関して説明したが、単一の光ファイバ送信路は両方向にデータを送信受信するのに使用できることは理解されるであろう。この場合、他のチャネル波長に対するアッド・ドロップ・フィルタの構成はアッド及びドロップ・フィルタの両者の追加の通過損失を考慮しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ネットワークの1区分における3つのノードに配置されたアッド・ドロップ・フィルタの概要を示す図面。
【図2】送信路に波長帯域をアッド・ドロップする多重化装置及び多重化分離装置の概要を示す図面。
Claims (11)
- 多数の波長分割多重化チャネル波長を搬送するのに適した光送信媒体により相互接続された多数のノード(10)を含み、前記ノードにより送信されるチャネル波長を前記送信媒体にアッドし、及び/または前記ノードに向けられたチャネル波長を前記送信媒体からドロップし、全ての他の波長を受動的に中継するためフィルタ要素(30、40、50、60)が各ノードに設けられ、少なくとも2つのノードがチャネル波長をアッドまたはドロップするため少なくとも2つのフィルタ要素を含んでいる光通信ネットワークにして、各チャネル波長は前記チャネル波長が前記送信媒体にアッドされる第1のノードと前記チャネル波長が前記送信媒体から取出される第2のノードの間の連結を画定するようになった前記光通信ネットワークにおいて、前記少なくとも2つのノードにおいて、前記フィルタ要素(30、40、50、60)は、許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった受信されるチャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもった受信チャネル波長の上流で前記送信媒体からドロップされ、及び/または許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった送信されるチャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもった送信チャネル波長の下流で前記送信媒体にアッドされる、ように構成されていることを特徴とする前記光通信ネットワーク。
- 前記フィルタ要素(30、50)が薄膜フィルタのような干渉フィルタであること、を特徴とする請求項1に記載のネットワーク。
- 少なくとも1つのフィルタ要素(40、60)が多数チャネル波長を含む特定のウエーブバンドをアッド及び/またはドロップする第1のフィルタ手段(70、90)と、前記第1のフィルタ手段に接続され特定のチャネル波長を選出し、全ての他の波長を受動的に中継する多数縦続微細フィルタ手段(80、100)を含むことを特徴とする任意の先行請求項に記載のネットワーク。
- 前記微細フィルタ手段は、許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった前記ウエーブバンド内の前記チャネル波長が、許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長よりも少ない微細フィルタを介して中継されるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のネットワーク。
- 許容連結損失に対する相対的な前記連結損失が前記許容連結損失の比率として表されることを特徴とする任意の先行請求項に記載のネットワーク。
- 多数の波長分割多重化チャネルを搬送する光送信媒体に結合された光通信ネットワークのノードにおいて、前記ノードが前記送信媒体に結合された少なくとも2つの結合要素(30、40)を含み、各結合要素は少なくとも1つのチャネル波長を前記送信媒体にアッドし、各チャネル波長が関連する線路損失をもつものにおいて、少なくとも1つの結合要素(40)が多数チャネル波長を含む特定のウエーブバンドをアッドするように前記送信媒体(20)に結合された第1のフィルタ手段(70)と、前記第1のフィルタ手段に結合された一連の多数の縦続微細フィルタ手段(80)を含み、前記微細フィルタ手段は各々特定のチャネル波長をアッドし、全ての他の波長を受動的に中継し、さらに前記結合要素(30、40)は許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもったチャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長の下流において前記送信媒体にアッドされるように構成されることを特徴とする、前記ノード。
- 前記微細フィルタ手段が、許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった前記ウエーブバンド内のチャネル波長が、許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長よりも少ない微細フィルタを介して中継されるように構成されることを特徴とする請求項6に記載のノード。
- 前記連結損失が許容連結損失の比率であることを特徴とする請求項6または7に記載のノード。
- 多数の波長分割多重化チャネルを搬送する光送信媒体に結合された光通信ネットワークのノードにおいて、前記ノードが前記送信媒体に結合された少なくとも2つの抽出要素(50、60)を含み、各抽出要素は少なくとも1つのチャネル波長を前記送信媒体から抽出し、各チャネル波長が関連する線路損失をもつものにおいて、少なくとも1つの抽出要素(40)が多数チャネル波長を含む特定のウエーブバンドをドロップするため前記送信媒体(20)に結合された第1のフィルタ手段(70)と、前記第1のフィルタ手段に結合された一連の多数の縦続微細フィルタ手段(80)を含み、前記微細フィルタ手段は各々特定のチャネル波長をドロップし、また全ての他の波長を受動的に中継し、さらに前記抽出要素(50、60)は許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもったチャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長の上流において前記送信媒体から抽出されるように構成されることを特徴とする前記ノード。
- 前記微細フィルタ手段が、許容連結損失に対して相対的に高い連結損失をもった前記ウエーブバンド内の前記チャネル波長が許容連結損失に対して相対的に低い連結損失をもったチャネル波長よりも少ない微細フィルタを介して中継されることを特徴とする請求項9に記載のノード。
- 前記連結損失が許容連結損失の比率である、請求項9または10に記載のノード。
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