JP2004506875A - 臨床分析用の改良型マイクロコンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、臨床分析用の改良型マイクロコンテナに関する。
【解決手段】改良型マイクロコンテナは抑制体を軸方向にその座席で保持する手段を提供する。保持手段は、マイクロコンテナの中間の狭窄部位において、抑制体とそれの座席領域との機械的な締め代により構成される。さらに保持手段は抑制体の周辺の制限領域まで広がって、開口部からの試料がマイクロコンテナへ進入し試薬を担持した円筒形すなわち管状の本体へ向うための通行自由な隙間を残しておく。
【選択図】図1
【解決手段】改良型マイクロコンテナは抑制体を軸方向にその座席で保持する手段を提供する。保持手段は、マイクロコンテナの中間の狭窄部位において、抑制体とそれの座席領域との機械的な締め代により構成される。さらに保持手段は抑制体の周辺の制限領域まで広がって、開口部からの試料がマイクロコンテナへ進入し試薬を担持した円筒形すなわち管状の本体へ向うための通行自由な隙間を残しておく。
【選択図】図1
Description
【0001】
本発明は、マイクロコンテナに求められる機能に対して新規かつ発明性のある特徴をもたらす、特に血液型の臨床分析のためのマイクロコンテナの改良を提案する。
【0002】
特に本発明が関連する改良型は試薬を担持する下部本体を具備し、オプションとして保持と濾過のためにゲルを組み込んだ臨床分析用のマイクロコンテナに関する。改良型マイクロコンテナは分析される試料をコンテナの上方の開口部で受け取り、試料は適当な遠心力を作用させた後、下方本体に含まれた試薬へと進む。好ましい変形形態では、マイクロコンテナは「プレート」や「カード」の形のユニットを形成し、取扱いを容易にされる。
【0003】
臨床分析を実行するためのマイクロコンテナは既に市場では周知である。したがって、例えば欧州特許第194212号は上方部位が円筒形で、下方部位が中間の円錐形領域のあと細くなっているマイクロコンテナを開示している。さらに欧州特許第305337号は、オプションとして平坦にされた側部を具備し、平坦なプレートに取り付けられる同様のマイクロコンテナを開示している。上述のマイクロコンテナは全て特定の目的に使用される際、上方部位が開く。これらは全て、血液分析の場合、粒子の混合物またはゲルの上に載置されて凝集血清に吸収される赤血球は、遠心力を作用させることで試薬と粒子とで形成された言及の層へ浸透し、赤血球が下方に移動するにつれて、反応する血清と赤血球とが同じ種類であれば赤血球は凝集するという事実に基づく。凝集が完全であれば、大きいサイズの血餅がつくられて粒状の塊に浸透できず、粒子の層またはゲルの上でそのまま見ることができる。反応がなければ、赤血球は凝集せず、血餅より小さいサイズでゲルと粒子の層を通過してチューブの底に到達する。
【0004】
ところが、このタイプの周知のマイクロコンテナは、マイクロコンテナの円筒形下方部位における試薬の不確かな位置により、有効な保持性を欠くため幾つかの不都合がある。このため、このタイプのマイクロコンテナのカードが実用に供される際、誤操作によりカード等が落ちるという事態がしばしば起こり、試薬は一部あるいは全部がマイクロコンテナの円筒形本体から吐き出される。その結果コンテナは分析試料受取り機能を果たすための適正状態を保てず、不正確な結果を招いて、深刻な事態を引き起こす。
【0005】
現在周知の幾つかの分析用マイクロコンテナについての他の不都合は、分析試料の導入が早すぎる速度で、すなわちピペットを正しく配置しないで行われる可能性にある。このことは、分析試料の、遠心力を作用させることによる次の円滑な通常のエントリーを保証せず、正しくない時点で混合物を持ち上げる。これもまた不正な解釈を招来させる。
【0006】
したがって今日周知のマイクロコンテナでは、正しくない分析結果がもたらされがちである。これは際立って重大な結果を招くだろう。特に、血液分析の場合、結果の間違いは近年の診療事件が示すように、患者の命に関る事態を招来するだろう。
【0007】
上記の不都合を克服するため、本発明の出願人は適時にスペイン実用新案出願第9900372号を出願した。同新案はマイクロコンテナの上方部位すなわち受け取りの空洞とその下方部位との間に配設される制御された閉塞要素を設け、その結果、2つの室の間に介在する閉塞要素が縮小した断面を自由に離れるには、上方部位と下方部位との連通が遠心力の作用により起こることが必須であった。縮小した断面は遠心力の作用による通行に十分であったが、実用して分かったように上方の室からマイクロコンテナの下方の室までの自由な通行を妨げた。その発明は、マイクロコンテナの上方開口部と試薬を収容する下方本体との間に中間の抑制体を配置した点で既に重要な進歩を示し、試薬を収容した本体部分に分析試料を唐突にエントリーさせることを阻止した。
【0008】
本発明は本出願人による上記′372号出願の改良型を構成する。マイクロコンテナの上方開口部と同下方本体との間に制御された閉塞用の本体を設けることで構成したこの発明は、明確な実際的な効果をもたらしたが、発明者が実施した調査研究によれば、未熟なオペレータの不正な取扱いにより、分析試料を担持するピペットが過剰な力で及び/または過剰な深さまで導入されると、その作用はまだ中間閉塞体の部分的な持ち上がりを引き起こす可能性があることが分かった。これはマイクロコンテナの下方部位に向ってピペットの偶発的通行を許すことになる。したがって反応は見られなくなり、血液分析の場合に特に危険な全体的に不正な読みの増加を与える。
【0009】
したがって本発明の目的は、不意のエントリーに対して、すなわち分析試料の不正配置に対して防御を行う十分な特徴を備えるだけでなく、同時に中間の抑制体における効率の損失を回避し、それの解放を阻止する臨床分析用のマイクロコンテナを提供することにある。
【0010】
その目的を達成するため本発明は、マイクロコンテナの入口と、試薬を収容する同下方本体との間に制御された分離のための中間の本体を、中間本体を受け取る特別な構造の座席により保持する臨床分析用のマイクロコンテナを提案する。この構成は、導入開口部からの分析試料が遠心力を作用させることにより、中間本体によって制御された狭い隙間を通り、試薬を収容した下方本体に向って通行するのを可能にし、さらに中間本体がその座席から離れるのを防止して、所望の効率を保証する。
【0011】
中間本体は好ましくは、座席領域に長手方向のリブを配置することで適所に保持され得るようにする。長手方向のリブは限定的本体の支持領域を画定して中間本体がその座席から偶発的に離れるのを阻止し、同時に試薬を配置したマイクロコンテナの下方本体に向う試料の通行を可能にする隙間を画定する。
【0012】
要約すれば、本発明は抑制体を軸方向にその座席で保持する手段を設けることで特徴づけられ、保持手段はマイクロコンテナの中間の狭窄部位において抑制体とその座席領域との機械的締め代により構成される。さらに保持手段は抑制体の周辺の制限された領域に広がり、開口部からの試料が遠心力を作用させることによりマイクロコンテナーへ進入し試薬を担持する本体へ向う通行自由な隙間を残しておく。締め代は例えば、マイクロコンテナの狭窄部位に配置した長手方向のリブの先縁部にハウジングを形成することで達成できる。ハウジングの形状は抑制体の横表面と整合し、マイクロコンテナ及び/または抑制体の弾性エネルギーにより導入を可能にする。またさらに別の例によれば、マイクロコンテナの狭窄部位に非球面の抑制体等を収容する多面的ハウジングを形成することで締め代を達成できる。
【0013】
本発明の好ましい実施形態を表す図面は、制約的な例を示すのもではなく、よりよい理解のためのものである。
【0014】
図面から諒解されるように、本改良は、開口部すなわち上方本体1と試薬を収容するための下方本体2とを備えるマイクロコンテナに適用される。これらの2つは中間本体4を配置した狭窄領域3により分離される。中間本体4は、試料が高速で、つまり滴下ピペットすなわちノズルが誤配置されて、コンテナ2の試薬との直接の混合を引き起こしかねない状態で進入するのを防止する抑制装置として作用する。本改良は抑制体4を軸方向にそのハウジングで保持する手段を提供する。これはマイクロコンテナ及び抑制体4の自然の弾性を用いた多様な構成により達成され、その構成は、通常は小さい球体である抑制体4が、ボールの導入を可能にする抑制体の材料の弾性によりマイクロコンテナとのわずかな衝突に打ち勝って、その抑制位置へ導入されるようにされる。座席からの抑制体の離脱を防止するのは、抑制体4のための特別な形の座席と組み合わされた、材料の弾性エネルギーである。開口部領域3には、附番5、6、7、8で示される幾つかの長手方向の薄壁すなわちリブがある。リブは数を変えることができる。さらにリブはその先縁部が直線的であることも、また抑制体4に整合する形状の凹部20を備えることも、つまり図面に示すように抑制体が球形のボールであれば彎曲した形状を有することもできることを特徴とする。
【0015】
図4乃至6に示す本発明の変形形態において、マイクロコンテナの開口部9は狭窄部10を備え、狭窄部10は抑制体を収容するための多面的な横形状、例えば側部11、12、13、14と、上方部位の開口部とマイクロコンテナの下方本体とを連通させるそれぞれの通路16、17、18、19を画定する縁部とを備えた四角形の多面的横形状を持つことができる。抑制体は多面ハウジングの内側で圧力を受けて保持できるボール15の形状が好ましい。
【0016】
抑制体は抑制体とコンテナの両方の単純な弾性エネルギーにより、あるいは前述の抑制体を導入する際これを収容するための整合した形状の領域を作ることにより多面ハウジングの内側に保持できる。言うまでもなく、この保持形状はまた図1乃至3に示した構造にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の改良を含むマイクロコンテナの、直立面の長手方向の断面図である。
【図2】本発明の改良を含むマイクロコンテナの、直立面の長手方向の断面図である。
【図3】マイクロコンテナの平面図である。
【図4】本発明の変形形態の、図1と同様の断面図である。
【図5】本発明の変形形態の、図2と同様の断面図である。
【図6】図4及び5に示したマイクロコンテナの平面図である。
【符号の説明】
1、9 開口部(上部本体)
2 下方本体
3、10 狭窄領域
4 中間本体(抑制体)
5、6、7、8 長手方向壁部
11、12、13、14 多面体側部
15 ボール
16、17、18、19 通路
20 凹部
本発明は、マイクロコンテナに求められる機能に対して新規かつ発明性のある特徴をもたらす、特に血液型の臨床分析のためのマイクロコンテナの改良を提案する。
【0002】
特に本発明が関連する改良型は試薬を担持する下部本体を具備し、オプションとして保持と濾過のためにゲルを組み込んだ臨床分析用のマイクロコンテナに関する。改良型マイクロコンテナは分析される試料をコンテナの上方の開口部で受け取り、試料は適当な遠心力を作用させた後、下方本体に含まれた試薬へと進む。好ましい変形形態では、マイクロコンテナは「プレート」や「カード」の形のユニットを形成し、取扱いを容易にされる。
【0003】
臨床分析を実行するためのマイクロコンテナは既に市場では周知である。したがって、例えば欧州特許第194212号は上方部位が円筒形で、下方部位が中間の円錐形領域のあと細くなっているマイクロコンテナを開示している。さらに欧州特許第305337号は、オプションとして平坦にされた側部を具備し、平坦なプレートに取り付けられる同様のマイクロコンテナを開示している。上述のマイクロコンテナは全て特定の目的に使用される際、上方部位が開く。これらは全て、血液分析の場合、粒子の混合物またはゲルの上に載置されて凝集血清に吸収される赤血球は、遠心力を作用させることで試薬と粒子とで形成された言及の層へ浸透し、赤血球が下方に移動するにつれて、反応する血清と赤血球とが同じ種類であれば赤血球は凝集するという事実に基づく。凝集が完全であれば、大きいサイズの血餅がつくられて粒状の塊に浸透できず、粒子の層またはゲルの上でそのまま見ることができる。反応がなければ、赤血球は凝集せず、血餅より小さいサイズでゲルと粒子の層を通過してチューブの底に到達する。
【0004】
ところが、このタイプの周知のマイクロコンテナは、マイクロコンテナの円筒形下方部位における試薬の不確かな位置により、有効な保持性を欠くため幾つかの不都合がある。このため、このタイプのマイクロコンテナのカードが実用に供される際、誤操作によりカード等が落ちるという事態がしばしば起こり、試薬は一部あるいは全部がマイクロコンテナの円筒形本体から吐き出される。その結果コンテナは分析試料受取り機能を果たすための適正状態を保てず、不正確な結果を招いて、深刻な事態を引き起こす。
【0005】
現在周知の幾つかの分析用マイクロコンテナについての他の不都合は、分析試料の導入が早すぎる速度で、すなわちピペットを正しく配置しないで行われる可能性にある。このことは、分析試料の、遠心力を作用させることによる次の円滑な通常のエントリーを保証せず、正しくない時点で混合物を持ち上げる。これもまた不正な解釈を招来させる。
【0006】
したがって今日周知のマイクロコンテナでは、正しくない分析結果がもたらされがちである。これは際立って重大な結果を招くだろう。特に、血液分析の場合、結果の間違いは近年の診療事件が示すように、患者の命に関る事態を招来するだろう。
【0007】
上記の不都合を克服するため、本発明の出願人は適時にスペイン実用新案出願第9900372号を出願した。同新案はマイクロコンテナの上方部位すなわち受け取りの空洞とその下方部位との間に配設される制御された閉塞要素を設け、その結果、2つの室の間に介在する閉塞要素が縮小した断面を自由に離れるには、上方部位と下方部位との連通が遠心力の作用により起こることが必須であった。縮小した断面は遠心力の作用による通行に十分であったが、実用して分かったように上方の室からマイクロコンテナの下方の室までの自由な通行を妨げた。その発明は、マイクロコンテナの上方開口部と試薬を収容する下方本体との間に中間の抑制体を配置した点で既に重要な進歩を示し、試薬を収容した本体部分に分析試料を唐突にエントリーさせることを阻止した。
【0008】
本発明は本出願人による上記′372号出願の改良型を構成する。マイクロコンテナの上方開口部と同下方本体との間に制御された閉塞用の本体を設けることで構成したこの発明は、明確な実際的な効果をもたらしたが、発明者が実施した調査研究によれば、未熟なオペレータの不正な取扱いにより、分析試料を担持するピペットが過剰な力で及び/または過剰な深さまで導入されると、その作用はまだ中間閉塞体の部分的な持ち上がりを引き起こす可能性があることが分かった。これはマイクロコンテナの下方部位に向ってピペットの偶発的通行を許すことになる。したがって反応は見られなくなり、血液分析の場合に特に危険な全体的に不正な読みの増加を与える。
【0009】
したがって本発明の目的は、不意のエントリーに対して、すなわち分析試料の不正配置に対して防御を行う十分な特徴を備えるだけでなく、同時に中間の抑制体における効率の損失を回避し、それの解放を阻止する臨床分析用のマイクロコンテナを提供することにある。
【0010】
その目的を達成するため本発明は、マイクロコンテナの入口と、試薬を収容する同下方本体との間に制御された分離のための中間の本体を、中間本体を受け取る特別な構造の座席により保持する臨床分析用のマイクロコンテナを提案する。この構成は、導入開口部からの分析試料が遠心力を作用させることにより、中間本体によって制御された狭い隙間を通り、試薬を収容した下方本体に向って通行するのを可能にし、さらに中間本体がその座席から離れるのを防止して、所望の効率を保証する。
【0011】
中間本体は好ましくは、座席領域に長手方向のリブを配置することで適所に保持され得るようにする。長手方向のリブは限定的本体の支持領域を画定して中間本体がその座席から偶発的に離れるのを阻止し、同時に試薬を配置したマイクロコンテナの下方本体に向う試料の通行を可能にする隙間を画定する。
【0012】
要約すれば、本発明は抑制体を軸方向にその座席で保持する手段を設けることで特徴づけられ、保持手段はマイクロコンテナの中間の狭窄部位において抑制体とその座席領域との機械的締め代により構成される。さらに保持手段は抑制体の周辺の制限された領域に広がり、開口部からの試料が遠心力を作用させることによりマイクロコンテナーへ進入し試薬を担持する本体へ向う通行自由な隙間を残しておく。締め代は例えば、マイクロコンテナの狭窄部位に配置した長手方向のリブの先縁部にハウジングを形成することで達成できる。ハウジングの形状は抑制体の横表面と整合し、マイクロコンテナ及び/または抑制体の弾性エネルギーにより導入を可能にする。またさらに別の例によれば、マイクロコンテナの狭窄部位に非球面の抑制体等を収容する多面的ハウジングを形成することで締め代を達成できる。
【0013】
本発明の好ましい実施形態を表す図面は、制約的な例を示すのもではなく、よりよい理解のためのものである。
【0014】
図面から諒解されるように、本改良は、開口部すなわち上方本体1と試薬を収容するための下方本体2とを備えるマイクロコンテナに適用される。これらの2つは中間本体4を配置した狭窄領域3により分離される。中間本体4は、試料が高速で、つまり滴下ピペットすなわちノズルが誤配置されて、コンテナ2の試薬との直接の混合を引き起こしかねない状態で進入するのを防止する抑制装置として作用する。本改良は抑制体4を軸方向にそのハウジングで保持する手段を提供する。これはマイクロコンテナ及び抑制体4の自然の弾性を用いた多様な構成により達成され、その構成は、通常は小さい球体である抑制体4が、ボールの導入を可能にする抑制体の材料の弾性によりマイクロコンテナとのわずかな衝突に打ち勝って、その抑制位置へ導入されるようにされる。座席からの抑制体の離脱を防止するのは、抑制体4のための特別な形の座席と組み合わされた、材料の弾性エネルギーである。開口部領域3には、附番5、6、7、8で示される幾つかの長手方向の薄壁すなわちリブがある。リブは数を変えることができる。さらにリブはその先縁部が直線的であることも、また抑制体4に整合する形状の凹部20を備えることも、つまり図面に示すように抑制体が球形のボールであれば彎曲した形状を有することもできることを特徴とする。
【0015】
図4乃至6に示す本発明の変形形態において、マイクロコンテナの開口部9は狭窄部10を備え、狭窄部10は抑制体を収容するための多面的な横形状、例えば側部11、12、13、14と、上方部位の開口部とマイクロコンテナの下方本体とを連通させるそれぞれの通路16、17、18、19を画定する縁部とを備えた四角形の多面的横形状を持つことができる。抑制体は多面ハウジングの内側で圧力を受けて保持できるボール15の形状が好ましい。
【0016】
抑制体は抑制体とコンテナの両方の単純な弾性エネルギーにより、あるいは前述の抑制体を導入する際これを収容するための整合した形状の領域を作ることにより多面ハウジングの内側に保持できる。言うまでもなく、この保持形状はまた図1乃至3に示した構造にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の改良を含むマイクロコンテナの、直立面の長手方向の断面図である。
【図2】本発明の改良を含むマイクロコンテナの、直立面の長手方向の断面図である。
【図3】マイクロコンテナの平面図である。
【図4】本発明の変形形態の、図1と同様の断面図である。
【図5】本発明の変形形態の、図2と同様の断面図である。
【図6】図4及び5に示したマイクロコンテナの平面図である。
【符号の説明】
1、9 開口部(上部本体)
2 下方本体
3、10 狭窄領域
4 中間本体(抑制体)
5、6、7、8 長手方向壁部
11、12、13、14 多面体側部
15 ボール
16、17、18、19 通路
20 凹部
Claims (4)
- 上方の開口部と、試薬を担持する一般に円筒形の下方のコンテナとを備え、試薬を担持した本体へ向う分析試料の通行のための制御された隙間を、遠心力を作用させることにより画定する中間の抑制体を有したタイプの臨床分析用の改良型マイクロコンテナにおいて、抑制体をそれの座席で軸方向に保持する手段であって、マイクロコンテナの中間の狭窄部位において抑制体とそれの座席領域との機械的な締め代により構成され、さらに抑制体の周辺の制限領域まで広がって、開口部からの試料がマイクロコンテナへ進入し試薬を担持した本体へ向うための通行自由の隙間を、遠心力を作用させることにより残しておき、中間の抑制体の、それの座席からの偶発的持ち上がりを防止する保持手段を備えることを特徴とする改良型マイクロコンテナ。
- 請求項1に記載の臨床分析用の改良型マイクロコンテナにおいて、マイクロコンテナの抑制体とそれの座席との機械的な締め代は、マイクロコンテナの狭窄部に配置された長手方向のリブの先縁部にハウジングを形成することにより達成され、ハウジングは抑制体の横表面と整合する形状を有して、マイクロコンテナ及び/または抑制体の弾性により抑制体の導入を可能にすることを特徴とする改良型マイクロコンテナ。
- 請求項2に記載の臨床分析用の改良型マイクロコンテナにおいて、長手方向の薄壁はその先縁部に彎曲したハウジングを備えて、ボールの形状の抑制体を収容することを特徴とする改良型マイクロコンテナ。
- 請求項1に記載の臨床分析用の改良型マイクロコンテナにおいて、マイクロコンテナの狭窄部において、球体の抑制体などを締め代により収容するための多面ハウジングが形成されることを特徴とする改良型マイクロコンテナ。
Applications Claiming Priority (4)
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ES200001336A ES2165322B1 (es) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | Perfeccionamientos en los microrrecipientes para analisis clinicos. |
ESP200001336 | 2000-05-26 | ||
PCT/ES2000/000339 WO2001089699A1 (es) | 2000-05-26 | 2000-09-11 | Perfeccionamientos en los microrrecipientes para analisis clinicos |
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ID=
Also Published As
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JP3474558B2 (ja) | 2003-12-08 |
WO2001089699A1 (es) | 2001-11-29 |
AU6843900A (en) | 2001-12-03 |
ES2165322B1 (es) | 2003-02-16 |
ES2165322A1 (es) | 2002-03-01 |
EP1206968A1 (en) | 2002-05-22 |
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