JP2004505857A - 一体成型の受け器付きの籠 - Google Patents
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Abstract
買い物籠(1)は、4個の壁(3−6)、一つの底(11)、及び籠の持ち運びを許すためのハンドル(20、21)を有し、そして籠の壁の一つ(6)には、買い物籠から外向きに伸び又は買い物籠内に内向きに伸びかつボトル又は缶のための受け器として作用するようにされた部分(25)が設けられる。この突き出し部分(25)は買い物籠の壁(6)と一体に形成され、典型的な缶又はボトルの半径よりわずかに大きい半径を有する円筒状であり、更に平らな保持用の底壁(28)を有し、このため、口が開けられかつ液体で一杯の缶又はボトルを、その内容物をこぼすことなく確実に保持する。籠の壁(3−6)は、1個以上の籠を他の籠の中に積み重ねことができるように僅かに外向きに傾けられた断面のものである。
Description
【0001】
【発明の背景】
本発明は、小売りの買い物中に使用される受容器、特に買い物客が買い物籠と同時に口の開けられた液体ボトルを便利に持ち運びできるための買い物用受容器に関する。
【0002】
スーパーマーケットのような小売店で買い物をする人は、実際に購買を行うときまで、買いたい品物を置いて持ち運ぶために一般に何かの受容器を使用する。買い物客は、買いたい品物の全てを集めて、支払いのために受容器内の品物を支払いカウンターに運ぶまで、受容器内のこれらの品物を持ち運ぶ。最も普通に使われるかかる受容器は、小さい品物又は少数の品物を保持するためには買い物籠が使われ、大きい物又は多量の品物を保持するにはショッピングカート又はワゴンが使用される。
【0003】
買い物は、特に大型小売店及びスーパーマーケットの時代においてはかなり時間のかかることが多い活動であるため、買い物客は買い物中に喉の渇くことが多く、又は、さもなければ何かで爽快になる要求を持つであろう。従って、買い物客にとっては、その買い物ルートの始めに商品展示の一つから一般に缶入れ又はボトル入れの冷たい飲み物を選び、買い物中にこれを飲んで爽快になり、次いで支払いカウンターにおいて購入したその他の品物と共にその飲み物について支払いをすることが普通の方法となった。
【0004】
しかし、特に支払い前に選んだ品物を保持するために買い物籠を使用している客にとっては、買い物中、口の開いた容器から飲むことは不便でありかつ時には扱いが困難である可能性がある。買い物客は買い物籠を持ち運ぶために一般に片手だけしか必要でないため、客は、陳列棚から品物を取りこれを買い物籠の中に置くため、及び飲み物容器を保持しこれから飲むために自由な片手を使うであろう。飲み物を保持するため、及び棚から品物を取るために同じ手を使おうとする買い物客は、多くの望ましくない結果の危険に直面する。かかる望ましくない結果の一つは、飲み物を、自分に、又は買うために選んだ品物に、又は店のどこかにこぼすことである。別の望ましくない結果は、飲み物を落とすか又は買うために選んだ品物を落とすかであり、これにより包装又はその他の容器を破損する可能性があり更に損害を起こす恐れがある。従って、口が開けられ液体で一杯の缶又はボトルを片手で持ち、他方の手で買い物籠を持ち運ぶ買い物客は、棚から品物を取るときは飲み物を傍らに置くことが必要となるであろう。具合のわるいことに、これは、客による置き損ない、あるいは床又は棚への置き忘れを起こすことがあり、これにより飲み物容器が後で破損し、或いはそのとき又は後で内容物がこぼれ、これにより損害の生ずる可能性がある。従って、買い物客が買い物籠を持ち運びながら口が開けられ液体で一杯のボトル又は缶を持ち運びこれから飲むことは不具合である。
【0005】
このため、買い物籠を使っている買い物客に買い物の間に飲み物を楽しむ便利な方法を提供することが本発明の目的である。
【0006】
買い物客が買い物をするために手を使うとき、飲み物又は籠を床の上に置くことなく、飲み物を一時的に置くための便利な受け器を有し買い物客が持ち運ぶ買い物籠を提供することが本発明の別の目的である。
【0007】
籠を使用している買い物客が棚から品物を取るために籠か飲み物かのいずれかを下に置くことなしに買い物中にボトルから飲むことができるように、口が開けられ液体で一杯のボトル又は缶を確実に保持できる買い物籠を提供することが本発明のなお別の目的である。
【0008】
【発明の概要】
本発明のこれら及びその他の目的は、本発明の好ましい実施例に従って、4個の壁、底、及び籠の持ち運びを許すためのハンドルを有する買い物籠の提供により達成される。籠の少なくも1個の壁の一部分が買い物籠の外側又は内側のいずれかに向かって突き出し、そしてボトル又は缶のための受け器として作用するようにされる。この突出部分は買い物籠の壁と一体に形成されかつ典型的な缶又はボトルの半径より僅かに大きい半径を有する円筒状に形成され、更に平ら底の保持用の壁を持つ。この突出部分は、口が開けられ液体で一杯の缶又はボトルを、その内容物をこぼすことなく確実に保持するようにされる。そこで、この買い物籠を使用している買い物客は、缶又はボトルから飲むことができ、次いでこれを買い物籠の壁から形成された受け器内に置くことができるであろう。買い物客は、受け器から缶又はボトルを容易に取り出しかつこれを希望のように元に戻すことができ、このため、買い物客は、便利かつ選択的に希望のように買い物をすることと缶又はボトルから飲むこととができる。この部分の壁は、ある籠を他の籠に中に積み重ねることができるように僅かに外向きに傾けられる。
【0009】
【詳細な説明】
本発明の以上及びその他の目的は、付属図面に関して行われる以下の詳細な説明の考察より明らかになるであろう。これら図面においては、番号は全図を通して同様な部品を示す。
【0010】
図面を参照すれば、図1は一般に番号1で示される本発明の買い物籠を示す。小売店及びスーパーマーケットにおいて最も普通に使用される種類の従来技術の買い物籠と同様に、籠1は、平らな底と4個の側面のある直方体状の籠である。籠1は、向かい合った端部壁3、4、及び端部壁3、4の間の向かい合った側壁5、6を含む4個の壁3−6を持つ。籠1は、より多数の壁を有し又はより少数の壁を有し、或いは場合によっては部分的な壁しかないような別の配列となし得ることは言うまでもない。籠1は、籠に所要の強度及び耐久性の特徴を与える硬質射出成型プラスチックのような買い物籠を通常作るための適宜の材料から作ることができる。
【0011】
壁3−6は、籠1の開口部12の境界を形成する上の縁13−16、及び籠1の底11の境界を形成する下の縁を持つ。壁3−6は、買い物客が購入のために選んだ品物が籠1の側面又は壁3−6を通って落ちることを防止するために貫通開口なしに形成することができる。しかし、壁3−6の隙間又は開口が品物のここからの通過落下を防ぐために十分に小さい限り、壁3−6を開口なしに形成することは必ずしも必要ではなく、またリブ付きの構造又は格子状構造を有し形成することができる。壁3−6の各は、籠1に十分な強度と構造とを与えかつ材料費を節約しつつ籠1の側面からの品物の通過落下を防ぐであろう買い物籠用の従来技術における適宜の標準構造により形成することができる。例えば、図1に示されるような第1の実施例においては、壁4、6は縦リブ17で形成されているとして示される。リブ17は、使用中又は積重ね中における籠1の変形を防ぐに十分な強度を有し、更に籠1の使用中に品物が籠1の側面を通って落ちることを防ぐに十分に狭いリブ間の間隙を持つ。
【0012】
籠1の壁3−6は、籠1の開口部12の寸法が籠1の底11の寸法より大きくなるように、その底の縁から頂部の縁13−16に向かって外向きに緩く傾斜することが好ましい。壁3−6の外向きの傾斜及び開口部12が底11より大きいことにより、籠1の底は別の籠1の開口部12内に適合でき、このため籠1は貯蔵のために入れ子式に積み重ねることができる。
【0013】
標準の従来の買い物籠と同様に、買い物籠1も、1個のハンドルが籠1のどちらかの端部に固定された状態で、籠1の壁5、6の頂部の縁15、16に回転可能に取り付けられた1個又は複数個のハンドル20、21を持つことができる。ハンドル20、21はこのように配列され、従ってハンドルは、籠1とその内容物とを完全に支持するために上向きに回して一緒に保持できる。また、貯蔵のために1個又は複数個の籠1を積み重ね得るようにハンドル20、21を下向きに回して籠1の頂部の縁15、16に対して平らに置くことができる。
【0014】
本発明の諸目的を達成するために、図1及び2の第1の実施例に示されるように、籠1には受け器25が設けられる。受け器25は、籠1に関して外向きに突き出た壁6の一体の延長部であるとして図1に示される。好ましい実施例においては、受け器25は買い物籠の壁6と一体に形成される。受け器25は、コップ、缶又はボトルのような飲料容器(以下、単に飲み物と呼ぶ)を受け入れ、この飲み物をこぼすことなく保持できるような形にされる。このため、受け器25は、適宜の断面形状を持つことができるが円柱状であることが好ましく、かつかかる受け器が容器を保持できるように典型的なコップ、缶又はボトルの半径よりやや大きい半径を持つことが好ましい。受け器25は、受け器25内に置かれた飲み物又はその他の品物を支持するために平らな保持用底壁28も持つ。
【0015】
受け器25が、飲み物を籠1の内側19内にこぼすことを防ぎつつ飲み物を内部に適正に保持するために、受け器25内に保持された飲み物を籠1の内部19内に落とさないように受け器25の内側18と籠1の内側19との間に十分な障壁がなければならない。一般に、図5に示された一実施例においては、受け器25の内部18は、籠1の壁6が壁3における一方の端部から壁4における他方の端部に完全かつ連続して伸びるような、籠1の内側19から完全に別個なものとすることができる。そこで、受け器25の壁27は壁6に当たり、かつ区域30においてこれと一体に形成することができるが、壁6により定められるように籠1の開口部12の連続した境界の明快さを乱すことはない。
【0016】
籠の壁6と受け器の壁27との取付部の別の実施例においては、図1に示されるように受け器25は籠1の壁6の単なる延長部又は突出部ではなくて、壁6の延長部は受け器25の内側18と籠1の内側19との間の部分的障壁として作用する。壁6の頂部の縁16は、壁6の頂部に沿って伸び、そして壁6の開口部22を残して縁23、24において終わり、壁6も頂部の縁16もこの開口部を横切って伸びることはない。壁6の頂部の縁16は、縁23、24において、円形状に籠1から外向きに曲がり、受け器25の壁27の頂部の縁26を形成する。縁23、24の各は、まず壁6の頂部の縁16の方向に伸び、次いで受け器25の壁27の頂部の縁26を形成するように戻り方向に伸びるであろう。
【0017】
この方法において、籠1の壁6が頂部の縁16から下向きに伸び、受け器25の壁27が頂部の縁26から下向きに伸び、そして壁6と壁27との交線、即ち縁23、24において戻りが形成されるようにして、受け器25が籠1の壁6の一部分として形成される。図1に示されるように、縁23と24との間の開口部22の幅は、好ましくは受け器25の直径より小さく、また受け器25内に保持されているいかなる飲み物の直径よりも小さくすべきである。そこで、受け器25内に保持されるいかなる飲み物も、縁23、24間の開口22を通して適合できないであろうし、またこれにより籠1の内部19内にこぼれないであろう。従って、飲み物は受け器25内に安全に保持されるであろう。
【0018】
買い物籠1の壁3−6及び一般の買い物籠の壁と同様に、受け器25の壁27は、頂部の縁26により作られた開口の寸法、特に直径が底面28の直径より大きくなるように、その底面28からその頂部の縁26に向かって外向きに緩やかに傾斜する。籠1が貯蔵のために積み重ねられたとき、ある受け器25の底28を別の籠1の受け器25内に置くことができるように、受け器25の開口における直径はその底における直径より大きい。この方法で、受け器25は、貯蔵のために1個又は複数個の買い物籠1の積み重ね能力に干渉しない。
【0019】
壁3−6の構造に関して上述されたように、受け器25の壁27は、内部に置かれたいかなる物品も受け器25の壁27を通して落ちることのないようにするために、これを貫通する開口なしに形成することができる。壁25は、壁27における間隙又は開口が、これら開口を通して受け器25内の飲み物の落ちることを防ぐように十分に小さい限り又は狭い限り、リブ付き又は格子状構造で作ることができる。図1の第1の実施例に示されるように、壁27は、籠1の壁3−6の構造と適合するために、縦リブ17で形成されているとして示される。
【0020】
本発明の第1の好ましい実施例は籠1の側面6に受け器25を置いたが、ある買い物客は、買い物籠25を、籠1の側面ではなくて籠1の端部に置くことがより望ましいことを見いだすかもしれない。ある買い物客については、この方向が買い物中、単純により快適であるかもしれない。図3に示されたような本発明の別の実施例においては、受け器25は、図1に示されたように横壁6から突き出る代わりに端部の壁4から外向きに突き出る。この実施例は、使用者の飲み物が籠1の側面5、6の一方ではなくて籠の端部3、4の一方にある受け器25により補強される点を除いて、構造のその他のすべての様相は、上述されかつ図1及び2に示された実施例と同様である。
【0021】
図4に断面で示された本発明の第3の実施例においては、受け器125は、買い物籠1の側壁5、6の一方又は端部の壁3、4の一方のいずれかに形成することができる。しかし、この第3の実施例においては、受け器125は、籠1から外向きではなくて籠1内に内向きに突き出る。第1の実施例の図2の断面図と第3の実施例の図4の断面図とを比較すれば、図4の受け器125の壁127は、図2におけるように籠1の内部空積の外側に配置されるのではなく、籠1の内部空積内に配置されることが分かる。そこで、受け器125は、買い物籠1の対応壁3−6と一体に形成され、更に受け器125の円筒状の壁127及びこれが形成される買い物籠の対応壁の配置が、籠1に関して受け器25が外向きに突き出た第1及び第2の実施例に関して上述されたものと逆に形成される点を除いて、上述の構造の各を有して形成することができる。従って、使用者は、買い物中、缶又はボトルから飲んで、これを、買い物籠1内に配置された受け器125内に置くことができる。このため、この実施例においては、籠1の壁3−6のいずれからも突き出ていない。
【0022】
従って、一体に形成されたボトル又は缶の保持器を有する買い物籠が提供される。本発明の好ましい実施例が図示され説明されたが、本発明は、説明のためであって本発明を限定しない説明された実施例とは別の方法で実施できること、及び請求項に定められた本発明の範囲から離れることなく種々の変更及び変化をなし得ることが、本技術の熟練者に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の受け器を有する買い物籠の第1の実施例の斜視図である。
【図2】
図1に示された受け器付きの買い物籠の第1の実施例の断面図である。
【図3】
本発明の買い物籠の第2の実施例の斜視図である。
【図4】
本発明の買い物籠の第3の実施例の断面図である。
【図5】
第1の実施例の買い物籠への受け器の別形式の取付けの部分的な平面図である。
【発明の背景】
本発明は、小売りの買い物中に使用される受容器、特に買い物客が買い物籠と同時に口の開けられた液体ボトルを便利に持ち運びできるための買い物用受容器に関する。
【0002】
スーパーマーケットのような小売店で買い物をする人は、実際に購買を行うときまで、買いたい品物を置いて持ち運ぶために一般に何かの受容器を使用する。買い物客は、買いたい品物の全てを集めて、支払いのために受容器内の品物を支払いカウンターに運ぶまで、受容器内のこれらの品物を持ち運ぶ。最も普通に使われるかかる受容器は、小さい品物又は少数の品物を保持するためには買い物籠が使われ、大きい物又は多量の品物を保持するにはショッピングカート又はワゴンが使用される。
【0003】
買い物は、特に大型小売店及びスーパーマーケットの時代においてはかなり時間のかかることが多い活動であるため、買い物客は買い物中に喉の渇くことが多く、又は、さもなければ何かで爽快になる要求を持つであろう。従って、買い物客にとっては、その買い物ルートの始めに商品展示の一つから一般に缶入れ又はボトル入れの冷たい飲み物を選び、買い物中にこれを飲んで爽快になり、次いで支払いカウンターにおいて購入したその他の品物と共にその飲み物について支払いをすることが普通の方法となった。
【0004】
しかし、特に支払い前に選んだ品物を保持するために買い物籠を使用している客にとっては、買い物中、口の開いた容器から飲むことは不便でありかつ時には扱いが困難である可能性がある。買い物客は買い物籠を持ち運ぶために一般に片手だけしか必要でないため、客は、陳列棚から品物を取りこれを買い物籠の中に置くため、及び飲み物容器を保持しこれから飲むために自由な片手を使うであろう。飲み物を保持するため、及び棚から品物を取るために同じ手を使おうとする買い物客は、多くの望ましくない結果の危険に直面する。かかる望ましくない結果の一つは、飲み物を、自分に、又は買うために選んだ品物に、又は店のどこかにこぼすことである。別の望ましくない結果は、飲み物を落とすか又は買うために選んだ品物を落とすかであり、これにより包装又はその他の容器を破損する可能性があり更に損害を起こす恐れがある。従って、口が開けられ液体で一杯の缶又はボトルを片手で持ち、他方の手で買い物籠を持ち運ぶ買い物客は、棚から品物を取るときは飲み物を傍らに置くことが必要となるであろう。具合のわるいことに、これは、客による置き損ない、あるいは床又は棚への置き忘れを起こすことがあり、これにより飲み物容器が後で破損し、或いはそのとき又は後で内容物がこぼれ、これにより損害の生ずる可能性がある。従って、買い物客が買い物籠を持ち運びながら口が開けられ液体で一杯のボトル又は缶を持ち運びこれから飲むことは不具合である。
【0005】
このため、買い物籠を使っている買い物客に買い物の間に飲み物を楽しむ便利な方法を提供することが本発明の目的である。
【0006】
買い物客が買い物をするために手を使うとき、飲み物又は籠を床の上に置くことなく、飲み物を一時的に置くための便利な受け器を有し買い物客が持ち運ぶ買い物籠を提供することが本発明の別の目的である。
【0007】
籠を使用している買い物客が棚から品物を取るために籠か飲み物かのいずれかを下に置くことなしに買い物中にボトルから飲むことができるように、口が開けられ液体で一杯のボトル又は缶を確実に保持できる買い物籠を提供することが本発明のなお別の目的である。
【0008】
【発明の概要】
本発明のこれら及びその他の目的は、本発明の好ましい実施例に従って、4個の壁、底、及び籠の持ち運びを許すためのハンドルを有する買い物籠の提供により達成される。籠の少なくも1個の壁の一部分が買い物籠の外側又は内側のいずれかに向かって突き出し、そしてボトル又は缶のための受け器として作用するようにされる。この突出部分は買い物籠の壁と一体に形成されかつ典型的な缶又はボトルの半径より僅かに大きい半径を有する円筒状に形成され、更に平ら底の保持用の壁を持つ。この突出部分は、口が開けられ液体で一杯の缶又はボトルを、その内容物をこぼすことなく確実に保持するようにされる。そこで、この買い物籠を使用している買い物客は、缶又はボトルから飲むことができ、次いでこれを買い物籠の壁から形成された受け器内に置くことができるであろう。買い物客は、受け器から缶又はボトルを容易に取り出しかつこれを希望のように元に戻すことができ、このため、買い物客は、便利かつ選択的に希望のように買い物をすることと缶又はボトルから飲むこととができる。この部分の壁は、ある籠を他の籠に中に積み重ねることができるように僅かに外向きに傾けられる。
【0009】
【詳細な説明】
本発明の以上及びその他の目的は、付属図面に関して行われる以下の詳細な説明の考察より明らかになるであろう。これら図面においては、番号は全図を通して同様な部品を示す。
【0010】
図面を参照すれば、図1は一般に番号1で示される本発明の買い物籠を示す。小売店及びスーパーマーケットにおいて最も普通に使用される種類の従来技術の買い物籠と同様に、籠1は、平らな底と4個の側面のある直方体状の籠である。籠1は、向かい合った端部壁3、4、及び端部壁3、4の間の向かい合った側壁5、6を含む4個の壁3−6を持つ。籠1は、より多数の壁を有し又はより少数の壁を有し、或いは場合によっては部分的な壁しかないような別の配列となし得ることは言うまでもない。籠1は、籠に所要の強度及び耐久性の特徴を与える硬質射出成型プラスチックのような買い物籠を通常作るための適宜の材料から作ることができる。
【0011】
壁3−6は、籠1の開口部12の境界を形成する上の縁13−16、及び籠1の底11の境界を形成する下の縁を持つ。壁3−6は、買い物客が購入のために選んだ品物が籠1の側面又は壁3−6を通って落ちることを防止するために貫通開口なしに形成することができる。しかし、壁3−6の隙間又は開口が品物のここからの通過落下を防ぐために十分に小さい限り、壁3−6を開口なしに形成することは必ずしも必要ではなく、またリブ付きの構造又は格子状構造を有し形成することができる。壁3−6の各は、籠1に十分な強度と構造とを与えかつ材料費を節約しつつ籠1の側面からの品物の通過落下を防ぐであろう買い物籠用の従来技術における適宜の標準構造により形成することができる。例えば、図1に示されるような第1の実施例においては、壁4、6は縦リブ17で形成されているとして示される。リブ17は、使用中又は積重ね中における籠1の変形を防ぐに十分な強度を有し、更に籠1の使用中に品物が籠1の側面を通って落ちることを防ぐに十分に狭いリブ間の間隙を持つ。
【0012】
籠1の壁3−6は、籠1の開口部12の寸法が籠1の底11の寸法より大きくなるように、その底の縁から頂部の縁13−16に向かって外向きに緩く傾斜することが好ましい。壁3−6の外向きの傾斜及び開口部12が底11より大きいことにより、籠1の底は別の籠1の開口部12内に適合でき、このため籠1は貯蔵のために入れ子式に積み重ねることができる。
【0013】
標準の従来の買い物籠と同様に、買い物籠1も、1個のハンドルが籠1のどちらかの端部に固定された状態で、籠1の壁5、6の頂部の縁15、16に回転可能に取り付けられた1個又は複数個のハンドル20、21を持つことができる。ハンドル20、21はこのように配列され、従ってハンドルは、籠1とその内容物とを完全に支持するために上向きに回して一緒に保持できる。また、貯蔵のために1個又は複数個の籠1を積み重ね得るようにハンドル20、21を下向きに回して籠1の頂部の縁15、16に対して平らに置くことができる。
【0014】
本発明の諸目的を達成するために、図1及び2の第1の実施例に示されるように、籠1には受け器25が設けられる。受け器25は、籠1に関して外向きに突き出た壁6の一体の延長部であるとして図1に示される。好ましい実施例においては、受け器25は買い物籠の壁6と一体に形成される。受け器25は、コップ、缶又はボトルのような飲料容器(以下、単に飲み物と呼ぶ)を受け入れ、この飲み物をこぼすことなく保持できるような形にされる。このため、受け器25は、適宜の断面形状を持つことができるが円柱状であることが好ましく、かつかかる受け器が容器を保持できるように典型的なコップ、缶又はボトルの半径よりやや大きい半径を持つことが好ましい。受け器25は、受け器25内に置かれた飲み物又はその他の品物を支持するために平らな保持用底壁28も持つ。
【0015】
受け器25が、飲み物を籠1の内側19内にこぼすことを防ぎつつ飲み物を内部に適正に保持するために、受け器25内に保持された飲み物を籠1の内部19内に落とさないように受け器25の内側18と籠1の内側19との間に十分な障壁がなければならない。一般に、図5に示された一実施例においては、受け器25の内部18は、籠1の壁6が壁3における一方の端部から壁4における他方の端部に完全かつ連続して伸びるような、籠1の内側19から完全に別個なものとすることができる。そこで、受け器25の壁27は壁6に当たり、かつ区域30においてこれと一体に形成することができるが、壁6により定められるように籠1の開口部12の連続した境界の明快さを乱すことはない。
【0016】
籠の壁6と受け器の壁27との取付部の別の実施例においては、図1に示されるように受け器25は籠1の壁6の単なる延長部又は突出部ではなくて、壁6の延長部は受け器25の内側18と籠1の内側19との間の部分的障壁として作用する。壁6の頂部の縁16は、壁6の頂部に沿って伸び、そして壁6の開口部22を残して縁23、24において終わり、壁6も頂部の縁16もこの開口部を横切って伸びることはない。壁6の頂部の縁16は、縁23、24において、円形状に籠1から外向きに曲がり、受け器25の壁27の頂部の縁26を形成する。縁23、24の各は、まず壁6の頂部の縁16の方向に伸び、次いで受け器25の壁27の頂部の縁26を形成するように戻り方向に伸びるであろう。
【0017】
この方法において、籠1の壁6が頂部の縁16から下向きに伸び、受け器25の壁27が頂部の縁26から下向きに伸び、そして壁6と壁27との交線、即ち縁23、24において戻りが形成されるようにして、受け器25が籠1の壁6の一部分として形成される。図1に示されるように、縁23と24との間の開口部22の幅は、好ましくは受け器25の直径より小さく、また受け器25内に保持されているいかなる飲み物の直径よりも小さくすべきである。そこで、受け器25内に保持されるいかなる飲み物も、縁23、24間の開口22を通して適合できないであろうし、またこれにより籠1の内部19内にこぼれないであろう。従って、飲み物は受け器25内に安全に保持されるであろう。
【0018】
買い物籠1の壁3−6及び一般の買い物籠の壁と同様に、受け器25の壁27は、頂部の縁26により作られた開口の寸法、特に直径が底面28の直径より大きくなるように、その底面28からその頂部の縁26に向かって外向きに緩やかに傾斜する。籠1が貯蔵のために積み重ねられたとき、ある受け器25の底28を別の籠1の受け器25内に置くことができるように、受け器25の開口における直径はその底における直径より大きい。この方法で、受け器25は、貯蔵のために1個又は複数個の買い物籠1の積み重ね能力に干渉しない。
【0019】
壁3−6の構造に関して上述されたように、受け器25の壁27は、内部に置かれたいかなる物品も受け器25の壁27を通して落ちることのないようにするために、これを貫通する開口なしに形成することができる。壁25は、壁27における間隙又は開口が、これら開口を通して受け器25内の飲み物の落ちることを防ぐように十分に小さい限り又は狭い限り、リブ付き又は格子状構造で作ることができる。図1の第1の実施例に示されるように、壁27は、籠1の壁3−6の構造と適合するために、縦リブ17で形成されているとして示される。
【0020】
本発明の第1の好ましい実施例は籠1の側面6に受け器25を置いたが、ある買い物客は、買い物籠25を、籠1の側面ではなくて籠1の端部に置くことがより望ましいことを見いだすかもしれない。ある買い物客については、この方向が買い物中、単純により快適であるかもしれない。図3に示されたような本発明の別の実施例においては、受け器25は、図1に示されたように横壁6から突き出る代わりに端部の壁4から外向きに突き出る。この実施例は、使用者の飲み物が籠1の側面5、6の一方ではなくて籠の端部3、4の一方にある受け器25により補強される点を除いて、構造のその他のすべての様相は、上述されかつ図1及び2に示された実施例と同様である。
【0021】
図4に断面で示された本発明の第3の実施例においては、受け器125は、買い物籠1の側壁5、6の一方又は端部の壁3、4の一方のいずれかに形成することができる。しかし、この第3の実施例においては、受け器125は、籠1から外向きではなくて籠1内に内向きに突き出る。第1の実施例の図2の断面図と第3の実施例の図4の断面図とを比較すれば、図4の受け器125の壁127は、図2におけるように籠1の内部空積の外側に配置されるのではなく、籠1の内部空積内に配置されることが分かる。そこで、受け器125は、買い物籠1の対応壁3−6と一体に形成され、更に受け器125の円筒状の壁127及びこれが形成される買い物籠の対応壁の配置が、籠1に関して受け器25が外向きに突き出た第1及び第2の実施例に関して上述されたものと逆に形成される点を除いて、上述の構造の各を有して形成することができる。従って、使用者は、買い物中、缶又はボトルから飲んで、これを、買い物籠1内に配置された受け器125内に置くことができる。このため、この実施例においては、籠1の壁3−6のいずれからも突き出ていない。
【0022】
従って、一体に形成されたボトル又は缶の保持器を有する買い物籠が提供される。本発明の好ましい実施例が図示され説明されたが、本発明は、説明のためであって本発明を限定しない説明された実施例とは別の方法で実施できること、及び請求項に定められた本発明の範囲から離れることなく種々の変更及び変化をなし得ることが、本技術の熟練者に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の受け器を有する買い物籠の第1の実施例の斜視図である。
【図2】
図1に示された受け器付きの買い物籠の第1の実施例の断面図である。
【図3】
本発明の買い物籠の第2の実施例の斜視図である。
【図4】
本発明の買い物籠の第3の実施例の断面図である。
【図5】
第1の実施例の買い物籠への受け器の別形式の取付けの部分的な平面図である。
Claims (22)
- 品物を持ち運ぶための内部空間を定めている壁、
底、
受け器の内部空間を定めている少なくも1個の壁と底とを有する前記受け器
を具備し、
少なくも1個の壁と底とのある前記受け器が前記籠の第1の壁と一体に形成されることを特徴とする籠。 - 前記籠の持ち運びを許すために少なくも1個のハンドルを更に備える請求項1の籠。
- 前記壁の各が頂部部分を備え、更に前記少なくも1個のハンドルが少なくも1個の壁の前記頂部部分に取り付けられる請求項2の籠。
- 前記少なくも1個のハンドルが少なくも1個の壁の前記頂部部分に回転可能に取り付けられる請求項3の籠。
- 前記籠の前記第1の壁及び前記受け器の前記少なくも1個の壁とが一体に形成されかつ前記受け器の内部空間が前記籠の内部空間から識別されるように完成される請求項1の籠。
- 前記受け器が実質的に円筒状の断面形状を有する請求項5の籠。
- 前記受け器が前記籠の前記第1の壁に関して外向きに突き出る請求項5の籠。
- 前記籠が2個の長い側壁及び2個の短い端部壁を更に備え、これらが品物を持ち運ぶための前記内部空間を定め、更に前記受け器が前記籠の1個の側壁に沿って設置される請求項7の籠。
- 前記籠が2個の長い側壁及び2個の短い端部壁を更に備え、これらが品物を持ち運ぶための内部空間を定め、更に前記受け器が前記籠の一方の端部の壁に沿って設置される請求項7の籠。
- 前記受け器が前記籠の前記内部空間内に内向きに突き出る請求項5の籠。
- 前記籠が2個の長い側壁及び2個の短い端部壁を更に備え、これらが品物を持ち運ぶための前記内部空間を定め、更に前記受け器が前記籠の一方の側壁に沿って設置される請求項10の籠。
- 前記籠が2個の長い側壁及び2個の短い端部壁を更に備え、これらが品物を持ち運ぶための前記内部空間を定め、更に前記受け器が前記籠の一方の端部の壁に沿って設置される請求項10の籠。
- 前記籠の前記第1の壁及び前記受け器の前記少なくも一方の壁が一体に形成されかつ前記受け器の内部空間が前記籠の内部空間に少なくも部分的に開かれるように不完全である請求項1の籠。
- 前記籠の前記第1の壁が向かい合っている縁を有する2個の端部部分を備え、更に前記受け器の前記少なくも一方の壁が向かい合っている縁を有する端部部分を有し、このため、前記籠の前記第1の壁の前記向かい合っている縁が、前記受け器の前記少なくも一方の壁の前記向かい合っている縁に当たりかつこれらと一体に形成される請求項13の籠。
- 前記受け器が実質的に円筒状の断面形状を有する請求項13の籠。
- 前記受け器が前記籠の前記第1の壁に関して外向きに突き出る請求項13の籠。
- 前記籠が2個の長い側壁及び2個の短い端部壁を更に備え、これらが品物を持ち運ぶための前記内部空間を定め、更に前記受け器が前記籠の一方の側壁に沿って設置される請求項16の籠。
- 前記籠が2個の長い側壁及び2個の短い端部壁を更に備え、これらが品物を持ち運ぶための内部空間を定め、更に前記受け器が前記籠の一方の端部の壁に沿って設置される請求項16の籠。
- 前記受け器が前記籠の前記内部空間内に内向きに突き出る請求項13の籠。
- 前記籠が2個の長い側壁及び2個の短い端部壁を更に備え、これらが品物を持ち運ぶための前記内部空間を定め、更に前記受け器が前記籠の一方の側壁に沿って設置される請求項19の籠。
- 前記籠が2個の長い側壁及び2個の短い端部壁を更に備え、これらが品物を持ち運ぶための前記内部空間を定め、更に前記受け器が前記籠の一方の端部の壁に沿って設置される請求項19の籠。
- 1個のかかる前記籠を別のかかる前記籠の中に置き得るように前記籠の前記壁と前記受け器の前記少なくも1個の壁とが外向きに傾けられる請求項1の籠。
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