JP2004505717A - 脈管閉塞コイルを作製する方法 - Google Patents

脈管閉塞コイルを作製する方法 Download PDF

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Abstract

脈管閉塞デバイスを形成するワイヤと、巻き付けマンドレルとの間の張力を変化させることによって、脈管閉塞デバイスを作製する方法が、開示される。本発明は、移植可能な脈管閉塞デバイスの分野である。具体的には、本発明は、一次コイル構成を製造するためのワイヤの巻き付けの間に、張力を変化させることによって、このようなデバイスを作製する方法を含む。この一次コイルは、体腔内に展開されると、三次元形状に効率的に自己形成する。さらに、巻き付け張力の変化は、この三次元形成を、所望の方向および形状で誘導する。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、移植可能な脈管閉塞デバイスの分野である。具体的には、本発明は、一次コイル構成を製造するためのワイヤの巻き付けの間に、張力を変化させることによって、このようなデバイスを作製する方法を含む。この一次コイルは、体腔内に展開されると、三次元形状に効率的に自己形成する。さらに、巻き付け張力の変化は、この三次元形成を、所望の方向および形状で誘導する。
【0002】
(背景)
脈管閉塞デバイスは、ヒトの身体の脈管構造内に、代表的にはカテーテルを介して配置されて、塞栓の形成によって脈管構造の部分を形成する脈管を通る血流をブロックするか、またはこのような塞栓を脈管から生じる動脈瘤内に形成するかのいずれかの、外科用具または移植物である。広範に使用される1つの脈管閉塞デバイスは、脈管の壁と係合するような寸法であり得る、巻き付けを有する螺旋状ワイヤコイルである。他のさほど剛性でない、螺旋状にコイル巻きされたデバイス、および網状編組を含むコイルもまた、記載されている。
【0003】
Ritchartらに対する米国特許第4,994,069号は、伸展時には線状の螺旋状の構成を呈し、そして弛緩時には折り畳まれた渦巻き状の構成を呈する、脈管閉塞コイルを記載する。種々の二次形状で、繊維性要素を取り付けられた脈管閉塞コイルが、Cheeらに対する米国特許第5,304,194号に示されている。固有の二次形状をほとんどまたは全く有さない脈管閉塞コイルもまた、記載されている。例えば、Berensteinらによる共有にかかる米国特許第5,690,666号および同第5,826,587号は、脈管空間内への導入後にほとんどまたは全く形状を有さないコイルを記載する。
【0004】
さらに、形成されたコイルおよび線状のコイルをヒトの脈管構造内に解放する、種々の様式が存在する。コイルを脈管構造内に物理的に押し出すことのみを明らかに記載する特許(例えば、Ritchartら)に加えて、特別に選択された時点および部位においてコイルを解放する、他の多数の様式が存在する。米国特許第5,354,295号およびその親の米国特許第5,122,136号(どちらもGuglielmiらに対する)は、電気分解によって解放可能な塞栓デバイスを記載している。
【0005】
脈管閉塞コイルの製造は、代表的に、細長ワイヤをマンドレルの周囲に巻き付ける工程、およびこのワイヤ−マンドレル複合物を焼きなましする工程を包含する。一般に、ワイヤを巻き付ける間に、このワイヤは、例えばスプールで、静止して保持される。ワイヤの自由端は、マンドレルに付着しており、そしてこのマンドレルは、このワイヤがマンドレルの周囲に巻き付けられるにつれてスプールから解放されるように、回転する。巻き付けの間に、ワイヤとマンドレルとの間の張力は変化しない。
【0006】
従って、これらの文献のいずれも、ワイヤがマンドレルの周囲に巻き付けられて脈管閉塞コイルを形成するにつれて、ワイヤに対する張力を変化させることを包含する、脈管閉塞デバイスを作製する方法を開示しない。
【0007】
(発明の要旨)
従って、本発明は、脈管閉塞デバイスを作製する新規な方法、およびこれらの方法によって作製されたデバイスを含む。
【0008】
1つの局面において、本発明は、脈管閉塞デバイスを作製する方法を含み、この方法は、細長ワイヤをマンドレルの周囲に巻き付ける工程を包含し、このワイヤに対する張力は、この巻き付けの間に変化される。この張力は、種々の様式で(例えば、ワイヤとマンドレルとの間の距離;巻き付けの速度、および/または巻き付けの角度を変化させることによって)、自動的にかまたは手動で変化され得る。従って、特定の実施形態において、細長ワイヤはホルダに保持されており、そして張力は、このホルダとマンドレルとの間の距離を変化させることによって、ワイヤの巻き付けの間に変化される。他の実施形態において、細長ワイヤはホルダに保持されており、そして張力は、マンドレルの周囲に巻き付ける速度を変化させることによって(例えば、電磁ブレーキまたは変換器を使用して)、ワイヤの巻き付けの間に変化される。なお他の実施形態において、細長ワイヤはホルダに保持されており、そして張力は、ワイヤとマンドレルとの間の角度を変化させることによって、ワイヤの巻き付けの間に変化される。これらのパラメータの1つ以上が、本明細書中に記載される方法において変化され得る。
【0009】
本発明のこれらおよび他の実施形態は、本明細書中の開示を参照して、当業者に容易に想到される。
【0010】
(発明の説明)
張力を変化させながらの、ワイヤをマンドレルの周囲に巻き付けることによって作製される、脈管閉塞デバイス、特にコイルが、本明細書中に記載される。ワイヤがマンドレルの周囲に巻き付けられて一次コイルを形成する間の張力を変化させることは、多数の様式(例えば、ワイヤとマンドレルとの間の角度を変化させること;ワイヤ保持デバイスとマンドレルとの間の距離を変化させること、ならびに/またはワイヤがマンドレルの周囲に巻かれる速度を変化させること(例えば、電磁ブレーキおよび/もしくは変換器を使用して)による)で達成され得る。これらおよび他のパラメータは、手動でかまたは自動化システムを使用して(例えば、巻き付けデバイスに接続した1つ以上のコンピュータプログラムを使用して)変化され得る。可変の巻き付け張力を使用して製造された一次コイルは、特定の特徴(例えば、三次元形状、および三次元形状が形成される効率)を示す。従って、これらの方法を使用して作製される脈管閉塞デバイス、およびこれらのデバイスを使用する方法もまた、本発明の局面を形成する。
【0011】
本発明の利点としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:(i)デバイスのどの領域がどの張力で巻き付けられたかに依存して、展開の際に異なる三次元形状を誘導する能力;(ii)展開の際のコイルのより少ない回転;および(iii)体腔内への展開の際の三次元構造の迅速な形成。これらの利点は、コイルを作製するワイヤの直径を変動させずに達成される。本明細書中に記載されるデバイスは、コイルが一端または両端において、機械的に取り外し可能な連結であっても、電気分解によって取り外し可能な連結であっても、有用である。
【0012】
本明細書中に引用される全ての刊行物、特許および特許出願は、前出のものも下記のものも、その全体が本明細書中に参考として援用される。
【0013】
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合に、単数形「a」、「an」、および「the」は、その内容がそうではないと明白に示さない限り、複数の言及を含む。従って、例えば、「コイル(a coil)」との言及は、2つ以上のこのようなデバイスの混合物を含む、などである。
【0014】
脈管閉塞デバイスは、代表的に、ワイヤ(例えば、金属ワイヤ)をマンドレルの周囲に巻き付けること、例えば、ワイヤを一次構成(例えば、螺旋状コイル)に巻き付けることによって、形成される。この一次コイルは、二次形態に巻き付けられ得るか、または三次元構造に自己形成し得る。マンドレル上への巻き付けの間のパターンおよび張力は、展開の際の本発明の三次元形状を提供する。一旦マンドレルに巻き付けられると、マンドレルおよびコイルのアセンブリは、代表的に、熱処理される。この二次形態は、送達カテーテルから排出される場合に、ほぼ三次元の形状を形成して、まずこの三次元形状の外周を充填し、次いで中央領域を充填する形態である。望ましくは、脈管閉塞デバイスは、脈管空洞(例えば、動脈瘤、またはおそらく、フィステル)内にぴったりとフィットするために適切な大きさおよび形状である。
【0015】
適切な巻き付けマンドレルは、種々の形状(例えば、円柱形、正方形、球状、円形、矩形など)であり得、そして中実であっても中空であってもよい。マンドレルのいくつかの例示的な形状は、Mariantらに対する共有にかかる米国特許第5,957,948号に記載されている。上記のように、巻き付けマンドレルは、代表的に、中程度の焼きなまし工程を可能にするために、十分に熱耐性である。マンドレルは、アルミニウムまたはジルコニアのような耐火性物質(純粋な金属成分から作製されるデバイスを熱処理するため)で作製され得るか、または金属材料で作製され得る。共有にかかる米国出願番号09/637,470に記載される、複合マンドレル(例えば、導電性材料および非導電性材料の複合物)もまた、使用され得る。
【0016】
上記のように、巻き付けの間にワイヤとマンドレルとの間の張力を変化させることは、任意の多数の様式(ワイヤがマンドレルに巻き付けられる速度を変化させること、および/またはマンドレルとワイヤホルダとの間の距離を変化させることが挙げられるが、これらに限定されない)で達成され得る。さらに、ワイヤとマンドレルとの間の角度を使用して、張力を変化させ得る。さらに、巻き付けの間に電磁ブレーキおよび/または変換器を使用することによってもまた、巻き付けの張力を変化させ得る。張力は、標準的な技術を使用して(例えば、力ゲージ、変換器などを使用して)測定され得る。このような技術は、当業者に公知である。巻き付けの間の張力の変化は、2gからワイヤの変形強度までのいずれかであり得る。比張力(specific tension)は、ワイヤ(例えば、直径、組成など)に依存し、そして本明細書中の教示を考慮して、公知の技術を使用して容易に決定され得る。例えば、0.002インチのワイヤは、約5g〜約500g(およびこれらの間の任意の整数)、より好ましくは、約5g〜250g(およびこれらの間の任意の整数)で変化する張力で、巻き付けられ得る。
【0017】
従って、ワイヤは、例えばスプールに、静止して保持され得る。ワイヤホルダは、ワイヤがマンドレルに供給されることを可能にする任意のデバイスを含み得、例えば、スプールまたは他の糸通しデバイスであり得る。次いで、ワイヤの一端は、マンドレルに取り付けられる。このマンドレルおよび/またはワイヤ保持デバイスは、任意の方向で回転され得、そして両方が必要に応じて、横方向に移動し得る。特定の実施形態において、ワイヤがマンドレルの周囲に巻き付けられるにつれて、マンドレルの回転がワイヤをスプールから引き出す。巻き付けのパターンは、マンドレルの回転の間に、マンドレルおよび/またはスプールを横方向に移動させることによって、達成される。さらに、巻き付けの間の張力は、マンドレルが回転する速度を手動で調節することによって、変化され得る。さらに、張力は、自動的に(例えば、マンドレルの回転および/またはスプールからのワイヤの解きを駆動する、プログラム可能なデバイスを使用することによって)変化され得る。適切なプログラム可能マイクロプロセッサは、当業者に公知である。あるいは、マンドレルが回転する速度は、手動で調節され得る。
【0018】
他の実施形態において、張力は、巻き付けの間に、ワイヤホルダ(例えば、スプール)とマンドレルとの間の距離を変化させることによって、変化される。この様式で、張力は、ワイヤホルダとマンドレルとを移動させて引き離すことによって増加し得、そしてマンドレルとワイヤホルダとをともに移動させて近付けることによって、低下し得る。上記のように、この距離は、手動でか、またはマイクロプロセッサ(例えば、プログラム可能なデバイス)を使用して変化され得る。当業者は、これらおよび他のパラメータを容易に変化させて、所望のコイルタイプを達成するために有用な、巻き付けの張力と巻き付けパターンとの両方を、決定し得る。
【0019】
巻き付けの後に、マンドレルおよび取り付けられたコイルは、代表的に、焼きなましされる(例えば、加熱によって)。白金/タングステン合金コイルに対して代表的な焼きなまし工程は、空気中約15〜20分間と約6時間との間の、1100°Fの加熱工程を包含する。一次コイルは、代表的に、巻き付けられ、そして焼きなましされた後に、線状である。
【0020】
柔軟性を増強された領域を有する脈管閉塞部材を構築する際に使用される材料は、広範な種々の材料の任意のものであり得る;好ましくは、ワイヤは、金属のような放射線不透過性の材料である。一次コイルを作製するワイヤの適切な金属および合金としては、白金族の金属(特に、白金、ロジウム、パラジウム、レニウム)、およびタングステン、金、銀、タンタル、ならびにこれらの金属の合金が挙げられる。これらの金属は、非常に放射線不透過性であり、そしてこれらの合金においては、可撓性および剛性の適切なブレンドを達成するために、あつらえられ得る。これらはまた、生物学的に非常に不活性である。特に好ましいものは、白金/タングステン合金である。
【0021】
ワイヤはまた、放射線不透過性のいくらかの犠牲が許容され得る場合には、広範な種々のステンレス鋼の任意のものであり得る。機械的な観点から、構築の非常に望ましい材料は、高い応力に供されてもその形状を維持する材料である。特定の「超弾性合金」としては、ニッケル/チタン合金(48〜58原子%のニッケルおよび必要に応じて適量の鉄を含む);銅/亜鉛合金(38〜42重量%亜鉛);1〜10重量%のベリリウム、ケイ素、スズ、アルミニウム、またはガリウムを含む、銅/亜鉛合金;あるいはニッケル/アルミニウム合金(36〜38原子%のアルミニウム)が挙げられる。特に好ましいものは、米国特許第3,174,851号;同第3,351,463号;および同第3,753,700号に記載される合金である。特に好ましいものは、「ニチノール」として公知のチタン/ニッケル合金である。これらは、直径が非常に小さいワイヤとして使用される場合でさえも変形することなく、かなりの撓みに耐える、非常に丈夫な合金である。ニチノールのような超弾性合金がデバイスにおいて使用される場合には、コイルワイヤの直径は、比較的延性の白金または白金/タングステン合金が構築の材料として使用される場合に使用される直径より、有意に小さくあり得る。
【0022】
一般的に言えば、デバイスが金属コイルで形成され、そしてこのコイルが白金合金またはニチノールのような超弾性合金である場合には、コイルの作製において使用されるワイヤの直径は0.0005インチと0.006インチとの間の範囲である。このような直径のワイヤは、代表的に、0.005インチと0.035インチとの間の一次直径を有する一次コイルに巻き付けられる。ほとんどの神経血管の適応症に対して、好ましい直径は、0.010〜0.018インチである。本発明者らは、一般に、空洞の壁を拡張させることなく、そして脈管系において見出される反復的な流体の脈動の結果として空洞から移動することなく、選択された体腔内の適所にデバイスを保持するために十分なフープ強度を、得られるデバイスに提供するために、このワイヤが十分な直径であり得ることを見出した。
【0023】
一次コイルの軸方向長さは、通常、0.5〜100cmの範囲内であり、より通常には、2.0〜40cmである。用途に依存して、コイルは、1センチメートルあたり100〜400回転、好ましくは1センチメートルあたり200〜300回転をおそらく有する。本明細書中の全ての寸法は、指針としてのみ提供され、そして本発明に対して重要ではない。しかし、ヒトの身体内における部位を閉塞する際に使用するために適切な寸法のみが、本発明の範囲に含まれる。
【0024】
展開された場合のデバイスの全体の直径は、一般に、2ミリメートルと20ミリメートルとの間である。中心脈管構造内の大部分の動脈瘤は、これらの直径を有する1つ以上のデバイスによって処置され得る。もちろん、このような直径は、本発明の重要な局面ではない。
【0025】
一次コイルは、放射線透過性の繊維またはポリマー(あるいは放射線透過性または放射線不透過性の繊維でコーティングされた金属糸)(例えば、Dacron(ポリエステル)、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、フルオロポリマー(ポリテトラフルオロエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、または絹でさえ)を含み得るか、またはこれらで全体がで作製され得る。ポリマー材料は、いくらかの量の公知の放射線不透過性物質(例えば、粉末タンタル、粉末タングステン、酸化ビスマス、硫酸バリウムなど)で充填され得る。本発明においてはまた、得られるアセンブリにトロンボゲン性を追加する目的で、本発明のコイルに種々の繊維性材料を取り付けることが考慮される。この繊維性材料は、種々の様式で取り付けられ得る。一連のループ繊維が、コイルに軸方向に沿って連続的に、コイルを通してループするかまたはコイルに結び付けられ得る。別のバリエーションは、房をコイルに結ぶことによる。房は、広範な領域の塞栓形成部位を提供するために、コイルにわたって複数の部位で、結び付けられ得る。一次コイルは、繊維性編組によって覆われ得る。前者のバリエーションを製造するための方法は、Cheeに対する米国特許第5,226,911号および同第5,304,194号に記載されている。繊維性編組を製造する方法は、1995年1月17日にPhelpsおよびVanに対して発行された、米国特許第5,382,259号に記載されている。
【0026】
本明細書中に記載されるコイルはまた、さらなる付加物(例えば、インビボで生物学的活性を示す任意の物質)を含み得る。適切な生物活性物質の非限定的な例は、当業者に公知である。好ましくは、これらの物質は、焼きなましの後に加えられる。
【0027】
本明細書中に記載される本発明のコイルは、他の材料(例えば、放射性同位体、生物活性コーティング、ポリマー、繊維など)と、例えばこれらの材料の1つ以上を、代表的には被験体への導入の前に、このデバイスに巻き付けるか、編組するか、またはコーティングすることによって、結び付けられ得る。ポリマー材料を、コイルのような固体基材に結び付ける方法は、当業者に公知であり、例えば、米国特許第5,522,822号および同第5,935,145号に記載されている。なお他の実施形態において、固体基材自体が、例えば放射性形態の基材材料(例えば、金属またはポリマー)を使用して、放射性にされる。従って、固体基材は、沈着(例えば、コーティング、巻き付けまたは編組)、含浸(例えば、イオンビームまたは電着)あるいは放射性を導入または誘導する他の技術による形成の後に、放射性にされ得る。
【0028】
1つ以上の金属に加えて、閉塞デバイスは、必要に応じて、広範な種々の合成ポリマーおよび天然ポリマー(例えば、ポリウレタン(エステル、エーテルおよびカーボネートを含む柔軟なセグメントを有するコポリマーを含む)、エーテル、アクリレート(シアノアクリレートを含む)、オレフィン(エチレン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、スチレン、および熱可塑性オレフィンエラストマーのポリマーおよびコポリマーを含む)、ポリジメチルシロキサンに基づくポリマー、ポリエチレンテレフタレート、架橋ポリマー、非架橋ポリマー、レーヨン、セルロース、セルロース誘導体(例えば、ニトロセルロース)、天然ゴム、ポリエステル(例えば、ラクチド、グリコリド、カプロラクトンおよびこれらのコポリマーおよび酸誘導体)、ヒドロキシブチレートおよびポリヒドロキシバレレートならびにこれらのコポリマー、ポリエーテルエステル(例えば、ポリジオキシノン)、無水物(例えば、セバシン酸、ヘキサデカン二酸および他の二酸のポリマーおよびコポリマー)、オルトエステルが使用され得る)を含み得る。好ましい実施形態において、ポリマーフィラメントは、本発明の材料、またはヒトにおける創傷治癒における使用が既に認可された他の縫合糸材料を含む。
【0029】
(使用方法)
上記のように、巻き付けの間に張力を変化させることによって調製されたコイルは、代表的に、巻き付けマンドレルから取り外され、そして送達カテーテルに導入するためのキャリアに装填される。このデバイスは、好ましくは、最初に、以下に概説される手順を使用して、選択された部位に導入される。この手順は、種々の疾患を処置する際に使用され得る。例えば、動脈瘤の処置において、動脈瘤自体が機械的デバイスで充填され得、その後、本発明の組成物を導入され得る。このデバイスが動脈瘤内に配置されたすぐ後に、塞栓が形成し始め、そしていくらか後の時点で、少なくとも部分的に、脈管閉塞デバイスの周囲で形成した、新生血管形成したコラーゲン性物質によって置換される。
【0030】
本発明の閉塞デバイスを使用する際に、特に選択されたカテーテルおよびガイドワイヤのコレクションを使用して、脈管系を通して、選択された部位に達する。その部位が遠隔部位(例えば、脳内)にある場合には、この部位に達する方法は、いくらか制限されることが、明らかである。広範に認容されている1つの手順は、Ritchartらに対する米国特許第4,994,069号に見出される。これは、Engelsonに対する米国特許第4,739,768号に見出されるもののような、微細な脈管内カテーテルを利用する。何よりもまず、大きなカテーテルが、脈管構造内の入口部位を通して導入される。代表的に、このことは、鼡径部の大腿動脈を通してなされる。時々選択される他の入口部位は、頸部に見出され、そして一般に、この型の医療を実施する医師に周知である。一旦、導入器が適所にくると、ガイドカテーテルが使用されて、入口部位から処置されるべき部位の近くの領域まで、安全な経路が提供される。例えば、ヒトの脳における部位を処置する際には、大腿動脈の入口部位から、心臓まで延びる大きな動脈を通り、大動脈を通って心臓の周囲へ、そして大動脈の上側の部位から延びる動脈の1つを通って 下流へと延びる、ガイドカテーテルが選択される。次いで、Engelsonの特許に記載されるもののような、ガイドワイヤおよび神経血管カテーテルが、ガイドカテーテルを通して1ユニットとして配置される。一旦、ガイドワイヤの先端部がガイドカテーテルの端部に達すると、このガイドワイヤは次いで、X線透視を使用して、医師によって、本発明の脈管閉塞デバイスを使用して処置されるべき部位まで伸長される。処置部位とガイドカテーテルの先端部との間の移動の間に、ガイドワイヤはある距離を進められ、そして神経血管カテーテルがそれに続く。一旦、神経血管カテーテルとガイドワイヤとの両方の遠位先端部が処置部位に達し、そしてそのカテーテルの遠位先端部が適切に配置される(例えば、処置されるべき動脈瘤の口内)と、ガイドワイヤが引き抜かれる。次いで、神経血管カテーテルは、身体の外側への開口管腔を有する。次いで、本発明のデバイスが、この管腔を通して処置部位まで押される。これらは、その形状、大きさまたは容量に起因して、適所に様々に保持される。これらの概念は、Ritchartらの特許および他のものに記載されている。一旦、脈管閉塞デバイスが脈管部位に配置されると、塞栓が形成される。
【0031】
機械的または固体の脈管閉塞デバイスは、本発明のポリマー組成物と共に、キットとして使用され得る。
【0032】
上記の手順およびデバイス、ならびにこれらを使用する方法の、本発明を維持しながらの改変は、この機械的分野および外科の分野の当業者に明らかである。これらの改変は、添付の特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。

Claims (8)

  1. 脈管閉塞デバイスを作製する方法であって、該方法は、細長ワイヤをマンドレルの周囲に巻き付ける工程を包含し、ここで、該ワイヤに対する張力が、該巻き付けの間に変化する、方法。
  2. 前記張力が自動的に変化する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記張力を手動で変化させる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記細長ワイヤが、ホルダ内に保持されており、そして前記張力が、該ホルダと前記マンドレルとの間の距離を変化させることによって、該ワイヤの巻き付けの間に変化する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記細長ワイヤが、ホルダ内に保持されており、そして前記張力が、前記マンドレルの周囲への巻付けの速度を変化させることによって、該ワイヤの巻き付けの間に変化する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  6. 前記細長ワイヤが、ホルダ内に保持されており、そして前記張力が、該ワイヤと前記マンドレルとの間の角度を変化させることによって、該ワイヤの巻きつけの間に変化する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  7. 前記張力が、電磁ブレーキの使用によって変化する、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記張力が、変換器の使用によって変化する、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
JP2002518858A 2000-08-11 2001-08-10 脈管閉塞コイルを作製する方法 Withdrawn JP2004505717A (ja)

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