JP2004501961A - ヒトおよび動物において寄生虫の感染を防ぐための駆虫薬 - Google Patents
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Abstract
本発明は、忌避剤として作用する特異的な有効成分を含有する薬剤、および寄生性の扁形動物(platyhelminths)による感染からヒトもしくは動物を予防するためのそれらの使用に関する。
Description
【0001】
本発明は、忌避剤として適当であるある種の活性化合物を含んでなる組成物、および寄生性の扁形動物(flatworm)(platyhelminths)の感染期によるヒトもしくは動物の感染を防ぐためのそれらの使用に関する。本組成物は、宿主生物中に皮膚をとおして侵入することができる扁形動物期(ケルカリア)に対して皮膚において使用される。
【0002】
いくつかの扁形動物種は、ヒトおよび動物において重い疾病を惹起する。熱帯地方の国々では、シストソマ種(Schistosoma spp.)による感染は、特に、慢性的罹患と、そしてしばしば死を惹起する。重要な病原体はシストソマ・マンソニ(Schistosoma mansoni)、シストソマ・ヘマトビウム(Schistosoma haematobium)およびシストソマ・ジャポニクム(Schistosoma japomocum)である。地方住民、旅行者、人道援助組織で働いている人々および軍人が冒される。ヒトの感染の場合、水という開放体の水中に存在している感染性ケルカリアは、身体の中に皮膚をとおして侵入する。
【0003】
同様に、温暖な気候の国々では、属トリコビルハルジア(Trichobilharzia)およびオルニトビルハルジア(Ornithobilharzia)の種々の種のケルカリアによるヒトの感染が問題であり、これらのケルカリアは皮膚中に穴を空けることができ、そして皮膚炎を惹起する。そのような感染は、内陸の湖または海岸でのレジャー活動中に、そして魚釣り、池または水辺での作業中に起きる。一般に、日常生活の多くの状況において、可能性のある汚染/感染した水との皮膚の接触は避けられない。
【0004】
しかしながら、病原体の侵入に対する防護は、駆虫物質を用いて本発明にしたがって皮膚を前処置することによって可能である。
【0005】
過去において、若干の化合物が、そのような寄生虫による感染を防ぐために、それらの適合性について既に試験された。しかしながら、本発明による目的のために記述されたこれまでの物質は、それらが皮膚をとおしても、また経口的にも体内に入る場合には毒性がある:
かくして、例えば、ヘキサクロロフェンは、シストソマ・マンソニのケルカリアには致死的効果を有する(Fripp,P.J.and Armstrong,F.I.,The efficacy of hexachlorophene skin cleanser as a cercariae repellent.South African Med.J.47:1973,526−527)。健康への危険性、特に肝臓の損傷のために、ヘキサクロロフェンはヒトの皮膚には使用することができない。それは、皮膚との接触において毒性があり、そして飲み込んだ場合は、奇形を惹起する可能性もあり、そして発癌性の可能性もある[Commission of the European Community,Directive 93/72/EEC of September 1993,Annex Vol.I and II(EU Directive on Dangerous Substances) with amendments to 1999,Official Journal EUL258A,Volume 36,16 October 1993,Amendments to 1997]。
【0006】
ニクロサミドは、ケルカリアの侵入に対して作用する[Bruce,J.I.et al.(1992) Efficacy of niclosamide as a potential topical antipenetrant(TAP) against cercariae of Schistosoma mansoni in monkeys.Mem.Inst.Oswaldo Cruz 87:28,1−289.]が、しかし、それは、遺伝性の遺伝子損傷を引き起こす可能性があるので、毒物学的に不適当である(Registry of Toxic Effects of Chemical Substances,National Institute of Occupational Safty and Health)。使用者が水に接触する場合の皮膚への使用は、ニクロサミドが水質危険物を構成するので、それが環境に与える危険性により排除されねばならない[Federal Office for the Environment(Ed.),Catalogue of substances hazardous to water,LTwS No.12 May 1996 with current amendments,Berlin 1996]。したがって、この化合物は、今まで、ヒトではケルカリアに対して商業的に使用されていない。
【0007】
N,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)は、シストソマ・マンソニのケルカリアに対して作用する[Salafsky,B.et al.Evaluation of N,N−diethyl−m−toluamide(DEET)as a topical agent for preventing skin penetration by cercariae of Schistosoma mansoni.Am.J.Trop.Med.Hyg.58:1998,828−834)。しかしながら、DEETは若干の好ましくない性質を有する。
【0008】
扁形動物の感染期に対する従来記述された駆虫薬の効果は、これまでは、種シストソマ・マンソニのケルカリアにおいてのみ試験されてきた、すなわち他の蠕虫類の種に対するこれらの薬剤の効能は未だ例証されていない。
【0009】
驚くべきことに、本発明による組成物は、扁形動物、特にシストソマ・ヘマトビウム、シストソマ・ジャポニクム、トリコビルハルジア種およびオルニトビルハルジア種のみならず、またエチノストマ種(Echinostoma spp.)およびその他による感染に対してヒトおよび動物を効果的に防護するのに適当であることが、ここに見い出された。
【0010】
したがって、本発明は、次のことに関する:
1.組成物が、少なくとも1種の式(I)
【0011】
【化2】
【0012】
[式中、
R1は、水素または場合によっては置換されたアルキル、アルケニルもしくはアルキニル基を表し、
R2およびR5は、同じか異なり、そして場合によっては置換されたアルキル、アルケニルもしくはアルキニル基を表し、そして
R3およびR5は、水素、場合によっては置換されたアルキル、アラルキルもしくはアリールを表すか、またはそれらが結合している原子と一緒になって、場合によっては置換された単環式の環を形成する]
の化合物を含むことを特徴とする、蠕虫類寄生虫を阻止する(deterring)ための組成物。
【0013】
2.式(I)において、
R1が、水素、(C1−C10)−アルキル、(C2−C10)−アルキニルを表し、
R2およびR5が、同じか異なり、そして(C1−C10)−アルキル、(C2−C10)−アルケニルもしくは(C2−C10)−アルキニルを表し、そして
R3およびR4が、水素、(C1−C10)−アルキル、アリールもしくはアラルキルを表し、これらの各々が、同じか異なる置換基によってアリール部分において場合によっては1〜3置換されていて、そしてこれらの各々が、アリール部分において炭素原子6〜10個と場合によってはアルキル部分において炭素原子1〜4個を有し、そして適当なアリール置換基が、各場合:ハロゲン、各場合直鎖もしくは分枝(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロゲノアルキル、(C1−C4)−ハロゲノアルコキシおよび(C1−C4)−ハロゲノアルキルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になって炭素原子3〜7個をもつシクロアルキルを表す、
ことを特徴とする、1項記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。
【0014】
3.式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表すか、フェニルまたは場合によってはアルキル部分において炭素原子1もしくは2個をもつフェニルアルキルを表し、これらの基の各々が、同じか異なる置換基によってフェニル部分において場合によっては1〜3置換されていて、適当なフェニル置換基が、各場合:フッ素、塩素、臭素、(C1−C2)−アルキル、(C1−C2)−ハロゲノアルキル、(C1−C2)−ハロゲノアルコキシ、(C1−C4)−ハロゲノアルキルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になって炭素原子3〜6個をもつシクロアルキルを表し、
R5が、(C1−C10)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表す、
ことを特徴とする、1項記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。
【0015】
4.式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表し、フェニル、ベンジル、フェネチルを表し、これらの各々が、同じか異なる置換基によってフェニル部分において場合によっては1〜3置換されていて、そして適当な置換基が、各場合:フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になってシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表し、そしてR5が、(C1−C10)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表す、
ことを特徴とする、1項記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。
【0016】
5.式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表すか、またはそれらが結合している原子と一緒になってシクロプロピルを表し、そして
R5が、(C1−C10)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表す、
ことを特徴とする、1項記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。
【0017】
6.一般式(I)の化合物が使用されることを特徴とする、蠕虫類寄生虫を阻止する方法。
【0018】
7.蠕虫類寄生虫を阻止するための、一般式(I)の化合物の使用。
【0019】
8.一般式(I)の化合物が増量剤および/または界面活性剤と混合されることを特徴とする、蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物の製造方法。
【0020】
本発明による組成物における使用において特に適当な化合物は、式
【0021】
【化3】
【0022】
の化合物である。
【0023】
式(I)の化合物およびそれらの製造は、ドイツ特許第38 20 528号から既知である。
【0024】
本発明による組成物中に含有される活性化合物は、既に、昆虫類およびダニ類に対して皮膚において具体的に忌避剤として使用されている。
【0025】
本発明による化合物を使用する実質的利点は、皮膚、植物および環境とのそれらの高い適合性、およびこれらの化合物の一般的に低い毒性である。
【0026】
さらに、戸外にいる間、蚊に対して保護されることが望ましく、これらは一方ではうるさく感じ、そして他方、具体的には熱帯地方で、マラリヤ、種々のウイルス、フィラリアのような病気を、そしてそれらが刺すことによって寄生虫を伝染させるかもしれない。本発明による組成物は、ここに、ただ1つの組成物によって扁形動物の感染の予防ならびに蚊に対する防護を同時に可能にする。かくして、皮膚において2つの異なる、可能性のある不適合な組成物を同時に使用する必要が回避される。
【0027】
活性化合物に加えて、また本発明による組成物は、局所適用の製剤において使用される慣用の補助剤および添加物のすべてを含有することができる。
【0028】
活性化合物は、直接でも、または適当な調製物の形態においても、皮膚に、または活性化合物を含有する成型品、例えば、帯、プレート、テープ、首輪、イアー・タグ、足バンドもしくはマーキング用具のような力を借りて投与される。
【0029】
皮膚投与は、例えば、入浴、浸漬、噴霧、振りかけもしくはスポット・オン、洗浄、洗髪、または散粉の形態で実施される。
【0030】
適当な製剤は、次のものを包含する:
液剤または希釈後経口投与される濃厚原液、皮膚における使用のための液剤、振りかけ製剤、ゲル剤;
皮膚投与用乳剤および懸濁剤およびまた半固形製剤;
活性化合物が、軟膏基剤または水中油もしくは油中水乳液基剤に組み入れられている製剤;
固形製剤、例えば散剤、活性物質含有の成型品。
【0031】
皮膚における使用のための液剤は、滴下、塗布、塗擦、撥ねかけもしくは噴霧によって適用されるか、または浸漬、入浴もしくは洗浄によって適用される。
【0032】
液剤は、活性化合物を適当な溶媒中に溶解し、そして適当ならば、添加物、例えば可溶化剤、酸、塩基、バッファー塩類、抗酸化剤、保存剤を添加することによって調製される。
【0033】
適当な溶媒は:水、アルコール類、例えばエタノール、ブタノール、ベンジルアルコール、グリセロール、炭化水素、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびN−メチルピロリドン、ならびにそれらの混合液のような生理的に許容しうる溶媒を包含する。
【0034】
適当であれば、また、活性化合物は、生理的に許容しうる植物油もしくは合成油中に溶解されてもよい。
【0035】
適当な可溶化剤は:主たる溶媒において活性化合物の溶解を容易にするか、または活性化合物の沈殿を防ぐ溶媒を含む。可溶化剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリエトキシル化されたヒマシ油およびポリエトキシル化されたソルビタンエステルである。
【0036】
適当な保存剤は:ベンジルアルコール、トリクロロブタノール、p−ヒドロキシ安息香酸エステルもしくはn−ブタノールである。
【0037】
液剤を製造する場合増粘剤を添加することが、得策であるかもしれない。適当な増粘剤は:無機増粘剤、例えばベントナイト、コロイド状シリカ、モノステアリン酸アルミニウム、または有機増粘剤、例えばセルロース誘導体、ポリビニルアルコールおよびそれらの共重合体、アクリレートおよびメタアクリレートである。
【0038】
皮膚に適用されるか塗布されるゲル剤は、軟膏様の堅さをもつ透明な組成物が形成されるような量の増粘剤を、前記のように調製された液剤に添加することによって調製される。使用される増粘剤は、さらに先に指示された増粘剤である。
【0039】
振りかけ用(pour−on)およびスポット・オン製剤は、皮膚の限られた範囲の上に浴びせられるか、または撥ねかけられて、活性化合物自体が身体の表面上に分配される。
【0040】
振りかけ用およびスポット・オン製剤は、適当な皮膚に適合する溶媒もしくは溶媒混合液中に、活性化合物を溶解、懸濁または乳化することによって調製される。適当であれば、着色剤、酸化防止剤、光安定剤もしくは粘着剤のような他の補助剤が添加される。
【0041】
適当な溶媒は、次のものを包含する:水、アルカノール、グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、芳香族アルコール類、例えばベンジルアルコール、フェニルエタノール、フェノキシエタノール、エステル類、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジル、エーテル類、例えばジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルのようなアルキレングリコールアルキルエーテル、ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、芳香族および/または脂肪族炭化水素類、植物油または合成油類、DMF、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、2−ジメチル−4−オキシ−メチレン−1,3−ジオキソラン。
【0042】
着色剤は、溶解または懸濁することができ、そして動物における使用について承認されている全ての着色剤である。
【0043】
補助剤は、展着油、例えばミリスチン酸イソプロピル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、シリコン油、脂肪酸エステル、トリグリセリドもしくは脂肪アルコールを包含する。
【0044】
抗酸化剤は、亜硫酸塩もしくはメタ重亜硫酸塩、例えばメタ亜硫酸水素カリウム、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェロールである。
【0045】
光安定剤の例は、ベンゾフェノンおよびノバンチソール酸(novantisolic acid)の類からの物質である。
【0046】
粘着剤は、例えば、セルロース誘導体、澱粉誘導体、ポリアクリレート、天然高分子物質、例えばアルギン酸塩およびゼラチンである。
【0047】
エマルションは、油中水型もしくは水中油型のいずれかである。
【0048】
それらは、活性化合物を疎水相または親水相のいずれかに溶解し、そしてこの相を他相の溶媒とともに、適当な乳化剤および適当であれば、他の補助剤、例えば着色剤、生体吸収促進物質、保存剤、抗酸化剤、光安定剤および増粘性物質の助けによりホモジナイズすることによって調製される。
【0049】
適当な疎水相(油類)は:パラフィン油、シリコン油、天然植物油類、例えばゴマ油、アーモンド油、ヒマシ油、合成トリグリセリド類、例えばカプリル酸/カプリン酸二グリセリド、鎖長C8−12の植物性脂肪酸もしくは他の特定の選ばれた天然脂肪酸とのトリグリセリド混合物、ヒドロキシル基をまた含有していてもよい飽和もしくは不飽和脂肪酸の部分グリセリドの混合物、C8/C10脂肪酸のモノ−およびジグリセリドを包含する。
【0050】
脂肪酸エステル類、例えばステアリン酸エチル、アジピン酸ジ−n−ブチリル、ラウリル酸ヘキシル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、鎖長C16〜C18の飽和脂肪アルコールと中鎖長をもつ分枝脂肪酸のエステル類、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鎖長C12〜C18の飽和脂肪アルコールのカプリル酸/カプリン酸エステル類、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、オレイン酸エチル、乳酸エチル、フタル酸ジブチルのようなワックス状脂肪酸エステル類、アジピン酸ジイソプロピル、他の脂肪アルコール類、例えばイソトリデシルアルコール、2−オクチルドデカノール、セチルステアリルアルコールもしくはオレイルアルコールの中で、後者に関連するエステル混合物。
【0051】
脂肪酸類、例えばオレイン酸、およびその混合物。
【0052】
適当な親水相は:水、アルコール類、例えばプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、およびそれらの混合物を包含する。
【0053】
適当な乳化剤は:非イオン界面活性剤、例えばポリエトキシル化されたヒマシ油、ポリエトキシル化されたソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、モノステアリン酸グリセロール、ステアリン酸ポリエトキシ、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類;
両性界面活性剤、例えばN−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸二ナトリウムもしくはレシチン;
陰イオン界面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、脂肪アルコールエーテル硫酸塩、およびモノ/ジアルキルポリグリコールエーテルオルトリン酸エステルのモノエタノールアミン塩;
陽イオン界面活性剤、例えば塩化セチルトリメチルアンモニウムを包含する。
【0054】
他の適当な補助剤は:粘度を増大し、そして乳液を安定化する物質、例えばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロースならびにその他のセルロースおよび澱粉誘導体、ポリアクリレート、アルギン酸塩、ゼラチン、アラビヤゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、ポリエチレングリコール、ワックス、コロイド状シリカ、または上記物質の混合物を包含する。
【0055】
懸濁剤は、液体添加物中に活性化合物を、適当であれば、他の補助剤、例えば湿潤剤、着色剤、生体吸収促進物質、保存剤、抗酸化剤および光安定剤の添加とともに、懸濁することによって調製される。
【0056】
適当な液体添加物は、全ての均質な溶媒および溶媒混合液を含む。
【0057】
適当な湿潤剤(分散剤)は、さらに先に示された界面活性剤を含む。
【0058】
他の適当な補助剤は、さらに先に示されたものを含む。
【0059】
皮膚投与のための半固形製剤は、それらがより高い粘度をもつことにおいてのみ前記懸濁剤および乳剤とは異なる。
【0060】
固形製剤を調製するためには、活性化合物は、適当な添加物と、適当であれば、補助剤を添加して混合され、そして混合物が所望ように製剤化される。
【0061】
適当な添加物は、全ての生理的に許容しうる固体の不活性な物質を含む。この目的のために適当なものは、無機および有機物質である。無機物質は、例えば、塩化ナトリウム、炭酸塩、例えば炭酸カルシウム、炭酸水素塩、酸化アルミニウム、シリカ、粘土、沈降またはコロイド状シリカ、およびリン酸塩である。
【0062】
補助剤は、さらに、既に先に述べられた保存剤、抗酸化剤および着色剤である。
【0063】
他の適当な補助剤は、潤滑剤および滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ベントナイトである。
【0064】
さらにまた、水との長期の接触、例えば水泳、衣服の洗濯または魚釣りの後でも十分な防護作用を有することが、そのような防護薬剤には望ましい。この目的のために、本発明による組成物は、撥水姓または防水性物質をさらに含有してもよい。
【0065】
適当な防水物質は、太陽からのUV照射に対して使用者を保護するためにあるサン・プロテクション組成物において既に使用されている(例えば、米国特許第5 518 712号および同第4 810 489号)。ここでは、使用者が水泳、激しい発汗などの後でもサン・プロテクションを維持していることが意図される。そのような防水性もしくは撥水姓物質および昆虫忌避剤を含有するサン・プロテクション組成物は既知である(米国特許第5 716 602号)。しかしながら、駆虫剤を含有する組成物は、これまで記述されていない。
【0066】
したがって、また、防水物質が本発明による組成物において存在してもよい。これらは、脂肪に可溶で、水に不溶である物質、および皮膚への組成物の接着を改良する化合物であってもよい。
【0067】
皮膚保護製品は、防水成分として、例えばポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、シリコンなどのようなポリマー1〜50重量%を含有してもよい。
【0068】
局所適用のための組成物は、噴霧剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、または層もしくは膜形成組成物として、化粧品を製造するための既知の方法にしたがって製剤化することができる(Schrader,K.(1979)Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika[Principle of and recipes for cosmetics],Dr.Alfred Huething Verlag,Heidelberg)。
【0069】
使用では、本発明による製剤は、使用者にとって適当な量において、皮膚の上に平均に、そして隙間なく適用される。
【0070】
もちろんまた、本発明において組成物は、これらの属の寄生虫による動物の感染を防ぐため、動物において使用するのに適当である。本組成物は、愛玩動物、例えばイヌおよびネコ、ならびに経済的に有用な動物、例えばウシ、ヒツジなどのために使用することができる。
【0071】
本発明による組成物を使用する場合、一般に、活性化合物0.03〜1mg、好ましくは0.03〜0.1mg、特に好ましくは0.04〜0.06mgが皮膚の1cm2当たりに適用される。このことが、皮膚に侵入する蠕虫類およびそれらの幼生期に対して予防的防護をもたらす。使用者が長時間水中にいる場合には、活性化合物は繰り返して適用されねばならない。
【0072】
以下の実施例は、本発明による組成物を具体的に説明するものであるが、それを限定するものではない。
【0073】
生物学的実施例
シストソマ・マンソニのケルカリアに対する活性
[活性化合物の最終濃度500μl/l]
スネール(snail)(ビオンファラリア・グラブラタ(Biomphalaria glabrata))は、それらの各々を水10ml中でミラキディア8匹とともに一夜インキュベートすることによって感染された。感染後約6〜9週目に、ケルカリアは、暗所に維持されていたスネール(snail)に光を照射し、続いて2時間内に群がるケルカリアを回収することによって得られた。
【0074】
各バッチがケルカリア約100〜150匹を含有しているそのようなケルカリアを含有する水の量(1または2ml、下記参照)が、試験バッチに添加された。
【0075】
活性化合物5μlが、PEG300 25μlと十分に混合された。次いで、水槽用の水9mlが添加され、そしてバッチは激しく振盪された。ケルカリア懸濁水1mlの(遅れての)添加後、ケルカリアの生存が、各場合、立体拡大鏡を用いて直ちに観察された。活性化合物の活性は、次のような分類を用いて調査された:0=120分の全期間中効果なし;1=弱い効果(ケルカリアは強く運動性を低下された);2=良好な効果(ケルカリアはごく僅か運動し、そして曲がっている);3=完全な効果(ケルカリアは完全に動かない)。
【0076】
この試験では、次の式
【0077】
【化4】
【0078】
の化合物の効果は1に評価された。
本発明は、忌避剤として適当であるある種の活性化合物を含んでなる組成物、および寄生性の扁形動物(flatworm)(platyhelminths)の感染期によるヒトもしくは動物の感染を防ぐためのそれらの使用に関する。本組成物は、宿主生物中に皮膚をとおして侵入することができる扁形動物期(ケルカリア)に対して皮膚において使用される。
【0002】
いくつかの扁形動物種は、ヒトおよび動物において重い疾病を惹起する。熱帯地方の国々では、シストソマ種(Schistosoma spp.)による感染は、特に、慢性的罹患と、そしてしばしば死を惹起する。重要な病原体はシストソマ・マンソニ(Schistosoma mansoni)、シストソマ・ヘマトビウム(Schistosoma haematobium)およびシストソマ・ジャポニクム(Schistosoma japomocum)である。地方住民、旅行者、人道援助組織で働いている人々および軍人が冒される。ヒトの感染の場合、水という開放体の水中に存在している感染性ケルカリアは、身体の中に皮膚をとおして侵入する。
【0003】
同様に、温暖な気候の国々では、属トリコビルハルジア(Trichobilharzia)およびオルニトビルハルジア(Ornithobilharzia)の種々の種のケルカリアによるヒトの感染が問題であり、これらのケルカリアは皮膚中に穴を空けることができ、そして皮膚炎を惹起する。そのような感染は、内陸の湖または海岸でのレジャー活動中に、そして魚釣り、池または水辺での作業中に起きる。一般に、日常生活の多くの状況において、可能性のある汚染/感染した水との皮膚の接触は避けられない。
【0004】
しかしながら、病原体の侵入に対する防護は、駆虫物質を用いて本発明にしたがって皮膚を前処置することによって可能である。
【0005】
過去において、若干の化合物が、そのような寄生虫による感染を防ぐために、それらの適合性について既に試験された。しかしながら、本発明による目的のために記述されたこれまでの物質は、それらが皮膚をとおしても、また経口的にも体内に入る場合には毒性がある:
かくして、例えば、ヘキサクロロフェンは、シストソマ・マンソニのケルカリアには致死的効果を有する(Fripp,P.J.and Armstrong,F.I.,The efficacy of hexachlorophene skin cleanser as a cercariae repellent.South African Med.J.47:1973,526−527)。健康への危険性、特に肝臓の損傷のために、ヘキサクロロフェンはヒトの皮膚には使用することができない。それは、皮膚との接触において毒性があり、そして飲み込んだ場合は、奇形を惹起する可能性もあり、そして発癌性の可能性もある[Commission of the European Community,Directive 93/72/EEC of September 1993,Annex Vol.I and II(EU Directive on Dangerous Substances) with amendments to 1999,Official Journal EUL258A,Volume 36,16 October 1993,Amendments to 1997]。
【0006】
ニクロサミドは、ケルカリアの侵入に対して作用する[Bruce,J.I.et al.(1992) Efficacy of niclosamide as a potential topical antipenetrant(TAP) against cercariae of Schistosoma mansoni in monkeys.Mem.Inst.Oswaldo Cruz 87:28,1−289.]が、しかし、それは、遺伝性の遺伝子損傷を引き起こす可能性があるので、毒物学的に不適当である(Registry of Toxic Effects of Chemical Substances,National Institute of Occupational Safty and Health)。使用者が水に接触する場合の皮膚への使用は、ニクロサミドが水質危険物を構成するので、それが環境に与える危険性により排除されねばならない[Federal Office for the Environment(Ed.),Catalogue of substances hazardous to water,LTwS No.12 May 1996 with current amendments,Berlin 1996]。したがって、この化合物は、今まで、ヒトではケルカリアに対して商業的に使用されていない。
【0007】
N,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)は、シストソマ・マンソニのケルカリアに対して作用する[Salafsky,B.et al.Evaluation of N,N−diethyl−m−toluamide(DEET)as a topical agent for preventing skin penetration by cercariae of Schistosoma mansoni.Am.J.Trop.Med.Hyg.58:1998,828−834)。しかしながら、DEETは若干の好ましくない性質を有する。
【0008】
扁形動物の感染期に対する従来記述された駆虫薬の効果は、これまでは、種シストソマ・マンソニのケルカリアにおいてのみ試験されてきた、すなわち他の蠕虫類の種に対するこれらの薬剤の効能は未だ例証されていない。
【0009】
驚くべきことに、本発明による組成物は、扁形動物、特にシストソマ・ヘマトビウム、シストソマ・ジャポニクム、トリコビルハルジア種およびオルニトビルハルジア種のみならず、またエチノストマ種(Echinostoma spp.)およびその他による感染に対してヒトおよび動物を効果的に防護するのに適当であることが、ここに見い出された。
【0010】
したがって、本発明は、次のことに関する:
1.組成物が、少なくとも1種の式(I)
【0011】
【化2】
【0012】
[式中、
R1は、水素または場合によっては置換されたアルキル、アルケニルもしくはアルキニル基を表し、
R2およびR5は、同じか異なり、そして場合によっては置換されたアルキル、アルケニルもしくはアルキニル基を表し、そして
R3およびR5は、水素、場合によっては置換されたアルキル、アラルキルもしくはアリールを表すか、またはそれらが結合している原子と一緒になって、場合によっては置換された単環式の環を形成する]
の化合物を含むことを特徴とする、蠕虫類寄生虫を阻止する(deterring)ための組成物。
【0013】
2.式(I)において、
R1が、水素、(C1−C10)−アルキル、(C2−C10)−アルキニルを表し、
R2およびR5が、同じか異なり、そして(C1−C10)−アルキル、(C2−C10)−アルケニルもしくは(C2−C10)−アルキニルを表し、そして
R3およびR4が、水素、(C1−C10)−アルキル、アリールもしくはアラルキルを表し、これらの各々が、同じか異なる置換基によってアリール部分において場合によっては1〜3置換されていて、そしてこれらの各々が、アリール部分において炭素原子6〜10個と場合によってはアルキル部分において炭素原子1〜4個を有し、そして適当なアリール置換基が、各場合:ハロゲン、各場合直鎖もしくは分枝(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロゲノアルキル、(C1−C4)−ハロゲノアルコキシおよび(C1−C4)−ハロゲノアルキルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になって炭素原子3〜7個をもつシクロアルキルを表す、
ことを特徴とする、1項記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。
【0014】
3.式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表すか、フェニルまたは場合によってはアルキル部分において炭素原子1もしくは2個をもつフェニルアルキルを表し、これらの基の各々が、同じか異なる置換基によってフェニル部分において場合によっては1〜3置換されていて、適当なフェニル置換基が、各場合:フッ素、塩素、臭素、(C1−C2)−アルキル、(C1−C2)−ハロゲノアルキル、(C1−C2)−ハロゲノアルコキシ、(C1−C4)−ハロゲノアルキルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になって炭素原子3〜6個をもつシクロアルキルを表し、
R5が、(C1−C10)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表す、
ことを特徴とする、1項記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。
【0015】
4.式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表し、フェニル、ベンジル、フェネチルを表し、これらの各々が、同じか異なる置換基によってフェニル部分において場合によっては1〜3置換されていて、そして適当な置換基が、各場合:フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になってシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表し、そしてR5が、(C1−C10)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表す、
ことを特徴とする、1項記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。
【0016】
5.式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表すか、またはそれらが結合している原子と一緒になってシクロプロピルを表し、そして
R5が、(C1−C10)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表す、
ことを特徴とする、1項記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。
【0017】
6.一般式(I)の化合物が使用されることを特徴とする、蠕虫類寄生虫を阻止する方法。
【0018】
7.蠕虫類寄生虫を阻止するための、一般式(I)の化合物の使用。
【0019】
8.一般式(I)の化合物が増量剤および/または界面活性剤と混合されることを特徴とする、蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物の製造方法。
【0020】
本発明による組成物における使用において特に適当な化合物は、式
【0021】
【化3】
【0022】
の化合物である。
【0023】
式(I)の化合物およびそれらの製造は、ドイツ特許第38 20 528号から既知である。
【0024】
本発明による組成物中に含有される活性化合物は、既に、昆虫類およびダニ類に対して皮膚において具体的に忌避剤として使用されている。
【0025】
本発明による化合物を使用する実質的利点は、皮膚、植物および環境とのそれらの高い適合性、およびこれらの化合物の一般的に低い毒性である。
【0026】
さらに、戸外にいる間、蚊に対して保護されることが望ましく、これらは一方ではうるさく感じ、そして他方、具体的には熱帯地方で、マラリヤ、種々のウイルス、フィラリアのような病気を、そしてそれらが刺すことによって寄生虫を伝染させるかもしれない。本発明による組成物は、ここに、ただ1つの組成物によって扁形動物の感染の予防ならびに蚊に対する防護を同時に可能にする。かくして、皮膚において2つの異なる、可能性のある不適合な組成物を同時に使用する必要が回避される。
【0027】
活性化合物に加えて、また本発明による組成物は、局所適用の製剤において使用される慣用の補助剤および添加物のすべてを含有することができる。
【0028】
活性化合物は、直接でも、または適当な調製物の形態においても、皮膚に、または活性化合物を含有する成型品、例えば、帯、プレート、テープ、首輪、イアー・タグ、足バンドもしくはマーキング用具のような力を借りて投与される。
【0029】
皮膚投与は、例えば、入浴、浸漬、噴霧、振りかけもしくはスポット・オン、洗浄、洗髪、または散粉の形態で実施される。
【0030】
適当な製剤は、次のものを包含する:
液剤または希釈後経口投与される濃厚原液、皮膚における使用のための液剤、振りかけ製剤、ゲル剤;
皮膚投与用乳剤および懸濁剤およびまた半固形製剤;
活性化合物が、軟膏基剤または水中油もしくは油中水乳液基剤に組み入れられている製剤;
固形製剤、例えば散剤、活性物質含有の成型品。
【0031】
皮膚における使用のための液剤は、滴下、塗布、塗擦、撥ねかけもしくは噴霧によって適用されるか、または浸漬、入浴もしくは洗浄によって適用される。
【0032】
液剤は、活性化合物を適当な溶媒中に溶解し、そして適当ならば、添加物、例えば可溶化剤、酸、塩基、バッファー塩類、抗酸化剤、保存剤を添加することによって調製される。
【0033】
適当な溶媒は:水、アルコール類、例えばエタノール、ブタノール、ベンジルアルコール、グリセロール、炭化水素、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびN−メチルピロリドン、ならびにそれらの混合液のような生理的に許容しうる溶媒を包含する。
【0034】
適当であれば、また、活性化合物は、生理的に許容しうる植物油もしくは合成油中に溶解されてもよい。
【0035】
適当な可溶化剤は:主たる溶媒において活性化合物の溶解を容易にするか、または活性化合物の沈殿を防ぐ溶媒を含む。可溶化剤の例は、ポリビニルピロリドン、ポリエトキシル化されたヒマシ油およびポリエトキシル化されたソルビタンエステルである。
【0036】
適当な保存剤は:ベンジルアルコール、トリクロロブタノール、p−ヒドロキシ安息香酸エステルもしくはn−ブタノールである。
【0037】
液剤を製造する場合増粘剤を添加することが、得策であるかもしれない。適当な増粘剤は:無機増粘剤、例えばベントナイト、コロイド状シリカ、モノステアリン酸アルミニウム、または有機増粘剤、例えばセルロース誘導体、ポリビニルアルコールおよびそれらの共重合体、アクリレートおよびメタアクリレートである。
【0038】
皮膚に適用されるか塗布されるゲル剤は、軟膏様の堅さをもつ透明な組成物が形成されるような量の増粘剤を、前記のように調製された液剤に添加することによって調製される。使用される増粘剤は、さらに先に指示された増粘剤である。
【0039】
振りかけ用(pour−on)およびスポット・オン製剤は、皮膚の限られた範囲の上に浴びせられるか、または撥ねかけられて、活性化合物自体が身体の表面上に分配される。
【0040】
振りかけ用およびスポット・オン製剤は、適当な皮膚に適合する溶媒もしくは溶媒混合液中に、活性化合物を溶解、懸濁または乳化することによって調製される。適当であれば、着色剤、酸化防止剤、光安定剤もしくは粘着剤のような他の補助剤が添加される。
【0041】
適当な溶媒は、次のものを包含する:水、アルカノール、グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、芳香族アルコール類、例えばベンジルアルコール、フェニルエタノール、フェノキシエタノール、エステル類、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジル、エーテル類、例えばジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルのようなアルキレングリコールアルキルエーテル、ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、芳香族および/または脂肪族炭化水素類、植物油または合成油類、DMF、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、2−ジメチル−4−オキシ−メチレン−1,3−ジオキソラン。
【0042】
着色剤は、溶解または懸濁することができ、そして動物における使用について承認されている全ての着色剤である。
【0043】
補助剤は、展着油、例えばミリスチン酸イソプロピル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、シリコン油、脂肪酸エステル、トリグリセリドもしくは脂肪アルコールを包含する。
【0044】
抗酸化剤は、亜硫酸塩もしくはメタ重亜硫酸塩、例えばメタ亜硫酸水素カリウム、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェロールである。
【0045】
光安定剤の例は、ベンゾフェノンおよびノバンチソール酸(novantisolic acid)の類からの物質である。
【0046】
粘着剤は、例えば、セルロース誘導体、澱粉誘導体、ポリアクリレート、天然高分子物質、例えばアルギン酸塩およびゼラチンである。
【0047】
エマルションは、油中水型もしくは水中油型のいずれかである。
【0048】
それらは、活性化合物を疎水相または親水相のいずれかに溶解し、そしてこの相を他相の溶媒とともに、適当な乳化剤および適当であれば、他の補助剤、例えば着色剤、生体吸収促進物質、保存剤、抗酸化剤、光安定剤および増粘性物質の助けによりホモジナイズすることによって調製される。
【0049】
適当な疎水相(油類)は:パラフィン油、シリコン油、天然植物油類、例えばゴマ油、アーモンド油、ヒマシ油、合成トリグリセリド類、例えばカプリル酸/カプリン酸二グリセリド、鎖長C8−12の植物性脂肪酸もしくは他の特定の選ばれた天然脂肪酸とのトリグリセリド混合物、ヒドロキシル基をまた含有していてもよい飽和もしくは不飽和脂肪酸の部分グリセリドの混合物、C8/C10脂肪酸のモノ−およびジグリセリドを包含する。
【0050】
脂肪酸エステル類、例えばステアリン酸エチル、アジピン酸ジ−n−ブチリル、ラウリル酸ヘキシル、ペラルゴン酸ジプロピレングリコール、鎖長C16〜C18の飽和脂肪アルコールと中鎖長をもつ分枝脂肪酸のエステル類、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、鎖長C12〜C18の飽和脂肪アルコールのカプリル酸/カプリン酸エステル類、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、オレイン酸エチル、乳酸エチル、フタル酸ジブチルのようなワックス状脂肪酸エステル類、アジピン酸ジイソプロピル、他の脂肪アルコール類、例えばイソトリデシルアルコール、2−オクチルドデカノール、セチルステアリルアルコールもしくはオレイルアルコールの中で、後者に関連するエステル混合物。
【0051】
脂肪酸類、例えばオレイン酸、およびその混合物。
【0052】
適当な親水相は:水、アルコール類、例えばプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール、およびそれらの混合物を包含する。
【0053】
適当な乳化剤は:非イオン界面活性剤、例えばポリエトキシル化されたヒマシ油、ポリエトキシル化されたソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、モノステアリン酸グリセロール、ステアリン酸ポリエトキシ、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類;
両性界面活性剤、例えばN−ラウリル−β−イミノジプロピオン酸二ナトリウムもしくはレシチン;
陰イオン界面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、脂肪アルコールエーテル硫酸塩、およびモノ/ジアルキルポリグリコールエーテルオルトリン酸エステルのモノエタノールアミン塩;
陽イオン界面活性剤、例えば塩化セチルトリメチルアンモニウムを包含する。
【0054】
他の適当な補助剤は:粘度を増大し、そして乳液を安定化する物質、例えばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロースならびにその他のセルロースおよび澱粉誘導体、ポリアクリレート、アルギン酸塩、ゼラチン、アラビヤゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、ポリエチレングリコール、ワックス、コロイド状シリカ、または上記物質の混合物を包含する。
【0055】
懸濁剤は、液体添加物中に活性化合物を、適当であれば、他の補助剤、例えば湿潤剤、着色剤、生体吸収促進物質、保存剤、抗酸化剤および光安定剤の添加とともに、懸濁することによって調製される。
【0056】
適当な液体添加物は、全ての均質な溶媒および溶媒混合液を含む。
【0057】
適当な湿潤剤(分散剤)は、さらに先に示された界面活性剤を含む。
【0058】
他の適当な補助剤は、さらに先に示されたものを含む。
【0059】
皮膚投与のための半固形製剤は、それらがより高い粘度をもつことにおいてのみ前記懸濁剤および乳剤とは異なる。
【0060】
固形製剤を調製するためには、活性化合物は、適当な添加物と、適当であれば、補助剤を添加して混合され、そして混合物が所望ように製剤化される。
【0061】
適当な添加物は、全ての生理的に許容しうる固体の不活性な物質を含む。この目的のために適当なものは、無機および有機物質である。無機物質は、例えば、塩化ナトリウム、炭酸塩、例えば炭酸カルシウム、炭酸水素塩、酸化アルミニウム、シリカ、粘土、沈降またはコロイド状シリカ、およびリン酸塩である。
【0062】
補助剤は、さらに、既に先に述べられた保存剤、抗酸化剤および着色剤である。
【0063】
他の適当な補助剤は、潤滑剤および滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ベントナイトである。
【0064】
さらにまた、水との長期の接触、例えば水泳、衣服の洗濯または魚釣りの後でも十分な防護作用を有することが、そのような防護薬剤には望ましい。この目的のために、本発明による組成物は、撥水姓または防水性物質をさらに含有してもよい。
【0065】
適当な防水物質は、太陽からのUV照射に対して使用者を保護するためにあるサン・プロテクション組成物において既に使用されている(例えば、米国特許第5 518 712号および同第4 810 489号)。ここでは、使用者が水泳、激しい発汗などの後でもサン・プロテクションを維持していることが意図される。そのような防水性もしくは撥水姓物質および昆虫忌避剤を含有するサン・プロテクション組成物は既知である(米国特許第5 716 602号)。しかしながら、駆虫剤を含有する組成物は、これまで記述されていない。
【0066】
したがって、また、防水物質が本発明による組成物において存在してもよい。これらは、脂肪に可溶で、水に不溶である物質、および皮膚への組成物の接着を改良する化合物であってもよい。
【0067】
皮膚保護製品は、防水成分として、例えばポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、シリコンなどのようなポリマー1〜50重量%を含有してもよい。
【0068】
局所適用のための組成物は、噴霧剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、または層もしくは膜形成組成物として、化粧品を製造するための既知の方法にしたがって製剤化することができる(Schrader,K.(1979)Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika[Principle of and recipes for cosmetics],Dr.Alfred Huething Verlag,Heidelberg)。
【0069】
使用では、本発明による製剤は、使用者にとって適当な量において、皮膚の上に平均に、そして隙間なく適用される。
【0070】
もちろんまた、本発明において組成物は、これらの属の寄生虫による動物の感染を防ぐため、動物において使用するのに適当である。本組成物は、愛玩動物、例えばイヌおよびネコ、ならびに経済的に有用な動物、例えばウシ、ヒツジなどのために使用することができる。
【0071】
本発明による組成物を使用する場合、一般に、活性化合物0.03〜1mg、好ましくは0.03〜0.1mg、特に好ましくは0.04〜0.06mgが皮膚の1cm2当たりに適用される。このことが、皮膚に侵入する蠕虫類およびそれらの幼生期に対して予防的防護をもたらす。使用者が長時間水中にいる場合には、活性化合物は繰り返して適用されねばならない。
【0072】
以下の実施例は、本発明による組成物を具体的に説明するものであるが、それを限定するものではない。
【0073】
生物学的実施例
シストソマ・マンソニのケルカリアに対する活性
[活性化合物の最終濃度500μl/l]
スネール(snail)(ビオンファラリア・グラブラタ(Biomphalaria glabrata))は、それらの各々を水10ml中でミラキディア8匹とともに一夜インキュベートすることによって感染された。感染後約6〜9週目に、ケルカリアは、暗所に維持されていたスネール(snail)に光を照射し、続いて2時間内に群がるケルカリアを回収することによって得られた。
【0074】
各バッチがケルカリア約100〜150匹を含有しているそのようなケルカリアを含有する水の量(1または2ml、下記参照)が、試験バッチに添加された。
【0075】
活性化合物5μlが、PEG300 25μlと十分に混合された。次いで、水槽用の水9mlが添加され、そしてバッチは激しく振盪された。ケルカリア懸濁水1mlの(遅れての)添加後、ケルカリアの生存が、各場合、立体拡大鏡を用いて直ちに観察された。活性化合物の活性は、次のような分類を用いて調査された:0=120分の全期間中効果なし;1=弱い効果(ケルカリアは強く運動性を低下された);2=良好な効果(ケルカリアはごく僅か運動し、そして曲がっている);3=完全な効果(ケルカリアは完全に動かない)。
【0076】
この試験では、次の式
【0077】
【化4】
【0078】
の化合物の効果は1に評価された。
Claims (8)
- 式(I)において、
R1が、水素、(C1−C10)−アルキル、(C2−C10)−アルキニルを表し、
R2およびR5が、同じか異なり、そして(C1−C10)−アルキル、(C2−C10)−アルケニルもしくは(C2−C10)−アルキニルを表し、そして
R3およびR4が、水素、(C1−C10)−アルキル、アリールもしくはアラルキルを表し、これらの各々が、同じか異なる置換基によってアリール部分において場合によっては1〜3置換されていて、そしてこれらの各々が、アリール部分において炭素原子6〜10個と場合によってはアルキル部分において炭素原子1〜4個を有し、そして適当なアリール置換基が、各場合:ハロゲン、各場合直鎖もしくは分枝(C1−C4)−アルキル、(C1−C4)−ハロゲノアルキル、(C1−C4)−ハロゲノアルコキシおよび(C1−C4)−ハロゲノアルキルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になって炭素原子3〜7個をもつシクロアルキルを表す、
ことを特徴とする、請求項1記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。 - 式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表すか、フェニルもしくはフェニルアルキルを表し、これらの各々が、同じか異なる置換基によってフェニル部分において場合によっては1〜3置換され、そしてこれらの各々が、場合によってはアルキル部分において炭素原子1もしくは2個をもち、適当なフェニル置換基が、各場合:フッ素、塩素、臭素、(C1−C2)−アルキル、(C1−C2)−ハロゲノアルキル、(C1−C2)−ハロゲノアルコキシ、(C1−C4)−ハロゲノアルキルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になって炭素原子3〜6個をもつシクロアルキルを表し、
R5が、(C1−C10)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表す、
ことを特徴とする、請求項1記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。 - 式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表すか、フェニル、ベンジル、フェネチルを表し、これらの各々が、同じか異なる置換基によってフェニル部分において場合によっては1〜3置換されていて、適当な置換基が、各場合:フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオであるか、またはそれらが結合している原子と一緒になってシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルを表し、そして
R5が、(C1−C10)−アルキル、(C2−C5)−アルケニルもしくは(C2−C5)−アルキニルを表す、
ことを特徴とする、請求項1記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。 - 式(I)において、
R1が、水素、(C1−C5)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表し、
R2が、(C1−C5)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表し、
R3およびR4が、水素、(C1−C5)−アルキルを表すか、またはそれらが結合している原子と一緒になってシクロプロピルを表し、そして
R5が、(C1−C10)−アルキルもしくは(C2−C5)−アルケニルを表す、
ことを特徴とする、請求項1記載の蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物。 - 一般式(I)の化合物が使用されることを特徴とする、蠕虫類寄生虫を阻止する方法。
- 蠕虫類寄生虫を阻止するための、一般式(I)の化合物の使用。
- 一般式(I)の化合物が増量剤および/または界面活性剤と混合されることを特徴とする、蠕虫類寄生虫を阻止するための組成物の製造方法。
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