JP2004501544A - データ・ストリームの機能接続に対して物理的なネットワーク設計を検査するためのシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(発明の分野)
本発明は、データ・ネットワーク設計の分野と、指定されたハードウェア構成が、ネットワークの機能説明をサポートするかどうか検証することに関する。より詳細には、本発明は、音声、ビデオ、または制御のデータのストリームを分配するために使用されているイーサネット(登録商標)・ネットワークのハードウェア説明が、ネットワークの機能説明をサポートすることができるかどうか判定するための方法およびシステムを提供する。
【0002】
(発明の背景)
マルチメディア・プレゼンテーション・システムが、アリーナ、劇場、重役会議室、さらに家庭でも、より一般的になったため、データを多数の場所に確実に伝送するコンピューティング・システム、ネットワーク、および様々な他のデータ処理システムを展開する必要性が生じた。伝送することが望ましいデータは、多数のソースから得られる可能性があり、かつ等時性(すなわち、データは、クロック制御され、連続的で、かつ所定の待ち時間で配信される)であるとしばしば特徴付けられる音声データ、ビデオ・データ、または制御データであることが多い。例えば、フットボールの試合のプレゼンテーションは、複数のカメラ・アングルと、アナウンサ、コーチ、およびフィールド上のマイクロフォンからの音声データとを含む可能性がある。音声データは、スタジアムのスタンド、貴賓席、コーチ・ボックス、および報道陣席全体に分散された数百のスピーカにおいて提供される可能性がある。同様に、ビデオ・データは、匹敵する数の表示装置に分配することが可能である。統計、場内放送情報、および他のテキスト・データも、複数の装置上で提示される可能性があり、一方、様々なシステムのための制御データもまた必要となる可能性がある。したがって、ネットワーク・エンジニアは、数百の入力装置について数千の出力装置へのデータの経路指定を決定するタスクに直面する可能性がある。現在、これらの多数のデータの必要性に対処するネットワークを設計することは、非常に時間がかかり、かつ労働集約的である。
【0003】
ネットワーク・システム設計者が直面する障害をさらに複雑化するのは、多数のネットワークと他の機構が、現在、データを伝送するために使用可能であるということである。1つのそのようなネットワーク構成は、4/16Mbitの多重アクセス・ネットワークを提供するトークン・リングである。トークン・リング・ネットワークは、図1Aに示したように、通常、リング・トポロジを使用して、末端部のステーションを相互接続する。トークン・リング・ネットワークの特徴と限界は、当技術分野ではよく知られている。
【0004】
トークン・リングと同様の構成を使用する他のネットワークは、ファイバ・デジタル・データ・インタフェース(FDDI)である。FDDIネットワークも、ネットワーク・アクセスを制御するために、トークン・パッシング・スキームを使用する。しかし、FDDIネットワークは、トークン・リング・ネットワークの多くの欠点を克服するために、知的ハブ(しばしば非常に高価である)を使用し、ネットワークの確実性を向上させるために、中央コンセントレータを使用するスター構成で物理的に配線される。FDDIネットワークも、当技術分野で一般的に既知であり、本発明のためには、本明細書において詳細に考察しない。
【0005】
第3のネットワーク構成は、図1Bに示した、ATMネットワークである。ATMネットワークは、一般に、複雑で高価な中央スイッチに依拠して様々な宛先間でデータを経路指定する。ATMネットワークも、当技術分野で一般的に知られている。さらに、ローカルトーク、高性能パラレル・インタフェース(HPPI)、同期式光ネットワーク(SONET)、小型コンピュータ・システム・インタフェース(SCSI)、ファイバ・チャネル、IEEE−1394(a.k.a.ファイヤワイヤ)、RS−485、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、およびアークネットを含めて、様々な他のネットワークのタイプを使用することが可能である。これらのネットワークの特徴と機能も、当技術分野ではよく知られており、本明細書でさらに考察する主題ではない。
【0006】
前述したネットワーク技術の他に、おそらくは最も普及したネットワーク技術は、イーサネット(登録商標)である。一般に既知であるように、イーサネット(登録商標)・ネットワークは、米国電気電子学会(Institue of Electrical and Electronic Engineers)(IEEE)規格802.3によって定義される。この規格は、イーサネット(登録商標)・ネットワークを構成するための規則、ならびに様々なネットワーク装置が通信することを可能にするプロトコルを定義する。
【0007】
ネットワークのプロトコルは、コンピュータが、互いに通信することを可能にする規格を提供する。ネットワークは、それだけに限らないが、IPX、TCP/IP、DECnet、アップルトーク、LAT、SMB、DLC、およびNetBEUIを含む様々な他のプロトコルをサポートするように構成することが可能であることが一般に理解されている。したがって、システム・エンジニアは、通常、どのネットワーク・トポロジを使用するか、どのプロトコルを使用するか、および本明細書でさらに考察するように、ネットワークを構成する際に、どのシステム構成要素と、どの配線接続または無線接続を使用するかを決定することに直面する。一般に理解されているように、大規模なシステムについてネットワークを設計することは、しばしば気の遠くなるタスクである。
【0008】
さらに、ネットワークの各タイプは、多数の有効な構成を有する。例えば、イーサネット(登録商標)・ネットワークは、図1Cに示した中継器ハブ構成、または図1Dに示した交換網で構成される可能性がある。さらに、複数のイーサネット(登録商標)・ネットワークは、ブリッジまたは中継器を介して、互いに接続される可能性があり、一方、ルータは、特定の装置に指定されたトラフィックのみがセグメント間を通過することができるように、所与のネットワークを様々なサブネットに分割する可能性がある。
【0009】
どのタイプのネットワークを使用し、またどのネットワーク・プロトコルを使用するかを決定する他に、ネットワーク・システム・エンジニアは、ケーブル媒体および配線トポロジについても、決定しなければならない。例えば、イーサネット(登録商標)・ネットワーク単独では、それだけに限らないが、10BASE−5(または「シックワイヤ」)、10BASE−2(または「シンワイヤ」)、それ自体がレーティング・カテゴリ1〜5を有する10BASE−T(または非シールドより対線(UTP))、100BASE−TX(カテゴリ5UTPケーブルに対する)と100BASE−FX(光ファイバ・ケーブルに対する)と100BASE−T4(2つの外部ワイヤを有するカテゴリ3UTPケーブルを使用する)とをさらに含む100BASE−T(または「高速イーサネット(登録商標)」)、銅と光ファイバの両方のケーブルに使用可能であるギガビット・イーサネット(登録商標)・ケーブルを含む多くのタイプのケーブルが使用可能である。同様に、多くの無線構成も使用可能であり、これらのすべては、当技術分野では一般に周知である。
【0010】
ネットワーク・システム設計者のタスクをさらに複雑にするのは、多くのネットワーク、特にイーサネット(登録商標)・ネットワークが、それぞれ独自の能力、仕様、構成の情報を有する様々な企業によって製造された様々な構成要素を使用することが可能であるということである。例えば、イーサネット(登録商標)・スイッチの製造業者の代表的なものを挙げると、以下の製造業者、すなわち、3COM、CISCO、ヒューレット・パッカード、Extreme Networks、Fore Systems、およびLinksysが含まれる可能性がある。これらの製造業者のそれぞれは、しばしば、変動する特徴、機能、および価格を有する、多数のタイプのイーサネット(登録商標)・スイッチを提供する。
【0011】
ネットワークのプロトコル、ケーブル、トポロジ、および装置を考慮することの他に、ネットワークの設計者は、帯域幅、待ち時間(すなわち、データが、各位置に望ましい時間に到着する)、ホップ・カウント(すなわち、データが装置を通過する回数)、およびジッタ(すなわち、例えば、ビデオおよび音声を同期させるために必要不可欠である、データをクロック制御する際の変動)を含むが、これに限定されない、ネットワークに関連する他の「リソース」も考慮しなければならない。当業者なら、ネットワークの装置によって提供され、かつ所望に応じてネットワークが動作するために必要な可能性がある様々なリソースを容易に理解するであろう。
【0012】
ネットワーク・システム設計者が、ネットワークに対する様々な特徴、機能、および構成要素のすべてを選択した後は、ネットワークを実際に構築する前に、設計者が設計を検証することを可能にするシステムが必要である。現在、ネットワーク・システム設計者が、機能設計に基づいて、ネットワークのハードウェア設計を検証することを可能にする、使用可能な自動システムは存在しない。
【0013】
したがって、ネットワーク・システム設計者が、望ましいハードウェア構成と機能構成をコンピュータに入力することを可能にし、次いで、構成が所望通りに機能するかを判定するシステムが必要である。さらに、システム設計者が、所与の機能説明をサポートするハードウェア設計を得る際に、またその反対の場合でも、多くの反復を実施する必要がないように、システムの構成要素に対する変更、追加、および/または削除を勧告するシステムが必要である。
【0014】
さらに、ネットワークされたシステムは、例えばコンピュータ設備のオフィス構成、企業の重役会議室の音声設備とビデオ設備の相互接続、ビデオ会議への応用、ページング・システム、照明システム、および家庭で使用されるシステム(インターコムおよび音声分配システムなど)さえも含む、ネットワーク・システム・エンジニアが、容易にアクセス可能でない応用例にしばしば使用される。そのようなシステムのユーザは、しばしば、装置をネットワークに追加するため、またはネットワークを再構成するために必要な専門技術を有していない。したがって、ネットワーク・システム設計の技術のない個人が、望ましいデータ分配システムの機能説明を指定し、それに応じて、望ましい機能システムを実施することができるハードウェア構成を備えることを可能にするシステムが必要である。
【0015】
さらに、ネットワーク・システムが設計され、接続された後、ネットワーク・システム・エンジニアは、通例、ネットワークの各装置を構成するのに、膨大な時間を費やす。理解することができるように、大規模な地理的拡大を横切って分散したネットワーク(多国間ビデオ会議ネットワークなど)を構成することは、システムにおいて各装置を独自に構成しなければならない可能性があるので、労の多いタスクである。したがって、ネットワークにおいて使用される様々な装置を自動的に構成するシステムが必要である。
【0016】
(発明の概要)
本発明は、ハードウェア・ネットワーク設計が、機能ネットワーク設計をサポートすることができるかを判定するために、ハードウェア・ネットワーク設計を入力して、機能ネットワーク設計に対してハードウェア・ネットワーク設計を検証するための方法およびシステムを提供する。より具体的には、本発明により、コンピュータ・アプリケーションのユーザは、ネットワーク用のハードウェア設計と機能設計とを入力し、機能設計の要件に対してハードウェア設計を分析し、ハードウェア設計が、機能設計をサポートすることができるかを判定することが可能になる。
【0017】
第2実施形態では、本発明は、また、機能設計の要件に対するハードウェア設計の分析結果を受信し、必要に応じて、ハードウェア設計および/または機能設計に対する変更を勧告する。
【0018】
第3実施形態では、本発明により、ユーザは、機能設計を、本発明を実施するシステムに入力することが可能になる。次いで、システムは、機能設計を使用して、機能設計をサポートするハードウェア設計を勧告する。さらに、この実施形態では、本発明は、望ましい機能設計を実施するために必要な特有の装置、ケーブル、プロトコル、および他の構成要素を勧告することも可能である。
【0019】
第4実施形態では、本発明を実施するシステムは、望ましいハードウェアおよび機能設計の物理的な実施形態内へ、適宜接続される。ユーザが指示した際に、システムは、自動的に、ネットワークに提供された様々な装置のそれぞれを構成し、物理的なネットワーク接続が、機能設計に提供されたように、実際に存在し、動作することを検証する。
【0020】
本発明のプロセスおよびシステムに関する上述した実施形態、特徴、および機能は、図面の図、添付の詳細な説明、および請求項を参照することにより、より完全に開示される。
【0021】
(発明の詳細な説明)
好ましい実施形態において、本発明は、ハードウェア設計と機能設計を入力し、かつハードウェア設計が、機能設計をサポートすることができることを検証するためのプロセスおよびシステムを提供する。簡略化のために、イーサネット(登録商標)・ネットワーク構成に関して、本発明がこれらの目的を達成するプロセスおよびシステムを考察する。しかし、イーサネット(登録商標)・ネットワークの代わりに、またはイーサネット(登録商標)・ネットワークと協働して、本発明によって、任意のネットワーク構成を使用することが可能であることを理解されたい。さらに、当業者なら、イーサネット(登録商標)構成を設計および検証するために、本発明によって使用された規則および/またはプロトコルは、必要に応じて、他のプロトコル、規則、またはガイドラインによって規制される他の装置を構成するように、修正することが可能であることを理解するであろう。
【0022】
本発明が、好ましい実施形態において、ハードウェア設計と機能設計を受信し、かつそのような設計が、図2に示したように動作可能で、互換であるかを判定するプロセスを、図2に示す。プロセスは、ユーザが、ハードウェア設計を本発明のプロセスを実施するシステムに入力する(ブロック202)ことで開始される(ブロック200)ことが好ましい。ハードウェア設計が入力された後は、プロセスは、ユーザによる機能設計を入力する(ブロック204)ことで続行される。ユーザが、ハードウェア設計と機能設計を入力するプロセスを、それぞれ図3Aおよび3Bと、図4Aおよび4Bとを参照して、以下でより詳細に説明する。ハードウェア設計と機能設計を使用して、プロセスは、次いで、ハードウェア設計が、機能設計をサポートすることができるかを判定し、同時に、任意の第1ネットワーク装置からの第2ネットワーク装置への様々なデータ経路がサポートされることを検証するために、機能設計に鑑みて、ハードウェア設計を分析する(ブロック206)。この機能分析とハードウェア分析の結果は、コンピュータのモニタおよび/またはユーザに出力されたハード・コピー上に提供されることが好ましい(ブロック208)。
【0023】
前述したプロセスは、図9に示したような、コンピュータ・ワークステーション900上で実施されることが好ましい。コンピュータ・ワークステーション900は、キーボード、音声認識ソフトウェア・モジュール、マウス、または他の同様の装置など、データ入力装置902を含むことが好ましい。また、コンピュータ・ワークステーション900は、表示モニタ904を含み、プリンタ906など、出力装置に接続される。また、コンピュータ・ワークステーション900は、適切な通信リンク908を介して、装置に関する情報、ケーブル、プロトコル、ネットワーク構成、設計規則、および他の情報を得ることが可能であるデータベース912へのアクセスを有するサーバ910に接続することも可能である。通信リンク908は、インターネット、ダイアルアップ接続、他のネットワーク構成(コンピュータのLANまたはWANなど)、またはコンピュータ・ワークステーションと情報のデータベースとの間の任意の他の接続方式を介して、提供することが可能である。一般に既知であるように、データベース912は、例えばハード・ドライブ、RAM、ROM、コンパクト・ディスク、デジタル汎用ディスク、または同様の装置において、コンピュータ・ワークステーション900内に提供することも可能である。
【0024】
さらに、コンピュータ・ワークステーション900は、そのような装置によって一般に提供されるデータ記憶、操作、および制御の特徴を含む。コンピュータ・ワークステーション900は、ペンティアムIII(登録商標)を使用することが好ましいが、本発明のプロセスを実施するソフトウェア・プログラムを実行するために必要な処理速度と能力を提供する任意の制御装置を使用することが可能である。さらに、本発明のプロセスのこの考察を通じて、図9に示したシステムと、それによって提供されたスクリーン表示を参照する。しかし、本発明のプロセスは、図9に示したシステムに上での実施だけでなく、図10〜13に示した様々なスクリーン表示にも限定されないことを理解されたい。したがって、本発明は、特定のシステム構成またはスクリーン表示に限定されると理解されるべきではない。本発明のプロセス、特徴、および機能をサポートする任意のシステムを使用することが可能である。
【0025】
図3Aを参照すると、ユーザが、ハードウェア設計を入力する好ましい実施形態のプロセスが示されている。まず、ユーザは、ネットワークのタイプを選択する(ブロック302)。好ましい実施形態では、イーサネット(登録商標)・ネットワークが選択される。しかし、本発明に対して、任意のネットワーク構成を選択することが可能である。本発明のプロセスは、当技術分野でよく知られた設計概念に基づいて、必要に応じて、装置、ケーブル、プロトコル、リソース、および他のファクタを適切に修正することによって、様々なネットワーク構成をサポートするように、適宜修正することが可能である。
【0026】
ネットワークのタイプが選択された後は、(イーサネット(登録商標)・ネットワークが選択されたこの考察では)本発明のプロセスは、ユーザが、ネットワークの特定の位置に対する装置を選択し、および/またはそれを入力することを続行することが好ましい。そのような装置の一例は、データストリーム・トランシーバ、スイッチ、中継器ハブ、中継器、および/またはブリッジとすることが可能である。好ましい実施形態では、ユーザは、ドロップ・ダウン・メニューまたは他のデータ表示技術から、特定の位置で使用される複数の装置の1つを適宜選択する。例えば、図10Aに示したように、イーサネット(登録商標)・スイッチを選択するユーザは、ドロップ・ダウン・メニューの上に、製造業者によって提供された様々なスイッチ1002のリストを提供されることが好ましい。ユーザは、ハードウェア・ネットワーク設計に使用するために、これらの装置のいずれかを適宜選択することが可能である。本発明は、ドロップ・ダウン・メニューを使用することが好ましいが、ネットワークに提供されたハードウェア装置を識別するために、データをコンピュータ・システムに入力するための、入力フィールドおよび他の様々な当技術分野で既知の技術を使用することも可能であることを理解されたい。例えば、コンピュータ・ワークステーション900は、既存のネットワークに接続することが可能である。当技術分野で既知のプロセスとプログラムを使用して、コンピュータ・ワークステーション900は、次いで、使用する装置のタイプ、装置の位置、および様々な他のネットワーク構成の情報を含めて、既存のネットワーク用のハードウェア設計を決定することが可能である。したがって、本発明は、ハードウェア・ネットワーク設計を入力するための特定の方法またはシステムに限定されると解釈されるべきではない。
【0027】
ドロップ・ダウン・メニュー上に提供された各装置に対する技術上の仕様は、本発明のプロセスに関連するデータ・ファイルに記憶されることが好ましい。ダブル・クリック、選択、強調表示、または当技術分野で既知の様々な他の技術を使用することによって、ユーザは、リストされた任意の装置に対する技術仕様を取り出すことが可能である。同様に、ドロップ・ダウン・メニュー上に提供されない装置に対して、ユーザが、必要に応じて、装置の特性を指定することを可能にするデータ・フィールドが適宜提供される。当業者なら、ネットワーク装置に対して指定する必要がある可能性のある様々なパラメータを理解するであろう。
【0028】
さらに、本発明のプロセスにより、ユーザは、選択または入力された装置の仕様を修正する(ブロック306)ことが可能になることが好ましい。そのような構成の変更は、例えば、特別に構成された装置を使用しているとき、ユーザが装置自体を修正するとき、または装置が、ユーザがシステムの制約に基づいて指定したプログラム可能な特徴を提供するとき、必要な可能性がある。例えば、ユーザは、スイッチが、インターネットからダウンロードしたソフトウェア・パッチを使用するように、3COMスーパースタックIIスイッチ3300(登録商標)を修正することが可能である。そのような状況では、スイッチの動作仕様は、新しいパラメータを入力することによって、および/または新しいパラメータをダウンロードすることによって、修正する必要がある可能性がある(ブロック308)。本発明は、装置の特性に対する更新、新しい装置の装置ライブラリへの入力、およびコンピュータをベースとするシステム上で一般に実施される他のオペレーションをサポートする。よく知られているように、そのような装置ファイルへの更新は、インターネット、CD−ROM、および他の既知の技術を介して達成することが可能である。
【0029】
図10Bは、まず3つのスイッチ1004を設計ビュー・スクリーン1006に入力することによって、ユーザがハードウェア・ネットワーク設計を入力する例を示す。図示したように、様々なトランシーバをイーサネット(登録商標)・スイッチに接続することが可能である。そのようなトランシーバは、CobraNet(登録商標)と互換な装置であり、ドロップ・ダウン・メニュー1008上で識別されることが好ましい。しかし、本発明は、CobraNetトランシーバのみを使用することに限定されず、任意のハードウェア・ネットワーク装置をサポートするように構成することが可能である。
【0030】
ハードウェア設計に望ましい様々な装置が、ハードウェア設計ビュー・フィールド1006に入力されるまで、ブロック306〜310のプロセス・フローを反復する際に、ユーザは、図10Cに示したネットワークなど、特定のネットワークに望ましい様々なハードウェア装置のレイアウトを得る。図示したように、例示的な例は、3つのスイッチ1004と5つのトランシーバ1010を提供するが、追加のトランシーバとスイッチ、およびオーディオ装置、中継器ハブ、ルータ、ブリッジなど他の装置を含めて、様々な他のイーサネット(登録商標)装置を、所望に応じて、このレイアウトに追加することが可能である。本発明は、サイズと複雑さについて限定されず、任意のネットワーク設計をサポートすることが可能である。
【0031】
すべての装置が、ネットワーク設計に入力された後、プロセスは、ユーザが、様々なネットワーク装置間の接続を指定する(ブロック311)ことを続行する。図10Dに示したように、本発明を実施するシステムは、ユーザが、マウスを第1ポートから第2ポートに単にドラッグすることによって、ネットワークの接続を確立することを可能にするグラフィカル・ユーザ・インタフェースを使用することが好ましい。しかし、表のポートを指定するなど、所望に応じて、本発明によって、他の技術を使用することも可能である。さらに、本発明により、ユーザは、各接続を配線または無線であると指定することが可能になる。無線ネットワーク接続は、当技術分野ではよく知られており、本発明は、配線ネットワーク、無線ネットワークの両方、およびその組合わせをサポートする。当業者なら、配線および/または無線ネットワーク接続を提供することに一般に使用される様々な送信器、受信器、および他の装置を理解するであろう。本発明は、望ましい任意のネットワーク構成をサポートするように、適宜修正することが可能である。
【0032】
図3Bに示した例示的な例に提供したように、ユーザは、5つのトランシーバ;データストリーム・トランシーバ・ノード1(250)、データストリーム・トランシーバ・ノード2(252)、データストリーム・トランシーバ・ノード3(254)、データストリーム・トランシーバ・ノード4(256)、およびデータストリーム・トランシーバ・ノード5(258)と、3つのスイッチ;ネットワーク・スイッチ・ノード6(260)、ネットワーク・スイッチ・ノード7(262)、およびネットワーク・スイッチ・ノード8(264)とを提供するネットワークを構成することが好ましい。これらのノード(1〜8)のそれぞれは、イーサネット(登録商標)規格の範囲内で提供された望ましい構成で接続することが可能である。しかし、本発明では、ネットワーク・ハードウェア設計は、以下の接続を提供することが想定されている:ケーブル266を介したノード1(250)からノード6(260);ケーブル268を介したノード2(252)からノード(260);ケーブル270を介したノード3(254)からノード7(262);ケーブル272を介したノード4(256)からノード8(264);ケーブル274を介したノード5(258)からノード8(264)。ユーザが、装置を接続するとき、本発明は、ハードウェア装置が実際に接続される媒介である、指定されたトランシーバ250上の実際のポートを表すデータ・ポート251をユーザに提供することが好ましい。さらに、各データ・ポート251に対する仕様は、一般に、特定の装置の製造業者によって提供され、例えばデータ・ポート251上で右「クリック」することによって、ユーザにアクセス可能である。例えば、これらの仕様1012は、図10Eに示したように、取り付けられるケーブルのタイプの説明を含む可能性がある。
【0033】
図10Eに示したように、本例では、ネットワーク・スイッチ(すなわち260、262、264)のそれぞれは、トランシーバおよび/または他のスイッチに100Mbit/secの接続を提供することが好ましい多数のデータ・ポート1014を含む。さらに、各スイッチは、スイッチ間に1Gbit/secの接続を提供するハイ・データ・レート・ポート1016を含むことが好ましい。本発明は、図10Fの試行接続1018によって示したように、ユーザが、例えば1Gbitのポート1016と100Mbitのポート1014を接続することを妨げることが好ましい。したがって、本発明は、ネットワーク設計者以外の個人が、ハードウェア・システムを構成することを可能にする構成の専門知識を提供する。そのようなユーザには、イーサネット(登録商標)をベースとするパブリック・アドレス・システムを構成していて、かつ技術のあるネットワーク・エンジニアではない学校の管理人が含まれる可能性がある。同様に、本発明は、過度に低技術の個人が、本明細書で提供した特徴と機能にアクセスし、かつネットワーク・システムを設計することが可能であるように、適宜修正することが可能である。
【0034】
再び図10Fを参照すると、本例では、ネットワーク・システムを設計するユーザは、様々なノードを接続するために、100BASE−Tケーブルを選択したことが想定されている。しかし、ユーザは、例えばスイッチ・ノード260/262/264間の1Gbitのケーブルを含めて、適切な装置によってサポートされた任意のケーブルのタイプを選択することがあり得た。特定の装置を識別し、そのような装置上のポート間に接続を提供することによって、本発明は、製造業者の仕様に基づいて、勧告されたケーブルのタイプを自動的に識別することによるこれらの設計決定の多くを簡略化する。
【0035】
さらに、当技術分野では、ネットワーク内の様々な装置を接続するために、様々なタイプのケーブルを使用することが可能であることがよく知られている。これらの様々なケーブルのタイプの多くは、独自のデータ転送能力と、特定のケーブルが、ネットワーク内の任意の2つのノードを接続するために勧告されるか否かを指示する可能性がある距離要件とを有する。前述したように、プロセスは、可能なときはいつでも、互換なケーブルのタイプを選択することが好ましい。しかし、本発明により、ユーザは、ケーブルのタイプを修正することも可能になる。そのような修正は、手作業で入力することが可能であるか、またはドロップ・ダウン・メニューから選択される可能性がある(ブロック312)。ユーザは、特定のケーブルが接続される装置によってサポートされるケーブルのタイプを選択することが好ましい。しかし、本発明は、ユーザが、特定の装置によって識別されない、または新しく市販される可能性があるケーブルを使用することを妨げると解釈されるべきではない。
【0036】
様々なネットワーク装置間のケーブルが指定された後は(または、無線ネットワークの場合、無線接続)、ユーザが接続間の距離を指定することを所望するかについて、ユーザに問い合わせる(ブロック314〜316)。これらの距離の仕様は、ユーザが、ケーブルによってサポートされる距離より長い距離のケーブルを張ることを所望するとき、重要である可能性がある。例えば、ユーザが、1つの局の位置から他へ、3218メートル(2マイル)のケーブルを張ることが必要であると見なす可能性がある。当技術分野で既知であるように、いくつかのケーブルは、追加の信号処理を必要とせずに、100メートルの距離までのみ、データを正確に伝送することができる。本発明のプロセスは、ケーブルが望ましい長さをサポートすることができることを保証するために、ケーブルの長さを検査することが好ましい(ブロック316)。ケーブルの長さが、現在のネットワーク・ハードウェア設計によってサポート可能でないとき、プロセスは、例えば装置をネットワーク設計に追加することによって(ブロック321)、ケーブルの距離(ブロック317)、ケーブルのタイプ(ブロック319)、またはハードウェアの構成を修正するように、ユーザを促すことが好ましい。
【0037】
ユーザが、ハードウェア設計を入力するプロセスは、すべてのケーブルが検証された後、続行される。この時点で、さらに装置を互いに接続する必要があるかについて、問合せがユーザに出される(ブロック320)。ネットワーク内において追加の装置を接続する必要がある場合、プロセスは、必要に応じて、ケーブルの修正を続行する(ブロック312)。すべての装置が接続されたとき、ネットワーク・ハードウェア設計は保存されることが好ましい。
【0038】
ユーザが、ハードウェア設計の入力を完了した後は、ユーザは、ネットワーク用の機能設計を入力することが好ましい(図2、ブロック204に示したように)。図4Aに示したように、プロセスにより、ユーザは、適切なデータを他のネットワーク外の装置(マイクロフォン、スピーカ、および表示モニタなど)に入力および出力する装置(この例ではトランシーバ)を提示することによって、以前に入力したハードウェア設計に基づいて、機能設計を入力することが可能になる。図11Aに示したように、本例のプロセスは、それぞれがトランシーバである、ノード1〜5(それぞれ250、252、254、256、および258)を表示する。プロセスは、単にデータを経路指定するそれらのネットワーク・スイッチまたは同様の装置を表示しないことが好ましい。
【0039】
ビュー2スクリーン1100に示したように、以前に入力したハードウェア設計が、機能設計ビュー・フィールド1102に提示された後は、プロセスは、ユーザが、データを送信する第1装置、すなわちソース(ブロック402、図4A)と、データを受信する第2装置、すなわちシンク(ブロック404)との選択を続行することが好ましい。本例では、各装置250に対して、仮想入力データ・ポート1104と仮想出力データ・ポート1106の組が指定される。これらのポートは、任意の2つの装置間のデータは、実際には、データ・ポート251を介して伝送されるので、装置内には実際には物理的に存在しない(図10Dに示し、以前に考察したように)。しかし、データ・フローでは、入力データ・ポート1104と出力データ・ポート1106は、ユーザが所望するデータを実際に伝送する方法が図示で提供される。
【0040】
ソースとシンクを選択する際に、プロセスは、ユーザが、ソースとシンクの間で送信されるデータのタイプを選択することを続行する(ブロック406)。当技術分野で一般に既知であるように、音声データ、ビデオ・データ、および遠隔測定データを含むが、これに限定されない、様々なデータのタイプをネットワークによって伝送することが可能である。例えば、ユーザは、50Mbit/secのデータ転送速度276が、ノード1(250)とノード4(256)の間で必要であることを指定し、一方、ノード1(250)上の仮想出力データ・ポート1110とノード4(256)上の仮想入力データ・ポート1112との間に接続を作成することが可能である。このプロセス・ステップの一実施形態では、ユーザは、接続の上をダブル「クリック」し、データ転送測度の情報を適切なデータ・フィールド内へ入力することによって、接続のための最大データ転送速度を指定することが可能である。データ転送速度などのリソースを指定することの他に、本発明により、ユーザは、待ち時間など、他のリソース要件を指定することも適宜可能になる。しかし、好ましい実施形態では、2つの装置間で必要なリソース(データ転送速度など)は、ネットワーク上で伝送するために選択された様々な入力ポートに基づいて、決定されることが好ましい(音声入力ポートまたはビデオ入力ポートをネットワークに接続することが望ましいか、など)。さらに、好ましい実施形態では、ユーザは、MPEG3など、データのタイプと、当技術分野で既知の様々な他のデータの特性を、随意選択として指定することが可能である。
【0041】
ソース、シンク、データ接続、およびリソース要件(最大データ転送速度を含む)が提供された後(ユーザ入力によって、またはポート接続に基づいて)、プロセスは、2つの装置間における他の機能データ接続を機能設計に入力することが望ましいかをユーザに問い合わせることを続行する(ブロック416)。他のデータ接続が指定されるとき、ユーザは、ブロック402から414を反復して、ソース、シンク、データ・リンク、およびリソース要件を指定する。図11Bは、本例に望ましい様々な機能接続の図示を提供する。同様に、図11Bは、図4Bの様々なデータ・エントリが、本発明を実施するシステムに対するディスプレイ上に出現する可能性がある様相のスクリーン表示を提供する。
【0042】
様々な装置間におけるすべての機能データ接続が指定された後、プロセスは、図4Bに示した機能設計を作成する(ブロック418)。図示したように、ネットワーク機能設計は、第1トランシーバから第2トランシーバにデータを送信および転送するために使用されるスイッチなどの構成要素を含まないことが好ましい。代わりに、ネットワーク機能設計は、データのソース、データのシンク、および任意の特定の瞬間に、ソースからシンクにデータを転送するために必要なリソース(データの量など)の図示を提供する。しかし、本発明は、例えば接続表、データ・アレイ、または同様のフォーマットの情報を提供することによって、図示ではない方式で、ネットワーク機能設計を提供するように構成することが可能である。
【0043】
さらに、当技術分野で一般に既知であるように、データ・ストリーム・トランシーバは、いくつかのデータのソースと他のデータのシンクとの両方とすることが可能である。例えば、ノード3(254)は、ノード5(258)に送信されたリンク286上の50Mbit/secのデータのソースであり、同時にまた、ノード4(256)からのリンク288上の25Mbit/secのデータと、ノード2(252)からのリンク284上の25Mbit/secのデータとのシンクである。本発明は、「アウト」および「イン」などの指示を提供し、および/または方向矢印や色方式など、様々な他のデータ提示技術を使用することによって、これらのデータ転送速度とフロー方向を適宜表示する。したがって、本発明のプロセスにより、ユーザは、ハードウェア設計を入力し、そのハードウェア設計に基づいて、様々な装置間におけるデータの機能相互接続を指定することが可能になる。
【0044】
再び図2を参照すると、ユーザが、ハードウェア設計と機能設計を入力した後は、好ましい実施形態のプロセスは、機能設計に鑑みて、ハードウェア設計を分析することを続行することが好ましい。好ましい実施形態では、このプロセス・ステップは、完全な機能設計がシステムに入力された後、達成される。しかし、設計の検査は、ユーザが、ハードウェア設計と機能設計のいずれかまたは両方を指定する際に、達成することが可能であることを理解されたい。大規模なプロジェクトでは、そのような実時間の検証は、ネットワークが完全に設計される前に、ネットワークの欠陥を特定する際に、非常に有益である可能性がある。ハードウェア設計が、機能設計をサポートするかを判定するとき、本発明は、基本的に、ハードウェア設計が、様々なネットワーク構成の規則およびプロトコルに準拠することを検証する他に、ハードウェア設計が、様々な相互接続と、機能設計において指定されたデータ転送速度とをサポートすることができることを検証する。好ましい実施形態では、本発明は、ドロップ・ダウン・メニューから選択された装置と、その間の相互接続が、待ち時間、ホップ・カウント、ジッタ、および様々な他のネットワークのパラメータについて、互換であることを仮定する。しかし、本発明は、所望に応じて、待ち時間と他の変数を検証するために、適宜修正することが可能である。
【0045】
図5Aは、本発明が、機能設計に鑑みて、ハードウェア設計を検証するプロセスを表すフロー・チャートを提供する。プロセスは、機能設計に基づいて、接続表を生成することで開始される(ブロック502)。図5Bは、帯域幅リソースに対して図4Bに示したネットワーク機能設計に対する接続表500の例を提供する。本例では、ネットワークに関連する1つのリソース、帯域幅を分析する。しかし、待ち時間、ホップ・カウント、およびジッタを含めて、様々な他のリソースも、本発明のプロセスによって、同様に分析することが可能であることを理解されたい。
【0046】
接続表500は、接続の列501、ソース・ノードの列503、シンク・ノードの列505、および帯域幅の列507の4つの列を提供する。接続ノードの列501は、図4Bに示した様々なソースからシンクへの接続を識別する。例えば、第1接続276は、ノード1(250)からノード4(256)に提供される。図示したように、ソース・ノードの列503は、特定の機能接続に対するデータのソースを識別し、一方、シンク・ノードの列505は、機能接続に関するデータのシンクを識別し、帯域幅の列507は、接続に必要な帯域幅を識別する。
【0047】
接続表が、ユーザによって指定された機能設計に対して生成された後、プロセスは、第1接続を分析し(ブロック504)、データの変数「CONNECTION」=1を設定する。好ましい実施形態では、CONNECTIONは、プロセスによって使用されたマーカであり、このマーカから、接続表の行を識別して、ソース/シンクの情報を得る。しかし、本発明のプロセスは、プロセスが、ハードウェア設計が所与の機能設計をサポートするかを判定する際に、各接続を考慮することを条件として、接続を指定するために、任意の方式を使用することが可能である。
【0048】
プロセスは、「CONNECTION」=LASTであるかを判定することを続行する(ブロック506)。この時点では、「CONNECTION」=1なので、プロセスは、指定された接続の行(すなわち、この場合接続1)に対する接続表から、表に提供されたソース、シンク、および帯域幅のデータの取出しを続行する(ブロック510)。また、プロセスは、ソースからシンクまでの望ましい経路を決定する。好ましい実施形態では、プロセスは、まずグラフとしてネットワークをモデリングすることによって、経路を決定する。ハードウェア設計または機能設計など、接続された要素のグラフ・モデリングは、グラフ横断アルゴリズムなど、当技術分野で一般に既知の技術を使用して、達成される。一般に、そのようなアルゴリズムは、データを経路指定する際に、実際のネットワーク装置によって使用されたアルゴリズムをシミュレーションすることによって、物理的なネットワークをモデリングする。例えば、イーサネット(登録商標)のスイッチは、所与のネットワーク構成において接続と装置を横切ってデータを経路指定する方法を選択するために、スパニング・ツリー・アルゴリズム(IEEE802.1dブリッジ・プロトコル)、またはリンク集合アルゴリズム(IEEE802.3ad)を一般に使用する。物理的なネットワーク内のデータ・フローをモデリングした後、各機能ソースからシンクへの接続が、ネットワークを横切って使用する経路を決定するために、本発明によって、横型探索など、当技術分野で一般に既知の他のグラフ横断アルゴリズムを使用することが好ましい。
【0049】
ソースからシンクへの経路を決定する際に、プロセスは、適切なデータ・ファイルの接続表に提供されたソースとシンクの間の各経路を記憶することが好ましい。これらの「経路」データ・ファイルは、必要に応じて、呼び出すことが可能である。プロセスは、また、当該の接続に対する経路が空であるかを判定することを伴うことが好ましい(ブロック512)。経路が空である場合、エラー条件が生成される(ブロック514)。当技術分野で一般に既知であるように、前述した経路決定アルゴリズムは、経路が「空」である(すなわち、ソース・ノードとシンク・ノードの間の接続が不可能である)ことを示す結果を返す可能性があるが、その理由は、例えば、機能設計に指定された2つの装置間の物理的な接続が、ハードウェア設計に欠如しているからである。そのような空の経路条件は、本例では、接続266が、ハードウェア設計段階中に、ユーザによって指定されなかった場合に存在する。そのような状況では、データは、ノード7および8と、それらのスイッチに接続された様々なノードとの間で通信することができない。
【0050】
経路が空でないとき、プロセスは、ソース・ノード(第1接続例ではノード1)に対する接続表から帯域幅のデータを得る(ブロック516)。次いで、プロセスは、各ノード509において、使用可能な最大帯域幅511(または使用可能な最大リソース)と帯域幅ニーデッド513(またはリソース・ニーデッド)を識別するデータ・アレイであることが好ましいノード結果表523を生成する(図5C参照)。同様に、各エッジ517に対して、使用可能な最大帯域幅519と帯域幅ニーデッド521を提供するエッジ表515が生成される。最大帯域幅の列511と519の値は、ハードウェア設計を本発明を実施するシステムに入力しながら、ユーザによって選択された各ハードウェア装置および/またはケーブルを備えた仕様から得られることが好ましい。図5Cに示したように、本発明では、ノード1〜8は、それぞれ、100Mbit/secの最大帯域幅を有すると指定される。さらに、当技術分野で一般に使用されるように、「エッジ」は、ネットワーク構成において使用された2つの装置(または「ノード」)間の接続である。
【0051】
ブロック516において、プロセスは、また、ソース(ノード1)からシンク(ノード4)への経路の第1部分に対し、接続表500の帯域幅アレイ507から得られた帯域幅のデータを、「ノード結果」表523の結果的な「帯域幅ニーデッド」列513に追加する。この例では、50Mbitが、ノード1に対する帯域幅ニーデッドの列の値(当初「0」に設定されている)に追加され、その結果、必要な帯域幅は50Mbit/secとなる。
【0052】
第1接続、すなわちソース・ノード1からシンク・ノード4までの経路の第1ノードに必要な帯域幅を計算した後、プロセスは、経路データ・アレイが空であるかを問い合わせる(ブロック518)。一般に理解されているように、経路データ・アレイは、ユーザが、ソースからシンクまで経路を追跡したとき、空である。この時点では、本例では、経路データ・アレイは空でない。したがって、プロセスは、「エッジ」である経路データ・アレイの次のエントリに進むことが好ましい。一般に既知であるように、経路データ・アレイは、シンク・ノードに到達するまで、一連のエッジ、ノード、エッジ、ノード等が続くソース・ノードを一般に備える。この例では、次のエッジは、エッジ1である。ソース・ノード1からシンク・ノード4までの経路では、経路データ・アレイは、順に、以下のノード1、エッジ1、ノード6、エッジ6、ノード7、エッジ7、ノード8、エッジ4、ノード4のエントリからなる。
【0053】
ブロック520に示したように、プロセスは、次いで、接続表からエッジに対する帯域幅のデータを取得し、結果的な帯域幅を、図5Dに示したエッジ結果表の帯域幅ニーデッドの列521に追加する。次いで、プロセスは、経路データ・アレイの次のエントリに進むことを続行し、接続表からキューの次のノードに対する帯域幅のデータを取得し、帯域幅のデータを、帯域幅ニーデッドの列513の適切な行に入力する(ブロック522)。本例では、次のノードは、ノード6である。したがって、プロセスは、図5Cに示したノード結果表に、ノード6の行に対する50Mbit/secの帯域幅ニーデッドを提供する。次いで、プロセスは、経路が空であるかを問い合わせる(ブロック518)。本例のこの段階では、経路は、空でなく、図3Bに示したように、ノード6とノード7を接続する、エッジ6に対する値を含む。次いで、処理は、シース・ノード1からシンク・ノード4までの全経路データ・アレイが、ノード結果表523とエッジ結果表515に入力されるまで、ブロック520〜522〜518を完遂する。図5Cおよび5Dに示したように、完全な経路を経て第1接続に対する接続データを入力した結果は、ノード1、4、6、7、および8と、エッジ1、4、6、および7に必要な50Mbit/secの帯域幅をもたらす。同様な計算が、他のリソース要件に対し、本発明によって達成することができる。
【0054】
この時点で、経路は空であり、プロセスは、「CONNECTION」の値を1だけ増分することを続行する(ブロック524)。本例では、この時点で、CONNECTION=2である。したがって、ブロック506において、CONNECTIONは、LASTに等しくないので、処理は、ノード結果表とエッジ結果表が、完全に記入されるまで、ブロック510から522を経て518まで続行される。ノード1および6に対して図5Eに示したように、第2接続は、第1接続に以前必要であった50Mbit/secの帯域幅に追加されている25Mbit/secの追加の帯域幅をもたらす。また、ノード2は、25Mbit/secの帯域幅を必要とする。同様に、エッジ結果表525では(図5F)、25Mbit/secの追加の帯域幅が、エッジ1に必要であり、当初25Mbit/secが、エッジ2に必要である。
【0055】
接続表500(図5B参照)に提供された接続のそれぞれに対し、このプロセスを反復することによって、本発明は、それぞれ図5Gと5Hに示した、ノード結果表529とエッジ結果表531を生成する。
【0056】
接続表500に提供された接続のそれぞれを経て進行する際に、プロセスのフローは、データ・アレイの端に到達し、CONNECTIONをLASTに等しく設定する。ブロック506においてCONNECTION=LASTなので、プロセスは、ブロック508に進む。
【0057】
ブロック508において、プロセスは、帯域幅ニーデッドの列533を、各ノード509に使用可能な最大帯域幅511と比較する。同様に、帯域幅ニーデッドの列535を、各エッジ517の最大帯域幅519と比較する。これらの比較の結果は、図6に示したように、ネットワーク設計分析結果として、示されることが好ましい。
【0058】
図示したように、ネットワーク設計分析結果の出力は、ハードウェア設計に指定された各エッジと装置/ノードに必要な最大データ容量を識別する。本発明は、このデータをグラフで示し、かつ色コーディングと様々な他の方式を使用して、ハードウェア設計に鑑みて、所要のネットワーク機能設計をサポートするために、エッジおよび/または装置/ノードが必要とするリソースの量を示す。しかし、本発明は、ノード結果表とエッジ結果表が、ユーザに提供されるように、またはそれに含まれる情報が、他のフォーマットで提供されるように、構成することが可能である。
【0059】
同様に、前述した設計分析機能を実施するとき、コンピュータ・ワークステーション900は、図12に示した表示を返す可能性がある。図示したように、様々なネットワーク装置1206間のハードウェア接続1202と機能接続1204の両方が、ハードウェア接続が機能設計に指定されたリソース要件をサポートすることができることを示す、中空線によって示されている。代替として、色コーディングは、所与の装置または接続によって使用されている使用可能なリソース(または帯域幅など所与のリソース)のレベルを示すために、本発明によって使用することが可能である。例えば、「グリーン」コード装置/接続は、そのリソースを50%を超えて使用していない装置/接続を表す可能性がある。同様に、「イエロー」コード装置/接続は、そのリソースを50%と100%の間で使用している装置/接続を表す可能性がある。最後に、「レッド」コード装置/接続は、過負荷をかけられている装置/接続を示す可能性がある。当業者なら、そのようなリソース使用情報を伝達するために、様々な他の指示方式を使用することが可能であることを理解するであろう。
【0060】
図13は、過剰なデータが、所与のハードウェア設計上を通過しようとしているシナリオを示す。ノード7(262)とノード8(264)の間の黒いケーブル1302によって示したように、過剰なデータが、エッジ1302を通過しようとしている。図示したように、本発明のプロセスは、本発明のハードウェア設計によってサポートされていない機能データ・リンク1304に注釈を付けることが好ましい。しかし、本発明は、機能設計をサポートすることができないハードウェア装置に適宜注釈を付けることが可能であるように、構成することも可能である。例えば、ケーブル接続が、十分な容量に欠けていると示すことなどである。
【0061】
本発明の代替実施形態では、前述した特徴と機能を提供する他に、本発明を実施するシステムは、分析機能の結果に基づいて、設計に対する変更を勧告する。図7は、設計入力と分析機能を提供し、同時に設計に対する変更も勧告する、プロセスの一実施形態を表すフローチャートである。図示したように、ブロック702〜708のプロセスは、好ましい実施形態に対して提供したプロセスの再現である。上記で提供したように、このプロセスにより、ユーザは、ハードウェア設計と機能設計を入力して、設計を検証することが可能になる。さらに、設計分析の結果に基づいて(ブロック708)、本発明は、任意の機能データをハードウェア設計によって達成することができないかを判定することによって、ハードウェア設計が、機能設計をサポートするかを判定する(ブロック710)。機能設計がサポートされないとき、プロセスは、ユーザに、プロセスが、設計の変更を示唆すべきであるかを問い合わせる(ブロック714)。
【0062】
この時点で、ユーザは、機能設計および/またはハードウェア設計に対し、自分自身で変更を実施するかを決定することが可能である。そのような状況では、プロセスは、ユーザに、設計分析結果を提供し(ブロック712)、プロセスは終了する(ブロック722)。ユーザが、プロセスが設計の変更を示唆することを所望するとき、プロセスは、ユーザに、ハードウェア設計または機能設計の変更を実施すべきかを問い合わせる(ブロック716)。ハードウェア設計を変更することが望ましいとき、プロセスは、機能設計をサポートするために必要なハードウェア構成を、適宜追加/修正/削除する(ブロック720)。同様に、機能設計を変更することが望ましいとき、プロセスは、指定されたハードウェア設計によってサポートすることができない機能接続を追加/修正/削除する(ブロック718)。
【0063】
図14Aは、この第2実施形態を実施するシステムからのスクリーン表示の例を提供する。図示したように、ノード7(262)とノード8(264)の間のネットワーク接続1400は、無くなっている。したがって、機能データ接続1402は、ハードウェア設計によってサポートされない。したがって、本発明は、エラー条件を識別するテキスト説明1404を提供することが好ましい。図14Bは、ハードウェア設計が変更されている欠陥のある設計に1つの解決法を提供する。図示したように、データ接続1406が、ノード7(262)とノード8(264)の間に、本発明のプロセスによって追加される。対照的に、図14Cは、ハードウェア設計によってサポートすることができない機能データ接続を削除することによって、機能設計が変更されている欠陥のある設計に解決法を提供する。機能設計を修正した結果をリビューする際に、ユーザは、そのような修正は望ましくないと判断して、ハードウェア設計を追加/修正することを決定することが可能である。
【0064】
ここで、図8を参照すると、第3実施形態において、本発明は、ユーザが入力した機能ネットワーク設計に基づいて、ハードウェア・ネットワーク設計を決定する。図15Aに示したように、このプロセスは、ユーザが、機能トランシーバ装置を設計ビュー・フィールド1500に入力することで開始される(ブロック802)。機能トランシーバ装置1502、1504、1506、1508、および1510のそれぞれは、データ入力ポート1512、データ出力ポート1514、機能ネットワーク入力ポート1516、および機能ネットワーク出力ポート1518を識別する。当業者なら、データ入力ポート1512とデータ出力ポート1514は、マイクロフォン、サウンド・プロセッサ、スピーカ、ビデオ・フィード、ビデオ・ディスプレイ、およびコンピュータ・データ端末を含むが、これに限定されない様々な装置に適宜接続することが可能であることを理解するであろう。この目的のために、ユーザは、様々なポートのそれぞれに到達するデータのタイプを指定することが好ましい(ブロック804)。さらに、当業者なら、ユーザによって指定された機能トランシーバは、意図した使用法(音声処理など)、ポートの所望の数、および同様なパラメータを含めて、任意のレベルの詳細を含むことが可能であることを理解するであろう。同様に、トランシーバは、何ら詳細を含まない可能性があり、また、より多くの情報が、適切なトランシーバを決定するために使用可能となるまで、単なるプレース・ホルダを構成する可能性がある。
【0065】
本発明が受信し、処理するデータのタイプが識別された後は、入力ポート1512とネットワーク出力ポート1518の間、およびネットワーク入力ポート1516とデータ出力ポート1514の間のデータ接続が、指定される(ブロック806)。図15Bに示したように、これらの接続は、すべての機能データ接続が指定されるまで、必要に応じて、データ接続フィールド1520において、各データ入力ポート1514と少なくとも1つのネットワーク出力ポート1518とを接続することによって作成されることが好ましい。
【0066】
図15Cに示したように、機能トランシーバ装置内の機能データ接続が指定された後は、ユーザは、適切な機能配線接続1522を提供することによって、機能装置間で望ましい様々な機能相互接続を提供する(ブロック808)。これらの機能接続1522は、出力ポート1518を入力ポート1516に接続することによって、データ転送速度とデータ方向フローを提供することが好ましい。しかし、当業者なら、トランシーバ間の機能接続は、データ入力/出力ポートと機能ネットワーク・ポートの間の接続が達成される前に、指定することが可能であることを理解するであろう。したがって、本発明のプロセスは、ユーザが所望する設計手法を反映するように、必要に応じて、適宜修正することが可能である。
【0067】
データの接続とフローを確立する際に、プロセスは、各機能装置から必要とされるリソース(帯域幅など)の決定を続行することが好ましい(ブロック810)。このステップにおいて、プロセスは、特定の機能装置が提供する必要があるデータ容量の量を計算する。さらに、プロセスは、機能、すなわち音声チャネル、ビデオ・チャネル、遠隔測定チャネルなどによって、データのタイプを特徴付けることが好ましい。リソースとチャネルのタイプが、機能装置に対して決定された後は、プロセスは、必要なデータ・ポートと処理能力を提供するハードウェア装置を識別する(ブロック812)。プロセスは、ルックアップ表を使用して、ある特定の要件を満たす装置をリストにおいて識別することによって、ハードウェア装置を決定することが好ましい。当技術分野で既知の最適化アルゴリズムを使用することによって、プロセスは、次いで、リストから、各機能装置に対する最適な実際の装置を選択する。
【0068】
所与の機能装置を提供するために、リソースを決定し、ハードウェア装置を選択するプロセスは、各機能装置が、ハードウェア装置として識別されるまで、続行される(ブロック814)。この時点で、プロセスは、機能説明に基づいて、接続表を生成する(ブロック816)。他の実施形態に対して以前に説明したように、接続表は、ソース、シンク、およびリソース(この場合、帯域幅)の要件を識別するために、使用されることが好ましい。さらに、プロセスは、ハードウェア装置内への、およびハードウェア装置からの全リソース(帯域幅)を決定する(ブロック818)。リソース(帯域幅)の要件を決定する際に、プロセスは、接続するスイッチに対する全必要性を識別するデータ表を機能的に生成する。
【0069】
次いで、プロセスは、各装置をスイッチに仮想的に接続し(ブロック820)、したがって、5つのトランシーバが指定された場合、別々のスイッチ1524が、図15Dに示したように、適切なケーブル1526を介して、各トランシーバ1528に接続される。各スイッチ−トランシーバ対のデータ要件に基づいて、プロセは、次いで、任意のスイッチが、過剰なデータ容量を有するかを判定する(ブロック822)。スイッチが、過剰なデータ容量を有する場合、プロセスは、所与のトランシーバに到達するために、本スイッチが、ハードウェア設計のどの他のスイッチを通してデータを送信するかを示すリストを生成する。
【0070】
このリストに基づいて、プロセスは、あるとすれば、組み合わされたときに、データの使用法と経路指定を最適化するスイッチを識別する。この最適化を実施する際に、本発明は、構成要素のコスト、ケーブル要件、および帯域幅、待ち時間、過剰容量要件、ホップ・カウント、距離、過剰容量が将来追加するために望ましいか、および様々な他のファクタを含む他のリソースなどのファクタを適宜構成することが可能である。これらの最適化の要件に基づいて、プロセスは、スイッチ1と2が、単一のスイッチ1530に組み合わされ、スイッチ4と5が、単一のスイッチ1532に組み合わされた、図15Eに示したような結果を返す可能性がある。
【0071】
適切なスイッチが、あるとして、組み合わされた後、プロセスは、最小の望ましい数のスイッチが指定されたことを検証する(ブロック824)。この最小化のプロセスは、事前に確立された規則および/またはユーザ入力に基づくことが好ましい。次に、プロセスは、スイッチを互いに適切なケーブル接続(ブロック826)または無線接続で適宜接続することによって、ハードウェア設計を完成する。図15Fは、機能設計に基づいて生成されたハードウェア構成の図示を提供する。したがって、本発明は、ハードウェア設計と機能設計に基づいて、または機能設計のみに基づいて、ネットワークを設計するためのプロセスおよびシステムを提供する。
【0072】
第4実施形態では、本発明は、ユーザの指令に基づいて、ハードウェア・ネットワーク設計に指定された様々な装置を自動的に構成する。図16に示したように、構成システム1602は、ネットワーク構成を設計および検証するために使用されたシステムと同じシステムであることが好ましく、ネットワーク1604に適宜接続される。構成システム1602は、スイッチへの接続1606を介して、ネットワーク上の構成要素として、ネットワーク1604に接続することが可能であるか、またはネットワーク1604の各装置は、独立して、構成要素システムに接続する1608とすることが可能である。当業者なら、構成システム1602によって、装置を構成および/または監視することが可能であるように、構成システム1602をネットワーク1604の様々な装置に接続することが可能である様々な構成を理解するであろう。本発明は、特定の実施形態に限定されない。さらに、当業者なら、本発明は、遠隔的に構成可能である装置を構成することのみが可能であることを理解するであろう。遠隔構成能力のない装置は、構成システムとそのような装置の間の遠隔通信を可能にする修正が、そのような装置に対して実施されない場合、本発明のこの第4実施形態の範囲内にあるとは見なされない。さらに、遠隔式に装置を構成することは、当技術分野ではよく知られている。本発明は、ネットワーク装置に対する任意の構成方式をサポートするように、適宜修正することが可能である。
【0073】
好ましい実施形態と様々な他の実施形態とを参照して、本発明を説明し、例示してきたが、当業者なら、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、形態と詳細に関して、上記の説明または例示に対し、変更を実施することが可能であることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1Aは、従来の技術のトークン・リング・ネットワークの概略図である。
図1Bは、従来の技術のATMネットワークの概略図である。
図1Cは、中継器ハブ構成を使用する従来の技術のイーサネット(登録商標)・ネットワークの概略図である。
図1Dは、スイッチ構成を使用する従来の技術のイーサネット(登録商標)・ネットワークの概略図である。
【図2】
図2は、ハードウェア・ネットワーク設計と機能ネットワーク設計が、本発明の好ましい実施形態によって検証されるプロセスを示すフロー・チャートである。
【図3】
図3Aは、ユーザが、本発明の好ましい実施形態に対するハードウェア・ネットワーク設計を入力するプロセスを示すフロー・チャートである。
図3Bは、本発明の好ましい実施形態に対する図3Aに示したプロセスを実施するシステムに入力されたハードウェア・ネットワーク設計を表す概略図である。
【図4】
図4Aは、ユーザが、本発明の好ましい実施形態に対する機能ネットワーク設計を入力するプロセスを示すフロー・チャートである。
図4Bは、本発明の好ましい実施形態に対する図4Aに示したプロセスを実施するシステムに入力された機能ネットワーク設計を表す概略図である。
【図5】
図5Aは、ハードウェア・ネットワーク設計が、本発明の好ましい実施形態に対する機能ネットワーク設計に鑑みて検証されるプロセスを示すフロー・チャートである。
図5Bは、本発明のプロセスによって生成された接続表のデータ・アレイを示す図である。
図5Cは、第1接続に必要な帯域幅リソースが決定された後、本明細書に提示した例に対して、本発明のプロセスによって生成されたノード結果表を表す図である。
図5Dは、第1接続に必要な帯域幅リソースが決定された後、本明細書に提示した例に対して、本発明のプロセスによって生成されたエッジ結果表を表す図である。
図5Eは、第2接続に必要な帯域幅リソースが決定された後、本明細書に提示した例に対して、本発明のプロセスによって生成されたノード結果表を表す図である。
図5Fは、第2接続に必要な帯域幅リソースが決定された後、本明細書に提示した例に対して、本発明のプロセスによって生成されたエッジ結果表を表す図である。
図5Gは、すべての接続に必要な帯域幅リソースが決定された後、本明細書に提示した例に対して、本発明のプロセスによって生成されたノード結果表を表す図である。
図5Hは、すべての接続に必要な帯域幅リソースが決定された後、本明細書に提示した例に対して、本発明のプロセスによって生成されたエッジ結果表を表す図である。
【図6】
図6は、本発明の好ましい実施形態に対する機能ネットワーク設計に鑑みて、ハードウェア・ネットワーク設計を検証するプロセスの出力結果の概略図である。
【図7】
図7は、本発明が、ハードウェア・ネットワーク設計と機能ネットワーク設計を受信する際に、本発明の第2実施形態に対し、設計を検証し、必要に応じて、設計を変更することを勧告するプロセスを示すフロー・チャートである。
【図8】
図8は、本発明が、機能ネットワーク設計を受信する際に、本発明の第3実施形態に対する機能ネットワーク設計を実施するために、ハードウェア・ネットワーク設計に必要な様々な構成要素を決定し、示唆するプロセスを示すフロー・チャートである。
【図9】
図9は、本発明を実施するためのシステムの好ましい実施形態の概略図である。
【図10】
図10Aは、ハードウェア装置を選択するためのドロップ・ダウン・メニューが表示された、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
図10Bは、スイッチがハードウェア設計に入力され、トランシーバを選択するためのドロップ・ダウン・メニューが表示された、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
図10Cは、本明細書で考察した例示的な例に対するハードウェア設計に入力されたスイッチとトランシーバを示す、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
図10Dは、本明細書で考察した例示的な例に対する、特定の装置ポートのケーブルを介して相互接続された様々なハードウェア装置を示す、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
図10Eは、本明細書で考察した例示的な例に対する、特定の装置ポートのケーブルを介して相互接続された様々なハードウェア装置と、本発明によって提供されたデータ情報とを示す、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
図10Fは、本明細書で考察した例示的な例に対する、ユーザが不整合データ・ポートを有するシステムを設計することを禁止する、本発明によって提供されたハードウェア設計の制約を示す、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
【図11】
図11Aは、本明細書で考察した例示的な例に対する、入力された機能設計を示す、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
図11Bは、本明細書で考察した例示的な例に対する、様々な装置間の様々な機能接続を示す、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
【図12】
図12は、ハードウェア設計の分析が、機能設計に鑑みて達成された後の、ハードウェア設計が機能設計をサポートすることを示す、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
【図13】
図13は、ハードウェア設計の分析が、機能設計に鑑みて実施された後の、ハードウェア設計が、ケーブル接続に過負荷がかけられているために、機能設計をサポートしないことを示す、本発明のシステムの好ましい実施形態からのスクリーン・ショットである。
【図14】
図14Aは、ハードウェア設計の分析が、機能設計に鑑みて達成された後の、ハードウェア設計が、2つの装置間に接続が提供されていないために、機能設計をサポートしないことを示す、本発明のシステムの第2実施形態からのスクリーン・ショットである。
図14Bは、ハードウェア設計の分析が、機能設計に鑑みて達成された後の、ハードウェア設計が、2つの装置間に接続が提供されていないために、機能設計をサポートしないことを示し、ハードウェア解決法を識別された設計欠陥に提供する、本発明のシステムの第2実施形態からのスクリーン・ショットの図である。
図14Cは、ハードウェア設計の分析が、機能設計に鑑みて達成された後の、ハードウェア設計が、2つの装置間に接続が提供されていないために、機能設計をサポートしないことを示し、機能解決法を識別された設計欠陥に提供する、本発明のシステムの第2実施形態からのスクリーン・ショットである。
【図15】
図15Aは、機能データ・ポートを含んでいる機能装置のディスプレイを示す、本発明の第3実施形態からのスクリーン・ショットである。
図15Bは、ユーザによって指定された、データ・ポートから機能ネットワーク・ポートへの機能相互接続を示す、本発明の第3実施形態からのスクリーン・ショットである。
図15Cは、ユーザによって指定された、機能ネットワーク・ポートの機能相後接続を示す、本発明の第3実施形態からのスクリーン・ショットである。
図15Dは、ハードウェア・トランシーバとスイッチの相互接続を示す、入力された機能ネットワーク設計に基づいてハードウェア・ネットワーク設計を生成するために、本発明の第3実施形態によって使用された中間処理ステップの概略図である。
図15Eは、入力された機能設計をサポートするハードウェア設計に使用されたスイッチの数を減らすために、本発明の第3実施形態によって使用された中間処理ステップの結果の概略図である。
図15Fは、入力された機能設計をサポートするハードウェア設計が指定された、本発明の第3実施形態において提供された処理の結果の概略図である。
【図16】
図16は、ハードウェア設計に使用されたネットワーク装置を自動的に構成するためのシステムが提示された、本発明の第4実施形態の概略図である。
Claims (26)
- 指定されたハードウェア設計と指定された機能設計とに基づいて、ネットワークを設計および検証するための方法であって、
a.ネットワーク用のハードウェア設計を指定するステップであって、前記ハードウェア設計が、少なくとも2つのノードと1つのエッジを指定し、前記エッジが、前記ノード間の物理的なネットワーク接続を確立するステップと、
b.前記ネットワーク用の機能設計を指定するステップであって、前記機能設計が、前記ネットワーク内の任意の2つのノード間で少なくとも1つの機能ネットワーク接続を指定するステップと、
c.前記ハードウェア設計が前記機能設計をサポートすることができるかどうか判定するために、前記機能設計に鑑みて、前記ハードウェア設計を分析するステップと、
d.前記分析の結果を提供するステップとを含む方法。 - ネットワーク用のハードウェア設計を指定する前記ステップが、
a.ネットワークのタイプを指定するステップと、
b.前記ネットワーク用のハードウェア装置を指定するステップと、
c.前記ネットワーク内で望ましい各ハードウェア装置が指定されるまで、ステップbを反復するステップと、
d.第1ハードウェア装置と第2ハードウェア装置の間の接続を指定するステップと、
e.前記ネットワーク内のすべての装置が、少なくとも1つの他の装置に接続されるまで、ステップb〜dを反復するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記ネットワークのタイプが、イーサネット・ネットワーク、トークン・リング・ネットワーク、ファイバ・デジタル・データ・インタフェース・ネットワーク、ATMネットワーク、ローカルトーク・ネットワーク、ファイヤワイヤ・ネットワーク、およびUSBネットワークからなるグループから選択される、請求項2に記載の方法。
- 前記ハードウェア装置が、トランシーバ、中継器ハブ、およびスイッチからなるグループから選択された1つである、請求項2に記載の方法。
- 前記方法が、前記ハードウェア装置に関連する少なくとも1つの特性を修正するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
- 前記接続が、イーサネット互換ケーブルを使用して確立される、請求項2に記載の方法。
- 前記接続が、無線接続である、請求項2に記載の方法。
- 前記接続が、IEEE−1394互換ケーブルを使用して確立される、請求項2に記載の方法。
- 前記接続が、USB互換ケーブルを使用して確立される、請求項2に記載の方法。
- 前記方法が、第1ハードウェア装置と第2ハードウェア装置を接続するケーブルが、前記第1装置と前記第2装置の間で指定された前記距離に格付けされていることを検証するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
- ネットワーク用のハードウェア設計を指定する前記ステップが、
a.第2装置に接続された少なくとも1つの装置を有する既存のネットワークにシステムを接続するステップと、
b.前記システムを介して、前記ネットワークに対する構成を決定するステップであって、前記構成が、前記システムに提供された各装置に対する装置のタイプの指示と、前記ネットワーク内で第1装置を第2装置に接続する任意のケーブルとを含むステップと、
c.前記決定の結果を前記ハードウェア設計として指定するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記ネットワーク用の機能設計を指定する前記ステップが、
a.データを送信する第1装置を選択するステップと、
b.前記データが到着する第2装置を選択するステップと、
c.前記データに対するデータのタイプを指定するステップと、
d.2つの装置間の他の接続が、前記機能設計において指定されているとき、ステップa〜cを反復するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記ハードウェア設計が前記機能設計をサポートするかどうか判定するために、前記機能設計に鑑みて前記ハードウェア設計を分析する前記ステップが、コンピュータ・システム上で達成される、請求項1に記載の方法。
- 前記ハードウェア設計が前記機能設計をサポートすることができるかどうか判定するために、前記機能設計に鑑みて前記ハードウェア設計を分析する前記ステップが、
a.各機能接続に対するソース・ノード、シンク・ノード、およびリソースを識別する接続表を、前記機能設計に基づいて生成するステップと、
b.データが前記ソース・ノードから少なくとも1つのエッジを介して前記シンク・ノードまで移動する物理的な接続を識別する経路を、各機能接続について決定するステップと、
c.前記接続の前記経路内で使用された各ノードとエッジに必要な少なくとも1つのリソースを決定するステップと、
d.各ノードと各エッジについて、各接続をサポートするために必要な全リソースを決定するステップと、
e.各ノードについて、必要な前記全リソースと、前記ノードによって提供された最大リソースを比較するステップと、
f.各エッジについて、必要な前記全リソースと、前記エッジによって提供された最大リソースを比較するステップと、
g.前記比較の結果に基づいて、前記ハードウェア設計において識別された各ノードと各エッジに注釈を付けるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記結果が、前記機能設計によって前記ハードウェア設計内で識別されたノードについて最大リソースの使用レベルを示す、請求項1に記載の方法。
- 前記結果が、前記機能設計によって前記ハードウェア設計内で識別されたエッジについて最大リソースの使用レベルを示す、請求項1に記載の方法。
- 前記結果が、機能ネットワーク接続が、前記ハードウェア設計によってサポートされないかどうか示す、請求項1に記載の方法。
- 前記方法が、前記ハードウェア設計が、前記機能設計をサポートするかどうか判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ハードウェア設計が前記機能設計をサポートするかどうか判定する前記ステップが、
a.前記ハードウェア設計に提供された各ノードと各エッジに使用可能である最大リソースを決定するステップと、
b.前記機能設計に基づいて、各ノード部と各エッジ部で必要なリソースの量を決定するステップと、
c.必要な前記リソースを、各ノードと各エッジについて使用可能な前記最大リソースに比較するステップと、
d.前記比較の結果が、前記ノードまたはエッジ部で必要な前記リソースが使用可能な前記最大リソースより大きいことを示す場合、ノードまたはエッジに十分な容量が欠如していることを示すステップとをさらに含む、請求項18に記載の方法。 - 前記ステップが、前記ハードウェア設計が、前記機能設計をサポートすることができるように、前記ハードウェア設計に対する変更を勧告するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
- 前記ステップが、前記機能設計を前記ハードウェア設計によってサポートすることができるように、前記機能設計に対する変更を勧告するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
- ネットワーク用のハードウェア設計を指定する前記ステップと、ネットワーク用の機能設計を指定する前記ステップのそれぞれが、グラフィカル・ユーザ・インタフェースを介して達成される、請求項1に記載の方法。
- 機能ネットワーク設計に対してハードウェア・ネットワーク設計を検査するためのシステムであって、
ネットワークを介して第2トランシーバに物理的に接続された第1トランシーバを含む接続された装置のネットワークを備えるハードウェア・ネットワーク設計を入力するための手段と、
前記第1トランシーバと前記第2トランシーバの間で少なくとも1つの機能接続を含む機能ネットワーク設計を入力するための手段と、
前記ハードウェア・ネットワーク設計が、前記機能ネットワーク設計をサポートすることができることを検証するための手段と、
前記検証の結果を示す出力を提供するための手段とを備えるシステム。 - データ・ネットワークを設計し、かつ前記ネットワークのハードウェア構成が前記ネットワークの機能設計をサポートすることができることを検証するためのコンピュータ・プログラムであって、
ネットワークを介して第2トランシーバに接続された少なくとも1つのトランシーバを備えるハードウェア・ネットワーク設計を表す第1データ構造と、
第1トランシーバと第2トランシーバの間で機能接続を備える機能ネットワーク設計を表す第2データ構造と、
前記第1データ構造が前記第2データ構造をサポートすることができるかどうか判定するアルゴリズムとを備えるコンピュータ・プログラム。 - 前記コンピュータ・プログラムが、前記第1データ構造と前記第2データ構造を入力し、かつ、前記アルゴリズムによって前記判定の結果を表示するためのグラフィカル・ユーザ・インタフェースをさらに備える、請求項24に記載のコンピュータ・プログラム。
- 前記システムが、前記機能ネットワーク設計をサポートするために、前記ハードウェア・ネットワーク設計内で前記装置のそれぞれを遠隔的に構成するための手段をさらに備える、請求項21に記載のコンピュータ・システム。
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