JP2004500443A - FCC process incorporating atomizing FCC feedstock - Google Patents
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Abstract
液体のアトマイジング方法には、液体および気体からなる二相流体混合物を、圧力下に形成し、流体を二つの別個のストリームに分けて、衝突混合域(22)中に送ってそこを通し、そこで衝突混合されて二相流体の単一ストリームが形成されることが含まれる。次いで、混合された単一ストリームは、せん断混合域(24)中に送られてそこを通り、続いてより低圧の膨張域(30)中に送られる、そこでアトマイジングが生じ、液体のアトマイジングされた液滴噴霧が形成される。衝突(22)およびせん断(24)混合域には、それぞれノズル(10)内に単一のキャビティ(14)のそれぞれ上流部(16)および下流部(18)が含まれる。これは、FCCプロセスにおいて高温油をアトマイジングするのに有用である。
【選択図】図7The method of atomizing a liquid involves forming a two-phase fluid mixture of a liquid and a gas under pressure, dividing the fluid into two separate streams, and passing it through an impingement mixing zone (22), This includes impingement mixing to form a single stream of a two-phase fluid. The mixed single stream is then sent to and through a shear mixing zone (24), and then to a lower pressure expansion zone (30) where atomization occurs and liquid atomizing. A droplet spray is formed. The impingement (22) and shear (24) mixing zones each include an upstream portion (16) and a downstream portion (18) of a single cavity (14) within the nozzle (10). This is useful for atomizing high temperature oils in FCC processes.
[Selection diagram] FIG.
Description
【0001】
発明の分野
本発明は、液体のアトマイジング方法およびその装置に関する。すなわち、高い通油量および低い圧力低下が求められる流動接触分解(FCC)プロセスに組合わせて用いられる装置および方法である。本方法には、高温の原料油およびスチームなどの分散気体からなる二相流体混合物を形成し、流体混合物を二つの別個のストリームに分けて、これを圧力下に衝突混合域を通してせん断混合域に送り、ストリームを単一ストリームに再結合して、これをより低圧のアトマイジング域中に送り、そこでアトマイジングが生じてアトマイジングされた液滴噴霧が形成されることが含まれる。
【0002】
発明の背景
流体のアトマイジングは、よく知られており、そして幅広く種々の用途およびプロセスに用いらる。これらには、エアゾルスプレー、農薬およびコーティングの用途、スプレー乾燥、加湿、混合、空調、および化学および石油精製プロセスが含まれる。多くの用途では、加圧された流体(アトマイジング剤の有無によらない)が、比較的小さなオリフィスを有するアトマイジングノズルを押し通される。アトマイジングは、オリフィスの下流側で起こり、そしてアトマイジングの程度は、オリフィスサイズ、オリフィスを横切る圧力低下、流体密度、粘度、および表面張力によって決まる。アトマイジングは、オリフィスサイズが減少し、圧力低下が増大するにつれて、増大し、液滴サイズは減少する。
【0003】
比較的粘稠な流体が高い流速でアトマイジングされる程度を高めることは、とりわけFCCプロセスで用いられるであろう重質石油原料に対して、特に魅力的である。FCCプロセスは、石油精製業において広く用いられ、主に高沸点石油が、ガソリン、ならびに灯油、ジェットおよびディーゼル燃料油、および加熱油などの中間留出油を含めて、より有用かつより低沸点の生成物に転化される。
【0004】
FCCプロセスにおいては、多くの場合、予熱された原料は、スチームなどのアトマイジング促進流体と混合されて、原料のアトマイジングがアシストされる。アトマイジングされた原料は、FCC反応域を含むライザーを通って流上する微粒子の高温分解触媒と接触する。反応域における油原料のより小さな液滴サイズは、特に残油などの重質原料物質をFCC原料中に組込んだ場合に、より多くの原料が有用な生成物に転化される結果をもたらす。いくつかの場合には、流上する触媒粒子に接触しない原料物質は、主としてメタンおよびコーク(一般的に望ましくない生成物)に熱分解する。したがって、アトマイジングされる油の液滴サイズを、好ましくはアトマイザーまたはノズルを横切って受入れ難くほどに高い圧力低下を伴うことなく、および/またはスチームまたは他のアトマイジング促進剤の量を増加することなく、減少させるための経済的に可能な手段を見出す努力が引続き試みられている。これらの努力の例は、米国特許第5,289,976号および同第5,173,175号に開示される。これらには、約400〜1000ミクロンの範囲の平均原料液滴サイズが示される。さらに、FCCプロセスの重質油原料、および同様に他のプロセスの他の流体を、より細かにアトマイジングする必要性がある。アトマイジングされる液体の液滴サイズが、300ミクロン未満に低減されるであろう場合には、特に有用であろう。
【0005】
発明の概要
本発明の一実施形態には、流体入口および流体出口を含む躯体を含む液体アトマイジング装置が含まれ、そしてこれは、衝突混合域およびせん断混合域を定めるように形成される。域は、入口および出口の間に配置される。流体入口には、流入する流体ストリームを少なくとも二つのストリームに分割するであろうスプリッターが含まれる。衝突混合域には、ある流体ストリームの少なくとも一部分を他の衝突されるストリームに衝突するように形成された少なくとも一つの衝突表面が含まれる。この場合、二つの衝突されるストリーム間の含み角は、約120゜〜240゜の間にある。せん断混合域は、第一の寸法および第二の寸法によって定められる断面積を有し、第一の寸法は流体出口の方向に躯体を通る長手軸に沿って減少する。
【0006】
本発明の他の実施形態には、少なくとも一つの流体入口、少なくとも一つの流体出口、ならびに入口および出口の間に伸びる流体通路を含む躯体からなる液体アトマイジング装置が含まれる。通路は、衝突混合域、および衝突混合域の下流のせん断混合域を定める。また、通路は、躯体を通って伸びる長手軸に実質的に垂直であるように形成された少なくとも一つの衝突表面を定める。衝突表面は、通路を通って流れる流体の一部分に、放射上に内側方向の流れ(全体の流れ方向に対して垂直な方向で)を付与するように形成される。せん断混合域は、第一の寸法および第二の寸法によって定められる断面積を有し、第一の寸法は流体出口の方向に躯体を通る長手軸に沿って減少する。
【0007】
本発明の他の実施形態には、(a)気相および液相からなる二相流体の少なくとも二つのストリームを形成する工程、(b)ストリームを衝突混合域に送り、そこで各ストリームの少なくとも一部分が他のストリームの少なくとも一部分と衝突し、そして衝突されるストリーム間の含み角は約170゜および190゜の間にあり、単一の混合ストリームが形成される工程、(c)単一の混合ストリームをせん断混合域に送り、せん断混合力を単一の混合ストリームに付与して、せん断混合ストリームを形成する工程、(d)せん断混合ストリームをアトマイジング域に送り、その際気相が膨張して液相の表面積を増加し、それによって液滴噴霧を形成する工程を含む液滴噴霧を形成する方法が含まれる。
【0008】
本発明の他の実施形態には、(a)気相および液相からなる二相流体の複数個のストリームを形成する工程、(b)各ストリームの少なくとも一部分を、他のストリームの少なくとも一部分と衝突させて、単一の混合ストリームを形成し、その際衝突されるストリーム間の含み角は約120゜および240゜の間にある工程、(c)単一の混合ストリームをせん断混合力に付し、それによってせん断混合ストリームを形成する工程、(d)気相をせん断混合ストリーム内で膨張させ、それによって液体原料の液滴噴霧を形成する工程を含む液滴噴霧を形成する方法が含まれる。
【0009】
本発明の他の実施形態には、(a)気相および液相からなる二相流体の少なくとも二つのストリームを形成し、液相はFCC原料を含む工程、(b)ストリームを衝突混合域に送り、そこで各ストリームの少なくとも一部分が他のストリームの少なくとも一部分と衝突し、そして衝突されるストリーム間の含み角は約120゜および240゜の間にあり、それによって単一の混合ストリームを形成する工程、(c)単一の混合ストリームをせん断混合域に送り、せん断混合力を単一の混合ストリームに付与して、せん断混合ストリームを形成する工程、(d)せん断混合ストリームをアトマイジング域に送り、その際気相が膨張して液相の表面積を増加し、それによって液体原料の液滴噴霧を形成する工程、(e)液体原料の液滴噴霧をFCC反応域中に送る工程、および(f)液体原料の液滴を、接触分解条件下に接触分解触媒と接触させる工程を含む接触分解方法が含まれる。一実施形態においては、衝突域およびせん断混合域は、本明細書に記載のノズルの実施形態に含まれる。
【0010】
本発明の他の実施形態には、(a)気相および液相からなる二相流体の複数個のストリームを形成し、液相はFCC原料を含む工程、(b)各ストリームの少なくとも一部分を、他のストリームの少なくとも一部分と衝突させて、単一の混合ストリームを形成し、その際衝突されるストリーム間の含み角は、約170゜および190゜の間にある工程、(c)単一の混合ストリームをせん断混合力に付し、それによってせん断混合ストリームを形成する工程、(d)気相をせん断混合ストリーム内で膨張させ、それによって液体原料の液滴噴霧を形成する工程、および(e)液体原料の液滴を、接触分解条件下に接触分解触媒と接触させる工程を含む接触分解方法が含まれる。
【0011】
本発明の各方法および/または装置においては、衝突されるストリーム間の含み角は、より好ましくは約175゜および約180゜の間にあり、最も好ましくは約180゜である。
【0012】
発明の詳細な説明
本明細書に用いられるように、流体が流れる領域または域の断面積は、図に示されるx軸に垂直な領域であり、その領域は、y軸およびz軸の寸法によって定められる。本明細書に用いられるように、軸に「沿う」とは、図に示されるようにその軸に沿っているか、またはその軸に実質的に並行であることを意味する。本明細書に用いられるように、ノズル躯体、または流体通路の長手軸は、x軸またはノズルを通る全体の流体流の軸に沿う。
【0013】
ノズル10中に供給される二相流体は、気体連続または液体連続であるか、または泡立った気泡であろう。この場合、片方または両方の相が連続しているかどうかは確実には知られない。これは、連続気泡スポンジおよび密閉気泡スポンジを引用してさらに理解されるであろう。スポンジは、典型的には空気:固体の容量比が1:1である。連続気泡スポンジは気体(空気)および固体の両方の連続であるが、密閉気泡スポンジは固体連続であり、それには不連続の(分散した)気体の気泡が含まれる。連続気泡スポンジにおいては、固体には、膜およびリガメント(例えば二相の気−液気泡または泡が存在するであろう)が含まれる。密閉気泡スポンジにおいては、気体は、不連続の気体小球が固体中に分散してなるであろう。いくつかのスポンジは、気相および液相からなる二相流体のいくつかのように、二つの中間にある。
【0014】
気体連続であって、固体連続ではないスポンジを有することは不可能であるが、二相の気体および液体の流体(気体連続のみである)を有することは可能である。したがって、本発明の混合ノズル中に送られ、そこを通る流体の特定の形態は、常に確実に知られてはいない。ノズルに入る流体中には十分な気体が存在して、衝突およびせん断混合が液相の表面積を増大するであろう。これは、以下の低減に反映される。すなわち(i)あらゆる液体の膜の厚さ、(ii)あらゆる液体の細流の厚さおよび/または長さ、および(iii)アトマイジング前またはアトマイジング中のいずれかにおける流体中のすべての液体小球のサイズである。実際問題として、ノズル10における、および一つ以上のオリフィスを通る衝突およびせん断混合は、気相および液相からなる二相流体にのみ生じるであろう。
【0015】
好ましくは、流体には、効率の良いせん断混合を得るために、容量基準で主として気体が含まれる(例えば容量測定で気体:液体の比率が少なくとも2:1)。ノズル10を通って送られる単一相流体(例えば液体)は、動力学的エネルギーがノズル10を横切る圧力低下に正比例して増大されるであろう。二相流体に関しては、気体速度は、次の場合に、液相の速度に比例して増大される。すなわち、(i)衝突混合域22において、(ii)せん断混合域24において、および(iii)流体が、流体入口14a(減圧オリフィス)の上流の流体導管よりも小さい断面積のオリフィスを通って送られる場合である。
【0016】
気相および液相間の速度差により、特に高温のFCC原料油などの粘性液体との液体のリガメント化がもたらされる。リガメント化とは、液体が、伸びた小球、または細流を形成することを意味する。速度差は、せん断混合中に減少する。したがって、二相流体を減圧オリフィスを通して送ること、または二相流体を衝突混合域22で混合することにより、気体および液体間に速度差が生じ、その速度差は、伸長されたリガメントおよび/または分散された液滴への液体のせん断に起因して、液体のリガメント化および/または液体の気体中への分散がもたらされる。液体のさらなるせん断は、流体がノズル10の流体入口14a(開口部26、26’)に入り、流体通路14の内部に配置される一つ以上のアトマイジングオリフィスを通る際に生じる。また、さらなるせん断は、アトマイジングされた噴霧における究極の液滴サイズをますます減少させる。好ましくは、ノズル出口14b(オリフィス30)の断面積は、流体開口26、26’の断面積の合計より小さい。
【0017】
また、ノズル10には、アトマイジング域68が含まれるが、これはアトマイジングオリフィスの上流の圧力よりも低い圧力にある。域68は、ノズル10内に形成されるか、またはノズル10に取付けられた噴霧分配器64の部分とし形成されるであろう。したがって、アトマイジングオリフィスを通って送られる流体中の気体は、急速に膨張し、それによって液体の細流および/または液滴がアトマイジング域68中に分散される。その細流は、アトマイジング中に二つ以上の液滴に破砕される。アトマイジング域は、せん断混合域24より下流の別個の容易に認識できるオリフィスであるか、またはそれは、図6(b)に示されるように、せん断混合域24における最も小さい断面積の域68からなるであろう。後者の場合に、流体のアトマイジングは、せん断混合域24で始まる。
【0018】
最も厳密な技術的意味で、アトマイジングは、スチームまたは他のアトマイジング気体がアトマイジングされる流体と混合する際に、またはそこにインジェクションされる際に、液体の表面積を大きくすることを指すであろう。本発明に関連して、アトマイジングとは、流体がアトマイジングオリフィスを通って送られる際に、液相が気相中の不連続量に破砕するか、または破砕し始め、そしてこれが、流体が下流に連続して流れながら連続し、そして液体が液滴の噴霧にアトマイジングされて、これが気相中に分散されることを意味する。
【0019】
本発明には、液体をアトマイジングするための方法および装置の両方が含まれる。この場合、液体は、衝突およびせん断混合の両方を経験する。衝突混合およびせん断混合はいずれも、中空ノズル10の内部を通って長手に伸びる流体通路14内で生じる。このノズル10により、少なくとも一つの膨張域20、衝突混合域22、およびせん断混合域24が定められる。流体通路14は、両端(流体入口14a、流体出口14b)で開口する。流体入口14aは、ノズルの上流端部16にあり、流体出口14bはノズルの下流端部18にある。
【0020】
本発明の一プロセス実施形態においては、気体およびアトマイジングされる液体からなる二相流体の少なくとも二つの別個のストリームは、圧力下に、衝突混合域22およびせん断混合域24を通して、同時かつ連続的に送られる。衝突混合域22においては、別個のストリームは、各ストリームの少なくとも一部分を他のストリームに衝突させるか、または突き当てることによって混合されて、単一の混合ストリームが形成される。
【0021】
衝突混合域22においては、別個のストリームは、衝突によって殆ど(>50%)が混合する。せん断混合とは、混合が主としてせん断力によって起こることを意味する。二つの流体ストリーム間の衝突混合は、ストリーム間の半角が少なくとも15゜および90゜までの範囲にあり、そして衝突ストリーム間の全含み角が約30゜〜約180゜の範囲であり、そして最も激しい混沌混合をもたらす180゜である場合に起こる。せん断混合は、半角が約0°〜約15°の範囲の場合に起こる。
【0022】
実施の際には、衝突混合域22の各流体ストリームの少なくとも一部分(例えば≧20%)は、また下流の流れ方向に並行した流れ成分を有し、そのために域22における全ての混合は、必ずしも衝突によって生じない。好ましい実施形態においては、各流体ストリームの少なくとも外側側面または周辺部分は、衝突混合域22において、好ましくは流体の長手の流れ方向(通常のまたは全体の流体流れの方向)に垂直な90°±30°、より好ましくは90°±10°、より好ましくは90°±5°、より好ましくは90°±2°、最も好ましくは約90°(または、図に示されるようにy軸に実質的に並行)で、もう一方にぶつかって方向付けられる。衝突混合域22およびせん断混合域24における流体の膨張は、最小限にされる。
【0023】
衝突混合域22、せん断混合域24、およびアトマイジング域68は、全て流体で通じている。衝突の後、混合されたストリームは、せん断混合域24を通って送られ、そこで混合されたストリームのさらなる混合が起こる。衝突およびせん断混合域22、24には、流体通路14の上流および下流部分のそれぞれが含まれる。衝突混合域22の下流端部は、衝突混合域−せん断混合域の接点で、せん断混合域の上流端部と流体で通じる。衝突およびせん断混合によって流体に与えられる動力学的エネルギーは、単一ストリームを形成し、これはアトマイジングされた際に、小さな液滴を気体連続相に分散して生成する。ノズルを通過後、気相に分散された液滴または液体の小滴の平均サイズは、ノズルの上流よりも小さい(例えば少なくとも10%、好ましくは少なくとも50%小さい)。
【0024】
せん断混合域24は、噴霧分配器64のアトマイザーまたはアトマイジング域68と流体で通じるか、または本明細書で論じられるように、アトマイジング域68は、せん断混合域24の部分として配置されるであろう。
【0025】
アトマイザーには、せん断混合域24の最小断面積よりも小さな断面積を有するオリフィスが含まれる。それにより、それがより低圧のアトマイジング域68に入った際に、アトマイザーを横切る圧力低下、および二相流体のさらなるせん断が生じる。例えば、図4(a)において、アトマイザーには、分配器の入口158またはノズルオリフィス30が含まれる。このせん断は、さらに液滴サイズを減少する。流体がアトマイジング域68中に送られた際に、それは急速に膨張し、アトマイジングされた液滴噴霧を形成する。この急速な膨張および液滴噴霧の形成はアトマイジングを含む。
【0026】
せん断混合域24の流体出口は、噴霧を望ましい形状に形成する噴霧分配器64に流体で通じる。噴霧分配器64は、アトマイジング域68の部分からなり、そしてノズル10の部分からなるか、またはならないであろう。噴霧分配器64は、好ましくはアトマイジングの前に、液相の凝集を最小限にするのに用いられる。他の実施形態においては、せん断混合域24は、両端部の中空の流体導管の開口、アトマイジングオリフィスおよび下流端部の噴霧分配器を含むアトマイザーに流体で通じる。この実施形態においては、流体流れの方向に垂直な導管の断面積は、好ましくはせん断混合域24およびアトマイジングオリフィスの最も小さい断面積より大きい。これは、流体がアトマイザーを通って流れる際に、液相の凝塊または凝集を最小にする。
【0027】
この方法および装置は、大量の高温原料油を、FCC装置のライザー反応域中にアトマイジングして、比較的小さな原料液滴サイズを達成し、そして混合域22、24およびアトマイザーを横切る圧力低下を最小にして、アトマイジングされた原料液滴の液滴サイズを均一にするのに有用である。例えば、直径4インチのノズルを用いて、30ポンド/秒の高温の油原料を、50ポンド/平方インチ未満、好ましくは40ポンド/平方インチ(psi)未満のノズルを横切る圧力低下で、アトマイジングすることが可能である。FCC原料油をアトマイジングするのに用いられる場合に、ノズル10は、後述されるように、ノズル10を収容する原料インジェクター182(図7参照)からなるであろう。典型的には、複数個の原料インジェクター182が用いられ、好ましくはライザー底部近傍にあるFCC反応域の上流端部の円周周りに配置される。高温原料油は、通常ノズル10の上流でスチーム(および/または他の分散/アトマイジング気体)と混合されて、スチーム相および高温のFCC原料油液相からなる二相流体が形成される。また、この混合により、流れる二相流体の速度が高められる。ノズル10の上流におけるスチームおよび油の混合は、典型的には、知られるように、スチームまたは他の分散気体のスパージング手段によって、原料インジェクター182内で達成される。
【0028】
二相流体ストリームは、好ましくはスプリッター28を用いて、二つの別個のストリームにスプリッティングまたは分割される。図5に示されるような一実施形態においては、両ストリームは、同時にスプリッター28を流れ、そして二つの別個の流体開口26、26’を通って流れる。スプリッター28は、流体入口14aの適切な位置に配置され、そしてスプリッター28および流体通路14が、少なくとも二つの流体開口26、26’を定めるであろう。流体開口26、26’は、好ましくは対称的に同一であり、そしてそれらは、流体通路14の長手軸(図のx軸)に対して等距離かつ外側に間隔がおかれる。
【0029】
衝突混合域22においては、流れ成分が、各ストリームに与えられ、そして流体通路14の長手軸に対して、放射状に内側に、好ましくは垂直に(すなわち、図に示されるようにy軸に沿って、または実質的に並行に)方向付けられる。流れ成分は、他のストリーム(放射状に内側に向けられる対応する流れ成分を有する)の少なくとも一部分に向けて方向付けられる。各ストリームの少なくとも一部分は、他方に衝突して、激しい衝突混合および付随する液滴サイズの減少がもたらされる。次いで、得られた混合流体のストリームは、せん断混合域24中に送られ、衝突混合域22で生じるよりも小さな圧力低下を伴ってさらに混合される。次いで、混合されたストリームは、より低圧のアトマイジング域68中に送られる。
【0030】
流体の流れ方向に垂直なアトマイジングオリフィスの断面積は、典型的には、流体をノズル10に供給する流体導管164(図5参照)の断面積よりも小さい。これは、オリフィス30を通ってより低圧のアトマイジング域68中に流れる流体の速度増加をもたらす。好ましくは、また、オリフィス30の断面積は、流体開口26、26’の断面積の合計よりも小さい。この速度増加により、気相の急速な膨張と共に二相流体のさらなるせん断がもたらされ、液滴サイズのさらなる減少がもたらされる。
【0031】
噴霧分配器64は、広がったファン形状であり、ファン形状の流体通路154がその上流端部および下流端部で開口してなる内部を有するであろう。噴霧分配器64は、好ましくはアトマイジングオリフィスの下流側に隣接して配置されて、アトマイジングされた噴霧の形状が調整される。噴霧分配器64は、ノズル10の部分として形成されるか、または形成されないであろう。しかし、好ましくは、ピン結合を含めたあらゆる通常の手段によってノズル10に取付けられる。噴霧分配器64の他の実施形態は、図2(a)〜2(b)を引用して記述される。
【0032】
本発明の装置には、ノズルを通って伸びる長手軸(x軸)を有する単一の流体通路14を有するノズルが含まれ、そして単一の流体通路14は、上流端部16の流体入口14aに少なくとも二つの流体開口26、26’、および下流端部18にオリフィス内で終わるであろう少なくとも一つの流体出口14bを有する。入口14aおよび出口14bは、長手軸の長手方向に間隔が置かれる。流体通路14の衝突混合域22の部分における断面積は、その下流端部において上流端部より小さい。流体通路14のせん断混合域24の部分における断面積の少なくとも一部分は、流体出口14bの方向に縮小するかまたは収束する。一実施形態においては、流体通路14は、少なくとも二組の間隔をおいて対向する側壁によって形成され、各組の各壁は、長手軸に対して等距離に間隔が置かれる。側壁間の領域は、全体として方形の断面を有する流体通路14を定める。
【0033】
流体通路14領域の断面積は、y軸の第一の寸法、またはz軸の第二の寸法のいずれかにおいて、少なくとも一対の対向壁の少なくとも一部分の間の距離が変化することによって変化するであろう。いくつかの実施形態においては、せん断混合域24の断面積は、流体出口14bの方向に減少または収束する。他の実施形態においては、せん断混合域24の断面積は、流体出口14bに向かう途中で減少し、域24が出口14bの方向に進むにつれて増大するであろう。断面積は、どちらの方向(第一の寸法または第二の寸法)にも、すなわちz軸またはy軸の沿って変化するであろう。流体通路14の断面積は、流体開口26、26’に近い衝突混合域22の上流端部で最も大きい。他の実施形態においては、せん断混合域24の断面積は、y軸に沿った距離がz軸に沿った距離と同じ割合で減少するであろうことから変化しないであろう。
【0034】
図1(a)〜1(d)は、ノズル10の一実施形態を示す。ノズル10には、躯体12が含まれ、その内部には、流体入口14a(開口部26、26’)および流体出口14bを有する一つの単一の、通常は長手方向の流体通路14が含まれる。流体通路14は、ノズル10の長手軸(x軸)と一致する長手軸(x軸)を有する。流体通路14の上流端部および下流端部は、ノズル10の上流端部16および下流端部18のそれぞれに配置される。
【0035】
図1(b)をみると、流体通路14は、方形の断面を有し、3つの連続した域(膨張域20、衝突混合域22、およびせん断混合域24)に分割される。そのいずれもが、隣接する域を直接に流体で繋いで流体で通じる。
【0036】
図1(a)を参照すると、流体入口14aには、スプリッター28によって分割された一対の対称的に同一の扇形状の流体開口26、26’が含まれる。スプリッター28には、一般に、流体入口14aを二分する一般的な方形形状の板が含まれ、流動する二相流体のストリームが、流体開口26、26’を通って流れる二つの分離したストリームに分割される。スプリッター28の端は、それぞれの流体入口26、26’の弦状部分を形成する。
【0037】
流体通路14の下流端部には、非円形の出口オリフィス30が含まれる。この実施形態においては、オリフィス30は、四角形状であり、一方他の形状もまた用いられるであろう。しかし、非円形オリフィス30が好ましい。オリフィス30には、アトマイザーまたはアトマイジング域68の少なくとも一部分が含まれるか、または含まれないであろう。また、オリフィス34の非円形形状は、円形または弓形のオリフィスの場合より、より均一なアトマイジングされた油のサイズ分布をもたらす。
【0038】
図1(b)〜1(d)を参照すると、流体通路14は、示されるように、異なる二対の対向する壁(36−38−23)−(36’−38’−23’)および34−34’によって形成される。壁34および34’は、同一、平坦で並行であり、形状が長方形であり、一方壁36−38−23および36’−38’−23’は対称的である。壁の対の同一点は、それぞれの壁の長手軸から等距離にあり、そして壁(36−38−23)−34および(36’−38’−23’)−34’の交点は、いくつかの実施形態においては弓状または完全半径状であるものの、それぞれ直角をなす。壁36−38−23および36’−38’−23’は、それぞれ、ノズル10の長手軸に垂直な弓形または円形状で上流で始まって、原料導管164(図5参照)および流体開口26、26’の円形または弓形形状と実質的に適合する。流体通路14の形状は、せん断混合域24の入口にある段状部分38−38’(また、本明細書では衝突混合表面とも呼ばれる)まで、流体通路14に沿って続く。せん断混合域24においては、流体通路14の形状は、オリフィス30に続く一般的に平坦な4側面の形状に変化して、衝突混合の運動量がより効果的に利用されるであろう。
【0039】
流体開口26、26’は、正反対に対向し、長手軸に対して放射状、等距離に間隔がおかれる。開口26、26’を組み合わせた断面積は、膨張域20の断面積よりも小さいが、段状部分38、38’の丁度下流の断面積よりも大きく、せん断混合域24に入る流体の圧力低下が低減される。流体開口26、26’は、図5に示されるように、その断面積が流体導管164の断面積よりも小さいことから、速度を増加する開口である。
【0040】
図1(b)を参照すると、二相流体ストリームは、スプリッター28で二つの等しいストリームに分割され、そして開口26、26’を通って流体通路に入る。スプリッター28を横切る圧力低下は、いくつかの適用に対しては高すぎ、そのために流体をノズルに導入するために、より低い圧力低下手段が用いられるであろう。開口26、26’を通って膨張域20中に入る流れは、より軽質の気相はより重質の液相よりも迅速に加速することから、せん断力を付与する。膨張域20は、アトマイジング域68のように、流体が自由に膨張できない意味で、制御された膨張域20である。膨張域20により、それが存在しなければ他の状態にあるであろうものより、圧力低下が低減される。
【0041】
両ストリームの少なくとも外周部分は、直角の段状部分(衝突表面)38−38’に直接突き当たるか、または衝突し、そして放射状に内側へ押し進められて、衝突混合域22で他の衝突ストリームに直接衝突する。直角の衝突表面または段状部分38−38’を有する実施形態においては、衝突する流体間の含み角は、180°である。したがって、衝突表面は、x軸に垂直なy−z面で形成される。衝突により、両ストリームの放射状に内側へ向かう成分が、実質的に流体通路14の長手軸に沿って方向付けられて、最大の衝突混合が形成される。
【0042】
流体が下流に続くにつれて、断面積は下流方向で減少するせん断混合域24に入り、流れの速度が増加し、そして主としてせん断力によって液滴サイズがさらに減少する。衝突混合域22からせん断混合域24への突然の変化はないものの、せん断混合は、実質的に段状部分38−38’の下流で始まる。せん断混合域24を定める一対の対向壁23、23’は傾斜し、オリフィス30へ向かって内側に収束する。せん断混合域24の断面積の漸進的な減少は、流体速度を増大させ、そして最大流体速度は、好ましくはオリフィス30で生じる。
【0043】
示されない他の実施形態においては、気体および液体の二相混合物を含むあらゆる従来の素材源から得られる二つの別個の流体ストリームは、流体開口26、26’を通って流体通路14中に送られる。この実施形態においては、二つの別個の原料ラインは、寸法どりされて、所望の流体入口速度が達成されるであろう。
【0044】
図2(a)は、ノズル10の他の実施形態を示し、これは複数個の積み重ねた金属小板50〜62から製作される。明瞭化のために、通路14内の小板50〜62の交線は示されない。各金属小板は、小板を通って伸びる孔、溝穴、またはオリフィスとして、必要な通路をそこに有するように作製される。次いで、それらは、一緒に積み重ねられ、互いにボルト締めおよび/または拡散接合されて、ノズル10が形成される。上流端部16から始めると、小板50には、図1(b)で示されるものと同様のストリームスプリッター28によって定められる二つの円形弓形状の開口26、26’を有する円板が含まれる。図2(d)は、小板56を示す。小板56には、オリフィス15の対向する側に二つの肩部80、80’が含まれる。肩部80、80’およびオリフィス15は、衝突表面(段状部分)38、38’を適切に定めるように寸法どりされ、形成される。下流に進むにつれて、それぞれの引続く小板のオリフィス15のサイズは、図1(b)に示されるせん断混合域24の収束と同様に減少する。各連続する円板57〜62の放射状に内側方向の段状部分のそれぞれは、肩部80、80’と同様に、多くの放射状に内側方向の運動量を流動する流体に付与するほどは大きくないものの、それらは、放射状に内側方向の混合成分を流動する流体に付与する。せん断混合域24を定める小板のオリフィス15は、変化する第一の寸法を有し、せん断混合域24を定める各小板のオリフィス15の第一の寸法は、その前の小板のオリフィス15の第一の寸法よりも小さい。好ましくは、せん段混合域24を定める少なくとも一つの小板のオリフィス15は、変化する第二の寸法を有し、せん断混合域24を定める各小板のオリフィス15の第二の寸法は、その前の小板のオリフィス15の第二の寸法よりも大きい。
【0045】
図2(a)を参照すると、また、ノズル10には、噴霧分配器64が含まれる。これは、下流端部10に配置され、流体出口14bと流体で通じて、アトマイズされた液体の一般的に平坦なファン形状の噴霧が形成される。分配器64は、溶接、ボルト締め、ロウ付け、または別の方法でノズル10に取付けられ、その部分が形成される。示されるように、分配器64には、フランジ63が含まれ、分配器をノズル10に効果的に取り付けることが可能となる。分配器64は、そこを通って送られる通路70(入口70aを含む)を有する。これは、オリフィス30と実質的に同じサイズおよび/または同じ形状であるように形成され、一方通路70の断面積は、所望の噴霧形状を形成するのを促進するために適切に変化するであろう。
【0046】
通路70は、下流に向かい、一般的に平坦な末広のファン形状の噴霧分配チップ71(対向する壁66−66’および74−74’によって定められる)中に開口する。これは、ファン形状のアトマイジング域68を定める。図2(a)に示されるように、アトマイジング域68は、オリフィス72方向に進んだ際に、垂直に(y軸に沿って)収束または減少するであろう第一の寸法を有し、そのために第一の寸法は、出口でよりも入口で大きく、せん断混合の比率が制御される。しかし、いくつかの実施形態においては、域68の第一の寸法は、一定のままであろう。アトマイジング域68は、オリフィス72方向に進んだ際に、(z軸に沿って)末広がりまたは増加する第二の寸法を有し、そのために第二の寸法は、入口でよりも出口で大きい。チップ71は、オリフィス72で終わる。オリフィス72は、外側に流れる噴霧方向に垂直に位置するであろう。そして、z軸に沿って最も長い寸法を有し、好ましくは丸または完全半径状の端部(壁74、74’)を有する。壁74、74’は、一般に、同じの極率を有するが、いくつかの実施形態においては、極率は自由に選択されるであろう。好ましくは、その極率は円形状である。極率の好ましい半径は、y軸における通路70の寸法の約1/2である。必要ではないが、各壁74、74’の極率半径の中心は、一般にy軸の中心点(第一の寸法の中心点)の近くに配置される。第一の寸法がx軸に沿って変化する実施形態においては、極率半径もまた変化するであろう。
【0047】
示されない別の実施形態においては、収束および/または末広がりの寸法は、異なる軸に沿うであろうが、好ましくは90°分離した軸に沿うであろう。通路70または域68の第一および第二の寸法は、好ましくは対向する壁間の分離の最も広い点(すなわち、中心または長手軸または通路70からの極率の最も広い点)で測られる。
【0048】
一実施形態においては、z軸に沿う入口70aの幅は、分配器の長さ(x軸に沿って測られる)の少なくとも約1.5倍であり、出口オリフィス72における幅は、入口70aの幅の少なくとも約1.5倍である。
【0049】
流体出口オリフィス30は、アトマイジング域68および通路70に入って、流体をさらにせん断し、液滴サイズをさらに減少させる。膨張域68は、オリフィス30より低圧であって、気相の急速な膨張をもたらして、液体がアトマイジングされ、液滴の噴霧が形成される。これは、さらに液滴をせん断し、そしてアトマイジングチップ71のファン形状により、液滴のファン形状噴霧が形成され、図7に示されるように、FCCライザー反応器の反応域中に流れる。
【0050】
図3は、ノズル10の他の実施形態を示し、これは、他の実施形態について前に述べたようにして機能し、形成される。図3(c)を見ると、出口オリフィス30は、弧状の側端部130、130’(好ましくは完全半径状である)を有し、そして図2(b)に示され、そして先に述べられたものと同様に、y軸寸法より長いz軸寸法を有する。弧状の端部130、130’は、好ましくは完全半径状で、分配器64の完全半径状の端部に一致する。図3(b)および3(d)に示されるように、せん断混合域24は、二組の放射する対向物および対向壁126、126’および130、130’によって定められる。壁126、126’は下流に向かう流れ方向に内側に収束し、壁130、130’は下流に向かう流れ方向に外側に発散する。総合効果は、せん断混合域24のほぼ全体に一定断面であるか、または減少または収束し、次いでせん断混合域24における最小の断面積より約10%〜50%大きく発散または増加するもののいずれかである。
【0051】
換言すれば、せん断混合域24は、出口30に進んで減少するy軸の第一の寸法、および好ましくは出口30に進んで増加するz軸の第二の寸法を有する。
【0052】
発散し、そして収束する壁のこの設計により、それを横切る流体の圧力低下が、図1に示される実施形態より低いせん断域24が形成される。また、図1に示される実施形態と比較した場合に、せん断混合域24における凝集の可能性が低減する。
【0053】
せん断混合域24への入口は、段状部分38、38’の放射状に内側方向の端部、および壁124−130および124’−130’の交差によって定められる。せん断混合域24への入口の断面積は、開口26、26’の合計断面積より小さく、流体がせん断混合域24中に流れた際に、流体の速度が増加される。この実施形態においては、せん断混合域24の発散および収束により、流体流が、図3(c)に示されるように、弧上端部を有するであろうほぼ方形の形状中に形づくられる。この形状により、ノズル10から分配器64への流体流のスムーズな移行が促進される。
【0054】
図4(a)〜4(c)は、図3(a)〜3(d)に示される実施形態を、先に述べた通常の方式でノズル10に取付けた噴霧分配器64を加えて示す。噴霧分配器64には、図9に示されるように、ファン形状の流体通路154を内側に含む一般的にファン形状の躯体152が含まれる。これは、対向し、そして外側に発散する壁155、155’(アトマイジング流体がファン形状噴霧に膨張するのを制御するのに役立つ)によって定められる。壁155、155’には、通路154の円形の完全半径状側端部が含まれ、これは好ましくは通路154の少なくとも軸に沿って発散して、ファン形状の噴霧がもたらされる。図3(a)〜3(d)および4(a)〜4(c)に示される実施形態には、示されるように、弧状の壁126、126’が含まれる。噴霧分配器64への流体入口158は、形状がノズル10のオリフィス30に一致し、そして噴霧分配器64の流体出口160は、液滴のアトマイジングされた噴霧が、ファン形状の噴霧に膨張しつづけることが出来るようにより大きい。通路154における圧力はノズルの流体通路14におけるより低い。ノズル10を出て流体通路154に入る混合流体は、液滴のファン形状の噴霧にアトマイジングして、図7に示されるように、出口160を通ってFCCライザー反応中に流れる。図5は、上流の流体導管164と組合わせたアトマイジングノズル10および分配器64の破断図を示す。導管164は、流体入口14a(開口26、26’)を通ってノズル10に入る二相流体の流路をもたらす。
【0055】
図6(a)〜6(c)は、アトマイジングノズル10の他の実施形態を示す。アトマイジング域115は、せん断混合域24の部分として形成される。他のすべての点で、図6(a)〜6(c)に示されるノズル10は、既に述べた実施形態と同様に作動する。図6(a)に示されるように、流体の開口26、26’は、スプリッター28を横切る圧力低下が顕著に大きくない場合には、完全に弧状の部分である必要はない。
【0056】
図6(b)を見ると、せん断混合域24は、複雑な形状の流れ領域を有する。その断面積は、先ず減少し、次いでそれがオリフィス30方向に進むにつれて増加する。6(b)−6(b)および6(c)−6(c)で切取られるノズルの二つの部分断面図を、図6(b)および図6(c)に示す。これは、せん断混合域24のやや複雑な特性を示す。アトマイジング域115には、せん断混合域24内に最小の断面積の領域または域が含まれる。域115は、好ましくはオリフィス30に隣接して、または近傍に配置される。また、アトマイジング域115は、オリフィス30で終わるであろう。オリフィス30は、好ましくは先の実施形態で述べられ、そして示されるものと同じサイズおよび形状を有する。
【0057】
示されるように、せん断混合域24の第一の寸法は、せん断混合域24の少なくとも一部分に対して第一の比率で流体出口14bの方向に減少し、次いでせん断混合域24の残りに対して第二の比率で流体出口14bの方向に減少する。好ましくは、せん断混合域24の第二の寸法は、せん断混合域24の少なくとも一部分に対して第一の比率で流体出口14bの方向に増加し、そしてせん断混合域24の残りに対して第二の比率で流体出口14bの方向に増加する。
【0058】
操作に当たっては、二相流体が通路14を通ってより低い圧力のアトマイジング域115中に流れる際に、アトマイジングは、アトマイジング域115のより低い圧力領域における急速な気体膨張、およびより高い密度(そして非圧縮性)の液相より軽質の圧縮性気体の急速な加速によって促進される。これにより、これらの速度がさらに殆ど等しくなるまで、相間のせん断が引起される。せん断力は、アトマイジング噴霧における液滴の究極的なサイズを減少させる。
【0059】
ノズル10は、多くの異なった方法で製作されるであろう。ロストワックスまたはインベスメント鋳造法が用いられるであろうし、または鍛造および他の鋳造法が用いられるであろう。ノズル10は、適切なセラミックまたは金属物質、ならびにこれらの組合わせから製作されるであろう。図2(a)〜2(d)に示されるように、積重ねた比較的に薄い金属板または小板の複数個を用いてノズル10を製作し、それを通る流体通路14を有する躯体12を形成することは知られており、例えば米国特許第3,881,701号および同第5,455,401号に、ロケットモーターおよびプラズマトーチに有用であると開示される。また、この製作技術は、図1〜6に一般的に開示され、また示される実施形態を含めて、本発明のノズル10を製作する際にも有用である。本発明のノズルは、この技術を用いて製作された。しかし、本発明は、このノズル製作技術を用いることに限定されるものではない。
【0060】
ここで図7を参照すると、本明細書に述べられる一種以上の実施形態を組合わせたFCC原料のインジェクション装置180が示される。装置180には、中空の原料インジェクター182が、186、188により原料ノズル手段184に取付けられて含まれる。原料ノズル手段184は、FCCライザー206の壁190を通って、ライザー反応域192中に貫通する導管として示される。ライザー206は、図8により良く示されるが、好ましくは円筒形、中空の実質的に垂直に方向付けられた導管である。反応域192においては、アトマイジングされた油原料300の少なくとも一部分は、流上する高温の触媒粒子と接触し、原料300は、より有用でより低沸点の炭化水素生成物に分解される。便宜上、ライザー206の一部分のみが示される。
【0061】
原料インジェクター182には、中空の導管194が含まれ、そこに予熱された油原料300が原料ライン196を経て導入される。原料ライン196は、原料インジェクター182の上流部の壁とT結合を形成する。原料インジェクター182の下流部には、ノズル10、好ましくは噴霧分配器64が含まれる。便宜上、このいずれも箱として示される。噴霧分配器64により、アトマイジングされた油原料300の比較的平坦なファン形状の噴霧が、反応域192中に形成される。
【0062】
スチームスパージング導管198は、インジェクション導管194より小さな直径または断面積を有するが、導管194の長手軸に伸びて、共軸に配列される。この実施形態においては、導管194,198の中心の長手軸は一致する。これにより、インジェクターの出口端部の上流で、高温の油原料300の環状の流路197が得られる。スチーム導管198は、ノズル10の上流で、インジェクション導管194の内側で終わる。複数個の孔またはオリフィス199が、導管198の下流端部辺りの円周に放射状に穴あけされる。孔198により、スチームが、放射上に外側かつ環状の流路197中にスパージングされ、そして流路197を通って流れる高温の油原料300と混合されて、高温の油の小滴をスチーム中に分散してなる二相流体が形成されることが可能となる。油原料300中にスパージングされるスチームの量は、典型的には高温の油原料300の約1〜約5wt%の間である。得られた流体混合物は、典型的には容量基準で75〜85%のスチームおよび15〜25%の油原料300を含むであろうが、先に述べたように、それを二つの別個のストリームに分割するノズル10に送られ、ノズル10に入って混合され、そして油原料300がアトマイジングされる。
【0063】
油原料の液滴300のアトマイジングされた噴霧は、反応域192中に送られ、流上する高温の触媒粒子ストリーム(図示せず)と接触して、重質の油原料300が望ましいより低沸点の生成物留分に接触分解される。
【0064】
図8は、本発明の一種以上の実施形態が組込まれるであろう通常のFCCプロセスを示す。FCC装置200には、FCC反応器202および再生器204が含まれる。FCC反応器202には、反応域192を含む原料ライザー206が含まれる。また、反応器202には、蒸気−触媒の分離域210、および複数個のバッフル214(家屋の勾配屋根に似た金属「シェッド」の配列に類似する)を含むストリッピング域212が含まれる。スチームなどの適切なストリッピング剤は、ライン216を経てストリッピング域中に導入される。ストリッピングされた使用済み触媒粒子は、トランスファーライン218を経て再生器204中に送られる。
【0065】
予熱されたFCC原料は、ライン220を経てライザー206の基部中に原料インジェクション点224で送られる。予熱された原料300は、予め設定された量のスチームと予混合されるか、または予混合されないであろう。図6に示される原料インジェクター182は、224に配置されるが、便宜上図8には示されない。実際問題として、図7に示されるものなどの複数個の原料インジェクター182が、ライザー206の円周周りに配置されるであろう。スチームは、ライン222を経て原料インジェクター182中に送られるであろう。高温の原料300のアトマイジングされた液滴は、ライザー内で触媒粒子に接触する。これは気化し、そして原料がより軽質でより低沸点の留分に接触分解される。これには、ガソリン沸点範囲(典型的には100゜〜400゜F、すなわち30゜〜205℃)の留分、同様により高い沸点のジェット燃料油、ディーゼル燃料油、灯油などが含まれる。
【0066】
FCC触媒には、適切な通常の接触分解触媒のいかなるものも含まれるであろう。触媒には、当業者に知られるように、ゼオライトモレキュラーシーブ分解成分を含むシリカおよびアルミナの混合物が含まれるであろう。
【0067】
FCC反応は、原料300がライザー206内で高温の触媒と接触した際に開始が始まり、生成物の蒸気が分離域210内で使用済み触媒から分離されるまで続く。分解反応は、ストリッピング可能な炭化水素質物質、およびコークとして知られるストリッピング不可能な炭素質物質を堆積して、使用済み触媒粒子を形成する。これは、ストリッピングされてストリッピング可能な炭化水素が除去、回収されるであろう。次いで,触媒は、再生器でコークが燃焼し尽くされて再生される。
【0068】
反応器202には、分離部202内にサイクロン(図示せず)が含まれる。サイクロンは、分解された炭化水素生成物の蒸気、および使用済み触媒粒子からストリッピングされた炭化水素(蒸気として)の両方を分離する。炭化水素の蒸気は、ライン226を経て排出される。炭化水素の蒸気は、典型的には蒸留装置または分留装置(図示せず)中に供給され、蒸気の凝縮可能な部分が液体に凝縮され、そして液体が個々の生成物ストリームに分留される。
【0069】
使用済み触媒粒子は、ストリッピング域212に送られて、そこでスチームなどのストリッピング媒体と接触される。スチームは、ライン216を経てストリッピング域212中に送られ、そして分解反応中に触媒上に堆積したストリッピング可能な炭化水素質物質を除去する。これらの蒸気は、ライン226を経て他の生成物蒸気と共に排出される。バッフル214は、触媒粒子をストリッピング域212の幅を横切って均一に分散し、ストリッピング域212における触媒粒子の内部還流および逆混合を最小にする。使用済みのストリッピングされた触媒粒子は、トランスファーライン218を経てストリッピング域212の底部から除去され、再生器204内の流動床228中に送られる。
【0070】
流動床228内の触媒粒子は、ライン240を経て再生器に入る空気に接触する。いくらかの触媒粒子は、分離域242中に上昇する。空気は、炭素堆積物を酸化または燃焼し尽くして、触媒粒子を再生し、そしてそれらを、典型的には約950゜〜1400゜F(510゜〜760℃)の範囲の温度に加熱する。再生器204には、高温の再生触媒粒子を気体状の燃焼生成物、または煙道ガスから分離するサイクロン(図示せず)が含まれる。これには、主としてCO2、CO、H2OおよびN2が含まれる。サイクロンにより、当業者に知られるように、再生触媒粒子がディプレグ(図示せず)を経て流動触媒床228中に下方へ送り戻される。
【0071】
流動床228は、破線で示される気体分配グリッド224上に支持される。流動床228内の高温の再生触媒粒子は、ロート248(下降管250の頂部にその底部が接続される)の頂部に形成される堰246を溢流する。下降管250の底部は、再生触媒のトランスファーライン252に変わる。溢流する再生粒子は、ロート248、下降管250を通ってトランスファーライン252中に流下して、反応域192中に送り戻される。煙道ガスは、ライン254を経て再生器の頂部から除去される。
【0072】
FCCプロセスで用いられるキャットクラッカー原料には、典型的には高沸点の非残油であるガス油が含まれる。例えば、減圧ガス油(VGO)、直留(常圧)ガス油、軽質キャットクラッカー油(LCGO)およびコーカーガス油である。これらの油は、直留または常圧ガス油およびコーカーガス油と同様に、典型的には約450゜F(232℃)超、より一般的には約650゜F(343℃)超の初留点を有し、また約1150゜F(621℃)までの終点を有する。加えて、1050゜F(566℃)超(例えば1300゜F(704℃)以上まで)の終点を有する一種以上の重質原料は、FCC原料と混合されるであろう。これらの重質原料には、次のものが含まれる。例えば、全原油および抜頭原油、原油の常圧および減圧蒸留から得られる残油、アスファルトおよびアスファルテン、重質石油の熱分解から得られるタール油および循環油、タールサンド油、シェール油、石炭誘導油、合成原油などである。これらは、FCC原料中に、混合物の約2〜50vol%、より典型的には約5〜30vol%の量で存在するであろう。
【0073】
重質原料には、典型的には非常に高い含有量の望ましくない成分(芳香族、およびヘテロ原子、特に硫黄および窒素を含む化合物など)が含まれる。したがって、これらの原料は、知られるように、水素化、溶剤抽出、モレキュラーシーブなどの固体吸着剤などのプロセスによって、しばしば処理または品質向上されて、望ましくない化合物の量が低減される。
【0074】
典型的なFCC反応のプロセス条件には、約800゜〜1200゜F(427゜〜648℃)、好ましくは850゜〜1150゜F(454゜〜621℃)、さらにより好ましくは900゜〜1150゜F(482゜〜621℃)の温度、約5〜60psig、好ましくは5〜40psigの圧力が、約0.5〜15秒、好ましくは約1〜5秒の原料/触媒の接触時間、および約0.5〜10、好ましくは2〜8の触媒:原料比と共に含まれる。FCC原料は、850゜F(454℃)以下、好ましくは800゜F(427℃)以下、典型的には約500゜〜800゜F(260゜〜427℃)の範囲以内の温度に予熱される。
【0075】
本発明は、以下の制限しない実施例を引用してさらに理解されるであろう。
【0076】
実施例
本実施例においては、図7に示されるものに設計が類似するアトマイジングインジェクターを、図4に示されるものに設計が類似するアトマイジングノズルの実施形態を用いて、商業的に認められたスロット−ファン設計(米国特許第5,173,175号に示されるものに類似する)と比較した。商業用ノズルは、方形の溝付きオリフィスを含む端部キャップを有するパイプを模した。これは、付設された下流方向に発散する平坦なファンのアトマイジングチップを有する。両ノズルには、ファン型のアトマイジング分配器またはチップが含まれ、そしてこれは、典型的な商業用ノズルのサイズの1/2のスケールで製作された。インジェクターは、ノズル設計を除いて両ケース共同じであった。両インジェクターは、平坦なファン形状の噴霧を形成し、そして水平に取付けられ、Malvern粒子計のレーザー光ビームの光路内で、垂直方向に最大幅の平坦なファン形状の噴霧を形成するように方向付けられた。この機器は、よく知られており、液体の噴霧特性を測定するのに用いられる。光回折パターンは、それぞれ特性液滴サイズの範囲と関連するが、フーリエ変換レンズによって多素子光検出器に焦点が合わせられる。光エネルギーの分布は、コンピューターによって対応する液滴サイズ分布に変換される。
【0077】
ガス状窒素が気相を模して用いられ、そして液体の水が液相を模して用いられた。
【0078】
比較の実施例の格子を、水および窒素流量を変えて実施し、そしてSauter平均液滴直径を、Rosin−Rammierの分布関数を仮定して計算した。二つの異なるノズル設計について、結果を下表で比較した。
【0079】
【表1】
【0080】
すべての場合において、比較の水および窒素流量で、本発明のノズルは、商業設計より小さなSauter平均直径の液滴を有するアトマイジングされた噴霧を形成した。これにより、より良好なアトマイジングが、本発明のノズルを用いて達成されたことが示される。
【0081】
本発明を実施する際には、種々の他の実施形態および変更形態は、上記した本発明の範囲および精神から逸脱することなく、当業者に自明であろうしまた当業者により容易に実施できると考えられる。したがって、本明細書に添付される請求の範囲は、上述された正確な記載に限定されるものではなく、むしろ請求は、本発明が関連する分野の当業者によりそれらの等価物として扱われるであろうすべての特徴および実施形態を含めて、本発明に帰属する特許を受けることができる新規性の特徴をすべて包含するものとみなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1(a)は、ノズルの一実施形態について、ノズルの流体入口を望んで軸方向に下流方向を見た図を示す。図1(b)は、図1(a)に示される実施形態について、1(b)−1(b)軸に沿って切った断面の側面図を示す。図1(c)は、図1(a)に示される実施形態について、ノズルの流体出口を望んで軸方向に上流方向を見た図を示す。図1(d)は、図1(a)に示される実施形態について、図1(b)に示す1(d)−1(d)軸に沿って切った上部断面図を示す。
【図2】
図2(a)は、ノズルの他の実施形態について断面の側面図を示す。図2(b)は、図2(a)に示される実施形態について、ノズルの流体出口を望んで軸方向に上流方向を見た図を示す。図2(c)は、図2(a)に示される実施形態について上部断面図を示し、これには噴霧分配器の一実施形態が組込まれる。図2(d)は、図2(a)に示される実施形態を構成するのに用いられるであろう小板の実施形態である。明確のために、流体通路内の小板の線は、図2(a)および図2(c)には示されない。
【図3】
図3(a)は、ノズルの他の実施形態について、ノズルの流体入口を望んで軸方向に下流方向を見た図を示す。図3(b)は、図3(a)に示される実施形態について、3(b)−3(b)軸に沿って切った断面の側面図を示す。図3(c)は、図3(a)に示される実施形態について、ノズルの流体出口を望んで軸方向に上流方向を見た図を示す。図3(d)は、図3(a)に示される実施形態について、図3(c)に示される3(d)−3(d)軸に沿って切った上部断面図を示す。
【図4】
図4(a)は、ノズルの他の実施形態について断面の側面図を示す。図4(b)は、図4(a)に示される実施形態について、ノズルの流体出口を望んで軸方向に上流方向を見た図を示す。図4(c)は、図4(a)に示される実施形態について上部断面図を示し、これには噴霧分配器の他の実施形態が組込まれる。
【図5】
図5は、ノズルに原料を供給する流体導管と液体でつながったノズル(および噴霧分配器)の断面図である。
【図6】
図6(a)は、ノズルの他の実施形態について、ノズルの流体入口を望んで軸方向に下流方向を見た図を示す。図6(b)は、図6(a)に示される実施形態について、図6(a)に示される6(b)−6(b)軸に沿って切った断面の側面図を示す。図6(c)は、図6(a)に示される実施形態について、図6(a)に示される6(c)−6(c)軸に沿って切った断面の側面図を示す。
【図7】
図7は、ノズルの実施形態を用いるFCC原料インジェクション装置の断面図を示す。
【図8】
図8は、ノズルの実施形態またはプロセスが組込まれるであろうFCC方法を示す。[0001]
Field of the invention
The present invention relates to a method and an apparatus for atomizing a liquid. That is, an apparatus and method used in combination with a fluid catalytic cracking (FCC) process that requires a high oil flow rate and a low pressure drop. The process involves forming a two-phase fluid mixture consisting of a hot feedstock and a dispersed gas such as steam, dividing the fluid mixture into two separate streams, and applying pressure to a shear mixing zone through an impingement mixing zone. Sending, recombining the stream into a single stream and sending it into a lower pressure atomizing zone, where atomizing occurs to form an atomized droplet spray.
[0002]
Background of the Invention
Fluid atomizing is well known and has a wide variety of uses and processes. These include aerosol spray, pesticide and coating applications, spray drying, humidification, mixing, air conditioning, and chemical and petroleum refining processes. In many applications, a pressurized fluid (with or without an atomizing agent) is forced through an atomizing nozzle having a relatively small orifice. Atomizing occurs downstream of the orifice, and the degree of atomizing depends on orifice size, pressure drop across the orifice, fluid density, viscosity, and surface tension. Atomizing increases as orifice size decreases and pressure drop increases, and droplet size decreases.
[0003]
Increasing the degree to which relatively viscous fluids are atomized at high flow rates is particularly attractive, especially for heavy petroleum feedstocks that will be used in FCC processes. FCC processes are widely used in the petroleum refining industry, where mainly high boiling petroleum oils are more useful and lower boiling, including gasoline and middle distillates such as kerosene, jet and diesel fuel oils, and heating oils. Converted to product.
[0004]
In FCC processes, a preheated feed is often mixed with an atomizing promoting fluid, such as steam, to assist in atomizing the feed. The atomized feed is contacted with a particulate, high-temperature cracking catalyst that flows through a riser containing an FCC reaction zone. The smaller droplet size of the oil feed in the reaction zone results in more feed being converted to useful products, especially when heavy feed materials such as resids are incorporated into the FCC feed. In some cases, the feedstock that does not come into contact with the rising catalyst particles thermally decomposes primarily to methane and coke (generally undesirable products). Thus, increasing the droplet size of the atomized oil, preferably without an unacceptably high pressure drop across the atomizer or nozzle, and / or increasing the amount of steam or other atomizing accelerator Rather, efforts are underway to find economically viable means to reduce. Examples of these efforts are disclosed in U.S. Patent Nos. 5,289,976 and 5,173,175. These show average feed droplet sizes ranging from about 400 to 1000 microns. Further, there is a need for finer atomizing the heavy oil feedstocks of the FCC process, and other fluids of other processes as well. It would be particularly useful if the droplet size of the atomized liquid would be reduced to less than 300 microns.
[0005]
Summary of the Invention
One embodiment of the present invention includes a liquid atomizing device including a skeleton including a fluid inlet and a fluid outlet, which is configured to define an impingement mixing zone and a shear mixing zone. The zone is located between the inlet and the outlet. The fluid inlet includes a splitter that will split the incoming fluid stream into at least two streams. The impingement mixing zone includes at least one impingement surface configured to impinge at least a portion of one fluid stream on another impinging stream. In this case, the included angle between the two impinging streams is between about 120 ° and 240 °. The shear mixing zone has a cross-sectional area defined by a first dimension and a second dimension, the first dimension decreasing along a longitudinal axis through the body in the direction of the fluid outlet.
[0006]
Another embodiment of the present invention includes a liquid atomizing device comprising a body including at least one fluid inlet, at least one fluid outlet, and a fluid passage extending between the inlet and the outlet. The passage defines an impingement mixing zone and a shear mixing zone downstream of the impingement mixing zone. The passage also defines at least one impingement surface formed to be substantially perpendicular to a longitudinal axis extending through the body. The impingement surface is configured to impart a radially inward flow (in a direction perpendicular to the overall flow direction) to a portion of the fluid flowing through the passage. The shear mixing zone has a cross-sectional area defined by a first dimension and a second dimension, the first dimension decreasing along a longitudinal axis through the body in the direction of the fluid outlet.
[0007]
Other embodiments of the present invention include (a) forming at least two streams of a two-phase fluid consisting of a gas phase and a liquid phase, and (b) sending the streams to an impingement mixing zone where at least a portion of each stream is provided. Impinges at least a portion of another stream, and the included angle between the impinging streams is between about 170 ° and 190 °, forming a single mixed stream; (c) a single mixed stream Sending the stream to a shear mixing zone and applying a shear mixing force to the single mixing stream to form a shear mixing stream; and (d) sending the shear mixing stream to an atomizing zone, where the gas phase expands. And increasing the surface area of the liquid phase, thereby forming a droplet spray.
[0008]
Other embodiments of the present invention include (a) forming a plurality of streams of a two-phase fluid comprising a gas phase and a liquid phase, and (b) combining at least a portion of each stream with at least a portion of another stream. Impinging to form a single mixed stream, wherein the included angle between the impinging streams is between about 120 ° and 240 °, (c) subjecting the single mixed stream to shear mixing force And thereby forming a shear-mix stream, and (d) expanding the gas phase within the shear-mix stream, thereby forming a droplet spray of the liquid feedstock. .
[0009]
Other embodiments of the present invention include (a) forming at least two streams of a two-phase fluid consisting of a gas phase and a liquid phase, wherein the liquid phase comprises an FCC feedstock, and (b) placing the stream in an impingement mixing zone. Feed, where at least a portion of each stream collides with at least a portion of the other streams, and the included angle between the colliding streams is between about 120 ° and 240 °, thereby forming a single mixed stream (C) sending a single mixing stream to a shear mixing zone and applying a shear mixing force to the single mixing stream to form a shear mixing stream; (d) transferring the shear mixing stream to an atomizing zone. Feeding, wherein the gas phase expands to increase the surface area of the liquid phase, thereby forming a droplet spray of the liquid raw material, (e) the droplet spray of the liquid raw material by FC Step sent to the reaction zone, and (f) the droplets of the liquid material includes a catalytic cracking process comprising contacting a catalytic cracking catalyst under catalytic cracking conditions. In one embodiment, the impact zone and the shear mixing zone are included in the nozzle embodiments described herein.
[0010]
Other embodiments of the present invention include: (a) forming a plurality of streams of a two-phase fluid consisting of a gas phase and a liquid phase, wherein the liquid phase comprises an FCC feedstock; and (b) at least a portion of each stream. Colliding with at least a portion of another stream to form a single mixed stream, wherein the included angle between the colliding streams is between about 170 ° and 190 °; Subjecting the mixed stream to a shear mixing force, thereby forming a shear mixed stream, (d) expanding the gas phase within the shear mixed stream, thereby forming a droplet spray of the liquid feedstock; e) A catalytic cracking method including a step of contacting a droplet of a liquid raw material with a catalytic cracking catalyst under catalytic cracking conditions.
[0011]
In each method and / or apparatus of the present invention, the included angle between the impinging streams is more preferably between about 175 ° and about 180 °, and most preferably about 180 °.
[0012]
Detailed description of the invention
As used herein, the cross-sectional area of a region or region through which fluid flows is the region perpendicular to the x-axis shown in the figure, which region is defined by the dimensions of the y-axis and the z-axis. As used herein, "along" an axis means along the axis, as shown in the figures, or substantially parallel to the axis. As used herein, the longitudinal axis of the nozzle body, or fluid passage, is along the x-axis or axis of the overall fluid flow through the nozzle.
[0013]
The two-phase fluid supplied into
[0014]
It is not possible to have a sponge that is gas-continuous and not solid-continuous, but it is possible to have a two-phase gas and liquid fluid (only gas-continuous). Thus, the particular form of fluid that is fed into and through the mixing nozzle of the present invention is not always reliably known. There will be sufficient gas in the fluid entering the nozzle and impingement and shear mixing will increase the surface area of the liquid phase. This is reflected in the following reductions. That is, (i) the thickness of any liquid membrane, (ii) the thickness and / or length of any liquid trickle, and (iii) any liquid droplets in the fluid either before or during atomization. The size of the sphere. As a practical matter, impingement and shear mixing at
[0015]
Preferably, the fluid contains predominantly gas on a volume basis to obtain efficient shear mixing (eg, a gas: liquid ratio of at least 2: 1 by volume measurement). The single-phase fluid (eg, liquid) delivered through
[0016]
The velocity difference between the gaseous and liquid phases leads to the ligamentation of the liquid, especially with viscous liquids such as hot FCC feedstocks. Ligamentation means that the liquid forms elongated globules or rivulets. The speed difference decreases during shear mixing. Thus, sending the two-phase fluid through a vacuum orifice, or mixing the two-phase fluid in the
[0017]
The
[0018]
In the strictest technical sense, atomizing refers to increasing the surface area of a liquid when steam or other atomizing gas is mixed with or injected into the fluid to be atomized. There will be. In the context of the present invention, atomizing means that as the fluid is sent through the atomizing orifice, the liquid phase breaks up or begins to break up into discrete quantities in the gas phase, and It is continuous, flowing continuously downstream, and means that the liquid is atomized into a spray of droplets, which are dispersed in the gas phase.
[0019]
The present invention includes both a method and an apparatus for atomizing a liquid. In this case, the liquid experiences both impingement and shear mixing. Both impingement mixing and shear mixing occur in a
[0020]
In one process embodiment of the present invention, at least two separate streams of a two-phase fluid consisting of a gas and a liquid to be atomized are simultaneously and continuously under pressure through an
[0021]
In the
[0022]
In practice, at least a portion (eg, ≧ 20%) of each fluid stream in the
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The atomizer includes an orifice having a cross-sectional area smaller than the minimum cross-sectional area of the
[0026]
The fluid outlet of the
[0027]
The method and apparatus atomize large quantities of hot feedstock into the riser reaction zone of the FCC unit to achieve relatively small feed droplet sizes and reduce the pressure drop across the mixing
[0028]
The two-phase fluid stream is split or split into two separate streams, preferably using a
[0029]
In
[0030]
The cross-sectional area of the atomizing orifice, which is perpendicular to the direction of fluid flow, is typically smaller than the cross-sectional area of the fluid conduit 164 (see FIG. 5) that supplies fluid to the
[0031]
The
[0032]
The apparatus of the present invention includes a nozzle having a
[0033]
The cross-sectional area of the region of the
[0034]
1A to 1D show an embodiment of the
[0035]
Referring to FIG. 1 (b), the
[0036]
Referring to FIG. 1 (a), the
[0037]
The downstream end of the
[0038]
Referring to FIGS. 1 (b) -1 (d),
[0039]
The
[0040]
Referring to FIG. 1 (b), the two-phase fluid stream is split into two equal streams at
[0041]
At least the outer peripheral portion of both streams directly abuts or collides with a right angled step (collision surface) 38-38 'and is forced radially inward to directly collide with the other colliding streams at the
[0042]
As the fluid continues downstream, the cross-sectional area enters the decreasing
[0043]
In another embodiment not shown, two separate fluid streams from any conventional source, including a two-phase mixture of gas and liquid, are directed into
[0044]
FIG. 2 (a) shows another embodiment of the
[0045]
Referring to FIG. 2A, the
[0046]
[0047]
In another embodiment not shown, the dimensions of the convergence and / or divergence will be along different axes, but preferably along axes separated by 90 °. The first and second dimensions of
[0048]
In one embodiment, the width of the
[0049]
[0050]
FIG. 3 shows another embodiment of the
[0051]
In other words, the
[0052]
This design of the diverging and converging walls creates a
[0053]
The entrance to the
[0054]
FIGS. 4 (a) -4 (c) show the embodiment shown in FIGS. 3 (a) -3 (d) with the addition of a
[0055]
FIGS. 6A to 6C show another embodiment of the atomizing
[0056]
Referring to FIG. 6B, the
[0057]
As shown, the first dimension of the
[0058]
In operation, as the two-phase fluid flows through the
[0059]
[0060]
Referring now to FIG. 7, there is shown an FCC
[0061]
[0062]
The
[0063]
The atomized spray of
[0064]
FIG. 8 illustrates a typical FCC process in which one or more embodiments of the present invention may be incorporated. The
[0065]
The preheated FCC feed is sent via
[0066]
The FCC catalyst will include any suitable conventional catalytic cracking catalyst. The catalyst will include a mixture of silica and alumina with a zeolite molecular sieve cracking component, as known to those skilled in the art.
[0067]
The FCC reaction begins when
[0068]
The
[0069]
The spent catalyst particles are sent to a stripping
[0070]
The catalyst particles in the
[0071]
Fluidized
[0072]
Cat cracker feedstocks used in the FCC process include gas oils, which are typically high boiling, non-residual oils. For example, reduced pressure gas oil (VGO), straight run (normal pressure) gas oil, light cat cracker oil (LCGO) and coker gas oil. These oils, as well as straight or normal pressure gas oils and coker gas oils, typically have an initial fraction above about 450 ° F. (232 ° C.), more typically above about 650 ° F. (343 ° C.) It has a point and an endpoint up to about 1150 ° F (621 ° C). In addition, one or more heavy feeds having endpoints greater than 1050 ° F. (566 ° C.) (eg, up to 1300 ° F. (704 ° C.) or more) will be mixed with the FCC feed. These heavy materials include: For example, whole and extruded crude oils, residua obtained from atmospheric and vacuum distillation of crude oils, asphalt and asphaltenes, tar oils and circulating oils obtained from pyrolysis of heavy petroleum, tar sands oil, shale oil, coal derived oil And synthetic crude oil. These will be present in the FCC feed in an amount of about 2 to 50 vol% of the mixture, more typically about 5 to 30 vol%.
[0073]
Heavy feedstocks typically contain very high contents of undesired components, such as compounds containing aromatics and heteroatoms, especially sulfur and nitrogen. Thus, these feedstocks are often treated or upgraded, as is known, by processes such as hydrogenation, solvent extraction, solid sorbents such as molecular sieves, to reduce the amount of undesirable compounds.
[0074]
Typical FCC reaction process conditions include about 800 ° -1200 ° F. (427 ° -648 ° C.), preferably 850 ° -1150 ° F. (454 ° -621 ° C.), and even more preferably 900 ° -1150 ° F. A temperature of ゜ F (482 ゜ -621 ° C.), a pressure of about 5-60 psig, preferably 5-40 psig, for a feed / catalyst contact time of about 0.5-15 seconds, preferably about 1-5 seconds, and A catalyst: feed ratio of about 0.5 to 10, preferably 2 to 8, is included. The FCC feedstock is preheated to a temperature below 850 ° F. (454 ° C.), preferably below 800 ° F. (427 ° C.), typically within the range of about 500 ° -800 ° F. (260 ° -427 ° C.). You.
[0075]
The invention will be further understood with reference to the following non-limiting examples.
[0076]
Example
In this example, a commercially accepted slotting nozzle was used with an atomizing injector similar in design to that shown in FIG. 7 and an atomizing nozzle embodiment similar in design to that shown in FIG. -Compared to fan design (similar to that shown in US Patent No. 5,173,175). The commercial nozzle simulated a pipe with an end cap containing a square grooved orifice. It has an attached downstream fan divergent flattening tip. Both nozzles included a fan-type atomizing distributor or tip, which was fabricated on a scale of one-half the size of a typical commercial nozzle. The injector was the same in both cases except for the nozzle design. Both injectors form a flat fan-shaped spray and are mounted horizontally and oriented vertically in the path of the laser light beam of the Malvern particle meter to form a flat fan-shaped spray of maximum width in the vertical direction. Attached. This instrument is well known and is used to measure the spray properties of a liquid. The light diffraction patterns, each associated with a range of characteristic droplet sizes, are focused on a multi-element photodetector by a Fourier transform lens. The distribution of light energy is converted by a computer into a corresponding droplet size distribution.
[0077]
Gaseous nitrogen was used to simulate the gas phase, and liquid water was used to simulate the liquid phase.
[0078]
The comparative example grid was run with varying water and nitrogen flow rates, and the Sauter mean droplet diameter was calculated assuming the Rosin-Ramier distribution function. The results are compared in the table below for two different nozzle designs.
[0079]
[Table 1]
[0080]
In all cases, at comparative water and nitrogen flow rates, the nozzles of the present invention formed atomized sprays with smaller Sauter mean diameter droplets than the commercial design. This shows that better atomizing was achieved with the nozzle of the present invention.
[0081]
In practicing the present invention, various other embodiments and modifications will be apparent to and readily made by those skilled in the art without departing from the scope and spirit of the invention described above. Conceivable. Therefore, the scope of the claims appended hereto is not limited to the precise description set forth above, but rather the claims are to be treated as equivalents by those skilled in the art to which this invention pertains. It is deemed to encompass all patentable novel features, including all possible features and embodiments.
[Brief description of the drawings]
FIG.
FIG. 1 (a) shows a view of one embodiment of a nozzle looking axially downstream in the hope of a fluid inlet for the nozzle. FIG. 1 (b) shows a side view of a cross section taken along the 1 (b) -1 (b) axis for the embodiment shown in FIG. 1 (a). FIG. 1 (c) shows a view of the embodiment shown in FIG. 1 (a) looking upstream in the axial direction in hope of the fluid outlet of the nozzle. FIG. 1D shows a top cross-sectional view of the embodiment shown in FIG. 1A, taken along the 1 (d) -1 (d) axis shown in FIG. 1B.
FIG. 2
FIG. 2A shows a cross-sectional side view of another embodiment of the nozzle. FIG. 2 (b) shows a view of the embodiment shown in FIG. 2 (a) looking axially upstream in the hope of the fluid outlet of the nozzle. FIG. 2 (c) shows a top cross-sectional view of the embodiment shown in FIG. 2 (a), which incorporates one embodiment of a spray distributor. FIG. 2 (d) is an embodiment of a platelet that may be used to construct the embodiment shown in FIG. 2 (a). For clarity, the platelet lines in the fluid passages are not shown in FIGS. 2 (a) and 2 (c).
FIG. 3
FIG. 3 (a) shows a view of another embodiment of a nozzle, looking downstream in the axial direction in hope of the fluid inlet of the nozzle. FIG. 3 (b) shows a side view of a cross section taken along the 3 (b) -3 (b) axis for the embodiment shown in FIG. 3 (a). FIG. 3 (c) shows a view of the embodiment shown in FIG. 3 (a) looking axially upstream in the hope of the fluid outlet of the nozzle. FIG. 3 (d) shows a top cross-sectional view of the embodiment shown in FIG. 3 (a), taken along the 3 (d) -3 (d) axis shown in FIG. 3 (c).
FIG. 4
FIG. 4A shows a cross-sectional side view of another embodiment of the nozzle. FIG. 4 (b) shows a view of the embodiment shown in FIG. 4 (a), looking upstream in the axial direction in hope of the fluid outlet of the nozzle. FIG. 4 (c) shows a top cross-sectional view of the embodiment shown in FIG. 4 (a), which incorporates another embodiment of the spray distributor.
FIG. 5
FIG. 5 is a cross-sectional view of a nozzle (and a spray distributor) connected with a fluid conduit for supplying raw material to the nozzle with a liquid.
FIG. 6
FIG. 6 (a) shows another embodiment of the nozzle, looking downstream in the axial direction in hope of the fluid inlet of the nozzle. FIG. 6B shows a side view of a cross section taken along the 6 (b) -6 (b) axis shown in FIG. 6A for the embodiment shown in FIG. 6A. FIG. 6C shows a side view of a cross section taken along the 6 (c) -6 (c) axis shown in FIG. 6A for the embodiment shown in FIG. 6A.
FIG. 7
FIG. 7 shows a cross-sectional view of an FCC raw material injection device using a nozzle embodiment.
FIG. 8
FIG. 8 illustrates an FCC method into which a nozzle embodiment or process may be incorporated.
Claims (20)
(b)前記ストリームを衝突混合域に送り、そこで各ストリームの少なくとも一部分が他のストリームの少なくとも一部分と衝突し、そして衝突されるストリーム間の含み角は約120゜および240゜の間にあり、それによって単一の混合ストリームを形成する工程、
(c)前記単一の混合ストリームをせん断混合域に送り、せん断混合力を前記単一の混合ストリームに付与して、せん断混合ストリームを形成する工程、
(d)前記せん断混合ストリームをアトマイジング域に送り、前記気相が膨張して前記液相の表面積を増加し、それによって液体原料の液滴噴霧を形成する工程、
(e)前記液体原料の液滴噴霧をFCC反応域中に送る工程、および
(f)前記液体原料の液滴を接触分解条件下に接触分解触媒と接触させる工程
を含むことを特徴とする接触分解方法。(A) forming at least two streams of a two-phase fluid consisting of a gas phase and a liquid phase, wherein the liquid phase comprises an FCC raw material;
(B) sending the streams to a collision mixing zone where at least a portion of each stream collides with at least a portion of another stream, and the included angle between the colliding streams is between about 120 ° and 240 °; Thereby forming a single mixed stream;
(C) sending the single mixing stream to a shear mixing zone and applying a shear mixing force to the single mixing stream to form a shear mixing stream;
(D) sending the shear mixing stream to an atomizing zone, wherein the gas phase expands to increase the surface area of the liquid phase, thereby forming a droplet spray of a liquid feedstock;
(E) sending a droplet spray of the liquid raw material into an FCC reaction zone; and (f) contacting a droplet of the liquid raw material with a catalytic cracking catalyst under catalytic cracking conditions. Disassembly method.
(i)流体入口および流体出口を含み、前記衝突混合域および前記せん断混合域を定めるように形成され、前記域が前記入口および前記出口の間に配置され、さらに前記流体入口は流入する流体ストリームを少なくとも二つのストリームに分割出来るスプリッターを含む躯体、
(ii)少なくとも一つの衝突表面を含み、前記衝突表面は、前記衝突表面に接する流体ストリームの少なくとも一部分を、他の衝突されるストリームに衝突させるように形成される前記衝突混合表面、および
(iii)第一の寸法および第二の寸法によって定められる断面積を有し、その際前記第一の寸法は前記流体出口の方向に前記躯体を通る長手軸に沿って減少する前記せん断混合域
を含むノズル内に含まれることを特徴とする請求項1に記載の接触分解方法。The collision zone and the shear mixing zone,
(I) comprising a fluid inlet and a fluid outlet, formed to define the impingement mixing zone and the shear mixing zone, wherein the zone is located between the inlet and the outlet, and wherein the fluid inlet is an incoming fluid stream; , Including a splitter that can split into at least two streams,
(Ii) the impingement mixing surface configured to impinge at least a portion of a fluid stream in contact with the impingement surface with another impinging stream; and (iii) ) Having a cross-sectional area defined by a first dimension and a second dimension, wherein the first dimension includes the shear mixing zone decreasing along a longitudinal axis through the body in the direction of the fluid outlet; The catalytic cracking method according to claim 1, wherein the catalytic cracking method is included in a nozzle.
(b)各ストリームの少なくとも一部分を、他のストリームの少なくとも一部分と衝突させて、単一の混合ストリームを形成し、その際衝突されるストリーム間の含み角が約120゜〜240゜の間にある工程、
(c)前記単一の混合ストリームをせん断混合力に付し、それによってせん断混合ストリームを形成する工程、
(d)前記気相を前記せん断混合ストリーム内で膨張させ、それによって液体原料の液滴噴霧を形成する工程、および
(e)前記液体原料の液滴を、接触分解条件下に接触分解触媒と接触させる工程を含むことを特徴とする接触分解方法。(A) forming a plurality of streams of a two-phase fluid consisting of a gas phase and a liquid phase, wherein the liquid phase comprises an FCC raw material;
(B) collapsing at least a portion of each stream with at least a portion of another stream to form a single mixed stream, wherein the included angle between the impinging streams is between about 120 ° and 240 °; A process,
(C) subjecting said single mixing stream to a shear mixing force, thereby forming a shear mixing stream;
(D) expanding the gaseous phase in the shear-mixed stream, thereby forming a droplet spray of the liquid raw material; and (e) combining the liquid raw material droplets with a catalytic cracking catalyst under catalytic cracking conditions. A catalytic decomposition method comprising a step of contacting.
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