JP2004364464A - Alternator for vehicle - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an alternator for a vehicle that can reduce a magnetic noise, with regard to the alternator for a vehicle that is driven by an internal combustion engine to generate electric power and to supply the power to on-vehicle electrical loads and on-vehicle power sources. <P>SOLUTION: This alternator 100 for a vehicle comprises a stator 1 having a stator iron core 2 on which a plurality of slots 2c are formed and on which a stator winding 3 is structured with a plurality of winding conductors 34 stored in each slot 2c; and a rotor 4 having a plurality of magnetic poles arranged in such a way as to have different polarity alternately in a rotating direction, and provided via a gap on the stator 1. In this alternator, a plurality of the winding conductors 34 arranged astride a plurality of the slots 2c so as to correspond to a plurality of the magnetic poles are arranged over a plurality of adjacent slots 2c to structure a phase winding. The magnetic noise problem can be solved by constituting a three-phase winding from three pieces of the phase winding, and by constituting the stator winding 3 from two pieces of the three-phase winding. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関によって駆動されて発電し、車載電気負荷や車載電源に電力を供給する車両用交流発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用交流発電機としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたものでは、回転子のNS磁極ピッチに対応して離間する複数の第1スロット群に収容された電気導体を電気的に直列接続して第1巻線を構成し、第1スロット群に隣接する複数の第2スロット群に収容された電気導体を電気的に直列接続して第2巻線を構成している。そして、特許文献1に記載されたものでは、第1巻線と第2巻線とを電気的に直列接続して固定子巻線を構成している。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−155270号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されたものでは、電気的に位相がずれた第1巻線と第2巻線とを電気的に直列接続して起磁脈動力を低減し、磁気騒音を低減している。しかしながら、特許文献1に記載されたものでは、同一のスロット内における電気導体を電気的に直列接続して第1巻線及び第2巻線を構成している。このような構成では、固定子巻線の起磁力分布に多くの高調波成分を含むことになる。高調波成分は、磁気騒音の増加の要因になる。しかし、特許文献1に記載されたものではその点について考慮していない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁気騒音を低減できる車両用交流発電機を提供する。また、本発明は、固定子巻線の起磁力分布を滑らかにして磁気騒音を低減する車両用交流発電機を提供する。さらに、本発明は、回転子の磁極の極数と固定子鉄心のスロットの個数から決定されるトルクリップルの次数を増加させて磁気騒音を低減する車両用交流発電機を提供する。
【0006】
上記車両用交流発電機は、複数のスロットが形成された固定子鉄心を有すると共に、複数のスロットのそれぞれに収納された複数の導体によって固定子巻線が構成された固定子と、回転方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有すると共に、固定子に空隙を介して設けられた回転子とを有するものにおいて、隣接する複数のスロットに渡って配置されると共に、複数の磁極に対応するように複数のスロットを跨いで配置された複数の導体が電気的に接続されて1相分の相巻線が構成され、この相巻線がいくつか構成されて1つの多相巻線が構成され、この多相巻線がいくつか構成されて固定子巻線が構成されることによって達成できる。
【0007】
上記車両用交流発電機では、相巻線を構成する導体を、隣接する複数のスロットに渡って配置したので、固定子巻線の起磁力分布を滑らかにできる。すなわち上記車両用交流発電機では、ステップ状の起磁力分布において、そのステップ数が増加するので、起磁力分布のステップがより小刻みになる。従って、上記車両用交流発電機では、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減でき、磁気騒音を低減できる。
【0008】
また、上記車両用交流発電機は、固定子巻線の相数、スロットの個数及び回転子の磁極の極数から決定される毎極毎相スロット数を2.5 とすることにより達成できる。すなわち磁極の1極当たり5本の導体で相巻線を構成することにより達成できる。
【0009】
上記車両用交流発電機では、毎極毎相スロット数を2や3の整数にした場合と比較して、回転子の磁極の極数と固定子鉄心のスロットの個数(或いはティースの個数)から決定されるトルクリップルの次数(回転子が1回転する間に生じるコギングトルクに相当し、回転子の磁極の極数と固定子鉄心のスロットの個数との最小公倍数で示される)が約2倍程度増加する。従って、上記車両用交流発電機では、磁気騒音の周波数を高くできると共に、トルクリップルの波高値を小さくでき、磁気騒音を低減できる。
【0010】
特に回転子の磁極の極数を12、スロットの個数を90、固定子巻線の相数を3にして毎極毎相スロット数2.5 を達成する車両用交流発電機では、スロットの数を100以下に抑制できる。また、トルクリップルの次数を、同じ磁極の極数及び同じ固定子巻線の相数で毎極毎相スロット数が5になるように構成した車両用交流発電機と同じにできる。従って、上記車両用交流発電機では、固定子鉄心のティース幅を大きくし、固定子巻線3の組み込み作業性を向上させ、固定子を製造し易くできる。また、上記車両用交流発電機では、トルクリップルの次数を大きくでき、磁気騒音を低減できる。
【0011】
上記車両用交流発電機において、複数の多相巻線は同相の相巻線同士の電気的な位相がずれている。このような構成では、複数の多相巻線における同相の相巻線同士を電気的に直列接続した場合、固定子巻線の起磁力分布をさらに滑らかにでき、起磁力分布に含まれる高調波成分をさらに低減できる。従って、上記車両用交流発電機では、さらに磁気騒音を低減できる。また、複数の多相巻線を電気的に独立して構成した場合、それぞれの出力を個別に整流したとのきの整流リップル(電流リップル)に電気的な位相差が生じ、それらを合成した時に波形の基本波次数を減少でき、その次数を分散できる。すなわち整流リップルの振幅(時間的変動)を小さくできる。従って、上記車両用交流発電機では、さらに磁気騒音を低減できる。
【0012】
上記車両用交流発電機において、複数の多相巻線は電気的に独立して構成されおり、それぞれを構成する導体の1部は、他の多相巻線を構成する導体の1部とスロットにおける配置位置が入れ替わっている。このような構成では、スロットにおける導体の配置位置に起因する複数の多相巻線の出力電流のアンバランスを抑制できる。また、上記車両用交流発電機では、同相の相巻線同士の電気的な位相の中心がずれるように、複数の多相巻線のそれぞれを構成する導体の配置が工夫されている。このような構成では、複数の多相巻線のそれぞれの出力を整流して合成した場合、整流リップルの振幅(時間的変動)を小さくでき、さらに磁気騒音を低減ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例を図1乃至図6に基づいて説明する。図1乃至図4は本実施例の車両用交流発電機の構成を示す。車両用交流発電機100は自動車に搭載され、内燃機関(エンジン)によって駆動されて発電し、車載電源であるバッテリ40や電気負荷50に電力を供給する。
【0014】
図において1は固定子である。固定子1は、固定子鉄心2と、これに装着された固定子巻線3とを有する。固定子鉄心2は、薄い珪素鋼板を打ち抜いて得られた円環状の鉄心板が複数積層されて形成された円筒状の積層鉄心である。積層鉄心の軸方向両端部に積層された鉄心板の厚みは、軸方向中央部分に積層された鉄心板の厚みよりも厚い。固定子鉄心2の外周部にはコアバック(ヨーク)2aが形成されている。コアバック2aは、周方向に連続して形成された円筒状の鉄心部分であり、外周表面が外部に露出するように、軸方向両側からフロントブラケット9とリアブラケット10によって挟持されている。これにより、固定子1はブラケットの内側に支持される。
【0015】
固定子鉄心2の内周部であるコアバック2aの内周側には複数のティース2bが形成されている。ティース2bは、コアバック2aの内周面から径方向向心側に突出するように形成された歯状の鉄心部分であって、コアバック2aの内周面に沿って軸方向に連続して形成され、コアバック2aの内周面に沿って周方向に所定の間隔をもって複数配置されたものである。隣接するティース2b間にはティース2bと同じ数だけスロット2cが形成される。スロット2cは、固定子巻線3を構成する巻線導体34が収納される空間部分であり、ティース部2bと同様に軸方向に連続して形成され、周方向に所定の間隔をもって複数配置されたものである。また、スロット2cはコアバック2a側とは反対側が開口し、軸方向両端も開口している。
【0016】
スロット2cのそれぞれには複数の巻線導体34が収納されている。巻線導体34のそれぞれは平角線から形成されたものであり、固定子鉄心2の軸方向両端から外方に突出し、所定の結線が得られるように他の巻線導体34と電気的に接続されている。尚、固定子巻線3の詳細な構成については図面を用いて後述することにする。
【0017】
固定子1の内周側には、空隙を介して回転子4が対向するように設けられている。回転子4の中心軸上には回転軸7が配置されている。回転軸7は、フロントブラケット9の中心部分に設けられた軸受20によって軸方向一端側が、リアブラッケット10の中心部分に設けられた軸受13によって軸方向他端側がそれぞれ回転可能に支持されている。
【0018】
固定子1の内周側と対向する回転軸7の部位には回転子鉄心5が嵌合されている。回転子鉄心5は、対をなす爪状磁極鉄心5a,5bが軸方向に対向するように設けられたものである。爪状磁極鉄心5a,5bは、円筒状の鉄心部分から径方向遠心側に延び、三角形状或いは台形状の先端部がそれらの対向方向に直角に折れ曲がった複数の爪状磁極を有する。爪状磁極は回転方向に所定の間隔をもって配置されていると共に、爪状磁極鉄心5a,5bが軸方向に対向するように設けられた場合、対向する爪状磁極鉄心の爪状磁極間に配置される。爪状磁極鉄心5aはN極とS極のいずれか一方の磁極を形成している。爪状磁極鉄心5bはN極とS極のいずれか他方の磁極を形成している。これにより、回転子4には、回転方向に極性が交互に異なるように、すなわちN極とS極とが交互になるように複数の磁極が形成される。
【0019】
爪状磁極の先端部の内周側と対向する鉄心部分の外周には界磁巻線6が装着されている。回転軸7の軸方向一端部(フロントブラケット9側端部)は軸受12よりもさらに軸方向外側に延びている。回転軸7の軸方向一端部の軸受12よりもさらに軸方向外側に延びた部分にはプーリ8が設けられている。プーリ8はベルト(図示省略)を介して内燃機関のプーリに接続されている。これにより、回転子4は、内燃機関のプーリからベルトを介してプーリ8に伝達された内燃機関の回転駆動力によって回転する。回転軸7の軸方向他端部(リアブラケット10側端部)は軸受13よりもさらに軸方向外側に延びている。回転軸7の軸方向他端部の軸受13よりもさらに軸方向外側に延びた部分の外周表面にはスリップリング18が設けられている。スリップリング18は界磁巻線6と電気的に接続されている。スリップリング18にはブラシ17が摺動可能に接触している。ブラシ17は、界磁巻線6に供給される界磁電流をスリップリング18に供給している。
【0020】
爪状磁極鉄心5aの軸方向一端部(フロントブラケット9側端部)にはフロントファン14が取り付けられている。爪状磁極鉄心5bの軸方向他端部(リアブラケット10側端部)にはリアファン15が取り付けられている。フロントファン14及びリアファン15は回転子4の回転と共に回転し、冷却媒体である外気を機外から機内に導入して機内を循環させると共に、冷却し終えた外気を機内から機外へ排出する。このため、フロントブラケット9及びリアブラケット10には、外気を機外から機内に導入したり、外気を機内から機外に排出したりするための貫通孔が複数設けられている。
【0021】
リアブラケット10の側面の一方側(フロントブラケット9側とは反対側)はリアカバー11によって覆われている。リアブラケット10の側面の一方側とリアカバー11との間には空間が形成されている。この空間には、ブラシ17を保持したブラシホルダ,ICレギュレータ(図示省略),整流器19が配置されている。リアカバー11には貫通孔が複数設けられており、リアブラケット10の側面の一方側とリアカバー11との間の空間に機外から外気を導入できるようになっている。
【0022】
整流器19は、固定子巻線3で発生した交流電圧を全波整流して直流電圧を出力するものであり、整流素子である6個のダイオードによって3相のブリッジ回路を構成している。整流器19のブリッジ回路には固定子巻線3の各相巻線が電気的に接続されている。整流器19によって得られた直流電圧はターミナル16を介してバッテリ40や電気負荷50に供給される。ICレギュレータ(図示せず)は、ターミナル6の端子電圧が常に一定電圧となるように、界磁巻線6に供給される界磁電流を制御するものである。
【0023】
車両用交流発電機100では、内燃機関のプーリからベルトを介してプーリ8に伝達された内燃機関の回転駆動力によって回転子4が回転すると共に、ICレギュレータ(図示省略)によって制御された界磁電流がブラシ17からスリップリング18を介して界磁巻線6に供給される。これにより、界磁巻線6は磁束を発生する。界磁巻線6に磁束が発生すると、爪状磁極鉄心5a,5bの一方がN極の磁極、他方がS極の磁極になり、界磁巻線6に発生した磁束を、N極の磁極を形成する爪状磁極から空隙を介して固定子鉄心2に流し、固定子鉄心2から空隙を介してS極の磁極を形成する爪状磁極に戻す磁気回路が形成される。磁気回路によって固定子鉄心2に流れた磁束は固定子巻線3の各相巻線と鎖交する。これにより、固定子巻線3には3相の誘起電圧が発生する。3相の誘起電圧は整流器19によって全波整流されて直流電圧に変換される。整流器19によって得られた直流電圧は、ターミナル16に電気的に接続されたバッテリ40や電気負荷50に出力される。この時、ターミナル16から出力される直流電圧は、ICレギュレータ(図示省略)の界磁電流制御によって約14.3V 程度の一定電圧に制御される。
【0024】
近年、車両用交流発電機には、電気負荷の増加による高出力化,高効率化,車室内の静粛性向上による低騒音化が要求されている。高効率化を図るためには各種損失を低減すればよい。特に損失の大きい銅損を低減することが好ましい。このため、本実施例では、固定子巻線3を構成する巻線導体34をこれまでの丸線から平角線に替え、スロットに対する巻線導体34の占める割合、すなわち占積率を向上させている。
【0025】
ところで、車両用交流発電機においては所望の発電特性が得られるように設計する必要がある。図5は、横軸に車両用交流発電機の回転数、縦軸に発電電流をとり、回転子の磁極数を12極、磁極1極当たりの固定子巻線1相分のターン数を4,5,6のそれぞれとし、固定子巻線をY(スター)結線方式で構成したときの発電特性を示す。図中黒点で示したポイントは、車両用交流発電機に要求される発電特性である。すなわち車両用交流発電機は、内燃機関のアイドル回転数に相当する回転数n1のとき発電電流I1を出力し、内燃機関の通常走行回転数に相当する回転数n2のとき発電電流I2を出力するような発電特性を満足しなけばならない。
【0026】
ここで、回転子の磁極数が12極、磁極1極当たりの固定子巻線1相分のターン数が5の場合に上記2つのポイントを満足するとしたとき、固定子巻線を構成する巻線導体を丸線から平角線にすると、スロット1個にて5本(5ターン)の巻線導体を収納することになる。しかし、平角線の場合、周期性の問題があるので、スロット1個に収納される巻線導体の本数は偶数としなければならない。このため、回転子の磁極数が12極、固定子巻線3を構成する巻線導体34に平角線を用いる場合は、磁極1極当たりの固定子巻線1相分のターン数を4又は6にしなければならない。
【0027】
しかし、図5に示す発電特性から明らかなようにターン数が4の場合、内燃機関のアイドル回転数に相当する回転数n1のときの発電電流I1は低下する。これはターン数の減少によって誘起電圧が低下したためである。また、内燃機関の通常走行回転数に相当する回転数n2のときの発電電流I2は増加する。これはターン数の減少によって巻線のインダクタンスが低下したためである。ターン数が6の場合には、ターン数が4の場合とは逆の特性を示す。従って、ターン数4又は6では要求値を満足できない。
【0028】
これを解決する一手段としては、回転子の磁極数を12極から16極に増加させることが考えられえる。回転子の磁極数が16極の場合、12極の場合と同じ回転数で回転させた場合、基本波の周波数は1.33倍(=16極/12極)になる。すなわち5000r/min で回転させた場合、回転子の磁極数が12極の場合では基本周波数が500Hzとなるのに対し、16極の場合では1.33倍 の666Hzになる。従って、回転子の磁極数が16極の場合では周波数が高くなった分、固定子巻線1相分のターン数を減らせる。すなわち回転子の磁極の極数が12極の場合ではターン数が5であったのに対し、16極の場合ではターン数を3.75(=5ターン/1.33倍)にできる。実際には整数で決定されるので、回転子の磁極の極数が16極の場合では固定子巻線1相分のターン数を4になる。
【0029】
ところが、回転子の磁極の極数を16極にすると鉄損が増加する。鉄損は一般的に渦電流損失とヒステリシス損失との総和で求められる。渦電流損失は、固定子鉄心を構成する鉄心板の板厚に大きく影響するので、鉄心板に薄い板を用いれば低減可能である。しかし、ヒステリシス損は周波数に比例して増加する。従って、回転子の磁極数が増加することで鉄損が増加する。鉄損の増加は効率の低下となる。このため、回転子の磁極の極数を12極から16極に変更することは効率の低下を招く。
【0030】
そこで、本実施例では、回転子4の磁極の極数を12、磁極1極当たりの固定子巻線1相分のターン数を5、固定子巻線3の相数を3とし、平角線からなる巻線導体34で固定子巻線3を構成することにした。また、スロット2cの1個における巻線導体34(平角線)の数を偶数としなければならないことから、回転子4の磁極の極数、スロット2cの個数及び固定子巻線3の相数から決定される毎極毎相スロット数、すなわち磁極1極当たりの固定子巻線3の1相分の巻線導体34が配置されるスロット数を2.5 としている。そして、上記関係からスロット2cの個数を90としている。これにより、本実施例では、高効率で低騒音化を図っている。また、本実施例では、固定子巻線3を2つの3相巻線から構成し、高出力化を図っている。
【0031】
また、車両用交流発電機の高効率化は、回転子4に設けられたフロントファン14及びリアファン15の径並びにファンブレードの高さを抑え、機械損を低減するで達成できる。また、車両用交流発電機の高効率化は、整流器19の整流素子としてMOSタイプのものを採用し、ダイオード損を低減することで達成できる。
【0032】
次に、図1乃至図3に基づいて固定子巻線3の構成を詳細に説明する。前述したように固定子鉄心2には90個のスロット2cが形成され、それぞれに巻線導体34が4本の収納されている。スロット2cのそれぞれにおいて、コアバック2a側に配置された2本の巻線導体34は第1の3相巻線31を構成し、回転子4側(スロット開口側)に配置された2本の巻線導体34は第2の3相巻線32を構成している。第1の3相巻線31と第2の3相巻線32は電気的に独立して構成されている。このため、第1の3相巻線31の出力は整流器19aによってで整流され、第2の3相巻線32の出力は整流器19bによって整流される。整流後、整流器19a,19bの出力は合成されてバッテリ40や電気負荷50に供給される。
【0033】
第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32はそれぞれ3つの相巻線によって構成されている。第1の3相巻線31はU1相巻線31U,V1相巻線31V及びW1相巻線31Wによって構成されている。第2の3相巻線32はU2相巻線32U,V2相巻線32V及びW2相巻線32Wによって構成されている。前述したように各相巻線は、回転子4の磁極1極当たり5本の巻線導体34によって構成されている。また、毎極毎相スロット数が2.5 である。このため、各相巻線を構成する5本の巻線導体34は、隣接する3つのスロット2cに渡って連続して配置されている。また、各相巻線を構成する巻線導体34は回転子4の各磁極に対応して配置されている。このため、各相巻線を構成する巻線導体34は複数のスロット2cを跨ぎ、次の隣接する3つのスロット2cに渡って連続して配置されている。本実施例では、このような巻線導体34の配置が回転子4の磁極に対応して12回繰り返されると共に、このように配置された巻線導体34が電気的に接続され各相巻線が構成される。
【0034】
次に、U1相巻線31Uを例に挙げ、U1相巻線31Uの構成をさらに具体的に説明する。U11+〜U15+,U11−〜U15−はU1相巻線31Uを構成する巻線導体34を示す。ここで、U1は、U1相巻線31Uを構成する巻線導体34であることを示す。左から3番目の数字は何本目の巻線導体34であるかを示す(後述する巻線の組み込み順序を示すものではない)。左から4番目の記号+は、スロット2cの手前からスロット2cの奥に向かって電流が流れる巻線導体34であることを示す。また、左から4番目の記号−は、スロット2cの奥からスロット2cの手前に向かって電流が流れる巻線導体34であることを示す。
【0035】
U1相巻線31Uは、隣接する3つのスロット2cに渡って連続して配置されたU11+〜U15+からなるU1+相巻線導体群31U+と、隣接する3つのスロット2cに渡って連続して配置されたU11−〜U15−からなるU1−相巻線導体群31U−とが、回転子4の磁極に対応するようにスロット2cのいくつかを跨いで交互に配置され、各巻線導体34が電気的に直列に接続されて構成されている。
【0036】
具体的には第1スロットにはU11+,U12+が、第1スロットに隣接する第2スロットにはU13+,U14+が、第2スロットに隣接する第3スロットにU15+がそれぞれ配置されている。次に、第1スロットからスロットを6つ跨いだ第8スロット(第1スロットから7番目のスロット)にはU11−が、第8スロットに隣接し、第2スロットからスロットを6つ跨いだ第9スロット(第2スロットから7番目のスロット)にはU12−,U13−が、第9スロットに隣接し、第3スロットからスロットを6つ跨いだ第10スロット(第3スロットから7番目のスロット)にはU14−,U15−が配置されている。次に、第8スロットからスロットを7つ跨いだ第16スロット(第8スロットから8番目のスロット)にはU11+,U12+が、第16スロットに隣接し、第9スロットからスロットを7つ跨いだ第17スロット(第9スロットから8番目のスロット)にはU13+,U14+が、第17スロットに隣接し、第10スロットからスロットを7つ跨いだ第18スロット(第10スロットから8番目のスロット)にはU15+がそれぞれ配置されている。次に、第16スロットからスロットを6つ跨いだ第23スロットにはU11−が、第23スロットに隣接し、第17スロットからスロットを6つ跨いだ第24スロットにはU12−,U13−が、第24スロットに隣接し、第18スロットからスロットを6つ跨いだ第25スロットにはU14−,U15−がそれぞれ配置されている。この後、上記配列パターンを回転子4の磁極に対応して繰り返す。
【0037】
すなわち隣接する3つのスロットにU11+〜U15+が配置され、次に、それらからスロットを6つ跨いだところにある隣接する3つのスロットにU11−〜U15−が配置され、次に、それらからスロットを7つ跨いだところにある隣接する3つのスロットにU11+〜U15+が配置され、次に、それらからスロットを6つ跨いだところにある隣接する3つのスロットにU11−〜U15−が配置され、というように、U11+〜U15+とU11−〜U15−とが交互に配置されている。しかも、U11+〜U15+からU11−〜U15−に跨ぐ場合は7スロットピッチで、U11−〜U15−からU11+〜U15+に跨ぐ場合は8スロットピッチで行われる。つまり、回転子4の磁極2極(極性の異なるN極とS極の磁極一対)当たりにスロット2cが15個配置されていることになる。言い換えれば、回転子の磁極ピッチ(極性の異なるN極とS極との間隔)が7.5スロットである。
【0038】
U1+相巻線導体群31U+においてU11+、U13+、U15+は、対応するスロット内の最もコアバック2a側(1段目)に配置されている。U12+はU11+のスロット開口側(2段目)に配置されている。U14+はU13+のスロット開口側(2段目)に配置されている。U1−相巻線導体群31U−においてU12−,U14−は、対応するスロット内の最もコアバック2a側(1段目)に配置されている。U11−は2段目(V15+のスロット開口側)に配置されている。U13−はU12−のスロット開口側(2段目)に配置さrている。U15−はU14−のスロット開口側(2段目)に配置されている。このように、U11+が1段目に配置されれば、これに接続されるU11−は2段目に配置される。このような配置関係によれば、固定子鉄心2の軸方向端部においてなされる巻線導体34間の接続を他の巻線導体34間の接続に干渉されることなく行うことができる。従って、固定子巻線3のコイルエンドは規則正しい配列になり、冷却風が通り易くなる。
【0039】
以上のように、U1相巻線31Uの構成について詳細に説明したが、V1相巻線31V,W1相巻線31Wにおいても同様に構成されている。また、U2相巻線32U,V2相巻線32V、W2相巻線32Wについても同様に構成されている。尚、U2相巻線32Uは電気的な位相がU1相巻線31Uと同相になるように、同じスロット(第1乃至第3スロット,第8乃至第10スロット…)の3段目,4段目に配置されたU21+〜U25+,U21−〜U25−によってU1相巻線31Uと同様に構成されている。V2相巻線32V,W2相巻線32Wについても同様に構成されている。
【0040】
尚、本実施例では、図1において各巻線導体がどの相巻線を構成するものか明確になるように、U1相巻線31U,U2相巻線32Uを構成する巻線導体34を点線で囲んでいる。V1相巻線31V,V2相巻線32Vを構成する巻線導体34は一点鎖線で囲んでいる。W1相巻線31W,W2相巻線32Wを構成する巻線導体34は二点鎖線で囲んでいる。
【0041】
U1相巻線31U,V1相巻線31V,W1相巻線31WはY(スター)結線によって電気的に接続されている。これにより、第1の3相巻線31が構成されている。尚、図3に示す結線図では、各相巻線の+相側を示し、各相巻線の−相側は省略している。U1相巻線31Uを基準とすると、V1相巻線31VはU1相巻線31Uに対して電気角で120°ずれて接続されている。すなわちスロット2cの数が90である。従って、1スロットピッチの電気角は24°(=6×360/90)である。そして、V1相巻線31VがU1相巻線31Uに対して5スロットピッチずれて配置されているので、V1相巻線31VはU1相巻線
31Uに対して電気角で120°ずれて接続されることになる。W1相巻線31WはV1相巻線31Vに対して電気角で120°ずれて接続されている(V1相巻線31Vに対して5スロットピッチずれて配置されている)。一方、U2相巻線32U,V2相巻線32V、W2相巻線32WもY(スター)結線によって電気的に接続されている。これにより、第2の3相巻線32が構成されている。各相巻線は電気角で120°ずれている。
【0042】
U1相巻線31Uは、U11+〜U15+が電気的に直列に接続されて構成されている。U11+を基準とすると、U12+はU11+と同じ第1スロットに配置されているので、電気的なずれは生じない。U13+,U14+は、第1スロットに隣接する第2ストットに配置されているので、U11+,U12+に対して電気角で24°ずれている。U15+は、第2スロットに隣接する第3スロットに配置されているので、U13+,U14+に対して電気角で24°ずれており、U11+,U12+に対しては電気角で48°ずれている。尚、参考までに図示省略したU11−はU11+に対して電気角で168°ずれ、U12−はU12+に対して電気角で192°ずれ、U13−はU13+に対して電気角で168°ずれ、U14−はU14+に対して電気角で192°ずれ、U15−はU15+に対して電気角で168°ずれている。このようは接続関係は、V1相巻線31V,W1相巻線31Wにおいても同様の関係になっている。また、U2相巻線32U,V2相巻線32V,W2相巻線32Wにおいても同様の関係になっている。
【0043】
次に、U1相巻線31U、U2相巻線32Uを例に挙げ、固定子巻線3のスロット2cへの組み込み方について説明する。図2は、U1相巻線31U,U2相巻線32Uのスロット2cへの組み込み方を示す。図上段の固定子鉄心2は、スロット2cのスロット開口側の2段に組み込まれる巻線を示すためのもので、図下段の固定子鉄心2は、スロット2cのコアバック2a側の2段に組み込まれる巻線を示すためのものである。また、図中実線は右回りの巻線、点線は左回りの巻線を示す。
【0044】
まず、U1相巻線31Uは、巻始め31USから始まり、第1スロットの1段目(U11+)→第8スロットの2段目(U11−)→…→第2スロットの1段目(U13+)→第9スロットの2段目(U13−)→…→第3スロットの1段目(U15+)→第10スロットの2段目(U15−)→…というように順次に組み込まれ、接続線35を介して組み込み方向が反転され、第2スロットの2段目(U14+)→…→第10スロットの1段目(U14−)→第1スロットの2段目(U13+)→…→第9スロットの2段目(U13−)というように順次に組み込まれ、巻終わり(中性点)31UEで終了する。U2相巻線32UにおいてもU1相巻線31Uと同様に、巻始め32USから始まり、U1相巻線31Uと同様に順次に組み込まれ、接続線36を介して組み込み方向が反転され、U1相巻線31Uと同様に順次に組み込まれ、巻終わり(中性点)32UEで終了する。これにより、固定子鉄心2のコアバック2a側にはU1相巻線31Uが構成される。また、固定子鉄心2のスロット開口側にはU2相巻線32Uが構成される。そして、U1相巻線31Uと同様にV1相巻線31V、W1相巻線31Wについて構成することにより、固定子鉄心2のコアバック2a側には第1の3相巻線31が構成される。また、U2相巻線32Uと同様にV2相巻線32V,W2相巻線32Wについて構成することにより、固定子鉄心2のスロット開口側にはには第2の3相巻線32が構成される。
【0045】
実際の固定子巻線3の組み込み作業では、まず、1本の平角線を折り曲げ、U字状或いはV字状の巻線導体34を形成する。巻線導体34は、2つのスロット2cに固定子鉄心2の軸方向一方端側から挿入できるように、2本の直線部が延びる方向の一方端が開放している。また、巻線導体34は、2つのスロット2cに挿入された際、2本の直線部に固定子鉄心2の径方向に段差が付くように、折り曲げられている。次に、巻線導体34を、前述の巻線の組み込み順序にしたがって、固定子鉄心2の軸方向一方端から、いくつかのスロット2cを跨ぐように2つのスロット2cに挿入する。挿入後、固定子鉄心2の軸方向他方端から突出した巻線導体34の部分をスロット2cの跨り方向とは反対の方向(外側)に折り曲げる。そして、前述の巻線の構成にしたがって、他の対応する巻線導体34と接続する。接続にあたってはかしめる或いは溶接を用いる。尚、巻線導体34をスロット2cに挿入後、巻線導体34を折り曲げた際、固定子鉄心2の軸方向端部にそれによる応力がかかる。しかし、本実施例では、固定子鉄心2の軸方向両端部の珪素鋼板の板厚が他の珪素鋼板よりも厚く形成されているので、巻線導体34を折り曲げた際にかかる応力に起因した珪素鋼板の変形を抑えることができる。
【0046】
前述したように、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32は電気的に独立している。このため、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32のそれぞれの出力は整流された後、合成され、バッテリ40や電気負荷50に供給される。しかしながら、スロット2cのそれぞれにおける第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の配置が異なっているので、それぞれにおける出力電流が異なる。すなわち第1の3相巻線31はコアバック2a側(固定子鉄心2の外周部寄り)に配置され、第2の3相巻線32はスロット開口側(固定子鉄心2の内周部寄り)に配置されている。このため、第1の3相巻線31は、コアバック2aに対する距離が短くなることに起因して磁気抵抗が小さくなり、そのインダクタンスが大きくなる。一方、第2の3相巻線32は、コアバック2aに対する距離が大きくなることに起因して磁気抵抗が大きくなり、そのインダクタンスが小さくなる。これにより、第1の3相巻線31の出力電流に対して第2の3相巻線32の出力電流が大きくなる。従って、本実施例では、両者のインダクタンスが同じになるように巻線の長さを調整している。巻線の長さを短くするのには限界があるので、本実施例では、第2の3相巻線32の長さを長くし、そのインダクタンスを大きくしている。尚、この調整により、両者の長さが変わり、固定子鉄心2の軸方向端部から外方に突出する固定子巻線3の部分、すなわちコイルエンド部の長さが変わる。すなわち第2の3相巻線32のコイルエンド部の長さ(固定子鉄心2の軸方向端部から突出している長さ)が第1の3相巻線31のコイルエンド部の長さよりも大きくなる。尚、両者の差分は、巻線の成型などによって縮めることができる。
【0047】
本実施例では、回転子4の磁極に対応するように複数のスロット2cに跨いで配置された各相巻線の複数の巻線導体34を、隣接する複数のスロット2cに渡って配置したので、固定子巻線3の起磁力分布(ステップ状の波形)を滑らかにできる。すなわち図1に示すように、第1の3相巻線31の起磁力分布のステップ数と第2の3相巻線32の起磁力分布のステップの数を、各相巻線の巻線導体が1つのスロットに配置された従来の起磁力分布よりも増加でき、従来の起磁力分布(方形波)よりも小刻みな起磁力分布(正弦波に近似するもの)にでき、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減できる。従って、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0048】
尚、図1では、U相巻線の起磁力分布を示す。U1相巻線31Uの+相側では初めU11+,U12+で2段上、次いでU13+,U14+で2段上がり、最後にU15+で1段上がる。U1相巻線31Uの−相側では初めU21−で1段下がり、次いでU23−,U22−で2段階下がり、最後にU15−,U14−で2段階下がる。U2相巻線32Uも同様の分布になる。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の起磁力分布になる。
【0049】
また、本実施例では、固定子巻線3の相数、スロット2cの個数及び回転子4の磁極の極数から決定される毎極毎相スロット数を2.5 としたので、毎極毎相スロット数を2或いは3の整数とした場合と比較し、回転子4の磁極の極数とスロット2cの個数(或いはティース2bの個数)から決定されるトルクリップルの次数(回転子4が1回転する間に生じるコギングトルクに相当するものであって、回転子4の磁極の極数とスロット2cの個数との最小公倍数を示す)を約2倍程度に増加できる。従って、本実施例では、磁気騒音の周波数を高くでき、トルクリップルの波高値を小さくできる。これにより、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0050】
また、本実施例では、毎極毎相スロット数が2.5 となるように、回転子4の磁極の極数を12、スロット2cの個数を90、固定子巻線3の相数を3としたので、スロット2cの個数を100以下に抑えれる。また、本実施例では、トルクリップルの次数を、同じ磁極の極数及び同じ固定子巻線の相数で毎極毎相スロット数が5のときと同じにできる。尚、図6は、回転子4の磁極の極数、毎極毎相スロット数、スロット2cの個数及びトルクリップルの次数の関係を示す。固定子巻線3の相数は3である。図6から明らかなように、回転子4の磁極の極数が12、毎極毎相スロット数が2.5 のとき、トルクリップルの次数は180となり、スロット2cの個数は90(=12極×2.5 個×3相)となる。これにより、本実施例では、スロット2cの個数を100以下に抑えれる。また、本実施例では、トルクリップルの次数を毎極毎相スロット数が5のときと同じにできる。従って、本実施例では、ティース2bの幅を大きくし、固定子巻線3の組み込み作業性を向上させ、固定子1を製造し易くできる。また、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0051】
また、本実施例では、回転子4の磁極の極数を12としたので、現行の12極機で使用されている回転子,整流器などをそのまま採用できる。また、本実施例では、固定子鉄心2の材質や板厚なども変更する必要がない。さらに、本実施例では、16極に比べて鉄損を少なくし、車両交流発電機を高効率にできる。さらにまた、本実施例では、固定子巻線3の接続処理に溶接を用いる場合、その接続箇所を少なくできる。このように本実施例では、高出力,高効率,低騒音の車両用交流発電機を低コストで提供できる。
【0052】
本発明の第2実施例を図7及び図8に基づいて説明する。本実施例は第1実施例の変形例である。本実施例では、各相巻線を構成する巻線導体34の配置構成を第1実施例と同様にし、第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32の同相の相巻線同士を(U1相巻線31UとU2相巻線32Uとを、V1相巻線31VとV2相巻線32Vとを、W1相巻線31WとW2相巻線32Wとをそれぞれ)電気的に直列接続し、固定子巻線3を1つのY(スター)結線で構成している。図8の結線図では各相巻線の−相側を省略している。これ以降の実施例おいても各相巻線の−相側は省略する。
【0053】
図8に示すように、U相巻線,V相巻線及びW相巻線は電気角で120°ずつずれて接続されている。U相巻線は、U11+を基準として、これに電気的に同じ関係にある(電気的にずれがない)U12+,U21+,U22+が接続されている。次いでU13+,U14+,U23+,U24+が電気角で24°ずれて接続されている。次いでU15+,U25+が電気角で24°ずれて接続されている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の接続関係にある。また、図7に示すように、U相巻線の起磁力分布は+相側では初め4段上がり、次いで4段上がり、最後に2段上がる。また、−相側では初め2段下がり、次いで4段下がり、最後に4段下がる。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の起磁力分布になる。
【0054】
本実施例では、回転子4の磁極に対応するように複数のスロット2cに跨って配置された各相巻線の巻線導体34を、隣接する複数のスロット2cに渡って配置したので、第1実施例と同様に、固定子巻線3の起磁力分布を滑らかでき、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減できる。従って、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0055】
尚、本実施例では、起磁力分布の波形を周波数分析した結果を表にまとめ、これを起磁力分布の右端に載せている。この表には、基本波の波高値を100%としたとき、基本波に含まれる各次の波高値を%で表示した。磁気騒音を効果的に低減するには3次の波高値を小さくすることが好ましい。表示したように、本実施例では3次の波高値が21.4%であった。これに対して各相巻線を構成する巻線導体を1つのスロットに収納して2つの3相巻線を構成し、2つの3相巻線の同相の相巻線同士を電気的に接続した固定子巻線の起磁力分布の周波数分析では3次の波高値が24.3%であった。従って、本実施例の構成の方が磁気騒音の低減に効果的である。
【0056】
また、本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士を電気的に接続したので、車両用交流発電機を3相交流電動機として外部からインバータ駆動できる。この場合、インバータ素子数を最低限の3相にできるので、車両用交流発電機がアイドルストップ車に搭載された場合、車両用交流発電機による内燃機関の始動に対応し易い。また、この場合、電圧を上げれるので、高電圧化にも容易に対応できる。
【0057】
この他の構成は第1実施例と同様である。従って、本実施例では第1実施例と同様の効果を達成できる。
【0058】
本発明の第3実施例を図9及び図10に基づいて説明する。本実施例は第1実施例の改良例である。本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしている。例えばU1相巻線31Uを構成するU11+〜U15+,U11−〜U15−は第1実施例と同様に構成されている。一方、U2相巻線32Uを構成するU21+〜U25+は、U1相巻線31Uを構成するU11+〜U15+に対してスロット1個分後側に(電気角で24°)ずれている。U2相巻線32Uの−相側も同様で、U1相巻線31Uの−相側に対してスロット1個分後側にずれている。V相巻線及びW相巻線も同様の配置関係にある。
【0059】
図10に示すように、第1の3相巻線31のY(スター)結線に対して第2の3相巻線32のY(スター)結線は全体的に電気角で24°ずれている。各相巻線における巻線導体34の接続関係は第1実施例と同様である。また、図9に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布に対してU2相巻線32Uの起磁力分布もスロット1個分ずれている。尚、各起磁力分布の波形の構成自体は第1実施例と同様である。V相巻線の起磁力分布及びW相巻線の起磁力分布も同様の関係にある。
【0060】
本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、第1の3相巻線31を整流したときの整流リップル(電流リップル)と第2の3相巻線32を整流したときの整流リップル(電流リップル)に電気的な位相差が生じ、第1の3相巻線31の整流出力と第2の3相巻線32の整流出力との合成時、整流リップルの波形の基本波次数を減少でき、その次数を分散できる。すなわち整流リップル(電流リップル)の振幅(時間的変動)を小さくできる。従って、本実施例では、さらに磁気騒音を低減できる。
【0061】
本発明の第4実施例を図11乃至図13に基づいて説明する。本実施例は第2実施例の改良例である。本実施例では、各相巻線を構成する巻線導体34の配置構成を第3実施例と同様にし、第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32の同相の相巻線同士を電気的に直列接続し、固定子巻線3を1つのY(スター)結線で構成している。
【0062】
図12に示すように、U相巻線,V相巻線及びW相巻線の接続関係は第2実施例と同様である。U相巻線は、U11+を基準として、これに電気的に同じ関係にあるU12+が接続され、次いでU13+,U14+,U21+,U22+が電気角で24°ずれて接続されている。次いでU15+,U23+,U24+が電気角で24°ずれて接続され、次いでU25+が電気角で24°ずれて接続されている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の接続関係にある。また、図11に示すように、U相巻線の起磁力分布は、+相側では初め4段上がり、次いで4段上がり、最後に2段上がる。また、−相側では初め2段下がり、次いで4段下がり、最後に4段下がる。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の起磁力分布になる。
【0063】
本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、固定子巻線3の起磁力分布が第2実施例のものよりもさらに滑らかにできる。すなわち図11に示すように、ステップ状の起磁力分布におけるステップが1つ増える。従って、本実施例では、3次の波高値が17.7% になり、さらに磁気騒音を低減できる。尚、本実施例の構成が効果的であることが判るように、本実施例の構成による騒音レベルと第2実施例の構成による騒音レベルを比較した結果を図13に示す。車両用交流発電機の回転数が2100r/min あたり(低速域)の騒音レベルを比較すると、本実施例の構成における騒音レベルが8dBA程度低い。従って、本実施例では、さらに磁気騒音を低減できる。
【0064】
尚、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士を電気的に直列接続する場合、同相の相巻線同士の電気的な位相をずらし過ぎると、有効磁束が減り、車両用交流発電機の出力が低下する。従って、同相の相巻線同士の電気的な位相をずらす場合は、1スロットピッチ又は2スロットピッチで行うことが好ましい。第1の3相巻線31と第2の3相巻線32が電気的に独立して構成されている場合はこの限りではない。
【0065】
本発明の第5実施例を図14乃至図15に基づいて説明する。本実施例は第3実施例の改良例である。本実施例では第3実施例と比較し、第2の3相巻線32の各相巻線の配置構成が異なっている。第1の3相巻線31の各相巻線の配置構成は第3実施例と同様である。U2相巻線32Uの+相側では、第2スロットにU21+が収納され、第3スロットにU22+,U23+が収納され、第4スロットにU24+,U25+が収納されている。すなわち巻線導体34が1個ずつ後側のスロットにずれている(第3実施例では、第2スロット及び第3スロットに巻線導体34が2個、第4スロットに巻線導体34が1個それぞれ収納されていた。一方、本実施例では、第2スロットに巻線導体34が1個、第3スロット及び第4スロットに巻線導体34が2個それぞれ収納さている)。一方、U2相巻線32Uの−相側では、第10スロットにU21−,U22−が収納され、第11スロットにU23−,U24−が収納され、第12スロットにU25−が収納されている。すなわち巻線導体34が1個ずつ前側のスロットにずれていると共に、全体でスロット1個分後側にずれている(第3実施例では、第9スロットに巻線導体34が1個、第10スロット及び第11スロットに巻線導体34が2個それぞれ収納されていた。一方、本実施例では、第10スロット及び第11スロットに巻線導体34が2個、第12スロットに巻線導体34が1個それぞれ収納されている)。V2相巻線32V及びW2相巻線32Wの配置構成もU2相巻線32Uと同様である。
【0066】
図15に示すように、第2の3相巻線32は第1の3相巻線31に対して電気角で24°ずれている。同相の相巻線同士も巻線導体34の接続関係が異なっている。U2相巻線32Uは、U21+を基準として、これにU22+,U23+が電気角で24°すれて接続されている。次いでU24+,U25+が電気角で24°ずれている。V2相巻線32V及びW2相巻線32Wの接続関係もU2相巻線32Uと同様である。また、図14に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布(第3実施例と同様)に対してU2相巻線32Uの起磁力分布は+相側ではスロット1個分ずれ、−相側ではスロット2個分ずれている。また、U2相巻線32Uの起磁力分布は、+相側では初め1段上がり、次いで2段上がり、最後に2段上がる。−相側では初め2段下がり、次いで2段下がり、最後に1段下がる。V2相巻線32V及びW2相巻線32WもU2相巻線32Uと同様の起磁力分布になる。
【0067】
本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、第3実施例と同様に、整流リップル(電流リップル)の振幅(時間的変動)を小さくできる。従って、本実施例では、さらに磁気騒音を低減できる。
【0068】
本発明の第6実施例を図16及び図17に基づいて説明する。本実施例は第4実施例の改良例である。本実施例では、各相巻線を構成する巻線導体34の配置構成を第5実施例と同様にし、第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32の同相の相巻線同士を電気的に直列接続し、固定子巻線3を1つのY(スター)結線で構成している。
【0069】
図17に示すように、U相巻線,V相巻線及びW相巻線の接続関係は第4実施例と同様である。U相巻線は、U11+を基準として、これに電気的に同じ関係にあるU12+が接続されている。次いでU13+,U14+,U21+が電気角で24°ずれて接続されている。次いでU15+,U22+,U23+が電気角で24°ずれて接続され、次いでU24+,U25+が電気角で24°ずれて接続されている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の接続関係にある。また、図16に示すように、U相巻線の起磁力分布は+相側と−相側とではステップ数が異なっている。+相側では初め2段上がり、次いで3段上がり、次いで3段上がり、最後に2段上がる。また、−相側では初め1段下がり、次いで2段下がり、次いで4段下がり、次いで2段下がり、最後に1段下がる。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の起磁力分布になる。
【0070】
本実施例では、同相の相巻線同士の巻線導体34の配置を、対角線の中心に垂直に交わる線を軸として180°回転させた関係としたので、起磁力分布の立ち上がりと立ち下がりのステップ数が異なり、立ち下がりのステップ数を1段増加できると共に、波高値の中心を基準に上下の形状を対称にでき、直流分を低減できる。従って、本実施例では、3次の波高値が13.1% になり、さらに磁気騒音を低減できる。
【0071】
以上の実施例においては、毎極毎相スロット数が2.5 、スロット2cの個数が90、固定子巻線3の相数が3、回転子4の磁極の極数が12を前提とする車両用交流発電機で磁気騒音を低減するための構成について説明した。以下の実施例においては、それらの条件がいろいろ変わった場合の例、さらなる変形例などについて説明する。
【0072】
本発明の第7実施例を図18及び図19に基づいて説明する。本実施例は、回転子4の磁極の極数が12、スロット2cの個数が72、固定子巻線3の相数が3、毎極毎相スロット数が2の車両用交流発電機である。本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32が電気的に独立して構成され、2つのY(スター)結線が構成されている。各相巻線を構成する巻線導体34は4本で、隣接する2つのスロット2cに渡って配置されている。同相の相巻線同士の電気的な位相のずれはない。第1の3相巻線31を構成する巻線導体34と第2の3相巻線32を構成する巻線導体34のスロット2c内における配置は前例と同様である。
【0073】
また、本実施例では、1スロットピッチは電気角で30°である。各相巻線の+相側から−相側へのスロットピッチと、−相側から+相側へのスロットピッチは同じスロットピッチであり、6スロットピッチである(スロット2cを5個を跨いでいる)。
【0074】
図19に示すように、第1の3相巻線31における各相巻線の接続関係及び第2の3相巻線32における各相巻線の接続関係は前例と同様である。U1相巻線31Uは、U11+を基準として、これに電気的に同じ関係にあるU12+が接続されている。次いでU13+,U14+が電気角で30°ずれて接続されている。V1相巻線31V、W1相巻線31W及びU2相側の各相巻線もU1相巻線31Uと同様の接続関係になる。また、図18に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布は、+相側では初め2段上がり、最後に2段上がる。−相側では初め2段下がり、最後に2段下がる。V1相巻線31V,W1相巻線31W及び
U2相側の各相巻線もU1相巻線31Uと同様の起磁力分布になる。
【0075】
本実施例では、回転子4の磁極に対応するように複数のスロット2cに跨って配置された各相巻線の巻線導体34を、隣接する複数のスロット2cに渡って配置したので、前例と同様に、固定子巻線3の起磁力分布を滑らかでき、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減できる。従って、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0076】
本発明の第8実施例を図20及び図21に基づいて説明する。本実施例は第7実施例の改良例である。本実施例は、第3実施例に倣って、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしている。例えばU1相巻線31Uを構成するU11+〜U14+,U11−〜U14−は第7実施例と同様に構成されている。一方、U2相巻線32Uを構成するU21+〜U24+は、U1相巻線31Uを構成するU11+〜U14+に対してスロット1個分後側に(電気角で30°)ずれている。U2相巻線32Uの−相側も同様で、U1相巻線31Uの−相側に対してスロット1個分後側にずれている。V相巻線及びW相巻線も同様の配置関係にある。
【0077】
図21に示すように、第1の3相巻線31のY(スター)結線に対して第2の3相巻線32のY(スター)結線は全体的に電気角で30°ずれている。各相巻線における巻線導体34の接続関係は第7実施例と同様である。また、図20に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布に対してU2相巻線32Uの起磁力分布もスロット1個分ずれている。尚、各起磁力分布の波形の構成自体は第7実施例と同様である。V相巻線の起磁力分布及びW相巻線の起磁力分布も同様の関係にある。
【0078】
本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、前例と同様に、整流リップル(電流リップル)の振幅(時間的変動)を小さくできる。従って、本実施例では、さらに磁気騒音を低減できる。
【0079】
本発明の第9実施例を図22及び図23に基づいて説明する。本実施例は第8実施例の変形例である。本実施例では、各相巻線を構成する巻線導体34の配置構成を第8実施例と同様にし、第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32の同相の相巻線同士を電気的に直列接続し、固定子巻線3を1つのY(スター)結線で構成している。
【0080】
図23に示すように、U相巻線,V相巻線及びW相巻線は前例と同様の接続関係にある。U相巻線は、U11+を基準として、これに電気的に同様の関係にあるU12+が接続されている。次いでU13+,U14+,U21+,U22+が電気角で30°ずれて接続されている。次いでU23+,U24+が電気角で30°ずれて接続されている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の接続関係にある。また、図22に示すように、U相巻線の起磁力分布は、+相側では初め2段上がり、次いで4段上がり、最後に2段上がる。また、−相側では初め2段下がり、次いで4段下がり、最後に2段下がる。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の起磁力分布になる。
【0081】
本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、第7実施例と同様の構成において、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的に直列接続したものと比較して固定子巻線3の起磁力分布をさらに滑らかにできる。すなわち本実施例では、そのもと比較してステップ状の起磁力分布におけるステップが1つ増える。従って、本実施例では、3次の波高値が17.7% になり、さらに磁気騒音を低減できる。
【0082】
本発明の第10実施例を図24及び図25に基づいて説明する。本実施例は第7実施例の変形例である。本実施例では、各相巻線を構成する巻線導体34を2本としたものである。本実施例でも、各相巻線を構成する巻線導体34は、隣接する2つのスロット2cに渡って配置されている。また、本実施例でも、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32が電気的に独立して構成され、2つのY(スター)結線が構成されている。また、本実施例でも、第3実施例に倣って、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしている。
【0083】
図25に示すように、第1の3相巻線31のY(スター)結線に対して第2の3相巻線32のY(スター)結線は全体的に電気角で30°ずれている。第1の3相巻線31における各相巻線の接続関係及び第2の3相巻線32における各相巻線の接続関係は前例と同様である。U1相巻線31Uは、U11+にU12+が電気角で30°ずれて接続されている。V1相巻線31V、W1相巻線31W及びU2相側の各相巻線もU1相巻線31Uと同様の接続関係になる。また、図24に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布は、+相側では初め1段上がり、最後に1段上がる。−相側では初め1段下がり、最後に1段下がる。V1相巻線31V、W1相巻線31W及びU2相側の各相巻線もU1相巻線31Uと同様の起磁力分布になる。また、U1相巻線31Uの起磁力分布に対してU2相巻線32Uの起磁力分布はスロット1個分ずれている。
【0084】
本実施例では、回転子4の磁極に対応するように複数のスロット2cに跨って配置された各相巻線の巻線導体34を、隣接する複数のスロット2cに渡って配置したので、前例と同様に、固定子巻線3の起磁力分布を滑らかでき、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減できる。従って、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0085】
また、本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、前例と同様に、整流リップル(電流リップル)の振幅(時間的変動)を小さくできる。従って、本実施例では、さらに磁気騒音を低減できる。
【0086】
また、本実施例では、スロット2cの形状をオープンスロットとし、1つの3相巻線を治具を用いて固定子鉄心2の内周側からスロット2cの内部に挿入することにより、固定子巻線3を構成できる。このような構成では、固定子鉄心2の軸方向一端側からU字状の巻線導体34を挿入し、固定子鉄心2の軸方向他端側で他の巻線導体34と溶接などで接続することがないので、固定子巻線3の組み込み作業性を向上できる。また、本実施例では、固定子巻線3の形状が一体型の柵状であるので、一旦縮めてスロット2cに挿入すれば、特にスロット2cの開口部にライナーなどを設けなくとも固定子巻線3のスロット2cからの飛び出しを防止できる。また、固定子巻線3はワニスによってスロット2c内に固着されているので、振動などによって動くこともない。このような構成は、他の実施例においても適用できる。
【0087】
本発明の第11実施例について図26及び図27を基づいて説明する。本実施例は、回転子4の磁極の極数が12、スロット2cの個数が108、固定子巻線3の相数が3、毎極毎相スロット数が3の車両用交流発電機である。本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32が電気的に独立して構成され、2つのY(スター)結線が構成されている。各相巻線を構成する巻線導体34は6本で、隣接する3つのスロット2cに渡って配置されている。同相の相巻線同士は電気的な位相がずれている(スロット1個分)。第1の3相巻線31を構成する巻線導体34と第2の3相巻線32を構成する巻線導体34のスロット2c内における配置は前例と同様である。
【0088】
また、本実施例では、1スロットピッチは電気角で20°である。各相巻線の+相側から−相側へのスロットピッチと、−相側から+相側へのスロットピッチは同じスロットピッチであり、9スロットピッチである(スロット2cを8個を跨いでいる)。
【0089】
図27に示すように、第1の3相巻線31のY(スター)結線に対して第2の3相巻線32のY(スター)結線は全体的に電気角で30°ずれている。第1の3相巻線31における各相巻線の接続関係及び第2の3相巻線32における各相巻線の接続関係は前例と同様である。U1相巻線31Uは、U11+を基準として、これに電気的に同じ関係にあるU12+が接続されている。次いでU13+,U14+が電気角で20°ずれて接続されている。次いでU15+,U16+が電気角で20°ずれて接続されている。V1相巻線31V、W1相巻線31W及びU2相側の各相巻線もU1相巻線31Uと同様の接続関係になる。また、図26に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布は、+相側では初め2段上がり、次いで2段上がり、最後に2段上がる。−相側では初め2段下がり、次いで2段下がり、最後に2段下がる。V1相巻線31V,W1相巻線31W及びU2相側の各相巻線もU1相巻線31Uと同様の起磁力分布になる。また、U1相巻線31Uの起磁力分布に対してU2相巻線32Uの起磁力分布はスロット1個分ずれている。
【0090】
本実施例では、回転子4の磁極に対応するように複数のスロット2cに跨って配置された各相巻線の巻線導体34を、隣接する複数のスロット2cに渡って配置したので、前例と同様に、固定子巻線3の起磁力分布を滑らかでき、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減できる。従って、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0091】
また、本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、前例と同様に、整流リップル(電流リップル)の振幅(時間的変動)を小さくできる。従って、本実施例では、さらに磁気騒音を低減できる。尚、本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をストット1個分ずらしたが、これをスロット2個分としてもよい。
【0092】
本発明の第12実施例を図28及び図29に基づいて説明する。本実施例は第3実施例の変形例である。本実施例では、第3実施例の構成に対して第3の3相巻線33を追加したものであり、第1の3相巻線31乃至第3の3相巻線33が電気的に独立して構成され、3つのY(スター)結線が構成されている。U3相巻線33Uは、U2相巻線32Uに対してスロット1個(電気角で24°)ずれており、U1相巻線31Uに対してはスロット2個(電気角で48°)ずれている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の配置構成である。また、第3の3相巻線33の各相巻線における巻線導体34の配置構成は、他の巻線の各相巻線における巻線導体34と同様である。
【0093】
図29に示すように、第1の3相巻線31のY(スター)結線に対して第2の3相巻線32のY(スター)結線は全体的に電気角で24°ずれている。第2の3相巻線32のY(スター)結線に対して第3の3相巻線33のY(スター)結線は全体的に電気角で24°ずれている。第1の3相巻線31における各相巻線の接続関係、第2の3相巻線32における各相巻線の接続関係及び第3の3相巻線33における各相巻線の接続関係は第3実施例と同様である。また、図28に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布に対してU2相巻線32Uの起磁力分布もスロット1個分ずれている。U2相巻線32Uの起磁力分布に対してU3相巻線33Uの起磁力分布もスロット1個分ずれている。尚、各起磁力分布の波形の構成自体は第3実施例と同様である。V相巻線の起磁力分布及びW相巻線の起磁力分布も同様の関係にある。
【0094】
第1の3相巻線31のY(スター)結線,第2の3相巻線32のY(スター)結線及び第3の3相巻線33のY(スター)結線の出力はそれぞれ整流され、合成されている。
【0095】
本実施例では、第1の3相巻線31乃至第3の3相巻線33の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、整流リップル(電流リップル)が基本波の周期の18倍となり、第3実施例よりもさらに整流リップル(電流リップル)の振幅(時間的変動)を小さくできる。従って、本実施例では、さらに磁気騒音を低減できる。
【0096】
本発明の第13実施例を図30及び図31に基づいて説明する。本実施例は第3実施例の変形例である。本実施例では、第1の3相巻線31を第3実施例と同様に構成して1つのY(スター)結線を構成し、第2の3相巻線32の各相巻線における巻線導体34の本数を10本としてもう1つのY(スター)結線を構成している。例えばU2相巻線32Uの+相側はU21+〜U210+から構成されている。U21+〜U210+は、隣接する3つのスロット(第2スロットから第4スロット)に渡って配置されている。すなわち第2スロットにはU21+〜U24+が収納され、第3スロットにはU25+〜U28+が収納され、第4スロットにはU29+,U210+が収納されている。U2相巻線32Uの−相側はU21−〜U210−から構成されている。U21−〜U210−は、隣接する3つのスロット(第9スロットから第11スロット)に渡って配置されている。すなわち第9スロットにはU21−,U22−が収納され、第10スロットにはU23−〜U26−が収納され、第11スロットにはU27−〜U210−が収納されている。U2相巻線32UはU1相巻線31Uに対してスロット1個分(電気角で24°)ずれている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の配置構成になる。
【0097】
図31に示すように、第1の3相巻線31のY(スター)結線に対して第2の3相巻線32のY(スター)結線は全体的に電気角で24°ずれている。第1の3相巻線31における各相巻線の接続関係は第3実施例と同様である。U2相巻線32Uは、U21+を基準として、これに電気的に同じ関係にあるU22+〜U24+が接続されている。次いでU25+〜U28+が電気角で24°ずれて接続されている。次いでU29+,U210+が電気角で24°ずれて接続されている。V2相巻線32V及びW2相巻線32WもU2相巻線32Uと同様の接続関係になる。
【0098】
また、図30に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布は第3実施例と同様になる。U2相巻線32Uの起磁力分布はU1相巻線31Uの起磁力分布に対してスロット1個分ずれている。U2相巻線32Uの起磁力分布の+相側では初め4段上がり、次いで4段上がり、最後に2段上がる。U2相巻線32Uの起磁力分布の−相側では初め2段下がり、次いで4段下がり、最後に4段下がる。
V2相巻線32V及びW2相巻線32WもU2相巻線32Uと同様の起磁力分布になる。
【0099】
第1の3相巻線31の出力は整流器19aによって整流され、バッテリ40aや電気負荷50aに供給される。第2の3相巻線32の出力は整流器19bによって整流され、バッテリ40bや電気負荷50bに出力される。すなわちこのような構成は、出力電圧12Vのバッテリとその出力で駆動される電気負荷、出力電圧36Vのバッテリとその出力で駆動される電気負荷を両方備えた自動車において、車両用交流発電機を1個とする場合に有効である。また、バッテリとその出力で駆動される電気負荷を有すると共に、車両用交流発電機の出力を直接受けて電動機を駆動して車両を駆動する自動車において、車両用交流発電機を1個とする場合に有効である。
【0100】
本実施例では、回転子4の磁極に対応するように複数のスロット2cに跨って配置された各相巻線の巻線導体34を、隣接する複数のスロット2cに渡って配置したので、前例と同様に、固定子巻線3の起磁力分布を滑らかでき、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減できる。従って、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0101】
尚、本実施例の構成は、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32或いは第1の3相巻線31乃至第3の3相巻線33を電気的に独立して構成する他の実施例にも適用できる。また、本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32Uの同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたが、電気的に同相としてもよい。
【0102】
本発明の第14実施例を図32及び図33に基づいて説明する。本実施例は第1実施例の改良例である。第1実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32を電気的に独立して構成し、第1の3相巻線31を構成する巻線導体34をスロット2c内のコアバック2a側、第2の3相巻線32を構成する巻線導体34をスロット2c内のスロット開口部側にそれぞれ配置したことによる出力電流のアンバランスを、巻線の長さを調節して解消した。これに対して本実施例では、第1の3相巻線31を構成する巻線導体34の1部と第2の3相巻線32を構成する巻線導体34の1部のスロット2c内における配置位置を変え、出力電流のバランスを調整している。第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32のそれぞれの出力は個別に整流され、合成される。
【0103】
ここで、U1相巻線31U,U2相巻線32Uを例に挙げ、それぞれを構成する巻線導体34のスロット2c内における配置位置を説明する。まず、U1相巻線31Uの+相側ではU11+が第1スロットの2段目に配置されている。第2スロットの1段目,2段目にはU12+,U13+が配置され、第4スロットの3段目,4段目にはU14+,U15+が配置されている。U2相巻線32Uの+相側ではU21+が第2スロットの4段目に配置されている。第3スロットの1段目〜4段目にはU22+〜U25+が配置されている。このように、U相巻線の+相側においては、U14+,U15+の配置とU22+,U23+の配置が入れ替っている。
【0104】
一方、U1相巻線31Uの−相側ではU11−,U12−が第9スロットの1段目,2段目に配置されている。第10スロットの1段目にはU13−が配置されている。第11スロットの4段目にはU14−が配置されれている。第12スロットの3段目にはU15−が配置されている。U2相巻線32Uの−相側では第10スロットの2段目,3段目,4段目にU22−,U21−,U24−が配置されている。第11スロットの1段目,3段目にはU23−,U25−が配置されている。このように、U相巻線の−相側においては、U14−,U15−の配置とU22−,U23−の配置が入れ替っている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の配置構成になる。
【0105】
図33に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布は+相側では初め1段上がり、次いで2段上がり、スロット1個分平行移動して最後に2段上がる。−相側では初め2段下がり、次いで1段下がり、次いで1段下がり、最後に1段下がる。一方、U2相巻線32Uの起磁力分布は+相側では初め1段上がり、最後に4段上がる。−相側では初め3段下がり、最後に2段下がる。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の起磁力分布になる。
【0106】
次に、固定子巻線3のスロット2cへの組み込み方を図32に基づいて説明する。図32は、U1相巻線31U、U2相巻線32Uのスロット2cへの組み込み方を示す。図上段の固定子鉄心2は、スロット2cのスロット開口側の2段に組み込まれる巻線を示すためのものである。図下段の固定子鉄心2は、スロット2cのコアバック2a側の2段に組み込まれる巻線を示すためのものである。また、図中実線は右回りの巻線、点線は左回りの巻線を示す。
【0107】
まず、U1相巻線31Uは、巻始め31USから始まり、第1スロットの2段目(U11+)→第9スロットの1段目(U11−)→…→第2スロットの2段目(U13+)→第10スロットの1段目(U13−)→…→第4スロットの4段目(U15+)→第12スロットの3段目(U15−)→…というように順次に組み込まれ、接続線36を介して組み込み方向が反転され、第4スロットの3段目(U14+)→…→第11スロットの4段目(U14−)→第2スロットの1段目(U12+)→…→第9スロットの2段目(U12−)というように順次に組み込まれ、巻終わり(中性点)31UEで終了する。
【0108】
次に、U2相巻線32Uは、巻始め32USから始まり、第2スロットの4段目(U21+)→第10スロットの3段目(U21−)→…→第3スロットの4段目(U25+)→第11スロットの3段目(U25−)→…→第3スロットの2段目(U23+)→第11スロットの1段目(U23−)→…というように順次に組み込まれ、接続線35を介して組み込み方向が反転され、第3スロットの1段目(U22+)→…→第10スロットの2段目(U22−)→第3スロットの3段目(U24+)→…→第10スロットの4段目(U24−)というように順次に組み込まれ、巻終わり(中性点)32UEで終了する。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様に組み込まれる。
【0109】
本実施例では、回転子4の磁極に対応するように複数のスロット2cに跨って配置された各相巻線の巻線導体34を、隣接する複数のスロット2cに渡って配置したので、前例と同様に、固定子巻線3の起磁力分布を滑らかでき、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減できる。従って、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0110】
また、本実施例では、第1の3相巻線31を構成する巻線導体34の1部と第2の3相巻線32を構成する巻線導体34の1部のスロット2c内における配置位置を変えたので、第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32のそれぞれの出力電流を平均化できる。
【0111】
本発明の第15実施例を図34及び図35に基づいて説明する。本実施例は第14実施例の改良例である。本実施例では、第1の3相巻線31を構成する巻線導体34の1部と第2の3相巻線32を構成する巻線導体34の1部のスロット2c内における配置位置を変え、第14実施例と同様に出力電流のバランスを調整している。また、本実施例では、同相の相巻線同士の電気的な位相の中心がずれるように、第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32のそれぞれを構成する巻線導体34の配置構成を変更している。
【0112】
ここで、U1相巻線31U、U2相巻線32Uを例に挙げ、それぞれを構成する巻線導体34のスロット2c内における配置位置を説明する。まず、U1相巻線31Uの+相側ではU11+が第1スロットの2段目に配置されている。第2スロットの1段目,2段目にはU12+,U13+が配置されされている。第4スロットの3段目,4段目にはU14+,U15+が配置されている。U2相巻線32Uの+相側ではU21+,U21+が第3スロットの1段目,2段目に配置されている。第4スロットの3段目,4段目にはU23+,U24+が配置され、第5スロットの4段目にはU25+が配置されている。このように、U相巻線の+相側においては、U14+,U15+の配置とU21+,U22+の配置が入れ替っている。
【0113】
一方、U1相巻線31Uの−相側ではU11−,U12−が第9スロットの1段目,2段目に配置されている。第10スロットの1段目にはU13−が配置され、第10スロットの3段目にはU15−が配置されている。第11スロットの4段目にはU14−が配置されれている。U2相巻線32Uの−相側では第10スロットの2段目にU21−が配置されている。第11スロットの1段目,3段目にはU22−,U24−が配置されている。第12スロットの3段目,4段目にはU25−,U23−が配置されている。このように、U相巻線の−相側においては、U14−,U15−の配置とU21−,U22−の配置が入れ替っている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の配置構成になる。
【0114】
図35に示すように、U1相巻線31Uの起磁力分布は+相側では初め1段上がり、次いで2段上がり、最後に2段上がる。−相側では初め2段下がり、次いで2段下がり、最後に1段下がる。一方、U2相巻線32Uの起磁力分布は+相側では初め2段上がり、次いで2段上がり、最後に1段上がる。−相側では初め1段下がり、次いで2段下がり、最後に2段下がる。U1相巻線31Uの起磁力分布とU2相巻線32Uの起磁力分布は+相側ではスロット2個分ずれ、−相側ではスロット1個分ずれている。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様の起磁力分布になる。
【0115】
次に、固定子巻線3のスロット2cへの組み込み方を図34に基づいて説明する。図34は、U1相巻線31U,U2相巻線32Uのスロット2cへの組み込み方を示す。図上段の固定子鉄心2は、スロット2cのスロット開口側の2段に組み込まれる巻線を示すためのものである。図下段の固定子鉄心2は、スロット2cのコアバック2a側の2段に組み込まれる巻線を示すためのものである。また、図中実線は右回りの巻線、点線は左回りの巻線を示す。
【0116】
まず、U1相巻線31Uは、巻始め31USから始まり、第1スロットの2段目(U11+)→第9スロットの1段目(U11−)→…→第2スロットの2段目(U13+)→第10スロットの1段目(U13−)→…→第3スロットの4段目(U15+)→第10スロットの3段目(U15−)→…というように順次に組み込まれ、接続線36を介して組み込み方向が反転され、第3スロットの3段目(U14+)→…→第11スロットの4段目(U14−)→第2スロットの1段目(U12+)→…→第9スロットの2段目(U12−)というように順次に組み込まれ、巻終わり(中性点)31UEで終了する。
【0117】
次に、U2相巻線32Uは、巻始め32USから始まり、第5スロットの4段目(U25+)→第12スロットの3段目(U25−)→…→第4スロットの4段目(U24+)→第11スロットの3段目(U24−)→…→第3スロットの2段目(U22+)→第11スロットの1段目(U22−)→…というように順次に組み込まれ、接続線35を介して組み込み方向が反転され、第3スロットの1段目(U21+)→…→第10スロットの2段目(U21−)→第4スロットの3段目(U23+)→…→第12スロットの4段目(U23−)というように順次に組み込まれ、巻終わり(中性点)32UEで終了する。V相巻線及びW相巻線もU相巻線と同様に組み込まれる。
【0118】
本実施例では、回転子4の磁極に対応するように複数のスロット2cに跨って配置された各相巻線の巻線導体34を、隣接する複数のスロット2cに渡って配置したので、前例と同様に、固定子巻線3の起磁力分布を滑らかでき、起磁力分布に含まれる高調波成分を低減できる。従って、本実施例では、磁気騒音を低減できる。
【0119】
また、本実施例では、第1の3相巻線31を構成する巻線導体34の1部と第2の3相巻線32を構成する巻線導体34の1部のスロット2c内における配置位置を変えたので、第1の3相巻線31及び第2の3相巻線32のそれぞれの出力電流を平均化できる。
【0120】
また、本実施例では、第1の3相巻線31と第2の3相巻線32の同相の相巻線同士の電気的な位相をずらしたので、前例と同様に、整流リップル(電流リップル)の振幅(時間的変動)を小さくできる。従って、本実施例では、さらに磁気騒音を低減できる。
【0121】
【発明の効果】
以上本発明では、固定子巻線の起磁力分布を滑らかにできる。また、本発明では、回転子の磁極の極数と固定子鉄心のスロットの個数から決定されるトルクリップルの次数を増加できる。従って、本発明では、磁気騒音を低減できる車両用交流発電機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図2】本発明の第1実施例である車両用交流発電機の固定子巻線のスロット組み込み順序を示す結線図。
【図3】本発明の第1実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図4】本発明の第1実施例である車両用交流発電機の全体構成を示す断面図。
【図5】回転子の磁極1極当たりの1相分の巻線の本数を4,5,6とした場合における、車両用交流発電機の回転数に対する車両交流発電機の発電電流の変化を示す特性図である。
【図6】回転子の磁極の極数と固定子のスロットの個数から決定されるトルクリップルの次数(最小公倍数)と、回転子の磁極の極数、固定子のスロットの個数及び固定子巻線の相数によって決定される毎極毎相スロット数との関係を示す図。
【図7】本発明の第2実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図8】本発明の第2実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図9】本発明の第3実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図10】本発明の第3実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図11】本発明の第4実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図12】本発明の第4実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図13】車両用交流発電機の回転数に対する車両交流発電機の騒音レベルの変化を示す特性図であり、第2実施例における騒音レベルと第4実施例における騒音レベルの比較を示す。
【図14】本発明の第5実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図15】本発明の第5実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図16】本発明の第6実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図17】本発明の第6実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図18】本発明の第7実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図19】本発明の第7実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図20】本発明の第8実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図21】本発明の第8実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図22】本発明の第9実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図23】本発明の第9実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図24】本発明の第10実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図25】本発明の第10実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図26】本発明の第11実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図27】本発明の第11実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図28】本発明の第12実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図29】本発明の第12実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図30】本発明の第13実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図31】本発明の第13実施例である車両用交流発電機の固定子巻線の回路構成を示す回路図。
【図32】本発明の第14実施例である車両用交流発電機の固定子巻線のスロット組み込み順序を示す結線図。
【図33】本発明の第14実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【図34】本発明の第15実施例である車両用交流発電機の固定子巻線のスロット組み込み順序を示す結線図。
【図35】本発明の第15実施例である車両用交流発電機の固定子巻線における巻線導体の配置と、固定子巻線の起磁力分布特性を示す図。
【符号の説明】
1…固定子、2…固定子鉄心、2c…スロット、3…固定子巻線、4…回転子、31…第1の3相巻線、32…第2の3相巻線、33…第3の3相巻線、34…巻線導体、31U…U1相巻線、31V…V1相巻線、31W…W1相巻線、32U…U2相巻線、32V…V2相巻線、32W…W2相巻線、33U…U3相巻線、33V…V3相巻線、33W…W3相巻線、100…車両用交流発電機。
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an automotive alternator that generates electric power by being driven by an internal combustion engine and supplies electric power to an on-vehicle electric load or an on-board power supply.
[0002]
[Prior art]
As a conventional vehicle alternator, for example, one described in Patent Document 1 is known. In the configuration described in Patent Document 1, a first winding is formed by electrically connecting electrical conductors accommodated in a plurality of first slot groups separated in correspondence with the NS magnetic pole pitch of the rotor in series, The second winding is configured by electrically connecting the electrical conductors accommodated in the plurality of second slot groups adjacent to the first slot group in series. And in the thing described in patent document 1, a 1st winding and a 2nd winding are electrically connected in series, and a stator winding is comprised.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-11-155270
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the technology described in Patent Document 1, the first winding and the second winding, which are electrically out of phase, are electrically connected in series to reduce magnetomotive force and reduce magnetic noise. . However, in the configuration described in Patent Literature 1, the first winding and the second winding are configured by electrically connecting electrical conductors in the same slot in series. In such a configuration, the magnetomotive force distribution of the stator winding includes many harmonic components. The harmonic component causes an increase in magnetic noise. However, that described in Patent Document 1 does not consider this point.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides an automotive alternator that can reduce magnetic noise. The present invention also provides a vehicular alternator that reduces the magnetic noise by smoothing the magnetomotive force distribution of the stator windings. Further, the present invention provides a vehicle alternator that increases the order of torque ripple determined from the number of magnetic poles of a rotor and the number of slots of a stator core to reduce magnetic noise.
[0006]
The vehicle alternator has a stator core having a plurality of slots formed therein, and a stator in which a stator winding is formed by a plurality of conductors housed in each of the plurality of slots. With a plurality of magnetic poles arranged so that the polarities are alternately different, and a rotor having a rotor provided through a gap in the stator, a plurality of magnetic poles are arranged over a plurality of adjacent slots. A plurality of conductors arranged across a plurality of slots corresponding to the magnetic poles are electrically connected to form a phase winding for one phase, and several phase windings are formed to form one polyphase. This can be achieved by constructing a winding and constructing a stator winding by constructing several of the multi-phase windings.
[0007]
In the vehicle alternator, since the conductors constituting the phase winding are arranged over a plurality of adjacent slots, the magnetomotive force distribution of the stator winding can be made smooth. That is, in the vehicle alternator, since the number of steps increases in the step-like magnetomotive force distribution, the steps of the magnetomotive force distribution become smaller. Therefore, in the vehicle alternator, harmonic components included in the magnetomotive force distribution can be reduced, and magnetic noise can be reduced.
[0008]
Further, the above-described vehicle alternator can be achieved by setting the number of slots per phase determined by the number of phases of the stator winding, the number of slots, and the number of magnetic poles of the rotor to 2.5. That is, this can be achieved by forming a phase winding with five conductors per magnetic pole.
[0009]
In the above vehicle alternator, the number of poles of the rotor and the number of slots of the stator core (or the number of teeth) are compared with the case where the number of slots per pole is an integer of 2 or 3. The order of the determined torque ripple (corresponding to the cogging torque generated during one revolution of the rotor and represented by the least common multiple of the number of magnetic poles of the rotor and the number of slots of the stator core) is about twice. Increase to some degree. Therefore, in the vehicle alternator, the frequency of the magnetic noise can be increased, the peak value of the torque ripple can be reduced, and the magnetic noise can be reduced.
[0010]
In particular, in an automotive alternator in which the number of magnetic poles of the rotor is 12, the number of slots is 90, and the number of phases of the stator winding is 3, and the number of slots per phase is 2.5, the number of slots is Can be suppressed to 100 or less. Further, the order of the torque ripple can be made the same as that of a vehicle AC generator configured such that the number of slots for each phase is 5 with the same number of magnetic poles and the same number of stator winding phases. Therefore, in the vehicle alternator, the teeth width of the stator core is increased, the workability of assembling the stator windings 3 is improved, and the stator can be easily manufactured. Further, in the vehicle alternator, the order of the torque ripple can be increased, and the magnetic noise can be reduced.
[0011]
In the vehicle alternator, the plurality of multi-phase windings are out of phase with each other in phase. In such a configuration, when the phase windings of the same phase in a plurality of multiphase windings are electrically connected in series, the magnetomotive force distribution of the stator winding can be further smoothed, and harmonics included in the magnetomotive force distribution can be obtained. The components can be further reduced. Therefore, in the vehicle alternator, magnetic noise can be further reduced. Also, when a plurality of multi-phase windings are configured electrically independently, an electric phase difference occurs in the rectification ripple (current ripple) when each output is individually rectified, and these are combined. Sometimes the fundamental order of the waveform can be reduced and the order can be dispersed. That is, the amplitude (time variation) of the rectification ripple can be reduced. Therefore, in the vehicle alternator, magnetic noise can be further reduced.
[0012]
In the vehicle alternator, the plurality of multi-phase windings are electrically independent of each other, and one part of each of the conductors constituting each of the plurality of multi-phase windings is connected to one of the conductors constituting the other multi-phase winding. The arrangement positions in have been switched. With such a configuration, it is possible to suppress the imbalance of the output currents of the multiple polyphase windings due to the positions of the conductors in the slots. Further, in the above-described vehicle alternator, the arrangement of the conductors constituting each of the plurality of multi-phase windings is devised so that the center of the electric phase between the phase windings of the same phase is shifted. In such a configuration, when the outputs of the plurality of multi-phase windings are rectified and combined, the amplitude (temporal fluctuation) of the rectification ripple can be reduced, and the magnetic noise can be further reduced.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
First Embodiment A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 4 show the configuration of the vehicle alternator according to the present embodiment. The vehicle alternator 100 is mounted on a vehicle, driven by an internal combustion engine (engine) to generate power, and supplies power to a battery 40 and an electric load 50 that are a vehicle-mounted power supply.
[0014]
In the figure, reference numeral 1 denotes a stator. The stator 1 has a stator core 2 and a stator winding 3 mounted on the core 2. The stator core 2 is a cylindrical laminated core formed by laminating a plurality of annular core plates obtained by punching a thin silicon steel plate. The thickness of the core plates laminated at both axial ends of the laminated core is greater than the thickness of the core plates laminated at the central portion in the axial direction. A core back (yoke) 2 a is formed on the outer periphery of the stator core 2. The core back 2a is a cylindrical iron core portion formed continuously in the circumferential direction, and is sandwiched by the front bracket 9 and the rear bracket 10 from both sides in the axial direction such that the outer peripheral surface is exposed to the outside. Thus, the stator 1 is supported inside the bracket.
[0015]
A plurality of teeth 2b are formed on an inner peripheral side of a core back 2a which is an inner peripheral portion of the stator core 2. The teeth 2b are tooth-shaped iron core portions formed so as to protrude radially diacentrically from the inner peripheral surface of the core back 2a, and are continuous in the axial direction along the inner peripheral surface of the core back 2a. It is formed and plurally arranged at predetermined intervals in the circumferential direction along the inner peripheral surface of the core back 2a. Slots 2c are formed between adjacent teeth 2b by the same number as teeth 2b. The slot 2c is a space portion in which the winding conductor 34 constituting the stator winding 3 is accommodated, is formed continuously in the axial direction similarly to the tooth portion 2b, and is arranged in plural at predetermined intervals in the circumferential direction. It is a thing. The slot 2c is open on the side opposite to the core back 2a side, and both axial ends are also open.
[0016]
Each of the slots 2c accommodates a plurality of winding conductors 34. Each of the winding conductors 34 is formed from a rectangular wire, protrudes outward from both ends in the axial direction of the stator core 2, and is electrically connected to other winding conductors 34 so as to obtain a predetermined connection. Have been. The detailed configuration of the stator winding 3 will be described later with reference to the drawings.
[0017]
On the inner peripheral side of the stator 1, a rotor 4 is provided so as to face the air gap. A rotating shaft 7 is arranged on the central axis of the rotor 4. The rotating shaft 7 is rotatably supported at one axial end by a bearing 20 provided at the center of the front bracket 9 and at the other axial end by a bearing 13 provided at the center of the rear bracket 10.
[0018]
A rotor core 5 is fitted to a portion of the rotating shaft 7 facing the inner peripheral side of the stator 1. The rotor core 5 is provided such that a pair of claw-shaped magnetic pole cores 5a and 5b face each other in the axial direction. The claw-shaped magnetic cores 5a and 5b have a plurality of claw-shaped magnetic poles extending radially from the cylindrical core to the centrifugal side, and having triangular or trapezoidal tips bent at right angles to their facing directions. The claw-shaped magnetic poles are arranged at predetermined intervals in the rotation direction, and when the claw-shaped magnetic pole cores 5a and 5b are provided so as to oppose each other in the axial direction, they are arranged between the claw-shaped magnetic poles of the opposing claw-shaped magnetic cores. Is done. The claw-shaped magnetic pole iron core 5a forms one of the N pole and the S pole. The claw-shaped magnetic pole iron core 5b forms either the N pole or the S pole. As a result, a plurality of magnetic poles are formed on the rotor 4 so that the polarities are alternately different in the rotation direction, that is, the N pole and the S pole are alternated.
[0019]
A field winding 6 is mounted on the outer periphery of the iron core portion facing the inner periphery of the tip of the claw-shaped magnetic pole. One end in the axial direction of the rotary shaft 7 (the end on the front bracket 9 side) extends further axially outward than the bearing 12. A pulley 8 is provided at a portion of the rotating shaft 7 at one end in the axial direction that extends further outside in the axial direction than the bearing 12. The pulley 8 is connected to a pulley of the internal combustion engine via a belt (not shown). Thereby, the rotor 4 is rotated by the rotational driving force of the internal combustion engine transmitted from the pulley of the internal combustion engine to the pulley 8 via the belt. The other end of the rotating shaft 7 in the axial direction (the end on the rear bracket 10 side) extends further axially outward than the bearing 13. A slip ring 18 is provided on the outer peripheral surface of a portion of the rotating shaft 7 that extends further axially outward than the bearing 13 at the other end in the axial direction. The slip ring 18 is electrically connected to the field winding 6. A brush 17 is slidably in contact with the slip ring 18. The brush 17 supplies a field current supplied to the field winding 6 to the slip ring 18.
[0020]
A front fan 14 is attached to one end of the claw-shaped magnetic core 5a in the axial direction (the end on the front bracket 9 side). A rear fan 15 is attached to the other end of the claw-shaped magnetic core 5b in the axial direction (the end on the side of the rear bracket 10). The front fan 14 and the rear fan 15 rotate with the rotation of the rotor 4 to introduce outside air as a cooling medium into the inside of the machine from outside, circulate through the inside of the machine, and discharge cooled outside air from inside the machine to outside of the machine. . For this reason, the front bracket 9 and the rear bracket 10 are provided with a plurality of through holes for introducing outside air into the inside of the machine from outside and discharging the outside air from inside of the machine to outside of the machine.
[0021]
One side of the side surface of the rear bracket 10 (the side opposite to the front bracket 9 side) is covered by a rear cover 11. A space is formed between one side of the side surface of the rear bracket 10 and the rear cover 11. In this space, a brush holder holding a brush 17, an IC regulator (not shown), and a rectifier 19 are arranged. The rear cover 11 is provided with a plurality of through holes so that outside air can be introduced from outside the machine into a space between one side of the side surface of the rear bracket 10 and the rear cover 11.
[0022]
The rectifier 19 outputs a DC voltage by performing full-wave rectification on the AC voltage generated in the stator winding 3, and forms a three-phase bridge circuit with six diodes as rectifying elements. Each phase winding of the stator winding 3 is electrically connected to a bridge circuit of the rectifier 19. The DC voltage obtained by the rectifier 19 is supplied to the battery 40 and the electric load 50 via the terminal 16. The IC regulator (not shown) controls the field current supplied to the field winding 6 so that the terminal voltage of the terminal 6 is always constant.
[0023]
In the automotive alternator 100, the rotor 4 is rotated by the rotational driving force of the internal combustion engine transmitted from the pulley of the internal combustion engine to the pulley 8 via the belt, and the field is controlled by an IC regulator (not shown). An electric current is supplied from the brush 17 to the field winding 6 via the slip ring 18. Thereby, the field winding 6 generates a magnetic flux. When a magnetic flux is generated in the field winding 6, one of the claw-shaped magnetic cores 5a and 5b becomes an N-pole magnetic pole and the other becomes an S-pole magnetic pole, and the magnetic flux generated in the field winding 6 is transferred to the N-pole magnetic pole. The magnetic circuit is formed to flow from the claw-shaped magnetic poles forming the magnetic poles to the stator core 2 through the gap, and return from the stator cores 2 to the claw-shaped magnetic poles forming the S poles through the gaps. The magnetic flux flowing through the stator core 2 by the magnetic circuit is linked with each phase winding of the stator winding 3. Thereby, a three-phase induced voltage is generated in the stator winding 3. The three-phase induced voltages are full-wave rectified by the rectifier 19 and converted into a DC voltage. The DC voltage obtained by the rectifier 19 is output to a battery 40 and an electric load 50 electrically connected to the terminal 16. At this time, the DC voltage output from the terminal 16 is controlled to a constant voltage of about 14.3 V by the field current control of an IC regulator (not shown).
[0024]
2. Description of the Related Art In recent years, vehicle alternators have been required to have higher output and higher efficiency due to an increase in electric load and lower noise due to improved quietness in a vehicle cabin. In order to achieve high efficiency, various losses may be reduced. In particular, it is preferable to reduce a copper loss having a large loss. For this reason, in this embodiment, the winding conductor 34 constituting the stator winding 3 is changed from a conventional round wire to a rectangular wire, and the ratio of the winding conductor 34 to the slot, that is, the space factor is improved. I have.
[0025]
By the way, it is necessary to design a vehicle alternator so as to obtain desired power generation characteristics. FIG. 5 shows the number of rotations of the automotive alternator on the horizontal axis and the generated current on the vertical axis. The number of magnetic poles of the rotor is 12, and the number of turns per stator winding phase per magnetic pole is 4. , 5, and 6 show the power generation characteristics when the stator winding is configured in a Y (star) connection system. The points indicated by black dots in the figure are the power generation characteristics required for the vehicle alternator. That is, the vehicle alternator outputs the generated current I1 when the rotation speed n1 corresponds to the idle rotation speed of the internal combustion engine, and outputs the generation current I2 when the rotation speed n2 corresponds to the normal running rotation speed of the internal combustion engine. Such power generation characteristics must be satisfied.
[0026]
Here, when the number of magnetic poles of the rotor is 12 and the number of turns for one phase of the stator winding per magnetic pole is 5, the above two points are satisfied. When the wire conductor is changed from a round wire to a rectangular wire, one slot accommodates five (5 turns) winding conductors. However, in the case of a rectangular wire, there is a problem of periodicity, so the number of winding conductors accommodated in one slot must be an even number. For this reason, when the number of magnetic poles of the rotor is 12 and a rectangular wire is used for the winding conductor 34 constituting the stator winding 3, the number of turns for one phase of the stator winding per magnetic pole is 4 or Must be 6.
[0027]
However, as is apparent from the power generation characteristics shown in FIG. 5, when the number of turns is 4, the power generation current I1 at a rotation speed n1 corresponding to the idle rotation speed of the internal combustion engine decreases. This is because the induced voltage decreased due to the decrease in the number of turns. Further, the generated current I2 at the rotation speed n2 corresponding to the normal running rotation speed of the internal combustion engine increases. This is because the inductance of the winding has decreased due to the decrease in the number of turns. When the number of turns is 6, the characteristics are opposite to those when the number of turns is 4. Therefore, the required value cannot be satisfied with the number of turns of 4 or 6.
[0028]
One solution to this problem is to increase the number of magnetic poles of the rotor from 12 to 16 poles. When the number of magnetic poles of the rotor is 16, the frequency of the fundamental wave is 1.33 times (= 16 poles / 12 poles) when the rotor is rotated at the same rotational speed as the case of 12 poles. In other words, when the rotor is rotated at 5000 r / min, the fundamental frequency is 500 Hz when the number of magnetic poles of the rotor is 12 poles, whereas the fundamental frequency is 666 Hz, which is 1.33 times larger when the rotor has 16 poles. Therefore, when the number of magnetic poles of the rotor is 16 poles, the number of turns for one phase of the stator winding can be reduced by an increase in frequency. That is, the number of turns is 5 when the number of magnetic poles of the rotor is 12 poles, whereas the number of turns can be 3.75 (= 5 turns / 1.33 times) when the number of magnetic poles of the rotor is 16 poles. Actually, since the number of turns is determined by an integer, when the number of magnetic poles of the rotor is 16, the number of turns for one phase of the stator winding is four.
[0029]
However, when the number of magnetic poles of the rotor is set to 16, the core loss increases. Iron loss is generally obtained by the sum of eddy current loss and hysteresis loss. Since the eddy current loss greatly affects the thickness of the iron core plate constituting the stator core, it can be reduced by using a thin iron core plate. However, the hysteresis loss increases in proportion to the frequency. Therefore, iron loss increases as the number of magnetic poles of the rotor increases. An increase in iron loss results in a decrease in efficiency. For this reason, changing the number of magnetic poles of the rotor from 12 poles to 16 poles causes a decrease in efficiency.
[0030]
Therefore, in this embodiment, the number of poles of the magnetic poles of the rotor 4 is 12, the number of turns of one phase of the stator winding per magnetic pole is 5, the number of phases of the stator winding 3 is 3, and the rectangular wire is used. The stator winding 3 is constituted by the winding conductor 34 made of. Further, since the number of winding conductors 34 (rectangular wires) in one slot 2c must be an even number, the number of magnetic poles of the rotor 4, the number of slots 2c, and the number of phases of the stator winding 3 The determined number of slots for each pole and phase, that is, the number of slots in which the winding conductor 34 for one phase of the stator winding 3 per magnetic pole is arranged is 2.5. The number of slots 2c is set to 90 from the above relationship. Thus, in this embodiment, high efficiency and low noise are achieved. Further, in the present embodiment, the stator winding 3 is constituted by two three-phase windings to achieve high output.
[0031]
Further, high efficiency of the automotive alternator can be achieved by suppressing the diameters of the front fan 14 and the rear fan 15 provided on the rotor 4 and the height of the fan blades, thereby reducing mechanical loss. The efficiency of the automotive alternator can be increased by employing a MOS type rectifier as the rectifier 19 and reducing diode loss.
[0032]
Next, the configuration of the stator winding 3 will be described in detail with reference to FIGS. As described above, 90 slots 2c are formed in the stator core 2, and four winding conductors 34 are accommodated in each of the slots 2c. In each of the slots 2c, the two winding conductors 34 arranged on the core back 2a side constitute a first three-phase winding 31, and the two winding conductors 34 arranged on the rotor 4 side (slot opening side). The winding conductor 34 constitutes the second three-phase winding 32. The first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically independent. Therefore, the output of the first three-phase winding 31 is rectified by the rectifier 19a, and the output of the second three-phase winding 32 is rectified by the rectifier 19b. After the rectification, the outputs of the rectifiers 19a and 19b are combined and supplied to the battery 40 and the electric load 50.
[0033]
Each of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 is constituted by three phase windings. The first three-phase winding 31 includes a U1-phase winding 31U, a V1-phase winding 31V, and a W1-phase winding 31W. The second three-phase winding 32 includes a U2-phase winding 32U, a V2-phase winding 32V, and a W2-phase winding 32W. As described above, each phase winding is constituted by five winding conductors 34 for each magnetic pole of the rotor 4. The number of slots per pole is 2.5. For this reason, the five winding conductors 34 constituting each phase winding are arranged continuously over three adjacent slots 2c. Further, the winding conductors 34 constituting the respective phase windings are arranged corresponding to the respective magnetic poles of the rotor 4. For this reason, the winding conductor 34 constituting each phase winding straddles the plurality of slots 2c and is arranged continuously over the next three adjacent slots 2c. In the present embodiment, such arrangement of the winding conductors 34 is repeated 12 times corresponding to the magnetic poles of the rotor 4, and the winding conductors 34 arranged in this manner are electrically connected to each other, and Is configured.
[0034]
Next, the configuration of the U1 phase winding 31U will be described more specifically by taking the U1 phase winding 31U as an example. U11 + to U15 + and U11- to U15- indicate winding conductors 34 constituting the U1-phase winding 31U. Here, U1 indicates that the winding conductor 34 constitutes the U1 phase winding 31U. The third number from the left indicates the number of the winding conductor 34 (which does not indicate the order in which windings are assembled, which will be described later). The fourth symbol + from the left indicates that the winding conductor 34 allows a current to flow from the front of the slot 2c to the back of the slot 2c. In addition, the fourth symbol-from the left indicates that the winding conductor 34 allows a current to flow from the back of the slot 2c to the front of the slot 2c.
[0035]
The U1 phase winding 31U is continuously arranged over three adjacent slots 2c, and a U1 + phase winding conductor group 31U + composed of U11 + to U15 + arranged continuously over three adjacent slots 2c. U1-phase winding conductor groups 31U- formed of U11- to U15- are alternately arranged across some of the slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4, and each winding conductor 34 is electrically connected. Are connected in series.
[0036]
Specifically, U11 + and U12 + are arranged in the first slot, U13 + and U14 + are arranged in the second slot adjacent to the first slot, and U15 + is arranged in the third slot adjacent to the second slot. Next, in the eighth slot (sixth slot from the first slot) which spans six slots from the first slot, U11- is adjacent to the eighth slot and the sixth slot spans six slots from the second slot. The nine slots (seventh slot from the second slot) have U12- and U13- adjacent to the ninth slot, and the tenth slot (sixth slot from the third slot) spanning six slots from the third slot. ) Are provided with U14- and U15-. Next, U11 + and U12 + are adjacent to the sixteenth slot in the sixteenth slot (eighth slot from the eighth slot) that crosses seven slots from the eighth slot, and seven slots are crossed from the ninth slot. U13 + and U14 + are in the seventeenth slot (eighth slot from the ninth slot), and the eighteenth slot (eighth slot from the tenth slot) is adjacent to the seventeenth slot and spans seven slots from the tenth slot Are provided with U15 +. Next, U11- is placed in the 23rd slot that spans 6 slots from the 16th slot, and U12- and U13- are located in the 24th slot that spans 6 slots from the 17th slot. U14- and U15- are arranged in the twenty-fifth slot adjacent to the twenty-fourth slot and straddling six slots from the eighteenth slot. Thereafter, the above arrangement pattern is repeated corresponding to the magnetic poles of the rotor 4.
[0037]
That is, U11 + to U15 + are arranged in three adjacent slots, and then U11− to U15− are arranged in three adjacent slots that are six straddles from them. U11 + to U15 + are arranged in three adjacent slots that straddle seven, and then U11− to U15− are arranged in three adjacent slots that straddle six slots from them. Thus, U11 + to U15 + and U11− to U15− are alternately arranged. In addition, the operation is performed at a pitch of 7 slots when straddling from U11 + to U15 + to U11− to U15−, and at an pitch of 8 slots when straddling from U11− to U15− to U11 + to U15 +. That is, 15 slots 2c are arranged per two magnetic poles (a pair of N-pole and S-pole having different polarities) of the rotor 4. In other words, the magnetic pole pitch of the rotor (the interval between the N pole and the S pole having different polarities) is 7.5 slots.
[0038]
In the U1 + phase winding conductor group 31U +, U11 +, U13 +, and U15 + are arranged closest to the core back 2a (first stage) in the corresponding slots. U12 + is arranged on the slot opening side (second stage) of U11 +. U14 + is arranged on the slot opening side (second stage) of U13 +. In the U1-phase winding conductor group 31U-, U12- and U14- are arranged closest to the core back 2a (first stage) in the corresponding slots. U11− is disposed at the second stage (the slot opening side of V15 +). U13- is arranged on the slot opening side (second stage) of U12-. U15- is arranged on the slot opening side (second stage) of U14-. As described above, if U11 + is arranged in the first stage, U11- connected thereto is arranged in the second stage. According to such an arrangement, the connection between the winding conductors 34 at the axial end of the stator core 2 can be performed without being interfered by the connection between the other winding conductors 34. Therefore, the coil ends of the stator windings 3 are arranged in a regular array, and the cooling wind easily passes through.
[0039]
As described above, the configuration of the U1-phase winding 31U has been described in detail, but the V1-phase winding 31V and the W1-phase winding 31W have the same configuration. The U2-phase winding 32U, the V2-phase winding 32V, and the W2-phase winding 32W have the same configuration. The U2 phase winding 32U is in the third and fourth stages of the same slot (first to third slots, eighth to tenth slot...) So that the electrical phase is the same as that of the U1 phase winding 31U. U21 + to U25 + and U21− to U25− arranged in the eyes form the same configuration as the U1 phase winding 31U. The V2-phase winding 32V and the W2-phase winding 32W have the same configuration.
[0040]
In this embodiment, the winding conductors 34 constituting the U1-phase winding 31U and the U2-phase winding 32U are indicated by dotted lines so that each winding conductor forms which phase winding in FIG. Surrounding. The winding conductors 34 constituting the V1 phase winding 31V and the V2 phase winding 32V are surrounded by alternate long and short dash lines. The winding conductors 34 constituting the W1-phase winding 31W and the W2-phase winding 32W are surrounded by a two-dot chain line.
[0041]
The U1-phase winding 31U, V1-phase winding 31V, and W1-phase winding 31W are electrically connected by a Y (star) connection. Thereby, a first three-phase winding 31 is configured. In the connection diagram shown in FIG. 3, the + phase side of each phase winding is shown, and the − phase side of each phase winding is omitted. With reference to the U1 phase winding 31U, the V1 phase winding 31V is connected to the U1 phase winding 31U at an electrical angle of 120 °. That is, the number of slots 2c is 90. Therefore, the electrical angle of one slot pitch is 24 ° (= 6 × 360/90). Since the V1 phase winding 31V is arranged with a pitch shift of 5 slots with respect to the U1 phase winding 31U, the V1 phase winding 31V is a U1 phase winding.
The connection is shifted by 120 ° in electrical angle with respect to 31U. The W1 phase winding 31W is connected to the V1 phase winding 31V by an electrical angle of 120 ° (displaced by 5 slots pitch from the V1 phase winding 31V). On the other hand, the U2-phase winding 32U, V2-phase winding 32V, and W2-phase winding 32W are also electrically connected by Y (star) connection. Thus, a second three-phase winding 32 is configured. Each phase winding is shifted by 120 ° in electrical angle.
[0042]
The U1 phase winding 31U is configured by electrically connecting U11 + to U15 + in series. On the basis of U11 +, U12 + is arranged in the same first slot as U11 +, so that there is no electrical shift. Since U13 + and U14 + are arranged in the second stock adjacent to the first slot, they are shifted by 24 electrical degrees from U11 + and U12 +. Since U15 + is arranged in the third slot adjacent to the second slot, it is shifted by 24 electrical degrees with respect to U13 + and U14 +, and is shifted by 48 electrical degrees with respect to U11 + and U12 +. U11-, which is not shown for reference, is shifted 168 ° in electrical angle with respect to U11 +, U12- is shifted 192 ° in electrical angle with respect to U12 +, U13- is shifted 168 ° in electrical angle with respect to U13 +, U14− is shifted by 192 ° in electrical angle with respect to U14 +, and U15− is shifted by 168 ° in electrical angle with respect to U15 +. In this way, the connection relationship is the same for the V1 phase winding 31V and the W1 phase winding 31W. The same relationship is established in the U2-phase winding 32U, V2-phase winding 32V, and W2-phase winding 32W.
[0043]
Next, how to incorporate the stator winding 3 into the slot 2c will be described by taking the U1-phase winding 31U and the U2-phase winding 32U as an example. FIG. 2 shows how to incorporate the U1-phase winding 31U and the U2-phase winding 32U into the slot 2c. The stator core 2 in the upper part of the figure is for showing windings incorporated in two stages on the slot opening side of the slot 2c, and the stator core 2 in the lower part of the figure is provided in two stages on the core back 2a side of the slot 2c. This is to indicate a winding to be incorporated. In the drawing, a solid line indicates a clockwise winding and a dotted line indicates a counterclockwise winding.
[0044]
First, the U1 phase winding 31U starts from the winding start 31US, the first stage of the first slot (U11 +) → the second stage of the eighth slot (U11−) →... → the first stage of the second slot (U13 +). → The second stage of the ninth slot (U13−) →... → the first stage of the third slot (U15 +) → the second stage of the tenth slot (U15−) →. The second slot of the second slot (U14 +) →... → the first step of the tenth slot (U14−) → the second step of the first slot (U13 +) →. (U13-), and the process ends at the end of the winding (neutral point) 31UE. Similarly to the U1 phase winding 31U, the U2 phase winding 32U starts from the winding start 32US and is sequentially assembled in the same manner as the U1 phase winding 31U, and the mounting direction is reversed via the connection line 36, so that the U1 phase winding As in the case of the line 31U, they are sequentially assembled, and the process ends at the end of the winding (neutral point) 32UE. Thus, a U1 phase winding 31U is formed on the core core 2a side of the stator core 2. On the slot opening side of the stator core 2, a U2-phase winding 32U is formed. By configuring the V1-phase winding 31V and the W1-phase winding 31W in the same manner as the U1-phase winding 31U, the first three-phase winding 31 is formed on the core back 2a side of the stator core 2. . By configuring the V2-phase winding 32V and the W2-phase winding 32W in the same manner as the U2-phase winding 32U, the second three-phase winding 32 is formed on the slot opening side of the stator core 2. You.
[0045]
In the actual work of assembling the stator winding 3, first, a single rectangular wire is bent to form a U-shaped or V-shaped winding conductor 34. One end in the direction in which the two linear portions extend is open so that the winding conductor 34 can be inserted into the two slots 2c from one axial end of the stator core 2. When inserted into the two slots 2c, the winding conductor 34 is bent so that two linear portions have a step in the radial direction of the stator core 2. Next, the winding conductors 34 are inserted into the two slots 2c from one end in the axial direction of the stator core 2 so as to straddle several slots 2c, in accordance with the above-described winding order. After the insertion, the portion of the winding conductor 34 protruding from the other axial end of the stator core 2 is bent in a direction (outside) opposite to the straddling direction of the slot 2c. Then, it is connected to another corresponding winding conductor 34 according to the above-described winding configuration. For connection, caulking or welding is used. When the winding conductor 34 is bent after the winding conductor 34 is inserted into the slot 2c, a stress is applied to the axial end of the stator core 2. However, in the present embodiment, since the thickness of the silicon steel plate at both ends in the axial direction of the stator core 2 is formed to be thicker than other silicon steel plates, it is caused by the stress applied when the winding conductor 34 is bent. Deformation of the silicon steel sheet can be suppressed.
[0046]
As described above, the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically independent. For this reason, the respective outputs of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are rectified, combined, and supplied to the battery 40 and the electric load 50. However, since the arrangement of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 in each of the slots 2c is different, the output current in each is different. That is, the first three-phase winding 31 is disposed on the core back 2a side (closer to the outer peripheral portion of the stator core 2), and the second three-phase winding 32 is positioned closer to the slot opening side (closer to the inner peripheral portion of the stator core 2). ). Therefore, the first three-phase winding 31 has a small magnetic resistance and a large inductance due to a short distance to the core back 2a. On the other hand, the second three-phase winding 32 has a large magnetic resistance and a small inductance due to an increase in the distance to the core back 2a. As a result, the output current of the second three-phase winding 32 becomes larger than the output current of the first three-phase winding 31. Therefore, in the present embodiment, the length of the winding is adjusted so that the inductances of the two become the same. Since there is a limit in shortening the length of the winding, in the present embodiment, the length of the second three-phase winding 32 is increased and the inductance thereof is increased. By this adjustment, both lengths are changed, and the length of the portion of the stator winding 3 protruding outward from the axial end of the stator core 2, that is, the length of the coil end portion is changed. That is, the length of the coil end of the second three-phase winding 32 (the length protruding from the axial end of the stator core 2) is greater than the length of the coil end of the first three-phase winding 31. growing. Note that the difference between the two can be reduced by molding of the winding.
[0047]
In the present embodiment, the plurality of winding conductors 34 of each phase winding arranged over the plurality of slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4 are arranged over the plurality of adjacent slots 2c. In addition, the magnetomotive force distribution (step-like waveform) of the stator winding 3 can be made smooth. That is, as shown in FIG. 1, the number of steps of the magnetomotive force distribution of the first three-phase winding 31 and the number of steps of the magnetomotive force distribution of the second three-phase winding 32 are determined by the winding conductor of each phase winding. Can be increased more than the conventional magnetomotive force distribution arranged in one slot, and can be made smaller than the conventional magnetomotive force distribution (square wave) (similar to a sine wave) and included in the magnetomotive force distribution Harmonic components can be reduced. Therefore, in this embodiment, magnetic noise can be reduced.
[0048]
FIG. 1 shows the magnetomotive force distribution of the U-phase winding. On the + phase side of the U1 phase winding 31U, U11 + and U12 + move up two steps at first, then U13 + and U14 + move up two steps, and finally U15 + move up one step. On the negative phase side of the U1 phase winding 31U, the current is lowered by one stage at U21-, then by two stages at U23- and U22-, and finally by two stages at U15- and U14-. The U2 phase winding 32U has a similar distribution. The V-phase winding and the W-phase winding have the same magnetomotive force distribution as the U-phase winding.
[0049]
In this embodiment, the number of slots per phase determined from the number of phases of the stator winding 3, the number of slots 2c, and the number of magnetic poles of the rotor 4 is 2.5. Compared to the case where the number of phase slots is an integer of 2 or 3, the order of the torque ripple (rotor 4 is 1) determined from the number of magnetic poles of the rotor 4 and the number of slots 2c (or the number of teeth 2b). It corresponds to the cogging torque generated during the rotation, and indicates the least common multiple of the number of magnetic poles of the rotor 4 and the number of the slots 2c). Therefore, in this embodiment, the frequency of the magnetic noise can be increased, and the peak value of the torque ripple can be reduced. Thereby, in this embodiment, the magnetic noise can be reduced.
[0050]
In this embodiment, the number of magnetic poles of the rotor 4 is 12, the number of slots 2c is 90, and the number of phases of the stator winding 3 is 3 so that the number of slots per pole is 2.5. Therefore, the number of slots 2c can be suppressed to 100 or less. Further, in the present embodiment, the order of the torque ripple can be made the same as when the number of slots per pole is 5 with the same number of magnetic poles and the same number of stator winding phases. FIG. 6 shows the relationship among the number of magnetic poles of the rotor 4, the number of slots for each pole, the number of slots 2c, and the order of the torque ripple. The number of phases of the stator winding 3 is three. As is clear from FIG. 6, when the number of magnetic poles of the rotor 4 is 12, and the number of slots per pole is 2.5, the order of the torque ripple is 180, and the number of slots 2c is 90 (= 12 poles). X 2.5 pieces x 3 phases). Thus, in the present embodiment, the number of slots 2c can be suppressed to 100 or less. Further, in this embodiment, the order of the torque ripple can be made the same as when the number of slots per pole is five. Therefore, in the present embodiment, the width of the teeth 2b is increased, the workability of assembling the stator windings 3 is improved, and the stator 1 can be easily manufactured. Further, in this embodiment, the magnetic noise can be reduced.
[0051]
Further, in this embodiment, the number of magnetic poles of the rotor 4 is set to 12, so that the rotor, rectifier, and the like used in the current 12-pole machine can be used as they are. Further, in the present embodiment, there is no need to change the material, the plate thickness, and the like of the stator core 2. Further, in this embodiment, the iron loss can be reduced as compared with the case of 16 poles, and the vehicle AC generator can be made highly efficient. Furthermore, in this embodiment, when welding is used for the connection processing of the stator windings 3, the number of connection points can be reduced. As described above, in this embodiment, a high-output, high-efficiency, low-noise vehicle alternator can be provided at low cost.
[0052]
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is a modification of the first embodiment. In this embodiment, the arrangement of the winding conductors 34 constituting each phase winding is the same as that of the first embodiment, and the same three-phase winding of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 is used. The wires are electrically connected (the U1-phase winding 31U and the U2-phase winding 32U, the V1-phase winding 31V and the V2-phase winding 32V, and the W1-phase winding 31W and the W2-phase winding 32W, respectively). They are connected in series, and the stator winding 3 is constituted by one Y (star) connection. In the connection diagram of FIG. 8, the −phase side of each phase winding is omitted. In the following embodiments, the-phase side of each phase winding is omitted.
[0053]
As shown in FIG. 8, the U-phase winding, the V-phase winding, and the W-phase winding are connected with a shift of 120 electrical degrees. The U-phase winding is connected to U12 +, U21 +, and U22 +, which have the same electrical relationship as the U11 + (there is no electrical deviation). Next, U13 +, U14 +, U23 +, and U24 + are connected by being shifted by 24 electrical degrees. Next, U15 + and U25 + are connected with a shift of 24 electrical degrees. The V-phase winding and the W-phase winding have the same connection relationship as the U-phase winding. As shown in FIG. 7, the magnetomotive force distribution of the U-phase winding rises by four steps at the + phase side, then by four steps, and finally by two steps. Further, on the negative phase side, first, two steps, then four steps, and finally four steps. The V-phase winding and the W-phase winding have the same magnetomotive force distribution as the U-phase winding.
[0054]
In the present embodiment, the winding conductors 34 of the respective phase windings arranged over the plurality of slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4 are arranged over the plurality of adjacent slots 2c. As in the first embodiment, the magnetomotive force distribution of the stator winding 3 can be smoothed, and harmonic components included in the magnetomotive force distribution can be reduced. Therefore, in this embodiment, magnetic noise can be reduced.
[0055]
In this embodiment, the result of frequency analysis of the waveform of the magnetomotive force distribution is summarized in a table, and the result is placed on the right end of the magnetomotive force distribution. In this table, when the crest value of the fundamental wave is set to 100%, the crest value of each order included in the fundamental wave is represented by%. To effectively reduce magnetic noise, it is preferable to reduce the third-order peak value. As shown, the third-order peak value was 21.4% in this example. On the other hand, the winding conductors constituting each phase winding are housed in one slot to form two three-phase windings, and the two phase windings of the same phase are electrically connected to each other. In the frequency analysis of the magnetomotive force distribution of the stator winding, the third peak value was 24.3%. Therefore, the configuration of the present embodiment is more effective in reducing magnetic noise.
[0056]
Further, in this embodiment, since the in-phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically connected to each other, the vehicle AC generator is used as a three-phase AC motor. Inverter can be driven from outside. In this case, since the number of inverter elements can be reduced to the minimum of three phases, when the vehicle alternator is mounted on an idle stop vehicle, it is easy to cope with the start of the internal combustion engine by the vehicle alternator. In this case, since the voltage can be increased, it is possible to easily cope with a higher voltage.
[0057]
Other configurations are the same as those of the first embodiment. Therefore, the present embodiment can achieve the same effects as the first embodiment.
[0058]
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an improved example of the first embodiment. In the present embodiment, the electric phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted. For example, U11 + to U15 + and U11− to U15− constituting the U1 phase winding 31U are configured in the same manner as in the first embodiment. On the other hand, U21 + to U25 + forming the U2 phase winding 32U are shifted by one slot rearward (24 ° in electrical angle) with respect to U11 + to U15 + forming the U1 phase winding 31U. The same applies to the -phase side of the U2 phase winding 32U, which is shifted by one slot to the -phase side of the U1 phase winding 31U. The V-phase winding and the W-phase winding have a similar arrangement.
[0059]
As shown in FIG. 10, the Y (star) connection of the second three-phase winding 32 is shifted from the Y (star) connection of the first three-phase winding 31 by 24 ° in electrical angle as a whole. . The connection relationship of the winding conductors 34 in each phase winding is the same as in the first embodiment. As shown in FIG. 9, the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U is shifted by one slot from the magnetomotive force distribution of the U1-phase winding 31U. The configuration of the waveform of each magnetomotive force distribution is the same as that of the first embodiment. The magnetomotive force distribution of the V-phase winding and the magnetomotive force distribution of the W-phase winding have a similar relationship.
[0060]
In the present embodiment, the first three-phase winding 31 is rectified because the electric phases of the same-phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted. An electrical phase difference occurs between the rectified ripple (current ripple) at the time and the rectified ripple (current ripple) obtained when the second three-phase winding 32 is rectified, and the rectified output of the first three-phase winding 31 and the rectified ripple (current ripple). When combining with the rectified output of the two three-phase windings 32, the order of the fundamental wave of the rectified ripple waveform can be reduced and the order can be dispersed. That is, the amplitude (time variation) of the rectification ripple (current ripple) can be reduced. Therefore, in this embodiment, the magnetic noise can be further reduced.
[0061]
A fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an improved example of the second embodiment. In the present embodiment, the arrangement of the winding conductors 34 constituting each phase winding is the same as that of the third embodiment, and the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 have the same phase winding. The wires are electrically connected in series, and the stator winding 3 is constituted by one Y (star) connection.
[0062]
As shown in FIG. 12, the connection relation between the U-phase winding, the V-phase winding and the W-phase winding is the same as in the second embodiment. In the U-phase winding, U12 +, which is electrically the same as U11 +, is connected to U11 +, and U13 +, U14 +, U21 +, and U22 + are connected to each other at an electrical angle of 24 °. Next, U15 +, U23 +, and U24 + are connected with a shift of 24 electrical degrees, and then U25 + are connected with a shift of 24 electrical degrees. The V-phase winding and the W-phase winding have the same connection relationship as the U-phase winding. In addition, as shown in FIG. 11, the magnetomotive force distribution of the U-phase winding rises by four steps at the + phase side, then by four steps, and finally by two steps. Further, on the negative phase side, first, two steps, then four steps, and finally four steps. The V-phase winding and the W-phase winding have the same magnetomotive force distribution as the U-phase winding.
[0063]
In the present embodiment, since the electric phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted, the magnetomotive force distribution of the stator winding 3 becomes the second phase winding. It can be smoother than that of the second embodiment. That is, as shown in FIG. 11, the number of steps in the step-like magnetomotive force distribution is increased by one. Therefore, in the present embodiment, the third-order peak value is 17.7%, and the magnetic noise can be further reduced. FIG. 13 shows the result of comparing the noise level according to the configuration of the present embodiment with the noise level according to the configuration of the second embodiment so that the configuration of the present embodiment is effective. Comparing the noise level at a rotational speed of the vehicle alternator of about 2100 r / min (low speed range), the noise level in the configuration of this embodiment is about 8 dBA lower. Therefore, in this embodiment, the magnetic noise can be further reduced.
[0064]
In addition, when the in-phase phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically connected in series, if the electrical phases of the in-phase phase windings are shifted too much. The effective magnetic flux decreases, and the output of the vehicle alternator decreases. Accordingly, it is preferable to shift the electrical phase between the phase windings of the same phase at a one-slot pitch or a two-slot pitch. This is not the case when the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically independent.
[0065]
A fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an improvement of the third embodiment. This embodiment is different from the third embodiment in the arrangement of each phase winding of the second three-phase winding 32. The arrangement of each phase winding of the first three-phase winding 31 is the same as that of the third embodiment. On the + phase side of the U2-phase winding 32U, U21 + is stored in the second slot, U22 + and U23 + are stored in the third slot, and U24 + and U25 + are stored in the fourth slot. That is, the winding conductors 34 are shifted one by one to the rear slot (in the third embodiment, two winding conductors 34 are provided in the second and third slots, and one winding conductor 34 is provided in the fourth slot). On the other hand, in the present embodiment, one winding conductor 34 is accommodated in the second slot, and two winding conductors 34 are accommodated in the third slot and the fourth slot, respectively. On the other hand, on the negative side of the U2-phase winding 32U, U21- and U22- are stored in the tenth slot, U23- and U24- are stored in the eleventh slot, and U25- is stored in the twelfth slot. . That is, the winding conductors 34 are shifted one slot at a time to the front slot and one slot as a whole is shifted rearward (in the third embodiment, one winding conductor 34 is provided at the ninth slot, Two winding conductors 34 were accommodated in the tenth slot and the eleventh slot, whereas in the present embodiment, two winding conductors 34 were accommodated in the tenth and eleventh slots, and a winding conductor 34 was accommodated in the twelfth slot. 34 are stored respectively). The arrangement of the V2-phase winding 32V and the W2-phase winding 32W is the same as that of the U2-phase winding 32U.
[0066]
As shown in FIG. 15, the second three-phase winding 32 is shifted by 24 electrical degrees with respect to the first three-phase winding 31. The phase windings of the same phase also have a different connection relationship between the winding conductors 34. The U2-phase winding 32U is connected to the U21 + with the U22 + and U23 + shifted by 24 electrical degrees with respect to the U21 +. Next, U24 + and U25 + are shifted by 24 ° in electrical angle. The connection relationship between the V2-phase winding 32V and the W2-phase winding 32W is the same as that of the U2-phase winding 32U. As shown in FIG. 14, the magnetomotive force distribution of the U2 phase winding 32U is shifted by one slot on the + phase side with respect to the magnetomotive force distribution of the U1 phase winding 31U (similar to the third embodiment), and − The phase is shifted by two slots. In addition, the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U increases by one step at the + phase side, then by two steps, and finally by two steps. -On the phase side, first two steps down, then two steps down and finally one step down. The V2-phase winding 32V and the W2-phase winding 32W also have the same magnetomotive force distribution as the U2-phase winding 32U.
[0067]
In the present embodiment, the electric phases of the same-phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted from each other. The amplitude (time variation) of the current ripple) can be reduced. Therefore, in this embodiment, the magnetic noise can be further reduced.
[0068]
Sixth Embodiment A sixth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an improved example of the fourth embodiment. In this embodiment, the arrangement of the winding conductors 34 constituting each phase winding is the same as that of the fifth embodiment, and the same three-phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are used. The wires are electrically connected in series, and the stator winding 3 is constituted by one Y (star) connection.
[0069]
As shown in FIG. 17, the connection relationship between the U-phase winding, the V-phase winding and the W-phase winding is the same as in the fourth embodiment. The U-phase winding is connected to U12 +, which is electrically the same as U11 +, based on U11 +. Next, U13 +, U14 +, and U21 + are connected with a shift of 24 electrical degrees. Next, U15 +, U22 +, and U23 + are connected with a shift of 24 electrical degrees, and then U24 +, U25 + are connected with a shift of 24 electrical degrees. The V-phase winding and the W-phase winding have the same connection relationship as the U-phase winding. As shown in FIG. 16, the magnetomotive force distribution of the U-phase winding differs in the number of steps between the + phase side and the − phase side. On the + phase side, the level rises two steps first, then three steps, then three steps, and finally two steps. Further, on the negative phase side, the first step is lowered by one step, then by two steps, then by four steps, then by two steps, and finally by one step. The V-phase winding and the W-phase winding have the same magnetomotive force distribution as the U-phase winding.
[0070]
In the present embodiment, the arrangement of the winding conductors 34 of the phase windings of the same phase is set so as to be rotated by 180 ° about the line perpendicular to the center of the diagonal line, so that the rise and fall of the magnetomotive force distribution can be reduced. Since the number of steps is different, the number of falling steps can be increased by one step, and the upper and lower shapes can be made symmetric with respect to the center of the peak value, so that the DC component can be reduced. Therefore, in the present embodiment, the third-order peak value is 13.1%, and the magnetic noise can be further reduced.
[0071]
In the above embodiment, it is assumed that the number of slots per pole is 2.5, the number of slots 2c is 90, the number of phases of the stator winding 3 is 3, and the number of magnetic poles of the rotor 4 is 12. A configuration for reducing magnetic noise in a vehicle alternator has been described. In the following embodiments, examples in which those conditions are variously changed and further modified examples will be described.
[0072]
A seventh embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an automotive alternator in which the number of magnetic poles of the rotor 4 is 12, the number of slots 2c is 72, the number of phases of the stator winding 3 is 3, and the number of slots for each phase is 2. . In the present embodiment, the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically independent, and two Y (star) connections are configured. Each of the phase windings has four winding conductors 34, which are arranged over two adjacent slots 2c. There is no electrical phase shift between the phase windings of the same phase. The arrangement of the winding conductor 34 forming the first three-phase winding 31 and the winding conductor 34 forming the second three-phase winding 32 in the slot 2c is the same as in the previous example.
[0073]
In this embodiment, one slot pitch is 30 ° in electrical angle. The slot pitch from the + phase side to the − phase side and the slot pitch from the − phase side to the + phase side of each phase winding are the same slot pitch, that is, 6 slot pitches. There).
[0074]
As shown in FIG. 19, the connection relation of each phase winding in the first three-phase winding 31 and the connection relation of each phase winding in the second three-phase winding 32 are the same as in the previous example. The U1 phase winding 31U is electrically connected to U12 +, which is electrically the same as U11 +, based on U11 +. Next, U13 + and U14 + are connected with a shift of 30 electrical degrees. The V1 phase winding 31V, the W1 phase winding 31W, and each phase winding on the U2 phase also have the same connection relationship as the U1 phase winding 31U. Also, as shown in FIG. 18, the magnetomotive force distribution of the U1 phase winding 31U rises by two steps at the + phase side and finally by two steps. -On the phase side, two steps down at the beginning and two steps down at the end. V1 phase winding 31V, W1 phase winding 31W and
Each phase winding on the U2-phase side also has the same magnetomotive force distribution as the U1-phase winding 31U.
[0075]
In the present embodiment, the winding conductors 34 of the respective phase windings arranged over the plurality of slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4 are arranged over the plurality of adjacent slots 2c. Similarly, the magnetomotive force distribution of the stator winding 3 can be smoothed, and the harmonic components included in the magnetomotive force distribution can be reduced. Therefore, in this embodiment, magnetic noise can be reduced.
[0076]
An eighth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an improved example of the seventh embodiment. In the present embodiment, the electric phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted from each other, as in the third embodiment. For example, U11 + to U14 + and U11− to U14− constituting the U1 phase winding 31U are configured similarly to the seventh embodiment. On the other hand, U21 + to U24 + forming the U2 phase winding 32U are shifted by one slot (30 electrical degrees) behind U11 + to U14 + forming the U1 phase winding 31U. The same applies to the -phase side of the U2 phase winding 32U, which is shifted by one slot to the -phase side of the U1 phase winding 31U. The V-phase winding and the W-phase winding have a similar arrangement.
[0077]
As shown in FIG. 21, the Y (star) connection of the second three-phase winding 32 is shifted from the Y (star) connection of the first three-phase winding 31 by 30 ° in electrical angle as a whole. . The connection relationship of the winding conductors 34 in each phase winding is the same as in the seventh embodiment. As shown in FIG. 20, the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U is shifted by one slot from the magnetomotive force distribution of the U1-phase winding 31U. The configuration itself of the waveform of each magnetomotive force distribution is the same as in the seventh embodiment. The magnetomotive force distribution of the V-phase winding and the magnetomotive force distribution of the W-phase winding have a similar relationship.
[0078]
In the present embodiment, the electric phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted, so that the rectification ripple (current ripple) as in the previous example. Amplitude (temporal variation) can be reduced. Therefore, in this embodiment, the magnetic noise can be further reduced.
[0079]
A ninth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is a modification of the eighth embodiment. In the present embodiment, the arrangement of the winding conductors 34 constituting each phase winding is the same as in the eighth embodiment, and the same three-phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are used. The wires are electrically connected in series, and the stator winding 3 is constituted by one Y (star) connection.
[0080]
As shown in FIG. 23, the U-phase winding, the V-phase winding, and the W-phase winding have the same connection relationship as in the previous example. The U-phase winding is connected to U12 +, which is electrically similar to U11 +, based on U11 +. Next, U13 +, U14 +, U21 +, and U22 + are connected at an electrical angle of 30 °. Next, U23 + and U24 + are connected with a shift of 30 electrical degrees. The V-phase winding and the W-phase winding have the same connection relationship as the U-phase winding. Further, as shown in FIG. 22, the magnetomotive force distribution of the U-phase winding increases by two steps at the + phase side, then by four steps, and finally by two steps. Further, on the negative phase side, first, two steps, then four steps, and finally two steps. The V-phase winding and the W-phase winding have the same magnetomotive force distribution as the U-phase winding.
[0081]
In the present embodiment, the electric phases of the same-phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted from each other. The magnetomotive force distribution of the stator windings 3 can be further smoothed as compared with a case where the same three-phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically connected in series. That is, in the present embodiment, the number of steps in the step-like magnetomotive force distribution is increased by one in comparison with that. Therefore, in the present embodiment, the third-order peak value is 17.7%, and the magnetic noise can be further reduced.
[0082]
A tenth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is a modification of the seventh embodiment. In the present embodiment, the number of winding conductors 34 constituting each phase winding is two. Also in the present embodiment, the winding conductors 34 constituting the respective phase windings are arranged over two adjacent slots 2c. Also in this embodiment, the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically independent, and two Y (star) connections are configured. Also in the present embodiment, the electrical phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted, as in the third embodiment.
[0083]
As shown in FIG. 25, the Y (star) connection of the second three-phase winding 32 is shifted by an electrical angle of 30 ° as a whole from the Y (star) connection of the first three-phase winding 31. . The connection relationship of each phase winding in the first three-phase winding 31 and the connection relationship of each phase winding in the second three-phase winding 32 are the same as in the previous example. The U1 phase winding 31U is connected to U11 + by shifting U12 + by 30 ° in electrical angle. The V1 phase winding 31V, the W1 phase winding 31W, and each phase winding on the U2 phase also have the same connection relationship as the U1 phase winding 31U. Further, as shown in FIG. 24, the magnetomotive force distribution of the U1-phase winding 31U rises by one step at the beginning on the + phase side and finally by one step. -On the phase side, one step down at the beginning and one step down at the end. The V1 phase winding 31V, the W1 phase winding 31W, and each phase winding on the U2 phase side also have the same magnetomotive force distribution as the U1 phase winding 31U. The magnetomotive force distribution of the U2 phase winding 32U is shifted by one slot from the magnetomotive force distribution of the U1 phase winding 31U.
[0084]
In the present embodiment, the winding conductors 34 of the respective phase windings arranged over the plurality of slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4 are arranged over the plurality of adjacent slots 2c. Similarly, the magnetomotive force distribution of the stator winding 3 can be smoothed, and the harmonic components included in the magnetomotive force distribution can be reduced. Therefore, in this embodiment, magnetic noise can be reduced.
[0085]
Further, in this embodiment, since the electric phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted, the rectification ripple (current Ripple) amplitude (temporal variation) can be reduced. Therefore, in this embodiment, the magnetic noise can be further reduced.
[0086]
In the present embodiment, the shape of the slot 2c is an open slot, and one three-phase winding is inserted into the slot 2c from the inner peripheral side of the stator core 2 using a jig, so that the stator winding is formed. Line 3 can be constructed. In such a configuration, the U-shaped winding conductor 34 is inserted from one axial end of the stator core 2 and connected to another winding conductor 34 by welding or the like at the other axial end of the stator core 2. Therefore, the workability of assembling the stator winding 3 can be improved. Further, in this embodiment, since the shape of the stator winding 3 is an integral fence, once it is contracted and inserted into the slot 2c, the stator winding 3 can be provided without providing a liner or the like particularly at the opening of the slot 2c. The wire 3 can be prevented from jumping out of the slot 2c. Further, since the stator winding 3 is fixed in the slot 2c by the varnish, it does not move due to vibration or the like. Such a configuration can be applied to other embodiments.
[0087]
An eleventh embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The present embodiment is an automotive alternator in which the number of magnetic poles of the rotor 4 is 12, the number of slots 2c is 108, the number of phases of the stator winding 3 is 3, and the number of slots for each pole is 3. . In the present embodiment, the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are electrically independent, and two Y (star) connections are configured. Each of the phase windings has six winding conductors 34, which are arranged over three adjacent slots 2c. The phase windings of the same phase are electrically out of phase (for one slot). The arrangement of the winding conductor 34 forming the first three-phase winding 31 and the winding conductor 34 forming the second three-phase winding 32 in the slot 2c is the same as in the previous example.
[0088]
In this embodiment, one slot pitch is 20 ° in electrical angle. The slot pitch of each phase winding from the + phase side to the − phase side and the slot pitch from the − phase side to the + phase side are the same slot pitch, that is, 9 slot pitches. There).
[0089]
As shown in FIG. 27, the Y (star) connection of the second three-phase winding 32 is shifted by 30 ° in electrical angle as a whole with respect to the Y (star) connection of the first three-phase winding 31. . The connection relationship of each phase winding in the first three-phase winding 31 and the connection relationship of each phase winding in the second three-phase winding 32 are the same as in the previous example. The U1 phase winding 31U is electrically connected to U12 +, which is electrically the same as U11 +, based on U11 +. Next, U13 + and U14 + are connected to each other at an electrical angle of 20 °. Next, U15 + and U16 + are connected to each other with a shift of 20 electrical degrees. The V1 phase winding 31V, the W1 phase winding 31W, and each phase winding on the U2 phase also have the same connection relationship as the U1 phase winding 31U. Further, as shown in FIG. 26, the magnetomotive force distribution of the U1-phase winding 31U rises by two steps at the + phase side, then by two steps, and finally by two steps. -On the phase side, two steps down, then two down, and finally two down. The V1 phase winding 31V, the W1 phase winding 31W, and each phase winding on the U2 phase side also have the same magnetomotive force distribution as the U1 phase winding 31U. The magnetomotive force distribution of the U2 phase winding 32U is shifted by one slot from the magnetomotive force distribution of the U1 phase winding 31U.
[0090]
In the present embodiment, the winding conductors 34 of the respective phase windings arranged over the plurality of slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4 are arranged over the plurality of adjacent slots 2c. Similarly, the magnetomotive force distribution of the stator winding 3 can be smoothed, and the harmonic components included in the magnetomotive force distribution can be reduced. Therefore, in this embodiment, magnetic noise can be reduced.
[0091]
Further, in this embodiment, since the electric phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted, the rectification ripple (current Ripple) amplitude (temporal variation) can be reduced. Therefore, in this embodiment, the magnetic noise can be further reduced. In this embodiment, the electric phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted by one stop, but this is changed to two slots. May be minutes.
[0092]
A twelfth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is a modification of the third embodiment. In the present embodiment, a third three-phase winding 33 is added to the configuration of the third embodiment, and the first to third three-phase windings 31 to 33 are electrically connected. Independently configured, three Y (star) connections are configured. The U3-phase winding 33U is shifted by one slot (24 electrical degrees) with respect to the U2-phase winding 32U, and is shifted by two slots (48 electrical degrees) with respect to the U1-phase winding 31U. I have. The V-phase winding and the W-phase winding have the same arrangement as the U-phase winding. The arrangement of the winding conductor 34 in each phase winding of the third three-phase winding 33 is the same as the winding conductor 34 in each phase winding of the other windings.
[0093]
As shown in FIG. 29, the Y (star) connection of the second three-phase winding 32 is shifted from the Y (star) connection of the first three-phase winding 31 by 24 ° in electrical angle as a whole. . The Y (star) connection of the third three-phase winding 33 is shifted from the Y (star) connection of the second three-phase winding 32 by 24 ° in electrical angle as a whole. Connection relation of each phase winding in the first three-phase winding 31, connection relation of each phase winding in the second three-phase winding 32, and connection relation of each phase winding in the third three-phase winding 33 Is the same as in the third embodiment. Further, as shown in FIG. 28, the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U is shifted by one slot from the magnetomotive force distribution of the U1-phase winding 31U. The magnetomotive force distribution of the U3-phase winding 33U is shifted by one slot from the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U. The configuration of the waveform of each magnetomotive force distribution is the same as that of the third embodiment. The magnetomotive force distribution of the V-phase winding and the magnetomotive force distribution of the W-phase winding have a similar relationship.
[0094]
The outputs of the Y (star) connection of the first three-phase winding 31, the Y (star) connection of the second three-phase winding 32, and the Y (star) connection of the third three-phase winding 33 are rectified. , Has been synthesized.
[0095]
In this embodiment, since the electric phases of the same-phase windings of the first three-phase winding 31 to the third three-phase winding 33 are shifted, the rectification ripple (current ripple) is the period of the fundamental wave. 18 times, and the amplitude (time variation) of the rectification ripple (current ripple) can be further reduced as compared with the third embodiment. Therefore, in this embodiment, the magnetic noise can be further reduced.
[0096]
A thirteenth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is a modification of the third embodiment. In the present embodiment, the first three-phase winding 31 is configured in the same manner as in the third embodiment to form one Y (star) connection, and the windings of the second three-phase winding 32 in each phase winding are formed. Another Y (star) connection is configured with ten line conductors 34. For example, the + phase side of the U2 phase winding 32U is composed of U21 + to U210 +. U21 + to U210 + are arranged over three adjacent slots (second to fourth slots). That is, U21 + to U24 + are stored in the second slot, U25 + to U28 + are stored in the third slot, and U29 + and U210 + are stored in the fourth slot. The -phase side of the U2-phase winding 32U is composed of U21- to U210-. U21- to U210- are arranged over three adjacent slots (sixth to eleventh slots). That is, U21- and U22- are stored in the ninth slot, U23- to U26- are stored in the tenth slot, and U27- to U210- are stored in the eleventh slot. The U2-phase winding 32U is shifted from the U1-phase winding 31U by one slot (24 electrical degrees). The V-phase winding and the W-phase winding have the same arrangement as the U-phase winding.
[0097]
As shown in FIG. 31, the Y (star) connection of the second three-phase winding 32 is shifted from the Y (star) connection of the first three-phase winding 31 by 24 electrical degrees as a whole. . The connection relationship of each phase winding in the first three-phase winding 31 is the same as in the third embodiment. The U2-phase winding 32U is electrically connected to U22 + to U24 +, which is electrically the same as U21 +. Next, U25 + to U28 + are connected with a shift of 24 electrical degrees. Next, U29 + and U210 + are connected with a shift of 24 electrical degrees. The V2-phase winding 32V and the W2-phase winding 32W have the same connection relationship as the U2-phase winding 32U.
[0098]
Further, as shown in FIG. 30, the magnetomotive force distribution of the U1-phase winding 31U is the same as that of the third embodiment. The magnetomotive force distribution of U2 phase winding 32U is shifted by one slot from the magnetomotive force distribution of U1 phase winding 31U. On the + phase side of the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U, the level rises first by four steps, then by four steps, and finally by two steps. On the minus phase side of the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U, the first two steps, the next four steps, and the last four steps.
The V2-phase winding 32V and the W2-phase winding 32W also have the same magnetomotive force distribution as the U2-phase winding 32U.
[0099]
The output of the first three-phase winding 31 is rectified by the rectifier 19a and supplied to the battery 40a and the electric load 50a. The output of the second three-phase winding 32 is rectified by the rectifier 19b and output to the battery 40b and the electric load 50b. In other words, such a configuration allows an automotive alternator to be installed in a vehicle having both a battery having an output voltage of 12 V and an electric load driven by the output thereof, and a battery having an output voltage of 36 V and an electric load driven by the output thereof. It is effective when it is set to pieces. Also, in the case of an automobile having a battery and an electric load driven by the output thereof and receiving the output of the vehicle AC generator directly and driving the motor to drive the vehicle, the number of the vehicle AC generator is one. It is effective for
[0100]
In the present embodiment, the winding conductors 34 of the respective phase windings arranged over the plurality of slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4 are arranged over the plurality of adjacent slots 2c. Similarly, the magnetomotive force distribution of the stator winding 3 can be smoothed, and the harmonic components included in the magnetomotive force distribution can be reduced. Therefore, in this embodiment, magnetic noise can be reduced.
[0101]
In this embodiment, the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 or the first three-phase winding 31 to the third three-phase winding 33 are electrically independent. The present invention can also be applied to other embodiments configured as described above. Further, in the present embodiment, the electric phases of the phase windings of the same phase of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32U are shifted from each other, but may be electrically the same.
[0102]
A fourteenth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an improved example of the first embodiment. In the first embodiment, the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are formed electrically independently, and the winding conductor 34 forming the first three-phase winding 31 is formed as a slot. The unbalance of the output current due to the core back 2a side in 2c and the winding conductor 34 constituting the second three-phase winding 32 being arranged on the slot opening side in the slot 2c is determined by the length of the winding. Was adjusted to eliminate. In the present embodiment, on the other hand, in the slot 2c of one part of the winding conductor 34 forming the first three-phase winding 31 and one part of the winding conductor 34 forming the second three-phase winding 32 Is changed to adjust the output current balance. The outputs of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are individually rectified and combined.
[0103]
Here, the U1 phase winding 31U and the U2 phase winding 32U will be described as an example, and the arrangement positions of the winding conductors 34 constituting the respective winding conductors in the slot 2c will be described. First, on the + phase side of the U1 phase winding 31U, U11 + is arranged in the second stage of the first slot. U12 + and U13 + are arranged in the first and second stages of the second slot, and U14 + and U15 + are arranged in the third and fourth stages of the fourth slot. On the + phase side of the U2-phase winding 32U, U21 + is arranged in the fourth stage of the second slot. U22 + to U25 + are arranged in the first to fourth stages of the third slot. Thus, on the + phase side of the U-phase winding, the arrangement of U14 +, U15 + and the arrangement of U22 +, U23 + are interchanged.
[0104]
On the other hand, on the negative side of the U1 phase winding 31U, U11- and U12- are arranged in the first and second stages of the ninth slot. U13- is arranged in the first row of the tenth slot. U14- is arranged in the fourth row of the eleventh slot. U15- is arranged in the third row of the twelfth slot. On the negative side of the U2-phase winding 32U, U22-, U21-, and U24- are arranged in the second, third, and fourth stages of the tenth slot. U23- and U25- are arranged in the first and third stages of the eleventh slot. Thus, on the negative phase side of the U-phase winding, the arrangement of U14- and U15- and the arrangement of U22- and U23- are interchanged. The V-phase winding and the W-phase winding have the same arrangement as the U-phase winding.
[0105]
As shown in FIG. 33, the magnetomotive force distribution of the U1-phase winding 31U rises by one step at the beginning on the + phase side, then by two steps, moves parallel by one slot, and finally rises by two steps. -On the phase side, first two steps, then one step, then one step, and finally one step down. On the other hand, the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U increases by one step at the beginning on the + phase side and finally by four steps. -On the phase side, three steps down at the beginning and two steps down at the end. The V-phase winding and the W-phase winding have the same magnetomotive force distribution as the U-phase winding.
[0106]
Next, a method of incorporating the stator winding 3 into the slot 2c will be described with reference to FIG. FIG. 32 shows how to incorporate the U1 phase winding 31U and the U2 phase winding 32U into the slot 2c. The stator core 2 in the upper part of the figure is for showing windings incorporated in two stages on the slot opening side of the slot 2c. The stator core 2 in the lower part of the figure is for showing windings incorporated in two stages on the core back 2a side of the slot 2c. In the drawing, a solid line indicates a clockwise winding and a dotted line indicates a counterclockwise winding.
[0107]
First, the U1 phase winding 31U starts from the winding start 31US, the second stage of the first slot (U11 +) → the first stage of the ninth slot (U11−) →... → the second stage of the second slot (U13 +). → The first stage of the tenth slot (U13−) →... → The fourth stage of the fourth slot (U15 +) → The third stage of the twelfth slot (U15−) →. , The assembling direction is reversed via the third slot (U14 +) of the fourth slot →... → the fourth stage (U14−) of the eleventh slot → the first stage of the second slot (U12 +) →. (U12-), and ends at the end of the winding (neutral point) 31UE.
[0108]
Next, the U2-phase winding 32U starts from the winding start 32US, and the fourth stage of the second slot (U21 +) → the third stage of the tenth slot (U21−) →... → the fourth stage of the third slot (U25 +). ) → the third row of the eleventh slot (U25−) →... → the second row of the third slot (U23 +) → the first row of the eleventh slot (U23−) →. The assembling direction is reversed via 35, the first stage of the third slot (U22 +) →... → the second stage of the tenth slot (U22−) → the third stage of the third slot (U24 +) →. It is sequentially assembled as in the fourth stage of the slot (U24-), and ends at the end of the winding (neutral point) 32UE. The V-phase winding and the W-phase winding are incorporated similarly to the U-phase winding.
[0109]
In the present embodiment, the winding conductors 34 of the respective phase windings arranged over the plurality of slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4 are arranged over the plurality of adjacent slots 2c. Similarly, the magnetomotive force distribution of the stator winding 3 can be smoothed, and the harmonic components included in the magnetomotive force distribution can be reduced. Therefore, in this embodiment, magnetic noise can be reduced.
[0110]
Further, in this embodiment, the arrangement of a part of the winding conductor 34 forming the first three-phase winding 31 and a part of the winding conductor 34 forming the second three-phase winding 32 in the slot 2c. Since the positions are changed, the output currents of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 can be averaged.
[0111]
A fifteenth embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. This embodiment is an improvement of the fourteenth embodiment. In the present embodiment, the positions of a part of the winding conductor 34 forming the first three-phase winding 31 and a part of the winding conductor 34 forming the second three-phase winding 32 in the slot 2c are determined. Instead, the balance of the output current is adjusted as in the fourteenth embodiment. In the present embodiment, the winding conductors constituting the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are arranged such that the centers of the electrical phases of the in-phase windings are shifted from each other. 34 has been changed.
[0112]
Here, the U1 phase winding 31U and the U2 phase winding 32U will be described as an example, and the arrangement positions of the winding conductors 34 constituting the respective winding conductors in the slot 2c will be described. First, on the + phase side of the U1 phase winding 31U, U11 + is arranged in the second stage of the first slot. U12 + and U13 + are arranged in the first and second stages of the second slot. U14 + and U15 + are arranged in the third and fourth stages of the fourth slot. On the + phase side of the U2-phase winding 32U, U21 + and U21 + are arranged in the first and second stages of the third slot. U23 + and U24 + are arranged in the third and fourth stages of the fourth slot, and U25 + is arranged in the fourth stage of the fifth slot. Thus, on the + phase side of the U-phase winding, the arrangement of U14 +, U15 + and the arrangement of U21 +, U22 + are interchanged.
[0113]
On the other hand, on the negative side of the U1 phase winding 31U, U11- and U12- are arranged in the first and second stages of the ninth slot. U13- is arranged in the first stage of the tenth slot, and U15- is arranged in the third stage of the tenth slot. U14- is arranged in the fourth row of the eleventh slot. On the negative side of the U2-phase winding 32U, U21- is arranged in the second stage of the tenth slot. U22- and U24- are arranged in the first and third stages of the eleventh slot. U25- and U23- are arranged in the third and fourth stages of the twelfth slot. Thus, on the negative phase side of the U-phase winding, the arrangement of U14- and U15- and the arrangement of U21- and U22- are interchanged. The V-phase winding and the W-phase winding have the same arrangement as the U-phase winding.
[0114]
As shown in FIG. 35, the distribution of the magnetomotive force of the U1-phase winding 31U rises by one step at the + phase side, then by two steps, and finally by two steps. -On the phase side, first two steps down, then two steps down and finally one step down. On the other hand, the magnetomotive force distribution of the U2-phase winding 32U rises by two steps at the + phase side, then by two steps, and finally by one step. -On the phase side, it goes down one step first, then two steps, and finally two steps down. The magnetomotive force distribution of the U1 phase winding 31U and the magnetomotive force distribution of the U2 phase winding 32U are shifted by two slots on the + phase side, and shifted by one slot on the-phase side. The V-phase winding and the W-phase winding have the same magnetomotive force distribution as the U-phase winding.
[0115]
Next, a method of incorporating the stator winding 3 into the slot 2c will be described with reference to FIG. FIG. 34 shows how to incorporate the U1-phase winding 31U and the U2-phase winding 32U into the slot 2c. The stator core 2 in the upper part of the figure is for showing windings incorporated in two stages on the slot opening side of the slot 2c. The stator core 2 in the lower part of the figure is for showing windings incorporated in two stages on the core back 2a side of the slot 2c. In the drawing, a solid line indicates a clockwise winding and a dotted line indicates a counterclockwise winding.
[0116]
First, the U1 phase winding 31U starts from the winding start 31US, the second stage of the first slot (U11 +) → the first stage of the ninth slot (U11−) →... → the second stage of the second slot (U13 +). The first line of the tenth slot (U13−) →... → the fourth stage of the third slot (U15 +) → the third stage of the tenth slot (U15−) →. , The assembling direction is reversed via the third slot (U14 +) →... → the fourth slot (U14−) of the eleventh slot → the first slot (U12 +) of the second slot →. (U12-), and ends at the end of the winding (neutral point) 31UE.
[0117]
Next, the U2-phase winding 32U starts from the winding start 32US and starts from the fourth stage of the fifth slot (U25 +) → the third stage of the twelfth slot (U25−) →... → the fourth stage of the fourth slot (U24 +). ) → third stage of the eleventh slot (U24−) →... → second stage of the third slot (U22 +) → first stage of the eleventh slot (U22−) →. The mounting direction is reversed via 35, and the first stage (U21 +) of the third slot →... → the second stage (U21−) of the tenth slot → the third stage (U23 +) of the fourth slot →. The slots are sequentially assembled as in the fourth stage (U23-) of the slot, and the process ends at the end of winding (neutral point) 32UE. The V-phase winding and the W-phase winding are incorporated similarly to the U-phase winding.
[0118]
In the present embodiment, the winding conductors 34 of the respective phase windings arranged over the plurality of slots 2c so as to correspond to the magnetic poles of the rotor 4 are arranged over the plurality of adjacent slots 2c. Similarly, the magnetomotive force distribution of the stator winding 3 can be smoothed, and the harmonic components included in the magnetomotive force distribution can be reduced. Therefore, in this embodiment, magnetic noise can be reduced.
[0119]
Further, in this embodiment, the arrangement of a part of the winding conductor 34 forming the first three-phase winding 31 and a part of the winding conductor 34 forming the second three-phase winding 32 in the slot 2c. Since the positions are changed, the output currents of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 can be averaged.
[0120]
Further, in this embodiment, since the electric phases of the same phase windings of the first three-phase winding 31 and the second three-phase winding 32 are shifted, the rectification ripple (current Ripple) amplitude (temporal variation) can be reduced. Therefore, in this embodiment, the magnetic noise can be further reduced.
[0121]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the magnetomotive force distribution of the stator winding can be made smooth. Further, in the present invention, the order of the torque ripple determined from the number of magnetic poles of the rotor and the number of slots in the stator core can be increased. Therefore, the present invention can provide a vehicle alternator that can reduce magnetic noise.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a first embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 2 is a connection diagram showing the order of assembling slots of stator windings of the automotive alternator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of the automotive alternator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing the overall configuration of the vehicle alternator according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a graph showing changes in the generated current of the vehicle AC generator with respect to the rotation speed of the vehicle AC generator when the number of windings for one phase per magnetic pole of the rotor is 4, 5, and 6; FIG.
FIG. 6 shows the order of the torque ripple (least common multiple) determined from the number of magnetic poles of the rotor and the number of slots in the stator, the number of magnetic poles in the rotor, the number of slots in the stator, and the stator winding. The figure which shows the relationship with the number of slots for every pole determined by the number of phases of a line.
FIG. 7 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a second embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 8 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a third embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 10 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a fourth embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 12 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a characteristic diagram showing a change in the noise level of the vehicle alternator with respect to the rotation speed of the vehicle alternator, showing a comparison between the noise level in the second embodiment and the noise level in the fourth embodiment.
FIG. 14 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a fifth embodiment of the present invention and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 15 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a sixth embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 17 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a view showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a seventh embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 19 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to an eighth embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 21 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 22 is a view showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a ninth embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 23 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of a vehicle alternator according to a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 24 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a tenth embodiment of the present invention and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 25 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a tenth embodiment of the present invention.
FIG. 26 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to an eleventh embodiment of the present invention and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 27 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to an eleventh embodiment of the present invention.
FIG. 28 is a view showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a twelfth embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 29 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a twelfth embodiment of the present invention.
FIG. 30 is a view showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a thirteenth embodiment of the present invention and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 31 is a circuit diagram showing a circuit configuration of a stator winding of an automotive alternator according to a thirteenth embodiment of the present invention.
FIG. 32 is a connection diagram showing the order of assembling slots of stator windings of the automotive alternator according to the fourteenth embodiment of the present invention.
FIG. 33 is a view showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a fourteenth embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
FIG. 34 is a connection diagram showing the order of assembling slots of stator windings of the automotive alternator according to the fifteenth embodiment of the present invention.
FIG. 35 is a diagram showing an arrangement of winding conductors in a stator winding of an automotive alternator according to a fifteenth embodiment of the present invention, and a magnetomotive force distribution characteristic of the stator winding.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Stator, 2 ... Stator iron core, 2c ... Slot, 3 ... Stator winding, 4 ... Rotor, 31 ... 1st 3 phase winding, 32 ... 2nd 3 phase winding, 33 ... No. 3, three-phase winding, 34 ... winding conductor, 31U ... U1 phase winding, 31V ... V1 phase winding, 31W ... W1 phase winding, 32U ... U2 phase winding, 32V ... V2 phase winding, 32W ... W2 phase winding, 33U ... U3 phase winding, 33V ... V3 phase winding, 33W ... W3 phase winding, 100 ... AC generator for vehicles.

Claims (22)

複数のスロットが形成された固定子鉄心を有すると共に、前記複数のスロットのそれぞれに収納された複数の導体で固定子巻線が構成された固定子と、回転方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有すると共に、前記固定子に空隙を介して設けられた回転子とを有し、隣接する複数の前記スロットに渡って配置されると共に、前記複数の磁極に対応するように複数の前記スロットを跨いで配置された複数の前記導体が電気的に接続されて1相分の相巻線が構成され、該相巻線がいくつか構成されて1つの多相巻線が構成され、該多相巻線がいくつか構成されて前記固定子巻線が構成されていることを特徴とする車両用交流発電機。A stator having a stator core with a plurality of slots formed therein, and a stator in which a stator winding is formed by a plurality of conductors housed in the plurality of slots, respectively, so that polarities are alternately different in a rotation direction. It has a plurality of magnetic poles arranged, and has a rotor provided in the stator via a gap, and is arranged over a plurality of adjacent slots, and corresponds to the plurality of magnetic poles. The plurality of conductors arranged across the plurality of slots are electrically connected to form a phase winding for one phase, and a number of the phase windings are formed to form one multiphase winding. An AC generator for a vehicle, comprising: a plurality of the multi-phase windings; and the stator windings. 請求項1に記載の車両用交流発電機において、前記固定子巻線の相数、前記スロットの個数及び前記磁極の極数から決定される毎極毎相スロット数が2.5 であることを特徴とする車両用交流発電機。2. The vehicle alternator according to claim 1, wherein the number of phases per pole determined from the number of phases of the stator winding, the number of slots, and the number of poles of the magnetic pole is 2.5. 3. Characteristic alternator for vehicles. 請求項1に記載の車両用交流発電機において、前記相巻線は、前記磁極の1極当たり5本の前記導体で構成されていることを特徴とする車両用交流発電機。2. The vehicle alternator according to claim 1, wherein the phase winding includes five conductors per one magnetic pole. 3. 請求項1に記載の車両用交流発電機において、前記磁極の極数が12、前記スロットの個数が90、前記固定子巻線の相数が3であることを特徴とする車両用交流発電機。The alternator for a vehicle according to claim 1, wherein the number of magnetic poles is 12, the number of slots is 90, and the number of phases of the stator winding is 3. . 請求項1に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線は、同相の前記相巻線同士が電気的に接続されていることを特徴とする車両用交流発電機。2. The vehicle alternator according to claim 1, wherein the plurality of multi-phase windings are electrically connected to each other in the same phase. 3. 請求項5に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線における同相の前記相巻線同士は電気的な位相がずれていることを特徴とする車両用交流発電機。6. The vehicle alternator according to claim 5, wherein the phase windings of the plurality of multi-phase windings having the same phase are out of phase with each other. 請求項1に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線は電気的に独立して構成されていることを特徴とする車両交流発電機。2. The vehicle alternator according to claim 1, wherein the plurality of multi-phase windings are configured electrically independently. 3. 請求項7に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線における同相の前記相巻線同士は電気的な位相がずれていることを特徴とする車両用交流発電機。8. The vehicle alternator according to claim 7, wherein the phase windings of the plurality of multi-phase windings having the same phase are electrically out of phase with each other. 9. 請求項7に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線は、それぞれから出力される電力値が異なることを特徴とする車両用交流発電機。The vehicle alternator according to claim 7, wherein the plurality of multi-phase windings have different power values output from the respective multi-phase windings. 請求項9に記載の車両用交流発電機において、前記相巻線を構成する前記導体の個数が前記複数の多相巻線のそれぞれで異なることを特徴とする車両用交流発電機。10. The automotive alternator according to claim 9, wherein the number of the conductors constituting the phase winding is different for each of the plurality of polyphase windings. 請求項7に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線のそれぞれを構成する前記導体の1部は、前記スロットにおける配置位置が、他の前記多相巻線を構成する前記導体の1部と入れ替っていることを特徴とする車両用交流発電機。8. The vehicle alternator according to claim 7, wherein a portion of the conductor forming each of the plurality of multi-phase windings has an arrangement position in the slot, the other of which forms the other multi-phase winding. An alternator for a vehicle, wherein the alternator is replaced with a part of a conductor. 請求項11に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線のそれぞれを構成する前記導体は、同相の前記相巻線同士の電気的な位相の中心がずれるように配置されていることを特徴とする車両用交流発電機。12. The vehicle alternator according to claim 11, wherein the conductors constituting each of the plurality of multi-phase windings are arranged such that the centers of electric phases of the phase windings of the same phase are shifted from each other. AC generator for vehicles. 複数のスロットが形成された固定子鉄心を有すると共に、前記複数のスロットのそれぞれに収納された複数の導体で固定子巻線が構成された固定子と、回転方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有すると共に、前記固定子に空隙を介して設けられた回転子とを有し、前記固定子巻線の相数、前記スロットの個数及び前記磁極の極数から決定される毎極毎相スロット数が2.5 になるように複数の前記スロットに配置された複数の前記導体が電気的に接続されて1相分の相巻線が構成され、該相巻線がいくつか構成されて1つの多相巻線が構成され、該多相巻線がいくつか構成されて前記固定子巻線が構成されていることを特徴とする車両用交流発電機。A stator having a stator core with a plurality of slots formed therein, and a stator in which a stator winding is formed by a plurality of conductors housed in the plurality of slots, respectively, so that polarities are alternately different in a rotation direction. It has a plurality of magnetic poles arranged, and has a rotor provided in the stator via a gap, and is determined from the number of phases of the stator windings, the number of slots and the number of poles of the magnetic poles. The plurality of conductors arranged in the plurality of slots are electrically connected to each other so that the number of slots per pole is 2.5, thereby forming a phase winding for one phase. An AC generator for a vehicle, wherein a plurality of the multi-phase windings are configured to form one multi-phase winding, and a plurality of the multi-phase windings are configured to form the stator winding. 請求項13に記載の車両用交流発電機において、前記磁極の極数が12、前記スロットの個数が90、前記固定子巻線の相数が3であることを特徴とする車両用交流発電機。14. The vehicle alternator according to claim 13, wherein the number of magnetic poles is 12, the number of slots is 90, and the number of phases of the stator winding is 3. . 請求項13に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線は、同相の前記相巻線同士が電気的に接続されていることを特徴とする車両用交流発電機。14. The vehicle alternator according to claim 13, wherein the plurality of multi-phase windings are electrically connected to each other in the same phase. 請求項15に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線における同相の前記相巻線同士は電気的な位相がずれていることを特徴とする車両用交流発電機。16. The vehicle alternator according to claim 15, wherein the phase windings of the same phase in the plurality of multi-phase windings are electrically out of phase with each other. 請求項13に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線は電気的に独立して構成されていることを特徴とする車両交流発電機。14. The vehicle alternator according to claim 13, wherein the plurality of multi-phase windings are configured electrically independently. 請求項17に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線における同相の前記相巻線同士は電気的な位相がずれていることを特徴とする車両用交流発電機。18. The vehicle alternator according to claim 17, wherein the phase windings of the same phase in the plurality of multi-phase windings are out of phase with each other. 請求項13に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線は、それぞれから出力される電力値が異なることを特徴とする車両用交流発電機。14. The vehicle alternator according to claim 13, wherein the plurality of multi-phase windings have different power values output from the respective windings. 請求項19に記載の車両用交流発電機において、前記相巻線を構成する前記導体の個数が前記複数の多相巻線のそれぞれで異なることを特徴とする車両用交流発電機。20. The vehicle alternator according to claim 19, wherein the number of said conductors forming said phase winding is different for each of said plurality of polyphase windings. 請求項13に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線のそれぞれを構成する前記導体の1部は、前記スロットにおける配置位置が、他の前記多相巻線を構成する前記導体の1部と入れ替っていることを特徴とする車両用交流発電機。14. The vehicle alternator according to claim 13, wherein a portion of the conductor forming each of the plurality of multi-phase windings has an arrangement position in the slot, the other of which forms the other multi-phase winding. An alternator for a vehicle, wherein the alternator is replaced with a part of a conductor. 請求項21に記載の車両用交流発電機において、前記複数の多相巻線のそれぞれを構成する前記導体は、同相の前記相巻線同士の電気的な位相の中心がずれるように配置されていることを特徴とする車両用交流発電機。22. The automotive alternator according to claim 21, wherein the conductors constituting each of the plurality of multi-phase windings are arranged such that the centers of electric phases of the phase windings of the same phase are shifted from each other. AC generator for vehicles.
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