JP2004363675A - Antenna element and antenna module - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末やパーソナルコンピュータなどの無線通信を行う電子機器等に好適に用いられるアンテナ素子およびアンテナモジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話などの携帯端末において、通話を行うロッドアンテナやホイップアンテナとは別に、他の電子機器との間でデータの無線通信を行うアンテナ素子を搭載するものが増えてきている。このアンテナ素子としてはチップ型のヘリカルアンテナなどが用いられている。
【0003】
更に、ノートブックパソコンなどの携帯型モバイル電子機器でも、データ通信を行うものが増えてきており、アンテナ素子を搭載するものも増えてきている。
【0004】
ここで、上記アンテナ素子として、角柱状の絶縁性基体上にヘリカル状の導体部を設け、両端を端子部としてその端子部の内一方を給電端子部とするアンテナ素子がある(例えば特許文献1参照)。このとき、実装面積の削減のためにλ/4型のアンテナを用いることが多い(λは送受信電波の波長)。図19は従来の技術におけるアンテナ素子の斜視図である。103は基体であり、角形状の絶縁性材料、例えばセラミックなどで形成されており、101と102はその両端に設けられた端子部であり、端子部の一方には信号源が接続されており、104はヘリカル導体部であり、銅線などによる巻き線や基体103上に施された導電性のめっき面などをトリミングして形成されている。この様なアンテナ素子は、非常に小型とすることができるので、携帯端末などの内外に容易に実装することができる。
【0005】
ここで、λ/4型のアンテナは、近傍に存在する金属部などのグランド面に生じるイメージ電流も含めて動作する。このため、アンテナ素子をグランド面に対して垂直方向に設置することがもっとも望ましい。
【0006】
図20は従来の技術におけるアンテナ素子とグランド面の関係図であり、λ/4型のアンテナとグランド面に生じるイメージ電流の関係を示している。110はλ/4型アンテナであり、111はグランド面である。112は給電線であり、アンテナ110に対して電流を供給する。Iはアンテナ110を流れる電流であり、I’はグランド面を流れるイメージ電流である。イメージ電流I’は図のように電流Iの向きに発生し、アンテナ110での送受信の利得を増加させる役割を果たす。このように、λ/4型アンテナは、グランド面と垂直に設置されることで、その送受信動作が最適化されていた。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−326522号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアンテナ素子を携帯端末などの内外に実装した場合、アンテナ素子の近傍には様々なグランド面が存在することが多々ある。筺体や他の部品、基板などの金属部が存在し、場合によってはアンテナと略平行状態に存在することも生じる。これらの金属部などはグランドに接続されてグランド面になっていることも多くある。
【0009】
このように、アンテナ素子が金属部と略平行に置かれている場合には、グランド面である金属部上に、アンテナ素子を流れる電流と逆方向に流れるイメージ電流が発生する。このようなイメージ電流が発生すると、アンテナ素子上を流れる電流を打ち消す力が働き、アンテナ素子での利得の低下につながる問題があった。もちろん、略平行になくとも、グランド面と略垂直にアンテナ素子が設置されなければ、同じくイメージ電流により利得を妨げる力が働く。携帯端末などの電子機器の小型化と高集積化に伴い、アンテナ素子を最適な状態で設置することは、近年ますます困難になっている。
【0010】
更に、金属部がアンテナ素子の近傍に存在する場合には、金属部の指向性がアンテナ素子の指向性を擾乱するなどの問題があり、アンテナ素子での送受信の性能低下の問題があった。
【0011】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、アンテナ素子の実装時にその近傍に存在する金属部の悪影響を回避し、利得や指向性を低下させること無く送受信することができるアンテナ素子およびアンテナモジュールを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第一のアンテナと、第二のアンテナを有し、第一のアンテナと第二のアンテナの一方の端部を給電端部とする構成とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、第一のアンテナと、第二のアンテナを有し、第一のアンテナと第二のアンテナの一方の端部を給電端部とすることを特徴とするアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0014】
本発明の請求項2に記載の発明は、第一のアンテナと、第二のアンテナを有し、第一のアンテナと第二のアンテナが任意の角度をもって交差し、第一のアンテナと第二のアンテナの一方の端部を給電端部とすることを特徴とするアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0015】
本発明の請求項3に記載の発明は、第一のアンテナと、第二のアンテナを有し、第一のアンテナと第二のアンテナが任意の角度をもって交差して基板上に設置され、第一のアンテナと第二のアンテナの一方の端部を給電端部とすることを特徴とするアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0016】
本発明の請求項4に記載の発明は、任意の角度が望ましくは5度以上90度以下であり、さらに望ましくは5度以上40度以下であることを特徴とする、請求項2乃至3に記載のアンテナ素子であって、実装上の容易性を確保しつつ、第一のアンテナと第二のアンテナの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0017】
本発明の請求項5に記載の発明は、第一のアンテナか第二のアンテナの少なくともいずれか一方に電流の位相を変える位相器を通じた電流を給電することを特徴とする請求項1〜4いずれか1記載のアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0018】
本発明の請求項6に記載の発明は、第一のアンテナと第二のアンテナが回動可能に交差していることを特徴とする請求項1〜5いずれか1記載のアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナに流れる電流の位相差を容易に発生させ、第一のアンテナと第二のアンテナの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0019】
本発明の請求項7に記載の発明は、第一のアンテナと第二のアンテナの少なくとも一方がヘリカルアンテナであることを特徴とする請求項1〜6いずれか1記載のアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0020】
本発明の請求項8に記載の発明は、ヘリカルアンテナが、基体上にトリミングされた溝を設けることで形成されることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0021】
本発明の請求項9に記載の発明は、ヘリカルアンテナが、基体上に導体線を巻きつけることで形成されることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0022】
本発明の請求項10に記載の発明は、第一のアンテナと第二のアンテナのいずれか一方が補助電極であることを特徴とする請求項1〜9いずれか1記載のアンテナ素子であって、第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0023】
本発明の請求項11に記載の発明は、補助電極が導電体からなることを特徴とする請求項10に記載のアンテナ素子であって、小型、低コストで第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0024】
本発明の請求項12に記載の発明は、補助電極が基板上の線路パターンで形成されることを特徴とする請求項10に記載のアンテナ素子であって、小型、低コストで第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0025】
本発明の請求項13に記載の発明は、補助電極が第一のアンテナもしくは第二のアンテナよりも小さいことを特徴とする請求項1〜12いずれか1記載のアンテナ素子であって、小型、低コストで第一のアンテナと第二のアンテナとの間に新たな電界を生じさせる作用を有する。
【0026】
本発明の請求項14に記載の発明は、第一のアンテナもしくは第二のアンテナの少なくとも一方の端部であって、給電端部ではない端部の先端に頂部容量が設けられたことを特徴とする請求項1〜13いずれか1記載のアンテナモジュールであって、頂部容量が負荷容量となり送受信帯域の広帯域化を実現する。
【0027】
本発明の請求項15に記載の発明は、頂部容量が基板パターンで形成されることを特徴とする請求項14に記載のアンテナモジュールであって頂部容量が負荷容量となり送受信帯域の広帯域化を実現する。
【0028】
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項1〜15いずれか1記載のアンテナ素子と、導体部を有し、導体部の端面と第一のアンテナ若しくは第二のアンテナの一方が略平行になっていることを特徴とするアンテナモジュールであって、導体部で発生するイメージ電流の抗力を抑えることで、送受信利得の低下を防止し必要な利得を確保する作用を有する。
【0029】
本発明の請求項17に記載の発明は金属部の端面と該端面と略平行にある第一のアンテナもしくは第二のアンテナの間に、調整可能なスペーサーを設けたことを特徴とする請求項16に記載のアンテナモジュールであって、導体部との間に容量成分を生じさせてインピーダンス整合の調整を容易に実現する作用を有する。
【0030】
本発明の請求項18に記載の発明は、請求項1〜15いずれか1記載のアンテナ素子と、開口部を有する導電体を有し、アンテナ素子が導電体の開口部内部および開口部の作る上下方向の領域内のいずれかの位置に、第一のアンテナもしくは第二のアンテナの一方が導体部の開口部の一辺と略平行になっていることを特徴とするアンテナモジュールであって、アンテナ素子を一時放射器とし、開口部を二次放射器として使用することで送受信利得を向上させる作用を有する。
【0031】
本発明の請求項19に記載の発明は、導体部の開口部が略方形であることを特徴とする請求項18に記載のアンテナモジュールであって、アンテナ素子を一時放射器とし、開口部を二次放射器として使用することを容易に実現する作用を有する。
【0032】
本発明の請求項20に記載の発明は、導体部の開口部が楕円形であることを特徴とする請求項18に記載のアンテナモジュールであって、アンテナ素子を一時放射器とし、開口部を二次放射器として使用することを容易に実現する作用を有する。
【0033】
本発明の請求項21に記載の発明は、導体部の開口部がテーパー部と曲線部を含む多角形状であることを特徴とする請求項18に記載のアンテナモジュールであって、アンテナ素子を一時放射器とし、開口部を二次放射器として使用することを容易に実現する作用を有する。
【0034】
本発明の請求項22に記載の発明は、導体部の開口部の長辺が、送受信する電波のほぼ半波長の整数倍である(望ましくは半波長または半波長の奇数倍)であることを特徴とする請求項18〜21いずれか1記載のアンテナモジュールであって、アンテナ素子と開口部での共振周波数を、送受信したい所望の周波数とすることが可能な作用を有する。
【0035】
本発明の請求項23に記載の発明は、請求項16〜22いずれか1記載のアンテナモジュールの給電端部が、RF回路の無線部に接続されることを特徴とする基板モジュールであって、導体部で発生するイメージ電流の抗力を抑えることで、送受信利得の低下を防止する作用を有する。
【0036】
本発明の請求項24に記載の発明は、請求項16〜22いずれか1記載のアンテナモジュールの給電端部が、同軸ケーブルに接続されることを特徴とする基板モジュールであって、導体部で発生するイメージ電流の抗力を抑えることで、送受信利得の低下を防止する作用を有する。
【0037】
本発明の請求項25に記載の発明は、請求項23乃至24に記載の基板モジュールと、信号送信部と、信号復調部と、動作制御部を有することを特徴とする無線モジュール。であって、電子機器への実装を容易にし、一つの無線モジュールで多種多様な電子機器への組み込みを可能とする。
【0038】
本発明の請求項26に記載の発明は、請求項25に記載の無線モジュールと、マンマシンインターフェースと、これらを格納する筺体を有することを特徴とする電子機器であって、無線機能を搭載することを実現する。
【0039】
本発明の請求項27に記載の発明は、電子機器がノートブック型パソコンであることを特徴とする請求項26に記載の電子機器であって、ノートブック型パソコンに無線機能を搭載することを実現する。
【0040】
以下、実施の形態について図面を用いて説明する。
【0041】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図である。
【0042】
1は第一のアンテナであり、2は第二のアンテナであり、3と4はそれぞれ第一のアンテナと第二のアンテナの端部である。5は給電線であり、同軸ケーブルの芯線や基板上の線路パターンや、その他の導体線である。端部3と端部4は給電端部となっており、給電線5と直接的または電気的に接続され、アンテナ1、2に電圧が印加されている。第一のアンテナ、第二のアンテナとしては棒状のロッドアンテナなどが用いられる。
【0043】
図2は本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図であり、第一のアンテナと第二のアンテナにヘリカルアンテナを用いた場合が示されている。
【0044】
6は第一のアンテナであり、7は第二のアンテナであり、それぞれヘリカルアンテナが用いられている。9、10はヘリカル部であり基体をレーザーによりトリミングし、あるいは導電性の線を巻きつけることで形成される。8は回転軸であり、第一のアンテナ6と第二のアンテナ7との一端を固定した上で更に回転可能となっており、例えば小さな蝶番等が好適に用いられる。第一のアンテナと第二のアンテナが作る所定の角度θが変化可能となっている。なお、回転軸8を削除して、一旦決定した所定の角度のままで、アンテナ素子を形成してもよい。
【0045】
ここで第一のアンテナ6と第二のアンテナ7の形成について説明する。
【0046】
11、12はヘリカルアンテナの基体であり、アルミナもしくはアルミナを主成分とするセラミック材料等の絶縁体もしくは誘電体などをプレス加工,押し出し法等を施して形成される。なお、基体11、12の構成材料としては、フォルステライト,チタン酸マグネシウム系、チタン酸カルシウム系、ジルコニア・スズ・チタン系、チタン酸バリウム系、鉛・カルシウム・チタン系などのセラミック材料を用いてもよく、エポキシ樹脂などの樹脂材料を用いても良い。実施の形態1では、強度や絶縁性或いは加工の容易性の面からアルミナもしくはアルミナを主成分としたセラミック材料が用いられている。更に基体11、12には全体に銅,銀,金,ニッケル等の導電材料で構成された導電膜を単層乃至複数積層され、導電性を有する表面が形成される。
【0047】
なお、基体11、12の各角部に面取りが施される。この面取りを設けることで、基体1の欠けが防止される。
【0048】
3と4は端部であり、基体11、12の一端に形成される。基体11、12は端部3、4と同一の大きさの断面を有していてもよいが、段落ちされてもよく、基体11、12の断面積は端部2、3の断面積よりも小さくされる。基体1の外周が段落ちされることで、アンテナ素子を電子基板に実装する際に、基体11、12が電子基板の表面からの距離を持つことが可能となり、特性の劣化を防ぐことが可能になる。あるいは実装時の損傷を防止することもできる。このとき段落ちを基体11、12の一部の面に対してのみおこなってもよく、全面に渡って段落ちさせてもよい。全面に渡って段落ちさせた場合には、実装時に電子基板との接する面を選択する留意が不要となり、実装時のコストを低下させることができる。更に、段落ちさせた後の基体11、12の断面を方形としてもよく、三角形や五角形などの多角形としてもよく、略円形や楕円形としてもよい。
【0049】
端部3、4は給電端部になっており、端部3、4には導電性のメッキ膜,蒸着膜,スパッタ膜等の薄膜や、銀ペーストなどを塗布して焼き付けなどを行ったものなどの少なくとも一つが用いられる。これにより端部3、4を通じて第一のアンテナ6と第二のアンテナ7へ電圧の印加を可能としている。
【0050】
13、14はスパイラル部であり、基体11、12の表面にレーザーなどを用いてトリミングしてスパイラル溝を形成し、あるいは導電性を有する線例えば銅線などを巻きつけることでスパイラル部13、14が形成される。15、16は平坦部であり、基体11、12上にスパイラル部13、14が設けられていない部分である。このような基体上にスパイラル部と導体部が設けられることで、スパイラル部13、14はインダクタ成分となり、平坦部15、16は容量成分となる。ここで端部3、4を介して給電線5から電圧が印加されると共振周波数「1/√LC」が発生し、この共振周波数に従って電波の送受信が可能となる。
【0051】
図3は本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図である。図3では第二のアンテナの代わりに補助電極を用いる場合が示されている。
【0052】
17は補助電極であり、端部4を介して給電線5から補助電極17に電圧が印加される。本発明の実施の形態1でのアンテナ素子は、二つのアンテナそれぞれに給電することで、二つのアンテナの電界のレベル差により新たな電界を生じさせることが目的である。このため、第二のアンテナ7にヘリカルアンテナなどを用いることなく、補助電極を用いることでも同様の目的が達成される。補助電極17に電流が供給されることで、電界が生じ、この電界と第一のアンテナ6が有する電界のレベルに差異があれば、新たな電界を発生させることができる。補助電極17は、導電体により構成してもよく、棒状の金属を用いてもよい。また、アンテナ素子を基板上に構成する場合には、基板上の線路パターンで形成してもよく、基板上に半田部を設けて構成してもよい。また、棒状ではなく直方体や円柱状でもよく、円形や楕円形でもよい。また、第一のアンテナの一方と結合して形成してもよく、離れた状態で形成してもよい。
【0053】
次にアンテナ素子の動作について説明する。
【0054】
図4は本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図である。
【0055】
18は位相器であり、第一のアンテナ6と第二のアンテナ7に給電線5から入力する電流の位相を変化させる。給電線5から入力する電流は、位相器18により変化させられた状態で第一のアンテナ6と第二のアンテナ7に入力する。このため、第一のアンテナ6と第二のアンテナ7では同レベルの大きさの電流であるが、位相の異なる電流が流れることになる。電界E1は第一のアンテナ6に発生する電界であり、電界E2は第二のアンテナ7に発生する電界である。電界E3は電界E1と電界E2の位相差やレベル差により発生する電界であり、第二のアンテナ7から第一のアンテナ6に向けて発生する。通常、二つの電界が生じている場合に、その電界が同レベルであればこれらの間には新たな電界は発生しないが、二つの電界が異なるレベルをもつ場合には、これを起因として新たな電界が発生する。電界E3はこの作用により発生した新たな電界であり、図4では、第一のアンテナ6と第二のアンテナ7に入力する電流の位相差をもって、電界E1と電界E2のレベルを変化させている。
【0056】
図5(a)は本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図である。図4では第一のアンテナと第二のアンテナにいずれもヘリカルアンテナを用いた場合を表したが、図5(a)では第二のアンテナに代えて補助電極17を用い、位相器18を用いない場合が示されている。
【0057】
同位相で同レベルの電流が給電線5より、第一のアンテナ6と補助電極17に入力する。このとき、第一のアンテナ6はヘリカルアンテナであるために、入力した電流の位相が変化する。一方、補助電極17は棒状の金属や、半田や、基板上のパターンで形成されるため、電流の位相に変化は生じない。結果として第一のアンテナ6と補助電極17で発生する電界E1、電界E2のレベルが異なることになり、電界E3が発生する。電界E3は補助電極17から第一のアンテナ6に向けて発生する。
【0058】
なお、第一のアンテナと第二のアンテナともにヘリカルアンテナを用いた場合であっても、それぞれのインダクタ条件などを変えることで、流れる電流の位相差を発生させることができる。この場合には電界E1と電界E2のレベルを異ならせることが可能となり、新たな電界E3を発生させることが可能となる。あるいは、位相器18を用いて、積極的に位相を変化させることも好適である。
【0059】
また、第一のアンテナ6を補助電極とし、第二のアンテナをヘリカルアンテナとした場合であっても、同様に電界E3を発生させることが可能である。
【0060】
また、電界E1が最大、電界E2が最小の場合には、第二のアンテナ7(若しくは補助電極17)から第一のアンテナ6に向けて電界E3が発生し、電界E1が最小、電界E2が最大の場合には、電界E3が逆向きに発生する。通常、第一のアンテナ6と第二のアンテナ7(もしくは補助電極17)には交流の電流が給電されるため、位相が交互に変化するので、電界E1と電界E2の差分がこれに合せて変化することとなり、電界E3の方向も変化することになる。
【0061】
更に、第一のアンテナ6と第二のアンテナ7(若しくは補助電極17)の長さ、大きさが異なってもよい。
【0062】
図5(b)は本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図である。図5(b)で示されているアンテナ素子では、補助電極17が第一のアンテナ6に比べて小型になっている。補助電極17は給電線5から給電されることで電界E2を有し、この電界E2が電界E1と異なる場合において電界E3が発生する。本発明のアンテナ素子においては電界E1と電界E2の差分により新たな電界E3を発生させることが目的であるから、補助電極17は第一のアンテナ6より小さくても電界E2が十分に発生できればよい。もちろん、補助電極17が第一のアンテナより大きくてもよく、形状が棒状ではなく、方形状や楕円状であっても同様の効果を生ずる。
【0063】
次に、本発明に関わるアンテナ素子の近傍に略平行に置かれた金属部がある場合であっても、従来のイメージ電流による利得の低下が生じない作用について説明する。
【0064】
図6は従来のアンテナ素子の問題を示す模式図であり、金属部でのイメージ電流による悪影響を受けている状態が示されている。
【0065】
6bは単一アンテナであり、3bは端部であり、給電線5から電流が供給され、単一アンテナ6bを電流I1が流れる。19は金属部でありグランド面となっている。20は金属部の端面であり、単一アンテナ6bが端面20と略平行の状態に設置されている。I3は金属部19に発生するイメージ電流であり、I1と逆方向に発生する。これは、単一アンテナ6bでは、このため、イメージ電流I3は単一アンテナ6bを流れる電流I1に対して妨げる力を発生し、結果として単一アンテナ6bでの送受信の利得を低下させてしまう。
【0066】
これに対して、図7は本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の作用を表す模式図である。第一のアンテナ6と補助電極17(もしくは第二のアンテナ7)を有している。
【0067】
補助電極17は端面20と略平行に設置されている。I1は第一のアンテナ6を流れる電流であり、I2は補助電極17を流れる電流である。電流I1によって、第一のアンテナ6での送受信時の利得が決定される。I3とI4はイメージ電流であり、I3は発生した電界E3により生じ、I4は補助電極17を流れる電流I2に対抗して発生する。20は金属部19の端面である。
【0068】
ここで、電界E3は補助電極17と垂直、すなわち金属部19の端面20に対して垂直に発生する。イメージ電流I3は、発生した電界E3に順ずる方向に発生する。すなわちイメージ電流I3は金属部の端面20と垂直に発生し、第一のアンテナ6を流れる電流I1や補助電極17を流れるI2を妨げることがほとんど無くなる。さらに、I3は第一のアンテナ6を流れる電流I1を押し上げるように流れるため、結果として利得が向上する。従来のアンテナ素子では、単一アンテナが金属部の端面と略平行に置かれた場合に、アンテナ素子を流れる電流と逆向きのイメージ電流により、アンテナ素子上を流れる電流が妨げられ、結果として利得が低下していた。これに比較して、本発明に関わるアンテナ素子ではイメージ電流による抵抗がなくなり、さらにアンテナで流れる電流へ寄与するため。利得の低下が抑えられることになる。
【0069】
さらに、イメージ電流I4により電流I2が減ずる状況が発生するので、それだけ第一のアンテナ6を流れるI1が単体で発生しているかのような状況が生まれ、第一のアンテナ6における送受信の利得が十分に確保される。
【0070】
ここで、補助電極17の代わりに第二のアンテナ7を用いても同様である。
【0071】
図8は本発明の実施の形態1におけるシミュレーション結果を示す図である。縦軸は放射電力であり、横軸は第一のアンテナ6と第二のアンテナ7の作る角度θである。S1、S2は利得曲線であり、S1は本発明に関わるアンテナ素子の場合(図7のアンテナ素子)の結果を示す曲線であり、S2は従来のアンテナの場合(図6のアンテナ素子)の結果を示す曲線である。
【0072】
図8から明らかな通り、曲線S1のほうが、曲線S2よりも放射電力が常に高い。すなわち、グランド面で発生するイメージ電流の悪影響を排除する。さらに、グランド面の端面に略垂直に発生する電界によって、グランド面で発生するイメージ電流が増加される効果も発生し、従来のアンテナよりも高い効果が生じている。また、図8の結果から明らかな通り、第一のアンテナ6と補助電極17との交差角によらず従来のアンテナ素子よりも利得効果が高いが、その利得効果と、製造上、実装上などの観点から、5度程度以上から90度以下の鋭角の範囲に納まる場合が望ましい。さらには、アンテナ素子を電子機器に搭載する際の容易性を考慮すると、交差角は10度から40度前後が望ましい。もちろん、90度を越えて180度以下であっても効果は得られるが、アンテナ素子の占める体積が大きくなるデメリットがあることに留意が必要である。
【0073】
以上のような構成によるアンテナ素子では、アンテナがグランド面に略垂直に置かれていない場合であっても、グランド面に垂直方向のイメージ電流を発生させることが可能となり、アンテナを流れる電流への妨げが低下し、さらにアンテナを流れる電流に寄与する結果も生じることで、周囲のグランド面との配置関係に関わらず、アンテナの利得を確保することが可能となる。
【0074】
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図である。図9では、実施の形態1で説明したアンテナ素子に導体部が追加されたモジュールが表されている。
【0075】
21は導体部であり、接地されることでグランド面となっている。22は同軸ケーブルである。23は基板であり、アンテナモジュールの筺体となる。24は同軸ケーブル22の芯線であり、電流を端部3、4から第一のアンテナ6と補助電極17に供給する。25は同軸ケーブル22のグランド線である。また、補助電極17ではなくて、第二のアンテナ7であっても同様である。また、補助電極17は棒状の金属であっても、直方体の金属であってもよく、半田などの溶融金属が固化したものであってもよい。また、導体部21の端面と補助電極17(もしくは第二のアンテナ7)は略平行の状態で基板23に設置されている。
【0076】
なお、同軸ケーブル22でなくとも、第一のアンテナ6と補助電極17(若しくは第二のアンテナ7)に電流を供給できれば、基板23上のパターンであっても、他の信号線であってもよい。
【0077】
なお、第一のアンテナ6と補助電極17に対して同一の信号線により電流を供給してもよく、個別に供給してもよい。また、第一のアンテナ6と補助電極17(もしくは第二のアンテナ7)とをその給電線5側の端部3、4で結合してもよいし、あるいは回転部を設けて結合してもよく、または、結合しなくてもよい。
【0078】
図10は本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図である。補助電極17を基板23上のパターンで形成している場合を表している。基板上のパターンで形成することで、補助電極17の形成が容易となる。
【0079】
次に、アンテナモジュールの動作について図9を用いて説明する。
【0080】
I1は第一のアンテナ6を流れる電流であり、I2は補助電極17(もしくは第二のアンテナ7)を流れる電流である。第一のアンテナ6で発生する電界E1と補助電極17で発生する電界E2のレベル差により、電界E3が導体部21に略垂直に発生する。これによりイメージ電流I3が導体部の中で端面と略垂直に発生する。イメージ電流I3は第一のアンテナ6を流れる電流I1を妨げることが無く、利得を低下させる問題が生じない。しかも、イメージ電流I3は第一のアンテナ6を流れる電流I1に対して力を加える働きをするため、第一のアンテナ6での送受信利得の向上に寄与する。さらにイメージ電流I4により補助電極17を流れる電流I2を減ずる力が発生し、第一のアンテナ6を流れる電流I1が、あたかも単独で存在するかのような状態が作られることになり送受信利得が向上する。これらがあいまって、単体のアンテナで構成される場合に比べて、周囲のグランド面の悪影響を排除して利得を確保することが可能となる。
【0081】
図11は本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図である。
【0082】
導体部21が補助電極17(もしくは第二のアンテナ7)と略平行に設置されることで、双方の間には電位差があり容量成分が発生する。C1は容量成分である。25bはスペーサーである。容量成分C1が発生することで、第一のアンテナ6には容量が負荷されることになる。容量成分C1の発生により、アンテナ素子全体としてインピーダンス整合の調整にこの容量成分を利用することが可能となる。さらにスペーサー25bを活用して、略平行の関係にある補助電極17と導体部21との間に発生する容量成分C1を変動させて、積極的にインピーダンス整合の調整を容易にすることができる。スペーサー25bを厚くして、補助電極17と導体部21の間の距離を狭めることで容量成分C1を大きくすることができ、逆もできる。これにより、インピーダンス整合をとる場合に必要となる容量成分を、他にコンデンサなどを設けることなく生じさせることが可能となり、インピーダンス整合を容易に取ることができる。インピーダンス整合が取れている場合には、アンテナでの反射波が減じ、送受信時の利得低下を防止することが可能になる。
【0083】
以上のようなアンテナモジュールを携帯端末などの電子機器に組み込む場合には、グランド面である導体部がすでに備わっており、利得を低下させる問題を回避した状態で組み込むことが可能となる。これにより、従来発生していた、アンテナを電子機器に組み込んだ場合に生じる問題を回避して、その送受信性能を確保することが可能となり、事後調整なども低減できる。さらに、導体部21と略平行に補助電極17(もしくは第二のアンテナ7)を配置することで、双方の間に発生する容量成分C1を利用したインピーダンス整合の調整も可能となる。
【0084】
(実施の形態3)
図12は本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールの構成図である。
【0085】
実施の形態3では開口部27のある導体部の、この開口部27内部にアンテナ素子を設けるアンテナモジュールとすることで、アンテナ素子を一次放射器、開口部27を二次放射器とした効果的なアンテナを構成することを表している。すなわち、開口部27は電波の送受信の出入り口の役割を有し、送信時にはアンテナ素子からの電波を外部空間に放出し、受信時には外部空間からの電波をアンテナ素子に伝達する役割を有している。なお、図12では補助電極17が表されているが、第二のアンテナ7を用いても同様であり、さらに必要に応じて位相器18を用いて第一のアンテナ6と補助電極17(もしくは第二のアンテナ7)に流れる電流の位相を変化させても良い。
【0086】
26は導体部であり、27は開口部であり、28は開口部27を構成する方形の長辺であり、29は長辺28の長さであり、30は実施の形態1で説明したアンテナ素子である。また、図12には表れていないが、導体部26とアンテナ素子30を固定する基板が存在する。なお、開口部27の角部は面取りを施して耐久性や強度を向上させることも好適である。アンテナ素子30は図12では開口部27の内部に存在するが、開口部27内部であるが3次元的には導体部26の上方や下方に存在してもよい。また、実施の形態3では補助電極17を用いて説明がされているが、補助電極17ではなく、第二のアンテナ7であっても同様である。また、アンテナ素子30に位相器18を付加してもよい。
【0087】
なお、アンテナ素子30は開口部27の長辺28方向のほぼ中央付近に第一のアンテナ6の先端が来るように設置されることが望ましい。第一のアンテナ6の先端で電界E3の大きさが最大になるからであり、この場合にあとに述べる共振の条件がもっとも良くなるからである。
【0088】
また、アンテナ素子30は開口部27の長辺28と接することなく設置されるべきであるが、その距離は10mm程度以下、望ましくは5mm以下にしておくべきである。開口部27とアンテナ素子30との距離が大きくなりすぎると、アンテナ素子30から開口部27への電波伝達時の損失が大きくなるためである。
【0089】
なお、アンテナ素子30は開口部27内部面内に設置されてもよく、開口部27の作る上下方向の領域で、開口部27と対向するように設置されてもよい。又、アンテナ素子の一部が開口部27の領域からはみ出してもよい。
【0090】
導体部26は金属などにより構成され、接地接続されグランド面となっている。開口部27は長方形をしているが、楕円形や円形、正方形や多角形などの種々の形状であってもよい。また、開口部27の長辺28の長さ29は送受信電波のほぼ半波長の整数倍であることが望ましいが、より望ましくは、半波長か半波長の奇数倍であることが好適である。さらに実寸法上では、若干の差分があっても同様の効果を生じる。また、補助電極17は開口部27の長篇の一辺と略平行に置かれており、第一のアンテナ6と補助電極17との間に発生する電界E3は長辺28と略垂直になる。このため、開口部27内部には長辺28に垂直な電界が発生している状態になっている。
【0091】
図13は本発明の実施の形態3における導体部に発生する電界を表した図である。
【0092】
図13には示されていないが、アンテナ素子30の第一のアンテナ6と補助電極17に電流が流れると、実施の形態1と2で説明したとおり、それぞれの電界のレベル差から長辺28に対して略垂直方向の電界E3が発生する。このとき、開口部27の長辺28は送受信電波の半波長の長さを持っているため、図13に示すとおり開口部27の中央付近で電界が最大となり、開口部27の両端で電界が最小となる。この電界E3の発生により開口部27内部で共振が発生する。すなわち、アンテナ素子30から放射される電波が開口部27に伝導されることになる。この状況で発生した共振周波数は、アンテナ素子30に給電された信号の周波数と同一であり、結果として、アンテナ素子30に給電された信号が開口部27から外部空間へ放射伝播される。アンテナ素子30と導体部26は非接触であるため、共振によりアンテナ素子30から開口部27へ伝導される電波の損失は非常に低い。さらに、開口部27の面積はアンテナ素子30の面積よりも大きいため、開口部27から放射される電波のエネルギーは大きくなり、結果として送信利得が向上する。受信の場合は送信の逆の動作であり、同様に受信利得が向上する。
【0093】
すなわち、実施の形態1で説明されたアンテナ素子により開口部27に効果的に電界E3を発生させて、開口部27での電波送受信が可能な、アンテナ素子30が一次放射器の役割を有し、開口部27が二次放射器の役割を有するアンテナが形成される。このようなアンテナは送受信利得に優れ、さらに開口部27から上下方向への指向性をもつことになり、送受信効率が向上し、送受信でのアンテナ向きの調整が容易となる。
【0094】
このとき、開口部27の長辺28の長さが、送受信電波の半波長から大きくずれると、共振周波数が本来の送受信周波数と相違することになり、エネルギーの損失も大きくなる問題があるため、開口部27の長辺28の長さが半波長もしくはこれの奇数倍であることが好適である。
【0095】
また、導体部26においては実施の形態1と2で説明したとおり、イメージ電流I3とI4が発生する。これにより第一のアンテナ6を流れる電流I1を妨げる力は無くなり、周囲のグランド面の存在による利得の低下を抑えることはもちろん同様である。
【0096】
さらに、補助電極17と開口部27の長辺28が略平行の関係にあるため、これらの間で容量成分が生じ、この容量成分を用いることで余分なコンデンサ素子などを追加することなくインピーダンス整合を取ることができ、モジュールの小型化や低コスト化も図られる。
【0097】
図14は本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールの構成図である。図14に示されるとおり、開口部27にスリット部分があっても同様の効果を有することが可能である。
【0098】
図15は本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールの構成図である。図15に示されるとおり、開口部27は楕円形状であってもよく、楕円形の長径方向に略平行に補助電極17が設置され、長径方向に略垂直に電界E3が発生することで、同様の効果を生じる。開口部27を楕円形状とすることで、形成が容易となり、角部が無いために耐久性が高まるメリットがある。
【0099】
図16は本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールの構成図である。図16に示されるとおり、開口部27は一部にテーパー部と曲線部をもつ多角形状であってもよく、この内部にアンテナ素子30を設けることで同様の効果を生じさせることが可能である。開口部27がこのような形状を有することにより、アンテナ素子30の形状により合せたアンテナモジュールを構成することが可能となり、実装の容易性などが高まる。
【0100】
(表1)は本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールのシミュレーション結果表である。
【0101】
【表1】
【0102】
実施の形態1で説明されたアンテナ素子と、実施の形態3で説明されたアンテナモジュールの利得を比較したものである。第一のアンテナ6と補助電極17との交差角θを15度とした場合の放射電力が記載されている。
【0103】
(表1)から明らかな通り、アンテナ素子だけの場合は約0.6Wだったのに対して、開口部27を有する導体部26を設けたアンテナモジュールの場合には、0.71Wとなり、利得が向上していることが明確である。
【0104】
また、実施の形態2と同様にアンテナ素子30と導体部26が組み合わされたモジュールとされているため、電子機器などへの実装が容易となり、実装後にアンテナモジュール周辺の金属部などによる悪影響を受けにくく、事後調整なども低減することが可能となる。
【0105】
以上の構成のアンテナモジュールにより、アンテナを電子機器に実装する際の性能低下を回避し、十分な利得性能を確保することが可能となる。
【0106】
(実施の形態4)
図17は本発明の実施の形態4における無線モジュールのブロック図である。
【0107】
40は無線モジュールであり、41は切り替え器、42は信号送信部、43は信号復調部、44は動作制御部、45は信号給電線であり、46はアンテナモジュールである。
【0108】
無線モジュール40が含まれる電子機器は、例えば無線LANの通信を行うノートブック型パソコンや、携帯電話や、無線機能を搭載したPDAなどであり、電子機器毎に必要となる他の部位(例えば表示装置と表示制御など)が含まれる。
【0109】
切り替え器41はアンテナモジュール1に対して信号を送信する送信の場合と、アンテナモジュール46から受信した信号を信号復調部43に伝送する場合の、信号方向を切り替える動作を行う。
【0110】
信号送信部42は送信するためのデータを無線通信可能な状態の信号に変換する動作を行う。例えば、まず「1、0」で表されるデジタルデータをFSK(周波数シフトキーイング)やPSK(位相シフトキーイング)といった変調方式で変調を行う。次いで、送信周波数と同一周波数の搬送波を乗算して、周波数アップコンバージョンを行って、変調されたデータが送信可能な状態に変換される。このとき、ノイズ低減のために低域通過フィルタなどを必要に応じて用い、周波数アップコンバージョンを2段にわたって行うなどもなされる。あるいは、アナログデータ通信であれば、アナログ信号に直接搬送波を乗算して送信可能な信号が構成される。
【0111】
信号復調部43は受信した電波信号から必要なデータを復調する動作を行う。受信電波に対してまず周波数ダウンコンバージョンが実行される。次いで、FSKやPSKで変調されている信号に対して、これと逆の処理を行い、「1、0」で表されるデジタルデータが抽出される。抽出されたデジタルデータは、更に、音声再生やデータ再生の再生処理が実行される。復調においては、信号のノイズ低減のために、低域通過フィルタなどを必要に応じて用い、周波数ダウンコンバージョンを数段に渡って行うこともなされる。あるいはアナログデータ通信では、周波数ダウンコンバージョンに次いで、その電力変化を検出する包絡線検波などにより復調が実現される。
【0112】
動作制御部44は、信号送信部42と信号復調部43の動作を制御する。動作制御部44には中央演算処理装置(以下「CPU」という)が含まれることが多く、信号送信部42、信号復調部43の時系列同期保持や、処理の命令実行や検算などが行われる。動作制御部44には、動作制御のためのCPUに加えて、キャッシュメモリや主記憶装置となるDRAMなどのメモリも含まれることがある。
【0113】
信号給電線45は同軸ケーブル22や銅線、あるいは基板上の配線パターンにより実現されるが、配線パターンによる場合がもっとも容易かつ低コストで実現される。
【0114】
なお、切り替え部41、信号送信部42、信号復調部43、動作制御部44はその全部、もしくは一部が集積回路(IC)により構成されてもよく、その場合には、アンテナモジュール1の小型化とあいまって、無線通信機能を搭載する電子機器の小型化が更に促進されるメリットがある。更に、無線モジュール40を構成することで、携帯電話やノートブック型パソコンのような高密度実装が要求される電子機器への組み込みが容易になる。
【0115】
また、図17に表されるアンテナモジュール46、切り替え器41、信号送信部42、信号復調部43、動作制御部44、信号給電線45の一部のみを取り出してモジュール化することで、電子機器への組み込みのフレキシビリティを高めることも好適である。
【0116】
(実施の形態5)
図18は本発明の実施の形態5におけるアンテナ素子を用いたアンテナモジュールの構成図である。アンテナ素子と導体部21と基板23から構成されており、補助電極17は導体部21の端面と略平行に設置されている。第一のアンテナ6と補助電極17には同軸ケーブル22より給電されており、同軸ケーブルとの接続位置が給電端部3、4である。50は頂部容量であり、基板上のパターンや半田などの金属ペースト、接続される導体などから形成される。図18では長方形の頂部容量50が表されているが、頂部容量50の形状としては、方形、長方形、円形、楕円形、多角形、三角形、紡錘形や曲線部やテーパー部を含む形状などであってもよい。頂部容量50は第一のアンテナ6に設けられている。また、頂部容量50は給電端部3ではない端部である開放側に設けられ、給電端部3からみて先端に負荷容量が形成される状態となっている。
【0117】
このため、給電端部3を基準として考えると、その先端に負荷容量を有しているために、負荷インピーダンスが大きい状態となっている。このことは、送受信特性を表す周波数特性における、いわゆる利得ピークの立ち上がりと立下りに負荷が生じ、それぞれに遅延が生じる。すなわち、利得ピークの裾が広がることにつながり、送受信周波数周辺での周波数帯域が拡大し、送受信可能な周波数帯域が大きくなることになる。また、アンテナのQ値はCを大きくして、Lを小さくすることで、小さくすることができる。Q値を小さくすることにより、アンテナ素子の入力インピーダンスの周波数特性を平坦にすることができ、アンテナ素子の送受信の広帯域化が可能となる。このように、頂部容量50を負荷することで、アンテナ素子の広帯域化が可能となり、高い送受信容量が要求される無線通信などに適したアンテナ素子を構成することが可能となる。
【0118】
なお、実施の形態2で説明したのと同様に、導体部21と補助電極17が略平行に構成されていることで、イメージ電流I3が導体部21の端面にほぼ垂直に発生し、アンテナ素子の利得の低下を防止することができる。
【0119】
また、このアンテナ素子を図12などで表す導体部26の内面に設置することで、実施の形態3で説明したような一次放射、二次放射を行うアンテナモジュールを実現することも可能である。これにより実施の形態3で説明したのと同様に、利得の向上や指向性の調整などが容易となる利点がある。
【0120】
なお、図18では導体部21などと共に構成したアンテナモジュールについて説明したが、導体部21などのないアンテナ素子だけであっても同様に金属板などを用いて頂部容量50を設けて、広帯域化を実現することも可能である。
【0121】
【発明の効果】
以上のように、本発明では第一のアンテナと第二のアンテナを設け、それぞれに電流を供給することで、異なるレベルの電界を各々に形成し、第二のアンテナと略平行にあるグランド面に対して略垂直な新たな電界を発生させることができる。これにより、グランド面となる金属部や導体部に新たな電界と同一方向のイメージ電流を発生させることが可能となり、第一のアンテナを流れる電流を妨げることを回避し、アンテナ近傍に存在する金属部などによるアンテナ利得の低下を防止することができる。更に、頂部容量を負荷することで広帯域化を実現できる。
【0122】
さらに、第二のアンテナを補助電極とすることで、より容易に新たな電界を発生させ、イメージ電流をこの新たな電界方向に発生させることで、アンテナ近傍に存在する金属部などによるアンテナ利得の低下を防止することが可能となる。
【0123】
また、位相器をもちいることで、第一のアンテナと第二のアンテナ(もしくは補助電極)の電流の位相を異ならせることができ、新たな電界を容易に発生させることが可能となる。
【0124】
また、グランド面となる導体部を第二のアンテナ(もしくは補助電極)と略平行になるようにあらかじめ組み込んだアンテナモジュールとすることで、電子機器などへの実装時に、利得低下する他の金属部との関係が生じにくくすることが可能となる。さらに、実装後に利得低下に対応した調整なども低減できる。
【0125】
さらに、導体部と補助電極(もしくは第二のアンテナ)を略平行に配置することで、双方の間に容量成分を発生させることが可能となり、他にコンデンサなどを実装することなくインピーダンス整合の調整を容易に行うことが可能となる。
【0126】
また、実施の形態3で説明したアンテナモジュールであれば、導体部に存在する開口部の長辺に対して略垂直な電界を効果的に発生させ共振を生じさせることができ、アンテナ素子からの電波の放射を導体部から二次放射として空間伝播させることが可能となり、アンテナの利得を向上させることができる。このとき、開口部の長辺を半波長の奇数倍とすることで開口部での共振を容易に引き起こすことができる。
【0127】
また、開口部の形状を多様にすることで、アンテナモジュールの耐久性や強度を向上させることが可能となる。
【0128】
以上のアンテナ素子やアンテナモジュールを構成することにより、結果として電子機器への実装や実装後の調整を容易とし、組み立てコストや調整コストを低減することが可能となる。
【0129】
さらに、信号送信部や信号復調部を含んだ無線モジュールを構成することにより、電子機器への実装を容易とすることができ、一つの無線モジュールで、多種多様の電子機器への共通的な搭載が可能となり、低コスト化や生産効率の向上が可能となる。また、この無線モジュールを搭載した電子機器は低コスト、小型を維持したまま、必要な無線通信の機能を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図
【図3】本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図
【図4】本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図
【図5】(a)本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図
(b)本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の構成図
【図6】従来のアンテナ素子の問題を示す模式図
【図7】本発明の実施の形態1におけるアンテナ素子の作用を表す模式図
【図8】本発明の実施の形態1におけるシミュレーション結果を示す図
【図9】本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図
【図10】本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図
【図11】本発明の実施の形態2におけるアンテナモジュールの構成図
【図12】本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールの構成図
【図13】本発明の実施の形態3における導体部に発生する電界を表した図
【図14】本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールの構成図
【図15】本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールの構成図
【図16】本発明の実施の形態3におけるアンテナモジュールの構成図
【図17】本発明の実施の形態4における無線モジュールのブロック図
【図18】本発明の実施の形態5におけるアンテナ素子を用いたアンテナモジュールの構成図
【図19】従来の技術におけるアンテナ素子の斜視図
【図20】従来の技術におけるアンテナ素子とグランド面の関係図
【符号の説明】
1、6 第一のアンテナ
2、7 第二のアンテナ
3、4 端部
5 給電線
8 回転軸
9、10 ヘリカル部
11、12 基体
13、14 スパイラル部
15、16 平坦部
17 補助電極
18 位相器
19 グランド面
20 端面
21 導体部
22 同軸ケーブル
23 基板
24 芯線
25 グランド線
25b スペーサー
26 導体部
27 開口部
28 長辺
29 長辺の長さ
30 アンテナ素子
31 スリット窓
40 無線モジュール
41 切り替え器
42 信号送信部
43 信号復調部
44 動作制御部
45 信号給電線
46 アンテナモジュール
50 頂部容量
E1、E2、E3 電界
I1、I2 電流
I3、I4 イメージ電流[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an antenna element and an antenna module suitably used for electronic devices and the like that perform wireless communication such as a portable terminal and a personal computer.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art An increasing number of mobile terminals such as mobile phones are equipped with an antenna element for wirelessly communicating data with another electronic device, in addition to a rod antenna and a whip antenna for talking. As this antenna element, a chip type helical antenna or the like is used.
[0003]
Furthermore, portable mobile electronic devices such as notebook personal computers have been increasing in number for performing data communication, and have increased in number equipped with antenna elements.
[0004]
Here, as the above-mentioned antenna element, there is an antenna element in which a helical conductor is provided on a prismatic insulative base, both ends are terminal parts, and one of the terminal parts is a feed terminal part (for example, Patent Document 1). reference). At this time, a λ / 4 type antenna is often used in order to reduce the mounting area (λ is the wavelength of the transmitted / received radio wave). FIG. 19 is a perspective view of an antenna element according to the related art.
[0005]
Here, the λ / 4 type antenna operates including an image current generated on a ground plane such as a metal part present in the vicinity. For this reason, it is most desirable to install the antenna element in a direction perpendicular to the ground plane.
[0006]
FIG. 20 is a diagram showing the relationship between an antenna element and a ground plane according to a conventional technique, and shows the relationship between a λ / 4 type antenna and an image current generated on the ground plane. 110 is a λ / 4 type antenna, and 111 is a ground plane.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-326522 A
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a conventional antenna element is mounted inside or outside a portable terminal or the like, various ground planes often exist near the antenna element. There are metal parts such as a housing, other components, and a substrate, and in some cases, they may be substantially parallel to the antenna. These metal parts and the like are often connected to the ground to form a ground plane.
[0009]
As described above, when the antenna element is placed substantially parallel to the metal part, an image current that flows in the opposite direction to the current flowing through the antenna element is generated on the metal part that is the ground plane. When such an image current is generated, a force for canceling the current flowing on the antenna element works, which causes a problem that the gain of the antenna element is reduced. Of course, even if the antenna element is not substantially parallel, unless the antenna element is installed substantially perpendicular to the ground plane, a force that hinders the gain also acts due to the image current. With the miniaturization and high integration of electronic devices such as mobile terminals, it has become increasingly difficult in recent years to install antenna elements in an optimal state.
[0010]
Furthermore, when the metal part exists near the antenna element, there is a problem that the directivity of the metal part disturbs the directivity of the antenna element, and there is a problem that the transmission / reception performance of the antenna element is reduced.
[0011]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned conventional problems, and to avoid an adverse effect of a metal part existing near the antenna element when the antenna element is mounted, and to transmit and receive the antenna element without lowering the gain or the directivity. The purpose is to provide a module.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has a configuration in which a first antenna and a second antenna are provided, and one end of the first antenna and the second antenna is used as a feeding end.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The invention according to
[0014]
The invention according to
[0015]
The invention according to
[0016]
The invention according to
[0017]
The invention according to
[0018]
The invention according to
[0019]
The invention according to
[0020]
The invention according to
[0021]
The invention according to
[0022]
The invention according to claim 10 of the present invention is the antenna element according to any one of
[0023]
The invention according to claim 11 of the present invention is the antenna element according to
[0024]
The invention according to claim 12 of the present invention is the antenna element according to
[0025]
The invention according to claim 13 of the present invention is the antenna element according to any one of
[0026]
The invention according to claim 14 of the present invention is characterized in that a top capacitance is provided at the tip of at least one end of the first antenna or the second antenna, which is not the feeding end. The antenna module according to any one of
[0027]
According to a fifteenth aspect of the present invention, in the antenna module according to the fourteenth aspect, the top capacitance is formed by a substrate pattern, and the top capacitance becomes a load capacitance to realize a wider transmission / reception band. I do.
[0028]
The invention according to claim 16 of the present invention has the antenna element according to any one of
[0029]
The invention according to claim 17 of the present invention is characterized in that an adjustable spacer is provided between the end face of the metal part and the first antenna or the second antenna substantially parallel to the end face. 16. The antenna module according to 16, wherein a capacitance component is generated between the conductor module and the conductor part, and has an operation of easily achieving adjustment of impedance matching.
[0030]
The invention according to claim 18 of the present invention includes the antenna element according to any one of
[0031]
The invention according to claim 19 of the present invention is the antenna module according to
[0032]
The invention according to claim 20 of the present invention is the antenna module according to
[0033]
The invention according to claim 21 of the present invention is the antenna module according to
[0034]
The invention according to claim 22 of the present invention is characterized in that the long side of the opening of the conductor portion is an integral multiple of substantially a half wavelength of a transmitted / received radio wave (preferably a half wavelength or an odd multiple of the half wavelength). The antenna module according to any one of
[0035]
According to a twenty-third aspect of the present invention, there is provided a substrate module in which a feeding end of the antenna module according to any one of the sixteenth to twenty-second aspects is connected to a radio unit of an RF circuit. By suppressing the drag of the image current generated in the conductor portion, it has an effect of preventing a decrease in transmission / reception gain.
[0036]
According to a twenty-fourth aspect of the present invention, there is provided a substrate module in which a feed end of the antenna module according to any one of the sixteenth to twenty-second aspects is connected to a coaxial cable. By suppressing the drag of the generated image current, it has an effect of preventing a decrease in transmission / reception gain.
[0037]
A wireless module according to a twenty-fifth aspect of the present invention includes the board module according to the twenty-third to twenty-fourth aspects, a signal transmission unit, a signal demodulation unit, and an operation control unit. Therefore, mounting on an electronic device is facilitated, and a single wireless module can be incorporated into various electronic devices.
[0038]
According to a twenty-sixth aspect of the present invention, there is provided an electronic apparatus comprising the wireless module according to the twenty-fifth aspect, a man-machine interface, and a housing for storing the same, and has a wireless function. Realize that.
[0039]
According to a twenty-seventh aspect of the present invention, in the electronic device according to the twenty-sixth aspect, the electronic device is a notebook personal computer, and the notebook computer has a wireless function. Realize.
[0040]
Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings.
[0041]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a configuration diagram of an antenna element according to
[0042]
1 is a first antenna, 2 is a second antenna, and 3 and 4 are ends of the first and second antennas, respectively.
[0043]
FIG. 2 is a configuration diagram of the antenna element according to
[0044]
6 is a first antenna, 7 is a second antenna, and each uses a helical antenna.
[0045]
Here, formation of the
[0046]
[0047]
The corners of the
[0048]
[0049]
The ends 3 and 4 are feed ends, and the
[0050]
[0051]
FIG. 3 is a configuration diagram of the antenna element according to
[0052]
[0053]
Next, the operation of the antenna element will be described.
[0054]
FIG. 4 is a configuration diagram of the antenna element according to
[0055]
[0056]
FIG. 5A is a configuration diagram of the antenna element according to the first embodiment of the present invention. FIG. 4 shows a case where a helical antenna is used for each of the first antenna and the second antenna. In FIG. 5A, an
[0057]
A current having the same phase and the same level is input from the
[0058]
Note that even when a helical antenna is used for both the first antenna and the second antenna, a phase difference between flowing currents can be generated by changing inductor conditions and the like. In this case, the electric field E1 and the electric field E2 can have different levels, and a new electric field E3 can be generated. Alternatively, it is also preferable to positively change the phase by using the
[0059]
Further, even when the
[0060]
When the electric field E1 is maximum and the electric field E2 is minimum, an electric field E3 is generated from the second antenna 7 (or the auxiliary electrode 17) toward the
[0061]
Further, the length and size of the
[0062]
FIG. 5B is a configuration diagram of the antenna element according to the first embodiment of the present invention. In the antenna element shown in FIG. 5B, the
[0063]
Next, a description will be given of a conventional operation in which a gain does not decrease due to an image current even when there is a metal part placed substantially in parallel near an antenna element according to the present invention.
[0064]
FIG. 6 is a schematic view showing a problem of the conventional antenna element, and shows a state where the metal element is adversely affected by an image current.
[0065]
[0066]
On the other hand, FIG. 7 is a schematic diagram illustrating the operation of the antenna element according to
[0067]
The
[0068]
Here, the electric field E3 is generated perpendicular to the
[0069]
Further, a situation occurs where the current I2 is reduced by the image current I4, so that a situation arises as if the I1 flowing through the
[0070]
Here, the same applies even when the
[0071]
FIG. 8 is a diagram showing a simulation result according to the first embodiment of the present invention. The vertical axis is the radiated power, and the horizontal axis is the angle θ formed by the
[0072]
As is clear from FIG. 8, the radiation power of the curve S1 is always higher than that of the curve S2. That is, the adverse effect of the image current generated on the ground plane is eliminated. Further, the effect of increasing the image current generated on the ground plane due to the electric field generated substantially perpendicular to the end face of the ground plane also occurs, and a higher effect than the conventional antenna is generated. Further, as is apparent from the results of FIG. 8, the gain effect is higher than that of the conventional antenna element regardless of the intersection angle between the
[0073]
With the antenna element configured as described above, it is possible to generate an image current in the vertical direction on the ground plane even when the antenna is not placed almost perpendicularly to the ground plane, and to reduce the current flowing through the antenna. Since the obstruction is reduced and the result of further contributing to the current flowing through the antenna also occurs, it is possible to secure the gain of the antenna regardless of the arrangement relationship with the surrounding ground plane.
[0074]
(Embodiment 2)
FIG. 9 is a configuration diagram of an antenna module according to
[0075]
[0076]
In addition, even if it is not the
[0077]
The current may be supplied to the
[0078]
FIG. 10 is a configuration diagram of an antenna module according to
[0079]
Next, the operation of the antenna module will be described with reference to FIG.
[0080]
I1 is a current flowing through the
[0081]
FIG. 11 is a configuration diagram of the antenna module according to
[0082]
Since the
[0083]
When the antenna module as described above is incorporated in an electronic device such as a portable terminal, a conductor portion serving as a ground surface is already provided, and it is possible to incorporate the antenna module in a state where the problem of reducing the gain is avoided. As a result, it is possible to avoid the problem that occurs when the antenna is incorporated into an electronic device, which has conventionally occurred, to ensure its transmission / reception performance, and to reduce post-adjustment and the like. Further, by arranging the auxiliary electrode 17 (or the second antenna 7) substantially in parallel with the
[0084]
(Embodiment 3)
FIG. 12 is a configuration diagram of an antenna module according to
[0085]
In the third embodiment, an antenna module in which an antenna element is provided inside the
[0086]
26 is a conductor, 27 is an opening, 28 is a long side of a square forming the
[0087]
The
[0088]
The
[0089]
In addition, the
[0090]
The
[0091]
FIG. 13 is a diagram illustrating an electric field generated in the conductor according to the third embodiment of the present invention.
[0092]
Although not shown in FIG. 13, when a current flows through the
[0093]
That is, the
[0094]
At this time, if the length of the
[0095]
Further, in the
[0096]
Further, since the
[0097]
FIG. 14 is a configuration diagram of an antenna module according to
[0098]
FIG. 15 is a configuration diagram of an antenna module according to
[0099]
FIG. 16 is a configuration diagram of an antenna module according to
[0100]
(Table 1) is a simulation result table of the antenna module according to the third embodiment of the present invention.
[0101]
[Table 1]
[0102]
9 is a diagram comparing the gain of the antenna element described in the first embodiment with the gain of the antenna module described in the third embodiment. The radiated power when the intersection angle θ between the
[0103]
As is clear from (Table 1), the gain was about 0.6 W in the case of only the antenna element, whereas the gain was 0.71 W in the case of the antenna module provided with the
[0104]
Moreover, since the module is a combination of the
[0105]
With the antenna module having the above-described configuration, it is possible to avoid a decrease in performance when mounting the antenna on an electronic device, and to secure a sufficient gain performance.
[0106]
(Embodiment 4)
FIG. 17 is a block diagram of a wireless module according to
[0107]
40 is a wireless module, 41 is a switch, 42 is a signal transmission unit, 43 is a signal demodulation unit, 44 is an operation control unit, 45 is a signal feed line, and 46 is an antenna module.
[0108]
The electronic device including the
[0109]
The
[0110]
The
[0111]
The
[0112]
The
[0113]
The
[0114]
The switching
[0115]
In addition, by extracting only a part of the
[0116]
(Embodiment 5)
FIG. 18 is a configuration diagram of an antenna module using an antenna element according to
[0117]
For this reason, considering the power
[0118]
As described in the second embodiment, since the
[0119]
Further, by installing this antenna element on the inner surface of the
[0120]
FIG. 18 illustrates the antenna module configured with the
[0121]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the first antenna and the second antenna are provided, and electric currents are respectively supplied to the first antenna and the second antenna, so that electric fields of different levels are formed in each of the first antenna and the second antenna, and the ground plane substantially parallel to the second antenna is provided. A new electric field substantially perpendicular to the electric field can be generated. As a result, it is possible to generate an image current in the same direction as the new electric field in the metal portion and the conductor portion serving as the ground surface, to avoid obstructing the current flowing through the first antenna, and to prevent the metal current existing near the antenna from being generated. It is possible to prevent a decrease in antenna gain due to a part or the like. Furthermore, a wider band can be realized by loading the top capacitance.
[0122]
Furthermore, by using the second antenna as an auxiliary electrode, a new electric field is generated more easily, and an image current is generated in the new direction of the electric field. It is possible to prevent a decrease.
[0123]
Also, by using the phase shifter, the phases of the currents of the first antenna and the second antenna (or the auxiliary electrode) can be made different, and a new electric field can be easily generated.
[0124]
In addition, by forming an antenna module in which the conductor serving as the ground plane is preliminarily incorporated so as to be substantially parallel to the second antenna (or the auxiliary electrode), other metal parts that reduce the gain when mounted on an electronic device or the like. Can be hardly generated. Further, adjustments corresponding to a decrease in gain after mounting can be reduced.
[0125]
Furthermore, by arranging the conductor portion and the auxiliary electrode (or the second antenna) substantially in parallel, it is possible to generate a capacitance component between the two and adjust the impedance matching without mounting a capacitor or the like. Can be easily performed.
[0126]
Further, in the case of the antenna module described in the third embodiment, it is possible to effectively generate an electric field that is substantially perpendicular to the long side of the opening existing in the conductor, and to cause resonance, and the Radio wave radiation can be spatially propagated from the conductor as secondary radiation, and the gain of the antenna can be improved. At this time, by setting the long side of the opening to an odd multiple of a half wavelength, resonance in the opening can be easily caused.
[0127]
In addition, by making the shape of the opening diversified, it becomes possible to improve the durability and strength of the antenna module.
[0128]
By configuring the antenna element and the antenna module described above, as a result, the mounting to the electronic device and the adjustment after the mounting are facilitated, and the assembly cost and the adjustment cost can be reduced.
[0129]
Furthermore, by configuring a wireless module including a signal transmission unit and a signal demodulation unit, mounting on electronic devices can be facilitated. One wireless module can be commonly mounted on a wide variety of electronic devices. It is possible to reduce costs and improve production efficiency. Further, an electronic device equipped with this wireless module can realize necessary wireless communication functions while maintaining low cost and small size.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of an antenna element according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram of an antenna element according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a configuration diagram of an antenna element according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a configuration diagram of an antenna element according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5A is a configuration diagram of an antenna element according to the first embodiment of the present invention.
(B) Configuration diagram of antenna element according to
FIG. 6 is a schematic view showing a problem of a conventional antenna element.
FIG. 7 is a schematic diagram illustrating an operation of the antenna element according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing a simulation result according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 9 is a configuration diagram of an antenna module according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a configuration diagram of an antenna module according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a configuration diagram of an antenna module according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a configuration diagram of an antenna module according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a diagram illustrating an electric field generated in a conductor according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a configuration diagram of an antenna module according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a configuration diagram of an antenna module according to
FIG. 16 is a configuration diagram of an antenna module according to
FIG. 17 is a block diagram of a wireless module according to
FIG. 18 is a configuration diagram of an antenna module using an antenna element according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a perspective view of an antenna element according to a conventional technique.
FIG. 20 is a diagram showing the relationship between an antenna element and a ground plane according to a conventional technique.
[Explanation of symbols]
1, 6 First antenna
2, 7 Second antenna
3, 4 end
5 Feeding line
8 Rotation axis
9,10 Helical part
11, 12 Substrate
13, 14 Spiral part
15, 16 Flat part
17 Auxiliary electrode
18 Phaser
19 Ground plane
20 End face
21 conductor
22 Coaxial cable
23 substrate
24 core wire
25 Ground line
25b spacer
26 conductor
27 Opening
28 long side
29 Long side length
30 antenna elements
31 slit window
40 wireless module
41 Switch
42 signal transmission unit
43 signal demodulation unit
44 Operation control unit
45 signal feeder
46 Antenna module
50 Top capacity
E1, E2, E3 Electric field
I1, I2 current
I3, I4 Image current
Claims (27)
第二のアンテナを有し、
前記第一のアンテナと前記第二のアンテナの一方の端部を給電端部とすることを特徴とするアンテナ素子。A first antenna,
Having a second antenna,
An antenna element, wherein one end of the first antenna and the second antenna is a feed end.
第二のアンテナを有し、
前記第一のアンテナと前記第二のアンテナが任意の角度をもって交差し、
前記第一のアンテナと前記第二のアンテナの一方の端部を給電端部とすることを特徴とするアンテナ素子。A first antenna,
Having a second antenna,
The first antenna and the second antenna intersect at an arbitrary angle,
An antenna element, wherein one end of the first antenna and the second antenna is a feed end.
第二のアンテナを有し、
前記第一のアンテナと前記第二のアンテナが任意の角度をもって交差して基板上に設置され、
前記第一のアンテナと前記第二のアンテナの一方の端部を給電端部とすることを特徴とするアンテナ素子。A first antenna,
Having a second antenna,
The first antenna and the second antenna intersect at an arbitrary angle and are installed on a substrate,
An antenna element, wherein one end of the first antenna and the second antenna is a feed end.
導体部を有し、
前記導体部の端面と前記第一のアンテナ若しくは第二のアンテナの一方が略平行になっていることを特徴とするアンテナモジュール。An antenna element according to any one of claims 1 to 15,
Having a conductor portion,
An antenna module, wherein an end face of the conductor portion and one of the first antenna and the second antenna are substantially parallel to each other.
開口部を有する導電体を有し、
前記アンテナ素子が前記導電体の開口部内部および開口部の作る上下方向の領域内のいずれかの位置に、
前記第一のアンテナもしくは第二のアンテナの一方が前記導体部の開口部の一辺と略平行になっていることを特徴とするアンテナモジュール。An antenna element according to any one of claims 1 to 15,
Having a conductor having an opening,
At any position in the vertical direction area where the antenna element is formed inside the opening of the conductor and the opening,
An antenna module, wherein one of the first antenna and the second antenna is substantially parallel to one side of the opening of the conductor.
送信用信号の処理を行う信号送信部と、
受信信号の復調処理を行う信号復調部と、
動作制御部を有することを特徴とする無線モジュール。A substrate module according to claim 23 or claim 24,
A signal transmission unit for processing a transmission signal;
A signal demodulation unit that demodulates a received signal;
A wireless module having an operation control unit.
マンマシンインターフェースと、
これらを格納する筺体を有することを特徴とする電子機器。A wireless module according to claim 25,
Man-machine interface,
An electronic device having a housing for storing these.
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