JP2004361290A - Gamma-ray directivity detector, and method and device for monitoring radiation - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力産業、放射線医療、放射線工業計測、非破壊検査などのように、放射性物質や放射線を使用する分野で、周方向から入射するガンマ線の入射方向を検出するためのガンマ線方向性検出器、及び、放射線モニタリング方法、装置に係り、特に、原子力発電所等の原子力設備の周囲で環境への放射線の漏れを検知するモニタリングポストに用いるのに好適な、広い指向性を有するガンマ線方向性検出器、及び、該検出器を用いた放射線モニタリング方法、装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に例示する如く、サーベイメータやモニタリングポストとして用いる、周方向からガンマ線が入射するガンマ線検出器10においては、放射線の強度や核種だけでなく、入射方向θを検出できることが、放射性物質8の存在位置(方向)を知る上で望ましい。
【0003】
ガンマ線検出器に方向性あるいは特定方向の指向性を生じさせるため、従来は、例えば図2に示す如く、大きく重い鉛製のコリメータ20を、従来の検出器10の検出部12に装着し、該鉛コリメータ20を通過した一方向からのガンマ線のみに感度を得る方法が採られていた。しかしながら、この方法では、鉛製のコリメータ20が重量物となり、検出器が大きくなって、可搬性が損なわれるという問題があった。
【0004】
このような問題を解決する目的で、例えば特許文献1に記載されているように、図3に示す如く、前方に5mm等の平板状の薄いプラスチックシンチレータ32、その後方にCsI(Tl)シンチレータ34を接合し、ガンマ線が入射したときに生じる電気パルスの大きさや、立上り、立下り等の形状特性の関係から、指向性を生じさせる放射線検出器30も開発されている。図3において、36は光電変換素子、38は偏光ケースである。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−66275号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、(1)プラスチックシンチレータ32は密度が小さく、例えばCs137の662keVのガンマ線が前方から入射した場合、前記プラスチックシンチレータ32が反応する確率は、例えばモンテカルロシミュレーション法の公開コードEGS4を用いた計算結果では、高々5%程度であり、95%は何の反応も起さず後方のCsI(Tl)シンチレータ34に入り、原理的に計算できない状態となる。即ち、ガンマ線の検出効率が小さいという問題が発生する。又、(2)入射角度によって応答の感度が大きく異なる。即ち、プラスチックシンチレータ32と対面する前方方向には感度が高いが、20度以上、横方向になると急に感度が低下するため、広い指向性が必要なモニタリングポスト等には向かない。更に、(3)指向性設定の際には、電気パルスの大きさや形状という複雑な要素を認識する別途操作が必要である等の問題点があった。又、(4)検出器の後方には全く感度が無いという問題もあった。
【0007】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、検出器の軽量化、ガンマ線の検出効率の向上、後方も含めた方向特性の改善による検出情報の精緻化、設定の簡易化による操作性の向上を図ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ガンマ線の入射方向を検出するためのガンマ線方向性検出器において、ガンマ線に対する発光強度が異なる複数種類のシンチレータを接合して形成された接合シンチレータと、該接合シンチレータを構成する各シンチレータと光学的に接合された受光面を有する受光素子とを備え、各シンチレータにおいてガンマ線の直接入射と間接入射の割合が周方向における入射方向により異なるようにして、前記課題を解決したものである。
【0009】
又、各シンチレータを高密度シンチレータとしたものである。
【0010】
又、前記接合シンチレータを2種類の棒状のシンチレータを接合して柱状に形成し、その底面を受光面と光学的に結合して、0度から180度の入射方向を検出可能としたものである。
【0011】
あるいは、前記接合シンチレータを3種類以上の棒状のシンチレータを接合して柱状に形成し、その底面を受光面と光学的に結合して、0度から360度の全周に亘る入射方向を検出可能としたものである。
【0012】
本発明は、又、前記のガンマ線方向性検出器を用いることを特徴とする放射線モニタリング方法を提供するものである。
【0013】
又、前記のガンマ線方向性検出器を備えたことを特徴とする放射線モニタリング装置を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
本発明の第1実施形態にかかるガンマ線方向性検出器の検出部40は、図4(A)(平面図)及び図4(B)(正面から見た断面図)に示す如く、例えば前後に配置された、2種類の高密度で発光強度が異なる半円柱状の前方シンチレータ44と後方シンチレータ46を接合して円柱状に形成された接合シンチレータ42と、該接合シンチレータ42と直角方向に配設された、該接合シンチレータ42を構成する各シンチレータ44、46と光学的に結合された受光面52を有する受光素子50を備えている。
【0016】
前記検出部40には、図5に詳細に示す如く、該検出部40に電力を供給する高電圧供給装置62と、前記検出部40の出力信号を入力し、信号パルスを整形して出力するプリアンプ64と、該プリアンプ64の出力信号を入力し、信号パルスを増幅して出力するリニアアンプ66と、該リニアアンプ66の出力信号を入力し、スペクトルを生成するマルチチャンネルアナライザ68と、前記スペクトルから光電ピークを計数するピーク計算ソフト72、及び、それぞれのシンチレータ44、46に起因する光電ピークの計数値の比率Rを求め、事前に内蔵している表を参照して入射方向θを出力する比率計算ソフト74がインストールされたコンピュータ(CPU)70と、該CPU70により計算された入射方向θを表示する入射方向表示器80とからなる測定回路60が接続されている。
【0017】
所望の指向性を持たせるため、該測定回路60に、更に、予め警報を発生する入射方向の範囲Rrを前記比率Rにより設定するための警報設定器82と、前記比率Rが該範囲Rrに入ったときに警報を発生する警報器84とを加えることができる。
【0018】
以下、第1実施形態の作用を説明する。
【0019】
本実施形態では、2種類の発光強度が異なるシンチレータ44、46を互いに接続して1本の接合シンチレータ42を形成し、且つ、この接合シンチレータ42を受光素子50の受光面52と光学的に結合して検出部40を構成している。前記2本の高密度の半円柱状のシンチレータ44、46としては、例えば、検出器の周方向において前方0度方向に配設される前方シンチレータ44として、密度が3.67cm3で発光強度が100のNaI(Tl)シンチレータを、後方180度方向に配設される後方シンチレータ46として、密度が4.51cm3で発光強度が49のCsI(Tl)シンチレータ、又は、密度が7.13cm3で発光強度が13のBGOシンチレータを用い、これら前方シンチレータ44と後方シンチレータ46を接合して1本の円柱状の接合シンチレータ42を形成し、その底面を1本の受光素子50、例えば光電子増倍管の受光面52と光学的に結合して、特に0度から180度の周方向に対して有効に指向性を有する検出器を構成することができる。
【0020】
このように、前方及び後方のシンチレータ44、46に、プラスチックシンチレータと比較して高密度なシンチレータを採用すれば、前記入射方向からのガンマ線に対して検出効率が高く、光電効果の確率も高くなる。
【0021】
今、図4(A)の平面図における接合シンチレータ42の周方向の位置を、接合シンチレータ42の左方向を0度とし、反時計周りに廻って同右方向を180度とする。図6(A)に示す如く、検出部40の前方0度からガンマ線が入射すると、あるものは前方シンチレータ44で光電効果を起し、この発光は電気パルスに変換され、図7に例示する如く、マルチチャンネルアナライザ68で生成されるスペクトルの高チャンネル領域に光電ピークAを作る。あるものは前方シンチレータ44では反応せずに通過し、後方シンチレータ46で光電効果を起し、スペクトルの低チャンネル領域に光電ピークBを作る。そこで、既に実用化されているピーク計算ソフト72で両ピークの計数値を求め、例えば後方シンチレータ46のピーク計数値Bを前方シンチレータ44のピーク計数値Aで除した比率R(=B/A)を求める。この場合、前方シンチレータ44にはガンマ線が直接入射するが、後方シンチレータ46は前方シンチレータ44が影となり、即ち遮蔽材になり、ガンマ線が間接的に入射するので、後方シンチレータ46の計数値(B0とする)は小さくなり、前記比率Rも最小値Rminとなる。
【0022】
次に、図6(B)に示す如く、横方向90度からガンマ線が入射すると、後方シンチレータ46に対して影となるもの、即ち遮蔽材になるものは無く、ガンマ線が直接入射するため、光電ピークBの計数値(B90とする)は大きくなり、前記比率Rは大きくなる。
【0023】
更に後方180度方向からガンマ線が入射する場合は、図6(A)に示した前方からの場合と逆の現象が生じ、後方シンチレータ46で計数される光電ピークBの計数値(B180とする)が大きく、前方シンチレータ44で計数される光電ピークAの計数値(A180とする)は小さくなって、前記比率Rは最大値Rmaxとなる。
【0024】
0度から90度の中間方向では、図8に例示する如く、前記比率Rはそれぞれの比率の中間の値となる。同様に90度から180度の中間方向からガンマ線が入射する場合にも、前記比率Rはそれぞれの比率の中間の値となる。
【0025】
このように0度方向から180度方向に対して直接入射と間接入射の割合が変わり、それに伴い、両シンチレータ44、46に起因する光電ピークの計数値A、Bの比率Rが、図8に例示した如く単調に増加する。従って、逆に、この比率Rを計算することによって、ガンマ線の入射方向θを知ることができる。
【0026】
更に、警報設定器82で警報を発生する比率Rの範囲Rrを設定すれば、0度から180度に亘って任意の指向性を持たせることができ、その方向からガンマ線が入射した場合に、警報器84から警報を発生することが可能である。
【0027】
本実施形態においては、前方シンチレータ44及び後方シンチレータ46を共に半円柱状とし、接合シンチレータ42の断面形状が円形となるようにしているので、光電子増倍管等の円形断面の受光素子50に対する入射効率が高い。接合シンチレータ42の形状は、ガンマ線の透過距離がなだらかに変化する形状がピーク計算処理が容易である点では好ましく、円柱形状がその最適な例であるが、円柱形状に限定するものではなく、図8に示すように比率Rが単調増加又は単調減少するものであれば、四角柱や多角柱、楕円柱であってもよい。
【0028】
第1実施形態においては、0度から180度の入射方向しか検出できなかったが、次に、0度から360度に亘る全周方向の入射方向を検知可能とした第2実施形態を詳細に説明する。
【0029】
本実施形態は、図9(A)(平面図)及び図9(B)(正面から見た断面図)に示す如く、接合シンチレータ42を、3種類の円弧状断面を有するシンチレータ92、94、96を接合して円柱状に形成し、その底面を受光素子50の受光面52と光学的に結合したものである。
【0030】
前記シンチレータ92、94、96としては、例えば、NaI(Tl)、CsI(Tl)、BGOを用いることができる。
【0031】
本実施形態によれば、3つのシンチレータ92、94、96のピークの計数値の比率を用いることによって、0度から360度に亘る全周方向に指向性を持たせることができる。
【0032】
【実施例】
図4に示した第1実施形態において、直径75mmで厚さ50mmの半円柱のNaI(Tl)シンチレータを前方シンチレータ44とし、同寸法のCsI(Tl)シンチレータを後方シンチレータ46とし、両者を光学的に接合して円柱状の接合シンチレータ42を形成し、その底面を光電子増倍管を用いた受光素子50の受光面52と光学的に接合して検出部40を構成した。検出部40のケース48の材質は、可視光及び紫外線等のシンチレータに対して外乱となる光を遮蔽するアルミニウム、あるいはステンレス等である。
【0033】
高電圧供給装置62から検出部40に800V程度の高電圧を供給した。
【0034】
ここで、一般のサーベイメータ等の校正に使用したり、工業計測装置、非破壊検査装置等で使用される代表的なガンマ線源であるCs137を用意した。放射能強度は微弱な3.7MBqとした。
【0035】
前記線源をシンチレータ接合面中心から100cmの位置に設置し、円柱軸に対する周方向において、前方0度から後方180度まで回転させ、各方向につき300秒間計数した。この条件は、実際的には、通常の強度37GBqの線源が10m離れた位置にあり、3秒間計数する場合と、検出器40に入射するガンマ線数は同じとなる。
【0036】
前方0度からガンマ線が入射した場合について動作を説明する。同時に飛来するガンマ線の多くは前方のNaI(Tl)シンチレータ44で反応し、その反応の中で光電効果によって一定の強度の光パルスが発生する。該光パルスは、光電子増倍管50で強度に比例した電気パルスに変換され出力される。この出力はプリアンプ64で波形整形され、リニアアンプ66で比例増幅される。該リニアアンプ66からの出力は、マルチチャンネルアナライザ68でアナログ・デジタル変換され、図7に示したスペクトル中の高チャネル領域にNaI(Tl)起因の光電ピークA0を作る。一方、ガンマ線のあるものは前方シンチレータ44を透過し、後方のCsI(Tl)シンチレータ46において、前述の光電効果を起し、スペクトル中の低チャネル領域にCsI(Tl)シンチレータ起因の光電ピークB0を作る。両シンチレータ44、46に発光強度の差があるため、対応する光電ピークA0、B0は十分に離れた位置に生じている。従って、CPU70に内蔵された汎用のピーク計算ソフト72によって、両シンチレータ起因の光電ピークを認識し、これらの光電ピークの計数値を求めることができる。そして、該CPU70に内蔵された比率計算ソフト74によって、後方シンチレータ46のピーク計数値Bを前方シンチレータ44のピーク計数値Aで除した比率Rを計算する。
【0037】
次に横方向90度からガンマ線が入射した場合を考える。この場合は、後方シンチレータ46にも直接ガンマ線が入射するため、CsI(Tl)シンチレータ起因の光電ピークB90のように大きなピークが生じ、計数値が大きい値となる。
【0038】
次に後方180度からガンマ線が入射した場合を考える。この場合も後方シンチレータ46に直接ガンマ線が入射するため、CsI(Tl)シンチレータ起因の光電ピークB180のように大きなピークが生じ、大きな計数値となる。逆に、前方シンチレータ44には間接的にガンマ線が入射するため、NaI(Tl)シンチレータ起因の光電ピークA180は小さくなる。即ち比率Rが最大となる。
【0039】
中間方向の場合にも同様な手順で比率Rが求められる。これらの比率Rを示したのが図8である。比率Rは0度から180度まで安定に単調増加することが分かる。そこで比率計算ソフト74内部に、次の表1を記憶し、最も近い値、あるいは、例えば直線近似を用いて内挿補間した値を出力し、入射方向表示器80で表示する。
【0040】
【表1】
【0041】
又、警報設定器82で比率Rの範囲Rrを設定すれば、その範囲Rrに比率Rが入った場合、警報器84で警報を発生する。
【0042】
このように、入射方向を数字で得ると共に、警報を発生する機能を有する。
【0043】
本実施例ではNaI(Tl)シンチレータとCsI(Tl)シンチレータを用いているので、ピークの幅が比較的広く、複数の核種の区別も容易である。なお、第1実施形態におけるシンチレータの組合せはNaI(Tl)とCsI(Tl)の組合せに限定されず、いずれか一方又は両者を例えばBGOシンチレータや他のシンチレータで置き換えることも可能である。第2実施形態においても、シンチレータの組合せはNaI(Tl)、CsI(Tl)、BGOの組合せに限定されない。
【0044】
受光素子の種類も光電子増倍管に限定されず、他の光電変換素子を用いることも可能である。又、各シンチレータと受光素子の受光面との光学的な接合は、直接接合する構成が構造的には容易であるが、光ファイバ等を介して間接接合することも可能である。比率Rは、逆数1/Rであっても良い。
【0045】
本発明の検出器100は、図10(A)(平面図)及び図10(B)(正面図)に示す如く、三脚やポール等の固定手段102の上に取り付け、原子力設備110の周囲に多数設ける広指向性のガンマ線モニタリングポスト104として使用することができる。又、やはり広指向性のガンマ線サーベイメータとして使用することもできる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、0度から180度あるいは0度から360度の範囲において、入射方向を直接数値で得ることができ、しかも方向による感度も単調増加で安定している検出器を得ることができる。又、比率を設定することにより任意の指向性を持たせることができ、警報付のサーベイメータを実現できる。更に、鉛製のコリメータが不要であるため、軽量化でき可搬性に優れている。又、複数の検出器に対する入射方向を知ることにより、線源の位置を特定することもできる。従って、放射線管理、防護、モニタリングの観点から、平常時、非常時において有効な検出装置となり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】線源と検出器の位置関係の例を示す平面図
【図2】従来の方向性検出器の一例の構成を示す断面図
【図3】特許文献1に記載された放射線検出器を示す断面図
【図4】本発明の第1実施形態の構成を示す平面図及び断面図
【図5】第1実施形態の測定装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の測定原理を説明するための平面図
【図7】同じくスペクトル図
【図8】同じく入射方向と比率の関係の例を示す線図
【図9】本発明の第2実施形態の構成を示す平面図及び断面図
【図10】本発明の応用例の構成を示す平面図及び正面図
【符号の説明】
40…検出部
42…接合シンチレータ
44…前方シンチレータ
46…後方シンチレータ
50…光電子増倍管
52…受光面
60…測定回路
90…接合シンチレータ
92、94、96…シンチレータ
100…検出器
102…固定手段
104…モニタリングポスト
110…原子力設備[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is a gamma ray directional detection for detecting an incident direction of a gamma ray incident from a circumferential direction in a field using radioactive materials and radiation, such as nuclear power industry, radiology, radiation industry measurement, nondestructive inspection, etc. Gamma ray directionality having a wide directivity suitable for use as a monitoring post for detecting radiation leakage to the environment around nuclear facilities such as a nuclear power plant The present invention relates to a detector and a radiation monitoring method and device using the detector.
[0002]
[Prior art]
As illustrated in FIG. 1, in a
[0003]
Conventionally, a large and
[0004]
For the purpose of solving such a problem, as shown in, for example, Patent Document 1, as shown in FIG. 3, a flat thin
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-5-66275 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, (1) the
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-mentioned conventional problems, and has been made to reduce the weight of the detector, improve the efficiency of detecting gamma rays, and refine the detection information by improving the directional characteristics including the rearward direction, and simplify the setting. It is an object to improve the operability by the method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a gamma ray directional detector for detecting the direction of incidence of gamma rays, wherein a junction scintillator formed by joining a plurality of types of scintillators having different emission intensities with respect to gamma rays, and each scintillator constituting the junction scintillator, A light-receiving element having a light-receiving surface optically joined is provided, and the above-described problem is solved by making the ratio of direct incidence and indirect incidence of gamma rays in each scintillator different depending on the incident direction in the circumferential direction.
[0009]
Each scintillator is a high-density scintillator.
[0010]
Further, the joint scintillator is formed by joining two types of rod-shaped scintillators into a column shape, and the bottom surface thereof is optically coupled to a light receiving surface so that an incident direction of 0 to 180 degrees can be detected. .
[0011]
Alternatively, the joint scintillator can be formed by joining three or more types of rod-shaped scintillators into a column shape, and the bottom surface thereof can be optically coupled to the light receiving surface to detect the incident direction over the entire circumference from 0 ° to 360 °. It is what it was.
[0012]
The present invention also provides a radiation monitoring method using the above gamma ray directional detector.
[0013]
Another object of the present invention is to provide a radiation monitoring apparatus including the gamma ray directional detector.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0015]
The
[0016]
As shown in detail in FIG. 5, a high-
[0017]
In order to provide a desired directivity, the
[0018]
Hereinafter, the operation of the first embodiment will be described.
[0019]
In this embodiment, two types of
[0020]
As described above, if a scintillator having a higher density than the plastic scintillator is employed as the front and
[0021]
Now, the circumferential position of the
[0022]
Next, as shown in FIG. 6 (B), when gamma rays enter from 90 degrees in the horizontal direction, there is nothing that becomes a shadow to the
[0023]
Further, when gamma rays are incident from the rear 180 degrees, a phenomenon opposite to the case from the front shown in FIG. 6A occurs, and the count value of the photoelectric peak B counted by the rear scintillator 46 (referred to as B180). Is large, the count value of the photoelectric peak A counted by the front scintillator 44 (A180) becomes small, and the ratio R becomes the maximum value Rmax.
[0024]
In an intermediate direction from 0 degrees to 90 degrees, the ratio R takes an intermediate value between the respective ratios as illustrated in FIG. Similarly, when gamma rays are incident from an intermediate direction of 90 degrees to 180 degrees, the ratio R is a value intermediate between the respective ratios.
[0025]
As described above, the ratio of the direct incidence and the indirect incidence changes from the 0 degree direction to the 180 degree direction, and accordingly, the ratio R of the count values A and B of the photoelectric peaks caused by the
[0026]
Furthermore, by setting the range Rr of the ratio R at which an alarm is generated by the
[0027]
In the present embodiment, both the
[0028]
In the first embodiment, only the incident direction from 0 ° to 180 ° can be detected. Next, the second embodiment in which the incident direction in all circumferential directions from 0 ° to 360 ° can be detected will be described in detail. explain.
[0029]
In this embodiment, as shown in FIGS. 9A (plan view) and FIG. 9B (cross-sectional view as viewed from the front), the
[0030]
As the
[0031]
According to the present embodiment, directivity can be provided in all circumferential directions from 0 degrees to 360 degrees by using the ratio of the count values of the peaks of the three
[0032]
【Example】
In the first embodiment shown in FIG. 4, a semi-cylindrical NaI (Tl) scintillator having a diameter of 75 mm and a thickness of 50 mm is defined as a
[0033]
A high voltage of about 800 V was supplied from the high
[0034]
Here, Cs137 which is a typical gamma ray source used for calibration of a general survey meter or the like, or used in an industrial measurement device, a nondestructive inspection device, or the like was prepared. The radioactivity intensity was weakly 3.7 MBq.
[0035]
The radiation source was placed at a position of 100 cm from the center of the scintillator joint surface, and was rotated from 0 degrees forward to 180 degrees backward in the circumferential direction with respect to the cylindrical axis, and counted for 300 seconds in each direction. The condition is that the number of gamma rays incident on the
[0036]
The operation in the case where a gamma ray enters from 0 degrees ahead will be described. Most of the gamma rays coming in at the same time react in the NaI (Tl)
[0037]
Next, consider the case where gamma rays are incident from 90 degrees in the horizontal direction. In this case, since the gamma rays are also directly incident on the
[0038]
Next, consider the case where gamma rays are incident from 180 degrees behind. Also in this case, since the gamma rays are directly incident on the
[0039]
In the case of the intermediate direction, the ratio R is obtained by the same procedure. FIG. 8 shows these ratios R. It can be seen that the ratio R stably increases monotonically from 0 degrees to 180 degrees. Therefore, the following Table 1 is stored in the
[0040]
[Table 1]
[0041]
If the range Rr of the ratio R is set by the
[0042]
As described above, it has a function of obtaining the incident direction by a number and generating an alarm.
[0043]
In this embodiment, since the NaI (Tl) scintillator and the CsI (Tl) scintillator are used, the peak width is relatively wide, and it is easy to distinguish a plurality of nuclides. The combination of scintillators in the first embodiment is not limited to the combination of NaI (Tl) and CsI (Tl), and one or both of them can be replaced with, for example, a BGO scintillator or another scintillator. Also in the second embodiment, the combination of scintillators is not limited to the combination of NaI (Tl), CsI (Tl), and BGO.
[0044]
The type of the light receiving element is not limited to the photomultiplier tube, and another photoelectric conversion element can be used. Further, optically bonding each scintillator to the light receiving surface of the light receiving element is structurally easy to perform direct bonding, but it is also possible to perform indirect bonding via an optical fiber or the like. The ratio R may be a reciprocal 1 / R.
[0045]
The
[0046]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, in the range of 0 degree to 180 degree or 0 degree to 360 degree, the incident direction can be directly obtained by a numerical value, and the sensitivity according to the direction is monotonically increased, and a stable detector can be obtained. it can. Also, by setting the ratio, any directivity can be given, and a survey meter with an alarm can be realized. Further, since a lead collimator is not required, the weight can be reduced and the portability is excellent. Further, by knowing the incident directions with respect to a plurality of detectors, the position of the radiation source can be specified. Therefore, from the viewpoints of radiation management, protection and monitoring, it can be an effective detection device in normal times and in emergency.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an example of a positional relationship between a radiation source and a detector. FIG. 2 is a cross-sectional view showing a configuration of an example of a conventional directional detector. FIG. 3 is a radiation detector described in Patent Document 1. FIG. 4 is a plan view and a cross-sectional view showing a configuration of a first embodiment of the present invention. FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a measuring apparatus of the first embodiment. FIG. 6 is a measurement principle of the present invention. FIG. 7 is a spectrum diagram similarly. FIG. 8 is a diagram showing an example of a relationship between an incident direction and a ratio. FIG. 9 is a plan view and a cross section showing a configuration of a second embodiment of the present invention. FIG. 10 is a plan view and a front view showing a configuration of an application example of the present invention.
40
Claims (6)
ガンマ線に対する発光強度が異なる複数種類のシンチレータを接合して形成された接合シンチレータと、
該接合シンチレータを構成する各シンチレータと光学的に接合された受光面を有する受光素子とを備え、
各シンチレータにおいてガンマ線の直接入射と間接入射の割合が周方向における入射方向により異なるようにされていることを特徴とするガンマ線方向性検出器。A gamma ray directional detector for detecting an incident direction of a gamma ray,
A junction scintillator formed by joining a plurality of types of scintillators having different emission intensities to gamma rays,
A light-receiving element having a light-receiving surface optically bonded to each scintillator constituting the bonded scintillator,
A gamma ray directional detector, wherein the ratio of direct incidence and indirect incidence of gamma rays in each scintillator is made different depending on the incidence direction in the circumferential direction.
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