JP2004358099A - Absorptive article - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an absorptive article for effectively preventing eczema, heat rashes and skin rashes, etc. <P>SOLUTION: The article includes an end flap E2 extending from the end edge of an absorptive body 4. The end flap E2 includes a sweat-absorbent sheet 11 which is disposed on the skin abutment surface and which is hydrophilic and air-permeable and has not less than 25mm Klemm water absorption height that is measured according to JIS P8141. All of other sheets at the opposite surface side of the skin abutment surface of the sweat-absorbent sheet 11 has a part with moisture-permeability and water repellency which is superimposed on the sweat-absorbent sheet of the end flap. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を効果的に防止し得る吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
使い捨ておむつを着用中の着用者の腰回りにはあせもが発生しやすいことが知られている。特に、背側の腰回りにあせもが発生しやすい。あせもが発生する原因には様々な説があるが、現時点では明確なメカニズムはわかっていない。しかし、汗があせもの一因になっていると考えられる。
【0003】
あせも等の発生を防止することを目的とした使い捨ておむつが提案されている。例えば蒸れを防止する目的で、吸収体の側縁から側外方にあるフラップを透液性のシートから構成した使い捨ておむつが提案されている(特許文献1参照)。
また、蒸れずに吸湿性があり、かぶれにくく、違和感が生じにくくすることを目的として、おむつの最外層の裏面シートを親水性と通気性とを有するシートから構成した使い捨ておむつが提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
更に図6に示すように、おむつのウエストフラップの内面に通気性の吸汗シート111を接合した使い捨ておむつが提案されている(特許文献3参照)。この使い捨ておむつは、湿疹、あせも、かぶれ等が発生し易いウエストフラップの内面に汗を吸収するシートを配することで、該シートによって着用者の腰回りから発生する汗を吸収させて、あせも等の発生を防止しようとするものである。このおむつによれば、着用者の腰回りから発生する汗は前記吸汗シートに吸収される。しかし、汗を吸収して湿潤した状態となっている前記吸汗シートは、着用者の肌に当接した状態となっているので、着用者の肌は湿潤状態にさらされることになる。従って、あせも等の発生を十分に防止することはできない。
【0005】
【特許文献1】
特許第3009482号公報
【特許文献2】
特許第2894770号公報
【特許文献3】
特開2000−189454号公報
【0006】
従って本発明は、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を効果的に防止し得る吸収性物品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、左右側部及び前後端部を有し、吸収体の該前後端部側における端縁から延出するエンドフラップを有する吸収性物品であって、
一方の前記エンドフラップは、その肌当接面に、親水性かつ通気性であって、JIS P8141に準じて測定されたクレム吸水高さが25mm以上である吸汗シートを有し、
前記吸汗シートの肌当接面と反対の面側に存する別のシートのすべてが、前記エンドフラップの該吸汗シートと重なる部分においてすべて透湿性かつ撥水性の部位を有する吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吸収性物品の一実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつの斜視図が示されている。図2には、図1に示すおむつをサイドシール部で切り離して展開し、トップシート側から見た平面図が示されている。図3には、図2に示す平面図の一部破断分解斜視図が示されている。図4及び図5にはそれぞれ図3及び図2におけるIV−IV線及びV−V線に沿う断面図がそれぞれ示されている。
【0009】
図1に示すようにおむつ1はパンツ型である。図2〜図4に示すように、おむつ1は液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4を有する吸収性本体10と、該吸収性本体10の外側(非肌当接面側)に位置して該吸収性本体10を接合固定している外装体5とを具備し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aの両側縁と背側に配される背側部Bの両側縁とが、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の接合手段により互いに接合されてサイドシール部が形成されている。これにより、図1に示すようにおむつ1にはウエスト開口部7及び一対のレッグ開口部8,8が形成されている。なお、腹側部Aと背側部Bとの間は股下部Cとなっている。また、本実施形態では明示していないが、吸収体4は吸収コアがその周囲を台紙で覆われている。
【0010】
図2及び図3に示すように、吸収性本体10は縦長矩形状をなし、その長手方向をおむつ1の長手方向に一致させて、おむつ1の腹側部Aから背側部Bに亘るように、公知の接合手段により外装体5の幅方向中央部に接合されている。吸収性本体10における吸収体4は、長手方向中央部が括れた砂時計状をなし、表面シート2及び裏面シート3間に挟持固定されている。
【0011】
図2〜図4に示すように吸収性本体10においては、その左右両側部に、長手方向へ延びる一対の第1立体ガード6A,6A及び第2立体ガード6B,6Bが形成されている。図4に示すように第1立体ガード6Aは、吸収性本体10の幅方向内方側に自由端61Aを有し且つ外方側に固定端(立ち上がりの基端)62を有している。自由端61A近傍には、該自由端61Aに沿って、弾性部材63Aが伸縮自在に配設されている。一方、第2立体ガード6Bは、外装体5との固定端64を有しており、該固定端64よりも幅方向外方側に自由端61Bを有している。自由端61B近傍には、該自由端61Bに沿って、弾性部材63Bが伸縮自在に配設されている。
【0012】
外装体5は2枚のシート材から構成されている。具体的には図3に示すように、外装体5は外層シート51と内層シート52との積層体から構成されている。図3においては、理解の助けとするため、外層シート51にドット模様を付して内層シート52と区別してある。外層シート51はおむつ1の最外面をなしている。内層シート52は、外層シート51に隣接しておむつ1の内面側に配されている。外層シート51及び内層シート52は何れも撥水性の不織布から構成されている。外層シート51と内層シート52とは、それらの側縁部の輪郭は同形状となっているが、長手方向に関する形状は異なっている。具体的には図3に示すように、外層シート51は、内層シート52の前後端縁から前後方向に延出した延出部51A,51Bを有している。延出部51A、51Bはそれぞれ、外装体5の内層シート上に吸収性本体10が配置固定された後、該吸収性本体10の前後端を覆うように該吸収性本体10側に折り返される(図2及び図5参照)。折り返された延出部51A,51Bの端縁は、吸収体4の前後端縁を越えて延出し吸収体上にまで達している。これによっておむつ1には、吸収体4の前後端縁からそれぞれ前後方向に延出するエンドフラップE1,E2が形成される(図1、図2及び図5参照)。図5から明らかなように、エンドフラップE1,E2は、少なくとも内層シート52と、折り返されて二重になっている外層シート51とから構成されている。そして、液透過性のトップシート2はエンドフラップE1,E2には存在していない。
【0013】
図1〜図3に示すように、エンドフラップE1,E2にはおむつ1の幅方向に延びる複数の弾性部材71が所定間隔をおいて伸長状態で配されている。これによってウエスト開口部7にはその全周に亘って実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成されている。また各レッグ開口部8,8には、その開口縁部に沿って複数の弾性部材81が伸長状態で配されている。これらの弾性部材とは別に、図1及び図2に示すように、ウエスト開口部7とレッグ開口部8,8との間に位置する胴周囲部Dには、おむつ1の幅方向に延びる複数の弾性部材91が所定間隔をおいて配されている。弾性部材91は、少なくとも吸収体4の両側縁よりも幅方向外方の部位に弾性伸縮性が発現されるように伸張状態で配設固定されており、且つ吸収体4が存在する部位の少なくとも幅方向中央部には弾性伸縮性が発現される状態では配設されていない。以上の各弾性部材71,81,91は何れも外装体5を構成する外層シート51と内層シート52との間に挟持固定されている。
【0014】
以上の各部材を構成する材料としては当該技術分野において通常用いられているものを特に制限なく用いることができる。例えばトップシート2としては、親水性且つ液透過性の不織布や、開孔フィルムを用いることができる。バックシート3としては液不透過性のフィルム等を用いることができる。このフィルムは透湿性を有していることが好ましい。吸収体4としてはフラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との混合積繊物を用いることができる。各弾性部材としては天然又は合成のエラストマー材料を用いることができる。立体ガードを構成するシート並びに外層シート51及び内層シート52としては、先に述べた通り撥水性の不織布が用いられる。
【0015】
而して本実施形態においては、図2、図3及び図5に示すように、背側部BのエンドフラップE2の肌当接面に吸汗シート11が配されている。吸汗シート11は、トップシート側へ折り返された外層シート51の延出部51B上に配されている。図5に示すように、吸汗シート11はその前端縁11aが、エンドフラップE2の端縁Eaよりもやや手前(吸収体端縁寄り)の位置にある。また吸汗シート11の後端縁11bは、外層シート51の延出部51Bの端縁51Bbよりもやや手前(エンドフラップ端縁寄り)の位置にある。
【0016】
更に図2に示すように、吸汗シート11の左右両側縁は、背側部Bにおける外装体5の左右両側縁よりも内側寄りの位置にある。これによって、外装体5における腹側部Aの両側縁と背側部Bの両側縁とをシールしてパンツの形態となす際に、内層シート51どうしが対向するようになり、該シールを確実に行うことができる。
【0017】
吸汗シート11は親水性で且つ通気性を有するシート材からなり、JIS P8141に準じて測定されたクレム吸水高さが25mm以上のものである。そしてエンドフラップE2においては、吸汗シート11の肌当接面と反対側の面側において、エンドフラップE2の厚み方向に関して該吸汗シート11と重なる部分に存する別のシートがすべて透湿性かつ撥水性のシート(以下、撥水性シートという)から構成されている。本実施形態においては、吸汗シート11の肌当接面と反対側の面側に存するシートである外層シート51及びその延出部51B並びに内層シート52が、すべて撥水性シートから構成されている。換言すれば、エンドフラップE2においては、その肌当接面の全域が実質的に吸汗シート11から構成され、吸汗シート11よりもおむつ外面側に位置するシートすべてが透湿性かつ撥水性のものとなっている。なお、本発明では前記別のシートの一部が、吸汗シート11と重なる部分の厚み方向において透湿性かつ撥水性であれば、その部分から汗が外部へ放出されるが、本実施形態では最も好ましい例として吸汗シートと重なる部分の全面で別のシート(外層シート51及びその延出部51B並びに内層シート52)が透湿性かつ撥水性であるものを示した。別のシートにおける吸汗シート11と重なる部分の50%以上の面積で透湿性かつ撥水性であることが好ましく、80%以上がより好ましい。
【0018】
エンドフラップE2においては、最外面の外層シート51とそれに対向する内層シート52とが、カーテンスプレーされたホットメルト粘着剤によって互いに部分的又は全面で接合固定されている。また、内層シート52とそれに対向する外層シート51の延出部51Bも同様の手段によって互いに接合固定されている。更に延出部51Bと吸汗シート11についても同様である。このときエンドフラップE2は、該エンドフラップE2と吸収体4の端縁との境界部を含むエンドフラップE2のおむつ幅方向において、エンドフラップE2を構成するシートどうしが連続的に接合されている。これによってエンドフラップE2は、吸収体4に吸収された液がおむつ前後端方向へ流れ出ようとすることに対する液漏れ防止シール部として作用する。該接合はおむつ幅方向全幅にわたり設けられることが好ましい。
【0019】
本実施形態のおむつ1が以上の構成を備えていることで、おむつ1には以下の有利な効果(1)〜(3)が奏される。
(1)おむつ1の着用中に着用者の背側の腰回りから発散された汗は、エンドフラップE2の肌当接面に配された親水性を有する吸汗シート11に吸収される。あせもの発生部位として腰回りが多いことは冒頭に述べた通りである。この場合、吸汗シート11は親水性かつ通気性を有し、クレム吸水高さが25mm以上であり、しかもエンドフラップE2における吸汗シート11よりもおむつ外面側に位置するシートはすべて透湿性かつ撥水性のものなので、吸汗シート11に吸収された汗はエンドフラップE中に保持されにくく、むしろ吸汗シート11から蒸散する。その結果、着用者の腰回りは低湿度のドライな状態が保たれ、あせも等が発生しづらくなる。先に述べた特許文献3に記載のおむつでは吸汗シートに隣接して親水性のトップシートが配されており、通常トップシートは排泄された尿が着用者肌へ戻ることを防止するために厚く、クレム吸水性が低いことから(通常、概ね5cm未満)、吸汗シートに吸収された汗が吸汗シート及びトップシートに保持されやすくなってしまい、これが原因で汗の蒸散が起こりにくくなる。
【0020】
(2)吸収体4に吸収された液は着用者の体圧によって吸収体4からしみ出しエンドフラップE2へ移行しようとする。しかし本実施形態においては、エンドフラップE2は少なくとも吸収体4の端縁との境界部において、何れも撥水性である外層シート51及びその延出部51B並びに内層シート52がおむつ幅方向全長にわたり接合されて、おむつ前後端方向へ流れ出ようとする尿等に対する液漏れ防止シール部を形成しているので、エンドフラップE2への液の移行が阻止される。つまり、エンドフラップE2が湿潤状態となることが防止される。その結果、前記(1)で述べた吸汗シート11からの汗の蒸散が阻害されにくくなる。先に述べた特許文献3に記載のおむつでは吸収体に吸収された液が直接エンドフラップへしみ出しエンドフラップを湿潤させてしまうので、吸汗シートに吸収された汗の蒸散が阻害されるばかりでなく、逆に着用者の腰回りを濡らし、あせも等の発生を助長してしまう。また、おむつの本来の目的であるモレ防止効果も不充分である。
【0021】
(3)エンドフラップE2を構成するシート材の一つである撥水性の延出部51Bが吸収体4の端縁を越えて延出し吸収体上にまで達している。その延出部51B上で且つ延出部51Bの周縁よりも内側に、吸汗シート11が位置しているので、着用者の体圧によって吸収体4からしみ出した液がトップシート2を伝って吸汗シート11に到達したり、エンドフラップE2へ移行することが阻止される。つまり前記(2)と同様にエンドフラップE2が湿潤状態となることが防止される。その結果、前記(1)で述べた吸汗シート11からの汗の蒸散が阻害されにくくなる。先に述べた特許文献3に記載のおむつでは吸収体に吸収された液がトップシートを伝ってエンドフラップへしみ出しエンドフラップを湿潤させてしまうので、吸汗シートに吸収された汗の蒸散が阻害されるばかりでなく、逆に着用者の腰回りを濡らし、あせも等の発生を助長してしまう。
【0022】
前述の効果を確実に奏するためには、撥水性シートはその撥水性の程度が耐水圧で表して好ましくは1g/cm以上、更に好ましくは3g/cm以上であり、吸汗シート11は親水性の程度が耐水圧で表して0g/cmである。耐水圧は以下のように測定する。
【0023】
<耐水圧の測定方法>
垂直に連ねた直径35mmの2つの円筒管の間にサンプルのシートを挟み込み、上側の円筒管に8g/分の速度で生理食塩水を流し込む。生理食塩水がサンプルのシートを突き破り、下側の円筒管に流れ始める時間を測定する。生理食塩水の流速と、サンプルのシートを突き破るまでの時間とから液量を算出する。算出された液量を円筒菅の断面積で除した値を耐水圧とする。
【0024】
吸汗シート11は親水性を有するが、液保持性が高すぎるとシート自身に液を取り込んで、汗が蒸散しなくなってしまうおそれがある。そこで吸汗シート11に吸収された汗の蒸散を一層促進させる観点から、吸汗シート11は適度に液保持性のある繊維シートからなることが好ましい。吸汗シート11は例えば親水性繊維を50重量%以上、特に60重量%以上含むことが好ましい。吸汗シート11は親水性繊維100%から構成されていてもよく、或いは親水性繊維と疎水性繊維と含んで構成されていてもよい。後者の場合には、吸汗シート11は疎水性繊維を50重量%未満、特に40重量%未満の量で含むことができる。
【0025】
親水性繊維としては例えばレーヨン、コットン、パルプなどを用いることができる。一方疎水性繊維としては例えば各種熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることができる。本発明で使用される親水性繊維(不織布)の中には、疎水性の熱可塑性樹脂からなる繊維を各種親水処理した繊維や、疎水性繊維からなる不織布を各種親水化処理した不織布も含まれる。これらの繊維を含む繊維シートとしては、例えばスパンレース不織布、エアスルー不織布、紙などが挙げられる。具体的にはレーヨンとポリオレフィン系繊維とからなるスパンレース不織布が挙げられる。これらの繊維シートの坪量は 15〜50g/m、特に18〜35g/mであることが、吸汗シート11に吸収された汗の蒸散を一層促進させる点から好ましい。
【0026】
同様の観点から、エンドフラップE2を構成する繊維材料の全量に対する親水性繊維の割合は5〜50重量%、特に10〜35重量%であることが好ましい。この親水性繊維には、疎水性の熱可塑性繊維に親水性油剤が塗布された後、不織布化されたものも含む。例えば、おむつ用の液透過性トップシートとして一般的に使用されるポリオレフィン系のエアスルー不織布がその代表例である。
【0027】
本実施形態の吸汗シート11は一層構造のものであるが、2層以上の構造であっても構わない。この場合には、全層構造体としてクレム吸水高さを測定して25mm以上であることが必要である。
【0028】
吸収された汗の蒸散を更に一層促進させる点から、吸汗シート11は拡散性の高いものであることも好ましい。この観点から、吸汗シート11のクレム吸水高さは30mm以上、特に40mm以上であることが好ましい。
【0029】
また吸収された汗を保持せずに素早く蒸散させる点から、吸汗シート11は生理食塩水の飽和吸収量が100〜400g/m、特に150〜350g/mであることが好ましい。飽和吸収量は次の方法で測定される。先ず、吸汗シート11のサンプルの重量を正確に量り取り、生理食塩水〔0.9%NaCl、大塚製薬(株)製〕2000mlの入ったビーカー中に入れ10分間放置する。その後、サンプルを取り出し、サンプルを適当な太さを有する竿に静かに置く。10分後のサンプルの重量を測定し、以下に示す式から飽和吸収量を求める。1種類のサンプルにつき3つのサンプルで測定を行い、その平均値を飽和吸収量とする。これらの操作は温度20℃、湿度65%の恒温環境下において行う。
飽和吸収量(g/m)={飽和吸収後のサンプル重量−初期のサンプルの重量}/初期のサンプルの面積(平面視したときの見掛け面積)
【0030】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、エンドフラップを構成する吸汗シート以外のシート材はすべて不織布であったが、該シート材としては不織布に限られず透湿性で且つ撥水性であればどのようなシート材を用いてもよい。例えば透湿性で且つ撥水性の不織布に代えて透湿性で且つ撥水性のフィルムを用いることができる。また両者を併用することもできる。
【0031】
また前記実施形態においては、吸汗シートは背側のエンドフラップE2にのみ配されていたが、これに代えて又はこれと共に腹側のエンドフラップE1に吸汗シートを配してもよい。
【0032】
また吸汗シート11の前端縁11aとエンドフラップE2の端縁Eaとは、ほぼ同位置にあってもよい。また、吸汗シート11の後端縁11bは、エンドフラップE2と吸収体4の端縁との境界部に位置していてもよい。要するに、エンドフラップE2の肌当接面の実質的に全域が吸汗シート11から構成されていればよい。
【0033】
更に前記実施形態においては、本発明の吸収性物品の一実施形態としてパンツ型の使い捨ておむつを例にとり説明したが、本発明はこれ以外の吸収性物品、例えば展開型の使い捨ておむつやショーツ型の生理用ナプキン等にも同様に適用することができる。
【0034】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
【0035】
〔実施例1〕
吸汗シート、トップシート、外層シーと及び内層シートとして以下の表1に示すものを用い、またバックシートとしてポリプロピレンフィルムからなる透湿性シートを用い、図1〜図5に示す構成のパンツ型使い捨ておむつを作製した。それ以外の部材には公知の材料を用いた。また、吸収体の端縁とエンドフラップの境界部で、おむつ幅方向全幅に渡って外層シート、内層シート及び外層シートの折り返し部を接合した。
【0036】
〔比較例1〕
背側のエンドフラップE2の構成を、図6に示す形態(特開2000−189454号公報の図4に示す形態に同じ)とする以外は実施例1と同様にしてパンツ型使い捨ておむつを作製した。
【0037】
〔比較例2〕
吸汗シートとして表1に示すものを用いる以外は比較例1と同様にしてパンツ型使い捨ておむつを作製した。
【0034‘】
〔比較例3〕
実施例1から吸汗シートを取り除いたパンツ型使い捨ておむつを作製した。
【0038】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られたおむつおよびシート材料について、以下の方法で▲1▼液蒸散性、▲2▼着装内の水分率変化、▲3▼尿モレ吸収性能を測定した。結果を表1に示す。
【0039】
〔▲1▼液蒸散性〕
7cm×7cmのアクリル板に0.2gの蒸留水をスプレー塗布する。各実施例、比較例のおむつから吸汗シートを含むように10cm×10cmの大きさにサンプリングした評価サンプルシートをその上に載せる。温度20℃、湿度65%RHの恒温環境下にて蒸留水が蒸散する量を重量変化で測定する。10分後の蒸留水の蒸散量を初期の蒸留水量(0.2g)で除し、その割合を液蒸散性の値とする。
【0040】
〔▲2▼着装内の水分率変化〕
成人モニター5名の前腕部3cm×3cmの面積に0.2gの蒸留水をスプレー塗布する。各実施例、比較例のおむつから吸汗シートを含むように5cm×5cmの大きさにサンプリングした評価サンプルシートをその上に載せる。温度20℃、湿度65%RHの恒温環境下にて30分間放置する。その後シートを取り除き、前腕部の水分を軽く拭いた後、当該部位の肌水分率をモイスチャーチェッカー(スカラ社製)を用いて測定する。対照として、同じ部位の処理前の肌水分率を測定する。前記処理後の肌水分率と対照の肌水分率との差を求め、この値を水分率変化とする。
〔▲3▼尿モレ吸収性能〕
実施例、比較例のおむつをベビーモデルに装着させ、40g/回ずつ人工尿を注入して背側から漏れるまでの注入量を測定する。この注入量を尿モレ吸収性能とする。
【0041】
【表1】

Figure 2004358099
【0042】
表1に示す結果から明らかなように、実施例1のおむつ(本発明品)によれば着装内の水分率変化は着装外と同程度となっており、着用者の肌がドライな状態に保たれていることが判る。これに対して比較例1及び2のおむつにおいては、水分率変化の値が高く、着用者の肌が湿潤した状態になっていることが判る。特に比較例2のおむつは水分率変化の値が極めて高いことが判る。比較例2より親水性繊維量を増やしても比較例1では水分変化率が向上していないのに対し、実施例1では親水性繊維量が比較例1、2よりも少ないにも関わらず水分変化率が極めて小さいことは特筆すべきである。また、実施例1のおむつでは吸汗シートを配しない比較例3のおむつと同様の吸収性能を示したのに対し、従来の吸汗シートを配したおむつである比較例1、2では吸収性能が劣っていた。
【0043】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品によれば、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を効果的に防止できる。特に、あせも等が発生し易い着用者の腰回りおけるあせも等の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の一実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図2】図1に示すおむつをサイドシール部で切り離して展開し、トップシート側から見た平面図である。
【図3】図2に示すおむつの一部破断分解斜視図である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2におけるV−V線に沿う断面図である。
【図6】従来のおむつにおけるエンドフラップを示す断面図である。
【符号の説明】
1 パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収体
5 外装体
51 外層シート
52 内層シート
10 吸収性本体
11 吸汗シート
E1,E2 エンドフラップ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article that can effectively prevent the occurrence of eczema, heat rash, rash and the like.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
It is known that hot flashes easily occur around the waist of a wearer wearing a disposable diaper. In particular, it is easy for the back of the hips to be flushed. There are various theories about the cause of hot flashes, but no clear mechanism is known at this time. However, it is thought that sweat is also a factor.
[0003]
2. Description of the Related Art Disposable diapers have been proposed for the purpose of preventing the occurrence of hot flashes and the like. For example, for the purpose of preventing stuffiness, there has been proposed a disposable diaper in which a flap provided on a side outward from a side edge of an absorber is formed of a liquid-permeable sheet (see Patent Document 1).
In addition, disposable diapers in which the outermost layer of the backsheet of the diaper is formed of a sheet having hydrophilicity and air permeability have been proposed for the purpose of reducing moisture and absorbing moisture without stuffiness, making it less likely to cause discomfort. (See Patent Document 2).
[0004]
Further, as shown in FIG. 6, a disposable diaper in which a breathable sweat-absorbing sheet 111 is joined to the inner surface of a waist flap of the diaper has been proposed (see Patent Document 3). This disposable diaper arranges a sheet that absorbs sweat on the inner surface of the waist flap where eczema, heat rash, rash, etc. are likely to occur, so that the sheet absorbs sweat generated from around the waist of the wearer, and heat rash, etc. This is intended to prevent the occurrence of the problem. According to this diaper, sweat generated from around the waist of the wearer is absorbed by the sweat absorbing sheet. However, the sweat-absorbing sheet in a state of absorbing sweat and being wet is in a state of being in contact with the skin of the wearer, so that the skin of the wearer is exposed to the wet state. Therefore, it is not possible to sufficiently prevent the occurrence of hot flashes and the like.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3009482 [Patent Document 2]
Japanese Patent No. 2894770 [Patent Document 3]
JP 2000-189454 A
Accordingly, an object of the present invention is to provide an absorbent article that can effectively prevent the occurrence of eczema, heat rash, rash and the like.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is an absorbent article having an end flap having left and right sides and front and rear ends, and extending from an edge on the front and rear ends of the absorber,
On the other hand, the end flap has, on its skin contact surface, a sweat-absorbing sheet that is hydrophilic and breathable and has a Klemm water absorption height of 25 mm or more measured according to JIS P8141;
To provide an absorbent article in which all of the other sheets present on the side opposite to the skin-contacting surface of the sweat-absorbing sheet all have a moisture-permeable and water-repellent portion in a portion of the end flap overlapping the sweat-absorbing sheet. Thus, the above object has been achieved.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on preferred embodiments with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of a pants-type disposable diaper as one embodiment of the absorbent article of the present invention. FIG. 2 is a plan view showing the diaper shown in FIG. 1 cut apart and expanded by a side seal portion and viewed from the top sheet side. FIG. 3 is a partially exploded perspective view of the plan view shown in FIG. 4 and 5 are cross-sectional views taken along lines IV-IV and VV in FIGS. 3 and 2, respectively.
[0009]
As shown in FIG. 1, the diaper 1 is of a pants type. As shown in FIG. 2 to FIG. 4, the diaper 1 has a liquid-permeable top sheet 2, a liquid-impermeable back sheet 3, and a liquid-retentive absorber 4 interposed between the sheets 2, 3. Body 10, and an exterior body 5 that is positioned outside the absorbent body 10 (non-skin contact surface side) and that fixes and fixes the absorbent body 10. The side edges of the abdominal portion A disposed on the side and the side edges of the back side portion B disposed on the dorsal side are joined to each other by a known joining means such as a heat seal, a high frequency seal, and an ultrasonic seal. A part is formed. As a result, a waist opening 7 and a pair of leg openings 8 are formed in the diaper 1 as shown in FIG. A crotch C is formed between the abdominal part A and the dorsal part B. Although not explicitly shown in the present embodiment, the absorber 4 has an absorbent core whose periphery is covered with a mount.
[0010]
As shown in FIG. 2 and FIG. 3, the absorbent main body 10 has a vertically long rectangular shape, and its longitudinal direction coincides with the longitudinal direction of the diaper 1, and extends from the abdominal part A to the dorsal part B of the diaper 1. Then, it is joined to the center of the exterior body 5 in the width direction by known joining means. The absorber 4 in the absorbent main body 10 has an hourglass shape with a central portion in the longitudinal direction constricted, and is sandwiched and fixed between the top sheet 2 and the back sheet 3.
[0011]
As shown in FIGS. 2 to 4, in the absorbent main body 10, a pair of first three-dimensional guards 6 </ b> A, 6 </ b> A and second three-dimensional guards 6 </ b> B, 6 </ b> B extending in the longitudinal direction are formed on both left and right sides. As shown in FIG. 4, the first three-dimensional guard 6 </ b> A has a free end 61 </ b> A on the inner side in the width direction of the absorbent main body 10, and has a fixed end (a rising end) 62 on the outer side. In the vicinity of the free end 61A, an elastic member 63A is disposed along the free end 61A so as to be able to expand and contract. On the other hand, the second three-dimensional guard 6B has a fixed end 64 with the exterior body 5, and has a free end 61B outward of the fixed end 64 in the width direction. In the vicinity of the free end 61B, an elastic member 63B is arranged along the free end 61B so as to be able to expand and contract.
[0012]
The exterior body 5 is composed of two sheet materials. Specifically, as shown in FIG. 3, the exterior body 5 is configured by a laminate of an outer layer sheet 51 and an inner layer sheet 52. In FIG. 3, the outer layer sheet 51 is distinguished from the inner layer sheet 52 by giving a dot pattern to the understanding to facilitate understanding. The outer layer sheet 51 forms the outermost surface of the diaper 1. The inner layer sheet 52 is disposed on the inner side of the diaper 1 adjacent to the outer layer sheet 51. The outer layer sheet 51 and the inner layer sheet 52 are both made of a water-repellent nonwoven fabric. The outer layer sheet 51 and the inner layer sheet 52 have the same contour at the side edges, but have different shapes in the longitudinal direction. Specifically, as shown in FIG. 3, the outer layer sheet 51 has extending portions 51A and 51B extending from the front and rear edges of the inner layer sheet 52 in the front-rear direction. After the absorbent main body 10 is disposed and fixed on the inner layer sheet of the exterior body 5, each of the extending portions 51A and 51B is folded back toward the absorbent main body 10 so as to cover the front and rear ends of the absorbent main body 10 ( 2 and 5). The folded edges of the extended portions 51A, 51B extend beyond the front and rear edges of the absorber 4 and reach the absorber. As a result, end flaps E1 and E2 extending in the front-rear direction from the front and rear end edges of the absorber 4 are formed in the diaper 1 (see FIGS. 1, 2 and 5). As is clear from FIG. 5, the end flaps E1 and E2 are composed of at least the inner layer sheet 52 and the folded outer layer sheet 51. The liquid-permeable top sheet 2 does not exist on the end flaps E1 and E2.
[0013]
As shown in FIGS. 1 to 3, a plurality of elastic members 71 extending in the width direction of the diaper 1 are arranged on the end flaps E <b> 1 and E <b> 2 in a stretched state at predetermined intervals. Thereby, the waist opening 7 is formed with a substantially continuous annular waist gather all around its circumference. In each of the leg openings 8, 8, a plurality of elastic members 81 are arranged in an extended state along the opening edges. Apart from these elastic members, as shown in FIGS. 1 and 2, the waist opening 7 and the leg opening portions 8, 8 have a plurality of waist-opening portions D extending in the width direction of the diaper 1. Are disposed at predetermined intervals. The elastic member 91 is disposed and fixed in an extended state so that elastic elasticity is developed at least in a region outward in the width direction from both side edges of the absorber 4, and at least a region where the absorber 4 exists. It is not provided at the center in the width direction in a state where elasticity is exhibited. Each of the above elastic members 71, 81, 91 is sandwiched and fixed between the outer layer sheet 51 and the inner layer sheet 52 constituting the exterior body 5.
[0014]
As a material constituting each of the above-mentioned members, a material usually used in the technical field can be used without any particular limitation. For example, as the top sheet 2, a hydrophilic and liquid-permeable nonwoven fabric or an apertured film can be used. As the back sheet 3, a liquid impermeable film or the like can be used. This film preferably has moisture permeability. As the absorber 4, a mixed fiber of fluff pulp and superabsorbent polymer particles can be used. As each elastic member, a natural or synthetic elastomer material can be used. As a sheet constituting the three-dimensional guard, the outer layer sheet 51 and the inner layer sheet 52, a water-repellent nonwoven fabric is used as described above.
[0015]
Thus, in the present embodiment, as shown in FIGS. 2, 3 and 5, the sweat absorbing sheet 11 is disposed on the skin contact surface of the end flap E2 of the back part B. The sweat-absorbing sheet 11 is arranged on the extension 51B of the outer layer sheet 51 folded back to the top sheet side. As shown in FIG. 5, the front edge 11 a of the sweat-absorbing sheet 11 is located slightly before (close to the absorber edge) the edge Ea of the end flap E2. Further, the rear edge 11b of the sweat-absorbing sheet 11 is located slightly before (the end flap edge) the edge 51Bb of the extension 51B of the outer layer sheet 51.
[0016]
Further, as shown in FIG. 2, the left and right side edges of the sweat-absorbing sheet 11 are located closer to the inside than the left and right side edges of the exterior body 5 in the back part B. Thereby, when the both sides of the abdominal part A and the both sides of the back part B in the exterior body 5 are sealed to form a pants, the inner sheets 51 are opposed to each other, and the sealing is securely performed. Can be done.
[0017]
The sweat-absorbing sheet 11 is made of a hydrophilic and air-permeable sheet material, and has a Krem water absorption height of 25 mm or more measured according to JIS P8141. Further, in the end flap E2, on the surface side opposite to the skin contact surface of the sweat absorbing sheet 11, all of the other sheets existing in the portion overlapping the sweat absorbing sheet 11 in the thickness direction of the end flap E2 are made of moisture permeable and water repellent. It is composed of a sheet (hereinafter, referred to as a water-repellent sheet). In the present embodiment, the outer layer sheet 51, the extension 51B, and the inner layer sheet 52, which are sheets on the surface opposite to the skin contact surface of the sweat absorbing sheet 11, are all formed of a water-repellent sheet. In other words, in the end flap E2, the entire area of the skin contact surface is substantially composed of the sweat-absorbing sheet 11, and all the sheets located on the outer side of the diaper with respect to the sweat-absorbing sheet 11 are made of a moisture-permeable and water-repellent one. Has become. In the present invention, if a part of the another sheet is moisture-permeable and water-repellent in a thickness direction of a part overlapping the sweat-absorbing sheet 11, sweat is released to the outside from that part. As a preferred example, a sheet in which another sheet (the outer layer sheet 51 and its extended portion 51B and the inner layer sheet 52) is moisture-permeable and water-repellent over the entire surface overlapping with the sweat-absorbing sheet is shown. It is preferable that the moisture-permeable and water-repellent area is 50% or more of the area of another sheet that overlaps the sweat-absorbing sheet 11, and more preferably 80% or more.
[0018]
In the end flap E2, the outermost outer sheet 51 and the inner sheet 52 facing the outermost sheet 51 are partially or entirely joined and fixed to each other by a curtain-sprayed hot melt adhesive. The inner sheet 52 and the extension 51B of the outer sheet 51 facing the inner sheet 52 are joined and fixed to each other by the same means. The same applies to the extension 51B and the sweat-absorbing sheet 11. At this time, in the diaper width direction of the end flap E2 including the boundary between the end flap E2 and the edge of the absorber 4, the sheets constituting the end flap E2 are continuously joined. As a result, the end flap E2 acts as a liquid leakage prevention seal against the liquid absorbed by the absorber 4 from flowing toward the front and rear ends of the diaper. The bonding is preferably provided over the entire width in the diaper width direction.
[0019]
Since the diaper 1 of the present embodiment has the above configuration, the diaper 1 has the following advantageous effects (1) to (3).
(1) The sweat that has diverged from the waist around the wearer's back while wearing the diaper 1 is absorbed by the hydrophilic sweat-absorbing sheet 11 disposed on the skin-contacting surface of the end flap E2. As described at the beginning, there are many hips as the site of occurrence of hot flashes. In this case, the sweat-absorbing sheet 11 is hydrophilic and breathable, has a Klemm-absorbing height of 25 mm or more, and all of the sheets located on the outer side of the diaper with respect to the sweat-absorbing sheet 11 in the end flap E2 are moisture-permeable and water-repellent. Therefore, the sweat absorbed by the sweat-absorbing sheet 11 is less likely to be retained in the end flap E, but rather evaporates from the sweat-absorbing sheet 11. As a result, the waist circumference of the wearer is kept in a dry state with low humidity, and it becomes difficult to cause hot flashes and the like. In the diaper described in Patent Document 3 described above, a hydrophilic top sheet is provided adjacent to the sweat-absorbing sheet, and the top sheet is usually thick in order to prevent excreted urine from returning to the wearer's skin. Since the Klemm absorbency is low (generally less than about 5 cm), the sweat absorbed by the sweat-absorbing sheet is more likely to be retained on the sweat-absorbing sheet and the top sheet, and as a result, the evaporation of sweat is less likely to occur.
[0020]
(2) The liquid absorbed by the absorber 4 exudes from the absorber 4 due to the body pressure of the wearer and tends to move to the end flap E2. However, in the present embodiment, the end flap E2 is bonded to the outer layer sheet 51 and the extended portions 51B and the inner layer sheet 52, both of which are water repellent, at least at the boundary with the edge of the absorber 4 over the entire length in the diaper width direction. Then, since a liquid leakage prevention seal portion is formed for urine or the like which tends to flow toward the front and rear ends of the diaper, transfer of the liquid to the end flap E2 is prevented. That is, the end flap E2 is prevented from becoming wet. As a result, the evaporation of sweat from the sweat-absorbing sheet 11 described in (1) is less likely to be inhibited. In the diaper described in Patent Document 3 described above, the liquid absorbed by the absorber directly exudes to the end flap and wets the end flap, so that the transpiration of the sweat absorbed by the sweat absorbing sheet is only hindered. On the contrary, it wets the waist around the wearer, and promotes the generation of hot flashes and the like. Further, the effect of preventing leakage, which is the original purpose of the diaper, is also insufficient.
[0021]
(3) The water-repellent extending portion 51B, which is one of the sheet materials constituting the end flap E2, extends beyond the edge of the absorber 4 and reaches up to the absorber. Since the sweat-absorbing sheet 11 is located on the extending portion 51B and inside the periphery of the extending portion 51B, the liquid that has exuded from the absorber 4 due to the body pressure of the wearer travels along the top sheet 2. It is prevented from reaching the sweat-absorbing sheet 11 or shifting to the end flap E2. That is, similarly to the above (2), the end flap E2 is prevented from becoming wet. As a result, the evaporation of sweat from the sweat-absorbing sheet 11 described in (1) is less likely to be inhibited. In the diaper described in Patent Document 3 described above, since the liquid absorbed by the absorber travels along the top sheet and exudes to the end flap to wet the end flap, the evaporation of the sweat absorbed by the sweat absorbing sheet is inhibited. Not only is it wetted, but also on the contrary, it wets the waist of the wearer and promotes the occurrence of hot flashes and the like.
[0022]
In order to ensure the above effects, the water-repellent sheet preferably has a degree of water-repellency of 1 g / cm 2 or more, more preferably 3 g / cm 2 or more, expressed in terms of water pressure. The degree of the property is 0 g / cm 2 in terms of water pressure resistance. The water pressure resistance is measured as follows.
[0023]
<Method of measuring water resistance>
A sheet of the sample is sandwiched between two vertically connected cylindrical tubes having a diameter of 35 mm, and a saline solution is poured into the upper cylindrical tube at a rate of 8 g / min. Measure the time when saline breaks through the sample sheet and begins to flow into the lower cylindrical tube. The liquid volume is calculated from the flow rate of the physiological saline and the time until the sheet of the sample is broken. The value obtained by dividing the calculated liquid volume by the cross-sectional area of the cylindrical tube is defined as the water pressure resistance.
[0024]
Although the sweat absorbing sheet 11 has hydrophilicity, if the liquid retaining property is too high, the liquid may be taken into the sheet itself, and the sweat may not evaporate. Therefore, from the viewpoint of further promoting the transpiration of the sweat absorbed by the sweat-absorbing sheet 11, the sweat-absorbing sheet 11 is preferably made of a fiber sheet having an appropriate liquid retention property. The sweat absorbing sheet 11 preferably contains, for example, 50% by weight or more, especially 60% by weight or more of hydrophilic fibers. The sweat-absorbing sheet 11 may be composed of 100% hydrophilic fibers, or may be composed of hydrophilic fibers and hydrophobic fibers. In the latter case, the sweat-absorbing sheet 11 can contain hydrophobic fibers in an amount of less than 50% by weight, in particular less than 40% by weight.
[0025]
As the hydrophilic fiber, for example, rayon, cotton, pulp and the like can be used. On the other hand, as the hydrophobic fiber, for example, a fiber made of various thermoplastic resins can be used. The hydrophilic fibers (nonwoven fabrics) used in the present invention include fibers obtained by subjecting fibers made of a hydrophobic thermoplastic resin to various hydrophilic treatments, and nonwoven fabrics obtained by subjecting nonwoven fabrics made of hydrophobic fibers to various hydrophilic treatments. . Examples of the fiber sheet containing these fibers include spunlace nonwoven fabric, air-through nonwoven fabric, and paper. Specifically, a spunlace nonwoven fabric made of rayon and polyolefin-based fibers can be used. The basis weight of these fiber sheets is preferably from 15 to 50 g / m 2 , particularly preferably from 18 to 35 g / m 2 , from the viewpoint of further promoting the evaporation of the sweat absorbed by the sweat absorbing sheet 11.
[0026]
From the same viewpoint, the ratio of the hydrophilic fiber to the total amount of the fiber material constituting the end flap E2 is preferably 5 to 50% by weight, particularly preferably 10 to 35% by weight. The hydrophilic fiber includes a non-woven fabric formed by applying a hydrophilic oil agent to a hydrophobic thermoplastic fiber. For example, a polyolefin-based air-through nonwoven fabric generally used as a liquid-permeable topsheet for diapers is a typical example.
[0027]
The sweat-absorbing sheet 11 of this embodiment has a single-layer structure, but may have a structure of two or more layers. In this case, it is necessary that the Klem water absorption height of the full-layer structure be 25 mm or more.
[0028]
It is also preferable that the sweat-absorbing sheet 11 has a high diffusivity in order to further promote the evaporation of the absorbed sweat. From this viewpoint, the water absorption height of the creme of the sweat absorbing sheet 11 is preferably 30 mm or more, particularly preferably 40 mm or more.
[0029]
Further, from the viewpoint of quickly evaporating without holding the absorbed sweat, the sweat-absorbing sheet 11 preferably has a saturated absorption amount of physiological saline of 100 to 400 g / m 2 , particularly 150 to 350 g / m 2 . The saturated absorption is measured by the following method. First, a sample of the sweat-absorbing sheet 11 is accurately weighed, placed in a beaker containing 2000 ml of physiological saline [0.9% NaCl, manufactured by Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd.], and left for 10 minutes. Thereafter, the sample is removed and the sample is gently placed on a rod of appropriate thickness. After 10 minutes, the weight of the sample is measured, and the saturated absorption amount is determined from the following equation. The measurement is performed on three samples for one type of sample, and the average value is defined as the saturated absorption amount. These operations are performed in a constant temperature environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 65%.
Saturated absorption amount (g / m 2 ) = {sample weight after saturation absorption−initial sample weight} / initial sample area (apparent area when viewed in plan)
[0030]
The present invention is not limited to the above embodiment. For example, in the above-described embodiment, the sheet materials other than the sweat-absorbing sheet constituting the end flap are all nonwoven fabrics. However, the sheet material is not limited to nonwoven fabrics, and any sheet material that is moisture-permeable and water-repellent can be used. May be used. For example, a moisture-permeable and water-repellent film can be used instead of a moisture-permeable and water-repellent nonwoven fabric. Also, both can be used in combination.
[0031]
Further, in the above-described embodiment, the sweat-absorbing sheet is provided only on the back end flap E2, but a sweat-absorbing sheet may be provided instead or together with the abdominal end flap E1.
[0032]
Further, the front edge 11a of the sweat absorbing sheet 11 and the edge Ea of the end flap E2 may be substantially at the same position. Further, the rear edge 11b of the sweat absorbing sheet 11 may be located at a boundary between the end flap E2 and the edge of the absorber 4. In short, it suffices that substantially the entire area of the skin contact surface of the end flap E2 is constituted by the sweat absorbing sheet 11.
[0033]
Furthermore, in the above-described embodiment, the pants-type disposable diaper has been described as an example of the absorbent article of the present invention. The present invention can be similarly applied to sanitary napkins and the like.
[0034]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. However, the scope of the present invention is not limited to such embodiments.
[0035]
[Example 1]
A pants-type disposable diaper having a configuration shown in FIGS. 1 to 5 using a sweat absorbing sheet, a top sheet, an outer layer sheet and an inner layer sheet as shown in Table 1 below, and a back sheet using a moisture-permeable sheet made of a polypropylene film. Was prepared. Known materials were used for the other members. Also, at the boundary between the end edge of the absorber and the end flap, the outer layer sheet, the inner layer sheet, and the folded portion of the outer layer sheet were joined over the entire width in the diaper width direction.
[0036]
[Comparative Example 1]
A pants-type disposable diaper was produced in the same manner as in Example 1 except that the configuration of the back end flap E2 was changed to the form shown in FIG. 6 (the same as the form shown in FIG. 4 of JP-A-2000-189454). .
[0037]
[Comparative Example 2]
A pants-type disposable diaper was produced in the same manner as in Comparative Example 1, except that the sweat absorbing sheet shown in Table 1 was used.
[0034 ']
[Comparative Example 3]
A pants-type disposable diaper in which the sweat absorbing sheet was removed from Example 1 was produced.
[0038]
(Performance evaluation)
With respect to the diapers and sheet materials obtained in the examples and comparative examples, (1) liquid transpiration, (2) change in moisture content in clothes, and (3) urine leakage absorption performance were measured by the following methods. Table 1 shows the results.
[0039]
[(1) Liquid transpiration]
Spray 0.2 g of distilled water on a 7 cm × 7 cm acrylic plate. An evaluation sample sheet sampled to a size of 10 cm × 10 cm from the diapers of each of the examples and comparative examples so as to include the sweat absorbing sheet is placed thereon. The amount of distilled water evaporating under a constant temperature environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 65% RH is measured by weight change. The amount of distilled water evaporated after 10 minutes is divided by the initial amount of distilled water (0.2 g), and the ratio is defined as the liquid transpiration value.
[0040]
[▲ 2 ▼ Change in moisture content in clothes]
Spray 0.2 g of distilled water on the area of 3 cm x 3 cm of the forearm of five adult monitors. An evaluation sample sheet sampled in a size of 5 cm × 5 cm from the diapers of each of the examples and comparative examples so as to include the sweat absorbing sheet is placed thereon. It is left for 30 minutes in a constant temperature environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 65% RH. After removing the sheet and gently wiping the moisture of the forearm, the skin moisture content of the site is measured using a moisture checker (manufactured by SCARA). As a control, the skin moisture content of the same site before treatment is measured. The difference between the skin moisture content after the treatment and the control skin moisture content is determined, and this value is defined as the moisture content change.
[▲ 3 urine leakage absorption performance]
The diapers of the example and the comparative example are attached to a baby model, and artificial urine is injected at a rate of 40 g / time, and the injection amount until leakage from the back side is measured. This injection amount is defined as the urine leakage absorption performance.
[0041]
[Table 1]
Figure 2004358099
[0042]
As is clear from the results shown in Table 1, according to the diaper of the first embodiment (the product of the present invention), the change in the moisture content in the clothes is almost the same as that in the outside of the clothes, and the skin of the wearer is in a dry state. You can see that it is kept. On the other hand, in the diapers of Comparative Examples 1 and 2, the value of the change in the water content is high, and it can be seen that the wearer's skin is in a wet state. In particular, it can be seen that the diaper of Comparative Example 2 has an extremely high change in the water content. Although the moisture change rate was not improved in Comparative Example 1 even when the amount of the hydrophilic fibers was increased as compared with Comparative Example 2, the water content in Example 1 was smaller than that in Comparative Examples 1 and 2 even though the amount of the hydrophilic fibers was smaller. It should be noted that the rate of change is extremely small. In addition, the diaper of Example 1 exhibited the same absorption performance as the diaper of Comparative Example 3 in which the sweat absorbing sheet was not provided, whereas the diapers of Comparative Examples 1 and 2 in which the conventional sweat absorbing sheet was provided had poor absorption performance. I was
[0043]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the absorbent article of this invention, generation | occurrence | production of eczema, a rash, a rash, etc. can be prevented effectively. In particular, it is possible to prevent the occurrence of a hot flash or the like that is likely to occur around the wearer's waist where the hot flash or the like is likely to occur.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a pants-type disposable diaper as one embodiment of the absorbent article of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing the diaper shown in FIG. 1 separated from a side seal portion and developed, as viewed from a top sheet side.
FIG. 3 is a partially exploded perspective view of the diaper shown in FIG.
FIG. 4 is a sectional view taken along the line IV-IV in FIG. 3;
FIG. 5 is a sectional view taken along line VV in FIG. 2;
FIG. 6 is a sectional view showing an end flap in a conventional diaper.
[Explanation of symbols]
1 pants-type disposable diapers (absorbent articles)
2 Top sheet 3 Back sheet 4 Absorber 5 Outer body 51 Outer layer sheet 52 Inner layer sheet 10 Absorbent body 11 Sweat-absorbing sheet E1, E2 End flap

Claims (6)

左右側部及び前後端部を有し、吸収体の該前後端部側における端縁から延出するエンドフラップを有する吸収性物品であって、
一方の前記エンドフラップは、その肌当接面に、親水性かつ通気性であって、JIS P8141に準じて測定されたクレム吸水高さが25mm以上である吸汗シートを有し、
前記吸汗シートの肌当接面と反対の面側に存する別のシートのすべてが、前記エンドフラップの該吸汗シートと重なる部分においてすべて透湿性かつ撥水性の部位を有する吸収性物品。
An absorbent article having an end flap having a left right side and a front and rear end, and extending from an edge on the front and rear end side of the absorber,
On the other hand, the end flap has, on its skin contact surface, a sweat-absorbing sheet that is hydrophilic and breathable and has a Klemm water absorption height of 25 mm or more measured according to JIS P8141;
An absorbent article in which all of the other sheets present on the side opposite to the skin contact surface of the sweat-absorbing sheet all have a moisture-permeable and water-repellent portion in a portion of the end flap overlapping the sweat-absorbing sheet.
前記吸収体上には液透過性の表面シートが存在し、少なくとも一の前記別のシートが前記吸収体上の表面シート上にまで達している請求項1記載の吸収性物品。2. The absorbent article according to claim 1, wherein a liquid-permeable topsheet is present on the absorber, and at least one of the other sheets extends to a topsheet on the absorber. 前記エンドフラップと前記吸収体の端縁との境界部においては、前記別のシートが幅方向にわたって接合されている請求項1又は2記載の吸収体物品。3. The absorbent article according to claim 1, wherein the another sheet is joined in a width direction at a boundary between the end flap and an edge of the absorber. 4. 前記吸汗シートは、親水性繊維を50重量%以上含んでおり、その坪量が15〜50g/mである請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。The sweat-absorbent sheet, the hydrophilic fiber contains more than 50 wt%, the absorbent article according to any one of claims 1 to 3 a basis weight of 15 to 50 g / m 2. 前記エンドフラップを構成する繊維材料の全量に対する親水性繊維の割合が5〜50重量%である請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 4, wherein a ratio of the hydrophilic fiber to the total amount of the fiber material constituting the end flap is 5 to 50% by weight. 前記吸汗シートの生理食塩水の飽和吸収量が100〜400g/mである請求項1〜5の何れかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 5 saturated absorption amount of saline of the sweat sheet is 100 to 400 g / m 2.
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