JP2004357410A - Reinforcing structure of electric connection box - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に搭載され、ワイヤハーネスのジョイント吸収を行う電気接続箱の補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の電気接続箱の一例を示すものである(特許文献1)。
【0003】
この電気接続箱50は、絶縁樹脂製のケース51と、端子付きのジョイントバスバー55と、タブ端子62を有する雄端子60と、ヒュージブルリンク63とから構成されている。ケース51には、隔壁52で仕切られた複数の端子収容室53aと、ジョイントバスバー55の端子接続部58aや締結ボルト66が収容される端子接続室53bとからなるバスバー収容部53が形成されている。隔壁52には、ジョイントバスバー55が縦向きに差し込まれる切欠部52aが形成されている。差し込まれたジョイントバスバー55は、挿入方向奥側の底部に押し当てられるようになっている。
【0004】
端子収容室53aには、上下方向の略中央に離隔部(図示せず)が形成され、離隔部の一方には溝が設けられていて、雄端子60が収容されるようになっている。離隔部の他方には、ジョイントバスバー55の帯部56を収容する帯部収容室が形成されている。帯部収容室の奥側には、ジョイントバスバー55の端部に当接する底部が形成されている。溝内には雄端子60の孔部61に係合する抜け止め用のランス(図示せず)が形成され、帯部収容室内にはジョイントバスバー55の孔部56aに係合する抜け止め用のランス53dがそれぞれ形成されている。
【0005】
ジョイントバスバー55は、導電製基板を打ち抜き・折り曲げ形成されたものであり、帯部56と、帯部56に立設された複数のタブ端子57と、帯部56の一方にクランク状に折曲形成された延設部58とからなっている。延設部58の端子接続部58aには、接続電線68の端子67が締結ボルト66を介して接続されるようになっている。
【0006】
ヒュージブルリンク63は、絶縁樹脂製のケース64と、過電流が流れた際に溶断する可溶体(図示せず)と、可溶体の端部に形成され、雄端子60のタブ端子62及びジョイントバスバー55のタブ端子57と接続する雌端子65とからなっている。
【0007】
このような構成によれば、帯部収容室に底部が形成されているから、ヒュージブルリンク63の雌端子65と接続する際にジョイントバスバー55がケース51から離脱するのが防止される効果がある。
【0008】
しかし、上記従来の電気接続箱50においては、ケースに1枚のジョイントバスバー55が挿入されたものであり、近年の車両搭載部品の増加に伴う電線数の増加に十分に対応することができないものであった。また、異なる車種の回路形態に対して柔軟に対応することもできなかった。一方、電線数の増加等に対応すべく、電気接続箱50を複数用意して車両に取り付けた場合には、スペースに余裕のない車内において、ますますスペースを狭小化するという問題があった。
【0009】
そこで、係る課題に対応すべく、複数のバスバーを縦向きに組み付けることができる種々の電気接続箱が本願出願人により提案されている。このような電気接続箱は、ケースの内側に複数のバスバーが収容される寸法精度の高いバスバー収容部を有し、バスバー収容部には複数のタブ端子が連鎖された細く長いジョイントバスバーが収容されるようになっている。
【0010】
しかしながら、絶縁樹脂材を構成材料とし、射出成形により成形されるケースは、射出成形後に収縮するため、ケースの外壁にそりが生じ、そりがバスバー収容部に影響し、バスバー収容部が変形するという問題があった。殊に、ケースの外壁やバスバー収容部の壁部が薄肉に形成されている場合は、このような問題が心配されていた。
【0011】
【特許文献1】
実開平3−62474号公報(第6−10頁、第1(a)図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した点に鑑み、複雑なジョイント回路を形成することができ、車種変更等に柔軟に対応することできる電気接続箱に関して、ケースの強度を維持向上することができ、バスバー収容部の寸法精度を維持向上することができる電気接続箱の補強構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、底壁から立ち上がる一方の壁と他方の壁とが、リブにより補強された電気接続箱の補強構造であって、少なくとも前記底壁と前記一方の壁を連結する前記リブと、少なくとも前記底壁と前記他方の壁を連結する前記リブとが複数設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、一方の壁と他方の壁とが、相互作用せずに個々にリブにより補強されるから、一方の壁から他方の壁に変形の及ぶことが防止される。
【0014】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気接続箱の補強構造において、前記リブが三角形状であることを特徴とする。
上記構成によれば、一方の壁と他方の壁の根本側が補強され、効果的に双方の壁の変形が防止される。
【0015】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の電気接続箱の補強構造において、複数の前記リブが、前記一方の壁と前記他方の壁とに沿って交互に並べられたことを特徴とする。
上記構成によれば、一方の壁と他方の壁とがバランス良く同程度に補強され、成形後の収縮により壁が偏って変形することが防止される。
【0016】
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気接続箱の補強構造において、前記一方の壁がケースの外壁であり、前記他方の壁がケースの内側に形成されたバスバー収容部の隔壁であることを特徴とする。
上記構成によれば、バスバー収容部に複数のバスバーが収容されることで、ジョイント回路が形成され、このジョイント回路にジョイントコネクタを介してワイヤハーネスが接続されることで、ワイヤハーネスのジョイント吸収が行われて、回路形態の多様化が図られる。また、隔壁と外壁とが相互作用せず、個々にリブにより補強されるから、射出成形後の収縮によるケースとバスバー収容部のそり等の変形が防止される。このため、ケースの強度とバスバー収容部の寸法精度が維持向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電気接続箱の一実施形態を示すものである。
【0018】
このジョイントボックス(電気接続箱)10は、ジョイントコネクタブロック12と、ジョイントコネクタ25とで構成されている。ジョイントコネクタブロック12は、絶縁樹脂性のケース13と、ケース13内に下側(図1及び図2は上下が逆に示されている)から挿入される縦横2方向の複数の端子付きのバスバー23,24(図3)と、バスバー23,24の抜け落ちを防止する絶縁樹脂製のカバー22とで構成されている。ケース13は、複数のコネクタ嵌合室を並列に有する上側のコネクタ嵌合部(図示せず)と、バスバー23,24を収容する下側のバスバー収容部35とから構成されている。ジョイントコネクタ25は、コネクタ嵌合部に挿入され、電線33が接続された雌端子がバスバー23,24のタブ端子23a,24aに端子接続されるようになっている。
【0019】
ケース13のバスバー収容部35に複数のバスバー23,24が収容されることでジョイント回路が形成され、このジョイント回路にジョイントコネクタ25を介して電線(ワイヤハーネス)33が接続されることで電線33のジョイント吸収が行われ、回路形態の多様化が図られるようになっている。
【0020】
本発明に係るジョイントボックス10の補強構造は、枠状の外壁(一方の壁)14を有するケース13と、ケース13内にバスバー23,24を収容するバスバー収容部35とを備え、凹部(隙間)15を介して互いに対向するケース13の外壁14とバスバー収容部35の両側の隔壁(他方の壁)35aとがリブ40,41により補強されたジョイントボックス10の補強構造であって、少なくとも凹部15の底壁15aと隔壁35aとを連結する三角形状の隔壁補強用リブ(リブ)40と、少なくとも凹部15の底壁15aと外壁14とを連結する三角形状の外壁補強用リブ(リブ)41とが複数設けられたことを特徴とするものである。また、三角形状の隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41とが、バスバー収容部35の両側の隔壁35aとケース13の外壁14とに沿って交互に並べられたことを特徴とするものである。
【0021】
このような構成によれば、隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41により、ケース13とバスバー収容部35の強度が向上するとともに、隔壁35aと外壁14とが相互作用せず、射出成形後の収縮によるそりや倒れ等の変形が防止され、ケース13の強度とバスバー収容部35の寸法精度が維持向上する。寸法精度が向上すると、バスバー23,24の挿入がスムーズに行われて、バスバー23,24の組付性が向上する。また、リブ40,41が三角形状であるから、バスバー収容部35の両側の隔壁35aとケース13の外壁14との根本側が補強され、効果的に変形が防止される。
【0022】
また、第2の特徴のように、隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41をバスバー収容部35の両側の隔壁35aとケース13の外壁14とに沿って交互に並べた場合は、両側の隔壁35a又は外壁14がバランス良く同程度に補強され、いずれか一方の側に偏って変形することが防止される。
【0023】
以下に、ジョイントボックス10の主要構成部分及びその作用について詳細に説明する。
なお、本明細書の説明の都合上、前後方向、左右方向、上下方向の概念を以下のように定めることとする。前後方向とは、一対のブラケット20,20が対向する方向と定め、左右方向とは、ジョイントコネクタ25に収容された雌端子が並ぶ方向と定め、上下方向とは、ジョイントコネクタ25の挿入方向と定めることとする。なお、上下方向の上とはコネクタ嵌合部の位置する側とし、下とはバスバー収容部35の位置する側とする(図1、2は上下が逆に示されている)。
【0024】
ケース13は、上半部にコネクタ嵌合部、下半部にバスバー収容部35をそれぞれ背中合わせに有している。コネクタ嵌合部は、プレート状のジョイントコネクタ25を受け入れるスロット状のコネクタ嵌合室を複数並列に有している。各コネクタ嵌合室は、上部が開口形成されている。コネクタ嵌合室に挿入されたジョイントコネクタ25は、係止手段により係止されて抜けることが防止されるようになっている。なお、コネクタ嵌合部に、図示しない着脱自在のカバーを設けて、ジョイントコネクタ25の抜けを確実に防止することもできる。ジョイントコネクタ25の係止手段やカバー22については、他の出願で提案予定であり、本明細書での詳細な説明を省略することとする。
【0025】
バスバー収容部35は、ケース13の内側に形成され、前後方向に延びる複数の隔壁35aにより区画形成された縦溝35bと、複数の隔壁35aに形成された切欠部35dを縦溝35bに直交する方向に連通させた横溝35cとから構成されている。
【0026】
各隔壁35aの板厚は、バスバー収容部35の寸法精度とバスバー23,24の組付性を考慮して、1mm程度に形成されている。隣接する隔壁35aの間に形成された縦溝35bの幅は、縦バスバー23の板厚寸法よりやや狭い寸法に形成されていて、縦バスバー23(図3(a))が両側の隔壁35aにより挟まれるようになっている。溝幅は任意であるが、この実施形態では1mm程度の狭幅に形成されている。縦溝35bには、縦バスバー23の帯部23bが挟まれるようになっている。
【0027】
切欠部35dは、隔壁35aの上端側に形成されたスリットであり、このスリットを左右方向に連ねた横溝35cは、縦溝35bを横切る連通溝である。スリットの幅は、横バスバー24(図3(b))の板厚寸法よりやや狭い寸法に形成されていて、横バスバー24の帯部24bが挟まれるようになっている。
【0028】
ケース13の外壁14と左右方向両側の隔壁35aとの間には、樋状の凹部15が形成されている。凹部15を設けたのは、隔壁35aの成形性を高めてバスバー収容部35の寸法精度を向上させるためと、外壁14を隔壁35aの外側に形成することでケース13の強度を高めるためと、両側の隔壁35aから突出する横バスバー24の端部の出っ張りがカバー22により保護されるようにするためである。
【0029】
隔壁35aと外壁14との間には、三角形状の隔壁補強用リブ40と、三角形状の外壁補強用リブ41とが形成されている。隔壁補強用リブ40は、凹部15の底壁15aと隔壁35aと外壁14の根本側とを連結するリブであり、外壁補強用のリブ41は、凹部15の底壁15aと外壁14と隔壁35aの根本側とを連結するリブであり、隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41は外壁14に沿って交互(互い違い)に並べられている。リブ40,41の数は任意であるが、本実施形態では、ケース13の強度を向上させるために外壁14に6個の外壁補強用リブ41が設けられている。隔壁35aには、3個の隔壁補強用リブ40が形成されている。
【0030】
隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41を三角形状に形成することで、隔壁35aと外壁14とが相互作用(干渉)によりそりや倒れ等の変形を生ずることが防止されようになっている。また、複数の隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41が、互いに違い形成されているから、厚肉壁である外壁14と薄肉壁である隔壁35aとがバランス良く同程度に補強され、一側に偏って変形することが防止されるようになっている。
【0031】
なお、隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41を、対向する隔壁35aと外壁14とに連結させずに設けてもよい。すなわち、隔壁補強用リブ40を、凹部15の底壁15aと隔壁35aとに連結させ、外壁補強用リブ41を凹部15の底壁15aと外壁14とに連結させることもできる。このように形成した場合は、外壁14と隔壁35aとが完全に独立して補強され、双方の壁部の相互作用による変形をより一層確実に防止することができる。
【0032】
また、本発明は、隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41を三角形状とすることに制約するものではなく、台形状、湾曲状その他の形状とすることもできる。本実施形態のように三角形状とした場合は、外壁14と隔壁35aの根本側が効果的に補強され、効率良く壁部の変形が防止される効果がある。
【0033】
ケース13の前後方向の両端部には、固定用の孔付きブラケット20が一体に形成され、ブラケット20は孔部20aに図示しないボルトが挿通されて図示しない車体パネル等に締結固定されるようになっている。
【0034】
カバー22は、枠壁22aと底壁22bとから箱状に形成され、上部が開口形成されている。このカバー22は、バスバー23,24がバスバー収容部35に装着された後に、バスバー収容部35に宛われて、バスバー23,24の抜け落ちを防止するためのものである。ケース13の両側の外壁14には、それぞれ各一対の係止突起14aが形成されていて、カバー22の枠壁22a内面には、係合部(図示せず)が形成されて、ケース13にカバー22を宛った際に、係合部が係止突起14aに係合して、カバー22がケース13に外れることなく取り付けられるようになっている。
【0035】
ジョイントコネクタ25は、バスバー23,24のタブ端子23a,24aと接続する小型の雌端子(図示せず)と、プレート状のハウジング26とから構成されている。このジョイントコネクタ25と雌端子に接続される電線33とでワイヤハーネスが構成される。
【0036】
ハウジング26は、絶縁樹脂材からなり、フラットな基板27と、基板27に直交して起立する隔壁29及び前壁28とから形成されている。ハウジング26の後壁及び基板に対向する上壁は開放形成されている。基板27の幅寸法は、ケース13のコネクタ嵌合室の幅寸法に対応する寸法に形成され、隙間が生じないようになっている。基板27の奥行きは、雌端子と電線33の端部が収容される寸法に形成されている。
【0037】
ハウジング26の隣接する隔壁29の間には、細長い端子収容室が形成されている。収容された雌端子は、その電気接触部がハウジング26の前壁28に当接して前方に抜けないようになっている。また、端子収容室には図示しない突起が形成されていて、雌端子が後方に抜けないように係止されている。
【0038】
雌端子は、通常の雌端子と同じものであり、導電性基板をプレスにて打ち抜き、折り曲げ加工を経て形成されている。一方には、箱状の電気接触部が形成され、他方には、電線接続部が形成されている。電気接触部の内側には、弾性接触片が湾曲状に折曲形成されており、バスバー23,24のタブ端子23a,24aが挟持されるようになっている。電線接続部は、前後に各一対の圧着片からなり、電線33の芯線部及び絶縁被覆部が圧着されるようになっている。なお、電線接続部を一対の圧接片としてもよい。
【0039】
図3(a)に示される縦バスバー23は、図4の従来例に示されたジョイントバスバー55と同様に、導電性基板を打ち抜き・折り曲げ加工されて形成されている。この縦バスバー23は、帯部23bと、帯部23bの一側に突設された複数のタブ端子23aと、帯部23bの他側に形成された音叉状の複数の挟持端子23cとから構成されている。
【0040】
各タブ端子23aは、バスバー収容部35の底部に形成された端子挿通孔(図示せず)を挿通し、コネクタ嵌合室に突出して、ジョイントコネクタ25の雌端子と端子接続されるようになっている。各挟持端子23cは、一対の挟持片の間にスリット23dが形成された端子である。スリット23dには、横バスバー24の帯部24bが交差して挟持されるようになっている。
【0041】
図3(b)に示される横バスバー24は、縦バスバー23と同様に導電性基板を打ち抜き・折り曲げ加工されて形成されたものであり、帯部24bと、帯部24bの一側に突設されたタブ端子24aとからなっている。帯部24bには、小径の孔24cが複数形成されているが、この孔24cは製造上形成されたものであり意味はない。タブ端子24aは、縦バスバー23のタブ端子23aと同様にして、バスバー収容部35の端子挿通孔を挿通し、コネクタ嵌合室に突出して、ジョイントコネクタ25の雌端子と端子接続されるようになっている。なお、ジョイント回路を形成する縦バスバー43及び横バスバー44の回路構造については、他の出願で提案予定であり、本明細書での詳細な説明は省略する。
【0042】
なお、隣接する隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41の間隔は任意であり、本実施形態のように等間隔に形成することに制約するものではなく、最も変形量が大きくなると予測される箇所に密に形成してもよい。例えば、両側の隔壁35a及び外壁14の長手方向の略中間部において、隣接する隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ410の間隔を狭め、端部側において、隣接する隔壁補強用リブ40と外壁補強用リブ41の間隔を広げるように形成してもよい。
【0043】
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、一方の壁と他方の壁とが、相互作用せずに個々にリブにより補強されるから、一方の壁から他方の壁に変形の及ぶことが防止される。したがって、成形体の強度向上が図られるとともに、成形後の寸法精度が維持向上する。
【0045】
また、請求項2記載の発明によれば、リブが三角形状であるから、一方の壁と他方の壁の根本側が補強され、効果的に双方の壁の変形が防止される。
【0046】
また、請求項3記載の発明によれば、三角形状のリブが、一方の壁と他方の壁とに沿って交互に並べられているから、一方の壁と他方の壁とがバランス良く同程度に補強され、成形後の収縮により壁が偏って変形することが防止される。したがって、成形体の寸法精度がより一層向上し、請求項1記載の効果が助長される。
【0047】
また、請求項4記載の発明によれば、リブがバスバー収容部の側壁とケースの外壁とに個々に設けられているから、側壁と外壁とが相互作用せず、射出成形後の収縮によるケースとバスバー収容部のそり等の変形が防止される。したがって、ケースの強度を維持向上することができる。また、バスバー収容部の寸法精度を維持向上することができ、バスバーのタブ端子とコネクタの端子との端子接続が確実に行われて、端子接続の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示されるジョイントコネクタブロックの斜視図である。
【図3】図1に示されるバスバーの斜視図であり、(a)は縦バスバー、(b)は横バスバーである。
【図4】従来の電気接続箱の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ジョイントボックス(電気接続箱)
12 ジョイントコネクタブロック
14 外壁(一方の壁)
15 凹部
23 縦バスバー(バスバー)
23a タブ端子
24 横バスバー(バスバー)
24a タブ端子
25 ジョイントコネクタ
26 ハウジング
35 バスバー収容部
35a 隔壁(他方の壁)
40 隔壁補強用リブ(リブ)
41 外壁補強用リブ(リブ)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a reinforcement structure of an electric junction box mounted on an automobile or the like and absorbing a joint of a wire harness.
[0002]
[Prior art]
FIG. 4 shows an example of a conventional electric connection box (Patent Document 1).
[0003]
The
[0004]
In the
[0005]
The
[0006]
The
[0007]
According to such a configuration, since the bottom portion is formed in the band housing chamber, the
[0008]
However, in the above-mentioned conventional
[0009]
Therefore, in order to cope with such a problem, the present applicant has proposed various electric connection boxes in which a plurality of bus bars can be vertically assembled. Such an electrical junction box has a busbar accommodating section with high dimensional accuracy in which a plurality of busbars are accommodated inside a case, and the busbar accommodating section accommodates a thin and long joint busbar in which a plurality of tab terminals are chained. It has become so.
[0010]
However, since a case molded by injection molding using an insulating resin material as a constituent material shrinks after injection molding, warpage occurs on the outer wall of the case, and the warpage affects the busbar housing portion and deforms the busbar housing portion. There was a problem. In particular, when the outer wall of the case or the wall of the bus bar housing is formed to be thin, such a problem has been concerned.
[0011]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Laid-Open No. 3-62474 (page 6-10, FIG. 1 (a))
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above, the present invention can maintain and improve the strength of a case of an electric junction box that can form a complex joint circuit and can flexibly respond to a change in vehicle type and the like. An object of the present invention is to provide a reinforcement structure for an electric junction box that can maintain and improve the dimensional accuracy of the electric junction box.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to
According to the above configuration, the one wall and the other wall are individually reinforced by the ribs without interacting with each other, so that deformation from one wall to the other wall is prevented.
[0014]
According to a second aspect of the present invention, in the reinforcing structure for an electric junction box according to the first aspect, the rib has a triangular shape.
According to the above configuration, the root sides of the one wall and the other wall are reinforced, and the deformation of both walls is effectively prevented.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, in the reinforcing structure of the electrical junction box according to the second aspect, the plurality of ribs are alternately arranged along the one wall and the other wall. And
According to the above-described configuration, the one wall and the other wall are reinforced to the same degree in a well-balanced manner, and the walls are prevented from being deformed unevenly due to contraction after molding.
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, in the reinforcing structure for an electric junction box according to any one of the first to third aspects, the one wall is an outer wall of a case and the other wall is an inner wall of the case. It is characterized by being a partition of a bus bar accommodation part formed in.
According to the above configuration, a joint circuit is formed by accommodating the plurality of bus bars in the bus bar accommodating portion, and the wire harness is connected to the joint circuit via the joint connector, so that the joint absorption of the wire harness is reduced. As a result, the circuit form is diversified. Further, since the partition walls and the outer wall do not interact with each other and are individually reinforced by the ribs, deformation such as warpage of the case and the busbar housing portion due to contraction after injection molding is prevented. For this reason, the strength of the case and the dimensional accuracy of the busbar housing portion are maintained and improved.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Specific examples of the embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 shows an embodiment of an electric junction box according to the present invention.
[0018]
The joint box (electric connection box) 10 includes a
[0019]
A joint circuit is formed by accommodating the plurality of
[0020]
The reinforcing structure of the
[0021]
According to such a configuration, the
[0022]
Further, as in the second feature, when the
[0023]
Hereinafter, the main components of the
In addition, for convenience of description of this specification, the concept of the front-back direction, the left-right direction, and the up-down direction will be defined as follows. The front-back direction is defined as the direction in which the pair of
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The plate thickness of each
[0027]
The
[0028]
A trough-shaped
[0029]
Between the
[0030]
By forming the
[0031]
The
[0032]
Further, the present invention is not limited to the
[0033]
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
An elongated terminal accommodating chamber is formed between
[0038]
The female terminal is the same as a normal female terminal, and is formed by punching a conductive substrate with a press and bending. On one side, a box-shaped electric contact portion is formed, and on the other side, a wire connection portion is formed. Inside the electric contact portion, an elastic contact piece is bent in a curved shape so that the
[0039]
The
[0040]
Each
[0041]
The
[0042]
Note that the spacing between the
[0043]
Further, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be variously modified and implemented without departing from the gist of the present invention.
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the one wall and the other wall are individually reinforced by the ribs without interaction, so that the deformation from one wall to the other wall occurs. Is prevented. Therefore, the strength of the molded body is improved, and the dimensional accuracy after molding is maintained and improved.
[0045]
According to the second aspect of the present invention, since the ribs have a triangular shape, the root sides of one wall and the other wall are reinforced, and the deformation of both walls is effectively prevented.
[0046]
According to the third aspect of the present invention, since the triangular ribs are alternately arranged along the one wall and the other wall, the one wall and the other wall are in a well-balanced state. And the wall is prevented from being deformed unevenly due to shrinkage after molding. Therefore, the dimensional accuracy of the molded body is further improved, and the effect of
[0047]
According to the fourth aspect of the present invention, since the ribs are individually provided on the side wall of the bus bar accommodating portion and the outer wall of the case, the side wall and the outer wall do not interact with each other and the case due to shrinkage after injection molding. And deformation of the busbar housing portion such as warpage is prevented. Therefore, the strength of the case can be maintained and improved. In addition, the dimensional accuracy of the bus bar accommodating portion can be maintained and improved, the terminal connection between the tab terminal of the bus bar and the terminal of the connector is reliably performed, and the reliability of the terminal connection is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing an embodiment of an electric junction box according to the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of the joint connector block shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a perspective view of the bus bar shown in FIG. 1, wherein (a) is a vertical bus bar and (b) is a horizontal bus bar.
FIG. 4 is a perspective view showing an example of a conventional electric junction box.
[Explanation of symbols]
10. Joint box (electric junction box)
12
15
40 rib for rib reinforcement
41 Outer wall reinforcement ribs
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