JP2004355282A - シミュレーション・システムおよびインタラクティブ教育システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが最小限の作業で、シミュレーションシステムに処理ソフトウェアを追加できるようにする。
【解決手段】まず、図4(a)に示すように、サーバ110からクライアント120に、HTMLソース132およびJava(R)アプレット134に加え、Java(R)ソース136(処理のソースコードのテンプレート)もダウンロードする。ユーザは、Webブラウザ122でJava(R)ソース136を閲覧し、編集する。次に、図4(b)に示すように、編集したJava(R)ソース138をサーバ110へアップロードする。サーバ110では、図4(c)に示すように、アップロードされたJava(R)ソース138のコンパイルやメイクを行なってJava(R)アプレットを生成する。
【選択図】図4
【解決手段】まず、図4(a)に示すように、サーバ110からクライアント120に、HTMLソース132およびJava(R)アプレット134に加え、Java(R)ソース136(処理のソースコードのテンプレート)もダウンロードする。ユーザは、Webブラウザ122でJava(R)ソース136を閲覧し、編集する。次に、図4(b)に示すように、編集したJava(R)ソース138をサーバ110へアップロードする。サーバ110では、図4(c)に示すように、アップロードされたJava(R)ソース138のコンパイルやメイクを行なってJava(R)アプレットを生成する。
【選択図】図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを用いたインタラクティブ処理によるシミュレーション・システムに関する。
【0002】
【技術的背景】
従来のシミュレーション・システムは、例えば図1に示すようなインタラクティブ処理を実現している。すなわち、図1において、サーバ110からネットワークを経由してクライアント側のシステム120に、シミュレーションに必要なHTMLページ132やJava(R)アプレット134等の処理ソフトウェアをダウンロードする。ユーザは、ダウンロードしたHTMLページ132を、クライアント側のシステム120のWebブラウザ122で閲覧できる。また、これらのダウンロードされたHTMLページ132やJava(R)アプレット134により、クライアント側のシステム120で操作してシミュレーションを行なうことができる。このとき、まずダウンロードされたメニューページ(HTMLページ)等を閲覧して、どの処理を行なうかを選択する。次にパラメータを指定して、Java(R)アプレット134を実行する。処理結果は例えばクライアント側のシステム120のモニタに表示される。
【0003】
図1に示すインタラクティブ処理によるシミュレーション・システムの従来例を、図2および図3に示す画面の例を参照しながら説明する。なお、ここでは放送技術分野における各種信号処理のシミュレーション(模擬実験)を例としている。
(1.処理の選択)
まず、ユーザは図2に示す処理選択画面200で処理を選択する。この従来例では、ユーザは処理1〜処理3の3つまでの処理を選択することができる。処理選択画面200において、処理1選択欄210、処理2選択欄220、処理3選択欄230には、それぞれ16種類までの処理の名称を表示している。ユーザは処理1選択欄210〜処理3選択欄230において所望の処理をクリックして選択を行なう。選択できるのは各処理選択欄毎に1つまで(選択しない場合を含む)である。なお、放送技術分野における各種信号処理のシミュレーションであるため、処理1は波形派生や画像発生等のデータ発生を受け持つ必要がある。
処理1選択欄210〜処理3選択欄230で選択された3つまでの処理は、後述の図3に示すシミュレーション画面300において、3段階までの処理としてタンデムに掛けられる。具体的には、例えば処理1選択欄210で「波形発生(基+高調波)」(基本波とその高調波により、フーリエ級数で周期的な波形を発生する)を選択し、処理2選択欄220で「フィルタ(係数)」(処理1で発生した周期波形にデジタルフィルタをかけ、そのフィルタの係数を自由に設定できる)を選択すれば、任意の発生波形に対して任意の係数によるデジタルフィルタをかけることができる。
ユーザが処理1選択欄210〜処理3選択欄230で処理を選択して「Next」ボタン240をクリックすると、図3に示すシミュレーション画面300を表示する。
【0004】
(2.シミュレーション)
図3に示すシミュレーション画面300は、ユーザが処理選択画面200で選択した処理によって実際にシミュレーションを行なう画面である。
なお、上述したように、処理選択画面200において、例えば処理1には「波形発生(基+高調波)」が、処理2には「フィルタ(係数)」が選択されているものとする。処理3は処理が選択されていないので、その場合入出力はスルー(処理を行なわない)である。
シミュレーション画面300において、ユーザはまず、(1)処理毎(処理1〜処理3)にパラメータを指定し、次に、(2)処理を実行し、(3)処理結果を閲覧する。これらの操作についてシミュレーション画面300を参照しながら説明する。
【0005】
(1)パラメータの指定と処理の実行
パラメータ指定部350でパラメータを指定するには、まず、画面の下部にある「処理1」ボタン372,「処理2」ボタン374,「処理3」ボタン376をクリックする。これらのボタンはそれぞれ処理選択画面200で選択した処理1〜処理3に対応している。
例えば処理選択画面200にて処理1に「波形発生(基+高調波)」が選択されているとする。この場合「処理1」ボタン372をクリックすると、「処理1」ボタン372には現在選択されていることを示す黒丸が表示され、処理名等表示部340に処理名を示す「波形合成、基本波+第n高調波」の文字と、パラメータの指定可能な範囲やMax値等を示す「振幅:Max1.0、位相:0−1.0(1.0=2π)」の文字が表示される。なお、図に示しているのは表示例である。また、パラメータ指定部350のパラメータ名表示欄352および356にパラメータの名称を表示する。
ユーザは、パラメータをパラメータ入力欄354,358に入力する。各欄において、初期値は例えばゼロとなっている(初期値はケースに応じて決定すればよい)。入力したいパラメータ名のすぐ下にあるパラメータ入力欄のセルをクリックし、パラメータ増減ボタン群360をクリックして所望の値を入力する。パラメータ増減ボタン群360は「++」ボタンが0.5の増加、「+」ボタンが0.1の増加、「−」ボタンが0.1の減少、「−−」ボタンが0.5の減少、「0」ボタンがゼロ(初期値)に戻すボタンである。なお、増減の幅はシステムに応じて決定してよい。
このようにして、ユーザは処理1のパラメータを指定することができる。処理2のパラメータは「処理2」ボタン374,処理3のパラメータは「処理3」ボタン376をクリックして、処理1と同様に指定することができる。上述したように処理1〜処理3は順にタンデム処理され、パラメータ指定部350で各処理のパラメータ値を指定したり変更したりすると、その都度、そのパラメータ値を用いた処理結果を画像表示部310や波形表示部320に画像や波形で表示する。なお、ここでの例のように、処理3に処理が選択されていない場合には、「処理3」ボタン376をクリックしても処理名等表示部340やパラメータ指定部350には何も表示されない。
【0006】
(2)処理結果の閲覧
画像表示部310は、シミュレーション処理結果の画像312を表示する表示部である。処理結果を画像で表示する場合のみ、画像表示部310に表示される(例えば、処理選択画面200の処理1選択欄210で「画像発生」を選択した場合、発生画像や処理結果の画像を画像表示部310に表示する)。
その下にある画像表示操作ボタン群314は画像表示部310の表示を操作するボタン群である。画像312が複数枚ある場合には左端の「←」ボタンで前の画像を、右端の「→」ボタンで次の画像を画像表示部310に表示する。また、画像312が動画像である場合には中央の「>>」ボタンで画像を画像表示部310に再生表示する。なお、図には示していないが、動画像表示においては他に例えば「停止」「一時停止」「早送り」「巻戻し」の操作を行なう各ボタンを用意してもよい。これらについては従来の動画像再生ソフトウェアと同様である。
波形表示部320は、シミュレーション結果の波形322を表示する表示部である。処理結果を波形で表示する場合のみ、波形表示部320に表示される(例えば、処理選択画面200の処理1選択欄210で「波形発生」を選択した場合、発生波形や処理結果の波形を波形表示部320に表示する)。
その下にある波形表示操作ボタン群324は波形表示部320の表示を操作するボタン群である。左端の「←」ボタンおよび右端の「→」ボタンで、波形表示部320を左右にスクロールする。
【0007】
処理結果表示ボタン群330は、処理1〜処理3のシミュレーション処理を実行した結果を画像表示部310や波形表示部320に表示するボタン群である。
上述したように、処理1選択欄210〜処理3選択欄230で選択された3つまでの処理は、シミュレーション画面300において、3段階までの処理としてタンデムに掛けられる。処理結果表示ボタン群330の「処理1」ボタンは処理1のみを実行した結果を表示するボタン、「処理2」ボタンは処理1、処理2の順にタンデム処理した結果を表示するボタン、「処理3」ボタンは処理1、処理2、処理3の順にタンデム処理した結果を表示するボタンである。処理結果表示ボタン群330の各ボタンをクリックするとそのボタンの上に黒丸332を表示するので、どの処理を行なった結果を表示しているのかをユーザは目で確認できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のシミュレーション・システムにおいては、各処理を行なう処理ソフトウェア(プログラム)は、例えばJava(R)アプレットやCGI等を用いてホームページ上で動作させている。この処理ソフトウェアはサーバにあらかじめ用意しているものであり、処理ソフトウェアの追加やその他の管理は、当該シミュレーション・システムの管理者等によって行なわれるものである。
このため、従来のシミュレーション・システムにおいては、ユーザはあらかじめ用意された処理を選択したり、入力値等のパラメータを指定して、シミュレーション結果を得ることはできるが、ユーザが処理内容そのものを自由に書き換えたり、新たに処理を追加したりすることはできない。仮にユーザが自分で何らかの処理を追加したい場合には、Java(R)アプレット134の内容自体を変える必要があるが、Webブラウザ122で閲覧しているJava(R)アプレット134のソースコードをサーバ110から受け取って自分の処理を追加し、コンパイルして、生成したオブジェクト(classのファイル)をサーバ110にアップロードするという手間はユーザに負担であり、特に、Java(R)等の開発環境に精通してないユーザにとっては非常に難しい作業である。また、このためにはクライアント側のシステム120に開発環境を用意しなければならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、通信ネットワークを用いて互いに通信できるサーバとクライアント端末を用い、前記クライアント端末で前記サーバから送信されたシミュレーション・プログラムを実行するシミュレーション・システムであって、前記サーバは、前記クライアント端末で実行するシミュレーション・プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更するためのテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更する変更情報を記憶する変更情報記憶手段とを有するとともに、前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出して前記クライアント端末に送信する送信手段と、ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信して、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とするシミュレーション・システムである。
前記サーバは、前記生成したシミュレーション・プログラム及び変更情報をユーザ別に管理するユーザ管理手段を備えてもよい。
【0010】
また、通信ネットワークを用いて互いに通信できるサーバとクライアント端末を用い、前記クライアント端末で前記サーバから送信された情報を表示するインタラクティブ教育システムであって、前記サーバは、特定分野に関する情報を記憶する情報記憶手段と、前記クライアント端末で実行するシミュレーション・プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更するためのテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更する変更情報を記憶する変更情報記憶手段とを有するとともに、前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出してクライアント端末に送信する送信手段と、ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信し、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信するとともに、前記特定分野に関する情報を送信する送信手段とを備えることを特徴とするインタラクティブ教育システムも、本発明である。
【0011】
さらに、前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出してクライアント端末に送信する送信手段と、ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信し、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信する送信手段とをサーバに構築させるプログラムも、本発明である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明のシミュレーション・システムは、ユーザが最小限の作業でシステムに処理ソフトウェアを追加できるようにするものである。
以降、本発明のシミュレーション・システムの実施形態を説明する。
実施形態のシミュレーション・システムの基本構成として、図1〜図3に示したシミュレーション・システムを用いている。実施形態における手順を図4に示す。以下の参照符号は、上述の図1における参照符号に対応している。
【0013】
<本実施形態の処理手順>
本実施形態においては、まず、図4(a)に示すように、サーバ110からクライアント側のシステム120へのダウンロード時に、図1で示したHTMLソース132およびJava(R)アプレット134に加え、Java(R)ソース136もダウンロードする。このJava(R)ソース136は、Java(R)アプレット134(処理ソフトウェア)で行われる処理の一部であって、サーバ110に用意したテンプレート(ひな型)形式のソースコードである。ユーザは、Webブラウザ122でJava(R)ソース136を閲覧して編集することができる。編集は例えば図5に示すようなソースコード編集画面500で行なうが、後で詳しく説明する。
次に、図4(b)に示すように、ユーザからのアップロード操作により、編集したJava(R)ソース138をサーバ110へアップロードする。サーバ110では、図4(c)に示すように、アップロードされたJava(R)ソース138のコンパイル等を行なってJava(R)アプレットを生成し、サーバ110の記憶領域に格納する。なお、サーバ側の処理については後述する。
このように、ユーザ(クライアント)側ではなくサーバ側でJava(R)ソース138のコンパイルが行われ、ユーザが追加した処理も加えた新しいJava(R)アプレットが生成される。この新しく生成されたJava(R)アプレットも、図4(a)に示したJava(R)アプレット134としてクライアント側のシステム120にダウンロードされる。
このようにして、本実施形態のシミュレーション・システムでは、ユーザが処理ソフトウェアを増殖することができる。
なお、本実施形態においては、CPUやOSを問わず、どこでコンパイルした結果でもどこのコンピュータでも使える (Write Once, Run Anywhere) というJava(R)の特性を利用しているが、同様の効果が得られるものであれば、言語はJava(R)に限られない。
【0014】
<ソースコードの編集とアップロード>
次に、本実施形態のシミュレーション・システムにおいてユーザがJava(R)ソース138(テンプレート)の編集とアップロードを行なう手順を、図5のソースコード編集画面500を参照しながら説明する。
ソースコード修正画面500において、ソースコード表示部510にはダウンロードしたJava(R)ソース138を表示する。ソースコード表示部510はテキストエディタになっており、ユーザはソースコードを編集することができる。
「newload」ボタン521は、ユーザが修正する対象のソースコード(テンプレート)を新規にクライアント側のシステム120にダウンロードして、ソースコード表示部510に表示するボタンである。
「arcload」ボタン522は、サーバ110のアーカイーブに格納している、ユーザが編集したソースコードをダウンロードして、ソースコード表示部510に表示するボタンである。
「save」ボタン523は、編集したソースコードをサーバ110のディスク内の特定記憶領域であるアーカイーブに保存するボタンである。
「make」ボタン524は、サーバ110のアーカイーブに保存したソースコードのコンパイル等のメイク処理を行ない、Java(R)アプレットを生成するボタンである。このボタンをクリックすれば、Java(R)アプレットの生成処理はサーバ110側で自動的に行なわれ、ユーザが自分で行なう必要はない。
「end」ボタン525は、ソースコードの編集を終了するボタンである。
【0015】
ユーザは、まず、「newload」ボタン521をクリックして、所望のテンプレートのJava(R)ソース136をダウンロードして、ソースコード表示部510に表示する。そして、自由にソースコードを編集した後、「save」ボタン523をクリックすることで、編集したソースコードをサーバ110のアーカイーブに保存する。次に「make」ボタン524をクリックすると、アーカイーブ内のユーザが作成したソースコードをJava(R)アプレットとして、特定の記憶領域に格納する。これで、クライアント端末で実行できるプログラムが作成されたことになる。編集処理が終了すると「end」ボタン525をクリックして、この処理から抜けることができる。
【0016】
<アップロードされたソースコードに対するサーバ側の処理>
上述したように、クライアント側のシステム120にダウンロードするJava(R)ソース136は、サーバ110に用意しているテンプレート(ひな型)であり、ユーザはこのテンプレートを編集して、新しい処理を生成することができる。
サーバ110では、図4(c)に示したように、アップロードされたJava(R)ソース138のコンパイル等のメイク処理等を行ない、新しいJava(R)アプレット134を生成する。そして、Java(R)ソース138および生成したJava(R)アプレット134をサーバ110の記憶領域に格納する。
このように生成した134(R)アプレットは、図4(a)に示しているように、クライアント側のシステム120にダウンロードされる。また、本実施形態において、ユーザが編集・追加して生成されたJava(R)アプレット134やJava(R)ソース138は、サーバ側では、そのユーザ固有の処理ソフトウェアとしてユーザ毎に管理される。したがって、作成したユーザのみが生成されたJava(R)アプレット134をダウンロードして使用することができる。また、ユーザが生成したJava(R)ソースは、作成したユーザのみが再編集することができる。
このとき、ユーザが編集後のJava(R)ソース138のアップロード時に、当該Java(R)ソースやJava(R)アプレットを他のユーザに公開するかどうかを指定できるようにしてもよい。公開しないよう指定した場合、サーバ側で他のユーザがダウンロードできないようにアクセス制御を行なう。公開するよう指定した場合にはアクセス制御は行なわず、他のユーザのクライアント側のシステム120にもダウンロードできるようにする。
【0017】
<ユーザが編集・追加した処理の選択>
上述したように、ユーザがソースコード(テンプレート)を編集して生成されたJava(R)アプレット134は、サーバ110のアーカイーブに格納され、クライアント側のシステム120にダウンロードされる。ユーザは、自分で作成したJava(R)アプレット134を、上述の従来技術の図2で説明した処理選択画面で選択することができる。図6は、図2の処理選択画面200にユーザが作成した処理を表示した様子を示す図である。なお、図6の参照符号は、図2における参照符号に対応している。
ユーザが作成した処理は、例えばユーザ処理1,ユーザ処理2,…,という処理名で表される。図6の処理選択画面600においては、処理2選択欄220,処理3選択欄230のセルにそれぞれ「ユーザ処理1」「ユーザ処理2」を表示し、ユーザが選択できるようにする。
このように処理2,処理3にユーザの処理を重複して表示するのは、本実施形態のシミュレーション・システムでは、処理1〜処理3で各々1つずつ処理を選択してこれらをタンデムに処理しており、図5で示したテンプレートは、波形発生ではなく、入力された信号を処理して出力する処理であるためである。上述のようにすれば、作成した処理をどのように組み合わせるかをユーザが自由に決定することができる。
【0018】
処理を選択して「Next」ボタン240をクリックすると、図3に示すシミュレーション画面300を表示する。シミュレーション画面300の動作については、上述で説明した通りである。
なお、上述では、プログラムのテンプレートを直接編集する例で説明したが、例えば、数式や化学式、規則性のある自然言語等のプログラムに変換できる形式でユーザが入力してから、プログラムに変更してもよい。このように、ユーザがどのような形式で入力するか理解しているときは、サーバ側からテンプレートを送らなくてもよい場合もある。
【0019】
<本実施形態のインタラクティブ教育システムへの実施例>
次に、本実施形態のシミュレーション・システム(上述の放送技術分野における各種信号処理のシミュレーションの例)を用いたインタラクティブ教育システムの一例を説明する。なお、本実施形態のシミュレーション・システムの利用分野は放送技術分野における各種信号処理のシミュレーションに限られず、本実施形態のシミュレーション・システムの用途も、教育システムに限られない。
本実施例のインタラクティブ教育システムは、上述で説明したシミュレーション・システムの他、主にHTMLページで構成されているWeb教材である。その構成を図7に示す。
図7において、「ホットニュース」ページ710は、最近の技術や周辺の話題等を、新聞記事等を抜粋・要約して解説するページ群である。本実施例のインタラクティブ教育システムにおいては、例えば次のような項目毎にページを設けて説明する。
最近のニュース、携帯電話、IP電話、DVD規格、メモリ産業、記録装置、ICタグ、家庭用ムービー、撮像素子、ディスプレイ、デバイス技術、電池、デジタル放送、等
【0020】
「技術解説」ページ720は、学習者が学ぶべき技術を解説したページ群である。「ホットニュース」ページ710で紹介した技術から、関連する「技術解説」ページ720にリンクしていてもよい。リンクしていれば、それらの技術が放送分野にいかに使われているかを学習者が理解しやすい。
本応用例のインタラクティブ教育システムにおいては、「技術解説」ページ720は例えば次のような項目を、項目毎にページを設けて説明する。
デジタル信号処理、デジタル変復調、デジタル伝送、符号化、暗号、スクランブル、LAN、放送システム、等
上述の「技術解説」ページ720は、730に示すようなページ(サブメニュー)で構成されている。まず「基礎」ページ732では、その技術の基本的な解説をするページである。「基礎」ページ732から「インタラクティブ」ページ734および「実際」ページ736へリンクしている。
「インタラクティブ」ページ734は、本発明のシミュレーション・システムへリンクしているほか、例えば教育システムの操作方法を示したマニュアルや例題等を記述したページからなる。
例えば、「技術解説」720のひとつの項目である「デジタル信号処理」を解説する場合、サブメニュー720の「基礎」ページ732ではAD変換、サンプリング変換、等の解説がされる。そして、それに対応する「インタラクティブ」ページ734では、例題として画像の1/2縮小時の折り返しを、処理1=画像発生、処理2=2Dフィルタ、処理3=1/2首相、を選ぶことで、2次元のプリフィルタ有無により、折り返しの出る様子が、CZP (Circular Zone Plate) を使用して分かるようになっており、図3のシミュレーション画面300の画像表示部310に示す処理結果の画像312のように表示することができる。
【0021】
「実際」ページ736は、例えば実際の放送機器がそれぞれの項目の技術を使ってどのように造られているかを、実際の問題点とともに説明している。
このような構成により、学習者はインタラクティブ教育システムにおけるシミュレーション(擬似実験)を、技術項目毎に用意された演習問題に沿って体験できる。なお、それぞれのページがどのようにリンクしているか、また、教材としてどのようなページが必要か等について、上記は一例である。実際には、技術分野等により異なるため、システムに応じて構成すればよい。
さらに、上述したように、本発明のシミュレーション・システムはユーザによる処理の変更や追加ができるため、教材自体をユーザが増殖していくことができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明のシミュレーション・システムによれば、ユーザが最小限の作業で、また、クライアント端末に開発環境を用意することなく、システムにシミュレーション処理のソフトウェアを追加することができる。特に、本発明のシミュレーション・システムをインタラクティブ教育システムに利用すれば、利用者(学習者)はさまざまなバリエーションの実験を自由に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシミュレーション・システムの処理手順を示す図である。
【図2】従来のシミュレーション・システムの処理選択画面の例である。
【図3】従来のシミュレーション・システムのシミュレーション画面の例である。
【図4】本発明のシミュレーション・システムの処理手順を示す図である。
【図5】本実施形態のソースコード修正画面の例である。
【図6】本実施形態の処理選択画面の例である。
【図7】本発明のシミュレーション・システムのインタラクティブ教育システムへの応用例を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを用いたインタラクティブ処理によるシミュレーション・システムに関する。
【0002】
【技術的背景】
従来のシミュレーション・システムは、例えば図1に示すようなインタラクティブ処理を実現している。すなわち、図1において、サーバ110からネットワークを経由してクライアント側のシステム120に、シミュレーションに必要なHTMLページ132やJava(R)アプレット134等の処理ソフトウェアをダウンロードする。ユーザは、ダウンロードしたHTMLページ132を、クライアント側のシステム120のWebブラウザ122で閲覧できる。また、これらのダウンロードされたHTMLページ132やJava(R)アプレット134により、クライアント側のシステム120で操作してシミュレーションを行なうことができる。このとき、まずダウンロードされたメニューページ(HTMLページ)等を閲覧して、どの処理を行なうかを選択する。次にパラメータを指定して、Java(R)アプレット134を実行する。処理結果は例えばクライアント側のシステム120のモニタに表示される。
【0003】
図1に示すインタラクティブ処理によるシミュレーション・システムの従来例を、図2および図3に示す画面の例を参照しながら説明する。なお、ここでは放送技術分野における各種信号処理のシミュレーション(模擬実験)を例としている。
(1.処理の選択)
まず、ユーザは図2に示す処理選択画面200で処理を選択する。この従来例では、ユーザは処理1〜処理3の3つまでの処理を選択することができる。処理選択画面200において、処理1選択欄210、処理2選択欄220、処理3選択欄230には、それぞれ16種類までの処理の名称を表示している。ユーザは処理1選択欄210〜処理3選択欄230において所望の処理をクリックして選択を行なう。選択できるのは各処理選択欄毎に1つまで(選択しない場合を含む)である。なお、放送技術分野における各種信号処理のシミュレーションであるため、処理1は波形派生や画像発生等のデータ発生を受け持つ必要がある。
処理1選択欄210〜処理3選択欄230で選択された3つまでの処理は、後述の図3に示すシミュレーション画面300において、3段階までの処理としてタンデムに掛けられる。具体的には、例えば処理1選択欄210で「波形発生(基+高調波)」(基本波とその高調波により、フーリエ級数で周期的な波形を発生する)を選択し、処理2選択欄220で「フィルタ(係数)」(処理1で発生した周期波形にデジタルフィルタをかけ、そのフィルタの係数を自由に設定できる)を選択すれば、任意の発生波形に対して任意の係数によるデジタルフィルタをかけることができる。
ユーザが処理1選択欄210〜処理3選択欄230で処理を選択して「Next」ボタン240をクリックすると、図3に示すシミュレーション画面300を表示する。
【0004】
(2.シミュレーション)
図3に示すシミュレーション画面300は、ユーザが処理選択画面200で選択した処理によって実際にシミュレーションを行なう画面である。
なお、上述したように、処理選択画面200において、例えば処理1には「波形発生(基+高調波)」が、処理2には「フィルタ(係数)」が選択されているものとする。処理3は処理が選択されていないので、その場合入出力はスルー(処理を行なわない)である。
シミュレーション画面300において、ユーザはまず、(1)処理毎(処理1〜処理3)にパラメータを指定し、次に、(2)処理を実行し、(3)処理結果を閲覧する。これらの操作についてシミュレーション画面300を参照しながら説明する。
【0005】
(1)パラメータの指定と処理の実行
パラメータ指定部350でパラメータを指定するには、まず、画面の下部にある「処理1」ボタン372,「処理2」ボタン374,「処理3」ボタン376をクリックする。これらのボタンはそれぞれ処理選択画面200で選択した処理1〜処理3に対応している。
例えば処理選択画面200にて処理1に「波形発生(基+高調波)」が選択されているとする。この場合「処理1」ボタン372をクリックすると、「処理1」ボタン372には現在選択されていることを示す黒丸が表示され、処理名等表示部340に処理名を示す「波形合成、基本波+第n高調波」の文字と、パラメータの指定可能な範囲やMax値等を示す「振幅:Max1.0、位相:0−1.0(1.0=2π)」の文字が表示される。なお、図に示しているのは表示例である。また、パラメータ指定部350のパラメータ名表示欄352および356にパラメータの名称を表示する。
ユーザは、パラメータをパラメータ入力欄354,358に入力する。各欄において、初期値は例えばゼロとなっている(初期値はケースに応じて決定すればよい)。入力したいパラメータ名のすぐ下にあるパラメータ入力欄のセルをクリックし、パラメータ増減ボタン群360をクリックして所望の値を入力する。パラメータ増減ボタン群360は「++」ボタンが0.5の増加、「+」ボタンが0.1の増加、「−」ボタンが0.1の減少、「−−」ボタンが0.5の減少、「0」ボタンがゼロ(初期値)に戻すボタンである。なお、増減の幅はシステムに応じて決定してよい。
このようにして、ユーザは処理1のパラメータを指定することができる。処理2のパラメータは「処理2」ボタン374,処理3のパラメータは「処理3」ボタン376をクリックして、処理1と同様に指定することができる。上述したように処理1〜処理3は順にタンデム処理され、パラメータ指定部350で各処理のパラメータ値を指定したり変更したりすると、その都度、そのパラメータ値を用いた処理結果を画像表示部310や波形表示部320に画像や波形で表示する。なお、ここでの例のように、処理3に処理が選択されていない場合には、「処理3」ボタン376をクリックしても処理名等表示部340やパラメータ指定部350には何も表示されない。
【0006】
(2)処理結果の閲覧
画像表示部310は、シミュレーション処理結果の画像312を表示する表示部である。処理結果を画像で表示する場合のみ、画像表示部310に表示される(例えば、処理選択画面200の処理1選択欄210で「画像発生」を選択した場合、発生画像や処理結果の画像を画像表示部310に表示する)。
その下にある画像表示操作ボタン群314は画像表示部310の表示を操作するボタン群である。画像312が複数枚ある場合には左端の「←」ボタンで前の画像を、右端の「→」ボタンで次の画像を画像表示部310に表示する。また、画像312が動画像である場合には中央の「>>」ボタンで画像を画像表示部310に再生表示する。なお、図には示していないが、動画像表示においては他に例えば「停止」「一時停止」「早送り」「巻戻し」の操作を行なう各ボタンを用意してもよい。これらについては従来の動画像再生ソフトウェアと同様である。
波形表示部320は、シミュレーション結果の波形322を表示する表示部である。処理結果を波形で表示する場合のみ、波形表示部320に表示される(例えば、処理選択画面200の処理1選択欄210で「波形発生」を選択した場合、発生波形や処理結果の波形を波形表示部320に表示する)。
その下にある波形表示操作ボタン群324は波形表示部320の表示を操作するボタン群である。左端の「←」ボタンおよび右端の「→」ボタンで、波形表示部320を左右にスクロールする。
【0007】
処理結果表示ボタン群330は、処理1〜処理3のシミュレーション処理を実行した結果を画像表示部310や波形表示部320に表示するボタン群である。
上述したように、処理1選択欄210〜処理3選択欄230で選択された3つまでの処理は、シミュレーション画面300において、3段階までの処理としてタンデムに掛けられる。処理結果表示ボタン群330の「処理1」ボタンは処理1のみを実行した結果を表示するボタン、「処理2」ボタンは処理1、処理2の順にタンデム処理した結果を表示するボタン、「処理3」ボタンは処理1、処理2、処理3の順にタンデム処理した結果を表示するボタンである。処理結果表示ボタン群330の各ボタンをクリックするとそのボタンの上に黒丸332を表示するので、どの処理を行なった結果を表示しているのかをユーザは目で確認できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のシミュレーション・システムにおいては、各処理を行なう処理ソフトウェア(プログラム)は、例えばJava(R)アプレットやCGI等を用いてホームページ上で動作させている。この処理ソフトウェアはサーバにあらかじめ用意しているものであり、処理ソフトウェアの追加やその他の管理は、当該シミュレーション・システムの管理者等によって行なわれるものである。
このため、従来のシミュレーション・システムにおいては、ユーザはあらかじめ用意された処理を選択したり、入力値等のパラメータを指定して、シミュレーション結果を得ることはできるが、ユーザが処理内容そのものを自由に書き換えたり、新たに処理を追加したりすることはできない。仮にユーザが自分で何らかの処理を追加したい場合には、Java(R)アプレット134の内容自体を変える必要があるが、Webブラウザ122で閲覧しているJava(R)アプレット134のソースコードをサーバ110から受け取って自分の処理を追加し、コンパイルして、生成したオブジェクト(classのファイル)をサーバ110にアップロードするという手間はユーザに負担であり、特に、Java(R)等の開発環境に精通してないユーザにとっては非常に難しい作業である。また、このためにはクライアント側のシステム120に開発環境を用意しなければならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、通信ネットワークを用いて互いに通信できるサーバとクライアント端末を用い、前記クライアント端末で前記サーバから送信されたシミュレーション・プログラムを実行するシミュレーション・システムであって、前記サーバは、前記クライアント端末で実行するシミュレーション・プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更するためのテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更する変更情報を記憶する変更情報記憶手段とを有するとともに、前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出して前記クライアント端末に送信する送信手段と、ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信して、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信する送信手段とを備えることを特徴とするシミュレーション・システムである。
前記サーバは、前記生成したシミュレーション・プログラム及び変更情報をユーザ別に管理するユーザ管理手段を備えてもよい。
【0010】
また、通信ネットワークを用いて互いに通信できるサーバとクライアント端末を用い、前記クライアント端末で前記サーバから送信された情報を表示するインタラクティブ教育システムであって、前記サーバは、特定分野に関する情報を記憶する情報記憶手段と、前記クライアント端末で実行するシミュレーション・プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更するためのテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更する変更情報を記憶する変更情報記憶手段とを有するとともに、前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出してクライアント端末に送信する送信手段と、ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信し、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信するとともに、前記特定分野に関する情報を送信する送信手段とを備えることを特徴とするインタラクティブ教育システムも、本発明である。
【0011】
さらに、前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出してクライアント端末に送信する送信手段と、ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信し、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信する送信手段とをサーバに構築させるプログラムも、本発明である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明のシミュレーション・システムは、ユーザが最小限の作業でシステムに処理ソフトウェアを追加できるようにするものである。
以降、本発明のシミュレーション・システムの実施形態を説明する。
実施形態のシミュレーション・システムの基本構成として、図1〜図3に示したシミュレーション・システムを用いている。実施形態における手順を図4に示す。以下の参照符号は、上述の図1における参照符号に対応している。
【0013】
<本実施形態の処理手順>
本実施形態においては、まず、図4(a)に示すように、サーバ110からクライアント側のシステム120へのダウンロード時に、図1で示したHTMLソース132およびJava(R)アプレット134に加え、Java(R)ソース136もダウンロードする。このJava(R)ソース136は、Java(R)アプレット134(処理ソフトウェア)で行われる処理の一部であって、サーバ110に用意したテンプレート(ひな型)形式のソースコードである。ユーザは、Webブラウザ122でJava(R)ソース136を閲覧して編集することができる。編集は例えば図5に示すようなソースコード編集画面500で行なうが、後で詳しく説明する。
次に、図4(b)に示すように、ユーザからのアップロード操作により、編集したJava(R)ソース138をサーバ110へアップロードする。サーバ110では、図4(c)に示すように、アップロードされたJava(R)ソース138のコンパイル等を行なってJava(R)アプレットを生成し、サーバ110の記憶領域に格納する。なお、サーバ側の処理については後述する。
このように、ユーザ(クライアント)側ではなくサーバ側でJava(R)ソース138のコンパイルが行われ、ユーザが追加した処理も加えた新しいJava(R)アプレットが生成される。この新しく生成されたJava(R)アプレットも、図4(a)に示したJava(R)アプレット134としてクライアント側のシステム120にダウンロードされる。
このようにして、本実施形態のシミュレーション・システムでは、ユーザが処理ソフトウェアを増殖することができる。
なお、本実施形態においては、CPUやOSを問わず、どこでコンパイルした結果でもどこのコンピュータでも使える (Write Once, Run Anywhere) というJava(R)の特性を利用しているが、同様の効果が得られるものであれば、言語はJava(R)に限られない。
【0014】
<ソースコードの編集とアップロード>
次に、本実施形態のシミュレーション・システムにおいてユーザがJava(R)ソース138(テンプレート)の編集とアップロードを行なう手順を、図5のソースコード編集画面500を参照しながら説明する。
ソースコード修正画面500において、ソースコード表示部510にはダウンロードしたJava(R)ソース138を表示する。ソースコード表示部510はテキストエディタになっており、ユーザはソースコードを編集することができる。
「newload」ボタン521は、ユーザが修正する対象のソースコード(テンプレート)を新規にクライアント側のシステム120にダウンロードして、ソースコード表示部510に表示するボタンである。
「arcload」ボタン522は、サーバ110のアーカイーブに格納している、ユーザが編集したソースコードをダウンロードして、ソースコード表示部510に表示するボタンである。
「save」ボタン523は、編集したソースコードをサーバ110のディスク内の特定記憶領域であるアーカイーブに保存するボタンである。
「make」ボタン524は、サーバ110のアーカイーブに保存したソースコードのコンパイル等のメイク処理を行ない、Java(R)アプレットを生成するボタンである。このボタンをクリックすれば、Java(R)アプレットの生成処理はサーバ110側で自動的に行なわれ、ユーザが自分で行なう必要はない。
「end」ボタン525は、ソースコードの編集を終了するボタンである。
【0015】
ユーザは、まず、「newload」ボタン521をクリックして、所望のテンプレートのJava(R)ソース136をダウンロードして、ソースコード表示部510に表示する。そして、自由にソースコードを編集した後、「save」ボタン523をクリックすることで、編集したソースコードをサーバ110のアーカイーブに保存する。次に「make」ボタン524をクリックすると、アーカイーブ内のユーザが作成したソースコードをJava(R)アプレットとして、特定の記憶領域に格納する。これで、クライアント端末で実行できるプログラムが作成されたことになる。編集処理が終了すると「end」ボタン525をクリックして、この処理から抜けることができる。
【0016】
<アップロードされたソースコードに対するサーバ側の処理>
上述したように、クライアント側のシステム120にダウンロードするJava(R)ソース136は、サーバ110に用意しているテンプレート(ひな型)であり、ユーザはこのテンプレートを編集して、新しい処理を生成することができる。
サーバ110では、図4(c)に示したように、アップロードされたJava(R)ソース138のコンパイル等のメイク処理等を行ない、新しいJava(R)アプレット134を生成する。そして、Java(R)ソース138および生成したJava(R)アプレット134をサーバ110の記憶領域に格納する。
このように生成した134(R)アプレットは、図4(a)に示しているように、クライアント側のシステム120にダウンロードされる。また、本実施形態において、ユーザが編集・追加して生成されたJava(R)アプレット134やJava(R)ソース138は、サーバ側では、そのユーザ固有の処理ソフトウェアとしてユーザ毎に管理される。したがって、作成したユーザのみが生成されたJava(R)アプレット134をダウンロードして使用することができる。また、ユーザが生成したJava(R)ソースは、作成したユーザのみが再編集することができる。
このとき、ユーザが編集後のJava(R)ソース138のアップロード時に、当該Java(R)ソースやJava(R)アプレットを他のユーザに公開するかどうかを指定できるようにしてもよい。公開しないよう指定した場合、サーバ側で他のユーザがダウンロードできないようにアクセス制御を行なう。公開するよう指定した場合にはアクセス制御は行なわず、他のユーザのクライアント側のシステム120にもダウンロードできるようにする。
【0017】
<ユーザが編集・追加した処理の選択>
上述したように、ユーザがソースコード(テンプレート)を編集して生成されたJava(R)アプレット134は、サーバ110のアーカイーブに格納され、クライアント側のシステム120にダウンロードされる。ユーザは、自分で作成したJava(R)アプレット134を、上述の従来技術の図2で説明した処理選択画面で選択することができる。図6は、図2の処理選択画面200にユーザが作成した処理を表示した様子を示す図である。なお、図6の参照符号は、図2における参照符号に対応している。
ユーザが作成した処理は、例えばユーザ処理1,ユーザ処理2,…,という処理名で表される。図6の処理選択画面600においては、処理2選択欄220,処理3選択欄230のセルにそれぞれ「ユーザ処理1」「ユーザ処理2」を表示し、ユーザが選択できるようにする。
このように処理2,処理3にユーザの処理を重複して表示するのは、本実施形態のシミュレーション・システムでは、処理1〜処理3で各々1つずつ処理を選択してこれらをタンデムに処理しており、図5で示したテンプレートは、波形発生ではなく、入力された信号を処理して出力する処理であるためである。上述のようにすれば、作成した処理をどのように組み合わせるかをユーザが自由に決定することができる。
【0018】
処理を選択して「Next」ボタン240をクリックすると、図3に示すシミュレーション画面300を表示する。シミュレーション画面300の動作については、上述で説明した通りである。
なお、上述では、プログラムのテンプレートを直接編集する例で説明したが、例えば、数式や化学式、規則性のある自然言語等のプログラムに変換できる形式でユーザが入力してから、プログラムに変更してもよい。このように、ユーザがどのような形式で入力するか理解しているときは、サーバ側からテンプレートを送らなくてもよい場合もある。
【0019】
<本実施形態のインタラクティブ教育システムへの実施例>
次に、本実施形態のシミュレーション・システム(上述の放送技術分野における各種信号処理のシミュレーションの例)を用いたインタラクティブ教育システムの一例を説明する。なお、本実施形態のシミュレーション・システムの利用分野は放送技術分野における各種信号処理のシミュレーションに限られず、本実施形態のシミュレーション・システムの用途も、教育システムに限られない。
本実施例のインタラクティブ教育システムは、上述で説明したシミュレーション・システムの他、主にHTMLページで構成されているWeb教材である。その構成を図7に示す。
図7において、「ホットニュース」ページ710は、最近の技術や周辺の話題等を、新聞記事等を抜粋・要約して解説するページ群である。本実施例のインタラクティブ教育システムにおいては、例えば次のような項目毎にページを設けて説明する。
最近のニュース、携帯電話、IP電話、DVD規格、メモリ産業、記録装置、ICタグ、家庭用ムービー、撮像素子、ディスプレイ、デバイス技術、電池、デジタル放送、等
【0020】
「技術解説」ページ720は、学習者が学ぶべき技術を解説したページ群である。「ホットニュース」ページ710で紹介した技術から、関連する「技術解説」ページ720にリンクしていてもよい。リンクしていれば、それらの技術が放送分野にいかに使われているかを学習者が理解しやすい。
本応用例のインタラクティブ教育システムにおいては、「技術解説」ページ720は例えば次のような項目を、項目毎にページを設けて説明する。
デジタル信号処理、デジタル変復調、デジタル伝送、符号化、暗号、スクランブル、LAN、放送システム、等
上述の「技術解説」ページ720は、730に示すようなページ(サブメニュー)で構成されている。まず「基礎」ページ732では、その技術の基本的な解説をするページである。「基礎」ページ732から「インタラクティブ」ページ734および「実際」ページ736へリンクしている。
「インタラクティブ」ページ734は、本発明のシミュレーション・システムへリンクしているほか、例えば教育システムの操作方法を示したマニュアルや例題等を記述したページからなる。
例えば、「技術解説」720のひとつの項目である「デジタル信号処理」を解説する場合、サブメニュー720の「基礎」ページ732ではAD変換、サンプリング変換、等の解説がされる。そして、それに対応する「インタラクティブ」ページ734では、例題として画像の1/2縮小時の折り返しを、処理1=画像発生、処理2=2Dフィルタ、処理3=1/2首相、を選ぶことで、2次元のプリフィルタ有無により、折り返しの出る様子が、CZP (Circular Zone Plate) を使用して分かるようになっており、図3のシミュレーション画面300の画像表示部310に示す処理結果の画像312のように表示することができる。
【0021】
「実際」ページ736は、例えば実際の放送機器がそれぞれの項目の技術を使ってどのように造られているかを、実際の問題点とともに説明している。
このような構成により、学習者はインタラクティブ教育システムにおけるシミュレーション(擬似実験)を、技術項目毎に用意された演習問題に沿って体験できる。なお、それぞれのページがどのようにリンクしているか、また、教材としてどのようなページが必要か等について、上記は一例である。実際には、技術分野等により異なるため、システムに応じて構成すればよい。
さらに、上述したように、本発明のシミュレーション・システムはユーザによる処理の変更や追加ができるため、教材自体をユーザが増殖していくことができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明のシミュレーション・システムによれば、ユーザが最小限の作業で、また、クライアント端末に開発環境を用意することなく、システムにシミュレーション処理のソフトウェアを追加することができる。特に、本発明のシミュレーション・システムをインタラクティブ教育システムに利用すれば、利用者(学習者)はさまざまなバリエーションの実験を自由に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシミュレーション・システムの処理手順を示す図である。
【図2】従来のシミュレーション・システムの処理選択画面の例である。
【図3】従来のシミュレーション・システムのシミュレーション画面の例である。
【図4】本発明のシミュレーション・システムの処理手順を示す図である。
【図5】本実施形態のソースコード修正画面の例である。
【図6】本実施形態の処理選択画面の例である。
【図7】本発明のシミュレーション・システムのインタラクティブ教育システムへの応用例を示す図である。
Claims (4)
- 通信ネットワークを用いて互いに通信できるサーバとクライアント端末を用い、前記クライアント端末で前記サーバから送信されたシミュレーション・プログラムを実行するシミュレーション・システムであって、
前記サーバは、
前記クライアント端末で実行するシミュレーション・プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更するためのテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更する変更情報を記憶する変更情報記憶手段とを有するとともに、
前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出して前記クライアント端末に送信する送信手段と、
ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信して、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、
前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、
前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、
前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信する送信手段と
を備えることを特徴とするシミュレーション・システム。 - 請求項1に記載のシミュレーション・システムにおいて、
前記サーバは、前記生成したシミュレーション・プログラム及び変更情報をユーザ別に管理するユーザ管理手段を備える
ことを特徴とするシミュレーション・システム。 - 通信ネットワークを用いて互いに通信できるサーバとクライアント端末を用い、前記クライアント端末で前記サーバから送信された情報を表示するインタラクティブ教育システムであって、
前記サーバは、
特定分野に関する情報を記憶する情報記憶手段と、前記クライアント端末で実行するシミュレーション・プログラムを記憶するプログラム記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更するためのテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段と、前記シミュレーション・プログラムを変更する変更情報を記憶する変更情報記憶手段とを有するとともに、
前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出してクライアント端末に送信する送信手段と、
ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信し、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、
前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、
前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、
前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信するとともに、前記特定分野に関する情報を送信する送信手段と
を備えることを特徴とするインタラクティブ教育システム。 - 前記テンプレート記憶手段からテンプレートを読み出してクライアント端末に送信する送信手段と、
ユーザにより編集されたテンプレートを、前記変更情報として前記クライアント端末から受信し、前記変更情報記憶手段に格納する変更情報受信手段と、
前記受信した変更情報からシミュレーション・プログラムを生成するプログラム生成手段と、
前記生成したシミュレーション・プログラムを前記プログラム記憶手段に格納する手段と、
前記プログラム記憶手段に記憶されたシミュレーション・プログラムを前記クライアント端末に送信する送信手段と
をサーバに構築させるプログラム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006293103A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Saga Univ | 教育システムおよびその方法 |
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JP7406110B2 (ja) | 2021-01-21 | 2023-12-27 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 情報処理システム、その制御方法およびプログラム |
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2003
- 2003-05-28 JP JP2003151501A patent/JP2004355282A/ja active Pending
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