JP2004353716A - Shaft sealing structure for valve - Google Patents

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JP2004353716A
JP2004353716A JP2003149982A JP2003149982A JP2004353716A JP 2004353716 A JP2004353716 A JP 2004353716A JP 2003149982 A JP2003149982 A JP 2003149982A JP 2003149982 A JP2003149982 A JP 2003149982A JP 2004353716 A JP2004353716 A JP 2004353716A
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Japan
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valve
washer
sliding contact
contact surface
side sliding
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JP2003149982A
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Japanese (ja)
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Akinobu Hourai
章伸 蓬莱
Katsu Morimura
克 森村
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To secure the sufficient sealing function even in receiving the thrust load and to reduce the frictional resistance in opening and closing a valve in a shaft sealing structure of a valve wherein a surface of a valve element is coated with a rubber lining. <P>SOLUTION: A washer 23a for receiving the thrust load is externally fitted to a valve rod 6a and mounted and fixed at a valve casing side, the washer 23a and a valve element 2 are respectively provided with a washer-side slide contact face 28 and a valve element-side slide contact face 29 slidably kept into contact with each other in the rotating direction of the valve element 2, a diameter of the valve element-side slide contact face 29 is smaller than an outer diameter of the washer 23a and larger than an inner diameter of the same, and the rubber lining surrounding an outer periphery of the valve element-side slide contact face 29, is provided with a compression margin projected to a washer 23a side with respect to the valve element-side slide contact face 29, and pressed to the washer-side slide contact face 28 by the compression margin to be compressed in the direction of a center of axis 18 of the valve rod 6a, in a state that the washer-side slide contact face 28 and the valve element-side slide contact face 29 are kept into contact with each other. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弁箱内に配置された弁体が弁棒に設けられて弁棒の軸心周りに回転自在に構成され、弁体の表面がゴムライニングで被覆されている弁の軸封構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の弁の軸封構造としては、例えば、図10〜図12に示すような偏心弁51の軸封構造が挙げられる。すなわち、弁箱52には、上下一対の弁棒53a,53bが回転自在に保持され、両弁棒53a,53bの内端間に弁体54が設けられている。この弁体54は、弁棒53a,53bの軸心55に対して偏心しており、上記軸心55の周りに回転自在に構成されている。
【0003】
上記弁箱52は、弁箱本体56と、弁箱本体56の上部に取付けられた蓋57とで構成されている。また、上方の弁棒53aの内端が弁体54に形成された上方軸装着部58aの貫通孔59aへ挿通されて連結され、下方の弁棒53bの内端が弁体54に形成された下方軸装着部58bの貫通孔59bへ挿通されて連結されている。
【0004】
図11に示すように、上記蓋57と上方軸装着部58aとの間の上方の弁棒53aの回りには座金形のゴムリング61aが装着され、また、図12に示すように、弁箱本体56と下方軸装着部58bとの間の下方の弁棒53bの回りには座金形のゴムリング61bが装着されている。すなわち、上記両ゴムリング61a,61bはそれぞれ、蓋57および弁箱本体56にそれぞれ形成された円筒形の凹部62a,62bに挿入されている。
【0005】
これによると、上方のゴムリング61aは蓋57側に固定され、下方のゴムリング61bは弁箱本体56側に固定され、両弁棒53a,53bが回転することにより、弁体54が回転すると共に、上方軸装着部58aが上方のゴムリング61aに摺接しながら回転し、且つ、下方軸装着部58bが下方のゴムリング61bに摺接しながら回転する。この際、上方のゴムリング61aの弾性によって、上方軸装着部58aと上方のゴムリング61aとの間がシールされ、下方のゴムリング61bの弾性によって、下方軸装着部58bと下方のゴムリング61bとの間がシールされる。また、弁棒53a,53bの軸心55の方向に作用するスラスト荷重は両ゴムリング61a,61bで受けられる。このように、ゴムリング61a,61bによってシールとスラスト荷重を受けることとが行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
尚、海水等の腐食性の流体が流れる場合には、弁体54の表面がゴムライニングで被覆されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−210216号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来形式では、ゴムリング61a,61bによってシールを行っているため、ゴムリング61a,61bは柔軟性に富んだ変形し易いものである必要がある。したがって、例えばゴムリング61a,61bで下向きのスラスト荷重を受けた場合、下方のゴムリング61bが圧縮されて、弁体54が僅かに下方へ変位し、上方軸装着部58aと蓋57との上下間隙が僅かに拡大し、これにより、上方軸装着部58aに対する上方のゴムリング61aの面圧が減少してしまい、上方軸装着部58aと上方のゴムリング61aとの間のシール機能が低下してしまうといった問題がある。反対に、ゴムリング61a,61bで上向きのスラスト荷重を受けた場合、下方軸装着部58bに対する下方のゴムリング61bの面圧が減少してしまい、下方軸装着部58bと下方のゴムリング61bとの間のシール機能が低下してしまうといった問題がある。
【0009】
また、上記のようなシール機能の低下の対策として、上記軸心55の方向における両ゴムリング61a,61bの圧縮量を増大させることが考えられるが、この場合、上方のゴムリング61aに対する上方軸装着部58aの摩擦抵抗と下方のゴムリング61bに対する下方軸装着部58bの摩擦抵抗とがそれぞれ増大し、弁51の開閉操作に要する操作力が増大するといった問題が生じる。
【0010】
本発明は、スラスト荷重を受けても、シール機能を十分に確保することが可能であり、且つ、弁開閉時の摩擦抵抗を低減することが可能な弁の軸封構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本第1発明では、弁箱内に配置された弁体が、弁箱に回転自在に保持された弁棒に設けられて上記弁棒の軸心周りに回転自在に構成され、上記弁体の表面がゴムライニングで被覆されている弁の軸封構造であって、
スラスト荷重を受けるための円環状のスラストワッシャが弁棒に外嵌されて弁箱側に装着固定され、上記スラストワッシャと弁体とに、弁体回転方向において互いに摺接するワッシャ側摺接面と弁体側摺接面とが形成され、上記弁棒の軸心を中心とする弁体側摺接面の直径は上記スラストワッシャの外径よりも小さく且つ内径よりも大きく形成され、上記弁体側摺接面の外周を取り囲むゴムライニングに、弁体側摺接面よりもスラストワッシャ側へ出っ張った圧縮代が形成され、上記ワッシャ側摺接面と弁体側摺接面とが接触した状態で、上記ゴムライニングが圧縮代だけワッシャ側摺接面に押圧されて弁棒の軸心方向へ圧縮されるものである。
【0012】
これによると、弁棒が回転することにより、弁体が回転し、弁体側摺接面とその外周を取り囲むゴムライニングとがワッシャ側摺接面に摺接する。この際、弁体側摺接面の外周を取り囲むゴムライニングが圧縮代だけワッシャ側摺接面に押圧されて弁棒の軸心方向へ圧縮されているため、流体はワッシャ側摺接面と圧縮されたゴムライニングとの間でシールされる。これにより、流体が弁体側摺接面とワッシャ側摺接面との間に侵入して弁棒の外周面と弁箱との隙間から漏洩するといった不具合を防止できる。
【0013】
また、弁体に作用する弁棒の軸心方向のスラスト荷重はスラストワッシャで受けられる。この際、上記のようなシールは弁体側摺接面の外周を取り囲むゴムライニングによって行われるため、スラストワッシャには、従来のようなゴムリングのように容易に圧縮変形されるものではなく、ほとんど圧縮変形されないものを用いることができる。これにより、ゴムライニングの圧縮代が常にほぼ一定となり、ゴムライニングのワッシャ側摺接面に対する面圧もほぼ一定に保たれるため、ゴムライニングとワッシャ側摺接面との間の摩擦抵抗の増大が防止され、弁開閉時の摩擦抵抗を低減することができ、シール機能も十分に確保することが可能となる。
【0014】
また、本第2発明では、弁棒の外周部に防食用の保護筒が外嵌されて一体に固着され、上記保護筒の内端はスラストワッシャの貫通孔へ挿入されて弁体側摺接面に達し、保護筒の外周面と弁箱側との間隙をシールするリング状の補助シール材が設けられているものである。
【0015】
これによると、万一、弁箱内を流れる流体がワッシャ側摺接面とゴムライニングとの間から侵入して弁体側摺接面とワッシャ側摺接面との間を通って保護筒の外周面と弁箱側との間隙へ流れ込んだ場合であっても、補助シール材によってシールされるため、上記流体が保護筒の外周面と弁箱側との間隙を通って弁箱の外部へ漏出することはない。この場合、弁棒は保護筒によって流体から保護されているため、流体による弁棒の腐食が防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、1は、弁体2が弁箱3内でほぼ90°回転して開閉する偏心弁である。上記弁箱3は、弁箱本体4と、弁箱本体4に設けられた蓋5とで構成されている。また、上記弁体2は、弁箱3に回転自在に保持された一対の弁棒6a,6bの内端間に設けられている。尚、上記弁体2と弁棒6a,6bとは、ダクタイル鋳鉄製であり、一体に鋳造成形されている。
【0017】
上記蓋5は、蓋本体8と、蓋本体8の内側に形成されたボス部9と、このボス部9に嵌入された円筒状のOリングケース10とで構成されている。図4に示すように上記一方の弁棒6aは蓋5に形成された貫通孔11に挿通されており、図6に示すように他方の弁棒6bは弁箱本体4のボス部13に形成された取付穴14に嵌め込まれている。
【0018】
図1,図2に示すように、上記弁体2は、円弧状の弁座面16と、一対の軸装着部17a,17bとを有している。上記一方の弁棒6aの内端は一方の軸装着部17aに一体に形成され、他方の弁棒6bの内端は他方の軸装着部17bに一体に形成されている。
【0019】
尚、上記弁体2は両弁棒6a,6bの軸心18に対して偏心している。すなわち、弁体2の弁座面16の中心軸は上記軸心18に対して偏心し、弁体2の回転によって弁座面16の中心軸が弁棒6a,6bの軸心18を中心として回転し、全閉時において、上記弁座面16の中心軸が弁箱シート19の中心軸と一致して、弁座面16が弁箱シート19に密接するように構成されている。
【0020】
上記弁体2の表面はゴムライニング20で被覆(コーティング)されている。
次に上記偏心弁1の一方の軸封部Aの構成を説明する。
図4,図5に示すように、上記一方の弁棒6aには、弁体2に作用する軸心18の方向のスラスト荷重を受ける円環状の一方のスラストワッシャ23aが外嵌されている。上記スラストワッシャ23aは、フッ素樹脂製であり、貫通孔24を有し、Oリングケース10の内端面に形成された一方の凹部25aに嵌入されている。尚、一方の凹部25aに対してスラストワッシャ23aを塑性変形させながら嵌め込む(かち込む)ことにより、スラストワッシャ23aは、Oリングケース10に圧接して固定されている。これにより、スラストワッシャ23aが一方の弁棒6aと共に回転することはなく、さらに、スラストワッシャ23aとOリングケース10との間がシール(止水)される。
【0021】
また、一方の軸装着部17aには、一方の弁棒6aよりも大径である円形の一方の段付部26aが突出して形成されており、この段付部26aに一方の弁棒6aの内端部が一体になっている。上記一方のスラストワッシャ23aと一方の段付部26aとには、弁体2の回転方向において互いに摺接するワッシャ側摺接面28と弁体側摺接面29とが形成されている。上記軸心18を中心とする弁体側摺接面29の直径Dは、一方のスラストワッシャ23aの外径DOよりも小さく且つ内径DIよりも大きく形成されている。
【0022】
また、上記一方の段付部26aの外周面を取り囲むゴムライニング20には、上記弁体側摺接面29よりも一方のスラストワッシャ23aの側へ出っ張った圧縮代Dが形成されている。図4に示すように、上記ワッシャ側摺接面28と弁体側摺接面29とが接触した状態で、上記ゴムライニング20が圧縮代Dだけワッシャ側摺接面28に押圧されて上記軸心18の方向へ圧縮されている。
【0023】
図4に示すように、上記Oリングケース10と一方の弁棒6aとの間には、ステンレス製の防食用の保護筒31が設けられている。この保護筒31は、一方の弁棒6aの外周部に、焼き嵌めによって外嵌されて一体に固着されている。この保護筒31の内端は一方のスラストワッシャ23aの貫通孔24へ挿入されて弁体側摺接面29に達している。
【0024】
また、上記Oリングケース10には、保護筒31の外周面とOリングケース10の内周面(弁箱側)との間隙をシールする複数の内側Oリング32(補助シール材の一例)並びにOリングケース10の外周面とボス部9の内周面との間隙をシールする外側Oリング33とが取付けられている。
【0025】
また、上記保護筒31の外端側には円筒状のブッシュ34aが配置されており、このブッシュ34aは、一方の弁棒6aに外嵌され、一方の弁棒6aの外周面と貫通孔11の内周面との間に位置している。
【0026】
次に上記偏心弁1の他方の軸封部Bの構成を説明する。
図6,図7に示すように、他方の軸封部Bは先述した一方の軸封部Aとほぼ同じ構成であり、弁体2に作用する軸心18の方向のスラスト荷重を受ける円環状の他方のスラストワッシャ23bが他方の弁棒6bに外嵌されている。上記スラストワッシャ23bは、ボス部13の内端面に形成された他方の凹部25bに嵌入されている。尚、スラストワッシャ23bは、ボス部13に固定されており、他方の弁棒6bと共に回転することはなく、さらに、スラストワッシャ23bとボス部13との間がシール(止水)される。また、他方の軸装着部17bに形成された他方の段付部26bには他方の弁棒6bが一体になっている。上記軸心18を中心とする弁体側摺接面29の直径Dは、他方のスラストワッシャ23bの外径DOよりも小さく且つ内径DIよりも大きく形成されている。
【0027】
また、上記他方の段付部26bの外周面を取り囲むゴムライニング20には、上記弁体側摺接面29よりも他方のスラストワッシャ23bの側へ出っ張った圧縮代Dが形成されている。図6に示すように、上記ワッシャ側摺接面28と弁体側摺接面29とが接触した状態で、上記ゴムライニング20が圧縮代Dだけワッシャ側摺接面28に押圧されて上記軸心18の方向へ圧縮されている。他方の弁棒6bの外周面と取付穴14の内周面との間にはブッシュ34bが嵌め込まれている。
【0028】
以下、上記構成における作用を説明する。
弁棒6a,6bが軸心18を中心に回転することにより、弁体2が回転し、偏心弁1が開閉する。この際、図4,図6に示すように、両方の軸封部A,Bにおいて、弁体側摺接面29と段付部26a,26bの外周面を取り囲むゴムライニング20とがワッシャ側摺接面28に摺接する。この時、上記段付部26a,26bの外周面を取り囲むゴムライニング20がそれぞれ圧縮代D(図5,図7参照)だけワッシャ側摺接面28に押圧されて軸心18の方向へ圧縮されているため、弁箱3内の流体(例えば水,海水等)はワッシャ側摺接面28と上記圧縮されたゴムライニング20との間でシールされる。これにより、流体が弁体側摺接面29とワッシャ側摺接面28との間に侵入して一方の弁棒6aの外周面と蓋5との隙間又は他方の弁棒6bの外周面と弁箱本体4との隙間から漏洩するといった不具合を防止できる。
【0029】
また、弁体2に作用する軸心18の方向のスラスト荷重は一方および他方のスラストワッシャ23a,23bで受けられる。この際、上記のようなシールは両段付部26a,26bの外周面を取り囲むゴムライニング20によって行われるため、スラストワッシャ23a,23bには、従来のようなゴムリングのように容易に圧縮変形されるものではなく、ほとんど圧縮変形されないものを用いることができる。これにより、上記ゴムライニング20の圧縮代D(図5,図7参照)が常にほぼ一定となり、ゴムライニング20のワッシャ側摺接面28に対する面圧もほぼ一定に保たれるため、ゴムライニング20とワッシャ側摺接面28との間の摩擦抵抗の増大が防止され、弁開閉時の摩擦抵抗を低減することができ、シール機能も十分に確保することが可能となる。
【0030】
また、図4に示すように、一方の軸封部Aにおいては、万一、ワッシャ側摺接面28やゴムライニング20の表面に傷等が発生し、弁箱3内を流れる流体がワッシャ側摺接面28とゴムライニング20との間から侵入して弁体側摺接面29とワッシャ側摺接面28との間を通って保護筒31の外周面とOリングケース10の内周面との間隙へ流れ込んだ場合であっても、内側Oリング32によってシールされるため、上記流体が保護筒31の外周面とOリングケース10の内周面との間隙を通って弁箱3の外部へ漏出することはない。この場合、一方の弁棒6aは保護筒31によって流体から保護されているため、流体による一方の弁棒6aの腐食が防止される。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
先述した第1の実施の形態では、段付部26a,26bの外周面を取り囲むゴムライニング20のワッシャ側摺接面28に押圧される端面は平坦に形成されているが(図5,図7参照)、第2の実施の形態では、図8,図9に示すように、段付部26a,26bの外周面を取り囲むゴムライニング20の端面にそれぞれ山形状の突起部20a,20bが全周にわたり一体に形成されている。
【0032】
すなわち、図8に示すように、一方の突起部20aは、一方の段付部26aの外周面を取り囲むゴムライニング20に形成されており、弁体側摺接面29よりも一方のスラストワッシャ23aの側へ出っ張っている。この突起部20aには圧縮代Dが形成されており、上記ワッシャ側摺接面28と弁体側摺接面29とが接触した状態で、上記一方の突起部20aが圧縮代Dだけワッシャ側摺接面28に押圧されて軸心18の方向へ圧縮されている。
【0033】
同様に、図9に示すように、上記他方の突起部20bは、他方の段付部26bの外周面を取り囲むゴムライニング20に形成されており、弁体側摺接面29よりも他方のスラストワッシャ23bの側へ出っ張っている。この突起部20bには圧縮代Dが形成されており、上記ワッシャ側摺接面28と弁体側摺接面29とが接触した状態で、上記他方の突起部20bが圧縮代Dだけワッシャ側摺接面28に押圧されて軸心18の方向へ圧縮されている。
【0034】
以下、上記構成における作用を説明する。
弁棒6a,6bが軸心18を中心に回転することにより、弁体2が回転し、偏心弁1が開閉する。この際、両方の軸封部A,Bにおいて、弁体側摺接面29とゴムライニング20の突起部20a,20bとがワッシャ側摺接面28に摺接する。この時、上記突起部20a,20bがそれぞれ圧縮代Dだけワッシャ側摺接面28に押圧されて軸心18の方向へ圧縮されているため、弁箱3内の流体(例えば水,海水等)はワッシャ側摺接面28と上記圧縮された突起部20a,20bとの間でシールされる。これにより、流体が弁体側摺接面29とワッシャ側摺接面28との間に侵入して一方の弁棒6aの外周面と蓋5との隙間又は他方の弁棒6bの外周面と弁箱本体4との隙間から漏洩するといった不具合を防止できる。
【0035】
また、弁体2に作用する軸心18の方向のスラスト荷重は一方および他方のスラストワッシャ23a,23bで受けられる。この際、上記のようなシールは突起部20a,20bによって行われるため、スラストワッシャ23a,23bには、従来のようなゴムリングのように容易に圧縮変形されるものではなく、ほとんど圧縮変形されないものを用いることができる。これにより、上記各突起部20a,20bの圧縮代Dが常にほぼ一定となり、ゴムライニング20のワッシャ側摺接面28に対する面圧もほぼ一定に保たれるため、ゴムライニング20とワッシャ側摺接面28との間の摩擦抵抗の増大が防止される。
【0036】
上記第2の実施の形態では突起部20a,20bの先端部を円弧状に形成しているが、角状に尖らせてもよい。また、一方の突起部20aは、一方の段付部26aの外周面を取り囲むゴムライニング20の一箇所に全周にわたって形成されているが、一方の段付部26aの径方向における複数箇所に形成されていてもよい。同様に、他方の突起部20bは、他方の段付部26bの外周面を取り囲むゴムライニング20の一箇所に全周にわたって形成されているが、他方の段付部26bの径方向における複数箇所に形成されていてもよい。
【0037】
上記各実施の形態では、一方および他方のスラストワッシャ23a,23bをそれぞれ凹部25a,25bに対して塑性変形させながら嵌め込んで(かち込んで)固定しているが、接着剤を用いて、スラストワッシャ23a,23bをそれぞれ凹部25a,25bに接着して固定してもよい。また、保護筒31を焼き嵌めによって一方の弁棒6aに一体に固着しているが、接着剤で固着してもよい。
【0038】
上記各実施の形態では、図1に示すように、弁の一例として、弁体2が弁棒6a,6bの軸心18に対して偏心した偏心弁1を挙げたが、偏心していない(すなわち弁体2が軸心18に対して同心である)弁に上記軸封部A,Bを適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明では、ゴムライニングとワッシャ側摺接面との間の摩擦抵抗の増大が防止され、弁開閉時の摩擦抵抗を低減することができ、且つ、シール機能も十分に確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における偏心弁の断面図である。
【図2】図1におけるX−X矢視図である。
【図3】同、偏心弁の一部切欠き正面図である。
【図4】同、偏心弁の一方の軸封部の断面図である。
【図5】同、偏心弁の一方の軸封部を分解した断面図である。
【図6】同、偏心弁の他方の軸封部の断面図である。
【図7】同、偏心弁の他方の軸封部を分解した断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における偏心弁の一方の軸封部を分解した断面図である。
【図9】同、偏心弁の他方の軸封部を分解した断面図である。
【図10】従来の偏心弁の断面図である。
【図11】同、偏心弁の一方の軸封部の断面図である。
【図12】同、偏心弁の他方の軸封部の断面図である。
【符号の説明】
1 偏心弁
2 弁体
3 弁箱
6a,6b 弁棒
11 貫通孔
18 軸心
20 ゴムライニング
23a,23b スラストワッシャ
28 ワッシャ側摺接面
29 弁体側摺接面
31 保護筒
32 内側Oリング(補助シール材)
D 圧縮代
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention provides a valve shaft sealing structure in which a valve body disposed in a valve box is provided on a valve stem and is rotatable around the axis of the valve stem, and the surface of the valve body is covered with a rubber lining. About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a shaft sealing structure of this type of valve, for example, a shaft sealing structure of an eccentric valve 51 as shown in FIGS. That is, in the valve box 52, a pair of upper and lower valve rods 53a, 53b is rotatably held, and a valve element 54 is provided between the inner ends of both valve rods 53a, 53b. The valve element 54 is eccentric with respect to the axis 55 of the valve rods 53a and 53b, and is configured to be rotatable around the axis 55.
[0003]
The valve box 52 includes a valve box body 56 and a lid 57 mounted on an upper portion of the valve box body 56. Further, the inner end of the upper valve stem 53a is inserted and connected to the through hole 59a of the upper shaft mounting portion 58a formed in the valve body 54, and the inner end of the lower valve stem 53b is formed in the valve body 54. The lower shaft mounting portion 58b is inserted and connected to the through hole 59b of the lower shaft mounting portion 58b.
[0004]
As shown in FIG. 11, a washer-shaped rubber ring 61a is mounted around the upper valve rod 53a between the lid 57 and the upper shaft mounting portion 58a, and as shown in FIG. A washer-shaped rubber ring 61b is mounted around the lower valve stem 53b between the main body 56 and the lower shaft mounting portion 58b. That is, the rubber rings 61a and 61b are inserted into the cylindrical recesses 62a and 62b formed in the lid 57 and the valve box body 56, respectively.
[0005]
According to this, the upper rubber ring 61a is fixed to the lid 57 side, the lower rubber ring 61b is fixed to the valve box main body 56 side, and the valve disc 54 is rotated by rotation of both the valve rods 53a and 53b. At the same time, the upper shaft mounting portion 58a rotates while sliding on the upper rubber ring 61a, and the lower shaft mounting portion 58b rotates while sliding on the lower rubber ring 61b. At this time, the elasticity of the upper rubber ring 61a seals between the upper shaft mounting portion 58a and the upper rubber ring 61a, and the elasticity of the lower rubber ring 61b causes the lower shaft mounting portion 58b and the lower rubber ring 61b to be sealed. Is sealed. Further, a thrust load acting in the direction of the shaft center 55 of the valve rods 53a, 53b is received by both rubber rings 61a, 61b. As described above, the sealing and the receiving of the thrust load are performed by the rubber rings 61a and 61b (for example, see Patent Document 1).
[0006]
When a corrosive fluid such as seawater flows, the surface of the valve body 54 is covered with a rubber lining.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-9-210216
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned conventional type, since sealing is performed by the rubber rings 61a and 61b, the rubber rings 61a and 61b need to be flexible and easily deformed. Therefore, for example, when a downward thrust load is applied to the rubber rings 61a and 61b, the lower rubber ring 61b is compressed, the valve body 54 is slightly displaced downward, and the vertical movement between the upper shaft mounting portion 58a and the lid 57 is performed. The gap slightly widens, whereby the surface pressure of the upper rubber ring 61a against the upper shaft mounting portion 58a decreases, and the sealing function between the upper shaft mounting portion 58a and the upper rubber ring 61a decreases. Problem. Conversely, when an upward thrust load is applied to the rubber rings 61a and 61b, the surface pressure of the lower rubber ring 61b against the lower shaft mounting portion 58b decreases, and the lower shaft mounting portion 58b and the lower rubber ring 61b There is a problem that the sealing function during the period is reduced.
[0009]
As a countermeasure against the deterioration of the sealing function as described above, it is conceivable to increase the amount of compression of the rubber rings 61a and 61b in the direction of the shaft center 55. In this case, the upper shaft relative to the upper rubber ring 61a is considered. The frictional resistance of the mounting part 58a and the frictional resistance of the lower shaft mounting part 58b with respect to the lower rubber ring 61b increase, and a problem arises that the operating force required for opening and closing the valve 51 increases.
[0010]
An object of the present invention is to provide a valve shaft sealing structure capable of sufficiently securing a sealing function even when receiving a thrust load and reducing a frictional resistance when the valve is opened and closed. And
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the invention, the valve element disposed in the valve box is provided on a valve rod rotatably held by the valve box, and is rotatable around the axis of the valve rod. A valve shaft sealing structure, wherein the surface of the valve body is covered with a rubber lining,
An annular thrust washer for receiving a thrust load is externally fitted to the valve stem, is fixedly mounted on the valve box side, and has a washer-side sliding contact surface that slides on the thrust washer and the valve element in the valve element rotating direction. A valve body-side sliding contact surface is formed, and a diameter of the valve body-side sliding contact surface about the axis of the valve stem is formed smaller than an outer diameter and larger than an inner diameter of the thrust washer. In the rubber lining surrounding the outer circumference of the surface, a compression allowance protruding toward the thrust washer side from the valve body side sliding contact surface is formed, and the rubber lining is in a state where the washer side sliding contact surface and the valve body side sliding contact surface are in contact with each other. Is pressed against the washer-side sliding contact surface by a compression allowance and is compressed in the axial direction of the valve stem.
[0012]
According to this, when the valve rod rotates, the valve body rotates, and the sliding contact surface on the valve body side and the rubber lining surrounding the outer periphery thereof are in sliding contact with the sliding contact surface on the washer side. At this time, since the rubber lining surrounding the outer periphery of the valve body side sliding contact surface is pressed by the washer side sliding contact surface by the compression allowance and compressed in the axial direction of the valve rod, the fluid is compressed by the washer side sliding contact surface. Sealed between the rubber lining. Accordingly, it is possible to prevent a problem that the fluid enters between the valve body side sliding contact surface and the washer side sliding contact surface and leaks from the gap between the outer peripheral surface of the valve rod and the valve box.
[0013]
A thrust load acting on the valve element in the axial direction of the valve stem is received by a thrust washer. At this time, since the seal as described above is performed by a rubber lining surrounding the outer periphery of the valve body side sliding contact surface, the thrust washer is not easily compressed and deformed like a conventional rubber ring, and is almost not formed. A material that is not compressed and deformed can be used. As a result, the compression allowance of the rubber lining is almost always constant, and the surface pressure of the rubber lining against the washer-side sliding contact surface is also kept substantially constant, so that the frictional resistance between the rubber lining and the washer-side sliding contact surface is increased. Is prevented, the frictional resistance at the time of opening and closing the valve can be reduced, and the sealing function can be sufficiently ensured.
[0014]
According to the second aspect of the present invention, a protection tube for anticorrosion is externally fitted to the outer peripheral portion of the valve stem and is integrally fixed thereto, and an inner end of the protection tube is inserted into a through hole of a thrust washer to provide a sliding contact surface on the valve body. And a ring-shaped auxiliary sealing material for sealing a gap between the outer peripheral surface of the protective cylinder and the valve box side is provided.
[0015]
According to this, in the unlikely event that the fluid flowing in the valve case enters from between the washer-side sliding contact surface and the rubber lining, it passes between the valve body-side sliding contact surface and the washer-side sliding contact surface, and the outer periphery of the protective cylinder Even when the fluid flows into the gap between the surface and the valve box side, the fluid leaks to the outside of the valve box through the gap between the outer peripheral surface of the protective cylinder and the valve box side because it is sealed by the auxiliary sealing material. I will not. In this case, since the valve stem is protected from the fluid by the protection cylinder, corrosion of the valve stem by the fluid is prevented.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
As shown in FIGS. 1 to 3, reference numeral 1 denotes an eccentric valve that opens and closes by rotating the valve body 2 by approximately 90 ° in the valve box 3. The valve box 3 includes a valve box body 4 and a lid 5 provided on the valve box body 4. The valve body 2 is provided between inner ends of a pair of valve rods 6a and 6b rotatably held by the valve box 3. The valve body 2 and the valve rods 6a and 6b are made of ductile cast iron, and are integrally molded.
[0017]
The lid 5 includes a lid body 8, a boss 9 formed inside the lid body 8, and a cylindrical O-ring case 10 fitted into the boss 9. As shown in FIG. 4, the one valve stem 6a is inserted into a through hole 11 formed in the lid 5, and the other valve stem 6b is formed in the boss 13 of the valve box body 4 as shown in FIG. Into the mounting hole 14.
[0018]
As shown in FIGS. 1 and 2, the valve body 2 has an arc-shaped valve seat surface 16 and a pair of shaft mounting portions 17a and 17b. The inner end of the one valve stem 6a is formed integrally with one shaft mounting part 17a, and the inner end of the other valve stem 6b is integrally formed with the other shaft mounting part 17b.
[0019]
The valve body 2 is eccentric with respect to the axis 18 of both valve rods 6a and 6b. That is, the center axis of the valve seat surface 16 of the valve body 2 is eccentric with respect to the axis 18, and the rotation of the valve body 2 causes the center axis of the valve seat surface 16 to be centered on the axis 18 of the valve rods 6 a and 6 b. When the valve is rotated and fully closed, the central axis of the valve seat surface 16 coincides with the central axis of the valve box seat 19, and the valve seat surface 16 is configured to be in close contact with the valve box seat 19.
[0020]
The surface of the valve body 2 is covered (coated) with a rubber lining 20.
Next, the configuration of one shaft sealing portion A of the eccentric valve 1 will be described.
As shown in FIGS. 4 and 5, one annular thrust washer 23 a that receives a thrust load in the direction of the axial center 18 acting on the valve element 2 is externally fitted to the one valve stem 6 a. The thrust washer 23a is made of fluororesin, has a through hole 24, and is fitted in one concave portion 25a formed on the inner end surface of the O-ring case 10. The thrust washer 23a is press-fitted and fixed to the O-ring case 10 by being fitted (clicked) while plastically deforming the thrust washer 23a into the one concave portion 25a. Thus, the thrust washer 23a does not rotate together with the one valve stem 6a, and the space between the thrust washer 23a and the O-ring case 10 is sealed (water is stopped).
[0021]
Further, one of the shaft mounting portions 17a is formed with a protruding circular one-stepped portion 26a having a diameter larger than that of the one valve stem 6a. The inner end is integral. The one thrust washer 23a and the one stepped portion 26a are formed with a washer-side sliding contact surface 28 and a valve-element-side sliding contact surface 29 that are in sliding contact with each other in the rotation direction of the valve body 2. The diameter D of the valve body side sliding contact surface 29 about the axis 18 is formed smaller than the outer diameter DO of one of the thrust washers 23a and larger than the inner diameter DI.
[0022]
The rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surface of the one stepped portion 26a is formed with a compression allowance D projecting toward the one thrust washer 23a from the valve body side sliding contact surface 29. As shown in FIG. 4, in a state where the washer-side sliding contact surface 28 and the valve body-side sliding contact surface 29 are in contact with each other, the rubber lining 20 is pressed against the washer-side sliding contact surface 28 by a compression allowance D, and the shaft center is pressed. It is compressed in the direction of 18.
[0023]
As shown in FIG. 4, between the O-ring case 10 and one of the valve rods 6a, there is provided a corrosion-resistant protective cylinder 31 made of stainless steel. The protection cylinder 31 is externally fitted to the outer peripheral portion of one of the valve rods 6a by shrink fitting, and is integrally fixed. The inner end of the protection cylinder 31 is inserted into the through hole 24 of one thrust washer 23a and reaches the valve body side sliding contact surface 29.
[0024]
Further, the O-ring case 10 includes a plurality of inner O-rings 32 (an example of an auxiliary sealing material) for sealing a gap between the outer peripheral surface of the protective cylinder 31 and the inner peripheral surface (the valve box side) of the O-ring case 10. An outer O-ring 33 that seals a gap between the outer peripheral surface of the O-ring case 10 and the inner peripheral surface of the boss 9 is attached.
[0025]
A cylindrical bush 34a is disposed on the outer end side of the protection cylinder 31. The bush 34a is fitted on one of the valve rods 6a, and the outer peripheral surface of the one of the valve rods 6a and the through hole 11a. And the inner peripheral surface of the
[0026]
Next, the configuration of the other shaft sealing portion B of the eccentric valve 1 will be described.
As shown in FIGS. 6 and 7, the other shaft sealing portion B has substantially the same configuration as the one shaft sealing portion A described above, and is configured to receive a thrust load acting on the valve body 2 in the direction of the shaft center 18. The other thrust washer 23b is externally fitted to the other valve stem 6b. The thrust washer 23b is fitted into the other recess 25b formed on the inner end surface of the boss 13. Note that the thrust washer 23b is fixed to the boss portion 13, does not rotate with the other valve stem 6b, and further, a seal (water stop) is provided between the thrust washer 23b and the boss portion 13. The other valve stem 6b is integrated with the other stepped portion 26b formed on the other shaft mounting portion 17b. The diameter D of the valve body side sliding contact surface 29 about the shaft center 18 is formed smaller than the outer diameter DO of the other thrust washer 23b and larger than the inner diameter DI.
[0027]
The rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surface of the other stepped portion 26b is formed with a compression allowance D that protrudes toward the other thrust washer 23b from the valve body side sliding contact surface 29. As shown in FIG. 6, in a state where the washer-side sliding contact surface 28 and the valve body-side sliding contact surface 29 are in contact with each other, the rubber lining 20 is pressed against the washer-side sliding contact surface 28 by a compression allowance D, and the shaft center is pressed. It is compressed in the direction of 18. A bush 34b is fitted between the outer peripheral surface of the other valve stem 6b and the inner peripheral surface of the mounting hole 14.
[0028]
Hereinafter, the operation of the above configuration will be described.
When the valve rods 6a and 6b rotate about the axis 18, the valve body 2 rotates and the eccentric valve 1 opens and closes. At this time, as shown in FIGS. 4 and 6, in both shaft sealing portions A and B, the valve body side sliding contact surface 29 and the rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surfaces of the stepped portions 26a and 26b are in contact with the washer side sliding contact. It comes into sliding contact with the surface 28. At this time, the rubber linings 20 surrounding the outer peripheral surfaces of the step portions 26a and 26b are pressed against the washer-side sliding contact surface 28 by a compression allowance D (see FIGS. 5 and 7), and are compressed in the direction of the shaft center 18. Therefore, the fluid (for example, water, seawater, etc.) in the valve box 3 is sealed between the washer-side sliding contact surface 28 and the compressed rubber lining 20. As a result, fluid enters between the valve body-side sliding contact surface 29 and the washer-side sliding contact surface 28 and a gap between the outer peripheral surface of one valve rod 6a and the lid 5 or the outer peripheral surface of the other valve rod 6b and the valve. Problems such as leakage from a gap with the box body 4 can be prevented.
[0029]
Further, a thrust load acting on the valve element 2 in the direction of the shaft center 18 is received by one and the other thrust washers 23a and 23b. At this time, since the above-mentioned sealing is performed by the rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surfaces of the two stepped portions 26a and 26b, the thrust washers 23a and 23b are easily compressed and deformed like a conventional rubber ring. Instead, a material that is hardly compressed and deformed can be used. Thus, the compression allowance D (see FIGS. 5 and 7) of the rubber lining 20 is always substantially constant, and the surface pressure of the rubber lining 20 against the washer-side sliding contact surface 28 is also maintained substantially constant. The frictional resistance between the valve and the washer-side sliding contact surface 28 is prevented from increasing, the frictional resistance at the time of opening and closing the valve can be reduced, and the sealing function can be sufficiently ensured.
[0030]
In addition, as shown in FIG. 4, in the one shaft sealing portion A, the surface of the washer-side sliding contact surface 28 and the rubber lining 20 may be scratched or the like, and the fluid flowing through the valve box 3 may be moved to the washer side. The outer peripheral surface of the protection cylinder 31 and the inner peripheral surface of the O-ring case 10 penetrate from between the sliding contact surface 28 and the rubber lining 20 and pass through between the valve body-side sliding contact surface 29 and the washer-side sliding contact surface 28. Even when the fluid flows into the gap, the fluid is sealed by the inner O-ring 32, so that the fluid passes through the gap between the outer peripheral surface of the protective cylinder 31 and the inner peripheral surface of the O-ring case 10 and Does not leak to In this case, the one valve stem 6a is protected from the fluid by the protection cylinder 31, so that the corrosion of the one valve stem 6a by the fluid is prevented.
[0031]
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
In the first embodiment described above, the end face pressed against the washer-side sliding contact surface 28 of the rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surfaces of the stepped portions 26a and 26b is formed flat (FIGS. 5 and 7). In the second embodiment, as shown in FIGS. 8 and 9, mountain-shaped protrusions 20a and 20b are respectively provided on the end surfaces of the rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surfaces of the stepped portions 26a and 26b. Are formed integrally.
[0032]
That is, as shown in FIG. 8, one protrusion 20 a is formed on the rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surface of the one stepped portion 26 a, and the one thrust washer 23 a is closer than the valve body side sliding contact surface 29. Protruding to the side. A compression allowance D is formed on the protrusion 20a. When the washer-side sliding contact surface 28 and the valve element-side sliding contact surface 29 are in contact with each other, the one protrusion 20a is moved by the compression allowance D by the washer-side sliding. It is pressed by the contact surface 28 and compressed in the direction of the axis 18.
[0033]
Similarly, as shown in FIG. 9, the other protrusion 20 b is formed on the rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surface of the other stepped portion 26 b, and the other thrust washer than the valve body side sliding contact surface 29. It protrudes to the side of 23b. A compression allowance D is formed on the protrusion 20b. When the washer-side slide contact surface 28 and the valve body-side slide contact surface 29 are in contact with each other, the other protrusion 20b is moved by the compression allowance D by the washer-side slide. It is pressed by the contact surface 28 and compressed in the direction of the axis 18.
[0034]
Hereinafter, the operation of the above configuration will be described.
When the valve rods 6a and 6b rotate about the axis 18, the valve body 2 rotates and the eccentric valve 1 opens and closes. At this time, in both the shaft sealing portions A and B, the valve body side sliding contact surface 29 and the projections 20a and 20b of the rubber lining 20 are in sliding contact with the washer side sliding contact surface. At this time, since the protrusions 20a and 20b are pressed by the washer-side sliding contact surface 28 by the compression allowance D and are compressed in the direction of the axis 18, the fluid (for example, water, seawater, etc.) in the valve box 3 is formed. Is sealed between the washer-side sliding contact surface 28 and the compressed projections 20a and 20b. As a result, fluid enters between the valve body-side sliding contact surface 29 and the washer-side sliding contact surface 28 and a gap between the outer peripheral surface of one valve rod 6a and the lid 5 or the outer peripheral surface of the other valve rod 6b and the valve. Problems such as leakage from a gap with the box body 4 can be prevented.
[0035]
Further, a thrust load acting on the valve element 2 in the direction of the shaft center 18 is received by one and the other thrust washers 23a and 23b. At this time, since the sealing as described above is performed by the projections 20a and 20b, the thrust washers 23a and 23b are not easily compressed and deformed like the conventional rubber ring, and are hardly compressed and deformed. Can be used. As a result, the compression allowance D of each of the protrusions 20a and 20b is always substantially constant, and the surface pressure of the rubber lining 20 on the washer-side sliding contact surface 28 is also kept substantially constant. An increase in frictional resistance with the surface 28 is prevented.
[0036]
In the second embodiment, the tips of the projections 20a and 20b are formed in an arc shape, but may be sharpened in a square shape. The one projection 20a is formed over the entire circumference at one location of the rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surface of the one stepped portion 26a, but is formed at a plurality of locations in the radial direction of the one stepped portion 26a. It may be. Similarly, the other protruding portion 20b is formed over the entire circumference at one location of the rubber lining 20 surrounding the outer peripheral surface of the other stepped portion 26b, but at a plurality of locations in the radial direction of the other stepped portion 26b. It may be formed.
[0037]
In each of the above embodiments, the one and the other thrust washers 23a, 23b are fitted (fixed) in the recesses 25a, 25b while being plastically deformed, respectively. The washers 23a and 23b may be bonded and fixed to the recesses 25a and 25b, respectively. Further, the protection cylinder 31 is integrally fixed to one of the valve rods 6a by shrink fitting, but may be fixed with an adhesive.
[0038]
In each of the above embodiments, as shown in FIG. 1, as an example of the valve, the eccentric valve 1 in which the valve body 2 is eccentric with respect to the axis 18 of the valve rods 6 a and 6 b is mentioned, The valve seals A and B may be applied to a valve (the valve element 2 is concentric with the axis 18).
[0039]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, an increase in the frictional resistance between the rubber lining and the washer-side sliding contact surface is prevented, the frictional resistance at the time of opening and closing the valve can be reduced, and the sealing function is sufficiently ensured. It becomes possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of an eccentric valve according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view taken along the line XX in FIG.
FIG. 3 is a partially cutaway front view of the eccentric valve.
FIG. 4 is a cross-sectional view of one shaft sealing portion of the eccentric valve.
FIG. 5 is an exploded sectional view of one of the shaft sealing portions of the eccentric valve.
FIG. 6 is a sectional view of the other shaft sealing portion of the eccentric valve.
FIG. 7 is an exploded cross-sectional view of the other shaft sealing portion of the eccentric valve.
FIG. 8 is an exploded sectional view of one shaft sealing portion of an eccentric valve according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an exploded cross-sectional view of the other shaft sealing portion of the eccentric valve.
FIG. 10 is a sectional view of a conventional eccentric valve.
FIG. 11 is a cross-sectional view of one shaft sealing portion of the eccentric valve.
FIG. 12 is a sectional view of the other shaft sealing portion of the eccentric valve.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Eccentric valve 2 Valve body 3 Valve box 6a, 6b Valve rod 11 Through hole 18 Shaft center 20 Rubber lining 23a, 23b Thrust washer 28 Washer side sliding contact surface 29 Valve body side sliding contact surface 31 Protective cylinder 32 Inner O-ring (auxiliary seal) Material)
D Compression allowance

Claims (2)

弁箱内に配置された弁体が、弁箱に回転自在に保持された弁棒に設けられて上記弁棒の軸心周りに回転自在に構成され、上記弁体の表面がゴムライニングで被覆されている弁の軸封構造であって、
スラスト荷重を受けるための円環状のスラストワッシャが弁棒に外嵌されて弁箱側に装着固定され、上記スラストワッシャと弁体とに、弁体回転方向において互いに摺接するワッシャ側摺接面と弁体側摺接面とが形成され、上記弁棒の軸心を中心とする弁体側摺接面の直径は上記スラストワッシャの外径よりも小さく且つ内径よりも大きく形成され、上記弁体側摺接面の外周を取り囲むゴムライニングに、弁体側摺接面よりもスラストワッシャ側へ出っ張った圧縮代が形成され、上記ワッシャ側摺接面と弁体側摺接面とが接触した状態で、上記ゴムライニングが圧縮代だけワッシャ側摺接面に押圧されて弁棒の軸心方向へ圧縮されることを特徴とする弁の軸封構造。
A valve element disposed in the valve box is provided on a valve rod rotatably held by the valve box, and is configured to be rotatable around the axis of the valve rod. The surface of the valve element is covered with a rubber lining. The shaft seal structure of the valve being
An annular thrust washer for receiving a thrust load is externally fitted to the valve stem, is fixedly mounted on the valve box side, and has a washer-side sliding contact surface that slides on the thrust washer and the valve element in the valve element rotating direction. A valve body-side sliding contact surface is formed, and a diameter of the valve body-side sliding contact surface about the axis of the valve stem is formed smaller than an outer diameter and larger than an inner diameter of the thrust washer. In the rubber lining surrounding the outer circumference of the surface, a compression allowance protruding toward the thrust washer side from the valve body side sliding contact surface is formed, and the rubber lining is in a state where the washer side sliding contact surface and the valve body side sliding contact surface are in contact with each other. Is pressed against the washer-side sliding contact surface by a compression allowance to be compressed in the axial direction of the valve stem.
弁棒の外周部に防食用の保護筒が外嵌されて一体に固着され、上記保護筒の内端はスラストワッシャの貫通孔へ挿入されて弁体側摺接面に達し、保護筒の外周面と弁箱側との間隙をシールするリング状の補助シール材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の弁の軸封構造。An anti-corrosion protection cylinder is externally fitted and integrally fixed to the outer periphery of the valve stem. The inner end of the protection cylinder is inserted into the through hole of the thrust washer to reach the valve body side sliding contact surface, and the outer peripheral surface of the protection cylinder 2. The valve shaft sealing structure according to claim 1, further comprising a ring-shaped auxiliary sealing material for sealing a gap between the valve body and the valve box.
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