【０００１】
【発明の属する分野】
本発明は、基板の面に沿って長尺部材を突設した構造体に対して、長尺部材を研掃装置の走行レールに利用して構造材を研掃する方法、及び研掃装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
船の建造において、船底壁の補強リブ或いは、該船底壁に沿わせて内壁を構築するために、船底壁板に、断面Ｔ字状の長尺部材を壁板の面に沿わせて溶接することが行われている。
長尺部材を壁板に溶接した後は、溶接部のスケールを除去してから塗装しなければならない。
従来は、溶接部のスケールの除去は、グラインダーやワイヤーブラシによって、作業者が手作業で行っており、作業能率が悪く、且つ作業者に重労働に強いることになる。しかも、長尺部材の全長に亘る溶接部のスケールを確実に除去することは難しい。
本発明は、上記問題を解決できる研掃方法、及び研掃装置を明らかにするものである。
【０００３】
【課題を解決する手段】
本発明の研掃方法は、縦帯板（７３）と横帯板（７２）とによって断面Ｔ字状を成す様に形成された長尺部材（７１）が、縦帯板（７３）の下端が基板（７０）に接し、基板（７０）の面に沿う様に突設されている構造体（７）を、長尺部材（７１）の長手方向に研掃する方法であって、長尺部材（７１）の横帯板（７２）を走行用レール（７６）として該レール（７６）上を走行する台車（２）に研掃材噴射ノズル（５）を搭載し、台車（２）を走行させつつ、研掃材噴射ノズル（５）から研掃材を噴射して研掃を行なう。
【０００４】
本発明の研掃装置（１）は、上記構造体（７）に対して、長尺部材（７１）の長手方向に研掃を行なうものであって、長尺部材（７１）の横帯板（７２）を走行用レール（７６）とし、該レール（７６）に載せられる台車（２）と、該台車（２）上にノズル支持体（６）を介して搭載された研掃材噴射ノズル（５）とによって構成される。
【０００５】
【作用及び効果】
レール（７６）上で台車（２）を走行させて、研掃材噴射ノズル（５）によって研掃材を噴射することにより、レール（７６）に沿って構造体（７）を研掃できる。
台車（２）を一定速度で走行させることにより、研掃斑は生じない。
従って、基板（７０）上に長尺部材（７１）が、その全長に亘って溶接されている場合、溶接部の全長を能率的、且つ均一に研掃して溶接スケールの除去を確実に行なうことができる。
台車（２）の左右に研掃材噴射ノズル（５）（５）を配備することにより、長尺部材（７１）の縦帯板（７３）を挟んで左右両側に露出している溶接部を同時に研掃できる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
図１は、研掃すべき構造体（７）に研掃装置（１）をセットした状態を示している。
構造体（７）は、基板（７０）に、長尺部材（７１）を、基板（７０）の面に沿う様に溶接して形成されている。
長尺部材（７１）は、横帯板（７２）の巾方向の中央部に縦帯板（７３）の長手方向の端縁を当てて断面Ｔ字状に形成され、縦帯板（７３）の下端が基板（７０）に対して直角を成す様に全長に亘って基板（７０）に溶接されている。
本発明は、上記長尺部材（７１）の横帯板（７２）を、研掃装置（１）の走行レール（７６）として使用するものであり、該レール（７６）に研掃装置（１）をセットしている。
【０００７】
研掃装置（１）は、レール（７６）上を走行する台車（２）と、該台車（２）にノズル支持体（６）を介して位置調節可能且つ向きを可変可能に配備された２つの研掃材噴射ノズル（５）（５）と、各研掃材噴射ノズル（５）に接続された研掃材噴射ホース（５３）及び研掃材回収ホース（５５）とによって構成される。
【０００８】
図５に示す如く、台車（２）は走行方向の一端側にて、共通の車軸（３２）の両端に２つの大経駆動ローラ（３）（３）を具え、他端側にて、共通の車軸（３３）の両端に２つの小経案内ローラ（３０）（３０）を具えている。
各ローラ（３）（３０）の内面外周縁に、環状の凹み段部（３１）が形成され、該凹み段部（３１）にレール（７６）の長手方向の縁部が嵌まっている。
台車（２）上には案内ローラ（３０）側にモータ（２１）が配備され、該モータ（２１）はカップリング（２２）及び傘歯車機構（２３）を介して駆動ローラ（３）の車軸（３２）に連繋される。
モータ（２１）は通気気性カバー（２４）で覆われ、カップリング（２２）及び傘歯車機構（２３）はカバー（２５）で覆われている。
モータ（２１）はインバータ制御によって遠隔操作で回転速度を変えることができる。
【０００９】
図２、図３に示す如く、台車（２）の左右両側に、取付部材（４１）（４１）を介して補助ローラ（４）（４）が配備される。
取付部材（４１）は、一端に開設した孔（４１ａ）に、台車（２）から突出した丸軸（４１ｂ）を嵌めている。
孔（４１ａ）はスリット（４１ｃ）によって取付部材（４１）の端面に繋がっており、取付部材（４１）の端部には、該スリット（４１ｃ）を横切ってネジ軸（４１ｄ）が設けられている。該ネジ軸を締め付けることにより、孔（４１ａ）を縮経させて取付部材（４１）を丸軸（４１ｂ）に固定できる。
取付部材（４１）の他端内面に補助ローラ（４）が回転自由に取り付けられる。
前記丸軸（４１ｂ）に対する取付部材（４１）の角度調節によって、補助ローラ（４）を天井壁板（８１）の下面に近接して対向させ、台車（２）の転倒を防止できる。
【００１０】
ノズル支持体（６）は、台車（２）上に、該台車（２）の走行方向と直交して突出した横杆（６１）と、該横杆（６１）に連結部材（６２）を介して取り付けた縦杆（６３）と、該縦杆（６３）の下端に固定した支え台（６４）と、該支え台（６４）に取り付けたブラケット（６５）とによって構成される。
【００１１】
上記連結部材（６２）は両端に２つの孔（６２ａ）（６２ａ）を開設しており、両孔（６２ａ）（６２ａ）は孔軸が互いに直交している。各孔（６２ａ）（６２ａ）はスリット（６２ｂ）（６２ｂ）によって連結部材（６２）の端面に繋がっている。
連結部材（６２）の両端に、夫々スリット（６２ｂ）（６２ｂ）を横切ってネジ軸（図示せず）が配備され。
連結部材（６２）の一方の孔（６２ａ）に前記横杆（６１）が嵌まり、他方の孔（６２ａ）に縦杆（６３）が嵌まっており、連結部材（６２）の両端部に螺合したネジ軸（図示せず）をハンドル（６２ｃ）（６２ｃ）操作で締め付けることにより、孔（６２ａ）（６２ａ）を縮経させて杆（６１）（６３）と連結部材（６２）を固定できる。ネジ軸を緩めると、孔（６２ａ）（６２ａ）に対して杆（６１）（６３）をスライド及び回転させることができる。
【００１２】
支え台（６４）はＬ字状に形成され、一端が縦杆（６３）に固定され、他端にコ字状のブラケット（６５）を取り付けている。
図２に示す如く、ブラケット（６５）は中央部背面に丸軸（６５ａ）を突設し、該丸軸（６５ａ）を支え台（６４）に開設した横孔（６４ａ）に嵌めている。丸軸（６５ａ）は縦杆（６３）と直交する方向に向いている。
孔（６４ａ）は支え台（６４）の端部にスリット（図示せず）で繋がっており、該スリットを横切って配備されたネジ軸（図示せず）をハンドル（６４ｂ）操作で締め付けることによって、孔（６４ａ）の縮経させて支え台（６４）に丸軸（６５ａ）を固定でき、即ち、ブラケット（６５）を固定できる。
【００１３】
上記ブラケット（６５）に研掃材噴射ノズル（５）が取り付けられる。
図６に示す如く、研掃材噴射ノズル（５）は、外ノズル（５１）と内ノズル（５２）の二重構造となっており、外ノズル（５１）を貫通して内ノズル（５２）の基端が開口しており、該開口に研掃材噴射ホース（５３）が接続される。
外ノズル（５１）と内ノズル（５２）との間は、環状の研掃材回収空間（５４）となっており、該通路（５４）に連通して研掃材回収ホース（５５）が接続される。
外ノズル（５１）の開口縁には、全周に亘って毛足の長いブラシ毛（５６）が植設されている。
実施例ではブラシ毛（５６）の先端は、前記構造体（７）の基板（７０）と縦帯板（７３）とが成すコーナ部（７４）に対応する様に直角にカットされている。
研掃材噴射ノズル（５）の軸心が、長尺部材（７１）の長手方向と直交する面内にあり、且つ、該コーナ部（７４）に対して研掃材噴射ノズル（５）が４５°を成す姿勢で、ブラシ毛（５６）の先端全体が、構造体（７）の基板（７０）と縦帯板（７３）に密着可能である。
【００１４】
研掃材噴射ホース（５３）は研掃材噴射装置（図示せず）に接続され、研掃材回収ホース（５４）は研掃材回収装置（図示せず）に接続されている。
研掃材噴射装置及び研掃材回収装置は、遠隔操作が可能である。
【００１５】
然して、レール（７６）に載せた研掃装置（１）に対して、ノズル支持体（６）の各ネジ軸による調節可能箇所を調節し、上記の様に、研掃材噴射ノズル（５）を、構造体（７）の基板（７０）と長尺部材（７１）の縦帯板（７３）とが成すコーナ部（７４）に対して、４５°傾き、且つ、ブラシ毛（５６）をコーナ部（７２）（７２）に押圧して弾性変形させる姿勢をとる様に固定する。
モータ（２１）によって駆動ローラ（３）（３）を回転させ、研掃装置（１）をレール（７６）に沿って自走させる。
研掃装置（１）の２つの駆動ローラ（３）（３）及び２つの案内ローラ（３０）（３０）は、夫々内面外周縁に形成した環状凹み段部（３１）（３１）にレール（７６）の長手方向の端縁を嵌めて、台車（２）の前後でレール（７６）を挟んでいるため、台車（２）はレール（７６）から外れることはなく、レール（７６）に沿ってスムーズに走行できる。
【００１６】
研掃材噴射ホース（５３）内を圧力空気に乗って流れる研掃材が、研掃材噴射ノズル（５）の内ノズル（５２）から溶接部（７３）に噴射される。これによって溶接部（７５）のスケールは剥離除去され、研掃材と一緒に回収通路（５４）、回収ホース（５５）を経て研掃材回収装置に回収される。研掃材噴射ノズル（５）先端に環状に密に植設したブラシ毛（５６）が研掃材が外部に漏れることを効果的に防止できる。
【００１７】
従来の様な、グラインダーやワイヤーブラシを用いての手作業による溶接スケールの除去に比べて、作業者の負担は飛躍的に軽減される。
然も、研掃による溶接スケールの除去であるから、研掃装置（１）の走行を一定速度に保てば、溶接部の全長に亘って斑なく溶接スケールの除去を行なうことができる。
【００１８】
実施例の研掃装置（１）は、構造体（７）の２つのコーナ部（７４）（７４）に対向可能に、２つの研掃材噴射ノズル（５）（５）を具えているため、両コーナ部（７４）（７４）の溶接部（７５）（７５）を同時に研掃できる。
図１、図３に示す如く、Ｔ字状長尺部材（７１）の横帯板（７２）と縦帯板（７３）とによって構成されるコーナ部（７４ａ）（７４ａ）を研掃する必要がある場合、研掃材噴射ノズル（５）（５）が該コーナ部（７４ａ）（７４ａ）に対向する様に、ノズル支持体（６）のネジ調節箇所を調節し、ブラシ毛（５６）をコーナ部（７４ａ）に押圧して弾性変形させれば可い。
【００１９】
尚、台車（２）の車軸（３２）（３３）に対して、駆動ローラ（３）と案内ローラ（３０）を軸方向にスライド可能且つ位置決め可能に配備し、又、補助ローラ（４）取付け用の取付部材（４１）を台車（２）上の丸軸（４１ｂ）に対して軸方向にスライド可能且つ位置決め可能に配備することにより、長尺部材（７１）の横帯板（７２）の幅、即ち、レール（７６）の幅が異なる場合でも対応できる。
軸（３２）（３３）（４１ｂ）を、入れ子式に伸縮可能に構成しても、幅の異なるレールに汎用性を持たすことができる。
【００２０】
実施例は、基板（７０）に断面Ｔ状の長尺部材（７１）を溶接した場合であるが、基板（７０）を、長尺部材（７１）を構成する横帯板（７２）と同様の帯板とすることで、断面Ｈ型の構造体に対する、溶接部のスケール除去に実施できるのは勿論である。
更に、この断面Ｈ型の長尺の構造体を、船底壁等相手部材に面に沿って溶接する場合において、溶接部のスケールの除去に本発明の研掃装置を使用できるのは勿論である。
【００２１】
更に本発明では、構造体（７）のコーナ部に限らず、研掃材噴射ノズル（５）を構造体（７）の研掃したい部位に向けることによって、構造体（７）のフラット壁面を長尺部材（７１）の長手方向に研掃することもできる。この場合、研掃材噴射ノズル（５）のブラシ毛（５６）を９０°にカットする必要はない。研掃装置（１）の前進走行と後退走行の切替え毎に、研掃材噴射ノズル（５）の高さ位置をずらすことにより、壁面を広幅に研掃できる。
【００２２】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図１】被研掃部材に研掃装置をセットした状態の斜面図である。
【図２】同上の側面図である。
【図３】同上の正面図である。
【図４】同上の平面図である。
【図５】台車の内部構造の説明図である。
【図６】研掃材噴射ノズルの断面図である。
【符号の説明】
（１） 研掃装置
（２） 台車
（３） 駆動ローラ
（４） 補助ローラ
（５） 研掃材噴射ノズル
（６） ノズル支持体
（７） 基板
（７１） 長尺部材
（７４） コーナ部
（７５） 溶接部
（７６） レール[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a method for polishing a structural material on a structure in which a long member protrudes along a surface of a substrate by using the long member as a traveling rail of a cleaning device, and a polishing device. Things.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
In building a ship, a long member having a T-shaped cross section is welded to the bottom wall plate along the surface of the wall plate in order to construct a reinforcing rib on the bottom wall or an inner wall along the bottom wall. That is being done.
After welding the long member to the wall plate, it is necessary to remove the scale at the welded portion before painting.
Conventionally, the scale removal of the welded portion is manually performed by an operator using a grinder or a wire brush, resulting in poor work efficiency and forcing the operator to perform heavy labor. Moreover, it is difficult to reliably remove the scale of the welded portion over the entire length of the long member.
The present invention is to clarify a polishing method and a polishing apparatus that can solve the above problems.
[0003]
[Means to solve the problem]
According to the polishing method of the present invention, the long member (71) formed to have a T-shaped cross section by the vertical band plate (73) and the horizontal band plate (72) is provided at the lower end of the vertical band plate (73). Is a method for polishing a structure (7) in contact with the substrate (70) and protruding along the surface of the substrate (70) in the longitudinal direction of the long member (71), The traversing rail (76) of the member (71) is used as a running rail (76), and the trolley (2) running on the rail (76) is equipped with a polishing material injection nozzle (5). While running, the abrasive is sprayed from the abrasive spray nozzle (5) to perform the cleaning.
[0004]
The cleaning apparatus (1) of the present invention performs cleaning on the structure (7) in the longitudinal direction of the long member (71), and the horizontal strip of the long member (71). (72) is a traveling rail (76), a truck (2) mounted on the rail (76), and an abrasive jet nozzle mounted on the truck (2) via a nozzle support (6). (5).
[0005]
[Action and effect]
The structure (7) can be cleaned along the rail (76) by running the carriage (2) on the rail (76) and injecting the abrasive material by the abrasive material injection nozzle (5).
By driving the cart (2) at a constant speed, no scavenging spots occur.
Accordingly, when the long member (71) is welded over the entire length of the substrate (70), the entire length of the welded portion is efficiently and uniformly polished to reliably remove the weld scale. be able to.
By disposing the blasting material spray nozzles (5) and (5) on the left and right sides of the carriage (2), the welded portions exposed on both left and right sides of the longitudinal strip (73) of the long member (71) can be removed. Can be cleaned at the same time.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 shows a state in which a polishing apparatus (1) is set on a structure (7) to be cleaned.
The structure (7) is formed by welding a long member (71) to a substrate (70) along the surface of the substrate (70).
The long member (71) is formed to have a T-shaped cross section with the longitudinal edge of the vertical band plate (73) applied to the widthwise central portion of the horizontal band plate (72). Is welded to the substrate (70) over its entire length so as to make a right angle to the substrate (70).
According to the present invention, the horizontal strip (72) of the long member (71) is used as a traveling rail (76) of the polishing apparatus (1), and the polishing apparatus (1) is mounted on the rail (76). ) Is set.
[0007]
The cleaning device (1) is provided with a truck (2) running on a rail (76), and is provided on the truck (2) via a nozzle support (6) so as to be adjustable in position and variable in direction. The cleaning material injection nozzles (5), (5), and the cleaning material injection hose (53) and the polishing material recovery hose (55) connected to each of the cleaning material injection nozzles (5).
[0008]
As shown in FIG. 5, the bogie (2) has two large driving rollers (3) and (3) at both ends of a common axle (32) at one end in the traveling direction, and is common at the other end. And two axle guide rollers (30) at both ends of the axle (33).
An annular concave step (31) is formed on the outer peripheral edge of the inner surface of each roller (3) (30), and the longitudinal edge of the rail (76) fits into the concave step (31).
On the carriage (2), a motor (21) is provided on the guide roller (30) side, and the motor (21) is connected to the axle of the drive roller (3) via a coupling (22) and a bevel gear mechanism (23). (32).
The motor (21) is covered with an air permeable cover (24), and the coupling (22) and the bevel gear mechanism (23) are covered with a cover (25).
The rotation speed of the motor (21) can be changed remotely by inverter control.
[0009]
As shown in FIGS. 2 and 3, auxiliary rollers (4) and (4) are provided on both left and right sides of the cart (2) via mounting members (41) and (41).
The mounting member (41) has a hole (41a) opened at one end fitted with a round shaft (41b) projecting from the carriage (2).
The hole (41a) is connected to an end face of the mounting member (41) by a slit (41c), and a screw shaft (41d) is provided at an end of the mounting member (41) across the slit (41c). I have. By tightening the screw shaft, the mounting member (41) can be fixed to the round shaft (41b) by shrinking the hole (41a).
An auxiliary roller (4) is rotatably mounted on the inner surface of the other end of the mounting member (41).
By adjusting the angle of the mounting member (41) with respect to the round shaft (41b), the auxiliary roller (4) can be brought close to and opposed to the lower surface of the ceiling wall plate (81), and the cart (2) can be prevented from tipping over.
[0010]
The nozzle support (6) is provided on the carriage (2) via a lateral rod (61) projecting perpendicular to the traveling direction of the carriage (2), and a connecting member (62) connected to the lateral rod (61). And a support (64) fixed to the lower end of the vertical rod (63), and a bracket (65) attached to the support (64).
[0011]
The connecting member (62) has two holes (62a) (62a) at both ends, and the hole axes of both holes (62a) (62a) are orthogonal to each other. Each hole (62a) (62a) is connected to the end face of the connecting member (62) by slits (62b) (62b).
At both ends of the connecting member (62), screw shafts (not shown) are provided across the slits (62b) and (62b), respectively.
The horizontal rod (61) fits into one hole (62a) of the connecting member (62), and the vertical rod (63) fits into the other hole (62a). By tightening the screwed screw shaft (not shown) by operating the handles (62c) (62c), the holes (62a) (62a) are contracted to connect the rods (61) (63) and the connecting member (62). Can be fixed. When the screw shaft is loosened, the rods (61) and (63) can slide and rotate with respect to the holes (62a) and (62a).
[0012]
The support base (64) is formed in an L shape, one end is fixed to the vertical rod (63), and the other end is attached with a U-shaped bracket (65).
As shown in FIG. 2, the bracket (65) has a round shaft (65a) protruding from the center rear surface thereof, and the round shaft (65a) is fitted into a lateral hole (64a) opened in the support base (64). The round shaft (65a) is oriented in a direction perpendicular to the vertical rod (63).
The hole (64a) is connected to the end of the support (64) by a slit (not shown), and a screw shaft (not shown) provided across the slit is tightened by operating the handle (64b). The round shaft (65a) can be fixed to the support base (64) by contracting the hole (64a), that is, the bracket (65) can be fixed.
[0013]
The cleaning material spray nozzle (5) is attached to the bracket (65).
As shown in FIG. 6, the cleaning material injection nozzle (5) has a double structure of an outer nozzle (51) and an inner nozzle (52), and penetrates the outer nozzle (51) to form the inner nozzle (52). Is open at the base end, and an abrasive cleaning material injection hose (53) is connected to the opening.
Between the outer nozzle (51) and the inner nozzle (52) is an annular abrasive material recovery space (54), which is connected with the abrasive material recovery hose (55) in communication with the passage (54). Is done.
On the opening edge of the outer nozzle (51), brush bristles (56) with long hairs are planted over the entire circumference.
In the embodiment, the tip of the brush bristles (56) is cut at a right angle so as to correspond to the corner (74) formed by the substrate (70) and the vertical strip (73) of the structure (7).
The axis of the cleaning material injection nozzle (5) is in a plane orthogonal to the longitudinal direction of the long member (71), and the cleaning material injection nozzle (5) is located at the corner (74). In a posture at an angle of 45 °, the entire tip of the brush bristles (56) can be in close contact with the substrate (70) and the vertical strip (73) of the structure (7).
[0014]
The blasting material spray hose (53) is connected to a blasting material spraying device (not shown), and the blasting material recovery hose (54) is connected to a blasting material recovery device (not shown).
The blasting material spraying device and the blasting material recovery device can be remotely operated.
[0015]
However, with respect to the blasting device (1) mounted on the rail (76), the adjustable position of each nozzle of the nozzle support (6) can be adjusted, and as described above, the blasting material spray nozzle (5). Is inclined 45 ° with respect to a corner portion (74) formed by the substrate (70) of the structure (7) and the vertical band plate (73) of the long member (71), and the brush bristles (56) are formed. The corners (72) and (72) are fixed so as to take a posture of being elastically deformed by being pressed.
The drive rollers (3) and (3) are rotated by the motor (21), and the polisher (1) is caused to run along the rail (76).
The two drive rollers (3) and (3) and the two guide rollers (30) and (30) of the cleaning device (1) are respectively provided with rails (31) and (31) formed on the outer peripheral edge of the inner surface. Since the rail (76) is sandwiched between the front and rear of the carriage (2) by fitting the longitudinal edge of the carriage (2), the carriage (2) does not come off from the rail (76), but follows the rail (76). And can run smoothly.
[0016]
The abrasive material flowing on the compressed air injection hose (53) on the pressurized air is injected from the inner nozzle (52) of the abrasive injection nozzle (5) to the welded portion (73). As a result, the scale at the welded portion (75) is peeled and removed, and is recovered together with the abrasive material through the recovery passage (54) and the recovery hose (55) into the abrasive material recovery device. The brush bristles (56) densely implanted annularly at the tip of the cleaning material spray nozzle (5) can effectively prevent the cleaning material from leaking to the outside.
[0017]
The burden on the operator is greatly reduced as compared with the conventional manual removal of the welding scale using a grinder or a wire brush.
Of course, since the welding scale is removed by polishing, if the traveling of the polishing apparatus (1) is maintained at a constant speed, the welding scale can be removed without unevenness over the entire length of the welded portion.
[0018]
The blasting device (1) of the embodiment is provided with two blasting material injection nozzles (5) (5) so as to be able to face the two corner portions (74) (74) of the structure (7). In addition, the welds (75) and (75) of the two corners (74) and (74) can be ground simultaneously.
As shown in FIG. 1 and FIG. 3, it is necessary to clean the corner portions (74a) (74a) composed of the horizontal band plate (72) and the vertical band plate (73) of the T-shaped long member (71). If there is, the screw adjustment portion of the nozzle support (6) is adjusted so that the abrasive injection nozzles (5) (5) face the corners (74a) (74a), and the brush bristles (56) May be pressed against the corner portion (74a) to be elastically deformed.
[0019]
The drive roller (3) and the guide roller (30) are provided so as to be slidable and positionable in the axial direction with respect to the axles (32) and (33) of the bogie (2), and the auxiliary roller (4) is attached. Mounting member (41) is provided so as to be axially slidable and positionable with respect to the round shaft (41b) on the trolley (2), so that the width of the horizontal band (72) of the long member (71) can be reduced. That is, it is possible to cope with the case where the width of the rail (76) is different.
Even if the shafts (32), (33), and (41b) are configured to be telescopically extendable, the rails having different widths can have versatility.
[0020]
In the embodiment, a long member (71) having a T-shaped cross section is welded to the substrate (70), and the substrate (70) is formed in the same manner as the horizontal band plate (72) constituting the long member (71). It is a matter of course that the scale plate of the H-shaped section can be used to remove the scale of the welded portion.
Further, when the long structure having the H-shaped cross section is welded to a mating member such as a ship bottom wall along a surface, it is a matter of course that the polishing apparatus of the present invention can be used for removing the scale of the welded portion. .
[0021]
Further, in the present invention, the flat wall surface of the structural body (7) is not limited to the corner portion of the structural body (7), but is directed to the portion of the structural body (7) to be cleaned, by directing the abrasive injection nozzle (5). The long member (71) can also be polished in the longitudinal direction. In this case, it is not necessary to cut the brush bristles (56) of the cleaning material injection nozzle (5) at 90 °. The wall surface can be broadened by shifting the height position of the abrasive injection nozzle (5) every time the polishing apparatus (1) switches between forward traveling and backward traveling.
[0022]
The description of the above embodiments is intended to explain the present invention, and should not be construed as limiting the invention described in the claims or reducing the scope thereof. Further, the configuration of each part of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is needless to say that various modifications can be made within the technical scope described in the claims.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a state in which a cleaning device is set on a member to be cleaned.
FIG. 2 is a side view of the same.
FIG. 3 is a front view of the same.
FIG. 4 is a plan view of the same.
FIG. 5 is an explanatory view of the internal structure of the cart.
FIG. 6 is a cross-sectional view of an abrasive jet nozzle.
[Explanation of symbols]
(1) Cleaning device (2) Dolly (3) Driving roller (4) Auxiliary roller (5) Abrasive material injection nozzle (6) Nozzle support (7) Substrate (71) Long member (74) Corner part ( 75) Weld (76) Rail
