【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラフ又は管路孔に電線ケーブルを敷設する配線工法において、特定部分に鼠などの小動物の侵入移動を阻止するとともに延焼防止部を設置する電線ケーブル延焼防止法関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、電線ケーブルは鼠などの小動物が侵入しないように蓋の付いたトラフと呼ばれる細長い溝や管路孔内に配線されることが一般である。
電線ケーブルには、電力用の場合、油浸紙及び絶縁油、被覆線の場合ポリオレフィンやゴムあるいはポリ塩化ビニル、通信ケーブルの場合、非常に古いものでは紙、最近は発砲ポリオレフィン塗装線が用いられている。
これらの被覆の多くは可燃性で、絶縁ではなく、シースに難燃性配合とすることは行われているが、鼠等の小動物による齧り害や一部の絶縁不良などにより高温の火災が発生した場合、導線が熱伝導性がよく、絶縁やシースも金属以外の材料では、高温で燃焼するか、溶融して消失することと、長い線材であることから、一旦火災が発生するとケーブルが火災を誘導し、ケーブルの布設区域全体に延焼する可能性がある、従って数１０ｍ毎に特定部分に一般モルタル、コンクリート、膨張性セメントモルタルなどのモルタル類を充填して鼠などの小動物の侵入およびトラフ内の移動阻止と電線ケーブルを空気から遮断して火災の延焼防止をおこなっていた。
図１は電線ケーブル３が蓋の付いたトラフ１と呼ばれる細長い溝や管路孔内に配線されており数１０ｍ間隔で特定部分にモルタル４の延焼防止が設置されている従来技術を説明している図である。
図２は電線ケーブル３がトラフ１内でモルタル４で充填された従来技術を説明する断面斜視図である。
図３は管路孔５内に電線ケーブル３を配線した場合の説明斜視図である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
これには次のような欠点があった。
イ． 延焼防止設置場所へ原材料である砂、セメント、水を搬入しなければならない。
ロ． 原材料を混練する為の容器類を延焼防止設置場所へ搬入しなければならない。
ハ． 原料を混練し打設する為の機器さらには電力が必要。
ニ． 打設前にモルタルが流れ出ないように電線ケーブルをまたいで型枠が必要。
ホ． 電線ケーブルの下にモルタルが充填できるように電線ケーブルを浮かす場合、不燃性のスペーサーブロックを挿入しておかなければならない。
ヘ． 作業終了後に容器、機器類の洗浄が必要。
ト． 容器、機器類の洗浄水は産業廃棄物として処分しなければならない。
チ． 作業工程が多く手間どる。
リ． 一度に数箇所施工する場合は、充填量にバラツキがでて、延焼防止の目的を達成できない。
ヌ． 電線ケーブルを追加変更する場合モルタル強度が高く除去しにくい。
ル． モルタルは電線ケーブルに付着して、被覆部分を剥離させて火災の元となる。
ヲ． 除去したモルタル片は産業廃棄物として処分にコストがかかる。
ワ． モルタルは乾燥収縮や打設不良により特定部分を充填できない場合があり、鼠などの小動物の侵入移動を許していた。
本発明はこれらの欠点を解決するために発明されたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記のような実状に鑑み、鋭意検討の結果、以下に記載のような発明をなすに至ったものである。
すなわち、請求項１の発明は、膨張性セメントを袋にいれて膨張性袋体をつくる。電線ケーブルの敷設箇所のうち特定部分に膨張性袋体を挿入する。膨張袋体内部の膨張セメントが膨張して特定部分の空所を充填する。小動物の侵入移動を阻止する。電線ケーブルを空気から遮断し延焼を防止する。
請求項２の発明は膨張性セメントを袋にいれて膨張性袋体を複数個つくる。電線ケーブルの敷設箇所のうち特定部分の電線ケーブルの下に膨張性袋体を複数個挿入する。膨張袋体内部の膨張セメントが膨張して電線ケーブルを押し上げて固化する。その後膨張性袋体を複数個上から挿入する。膨張袋体内部の膨張セメントが膨張して特定部分の空所を充填する。小動物の侵入移動を阻止する。電線ケーブルを空気から遮断し延焼を防止する。
請求項３の発明は、膨張固化した請求項１の膨張性袋体を数個の破片に裁断する。裁断した破片を膨張性袋体セメントを袋にいれる際に複数個投入する。電線ケーブルの敷設箇所のうち特定部分の電線ケーブルの下に裁断した破片の入った膨張性袋体を挿入し電線ケーブルを浮き上がらせる。請求項１の膨張性袋体を上から挿入する。膨張袋体内部の膨張セメントが膨張して特定部分の空所を充填する。小動物の侵入移動を阻止する。電線ケーブルを空気から遮断し延焼を防止する。
請求項４の発明は、膨張性セメントを袋にいれて膨張性袋体をつくる。管路孔内に敷設された電線ケーブルに膨張性袋体を巻きつける。膨張袋体内部の膨張セメントが膨張して管路孔内の空所を充填する。小動物の侵入移動を阻止する。電線ケーブルを空気から遮断し延焼を防止する。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明で電線ケーブルと称するのは、電力を供給する電線ケーブルと通信用の電話ケーブル及び制御ケーブルを含み、光ファイバーケーブルをも包含するものである。
図４は、本発明の膨張性袋体を説明する断面図であり、膨張性セメント８が該厚さ０．０２ｍｍの袋体７の中に入っており、袋体７の上部はプラスチック製の止め具６で止められている。膨張性セメント８はセメント粉体に硬化剤を投入し該３分手でもみ混練する。次に発泡剤を投入して該３０秒手でもみ混練して作成されているものであり、その量はトラフ等容器の形状に合わせて予め調合されており、モルタルなどのように設置場所で調合する必要はない。袋体７が混練用の容器代わりになることと、混練が手で簡単に出来ることで混練用の機器も必要ない。
止め具６は膨張性セメント８の膨張を阻害しないように袋体７内部に膨張性セメントの容積より大きい空隙を設けるように止められている、又止め具６は膨張性セメントの膨張により内部の空気が容易に抜けるように緊結されている。袋体７は薄い袋状のものであればゴム製品のような伸縮性のあるものでも可能である。又止め具６も麻紐、糸、輪ゴムでも代行できる。
【０００６】
図５は、本発明の膨張性袋体８がトラフ１内に配置された場合の断面図である。配置にあたって、延焼防止を行う特定部分のトラフの蓋２を開けておく、次に本発明の膨張性袋体を電線ケーブル３の上に電線ケーブルを包むように配置してトラフの蓋２を上からかぶせる。袋７の中の膨張性セメント８は水に近い粘性を保持しており電線ケーブルの周りに十分充填可能。従来技術はモルタル、膨張性セメントが直接電線ケーブル３に触れているのに対して本発明の膨張性袋体は電線ケーブルに薄い袋７を介して接しており電線ケーブルの追加変更の際の撤去が簡単に出来るようになっている。図６は、本発明の膨張性袋体内の膨張性セメント８が配置後に膨張してトラフ１内を充填した状態を説明した断面図である。膨張性セメント８は膨張してトラフ１内の空隙を埋めるがトラフの蓋２を押し上げることはなく、図７に示すように電線ケーブル３に平行した方向に膨張してトラフ１の特定部分で電線ケーブル３の延焼防止に十分な巾を確保して膨張する。
【０００７】
図８は、本発明の膨張性袋体を電線ケーブル３の上下に配置して膨張充填した断面図である。本発明の膨張性袋体を２体予め用意しておく。２体は合計で膨張後特定部分のトラフ１内を十分に充填する量に調整されており、本図では１体が他の膨張性袋体より少なめに調整されている。少なめに調整された膨張性袋体を電線ケーブル３の下に配置する。中の膨張性セメント８が膨張固化して電線ケーブル３を押し上げた後残りの膨張性袋体を上から配置してトラフの蓋２をかぶせる。残りの膨張性袋体が膨張してトラフ１内の空隙を充填する。膨張性袋体を電線ケーブルを挟むように配置することでより充填度を増すことが可能となっている。
【０００８】
図９は、スペーサー９を封入した本発明の膨張性袋体の断面図である。スペーサー９は本発明の膨張性袋体で電線ケーブルの追加変更により撤去され不要になったものをカッター等で切断したものである。従来技術のモルタル等が強度高く加工し難い事に比べて本発明の膨張性袋体は強度が２．７から２７ｋｇ／ｍ３と極めて小さく木工用の鋸でも簡単に切れることから適当な大きさに切断してスペーサー９として再利用可能である。スペーサー９は袋７に膨張性セメントを投入するとき一緒に混入しておき、電線ケーブル３をトラフ１の底から上に浮かせる目的で使用する。従って本発明によれば産業廃棄物を無くすことが可能であり、環境に対する影響を小さくすることができる。図１０は延焼防止する特定部分のトラフの蓋２を開けて、電線ケーブル３の下にスペーサー９入りの膨張性袋体を挿入して電線ケーブル３をトラフ１内で浮かした状態を説明した図である。電線ケーブルの上にスペーサー９が入っていない本発明の膨張性袋体を挿入してトラフの蓋２を載せた後、膨張性セメント８が膨張してトラフ１内の空隙を充填し、電線ケーブルの延焼を防止している。本発明は電線ケーブルが大きく、重い場合に極めて有効な手段である。
【０００９】
図１１は、本発明の管路孔用膨張性袋体の断面図である。袋体７の形状が細長く電線ケーブル３に巻きつけることが出来る長さに調整されている。図１２は本発明の管路孔用膨張性袋体を電線ケーブル３に巻きつけている状況の説明図である。電線ケーブル３の本数、太さに応じて予め量と長さを調整した膨張性袋体を電線ケーブル３の周りに１巻き以上巻いておき、管路孔５内に押し込むことで管路孔４と電線ケーブル３の間の空隙を埋めることを目的としている。図１３は管路孔５内で本発明の膨張性袋体が膨張充填している断面図である。
【００１０】
なお、本発明で用いられる膨張性セメントは、軽量で耐熱性、不燃耐火性等の性質を合わせ持ち、金属アルミニウムとアルカリの反応で水素ガスを発生させるもの、起泡剤をスラリー中で添加し、混合過程で起泡させるもの、起泡させた泡をスラリーと混合する方法、発泡剤には水素の発生するもの（金属アルミニウム粉と、アルカリ反応）、酸素の発生するもの、アセチレンの発生によるもの、炭素ガスの発生によるもの、アンモニアの発生によるもの等各種のものが知られている。膨張性セメントは、ＪＩＳＡ ６２０２「コンクリート用膨張材」ではセメント及び水と共に練り混ぜた場合、水和反応によってエトリガイト又水酸化カルシウムを生成し、モルタル又はコンクリートを膨張させる作用もあるものと定義されているが、発泡タイプの膨張材は、アルカリ性の水と反応してガスを発生し、そのガスによってコンクリートを膨張させるもので、例えばアルミニウムやマグネシウム、亜鉛等を粉末状態にして使用することができ、例えばサンフロー社の商品名セルメックをあげることができる。その他、熱膨張性マイクロカプセルと疎水性発泡剤とを併用する日東紡社等の膨張剤を使用するときは体積膨張が２００％程度のものは容易に得ることができる。
【００１１】
本発明では、体積膨張が２００％以上が好ましく、より好ましくは３００％である。ここに用いられる代表的なものは、日東紡社のダンフォーマと呼ばれるもので、セメント等コンクリート形成の主配合物と、硬化剤及び発泡剤を水と共に混合し、攪拌注入すると、５分で体積膨張は２００％、１０分で体積膨張は４００％となる。その特性は、密度２００〜５００（Ｋｇ／ｍ３）程度、防火性試験は不燃（ＩＳＯ−１１８２による）、耐熱性（加熱収縮）…密度３００（Ｋｇ／ｍ３）の場合、、６００度Ｃで１．９％、１０００度Ｃで、２．４％である。更に圧縮強度（Ｋｇ／ｍ３）は密度２５０〜５００の範囲で、２．７〜２７．０である。すなわち、この素材は不燃性であり、防火性は無機繊維系ガラスウールやロックウールよりも高く、強度はかなりの圧縮強度のものが得られるので好適に用いられる。
【００１２】
【発明の効果】
本発明によれば、延焼防止設置場所へ原材料である砂、セメント、水や原材料を混練する為の容器類を延焼防止設置場所へ搬入する必要がなく、原料を混練し打設する為の機器さらには電力が必要ない。又打設前にモルタルが流れ出ないように電線ケーブルをまたいで型枠が不要であり、電線ケーブルの下にモルタルが充填できるように電線ケーブルを浮かす場合、不燃性のスペーサーブロックを挿入する必要もない。更に作業終了後に容器、機器類の洗浄が不要であり洗浄水は産業廃棄物として処分に困らない。従って省力化工法である。又、精度の面でも、トラフや管路孔の大きさに合わせて予め調合可能である為に充填量にバラツキが出来ず、延焼防止の目的を達成できる。電線ケーブルを追加変更する場合も膨張性セメントの強度は木工鋸で切断できる程度に低く簡単に除去できる、膨張性袋体は電線ケーブルに直接付着しておらず、被覆部分を剥離させる事がなく、除去したセメント片はスペーサーブロックとして膨張性袋体に混入する事で再利用可能で産業廃棄物として処分にコストがかからない。また膨張性袋体はトラフ、管路孔内を隙間なく充填し、鼠などの小動物の侵入移動を阻止し、齧り害から電線ケーブルを守る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】電線ケーブルがトラフに布設される場合を説明する従来技術の斜視図。
【図２】電線ケーブルがトラフ内でモルタル充填された従来技術を説明する断面斜視図。
【図３】管路孔内に電線ケーブルを配線する場合の斜視図。
【図４】本発明の膨張性袋体の断面図。
【図５】本発明の膨張性袋体がトラフ内に配置される場合断面図。
【図６】本発明の膨張性袋体がトラフ内で膨張充填した断面図。
【図７】本発明の膨張性袋体がトラフ内で膨張充填した一部断面図斜視図。
【図８】本発明の膨張性袋体を電線ケーブルの上下に配置して膨張充填した断面図。
【図９】スペーサーを封入した本発明の膨張性袋体の断面図。
【図１０】スペーサーを封入した本発明の膨張性袋体を電線ケーブルの下に配置して膨張充填した断面図。
【図１１】本発明の管路孔用膨張性袋体の断面図。
【図１２】本発明の管路孔用膨張性袋体を電線ケーブルに巻きつけている説明図。
【図１３】管路孔内で本発明の膨張性袋体が膨張充填している断面図。
【符号の説明】
１ トラフ
２ トラフの蓋
３ 電線ケーブル
４ モルタル
５ 管路孔
６ 止め具
７ 袋
８ 膨張性セメント
９ スペーサーブロック
１０ 膨張性袋体[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of preventing the spread of electric wire and cable by preventing a small animal such as a mouse from intruding and moving at a specific portion in a wiring method for laying electric cable in a trough or a conduit hole.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an electric wire cable is generally laid in an elongated groove or a conduit hole called a trough with a lid so as to prevent small animals such as rats from entering.
For electric power cables, oil-immersed paper and insulating oil for electric power, polyolefin or rubber or polyvinyl chloride for coated wire, paper for telecommunication cable, very old paper, recently polyolefin coated wire is used. ing.
Many of these coatings are flammable and are not insulated, but flame-retardant blends are used in the sheath. However, high-temperature fires occur due to biting by small animals such as rats and poor insulation. If the conductor has good thermal conductivity and the insulation and sheath are made of a material other than metal, the cable will burn or melt and disappear at high temperature, and since it is a long wire, the cable will be fired once a fire occurs. May spread over the entire cable laying area. Therefore, every few tens of meters, a specific portion is filled with mortars such as general mortar, concrete, and expandable cement mortar to invade small animals such as rats and trough them. In order to prevent the fire from spreading, the movement inside the building and the electric cables were cut off from the air.
FIG. 1 illustrates a prior art in which an electric cable 3 is wired in an elongated groove or a conduit hole called a trough 1 with a lid, and a mortar 4 is prevented from spreading in a specific portion at intervals of several tens of meters. FIG.
FIG. 2 is a sectional perspective view illustrating a conventional technique in which an electric cable 3 is filled with a mortar 4 in a trough 1.
FIG. 3 is an explanatory perspective view in the case where the electric cable 3 is wired in the conduit hole 5.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
This had the following disadvantages.
I. Raw materials such as sand, cement, and water must be transported to the fire spread prevention location.
B. Containers for kneading the raw materials must be brought to the fire prevention installation site.
C. Equipment for kneading and placing the raw materials and power are required.
D. Before casting, a formwork is required across the electric cable so that the mortar does not flow out.
E. When the electric cable is floated so that the mortar can be filled under the electric cable, a non-combustible spacer block must be inserted.
F. After the work, containers and equipment need to be cleaned.
G. Cleaning water for containers and equipment must be disposed of as industrial waste.
H. Many work processes are troublesome.
Re. In the case of constructing several places at a time, the filling amount varies, and the purpose of preventing fire spread cannot be achieved.
Nu. When adding or changing electric cables, the mortar strength is high and it is difficult to remove.
Le. The mortar adheres to the electric cable and peels off the coating, causing a fire.
ヲ. The removed mortar pieces are costly to dispose as industrial waste.
W. The mortar may not be able to fill a specific part due to drying shrinkage or poor casting, and allowed invasion and movement of small animals such as rats.
The present invention has been made to solve these disadvantages.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has made the following inventions as a result of intensive studies in view of the above situation.
That is, according to the first aspect of the present invention, the expansible cement is put into a bag to form an expansible bag. The inflatable bag is inserted into a specific portion of the laying position of the electric cable. The inflation cement inside the inflation bag expands to fill a specific portion of the void. Prevent small animals from moving in. Insulates wires and cables from air to prevent fire spread.
According to the second aspect of the present invention, a plurality of expansible bags are made by putting expansive cement in a bag. A plurality of inflatable bags are inserted under the specific portion of the cable where the cable is laid. The inflation cement inside the inflation bag expands and pushes up the electric cable to be solidified. Thereafter, a plurality of inflatable bags are inserted from above. The inflation cement inside the inflation bag expands to fill a specific portion of the void. Prevent small animals from moving in. Insulates wires and cables from air to prevent fire spread.
According to a third aspect of the present invention, the inflatable and inflatable bag of the first aspect is cut into several pieces. A plurality of cut pieces are put into the bag when the inflatable bag cement is put into the bag. An inflatable bag containing cut pieces is inserted under a specific portion of the cable where the cable is laid, and the cable is lifted. The inflatable bag according to claim 1 is inserted from above. The inflation cement inside the inflation bag expands to fill a specific portion of the void. Prevent small animals from moving in. Insulates wires and cables from air to prevent fire spread.
According to a fourth aspect of the present invention, an inflatable bag is made by putting an inflatable cement into a bag. The inflatable bag is wound around the electric cable laid in the conduit hole. The inflation cement inside the inflation bag expands and fills the void in the conduit hole. Prevent small animals from moving in. Insulates wires and cables from air to prevent fire spread.
[0005]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail. In the present invention, the term "wire cable" includes a wire cable for supplying electric power, a telephone cable for communication and a control cable, and also includes an optical fiber cable.
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating an inflatable bag of the present invention, in which an inflatable cement 8 is contained in a bag 7 having a thickness of 0.02 mm, and an upper portion of the bag 7 is made of plastic. It is stopped by the stopper 6. For the expansive cement 8, a hardening agent is added to the cement powder, and the mixture is kneaded and kneaded by hand for 3 minutes. Next, the foaming agent is charged and kneaded by hand for 30 seconds. The amount is prepared in advance according to the shape of a container such as a trough, and is set at an installation place such as a mortar. No need to mix. Since the bag body 7 can be used as a container for kneading, and kneading can be easily performed by hand, no kneading equipment is required.
The stopper 6 is stopped so as to provide a void larger than the volume of the expandable cement inside the bag body 7 so as not to hinder the expansion of the expandable cement 8. They are tied so that air can escape easily. As long as the bag 7 is a thin bag, it can be made of an elastic material such as a rubber product. The stopper 6 can also be replaced by a hemp string, thread, or rubber band.
[0006]
FIG. 5 is a sectional view when the inflatable bag 8 of the present invention is disposed in the trough 1. At the time of disposition, the trough lid 2 of a specific portion for preventing fire spread is opened, and then the inflatable bag of the present invention is disposed on the electric cable 3 so as to wrap the electric cable, and the trough lid 2 is placed from above. Put on. The expandable cement 8 in the bag 7 has a viscosity close to that of water and can be sufficiently filled around the electric cable. In the prior art, the mortar and the expandable cement directly contact the electric cable 3, whereas the inflatable bag of the present invention is in contact with the electric cable via the thin bag 7, and is removed when the electric cable is added or changed. Can be easily done. FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a state in which the inflatable cement 8 in the inflatable bag body of the present invention is inflated after filling and the inside of the trough 1 is filled. The expandable cement 8 expands to fill the gap in the trough 1 but does not push up the trough lid 2, and expands in a direction parallel to the electric cable 3 as shown in FIG. The cable 3 expands with a sufficient width to prevent the spread of the cable 3.
[0007]
FIG. 8 is a cross-sectional view in which the inflatable bag of the present invention is arranged above and below the electric wire cable 3 and inflated and filled. Two inflatable bags of the present invention are prepared in advance. The two bodies are adjusted in total to an amount sufficient to fill the inside of the trough 1 at a specific portion after inflation, and in this figure, one body is adjusted to be smaller than the other inflatable bags. A slightly adjusted inflatable bag is placed under the electric cable 3. After the expandable cement 8 inside expands and solidifies and pushes up the electric cable 3, the remaining expandable bag is placed from above and the trough lid 2 is covered. The remaining inflatable bag expands to fill the void in the trough 1. The degree of filling can be increased by arranging the inflatable bag so as to sandwich the electric cable.
[0008]
FIG. 9 is a sectional view of the inflatable bag of the present invention in which the spacer 9 is sealed. The spacer 9 is an inflatable bag of the present invention, which is removed by an additional change of the electric wire cable and becomes unnecessary, and is cut with a cutter or the like. Compared to the fact that mortars and the like of the prior art have high strength and are difficult to process, the inflatable bag of the present invention has an extremely small strength of 2.7 to 27 kg / m 3 and can be easily cut even with a woodworking saw. And can be reused as the spacer 9. The spacer 9 is mixed together when the expansive cement is put into the bag 7, and is used for the purpose of floating the electric cable 3 from the bottom of the trough 1 upward. Therefore, according to the present invention, it is possible to eliminate industrial waste and to reduce the influence on the environment. FIG. 10 is a view for explaining a state in which the lid 2 of the trough of a specific portion for preventing the spread of fire is opened, and an inflatable bag containing a spacer 9 is inserted under the electric cable 3 to float the electric cable 3 in the trough 1. It is. After inserting the inflatable bag of the present invention without the spacer 9 onto the wire cable and placing the trough lid 2 thereon, the expandable cement 8 expands to fill the voids in the trough 1, To prevent the spread of fire. The present invention is an extremely effective means when the electric cable is large and heavy.
[0009]
FIG. 11 is a cross-sectional view of the inflatable bag for conduit hole of the present invention. The shape of the bag 7 is elongated and adjusted to a length that can be wound around the electric cable 3. FIG. 12 is an explanatory diagram of a state in which the inflatable bag for conduit hole of the present invention is wound around the electric cable 3. An inflatable bag whose volume and length have been adjusted in advance according to the number and thickness of the electric cable 3 is wound around the electric cable 3 one or more turns, and is pushed into the conduit hole 5 so that the conduit hole 4 is formed. The purpose is to fill the gap between the wire and the electric cable 3. FIG. 13 is a cross-sectional view in which the inflatable bag of the present invention is inflated and filled in the conduit hole 5.
[0010]
The expansive cement used in the present invention is lightweight, has heat resistance, has properties such as incombustibility, fire resistance, etc., generates hydrogen gas by the reaction of metallic aluminum and alkali, and adds a foaming agent to the slurry. , Foaming in the mixing process, method of mixing foamed foam with slurry, foaming agent generating hydrogen (metal aluminum powder and alkali reaction), oxygen generating, acetylene generating Various types are known, such as those resulting from the generation of carbon gas and those resulting from the generation of ammonia. Expansive cement is defined in JISA 6202 "Expanding material for concrete" as having a function of producing etarigite or calcium hydroxide by hydration reaction and expanding mortar or concrete when kneaded with cement and water. However, the foam type expansion material reacts with alkaline water to generate gas and expands the concrete by the gas.For example, aluminum, magnesium, zinc, etc. can be used in a powder state, For example, the brand name of Celmec of Sunflow can be mentioned. In addition, when using a swelling agent such as Nittobo Co., Ltd., which uses a heat-expandable microcapsule and a hydrophobic foaming agent in combination, those having a volume expansion of about 200% can be easily obtained.
[0011]
In the present invention, the volume expansion is preferably 200% or more, more preferably 300%. A typical one used here is a so-called Nittobo Danformer, which is a mixture of a main compound for forming concrete, such as cement, a hardener and a foaming agent, mixed with water and injected with stirring. The expansion is 200% and the volume expansion is 400% in 10 minutes. The properties are as follows: density: about 200 to 500 (Kg / m 3 ); fire resistance test: non-flammable (according to ISO-1182); heat resistance (heat shrinkage): In the case of density 300 (Kg / m 3 ), 600 ° C. At 1.9% and 2.4% at 1000 ° C. Further, the compressive strength (Kg / m 3 ) is 2.7 to 27.0 in a density range of 250 to 500. That is, this material is nonflammable, has a higher fire resistance than inorganic fiber glass wool or rock wool, and has a considerable compressive strength.
[0012]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it is not necessary to carry in the containers for kneading sand, cement, water, and raw materials which are raw materials to a fire spread prevention installation place, It is an apparatus for kneading and pouring raw materials without having to carry in to the fire spread prevention installation place. Furthermore, no power is required. In addition, it is not necessary to form a frame over the electric cable so that the mortar does not flow before casting.If the electric cable is floated so that the mortar can be filled under the electric cable, it is also necessary to insert a nonflammable spacer block. Absent. Further, after the work is completed, it is not necessary to wash the containers and equipment, and the washing water does not have to be disposed of as industrial waste. Therefore, it is a labor-saving method. In addition, in terms of accuracy, since it can be prepared in advance in accordance with the size of the trough or the pipe hole, there is no variation in the filling amount, and the purpose of preventing fire spread can be achieved. The strength of the expandable cement is low enough to be cut with a woodworking saw and can be easily removed even when the wire cable is added or changed.The expandable bag does not directly adhere to the wire cable, and the covering part does not peel off. In addition, the removed cement pieces can be reused by being mixed as spacer blocks into the expansible bag, and the disposal of industrial waste is not costly. The inflatable bag has the effect of filling the troughs and conduit holes without any gaps, preventing the invasion and movement of small animals such as rats, and protecting the electric wires and cables from biting.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a conventional technique for explaining a case where an electric cable is laid in a trough.
FIG. 2 is a cross-sectional perspective view illustrating a conventional technique in which an electric cable is mortar-filled in a trough.
FIG. 3 is a perspective view of a case where an electric cable is wired in a conduit hole.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the inflatable bag of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view when the inflatable bag of the present invention is disposed in a trough.
FIG. 6 is a cross-sectional view in which the inflatable bag of the present invention is inflated and filled in a trough.
FIG. 7 is a partial cross-sectional perspective view of the inflatable bag of the present invention inflated and filled in a trough.
FIG. 8 is a cross-sectional view in which the inflatable bag of the present invention is arranged above and below an electric wire cable and inflated and filled.
FIG. 9 is a cross-sectional view of the inflatable bag of the present invention in which a spacer is sealed.
FIG. 10 is a cross-sectional view in which the inflatable bag of the present invention enclosing a spacer is arranged under an electric cable and inflated and filled.
FIG. 11 is a cross-sectional view of an inflatable bag for a conduit hole according to the present invention.
FIG. 12 is an explanatory view showing an inflatable bag for conduit hole of the present invention wound around an electric wire cable.
FIG. 13 is a cross-sectional view in which the inflatable bag of the present invention is inflated and filled in a pipe hole.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Trough 2 Trough lid 3 Electric cable 4 Mortar 5 Pipe hole 6 Stopper 7 Bag 8 Expansive cement 9 Spacer block 10 Expansive bag
