【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプ駆動用などの3相ブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特許文献1(特開平4−275054号公報)には、3相のブラシレスモータのステータコイル18(界磁コイル,図3参照)が記載されている。ステータコイル18は、コイルC10、C11、C12の各一端で共通に接続し、コイルC10、C11、C12の他端にそれぞれC13、C14、C15の一端を接続している。ステータコイル18の駆動回路として図3を考えることができ、ステータコイル18を用いるブラシレスモータとして図4(a),(b) が考えられる。図3に示すように、ブラシレスモータを駆動するためのモータドライバは、電源Vccと接地電位GNDとの間に、直列に接続された各2個のパワートランジスタT1 ・T2 、T3 ・T4 、T5 ・T6 、T7 ・T8 、T9 ・T10、T11・T12を6組並列に接続して構成されている。T1 〜T12の各ベース端子が入力端子となって制御回路16に接続され、直列に接続された各2個のパワートランジスタの間の接続部分がそれぞれ出力端子P1 〜P6 となっている。出力端子P1 〜P3 はコイルC13〜C15の他端にそれぞれ接続され、出力端子P4 〜P6 はC10〜C12の他端とC13〜C15の一端との接続点にそれぞれ接続されている。
【0003】
図4(a),(b) に示すように、モータ本体10にはベアリング11、12を介してシャフト13が回転自在に支持され、シャフト13にはロータ(回転子)14が固定され、ロータ14の円周側面には磁石15が配設されている。ロータ14の半径方向外方でモータ本体10の内部にステータ(固定子)17が配置され、ステータ17はロータ14と対抗している。ロータ14の磁界を検知するために、各相ごとに磁気検知素子X,Y,Zがモータ本体10の内部に取り付けられ、磁気検知素子X,Y,Zの出力は制御回路16にそれぞれ入力される(図3参照)。ロータ14の磁極数は4であり、ステータ17のスロット(空間)数は6であり、図4(b) に示すように、6個のスロットにコイルC10〜C15が2つに分割して内設されている。
【0004】
前記従来例では、出力端子P1 〜P3 から出力電流を通電する場合(a) と、出力端子P4 〜P6 から出力電流を通電する場合(b) の2通りの使い方ができる。場合(a) では、直列に接続されたコイルC10・C13、C11・C14、C12・C15に出力端子P1 〜P3 から出力電流を通電することによって、大きな回転トルクが得られる。そして、場合(b) では、内側のコイルC10〜C12のみに出力端子P4 〜P6 から出力電流を通電し、回転トルクは小さい。図4(c) では、横軸がトルクT、縦軸が回転数N及び効率Eであり、場合(a),(b) についてのトルク−回転数特性及びトルク−効率Eが示されている。図中、N(a) は場合(a) のトルク−回転数特性直線、E(a) は場合(a) のトルク−効率曲線であり、N(b) は場合(b) のトルク−回転数特性直線、E(b) は場合(b) のトルク−効率曲線である。曲線E(a) と曲線E(b) との交点をXとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術において、内側と外側に直列に接続されたコイルC10・C13、C11・C14、C12・C15(ステータコイルa)を使う場合(a) と、内側のコイルC10〜C12(ステータコイルb)のみを使う場合(b) とでは、コイルの巻数が異なり、磁気力が異なる。そして、ブラシレスモータの効率はロータの形状により変わるが、従来技術では同一のロータを場合(a) でも場合(b) でも使うため、片方のコイル長さで最大効率となるロータ形状とすると、他方のコイル長さでの効率が低下する。
本発明は、ブラシレスモータにおいて、2つのステータコイルを用いて高い効率をあげることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、モータ本体にステータが配置され、ステータの内側にロータが回転自在に配設され、ステータにステータコイルが内設され、ロータの磁界を検知するための3個の磁気検出素子が配設され、ステータコイルへの通電を制御するブラシレスモータにおいて、
1個のロータに対して2組のステータが軸方向に隣り合わせて配置され、前記2 組のステータにはステータコイルがそれぞれ内設され、2組のステータコイルの双方又は片方に通電することができるようにされ、小トルクの領域では片方のステータコイルにのみ通電され、それ以外の領域では双方のステータコイルに通電されることを第1構成とする。
本発明は、第1構成において、双方のステータコイルを用いた場合のトルク−効率曲線E(A)と片方のステータコイルのみを用いた場合のトルク−効率曲線E(B)を作成し、曲線E(A)と曲線E(B)との交点X以下の小トルクを得たいときは、片方のステータコイルにのみ通電されることを第2構成とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1,2は、本発明のブラシレスモータの実施の形態を示す。図1,2の説明において、図3,4と同一の部材には図3,4と同一の符号を付す。図1に示すように、ブラシレスモータを駆動するためのモータドライバは、出力端子P1 〜P6 の接続先を除き、図3のモータドライバと同様に構成されている。ステータコイルは第1ステータコイル21と第2ステータコイル22の2組(2段)あり、第1ステータコイル21はコイルC1 、C2 、C3 の各一端で共通に接続され、第2ステータコイル22はコイルC4 、C5 、C6 の各一端で共通に接続されている。
そして、出力端子P1 〜P3 はコイルC1 、C2 、C3 の他端にそれぞれ接続され、出力端子P4 〜P6 はC4 、C5 、C6 の他端にそれぞれ接続されている。
【0008】
図2(a),(b) に示すように、モータ本体10にはベアリング11、12を介してシャフト13が回転自在に支持され、シャフト13には円筒形のロータ14が固定されている。ロータ14の円周側面には、磁石(永久磁石)15が円周方向に4極に分割してS極N極と交互に配設され、磁石15の外周とロータ14の外周は同一半径上にある。磁石15を付けたロータ14の半径方向外方でモータ本体10の内部に、ロータ14と所定の間隔をおいて、第1ステータ23及び第2ステータ24の2組のステータが軸方向に隣り合って配設され、2組のステータは1個のロータ14と対抗している。
第1ステータ23は、内部に6個のスロットを持ち、第1ステータコイル21のコイルC1 〜C3 が内設されている。実際には、コイルC1 〜C3 を外側のコイルC1−1 〜C3−1 と内側のコイルC1−2 〜C3−2 とに2分割し、更にコイルC1−1 〜C3−1 ,C1−2 〜C3−2 をそれぞれ2個に分割して、図2(b) に示すように内設されている。同様にして第2ステータ24の6個のスロットには、第2ステータコイル22のコイルC4 〜C6 が内設されている。そして、ロータ14の磁界を検知するために、各相ごとに磁気検知素子X,Y,Zがモータ本体10の内部に取り付けられ、磁気検知素子X,Y,Zの出力は制御回路16にそれぞれ入力される(図1参照)。
【0009】
本発明の実施の形態のブラシレスモータの作動について説明する。第1ステータ23,第2ステータ24の一方又は双方の磁界を回転させることで、ロータ14は回転する。第1ステータ23の回転する磁界は、ロータ14の磁界を磁気素子X,Y,Zにより検知して制御回路16に入力し、制御回路16からの信号をT1 〜T6 の各ベース端子に入力し、第1ステータコイル21のコイルC1 〜C3 に、磁気素子X,Y,Zの検知出力と対応した出力電流を通電することによりつくられる。同様に、第2ステータ24の回転する磁界は、ロータ14の磁界を磁気素子X,Y,Zにより検知して制御回路16に入力し、制御回路16からの信号をT7 〜T12の各ベース端子に入力し、第2ステータコイル22のコイルC4 〜C6 に、磁気素子X,Y,Zの検知出力と対応した出力電流を通電することによりつくられる。
【0010】
図2(c) では、横軸がトルクT、縦軸が回転数N及び効率Eであり、2 組のステータコイル(第1ステータコイル21及び第2ステータコイル22)に通電した場合(A)、及び片方のステータコイルのみ(第1ステータコイル21又は第2ステータコイル22)に通電した場合(B)についてのトルク−回転数特性及びトルク−効率が示されている。図中、N(A)は場合(A)のトルク−回転数特性、E(A)は場合(A)の効率Eを示し、N(B)は場合(B)のトルク−回転数特性、E(B)は場合(B)の効率Eを示す。図2(c) に示されているように、2組のステータコイルを用いた場合のE(A)曲線と、片方(1組)のステータコイルのみを用いた場合のE(B)曲線との各々に最大効率がある。そして、E(A)曲線とE(B)曲線との交点をXとすると、X点以下のトルクの領域では、E(B)曲線の方がE(A)曲線よりも効率が高く、片方のステータコイルのみを使った方が効率が良いことが分かる。そして、X点以上のトルクの領域では、E(A)曲線の方がE(B)曲線よりも効率が高く、2組のステータコイルを使った方が効率が良いことが分かる。
【0011】
図2(c) のE(B)曲線と図4(c) のE(b) 曲線との比較から、本発明は小さいトルクを必要とするとき、片方のステータコイルのみを使うことにより、従来例よりも高効率が得られることが分かる。すなわち、図2(c) の交点X以下のトルクの領域のE(B)曲線とE(A)曲線との差(斜線部の面積)が、図4(c) の交点X以下のトルクの領域のE(b) 曲線とE(a) 曲線との差(斜線部の面積)よりも大きいことからも理解することができる。本発明で高効率が得られる理由は、第1ステータコイル21及び第2ステータコイル22の起磁力に合わせた形状の第1ステータ23及び第2ステータ24を別々につくり、2組のステータコイルを使ったときでも片方のステータコイルを使ったときでも、その高い効率を維持することができることにある。
【0012】
【発明の効果】
本発明のブラシレスモータは、1個のロータに対して2組のステータが軸方向に隣り合わせて配置され、前記2組のステータにはステータコイルがそれぞれ内設され、2組のステータコイルの双方又は片方に通電することができるようにされている。このように2組のステータコイルの起磁力に合わせた形状の2組のステータを別々につくり、2組のステータコイルを使ったときでも片方のステータコイルを使ったときでも、その高い効率を維持することができる。そして、曲線E(A)と曲線E(B)との交点X以下の小トルクの領域では、片方のステータコイルにのみ通電して、従来例よりも相当高い効率をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレスモータの駆動回路図である。
【図2】図2(a) は本発明のブラシレスモータの側断面図であり、図2(b) は図2(a) の断面A−A線での矢印からみた断面図であり、図2(c) は本発明のブラシレスモータのトルク−回転数の関係及びトルク−効率の関係を示す図である。
【図3】従来技術のブラシレスモータの駆動回路図である。
【図4】図4(a) は従来技術のブラシレスモータの側断面図であり、図4(b) は図4(a) の断面B−B線での矢印からみた断面図であり、図4(c) は従来技術のブラシレスモータのトルク−回転数の関係及びトルク−効率の関係を示す図である。
【符号の説明】
14 ロータ
21 第1ステータコイル
22 第2ステータコイル
23 第1ステータ
24 第2ステータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a three-phase brushless motor for driving a pump or the like.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
Patent Literature 1 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-275504) discloses a stator coil 18 (field coil, see FIG. 3) of a three-phase brushless motor. The stator coil 18 is connected in common with each one end of the coil C 10, C 11, C 12 , and connecting one end of each to the other end of the coil C 10, C 11, C 12 C 13, C 14, C 15 ing. FIG. 3 can be considered as a drive circuit of the stator coil 18, and FIGS. 4A and 4B can be considered as a brushless motor using the stator coil 18. As shown in FIG. 3, a motor driver for driving a brushless motor includes two power transistors T 1 · T 2 and T 3 · T connected in series between a power supply Vcc and a ground potential GND. 4, T 5 · T 6, T a 7 · T 8, T 9 · T 10, T 11 · T 12 is configured by connecting the six pairs parallel. Each base terminal of T 1 to T 12 is connected to the control circuit 16 as an input terminal, and connection portions between each two power transistors connected in series become output terminals P 1 to P 6 , respectively. I have. Output terminals P 1 to P 3 are respectively connected to the other end of the coil C 13 -C 15, an output terminal P 4 to P 6 connection point between one end of the other end C 13 -C 15 in C 10 -C 12 Connected to each other.
[0003]
As shown in FIGS. 4A and 4B, a shaft 13 is rotatably supported by the motor body 10 via bearings 11 and 12, and a rotor (rotor) 14 is fixed to the shaft 13. A magnet 15 is disposed on the circumferential side surface of the magnet 14. A stator (stator) 17 is arranged inside the motor body 10 radially outward of the rotor 14, and the stator 17 is opposed to the rotor 14. In order to detect the magnetic field of the rotor 14, magnetic sensing elements X, Y, and Z are mounted inside the motor body 10 for each phase, and outputs of the magnetic sensing elements X, Y, and Z are input to the control circuit 16, respectively. (See FIG. 3). Poles of the rotor 14 is 4, the number of slots (space) of the stator 17 is 6, as shown in FIG. 4 (b), the coil C 10 -C 15 in the six slots are divided into two It is installed inside.
[0004]
In the above conventional example, the case of energizing an output current from the output terminal P 1 to P 3 and (a), it is used in two ways in the case (b) for energizing the output current from the output terminal P 4 to P 6. In case (a), by passing the output current from the output terminal P 1 to P 3 to the coil C 10 · C 13, C 11 · C 14, C 12 · C 15 connected in series, a large torque can get. Then, in case (b), energizing the output current only inside the coil C 10 -C 12 from the output terminal P 4 to P 6, the rotational torque is small. In FIG. 4C, the horizontal axis represents the torque T, the vertical axis represents the rotation speed N and the efficiency E, and the torque-rotation speed characteristics and the torque-efficiency E for the cases (a) and (b) are shown. . In the figure, N (a) is the torque-rotation speed characteristic straight line of case (a), E (a) is the torque-efficiency curve of case (a), and N (b) is the torque-rotation case of case (b). The numerical characteristic line, E (b), is the torque-efficiency curve for case (b). Let X be the intersection of curve E (a) and curve E (b).
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the prior art, when using a coil C 10 · C 13 connected in series to the inside and outside, C 11 · C 14, C 12 · C 15 ( stator coil a) and (a), inside the coil C 10 ~ In the case of using only C 12 (stator coil b) (b), the number of turns of the coil is different and the magnetic force is different. Although the efficiency of the brushless motor varies depending on the shape of the rotor, in the prior art, the same rotor is used in both cases (a) and (b). Efficiency at a given coil length is reduced.
An object of the present invention is to improve efficiency of a brushless motor by using two stator coils.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, a stator is disposed in a motor body, a rotor is rotatably disposed inside the stator, a stator coil is disposed in the stator, and three magnetic detecting elements for detecting a magnetic field of the rotor are disposed. In the brushless motor that is provided and controls the energization of the stator coil,
Two sets of stators are arranged adjacent to each other in the axial direction with respect to one rotor, and the two sets of stators are internally provided with stator coils, respectively, so that both or one of the two sets of stator coils can be energized. The first configuration is such that only one of the stator coils is energized in the small torque region and both stator coils are energized in the other region.
According to the present invention, in the first configuration, a torque-efficiency curve E (A) in a case where both stator coils are used and a torque-efficiency curve E (B) in a case where only one of the stator coils is used are created. When it is desired to obtain a small torque below the intersection X between E (A) and the curve E (B), the second configuration is to energize only one of the stator coils.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 and 2 show an embodiment of a brushless motor according to the present invention. 1 and 2, the same members as those in FIGS. 3 and 4 are denoted by the same reference numerals as in FIGS. As shown in FIG. 1, a motor driver for driving the brushless motor, except for the connection of the output terminal P 1 to P 6, are configured similarly to the motor driver of FIG. The stator coil includes two sets (two stages) of a first stator coil 21 and a second stator coil 22. The first stator coil 21 is commonly connected at one end of each of the coils C 1 , C 2 , and C 3 , The coil 22 is commonly connected at one end of each of the coils C 4 , C 5 , and C 6 .
The output terminal P 1 to P 3 are respectively connected to the other end of the coil C 1, C 2, C 3 , the output terminal P 4 to P 6 are respectively connected to the other end of the C 4, C 5, C 6 ing.
[0008]
As shown in FIGS. 2A and 2B, a shaft 13 is rotatably supported on the motor body 10 via bearings 11 and 12, and a cylindrical rotor 14 is fixed to the shaft 13. On the circumferential side surface of the rotor 14, a magnet (permanent magnet) 15 is divided into four poles in the circumferential direction and arranged alternately with S poles and N poles, and the outer circumference of the magnet 15 and the outer circumference of the rotor 14 have the same radius. It is in. Two sets of stators, a first stator 23 and a second stator 24, are axially adjacent to each other at a predetermined distance from the rotor 14 inside the motor body 10 radially outward of the rotor 14 to which the magnets 15 are attached. The two sets of stators are opposed to one rotor 14.
The first stator 23 has six slots therein, and the coils C 1 to C 3 of the first stator coil 21 are provided therein. In practice, the coil C 1 -C 3 was divided into two and the outside of the coil C 1 -1 ~C 3 -1 and the inner coil C 1 -2 ~C 3 -2, further coils C 1 -1 -C 3-1 divides the C 1 -2 -C 3 -2 to 2, respectively, are provided inside as shown in FIG. 2 (b). Similarly, the coils C 4 to C 6 of the second stator coil 22 are provided in the six slots of the second stator 24. Then, in order to detect the magnetic field of the rotor 14, the magnetic sensing elements X, Y, and Z are mounted inside the motor main body 10 for each phase, and the outputs of the magnetic sensing elements X, Y, and Z are sent to the control circuit 16 respectively. It is input (see FIG. 1).
[0009]
The operation of the brushless motor according to the embodiment of the present invention will be described. By rotating the magnetic field of one or both of the first stator 23 and the second stator 24, the rotor 14 rotates. The rotating magnetic field of the first stator 23 detects the magnetic field of the rotor 14 by the magnetic elements X, Y, and Z and inputs the detected magnetic field to the control circuit 16, and the signal from the control circuit 16 is applied to each base terminal of T 1 to T 6. It is formed by inputting and supplying an output current corresponding to the detection outputs of the magnetic elements X, Y, Z to the coils C 1 to C 3 of the first stator coil 21. Similarly, the rotating magnetic field of the second stator 24 is obtained by detecting the magnetic field of the rotor 14 with the magnetic elements X, Y, and Z and inputting the magnetic field to the control circuit 16, and transmitting signals from the control circuit 16 to each of T 7 to T 12 . input to the base terminal, the coil C 4 -C 6 of the second stator coil 22, the magnetic element X, Y, made by energizing an output current corresponding to the detection output Z.
[0010]
In FIG. 2C, the horizontal axis represents the torque T, the vertical axis represents the rotation speed N and the efficiency E, and the two stator coils (the first stator coil 21 and the second stator coil 22) are energized (A). , And the torque-rotation speed characteristics and the torque-efficiency for the case (B) when only one of the stator coils (the first stator coil 21 or the second stator coil 22) is energized. In the figure, N (A) indicates the torque-rotation speed characteristic of case (A), E (A) indicates the efficiency E of case (A), N (B) indicates the torque-rotation speed characteristic of case (B), E (B) indicates the efficiency E of the case (B). As shown in FIG. 2C, an E (A) curve when two sets of stator coils are used and an E (B) curve when only one (one set) of stator coils are used. Each has maximum efficiency. Then, assuming that the intersection of the E (A) curve and the E (B) curve is X, the E (B) curve has higher efficiency than the E (A) curve in the torque region below the X point, It can be seen that the efficiency is better when only the stator coil is used. Then, in the torque region above the point X, the E (A) curve has higher efficiency than the E (B) curve, and it is understood that the efficiency is higher when two sets of stator coils are used.
[0011]
From the comparison between the E (B) curve of FIG. 2C and the E (b) curve of FIG. 4C, when the present invention requires a small torque, the conventional method uses only one of the stator coils. It can be seen that higher efficiency is obtained than in the example. That is, the difference between the E (B) curve and the E (A) curve (the area of the shaded portion) in the torque region below the intersection X in FIG. 2C is the torque of the region below the intersection X in FIG. It can also be understood from the fact that the difference is larger than the difference between the E (b) curve and the E (a) curve of the region (the area of the shaded portion). The reason why high efficiency is obtained in the present invention is that the first stator 23 and the second stator 24 each having a shape corresponding to the magnetomotive force of the first stator coil 21 and the second stator coil 22 are separately formed, and two sets of stator coils are formed. The advantage is that high efficiency can be maintained both when used and when one of the stator coils is used.
[0012]
【The invention's effect】
In the brushless motor of the present invention, two sets of stators are arranged adjacent to each other in the axial direction with respect to one rotor, and the two sets of stators each have a stator coil provided therein. One can be energized. In this way, two sets of stators each having a shape corresponding to the magnetomotive force of the two sets of stator coils are separately manufactured, and high efficiency is maintained regardless of whether two sets of stator coils are used or one of the two sets of stator coils is used. can do. Then, in a small torque area below the intersection X between the curves E (A) and E (B), only one of the stator coils is energized, and the efficiency can be considerably higher than in the conventional example.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a drive circuit diagram of a brushless motor according to the present invention.
2 (a) is a side sectional view of the brushless motor of the present invention, and FIG. 2 (b) is a sectional view taken along the line AA in FIG. 2 (a), and FIG. FIG. 2 (c) is a diagram showing a torque-rotation speed relationship and a torque-efficiency relationship of the brushless motor of the present invention.
FIG. 3 is a drive circuit diagram of a conventional brushless motor.
4 (a) is a side sectional view of a conventional brushless motor, and FIG. 4 (b) is a sectional view taken along the line BB in FIG. 4 (a); FIG. 4 (c) is a diagram showing the relationship between the torque and the number of revolutions and the relationship between the torque and the efficiency of the conventional brushless motor.
[Explanation of symbols]
14 rotor 21 first stator coil 22 second stator coil 23 first stator 24 second stator