JP2004343592A - トランスコーダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明に係るトランスコーダ10において、変換要求受付手段1が変換要求を受け取り、処理フロー作成手段3が入力から出力に向かって共用可能な部分処理手段4を共用するツリー状の処理フロー情報6を作成する。そして、変換制御手段2が処理フロー情報6に従い部分処理手段4を連結する。当該連結により構成された部分処理手段4は、一つの入力データを複数の出力データに逐次並列的に変換する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トランスコーダに係る発明であって、例えば、異なる仕様を有する複数の表示端末に接続した場合に、より効果的であるトランスコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トランスコーダとは、例えば、720×480画素,30fps(frames per second),6Mbps(bits per second)のMPEG(Moving Picture Experts Group)−2動画像データを、352×240画素,10fps,384KbpsのMPEG−4動画像データに変換するなど、画像データをトランスコード(符号化変換)する装置のことである。
【0003】
従来のトランスコーダは、MPEG−2等で符号化された動画像データを入力し、当該入力した動画像データを一度復号化部で復号した後、符号化部で入力とは異なる符号化形式やビットレート(帯域幅)の動画像データに符号化して出力する構成になっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、例えば、カメラで撮影したライブ映像を、複数の表示端末が各々の表示能力やネットワーク帯域に応じた、異なる品質の動画像データとして受信し表示するような場合のように、一つの符号化データを、複数の異なる仕様の符号化データに、同時に変換するという要求がある。
【0005】
当該要求に応える技術として、特許文献1の図9に示されている発明がある。当該発明では、入力されたMPEG−2映像を一つの復号化処理部が画像データに復号し、処理内容の異なる2つのMPEG−2符号化処理部が、当該復号した画像データを画質の異なる2つのMPEG−2映像に再符号化することによって、計算量の増加を抑え処理負荷の低減を実現している。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−51631号公報(第4図、第9図等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1に記載のトランスコーダでは、一入力多出力の変換要求がその都度異なる場合、当該トランスコーダは、例えば一入力多出力のトランスコードソフトウェアモジュールを必要な種類だけ予めに実装しておく必要があり、変換要求のパターンが多いと格納するディスク量が大きくなり、装置価格が高くなるという問題があった。
【0008】
また、途中で変換仕様を変更する場合、上記トランスコーダでは処理フローが固定であるため、各出力で共有していない処理部分のパラメータ変更(例えば,再量子化処理が共有されていなければ、そのパラメータの変更)の範囲でしか変更できず、例えば、途中で出力形式をMPEG−2からJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)に変更するといった多様な変更要求には対応できず、用途が限定されるという問題があった。
【0009】
そこで、この発明は、装置の価格を低く抑えると共に、種々の一入力多出力の変換要求に柔軟に対応することができる、トランスコーダを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のトランスコーダは、第一の符号化データを入力し、当該第一の符号化データとは異なる第二の符号化データに変換するトランスコーダにおいて、外部からの前記変換の仕様に関する要求である変換要求情報を受信する変換要求受付手段と、前記変換を実行する、複数の部分処理手段と、前記変換要求情報に基づいて、前記複数の部分処理手段を協働的に機能させるための情報である処理フロー情報を作成する処理フロー作成手段と、前記処理フロー情報に基づいて、前記部分処理手段の接続を制御する変換制御手段とを、備えている。
【0011】
また、本発明に係る請求項4に記載のトランスコーダは、第一の符号化データを入力し、当該第一の符号化データとは異なる第二の符号化データに変換するトランスコーダにおいて、外部からの前記変換の仕様に関する要求である変換要求情報を受信する変換要求受付手段と、前記変換を実行する、複数の部分処理手段と、前記変換要求情報に基づいて、前記複数の部分処理手段を協働的に機能させるための情報である処理フロー情報を作成する処理フロー作成手段と、前記処理フロー情報に基づいて、前記部分処理手段の処理内容に関するパラメータを制御する変換制御手段とを、備えているものであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0013】
<実施の形態1>
図1は、本発明に係るトランスコーダ10が組み込まれた映像監視システムの構成を示す図である。
【0014】
図1において、映像監視専用の広帯域な映像ネットワーク11には、複数のコーデック12と複数の監視端末13とが接続されている。また、一般業務に利用する狭帯域の業務ネットワーク15には、複数の業務端末16が接続されている。さらに、映像ゲートウェイ20は、両ネットワーク11,15を接続している。
【0015】
ここで、各コーデック12には、カメラ14が接続されている。また、各業務端末16は、データの送受信を行う通信部16a、受信した符号化データを復号するための復号化部16b、映像を表示する表示部16cおよび、映像ゲートウェイ20に対する各種要求を入力することができる対話制御部16dで構成されている。なお、監視端末13は、業務端末16と同じ構成であってもかまわない。
【0016】
また、映像ゲートウェイ20は、映像ネットワーク11側でのデータの送受信を行う通信部17、本発明に係るトランスコーダ10および、業務ネットワーク15側でのデータの送受信を行う通信部18で構成されている。
【0017】
当該構成の映像監視システムにおいて、カメラ14で撮影されたライブ映像は、コーデック12により,例えば6Mbps,720×480画素,30fpsの高画質のMPEG−2映像に符号化され、映像ネットワーク11上でマルチキャスト配信される。映像ネットワーク11に接続された監視端末13では、表示すべきカメラ14の映像を選択して受信し、復号化した映像を表示する。
【0018】
一方、業務ネットワーク15の帯域は狭く、6MbpsのMPEG−2映像を複数同時に配信するほどの空き帯域はないとする。そこで、業務端末16から映像配信要求があると、映像ゲートウェイ20は、指定されたカメラ14のMPEG−2映像を受信し、例えば384Kbps,352×240画素,10fpsの低画質のMPEG−4映像にリアルタイムで変換し、要求のあった業務端末16に対して配信する。
【0019】
具体的に、映像ゲートウェイ20では、指定されたカメラ14のMPEG−2映像が通信部17により受信され、トランスコーダ10によりMPEG−2映像からMPEG−4映像に符号化変換され、通信部18により当該変換されたMPEG−4映像が業務端末16に配信される、という一連の処理が行われる。
【0020】
ここで、トランスコーダ10は、監視業務の内容や表示端末13,16の性能などにより、複数の表示端末13,16からの要求に応じて、同じカメラ14の映像を異なる品質や符号化方式の映像に変換する。
【0021】
次に、本発明に係るトランスコーダ10の処理について、図2に示すブロック図に基づいて具体的に説明する。
【0022】
図2において、変換要求受付手段1は、業務端末16など外部からの変換の仕様に関する要求である変換要求情報(以下、単に変換要求という)を受信し、当該変換要求受付手段1に接続されている変換制御手段2へ当該変換要求を伝える。
【0023】
変換制御手段2に接続されている処理フロー作成手段3は、当該変換制御手段2を経由して変換要求を受け取る。当該変換要求を受け取った処理フロー作成手段3は、変換要求情報に基づいて、複数の部分処理手段4を協働的に機能させるための情報である処理フロー情報6を作成し、当該処理フロー情報6を変換制御手段2へ送信する。
【0024】
ここで、各部分処理手段4は、データの一連の変換処理における部分的な所定の処理を担っている。
【0025】
本実施の形態では、処理フロー情報6は、トランスコーダ10の入力から出力に向かって複数の部分処理手段4から構成されるツリー状処理フロー5の構造情報と、各部分処理手段4の処理パラメータ情報とから成る。
【0026】
変換制御手段2は、上記処理フロー情報6を基に、新たな部分処理手段4の生成(起動)、削除(終了)、または部分処理手段4間の連結変更など処理フロー構造を変更し、一つの入力データ7が異なる仕様の出力データ8に逐次並列的に変換されるよう、変換処理全体を制御する。
【0027】
図2において、ツリー状処理フロー5の構造は、例えば、カメラ14による映像信号をディジタル化/符号化して映像ネットワーク11に配信するコーデック12からの符号化データ(入力データ7)を入力し、複数の表示端末13,16に対して異なる仕様(符号化形式、解像度、フレームレート、画質、ビットレートなど)の符号化データに再変換し、各表示端末13,16に対して当該再変換された符号化データ(出力データ8)を出力する構成となっている。
【0028】
ここで、図2で例示したツリー状処理フロー5の構造では、最初の部分処理手段4aは、全ての出力データ8a〜8dの処理で共有されている。即ち、部分処理手段4aの出力結果を後段の部分処理手段4b,4cが入力して、各部分処理手段4b,4cでは、出力データ8a〜8dを生成するために、異なる処理を行う。
【0029】
同様に、部分処理手段4bと部分処理手段4dでは、出力データ8a,8bを生成するための変換処理において共有されており、部分処理手段4cでは、出力データ8c,8dを生成するための変換処理において共有されている。
【0030】
即ち、部分処理手段4bの出力結果を後段の部分処理手段4dが入力し、当該部分処理手段4dの出力結果を後段の部分処理手段4g,4hが入力し、各部分処理手段4g,4hでは、出力データ8a,8bを生成するために、異なる処理を行う。一方、部分処理手段4cの出力結果を後段の部分処理手段4e,4fが入力し、部分処理手段4eの出力結果を後段の部分処理手段4iが入力すると共に、部分処理手段4fの出力結果を後段の部分処理手段4jが入力する。そして、各部分処理手段4i,4jでは、出力データ8c,8dを生成するために、異なる処理を行う。
【0031】
ここで、本発明に係るトランスコーダ10の実装方法として、種々の方法が考えられるが、例えば、映像ゲートウェイ20に搭載されたCPU(図示なし)で動作するソフトウェアとして実現されることができる。
【0032】
以下、本実施の形態1に係るトランスコーダ10では、複数スレッドから成る階層的なソフトウェア構成を考え、図3,4を用いて処理の具体的な流れを説明する。
【0033】
図2で示した変換要求受付手段1は一つのスレッド(以下、変換要求受付手段は、スレッドであるとして話を進める。)であり、映像ゲートウェイ20の起動と同時に、当該変換要求受付手段1が起動され、変換要求受付の処理が開始される(図3のステップS11)。
【0034】
ここで、変換要求受付手段1は、予め決められた通信ポート番号を有しており、業務端末16は、当該通信ポートに対して、映像配信の要求や出力データ8の仕様変更を表す変換要求を送信する。
【0035】
変換要求を受信した変換要求受付手段1は、図3のステップS12において、現在のトランスコーダ10の変換処理状態や、受信した変換要求内容に基づいて、処理内容を判断する。
【0036】
具体的に、変換要求受付手段1が起動して以来、変換要求にて指定された入力データ7に対する変換処理がされていない場合(ステップS12で「新規」の場合)には、新たな変換制御スレッドを起動させ、当該変換制御スレッドに変換要求を渡す(ステップS13)。ここで、変換制御スレッドとは、変換制御手段2と処理フロー作成手段3とから成るスレッドのことである。
【0037】
また、変換要求受付手段1が受信した変換要求が、既に変換処理がされている入力データ7に対する変換要求であれば、該当する変換制御スレッドに対して、当該変換要求を渡す(ステップS14)。
【0038】
また、変換要求受付手段1が受信した変換要求が、変換処理している入力データ7に対する全ての変換処理を終了させる変換要求であれば、該当する変換制御スレッドに対して終了メッセージを送信し、当該変換制御スレッドを終了させる(ステップS15)。
【0039】
その後、再び業務端末16から、変換要求受付手段1が有している通信ポートに対して、映像配信の要求や出力データ8の仕様変更を表す変換要求を送信される度に、図3に示す処理が行われる。
【0040】
次に、図4に示すフローチャートに基づいて、変換制御スレッドが動画像符号化データを再変換する処理の流れを説明する。
【0041】
図4のステップS21において、変換要求を受信した変換要求受付手段(スレッド)から変換制御スレッドが起動され、当該受信した変換要求に対する以下の処理を行う。
【0042】
まず、ステップS22において、処理フロー作成手段3が処理フロー情報6を作成する。
【0043】
例えば起動後、最初の変換要求が一入力一出力の場合には、処理フロー作成手段3において、スレッドである複数の部分処理手段4(以下、部分処理手段4をスレッドであるとして話を進める。)がシーケンシャルに接続された構成の処理フロー情報6が作成される。その後、新たな出力データ8の変換要求を受信すると、当該処理フロー作成手段3では、例えば部分処理手段4から成る処理フローを枝分かれさせることにより、ツリー構造の処理フロー情報6が動的に作成(つまり、変換処理行いつつ、当該変換要求に応じた処理フロー情報6が作成)される。
【0044】
ここで、同じ出力データ8に対して異なる出力仕様の変換要求が与えられた場合においても、処理フロー作成手段3がツリー構造の処理フロー情報6を作成することもある。つまり、処理フロー情報におけるツリー構造の変更は、新たな出力データの変換要求や出力データ停止の変換要求により発生するが、同じ出力データに対して異なる出力仕様の変換要求が与えられた場合でも、そのツリー構造が変更されることがある。
【0045】
変換要求に対する実際の処理フロー情報6の作成方法は幾つか考えられる。
【0046】
例えば、処理フローのパターン数が少なければ、予めサポートする全ての処理フローを考え、プログラムのヘッダファイルや、プログラムが読み込むファイルに定義する方法が適している。
【0047】
また、処理フローのパターン数が多い場合には、出力する符号化方式や解像度等の出力仕様の種類に応じて、テンプレートとその組合せのルールとを予め準備しておき、処理フロー作成手段3が変換要求に応じて動的に処理フロー情報6を作成する方法が適している。
【0048】
次に、ステップS23において、変換制御手段2が上述で作成された処理フロー情報6に基づいて、必要な部分処理手段4の起動・連結、部分処理手段4の処理パラメータの変更、および不要な部分処理手段4の終了といった各制御処理を行う。
【0049】
ここで、部分処理手段4は入力パラメータとして、連結された前段の部分処理手段4が処理した結果にアクセスするための情報パラメータ、前段からの入力情報をどのように処理するかを示す処理パラメータおよび、処理した結果を後段の部分処理手段4がアクセスできるようにするための情報パラメータなどを有している。当該パラメータを利用した部分処理手段4間通信により、部分処理手段4間のメッセージやデータのやり取り、同期処理などが行われる。
【0050】
次に、ステップS24において、前述で作成された処理フロー情報6に基づいて起動・連結させられた各部分処理手段4において、動画像データの1フレーム分の変換処理を行う。
【0051】
具体的に、先頭の部分処理手段4は、符号化された入力データ7を入力して変換処理を行い、その結果を2番目の部分処理手段4が入力して変換処理を行い、以降最後の部分処理手段4まで逐次的に変換処理が実行される。
【0052】
次に、ステップS25において、変換制御スレッドが新たな変換要求の有無の判断を行い、変換要求が無ければ(ステップS25で「なし」であれば)、ステップS24に戻り、処理フローの構成を維持した状態で、次の1フレーム分に対する変換処理が行われる。他方、変換要求があれば(ステップS25で「あり」であれば)、ステップS26において、変換制御スレッドが当該変換要求の種類を調べる。
【0053】
変換要求の種類を調べた結果、全ての変換処理を終了させるものである場合には(ステップS26で「変換終了」)、ステップS27において、部分処理手段4および変換制御スレッドが終了する。他方、そうでなければ(ステップS26で「変換変更」)、ステップS22に戻り、変換制御スレッドは新たな処理フロー情報6の作成を行い、当該作成された処理フロー情報6に基づいて構成された部分処理手段4により、変換処理を継続する。
【0054】
次に、図5〜11を用いて、部分処理手段4の変更の様子を具体的に説明する。
【0055】
図5は、動画像符号化変換で用いられる部分処理手段4を例示している図である。
【0056】
図5には、エントロピー復号化/符号化,逆量子化/量子化,逆DCT(Discrete Cosine Transform)/DCT,動き補償といった、MPEG−2,MPEG−4,JPEG(正確には動画像に対してはMotion JPEGであるが、本実施の形態での説明では、単にJPEGと称す)の復号化と符号化に必要な各部分処理手段4と、解像度変換,白黒化,ローパスフィルタ,エッジ強調などの画像処理を行う部分処理手段とが実線ブロックで例示されている。なお、図5には、トランスコード処理の両端に連結される受信および送信等のスレッドも含めて図示している。
【0057】
図6〜11は、一つの動画像符号化データを仕様の異なる複数の動画像符号化データに変換する、図5に例示した各部分処理手段4を連結して構成されるツリー状処理フロー5の例を示している。
【0058】
図6では、例えば、720×480画素,カラー,30fps,6MbpsのMPEG−2データ(以下、入力データi0とする)を受信し、3つの異なる動画像符号化データに変換した後、各業務端末16に配信する場合のツリー状処理フロー5の一例である。また、図6に示すツリー状処理フロー5は、大きく4つの部分処理手段ブロックB41〜B44により構成されている。
【0059】
部分処理手段ブロックB41は、エントロピー復号化手段B41a,逆量子化手段B41b,逆DCT手段B41c,動き補償手段B41d,およびフレームメモリ手段B41e等の各部分処理手段4により構成されており、エントロピー復号化手段B41aから動き補償手段B41dまで(もちろん、フレームメモリ手段B41eも含む)による入力データi0の復号化処理が、3つの出力データo1〜o3を生成する処理で共有されている。
【0060】
また、部分処理手段ブロックB42は、DCT手段B42a,量子化手段B42b,エントロピー符号化手段B42c,動き補償手段B42d,フレームメモリー手段B42e,逆DCT手段B42f,逆量子化手段B42g等の各部分処理手段4により構成されており、出力データ(720×480画素,カラー,30fps,3MbpsのMPEG−2データ)o1の再符号化処理を実行している。
【0061】
また、部分処理手段ブロックB43は、DCT手段B43a,量子化手段B43b,エントロピー符号化手段B43c,動き補償手段B43d,フレームメモリー手段B43e,逆DCT手段B43f,逆量子化手段B43g等の各部分処理手段4により構成されており、出力データ(720×480画素,カラー,30fps,1MbpsのMPEG−2データ)o2の再符号化処理を実行している。
【0062】
さらに、部分処理手段ブロックB44は、解像度変換(1/16)手段B44a,DCT手段B44b,量子化手段B44c,エントロピー符号化手段B44d,動き補償手段B44e,フレームメモリー手段B44f,逆DCT手段B44g,逆量子化手段B44h等の各部分処理手段4により構成されており、出力データ(176×112画素,カラー,10fps,128KbpsのMPEG−4データ)o3の再符号化処理を実行している。
【0063】
ここで、MPEG−2への再符号化は、DCT手段B42a,B43aや量子化手段B42b,B43bなどの部分処理手段4により行われており、量子化手段B42b,B43bにおいて入力したMPEG−2データより粗いステップで量子化したり、DCT手段B42a,B43aにおいてDCTの高周波成分を0にすることで画質を落とし、ビットレートを6Mbpsから3Mbpsおよび1Mbpsに減らしている。また、動き補償手段B42d,B43dにおいて、マクロブロック単位の画像マッチングによる動き探索は行わず、入力データの動きベクトル(図6のエントロピー復号化後に抽出される)を利用することにより高速化している。
【0064】
一方、MPEG−4への再変換は、まず復号化された30fpsの画像シーケンスから各々10fpsで必要な画像フレームを間引き、解像度変換(1/16)手段B44aにより当該間引いた画像を1/16に解像度変換した後、DCT手段B44bや量子化手段B44c等の部分処理手段4により符号化処理が行われている。なお、マクロブロックは16×16画素単位のため、解像度変換処理にて720×480画素の画像データの下部領域を棄てて、1/4の解像度ならば352×240画素、1/16の解像度ならば176×112画素に変換する。
【0065】
これらMPEG−2、MPEG−4等のトランスコード技術は公知(例えば、特許文献1)であるため、ここでの詳細な変換処理の流れや、各部分処理手段4に関する説明は省略する。
【0066】
このように、3つの異なる出力データo1〜o3の変換処理において、図6に示したツリー状処理フロー5は、前段の復号化処理(部分処理手段ブロックB41)が共有されているので、入力データi0の復号処理におけるCPU負荷を軽減することができ、変換処理の高速化に繋がる。
【0067】
ここで、図6に示した例では、部分処理手段ブロックB42〜B44には、フレーム間符号化による処理のループが存在しており、また、部分処理手段ブロックB41には、エントロピー復号化後に抽出した入力データi0の動きベクトルを後段の符号化における動きベクトル生成に用いているため、各部分処理手段をノードとして見ると、ツリー構造にはなっているとはいえない。
【0068】
しかし、図6で示した構造をブロック単位で見ると、連結する部分処理手段の集合を、共有できる部分(部分処理手段ブロックB41)と、共有できない部分(部分処理手段ブロックB41〜B44)に分け、共有部分と非共有部分をノードとして考えると、処理フローはツリー構造になっているとみなすことができる。本発明では、これをツリー状処理フローと表現している。
【0069】
さて、次に、図6で示したツリー状処理フロー5に基づいて変換処理を行っている際に、新たな業務端末16から、同じ入力データi0に対し、352×240画素,カラー,4fps,256KbpsのMPEG−4データ(以下、出力データo4とする)で配信してほしいとの変換要求が発生した場合について説明する。このとき構成されるツリー状処理フロー5の構成を図7に示す。
【0070】
新たな業務端末16から上記の変換要求が発生すると、図6と比較して図7に示すツリー状処理フロー5は、DCT手段B45a,量子化手段B45b,エントロピー符号化手段B45c,動き補償手段B45d,フレームメモリー手段B45e,逆DCT手段B45f,逆量子化手段B45g等の部分処理手段4により構成された、部分処理手段ブロックB45が新たに生成・連結されている。
【0071】
また、部分処理手段ブロックB44,B45の前段において、解像度変換(1/4)の部分処理手段4Aが新たに生成・連結され、さらに部分処理手段ブロックB44において、解像度変換(1/16)手段B44aが解像度変換(1/4)手段B44kに置換されている。
【0072】
ここで、新たに生成された各部分処理手段4は、他と同様スレッドである。
【0073】
図7で新たに生成、変更になった各部分処理手段4において、以下に示す処理が実行される。
【0074】
つまり、解像度変換(1/4)手段4Aで、前段の部分処理手段ブロックB41で復号化された画像データを解像度1/4で変換し、当該解像度変換した画像データから4fpsで必要な画像フレームを間引く。
【0075】
また、部分処理手段ブロックB45では、DCT手段B45a,量子化手段B45b,エントロピー符号化手段B45c,動き補償手段B45d等の部分処理手段4により、MPEG−4再符号化処理が行われ、当該再符号化された出力データo4を新たな業務端末16へ配信する。
【0076】
図7から分かるように、4つの出力データo1〜o4に対して、部分処理手段ブロックB41によるMPEG−2復号化処理が共有されており、2つの出力データo3〜o4に対して、解像度変換(1/4)手段4Aによる解像度変換処理が共有されている。
【0077】
上記変換要求を受け付けた際、変換制御手段2は、処理フロー作成手段3で作成された新たな処理フロー情報6に従い、図6で示したツリー状処理フロー5に基づく変換処理を継続したまま、上記変換要求に対応して必要な部分処理手段ブロックB45を起動する。
【0078】
これと並行して、出力データo3に対する変換処理中の画像フレームの解像度変換が終了した後、解像度変換(1/16)手段B44aを終了させ、これに代えて2つの解像度変換(1/4)手段4A,B44kを起動し直列に連結させ、さらに最初の解像度変換(1/4)手段4Aの出力を、部分処理手段ブロックB45の先頭の部分処理スレッドに連結する。
【0079】
その後、部分処理手段ブロックB45におけるDCT手段B45aが、前段において復号化され、フレーム間引きされた最初の画像フレームのデータを取り込み、MPEG−4符号化処理が開始される。
【0080】
上記で示した特許文献1の技術では、新たな変換要求に対して、全ての変換を一旦終了し、新たな処理フローに対する全ての部分処理手段を立ち上げ直す必要がある。したがって、新たな変換要求を受け付けてから実際に再度変換処理が実行されるまでには、かなりの時間を要することになり、当該新たな変換要求を出した業務端末16に画像が表示される時間はさらに遅れると共に、他の業務端末16においても画像の表示が長時間中断されることになる。
【0081】
しかし、本発明に係るトランスコーダ10では、新たな変換要求に対して他の変換処理を行いつつ、通信コネクションの確立、新たな部分処理手段の起動などを実行するため、業務端末16が変換要求を出した後、当該業務端末16に画像が表示されるまで通常数秒かかるが、他の業務端末16の表示には何ら影響を与えることはない。
【0082】
次に、図7で示したツリー状処理フロー5に基づいて変換処理を行っている際に、出力データo2を受信していた業務端末16から、配信停止の変換要求が出された場合について説明する。このとき構成されるツリー状処理フロー5の構成を図8に示す。
【0083】
本発明に係るトランスコーダ10では上記変換要求を受け付けた際、変換制御手段2は、処理フロー作成手段3で作成された新たな処理フロー情報6に従い、図7で示したツリー状処理フロー5に基づく変換処理を継続したまま、図8に示すように、部分処理手段ブロックB43が終了させられる。
【0084】
また、図8で示したツリー状処理フロー5に基づいて変換処理を行っている際に、同じ入力データi0に対して、352×240画素,カラー,4fps,384KbpsのJPEGデータ(以下、出力データo5とする)に変換して配信してほしいという変換要求が、新たな業務端末16から発生した場合には、図9に示すツリー状処理フロー5が構成される。
【0085】
つまり、本発明に係るトランスコーダ10では上記変換要求を受け付けた際、変換制御手段2は、処理フロー作成手段3で作成された新たな処理フロー情報6に従い、図8で示したツリー状処理フロー5に基づく変換処理を継続したまま、図9に示すように、DCT手段B46a,量子化手段B46b,エントロピー符号化手段B46c等の各部分処理手段4から成る、部分処理手段ブロックB46が新たに起動され、解像度変換(1/4)手段4Aの後段に連結される。
【0086】
その後、JPEGデータへの再符号化が実行され、部分処理手段ブロックB46の最後段の部分処理手段4から、出力データo5が出力される。
【0087】
また、図9で示したツリー状処理フロー5に基づいて変換処理を行っている際に、出力データo5を受信していた業務端末16が、720×480画素,カラー,4fps,1MbpsのJPEGデータ(以下、出力データo6)に変更して配信してほしいという変換要求を出した場合には、図10に示すツリー状処理フロー5が構成される。
【0088】
つまり、本発明に係るトランスコーダ10では上記変換要求を受け付けた際、変換制御手段2は、処理フロー作成手段3で作成された新たな処理フロー情報6に従い、図9で示したツリー状処理フロー5に基づく変換処理を継続したまま、図10に示すように、部分処理手段ブロックB46を解像度変換(1/4)手段4Aから、部分処理手段ブロックB41の後段に連結させる。
【0089】
その後、新たな仕様でのJPEGデータ変換処理が再開され、部分処理手段ブロックB46の最後段の部分処理手段4から、出力データo6が出力される。
【0090】
また、図10で示したツリー状処理フロー5に基づいて変換処理を行っている際に、出力データo4を受信していた業務端末16が、720×480画素,カラー,10fps,2MbpsのJPEGデータ(以下、出力データo7とする)に変更して配信してほしいという変換要求を出した場合には、図11に示すツリー状処理フロー5が構成される。
【0091】
つまり、本発明に係るトランスコーダ10では上記変換要求を受け付けた際、変換制御手段2は、処理フロー作成手段3で作成された新たな処理フロー情報6に従い、図10で示したツリー状処理フロー5に基づく変換処理を継続したまま、図10で示した部分処理手段ブロックB45を終了させる。
【0092】
そして、図11に示すように、JPEG符号化の量子化手段B47a,エントロピー符号化手段B47b等の各部分処理手段4から成る部分処理手段ブロックB47を起動させ、DCT手段B46aの後段に当該起動させた部分処理手段ブロックB47が連結される。
【0093】
さらに、DCT手段B46aに対して、選択する(間引く)画像フレームをそれまでの4fpsから10fpsに変更する。
【0094】
さらに、出力データo3の変換処理に携わっていた、直列に接続された2つの解像度変換(1/4)手段4A,B44kの各部分処理手段4を終了させ、解像度変換(1/16)手段4Bを起動させ、置き換える。
【0095】
ここで、これら一連の部分処理手段4の生成・変更・削除等は、他の変換処理を継続したまま実行される。
【0096】
その後、JPEGデータの符号化が開始され、部分処理スレッドブロックB47の最後段の部分処理手段4から、出力データo7が出力される。
【0097】
また、図11で示したツリー状処理フロー5に基づいて変換処理を行っている際に、出力データo1を受信していた業務端末16が、ビットレートを3Mbpsから1.5Mbpsへと同じMPEG−2データで画質を落として配信してほしいという変換要求を出した場合には、変換処理手段2は、処理フロー作成手段3で作成された新たな処理フロー情報6(上記で説明したように、パラメータ情報も含まれている)に従い、ツリー状処理フロー5の構成を変更することなく、新たな画像フレームを処理するタイミングで量子化手段B42bに対して粗い量子化を行う処理パラメータを与えて、処理内容を変更する。
【0098】
同様に、出力データo6を受信していた業務端末16が、フレームレートを4fpsから6fpsへと、またビットレートを1Mbpsから1.5Mbpsへと同じJPEGデータで配信してほしいという変換要求を出した場合には、変換処理手段2は、処理フロー作成手段3で作成された新たな処理フロー情報6に従い、ツリー状処理フロー5の構成を変更することなく、新たな画像フレームを処理するタイミングで、量子化手段B46bに対して選択する(間引く)画像フレームを6fpsにする等の処理パラメータ与えて、処理内容を変更する。
【0099】
このように、同じ符号化映像の入力データi0に対し、複数の異なる仕様の符号化映像の出力データo1〜o7に変換する際に、変換要求受付手段2が業務端末16から変換要求を受け取った場合には、処理フロー作成手段3がトランスコーダ10の入力から出力に向かって、共用可能な部分処理手段4を共用するツリー状の処理フロー情報6を作成する。
【0100】
そして、変換制御手段2は、当該作成された処理フロー情報6に従い部分処理手段4を連結し、一つの入力データi0を複数の出力データo1〜o7に逐次並列的に変換するよう制御する構造のツリー状処理フロー5を構成する。
【0101】
これにより、CPU(図示していない)が同じ部分処理を複数回行う無駄をなくすことができ、トランスコード処理の高速化を図ることができる。また、従来の技術のように、予め想定される全ての処理フロー、すなわち部分処理手段のあらゆる組合せに対応する一入力多出力変換のソフトウェアモジュール(部分処理手段4)群を作成し、ディスク等に格納するのではなく、用意した部分処理に対応するソフトウェアモジュール群の中から変換要求に応じて、必要な部分処理ソフトウェアモジュールを選択し、組み合わせるので、装置の価格を低く抑えると共に、種々の変換要求に柔軟に対応可能なトランスコーダ10を効率よく実装できる効果がある。
【0102】
さらに、時系列の動画像データの変換中に、処理フロー作成手段3が業務端末16からの変更要求に基づき処理フロー情報6を変更し、変換制御手段3が部分処理手段4間の連結を動的に変更(つまり、一部で変換処理を続行しつつ、部分処理手段4の構成を変更)し、あるいは部分処理手段4の処理内容を動的に変更(つまり、一部で変換処理を続行しつつ、部分処理手段4のパラメータを変更)しているので、従来の技術のように、変換プロセスの消滅・再生成等に伴う、変換処理全体の中断をする必要がない。したがって、変換要求に対応する出力データ以外の出力データに影響を与えず、該当する出力データに対してのみ変換要求に対応した変更を実施することができる。
【0103】
<実施の形態2>
本実施の形態2は、図1に示す映像監視システムにおいて、業務端末16がクロッピング変換または虫眼鏡変換といった変換要求を出力した場合について、説明するものである。
【0104】
実施の形態1では、高いビットレートの入力映像を、再量子化による画質低下、解像度縮小、およびフレーム間引きにより、低いビットレートの出力映像に変換した。しかし、監視の目的によっては、カメラで撮影される一部の領域のみを高画質で詳細に見たいという要求がある場合もある。当該要求を実現することができる方法として、クロッピング変換と虫眼鏡変換がある。
【0105】
図12に示すように、クロッピング変換とは、画像フレームの一部の領域を取り出し高画質で再符号化する変換方法のことである。また、虫眼鏡変換とは、詳細に見たい領域は高い画質で、そうでない領域は低い画質で再符号化する変換方法のことである。
【0106】
ここで、トランスコーダ10の構成やソフトウェアの実装方法などは実施の形態1と同様なので、ここでの説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
【0107】
図13は、映像ネットワーク11上でコーデック12からマルチキャストされる、640×480画素,カラー,15fps,5MbpsのJPEGデータを映像ゲートウェイ20が受信し、当該受信したJPEGデータを本発明に係るトランスコーダ10により、320×240画素,カラー,5fps,512KbpsのJPEGデータに変換した後、当該変換したJPEGデータを映像ゲートウェイ20が業務ネットワーク15上に、マルチキャスト配信する際の処理フローを示している。
【0108】
図13に示すフロー構成では、入力されてきたJPEGデータから必要な画像フレームを間引いた後、エントロピー復号化手段4F,逆量子化手段4G,解像度変換(1/4)手段4H,量子化手段4I,エントロピー符号化手段4J等の各部分処理手段4により、所定の変換処理を行い、変換されたJPEGデータを業務ネットワーク15上に、マルチキャスト配信する。
【0109】
さて、図13に示した変換処理を実行している最中に、マルチキャスト配信されたJPEGデータを受信し表示していた2台の業務端末16から、クロッピング変換の要求がトランスコーダ10の変換要求受付手段1に送られたとする。
【0110】
具体的に、図14に示すように、一方の業務端末16からは、詳細に見たい領域として入力映像に対して領域Aが指定され、当該領域Aに関して320×240画素,カラー,5fps,512KbpsのJPEGデータに変更して配信してほしいという変換要求が出力されたとする。
【0111】
これに対して、他方の業務端末16からは、詳細に見たい領域として入力映像に対して領域Bが指定され、当該領域Bに関して320×240画素,カラー,5fps,512KbpsのJPEGデータに変更して配信してほしいという変換要求が出力されたとする。
【0112】
なお、各業務端末16からの領域の指定は、入力画像のマクロブロック単位に指定できる。
【0113】
上記変換要求を変換要求受付手段1が受け取ると、実施の形態1で説明したように、処理フロー作成手段3が作成した処理フロー情報6に基づき、変換制御手段2は、スレッドである2つのエントロピー符号化手段を起動させ、図15に示すツリー状処理フロー5を構成する。
【0114】
図15で示されているように、新たに起動されたエントロピー符号化手段4K,4Lがエントロピー符号化手段4Fの後段に、それぞれ接続される。そして、エントロピー復号化手段4Fで復号化された入力画像のうち、一方の業務端末16に対するエントロピー符号化手段4Kは、領域Aを構成するマクロブロックデータを選択して符号化する。これに対して、他方の業務端末16に対するエントロピー符号化手段4Lは、領域Bを構成するマクロブロックデータを選択して符号化する。
【0115】
このように、図15に示したツリー状処理フロー5では、3つの出力データを変換するに際して、エントロピー復号化手段4Fと逆量子化手段4Gとが共有されている。
【0116】
次に、図13に示した変換処理を実行している最中に、マルチキャスト配信されたJPEGデータを受信し表示していた2台の業務端末16から、虫眼鏡変換の要求がトランスコーダ10の変換要求受付手段1に送られてきた場合について説明する。
【0117】
ここで、上記2台の業務端末16から指定される、入力映像に対して虫眼鏡変換を行う領域指定は、上記と同様に、図14に示した指定であるとする。また、両業務端末16が配信を要求する映像の種類は、640×480画素,カラー,5fps,1MbpsのJPEGデータであるとする。
【0118】
上記変換要求を変換要求受付手段1が受け取ると、実施の形態1で説明したように、処理フロー作成手段3が作成した処理フロー情報6に基づき、変換制御手段2は、スレッドである2つの量子化手段4M,4Oと、スレッドである2つのエントロピー符号化手段4N,4Pとを起動させ、図16に示すツリー状処理フロー5を構成する。
【0119】
図16で示されているように、新たに起動された量子化手段4M,4Oが逆量子化手段4Gの後段に、それぞれ接続され、また両量子化手段4M,4Oの後段には、各エントロピー符号化手段4N,4Pが各々接続されている。
【0120】
図16で示されたツリー状処理フロー5において、エントロピー復号化手段4F、逆量子化手段4Gにより変換された入力データに対し、量子化手段4Mでは、領域(A+B)を構成するマクロブロックデータを入力画像と同様に量子化する(入力符号化データと同一の方法およびパラメータで量子化する)。
【0121】
これに対して、量子化手段4Oでは、領域(A×B)以外の領域において高次のDCT成分を0にして量子化する(つまり、量子化手段4Oにて領域(A×B)以外の領域の高次成分を0に置き換える)。
【0122】
次に、領域Aを指定した業務端末16に対応するエントロピー符号化手段4Nは、領域Aを構成するマクロブロックデータを量子化手段4Mから受け取り、また領域A以外の領域を構成するマクロブロックデータを量子化手段4Oから受け取り、再符号化を行う。
【0123】
これに対して、領域Bを指定した業務端末16に対応するエントロピー符号化手段4Pは、領域Bを構成するマクロブロックデータを量子化手段4Mから受け取り、また領域B以外の領域を構成するマクロブロックデータを量子化手段4Oから受け取り、再符号化を行う。
【0124】
このように、図16に示したツリー状処理フロー5では、3つの出力データを変換するに際して、エントロピー復号化手段4Fと逆量子化手段4Gとが共有されている。また、2つの出力データ(虫眼鏡変換された出力データ)を変換するに際して、領域(A+B)に対する量子化を行う量子化手段4Mおよび、領域(A×B)以外の領域に対する量子化を行う量子化手段4Oが共有されている。
【0125】
ここで、上記クロッピング変換および虫眼鏡変換において、業務端末16からの領域(指定)変更要求に対するトランスコーダ10の応答タイミングは、出力画像のフレーム単位である。したがって、ユーザが業務端末16の画面上で指定領域をマウスでドラッグしながら、トランスコーダ10と対話的に領域を変更することも可能である。
【0126】
このように、本実施の形態2では、クロッピング変換や虫眼鏡変換のように変換パラメータとして入力画像フレームの一部の領域を指定し、さらにその指定領域を対話的に変更するといった変換に対しても、実施の形態1と同様に、同じ入力データに対する複数の変換において一部の部分処理手段4を共有している。
【0127】
したがって、本実施の形態2で説明した変換においても、CPU(図示せず)の処理負担を軽減することができ、変換処理の高速化を図ることができる等の実施の形態1と同様な効果を得ることができる。また、指定領域は画像フレーム単位で動的に変更でき、使い勝手のよいシステムを提供できる。
【0128】
なお、上記では、領域の指定は入力画像のマクロブロック単位でできるとしたが、入力画像を画素レベルまで復号すれば、画素単位で領域を指定することができる。
【0129】
<実施の形態3>
上記各実施の形態では、一つの動画像を複数の表示端末に異なる符号化データとして配信する場合について説明したが、本実施の形態3では、静止画像を複数の表示端末に異なる符号化データとして配信する場合について説明する。トランスコーダ10の構成やソフトウェアの実装方法などは、実施の形態1で説明したものと同様であるので、ここでは異なる部分のみを説明する。
【0130】
図17は、本実施の形態3に係る画像サーバシステムの構成を示す図であり、例えば、電子会議や電子授業において、ある表示端末から同じ静止画像を複数の他の表示端末に配信して表示する場合等に適用することができる。
【0131】
図17において、ネットワーク25を介して、画像サーバ21と複数の表示端末26とがそれぞれ接続されている。
【0132】
画像サーバ21は、読出部22、本発明に係るトランスコーダ10および通信部23等により構成されている。読出部22は、画像データベース24から該当する符号化画像を読出し、当該読出した符号化画像を本発明に係るトランスコーダ10は、各表示端末26からの要求に応じた形式の符号化画像に変換する。そして、通信部23により、トランスコーダ10において符号化された画像が各表示端末26に配信される。
【0133】
各表示端末26は、カラー/モノクロ、解像度といった表示能力の違い、各表示端末26へ繋がるネットワーク25の空き容量の違い、または各表示端末26に表示している画面のレイアウトの違いなどにより、配信されるべき画像の符号化方式やパラメータが異なる。各表示端末26に対して、どのような符号化をするかを決める方法として、各表示端末26からの配信要求で指定する、予め画像サーバ21に設定しておく、あるいは画像サーバ21から各表示端末26に問い合わせるなど、色々な方法がある。
【0134】
ここで、各表示端末26は、実施の形態1で説明した業務端末16と同じ構成が取られており、通信部16a、復号化部16b、表示部16cおよび対話制御部16d等により構成されている。
【0135】
本実施の形態においても、トランスコーダ10で構成される各部分処理手段4はスレッドとしており、図18は、静止画像符号化変換で用いられる部分処理スレッドモジュール(部分処理手段4)を例示する図である。
【0136】
図18には、エントロピー復号化/符号化,逆量子化/量子化,逆DCT/DCTといった、JPEGの復号化と符号化に必要な各部分処理手段4と、解像度変換,白黒化,ローパスフィルタ,エッジ強調などの画像処理を行う部分処理手段4と、GIF復号化/符号化などのGIF変換に必要な各部分処理手段4とが実線ブロックで示されている。なお、図18には、入力部,送信部,表示部,ファイル出力部等の、トランスコーダ10の両端で接続される入出力のスレッドも記載されている。
【0137】
次に、図19,20は、図18に示した各部分処理手段4を連結して、一つの静止画像符号化データを、仕様の異なる複数の静止画像符号化データに変換するツリー状処理フロー5の例を示している。
【0138】
図19では、例えば、2400×1600画素,カラー,10MBのGIF画像データ(入力データi11と称す)を受信し、3つの異なるJPEG静止画像符号化データと、3つの異なるGIF画像符号化データとに変換した後、各表示端末26に配信する場合のツリー状処理フロー5の一例である。
【0139】
図19において、GIF復号化手段41Aは、全ての変換で共有されている。また、GIF復号化手段41Aの後段には、3つJPEG変換で共有されているDCT手段41Bと、3つのGIF変換で共有されているローパスフィルタ手段41Cとが接続されている。
【0140】
また、DCT手段41Bの後段には、3つの量子化手段41D,41E,41Fとが各々並列に接続されている。また、ローパスフィルタ手段41Cの後段には、GIF符号化手段41G、解像度変換(1/16)手段41Hと、解像度変換(1/64)手段41Iが各々並列に接続されている。
【0141】
さらに、各量子化手段41D〜41Fには、エントロピー符号化手段41J,41K,41Lが各々接続されている。また、解像度変換(1/16)手段41Hの後段には、GIF符号化手段41Mが接続されおり、解像度変換(1/64)手段41Iの後段には、GIF符号化手段41Nが接続されている。
【0142】
図19において、GIF復号化手段41A,DCT手段41B,量子化手段41Dおよびエントロピー符号化手段41Jにより、入力データ11iを、2400×1600画素,カラー,500KBのJPEGデータ(出力データ)o11に再符号化している。
【0143】
また、GIF復号化手段41A,DCT手段41B,量子化手段41Eおよびエントロピー符号化手段41Kにより、入力データ11iを、2400×1600画素,カラー,300KBのJPEGデータ(出力データ)o12に再符号化している。
【0144】
また、GIF復号化手段41A,DCT手段41B,量子化手段41Fおよびエントロピー符号化手段41Lにより、入力データ11iを、2400×1600画素,白黒,150KBのJPEGデータ(出力データ)o13に再符号化している。
【0145】
また、GIF復号化手段41A,ローパスフィルタ手段41C,およびGIF符号化手段41Gにより、入力データ11iを、2400×1600画素,カラー,5MBのGIFデータ(出力データ)o14に再符号化している。
【0146】
また、GIF復号化手段41A,ローパスフィルタ手段41C,解像度変換(1/16)手段41H,およびGIF符号化手段41Mにより、入力データ11iを、600×400画素,カラー,600KBのGIFデータ(出力データ)o15に再符号化している。
【0147】
また、GIF復号化手段41A,ローパスフィルタ手段41C,解像度変換(1/64)手段41I,およびGIF符号化手段41Nにより、入力データ11iを、300×200画素,カラー,150KBのGIFデータ(出力データ)o16に再符号化している。
【0148】
また図20では、例えば、2400×1600画素,カラー,1MBのJPEG画像データ(入力データ)i21を受信し、5つの異なるJPEG静止画像符号化データと、1つのGIF画像符号化データとに変換した後、各表示端末26に配信する場合のツリー状処理フロー5の一例である。
【0149】
ここで、入力データi21は、図20に示すツリー状処理フロー5によって、2400×1600画素,カラー,500KBのJPEGデータ(出力データ)o21、2400×1600画素,カラー,250KBのJPEGデータ(出力データ)o22、2400×1600画素,白黒,150KBのJPEGデータ(出力データ)o23、1200×800画素,カラー,150KBのJPEGデータ(出力データ)o24、1200×800画素,白黒,100KBのJPEGデータ(出力データ)o25、および、600×400画素,カラー,150KBのGIFデータ(出力データ)o26に変換(再符号化)される。
【0150】
図20において、エントロピー復号化手段42A,逆量子化手段42B,および逆DCT手段42Cは、全ての出力データo21〜o26の変換で共有されている。
【0151】
また、逆DCT手段42Cの後段には、出力データo21〜o23のJPEG変換で共有されているDCT手段42Dと、出力データo24,o25のJPEG変換で共有されている解像度変換(1/4)手段42Eと、出力データo26のGIF変換で使用される解像度変換(1/16)手段42Fとが並列に接続されている。
【0152】
また、DCT手段42Dの後段には、出力データo21の変換処理で使用される量子化手段42Gと、出力データo22,o23の変換で共有されている量子化手段42Hとが各々並列に接続されている。
【0153】
また、解像度変換(1/4)手段42Eの後段には、出力データo24,o25の変換で共有されているDCT手段42Iと、量子化手段42Jとが直列に接続されている。
【0154】
また、量子化手段42Gの後段には、エントロピー符号化手段42Kが接続されており、量子化手段42Hの後段には、エントロピー符号化手段42Lが接続されている一方で、白黒化手段42Mを介してエントロピー符号化手段42Nが接続されている。
【0155】
また、量子化手段42Jの後段には、エントロピー符号化手段42Oが接続されている一方で、白黒化手段42Pを介してエントロピー符号化手段42Qが接続されている。
【0156】
また、解像度変換(1/16)手段42Fの後段には、GIF符号化手段42Rが接続されている。
【0157】
さて、例えば、図20に示したツリー状処理フロー5により、所定の静止画像データの変換および配信を終了させた後に、画像サーバシステムにおいて、新たな表示端末26が1200×800画素,カラー,300KBのJPEGデータ(出力データo27)の配信を要求し、さらに、出力データo21の配信を要求いていた表示端末26が画質を向上して800KBのJPEGデータを要求した場合には、トランスコーダ10において、図21に示すツリー状処理フロー5が構成される。
【0158】
つまり、図21において、量子化手段42Gのパラメータの変更されると共に、DCT手段42Iの後段に、新たなスレッドとして量子化手段42Sとエントロピー符号化手段42Tとが生成され、当該順に接続される。
【0159】
このように、図17に示した画像サーバシステムを用いた電子会議や電子授業では、同じ仕様で符号化された、異なる静止画像を画像データベース24から読出し、複数の表示端末26に対して符号化変換して配信している状況において、表示端末26の新規追加や削除、あるいは表示端末26から出力仕様の変更要求等の新たな変換要求があっても、処理フローで変更がある部分処理手段4のみにおいて、スレッドの終了、起動、連結、または処理内容の変更が行われるため、全ての変換処理に迅速かつ柔軟に対応することができる。
【0160】
以上のように、本実施の形態3で説明した静止画像に対しても、実施の形態1と同様に、同じ入力に対する複数の変換において一部の部分処理手段4が共有されているので、高速化やシステムの費用の削減を図ることができる。また、表示端末26からの変換要求に応じて、スレッドである部分処理手段4を組み合わせることにより、種々の変換要求に柔軟に対応することができるトランスコーダ10を提供することができる。
【0161】
さらに、複数の静止画像を連続して変換している際に、処理フロー作成手段3が変換方法の変更要求に基づき処理フロー情報6を変更し、変換制御手段2が部分処理手段4間の連結を動的に変更し、あるいは部分処理手段4の処理内容(パラメータ情報)を動的に変更するため、変換プロセス全体の消滅・再生成等に伴う変換の中断や遅延が発生することなく、他の出力に影響を与えず該当する出力の変換要求に対応することができる。
【0162】
なお、上記各実施の形態に示した各システムでは、業務端末16や表示端末26が変換要求を出すとしたが、例えば、ネットワークの空き帯域を管理するQoS管理サーバが、トランスコーダ10に対して各出力のビットレートを指示するなど、別の端末やモジュールが変換要求を出すシステム構成であっても良い。
【0163】
また、映像ゲートウェイ20や画像サーバ21にトランスコーダ10を組み込む構成を示したが、例えば、業務端末16や表示端末26内にトランスコーダ10と組み込み、当該業務端末16や表示端末26にて受信した符号化画像を白黒で表示し、当該表示した画像を使用の異なる多数の形式でファイル記録するなど、別の構成でも構わない。
【0164】
また、画像の符号化方式として、JPEG,MPEG−2/4,GIF等を例にとって説明したが、これらに限定されるものではなく、他の画像符号化形式でもよく、符号化された音声や他の信号データでも本発明に係るトランスコーダ10を適用することができる。
【0165】
また、動画像データをトランスコードする実施の形態1では、処理フロー変更を画像フレーム単位として話を進めたが、MPEG−2のGOP(Group of Picture)等、一連の画像フレームを単位としてもよい。
【0166】
さらに、上記各実施の形態では、トランスコーダ10を構成するソフトウェアの実装方法として、階層的なマルチスレッド構成の方法としたが、複数プロセスで複数スレッドの構成する方法や、1プロセスで1スレッドの構成する方法であってもよい。
【0167】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のトランスコーダは、第一の符号化データを入力し、当該第一の符号化データとは異なる第二の符号化データに変換するトランスコーダにおいて、外部からの前記変換の仕様に関する要求である変換要求情報を受信する変換要求受付手段と、前記変換を実行する、複数の部分処理手段と、前記変換要求情報に基づいて、前記複数の部分処理手段を協働的に機能させるための情報である処理フロー情報を作成する処理フロー作成手段と、前記処理フロー情報に基づいて、前記部分処理手段の接続を制御する変換制御手段とを、備えているので、種々の一入力多出力の変換要求に柔軟に対応することができるトランスコーダを提供することができる。
【0168】
また、本発明の請求項4に記載のトランスコーダは、第一の符号化データを入力し、当該第一の符号化データとは異なる第二の符号化データに変換するトランスコーダにおいて、外部からの前記変換の仕様に関する要求である変換要求情報を受信する変換要求受付手段と、前記変換を実行する、複数の部分処理手段と、前記変換要求情報に基づいて、前記複数の部分処理手段を協働的に機能させるための情報である処理フロー情報を作成する処理フロー作成手段と、前記処理フロー情報に基づいて、前記部分処理手段の処理内容に関するパラメータを制御する変換制御手段とを、備えているので、種々の一入力多出力のパラメータに関する変換要求に柔軟に対応することができるトランスコーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトランスコーダを用いたシステムを説明するための図である。
【図2】本発明に係るトランスコーダの構成を示すブロック図である。
【図3】変換要求受付手段における処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】変換制御スレッドにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】動画像に関するトランスコードに用いられる部分処理手段の一部を列挙した図である。
【図6】実施の形態1に係る第一のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図7】実施の形態1に係る第二のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図8】実施の形態1に係る第三のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図9】実施の形態1に係る第四のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図10】実施の形態1に係る第五のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図11】実施の形態1に係る第六のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図12】クロッピング変換および虫眼鏡変換の様子を示す図である。
【図13】実施の形態2に係る処理フローの構成を示す図である。
【図14】クロッピング変換等を行う領域を指定する様子を示す図である。
【図15】実施の形態2に係る第一のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図16】実施の形態2に係る第二のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図17】実施の形態3に係る画像サーバシステムの構成を示す図である。
【図18】静止画像に関するトランスコードに用いられる部分処理手段の一部を列挙した図である。
【図19】実施の形態3に係る第一のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図20】実施の形態3に係る第二のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【図21】実施の形態3に係る第三のツリー状処理フローの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 変換要求受付手段、2 変換制御手段、3 処理フロー作成手段、4 部分処理手段、5 ツリー状処理フロー、6 処理フロー情報、10 トランスコーダ。
Claims (5)
- 第一の符号化データを入力し、当該第一の符号化データとは異なる第二の符号化データに変換するトランスコーダにおいて、
外部からの前記変換の仕様に関する要求である変換要求情報を受信する変換要求受付手段と、
前記変換を実行する、複数の部分処理手段と、
前記変換要求情報に基づいて、前記複数の部分処理手段を協働的に機能させるための情報である処理フロー情報を作成する処理フロー作成手段と、
前記処理フロー情報に基づいて、前記部分処理手段の接続を制御する変換制御手段とを、
備えていることを特徴とするトランスコーダ。 - 前記第二の符号化データは、少なくとも2以上であり、
前記処理フロー情報は、入力から出力に向かって、前記部分処理手段が枝分かれする、ツリー状処理フロー構成情報を含んでいる、
ことを特徴とする請求項1に記載のトランスコーダ。 - 前記処理フロー情報は、前記部分処理手段の処理内容に関するパラメータ情報も含んでおり、
前記変換制御手段は、当該処理フロー情報に基づいて、前記部分処理手段の処理内容に関するパラメータも変化させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトランスコーダ。 - 第一の符号化データを入力し、当該第一の符号化データとは異なる第二の符号化データに変換するトランスコーダにおいて、
外部からの前記変換の仕様に関する要求である変換要求情報を受信する変換要求受付手段と、
前記変換を実行する、複数の部分処理手段と、
前記変換要求情報に基づいて、前記複数の部分処理手段を協働的に機能させるための情報である処理フロー情報を作成する処理フロー作成手段と、
前記処理フロー情報に基づいて、前記部分処理手段の処理内容に関するパラメータを制御する変換制御手段とを、
備えていることを特徴とするトランスコーダ。 - 前記複数の部分処理手段が前記第一の符号化データを前記第二の符号化データに変換処理している際に、一部の前記変換処理を行いながら、前記変換制御手段は、前記処理フロー情報に基づいた前記部分処理手段の制御を行う、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のトランスコーダ。
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