JP2004343191A - インターネットサービスプロバイダ選択システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回線品質が悪化したプロバイダには新たなセッションを接続しないようにして、回線品質の悪化を防ぐ。
【解決手段】回線使用量監視部134〜136は、各ISPにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータ131〜133の現在のセッション数をそれぞれ計測する。ISP選択判定部137は、回線使用量監視部134〜136により計測されたセッション数を把握し、ある仮想ルータのセッション数が予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるセッション数と他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出し、ユーザ端末101、102から新たなセッション接続要求があった場合、算出された差分が最も大きい仮想ルータに新たなセッションを接続する。ISP選択判定部137は、ユーザが契約していないISPの仮想ルータをも新たなセッションの接続先の対象とする。
【選択図】 図1
【解決手段】回線使用量監視部134〜136は、各ISPにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータ131〜133の現在のセッション数をそれぞれ計測する。ISP選択判定部137は、回線使用量監視部134〜136により計測されたセッション数を把握し、ある仮想ルータのセッション数が予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるセッション数と他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出し、ユーザ端末101、102から新たなセッション接続要求があった場合、算出された差分が最も大きい仮想ルータに新たなセッションを接続する。ISP選択判定部137は、ユーザが契約していないISPの仮想ルータをも新たなセッションの接続先の対象とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者専用線)サービス等のインターネット接続サービスを利用するインターネット利用者の端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するインターネットサービスプロバイダ(ISP)を選択するためのインターネットサービスプロバイダ選択システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年インターネットへ高速に接続するためのサービスとしてADSLサービスが広く利用されるようになっている。そのため、インターネット接続サービスを行っている多くのインターネットサービスプロバイダ(以下単にプロバイダと略す。)がADSLサービスを行うようになっている。ADSLサービスを利用してインターネットへの接続を行いたいユーザは、この多数のプロバイダの中から利用したいプロバイダを選択して契約を行うことによりADSLサービスを受けることが可能となる。
【0003】
このように各ユーザがそれぞれ利用したいプロバイダを選択して契約を行っているため、インターネットと電話回線との接続を管理している集約局、加入者交換局ではユーザ端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するプロバイダを選択する必要がある。
【0004】
このような従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムの構成を図3に示す。この図3では、インターネット140への接続サービスを提供する3つのISPが存在し、各ISPのISPサーバ141〜143はインターネット140への接続を行っている。
【0005】
ADSLサービスで使う主な局側設備は、加入者交換局120に設置されるDSLAM(DSL Access Multiplexer:DSL多重化装置)121、122と集約局360に設置されるBAS(Broadband Access Server)330である。また、ADSLの利用者であるユーザ1、ユーザ2は、加入者交換局120のDSLAM121、122に接続されている。また、ユーザ端末101、102からのパケットは、ADSLモデム111、112により電話回線に重畳されて加入者交換局120まで伝送される。DSLAM121、122は、終端したADSL回線とWAN側をつなぐ役割を果たしている。ADSLサービスでは、複数のインターネット接続業者(ISP)から接続先を選べるように、通信プロトコルにPPPoA(Point to Point Protocol over ATM)やPPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet)が採用されている。BAS330ではユーザ側のPPPを終端した上で、接続先のISPサーバを決定する、このために各ISPサーバに対応したルータ環境を装置内に複数作ることが出来る仮想ルータ331〜333が設けられている。
【0006】
通常ユーザはPPPoA等を使って接続する仮想ルータを決定する。例えば、BAS330では、ユーザID@プロバイダ識別子というユーザアカウントによりどのプロバイダに接続するかを認識し、認証を行った上で各プロバイダとの相互接続点へデータを振り替えている)(例えば、非特許文献1参照。)。
【0007】
ユーザ1、2のユーザ端末101、102は、このようなシステム構成でインターネット140に接続し、配信サーバ150へアクセスを行うことができるようになっている。
【0008】
しかし、図3に示したような従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムでは、あるプロバイダへの接続が集中してトラヒック量が多くなり回線品質が悪化した場合、例え他のプロバイダへの接続に余裕がある場合であっても、ユーザからの新たなセッション接続要求を回線品質が悪化したプロバイダへ接続してしまう。特に、一般的にユーザは1つのプロバイダとのみ契約を行う場合が多いと思われるため、特定のユーザからのセッション接続要求は常に同じプロバイダへの接続を要求するものとなると思われるが、特定のプロバイダにセッションが集中してトラヒック量が増大すると各ユーザにとっては接続できない、または接続できてもデータ転送速度が極端に低くなってしまう等の弊害が発生する。
【0009】
【非特許文献1】
日経コミュニケーション、2002年8月5日、p.138−p.139
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムでは、あるプロバイダのトラヒック量が多くなり回線品質が悪化した場合でも、新たなセッションを回線品質が悪化したプロバイダに接続してしまうという問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、回線品質が悪化したプロバイダには新たなセッションを接続しないようにして、回線品質の悪化を防ぐことのできるインターネットサービスプロバイダ選択システムおよび方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、インターネット接続サービスを利用するインターネット利用者の端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するインターネットサービスプロバイダを選択するためのインターネットサービスプロバイダ選択システムであって、
ブロードバンドアクセスルータ内に前記複数のインターネットサービスプロバイダにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータの現在のセッション数をそれぞれ計測する複数の回線使用量監視手段と、
前記回線使用量監視手段により計測されたある仮想ルータのセッション数が、前記ある仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるセッション数と前記他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出し、新たなセッション接続要求があった場合、算出された前記差分が最も大きい仮想ルータに前記新たなセッションを接続するインターネットサービスプロバイダ選択判定手段を有する。
【0013】
本発明によれば、新たなセッションが追加されることによりあるプロバイダのセッション数が閾値を越えてしまう場合、その新たなセッションをセッション数と閾値との差分である余裕度の大きいつまり回線品質の良いプロバイダのサーバに対応する仮想ルータへ自動的に接続するようにするので、ユーザ端末からのセッション接続要求を回線品質が悪化しているプロバイダの仮想ルータへ接続するようなことがなくなる。
【0014】
また、本発明の他のインターネットサービスプロバイダ選択システムでは、回線使用量監視手段が、セッション数ではなくトラヒック量を測定することにより、回線品質の悪化を検出するようにしてもよい。
【0015】
さらに、前記インターネットサービスプロバイダ選択判定手段は、セッション接続を要求してきたパケットの送信先IPアドレスを、前記差分が最も大きい仮想ルータのIPアドレスに変更することにより、新たなセッションの接続先を算出された前記差分が最も大きい仮想ルータとするようにしてもよい。
【0016】
さらに、本発明の他のインターネットサービスプロバイダ選択システムでは、前記インターネットサービスプロバイダ選択判定手段は、前記新たなセッション接続要求を行ったユーザ端末のユーザが契約を行っていないインターネットサービスプロバイダの仮想ルータをも前記新たなセッションの接続先の対象とする。
【0017】
本発明によれば、ユーザが契約しているプロバイダの回線品質が悪化した場合には、ユーザからのセッション接続要求を契約していない他のプロバイダの仮想ルータへ自動的に送信されるので、回線品質が良い回線を利用することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムの構成を示すブロック図である。図1において、図3中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
【0020】
本実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムは、図3に示した従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムに対して交換局360が交換局160に置き換わった構成となっている。また、本実施形態における交換局160は、図3に示した交換局に対して、BAS330がBAS130に置き換えられた構成となっている。
【0021】
BAS130には、仮想ルータ131〜133とISP選択判定部137とを備えている。仮想ルータ131〜133は、ISPサーバ141〜143に対応して設けられている点は従来と同様であるが、さらにそれぞれ回線使用量監視部134〜136が設けられた点が異なっている。
【0022】
本願発明の特徴をなす各回線使用量監視部134〜136は各仮想ルータ131〜133の中に存在し、各仮想ルータ131〜133のセッション数を監視している。一般的に、セッション数が増えるにつれ回線品質は悪くなる。そのため、本実施形態では、各回線使用量監視部134〜136は、各仮想ルータ131〜133のセッション数を監視することにより回線品質の悪化を監視している。ISP選択判定部137は仮想ルータ131〜133とLANを介して接続されている。本実施形態のADSLシステムでは、ユーザが利用可能なプロバイダが3つあり、ユーザ端末101のユーザ1はISPサーバ141のプロバイダのみと契約し、ユーザ端末102のユーザ2はISPサーバ142のプロバイダのみと契約していることを前提とする。
【0023】
回線使用量監視部134〜136は、BAS130内に前記複数のインターネットサービスプロバイダにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータ131〜133の現在のセッション数をそれぞれ計測し、それぞれ有するISP回線使用状況テーブルに記憶する。
【0024】
ISP選択判定部137は、回線使用量監視部134〜136にそれぞれ設けられたISP回線使用状況テーブルに記憶されたセッション数を参照することにより仮想ルータ131〜133の現在のセッション数を把握し、ある仮想ルータのセッション数が、そのある仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるセッション数と他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出し、ユーザ端末101、102から新たなセッション接続要求があった場合、算出された差分が最も大きい仮想ルータに新たなセッションを接続する。
【0025】
次に、図2のフローチャートを参照して本実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムの動作について説明する。
【0026】
(1)各ユーザ1、2はインターネット140と接続する際に、ユーザ端末101、102から契約しているプロバイダの識別子とユーザIDを含めたパケットをADSLモデム111、112、電話回線、加入者交換局120を介して集約局160に送信する。集約局160のBAS130では、パケットに含まれるユーザID@プロバイダ識別子により、接続先のプロバイダを認識し、そのプロバイダに対応する仮想ルータに当該パケットを送信する。各プロバイダではその後に入力されるID、パスワードによりユーザの認証を行う。この後、各仮想ルータに対応したISPサーバに送出されるパケットには当該の仮想ルータのIP(Internet Protocol)アドレスが付与される(ステップ200)。
【0027】
(2)各仮想ルータ131〜133から各ISPサーバ141〜143にパケットを送信するとき、当該パケットは各回線使用量監視部134〜136にも送られる(ステップ201)。
【0028】
(3)監祝しているパケットが新たなセッションの場合、回線使用量監視部134〜136では、ISP回線使用状況テーブルのセッション数を1増やす。例えば2ユーザがADSL回線を利用している状態で、それぞれプロバイダA、Bに接続しており、ユーザ1はFTP(フアイル転送)とSMTP(電子メール)、ユーザ2は“Telnet”(遠隔コンピュータ操作)とHTTP(ホームページ閲覧)のサービスを実施しているとすると、ISP1回線使用状況テーブルのセッション数は“2”、ISP2回線使用状況テーブルのセッション数は“2”ということになる。ここで、ユーザ1がHTTP(ホームページ閲覧)を開始するとISP1回線使用状況テーブルのセッション数は“3”となる(ステップ202)。
【0029】
(4)ISP選択判定部137は、回線使用量監視部134〜136の各ISP使用状況テーブルに書き込まれている使用セッション数を監視し、セッション数が予め各プロバイダ毎に設定された閾値を越えるかどうかを監視する(ステップ203)。
【0030】
(5)各ISP使用状況テーブルに書き込まれている使用セッション数が閾値を越えない場合には、ISP選択判定部137は、当該のパケットの送信先IPアドレスはプロバイダとつながっている現行の仮想ルータのままとする(S204)。
【0031】
(6)各ISP使用状況テーブルに書き込まれている使用セッション数が閾値を越えた場合、自ISP以外の他ISPへの接続切り替えの可能性を探るため、各ISPの余裕度を計算する。なお、余裕度=(各ISPのセッション数の閾値)−(各ISPの現在のセッション数)と定義する(ステップ205)。
【0032】
(7)ISP選択判定部137は、上記余裕度が最も大となるISPを探す(ステップ206)。
【0033】
(8)そして、ISP選択判定部137は、次回新たなセッション接続要があった場合、当該セッションのパケットの送信先IPアドレスを上記余裕度があるISPの仮想ルータのものに変更する(ステップ207)。
【0034】
(9)ユーザが切替先のISPと契約していない場合には、切替先の加入者テーブルに当該ユーザを追加する。ただし、切替中の利用料金はこの後、切替先のプロバイダから、切替元のプロバイダに料金を通知し、切替元のプロバイダから一括して料金を利用者に請求するようにしてもよいし、切替先のプロバイダから個別に利用者に請求するようにしてもよい(ステップ208)。
【0035】
上記で説明したような処理が行われることにより、本実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムによれば、新たなセッションが追加されることによりあるプロバイダのセッション数が閾値を越えてしまう場合、その新たなセッションをセッション数と閾値との差分である余裕度の大きいつまり回線品質の良いプロバイダのサーバに対応する仮想ルータへ自動的に接続するようにする。そのため、ユーザ端末101、102からのセッション接続要求を回線品質が悪化しているプロバイダの仮想ルータへ接続するようなことがなくなる。
【0036】
本実施形態では、集約局160においてパケットが送信される仮想ルータが変更されることにより、ユーザにとっては意図していないプロバイダのサーバに勝手に接続されてしまうことも起こり得る。しかし、回線品質の悪いプロバイダへ接続されるよりも回線品質が良いプロバイダのサーバへ接続されるほうがユーザにとっても都合が良いものと思われる。また、ユーザが複数のプロバイダと契約している場合、ユーザが最初に接続しようとしたプロバイダの回線品質が悪化していると判定された場合、まずユーザが契約を行っているプロバイダのうちから最も余裕度が大きいプロバイダを選択してセッションを接続するようにすることも可能である。このようにすれば、契約していないプロバイダから料金をされることなく、回線品質の良いプロバイダのサーバへ接続することが可能となる。
【0037】
さらに、プロバイダ間で契約を行い、プロバイダ相互での切替には料金を請求しないようにすることにより、例えばイベント等により一方のプロバイダにおけるトラヒックが集中したり何らかの故障により一方のプロバイダが接続不能となった場合でも、ユーザからのセッションは他方のプロバイダのサーバに自動的に接続されることにより問題を発生することなくインターネット接続サービスを提供することが可能となる。
【0038】
本実施形態では、ISP選択判定部137は、各仮想ルータ131〜133のセッション数が予め設定された閾値を越えた場合に回線品質が悪化したものと判定する場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各仮想ルータ131〜133のトラヒック量が予め設定された閾値を越えた場合に回線品質が悪化したものと判定する場合でも同様に本発明を適用することができるものである。また、トラヒック量とセッション数の両方の組み合わせて回線品質の悪化を検出するようにすることも可能である。
【0039】
また、本実施形態では、インターネット接続サービスとしてADSLサービスが用いられた場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、ダイアルアップ接続、光接続等の他のインターネット接続サービスを用いた場合でも同様に適用可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者は、現在按続中のISPの回線品質が悪い場合には、当該利用者がプロバイダに契約していなくても、回線品質の良い他のプロバイダに自動的に接続できるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のインターネットサービスプロバイダ選択システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101、102 ユーザ端末
111、112 ADSLモデム
130 BAS(ブロードバンドアクセスサーバ)
131〜133 仮想ルータ
134〜136 回線使用量監視部
137 ISP選択判定部
140 インターネット
141〜143 ISP
150 配信サーバ
160 集約局
200〜208 ステップ
330 BAS(ブロードバンドアクセスサーバ)
331〜333 仮想ルータ
360 集約局
【発明の属する技術分野】
本発明は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者専用線)サービス等のインターネット接続サービスを利用するインターネット利用者の端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するインターネットサービスプロバイダ(ISP)を選択するためのインターネットサービスプロバイダ選択システムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年インターネットへ高速に接続するためのサービスとしてADSLサービスが広く利用されるようになっている。そのため、インターネット接続サービスを行っている多くのインターネットサービスプロバイダ(以下単にプロバイダと略す。)がADSLサービスを行うようになっている。ADSLサービスを利用してインターネットへの接続を行いたいユーザは、この多数のプロバイダの中から利用したいプロバイダを選択して契約を行うことによりADSLサービスを受けることが可能となる。
【0003】
このように各ユーザがそれぞれ利用したいプロバイダを選択して契約を行っているため、インターネットと電話回線との接続を管理している集約局、加入者交換局ではユーザ端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するプロバイダを選択する必要がある。
【0004】
このような従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムの構成を図3に示す。この図3では、インターネット140への接続サービスを提供する3つのISPが存在し、各ISPのISPサーバ141〜143はインターネット140への接続を行っている。
【0005】
ADSLサービスで使う主な局側設備は、加入者交換局120に設置されるDSLAM(DSL Access Multiplexer:DSL多重化装置)121、122と集約局360に設置されるBAS(Broadband Access Server)330である。また、ADSLの利用者であるユーザ1、ユーザ2は、加入者交換局120のDSLAM121、122に接続されている。また、ユーザ端末101、102からのパケットは、ADSLモデム111、112により電話回線に重畳されて加入者交換局120まで伝送される。DSLAM121、122は、終端したADSL回線とWAN側をつなぐ役割を果たしている。ADSLサービスでは、複数のインターネット接続業者(ISP)から接続先を選べるように、通信プロトコルにPPPoA(Point to Point Protocol over ATM)やPPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet)が採用されている。BAS330ではユーザ側のPPPを終端した上で、接続先のISPサーバを決定する、このために各ISPサーバに対応したルータ環境を装置内に複数作ることが出来る仮想ルータ331〜333が設けられている。
【0006】
通常ユーザはPPPoA等を使って接続する仮想ルータを決定する。例えば、BAS330では、ユーザID@プロバイダ識別子というユーザアカウントによりどのプロバイダに接続するかを認識し、認証を行った上で各プロバイダとの相互接続点へデータを振り替えている)(例えば、非特許文献1参照。)。
【0007】
ユーザ1、2のユーザ端末101、102は、このようなシステム構成でインターネット140に接続し、配信サーバ150へアクセスを行うことができるようになっている。
【0008】
しかし、図3に示したような従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムでは、あるプロバイダへの接続が集中してトラヒック量が多くなり回線品質が悪化した場合、例え他のプロバイダへの接続に余裕がある場合であっても、ユーザからの新たなセッション接続要求を回線品質が悪化したプロバイダへ接続してしまう。特に、一般的にユーザは1つのプロバイダとのみ契約を行う場合が多いと思われるため、特定のユーザからのセッション接続要求は常に同じプロバイダへの接続を要求するものとなると思われるが、特定のプロバイダにセッションが集中してトラヒック量が増大すると各ユーザにとっては接続できない、または接続できてもデータ転送速度が極端に低くなってしまう等の弊害が発生する。
【0009】
【非特許文献1】
日経コミュニケーション、2002年8月5日、p.138−p.139
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムでは、あるプロバイダのトラヒック量が多くなり回線品質が悪化した場合でも、新たなセッションを回線品質が悪化したプロバイダに接続してしまうという問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、回線品質が悪化したプロバイダには新たなセッションを接続しないようにして、回線品質の悪化を防ぐことのできるインターネットサービスプロバイダ選択システムおよび方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、インターネット接続サービスを利用するインターネット利用者の端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するインターネットサービスプロバイダを選択するためのインターネットサービスプロバイダ選択システムであって、
ブロードバンドアクセスルータ内に前記複数のインターネットサービスプロバイダにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータの現在のセッション数をそれぞれ計測する複数の回線使用量監視手段と、
前記回線使用量監視手段により計測されたある仮想ルータのセッション数が、前記ある仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるセッション数と前記他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出し、新たなセッション接続要求があった場合、算出された前記差分が最も大きい仮想ルータに前記新たなセッションを接続するインターネットサービスプロバイダ選択判定手段を有する。
【0013】
本発明によれば、新たなセッションが追加されることによりあるプロバイダのセッション数が閾値を越えてしまう場合、その新たなセッションをセッション数と閾値との差分である余裕度の大きいつまり回線品質の良いプロバイダのサーバに対応する仮想ルータへ自動的に接続するようにするので、ユーザ端末からのセッション接続要求を回線品質が悪化しているプロバイダの仮想ルータへ接続するようなことがなくなる。
【0014】
また、本発明の他のインターネットサービスプロバイダ選択システムでは、回線使用量監視手段が、セッション数ではなくトラヒック量を測定することにより、回線品質の悪化を検出するようにしてもよい。
【0015】
さらに、前記インターネットサービスプロバイダ選択判定手段は、セッション接続を要求してきたパケットの送信先IPアドレスを、前記差分が最も大きい仮想ルータのIPアドレスに変更することにより、新たなセッションの接続先を算出された前記差分が最も大きい仮想ルータとするようにしてもよい。
【0016】
さらに、本発明の他のインターネットサービスプロバイダ選択システムでは、前記インターネットサービスプロバイダ選択判定手段は、前記新たなセッション接続要求を行ったユーザ端末のユーザが契約を行っていないインターネットサービスプロバイダの仮想ルータをも前記新たなセッションの接続先の対象とする。
【0017】
本発明によれば、ユーザが契約しているプロバイダの回線品質が悪化した場合には、ユーザからのセッション接続要求を契約していない他のプロバイダの仮想ルータへ自動的に送信されるので、回線品質が良い回線を利用することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムの構成を示すブロック図である。図1において、図3中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
【0020】
本実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムは、図3に示した従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムに対して交換局360が交換局160に置き換わった構成となっている。また、本実施形態における交換局160は、図3に示した交換局に対して、BAS330がBAS130に置き換えられた構成となっている。
【0021】
BAS130には、仮想ルータ131〜133とISP選択判定部137とを備えている。仮想ルータ131〜133は、ISPサーバ141〜143に対応して設けられている点は従来と同様であるが、さらにそれぞれ回線使用量監視部134〜136が設けられた点が異なっている。
【0022】
本願発明の特徴をなす各回線使用量監視部134〜136は各仮想ルータ131〜133の中に存在し、各仮想ルータ131〜133のセッション数を監視している。一般的に、セッション数が増えるにつれ回線品質は悪くなる。そのため、本実施形態では、各回線使用量監視部134〜136は、各仮想ルータ131〜133のセッション数を監視することにより回線品質の悪化を監視している。ISP選択判定部137は仮想ルータ131〜133とLANを介して接続されている。本実施形態のADSLシステムでは、ユーザが利用可能なプロバイダが3つあり、ユーザ端末101のユーザ1はISPサーバ141のプロバイダのみと契約し、ユーザ端末102のユーザ2はISPサーバ142のプロバイダのみと契約していることを前提とする。
【0023】
回線使用量監視部134〜136は、BAS130内に前記複数のインターネットサービスプロバイダにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータ131〜133の現在のセッション数をそれぞれ計測し、それぞれ有するISP回線使用状況テーブルに記憶する。
【0024】
ISP選択判定部137は、回線使用量監視部134〜136にそれぞれ設けられたISP回線使用状況テーブルに記憶されたセッション数を参照することにより仮想ルータ131〜133の現在のセッション数を把握し、ある仮想ルータのセッション数が、そのある仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるセッション数と他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出し、ユーザ端末101、102から新たなセッション接続要求があった場合、算出された差分が最も大きい仮想ルータに新たなセッションを接続する。
【0025】
次に、図2のフローチャートを参照して本実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムの動作について説明する。
【0026】
(1)各ユーザ1、2はインターネット140と接続する際に、ユーザ端末101、102から契約しているプロバイダの識別子とユーザIDを含めたパケットをADSLモデム111、112、電話回線、加入者交換局120を介して集約局160に送信する。集約局160のBAS130では、パケットに含まれるユーザID@プロバイダ識別子により、接続先のプロバイダを認識し、そのプロバイダに対応する仮想ルータに当該パケットを送信する。各プロバイダではその後に入力されるID、パスワードによりユーザの認証を行う。この後、各仮想ルータに対応したISPサーバに送出されるパケットには当該の仮想ルータのIP(Internet Protocol)アドレスが付与される(ステップ200)。
【0027】
(2)各仮想ルータ131〜133から各ISPサーバ141〜143にパケットを送信するとき、当該パケットは各回線使用量監視部134〜136にも送られる(ステップ201)。
【0028】
(3)監祝しているパケットが新たなセッションの場合、回線使用量監視部134〜136では、ISP回線使用状況テーブルのセッション数を1増やす。例えば2ユーザがADSL回線を利用している状態で、それぞれプロバイダA、Bに接続しており、ユーザ1はFTP(フアイル転送)とSMTP(電子メール)、ユーザ2は“Telnet”(遠隔コンピュータ操作)とHTTP(ホームページ閲覧)のサービスを実施しているとすると、ISP1回線使用状況テーブルのセッション数は“2”、ISP2回線使用状況テーブルのセッション数は“2”ということになる。ここで、ユーザ1がHTTP(ホームページ閲覧)を開始するとISP1回線使用状況テーブルのセッション数は“3”となる(ステップ202)。
【0029】
(4)ISP選択判定部137は、回線使用量監視部134〜136の各ISP使用状況テーブルに書き込まれている使用セッション数を監視し、セッション数が予め各プロバイダ毎に設定された閾値を越えるかどうかを監視する(ステップ203)。
【0030】
(5)各ISP使用状況テーブルに書き込まれている使用セッション数が閾値を越えない場合には、ISP選択判定部137は、当該のパケットの送信先IPアドレスはプロバイダとつながっている現行の仮想ルータのままとする(S204)。
【0031】
(6)各ISP使用状況テーブルに書き込まれている使用セッション数が閾値を越えた場合、自ISP以外の他ISPへの接続切り替えの可能性を探るため、各ISPの余裕度を計算する。なお、余裕度=(各ISPのセッション数の閾値)−(各ISPの現在のセッション数)と定義する(ステップ205)。
【0032】
(7)ISP選択判定部137は、上記余裕度が最も大となるISPを探す(ステップ206)。
【0033】
(8)そして、ISP選択判定部137は、次回新たなセッション接続要があった場合、当該セッションのパケットの送信先IPアドレスを上記余裕度があるISPの仮想ルータのものに変更する(ステップ207)。
【0034】
(9)ユーザが切替先のISPと契約していない場合には、切替先の加入者テーブルに当該ユーザを追加する。ただし、切替中の利用料金はこの後、切替先のプロバイダから、切替元のプロバイダに料金を通知し、切替元のプロバイダから一括して料金を利用者に請求するようにしてもよいし、切替先のプロバイダから個別に利用者に請求するようにしてもよい(ステップ208)。
【0035】
上記で説明したような処理が行われることにより、本実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムによれば、新たなセッションが追加されることによりあるプロバイダのセッション数が閾値を越えてしまう場合、その新たなセッションをセッション数と閾値との差分である余裕度の大きいつまり回線品質の良いプロバイダのサーバに対応する仮想ルータへ自動的に接続するようにする。そのため、ユーザ端末101、102からのセッション接続要求を回線品質が悪化しているプロバイダの仮想ルータへ接続するようなことがなくなる。
【0036】
本実施形態では、集約局160においてパケットが送信される仮想ルータが変更されることにより、ユーザにとっては意図していないプロバイダのサーバに勝手に接続されてしまうことも起こり得る。しかし、回線品質の悪いプロバイダへ接続されるよりも回線品質が良いプロバイダのサーバへ接続されるほうがユーザにとっても都合が良いものと思われる。また、ユーザが複数のプロバイダと契約している場合、ユーザが最初に接続しようとしたプロバイダの回線品質が悪化していると判定された場合、まずユーザが契約を行っているプロバイダのうちから最も余裕度が大きいプロバイダを選択してセッションを接続するようにすることも可能である。このようにすれば、契約していないプロバイダから料金をされることなく、回線品質の良いプロバイダのサーバへ接続することが可能となる。
【0037】
さらに、プロバイダ間で契約を行い、プロバイダ相互での切替には料金を請求しないようにすることにより、例えばイベント等により一方のプロバイダにおけるトラヒックが集中したり何らかの故障により一方のプロバイダが接続不能となった場合でも、ユーザからのセッションは他方のプロバイダのサーバに自動的に接続されることにより問題を発生することなくインターネット接続サービスを提供することが可能となる。
【0038】
本実施形態では、ISP選択判定部137は、各仮想ルータ131〜133のセッション数が予め設定された閾値を越えた場合に回線品質が悪化したものと判定する場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各仮想ルータ131〜133のトラヒック量が予め設定された閾値を越えた場合に回線品質が悪化したものと判定する場合でも同様に本発明を適用することができるものである。また、トラヒック量とセッション数の両方の組み合わせて回線品質の悪化を検出するようにすることも可能である。
【0039】
また、本実施形態では、インターネット接続サービスとしてADSLサービスが用いられた場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、ダイアルアップ接続、光接続等の他のインターネット接続サービスを用いた場合でも同様に適用可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者は、現在按続中のISPの回線品質が悪い場合には、当該利用者がプロバイダに契約していなくても、回線品質の良い他のプロバイダに自動的に接続できるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインターネットサービスプロバイダ選択システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のインターネットサービスプロバイダ選択システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】従来のインターネットサービスプロバイダ選択システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101、102 ユーザ端末
111、112 ADSLモデム
130 BAS(ブロードバンドアクセスサーバ)
131〜133 仮想ルータ
134〜136 回線使用量監視部
137 ISP選択判定部
140 インターネット
141〜143 ISP
150 配信サーバ
160 集約局
200〜208 ステップ
330 BAS(ブロードバンドアクセスサーバ)
331〜333 仮想ルータ
360 集約局
Claims (8)
- インターネット接続サービスを利用するインターネット利用者の端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するインターネットサービスプロバイダを選択するためのインターネットサービスプロバイダ選択システムであって、
ブロードバンドアクセスルータ内に前記複数のインターネットサービスプロバイダにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータの現在のセッション数をそれぞれ計測する複数の回線使用量監視手段と、
前記回線使用量監視手段により計測されたある仮想ルータのセッション数が、前記ある仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるセッション数と前記他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出し、新たなセッション接続要求があった場合、算出された前記差分が最も大きい仮想ルータに前記新たなセッションを接続するインターネットサービスプロバイダ選択判定手段を有するインターネットサービスプロバイダ選択システム。 - インターネット接続サービスを利用するインターネット利用者の端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するインターネットサービスプロバイダを選択するためのインターネットサービスプロバイダ選択システムであって、
ブロードバンドアクセスルータ内に前記複数のインターネットサービスプロバイダにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータの現在のセッション数をそれぞれ計測する複数の回線使用量監視手段と、
前記回線使用量監視手段により計測されたある仮想ルータのトラヒック量が、前記ある仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるトラヒック量と前記他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出し、新たなセッション接続要求があった場合、算出された前記差分が最も大きい仮想ルータに前記新たなセッションを接続するインターネットサービスプロバイダ選択判定手段を有するインターネットサービスプロバイダ選択システム。 - 前記インターネットサービスプロバイダ選択判定手段は、セッション接続を要求してきたパケットの送信先IPアドレスを、前記差分が最も大きい仮想ルータのIPアドレスに変更することにより、新たなセッションの接続先を算出された前記差分が最も大きい仮想ルータとする請求項1または2記載のインターネットサービスプロバイダ選択システム。
- 前記インターネットサービスプロバイダ選択判定手段は、前記新たなセッション接続要求を行ったユーザ端末のユーザが契約を行っていないインターネットサービスプロバイダの仮想ルータをも前記新たなセッションの接続先の対象とする請求項1から3のいずれか1項記載のインターネットサービスプロバイダ選択システム。
- インターネット接続サービスを利用するインターネット利用者の端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するインターネットサービスプロバイダを選択するためのインターネットサービスプロバイダ選択方法であって、
ブロードバンドアクセスルータ内に前記複数のインターネットサービスプロバイダにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータの現在のセッション数をそれぞれ計測するステップと、
計測されたある仮想ルータのセッション数が、前記ある仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるセッション数と前記他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出するステップと、
新たなセッション接続要求があった場合、算出された前記差分が最も大きい仮想ルータに前記新たなセッションを接続するステップとを有するインターネットサービスプロバイダ選択方法。 - インターネット接続サービスを利用するインターネット利用者の端末からのセッション接続要求があった場合に、そのセッションを接続するインターネットサービスプロバイダを選択するためのインターネットサービスプロバイダ選択方法であって、
ブロードバンドアクセスルータ内に前記複数のインターネットサービスプロバイダにそれぞれ対応して設けられている複数の仮想ルータの現在のトラヒック量をそれぞれ計測するステップと、
計測されたある仮想ルータのトラヒック量が、前記ある仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して予め設定された閾値を超えた場合、他の仮想ルータにおけるトラヒック量と前記他の仮想ルータに対応したインターネットサービスプロバイダに対して設けられた閾値との差分をそれぞれ算出するステップと、
新たなセッション接続要求があった場合、算出された前記差分が最も大きい仮想ルータに前記新たなセッションを接続するステップとを有するインターネットサービスプロバイダ選択方法。 - 算出された前記差分が最も大きい仮想ルータに前記新たなセッションを接続するステップでは、セッション接続を要求してきたパケットの送信先IPアドレスを、前記差分が最も大きい仮想ルータのIPアドレスに変更することにより、新たなセッションの接続先を算出された前記差分が最も大きい仮想ルータとする請求項5または6記載のインターネットサービスプロバイダ選択方法。
- 算出された前記差分が最も大きい仮想ルータに前記新たなセッションを接続するステップでは、前記新たなセッション接続要求を行ったユーザ端末のユーザが契約を行っていないインターネットサービスプロバイダの仮想ルータをも前記新たなセッションの接続先の対象とする請求項5から7のいずれか1項記載のインターネットサービスプロバイダ選択方法。
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---|---|---|---|
JP2003134310A JP2004343191A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | インターネットサービスプロバイダ選択システムおよび方法 |
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JP2003134310A Pending JP2004343191A (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | インターネットサービスプロバイダ選択システムおよび方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012175418A (ja) * | 2011-02-22 | 2012-09-10 | Oki Electric Ind Co Ltd | 通信ノード装置 |
JP2015149659A (ja) * | 2014-02-07 | 2015-08-20 | 日本電信電話株式会社 | ユーザ端末収容装置およびその方法 |
CN109213599A (zh) * | 2018-09-03 | 2019-01-15 | 郑州云海信息技术有限公司 | 一种bmc服务管理方法、装置、终端及存储介质 |
-
2003
- 2003-05-13 JP JP2003134310A patent/JP2004343191A/ja active Pending
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