JP2004341635A - ローカルアクセス履歴生成方法、ローカルアクセス履歴生成装置、ローカルアクセス履歴生成システム、ローカルアクセス履歴生成プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】他のローカルアクセス履歴を用いて新しいローカルアクセス履歴を生成するときのローカルアクセス履歴生成方法を提供する。
【解決手段】ローカルコンピュータ2Aの履歴管理部21が、統合サーバ1がローカルコンピュータ2A,2B,2Cのローカルアクセス履歴から生成したグローバルアクセス履歴101を取得し、自身のローカルアクセス履歴A2に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴A3とする。
【選択図】 図1
【解決手段】ローカルコンピュータ2Aの履歴管理部21が、統合サーバ1がローカルコンピュータ2A,2B,2Cのローカルアクセス履歴から生成したグローバルアクセス履歴101を取得し、自身のローカルアクセス履歴A2に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴A3とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときのアイテムIDとユーザIDの組を含むローカルアクセス履歴を新しく生成するときのアクセス履歴生成方法、ローカルアクセス履歴生成装置、ローカルアクセス履歴生成システム、ローカルアクセス履歴生成プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
商品・情報を扱っている小規模な店舗やWebサイトなどでは、利用者や商品が少ないため、それらの商品がどのような利用者にアクセスされているか、または利用者が他の店舗やWebサイトでどのような商品にアクセスしているかを知らない。そのため、アクセスの少ない利用者の傾向がわからず、どのような商品をお勧めしたいかがわからなかったり、商品がどのような利用者にむいているかがわからなかったりする。
【0003】
利用者の興味を知る方法として一般的なものは、利用者に興味のあるジャンルを指定してもらうものであるが、この方法では詳細な興味を把握することが難しく、特定ジャンル内など商品ごとの紹介は出来ないという問題がある。
【0004】
これに対して、個々の商品へのアクセス履歴を用いて利用者の興味を知る方法がある。この方法の特長は、商品単位で分析することにより、商品ごとにお勧めすることができることである。
【0005】
前述の分析方法でよく用いられている方法には協調フィルタリングの手法がある。協調フィルタリングの手法では、その利用者のアクセス履歴を他の利用者のそれと比較し、似たアクセス履歴を持つ利用者を見つけることで、商品同士の関係性や商品と利用者との関係性を示すものである。この方法では商品全体のなかからいくつかの商品へアクセスした履歴があれば紹介することができる(例えば特許文献1、非特許文献1〜7参照)。また、分析の元となるデータであるアクセス履歴の集約に関しては、単純に集計するものはあるが(例えば特許文献2参照)、それらを協調フィルタリングとして効率よく分配する機構のものはなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−82641号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−229052号公報
【0008】
【非特許文献1】
本橋 健 外2名:ポータルサービスにおける広告・マーケティング技術,NTT技術ジャーナル,Vol.14、No.1,pp.85−87,2002.
【0009】
【非特許文献2】
本橋 健 外1名:アクセス履歴を基に多様なeビジネス展開を支援するアウェアネスネット,NTT技術ジャーナル,Vol.12、No.11,pp.84−85,2000.
【0010】
【非特許文献3】
本橋 健 外1名:「アクセス履歴のみから利用者の嗜好を分析推薦するアウェアネスネット」、情報処理学会、第62回全国大会 特別トラック(1)グループウェアネットワークサービス、全国大会講演論文集pp.253−256、(2001年3月).
【0011】
【非特許文献4】
鵜飼 孝典 外1名:ブックマークの協調フィルタリングを利用したディレクトリ管理、情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス,Vol.44,No.9,pp.45−50,(2002年5月).[h1]
【0012】
【非特許文献5】
帆足 啓一郎 外3名:協調フィルタリングにおける評価値予測アルゴリズムを応用した検索式拡張方法、情報処理学会論文誌,Vol.43,No.4,(2002年4月).[h2][h3]
【0013】
【非特許文献6】
D.Goldberg, 外3名:Using Collaborative Filtering to Weave an Information Tapestry Communications of the ACM,Vol.35,No.12,pp.51−60,December 1992
【0014】
【非特許文献7】
Upendra Shardanand 外1名:Social Information Filtering:Algorithms for Automating“Word of Mouth”Proceedings of the ACM Conference on Human Factors in Computing Systems(CHI’95),pp.210−217,may 1995
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前出の一般的な協調フィルタリングを用いた方法では、多くの利用者が多くの商品をアクセスしていることが前提であり、アクセス履歴の少ない店舗では精度が出ないという問題があった。
【0016】
複数の店舗のアクセス履歴を集約することで個々の店舗では得られなかった十分なアクセス履歴を得ることが所望されている。アクセス履歴を統合する具体的な方法として、個々のローカルなアクセス履歴に、集約されたグローバルなアクセス履歴から取り出した情報をマージすることで、アクセス履歴を統合することができる。また、利用者へのお勧め商品の紹介などにおけるアクセス履歴の少なさをカバーし、精度のよい紹介を行うことが所望される。
【0017】
そこで本発明は、上記の従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、他のローカルアクセス履歴を用いて新しいローカルアクセス履歴を生成するときに有用なローカルアクセス履歴生成方法、ローカルアクセス履歴生成装置、ローカルアクセス履歴生成システム、ローカルアクセス履歴生成プログラム及び記録媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、請求項1の本発明は、複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴を生成し、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含むグローバルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴の中の古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とすることを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0019】
請求項2の本発明は、複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成し、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とすることを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0020】
請求項3の本発明は、複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成し、いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とすることを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0021】
請求項4の本発明は、複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成し、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成し、いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とすることを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0022】
請求項5の本発明は、前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴を当初のローカルアクセス履歴として該当初のローカルアクセス履歴の当該アイテムIDと当該ユーザIDとをグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDとに置換することを特徴とする請求項4記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0023】
請求項6の本発明は、前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴に含まれるアイテムIDまたはユーザIDを前記統合コンピュータに送信してグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを問い合わせるとともに当該グローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを得ることを特徴とする請求項4または5記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0024】
請求項7の本発明は、前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴に含まれるアイテムIDまたはユーザIDを前記統合コンピュータに送信してグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを問い合わせるとともに当該グローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを得ることが可能で、かつ予め当該問い合わせを行わないように設定されている場合は、当該各ローカルコンピュータがグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを生成することを特徴とする請求項4または5記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0025】
請求項8の本発明は、前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより生成されたローカルアクセス履歴を予め設定されたタイミングで前記統合コンピュータに送信することを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0026】
請求項9の本発明は、ローカルアクセス履歴が逐次更新され、かつ前記統合コンピュータが、グローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を有しないグローバルアクセス履歴に対して、ローカルアクセス履歴を1づつ選択し、該選択したローカルアクセス履歴のグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を加える場合に、当該統合コンピュータが、選択されていないローカルアクセス履歴の中から最も新しいローカルアクセス履歴を選択することを特徴とする請求項4ないし8のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0027】
請求項10の本発明は、前記統合コンピュータが、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスされた部分におけるグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDの数が予め設定された上限数を超えた場合は、グローバルユーザIDまたはグローバルアイテムIDの数の最も少ないグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを含む部分を選択して削除し、前記上限数以下になるまで当該削除を繰り返すことを特徴とする請求項4ないし9のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0028】
請求項11の本発明は、前記統合コンピュータが、前記グローバルアクセス履歴を予め設定されたタイミングで前記いずれかのローカルコンピュータに送信することを特徴とする請求項4ないし10のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0029】
請求項12の本発明は、前記新しいローカルアクセス履歴を生成する前記ローカルコンピュータが、前記新しいローカルアクセス履歴のグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDとを当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDとユーザIDとに置換することを特徴とする請求項4ないし11のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0030】
請求項13の本発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の新しいローカルアクセス履歴を生成するローカルコンピュータとして機能することが可能なことを特徴とするローカルアクセス履歴生成装置をもって解決手段とする。
【0031】
請求項14の本発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の新しいローカルアクセス履歴を生成するローカルコンピュータ及び統合コンピュータとして機能することが可能なコンピュータを含むことを特徴とするローカルアクセス履歴生成システムをもって解決手段とする。
【0032】
請求項15の本発明は、請求項13記載のローカルアクセス履歴生成装置または請求項14記載のローカルアクセス履歴生成システムを機能させるコンピュータプログラムであることを特徴とするローカルアクセス履歴生成プログラムをもって解決手段とする。
【0033】
請求項16の本発明は、請求項13記載のローカルアクセス履歴生成装置または請求項14記載のローカルアクセス履歴生成システムを機能させるコンピュータプログラムが格納されたことを特徴とする記録媒体をもって解決手段とする。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施例に係るローカルアクセス履歴生成システムの構成を示す図である。統合サーバ1は、複数のアクセス履歴を統合する履歴統合部11を備え、ローカルサーバ(ローカルコンピュータ)2A,2B,2Cに対してネットワーク3を介して接続されているコンピュータ(統合コンピュータ)である。
【0035】
各ローカルサーバ2A,2B,2Cは、多数のアイテム(例えば商品情報)を記憶及び管理しており、該アイテムの中からユーザに選択されたアイテムがユーザに操作されたコンピュータ等によりアクセス(閲覧、読み出し等)される。
【0036】
図2に示すように、各ローカルサーバ2A,2B,2Cは、ローカルアクセス履歴生成装置に相当するものであり、自身におけるアクセス履歴を管理する履歴管理部21を備える。各ローカルサーバ2A,2B,2Cに備わったアクセス履歴をローカルアクセス履歴A,ローカルアクセス履歴B,ローカルアクセス履歴Cという。
【0037】
以下、Uとそれに続く数字でユーザのID(ユーザID)が構成されるものとする。また、Iとそれに続く数字でアイテムのID(アイテムID)が構成されるものとする。ユーザID(及び後述するグローバルユーザID)はユーザを示すものであり、アイテムID(及び後述するグローバルアイテムID)はアイテムを示すものである。
【0038】
図3(a)に示すように、ローカルアクセス履歴Aは、U0とI0の組と、U1とI1の組と、U2とI2の組と、U3とI3の組から構成されている。各組は、組内のユーザIDで示されるユーザが組内のアイテムIDで示されるアイテムにアクセスしたことを示すものであり、他のローカルサーバのアクセス履歴においても同じである。
【0039】
図3(b)に示すように、ローカルアクセス履歴Bは、U0とI0の組と、U0とI1の組と、U1とI2の組と、U1とI3の組から構成されている。
【0040】
図3(c)に示すように、ローカルアクセス履歴Cは、U0とI0の組と、U1とI1の組と、U2とI2の組と、U3とI4の組から構成されている。
【0041】
次に、本実施の形態の動作(ローカルアクセス履歴生成方法)を説明する。
【0042】
図4に示すように、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、自身が管理するローカルアクセス履歴に含まれた全アイテムIDを統合サーバ1に送信してグローバルアイテムIDを問い合わせる(ステップS1)。グローバルアイテムIDは、GIとそれに続く数字で構成される。グローバルアイテムIDの問い合わせに対し、統合サーバ1の履歴統合部11は、送信されたアイテムIDとグローバルアイテムIDの組を応答する(ステップS3)。
【0043】
図5(a)に示すように、統合サーバ1の履歴統合部11は、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21に対しては、I0とGI0の組と、I1とGI1の組と、I2とGI2の組と、I3とGI3の組の4つの組を応答する。
【0044】
図5(b)に示すように、統合サーバ1の履歴統合部11は、ローカルサーバ2Bの履歴管理部21に対しても、I0とGI0の組と、I1とGI1の組と、I2とGI2の組と、I3とGI3の組の4つの組を応答する。
【0045】
図5(c)に示すように、統合サーバ1の履歴統合部11は、ローカルサーバ2Cの履歴管理部21に対しては、I0とGI0の組と、I1とGI1の組と、I2とGI2の組と、I4とGI4の組の4つの組を応答する。
【0046】
応答された組は、応答先の各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が記憶する。
【0047】
なお、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が、上記したようなアイテムIDとグローバルアイテムIDの組を既に備えている場合は、問い合わせを行うか否かを示すフラグを問い合わせを行わないように設定しておき、当該フラグが問い合わせを行わないように設定されているときは上記問い合わせを行わないようにしてもよい。
【0048】
また、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が、上記したようなアイテムIDとグローバルアイテムIDの組を既に備えていない場合であっても、問い合わせを行うか否かを示すフラグを問い合わせを行わないように設定しておき、当該フラグが問い合わせを行わないように設定されているときは、後述するユーザIDと同様にサーバ独自のグローバルアイテムIDを割り当てるようにしてもよい。
【0049】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、自身のローカルアクセス履歴に含まれるユーザIDにサーバ独自のグローバルユーザIDを割り当てる(ステップS5)。グローバルユーザIDは、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの識別子であるA,B,Cとそれに続く文字Uとそれに続く数字で構成される。したがって、グローバルユーザID同士の重複が回避される。
【0050】
図6(a)に示すように、ローカルサーバ2Aにおいては、U0にAU0が、U1にAU1が、U2にAU2が、U3にAU3がそれぞれ割り当てられる。
【0051】
図6(b)に示すように、ローカルサーバ2Bにおいては、U0にBU0が、U1にBU1がそれぞれ割り当てられる。
【0052】
図6(c)に示すように、ローカルサーバ2Cにおいては、U0にAU0が、U1にAU1が、U2にAU2が、U3にAU3がそれぞれ割り当てられる。
【0053】
なお、グローバルアイテムIDを、各ローカルサーバ2A,2B,2Cで生成する場合は、当該グローバルアイテムIDを、各ローカルサーバの識別子であるA,B,Cとそれに続く文字Iとそれに続く数字で構成すればよい。
【0054】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、自身が管理する各ローカルアクセス履歴A,B,Cを、ステップS3で応答されたグローバルアイテムIDと、ステップS5で割り当てたグローバルユーザIDでローカルアクセス履歴A1,B1,C1に更新する(ステップS7)。具体的には、、ローカルアクセス履歴A,B,CにあるアイテムIDを対応するグローバルアイテムIDに置き換え、ローカルアクセス履歴A,B,CにあるユーザIDを対応するグローバルユーザIDにそれぞれ置き換える。
【0055】
図7(a)に示すように、ローカルアクセス履歴A1は、AU0とGI0の組と、AU1とGI1の組と、AU2とGI2の組と、AU3とGI3の組から構成されている。
【0056】
図7(b)に示すように、ローカルアクセス履歴B1は、BU0とGI0の組と、BU0とGI1の組と、BU1とGI2の組と、BU1とGI3の組から構成されている。
【0057】
図7(c)に示すように、ローカルアクセス履歴C1は、CU0とGI0の組と、CU1とGI1の組と、CU2とGI2の組と、CU3とGI4の組から構成されている。
【0058】
なお、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が、統合サーバ1へグローバルユーザIDの問い合わせを行うか否かを示すフラグを問い合わせを行うように設定しておき、当該フラグが問い合わせを行うように設定されているときは上記アイテムIDの場合のようにグローバルユーザIDの問い合わせを行い、統合サーバ1からユーザIDとグローバルユーザIDの組を得るようにしてもよい。また、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が、かかる組を既に得て備えている場合は、上記フラグを問い合わせを行わないように設定しておき、当該フラグが問い合わせを行わないように設定されているときは上記問い合わせを行わないようにしてもよい。このようなグローバルユーザIDについてもユーザIDを置換することは勿論である。
【0059】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、各ローカルアクセス履歴A1,B1,C1にインデクスを設定することによりローカルアクセス履歴A2,B2,C2を生成する(ステップS9)。ローカルアクセス履歴A2,B2,C2が本発明にいう古いローカルアクセス履歴である。
【0060】
具体的には、図8(a)に示すように、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、ローカルアクセス履歴A1をグローバルユーザIDでインデクスした部分と、ローカルアクセス履歴A1をグローバルアイテムIDでインデクスした部分とから構成されるローカルアクセス履歴A2を生成する。ローカルアクセス履歴A2のグローバルユーザIDでインデクスされた部分を用いて、AU0からGI0が索引できる。同様に、AU1からGI1が、AU2からGI2が、AU3からGI3がそれぞれ索引できる。逆に、ローカルアクセス履歴A2のグローバルアイテムIDでインデクスされた部分を用いて、GI0からAU0が、GI1からAU1が、GI2からAU2が、GI3からAU3がそれぞれ索引できる。
【0061】
図8(b)に示すように、ローカルサーバ2Bの履歴管理部21は、ローカルアクセス履歴B1をグローバルユーザIDでインデクスした部分と、ローカルアクセス履歴B1をグローバルアイテムIDでインデクスした部分とから構成されるローカルアクセス履歴B2を生成する。ローカルアクセス履歴B2のグローバルユーザIDでインデクスされた部分を用いて、BU0からGI0,GI1が、BU1からGI2,GI3がそれぞれ索引できる。逆に、ローカルアクセス履歴B2のグローバルアイテムIDでインデクスされた部分を用いて、GI0からBU0が、GI1からBU0が、GI2からBU1が、GI3からBU1がそれぞれ索引できる。
【0062】
図8(a)に示すように、ローカルサーバ2Cの履歴管理部21は、ローカルアクセス履歴C1をグローバルユーザIDでインデクスした部分と、ローカルアクセス履歴C1をグローバルアイテムIDでインデクスした部分とから構成されるローカルアクセス履歴C2を生成する。ローカルアクセス履歴C2のグローバルユーザIDでインデクスされた部分を用いて、CU0からGI0が、CU1からGI1が、CU2からGI2が、CU3からGI4がそれぞれ索引できる。逆に、ローカルアクセス履歴C2のグローバルアイテムIDでインデクスされた部分を用いて、GI0からCU0が、GI1からCU1が、GI2からCU2が、GI4からCU3がそれぞれ索引できる。
【0063】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cは、例えば、予め設定されたタイミング、具体的には、毎日の午前0時等に、前記生成されたローカルアクセス履歴A2,B2,C2を統合サーバ1に送信する(ステップS11)。
【0064】
統合サーバ1の履歴統合部11は、送信されたローカルアクセス履歴A2,B2,C2を記憶する。なお、ローカルアクセス履歴A2,B2,C2の生成時刻を示すタイムスタンプは、図9(a)に示すようになっている。図9のA,B,Cはローカルアクセス履歴A2,B2,C2をそれぞれ示すものである。
【0065】
統合サーバ1の履歴統合部11は、予め自身に設定された時刻(例えば、毎日の深夜12時)なると、記憶しておいたローカルアクセス履歴A2,B2,C2を読み出してグローバルアクセス履歴100に集約する(ステップS13)。具体的には、グローバルユーザIDとグローバルアイテムIDの組を有しないグローバルアクセス履歴100に対し、ローカルアクセス履歴A2,B2,C2を1づつ選択し、そのグローバルユーザIDとグローバルアイテムIDの組を加えていく。その際に、全てのローカルアクセス履歴の中から、タイムスタンプが最も新しいローカルアクセス履歴(図9(a)の例ではローカルアクセス履歴A2)の組を最初にグローバルアクセス履歴100に加える。次に、既に加えたローカルアクセス履歴を集約対象から外し、残りの全てのローカルアクセス履歴の中から、タイムスタンプが最も新しいローカルアクセス履歴の組をグローバルアクセス履歴100に加える。なお、図9(a)の例では、ローカルアクセス履歴C2の組が加えられるが、ローカルアクセス履歴の集約を行っている間にも、ローカルアクセス履歴が送信されて、例えば図9(b)のように、ローカルアクセス履歴B2のタイムスタンプの方が新しくなることがあるので、1つのローカルアクセス履歴をグローバルアクセス履歴100に加入した後において、タイムスタンプが最も新しいローカルアクセス履歴を再び検索するのである。
【0066】
次に、統合サーバ1の履歴統合部11は、グローバルアクセス履歴100にインデクスを設定することによりグローバルアクセス履歴101を生成する(ステップS15)。
【0067】
図10に示すように、グローバルアクセス履歴101は、グローバルアクセス履歴100をグローバルユーザIDでインデクスした部分と、グローバルアクセス履歴100をグローバルアイテムIDでインデクスした部分とから構成される。
【0068】
なお、統合サーバ1は、グローバルアクセス履歴101において、グローバルユーザIDでインデクスした部分におけるグローバルユーザIDの数が、予め設定されたグローバルユーザIDの上限数を超えた場合は、グローバルアイテムIDの数の最も少ないグローバルユーザIDを含む部分を選択して削除し、グローバルアイテムIDの数が前記上限数以下になるまで当該削除を繰り返す。また、グローバルアクセス履歴101において、グローバルアイテムIDでインデクスした部分におけるグローバルアイテムIDの数が、予め設定されたグローバルアイテムIDの上限数を超えた場合は、グローバルアイテムIDの数の最も少ないグローバルアイテムIDを含む部分を選択して削除し、グローバルアイテムIDの数が前記上限数以下になるまで当該削除を繰り返す。したがって、グローバルアクセス履歴101のデータ量が少なくなり、後述するようにローカルサーバへ送信する際の通信量を低減できる。
【0069】
次に、統合サーバ1の履歴統合部11は、グローバルアクセス履歴101を各ローカルサーバ2A,2B,2Cに送信する(ステップS17)。
【0070】
各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101から、グローバルユーザIDでインデクスされた部分と、グローバルアイテムIDでインデクスされた部分のいずれかを、例えば、索引キー(グローバルユーザIDかグローバルアイテムID)の少ない方を選択する(ステップS19)。グローバルユーザIDとグローバルアイテムIDが同数の場合は、グローバルユーザIDでインデクスされた部分を選択する。
【0071】
したがって、例えば、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、図11に示すように、グローバルアクセス履歴101から、グローバルアイテムIDでインデクスされた部分を選択する。しかも、ローカルアクセス履歴A2に含まれるグローバルアイテムID(GI0,GI1,GI2,GI3)を含む部分を選択する。なぜならば、ローカルサーバ2Aの管理するアイテムとは異なる範疇のアイテムを管理するローカルサーバが多くなるほど、ローカルアクセス履歴A2に含まれないグローバルアイテムIDを含む部分が多くなり、その部分まで選択すると処理量が多くなるとともにローカルアクセス履歴が肥大化しローカルアクセス履歴を有用にできないからである。
【0072】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、ステップS19で選択した部分から、自身もつグローバルユーザID以外のグローバルユーザIDを(図11の例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21はAU0,AU1,AU2,AU3以外のBU0,BU1,CU0,CU1,CU3)を抽出し、これら抽出したグローバルユーザIDに、自身のユーザIDを割り当てる(図11の例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21はUx0,Ux1,Ux2,Ux3,Ux4を割り当てる)(ステップS21)。
【0073】
次に、ステップS19で選択しなかった方の部分(インデクスされた部分)を選択する(ステップS23)。
【0074】
したがって、例えば、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、図12に示すように、グローバルアクセス履歴101から、グローバルユーザIDでインデクスされた部分を選択する。しかも、ローカルアクセス履歴A2に含まれるグローバルアイテムID(GI0,GI1,GI2,GI3)を含む部分を選択する。前述したように、場合によっては、ローカルアクセス履歴A2に含まれないグローバルアイテムIDを含む部分が多くなり、その部分まで選択すると処理量が多くなるとともにローカルアクセス履歴が肥大化しローカルアクセス履歴を有用にできないからである。
【0075】
なお、当該両方の選択された部分をローカルアクセス履歴としてもよいが、本実施の形態では、グローバルアイテムIDとグローバルユーザIDをローカルサーバにおけるアイテムIDとユーザIDへ置換する。
【0076】
すなわち、次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、ステップS23で選択した部分から、自身もつグローバルアイテムID以外のグローバルアイテムIDを抽出し、これら抽出したグローバルアイテムIDに、自身のアイテムIDを割り当てる(ステップS25)。図12の例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、選択した部分にGI0,GI1,GI2,GI3以外のグローバルアイテムIDが含まれていない(抽出できない)のでアイテムIDの割り当ては行われない。
【0077】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101のグローバルユーザIDを自身のユーザIDに置換する(ステップS27)。先のローカルサーバ2Aの例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101のAU0,AU1,AU2,AU3,BU0,BU1,CU0,CU1,CU3をU0,U1,U2,U3,Ux0,Ux1,Ux2,Ux3,Ux4に置換する。
【0078】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101のグローバルアイテムIDを自身のアイテムIDに置換する(ステップS29)。先のローカルサーバ2Aの例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101のGI0,GI1,GI2,GI3をI0,I1,I2,I3に置換する。
【0079】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、ステップS27及び29で置換された後のグローバルアクセス履歴101にインデクスを設定することによりローカルアクセス履歴A3,B3,C3を生成する(ステップS31)。
【0080】
先のローカルサーバ2Aの例では、図13に示すように、ローカルアクセス履歴A3は、ユーザIDでインデクスされた部分と、アイテムIDでインデクスした部分とから構成される。
【0081】
なお、上記説明した処理を実行させるコンピュータプログラムは、ローカルアクセス履歴生成プログラムとして半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理される古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、他のローカルサーバのローカルアクセス履歴の混在したグローバルアクセス履歴の中から、自身の古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とするので、ローカルアクセス履歴を有用にボリュームアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るローカルアクセス履歴生成システムの構成を示す図である。
【図2】ローカルサーバの構成を示す図である。
【図3】ローカルアクセス履歴A,B,Cを示す図である。
【図4】本実施の形態の動作を示すシーケンス図である。
【図5】ローカルサーバ2A,2B,2Cに対する応答を示す図である。
【図6】ローカルサーバ2A,2B,2Cにおける割り当てを示す図である。
【図7】ローカルアクセス履歴A1,B1,C1を示す図である。
【図8】ローカルアクセス履歴A2,B2,C2を示す図である。
【図9】ローカルアクセス履歴A2,B2,C2の生成時刻を示す図である。
【図10】グローバルアクセス履歴101を示す図である。
【図11】ローカルサーバ2Aの履歴管理部21がステップS19で選択した部分を示す図である。
【図12】ローカルサーバ2Aの履歴管理部21がステップS23で選択した部分を示す図である。
【図13】ローカルアクセス履歴A3を示す図である。
【符号の説明】
1 統合サーバ
2A,2B,2C ローカルサーバ
11 履歴統合部
21 履歴管理部
A〜A3,B〜B3,C〜C3 ローカルアクセス履歴
100、101 グローバルアクセス履歴
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときのアイテムIDとユーザIDの組を含むローカルアクセス履歴を新しく生成するときのアクセス履歴生成方法、ローカルアクセス履歴生成装置、ローカルアクセス履歴生成システム、ローカルアクセス履歴生成プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
商品・情報を扱っている小規模な店舗やWebサイトなどでは、利用者や商品が少ないため、それらの商品がどのような利用者にアクセスされているか、または利用者が他の店舗やWebサイトでどのような商品にアクセスしているかを知らない。そのため、アクセスの少ない利用者の傾向がわからず、どのような商品をお勧めしたいかがわからなかったり、商品がどのような利用者にむいているかがわからなかったりする。
【0003】
利用者の興味を知る方法として一般的なものは、利用者に興味のあるジャンルを指定してもらうものであるが、この方法では詳細な興味を把握することが難しく、特定ジャンル内など商品ごとの紹介は出来ないという問題がある。
【0004】
これに対して、個々の商品へのアクセス履歴を用いて利用者の興味を知る方法がある。この方法の特長は、商品単位で分析することにより、商品ごとにお勧めすることができることである。
【0005】
前述の分析方法でよく用いられている方法には協調フィルタリングの手法がある。協調フィルタリングの手法では、その利用者のアクセス履歴を他の利用者のそれと比較し、似たアクセス履歴を持つ利用者を見つけることで、商品同士の関係性や商品と利用者との関係性を示すものである。この方法では商品全体のなかからいくつかの商品へアクセスした履歴があれば紹介することができる(例えば特許文献1、非特許文献1〜7参照)。また、分析の元となるデータであるアクセス履歴の集約に関しては、単純に集計するものはあるが(例えば特許文献2参照)、それらを協調フィルタリングとして効率よく分配する機構のものはなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−82641号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−229052号公報
【0008】
【非特許文献1】
本橋 健 外2名:ポータルサービスにおける広告・マーケティング技術,NTT技術ジャーナル,Vol.14、No.1,pp.85−87,2002.
【0009】
【非特許文献2】
本橋 健 外1名:アクセス履歴を基に多様なeビジネス展開を支援するアウェアネスネット,NTT技術ジャーナル,Vol.12、No.11,pp.84−85,2000.
【0010】
【非特許文献3】
本橋 健 外1名:「アクセス履歴のみから利用者の嗜好を分析推薦するアウェアネスネット」、情報処理学会、第62回全国大会 特別トラック(1)グループウェアネットワークサービス、全国大会講演論文集pp.253−256、(2001年3月).
【0011】
【非特許文献4】
鵜飼 孝典 外1名:ブックマークの協調フィルタリングを利用したディレクトリ管理、情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス,Vol.44,No.9,pp.45−50,(2002年5月).[h1]
【0012】
【非特許文献5】
帆足 啓一郎 外3名:協調フィルタリングにおける評価値予測アルゴリズムを応用した検索式拡張方法、情報処理学会論文誌,Vol.43,No.4,(2002年4月).[h2][h3]
【0013】
【非特許文献6】
D.Goldberg, 外3名:Using Collaborative Filtering to Weave an Information Tapestry Communications of the ACM,Vol.35,No.12,pp.51−60,December 1992
【0014】
【非特許文献7】
Upendra Shardanand 外1名:Social Information Filtering:Algorithms for Automating“Word of Mouth”Proceedings of the ACM Conference on Human Factors in Computing Systems(CHI’95),pp.210−217,may 1995
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前出の一般的な協調フィルタリングを用いた方法では、多くの利用者が多くの商品をアクセスしていることが前提であり、アクセス履歴の少ない店舗では精度が出ないという問題があった。
【0016】
複数の店舗のアクセス履歴を集約することで個々の店舗では得られなかった十分なアクセス履歴を得ることが所望されている。アクセス履歴を統合する具体的な方法として、個々のローカルなアクセス履歴に、集約されたグローバルなアクセス履歴から取り出した情報をマージすることで、アクセス履歴を統合することができる。また、利用者へのお勧め商品の紹介などにおけるアクセス履歴の少なさをカバーし、精度のよい紹介を行うことが所望される。
【0017】
そこで本発明は、上記の従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、他のローカルアクセス履歴を用いて新しいローカルアクセス履歴を生成するときに有用なローカルアクセス履歴生成方法、ローカルアクセス履歴生成装置、ローカルアクセス履歴生成システム、ローカルアクセス履歴生成プログラム及び記録媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、請求項1の本発明は、複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴を生成し、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含むグローバルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴の中の古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とすることを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0019】
請求項2の本発明は、複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成し、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とすることを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0020】
請求項3の本発明は、複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成し、いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とすることを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0021】
請求項4の本発明は、複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成し、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成し、いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とすることを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0022】
請求項5の本発明は、前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴を当初のローカルアクセス履歴として該当初のローカルアクセス履歴の当該アイテムIDと当該ユーザIDとをグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDとに置換することを特徴とする請求項4記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0023】
請求項6の本発明は、前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴に含まれるアイテムIDまたはユーザIDを前記統合コンピュータに送信してグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを問い合わせるとともに当該グローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを得ることを特徴とする請求項4または5記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0024】
請求項7の本発明は、前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴に含まれるアイテムIDまたはユーザIDを前記統合コンピュータに送信してグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを問い合わせるとともに当該グローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを得ることが可能で、かつ予め当該問い合わせを行わないように設定されている場合は、当該各ローカルコンピュータがグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを生成することを特徴とする請求項4または5記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0025】
請求項8の本発明は、前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより生成されたローカルアクセス履歴を予め設定されたタイミングで前記統合コンピュータに送信することを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0026】
請求項9の本発明は、ローカルアクセス履歴が逐次更新され、かつ前記統合コンピュータが、グローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を有しないグローバルアクセス履歴に対して、ローカルアクセス履歴を1づつ選択し、該選択したローカルアクセス履歴のグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を加える場合に、当該統合コンピュータが、選択されていないローカルアクセス履歴の中から最も新しいローカルアクセス履歴を選択することを特徴とする請求項4ないし8のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0027】
請求項10の本発明は、前記統合コンピュータが、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスされた部分におけるグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDの数が予め設定された上限数を超えた場合は、グローバルユーザIDまたはグローバルアイテムIDの数の最も少ないグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを含む部分を選択して削除し、前記上限数以下になるまで当該削除を繰り返すことを特徴とする請求項4ないし9のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0028】
請求項11の本発明は、前記統合コンピュータが、前記グローバルアクセス履歴を予め設定されたタイミングで前記いずれかのローカルコンピュータに送信することを特徴とする請求項4ないし10のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0029】
請求項12の本発明は、前記新しいローカルアクセス履歴を生成する前記ローカルコンピュータが、前記新しいローカルアクセス履歴のグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDとを当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDとユーザIDとに置換することを特徴とする請求項4ないし11のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法をもって解決手段とする。
【0030】
請求項13の本発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の新しいローカルアクセス履歴を生成するローカルコンピュータとして機能することが可能なことを特徴とするローカルアクセス履歴生成装置をもって解決手段とする。
【0031】
請求項14の本発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の新しいローカルアクセス履歴を生成するローカルコンピュータ及び統合コンピュータとして機能することが可能なコンピュータを含むことを特徴とするローカルアクセス履歴生成システムをもって解決手段とする。
【0032】
請求項15の本発明は、請求項13記載のローカルアクセス履歴生成装置または請求項14記載のローカルアクセス履歴生成システムを機能させるコンピュータプログラムであることを特徴とするローカルアクセス履歴生成プログラムをもって解決手段とする。
【0033】
請求項16の本発明は、請求項13記載のローカルアクセス履歴生成装置または請求項14記載のローカルアクセス履歴生成システムを機能させるコンピュータプログラムが格納されたことを特徴とする記録媒体をもって解決手段とする。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施例に係るローカルアクセス履歴生成システムの構成を示す図である。統合サーバ1は、複数のアクセス履歴を統合する履歴統合部11を備え、ローカルサーバ(ローカルコンピュータ)2A,2B,2Cに対してネットワーク3を介して接続されているコンピュータ(統合コンピュータ)である。
【0035】
各ローカルサーバ2A,2B,2Cは、多数のアイテム(例えば商品情報)を記憶及び管理しており、該アイテムの中からユーザに選択されたアイテムがユーザに操作されたコンピュータ等によりアクセス(閲覧、読み出し等)される。
【0036】
図2に示すように、各ローカルサーバ2A,2B,2Cは、ローカルアクセス履歴生成装置に相当するものであり、自身におけるアクセス履歴を管理する履歴管理部21を備える。各ローカルサーバ2A,2B,2Cに備わったアクセス履歴をローカルアクセス履歴A,ローカルアクセス履歴B,ローカルアクセス履歴Cという。
【0037】
以下、Uとそれに続く数字でユーザのID(ユーザID)が構成されるものとする。また、Iとそれに続く数字でアイテムのID(アイテムID)が構成されるものとする。ユーザID(及び後述するグローバルユーザID)はユーザを示すものであり、アイテムID(及び後述するグローバルアイテムID)はアイテムを示すものである。
【0038】
図3(a)に示すように、ローカルアクセス履歴Aは、U0とI0の組と、U1とI1の組と、U2とI2の組と、U3とI3の組から構成されている。各組は、組内のユーザIDで示されるユーザが組内のアイテムIDで示されるアイテムにアクセスしたことを示すものであり、他のローカルサーバのアクセス履歴においても同じである。
【0039】
図3(b)に示すように、ローカルアクセス履歴Bは、U0とI0の組と、U0とI1の組と、U1とI2の組と、U1とI3の組から構成されている。
【0040】
図3(c)に示すように、ローカルアクセス履歴Cは、U0とI0の組と、U1とI1の組と、U2とI2の組と、U3とI4の組から構成されている。
【0041】
次に、本実施の形態の動作(ローカルアクセス履歴生成方法)を説明する。
【0042】
図4に示すように、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、自身が管理するローカルアクセス履歴に含まれた全アイテムIDを統合サーバ1に送信してグローバルアイテムIDを問い合わせる(ステップS1)。グローバルアイテムIDは、GIとそれに続く数字で構成される。グローバルアイテムIDの問い合わせに対し、統合サーバ1の履歴統合部11は、送信されたアイテムIDとグローバルアイテムIDの組を応答する(ステップS3)。
【0043】
図5(a)に示すように、統合サーバ1の履歴統合部11は、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21に対しては、I0とGI0の組と、I1とGI1の組と、I2とGI2の組と、I3とGI3の組の4つの組を応答する。
【0044】
図5(b)に示すように、統合サーバ1の履歴統合部11は、ローカルサーバ2Bの履歴管理部21に対しても、I0とGI0の組と、I1とGI1の組と、I2とGI2の組と、I3とGI3の組の4つの組を応答する。
【0045】
図5(c)に示すように、統合サーバ1の履歴統合部11は、ローカルサーバ2Cの履歴管理部21に対しては、I0とGI0の組と、I1とGI1の組と、I2とGI2の組と、I4とGI4の組の4つの組を応答する。
【0046】
応答された組は、応答先の各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が記憶する。
【0047】
なお、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が、上記したようなアイテムIDとグローバルアイテムIDの組を既に備えている場合は、問い合わせを行うか否かを示すフラグを問い合わせを行わないように設定しておき、当該フラグが問い合わせを行わないように設定されているときは上記問い合わせを行わないようにしてもよい。
【0048】
また、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が、上記したようなアイテムIDとグローバルアイテムIDの組を既に備えていない場合であっても、問い合わせを行うか否かを示すフラグを問い合わせを行わないように設定しておき、当該フラグが問い合わせを行わないように設定されているときは、後述するユーザIDと同様にサーバ独自のグローバルアイテムIDを割り当てるようにしてもよい。
【0049】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、自身のローカルアクセス履歴に含まれるユーザIDにサーバ独自のグローバルユーザIDを割り当てる(ステップS5)。グローバルユーザIDは、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの識別子であるA,B,Cとそれに続く文字Uとそれに続く数字で構成される。したがって、グローバルユーザID同士の重複が回避される。
【0050】
図6(a)に示すように、ローカルサーバ2Aにおいては、U0にAU0が、U1にAU1が、U2にAU2が、U3にAU3がそれぞれ割り当てられる。
【0051】
図6(b)に示すように、ローカルサーバ2Bにおいては、U0にBU0が、U1にBU1がそれぞれ割り当てられる。
【0052】
図6(c)に示すように、ローカルサーバ2Cにおいては、U0にAU0が、U1にAU1が、U2にAU2が、U3にAU3がそれぞれ割り当てられる。
【0053】
なお、グローバルアイテムIDを、各ローカルサーバ2A,2B,2Cで生成する場合は、当該グローバルアイテムIDを、各ローカルサーバの識別子であるA,B,Cとそれに続く文字Iとそれに続く数字で構成すればよい。
【0054】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、自身が管理する各ローカルアクセス履歴A,B,Cを、ステップS3で応答されたグローバルアイテムIDと、ステップS5で割り当てたグローバルユーザIDでローカルアクセス履歴A1,B1,C1に更新する(ステップS7)。具体的には、、ローカルアクセス履歴A,B,CにあるアイテムIDを対応するグローバルアイテムIDに置き換え、ローカルアクセス履歴A,B,CにあるユーザIDを対応するグローバルユーザIDにそれぞれ置き換える。
【0055】
図7(a)に示すように、ローカルアクセス履歴A1は、AU0とGI0の組と、AU1とGI1の組と、AU2とGI2の組と、AU3とGI3の組から構成されている。
【0056】
図7(b)に示すように、ローカルアクセス履歴B1は、BU0とGI0の組と、BU0とGI1の組と、BU1とGI2の組と、BU1とGI3の組から構成されている。
【0057】
図7(c)に示すように、ローカルアクセス履歴C1は、CU0とGI0の組と、CU1とGI1の組と、CU2とGI2の組と、CU3とGI4の組から構成されている。
【0058】
なお、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が、統合サーバ1へグローバルユーザIDの問い合わせを行うか否かを示すフラグを問い合わせを行うように設定しておき、当該フラグが問い合わせを行うように設定されているときは上記アイテムIDの場合のようにグローバルユーザIDの問い合わせを行い、統合サーバ1からユーザIDとグローバルユーザIDの組を得るようにしてもよい。また、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21が、かかる組を既に得て備えている場合は、上記フラグを問い合わせを行わないように設定しておき、当該フラグが問い合わせを行わないように設定されているときは上記問い合わせを行わないようにしてもよい。このようなグローバルユーザIDについてもユーザIDを置換することは勿論である。
【0059】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、各ローカルアクセス履歴A1,B1,C1にインデクスを設定することによりローカルアクセス履歴A2,B2,C2を生成する(ステップS9)。ローカルアクセス履歴A2,B2,C2が本発明にいう古いローカルアクセス履歴である。
【0060】
具体的には、図8(a)に示すように、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、ローカルアクセス履歴A1をグローバルユーザIDでインデクスした部分と、ローカルアクセス履歴A1をグローバルアイテムIDでインデクスした部分とから構成されるローカルアクセス履歴A2を生成する。ローカルアクセス履歴A2のグローバルユーザIDでインデクスされた部分を用いて、AU0からGI0が索引できる。同様に、AU1からGI1が、AU2からGI2が、AU3からGI3がそれぞれ索引できる。逆に、ローカルアクセス履歴A2のグローバルアイテムIDでインデクスされた部分を用いて、GI0からAU0が、GI1からAU1が、GI2からAU2が、GI3からAU3がそれぞれ索引できる。
【0061】
図8(b)に示すように、ローカルサーバ2Bの履歴管理部21は、ローカルアクセス履歴B1をグローバルユーザIDでインデクスした部分と、ローカルアクセス履歴B1をグローバルアイテムIDでインデクスした部分とから構成されるローカルアクセス履歴B2を生成する。ローカルアクセス履歴B2のグローバルユーザIDでインデクスされた部分を用いて、BU0からGI0,GI1が、BU1からGI2,GI3がそれぞれ索引できる。逆に、ローカルアクセス履歴B2のグローバルアイテムIDでインデクスされた部分を用いて、GI0からBU0が、GI1からBU0が、GI2からBU1が、GI3からBU1がそれぞれ索引できる。
【0062】
図8(a)に示すように、ローカルサーバ2Cの履歴管理部21は、ローカルアクセス履歴C1をグローバルユーザIDでインデクスした部分と、ローカルアクセス履歴C1をグローバルアイテムIDでインデクスした部分とから構成されるローカルアクセス履歴C2を生成する。ローカルアクセス履歴C2のグローバルユーザIDでインデクスされた部分を用いて、CU0からGI0が、CU1からGI1が、CU2からGI2が、CU3からGI4がそれぞれ索引できる。逆に、ローカルアクセス履歴C2のグローバルアイテムIDでインデクスされた部分を用いて、GI0からCU0が、GI1からCU1が、GI2からCU2が、GI4からCU3がそれぞれ索引できる。
【0063】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cは、例えば、予め設定されたタイミング、具体的には、毎日の午前0時等に、前記生成されたローカルアクセス履歴A2,B2,C2を統合サーバ1に送信する(ステップS11)。
【0064】
統合サーバ1の履歴統合部11は、送信されたローカルアクセス履歴A2,B2,C2を記憶する。なお、ローカルアクセス履歴A2,B2,C2の生成時刻を示すタイムスタンプは、図9(a)に示すようになっている。図9のA,B,Cはローカルアクセス履歴A2,B2,C2をそれぞれ示すものである。
【0065】
統合サーバ1の履歴統合部11は、予め自身に設定された時刻(例えば、毎日の深夜12時)なると、記憶しておいたローカルアクセス履歴A2,B2,C2を読み出してグローバルアクセス履歴100に集約する(ステップS13)。具体的には、グローバルユーザIDとグローバルアイテムIDの組を有しないグローバルアクセス履歴100に対し、ローカルアクセス履歴A2,B2,C2を1づつ選択し、そのグローバルユーザIDとグローバルアイテムIDの組を加えていく。その際に、全てのローカルアクセス履歴の中から、タイムスタンプが最も新しいローカルアクセス履歴(図9(a)の例ではローカルアクセス履歴A2)の組を最初にグローバルアクセス履歴100に加える。次に、既に加えたローカルアクセス履歴を集約対象から外し、残りの全てのローカルアクセス履歴の中から、タイムスタンプが最も新しいローカルアクセス履歴の組をグローバルアクセス履歴100に加える。なお、図9(a)の例では、ローカルアクセス履歴C2の組が加えられるが、ローカルアクセス履歴の集約を行っている間にも、ローカルアクセス履歴が送信されて、例えば図9(b)のように、ローカルアクセス履歴B2のタイムスタンプの方が新しくなることがあるので、1つのローカルアクセス履歴をグローバルアクセス履歴100に加入した後において、タイムスタンプが最も新しいローカルアクセス履歴を再び検索するのである。
【0066】
次に、統合サーバ1の履歴統合部11は、グローバルアクセス履歴100にインデクスを設定することによりグローバルアクセス履歴101を生成する(ステップS15)。
【0067】
図10に示すように、グローバルアクセス履歴101は、グローバルアクセス履歴100をグローバルユーザIDでインデクスした部分と、グローバルアクセス履歴100をグローバルアイテムIDでインデクスした部分とから構成される。
【0068】
なお、統合サーバ1は、グローバルアクセス履歴101において、グローバルユーザIDでインデクスした部分におけるグローバルユーザIDの数が、予め設定されたグローバルユーザIDの上限数を超えた場合は、グローバルアイテムIDの数の最も少ないグローバルユーザIDを含む部分を選択して削除し、グローバルアイテムIDの数が前記上限数以下になるまで当該削除を繰り返す。また、グローバルアクセス履歴101において、グローバルアイテムIDでインデクスした部分におけるグローバルアイテムIDの数が、予め設定されたグローバルアイテムIDの上限数を超えた場合は、グローバルアイテムIDの数の最も少ないグローバルアイテムIDを含む部分を選択して削除し、グローバルアイテムIDの数が前記上限数以下になるまで当該削除を繰り返す。したがって、グローバルアクセス履歴101のデータ量が少なくなり、後述するようにローカルサーバへ送信する際の通信量を低減できる。
【0069】
次に、統合サーバ1の履歴統合部11は、グローバルアクセス履歴101を各ローカルサーバ2A,2B,2Cに送信する(ステップS17)。
【0070】
各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101から、グローバルユーザIDでインデクスされた部分と、グローバルアイテムIDでインデクスされた部分のいずれかを、例えば、索引キー(グローバルユーザIDかグローバルアイテムID)の少ない方を選択する(ステップS19)。グローバルユーザIDとグローバルアイテムIDが同数の場合は、グローバルユーザIDでインデクスされた部分を選択する。
【0071】
したがって、例えば、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、図11に示すように、グローバルアクセス履歴101から、グローバルアイテムIDでインデクスされた部分を選択する。しかも、ローカルアクセス履歴A2に含まれるグローバルアイテムID(GI0,GI1,GI2,GI3)を含む部分を選択する。なぜならば、ローカルサーバ2Aの管理するアイテムとは異なる範疇のアイテムを管理するローカルサーバが多くなるほど、ローカルアクセス履歴A2に含まれないグローバルアイテムIDを含む部分が多くなり、その部分まで選択すると処理量が多くなるとともにローカルアクセス履歴が肥大化しローカルアクセス履歴を有用にできないからである。
【0072】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、ステップS19で選択した部分から、自身もつグローバルユーザID以外のグローバルユーザIDを(図11の例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21はAU0,AU1,AU2,AU3以外のBU0,BU1,CU0,CU1,CU3)を抽出し、これら抽出したグローバルユーザIDに、自身のユーザIDを割り当てる(図11の例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21はUx0,Ux1,Ux2,Ux3,Ux4を割り当てる)(ステップS21)。
【0073】
次に、ステップS19で選択しなかった方の部分(インデクスされた部分)を選択する(ステップS23)。
【0074】
したがって、例えば、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、図12に示すように、グローバルアクセス履歴101から、グローバルユーザIDでインデクスされた部分を選択する。しかも、ローカルアクセス履歴A2に含まれるグローバルアイテムID(GI0,GI1,GI2,GI3)を含む部分を選択する。前述したように、場合によっては、ローカルアクセス履歴A2に含まれないグローバルアイテムIDを含む部分が多くなり、その部分まで選択すると処理量が多くなるとともにローカルアクセス履歴が肥大化しローカルアクセス履歴を有用にできないからである。
【0075】
なお、当該両方の選択された部分をローカルアクセス履歴としてもよいが、本実施の形態では、グローバルアイテムIDとグローバルユーザIDをローカルサーバにおけるアイテムIDとユーザIDへ置換する。
【0076】
すなわち、次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、ステップS23で選択した部分から、自身もつグローバルアイテムID以外のグローバルアイテムIDを抽出し、これら抽出したグローバルアイテムIDに、自身のアイテムIDを割り当てる(ステップS25)。図12の例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、選択した部分にGI0,GI1,GI2,GI3以外のグローバルアイテムIDが含まれていない(抽出できない)のでアイテムIDの割り当ては行われない。
【0077】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101のグローバルユーザIDを自身のユーザIDに置換する(ステップS27)。先のローカルサーバ2Aの例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101のAU0,AU1,AU2,AU3,BU0,BU1,CU0,CU1,CU3をU0,U1,U2,U3,Ux0,Ux1,Ux2,Ux3,Ux4に置換する。
【0078】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101のグローバルアイテムIDを自身のアイテムIDに置換する(ステップS29)。先のローカルサーバ2Aの例では、ローカルサーバ2Aの履歴管理部21は、グローバルアクセス履歴101のGI0,GI1,GI2,GI3をI0,I1,I2,I3に置換する。
【0079】
次に、各ローカルサーバ2A,2B,2Cの履歴管理部21は、ステップS27及び29で置換された後のグローバルアクセス履歴101にインデクスを設定することによりローカルアクセス履歴A3,B3,C3を生成する(ステップS31)。
【0080】
先のローカルサーバ2Aの例では、図13に示すように、ローカルアクセス履歴A3は、ユーザIDでインデクスされた部分と、アイテムIDでインデクスした部分とから構成される。
【0081】
なお、上記説明した処理を実行させるコンピュータプログラムは、ローカルアクセス履歴生成プログラムとして半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納したり、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理される古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、他のローカルサーバのローカルアクセス履歴の混在したグローバルアクセス履歴の中から、自身の古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とするので、ローカルアクセス履歴を有用にボリュームアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るローカルアクセス履歴生成システムの構成を示す図である。
【図2】ローカルサーバの構成を示す図である。
【図3】ローカルアクセス履歴A,B,Cを示す図である。
【図4】本実施の形態の動作を示すシーケンス図である。
【図5】ローカルサーバ2A,2B,2Cに対する応答を示す図である。
【図6】ローカルサーバ2A,2B,2Cにおける割り当てを示す図である。
【図7】ローカルアクセス履歴A1,B1,C1を示す図である。
【図8】ローカルアクセス履歴A2,B2,C2を示す図である。
【図9】ローカルアクセス履歴A2,B2,C2の生成時刻を示す図である。
【図10】グローバルアクセス履歴101を示す図である。
【図11】ローカルサーバ2Aの履歴管理部21がステップS19で選択した部分を示す図である。
【図12】ローカルサーバ2Aの履歴管理部21がステップS23で選択した部分を示す図である。
【図13】ローカルアクセス履歴A3を示す図である。
【符号の説明】
1 統合サーバ
2A,2B,2C ローカルサーバ
11 履歴統合部
21 履歴管理部
A〜A3,B〜B3,C〜C3 ローカルアクセス履歴
100、101 グローバルアクセス履歴
Claims (16)
- 複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴を生成し、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含むグローバルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、
いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴の中の古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とする
ことを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法。 - 複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成し、前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、
いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とする
ことを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法。 - 複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成した場合のローカルアクセス履歴生成方法であって、
前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成し、
いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とする
ことを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法。 - 複数のコンピュータのそれぞれをローカルコンピュータとして該各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムを示すグローバルアイテムIDと当該ユーザを示すグローバルユーザIDの組を1以上のアクセスについて含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むローカルアクセス履歴を生成し、
前記複数のローカルコンピュータのいずれでもないコンピュータを統合コンピュータとして該統合コンピュータが、当該複数のローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を混在して含みかつグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分を含むグローバルアクセス履歴を生成し、
いずれかの前記ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるローカルアクセス履歴を古いローカルアクセス履歴として該古いローカルアクセス履歴に代わる新しいローカルアクセス履歴を生成するときに、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスを設定された部分でかつ当該古いローカルアクセス履歴に含まれるグローバルアイテムIDを含む部分を新しいローカルアクセス履歴とする
ことを特徴とするローカルアクセス履歴生成方法。 - 前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴を当初のローカルアクセス履歴として該当初のローカルアクセス履歴の当該アイテムIDと当該ユーザIDとをグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDとに置換することを特徴とする請求項4記載のローカルアクセス履歴生成方法。
- 前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴に含まれるアイテムIDまたはユーザIDを前記統合コンピュータに送信してグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを問い合わせるとともに当該グローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを得ることを特徴とする請求項4または5記載のローカルアクセス履歴生成方法。
- 前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより管理されるアイテムへユーザからアクセスがあったときの当該アイテムの当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDと当該ユーザの当該ローカルコンピュータにおけるユーザIDの組を1以上のアクセスについて含むローカルアクセス履歴に含まれるアイテムIDまたはユーザIDを前記統合コンピュータに送信してグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを問い合わせるとともに当該グローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを得ることが可能で、かつ予め当該問い合わせを行わないように設定されている場合は、当該各ローカルコンピュータがグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを生成することを特徴とする請求項4または5記載のローカルアクセス履歴生成方法。
- 前記各ローカルコンピュータが、該ローカルコンピュータにより生成されたローカルアクセス履歴を予め設定されたタイミングで前記統合コンピュータに送信することを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法。
- ローカルアクセス履歴が逐次更新され、かつ前記統合コンピュータが、グローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を有しないグローバルアクセス履歴に対して、ローカルアクセス履歴を1づつ選択し、該選択したローカルアクセス履歴のグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDの組を加える場合に、当該統合コンピュータが、選択されていないローカルアクセス履歴の中から最も新しいローカルアクセス履歴を選択することを特徴とする請求項4ないし8のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法。
- 前記統合コンピュータが、前記グローバルアクセス履歴のグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDでインデクスされた部分におけるグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDの数が予め設定された上限数を超えた場合は、グローバルユーザIDまたはグローバルアイテムIDの数の最も少ないグローバルアイテムIDまたはグローバルユーザIDを含む部分を選択して削除し、前記上限数以下になるまで当該削除を繰り返すことを特徴とする請求項4ないし9のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法。
- 前記統合コンピュータが、前記グローバルアクセス履歴を予め設定されたタイミングで前記いずれかのローカルコンピュータに送信することを特徴とする請求項4ないし10のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法。
- 前記新しいローカルアクセス履歴を生成する前記ローカルコンピュータが、前記新しいローカルアクセス履歴のグローバルアイテムIDとグローバルユーザIDとを当該ローカルコンピュータにおけるアイテムIDとユーザIDとに置換することを特徴とする請求項4ないし11のいずれかに記載のローカルアクセス履歴生成方法。
- 請求項1ないし12のいずれかに記載の新しいローカルアクセス履歴を生成するローカルコンピュータとして機能することが可能なことを特徴とするローカルアクセス履歴生成装置。
- 請求項1ないし12のいずれかに記載の新しいローカルアクセス履歴を生成するローカルコンピュータ及び統合コンピュータとして機能することが可能なコンピュータを含むことを特徴とするローカルアクセス履歴生成システム。
- 請求項13記載のローカルアクセス履歴生成装置または請求項14記載のローカルアクセス履歴生成システムを機能させるコンピュータプログラムであることを特徴とするローカルアクセス履歴生成プログラム。
- 請求項13記載のローカルアクセス履歴生成装置または請求項14記載のローカルアクセス履歴生成システムを機能させるコンピュータプログラムが格納されたことを特徴とする記録媒体。
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