JP2004339275A

JP2004339275A - Brilliant coating material composition and method for producing the same

Info

Publication number: JP2004339275A
Application number: JP2003134540A
Authority: JP
Inventors: Hironari Dejima; 裕也出島
Original assignee: Fujikura Kasei Co Ltd
Current assignee: Fujikura Kasei Co Ltd
Priority date: 2003-05-13
Filing date: 2003-05-13
Publication date: 2004-12-02

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a brilliant material coating composition forming a smooth metallic luster coated film having a good arrangement state of metal flakes, an excellent metal appearance and a good appearance without lowering the arrangement state even when a top coating layer is formed thereon. <P>SOLUTION: The brilliant coating material composition comprises the metal flakes, a solvent and a binder resin. Furthermore, the binder resin contains a curable resin and a cellulosic resin. The metal flakes preferably contain at least metal lakes having ≤0.08 μm thickness. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属調光沢塗膜を形成する光輝性塗料組成物およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
樹脂製品などの表面の意匠性や高級感を高めるため、表面に金属薄膜を形成することがある。金属薄膜を形成する方法としては、金属めっき法や金属蒸着法が従来より知られているが、作業工程が簡単で、設備や被塗物の大きさに制限がないことなどから、最近では、光輝性塗料の使用が増加しており、例えば、家電製品や携帯電話などの樹脂製筐体を塗装する際に使用されている。
光輝性塗料としては、バインダ樹脂が溶解した溶剤中に、金属粉が分散したものがある。また、最近では金属粉の代わりに、蒸着により形成した蒸着金属膜や金属箔などの金属膜を粉砕してフレーク状とした金属薄片も使用されている（例えば、特許文献１および２参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特許第２９５７５６０号公報
【特許文献２】
特開２０００−１７６３６５号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような金属薄片を含有する光輝性塗料により形成された塗膜においては、薄片同士が重なって配列してしまう場合や、一旦良好な配列状態の塗膜が形成できても、さらにその上にトップコート層を形成した際などに金属薄片が再移動して、配列状態が低下してしまう場合などがあり、平滑で外観の良好な金属調光沢塗膜を形成できる光輝性顔料は未だ見出されていなかった。
【０００５】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、金属薄片の配列状態が良好で金属外観に優れ、トップコート層をその上に形成した場合であっても配列状態が低下しない、平滑で外観の良好な金属調光沢塗膜を形成できる光輝性塗料組成物を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の光輝性塗料組成物は、金属薄片と、溶剤と、バインダ樹脂とを含有する光輝性塗料組成物であって、前記バインダ樹脂は、硬化性樹脂とセルロース系樹脂とを含むことを特徴とする。
前記金属薄片は、厚み０．０８μｍ以下の金属薄片を少なくとも含有することが好ましい。
金属薄片１００質量部に対して、バインダ樹脂が５０〜７００質量部配合されていることが好ましい。
本発明の光輝性塗料組成物は、前記光輝性塗料組成物の製造方法であって、溶剤とバインダ樹脂とを混合して混合液を調製する工程と、前記混合液中に金属薄片を配合し、分散液を調製する工程と、前記分散液に超音波を照射する工程とを有することを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光輝性塗料組成物は、金属薄片と、溶剤と、バインダ樹脂とを含有するものであり、金属薄片としては、例えば、アルミニウム、金、銀、銅、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレスからなるものなどが挙げられる。
【０００８】
金属薄片はいかなる方法で形成されたものであってもよく、例えば、蒸着により形成された蒸着金属膜を粉砕したものや、金属箔を粉砕したものが挙げられる。蒸着金属膜は、例えば、配向ポリプロピレン（ＯＰＰ）、結晶性ポリプロピレン（ＣＰＰ）、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂からなる基材フィルム上に、剥離剤を塗布してから金属膜を蒸着させ、基材フィルムを剥離することにより得られる。金属膜を剥離する前に、金属膜の酸化を防止するためにトップコート剤を塗布してもよい。剥離剤、トップコート剤としては、アクリル樹脂、ビニル樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ＥＶＡ樹脂、塩素化ＰＰ樹脂、塩素化ＥＶＡ樹脂、石油系樹脂などの樹脂を用いることができる。
【０００９】
金属薄片の厚みにも制限はないが、平滑で良好な金属調光沢塗膜を形成できることから、好ましくは厚み０．０８μｍ以下、より好ましくは０．０１〜０．０４μｍの極薄い金属薄片を少なくとも使用する。さらに好ましくは、このような極薄い金属薄片を、金属薄片全体のうち５０質量％以上使用し、最も好ましくは１００質量％使用する。
【００１０】
厚み０．０８μｍ以下の金属薄片としては、溶剤に分散した形態で市販されているものなどが使用でき、例えば酢酸エチル溶剤中に厚み０．０２５〜０．０３μｍの蒸着アルミニウム薄片が分散した旭化成工業（株）製メタルアＬ５９５１０（金属固形分１０質量％）および東洋アルミニウム（株）製ＫＭ１００（金属固形分１０質量％）や、厚み０．０６３μｍ以下のアルミニウム箔が粉砕されたアルミニウム薄片が分散した東洋アルミニウム（株）製ＭＳ６５０（金属固形分３０質量％）などが挙げられる。
金属薄片の大きさとしては、径（最大長さ）が１０〜２０μｍ程度であることが好ましい。
また、このような金属薄片は、光輝性塗料組成物中において１〜１０質量％の範囲で含まれることが好ましい。
【００１１】
光輝性塗料組成物に使用される溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ｎ−へキサン、シクロヘキサン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ｎ−プロピル、酢酸ｎ−ブチル、酢酸イソブチル、メタノール、エタノール、ｎ−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ｎ−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、第２ブチルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ソルベッソ１００およびソルベッソ１５０（商品名、エッソ社製、芳香族系炭化水素溶剤）などの炭化水素系溶剤を挙げることができ、これらを１種単独で使用しても２種以上を併用してもよいが、塗装直後には金属薄片が自由に移動でき、乾燥時には金属薄片が良好な配列状態を維持し、得られる塗膜の外観が良好となることから、高沸点のプロピレングリコールモノメチルエーテルを使用することが好ましい。
また、溶剤の使用量は、金属薄片１００質量部に対して、１０００〜１００００質量部、好ましくは４０００〜８０００質量部である。
【００１２】
バインダ樹脂としては、少なくとも硬化性樹脂とセルロース系樹脂とを使用する。硬化性樹脂に加えてセルロース系樹脂を使用すると、セルロース系樹脂は溶剤離れが良いために、塗膜中に残存する溶剤量を非常に小さく抑制でき、その結果、塗膜の乾燥工程において各金属薄片が良好な配列状態のままで停止する。ここでセルロース系樹脂を使用しないと、塗膜の乾燥工程において塗膜表層でのみ乾燥が急激に進行して塗膜の内側に溶剤が残存し、その結果、各金属薄片がなかなか停止せず移動し続け、配列状態が乱れてしまう。また、硬化性樹脂を使用することにより、塗膜の上にさらにトップコート層を形成した際の金属薄片の再移動を抑制することができる。
【００１３】
硬化性樹脂としては特に制限はなく、２液硬化型アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、アクリル・ウレタン樹脂などが使用できるが、シリコンエポキシ樹脂とキレート樹脂からなる反応型樹脂を使用すると、トップコート層を形成した際の金属薄片の再移動が非常に抑制されるため好ましい。このような反応型樹脂の具体例としては、東レ（株）製ＳＥ１０８５（樹脂固形分８５質量％）などが好適に使用できる。
【００１４】
セルロース系樹脂としては、ニトロセルロース（硝化綿）、アセチルセルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、エチルセルロースなどが使用できるが、特に硝化綿を使用すると、塗膜の乾燥工程において各金属薄片が非常に良好な配列状態のままで停止し、平滑で良好な金属調光沢の塗膜が形成できる。硝化綿としては、例えば、旭化成工業（株）製１／８硝化綿（樹脂固形分３０質量％、溶剤：イソプロピルアルコール）などが使用できる。
【００１５】
バインダ樹脂の使用量には特に制限はないが、金属薄片１００質量部に対して、バインダ樹脂が５０〜７００質量部配合されていることが好ましく、より好ましくは１００〜３００質量部である。バインダ樹脂が５０質量部未満では、形成された塗膜にトップコート層を重ねた場合に、金属薄片が再移動したり、塗膜の耐水性が低下したりする場合がある。一方、７００質量部を超えると、塗膜の外観が良好な金属調とならない場合がある。
硬化性樹脂とセルロース系樹脂との使用比率には特に制限はないが、バインダ樹脂中セルロース系樹脂が１０〜８０質量％で、硬化性樹脂が９０〜２０質量％であることが好ましい。セルロース系樹脂が１０質量％未満では、塗膜中に残存する溶剤量が増加し、塗膜の乾燥工程において金属薄片が移動してしまい、配列状態が低下する傾向にある。一方、８０質量％を超えると、塗膜の被塗物への密着性が低下するとともに、塗膜の耐水性も低下する傾向にある。
【００１６】
光輝性塗料組成物には、以上説明した金属薄片と、溶剤と、バインダ樹脂の他、可塑剤、分散剤、増粘剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤、硬化触媒などを必要に応じて配合してもよい。
【００１７】
本発明の光輝性塗料組成物は、金属薄片と、溶剤と、バインダ樹脂と、必要に応じて添加される成分を、各種高速攪拌機などにより撹拌、混合することにより製造できるが、好ましい方法として、まずはじめに、溶剤とバインダ樹脂とを混合して混合液を調製し、ついで、この混合液中に金属薄片を配合して分散液とし、さらに、この分散液に超音波を照射する方法が挙げられる。超音波を照射すると、金属薄片が光輝性塗料組成物中で良好に分散し、塗装工程中に金属薄片が複数重なることがない。
超音波照射の条件としては、例えば、ＳＨＡＲＰ（株）製型式ＵＴ−１０５を使用し、出力レベル１００％で２０分間程度照射する。
【００１８】
本発明の光輝性塗料組成物の塗装方法や塗装可能な被塗物としては特に制限はなく、ポリウレタン、ポリプロピレン、ＡＢＳ樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などの樹脂、変性ポリフェニレンオキサイドなどからなる被塗物の表面に、スプレー法、ロールコータ法、刷毛塗り法、静電塗装法などの公知の塗装方法で塗装すればよい。塗装後には、例えば６０〜１００℃で１０〜３０分程度保持して乾燥（焼き付け）すればよい。また、形成される塗膜の厚みは、好ましくは５μｍ以下、より好ましくは０．５μｍ以下とする。５μｍを超えると、塗膜の外観が良好な金属調とならない場合がある。
【００１９】
また、光輝性塗料組成物は、被塗物に直接塗装してもよいが、まず、被塗物上にアンダーコート層を形成した後、この光輝性塗料組成物からなる光輝性塗膜を形成し、その後トップコート層を形成することが好ましい。このようにすると、光輝性塗料組成物からなる塗膜がアンダーコート層により良好に密着性し、また、トップコート層により保護される。なお、アンダーコート層は、被塗物の材質に応じて省略できる。
具体的な塗装方法としては、アンダーコート層を形成する公知のクリア塗料、濁りクリア塗料、着色塗料などを被塗物に塗布した後、必要に応じて乾燥し、ついで、光輝性塗料組成物を塗布して乾燥し、さらにトップコート層を形成する公知のクリア塗料、濁りクリア塗料、着色塗料などを塗布し、乾燥すればよい。
各塗膜の厚みには制限はないが、アンダーコート層は５〜２０μｍ、トップコート層は１０〜３０μｍとすることが好ましい、
【００２０】
このような光輝性塗料組成物は、特にバインダ樹脂として、硬化性樹脂とセルロース系樹脂とを含むので、塗膜の乾燥工程において各金属薄片が良好な配列状態のままで停止するとともに、形成された塗膜の上にさらにトップコート層を形成した際の金属薄片の再移動を抑制することができ、平滑で外観の良好な金属調光沢塗膜を形成できる。
【００２１】
【実施例】
以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
（実施例１）
旭化成工業（株）製１／８硝化綿（樹脂固形分３０質量％、溶剤：イソプロピルアルコール）を固形分として５０質量部と、シリコンエポキシ樹脂とキレート樹脂からなる反応型樹脂である東レ（株）製ＳＥ１０８５（樹脂固形分８５質量％）を固形分として５０質量部と、溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテル６０００質量部とを混合した混合液を調製し、ついで、この混合液中に、厚さ０．０２５〜０．０３μｍで、径１０〜１５μｍの蒸着アルミニウム薄片が酢酸エチル中に分散した旭化成工業（株）製メタルアＬ５９５１０（金属固形分１０質量％）を固形分として１００質量部配合した分散液を得た。
その後、この分散液に対してＳＨＡＲＰ（株）製型式ＵＴ−１０５を使用し、出力レベル１００％で２０分間超音波照射して、分散液中に蒸着アルミニウム薄片を分散させ、光輝性塗料組成物を調製した。
【００２２】
ついで、この光輝性塗料組成物を、ＡＢＳ樹脂からなる基材の表面に、スプレー法により塗布し、８０℃で３０分間焼き付けした。形成された塗膜の厚さは２５μｍであった。その後、さらに藤倉化成（株）製の２液型アクリル塗料レクラック４８００をスプレー法により塗布し、厚さ２５μｍのトップコート層を形成し、８０℃で３０分間焼き付けした。
このようにして２層の塗膜が形成された基材について以下のようにして評価した。結果を表１に示す。
【００２３】
１）トップコート（ＴＣ）層形成によるアルミニウム薄片の戻りムラ
トップコート層形成時にアルミニウム薄片が再移動して配列が乱れるかどうかを目視評価した。
○：アルミニウム薄片の再移動はない
○△：アルミニウム薄片の再移動はほとんどない
△：アルミニウム薄片の再移動が若干認められた
×：アルミニウム薄片の再移動が認められた
２）金属外観
平滑で良好な金属調塗膜が形成されているかどうかを目視評価した。
○：非常に平滑で、金属薄片による粒子感もない良好な金属調塗膜である
○△：金属薄片による粒子感が若干あるが、平滑で良好な金属調塗膜である
△：平滑性に劣り、金属薄片による粒子感があり金属調に若干劣る塗膜である
×：平滑性に劣り、金属薄片による粒子感が大きく金属調に劣る塗膜である
３）付着性
ＪＩＳＫ５４００８．５．２．に記載の碁盤目テープ法により評価した。
○：１００個の碁盤目に剥がれなし
△：１００個の碁盤目に剥がれはないが、切目の交点にわずかな剥がれがある
×：１００個の碁盤目のうち１個以上に剥がれあり
４）耐水性
２層の塗膜が形成された基材を４０℃に保った温水中に２４０時間浸漬した後取り出し、水分を取り除き、その後、上記付着性評価を同様に行った。評価基準も上記付着性と同じである。
５）耐薬品性
２層の塗膜が形成された基材に１／１０Ｎ水酸化ナトリウム溶液を滴下し５５℃で４時間放置した後、塗膜の外観を目視評価した。
○：外観変化なし
○△：若干塗膜の色が変化しているが実用上問題のない範囲である
△：塗膜中のアルミニウム薄片が黒変している
×：塗膜中のアルミニウム薄片が溶けている
【００２４】
（実施例２〜１６、比較例１〜３）
使用したアルミニウム薄片、バインダ樹脂の量と種類や、分散液中にアルミニウム薄片を分散させる手段を表１〜３のように変えた以外は実施例１と同様にして光輝性塗料組成物を調製し、塗装し、塗膜について実施例１と同様にして評価した。結果を表１〜３に示す。
【００２５】
なお、以下の表中の略号は以下の内容を示す。また、表中の数値の単位は質量部であり、アルミニウム薄片、バインダ樹脂については、固形分で示している。
Ｌ５９５１０：旭化成（株）製メタルレアＬ５９５１０（金属固形分１０質量％）
ＫＭ１００：東洋アルミニウム（株）製ＫＭ１００（金属固形分１０質量％）
ＭＳ６５０：東洋アルミニウム（株）製ＭＳ６５０（金属固形分３０質量％）
ＦＭ７６８０：東洋アルミニウム（株）製ＦＭ７６８０（金属固形分６５質量％：厚さ０．１４μｍ）
ＳＥ１０８５：シリコンエポキシ樹脂とキレート樹脂からなる反応型樹脂である東レ（株）製ＳＥ１０８５（樹脂固形分８５質量％）
Ａｃ１：藤倉化成（株）製１液ラッカー型アクリル樹脂レクラック７２
Ａｃ２：藤倉化成（株）製２液硬化型アクリル樹脂レクラック１１０
Ｄ攪拌：高速ディゾルバー型攪拌機により１０００回転／分の条件で５分間攪拌
【００２６】
【表１】

【００２７】
【表２】

【００２８】
【表３】

【００２９】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、金属薄片の配列状態が良好で金属外観に優れ、トップコート層をその上に形成した場合であっても配列状態が低下しない、平滑で外観の良好な金属調光沢塗膜を形成できる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a glitter coating composition for forming a metallic glossy coating film and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
A metal thin film is sometimes formed on the surface of a resin product or the like in order to enhance the design and luxury of the surface. As a method of forming a metal thin film, a metal plating method and a metal vapor deposition method have been conventionally known, but recently, since the working process is simple, and there is no limit to the size of equipment and the object to be coated, recently, The use of brilliant paint is increasing, and it is used, for example, when painting resin housings of home electric appliances and mobile phones.
As the glitter paint, there is a paint in which metal powder is dispersed in a solvent in which a binder resin is dissolved. In recent years, instead of metal powder, metal flakes formed by pulverizing a metal film such as a vapor-deposited metal film or a metal foil formed by vapor deposition have been used (for example, see Patent Documents 1 and 2).
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2957560 [Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-176365
[Problems to be solved by the invention]
However, in a coating film formed by a glittering paint containing such metal flakes, when the flakes are arranged so as to overlap with each other, or even when a coating film in a good alignment state can be formed, the coating is further reduced. In some cases, such as when a topcoat layer is formed on top, the metal flakes re-migrate and the arrangement state may be reduced, and glittering pigments that can form a smooth and good-looking metallic glossy coating film are still not available. Had not been found.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, the arrangement state of the metal flakes is good, the metal appearance is excellent, even if the top coat layer is formed thereon, the arrangement state does not decrease, the smooth and appearance of An object of the present invention is to provide a glitter paint composition capable of forming a good metallic glossy coating film.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The glitter coating composition of the present invention is a glitter coating composition containing a metal flake, a solvent, and a binder resin, wherein the binder resin contains a curable resin and a cellulose resin. And
It is preferable that the metal flake contains at least a metal flake having a thickness of 0.08 μm or less.
It is preferable that the binder resin is blended in an amount of 50 to 700 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the metal flake.
The brilliant coating composition of the present invention is a method for producing the brilliant coating composition, which comprises mixing a solvent and a binder resin to prepare a mixed solution, and blending a metal flake in the mixed solution. , A step of preparing a dispersion, and a step of irradiating the dispersion with ultrasonic waves.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The glitter coating composition of the present invention contains a metal flake, a solvent, and a binder resin.Examples of the metal flake include aluminum, gold, silver, copper, brass, titanium, chromium, nickel, Nickel chromium, stainless steel, and the like can be used.
[0008]
The metal flake may be formed by any method, and examples thereof include a crushed metal film formed by vapor deposition and a crushed metal foil. The deposited metal film is formed, for example, by applying a release agent onto a base film made of a resin such as oriented polypropylene (OPP), crystalline polypropylene (CPP), or polyethylene terephthalate, and then depositing the metal film. It is obtained by peeling. Before removing the metal film, a top coat agent may be applied to prevent oxidation of the metal film. A resin such as an acrylic resin, a vinyl resin, a cellulose resin, a polyamide resin, a polyester resin, an EVA resin, a chlorinated PP resin, a chlorinated EVA resin, and a petroleum resin can be used as the release agent and the top coat agent.
[0009]
The thickness of the metal flakes is not limited, but is preferably at least 0.08 μm, more preferably 0.01 to 0.04 μm. use. More preferably, such ultra-thin metal flakes are used in an amount of 50% by mass or more, and most preferably 100% by mass, of the entire metal flakes.
[0010]
As the metal flakes having a thickness of 0.08 μm or less, commercially available metal flakes in the form of being dispersed in a solvent can be used. Metal A L59510 (metal solid content 10% by mass) manufactured by Toyo Aluminum Co., Ltd. and KM100 (metal solid content 10% by mass) manufactured by Toyo Aluminum Co., Ltd. Aluminum Co., Ltd. MS650 (metal solid content 30 mass%) etc. are mentioned.
The size (maximum length) of the metal flake is preferably about 10 to 20 μm.
In addition, such a metal flake is preferably contained in the glitter coating composition in a range of 1 to 10% by mass.
[0011]
As the solvent used in the glitter coating composition, for example, toluene, xylene, n-hexane, cyclohexane, methyl acetate, ethyl acetate, isopropyl acetate, n-propyl acetate, n-butyl acetate, isobutyl acetate, methanol, Ethanol, n-propyl alcohol, isopropyl alcohol, n-butyl alcohol, isobutyl alcohol, secondary butyl alcohol, acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, propylene glycol monomethyl ether, propylene glycol monomethyl ether acetate, propylene glycol monoethyl ether, propylene glycol Monoethyl ether acetate, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monomethyl ether acetate, ethylene glycol Hydrocarbon solvents such as monoethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether acetate, Solvesso 100 and Solvesso 150 (trade name, manufactured by Esso, aromatic hydrocarbon solvents), and the like, and these can be used alone. Or two or more of them may be used in combination, but the metal flakes can move freely immediately after painting, and the metal flakes maintain a good arrangement state when dried, and the appearance of the obtained coating film becomes good Therefore, it is preferable to use propylene glycol monomethyl ether having a high boiling point.
The amount of the solvent used is 1000 to 10000 parts by mass, preferably 4000 to 8000 parts by mass, based on 100 parts by mass of the metal flake.
[0012]
As the binder resin, at least a curable resin and a cellulosic resin are used. When a cellulosic resin is used in addition to the curable resin, the amount of the solvent remaining in the coating film can be suppressed to a very small amount because the cellulose resin has good solvent separation. The slices stop with good alignment. If a cellulose resin is not used, drying proceeds rapidly only on the surface layer of the coating film in the drying step of the coating film, and the solvent remains inside the coating film. As a result, each metal flake moves without stopping. And the arrangement is disturbed. Further, by using the curable resin, it is possible to suppress the re-movement of the metal flake when the top coat layer is further formed on the coating film.
[0013]
The curable resin is not particularly limited, and a two-part curable acrylic resin, a urethane resin, a polyester resin, a melamine resin, an acryl / urethane resin, and the like can be used. However, when a reactive resin composed of a silicon epoxy resin and a chelate resin is used. This is preferable because re-movement of the metal flakes when the top coat layer is formed is extremely suppressed. As a specific example of such a reactive resin, SE1085 (resin solid content: 85% by mass) manufactured by Toray Industries, Inc. can be preferably used.
[0014]
As the cellulosic resin, nitrocellulose (nitrified cotton), acetylcellulose, cellulose acetate butyrate, cellulose acetate propionate, ethylcellulose, and the like can be used. Is stopped in a very good arrangement state, and a coating film having a smooth and good metallic luster can be formed. As the nitrified cotton, for example, 1/8 nitrated cotton (resin solid content: 30% by mass, solvent: isopropyl alcohol) manufactured by Asahi Kasei Corporation can be used.
[0015]
The amount of the binder resin used is not particularly limited, but preferably 50 to 700 parts by mass, more preferably 100 to 300 parts by mass, of the binder resin with respect to 100 parts by mass of the metal flake. When the amount of the binder resin is less than 50 parts by mass, the metal flakes may re-migrate or the water resistance of the coating film may decrease when the top coat layer is overlaid on the formed coating film. On the other hand, if it exceeds 700 parts by mass, the appearance of the coating film may not be a good metal tone.
The use ratio of the curable resin and the cellulose resin is not particularly limited, but it is preferable that the content of the cellulose resin in the binder resin is 10 to 80% by mass and the content of the curable resin is 90 to 20% by mass. When the content of the cellulosic resin is less than 10% by mass, the amount of the solvent remaining in the coating film increases, and the metal flakes move in the drying process of the coating film, and the alignment state tends to decrease. On the other hand, if it exceeds 80% by mass, the adhesion of the coating film to the object to be coated is reduced, and the water resistance of the coating film tends to be reduced.
[0016]
In the glitter coating composition, in addition to the metal flakes described above, a solvent, and a binder resin, a plasticizer, a dispersant, a thickener, an ultraviolet absorber, a light stabilizer, an antioxidant, a curing catalyst, and the like. You may mix | blend as needed.
[0017]
The brilliant coating composition of the present invention can be manufactured by stirring and mixing metal flakes, a solvent, a binder resin, and components to be added as necessary with various high-speed stirrers. First, a mixed solution is prepared by mixing a solvent and a binder resin, and then a metal flake is blended into the mixed solution to form a dispersion, and further, a method of irradiating the dispersion with ultrasonic waves is exemplified. . When irradiated with ultrasonic waves, the metal flakes are well dispersed in the glitter coating composition, and the metal flakes do not overlap during the coating process.
As the conditions for ultrasonic irradiation, for example, a model UT-105 manufactured by SHARP Co., Ltd. is used, and irradiation is performed at an output level of 100% for about 20 minutes.
[0018]
There is no particular limitation on the method of applying the glittering coating composition of the present invention or the object to be coated, and a resin such as polyurethane, polypropylene, ABS resin, polycarbonate, acrylic resin, polyester resin, or a modified polyphenylene oxide. The surface of the coating may be applied by a known coating method such as a spray method, a roll coater method, a brush coating method, and an electrostatic coating method. After the coating, it may be dried (baked) while being kept at, for example, 60 to 100 ° C. for about 10 to 30 minutes. The thickness of the formed coating film is preferably 5 μm or less, more preferably 0.5 μm or less. If it exceeds 5 μm, the appearance of the coating film may not have a good metallic tone.
[0019]
The glitter coating composition may be applied directly to the object to be coated, but first, an undercoat layer is formed on the object to be coated, and then a glitter coating film composed of the glitter coating composition is formed. After that, it is preferable to form a top coat layer. In this case, the coating film made of the glittering coating composition has better adhesion to the undercoat layer and is protected by the topcoat layer. Note that the undercoat layer can be omitted depending on the material of the object to be coated.
As a specific coating method, a known clear paint for forming an undercoat layer, a turbid clear paint, a colored paint, and the like are applied to an object to be coated, and then dried if necessary. It may be applied and dried, and a known clear paint, turbid clear paint, colored paint or the like for forming a top coat layer may be applied and dried.
Although the thickness of each coating film is not limited, the undercoat layer is preferably 5 to 20 μm, and the top coat layer is preferably 10 to 30 μm.
[0020]
Such a brilliant coating composition contains a curable resin and a cellulosic resin, in particular, as a binder resin, so that each metal flake is stopped in a well-arranged state in a coating film drying step, and is formed. It is possible to suppress the re-movement of the metal flakes when a top coat layer is further formed on the coated film, and it is possible to form a smooth metallic glossy coating film having a good appearance.
[0021]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically with reference to examples.
(Example 1)
Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd. 1/8 nitrated cotton (resin solid content 30% by mass, solvent: isopropyl alcohol) as a solid content of 50 parts by mass, and a reactive resin composed of a silicon epoxy resin and a chelate resin. A mixed solution was prepared by mixing 50 parts by mass of SE1085 (solids content of 85% by mass) manufactured by Seiko Co., Ltd. as a solid content and 6000 parts by mass of propylene glycol monomethyl ether as a solvent. A dispersion prepared by mixing 100 parts by mass of Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd. Metala L59510 (metal solids content: 10% by mass) in which evaporated aluminum flakes having a diameter of 025 to 0.03 μm and a diameter of 10 to 15 μm are dispersed in ethyl acetate as a solid content. Obtained.
Thereafter, the dispersion was irradiated with ultrasonic waves at a power level of 100% for 20 minutes using a model UT-105 manufactured by SHARP Co., Ltd. to disperse the vapor-deposited aluminum flakes in the dispersion, thereby obtaining a glittering coating composition. Was prepared.
[0022]
Next, the glitter coating composition was applied to the surface of a substrate made of an ABS resin by a spray method and baked at 80 ° C. for 30 minutes. The thickness of the formed coating film was 25 μm. Thereafter, a two-component acrylic paint, Leclac 4800, manufactured by Fujikura Kasei Co., Ltd. was further applied by a spray method to form a 25 μm-thick top coat layer and baked at 80 ° C. for 30 minutes.
The substrate on which the two-layered coating film was formed was evaluated as follows. Table 1 shows the results.
[0023]
1) Unevenness of return of aluminum flakes due to formation of top coat (TC) layer It was visually evaluated whether or not the aluminum flakes were relocated during the formation of the top coat layer to disturb the alignment.
：: No relocation of aluminum flakes △: Almost no relocation of aluminum flakes △: Relocation of aluminum flakes was slightly observed ×: Relocation of aluminum flakes was recognized 2) Metal appearance was smooth and good It was visually evaluated whether or not a good metallic tone coating film was formed.
：: Very smooth and good metal-tone coating without graininess due to metal flakes ○ △: Smooth and good metal-tone coating with slight graininess due to metal flakes △: Smoothness Poor, a coating film with a feeling of particles due to metal flakes and slightly inferior in metal tone. X: A coating film with inferior smoothness and a large particle feeling due to metal flakes and poor in metal tone. 3) Adhesion JIS K5400 8.5. 2. Was evaluated according to the crosscut tape method described in the above section.
：: No peeling in 100 grids △: No peeling in 100 grids, but slight peeling at intersection of cuts ×: Peeling in one or more of 100 grids 4) Water resistance The base material on which the two-layer coating film was formed was immersed in warm water maintained at 40 ° C. for 240 hours, taken out, and then water was removed. The evaluation criteria are the same as the above-mentioned adhesion.
5) Chemical resistance A 1 / 10N sodium hydroxide solution was dropped on the substrate on which the two-layered coating film was formed, and left at 55 ° C for 4 hours, and the appearance of the coating film was visually evaluated.
：: No change in appearance △: The color of the coating film slightly changed, but within a range where there is no practical problem. △: The aluminum flakes in the coating film were blackened. X: The aluminum flakes in the coating film were black. Is melting
(Examples 2 to 16, Comparative Examples 1 to 3)
A glitter coating composition was prepared in the same manner as in Example 1 except that the used aluminum flakes, the amount and type of the binder resin, and the means for dispersing the aluminum flakes in the dispersion liquid were changed as shown in Tables 1 to 3. , Painted and evaluated in the same manner as in Example 1. The results are shown in Tables 1 to 3.
[0025]
The abbreviations in the following table indicate the following contents. The units of the numerical values in the table are parts by mass, and aluminum flakes and binder resins are indicated by solid contents.
L59510: Metal rare L59510 manufactured by Asahi Kasei Corporation (metal solid content 10% by mass)
KM100: KM100 manufactured by Toyo Aluminum Co., Ltd. (metal solid content 10% by mass)
MS650: MS650 manufactured by Toyo Aluminum Co., Ltd. (metal solid content 30% by mass)
FM7680: FM7680 manufactured by Toyo Aluminum Co., Ltd. (metal solid content: 65% by mass: thickness: 0.14 μm)
SE1085: SE1085 (a resin solid content of 85% by mass), a reactive resin composed of a silicone epoxy resin and a chelate resin, manufactured by Toray Industries, Inc.
Ac1: One-pack lacquer type acrylic resin Leclac 72 manufactured by Fujikura Kasei Co., Ltd.
Ac2: Two-part curable acrylic resin Leclac 110 manufactured by Fujikura Kasei Co., Ltd.
D Stirring: Stirring with a high-speed dissolver type stirrer at 1000 rpm for 5 minutes.
[Table 1]

[0027]
[Table 2]

[0028]
[Table 3]

[0029]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the arrangement state of the metal flakes is good and the metal appearance is excellent, and the arrangement state does not decrease even when the top coat layer is formed thereon, and the smooth and good appearance A metallic glossy coating film can be formed.

Claims

A brilliant coating composition containing metal flakes, a solvent, and a binder resin,
The glitter coating composition, wherein the binder resin contains a curable resin and a cellulosic resin.

The glitter coating composition according to claim 1, wherein the metal flake contains at least a metal flake having a thickness of 0.08 μm or less.

The glitter coating composition according to claim 1 or 2, wherein the binder resin is blended in an amount of 50 to 700 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the metal flake.

A method for producing a glittering coating composition according to any one of claims 1 to 3,
Step of preparing a mixture by mixing a solvent and a binder resin,
Blending metal flakes in the mixture, and preparing a dispersion,
Irradiating the dispersion with ultrasonic waves.