JP2004334448A - データ処理方法、およびデータ処理装置 - Google Patents

データ処理方法、およびデータ処理装置 Download PDF

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洋一 西野
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純 平井
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Abstract

【課題】信頼性の高い照合を行うことができるデータ処理方法、およびデータ処理装置を提供することにある。
【解決手段】材質に応じた固有のパターンを有する被検体hを固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成する撮像部11と、撮像部11で生成した被検画像データと、被検画像データ中の指標h101に基づいて、被検画像データのスケール補正処理を行う補正部16と、補正した被検画像データから参照領域h102を抽出する抽出部15と、抽出された被検画像データと、データベースが記憶する登録画像データD_Vとに基づいて相関を検出する相関処理部17と、相関処理部17が検出した相関の結果を基に、被検体hの被検画像データと登録画像データD_Vとの間に固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別して、照合を行う照合部18とを設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、紙等の材質に応じた固有のパターンを有する被検体を撮像したデータを画像処理するデータ処理方法、およびデータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば紙等の被検体に予め特殊なインキや模様等の個別情報を表面に印刷し、その印刷した個別情報を読み取り、個別情報を基に例えばその紙の真偽を判定するデータ処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−83274号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のデータ処理装置では、複数の紙等の被検体それぞれに印刷された個別情報が偽造できる可能性があり、信頼性が高いとはいえない。このため信頼性の高い照合を行うことのできるデータ処理装置が望まれている。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、信頼性の高い照合を行うことができるデータ処理方法、およびデータ処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の第1の観点は、材質に応じた固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し、前記生成した被検画像データと、登録画像データとの相関を検出し、前記検出した相関を基に前記被検体の照合を行う。
【0007】
本発明の第1の観点によれば、まず、材質に応じた固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成する。
そして、生成した被検画像データと、登録画像データとの相関を検出する。
そして、前記検出した相関を基に前記被検体の照合を行う。
【0008】
さらに、前記目的を達成するために、本発明の第2の観点は、材質に応じた固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し、前記生成した被検画像データ、および当該被検画像データと関連付けて識別情報を出力し、前記出力した被検画像データおよび識別情報に基づいて、前記識別情報と関連付けられた登録画像データと前記被検画像データの相関を検出し、前記検出した相関を基に前記被検体の照合を行い、前記照合の結果に基づいて所定処理を行う。
【0009】
さらに、前記目的を達成するために、本発明の第3の観点は、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体を、前記固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し、前記生成した被検画像データと、登録画像データとの相関を検出し、前記検出した前記相関を基に、前記被検体の照合を行う。
【0010】
さらに、前記目的を達成するために、本発明の第4の観点は、材質に応じた固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成する撮像手段と、前記撮像手段が生成した前記被検画像データと、登録画像データとの相関を検出する相関手段と、前記相関手段が検出した前記相関を基に前記被検体の照合を行う照合手段とを有する。
【0011】
さらに、前記目的を達成するために、本発明の第5の観点は、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成する撮像手段と、前記撮像手段が生成した被検画像データと、登録画像データとの相関を検出する相関手段と、前記相関手段が検出した前記相関を基に前記被検体の照合を行う照合手段を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るデータ処理装置の第1実施形態の構成図である。
本実施形態に係るデータ処理装置1は、例えば紙や布等の材質に応じた固有のパターンを有する被検体を撮像したデータを基に、例えば予め撮像して登録したデータと照合処理を行う。また、本実施形態に係るデータ処理装置1は、例えば照合の結果を基に開錠や閉錠等の所定処理を行う。
【0013】
本実施形態に係るデータ処理装置1は、例えば図1に示すように、撮像部11、記憶部12、データベース13、CPU14、抽出部15、補正部16、相関処理部17、および照合部18を有する。
撮像部11、記憶部12、データベース13、CPU14、抽出部15、補正部16、相関処理部17、および照合部18は、通信手段19で接続されている。通信手段19は例えば有線や無線により各構成要素間のデータを伝送する。
【0014】
撮像部11は、CPU14の制御により、材質に応じた固有のパターンを有する被検体hを、固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し、信号S11として出力する。
例えば撮像部11は、例えば複数の撮像部11−nを有する。例えば複数の撮像部11−nそれぞれには、例えばCPU14からの制御信号に応じた処理を行う制御部111が設けられる。
例えば制御部111は、本実施形態のデータ処理装置を開錠システムに応用した際に、CPU14からの制御信号に応じて不図示の駆動部を駆動して例えば錠の開錠および閉錠等を行う。
【0015】
図2は、図1に示したデータ処理装置で撮像される被検体を説明するための図である。
例えば被検体hは、材質に応じた固有のパターンを有する。例えば被検体hは、紙や布等で構成される。
例えば被検体hとしての紙は、繊維が不規則に重なり合い形成される。繊維h11の重なり方は、一枚一枚の紙毎に固有のものであり、撮像部11が撮像した場合に同じ模様を2枚の紙が共有することはない。
【0016】
詳細には、一般的に紙には、紙をすく過程で繊維をそろえる工程は無いために、繊維の重なりがランダムであるという特性がある。また、被検体hの紙を撮影した被検画像データの輝度もランダムに分布するという特性がある。本実施形態では材質に応じた固有のパターンに基づいて照合を行う。
【0017】
撮像部11は、被検体hとして紙を撮像した場合に、例えば図2に示すように材質に応じた固有のパターンを識別可能に撮像して、例えば固有のパターンを識別可能な解像度で撮像して被検画像データを生成する。
【0018】
また、例えばシート形状の被検体hを用いた場合、被検体hに光を照射して被検体hを透過させ、撮像部11は、その透過光を検出することで被検画像データを生成することが好ましい。こうすることで、撮像部11は、より高画質で材質に応じた固有のパターンを識別可能に撮像することができる。
撮像部11の撮像方法は、この形態に限られるものではない。例えば被検体hに光を照射し、被検体hからの反射光に基づいて被検画像データを生成してもよい。
【0019】
図3は、図1に示したデータ処理装置で撮像される被検体の一具体例を示す図である。
本実施形態では、所定の大きさ、例えば名刺サイズ(約60mm×83mm×0.15mm)の紙を被検体hとして用いた場合を説明する。
被検体hは、図3(a)に示すように、指標h101および参照領域h102を有する。
【0020】
指標h101は、例えば後述する相関処理の前処理として行うスケール補正処理に参照される基準位置を示す。指標h101は、例えば図3(a)に示すように、被検体hの表面に印刷した格子形状、詳細には井字形状の直線Lの交点CPである。
参照領域h102は、例えば相関処理および照合処理の際に参照される領域である。参照領域h102は、例えば図3(a)に示すように、被検体h上で格子形状内のハッチングした部分領域である。簡単な説明のために図3(a)に示す参照領域h102にハッチングをしたが、実際にはハッチングは印刷されていない。
【0021】
本実施形態では、例えば参照領域h102の大きさは、幅1インチ(約24mm)×長さ2インチ(約48mm)である。
撮像部11は、例えば1インチあたり400ピクセル8ビットのモノクロ画像として被検体hを撮像し、256ピクセル×512ピクセルの領域を保存kし、約10万ピクセルのモノクロ画像データを生成する。この際、縦横共にピクセルの数を2の倍数に設定すると、後述する相関処理の際、処理負担を軽減することができる。
【0022】
記憶部12は、例えば初期パラメータやプログラムPRG等を記憶し、CPU14のワークスペースとして用いられる。例えば記憶部12は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read only memory)により構成される。
【0023】
本実施形態では、例えば抽出部15、補正部16、相関処理部17、および照合部18をハードウェアで構成する形態であるが、この形態に限られるものではない。
例えばCPU14がプログラムPRGを実行することで、抽出部15、補正部16、相関処理部17、および照合部18等の本実施形態に係る処理を実現してもよい。
【0024】
データベース13は、例えば登録画像データD_Vおよび、識別情報D_IDを有する。例えば登録画像データD_Vは、あらかじめ撮像部11により撮像され記憶された被検画像データであり、相関処理および照合処理の際に参照される。
データベース13は、登録画像データD_Vと識別情報D_IDとをそれぞれ関連付けて記憶する。
【0025】
CPU14は、例えば撮像部11、記憶部12、データベース13、抽出部15、補正部16、相関処理部17、および照合部18等を制御し、本実施形態に係る処理を行う。
【0026】
抽出部15は、例えば被検画像データから所定領域の画像データを抽出し信号S15として出力する。
例えば抽出部15は、撮像部11が撮像した被検画像データS11から、参照領域h102を抽出して出力する。
また、抽出部15は、後述する補正部16が補正した被検画像データS16から、参照領域h102を抽出して出力する。
【0027】
補正部16は、例えば撮像部11が撮像した被検画像データS11中の指標h101を基に、被検画像データS11のスケール補正処理を行い、補正処理結果を信号S16として出力する。
【0028】
詳細には補正部16は、例えば被検画像データS11から、指標h101としての交点CPを抽出し、交点CPの座標を求める。
本実施形態では補正部16は、直線Lの交点CPを抽出する際に、例えば図3(b)に示すように被検画像データS11中の、予め設定した大きさの領域P0,P1から、予め設定された指標h101を抽出するためのパターン、例えば不図示の十字形状のパターンとパターンマッチング処理を行い交点CPを抽出し、それぞれの領域内の交点の座標(x0,y0),(x1,y1)求める。
【0029】
また、補正部16は、予め登録時に同様な処理を行い、データベース13が記憶する登録時の交点CPの座標(X0,Y0),(X1,Y1)を記憶する。
【0030】
補正部16は、登録時の指標h101としての交点CP(X0,Y0),(X1,Y1)、および照合時の被検画像データ中の交点の座標(x0,y0),(x1,y1)を基に、登録画像データD_Vに対する被検画像データのx方向の拡大率X_XPを式(1)により算出し、y方向の拡大率Y_XPを式(2)により算出し、被検画像データS11を拡大率X_XP,Y_XPの逆数の拡大率で拡大処理を行い、登録画像データD_Vと同じスケールに補正し、信号S16として出力する。
【0031】
【数1】
X_XP = (x0−x1)/(X0−X1) …(1)
【0032】
【数2】
Y_XP = (y0−y1)/(Y0−Y1) …(2)
【0033】
相関処理部17は、例えば被検画像データと、データベース13が記憶する登録画像データD_Vとの相関を検出し、検出の結果を示す信号S17を出力する。
【0034】
例えば、相関処理部17は、SPOMF(Symmetrical Phase Only Matched Filtering)方式を基に相関処理を行う。
SPOMFは、例えば文献”Symmetric Phase−Only Matched Filtering of Fourier−Mellin Transforms for Image Registration and Recognition” IEEE Transaction on Pattern analysis and Machine Intelligence, VOL.16 No.12 December 1994 などに記載されている。
【0035】
図4は、図1に示したデータ処理装置の相関処理部の機能ブロック図である。相関処理部17は、例えば図4に示すように、FFT(Fast Fourier Transforms )回路171、ホワイトニング回路172、FFT回路173、ホワイトニング回路174、複素共役化回路175、乗算回路176、およびIFFT(Inverse FFT )回路177を有する。
【0036】
FFT回路171は、例えば被検画像データにフーリエ変換を施して第1の周波数成分データS171を生成し、これをホワイトニング回路172に出力する。
ホワイトニング回路172は、第1の周波数成分データS131を構成する各々の複素数データを、各複素数データの絶対値で除算して(すなわち、各要素データの絶対値を等しくする)第1の複素数データS172を生成し、これを乗算回路176に出力する。
【0037】
FFT回路173は、例えば、データベース25から読み出された登録画像データD_Vにフーリエ変換を施して第2の周波数成分データS173を生成し、これをホワイトニング回路174に出力する。
ホワイトニング回路174は、第2の周波数成分データS173を構成する各複素数データを、各複素数データの絶対値で除算して第2の複素数データS174を生成し、これを複素共役化回路175に出力する。
【0038】
複素共役化回路175は、第2の複素数データS174を構成する各々の複素数データを、複素共役な複素数データに置き換えた第3の複素数データS175を生成し、これを乗算回路176に出力する。
乗算回路176は、第1の複素数データS172と第3の複素数データS175と乗算して第4の複素数データS176を生成し、これをIFFF回路177に出力する。
【0039】
IFFT回路177は、第4の複素数データS176に逆フーリエ変換を施して相関データS17を生成する。
ここで相関データは、被検画像データと登録画像データD_Vとの相対位置を2次元上で循環的にずらして相関をとったすべての値を示している。
【0040】
例えば、SPOMFの処理のうち大部分の処理は、2次元のフーリエ変換および逆フーリエ変換が占める。したがって、これらの計算量を減らすことによって処理全体の計算量を軽減することができる。フーリエ変換の計算量を減らす方法として、高速フーリエ変換(FFT)が知られている。FFTを行う際はサンプル数が2のべき乗であることが求められる。
このためSPOMFにより高速に相関処理を行うために、縦横共にサンプル数が2のべき乗の照合画像データおよび登録画像データD_Vを設定することが望ましい。
【0041】
照合部18は、相関処理部17が生成した相関データS17を基に被検体hの照合を行う。
詳細には照合部18は、相関処理部17が生成した相関データS17を基に、被検体hの被検画像データと、登録画像データD_Vとの間に固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別する。
【0042】
例えば、照合部18は、相関処理部17が生成した相関データS17を基に、当該相関データS17が所定値を越えた場合に、被検体hの被検画像データと、登録画像データD_Vとが、固有のパターンに起因して生じる共通点があると判別する。
【0043】
以下、照合部18による上記判断の基準に用いられる値の決定方法について説明する。
照合部18は、相関データS17の標準偏差σを求め、相関データS17の各点の値Cijのうち最大値が標準偏差の所定数倍を超えるか否かを基準として、上記判断を行う。この際、相関データS17内の要素データをCij、要素データの数をnとする。
照合部18は、下記式(3)に基づいて相関データS33内の全要素データが示す平均値cmeanを生成する。
【0044】
【数3】
cmean = (Σcij)/n …(3)
【0045】
また、照合部18は、上記平均値meanを用いて、下記式(4)に基づいて標準偏差σを生成する。
【0046】
【数4】
σ = √{{Σ(cij−cmean)×(Cij−cmean)}/n}…(4)
【0047】
そして、照合部18は、下記式(5)を基に相関データS17内の原点の要素データCijのうち最大値が、標準偏差σの10倍(所定のレベル)を超えるか否かを基に上記判断を行う。
【0048】
【数5】
cij > 10×σ …(5)
【0049】
上述したように、照合部18では、被検画像データと、登録画像データD_Vとの相関を取り、その相関を基に、被検体hの被検画像データと登録画像データD_Vとの間に固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別する。照合部18は、標準偏差σの10倍の値を超えた場合には、被検画像データと、登録画像データD_Vとの間に固有のパターンに起因して生じる共通点があると判別する。
詳細には、所定のレベル(閾値ともいう)を、標準偏差σの10倍の値に設定することで、例えば繊維の不規則な配置により起因する固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別することができる。
【0050】
当該判断を正確に行う確率は、以下のように定量化できる。
SPOMFではピクセル数と同数の相関結果(ここでは例えば256×512ピクセルの画像データ同士の相関)が得られるので、この場合131072通りの相関値を示すデータが得られる。
また、ランダムに分布する画像データ同士の相関の結果は正規分布に従うと考えられる。異なる紙の画像データ間の相関を検出した場合、二つのデータは無相関であると判断される。無相関なデータ同士の相関の値が10σを超える確率は、7.6×10−24 である。
【0051】
本実施形態では、1回の照合で0.6×10 通りの試行を行っているので、1回の照合で10σを超える相関が出る確率は4.5×10−19 である。例えば100枚のカードキーとしての紙の照合を毎日100回行った場合であっても、誤照合は平均10兆年に1回の確率でしか起こらない。
また、例えば恣意的に紙の汚損等が起きるために、照合の失敗は、誤照合と違い確率として求めることができない。
ここでは、相関を行う領域の9割が汚損により相関に使用できなくなっても、相関処理を行い照合可能であることを説明する。
【0052】
例えば、同一の紙を2度撮像して比較した実験結果では、相関値500σ程度の値が得られる。例えば9割の領域がランダムな汚損を受けた場合に、相関の取れる領域は約1/10になるので、相関の値も1/10程度に低下する。
一方、標準偏差の値は、元来無相関な多くのサンプル間の相関で決まっているので値は不変と考えられる。したがって、この場合50σ程度の相関が得られる。これは上述の閾値10σに比べ、十分に大きな値である。
また例えば、データ処理装置は、汚損があった場合、汚損を反射光による撮像画像データから印刷の原版画像データを減算することで抽出、除去処理を行う。その汚損の除去処理後の画像データを基に相関処理を行う。こうすることで、汚損があった場合であっても、高精度に相関処理および照合処理を行うことができる。
【0053】
図5,6は、図1に示したデータ処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。図5,6を参照しながら、データ処理装置1の動作を説明する。例えば本実施形態では、被検体hとして紙を用い、例えばドアのカードキーとして用いる場合を説明する。この場合、ドアには撮像部11と、鍵の開錠および閉錠を行う制御部111を設ける。
【0054】
例えば、予め被検体hとしての紙を鍵(カードキーとも言う)として発行する際に、CPU14は、撮像部11にカードキーとしての被検体hを撮像させ、データベース13に登録画像データD_Vとして記憶させる。
また、CPU14は、カードキーとしての登録画像データD_Vに識別情報を関連付けて記憶する。識別情報は、例えば通し番号を設定する。
【0055】
この際、CPU14は、紙全体の画像データをデータベース13に保管するのではなく、例えば抽出部15により図3(a)参照領域h102を抽出し、その領域の画像データのみデータベース13に記憶させることで、データベース13の記憶容量を削減することができる。
【0056】
例えば、ユーザがドアに設けられた撮像部11に被献体hとしてのカードキーを差し込むと、撮像部11はカードキー全体を透過光で撮像し、被検画像データS11を生成し出力する(ST1)。
【0057】
抽出部15は、撮像データS11から、例えば所定領域P0,P1中の領域をパターンマッチング処理に指標h101である交点CPを抽出する。
補正部16は、抽出した交点CPの座標(x0,y0),(x1,y1)を求め(ST2)、その座標と、データベース13が記憶する登録画像データD_Vの指標h101である交点CPの座標(X0,Y0),(X1,Y1)とに基づいて、式(1),(2)により拡大率X_XP,Y_XPを算出し、その拡大率X_XP,Y_XPの逆数の拡大率で、被検画像データS11を拡大処理を行い、登録画像データD_Vと同じスケールになるように補正処理を行い、補正処理の結果を信号S16として出力する(ST3)。
【0058】
抽出部15では、補正部16が補正した被検画像データS16から参照領域h102を抽出して出力する。詳細には例えば256ピクセルx512ピクセルの参照領域h102を画像データS15として抽出する。抽出する領域はカードキー発行時の領域と同じである(ST4)。
【0059】
抽出部15が抽出した画像データS15と、カードキーとしての被検体hに関連付けられた識別情報D_ID、例えばチェックを行うドアに設定された部屋番号やカードキーの番号が、通信手段19を介してCPU18に出力される(ST5)。
【0060】
図6に示すように、CPU14は、例えば撮像部11から識別情報D_IDと、被検画像データとを受信する(ST11)。
CPU14は、例えば識別情報D_IDをデータベース13に出力する(ST12)。データベース13は、識別情報D_IDと関連付けられている登録画像データD_VをCPU14に出力する。
【0061】
CPU14は、識別情報D_IDと関連付けられている登録画像データD_Vを受信する(ST13)。
CPU14は、相関処理部17に、抽出部15により抽出された画像データS15、および登録画像データD_Vを相関処理部17に出力する。
相関処理部17は、上述したように、抽出部15から入力された被検画像データと、登録画像データD_Vを基にSPOMFにより相関処理を行い、詳細には256×512ピクセルの画像データの相関処理をSPOMFにより行い、ピクセル数と同じだけの数(ここでは131072通り)の相関値データS17を生成し照合部18に出力する(ST15)。
【0062】
照合部18は、相関データS17の標準偏差σを、数式(3),(4)により求め、数式(5)を基に相関データS17の各点の値Cijの最大値が標準偏差の標準偏差σの10倍(所定のレベル)を超えるか否かを基準として、被検画像データと、登録画像データD_Vとの間に固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別する(ST15)。
【0063】
照合部18は、所定のレベル(閾値ともいう)を越えた場合には、被検画像データが登録画像データD_Vと一致したと判別し(ST16)、例えばカードキーとして用いた場合にはそのカードキーが正しい鍵であると判別し、所定の値よりも低い場合には一致していないと判別し(ST17)、例えばカードキーとして用いた場合にはそのカードキーが正しい鍵ではないと判別する。
この閾値は、標準偏差σの10程度の値に取ることで誤照合、照合失敗の両方を防ぐことができる。
【0064】
また、CPU14は、照合部18の照合結果に基づいて所定処理を行う(ST18)。例えば所定処理としてCPU14は、そのカードキーが正しい鍵であると判別した場合には、制御部111に例えば開錠させる制御信号を出力して制御部111に開錠させる。
またCPU14は、そのカードキーが正しい鍵でないと判別した場合には、制御部111に開錠させない制御信号を出力する。
【0065】
以上説明したように、材質に応じた固有のパターンを有する被検体hを固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成する撮像部11と、撮像部11で生成した被検画像データと、被検画像データ中の指標h101に基づいて、被検画像データのスケール補正処理を行う補正部16と、補正した被検画像データから参照領域h102を抽出する抽出部15と、抽出された被検画像データと、データベースが記憶する登録画像データD_Vとに基づいて相関を検出する相関処理部17と、相関処理部17が検出した相関の結果を基に、被検体hの被検画像データと登録画像データD_Vとの間に固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別して、照合を行う照合部18とを設けたので、例えば従来と比べて個別情報等を用いずに、材質に応じた固有のパターンに基づいて被検体hの相関処理および照合を行うので、信頼性の高い照合を行うことができる。
【0066】
また、被検体hの指標h101に基づいてスケール補正処理を行う補正部16を設けたので、被検体hが湿度等の変化により拡大や縮小した場合であっても、高精度に相関処理および照合処理を行うことができる。
【0067】
また、例えば本実施形態に係る被検体hとして紙をカードキーとして用いた場合には、通常一般的に使用される紙を用いることができるので、従来のように特殊な印刷や加工等を紙に行うという煩雑な処理を行うことなく、被検体hの照合を行うことができる。また一般的に使用される紙をカードキーとして用いることができるので、低コストでカードキーを生成することができる。
【0068】
また、照合部18は、相関値を上述した所定のレベル(閾値)に設定することで、材質に応じた固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別することができる。
【0069】
また、本実施形態に係る相関処理部17の行うSPOMFによる相関処理では、上述したようにカードキーに付着した汚れや欠損などで判定が影響を受けにくいので、高精度に相関処理を行うことができる。また、カードキーの印刷部分以外の領域に基づいて相関処理を行うので、印刷に高度な技術を使用する必要がない。
【0070】
図7は、本発明に係るデータ処理装置1aを含むデータ処理システム100の第2実施形態の全体構成図である。
本実施形態のデータ処理システム100は、例えば図7に示すように、撮像装置10、データ処理装置1a、データベース13、撮像部11−nを有する。撮像装置10、データ処理装置1a、データベース13、および撮像部11−nは、有線や無線にデータ通信を行う。
【0071】
撮像装置10は、撮像部11および制御部111を有し、第1実施形態に係るデータ処理装置1の構成要素の撮像部11および制御部111に相当する。
データ処理装置1aは、不図示の記憶部12、CPU14、抽出部15、補正部16、相関処理部17、および照合部18を有する。各構成要素それぞれは第1実施形態に係るデータ処理装置1の各構成要素に対応する。
データベース13は、第1実施形態に係るデータ処理装置1のデータベース13に相当する。撮像部11−nは、第1実施形態に係るデータ処理装置1の撮像部11−nに相当する。
【0072】
つまり、第2実施形態に係るデータ処理システム100の全体の構成は、第1実施形態に係るデータ処理装置1の全体の構成と同じ構成である。
大きな相違点は、撮像部11および制御部111を含む撮像装置10が、データ処理装置1aの本体部と別体に設けられている点と、データベース13がデータ処理装置1aの本体部と別体に設けられている点と、撮像部11−nがデータ処理装置1aの本体部と別体に設けられている点である。
その他の構成要素は、第1実施形態に係るデータ処理装置1と同じなので説明を省略する。
データ処理システム100の動作も、第1実施形態に係るデータ処理装置1と同じなので説明を省略する。
【0073】
本実施形態では、必要に応じて撮像部11や制御部111をデータ処理装置1aと別体に設けることで、データ処理負担を分散することができる。
また、データ処理装置1aが設置された場所から遠隔地にデータベース13を設けてもよい。データ処理装置1aはデータベース13へ識別情報を送信して登録画像データD_Vを要求するので、データベース13は登録画像データD_Vの検索を容易に行うことができ、検索結果の登録画像データをデータ処理装置1aに出力することができる。
【0074】
図8は、本発明に係るデータ処理装置の第3実施形態の全体構成図である。
本実施形態に係るデータ処理装置1bは、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体hを、固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し、その被検画像データと、登録画像データとの相関を検出しその相関を基に、被検体hの照合を行う。
【0075】
データ処理装置1bは、例えば図8に示すように、撮像部11、記憶部12、データベース13、CPU14、抽出部15b、補正部16b、相関処理部17、および照合部18を有する。
【0076】
撮像部11は、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体hを、固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し信号S11として出力する。
【0077】
図9は、本実施形態に係る着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体を説明するための図である。
被検体hとして例えば紙に着色用液体を用いて印刷した場合に、着色用液体が紙の繊維h11に沿って染み込む。例えば図9(a)に示すように、着色用液体により着色した着色領域colと、着色していない非着色領域ncolが形成される。図9(a)では着色領域colの左側は簡単な説明のため省略している。
【0078】
例えば、印刷のための原版が直線で構成された場合であっても、印刷された紙hには例えば図9(a)に示すように、細かいとげ形状の染み込みpntが形成される。
【0079】
抽出部15bは、撮像部11が撮像した被検画像データS11の中から、固有のパターンに対応する領域の画像データである部分被検画像データを特定し、特定した部分被検画像データを信号S15bとして出力する。
詳細には、抽出部15bは、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンから、複数の着色領域colと非着色領域ncolとを含む部分被検画像データを特定する。
【0080】
抽出部15bは、例えば図9(b)に示すように、被検画像データS11中の着色領域colと非着色領域ncolの境界領域を、複数の着色領域colと非着色領域cnolを含むように矩形状に参照領域arを特定、抽出する。
詳細には、抽出部15bは、例えば予め原版が直線に構成された部分で印刷される領域を設定しておき、着色用液体による印刷の結果、にじみに起因して形成された固有のパターンを含む、部分被検画像データを特定する。
【0081】
例えば、一具体例として、8mmの直線が印刷された被検体hを撮像部11がモノクロ画像として2400dpi(dots per inch )の解像度で撮像した場合、抽出部15bは、参照領域arを部分被検画像データとして約800×10ピクセルの矩形の領域を抽出する。
【0082】
本実施系形態では、高精度に照合を行うために画像補正処理、例えば細かな模様、小さなゴミ、汚れ等によって印刷後に生じる細かな模様を除去する。
補正部16bは、抽出部15bから出力された信号S15bに基づいて補正処理を行い処理結果を信号S16bとして出力する。
例えば補正部16bは、部分被検画像データ中の画素値それぞれを、所定の閾値を基準として第1画素値または第2画素値に2値化処理し、2値化処理の結果、所定領域より小さい第1画素値で形成される第1領域の画素値を第2画素値に変換し、所定領域よりも小さい第1領域を除去する。
【0083】
詳細には、補正部16bは、部分被検画像データ中の画素値それぞれを第1画素値および第2画素値に2値化処理し、2値化処理の結果、第1画素値で形成される第1領域の周囲から所定距離内の第2画素値を第1画素値に変換して、所定距離だけ離れて形成された2つの第1領域間の第2の画素値で形成される領域を除去する。
【0084】
図10は、図8に示したデータ処理装置1bの補正部16bの動作を説明するための図である。補正部16bの処理、特に白領域の膨張処理かつ収縮処理を説明するための図である。図10に示すように、2値化処理後の第1画素値を白、第2画素値を黒として示す。
【0085】
補正部16bは、第2画素値で形成された第2領域としての黒領域Bのうち、所定領域よりも小さい黒領域を除去するために、白領域に所定ピクセルの膨張処理(太らしともいう)、例えば片側2ピクセルの膨張処理を行い、続いて所定ピクセルの収縮処理(細らしともいう)、例えば片側2ピクセルの収縮処理を行う。この処理で、4ピクセル以下の太さの黒領域を除去することができる。
【0086】
補正部16bは、例えば図10(a)に示すように、4×4ピクセルの大きさの第2画素値で形成された第2領域としての黒領域B1,B2と、その他の画素が第1画素値で構成された第1領域としての白領域Wを有する参照領域arに、白領域の膨張処理を行い、例えば図10(b)に示すように、第1画素値で形成される第1領域の周囲から所定距離内、例えば境界領域から片側2ピクセルの第2画素値を第1画素値に変換して、図10(c)に示すように、所定距離内例えば、境界領域から2ピクセル内の第2の画素値で形成される黒領域を除去する。
補正部16bは、さらに白領域に対して収縮処理を行うが、図10(c)に示す一具体例では、参照領域ar内に黒領域Bが存在しないので、そのままの状態を保つ。
【0087】
補正部16bは、第2画素値で形成された第2領域としての黒領域のうち、所定領域よりも小さい白領域を除去するために、黒領域に所定ピクセルの膨張処理、例えば片側2ピクセルの膨張処理を行い、続いて黒領域に所定ピクセル収縮処理、例えば片側2ピクセルの収縮処理を行う。この操作で、4ピクセル以下の幅の白領域は消滅する。
【0088】
図11は、図8に示したデータ処理装置1bの補正部16bの動作を説明するための図である。補正処理部の処理、特に黒領域について収縮処理および膨張処理を説明するための図である。例えば図11に示すように、2値化処理後の第1画素値を白、第2画素値を黒として示す。
【0089】
補正部16bは、例えば図11(a)に示すように、4×4ピクセルの大きさの第2画素値で形成された第2領域としての黒領域B1,B2と、その他の画素が第1画素値で構成された第1領域としての白領域Wを有する参照領域arに、黒領域の膨張処理を行い、例えば図11(b)に示すように、第2画素値で形成される第2領域の周囲から所定距離内、例えば境界領域から片側2ピクセルの第1画素値を第2画素値に変換して、図11(c)に示すように黒領域B3を生成し、所定距離内例えば、境界領域から2ピクセル内の第1の画素値で形成される白領域を除去する。
【0090】
補正部16bは、さらに黒領域に対して収縮処理を行う。詳細には、補正部16bは、図11(d)に示すように、第2画素値で形成される第2領域の周囲から所定距離内、例えば境界領域から片側2ピクセルの第2画素値を第1画素値に変換して、図11(e)に示すように黒領域B4を生成する。
補正部16bは、上述の黒領域に対して、膨張処理かつ収縮処理を行った結果、所定距離の例えば境界領域から2ピクセル内の第1の画素値で形成される白領域を除去する。
【0091】
また、補正部16bは、補正処理した参照領域arをスキャンして、所定領域、例えば着色領域colの数を計測し、所定の範囲内であるか否かを判別し、所定の範囲外である場合には、着色領域colの数が所定範囲内になるように2値化処理の際の閾値を設定し直し、上述の補正処理を行う。
【0092】
詳細には、補正部16bは、補正処理により微小な黒領域および白領域が除去した参照領域arの中央を長手方向にスキャンして、例えば黒領域の数を計測し、黒領域の数が例えば10から20の範囲内である場合には補正処理を終了する。
補正部16bは、例えば黒領域の数が10より少ない場合には、2値化の際の閾値を下げて再び2値化以降の処理を行う。また、補正部16bは、黒領域の数が20より多かった場合は、2値化の際の閾値を上げて再び2値化以降の処理を行う。補正部16bは、黒領域の数が所定の範囲内、例えば10から20の範囲内になるまで閾値を設定し直す。
【0093】
図12は、図8に示したデータ処理装置1bの動作を説明するための図である。
また、補正部16bは、参照領域ar内の所定領域、例えば着色領域colである黒領域Bの中心座標cntと幅widを、識別情報D_ID、例えばカードキーの通し番号と共にデータベース13に記録する。
補正部16bの上述した処理は、被検体hの部分被検画像データの登録時と照合時に行う。
【0094】
相関処理部17bは、補正部16bによる補正処理の結果を示す信号S16bに基づいて、被検体hの部分被検画像データと登録画像データとの間の相関処理を行う。
相関処理部17bは、例えば補正部16bによる処理結果として黒領域Bの中心位置cntと幅wid、および部分被検画像データと、カードキー発行時に同様の方法で記録した、黒領域の位置cntと幅widおよび、登録画像データとの基づいて相関処理を行う。
以下に、相関処理部17bの相関処理を説明する。
【0095】
相関処理部17bは、予め登録時にデータベース13に記憶した登録画像データD_Vと、照合時の補正部16bの部分被検画像データに基づきSPOMFにより相関処理を行い、処理結果の相関データを信号S17bとして出力する。この処理により、例えば部分被検画像データを照合画像データに対して循環的に1ピクセルずつずらした場合の相関値が全て得られる。
【0096】
照合部18は、相関処理部17bからの相関データS17bを基に被検体hの照合を行う。
詳細には照合部18は、例えば相関データS17bの値が、第1実施形態と同様に、あらかじめ決められている閾値を超える点がある場合は、照合が取れたと判別し、被検体hの部分被検画像データと登録画像データD_Vとの間に、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンに起因して生じる共通点があると判別する。
【0097】
また、照合部18は、相関の値があらかじめ決められている閾値以下の点しかない場合は、照合が取れないと判別し、被検体hの部分被検画像データと登録画像データD_Vとの間に、固有のパターンに起因して生じる共通点がないと判別する。
【0098】
図13は、図8に示したデータ処理装置の動作を説明するための図である。図13を参照しながら、図8に示したデータ処理装置1bの動作、特に登録時の動作を第1実施形態との相違点のみ説明する。
【0099】
例えば、CPU14は、撮像部11に、被検体hとしての紙に着色用液体により印刷して、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体hを、固有のパターンを識別可能に撮像してディジタル画像として、被検画像データを生成させる(ST21)。この際、CPU14は、撮像部11に被検体hの全体を撮像させるのではなく、参照領域arを含む領域のみ撮像させることで、処理負担を軽減することができる。
【0100】
抽出部15bは、撮像部11が撮像した被検画像データS11の中から、固有のパターンに対応する領域の画像データである部分被検画像データを参照領域arとして特定し、特定した部分被検画像データを信号S15bとして出力する(ST22)。
詳細には抽出部bは、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンから、例えば図9(b)に示すように被検画像データS11中の着色領域colと非着色領域ncolの境界領域を、複数の着色領域colと非着色領域cnolを含むように矩形状に参照領域arを特定、抽出し、部分披見画像データとして信号S15bを出力する。
【0101】
一具体例として、例えば8mm直線の印刷を考える。この領域をモノクロ画像として2400dpiでスキャンした場合、抽出部15bは、約800×10ピクセルの矩形の領域を抽出する。ここでは説明の便宜のために800×10ピクセルの領域を抽出したとして以下の説明を行う。
【0102】
補正部16bは、抽出部15bが抽出した800×10ピクセルの部分被検画像データを予め定めた閾値に基づいて2値化処理する(ST23)。
補正部16bは、微小な黒領域Bを除くために、例えば図10に示すように、参照領域ar内の白領域Bに片側2ピクセルの膨張処理(太らし)を行い、続いて片側2ピクセルの縮小処理(細らし)を行う(ST24)。この処理により、4ピクセル以下の幅の黒領域Bが除去される。
【0103】
補正部16bは、次に微小な白領域を除くために、例えば図11に示すように黒領域Bに片側2ピクセルの膨張処理(太らし)を行い、続いて片側2ピクセルの縮小処理(細らし)を行う。この操作で、4ピクセル以下の幅の白領域が除去される。この処理は白領域から見ると縮小処理(細らし)かつ膨張処理(太らし)に相当する(ST25)。
【0104】
補正部16bは、補正処理により微小な黒領域および白領域が除去した参照領域arの中央を長手方向にスキャンして、例えば黒領域の数を計測し(ST26)、黒領域の数nが所定範囲内、例えばnが10から20の範囲内であるか否かを判別し(ST27)、範囲内でない場合には閾値を変更し(ST28)、変更した閾値を基にステップST23〜ST26の補正処理をやり直し、黒領域の数nが所定範囲内になるように閾値を設定する。
【0105】
詳細には、補正部16bは、例えば黒領域の数が10より少ない場合には、2値化の際の閾値を下げて再び2値化以降の処理を行い、黒領域の数が20より多かった場合は、2値化の際の閾値を上げて再び2値化以降の処理を行う。
【0106】
一方、ステップST27の判別で、補正部16bは、黒領域の数nが所定範囲内であると判別した場合には、黒領域の中心座標cnt、および幅widを求め(ST28)、中心座標cnt、幅wid、および部分被検画像データを識別情報D_IDと関連付けてデータベース13に記憶する。
【0107】
図14は、図8に示したデータ処理装置の動作を説明するための図である。図14を参照しながら、図8に示したデータ処理装置1bの動作、特に照合時の動作を説明する。登録時と同じ動作は同符号を記して説明を省略する。特に第1実施形態との相違点のみ説明する。
【0108】
照合時も同様に、データ処理装置1bは、上述したようにステップST21〜ST29の処理を行う。
ステップST41において、相関処理部17bは、補正部16bによる補正処理の結果を示す信号S16bに基づいて、被検体hの部分被検画像データと、データベース13が記憶する登録画像データD_Vとの間の相関処理を行う。
【0109】
詳細には、相関処理部17bは、例えば補正部16bによる処理結果として黒領域Bの中心位置cntと幅wid、および部分被検画像データと、登録画像データD_Vに基づきSPOMFにより相関処理を行い、処理結果の相関データを信号S17bとして出力する。
相関処理部17bは、例えば部分被検画像データを照合画像データD_Vに対して循環的に1ピクセルずつずらした場合の相関値を生成する。
【0110】
ステップST42において、照合部18は、相関処理部17bからの相関データS17bを基に被検体hの照合を行う。
詳細には照合部18は、例えば相関データS17bの値が、第1実施形態と同様に、あらかじめ決められている閾値を超える点がある場合は、照合が取れたと判別し、被検体hの部分被検画像データと登録画像データD_Vとの間に、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンに起因して生じる共通点があると判別する。
また、照合部18は、相関の値があらかじめ決められている閾値以下の点しかない場合は、照合が取れないと判別し、被検体hの部分被検画像データと登録画像データD_Vとの間に、固有のパターンに起因して生じる共通点がないと判別する。
【0111】
また、CPU14は、照合部18の照合結果に基づいて、例えばそのカードキーが正しい鍵であると判別した場合には、制御部111に例えば開錠させる制御信号を出力して制御部111に開錠させる。
またCPU14は、そのカードキーが正しい鍵でないと判別した場合には、制御部111に開錠させない制御信号を出力する。
【0112】
以上説明したように、本実施系形態では、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体hを、固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成する撮像部11と、撮像部11が生成した被検画像データの中から、固有のパターンに対応する領域の画像データである部分被検画像データを特定して抽出する抽出部15bと、抽出部15bが特定した部分被検画像データを2値化処理し、所定領域より小さい領域を除去し、中心座標cnt、および幅wid情報を生成する補正部16bと、補正部16Bが補正した部分被検画像データ、中心座標cntおよび幅widに基づいて、登録時の画像データD_V、中心座標cntおよび幅widの相関を行う相関部17bと、相関結果に応じて照合を行う照合部18とを設けたので、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体hの照合を行うことができ、信頼性の高い相関処理および照合処理を行なうこうとができる。
【0113】
なお、本発明は本実施形態に限られるものではなく、任意好適な種々の変更が可能である。
例えば本実施形態では、被検体hとして紙を用いたが、この形態に限られるものではない。材質に応じた固有のパターンを有する物であればよく、例えば布や海苔等を被検体hとしてよい。また、着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体も同様である。
【0114】
また、本実施形態では、指標として格子形状の基準位置を例示したが、この形態に限られるものではない。例えば、指標として基準位置を示すマークや記号等を印刷により設けてもよい。
【0115】
また、相関を行う際に、被検体hの印刷内容に応じて、被検画像データの所定の領域のデータに重み付けを行い、相関処理や照合処理を行ってもよい。例えば、被検体h中の印刷された領域の重み付けを低くし、参照領域の重み付けを高くする等の処理を被検画像データに施し、その被検画像データに基づいて相関処理および照合処理を行ってもよい。このように照合に用いる参照領域を強調処理することで、より高精度の相関処理および照合処理を行うことができる。
【0116】
【発明の効果】
本発明によれば、信頼性の高い照合を行なうことができるデータ処理方法、およびデータ処理装置を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るデータ処理装置の第1実施形態の構成図である。
【図2】図2は、図1に示したデータ処理装置で撮像される被検体を説明するための図である。
【図3】図3は、図1に示したデータ処理装置で撮像される被検体の一具体例を示す図である。
【図4】図4は、図1に示したデータ処理装置の相関処理部の機能ブロック図である。
【図5】図5は、図1に示したデータ処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、図1に示したデータ処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7は、本発明に係るデータ処理装置1aを含むデータ処理システム100の第2実施形態の全体構成図である。
【図8】図8は、本発明に係るデータ処理装置の第3実施形態の全体構成図である。
【図9】図9は、本実施形態に係る着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体を説明するための図である。
【図10】図10は、図8に示したデータ処理装置1bの補正部16bの動作を説明するための図である。
【図11】図11は、図8に示したデータ処理装置1bの補正部16bの動作を説明するための図である。
【図12】図12は、図8に示したデータ処理装置1bの動作を説明するための図である。
【図13】図13は、図8に示したデータ処理装置の動作を説明するための図である。
【図14】図14は、図8に示したデータ処理装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1,1a,1b…データ処理装置、10…撮像装置、11…撮像部、12…記憶部、13…データベース、14…CPU、15…抽出部、16…補正部、17…相関処理部、18…照合部、19…通信手段、100…データ処理システム、111…制御部、171…FFT回路、172…ホワイトニング回路、173…FFT回路、174…ホワイトニング回路、175…複素共役化回路、176…乗算回路、177…IFFT回路、ar…参照領域、CP…交点、D_ID…識別情報、D_V…登録画像データ、h…被検体、h101…指標、h102…参照領域、col…着色領域、ncol…非着色領域、PRG…プログラム。

Claims (17)

  1. 材質に応じた固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し、
    前記生成した被検画像データと、登録画像データとの相関を検出し、
    前記検出した相関を基に前記被検体の照合を行う
    データ処理方法。
  2. 前記被検体の照合を行う場合には、前記検出した相関を基に、前記被検体の前記被検画像データと前記登録画像データとの間に前記固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別する
    請求項1に記載のデータ処理方法。
  3. 前記被検体は、スケール補正用の基準となる指標を有し、
    前記生成した被検画像データ中の前記指標に基づいて、前記被検画像データのスケール補正処理を行い、
    前記相関を検出する場合には、前記スケール補正処理した前記被検画像データと前記登録画像データとの相関を検出する
    請求項1に記載のデータ処理方法。
  4. 材質に応じた固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し、前記生成した被検画像データ、および当該被検画像データと関連付けて識別情報を出力し、
    前記出力した被検画像データおよび識別情報に基づいて、前記識別情報と関連付けられた登録画像データと前記被検画像データの相関を検出し、
    前記検出した相関を基に前記被検体の照合を行い、
    前記照合の結果に基づいて所定処理を行う
    データ処理方法。
  5. 前記照合を行う場合に、前記検出した前記相関を基に前記被検体の前記被検画像データと前記登録画像データとの間に前記固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別する
    請求項4に記載のデータ処理方法。
  6. 着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体を、前記固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成し、
    前記生成した被検画像データと、登録画像データとの相関を検出し、
    前記検出した前記相関を基に、前記被検体の照合を行う
    データ処理方法。
  7. 前記照合を行う場合には、前記被検画像データと、前記登録画像データとの間に前記固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別する
    請求項6に記載のデータ処理方法。
  8. 前記生成した前記被検画像データの中から、前記固有のパターンに対応する領域の画像データである部分被検画像データを特定し、
    前記相関を検出する場合には、前記特定した部分被検画像データと、前記登録画像データとの相関を検出する
    請求項6に記載のデータ処理方法。
  9. 前記部分被検画像データを特定する場合には、前記生成した被検画像データの中の前記着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンから、複数の着色領域と非着色領域とを含む矩形状の前記部分被検画像データを特定し、
    前記相関を検出する場合には、前記特定した部分被検画像データと、前記登録画像データとの相関を検出する
    請求項8に記載のデータ処理方法。
  10. 前記生成した被検画像データの中から、前記固有のパターンに対応する領域の画像データである部分被検画像データを特定し、
    前記特定した部分被検画像データ中の画素値それぞれを第1画素値または第2画素値に2値化処理し、前記2値化処理の結果、所定領域より小さい前記第1画素値で形成される第1領域の画素値を前記第2画素値に変換して、前記所定領域よりも小さい前記第1領域を除去し、
    前記相関を検出する場合には、前記除去した部分被検画像データと、前記登録画像データとの相関を検出する
    請求項6に記載のデータ処理方法。
  11. 前記生成した被検画像データの中から、前記固有のパターンに対応する領域の画像データである部分被検画像データを特定し、
    前記特定した部分被検画像データ中の画素値それぞれを第1画素値および第2画素値に2値化処理し、前記2値化処理の結果、前記第1画素値で形成される第1領域の周囲から所定距離内の前記第2画素値を前記第1画素値に変換して、前記所定距離内の前記第2の画素値で形成される領域を除去し、
    前記相関を検出する場合には、前記除去した部分被検画像データと、前記登録画像データとの相関を検出する
    請求項6に記載のデータ処理方法。
  12. 前記生成した被検画像データの中から、前記固有のパターンに対応する領域の画像データである部分被検画像データを特定し、
    前記特定した部分被検画像データ中の画素値それぞれを2値化処理して第1画素値または第2画素値に変換し、
    前記相関を検出する場合には、前記2値化処理の結果、前記第1画素値で構成される第1領域の中心座標または幅いずれかに基づいて、前記登録画像データとの相関を検出する
    請求項6に記載のデータ処理方法。
  13. 材質に応じた固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成する撮像手段と、
    前記撮像手段が生成した前記被検画像データと、登録画像データとの相関を検出する相関手段と、
    前記相関手段が検出した前記相関を基に前記被検体の照合を行う照合手段と
    を有するデータ処理装置。
  14. 前記照合手段は、前記相関手段で検出した前記相関を基に、前記被検体の前記被検画像データと前記登録画像データとの間に前記固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別する
    請求項13に記載のデータ処理装置。
  15. 着色用液体によるにじみに起因する固有のパターンを有する被検体を、当該固有のパターンを識別可能に撮像して被検画像データを生成する撮像手段と、
    前記撮像手段が生成した被検画像データと、登録画像データとの相関を検出する相関手段と、
    前記相関手段が検出した前記相関を基に前記被検体の照合を行う照合手段を有する
    データ処理装置。
  16. 前記照合手段は、前記相関手段が検出した前記相関を基に、前記被検体の前記被検画像データと前記登録画像データとの間に前記固有のパターンに起因して生じる共通点があるか否かを判別する
    請求項15に記載のデータ装置。
  17. 前記撮像手段が生成した前記被検画像データの中から、前記固有のパターンに対応する領域の画像データである部分被検画像データを特定する特定手段をさらに有し、
    前記相関手段は、前記特定手段が特定した前記部分被検画像データと、前記登録画像データとの相関を検出し、
    前記照合手段は、前記相関手段が検出した前記相関を基に前記被検体の照合を行う
    請求項15に記載のデータ処理装置。
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