JP2004328863A - Eddy current type reduction gear unit - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に減速制動を与える渦電流式減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、先に図14、図15に示す渦電流式減速装置を開発した(特願2002−154349号の図14参照)。図示するように、この渦電流式減速装置は、車両の駆動軸等の動力伝達系に取り付けられたドラム状のロータaと、変速機等の固定系に取り付けられたステータ(磁力源)bとを有し、ステータbからロータaへ磁気を供給することでロータaに渦電流を生じさせて車両を減速制動し、磁気をステータb内に遮蔽することで減速制動を解除するものである。
【0003】
ステータbは、ロータaの内方に配置され固定系に支持された固定磁石支持環cと、固定磁石支持環cの内方に配置され所定角度範囲で回動可能に設けられた可動磁石支持環dとを有する。固定磁石支持環cは、磁性体からリング状に形成された本体eと、本体e内に周方向に所定間隔を隔てて設けられた複数の永久磁石fとからなる。各永久磁石fは、周方向の両端面に磁極を有し、周方向に向き合う磁極が同極に設定されている。他方、可動磁石支持環dは、磁性体からリング状に形成された本体gと、本体g内に周方向に所定間隔を隔てて設けられた複数の永久磁石hと、各永久磁石h同士の間に形成された空隙(ボイド)iとからなる。各永久磁石hは、径方向の外側端面と内側端面とに磁極を有し、周方向に隣接する磁石同士が逆極性に設定されている。
【0004】
車両を減速制動するときには、図14に示すように、可動磁石支持環dを回動させて固定磁石支持環cの永久磁石fの磁極と合わせる。すると、各磁石支持環c、dの永久磁石f、hとロータaとの間にN極とS極とを結ぶ磁気回路が構成され、ロータaに渦電流が発生し、車両が減速制動される。減速制動を解除するときには、図15に示すように、可動磁石支持環dを回動させて固定磁石支持環cの永久磁石fの磁極と異ならせる。すると、可動磁石支持環dの永久磁石hと固定磁石支持環cの永久磁石fとの間にN極とS極とを結ぶ磁気回路(ロータaに対する遮蔽回路)が構成され、車両の減速制動が解除される。
【0005】
この種の固定磁石支持環cと可動磁石支持環dとを備えた渦電流式減速装置として、特許文献1及び特許文献2に記載されたものが知られている。
【0006】
【特許文献1】
特公平6−101922号公報
【特許文献2】
特公平7−118902号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記渦電流式減速装置においては、図16に示すように、可動磁石支持環dの本体gの外周面には、永久磁石hと空隙iとを覆うように、周方向に連続的に電磁鋼板jが設けられている。この電磁鋼板jは、本体gの外周面に形成された永久磁石hを装着する穴および空隙iを形成する穴を連続的に覆い、これにより可動磁石支持環dの剛性を確保するために設けられる。
【0008】
このため、上記電磁鋼板jによって、図16に示すように、隣接する永久磁石h同士のN極とS極とを結ぶ磁気ショート回路Xが形成される。従って、その分、図14に示す減速制動時にロータaに向かう磁力線数が減少し、減速制動力(性能)が低下してしまう。
【0009】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、永久磁石同士の磁気的ショートを防止し、減速制動力の向上を図った渦電流式減速装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、回転軸に取り付けられたロータと、該ロータに対向するように配置された磁性体からなる磁石支持環と、該磁石支持環の内部に周方向に所定間隔を隔てて設けられた複数の永久磁石とを備えた渦電流式減速装置であって、上記磁石支持環のロータ側の面に、各永久磁石の間に位置させて、磁力線を切断するための凹部を形成したものである。
【0011】
本発明によれば、上記凹部によって隣接する永久磁石同士の磁気ショート回路が切断されるため、磁気的ショートが発生するものと比べると永久磁石からロータに向かう磁力線数が増え、減速制動力(性能)が向上する。
【0012】
また、上記凹部に、非磁性体部材を嵌め込んでもよい。これにより、磁気的ショートの発生を確実に防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0014】
図1及び図2に示すように、この渦電流式減速装置1は、車両の駆動軸等の動力伝達系に取り付けられたドラム状のロータ2と、変速機等の固定系に取り付けられたステータ(磁力源)3とを有し、ステータ3からロータ2へ磁気を供給することでロータ2に渦電流を生じさせて車両を減速制動し、磁気をステータ3内に遮蔽することで減速制動を解除するものである。
【0015】
ロータ2は、例えば低炭素鋼等、磁性体かつ導体の材質からなる。ステータ3からの磁気(磁力線)、及びそれによって生じる渦電流を流すためである。ロータ2の外周面には、渦電流によって生じた熱を放熱するための放熱フィン4が設けられている。
【0016】
ステータ3は、ロータ2の内方に配置され固定系に支持された固定磁石支持環5と、固定磁石支持環5の内方に配置され所定角度範囲で回動可能に設けられた可動磁石支持環6とを有する。可動磁石支持環6と固定磁石支持環5との間には、可動磁石支持環6を固定磁石支持環5に対して回動させる図示しないアクチュエータ(エアシリンダ、ラック・ピニオン機構、ネジ送り機構等)が設けられている。
【0017】
固定磁石支持環5は、磁性体(低炭素鋼等)からリング状に形成された本体7と、本体7内に周方向に所定間隔を隔てて複数設けられた永久磁石8とからなる。本体7は、図面裏表方向に積層された電磁鋼板の積層体や鉄のブロック材等からなる。各永久磁石8は、周方向の両端面に磁極を有し、周方向に向き合う磁極が同極に設定されている。
【0018】
可動磁石支持環6は、磁性体(低炭素鋼等)からリング状に形成された本体9と、本体9内に周方向に所定間隔を隔てて複数設けられた永久磁石10とを備える。本体9は、図面裏表方向に積層された電磁鋼板の積層体や鉄のブロック材等からなる。各永久磁石10は、径方向の外側端面と内側端面とに磁極を有し、周方向に隣接する磁石同士が逆極性に設定されている。
【0019】
可動磁石支持環6の永久磁石10は、周方向に長く形成されており、その周方向の寸法は、固定磁石支持環5の永久磁石8、8同士の離間寸法に略合わせられている。他方、固定磁石支持環5の永久磁石8は、径方向に長く形成されており、その周方向の寸法は、可動磁石支持環6の永久磁石10、10同士の離間寸法に略合わせられている。
【0020】
可動磁石支持環6の本体9のロータ2側の面には、図3にも示すように、各永久磁石10同士の間に位置させて、永久磁石10同士の磁力線を切断するための凹部11が形成されている。凹部11は、本体9の周方向に所定間隔を隔てて、それぞれ軸方向に沿って形成される。凹部11の深さは、本体9の外周面から永久磁石10の径方向内側端面までの深さに略合わせられている。
【0021】
これにより、各永久磁石10は、その径方向外側面10aおよび周方向側面10bが、磁性体からなる断面略コ字状のカバ−12で覆われ、磁気的に遮蔽されることになる。カバー12は、磁石10の径方向外側面10aを覆う周方向カバー部12aと、磁石10の周方向側面10bを覆う径方向カバー部12bとからなる。径方向カバー部12bは、径方向に沿ってストレート状に形成されている。
【0022】
かかる可動磁石支持環6は、電磁鋼板を積層して製造される場合には、図3に示すように永久磁石10を装着する部分が穴状に打ち抜かれ、且つ凹部11の部分が打ち抜かれた形状の電磁鋼板を図面裏表方向に複数積層し、各穴に永久磁石10を装着して製造される。
【0023】
車両を減速制動するときには、図1に示すように、可動磁石支持環6を回動させ固定磁石支持環5の永久磁石8の磁極と合わせる。すると、各磁石支持環5、6の永久磁石8、10とロータ2との間にN極とS極とを結ぶ磁気回路が構成され、ロータ2に渦電流が発生し、車両が減速制動される。
【0024】
減速制動を解除するときには、図2に示すように、可動磁石支持環6を回動させ固定磁石支持環5の永久磁石8の磁極と異ならせる。すると、可動磁石支持環6の永久磁石10と固定磁石支持環5の永久磁石8との間にN極とS極とを結ぶ磁気回路(ロータ2に対する遮蔽回路)が構成され、車両の減速制動が解除される。
【0025】
以上の構成からなる本実施形態の作用を述べる。
【0026】
本実施形態では、図1及び図3に示すように、可動磁石支持環6のロータ2側の面に、各永久磁石10同士の間に位置させて凹部11を設けているので、かかる凹部11によって隣接する永久磁石10同士の磁気ショート回路(図16参照)Xが切断され、永久磁石10同士が磁気的にショートすることが回避される。
【0027】
このため、本実施形態では、図16のタイプのように磁気的ショートが発生するものと比べると、減速制動時に、可動磁石支持環6の永久磁石10からロータ2に向かう磁力線数が、磁気的ショートが生じない分だけ増え、減速制動力(性能)が向上する。
【0028】
すなわち、本実施形態では、上記凹部11を設けることによって、可動磁石支持環6の永久磁石10の磁力線(磁力)を各磁石10同士で磁気的にショートさせることなく有効にロータ2に作用させることができるので、図16のタイプよりも減速制動力(性能)が向上する。
【0029】
また、本実施形態では、カバ−12の径方向カバー部12bが、径方向に沿ってストレート状に形成されているので、永久磁石10の磁気漏れ(磁気的ショート)を可及的に小さくできる。
【0030】
変形例を図4に示す。
【0031】
図示するように、この変形例は、上記径方向カバー部12bを、径方向内側が厚く外側が薄くなるようにテーパ状(傾斜状)に形成した点のみが前実施形態と異なり、その他は同様の構成となっている。この変形例においては、前実施形態と同様の作用効果を奏することは勿論、径方向カバー部12bをテーパ状に形成することで肉厚となって強度が向上するため、可動磁石支持環6の全体的な剛性及び永久磁石10の支持剛性が向上する。
【0032】
図5に示す変形例は、上記径方向カバー部12bを、途中からテーパ状とすることで、補強したものである。図6に示す変形例は、上記径方向カバー部12bを、途中からアール状とすることで、補強したものである。これらの実施形態においても、図3の変形例と同様の作用効果を奏する。
【0033】
変形例を図7に示す。
【0034】
図示するように、この変形例は、図3に示す最初の実施形態の凹部11(径方向カバー部12bがストレート状のタイプ)に、非磁性体部材13を嵌め込むように設けた点のみが最初の実施形態と異なり、その他は同様の構成となっている。非磁性体部材13は、その材質にオーステナイト系ステンレスやアルミ等が用いられ、ボルトやネジ等14によって凹部11に固定される。このように、凹部11に非磁性体部材13を設けることで、各永久磁石10の磁気的ショートを防止できることは勿論、各永久磁石10が動かないように補強される。よって、可動磁石支持環6の全体的な剛性及び永久磁石10の支持剛性が向上する。また、本体9を構成すべく図面裏表方向に積層された複数の電磁鋼板の破損防止対策ともなる。
【0035】
図8に示す変形例は、図4に示すテーパ状の凹部11(径方向カバー部12bがテーパ状のタイプ)にテーパ状の非磁性体部材13を嵌め込むように設けたものである。この場合、ボルトやネジ等14を締め込んで各非磁性体部材13を夫々凹部11の奥に移動させると、テーパ状に形成された径方向カバー部12bがクサビ作用を発揮し、各永久磁石10がその両端の各非磁性体部材13によって挟まれて動かないように補強される。よって、可動磁石支持環6の全体的な剛性及び永久磁石10の支持剛性が更に向上する。図9に示す変形例は、図5に示す途中からテーパ状に形成された凹部(径方向カバー部12bが途中からテーパ状のタイプ)に非磁性体部材13を充填するように設けたものである。この場合も、図8に示す変形例と同様の作用効果を奏する。
【0036】
図10及び図11に示す変形例は、図3に示す最初の実施形態の凹部11に、非磁性体部材13をボルトやネジ等ではなく挟むようにして装着したものである。すなわち、非磁性体部材13は、図11に示すように、本体9を軸方向から挟むように断面略C字状に形成されており、電磁鋼板9aを積層してなる本体9には、非磁性体部材13の先端の爪部13xが係合する穴9xが形成されている。この変形例においても、図7〜図9のタイプと同様の作用効果を奏することは勿論、非磁性体部材13が本体9を構成する複数の電磁鋼板9aを束ねる作用も発揮する。
【0037】
変形例を図12及び図13に示す。
【0038】
図示するように、この渦電流式減速装置1aは、ロータ2をディスク状としたものである。すなわち、車両の駆動軸等の回転軸には、ディスク状のロータ2が取り付けられている。そして、ロータ2に対向させて、回転軸に対して同芯的に形成された固定磁石支持環5と可動磁石支持環6とが、軸方向に並べて配置されている。これら磁石支持環5、6はステータ3を構成する。
【0039】
固定磁石支持環5は、磁性体からリング状に形成された本体7と、本体7内に周方向に所定間隔を隔てて複数設けられた永久磁石8とからなる。各永久磁石8は、周方向の両端面に磁極を有し、周方向に向き合う磁極が同極に設定されている。
【0040】
可動磁石支持環6は、磁性体からリング状に形成された本体9と、本体9内に周方向に所定間隔を隔てて複数設けられた永久磁石10とを備える。各永久磁石10は、軸方向のロータ2側面と反ロータ2側面とに磁極を有し、周方向に隣接する磁石同士が逆極性に設定されている。
【0041】
車両を減速制動するときには、図12に示すように、可動磁石支持環6を回動させ固定磁石支持環5の永久磁石8の磁極と合わせる。すると、各磁石支持環5、6の永久磁石8、10とロータ2との間にN極とS極とを結ぶ磁気回路が構成され、ロータ2に渦電流が発生し、車両が減速制動される。
【0042】
減速制動を解除するときには、図13に示すように、可動磁石支持環6を回動させ固定磁石支持環5の永久磁石8の磁極と異ならせる。すると、可動磁石支持環6の永久磁石10と固定磁石支持環5の永久磁石8との間にN極とS極とを結ぶ磁気回路(ロータ2に対する遮蔽回路)が構成され、車両の減速制動が解除される。
【0043】
可動磁石支持環6の本体9のロータ2側の面には、各永久磁石10同士の間に位置させて、永久磁石10同士の磁力線を切断するための凹部11が形成されている。凹部11は、本体9の周方向に所定間隔を隔てて、それぞれ径方向に沿って略放射状に形成される。凹部11の深さは、本体9のロータ2側面から永久磁石10の反ロータ側面までの深さに略合わせられている。
【0044】
かかる凹部11によって、隣接する永久磁石10同士の磁気ショート回路が切断され、永久磁石10同士が磁気的にショートすることが回避される。このため、磁気的ショートが発生するものと比べると、減速制動時に、可動磁石支持環6の永久磁石10からロータ2に向かう磁力線数が、磁気的ショートが生じない分だけ増え、減速制動力(性能)が向上する。
【0045】
すなわち、本実施形態では、上記凹部11を設けることによって、可動磁石支持環6の永久磁石10の磁力線(磁力)を各磁石10同士で磁気的にショートさせることなく有効にロータ2に作用させることができるので、減速制動力(性能)が向上する。
【0046】
なお、図12及び図13に示す凹部11の形状を図4〜図6に示すようにテーパ状等に改良してもよく、凹部11内に図7〜図11に示すような非磁性体部材13を嵌め込んでもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る渦電流式減速装置によれば、永久磁石同士の磁気的ショートを防止でき、減速制動力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る渦電流式減速装置の減速制動時の断面図である。
【図2】上記渦電流式減速装置の通常時(減速制動解除時)の断面図である。
【図3】上記渦電流式減速装置の部分拡大図である。
【図4】変形例を示す断面図である。
【図5】変形例を示す断面図である。
【図6】変形例を示す断面図である。
【図7】変形例を示す断面図である。
【図8】変形例を示す断面図である。
【図9】変形例を示す断面図である。
【図10】変形例を示す断面図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】変形例を示す渦電流式減速装置の減速制動時の断面図である。
【図13】上記渦電流式減速装置の通常時(減速制動解除時)の断面図である。
【図14】本発明者が先に開発した渦電流式減速装置の減速制動時の断面図である。
【図15】上記渦電流式減速装置の通常時(減速制動解除時)の断面図である。
【図16】上記渦電流式減速装置の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 渦電流式減速装置
2 ロータ
6 磁石支持環(可動磁石支持環)
10 永久磁石
11 凹部
13 非磁性体部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to an eddy current type reduction gear that applies deceleration braking to a vehicle.
[0002]
[Prior art]
The inventor has previously developed the eddy current type speed reducer shown in FIGS. 14 and 15 (see FIG. 14 of Japanese Patent Application No. 2002-154349). As shown in the figure, this eddy current type speed reducer includes a drum-shaped rotor a attached to a power transmission system such as a drive shaft of a vehicle, and a stator (magnetic force source) b attached to a fixed system such as a transmission. By supplying magnetism from the stator b to the rotor a, an eddy current is generated in the rotor a to decelerate and brake the vehicle, and shield the magnetism inside the stator b to release the deceleration braking.
[0003]
The stator b includes a fixed magnet support ring c disposed inside the rotor a and supported by a fixed system, and a movable magnet support disposed inside the fixed magnet support ring c and rotatably provided within a predetermined angle range. And a ring d. The fixed magnet support ring c includes a main body e formed in a ring shape from a magnetic material, and a plurality of permanent magnets f provided at predetermined intervals in the circumferential direction in the main body e. Each permanent magnet f has magnetic poles on both end surfaces in the circumferential direction, and the magnetic poles facing in the circumferential direction are set to be the same. On the other hand, the movable magnet support ring d includes a main body g formed in a ring shape from a magnetic material, a plurality of permanent magnets h provided at predetermined intervals in the circumferential direction in the main body g, and a plurality of permanent magnets h. And voids (voids) i formed therebetween. Each of the permanent magnets h has a magnetic pole on the outer end face and the inner end face in the radial direction, and magnets adjacent in the circumferential direction are set to have opposite polarities.
[0004]
When decelerating and braking the vehicle, as shown in FIG. 14, the movable magnet support ring d is rotated to match the magnetic pole of the permanent magnet f of the fixed magnet support ring c. Then, a magnetic circuit connecting the N pole and the S pole is formed between the permanent magnets f and h of the magnet support rings c and d and the rotor a, an eddy current is generated in the rotor a, and the vehicle is decelerated and braked. You. When releasing the deceleration braking, as shown in FIG. 15, the movable magnet support ring d is rotated to make it different from the magnetic pole of the permanent magnet f of the fixed magnet support ring c. Then, a magnetic circuit (shielding circuit for the rotor a) connecting the N pole and the S pole is formed between the permanent magnet h of the movable magnet support ring d and the permanent magnet f of the fixed magnet support ring c, and the vehicle is decelerated and braked. Is released.
[0005]
As such eddy current type reduction gears provided with a fixed magnet support ring c and a movable magnet support ring d, those described in
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 6-101922 [Patent Document 2]
Japanese Patent Publication No. Hei 7-118902
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-mentioned eddy current type reduction gear, as shown in FIG. 16, the outer peripheral surface of the main body g of the movable magnet support ring d is continuously formed in the circumferential direction so as to cover the permanent magnet h and the gap i. An electromagnetic steel sheet j is provided. The electromagnetic steel sheet j continuously covers a hole for mounting the permanent magnet h and a hole for forming the gap i formed on the outer peripheral surface of the main body g, thereby providing rigidity of the movable magnet support ring d. Can be
[0008]
Therefore, the magnetic steel sheet j forms a magnetic short circuit X connecting the N pole and the S pole of the adjacent permanent magnets h as shown in FIG. Accordingly, the number of lines of magnetic force directed to the rotor a during the deceleration braking shown in FIG. 14 decreases accordingly, and the deceleration braking force (performance) decreases.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention, which has been made in view of the above circumstances, is to provide an eddy current type speed reducer which prevents a magnetic short circuit between permanent magnets and improves a deceleration braking force.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a rotor attached to a rotating shaft, a magnet support ring made of a magnetic material arranged to face the rotor, and a predetermined circumferentially extending magnet inside the magnet support ring. An eddy current speed reducer comprising a plurality of permanent magnets provided at intervals, wherein the magnet support ring is positioned between the permanent magnets on a rotor-side surface of the magnet support ring to cut magnetic lines of force. Are formed.
[0011]
According to the present invention, since the magnetic short circuit between the adjacent permanent magnets is cut by the recess, the number of lines of magnetic force from the permanent magnets toward the rotor is increased as compared with a magnetic short circuit, and the deceleration braking force (performance ) Is improved.
[0012]
Further, a non-magnetic member may be fitted into the recess. As a result, the occurrence of a magnetic short can be reliably prevented.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0014]
As shown in FIGS. 1 and 2, the eddy current
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
The fixed
[0018]
The movable magnet support ring 6 includes a
[0019]
The
[0020]
As shown in FIG. 3, a
[0021]
As a result, each of the
[0022]
When the movable magnet support ring 6 is manufactured by laminating electromagnetic steel plates, a portion where the
[0023]
When decelerating and braking the vehicle, as shown in FIG. 1, the movable magnet support ring 6 is rotated to match the magnetic poles of the
[0024]
When releasing the deceleration braking, as shown in FIG. 2, the movable magnet support ring 6 is rotated so as to be different from the magnetic pole of the
[0025]
The operation of the present embodiment having the above configuration will be described.
[0026]
In the present embodiment, as shown in FIGS. 1 and 3, the
[0027]
Therefore, in the present embodiment, the number of lines of magnetic force from the
[0028]
That is, in the present embodiment, the provision of the
[0029]
Further, in this embodiment, since the
[0030]
FIG. 4 shows a modified example.
[0031]
As shown in the drawing, this modification differs from the previous embodiment only in that the
[0032]
In the modification shown in FIG. 5, the
[0033]
FIG. 7 shows a modified example.
[0034]
As shown in the figure, this modified example is different from the first embodiment shown in FIG. 3 only in that the
[0035]
The modification shown in FIG. 8 is provided so that a tapered
[0036]
In the modification shown in FIGS. 10 and 11, the
[0037]
Modifications are shown in FIGS.
[0038]
As shown in the figure, in the eddy current type speed reducer 1a, the
[0039]
The fixed
[0040]
The movable magnet support ring 6 includes a
[0041]
When decelerating and braking the vehicle, as shown in FIG. 12, the movable magnet support ring 6 is rotated to match the magnetic pole of the
[0042]
When releasing the deceleration braking, as shown in FIG. 13, the movable magnet support ring 6 is rotated to be different from the magnetic pole of the
[0043]
On the surface of the
[0044]
The
[0045]
That is, in the present embodiment, the provision of the
[0046]
The shape of the
[0047]
【The invention's effect】
As described above, according to the eddy current type speed reducer according to the present invention, a magnetic short circuit between the permanent magnets can be prevented, and the deceleration braking force can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an eddy current type reduction gear transmission according to an embodiment of the present invention during deceleration braking.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the eddy current type speed reducer in a normal state (when deceleration braking is released).
FIG. 3 is a partially enlarged view of the eddy current type speed reducer.
FIG. 4 is a sectional view showing a modification.
FIG. 5 is a sectional view showing a modification.
FIG. 6 is a sectional view showing a modification.
FIG. 7 is a sectional view showing a modification.
FIG. 8 is a sectional view showing a modification.
FIG. 9 is a sectional view showing a modification.
FIG. 10 is a sectional view showing a modification.
11 is a sectional view taken along the line XI-XI in FIG.
FIG. 12 is a cross-sectional view of a modified example of an eddy current type reduction gear at the time of deceleration braking.
FIG. 13 is a cross-sectional view of the eddy current type speed reducer in a normal state (when deceleration braking is released).
FIG. 14 is a cross-sectional view of the eddy current speed reducer developed earlier by the inventor at the time of deceleration braking.
FIG. 15 is a cross-sectional view of the eddy current type speed reducer in a normal state (when deceleration braking is released).
FIG. 16 is a partially enlarged view of the eddy current type speed reducer.
[Explanation of symbols]
1 eddy current
10
Claims (2)
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-
2003
- 2003-04-23 JP JP2003118430A patent/JP2004328863A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007082333A (en) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Isuzu Motors Ltd | Eddy current decelerator |
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